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No.13B-2
裏切りの町

【シナリオデモ開始】
エリカ「甲児さん、あなたはどうして帝国と戦っているの?」
甲児「なんだって?」
エリカ「いまに、殺されてしまうかもしれないわ」
甲児「そうなっちまったら、しかたのないことさ」
エリカ「えぇっ!?」
甲児「今のこの世界を見てみなよ。地球はもうボロボロだし大勢の人たちが苦しみながら生きている。ロームフェラの連中以外に今の世界で幸せを感じられる地球人なんか、いやしない 帝国の情け容赦ないやり方に、みんな、おびえながら生きているんだ おまけに百鬼一族やミケーネのようにこれまで機会をうかがってた奴らも出てきて帝国につきやがった。帝国を倒さない限り俺たち人間に未来はないんだ。俺たちは戦って平和を取り戻さなくちゃならない そのために、もし犠牲になったとしても悔いはないのさ」
エリカ「人間の……未来……。私は……」
ボス「兜のやつ、どうしちまったんだ!?」
さやか「ふん、女の前でカッコつけてるだけよ!」
デュオ「少なくとも間違っちゃいないぜ。帝国を倒したって、問題は山積みだが、帝国を倒さなけりゃ始まらねぇからな」

シモーヌ「甲児、あの娘の記憶が戻ったらしいってさ」
甲児「本当かよ? やったぜ!」
シモーヌ「どうもワケありみたいだけどね」
甲児「どういうことだ?」
〔扉の開閉音〕
エリカ「ああ、甲児さん。私、思い出したんです 私の町は帝国軍に焼かれて……」
甲児「なんだって!?」
エリカ「実験のためといって、人間狩りを……」
ハヤト「まさか百鬼一族か!? くそったれどもめ」
甲児「行こう、エリカ。君の町へ案内してくれ!」
ハヤト「俺たちも行くぜ。いいだろう? リョウ、ムサシ」
リョウ「もちろんだ。そうと決まれば、すぐ出よう」
エマ「待ちなさい、あなたたち。今の話では敵と遭遇することだって考えられる ブライト艦長に相談してからにしなさい」

ブライト「いいだろう、許可する。ただしアルビオンにもパイロットを待機させておけよ」
甲児「さっすが、話がわかるね艦長。よし、行こうエリカ」

リョウ「敵はいないようだな」
カトル「でも本当に、ここが襲われたんですか?」
沙羅「カトルの疑問も、もっともだね。ここは戦場になったような感じがないよ」
エリカ「……本当です」
甲児「人間狩りが目的だったら、そんなに破壊したりはしないだろう とにかく急ごうぜ」

甲児「たいした被害がなくて、よかったじゃないか」
エリカ「ありがとうございます。皆さん、たいしたものはありませんけど食事でもしていってください」
ムサシ「そりゃありがたい。実は腹ペコで死にそうだったんだ」

アムロ「ベルトーチカ、甲児くんたちから連絡は?」
ベルトーチカ「今のところはないわ」
アムロ「敵には遭遇しなかったということか……ん? なんだ!?」
ベルトーチカ「こ、これは……艦長、敵に囲まれています!」
ブライト「なんだと!? なぜ今まで気づかなかった! すぐ迎撃に出させろ! 町に行った連中を呼び戻せ!」
ビューティ「……だめです、ブライト艦長。応答がありません!」
〔爆発音〕
〔画面、振動〕

ブライト「く、とにかく応戦だ! ビューティ、甲児たちを呼び出し続けろ」
ビューティ「はい!」
【シナリオデモ終了】


サブタイトル
「裏切りの町」


【戦闘マップ開始】
〔味方戦艦出現〕
〔敵ユニット出現〕

〈出撃ユニット選択〉
さやか「まったく、甲児くんがあんな女についていくから、こうなるのよ」
<戦闘開始>

<敵撃破>

リョウ「おい、アルビオンが攻撃を受けているんじゃないのか!?」
ルー「なんですって!? すぐ戻りましょう」
甲児「わかた。エリカ、悪いが俺たちは艦に……」
〔銃声〕
エリカ「ごめんなさい。動かないで」
甲児「ど、どうしたんだエリカ!?」
デビッド「……おいおい、まいったな。ここは武装した住民に囲まれてるぜ」
ハヤト「まさか、住民たちはすでに奴らに改造されちまってたのか……」
甲児「エリカ、いったいどうして君が!?」
エリカ「動かないで、お願い」
甲児「エリカ……」

<敵3機撃破>
ヤヌス侯爵「よくやった、エスピオナージR1」
甲児「なんだ?」
ルー「バカね、あの女の持ってる通信機よ」
甲児「そいつが黒幕か!? てめぇ、エリカやここの人たちに、いったい何をしやがったんだ!?」
ヤヌス侯爵「ホホホホ、ばかな人間たちよ。そいつはエリカなどという名前ではない エスピオナージR1だ。我々のスパイアンドロイドなのだ」
甲児「なんだって? 本当なのか、エリカ!?」
エリカ「…………」
リョウ「まさか、ここの住民たちも……」
ヤスヌ侯爵「そこの人間どもには何もしておらぬ。お前たちを捕らえるのに協力すれば命は助けてやるといったら、喜んで協力してくれたわ。ホーッホッホッホ」
ハヤト「なんという卑劣なマネを!」
ヤヌス侯爵「エスピオナージR1、例のデータは手に入れたのか?」
エリカ「……はい」
ヤヌス侯爵「よし。データを転送しろ」
エリカ「……終わりました」
ヤヌス侯爵「フフフッ、これでいい。私は一足先にもどる。お前は、そやつらを始末したあと、もう1度、艦に潜入し、エンジンを破壊しろ」
〔敵ユニット離脱〕
甲児「エリカ……君は……」

<敵5機撃破>
エリカ「…………」
甲児「ウソだろう、エリカ……君が人間じゃないだなんて」
エリカ「……私……私も人間になりたかった いつも、そう神様に祈っていたわ だけど……」
甲児「やめるんだ、エリカ。あんな奴らのいうことを聞くことなんかない。俺たちをここから出してくれ。一緒に奴らをやっつければいいんだ」
沙羅「だめだよ甲児。まいったね……周りの連中、ずいぶん殺気だってきてるよ」
ムサシ「こりゃあ、無事ですみそうにないな」
ハヤト「ああ。オレたちをやらなけりゃ、自分たちが殺されると思っているんだ」
カトル「そんな……」
ルー「冗談じゃないわよ! あたしたちはこんなところで死ぬわけにはいかないんだから!」
エリカ「………………」
甲児「エリカ!」
エリカ「……だめ……だめよ、だって、私は…………」

<敵6機撃破>
甲児「エリカ、君は人間だ」
エリカ「え……?」
甲児「君は、泣いたり笑ったりできる。恥ずかしがりもすれば怒りもするだろう そして、人を想うことができる。そうだろう?」
エリカ「………………」
甲児「それは、心があるってことだ。心があれば、それは人間なんだとオレは思ってるよ」
エリカ「心があれば……人間……」
甲児「エリカ、こんなことを続けていたら、君はその心まで失ってしまう」
エリカ「甲児さん…………」(だめ、やっぱり……私にはできない……)
甲児「エリカ……?」
エリカ「みなさん……逃げてください。お願い、早く」
沙羅「助けてくれようってのはうれしいけど、外の連中をなんとかしないと逃げられやしないよ」
デビッド「ああ、連中そうとうあせってきてるぜ。俺たちが外へ出たとたん、銃弾の雨が降るな」
ハヤト「こいつは、連中をやらずにすませるってわけには、いきそうもないな」
カトル「だめですよ! あの人たちだって、普通の人たちなんです!」
デビッド「だが、これじゃどうにもならんぜ」
エリカ「……私が行きます。私が話をすればそのまま行かせてくれるかもしれない」
甲児「君が?」
沙羅「たしかに、それならなんとか行けるかもしれないね」
甲児「わかった、エリカ、頼む。そうと決まれば長居は無用だ。みんな行こうぜ!」

<敵10機以下>
〔走る足音〕
リョウ「いけるか……」
ムサシ「でもよぉ、連中ついてくるぜ」
〔機関銃の銃声〕
ルー「だめ! みんな、逃げて!」
〔機関銃の銃声〕
エリカ「キャアァァッ!」
甲児「エリカ! 大丈夫か!? こっちだ!」
ハヤト「くっ、だめだ、連中は何が何でも俺たちを殺す気だぞ!」
〔機関銃の銃声〕
リョウ「くっ……だがここまでくれば……大作くん!」
大作「はい! ロボォッ!!」
〔味方ユニット出現〕
〔ジャイアント・ロボ、大作がいる地点へ接近〕

大作「こい、ジャイアント・ロボ!!」
〔ジャイアント・ロボ、咆哮〕
〔ジャイアント・ロボ、大作がいる地点へ移動〕

甲児「うわっ!」
沙羅「坊や、町の人にケガさせるんじゃないよ。ここの連中だって、被害者なんだからね」
大作「わかってます! それから、坊やっていうの、やめてください!」
〔機関銃の銃声〕
大作「よし、ロボ。僕たちを乗せて、移動するんだ!」
〔大作、町から離脱〕
沙羅「ふう、なんとか脱出できたようだね」
甲児「ああ、ここまでくればこっちのものだぜ!」
リョウ「よしみんな、俺たちもいくぞ!」
カトル「はい!」
〔味方ユニット出現〕
ブライト「あれは……」
ビューティ「甲児たちよ!」
ブライト「無事だったか……よし、全力で敵を叩け!」

<敵全滅・勝利条件達成>
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

アストナージ「こりゃ、だめですね。エンジンがイカれかけてます。ここで、できる程度の応急修理じゃ、そのうち動かなくなりますよ」
ブライト「くそっ。とりあえず修理を急げ」
万丈「どうするつもりです?」
ブライト「いったんチベットにでも戻って修理するしかあるまい」
レイカ「失礼します。甲児くんたちが戻りました」
ブライト「わかった、すぐに行く」

アムロ「それで君は、そのエリカっていう娘を連れて行きたいと?」
甲児「ほっとくわけにはいかないでしょう。彼女は俺たちを助けてくれたんです 戻ったって殺されるだけです」
さやか「何いってるのよ。だいたい、その女が原因でこんなことになったんじゃない かばうことなんてないわ」
甲児「本気でいってるのか、さやかさん。彼女だって好きでそうしたわけじゃないんだ。それはみんなだってわかるはずだ」
ブライト「しかしな……。竜馬やデビッドたちも同じなのか?」
リョウ「はい。悪いのは帝国とそれにくみする連中ですよ」
クワトロ「それは確かだが、彼女は君たちを殺すことができなかったというだけにすぎない。同じ理由から、また敵に協力しないとも限らん」
大作「そんなことありません! あの人は、いい人です!」
万丈「大作くん、いい人だからこそ、それを利用されることだってあるんだ」
大作「……僕にはわかりません」
万丈「あるんだよ、そういうことは。特に敵が卑怯な場合はね ○○○、君はどう思う?」

≪ブラッド≫
俺は構わないと思うぜ
俺は反対だな

≪マナミ≫
あたしは構わないと思うわ
あたしは……反対だわ

≪「構わない」を選択≫

<<ブラッド>>
ブラッド「俺は構わないと思うぜ。向こうを裏切ってまで俺たちを助けてくれたんだろ? それに人手不足だってのは、あんたらがいってることだぜ」
<<マナミ>>
マナミ「あたしは構わないと思うわ。現に彼女は、あたしたちを助けてくれたわけだし、なんといっても許せないのは、そんなことをさせた連中だもの」
ローレンス「それに人手不足でもあることですしわたくしもここはひとつ甲児さまがたのいうようになさるのが、よろしいかと存じます」

万丈「ふむ……どうする、ブライト艦長? クワトロ大尉?」
ブライト「しかたあるまい、同行を認めよう。それでいいか、大尉?」
クワトロ「これで同行させないといったら士気にかかわるな」
甲児「そうこなくっちゃ。さっそく伝えてくるぜ!」

≪「反対」を選択≫
<<ブラッド>>
ブラッド「俺は反対だな。もしそいつが、また敵と接触したら、俺たちを殺さずにすむ程度なら、小細工くらいするかもしれない。悪いが、俺はそんなのは、ごめんだぜ」
<<マナミ>>
マナミ「あたしは……反対だわ。その人がまた裏切るっていうわけじゃないけど 色々と問題は多いと思うの。自由にしてあげるのは構わないと思うけど、一緒に行くというのはちょっとね」
ローレンス「さようですな。心配ごとは少ない方がよろしいでしょう」

甲児「だけどよ」
万丈「甲児くんたちには悪いが、僕もそう思う。別に今回のことで彼女をどうこうしようっていうわけじゃない。ただ同行させるかどうかは別の問題さ そうだろう?」
ブライト「結論が出たようだな。彼女がしたことに是非は問わない が、連れて行くわけにはいかん。それで納得してほしいものだな」
甲児「…………わかったよ。そこまでいわれちゃ、しかたねぇや」
万丈「すまない、みんな」

忍「どうしたんだよ、艦長さん。もうすぐ修理も終わるんだろ? なんか問題でもあるのかよ?」
ブライト「我々の艦がダメージを受けたのは敵も知っているはずだ。だから再び敵の襲撃があると考えて周囲の偵察も厳重にさせていたんだが……」エイジ「この数日は動きがありませんでしたね 確かにイヤな感じはあります」
〔扉の開閉音〕
万丈「艦長、まずいことになった」
ブライト「いったい何があったんだ?」
万丈「いま、アランから連絡があった。帝国が大規模なレジスタンスつぶしを始めたんだ」
ブライト「なんだって!? それで、状況は?」
万丈「最悪だ。各地の抵抗組織はほぼ壊滅したと考えていい カラバもかなりの人員と施設を失った」
忍「なんだと!? マジかよ、冗談じゃねぇぞ! 艦長、解放戦線の方はどうなってるんだ!?」
万丈「こちらの情報では、解放戦線の方も、かなりやられているはずだ」
ブライト「ちょっと待て。ベルトーチカ、連絡は取れるか?」
ベルトーチカ「……本部は応答ありません」
ブライト「他はどうか?」
ベルトーチカ「……だめです。どこも応答ありません」
ブライト「なんということだ……くそっ、帝国め!」
〔扉の開閉音〕
アムロ「どうしたんだ、ブライト?」
ブライト「帝国のレジスタンス壊滅作戦だ。解放戦線もカラバも各地の組織も壊滅的な打撃を受けた」
アムロ「まさか!? こちらだって、かなりの情報網があったはずだ。それだけ大規模な作戦なら少しくらいは事前の動きがつかめていたはずだろ?」
クワトロ「いや、ありうるな。ル・カインならば、もっと示威的に行動するはずだがおそらくトレーズとジャミトフだろう」
万丈「まんまとしてやられたよ。我々の情報収集能力を過信しすぎていたようだ。このままでは僕たちは負ける 悪いが僕はここで別れる。カラバを立て直さなければ」
ブライト「ああ。しかし……どうするか。アルビオンも次に敵と遭遇したら持ちこたえられないかもしれん」

デュオ「よう、どうだったカトル?」
カトル「なんとか連絡はついたよ」
ブライト「あてになるのか? その、マグアナック隊というのは」
カトル「はい。彼らの基地は町の地下にあって発見されずに済んだようです アルビオンの修理もできるといっていました」
ルー「それで、その基地っていうのはどこにあるの?」
カトル「中東です」
デビッド「中東だって!? かなり遠いじゃないか そこまで敵に発見されずに行けるのかよ」
ブライト「行くしかないだろう。現状では我々に選択肢はない 全員出発の準備をしておけ」
【シナリオエンドデモ終了】


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