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No.54
恐怖!デビルアクシズ始動! 前編

【シナリオデモ開始】
≪ムゲ宇宙へ行った≫

甲児「なぁ……オレたち……あと、どのくらい生きてられるんだ?」
デュオ「あ~あ、ついにいいやがったよ。そのうち誰かいうだろうとは思ってたけどさぁ」
甲児「な、なんだよ、いっちゃいけなかったってのかよ。だってよ、あれから何日たってると思ってるんだ? こんな何にもないところでさ」
さやか「もう、そんなこと誰も考えてないとでも思ったの?」
マリア「甲児、さいて~」
ボス「まったくだわさ」
甲児「なななな、なんだよなんだよ、みんなして。さやかさんだって、いまみんな考えてるって、いってたじゃないか」
さやか「考えてても口に出さなかったってことなのよ」
大介「まぁまぁ、その辺でやめにしないか。確かに言い出しにくいことではあるがかなりの問題であるのは間違いないことだ」
甲児「さすが大介さん。わかってるぜ」
大介「話が出たついでです。で、実際のところはどうなんです、艦長?」
ギャリソン「ふむ、では私からご説明いたしましょう。よろしいですかな?」
ブライト「ああ……しかたがないな。いつまでもその問題にふれんわけにもいかないだろう」
ギャリソン「単刀直入に申しあげますと、本艦が通常の状態を維持できるのは、残り約3日ほどといったところですな」
甲児「3日だって!? たったそれだけだってのか!?」
ギャリソン「さよう。私といたしましても、その先のことはあまり考えたくはございませんが……」
竜馬「それまでに助けが来なければ……」
トロワ「考えても無駄だ。すべてを受け入れるしかない」
五飛「俺はそんな情けない死に方は認めん!」
デビッド「認めんといわれてもなぁ……」
ヒイロ「ならばMSに乗って自爆スイッチを押せ、五飛」
五飛「くっ……そんな意味のないことなどできるかッ!」
ヒイロ「意味ならある。俺たちの戦いは終わっている 俺たちはいらなくなった兵士だ」
シモーヌ「ちょっと、話が飛躍しすぎよ。まだ助からないと決まったわけじゃないでしょ。それとも、それもゼロの予測?」
ヒイロ「いや……ゼロはわずかだが生還の可能性も示している」
シモーヌ「なら、それを信じましょ。どうせ、あたしたちにはそれしかできないんだから」
忍「う……ここは……どこだ……?」
亮「気がついたようだな。ここはネェルアーガマのメディカル・ルームだ」
忍「そうか……情けねぇ。バカみたいに騒いだあげく、ぶっ倒れたのかよ、俺は」
亮「まったくだ……と言いたいが、違うな。どうやらムゲの宇宙での無理がたたったようだ」
忍「どういうことだ?」
亮「沙羅と同じだ。少しばかり休んで気を抜いたとたん、反動が来た 俺すら倒れていたんだ。お前たちが全員倒れていたところで不思議はない」
忍「……ダンクーガのシステムか……ムゲの宇宙は、きつかったからな」
亮「そういうことだ。もともと俺たちにも、かなりの負荷はあった。気力でもたせていた部分があったのは否定できんからな」
忍「……沙羅と雅人はどうした?」
亮「まだだ。俺が先に回復したのは、日頃の訓練のたまものだな」
忍「チッ、勝手に言ってやがれ。で……どうなった?」
亮「状況はたいして変わっていない。変わったといえば、もうそれほど長くはもたないということくらいか」
忍「そういうことかよ。チッ、起きるんじゃなかったぜ」
亮「ま、最後までそのままなら、確かにらくだったかもしれんがな」
忍「そうさ。俺たちは十分戦った。ムゲも倒した 死ぬ時くらいは、楽に死ねてもいいはずだぜ」
亮「なんなら、もう1度寝かせてやってもいいんだぞ」
忍「バカか、てめぇ。状況を確認してからじゃ意味がねぇだろうが!」
亮「ふん、どうやら大丈夫のようだな。ま、歩けるなら他の連中のところへ顔を出しておけ」
〔歩く足音〕
忍「ちっ、亮のやつ……まわりくどいことしやがってよ」
沙羅「あいつはいい奴だからね。だけど……だいぶヤバイみたいだね」
忍「なんだ沙羅、起きてたのか」
沙羅「あんたのでかい声で起こされたのさ」
忍「そいつは悪かったな。そのまま寝てりゃ楽だったのにな」
沙羅「よけいなお世話だよ。あたしはあんたと違って死ぬ時は自分で決めさせてもらうさ」
忍「結構なことだ。だがな、これじゃ戦って死ぬってわけにはいかないぜ」
沙羅「わかってるよ。ムゲは倒した……あのおかしな奴もいなくなった……」
忍「この異空間に取り残されたのは、俺たちだけだ」
沙羅「なんだか……疲れたね」
忍「ああ。正直やっと終わったって感じだぜ。……かわりにまた、いろんなもんを失っちまった。おまけに今度は自分の命まで失いそうだしな」
沙羅「でも……その時はさ、忍。あたしも一緒でしょ?」
忍「沙羅……」
沙羅「ねぇ忍……もし……もし生きて地球へ帰れたら……」
忍「…………」
沙羅「……パーッとやりましょ。みんなでね」
忍「なんだそりゃ。俺はまたてっきり……」
沙羅「てっきり、何さ? いってごらんよ、忍」
忍「ちっ、なんでもねぇよ」

≪ムゲ宇宙へ行った≫
レイカ「艦長、熱源反応です!」
ブライト「なに? どういうことだ?」
アラン「敵か!?」
レイカ「そんなことわからないわよ」
ビューティ「……艦長」
ブライト「なんだ!?」
ビューティ「呼び出しが入ってるようなんですけど……」
ブライト「なんだと!? すぐにつなげッ!!」
タケル「本当にガンドールが来たんだって!?」
ハヤト「どうやらそうらしいな」
甲児「おい信じられるかよ!? オレたち、助かっちまったぜ!」
マリア「甲児! まるで助かったのが悪いみたいにいわないでよ!」
甲児「悪い悪い。まさか本当に助かるなんて思ってなかったからさ」
リョウ「ああ……だがこれで地球へ帰れる」

ブライト「よく来てくれました、博士」
葉月博士「なんとか間にあったようだね」
ブライト「しかし、よくたった半月でガンドールの改修が終わりましたね。おかげで我々も生きて地球へ帰ることができます。感謝しますよ」
葉月博士「何をいっているんです、艦長。いくら我々でもたったの半月では…………半月?」
ギャリソン「はい、間違いございません。もうまもなく、本艦は生命維持に支障をきたすところでした」
葉月博士「……やはり、そうだったか」
ブライト「なにか?」
葉月博士「実は、我々はガンドールの改修に4ヶ月以上かかったのだ」
ブライト「4ヶ月ですって!?」
亮「しかし博士、俺たちは確かにここで2週間ほどしか過ごしていない この虚空で4ヶ月も生き延びるのは不可能だ」
葉月博士「そう、その通りだ。つまり……」
大介「この閉じた空間の、時間の流れが違うということですね。そのような存在を聞いたことがあります」
葉月博士「うむ、そうとでも考えなければ、説明がつかん」
雅人「でも博士、『やはりそうだったか』っていってたじゃないですか」
葉月博士「他の博士方といろいろと研究した結果、そうではないか、と推測されただけにすぎん。だが我々はその推測だけに期待を託し、こうしてガンドールの改修を終わらせこの空間へやってきたのだ」
忍「チッ、なにごちゃごちゃいってやがんだよ。助かったんだからよ、んなこたぁどうでもいいじゃねぇか」
万丈「それはそうだ。重要なのは僕たちが生きている間に、ガンドールが迎えにきてくれたってことさ」
ギャリソン「そうですな……もう少し遅ければ、大変なことになっているところでした」
忍「大変じゃすまねぇだろ。それより葉月さんよ ムゲがどうなったか聞かねぇのかよ?」
葉月博士「この様子を見ればわかる。みんな、よくやってくれたようだな」
雅人「ちぇっ、それだけ? 俺たち命がけで戦ったってのにさ」
エイジ「地球はどうなっているんですか? あれから4ヶ月たっているということですが」
葉月博士「うむ。各地で小規模な戦闘は続いているが、とりあえず復興を始めている。これまでのことを考えればおおむね平和といっていいだろう」
甲児「それでこそ、オレたちが、がんばったかいがあるってもんだぜ」
ボス「まったくだわさ」
大介「それで、博士。我々はすぐに地球へもどれるのですか?」
葉月博士「むろんだ。伊達にこれだけの時間を費やしたわけではない このガンドールならば、明日にでも我々の宇宙へともどることができる」
デュオ「だったら、こんなところでしゃべってないで早いとこ、もどる準備をしようぜ もうこんな何にもないところはうんざりだ」
ブライト「まったくだな。博士、ネェルアーガマは……」
葉月博士「残念だがネェルアーガマは置いていかざるをえんな みんなガンドールを移ってくれ」
〔画面、閃光〕
〔戦艦の噴射音〕


雅人「うわぁ、すっごいや」
デビッド「これだよ、これ。この星の海! やっぱり俺たちの宇宙はいいなぁ」
さやか「ほんと、星の光がきれいだわ。それに、地球も……」
甲児「ああ、オレたちの地球だ。本当に帰ってきたんだな……」
忍「で、俺たちはいったいどのあたりに出てきたんだ?」
葉月博士「月軌道よりも少し外側のはずだ 月の位置を確認してくれ とりあえずそこへ向かう」
〔ガンドール、移動〕
万丈「ん? どうした、レイカ?」
レイカ「ミノフスキー粒子濃度が普通じゃないわ これじゃまるで、大規模戦闘中なみよ」
マリア「どういうこと?」
アラン「どうやら……博士のいったほどには、平和になっていないということらしいな」
デュオ「ちょっと待ってくれよ。いまさらいったい誰と誰が戦争やってるっていうんだ?」
ブライト「わからんな……」
トロワ「ああ、現状では推測不能だ」
甲児「くっそーっ、どういうことなんだよ!?」
レイカ「オーラシップらしき艦影を補足したわ マーチウィンドの艦隊じゃないかしら」
ブライト「よし、接近してくれ。レーザー通信での呼びかけも忘れるな」
ビューティ「ちょっと待って!! あれ、なに!?」
リョウ「どうしたんだ?」
デュオ「……うわっ、なんだありゃあ!?」
亮「アクシズ……か……?」
ハヤト「違うな。あの形は……」
ギャリソン「なにやら顔がついているようにも見えますな」
ヒイロ「……デビルガンダム」
トロワ「どうやらそのようだな」
リョウ「ばかな!」
甲児「そうだぜ。デビルガンダムは倒したはずだろ? それに、あれはでかすぎるぜ?」
アラン「博士?」
葉月博士「……いや、私も知らん。私が出発する前にはあんなものはなかったはずだ」
ブライト「いったい、なにがどうなっているんだ!?」

≪地球に残った≫
サイド1
ちずる「アムロさん。アクシズの核パルスに火がつきましたッ! 地球へ向けて移動を開始しています」
豹馬「なんだって!?」
アムロ「もうか!? 奴め、やはり一気にケリをつける気だな」
<<ブラッド>>
ブラッド「早く俺たちも行こうぜ、大将! もうこのまんまやるしかねぇよ カトルはもどってんだろ!?」
<<マナミ>>
マナミ「行きましょう、アムロさん。今のあたしたちだけではとめられるかどうかわからない。だけど、今行かなくてはどうにもならなくなるわ」
ローレンス「カトル様もおもどりになりましたしな。現状ではこれ以上の戦力は望めないでしょう」

アムロ「ああ。マーチウィンド、出撃するぞ。目標は、アクシズだ」

アクシズ
カーンズ「総帥、兵たちにお言葉を」
シャア「わかっている」
〔歩く足音〕
シャア「ネオジオン兵士諸君、聞いてもらいたい。数年にわたり続いた地球圏の争乱は、もはや終結したといってよい。ではなぜ今になって、我々は戦いをおこしたのか。諸君、もう1度よく考えてみてほしい。このままでは我らスペースノイドにとっても そして地球そのものにとっても、かつての地球連邦の時代と何ら変わりはしないことを」
ギュネイ「…………」
シャア「いや、ムゲゾルバドス帝国、そして銀河帝国の攻撃にさらされ、疲弊しきった地球を前にすれば、状況はより悪化しているといいきれる。かつて私の父、ジオン・ダイクンが宇宙移民者すなわちスペースノイドの自治権獲得を地球に要求したとき、父ジオンはザビ家に暗殺された そしてザビ家はジオン公国を名のり、地球連邦政府に独立戦争を挑んだのである。その結果は諸君らの知っている通り、ザビ家の敗北に終わった。それはいい」「しかしその結果、地球連邦政府は増長し 連邦軍内部は腐敗し、ゾルバドスの侵攻に対して何ら有効な抵抗もできず敗北した。その後の帝国の支配の時代において、ロームフェラ財団は再び支配する側たらんとし帝国軍の一部としてスペシャルズを組織した」「そして今、すべての異星人の支配を脱却し、ようやく解放された地球にあっても、彼らは難民の救助、地球の再建という名目をかかげ、疲れきった地球の中で、再び時代をかつてのごとく、もどそうとしている。ザビ家の残党を語るハマーン一党の跳梁を生んだ原因をつくったのもまた かつて連邦にくみした彼らである にもかかわらず、である それは、許せることではない」
クェス「……あたし、み~んな知っていたなぁ」
シャア「古い体制はすでに崩壊し、我々は未曾有の危機をも乗りこえた。人類はこれを機に、新たな時代に移行しなければならないのである。我らが母なる地球を人類の手から解放し再び人類同士の戦争の起こることのない世界にしなければならないのだ。これが、アクシズを地球に落とす真の目的である」「これより地球を荒廃させ、地球に居続ける人々を粛清する! これによってのみ、人類すべてが宇宙に暮らす新世紀を実現できるのである! 諸君! 新たなる時代を拓くため、あと一息、諸君らの力を貸していただきたい! そして私は、父ジオンのもとへ召されるであろう!!」
〔画面、発光〕
カーンズ「お見事な演説でした」
シャア「これでは道化だよ」
カーンズ「兵の士気は高すぎて悪いということはありません。……しかしこれでようやくジオン・ダイクンの仇が……」
シャア「それ以上は口にするな。貴様がどういう腹づもりでいようが私には関係のないことだ。それで、あれはどうなっている?」
カーンズ「すでにアクシズに運びこんであります。しかし、よろしいのですか? 万全を期すならばレポートにあるように女を……あのクェスという少女など、そのために連れてきたのだと思っておりましたが」
シャア「……あれはあのままでやれ。あくまでもアクシズ落としを補完するものでしかない。それでもお前のオペレーション・メテオは完全な形で実現される。そのつもりだったのだろう?」
カーンズ「はっ……」
シャア(アムロ……私はあこぎなことをやっている……感じているのならば 私をとめてみせろ)

〔ラー・カイラム、アクシズ方面へ移動〕
カミーユ「しかし、レディ・アン……博物館ものの核弾頭を送ってくるとは」
ショウ「変わったとはいっても、あいかわらず怖い人だな」
四谷博士「使うつもりかね? 核を?」
アムロ「アクシズをとめるためなら、なんでもやってみせますよ」
ベルトーチカ「……あれ……?」
ケンジ「アクシズが見えてきましたか?」
ベルトーチカ「そうだと思うんだけど……」
弓教授「どうかしたのかね?」
ベルトーチカ「データにあるものと形が違うんです。カトル、ウィナー家でもうあんなに手を入れたの?」
カトル「いいえ、アクシズにはまだ何もしていません。……そんなに違うんですか?」
ドモン「近づけば、もっとよく見えるだろう。もう少し待ってみたらどうだ?」
ベルトーチカ「そうね……」

ベルトーチカ「……これ……やっぱりアクシズとは形が違うわ!」
ミカ「ええっ!?」
アムロ「映像を拡大して、正面のモニターに」
ドモン「……なんだとッ!」
チボデー「オゥッ、ジーザス……」
カトル「そんな……そんなはずはありません! 僕が確認した時にはあんなものはアクシズにはなかったはずです!! それにあれは……」
アルゴ「むう…………」
サイ・サイシー「アニキィ……あれって……」
ドモン「ああ……間違いないッ! デビルガンダムだ!!」
十三「ちょいまちいや。なんぼ何でも、あんなでかいわけあらへんやろ!?」
小介「いえ、僕が独自に分析したデビルガンダムの能力が正しければ その程度のことはできますよ」
十三「なんやて!?」
四谷博士「ううむ……わしもこの目で見るまでは信じられなかったが……」
レイン「どういうことなんです!?」
小介「デビルガンダムがアクシズを取りこんだ、ということです。デビルガンダムの基礎理論、自己進化と自己増殖の応用なんですよ」
ジョルジュ「どうやら、デビルガンダムの残骸を回収していた人がいるようですね」
アムロ「シャアめ……本気で地上の人間を皆殺しにするつもりか」
ジュドー「問題はどうやって、とめるかってことでしょ!? あれが全部デビルガンダムなら、核をぶつけたって効くかどうか、わかりゃしないぜ」
レイン「デビルガンダムならばコアが必要なはずだわ。それを破壊できれば……」
カミーユ「あの中へ入るしかないっていうのか……」
鉄也「だが、あれをやった人間はそいつも知ってるはずだ シャアは全力で守りにくる。近づくことすら容易じゃない 今の俺たちの戦力ではな」
マーベル「さしずめデビルアクシズといったところね……」
ドモン「シャアだろうがデビルアクシズだろうが、かまわん! デビルガンダムに関わりのある限り、この俺がまとめて叩きつぶしてやるッ!!」
レイン「ドモン、お願いだから、落ち着いて」
ヘンケン「どうする、大尉?」
アムロ「……事情が変わった。こうなったらシャアの望むように正面からぶつかるしかない」
ヘンケン「しかしこの戦力差だぞ? うまく中へ入りこめたとしても 何が待っているかわかったものじゃない」
アムロ「だからといって、指をくわえてみているわけにはいかない」
ヘンケン「そりゃそうだが……」
<<ブラッド>>
ブラッド「アクシズはもう動いてるんだぜ!? そんな問答をしている時間はねぇだろうが! どうせやるしかねぇんなら早めに動いたほうがいいってもんだ」
<<マナミ>>
マナミ「ヘンケン艦長、そんなことをいっている場合ではありませんわ あたしたちはすでに後手にまわっているんですよ!?」

ヘンケン「そうだな……それ以外に手はないか。よし、総員第一戦闘配置! 本艦隊はこれより、デビルアクシズに対し艦隊特攻をかける!」

アクシズ
キグナン「大佐、来ました」
シャア「来たか、マーチウィンド。さすがに早いな こちらの動きを読んでいたということか」
カーンズ「今の連中の戦力では、ネオジオン艦隊をぬいてアクシズをとめるのは、ほぼ不可能。我々の勝ちですな」
シャア「いや……どうやら、そうでもなくなってきたな……」
カーンズ「は?」
シャア「このプレッシャー……ガンドールがもどったか。万丈たちもいるな 運の強い連中だ」
カーンズ「な……なんですと!? 観測班、何をやっている! 早く状況を知らせい!」
シャア「これで戦力は五分と五分といったところか……面白い このアクシズを止められるか、アムロ」

アムロ「ガンドールがもどっただって!? 本当に!?」
ヘンケン「ああ大尉。いまコールがあった」
アムロ「みんなは、連中は無事だったのか!?」
ヘンケン「どうやらそうらしい。いまこちらに向かっているそうだ まもなく合流できるだろう」



アムロ「ブライト! よく、無事で……」
ブライト「ああ、こっちは全員無事だよ。ムゲも倒した。しかしアムロ あれはいったいなんだ!? デビルガンダムに似ているようだが あれはアクシズなのか!? いったい何がどうなっている?!」
アムロ「シャアだよ。奴がしかけたんだ。すでにフィフス・ルナを地球に落とされた」
アラン「なんだと!?」
ブライト「シャア? クワトロ大尉が!?」
万丈「どういうことなんだ!? なぜクワトロ大尉が……」
アムロ「もう、クワトロ大尉はいないということさ。あのデビルアクシズにいるのはシャア・アズナブル、かつて俺が戦い、そして今も敵である男だ」
ブライト「デビルアクシズ……やはりデビルガンダムなのか?」
ヘンケン「説明はあとだ。とにかく今はあのデビルアクシズが地球に落ちるのをとめにゃならん。そっちはやれるのか?」
ブライト「あ、ああ、もちろんだ」
甲児「オレたちなら、いつでも出られるぜ。じゅうぶん休んだからな」
リョウ「ああ、まかせてくださいよ」
アムロ「よし、作戦を変更する。まず第一部隊はアクシズ周囲に展開している敵と交戦、これをひきつける。この間、ドモン以下第二部隊は待機し、第一部隊が突破口を開いたあとにアクシズ内部へと突入、デビルガンダムのコアを叩く」
ドモン「いいだろう」
ジュドー「なんだかやれそうになってきたじゃないの」
〔ラー・カイラム、アクシズへ移動〕

アクシズ
シャア「私は宇宙に出た人類の革新を信じている。しかし人類全体が新しい時代へ踏み出すためには、誰かが人類の業を背負わなければならないのさ」
クェス「それで地球をつぶすんですか?」
シャア「つぶしはしない。地球には少し休んでもらうのさ」
クェス「ああ……そっか。大佐……」
シャア「どうした?」
クェス「大佐は人類の業っていったでしょ それを意識してしまう人って不幸な人なんじゃないかって、気になったの」
シャア「私は、信じる道を進んでいるつもりだ」
カーンズ「総帥、アクシズが予定のポイントへ到達します」
シャア「キグナン、連中の様子はどうだ」
キグナン「大佐の予測された通りです。確実にアクシズを捕捉しています」
シャア「残りの核パルスを点火しろ」
カーンズ「はっ」
シャア「……行けアクシズ。忌まわしき記憶とともに」
【シナリオデモ終了】


サブタイトル
「恐怖!デビルアクシズ始動!」前編


【戦闘マップ開始】
〈出撃戦艦選択〉
アムロ「くっ、アクシズが最後の軌道修正を開始したか」
万丈「あんなものを落とされたら、本当に地球は壊滅する だが、その前にデビルガンダムを始末しなくては」
ショウ「時間との勝負か……」
〔敵ユニット出現〕
デュオ「おいおい、あいつは……」
ヒイロ「ゼクスか……」
カトル「ええ……」
ノイン「…………」
ヘンケン「ブライト艦長、ラー・カイラムも基本的な呼吸はこれまでのものと同様だ。あとはまかせるが?」
ブライト「了解した。第一部隊、出撃しろ! 突入部隊の突破口を開けばいい! アムロ、頼むぞ あの裏切り者の息の根は、俺たちでとめなきゃな?」
アムロ「わかってるさ。νガンダム、出るぞ!」
〔味方ユニット出現〕
〈出撃ユニット選択〉
シャア「マーチウィンド……このアクシズをとめられるというのならやってみせるのだな」
アムロ「シャア! 俺たちと一緒に戦った男が、なんで地球つぶしをする!」
シャア「地球に残っている連中は、地球を汚染しているだけの愚かな連中だ。地球は、それすらも気づけんような人間のエゴの全てを、飲みこめはしない!」
アムロ「人間の知恵は、そんなものだって乗りこえられる!」
シャア「ならば今すぐ、愚民どもに叡智をさずけてみせろ!!」
クェス(そうだ……それができないから……)
カミーユ「いまさら見苦しいですよ、シャア・アズナブル! あなたはあの時、死んでしまった方がよかったんだ! 今になってもどってきちゃいけない人なんだ!」
シャア「カミーユか……私はあの戦いの中で、自分自身の偽らざる真実というのを見つけたのだ。それが気に入らんというのはわかるが邪魔をさせるわけにはいかん!」
カミーユ「そんな理屈でッ!!」
 ヒイロ「ゼクス・マーキス、いったい何のつもりでそこにいる」
ミリアルド「ヒイロ・ユイ……戻ってきたのか。やはり貴様とは、こうなる運命のようだな ……アクシズは、落とす! この方法しか平和への道はない!」
ノイン「ゼクス…………あなたは……」
<戦闘開始>

<敵15機以下or3PP>

ブライト「アクシズ内部への進入路が確保できないだと!?」
レイカ「そういってます。外の敵を排除してもデビルアクシズ自体がいるから……」
バニー「艦長、レーザー通信を受信!」
ブライト「なんだと!? どこからだ!?」
バニー「それが……アクシズからです」
レイカ「アクシズ!?」
ビューティ「どういうことなの?」
ブライト「内容は!」
バニー「『デビルアクシズ内部への突破口は必ず開く よろしく処理されたし。村雨』です」
ブライト「村雨健二か!」
ベルトーチカ「いつのまにアクシズに潜入していたの!?」
ブライト「わからん。わからんが、あいつがやるというならやってくれるさ よし、突破口の確保はいい。全機、敵の掃討に集中せよ!」

<敵10機以下・敵増援1出現>
〔敵ユニット出現〕

<アムロvsシャア>
アムロ「シャアッ!!」
シャア「アムロ、ララァが死んだ時のあの苦しみ、存分に思い出せ!」

<カミーユvsシャア>
カミーユ「あなたは! 自分が何をやっているか わかってるんですか!!」
シャア「充分すぎるほど理解しているつもりだ、カミーユ。残念だが邪魔をするならば、たとえ君でも、落とさせてもらう!」
カミーユ「くっ……やらせるものかよ! シャア!!」

<ヒイロvsミリアルド>
ヒイロ「ゼクス……あの時エピオンがお前に見せた未来は、これか ならば俺はお前を、殺す」
ミリアルド「ヒイロ……私はもはや以前の私ではない。シャア大佐の理想を実現させるため、こうして生き恥をさらしているのだ 貴様にやられてやるわけにはいかんな!」

<シャア撃破orHP30%以下>
※※撃破の場合のセリフ※※
シャア「くっ、さすがにやる! だがデビルガンダムはそう簡単にはとめられんよ!」
※※HP30%以下の場合のセリフ※※
シャア「くっ、さすがにやる! だがデビルガンダムはそう簡単にはとめられんぞ」
〔敵ユニット出現〕
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


<敵全滅・味方援軍1&敵増援1&第3軍増援1出現>
ブライト「よし、敵がうすくなった。各自周囲を警戒 突入部隊用意! 村雨からの連絡はまだか!?」
〔デビルアクシズに爆発〕
ベルトーチカ「やった!?」
バニー「通信、来ました! 『突入よろし』です」
ブライト「やってくれたか! 突入部隊、出ろ! デビルガンダムのコアを叩きつぶせ!」
レイカ「艦長! 敵、第ニ陣来ます!」
〔敵ユニット出現〕
ブライト「なんだと? くっ、シャアめ……」
※※以前にドモンがキラルを倒している場合、セリフ追加※※
〔味方ユニット出現〕
ベルトーチカ「こっちからも!?」
ブライト「いや、あれは……」
キラル「マンダラガンダムただいま見参! マーチウィンドの方々 義によって助太刀いたす!」
ドモン「マンダラガンダムキラル・メキレルか!? 来てくれたのか!」
キラル「私だけではござらん」
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

〔第3軍ユニット出現〕
ラシード「水くさいですよ、カトル様。我々はいつになったら呼んでもらえるのかと思って、待っていたのに。さぁ、ここは我々にまかせてください! 野郎ども、カトル様に会うまでは、誰も死ぬんじゃないぞ!」
マグアナック兵「おぉぉーっ!!」
カトル「ラシード……みんな……」
※※以前にドモンがキラルを倒している場合、セリフ追加※※
キラル「我らが母なる星の危機、主義も主張もあるものか! 我ら一同この地球を守るため、命という名の盾とならん さぁ、おのおの方、アクシズへ突入されるがよい!」
ドモン「お前たち……まったく……」
チボデー「あぁ、大馬鹿野郎だ」
ブライト「これでなんとか行けるか……よし、突入部隊、出させろ! 残りの者はデビルアクシズからの攻撃に注意しつつ敵を近づけるな! ドモン、聞こえているな!?」
ドモン「聞こえている。いわれなくともデビルガンダムはこの俺が叩きつぶしてみせる!」
〔味方ユニット出現〕
〔味方ユニット離脱〕

※※以前にドモンがキラルを倒している場合、セリフ追加※※
キラル「よぉし、我々はこのまま敵の守備隊撃滅に全戦力をかたむける。皆のもの、私に続け! 1機たりとも寄せつけるでないぞ!」

<敵全滅・勝利条件達成>
ブライト「どうにか外の敵は片づいたようだな……」
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

アクシズ
ブライト「あとはデビルガンダムか……うまくやってくれよ……」
【シナリオエンドデモ終了】


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