No.31Ｃ
地球圏を覆う暗雲
【シナリオデモ開始】
アキラ「なあ、俺たち、今、どこに向かっているんだい？」
ミカ「カラバの基地よ。知らなかったの？ 艦内ミーティングでブライト艦長がいってたじゃない」
ケンジ「居眠りして、聞いていなかったんだろう。たるんでるぞ」
アキラ「ちぇっ、ヤブヘビだったな。で、そこで何をするんだっけ？」
ナオト「本当に寝てたのかよ、お前は。補給だよ、補給 アランさんがそこに連絡をとって、補給を受けさせてもらいに行くのさ」
アキラ「ああそうそう、そうだっけ。思い出したよ」
ミカ「まあ」
ケンジ「……こいつは、まったく！」
アキラ「カラバには、万丈さんがいるんだよな。梁山泊ではすれ違いになっちゃったけど、今度こそダイターン３が見られるかもしれないなあ」
ナオト「まあとにかくよ、地面におりてチョイと休めばタケルの奴もシャンとするんじゃないか？」
ミカ「……そうね、そうだといいけど……」
ケンジ「タケルの調子が悪いと、コスモクラッシャー隊が十分に働けん。特に、謎の宇宙人の話を聞いて以来しばしばボンヤリしているようだが……。あいつはそんなに心配性だったかな？」
ミカ「……あとでもう一度様子をみてきます 必要なら、カラバ基地で少し休むようにって……」
〔通信のコール音〕
万丈「マーチウィンドのみんな、聞こえるかい？ こちらはカラバの万丈だ」
アラン「万丈か。こちらはマーチウィンド。ひさしぶりだな」
万丈「やあアラン。ま、あいさつはあとで改めて 補給の用意はととのっているよ 誘導に従って着陸してくれたまえ」
アラン「了解した」
〔アーガマ、カラバの基地へ移動〕
万丈「カラバの基地へようこそ。みんな、元気そうで何よりだ いろいろあったそうだね」
アラン「まあな。何といっても、ブレックス准将のことが……」
万丈「そうだな……。全く、残念な人を失った。しかし、僕たちは後ろを振り返っちゃいけない。准将のためにも、ね。」
アラン「ああ……」
万丈「それより、ずいぶんとにぎやかになってるじゃないか？ 初対面の人も大勢いるな。やあ諸君、僕がカラバの破嵐万丈だ。こっちはアシスタントのレイカとビューティー、それから執事のギャリソン 以後よろしくお見知りおきを」
ハヤト「ふっ、あいかわらずの奴だ」
レイカ「よろしく」
ビューティ「よろしくね」
ビーチャ「こっ、こちらこそ……」
モンド「よよ、よろしくおねがいします……」
ルー「…………」
ギャリソン「ギャリソン・時田と申します。何とぞよろしく」
カトル「何だかパーガンさんを思い出しますね」
ノイン「ああ……。元気でいるといいがな」
万丈「ところで、この基地は初めてだろう？ 案内するよ。細かい話はそのあとで食事でもとりながら、どうだい？」
デルマイユ「異星人との戦闘は激化するばかりだ。あいかわらず戦況が好転せんのは、どういうことだ？」
ジャミトフ「奴らが手強いからに決まっておろうが、銀河帝国め続々と戦略を増やしつつある。月面のＭＤを全て投入してようやく支えているありさまだ。だいたい、オペレーション・ノヴァの際に不必要にＭＤを地上に移しすぎたのだ」
デルマイユ「今さら繰り言を……。ツバロフよ、戦艦リーブラはまだ実戦投入できぬのか」
ツバロフ「は……。計画を大幅に繰り上げてはおりますが、今しばらく……」
デルマイユ「コロニー労働者をもっと投入しろ 一刻も早く完成させるのだ あれの主砲さえあれば…」
ツバロフ「は、しかし、今以上は……。月面のＭＤプラントにも人員が必要で……」
デルマイユ「何のための専制君主制だ！ 地球の危機だということをわかっておらぬのか！？」
ツバロフ「は、ははっ」
ジャミトフ「デルマイユよ、貴公の方こそ何をしておる。マーチウィンドにトレーズ派の反乱……いっこうに解決せん。小娘を財団代表にすえたのは、まさか酔狂のためだったのではあるまいな」
デルマイユ「むむ……」
ジャミトフ「地上は貴公にまかせておるのだ。良いか、我々は宇宙の防衛で一時も手がはなせん。くれぐれも頼んだぞ……」
アラン「やはり、いまＯＺが宇宙で戦っているのは反乱軍じゃなく新たな異星人の侵攻だという話は本当だったのか」
ギャリソン「はい、確かでございます。何でも彼らは、自らを銀河帝国軍の先遣艦隊を称しているとか」
タケル「銀河帝国軍ですって！？ 奴らがそう名のっていると……！？」
ブライト「タケル君？」
ケンジ「おい、どうしたんだタケル？」
タケル「そ、それで……、そいつらの皇帝……い、いや、指導者の名前は……？」
ギャリソン「はあ……。申しわけございません、残念ながらそこまではわかりかねますが……」
万丈「ははは、タケル君、いくらギャリソンの情報網でもそこまでは無理さ だいいち銀河帝国のことだって、知っている地球人はほんのひと握りなんだから」
タケル「は、はあ……。そ、そうですよね。すいません、ギャリソンさん」
ギャリソン「いえいえ。わかりましたらすぐにお知らせいたしますので どうかお待ちになっていてください」
ミカ「タケル、大丈夫？ 何だか変よ、休んだら？」
タケル「い、いや、大丈夫だ。なんのともないから」
ミカ「そう……？」
クワトロ「ともあれ、そいつらが地球征服を狙っているのは、もはや疑いないな」
シモーヌ「またムゲゾルバドスの時と同じことがくりかえされるの？ そんな……」
リョウ「確かにやりきれん。だが、弱気になっちゃだめだ 戦う前から負けてしまうぞ」
＜＜セレイン＞＞
セレイン「その通りだ。ここでくじければ、今までの戦いすらも無駄になってしまうことになる。我々だって昔のまま、というわけではないんだ」
＜＜ブラッド＞＞
ブラッド「そうだぜ。ここでくじけちまったら、今までの戦いもムダになっちまう 俺たちだって昔の俺たちじゃねぇ」
＜＜マナミ＞＞
マナミ「そうだわ。ここでくじけたりなんかしちゃ、今までの戦いすら無駄になってしまうのよ。あたしたちだって昔のあたしたちじゃないわ」
シモーヌ「そう……。そうね、元気を出さなきゃリリーナさんや他のいろんな人たちのためにも……」
タケル「ズール……。銀河帝国……皇帝の名を……俺は知ってる 皇帝ズール……どうして……」
アラン「エイジ、お前に渡したいものがあるんだ 整備ハンガーまで来てくれるか」
エイジ「わかりました」
エイジ「……あなたはドクター・エリザベス。どうしてここに……」
エリザベス「……エイジ、元気そうね」
アストナージ「ドクター・エリザベスはニューレイズナーを持ってきてくれたんだ」
エイジ「ニューレイズナー…………」
エリザベス「あなたの新しいＳＰＴよ。これからはニューレイズナーに乗り換えなさい」
エイジ「あなたのような平和主義者がＳＰＴのような兵器を運んでくるなんて……」
エリザベス「本当のことをいうとね、エイジ。わたしも疲れているのよ……サンクキングダムの完全平和に賛同していたけど……まさか国自体が解体されるなんてね……」
エイジ「…………」
アストナージ「……ドクター・エリザベス、少しお休みになって下さい 今、誰かに案内させます」
エリザベス「……ありがとう」
アストナージ「さぁエイジ、レイをニューレイズナーに移植するぞ。手伝ってくれるよな」
エイジ「……はい」
タケル「誰だ！？」
ミカ「タケル？」
ケンジ「どうした？」
タケル「誰かいる……どこから侵入した！？ お前は何者だ！」
？？？（※バレン）（ふふふ、さあな。止められるものなら止めてみよ、マーズ）
タケル「俺はマーズじゃないっ！ くそっ、何をするつもりだ！」
？？？（※バレン）（そうだ、追ってこい、裏切り者め。ズール皇帝の命により貴様を殺す）
タケル「待て！ 逃がさないぞ！」
〔走る足音〕
ナオト「何だあ？ おいおい、大丈夫か？ あの野郎、ついにイっちまったか」
ミカ「とにかく追うわよ！ 急いで！」
アキラ「おーい、タケルー！ どうしちゃったんだよーっ！」
【シナリオデモ終了】
サブタイトル
「地球圏を覆う暗雲」
【戦闘マップ開始】
タケル「どこだ、どこにいる？」
バレン「よく来たな、マーズ。よく聞け。私はお前の父上であるズール皇帝のお言葉を伝えに来た 陛下はお前の反逆行為に、たいそうお怒りだ」
タケル「黙れ！」
バレン「どうしても従う気はないということか？」
タケル「当たり前だ！ 誰が！」
バレン「お前を殺しても目的は達成されるのだ。死ねマーズ！」
〔衝撃音〕
〔タケルのいる地点に衝撃〕
タケル「うわぁぁっ！ く、くそっ！」
〔銃声〕
バレン「そんなもので！」
〔衝撃音〕
〔タケルのいる地点に衝撃×３〕
タケル「あぁぁっ……う……」
〔味方ユニット出現〕
タケル「うわぁっ！？」
バレン「なに！？ しまった、ガイヤーか！」
？？？（※マーグ）（マーズ、恐れることはない。ガイヤーはお前を守るために来たのだ）
タケル「な、なんだこいつ……勝手に……」
〔タケル、エネルギー収束〕
タケル「なんだここは？ 俺はいったい……ガイヤーだと？ これがズールのいっていた……くそっ、もし俺の命令で自由になるというのなら、奴を倒せ！」
〔タケル、バレンのいる地点へ隣接〕
バレン「くっ、ならばガイヤーごと葬り去ってやる！」
〔敵ユニット出現〕
[イベント戦闘「タケルvsバレン」]
[イベントデモ「六神合体」]
〔タケル、合体〕
バレン「な……なんだこいつは？ こんなものはデータにないぞ！？」
？？？（※マーグ）（マーズ……ガイヤーは危機におちいったとき、五神ロボはあらわれる これらの合体した姿を、ゴッドマーズと呼ぶがよい）
タケル「な……に？ さっきも聞こえた……誰だ？」
？？？（※マーグ）（マーズ……死ぬな……）
タケル「待て！ お前はいったい……！？」
バレン「しょせんはみかけ倒しにすぎない。一気にケリをつけてやる」
〔バレン、精神コマンド「熱血」使用〕
[イベント戦闘「タケルvsバレン」]
〔敵ユニット撃破〕
バレン「きゃあああぁぁーっ！！」
タケル「はあっ……はあっ……はあっ……」
〈出撃戦艦選択〉
ナオト「おい、今のはなんだったんだ！？」
ビーチャ「な、なんだよあれは！ 見たこともないロボットだぜ！？」
ブライト「なんだと？ そこのロボット、聞こえるか！ 正体をあかせ さもなくば攻撃する！」
タケル「待ってください、ブライト艦長！」
ミカ「あの声、タケルだわ！」
ケンジ「タケルだと？ タケル、なんだってそんなロボットに乗っている！？」
タケル「隊長、俺にもわからないんです。俺は……」
〔警報〕
ブライト「どうした！」
バニー「ＯＺの部隊を補足。パトロール部隊のようです！」
ブライト「」
ケンジ「艦長、タケルはどうするんですか！？」
ブライト「あれが明神タケルなら、そのままやらせろ！ 事情はあとで聞く」
ケンジ「了解！」
〔敵ユニット出現〕
〈出撃ユニット選択〉
ヤザン「マーチウィンド！ 銀河帝国軍が攻めてきて地球は再び危機に陥ろうとしているのに、ＯＺに従わず地球を破滅させようとしている奴らめ！」
エイジ「そういうのなら戦いをしかけるのをやめてくれ！ ……こちらから戦いを挑んだことはない」
ヤザン「ならばこの場で武装解除して、我々ＯＺに投稿しろ」
クワトロ「……それは聞けない」
ヤザン「そうだろうとも、ならば戦うしかないではないか！ あくまでも我々に従うか、否かなのだ！」
＜戦闘開始＞
＜２ＰＰor敵７機以下・敵増援１出現＞
〔敵ユニット出現〕
リッシュ「セレイン、聞こえるか」
セレイン「……なんだ」
リッシュ「こいつで最後にするぜ。だからよ、最後に一つ聞いてくれないか」
セレイン「何が言いたい」
リッシュ「何度も言うが、俺がお前に惚れてるってのは、こりゃマジだぜ 俺もこれまでかなり好きに生きてきたがよ おかげでずいぶん、妙なことになってきちまった。俺としたことがな」
セレイン「……それで？」
リッシュ「ま、俺はお前の敵だった。だから、どんな結果でもそりゃあ仕方ねぇ だけどな、俺がお前に惚れてた男だったってことだけは覚えておいてくれ」
セレイン「……いいだろう、覚えておいてやる」
リッシュ「フッ、そいつを聞いて安心したぜ。それじゃま、いくかい」
≪アイシャフラグ成立≫
＜３ＰＰor敵機以下・味方援軍出現＞
〔敵ユニット出現〕
アイシャ「どうやら間に合ったようですわね」
マナミ「アイシャ！？ あなたどうして……？」
アイシャ「誤解しないでいただきたいわ。わたくしとて、何も私怨のみで戦ってきたわけではありません。ＯＺがロームフェラ派とトレーズ派に分かれた以上、わたくしのとるべき道は決まっています」
マナミ「でも……叔父様と叔母様は……」
アイシャ「お父様もお母様も、わかってくださいますわ」
マナミ「アイシャ……じゃあ、あたしたちと来てくれるのね！？」
アイシャ「しかたがありませんわ。ロームフェラ派のＯＺの行為はいくらわたくしでも認めることはできません 彼らと戦うなら、あなたがたと一緒の方がよいでしょう」
マナミ「ありがとう、アイシャ」
アイシャ「礼などいわれるすじあいはありません。さぁ、そんなことよりもまずはあの者たちを倒します。いきますわよ」
マナミ「ええ！」
＜４ＰＰor敵５機以下・味方援軍出現＞
万丈「やあ、きてくれたようだね」
アラン「万丈、あれはいったい？」
万丈「南原博士の建造したコン・バトラーＶだ。これから一緒に戦ってくれる仲間さ」
クワトロ「コン・バトラーＶだと？ 信じられん、まさか無傷で残っていたとは」
豹馬「はん、俺たちがずっと守ってたんだ。あったりまえだぜ」
ちずる「ちょっと豹馬！ すみませんマーチウィンドのみなさん 私は南原ちずるです。これからよろしくお願いします」
豹馬「ちぇっ、ちずるのやつ、ひとりでいい格好して 葵豹馬だ。ま、ひとつよろしく頼むぜ」
十三「わいは浪花十三や。よろしゅうたのむわ」
小介「北小介です。メカのことならボクにまかせてください」
大作「おいは西川大作ですたい。よろしくたのむばい」
万丈「さぁさぁ、自己紹介はあとだ。敵さんお待ちかねのご様子だぞ さっさと片づけようじゃないか」
[イベントデモ「コン・バトラーＶ合体」]
〔豹馬、合体〕
＜セレインがリッシュを説得＞
セレイン「おい、聞こえるか」
リッシュ「ああ、いい声だ、よ～く聞こえるぜ」
セレイン「いい加減ふざけるのはよせ！ いいか、一度しか言わないぞ お前にその気があるなら、マーチウィンドに来い」
リッシュ「おっ？ なんだお前も俺に惚れてたのかよ」
セレイン「違う」
リッシュ「ちっ、そんなにあっさり否定するこたぁないじゃねぇか」
セレイン「お前は、少なくとも連中とは違うと思った。だから言っている 我々は戦いつづけるために戦力が必要だ」
リッシュ「お前の口からそれが聞けるとは涙が出るほどうれしいねぇ が、まだ俺はＯＺの士官だ。また生き残れたらそうさせてもらうぜ」
セレイン「どういうことだ、リッシュ＝グリスウェル？」
リッシュ「悪いな。俺にも一応、俺なりのこだわりってもんがあるのさ なに、俺も“不死人”と呼ばれた男だ。そう簡単にゃくたばらねぇよ」
セレイン「そうか……ならば撃破する」
＜リッシュ撃破＞
リッシュ「くっ……やられちまったか……へっ、生きてたらまた会おうぜ セレイン。じゃあな……」
〔敵ユニット撃破〕
セレイン「……ばかな……奴だな。……まったく……」
＜敵全滅・勝利条件達成＞
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
ブライト「どうやら撃退したようだが……まだ確かめることがあるな 明神タケルとコスモクラッシャー隊をブリッジへ呼んでくれ！」「タケル君、事情を説明してくれないか？」
タケル「わかりません……俺は……」
ナオト「タケル、お前……何者だよ！？ なんであんなもんに乗ってやがったんだ？」
タケル「俺は……俺は明神タケルだ。あれが何なのか俺にもわからないんだよ」
アキラ「信用できないね。案外宇宙人のスパイかなんかじゃないのか」
ミカ「アキラ！ あなたなんてこというのよ！！ タケルがかわいそうじゃない」
タケル「どうしたんだ、みんな。俺たちは仲間だろう！？」
ナオト「どうだかな。俺の仲間はあんな変なロボットにゃ乗ってねぇんだけどな」
ミカ「ふたりとも、どうしちゃったのよ！」
アキラ「どうかしちゃったのはこいつの方だろ、ミカ。いつあのロボットを呼んでこの艦が破壊されるかわかったもんじゃないぜ」
ケンジ「やめんか！」
タケル「隊長、俺は……」
ケンジ「お前自身にもわからんのだな、タケル？ 異星人である可能性もあると？」
タケル「わかりません。ただこの間から、妙な声が…俺の頭の中に直接話しかけてくるんです。俺の名はマーズだと……。でも隊長 たとえ俺がどこの人間であっても俺の心はとうに地球人です」
ケンジ「……わかった。みんないいか。タケルは俺たちの仲間だ それだけはいっておく。いいな」
ナオト「…………」
アキラ「…………」
ケンジ「ブライト艦長……。しばらくタケルの身を、我々にあずけてくれませんか？」
タケル「隊長？」
ケンジ「タケル、事実関係がはっきりするまで、お前はおとなしくしているんだ マーチウィンドのみんなに迷惑をかけられない。わかったな」
ブライト「ふむ……いいだろう。タケル君にことは、まかせるとしよう」
ケンジ「ありがとうございます、ブライト艦長……。行くぞ、タケル」
タケル「……はい……」
豹馬「いよう、いいタイミングだったみてぇだな。ま、こっちもひさしぶりにしちゃあ まあまあだったぜ」
アラン「万丈、彼らはいったい……？」
デビッド「ムチャな変形したよなあ。どういう仕組みしてんだろ」
万丈「そうそう、あらためて紹介しよう。彼らはコン・バトラーチーム かつて南原博士の開発したマシンを、四谷博士が復活させてくれたんだ」
豹馬「自己紹介するぜ。俺さまは葵豹馬、バトルジェットに乗っているんだ。オートバイの腕だったら誰にも負けないぜ」
ボス「あららっ、いきなりの強気だわさ。スピードだったら俺さまや兜だって黙っちゃいられないだわさ」
チャム「フン、ショウだって地上界じゃモトクロスのチャンピオンだったのよ」
ショウ「チャム！ 俺のことはいい！」
豹馬「いっ！？ よ、妖精……？」
チャム「んもーっ！ ミ・フェラリオっていってよぉ」
ちずる「あはっ、かわいい……あ、ごめんなさい。私は南原ちずるです バトルマリンの操縦をしています。少し医学を勉強していたことがあるので何かみなさんのお役に立てればいいのですが」
大作「西川大作ですたい。バトルタンクはおいどんが動かしとります 漫画家になるのが夢たい。ばってんゴキブリだけは苦手ですばい」
小介「バトルクラフトの北小介です」
十三「最後はわいやな。浪花十三や。バトルクラッシャーにはわいが乗っとる」
万丈「彼は射撃の天才だ。わずか８歳にして射撃大会に優勝した実績を持っている。彼らの乗る５機のバトルマシンが合体して身長５７メートル、体重５５０トンのコン・バトラーＶになる」
アラン「それは心強いな。これからもよろしく頼む」
ギャリソン「万丈様、お話の途中ですが、通信が入っております 直通回線の方へ」
レイカ「直通……？」
万丈「ほほう、このカラバ基地の直通回線に通信とは さしずめイゴール将軍あたりかな？」
ギャリソン「いえ、トレーズ・クシュリナーダ様からでございます。万丈様とマーチウィンドの方々へ、お話があると」
ブライト「トレーズだって！？」
アラン「何だと！？ あいつがここに！？」
万丈「なるほど、黒幕のご登場か。向こうからじきじきとは恐れ入る ギャリソン、つないでくれ」
トレーズ「ひさしぶりだね、諸君。元気そうでなによりだ」
万丈「どういたしまして。この回線に侵入してくるとはあいかわらず油断がならないな」
トレーズ「諸君らと直接話したかったのでね 失礼した」
万丈「今後は電話番号でも知らせておくよ。それで、用件は？」
トレーズ「予想しているはずだ。諸君、私を手伝ってほしい」
鉄也「やはりな……。いつぞやの話をむしかえそうっていうわけか」
トレーズ「いや、違う。あの時はムゲゾルバドス帝国への抵抗のためにＯＺが必要だった。だから私は諸君をＯＺに欲したのだ だが今のＯＺはあのころのＯＺではない」
カミーユ「奴らは宇宙で銀河帝国と戦っている。同じじゃないのか？」
トレーズ「一見、そうだ。しかし、その力は人類を恒久の未来へと導くものではない。かつてＯＺが誤った道を歩みだしたとき私は自ら退いた。彼らを誤ったままに放置しておいたのだ」
ハヤト「無責任なこった。おかげで大迷惑だったぜ」
トレーズ「愚かな力は使い尽くさなければ戦いは終わらない。そうしてこそ人類の本当の未来が始まる。そして、諸君らの動きできっとそうなるように思えた。銀河帝国軍が現れなければな」
リョウ「なるほど、銀河帝国はさすがのあんたも計算外だったか無理もない」
トレーズ「その通りだ。諸君、私は歴史の傍観者であろうとしていたがたった今からそれを放棄する。そして諸君にも同じことを要求する ほどなく私は、全世界で反乱を起こしている私の支配者たちをまとめ、ロームフェラと銀河帝国に対峙するだろう その時に、力を貸してほしい」
アラン「……あんたを信用しろと？」
トレーズ「返事は今でなくていい。伝えたいことはそれだけだ では諸君、失礼する」
デビッド「いいたいことだけいって切りやがった。あいかわらずもってまわった野郎だぜ」
ブライト「さて、どう出るかだな。正直、全面的には信用はしかねるが……」
＜＜セレイン＞＞
セレイン「はっきりしていることがある。我々はこの先ＯＺだけを相手にするわけにはいかない、ということだ」
＜＜ブラッド＞＞
ブラッド「わかってることが１つだけあるぜ。俺たちはこの先ＯＺだけを相手に戦うってわけにはいかねぇってことだ」
＜＜マナミ＞＞
マナミ「１つだけ、はっきりしていることがあるわ あたしたちはこの先ＯＺだけを相手にしていくわけにはいかないってことよ」
アラン「ああ、何といっても同じ地球人同士だ 銀河帝国軍が現れた以上、戦わないにこしたことはない」
ハヤト「だが、相手はそう思っていないぞ」
ショウ「ああ。連中はどうあっても、俺たちが投稿しないかぎり放置するつもりはない」
マーベル「そして投稿したら恐らく武装解除されてへたしたら投獄よ。冗談じゃないわ」
ジュドー「それじゃあ、あのトレーズの話に乗るのかい？ 俺はあのおっさんよく知らねえけど、デルマイユやバスクよりはマシに見えたぜ」
鉄也「しかしな……」
万丈「まあ、それも選択肢の１つだということかな。ここはじっくり考えようじゃないか。ひょっとすると、地球の命運がかかってるかもしれないぞ」
タケル「銀河帝国……皇帝ズール……マーズ……。くそっ、何もわからない いったい俺は誰なんだ？ 俺は……」
ミカ「タケル……いる？」
タケル「ミカか……。何の用だい？」
ミカ「用ってほどじゃ……。あのね、タケル。今日のみんなのこと、気にしないで 本当はみんな、あなたのこと仲間だって信じてるから気が動転してただけよ」
タケル「ミカ……」
ミカ「それだけ。じゃあね、おやすみなさい……。」
タケル（仲間、か。そうだ、たとえ俺が地球人でなくとも……俺は……どんなことがあってもこの地球を犠牲にはさせない……）
≪マナミ≫
マナミ「どうですか、アストナージさん？」
アストナージ「ああ、見てみたんだがね、スイームルグも、エルブルスも、設計段階にあったドッキング機構を廃して再設計してあるんだな」
ローレンス「確かに万丈様はそうおっしゃっておられましたな つまり、合体分離はできないということですかな」
アストナージ「合体分離はできないな。再設計の時点で強度計算もやり直しているだろうし、なにより時間がかかりすぎる」
マナミ「そう…せっかくスイームルグがパワーアップできると思ったのだけど残念だわ」
シャリー「あら、あきらめるのは早いわよ」
ローレンス「どういうことですかな、シャリーどの？」
シャリー「つまり、合体分離は難しいけど、合体したままの状態にならできるというわけ」
アイシャ「お待ちなさい。それはわたくしのエルブルスが、スイームルグの背面に取りついたままになると、そうおっしゃっているのですか？」
アストナージ「ああ、そういうことになるかな」
アイシャ「そ、そんなバカなことは認められません。だいたいそれでわたくしに何をしろとおっしゃるの？」
アストナージ「うーん、その場合はエルブルスの火器管制もスイームルグに一体化することになるから、エルブルスのパイロットはいらなくなるんだ」
アイシャ「な、な、な、なんですって！？」
マナミ「アイシャ、ちょっと落ち着いて」
アイシャ「冗談ではありません！ そんなこと、絶対に認められませんわ！ エルブルスはわたくしの機体です。わたくしが乗らないなどということがあってよいはずがありません！」
〔扉の開閉音〕
アストナージ「……ちょっとまずかったかな。で、どうする？」
マナミ「アイシャが嫌といっている以上は、しかたないわ」
シャリー「でも残念ね。合体させれば飛行能力が付加されるだけでなくて、エルブルスのジェネレーターから余剰出力をスイームルグで使えるようになるのに」
≪マナミ≫
ローレンス「アイシャお嬢様、こちらにおいででしたか」
アイシャ「あらローレンス。わたくしも説得しようというのでしたら、無駄でしてよ」
ローレンス「いえ、実はアイシャお嬢様にお頼みいたしたいことがございまして。お聞きいただけますかな？」
アイシャ「いいわ、聞いてあげます。いってごらんなさいな」
ローレンス「実はこれまで老骨にムチ打ってマナミお嬢様のサポートをしてまいりましたためか、腰痛がひどくなってまいりました。このままで近いうちにスイームルグに搭乗することができなくなってしまいそうなのです」
アイシャ「…………それで？」
ローレンス「かわりのパイロットを探しておるのですがマナミお嬢様の呼吸にあわせることのできる方となると、これがなかなか見つかりません そこでアイシャお嬢様にお知恵をお借りできないものかと そう思いまして」
アイシャ「……ローレンス」
ローレンス「はい、なんでございましょう？」
アイシャ「腰痛というのは嘘ね？」
ローレンス「は、いえ、そのようなことは……」
アイシャ「貴方は昔からそうでしたわ。嘘をつくのが本当に下手でした。それでどういうおつもり？ わたくしをたてるためというのでしたら、聞けませんわよ」
ローレンス「これはまいりましたな。実は……マナミお嬢様のためなのです」
アイシャ「どういうことです？」
ローレンス「昔ならしたとは申せども、わたくしもこの歳です。このところのお嬢様のご成長は目をみはるほどで、お恥ずかしい話ですが、お嬢様の動きについていけないことがあるのです。お嬢様は何もおっしゃいませんがこのままではいつか致命的な結果をもたらすことになるやもしれません」
アイシャ「いいわ、ローレンス。その主人を思う心に免じて貴方の嘘にのってさしあげます。すぐに作業に取り掛からせてちょうだい。次からはわたくしが乗るわ」
ローレンス「はい、アイシャお嬢様」
ワール「皇帝、各戦線の定時報告であります」
ワール「宇宙時間１１００現在 イエロー戦線は８５％制圧 完全勝利も間近と思われます バイオレット戦線は５５％制圧 もっか一気に進攻中。オレンジ戦線はたったいま、完全勝利を得ました」
ズール皇帝「おお、ご苦労であった」
ワール「はっ、では失礼します」
ズール皇帝「待てワール。シルバー戦線の報告がないが？」
ワール「はっ。先遣艦隊司令ガンダル殿の報告によればすでに地球勢力との交戦を開始したそうです」
ズール皇帝「そうか……見事やってみせろ」
マーグ（ズールめ……マーズがコントロールできないとなって地球制圧の軍を出したのか……）
ワール「そこにいるのは誰だ！？」
マーグ「鳥……鳥、どこ？ 鳥？ 鳥、こっちへ」
ワール「お前か。スパイがいるらしいとは聞いたが、こいつでは頭が弱すぎて話にならん。おい、貴様、さっさと失せろ！」
〔走る足音〕
マーグ（マーズ、お前に会いたい。オレはいつどういう運命をたどるかわからない 弟よ。オレはお前に会ってどうしても伝えなくてはならないことがある）
〔走る足音〕
〔扉の開閉音×２〕
マーグ「連絡艇……ワープカタパルトは動くか……」「くっ……これは！？」
ゴーマン「マーグ、気の毒だがエネルギーは抜いてある まさか貴様が、頭が弱いフリをしていたとはな まんまとだまされたよ」
マーグ「親衛隊のゴーマン大尉か……くそっ！」
ゴーマン「あきらめろ！ ズール皇帝への反逆の罪は重いぞ」
ズール皇帝「マーグ、いままでよくもこのワシをたばかってくれた マーズとは血を分けた兄弟、さぞかし会いたいだろうな。いいだろう 会わせてやろう。ただし……マーズを殺すために」
マーグ「なんだと！？」
ズール皇帝「このワシに逆らった者は、死刑！ お前の生きのびる道はひとつしかない マーズを殺せ！」
マーグ（く……マーズ……マーズ！）
【シナリオエンドデモ終了】
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