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No.1D
出撃!スイームルグ

【シナリオデモ開始】
ローレンス「お嬢様、お茶が入りました。本日はロシアンティーでございますぞ どちらにお持ちいたしますか?」
マナミ「……ローレンス、お茶などどうでもいいわ あたしはいったい、いつまで待てばよいのです! こうしている間にも、あの者たちは非道な行いを続け 苦しみ、恨み言を口にしながら死んでいく者たちがいるのよ!?」
ローレンス「お嬢様、私どもの活動とて反帝国を志す方々にとってはとても重要なものなのですぞ。他の方では手に入らぬ情報もお嬢様がロームフェラの一員であるからこそ手に入れられるのです」
マナミ「それはうんざりするくらい何度も聞きました。では聞き方を変えます あたしはいったい、いつまで帝国の非道な行いを黙って眺めていなくてはならないの!? おじい様の残してくださったスイームルグさえ完成すれば…ローレンス、あなたまさか」
ローレンス「はい、なんでございましょう?」
マナミ「あたしの身を案じて何か勝手なことをしているのではないでしょうね?」
ローレンス「めっそうもございません。しかし、あの方からのご連絡がないかぎり私どもが動くわけにはまいりません。どうか、いましばらくのご辛抱を」
マナミ「……ふぅ、もういいわ。……ローレンス」
ローレンス「はい」
マナミ「お茶は、こっちでいただくわ」
ローレンス「はいお嬢様」

ローレンス「はい……」
???(万丈)「やあ。元気そうだね、ローレンス」
ローレンス「これはこれは、お久しゅうございます この回線をお使いということはもしや……」
???(万丈)「うん、そろそろ僕たちも動くことになった マナミさんはいるかい?」
ローレンス「しばしお持ちを」
〔扉の開閉音〕
マナミ「お待たせいたしました、マナミです 万丈様、あたしずっとご連絡を待ってましたのよ?」
万丈「すまなかった 長い間いやな仕事をしてもらって悪かったね」
マナミ「では……」
万丈「うん、こっちのほうもようやく用意が整ってきた スイームルグも調整まで終わったそうだ」
マナミ「本当ですか!? では、いよいよ始めるのですね」
万丈「そうだ。そちらの準備が整い次第来てほしい。詳細はギャリソンに連絡させる。僕は今からもう1人にも連絡をしなくてはならないからね」
マナミ「どなたですの?」
万丈「君と同じで帝国の動きを探ってもらっていた人でね やはりロームフェラ財団のルフラン公爵家のご令嬢だ」
マナミ「ルフラン公爵家……シモーヌ様ですね?そういえば、あの方は3年前にも帝国と戦ったことがあったと聞いていますわ」
万丈「そういうこと。では、また後で」

マナミ「万丈様!」
万丈「やあ、時間どおりだね シモーヌさんが少し遅れているようだから機体をみておくといい。こっちだ」
〔歩く足音〕
〔扉の開閉音〕

マナミ「あっ……!」
万丈「どうかな?」
マナミ「これが……あたしのスイームルグ!?」
ローレンス「ふむ、さすがでございますな」
万丈「いやいや、設計データが完全だったからこそさ。でなければ、ここまでのものをいちからつくるのは無理だよ。ただ、背面部にブースターのようなものを取りつけるジョイントがあったんだけど、その部分は設計を変更して取り外してある」

ギャリソン「おや? これはこれは皆様方おそろいで ただいま仕上げをしておりますゆえ、今しばらくお持ちください」
マナミ「……??」
万丈「はははっ、ギャリソンの趣味みたいなものでね スイームルグにワックスがけをしているんだ」
〔警報〕
マナミ「なに、これは!?」
ギャリソン「どうやら帝国軍がこの近くにきているようですな」
マナミ「なんですって!?」
ローレンス「ふむ、わたくしが様子をみてまいりましょう」

ローレンス「やはり帝国軍のようでございます」
万丈「やつらはこんなとこで一体なにを? 僕たちが見つかっていたとは思えないが……」
ローレンス「それが、どうも無差別に住民たちを攻撃している様子で」
万丈「なんだって!? ……そうか、最近そんな話がいくつかあったな
ギャリソン「少々お待ちください。……確かに帝国軍のゲリラ狩りの一環として、そのような作戦がとられることがあるようですな」
マナミ「なんということを! では、まるで無関係な老人や子供まで攻撃しているというの!? 許せない……絶対に許せないわ!」
〔走る足音〕
ローレンス「お嬢様!?」
マナミ「なにをしているの、ローレンス! スイームルグを出すのよ!!」
ローレンス「お嬢様! いきなり実戦をなさるおつもりですか!?」
マナミ「あたり前でしょ。さぁ早く!」
【シナリオデモ終了】


サブタイトル
「出撃!スイームルグ」


【戦闘マップ開始】
〔敵ユニット出現〕
〔味方ユニット出現〕

マナミ「すごいわ……これが、おじい様のスイームルグなのね……」
万丈「やれやれ、さすがに行動力にとんだお嬢様だ ギャリソン、僕も出る。後は頼む」
ギャリソン「いってらっしゃいませ」
万丈「ダイターン、カムヒアッ!」
〔味方ユニット出現〕
万丈「世のため人のため、ムゲゾルバドス帝国の野望を打ち砕くダイターン3。この日輪の輝きを、恐れぬのならば、かかってこい!」
マナミ「あら!? よい前口上だわ、あたしも何か考えたほうがいいのかしら」「どう思う、ローレンス?」
ローレンス「お嬢様、そのようなことは後でお考えなさいませ! 敵が参りますぞ!」
マナミ「……わかってるわよ」
<戦闘開始>

<敵8機以下・味方援軍1出現>

シモーヌ「あれは……。ちょっと万丈 いったい、なんだってこんなところで戦闘になってるの!?」
万丈「遅れてきて、いきなりそれはないんじゃない? まあ説明は後だ。それよりドールを持ってきてある 手伝ってもらえるとうれしいんだけどね」
シモーヌ「ああ。それはいいんだけど……実はアタシも追われてるのよ」
マナミ「どういうことです、シモーヌ様?」
シモーヌ「あら、見慣れない機体があると思ったら、貴女のだったのね 実は連絡員がつかまって、アタシが情報を流していたことがバレちゃったのよ。ちょうどここへ来る予定だったから、タイミングはそれほど悪くなかったけど、それで追手がかかってるってわけ」
ギャリソン「確認いたしました。帝国軍部隊が接近中もう少しで接触します」
万丈「やれやれ、高貴なお嬢様方のエスコートは、楽にはいかないな」
〔味方ユニット出現〕

<敵6機以下・敵増援1出現>
〔敵ユニット出現〕
マナミ「来たわね!どんどんかかってらっしゃい!!」

<敵全滅・勝利条件達成>
マナミ「ふう……」
ローレンス「どうやら終わったようですな」
マナミ「そうね」
万丈「ご苦労様。ケガはないかい、お嬢さんたち」
マナミ「ええ、大丈夫ですわ」
シモーヌ「久しぶりで少し疲れたけど、問題ないわ」
万丈「それはよかった。ギャリソン、移動の準備をしてくれ のんびりして敵にみつかってやることもないだろう」
ギャリソン「もちろん、すでに準備はできております」
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

〔カーソル、イタリアへ移動〕
万丈「それで、どうなっているんだい?」
シモーヌ「奴らも本腰を入れ始めているわ。これまでみたいな暴徒鎮圧のための治安部隊なんかじゃなくて組織的なレジスタンスに対応するちゃんとした部隊を編成しているみたいね。それから、ここしばらくのゲリラ狩りで功績があったとかでスペシャルズの権限が拡大してるわ」
ローレンス「ふむ、スペシャルズといえばロームフェラ財団が組織したと目される地球人の部隊ですな」
マナミ「許せない。ロームフェラもスペシャルズも自分たちの権益を確保するために同じ地球人に、こうも非道な行為をするなんて」
シモーヌ「結局、帝国の支配下にあるうちは3種類の地球人しかいないのよ 生きるために帝国の言うとおりにおとなしく生活するか帝国に協力するか、帝国に反抗するか いやな時代だわ、ホントに」
マナミ「シモーヌ様……」
シモーヌ「“様”は、やめましょ。もともと性に合わないし お互い、もうただのレジスタンスなんだから」

万丈「しかし帝国軍が、そう出てくるとなるとこの先、かなり厳しくなってくるな……まぁいい、ともかく先を急ごう。いま僕たちがするべきなのはできるだけ早く十分な戦力を整えることだ」
マナミ「それで、どちらへ向かうのですか?」
万丈「とりあえず、カラバで研究を支援している博士の1人に会いにいく予定だ」
シモーヌ「カラバ……あなたたちが組織した反帝国グループね そんなこともしてるの」
ギャリソン「科学者の方々、特に軍事関係や、それに転用できるエネルギー関連の研究をされている方々は帝国に目をつけられやすいですからな ほかにも旧連邦の技術者など何人かの方がおりますが大半の方はもともと日本地区に研究施設を持たれていたのですよ ムゲゾルバドス帝国の占領前に私どもがご助力して各地に散っていただいたのでございます」
シモーヌ「なるほどねぇ それでドールみたいな地球製SPTなんてのも、つくれたわけね」
万丈「そういうこと」
マナミ「それで、これからお会いする方は何を研究されているのです?」
万丈「光子力エネルギーさ」
シモーヌ(エイジ……みんな……生きているのかしら……)
【シナリオエンドデモ終了】


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