TOP PAGEへ

No.25C
遠き平和

【シナリオデモ開始】
ドロシー「初めまして、リリーナ様。ドロシー・カタロニアと申します リリーナ様にあえて光栄ですわ」
リリーナ「ロームフェラ財団から来た方のお話はうかがっているわ よろしく、ドロシー」
ドロシー「ここはサンクキングダムの主張する完全平和の思想はすばらしいですわ。私のあこがれなんですもの リリーナ様のもとで、その思想を学ばさせていただきたくて、まいりましたの」
リリーナ「ドロシー、よければ近くを案内してさしあげましょう この国のことを、早く知っていただきたいの」
ドロシー「まあ、リリーナ様が? 光栄ですわ。もちろん、喜んで」「あら、リリーナ様。あちらの方々はどなたですの?」
リリーナ「ああ、あの方たちは、もと地球解放戦線にいた方々です 今はこのサンクキングダムで、新しいエネルギーの研究開発をなさっておいてですわ。そのご報告にみえられたのでしょう」
ドロシー「まあ、新しいエネルギー? とても興味がありますわ 噂では、ゲッターとかマジンガーとか……すばらしい兵器を動かしていたとかきっと強力な力なのでしょうねぇ」
リリーナ「今はそれを、平和のために役立てる研究をなさってます 完成すれば、人々の暮らしがもっと豊かになります」
ドロシー「ええ、そうでしょうとも。あら、お連れの方はボディーガードかしら? ふふふ、失礼ですけど、科学者には見えませんわね」
リリーナ「アムロ・レイさんとエイジ・アスカさんです 博士たちのお迎えにこられたのですね ドロシー、よければ紹介してさしあげてよ?」
ドロシー「まあ、私を? フフフ、とても光栄ですけど今日はご遠慮させていただきますわ 私などとお近づきになって大変なお仕事の邪魔になっては大変ですもの ではリリーナ様、私はこれで失礼させていただきます この国には楽しいことが、いっぱいありそう……また明日、お会いするのを楽しみにしていますわ。ごきげんよう、リリーナ様」(アムロ・レイ、エイジ・アスカ、そしてリリーナ様……。ああ、ここはまるで戦士たちのパラダイスね。おじいさま、ここはドロシーの思った通りの場所 すばらしい戦争が、まもなくやってくるのだわ……フフフ、早く戦争に、なーれ!)

ノイン「マーチウィンドの皆さん、新しい環境はいかがですか?」
ブライト「おかげで、極めて快適です。しかし、エネルギー研究所を我々の隠れ場所の近くに建てて地下をつなげるとは、考えましたね」
アムロ「エネルギー研究所というのは街の外で行うもの……一石二鳥というわけだ」
ノイン「OZをはじめ、周囲にはいいカムフラージュになるでしょう 完全平和主義国家には武器はない、というのが建前ですから」
ブライト「リリーナさんはまだこの事には?」
ノイン「……お気づきにはなっていないように思います。ですがあのようにそう明な方ですから……。万一の時には、私がいっさいの責任を負います。どうか皆さんは、この国の安全を守ることに専念していただきたい」
ブライト「承知しています。我々も次第に完全平和主義というものに興味が出てきている。全力で守ります」
ノイン「感謝します、マーチウィンド……それでは、これで」
甲児「研究所が完成して博士たちは研究ざんまい 敵が襲ってこなけりゃ戦闘もなし……と、まったく平和だねえ」
ルー「何いってんの! 地上ではまだあちこちで戦闘が続いてんのよ 無責任なんだから!」
甲児「無責任つったってなあ。ここでオレが緊張してたって、どうなるってんだよ」
ルー「そりゃそうだけど……」
銀鈴「今はまだ、ね。のんびりしててもいいと思うわ じきにそれどころじゃなくなるでしょうから」
大作「ここで戦闘がはじまるってことですか? どうしてわかるんです?」
銀鈴「OZが月を奪還したのは知ってるでしょ? ムゲ帝国軍はアステロイド・ベルトまで後退したわ つまり、OZにそれだけ余裕ができたってことね」
アムロ「ジャミトフ、デルマイユ……、彼らが完全平和主義なんかを認めるわけがない、か。確かに、あまり心安らかにはしていられないな…」
さやか「政治のことなんか、あたしたちにわかりっこないもんねえ とくに甲児くんには……」
甲児「わざわざオレを引き合いに出すなよなほっといてくれ」

バルジ
〔通信のコール音〕
デルマイユ「そちらの様子はどうだ、ツバロフ」
ツバロフ「は、MDプラントは計画通り動いております。ムゲ帝国めの反抗の気配もございません。宇宙は全て、順調です」
デルマイユ「そうか。引き続き計画を進めよ。アステロイド・ベルトへの侵攻作戦は、予定通り行えるな」
ツバロフ「おまかせください。我がMDの大量生産が可能になればムゲ帝国ごとき恐れるに足りません」
デルマイユ「よろしい。では通信を終わる」
ジャミトフ「順調のようだな」
デルマイユ「うむ。帝国を追い出し、地球圏を完全に我々OZが掌握する日も近い」
ジャミトフ「アステロイド・ベルトの帝国軍中枢をせん滅すれば残るは地上の完全制圧か。こちらの方は、たやすいことだな」
デルマイユ「ふむ……」
ジャミトフ「どうした」
デルマイユ「地上といえば……サンクキングダムのことだが」
ジャミトフ「完全平和主義とかの連中のことか? 気にかけることなどあるまい しょせんは、小娘どもにたぶらかされた連中の世迷いごとにすぎん 無視しておけ」
デルマイユ「いや、帝国は地上の帝国軍勢力が弱まったのをいいことに、欧州をはじめ各国に勢力をのばしつつある それだけならまだしも、問題は我がロームフェラ財団の幹部の中にまで、奴らに賛同する者が出はじめているということだ」
ジャミトフ「目ざわりか? ならつぶせばよかろう。虫ケラだ」
デルマイユ「馬鹿をいえ。いくら邪魔だからといえ理由もなく独立国に兵を出せるか。かえって威信に関わるわ」
ジャミトフ「直接手を下せとはいっておらん。地上には、シャピロめに置き去りにされた化け物どもがいようが。奴らをけしかけるのだ サンクキングダムには奴らのほしがるものがあると聞くぞ。それを教えてやれ」
デルマイユ「ほしがる物……ほう、なるほどな。もと地球解放戦線の科学者どもが研究している、ゲッターエネルギーと光子力エネルギーか」
ジャミトフ「解放戦線の残党どもも、地下に潜って所在がつかめん どうやら一部が完全平和主義に賛同してそやつらもサンクキングダムにいるらしいではないか 案外、面白いものが出てくるかもしれんぞ……」

暗黒大将軍「地上に続き、月までも失うとはなムゲゾルバドスめ、何というふがいなさだ」
地獄大元帥「ドレイクめも敗れおった。くそ、いまいましい人間どもめが……」
ブライ大帝「太古の昔より地球制圧を夢見てきたわしらがこのままおめおめと、再び暗黒の闇にもどらねばならんのか……ええい、ムゲゾルバドスめ。あのような者どもの口車に乗ったのが一生の不覚であったわ!」
暗黒大将軍「光子力エネルギーとゲッターエネルギーが手に入ればまきかえせるものを……」
ブライ大帝「きゃつら、いったいどこへ隠れおった。ええい、ゲッターとマジンガーの居場所さえ、わかれば……」
グラー博士「大帝閣下、申し上げます!」
ブライ大帝「グラーか。何じゃ」
グラー博士「ははっ、お喜び下さい。かねてより、探索しておりました人間ども……早乙女と弓の居所がわかりましてございます」
暗黒大将軍「何と!!」
地獄大元帥「それはまことか!?」
ブライ大帝「でかしたぞグラー! して、きゃつらはどこにおる!?」
グラー博士「は、北欧の小国、サンクキングダムの研究所にてゲッターエネルギーと光子力エネルギーの研究をいたしておるようです」
ブライ大帝「何という好都合よな。さっそく総攻撃の準備じゃ!」
暗黒大将軍「……待て」
ブライ大帝「どうしたミケーネの。この期に及んで、何を待つ必要があろうぞ」
暗黒大将軍「グラー博士よ、その情報、どこから入ってきた」
グラー博士「は……? い、いえ、詳しくは……?」
暗黒大将軍「あまりにも話がうますぎる。我らをおびき寄せる罠ではないか?」
ブライ大帝「罠だと!? 何をいうか! どの道このまま座しておっても地上支配の野望など永遠にかなわぬのだぞ!」
地獄大元帥「ううむ……。考えてみれば確かに罠の可能性もある 何か確かめる術がないものか……」
ヤヌス侯爵「その役目、この私におまかせを」
ブライ大帝「おおヤヌス侯爵、いったいどうする気じゃ」
ヤヌス侯爵「人間に化け、サンクキングダムとやらに潜入して参ります その上で情報がまことならばよし、あわよくば……」
暗黒大将軍「おお、それがよい。そのあと我々が総攻撃をかけ両エネルギーを手に入れればよいのだ」
地獄大元帥「うむ、頼んだぞ。我々が地球を制覇するか再び闇に帰るかの瀬戸際だ。ゆけい、ヤヌス侯爵!」
ヤヌス侯爵「ははーっ!」

ヤヌス侯爵「……まさか、これほどやすやすと潜入できるとはな 完全平和主義などと訳のわからぬことをほざいておったが全くここの人間は理解できん……なるほど、ここか フフフ、ろくな警備もなしに……」
ジュドー「へへっ、思った通り、ろくな警備もしてねえ。おいみんな、行くぞ!」
イーノ「ねぇ、本当にやるつもりなの?」
エル「あったり前じゃない。あんたいまさら何言ってんのよ」
ビーチャ「いやならやめろよ。そうすりゃ分け前も増える」
モンド「そうそう」
ジュドー「しっ、静かにしろ」
〔歩く足音〕
ジュドー「…………よし、いいぞ」
イーノ「ジュドー……」
ジュドー「イーノ、早くしろ。うまくいかなきゃ、俺たち飢え死になんだぞ」
エル「急がないと、見つかっちゃうよ」
イーノ「わ、わかったよ」

ドロシー「リリーナ様、もしもこの国に攻めこむ者がいたらどうします? 戦うことを否定するのですから、どのようにして対処するのか興味がありますわ」
リリーナ「……それは……」
ドロシー「今までの長い人類の歴史の中で完全平和を目指した人々は何人もおりましたわ。それでもいまだにそれはなしえていません。なぜなんでしょう?」
リリーナ「…………」

ヤヌス侯爵「むうう、まさしくここはきゃつらの研究施設に相違ない このことをブライ大帝たちに報告せねば……。む、何じゃここは? このようなところに地下通路があるとは、まさか……」
ジュドー「おう、あるある。あるじゃねえか」
エル「半信半疑だったけど……噂は本当だったのね」
ビーチャ「まっさか、こんなところに格納庫があったなんてなあ 完全平和なんて、マユツバだと思ってたんだ」
イーノ「ど、どうするの?」
ジュドー「決まってんだろ、いただいてくのさ。なあに、1台くらいどうってこと……ん?」
モンド「どうした?」
ジュドー「隠れろ! 誰かくる!」
ヤヌス侯爵「な、何と! これは……ゲッターロボ! マジンガーZ! ふふ、ふはははは! わらわは何とついておることよ、こんなところでこやつらと出会えるとはな! ことのついでじゃ、立ち去る前にこの高性能爆弾を仕掛けてくれようぞ きゃつら、これで起動と同時にこっぱみじんよ……」
ビーチャ「……様子がおかしいぜ、あいつ。ここの人間じゃねえ」
ジュドー「ああ。どうやら俺たちと同じ、MSでもかっぱらいに来たみたいだな」
モンド「どうするんだ? ここの人に知らせなくってもいいかな?」
エル「バカ、あんた自分たちの立場わかってんの?……こ、こら、ちょっとイーノ! 押さないで! きゃあっ!」
ジュドー「バカ、声を出すな!」
ヤヌス侯爵「何やつ!」
ジュドー「やっ、やあ、どーも。お姉さんもMSかっぱらいに来たの?」
ヤヌス侯爵「人間どもか! おのれ、見られたからには生かしておかん! 覚悟せい!」
エル「ちょ、ちょっと何なのよ! きゃーっ! 誰か助けてーっ!!」
アストナージ「どうした! ん! な、何だお前たちは!! おい、カミーユ!」
カミーユ「どうした!?」
アストナージ「警報をならせ! 侵入者だ!」
〔警報〕
ヤヌス侯爵「ちっ、まずい! かくなる上は、おのれら全員始末するまでよ その上でゆっくりとエネルギーを手に入れればよい 百鬼軍団、ミケーネ軍団、攻撃開始だ!」
アストナージ「百鬼にミケーネだと……? おいっ、待て!」
ヤヌス侯爵「ふははははは! 覚悟するがよい!」
ビーチャ「何だかわかんねえけど、俺たちも逃げようぜ! おい、何してるんだよ!」
エル「ちょっと待ってよ、ジュドーが……」
ジュドー「こいつをこうしてっと……よぉっし動いたあ! みんな、これに乗れ!」
アストナージ「こ、こら、貴様ら、何をする! 貴様らもあいつの仲間か!?」
ジュドー「俺ちゃ別クチだって! そうそうおっさん、さっきの奴 あそこの赤いのと黒いのになんか仕掛けてったぜ、気をつけなよ!」
アストナージ「な、何!? こら、待て、待たないか!!」

パーガン「リリーナ様、大変なことが起こりました」
リリーナ「パーガン、何ごとです? あの騒ぎはいったい何なのですか?」
パーガン「それが……、百鬼帝国とミケーネの軍勢が、突如襲って参りました 例のエネルギー研究施設を狙っておりますようで……」
リリーナ「何ですって……!?」
ドロシー「まあ、何ということでしょう! リリーナ様、早く何とかいたしませんと。ああ、でもこの国は完全平和主義の国なのですね リリーナ様、いったいどうすればよろしいのかしら?」
リリーナ「……パーガン、すぐに街の人たちの避難を」
パーガン「は、はい!」
ドロシー「そうそう、それでこそリリーナ様。それでそのあとはどうなさるの? 降伏? まさか、リリーナ様はそんなことはいたしませんわよねえ。もし街が突然化け物に襲われたとき、完全平和主義はいったいどうやって立ち向かうのでしょう? 私、とっても興味がございますわ」
パーガン「ドロシー様! このような時に……。リリーナ様 早く安全な場所へ……」
リリーナ「私のことはあとになさい。住民たちの避難を急いで!」
パーガン「は、はい! かしこまりました!」
ドロシー「ご立派ですわ、さすがはリリーナ様、そうでなくては私がっかりしてしまいますもの。でも、化け物は待ってくれませんことよ このままでは、街が粉々になってしまいますわ 完全平和主義の姿を、ドロシーに見せてくださいな」
リリーナ「……」

ベルトーチカ「敵部隊接近! 艦長、迎撃命令を!」
ブライト「……やむをえん。総員戦闘配置!」
大作「だけどブライト艦長、そんなことしたら……」
デビッド「いってる場合かよ! やつら無差別に攻撃して来るぞ!」
アムロ「そのとおりだ。こうなってしまった以上敵を引きつけて戦うのが俺たちにできる、せいいっぱいのことだ」
ブライト「ノインさん……よろしいですね」
ノイン「……私もそう考えます。マーチウィンドの皆さん 出撃して下さい」
リョウ「よし、出撃だ! みんな行くぞ!」
アストナージ「ちょ、ちょっと待ってくれ!」
ブライト「アストナージ? どうしたんだ?」
アストナージ「ゲッターとマジンガーに、爆弾が仕掛けられてる さっきの侵入者のしわざだ」
甲児「なんだってえ!?」
ハヤト「ちぃっ、何てこった!」
アストナージ「今、大急ぎで撤去してる。すまないがもう少し待ってくれ!」
ベンケイ「……頼む。急いでくれよ」
ブライト「聞いての通りだ。残りの者はすぐに出ろ!」
ノイン「……リリーナ様……お許し下さい……」
【シナリオデモ終了】


サブタイトル
「遠き平和」


【戦闘マップ1開始】
〔味方ユニット出現〕
ジュドー「ドサクサにまぎれて、MSもーらった!」
エル「さっさと逃げようよ、ジュドー。……きゃぁぁぁっ!」
〔敵ユニット出現〕
ジュドー「うわっ! 化け物どもがでたぁ!」
〈出撃戦艦選択〉
アストナージ「もう少しで爆弾を解除できるんだ……もう少しだけ待ってくれ」
リョウ「……百鬼の奴らめ!」
〈出撃ユニット選択〉
イーノ「ねぇ、早く逃げようよ……」
ジュドー「逃げたくても、まわりじゅうにウジャウジャいるしよ……よっしゃ、いっちょ戦ってみるか!」
エル「ジュドー、やっちゃって」
<戦闘開始>

<3PP>

ドロシー「さすがですわリリーナ様、やっぱりこういう時には完全平和といえども戦わなくてはしかたありませんものね。しかもかつての反帝国レジスタンスの主力となった戦士たち。すてきですわ」
リリーナ「……彼らの存在は自分の知らないことでした」
ドロシー「でも今となっては彼らの存在は心強いわ。……ねぇ、リリーナ様」
リリーナ「…………」

<敵6機以下・敵増援1&味方援軍出現>
〔敵ユニット出現〕
ヤヌス公爵「まったく邪魔な連中だ、奴らを倒して超エネルギーを我らの手に」
〔味方ユニット出現〕
甲児「みんな、待たせたな! 真打ち登場だぜ!」
リョウ「ようやく爆弾の解除が終わったんだ。カリをかえしてやろうぜ!」

≪まだヤヌス侯爵健在≫
<敵10機以下・敵増援2出現>

〔敵ユニット出現〕

<敵全滅・勝利条件達成>
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

アムロ「リリーナ代表、あなたに黙っていたことを申しわけなく思います」
リリーナ「……」
ノイン「リリーナ様、すべては私が独断でやったことです。サンクキングダムを守るためとはいえ、リリーナ様のお考えを知りながら……いっさいの責は、私にあります。どのようなご処分もお受けする覚悟です」
ブライト「いや、我々はノインさんの考えに賛同してここに来たのです それが、結果的に敵を呼びこむことになってしまった……リリーナ代表、我々マーチウィンドをうとましく思われるなら、すぐに出発いたします」
エイジ「……」
リリーナ「立ち去る必要はありません」
ノイン「リリーナ様?」
リリーナ「最も近い人の考えを受け入れることができずにどうして完全平和主義など実現することができるでしょうか ノインさん、あなたの心づかいに感謝します マーチウィンドの皆さん……、街を守って下さって、ありがとう」
ブライト「リリーナ代表……」
リリーナ「戦わずに守れる平和など……ないのでしょうか……。いいえきっとあるはずです。あると信じています……それが見つかるまで……どうかこの国を…」
ドロシー(さすがリリーナ様、私のみこんだお方だけのことはあるわ いいえ、私の予想なんかよりもっと素晴らしい方……リリーナ様、これからもっと楽しくなってよ。うふふふふ……)

トレーズ「レディ、どういうことだ?」
レディ「閣下はずるうございます。閣下は世界の頂点に立たなければならないお方。なのに、世界を混乱のまま、放っておいでになる 私は閣下のお手伝いのために宇宙へ上がりました そして、閣下の未来をご用意しました」
トレーズ「レディ、世界から戦いはなくならない ならば、常に強者が世界を治めればいい。人々は強い者に支配されることに喜びすら感じる 世界は戦ってこそ自然なのだ」
レディ「それには無駄な血が流れすぎます。閣下はすべての人々を愛せるお方。宇宙から地球圏の平和を築けるお方です」
トレーズ「レディ、君は自分の理想で未来を見ている」
レディ「閣下がお望みになったことです」
トレーズ「私の理想など、人間一人の妄想でしかない。歴史は日々の積み重ねでつくられる。個人の未来などに意味はない」
レディ「閣下の未来は決まっております。宇宙にこそ閣下の未来は存在します」
トレーズ「レディ、私はそれほど強くない」
レディ「閣下……」
トレーズ「急ぐ必要はない。時代は繰り返されるのだ レディ、戻ってきておくれ、私の大好きだったレディ・アン」

バルジ
バスク「報告いたします!本日1540をもって本隊はアステロイド・ベルトにおいて敵ムゲゾルバドス帝国軍中枢を撃破。司令官シャピロは死亡をせしめました! なおギルドローム将軍他は異次元に逃亡したと思われます! ……閣下、勝利であります!!」
ジャミトフ「うむ、よくやった! 貴軍は引き続き掃討戦をおこない残敵をせん滅せよ。一兵たりとも射ちもらすな!」
バスク「ははっ! 了解であります!」
デルマイユ「すばらしい、全くすばらしいな、MD部隊の戦力は奴らをいとも簡単にうちやぶるとは…」
バスク「お言葉ですがデルマイユ侯爵、当方の被害も決して少ないものではありませんぞ。帝国軍の大規模な再来があったとしたら、あるいは今回のようには……」
デルマイユ「バスク特佐、MDはまさにそのためにあるのだ。最も合理的な兵士 失ってもまた生産できる兵士なのだからな。もうしばらく時間があればかつてのムゲゾルバドス帝国の侵略時の戦力をも超えられようまったく問題はない」
バスク「…はっ」
ジャミトフ「さて、次はいよいよ地球圏を固めねば、な……。まったく休む暇もない」

ジュドー「……なんでメシをくわせてくれんのさ? 俺たちはあんたらのMSを盗んだんだぜ」
アストナージ「偶然とはいえ、やつらの潜入がわかったんだ。それにお前らが忠告してくれたからこそ爆弾が仕掛けられていることがわかった それがなかったら今ごろ……」
ハヤト「ゲッターやマジンガーはなくなっていたってわけさ……」
甲児「ま、オレたちからのお礼がわりってわけさ……そんなことよりどうだいオレたちの仲間にならないかい?」
リョウ「君の戦いぶりを見ていたがなかなかのものだった。……どうする?」
ジュドー「冗談じゃないね、そんな気はない……」
甲児「だったらいま食べているメシ代はらえ! お礼がわりだっていったの、撤回だ」
ジュドー「……わかった、メシの分は働くよ。仲間になるよ」
エル「あのさ、これからも食べさせてもらえるんだったら、あたしらも仲間になるよ ビーチャ、イーノ、モンド、いいよね!?」
ビーチャ「いいぜ」
モンド「ま、いいか」
イーノ「ど、どうしようか……」
エル「あたしらとわかれて、ひとりでどうすんのよ?」
イーノ「…………わ、わかったよ……」
エル「決まりだわ! そうと決まったら……おかわりくれない?」

アムロ「ムゲ帝国軍が撤退したって!?」
ブライト「ああ。今パーガンさんから知らせがあった アステロイド基地は壊滅、司令官シャピロは戦死……」
リョウ「なんてこった……」
ハヤト「喜んでいいもの……なんだろうな。やれやれ複雑な気分とはこのことだ」
エイジ「何年もの間……俺たちが必死に戦い続けてきた、あのムゲ帝国がこんなにあっけなく……。俺は……俺には信じられない……」
アンナ「エイジ……」
シモーヌ「でも事実ね……。恐ろしい兵器だわ、新型MDってやつ……」
デビッド「やれやれ、結局俺たちは、おいしいところを持ってかれちまったってこった」
大作「でも、ようやくこれで地球圏が地球人の手にもどったんじゃないですか。これっていいことなんでしょう?」
アムロ「まあ、そうだな。これで俺たちは、目の前の仕事に没頭できるというわけだ。いやおうなく」
ロアン「サンクキングダムを守ることですね。そう……いよいよここが標的になる」
ブライト「そうだ、我々の仕事はこれからだ。エイジ、他のみんなもこれからが正念場だぞ!」
【シナリオエンドデモ終了】


● No24C「浄化」 へ戻る

● No26D「燃え尽きない流星」 へ進む


◆ 「スーパーロボット大戦64」 へ戻る




当館に記載されている作品名・製品名などは、各社の登録商標です。
当館の内容は、各社からの正式許可を受けてはおりません。