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No.42B
それでもあきらめずに 前編

【シナリオデモ開始】
アヴィ=ルー「……地球はもうだめかもネ」
???(ジェイ=レン)「ならばムゲかズールが選ばれるだけのこと どうせ最初から候補に入ってはいなかった奴らではないか」
アヴィ=ルー「そうだけどサ。あいつらが、いちばん面白いんだヨ」
???(ヴァル=ア)「……いよいよ終局が近づいてきたようですね。アヴィ=ルー、ジェイ=レン それぞれの役目を果たしなさい。それが我ら大銀河の意思たる“アル=イー=クイス”が、なさねばならぬこと」
アヴィ=ルー「わかってるヨ……ヴァル=ア。もう1度やりなおす余裕は、もうないからネ」

アムロ「問題は、我々が敵の勢力圏突破に手間取っている間に状況がどう動いたかだが……」
〔通信のコール音〕
バニー「艦長、OZのトレーズ総帥です」
ブライト「トレーズ? いったい何があったんだ……」
トレーズ「諸君、残念なことに君たちは、ひと足遅かったようだ」
アラン「どういうことだ、まさか……」
トレーズ「銀河帝国軍は地上降下部隊の大部分を投入してきた 我々も必死の抵抗を試みたが クスコはすでに…… 銀河帝国の手に落ちた」
アムロ「なんだって!?」
ブライト「なんということだ……我々は……間にあわなかったというのか……」
中条長官「くっ……我々はいつもそうだ、いつも遅すぎる」
ギャリソン「なるほど……これでわかりました。つまり、帝国軍が探していたものは“刻印”そのものであったと、こういうことでしょう」
トレーズ「私もそう思う。どうやら敵は我々がそれに触れるのを、どうしても避けたかったようだ」
甲児「おい、冗談じゃねぇぞ! “グラドスの刻印”をおさえられちゃ オレたちには勝ち目がないんだろ!?」
チボデー「オーマイガッ!」
ジュドー「な、なんだよ、いったいどうするんだよ!? 俺たちは……」
ルー「黙って! 勝ち目のない戦いなんて これまでだって何度もあったわ 今に始まったことじゃない。やるのよ。何がなんでも、“刻印”のある遺跡へ行くの!」
ジュリア「……その通りです。あきらめてはなりません」
忍「ああ、そうだな。よーし、そうと決まったら、行こうぜ、クスコに!」
カトル「そう……ですよね、まだ間に合わないと決まったわけではありませんよね」
ヒイロ「だが、クスコ一帯は敵が制圧している。容易には突破できない どうするつもりだ」
アラン「うむ……この戦力差だ。そんな力まかせの方法では、どうにもならん」
沙羅「なにいってんだい! どうせここでやらなきゃ、あたしらはおしまいさ 容易だろうが容易じゃなかろうが、やるしかないんだよ!」
デュオ「そういうこった。やれやれ、しんどい戦いになりそうだぜ」
忍「けっ、楽な戦いなんてもんがあるんなら俺は昼寝でもしてるさ アラン、やっぱりあんたと将軍は間違いなく親子だよ よく似てやがるぜ」
アラン「藤原、私は……」
トレーズ「なるほど、君たちの覚悟のほどはよくわかった。そういうことならば我々OZも全力をあげて協力しよう。遺跡への突破口は我々が開く」
アムロ「しかし、それでは……」
トレーズ「我がOZに兵士諸君は、この戦いをもつ意味を正しく理解している。全力をつくして戦ってくれるだろう。君は、君たちは遺跡へ到達することだけを考えてもらいたい」
ブライト「……それしかないか。よし、作戦を検討しよう」

ショウ「……OZの攻撃を始まったか」
チャム「ショウ……」
ショウ「大丈夫さ、チャム。トレーズだって馬鹿じゃない」
マーベル「…………」
チャム「マーベル、どうしたの?」
マーベル「……ねぇ、ショウ。出撃するたびにこれでお別れか、なんて思いたくはないけど……」
ショウ「それ以上はいうなよ。オーラ力には呼び合う力だってあるんだ 別れることなんてないさ」
マーベル「本当にそう思えて?」
ショウ「そうでもなければ、バイストンウェルから今まで、マーベルと一緒にはいられやしないさ」
マーベル「……信じたいわね」
ショウ「信じろよ。地球が平和になったあとでだって、一緒にいられるさ じっとしてるからそんなこと考えるんだ。整備でも手伝ってこよう」
〔歩く足音〕
〔扉の開閉音〕

デビッド「なんなんだ?」
チャム「2人ともすっごい不器用なのよ」
シモーヌ「ああ、そういうこと」
チャム「そういうこと」
鉄也「しかし、待つだけというのは確かにつらいな」
ジュン「そうだね……マーベルじゃなくても、もしも……って考えちゃうもんね」
<<アーク>>
アーク「ネガティブな思考じゃ、そういう結果しか得られない。そういうのはよくないんじゃないか?」
<<セレイン>>
セレイン「目の前の戦いに勝つことだけを考えていればいい。もしもは、ないんだ」
<<マナミ>>
マナミ「だめよ、そんなことじゃ。あたしたちは今、この地球を背負っているのよ 信じましょう。ここまで戦い続けてきた、あたしたちの力を」
<<アーク、セレイン、マナミ>>
リョウ「それはそうだな。俺たちはここまで戦い続けてきた。まだやれると信じよう」
ハヤト「ああ、まだこんなもんじゃ、俺たちの戦いを終わらせるわけにはいかんな」
ジュン「そうだね……そう思うよ」
<<アーク>>
アーク「そうさ。こんなところで、こんなところで終わらせちゃいけないんだ」
チャム「アーク……なんだか怖いよ。いつもと違う」
アーク「そうかい? 気のせいだよ、チャム」
<<セレイン>>
セレイン「目の前の戦いに勝つことだけを考えていればいい。もしもは、ないんだ」
セレイン「それでいい。だからこそ、私たちは今までやってこれたんだ」
デュオ「ああ……あんたらとあったのも、ずいぶん昔の気がするぜ あぁーあ、考えてみりゃ、あの頃はもっとずっと単純だったんだよなぁ……」
<<マナミ>>
ローレンス「そうでございますとも。想いは力となり信じることもまた、力となるのです」
<<ブラッド>>
ブラッド「バカなこというな! 俺たちは必ず勝つ。俺たちがそう信じなくてどうして戦いに勝てる!?」
ドモン「その通りだ。俺たちはホーロー虫を見習うべきだな」
チャム「ねぇ、ほうろうむしってなぁに?」
リョウ「知ってるか?」
鉄也「いいや、聞いたこともないな」
ハヤト「それで、そのホーロー虫ってのは何なんだ、ドモン?」
ドモン「ホーロー虫というやつはな、体長が2センチほどしかないくせに、自分の数倍もある虫をエサとして向かっていく勇敢な虫だ。弱いくせに自分が生きるためには、絶対にあきらめん」
チャム「ふぅーん」
リョウ「なるほど、今の俺たちはそうならなくちゃいけない、というわけか」
ブラッド「まさにそうだな。ホーロー虫か……いい話だぜ」


≪主人公がブラッド≫
チボデー「おいドモーン、お前またホーロー虫の話をしてたんだってなぁ」
レイン「えーっ! ドモンったら、またあの話をしてたの?」
サイ・サイシー「だめだよ、アニキ。そんな存在しない虫の話なんかしちゃ」
ドモン「お、お前たち、この話はだな……」
ジョルジュ「はいはい、もう何度も聞きましたよ、ドモン。いくら自分がかつて勇気づけられたからといって、人をだますのはあまり感心しませんね」
ドモン「…………」

カミーユ「まだか……トレーズの合図は……」
甲児「ああ、早いトコ終わらせたいもんだぜ。ジュリアさん、遺跡まで行ったら“刻印”を発動させるまでに、どれくらい時間が、かかるんだい?」
ジュリア「……確実なことはいえませんが、それほど長くは、かからないでしょう」
亮「“クスコの聖女”か。ムゲ帝国の一兵士が聖女と呼ばれるようになったのも、その遺跡が関係してたってわけか」
甲児「そういえば前にアンナがいってたな。クスコのあたりから噂が広まったって」
アンナ「ええ……」
亮「しかし……どうやら聖女さんは自分でいっているほどには乗り気じゃないようだ」
アンナ「やっぱり……そうなんですか? 私も、そうじゃないかっていう気はしていましたが」
ジュリア「そうですね……わたくしは今でも、人と人が最善をつくして理解しあうことが、いちばん大切なことと信じています。できることならば“グラドスの刻印”などは使いたくありませんでした」
エイジ「ジュリア姉さん……」
アンナ「それで、今まで“グラドスの刻印”のことを秘密になさっていたのですね?」
ジュリア「ええ。けれどやむをえません。これ以上無益な血を流させないために地球人に絶望的な戦いをさせないために。私たち人類はこの大いなる宇宙の中では、まだ幼な子にすぎないのです この刻印を残した先住グラドス人たちの知恵に、私たちはすがらねばなりません」
バニー「艦長、衛星軌道上のグワダンから通信です」
クワトロ「グワダン……ハマーンか。どういうつもりだ……?」
ブライト「バニー、メインスクリーンに出してくれ」
バニー「はい」
ハマーン「マーチウィンドはトレーズと協力して、何か有効な反攻作戦を行なっているそうだな」
クワトロ「ハマーン、何の用だ」
ハマーン「シャア……我々とて銀河帝国軍には勝たねばならんと思っているのだ。現在も我々とホワイトファングは銀河帝国軍と交戦中だ。が、そちらの作戦が終了するまで、これ以上やつらの降下部隊は降ろさせん」
ブライト「ハマーン・カーン……協力には感謝するが……」
ハマーン「別に見返りなど要求せんよ。人類滅亡のかかった戦いだからな ではマーチウィンドの諸君、作戦の成功を祈る」
クワトロ「……いまだグワダン1隻しか出さずに、よくいう」
アムロ「クワトロ大尉、今は作戦に集中するんだ。ここで勝てなければアクシズがどうでも関係なくなる」
クワトロ「ああ……そうだな、アムロ」

クワトロ「……来たか」
ブライト「間違いないんだな!?」
ベルトーチカ「ありません、確認しました」
アムロ「トレーズからの合図か?」
ブライト「そうだ。総員、持ち場につけ! これよりマーチウィンドはクスコの遺跡へ強行突破をかける!」
エイジ「じゃあアンナ、またあとで……」
アンナ「ええ……エイジ、気をつけて……」
〔走る足音〕
アンナ「AC195年10月1日……OZは圧倒的な圧倒的な銀河帝国軍に制圧されたクスコへの、決死の攻撃を開始しました 私たちもまた、勝つ見こみもないままに、クスコへ突入しようとしています クスコの遺跡に眠る“グラドスの刻印”を奪還するために 人類に残された最後の希望を手にするために……」
【シナリオデモ終了】


サブタイトル
「それでもあきらめずに」前編


【戦闘マップ開始】
〔敵ユニット出現〕
〈出撃戦艦選択〉
忍「へっ、ウジャウジャいやがる。こいつは突破しがいがありそうだぜ」
沙羅「冗談やってんじゃないんだよ、忍!」
ブライト「いいから、さっさと発進の準備をしろ! まったく……」
※※ゲイルが仲間にいる場合、セリフ追加※※
ブライト「アーマス・ゲイル、君には遺跡突入後、聖女を“刻印”まで運んでもらわねばならん。すまないが待機していてくれ」
ゲイル「了解した、艦長。グライムカイザルで待機する」
※※ゲイルが仲間にいない場合のセリフ※※
ブライト「エイジ、君には遺跡突入後、聖女を“刻印”まで運んでもらわねばならん。すまないが待機していてくれ」
エイジ「了解です、艦長。レイズナーで待機します」

ブライト「頼む」「オペレーター何やってんの! 敵の状況を知らせろ! パイロット各員は発進急げよ!」
〈出撃ユニット選択〉
〔カーソル、グリーンエリアを指定〕
クワトロ「すでに我々の目的は敵に察知されている。敵が“刻印”を破壊してしまう前にたどり着かねばならん、あまり時間にかけられん 遺跡到達を最優先とする。いいな!」
ガンダル「ふん、おろかな地球人どもめ、のこのことやってきおって。迎撃だ 奴らを生かして帰すな!!」
<戦闘開始>

<敵全滅or全機グリーンエリアへ到達・勝利条件達成>
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

ブライト「どうにか突破できたか……よし、遺跡内を制圧するぞ!」
【シナリオエンドデモ終了】


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