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No.34D
ホワイトファング

【シナリオデモ開始】
スペシャルズ「ゲリラ兵を警戒して、う回します。宇宙要塞バルジには予定より少々遅れて到着することになるかと……」
デルマイユ「まったく、この歳で前線指揮官になろうとはな。反乱軍どもめ……わしが直接バルジにおもむき、ジャミトフらを督励してくれる」
スペシャルズ「!? こ、これは……」
デルマイユ「何だ、どうした!? う、うおっ!」
スペシャルズ「ホワイトファングの攻撃か!? まさか、ここにこんな大部隊がいるなんて……」
デルマイユ「MD部隊を出せ!」
スペシャルズ「し、しかし数が……」
デルマイユ「ええい、振り切れ! バルジに逃げこむのだ!」
スペシャルズ「だ、だめです! 追いつかれる……う、うわあああっ!」
デルマイユ「ワシか!? このワシが……こんなところで!? うおおおっ!」
〔爆発音〕
〔画面、振動〕


リリーナ「宇宙に出たデルマイユ公が襲われたというのは、本当ですか!?」
パーガン「は、はい。バルジ要塞に向かう途中 大気圏を出てまもなくのところで、緊急通信が……ホワイトファングのMD部隊に襲撃されていると……」
リリーナ「それで!? 通信のあとはどうなったのです!」
パーガン「……そのまま途絶えました。おそらくは……撃墜されたものと……」
ドロシー「おじいさまが!?」
リリーナ「…………」
ドロシー「……ご立派でしたわ、おじいさま。ドロシーは泣きません。おじいさまの最後は、戦場で勇敢な兵士として散ってしまわれたのですから」
リリーナ「……ドロシー……」

トレーズ「デルマイユ公が亡くなられたか。思ったより事態の展開が早いな」
レディ「かねて計画の通り、準備は進んでおります」
トレーズ「ああ。第3幕の始まりだよ、レディ 登場人物はそろった あとは幕を上げるだけだ」
レディ「……では、ついにご自身が?」
トレーズ「いや、幕を開ける役は私ではない。おそらくはその目で未来を見た者……彼らのうちのひとりだ……」

カーンズ「失礼。ゼクス・マーキス特佐ですな」
ミリアルド「……人違いだな。私はそのような名前ではない」
カーンズ「では、ミリアルド・ピースクラフト殿ですかな? それともライトニング・カウントとお呼びした方がよろしいか」
ミリアルド「悪いが話すことは何もない。帰ってくれないか」
カーンズ「いいえ、ぜひとも聞いていただきたい。申し遅れました、私はコロニーの革命闘士、ホワイトファングノカーンズといいます。ゼクス特佐 あなたに宇宙へ来ていただきたいのです。あなたのガンダムとともに」
ミリアルド「ガンダムと……? 私にいったい、何をさせようというのだ?」
カーンズ「ガンダムは反抗の象徴です。我々はあなたを必要としているのです」
ミリアルド「……反抗の象徴か。何のために私を必要とするのだ?」
カーンズ「むろん、コロニー市民の自由意志のため……」
ミリアルド「興味がないといったら?」
カーンズ「……あなたはかつて大使として、コロニーの独立に理解を示したはずではなかったか!?」
ミリアルド「確かに、かつては私も、それが人類の未来に続くものだと信じた。だが、今は違う。それゆえに……」
カーンズ「……お断りになると?」
ミリアルド「逆だ。それゆえに、その話に乗るとしよう」
カーンズ「は…? つまり、我々と宇宙に来ていただけると……?」
ミリアルド「あるいはこれで、全人類は異星人の手によって滅び去るかも知れん。だが、私がエピオンに託された未来が正しければ……。ふふふ、面白い役をもってきてくれたようだな感謝するぞ」

サイ・サイシー「よう、タケルの兄ちゃん、また見舞いかい?」
タケル「ああ。すまない、休憩時間があまりないんだ。急いでるから……」
〔歩く足音〕
サイ・サイシー「まったく、仲のいい兄弟だねぇ。……少林寺のアニキたちは元気かなあ。思いだしちまった」
チボデー「おい、ここで懐かしがるのはいいが、ドモンの前ではいわないように気をつけろよ」
サイ・サイシー「あっ、そうか……。そうだよね、アニキは………」
〔爆発音〕
タケル「うわあああっ!」
チボデー「な、何だあ!?」
サイ・サイシー「医務室の方だよ!」
ジョルジュ「行きましょう!」
タケル「う、うう……」
サイ・サイシー「タケルの兄ちゃん! 大丈夫かい!?」
ジョルジュ「何があったのです!?」
タケル「わ、わからない! いきなり爆発が……兄さん!? 兄さん!」
チボデー「いねえ……! 連れ去られちまったのか!?」
タケル「兄さん! ……くそっ!」
チボデー「おいっ! ムチャするな!」
タケル「ゴッドマァァァァズ!!」
【シナリオデモ終了】


サブタイトル
「ホワイトファング」


【戦闘マップ開始】
〔味方ユニット出現〕
タケル「くそっ、どこへいったんだ!? 兄さん!!」
〔味方ユニット出現〕
タケル「なに!?」
ズール皇帝「ワーッハハハハッ!!」
タケル「お、お前はッ!」
ズール皇帝「よく来たな、マーズ」
タケル「マーグをどうした!?」
ズール皇帝「幼い頃に地球に送られたせいか、皇帝への礼儀を知らぬようだな」
タケル「お前に礼儀など無用だ!」
ズール皇帝「マーズ、我が銀河帝国にもどれ。宇宙は広大だ。お前にはまだまだやらねばならぬことがある。地球などにいつまでもかかわっているヒマはないのだ マーズ、地球を破壊して帰ってこい」
タケル「黙れズール! 俺の父などといってだまそうとしたくせに! 俺はお前の思い通りにならないぞ!」
ズール皇帝「愚かな奴」
〔衝撃波を発する音〕
タケル「ぐうぅぅっ……おのれぇっ!!」
〈出撃戦艦選択〉
デビッド「うわっ、ありゃいったいなんだ!?」
チボデー「大変だ! マーグがさらわれたぞ!」
ブライト「なんだと!?」
サイ・サイシー「タケルの兄ちゃんが、それを追って出ていっちまった」
アムロ「タケルの奴め。……あいつがマーグをさらったのか!?」
大介「あいつは……ズール、銀河帝国の皇帝ズールだ!」
ブライト「なんだって!? ……タケルひとりじゃ危険だ。みんな出てくれ!」
〈出撃ユニット選択〉
<戦闘開始>

<ズール撃破・敵増援1出現>

タケル「くっ……俺は……勝ったのか……。マーグ! 兄さん、どこだ!?」
〔敵ユニット出現〕
ズール皇帝「ハハハハハッ」
タケル「ズール!? ばかな……?」
ズール皇帝「マーズよ、お前はワシと対等に戦えたと思っておろうが、あれはワシの影にすぎん。無駄なことをしたな。ワハハハハハハハッ」
〔敵ユニット離脱〕
タケル「くっ……兄さぁぁぁぁぁぁーんっっ!!」
ブライト「マーグは取りもどせなかったか……全機、帰投しろ……」
〔警報〕
ブライト「どうした!?」
ベルトーチカ「モビルスーツキャリアー多数接近中! ……モビルスーツ発進しました」
ブライト「なんだと!? どこの部隊だ!?」
〔第3軍ユニット出現〕
カーンズ「マーチウィンドの諸君、私は宇宙革命軍ホワイトファングの、カーンズだ」
ブライト「ホワイトファングだと!?」
カーンズ「マーチウィンドの力を評価する 我々ホワイトファングに対し協力を要請するものである」
甲児「モビルスーツで脅しておいて、いきなりそれかよ! それが人に物を頼む態度かよ!」
ブライト「その通りだ。……君たちの申し出は断る 現在、我々マーチウィンドは独立部隊として行動している ホワイトファングには協力できない。ただちに兵を退き我々のもとから引き上げてもらいたい」
カーンズ「なぜだ!? お前たちは我々と同じ立場のはずではないのか!?」
甲児「一緒にすんな! このやろうっ!」
カーンズ「ならば……我々に敵対するものとみなし、攻撃を開始する」
〔第3軍ユニット離脱〕

<第3軍全滅or5PP・敵増援2出現>
〔敵ユニット出現〕
ダンゲル「なんとしても、マーズを倒せ!」

<敵10機以下・敵増援3出現>
〔敵ユニット出現〕

<敵全滅・勝利条件達成>
ベルトーチカ「銀河帝国軍まだ来ます!」
ブライト「なんて奴らだ……」
〔敵ユニット出現〕
甲児「くっそぉーっ! 
ベルトーチカ「艦長!!! 別方向からも来ます!!」
ブライト「なんだと!?」
〔第3軍ユニット出現〕
〔ミニフォーにダメージ×6〕
〔敵ユニット撃破〕

ブライト「な……なんだ?」
ベガ星兵「撤退だぁっ!」
〔敵ユニット離脱〕
ブライト「どうやら敵ではないようだな……」
クワトロ「キュべレイ……完成させていたのか。ハマーン・カーン……」
ハマーン「…………」
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

アラン「アクシズ軍の戦艦、グワダンか……。こんな物が今まで知られていなかったとは……」
ベルトーチカ「ブライト艦長、グワダンから入電です!」
ブライト「まずはあいさつということか。……わかった、つないでくれ」
ベルトーチカ「それが……指揮官が直接こちらに出向きたいとのことです 着艦許可がほしいと……」
万丈「何だって? それはまた、大胆な」
ブライト「わかった、迎えないわけにはいくまい。着艦許可を出せ」
クワトロ「……ハマーン……」
ハマーン「初めてお目にかかる、マーチウィンドの諸君 私はアクシズ軍司令、ハマーン・カーンだ」
デビッド「あれがアクシズの女ボスってか?」
雅人「いい女じゃん? 女王様って感じ!」
沙羅「ほんっとに見境いがないね、あんたは! 黙って聞きな!」
ブライト「アーガマ艦長、ブライト・ノアです。今回の協力に感謝する」
ハマーン「何、造作もないこと。ここには古い知り合いもいるのでな……なあ、シャア・アズナブル?」
クワトロ「…………」
ハマーン「ひさしいな。いっこうに帰ってこぬと思っていたが……やはり裏切りか?」
クワトロ「昔も今も、私は裏切りなどした覚えはない」
ハマーン「ふん。まあよい、今日ここへ来たのはその件ではない。諸君我々は銀河帝国に対して諸君と共闘する用意がある 互いに共通の敵がいる以上、ともに戦えると思いたいが悪い話ではあるまい?」
万丈「ほう、それは確かに悪い話じゃないね ジオンの復興を目指すあなたたちが僕たちに力を貸す……その真意がわかれば、なおさらいいんだが」
ハマーン「ふふふ、さあな。我々の真意をどうくむかは諸君ら次第だ だが、いっておく。我々の戦力を甘く見ないことだ 我々を敵としないのが、お互いのためだと思うがな」
ブライト「……申し出は検討させていただく。我々も人類同士で敵対することは望んでいない」
ハマーン「結構だ。良い返事を期待させてもらおう。では、これで失礼する」
クワトロ「…………」
〔歩く足音〕
〔扉の開閉音〕

カミーユ「シャア……やっぱりそうだったのか……」
ルー「ハマーンとクワトロ大尉って、知り合いだったの?」
シモーヌ「何だか、めいっぱいワケありって雰囲気だったわよね まさか……恋人……」
ビューティ「ちょっと、いくら何でもそれはないでしょ。考えられる?」
ルー「考えられないこともないと思うけど……怖いかもしんない……」
銀鈴「みんな、ちょっとごめんなさい! ブライト艦長!」
ブライト「どうした?」
銀鈴「たった今報告が入りました。宇宙要塞バルジが……攻撃を受けて、壊滅したって」

万丈「バルジ要塞が落ちたって!? 本当か!?」
ギャリソン「はい。たった今、ホワイトファングの総攻撃を受けて大破したとの連絡がございました。ジャミトフ司令、バスク特佐ともに戦死したと……」
アラン「ちょっと待ってくれ! ホワイトファングといったのか!?」
ギャリソン「はい。間違いございません」
ブライト「何てことだ。銀河帝国軍ならともかくホワイトファングにあのバルジが……」
クワトロ「信じられん。奴らにそんな戦力があったのか? とても不可能だ……」
ジュドー「おい、みんな! モニター見てみろよ!」
ルー「どうしたの?」
ジュドー「ホワイトファングの声明発表だとよ 目つきの悪いおっさんが得意そうにしゃべってやがるぜ」
カーンズ「かつて平和的自治権の確立を願った我々宇宙コロニーに対し、地球側は常に武力による弾圧を行ってきた。連邦の時代しかり、異星人を排除したOZの時代しかりなのだ。今また地球圏は新たな危機に直面しているが、その罪を見逃していいものではない。我々の敵は、地球に根ざすすべての存在である そして我々宇宙革命軍ホワイトファングは大義を貫くための指導者を迎えた」
鉄也「おい、こいつは……」
クワトロ「どういうことだ……?」
ノイン「ゼクス!?」
ミリアルド「地球圏を正すため、今この時にこそ行動を起こすのだ。私の名はミリアルド・ピースクラフト。私はここにコロニーを除くすべてのものの排除を宣言する」
カトル「そんな馬鹿な!」
ノイン「ゼクス! ……どうして……!?」
クワトロ「そうか、バルジを陥落させたのは、奴のガンダムだったか! しかし……なぜだ!?」
アムロ「地球はこれで大変なことになる。わかっているはずだ……自分が何をしたかを。それとも奴は正気ではないのか!?」
ノイン「……ゼクス……あなたが……なぜ……?」

リリーナ「お兄様……!? いったいどういうこと!?」
パーガン「ミリアルド様……! 何ということを……地球をひとつにするためにロームフェラまでもが変わろうとしているというのに!」
ドロシー「……リリーナ様、わたくしこれで失礼しますわ」
リリーナ「ドロシー? どこへ……?」
ドロシー「わたくしの次の戦いの場が決まったの。お別れですわ リリーナ様。お名残惜しいけど…いえ、もしかしたら意外に早く会えるかも知れませんわね」
リリーナ「ドロシー……」
ドロシー「ご機嫌よう、リリーナ様。お元気で」

ハワード「ゼクスだと、馬鹿な……」
デュオ「おいおいマジかよ……。あの野郎、何考えてやがんだ……?」
ヒイロ「ゼクス……エピオンが見せた未来からお前はそれを選んだか ならば俺は……お前を殺す」

トレーズ「ゼクス……。部隊の幕開けを告げる者は、やはり君だったか……それでこそ私の友だ」
レディ「トレーズ様、ご準備を。すでに財団幹部はじめロームフェラの中枢は、部下によって抑えています」
トレーズ「クイーンリリーナ……。あなたにはいったん舞台をおりていただく。この先起こることは、あなたにはあまりにも荷が重い。あなたの出番はまだ先だ。この地球にまだ未来が残されているとわかったあとに地球圏の人々の希望としてな……」
レディ「トレーズ様、お早く」
トレーズ「わかった。行こう、レディ。観客がお待ちだ」

マーグ「……う……ここは……?」
ロゼ「お目覚めですか、マーグ隊長。私は副官として配属された、ロゼです」
マーグ「ロゼ? 隊長? ……どうしたんだ!? 何も思いだせない!」
ロゼ「隊長はすべての過去を消し去ったのです」
マーグ「なぜ?」
ロゼ「未来に生きるために」
マーグ「未来に?」
ロゼ「任務をご説明します。こちらへ」
マーグ「……これは?」
ロゼ「地球の軍勢です。いくつかの勢力にわかれておりますが 我が銀河帝国軍の先遣艦隊は勢力の区別なくこれらの戦力を把握すること、また、これに可能な限り大きなダメージを与えることを目標としております」
マーグ「地球……」
ロゼ「そして、ズール皇帝陛下じきじきに隊長に与えられたもっとも重要な任務が、裏切り者マーズの抹殺です」
マーズ「裏切り者マーズの抹殺……マーズという奴は地球の勢力にまぎれこんでいるのだな?」
ロゼ「はい」
マーグ「裏切り者マーズ……待っていろ、この俺が息の根をとめてやる」
【シナリオエンドデモ終了】


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