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No.28D
サンクキングダム崩壊

【シナリオデモ開始】
ノイン「カトル・ラバーバ・ウィナー。ひさしぶりだな」
カトル「ノインさん!? ノインさんじゃないですか! よく、ここがわかりましたね……」
ノイン「迎えに来た。私と一緒に来てくれないか」
カトル「…………」
ノイン「サンクキングダムのことは聞いているだろう。力をかしてほしい」
カトル「ノインさん……。僕は戦いの中で、大切な仲間をこの手でなくしてしまいました。僕は……」
ノイン「トロワ・バートンのことは知っている。だが、私たちは戦う力を持つ者が必要なのだ。力のない人々の願いが、理不尽な力によってじゅうりんされようとしている。頼む」
カトル「…戦う力を持つものは、力のない人たちのために戦わなければいけない…それが義務だというんですね。……わかりました ノインさん、サンクキングダムへ行きましょう」
ノイン「ありがとう……。感謝する」
カトル「いえ。僕たちガンダムパイロットは、やはり戦うことで生きていくしかないんです。ヒイロがいたら、きっとそういうでしょう」
ノイン「ヒイロ・ユイ……? 君と一緒ではなかったのか? どこに行った?」
カトル「ヒイロは……。ヒイロは選んだんです。最も死の確率の高い、戦場を」

スペシャルズ「ひるむな! ガンダムとはいえ、相手は1機だ。このままつぶせ!」
〔ビームの発射音×2〕
〔爆発音〕

ヒイロ「右上腕部被弾……機体損傷度85パーセント くっ……、俺もここまでか……」
トレーズ「死んではならない」
ヒイロ「何……?」
トレーズ「君にはまだやるべきことが残っている。死ぬことは許可できない……」
ヒイロ「……トレーズか……」

〔爆発音〕
スペシャルズ「何だ? ……う、うわっ! ……奴め、自爆したというのか!」
スペシャルズ「パイロットを確認しろ!」
スペシャルズ「だめだ、ふっとんじまってる。今ので死んだんじゃないのか?」
スペシャルズ「相手はガンダムパイロットだ。まさかとは思うが……付近を捜索するんだ!」

トレーズ「よく来てくれた。心から歓迎する」
ヒイロ「トレーズなのか」
トレーズ「問いただすまでもない。私を撃つのかヒイロ・ユイ? それもいいだろう さぁ、撃ちたまえ」
ヒイロ「俺はお前の命に興味などない」
トレーズ「ヒイロ・ユイ。君には今後の生き方を示す 道しるべを用意した。使ってくれ。名を、エピオンという」
ヒイロ「……いいだろうトレーズ」
トレーズ「サンクキングダムへ行くがいい。君の求める戦いがそこにある ただし、気をつけたまえ。この機体に乗って勝者になってはならない」
ヒイロ「…………」

ベルトーチカ「OZのMD部隊が続々と国境地帯に集まっています なお、沖合いに空母艦隊が……規模はこちらのほうが大きいですね」
クワトロ「海岸に上陸されたら市街地がすぐ目の前だ まったく、機雷の1つも施設できんとは……」
ハヤト「こっちから、討ってでねえことを知って、でかいツラしてやがる 全く、ヘドが出る連中だぜ」
ブライト「とうとう全面戦争だ。我々だけで守りきれるかどうか……」
ショウ「だけどやるしかありませんよ。悲しいなんていってる場合じゃない」
チャム「そーよ! 悪い奴はみんなやっつけちゃえ!」
カミーユ「ははは、チャムがそういうと元気が出るな 今みたいなときは、救われるよ」
チャム「そーお? あたしはいつも通りよ?」
甲児「おっしゃ、オレももう腹をくくったぜ。いつでも来やがれってんだ、タコメガネ!」
さやか「タコメガネって……バスクのこと?」
シモーヌ「ぶっ!」
デビッド「わはははは、そりゃいい! 返り討ちにしてやろうぜ、タコメガネをよ!」

???(ズール皇帝)「マーズ……マーズよ」
タケル「う……うぅ……」
???(ズール皇帝)「目覚めよマーズ」
タケル「う……な、なんだ?」
???(ズール皇帝)「マーズ、この時のために地球に送られたマーズよ」
タケル「……マーズ……!? 俺は明神タケルだ マーズなんて名前じゃない!」
???(ズール皇帝)「……違う、お前はマーズだ。だが多少の手違いがあったようだな もう少し時間をかけねばならぬか……」
〔画面、フラッシュ〕
タケル「……はっ!? ……夢……か。なんだったんだ……マーズって……」

ベルトーチカ「ブライト艦長、未確認機が接近してきます!」
ブライト「何!? 敵か?」
ベルトーチカ「わかりません、見たこともない機体です……。あ、でも、これって……」
ジュドー「おいおい、これってガンダムじゃねぇの?」
カミーユ「未登録の機体……、新型のガンダムだって?」
デビッド「あれもガンダムっていうのか? まあ、ドモンたちのこともあるしなあ……よくわからねえな、こればっかりは」
ヒイロ「こちらガンダムエピオン、パイロットのヒイロ・ユイ 着艦許可を要請する」
カトル「ヒイロ! ヒイロだって!?」
甲児「何てこった……。あいつかよ!」

ブライト「ヒイロ・ユイ……。君がくるとは思わなかった 君もサンクキングダムを守ろうというのか?」
ヒイロ「俺はこの国の存亡になど興味はない。敵と戦いに来ただけだ」
ルー「で、その敵はOZなんでしょ? だったら同じことじゃない」
カトル「ヒイロ、この国は今、僕たちを必要としているんだ 僕たちは、完全平和の理想を守らなくちゃいけない……君が来てくれて、うれしいよ」
ヒイロ「関係ない。おれはただ、エピオンにしたがってやって来ただけだ」
デビッド「ちっ、無愛想に訳のわからねえことをいうのも変わってねえな、まったく」
アラン「まあいいじゃないか。心強いことに変わりはない」
ヒイロ「……リリーナか」
リリーナ「ヒイロ……ヒイロ、教えて。私の考えは夢? それとも過ちなのでしょうか? どんなにきれいごとをならべても私には誰ひとり助けることなどできない。そうでしょう?」
ヒイロ「…………」
リリーナ「わたくしはいつも助けられてばかり、武力の必要ない平和などありえないのでしょうか? 完全平和など戦うことのできない者のたわごとなのではないでしょうか」
ヒイロ「お前のしていることがなんであろうと、OZは待ってはくれない 俺は兵士だ。戦うことしかできない そして、いまは戦うことが必要だ たとえ相手が、同じ地球人でも」
リリーナ「わたくしは……いつか見い出します。何がみんなを戦いに走らせるのかを」

ミリアルド「間もなく大気圏だ、このままサンクキングダムに突入する! 急げ、急いでくれ、ゼロ!」

バスク「サンクキングダムの政府代表、および国民に告ぐ 貴殿らはただちに政府を解体し、国家代表リリーナ・ピースクラフトを元首から解任せよ そうすれば貴国の安全は、我々OZ治安維持軍が保証するものである。なお、これは最後通告であり 返答なき場合は、地球圏の秩序維持のため強行手段に訴える。繰り返す、返答無き場合は、強行手段に訴える!」
スペシャルズ「……返答はありません」
バスク「当たり前だ。この期に及んで無条件降伏などされてたまるものかよ。全軍に告ぐ! ただ今よりサンクキングダム制圧作戦を開始する 敵対する物は全て排除せよ! 攻撃開始!」
【シナリオデモ終了】


サブタイトル
「サンクキングダム崩壊」


【戦闘マップ開始】
〔敵ユニット出現〕
〈出撃戦艦選択〉
〔味方ユニット出現〕
〈出撃ユニット選択〉
リリーナ「ここは危険だから早くお逃げなさい」
ノイン「私はここにおります。……リリーナ様をお守りしなくては」
ドロシー「逃げませんわ。この事態のなりゆきを見届けなくては ここ……サンクキングダムにきた意味がありませんもの」
<戦闘開始>

<3PP・敵増援1or味方援軍1出現>

※※まだヒイロが生存している※※
〔敵ユニット出現〕
ミリアルド「なぜ、お前がここに……」
ヒイロ「ゼクスか。……貴様がその機体を選んだのはミスだ」
ミリアルド「ヒイロ。状況を確認する……貴様は敵か!?」
ヒイロ「ゼロに聞け」
ミリアルド「なに!? ……殺しに来た者は殺せか……そういうのだな、ゼロ……いいだろう、純粋な戦士として貴様との因縁の戦い、今ここで決着をつけてやる!」
※※ヒイロが撃破されている※※
〔味方ユニット出現〕
ミリアルド「戦いは……サンクキングダムはどうなったのだ!?」

ノイン「ゼクス特佐……!」
リリーナ「……どうしたの?」
ノイン「リリーナ様、あの方は……あなたのお兄様です」
リリーナ「兄……? わたくしの、お兄様!?」

<ヒイロvsゼクス>
ヒイロ「ちょうどいい、決着をつける!」
ミリアルド「君が望むなら、うけてたとう!」

<敵10機以下・敵増援1出現>
〔敵ユニット出現〕
以下、敵7機以下になるたび5回まで敵増援1出現)

<敵全滅or10PP・勝利条件達成>
※※敵全滅の場合、セリフ追加※※
〔敵ユニット出現〕
甲児「まだこんなにいるのかよ、くそっ!」

リリーナ「わたくしはサンクキングダム代表、リリーナ・ピースクラフト」
ヒイロ「リリーナ!」
リリーナ「現在、わが国はOZとの戦闘状態にあります。しかしこれはわたくしたちの望むところではありません 平和を得るために武力を使わねばならないのならば、わがサンクキングダムは主権を放棄し国を解体いたします」
ブライト「国を解体…………!」
リリーナ「完全平和主義はいかなる理由でも武器をとって戦ってはいけないのです。ただちに戦闘を中止しなさい……なおも戦う意思をもつ者はこの地より去りなさい!!」
ノイン「リリーナ様……」
リリーナ「この身はロームフェラにお預けしましょう」
ドロシー「すごーい! なんてすごいの、リリーナさま ますますファンになっちゃったわ 大丈夫、わたくしが一緒にまいります。悪いようにはいたしませんわ」
ブライト「……やむをえん。サンクキングダムを出るぞ」
カトル「リリーナさんは僕たちに逃げるチャンスをくれたんだ」
〔味方ユニット離脱〕
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

ドロシー「さあリリーナ様、まいりましょう ロームフェラ財団には私がご同行しますわ」
リリーナ(ごめんなさい、皆さん……。私は、このような道しか選べないのです……)
ドロシー「リリーナ様がロームフェラにつくまでの身の安全は、私が保証します でも…財団がリリーナ様の身柄をどうするのかは、私にもわかりませんけど」
リリーナ(わからない……この先どうやって理想を実現したらいいのか……)
ドロシー「リリーナ様、そんな顔なさらないで。内緒だけど、私、おじいさまの考えてらっしゃる事をうすうす知ってるの きっと悪いようにはなさらないわ……。だから安心してくださいな」
リリーナ「おじいさま……? なんのことをいっているの?」
ドロシー「それはついてからのお楽しみ。ふふふふ……」「おじいさま、リリーナ・ピースクラフト様をお連れいたしました」
デルマイユ「おおドロシー、ご苦労だった。下がって休むが良い」
リリーナ「デルマイユ公? ドロシー、あなた……」
ドロシー「ふふ、がんばって、リリーナ様。あなたの戦いの始まりですわよ……」
デルマイユ「ご気分はいかがですかな、プリンセス・リリーナ」
〔アーガマ、北西に移動〕
ブライト「追撃隊は、まだ追ってくるのか!?」
銀鈴「いえ……。どうやらふりきったみたいです。ミノフスキー粒子散布、終了します」
ブライト「そうか、ひとまず安心だが……こういう結果になるとは……」
甲児「くそっ、こんなことってありかよ! オレたちのやったことは全部ムダだったってのか!?」
<<セレイン>>
セレイン「リリーナ代表自ら決めたことだ、しかたがない 我々にはそれを止める権利などない」
<<ブラッド>>
ブラッド「リリーナ王女が自分で決めたってんだから、しょうがねぇさ 俺たちにはそれを止める権利なんかねぇ」
<<マナミ>>
マナミ「リリーナさんが自ら決めたことだから、しかたないわ あたしたちにはそれを止める権利なんかないもの」

デビッド「それにしたって、ひでえ話だぜ。別に損得で戦ってるわけじゃねえがやりきれねえよなあ。あーあ、また宿なしの逃亡生活かい」
シモーヌ「ちょっと、そんないい方はやめなさい! いちばんつらいのは、リリーナさんなのよ!」
デビッド「……すまん。どうも、気持ちの持って行き所がないみたいだ」
アラン「……考えようによっては、これで良かったのかもしれん」
大作「それってどういうことですか?」
アラン「完全平和主義の理想は、まだ時期が早すぎたということだ 俺たちがサンクキングダムで戦ったことは、多くの人たちに現実と理想の問題を投げかけたことだろう。そしてサンクキングダムはなくなった……。だが、理想までなくなったわけじゃない 俺たちには、まだ他の場所でやるべきことがある……未来の完全平和のために、な」
エイジ「そうですね……。そう思いましょう。姉さんだって戦ってる 俺たちだって……」
甲児「さすがアランさん、いいこというぜ。で、これからどうするんだ?」
アラン「さあな。考えてない」
甲児「あらら……」
アムロ「ははは、まあいいさ。これから改めて、マーチウィンドの再出発というわけだ。みんな、元気を出そう」
ヒイロ「ぐっ……。ここは……?」
ミリアルド「気づいたか……。ここはマーチウィンドの戦艦だ」
ヒイロ「……なぜ、こんなところにいる!?」
ミリアルド「我々は救助されたのだよ。マーチウィンドにな 2人とも、かなり疲れているだろう。発見された時は、まるで意識がなかったらしい」
ヒイロ「心まで支配するシステムか……」
ミリアルド「ゼロシステムもそうだ……お互い、機体にほんろうされたようだな」
ヒイロ「…………」
ミリアルド「どこへ行く気だ?」
ヒイロ「俺はゼロで行く。貴様はエピオンに乗れ……エピオンはトレーズの作った機体だ。俺には奴の考えはわからん……」
ミリアルド「「何だと? 貴様、これからどうするつもりだ?」
ヒイロ「さあな……。俺の敵は、ゼロが教えてくれる……」
ミリアルド「エピオンか……確かにトレーズなら、この機体を私に託しただろうがな……」
ノイン「ゼクス!」
ミリアルド「ノイン……ノインか」
ノイン「おひさしぶりです……」
ミリアルド「ああ、そうだな……」
ノイン「申しわけありません、私がついていながら、リリーナ様を……」
ミリアルド「いや、あれが自分で決意したことだ 誰にも止められまい たとえ私ですらもな……」
ノイン「どちらへ行かれるのです!?」
ミリアルド「私もまた、これから成すべきことが見い出せずにいる……私はエピオンと行く。たった今、戦いの中で何かが見えたような気がした。それを確かめる」
ノイン「お待ちになってください!」
ミリアルド「エピオンよ……、私に未来を見せてくれ!」

バルジ
ジャミトフ「正体不明の艦隊だと……? それだけではわからん 詳しく報告しろ」
ツバロフ「それが、皆目わからないのです。登録されている、いかなるタイプの艦とも合致しません。あるいはムゲ帝国の残党かとも思いましたが、その可能性も低く……」
ジャミトフ「ふん、もうよい。偵察隊を出して詳しく調べさせろ。監視を怠るな 万が一のために警戒態勢をとっておけ。何かあったら報告しろ」
ツバロフ「は、かしこまりました。それでは……」
ジャミトフ「正体不明の艦隊が出現しただと……。いままで単に未確認だっただけならば良し、そうでないとしたら……外宇宙からの侵入者ということになる。だとするとやはりムゲ帝国か……? まったく、ようやく地上が片づきつつあるという時に面倒なことにならねばよいがな……」
【シナリオエンドデモ終了】


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