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No.24
夢色の追跡者
バーニング・ハート

【シナリオデモ開始】
月面 ギガノス本部

月面 ギガノス本部
ギルトール「ドルチェノフ、わしはネルガルの月ドック周辺で起こっている戦闘を鎮圧せよと命じたはずだ」「それを無視し、なぜマスドライバーを使用した!」
ドルチェノフ「お言葉ではありますが閣下。閣下は現状を理解しておいでですか!?」「今や我が帝国は存亡の危機にひんしているのですぞ!」
ギルトール「地球での我が軍の状況は心得ている…」「「だからこそ、機動要塞の建造を急がせているのであろうが」
ドルチェノフ「お言葉ですが、元帥閣下はやり方が手ぬるい!」「地球に対し、マスドライバーの総攻撃を行えば、戦況は…」
マイヨ「ドルチェノフ中佐、それは以前にも閣下が答えた事ではありませんかな?」
ギルトール「その通りだ。…ドルチェノフ、お前のその高い戦意はわしも評価しておる」「だが、マスドライバーの無断使用といい、最近は少し度が過ぎているようだな…!」
ドルチェノフ「な、なにを!」
ギルトール「機動要塞に奇妙な輩を連れ込んでいるそうだな。…シャドウミラーと言ったか」「わしに何の断りもなく!」
マイヨ「それだけではありません、中佐。…デビルガンダムとやら…どうするおつもりで?」
ドルチェノフ「あれは、我が帝国の勝利のために!」
ギルトール「まだあるぞ、デキムとかいう輩と…」
ドルチェノフ「閣下、失礼します!」
マイヨ「ドルチェノフ中佐! 何のつもりです! 閣下に銃を向けるなど!」
ドルチェノフ「閣下はわかっておりませぬ! 勝利の大切さをっ!」「まずは勝利する事…すべてはそれからでよいのです!」
ギルトール「ドルチェノフ…!」
ドルチェノフ「なにとぞ、なにとぞマスドライバーによる地球攻撃命令を!」
ギルトール「ならん! ドルチェノフ、お前のやっている事はギガノス帝国に対する反逆行為だ」「プラート大尉、ドルチェノフ中佐を逮捕…」
ドルチェノフ「…!!」
〔銃声〕
ギルトール「うぐっ!」
マイヨ「閣下! ドルチェノフ、貴様っ!」
ギルトール「う…うう…マ、マイヨ…地球を…廃墟にしては…マスドライバーを…!」「……」
マイヨ「閣下、ギルトール元帥閣下ぁっ!」
ドルチェノフ「…死んだ。死んだ…」
ギガノス兵「ギルトール閣下の部屋から銃声が!? 何があったのです!?」
ドルチェノフ「誰か! 反乱だ! マイヨ・プラートが元帥閣下を殺害した!」
マイヨ「な、なんだと!? ドルチェノフ…貴様ッ!!」
ギガノス兵「元帥閣下が! おのれ、裏切り者!」
マイヨ「待て! 閣下を殺害したのは私ではない!」
ドルチェノフ「追え! マイヨ・プラートを捕らえろォッ! 元帥閣下を殺害した男だぞ!!」
マイヨ「くそっ!」
ドルチェノフ「逃がすな!」
ギガノス兵「各部ロックに連絡! ギルトール元帥閣下が…殺害された!」「犯人はプラート大尉! 親衛隊マイヨ・プラート…ギガノスの蒼き鷹だっ!」
ドルチェノフ「はあ…はあ…」
???「クックック…」
ドルチェノフ「誰だ!」
シーマ「…予定が狂ったねえ。ちょっと要領が悪いんじゃないのかい?」
ドルチェノフ「シーマ・ガラハウか…。わかっておる。すぐにギルトール派を一掃する…」「これからは、わしがギガノスの総統だっ!」
シーマ「急に鼻息が荒くなったもんだねえ」
ドルチェノフ「そうとも! わしの体制が整い次第、地球をマスドライバーで穴だらけにしてくれる!」「地球も宇宙もギガノスの物だ。わしの物なのだ!!」
シーマ(ただの小悪党がどこまでやれるか…見ものだねえ)

月面

月面
マイヨ「なんとかメタルアーマーは持ち出せたか…」「ギルトール閣下…マスドライバーの光と共に私の理想も夢も、すべて消えゆく…」「閣下、私はこれからどうしたらよいのですか…」「…閣下、閣下の夢…壊させはしません。マスドライバーを…!」

ネェル・アーガマ ブリッジ

ネェル・アーガマ ブリッジ
ブライト「マスドライバーは、ギガノスの固い防衛網に守られている」
ノイン「仮にそこを突破したとしても、マスドライバー自身、その用途・構造上から外部装甲は厚く、生半可な武器では傷ひとつ付けられん」
甲児「へっ、そんなのは関係ねえよ。今まで通りで何とかなるさ。ギガノス自体、落ち目だしよ」
大介「今まで通り…という事は、ずっと力押しだったのかい?」
鉄也「そういう事だ」
万丈「ちょっと恥ずかしくなってきたね」
アムロ「だからというわけではないが、次のような作戦でマスドライバーを攻略する」
バニング「マスドライバーの破壊は、ゲッターライガーとドリルスペイザー形態のグレンダイザーに担当してもらう事になる」
カミーユ「なるほど。地中からマスドライバー内部に直接仕掛けるわけですね?」
クワトロ「ナデシコを中心とした陽動部隊がマスドライバー防衛用のメタルアーマーをおびき出し、注意をこちらに向けさせる」
リョウ「その隙に俺たちはマスドライバーに近付き、破壊するってわけですね」
ハヤト「ギガノス軍に限らず、地中からの基地への攻撃を想定していない場合が多いからな」
アクセル「…地中を動き回れるメカの方が異常なんだと思うがな」
マリア「そうと決まれば兄さん、さっそく行きましょう!」
大介「…ああ」
ケーン「ん? なんか乗り気じゃないみたいだぜ」
タップ「困るなあ、今回の作戦の要なんだぜ、大介さんよ」
大介「ベガ星連合軍の動きが…気になるんだ」「だいたいの場所しかわからないが、奴らの基地が月面にある事は確実だ」
ライト「今はルナツーかどっかの部隊が探索中だろ? たしか」
ひかる「大介さん、何が気になるの?」
大介「…連中もあせるはずだ。ギガノス軍がマスドライバーを使い始めたように…」
アムロ「ベガ星連合軍もマスドライバーを狙ってくる、と?」
大介「あくまで可能性ですが…」

スカルムーン基地 司令室

スカルムーン基地 司令室
ベガ大王「デューク・フリード、そしてその仲間を取り逃がし、ルビーナは行方不明…」「よくも顔を出せたものだな、ガンダルよ」
ガンダル「も、申し訳ございません、ベガ大王…」
ズリル「ククク…お叱りを受けているようだな、ガンダル司令」
ガンダル「なに…!? お前は…ズリル長官!」
ズリル「ベガ大王様、私に考えがございます」
ベガ大王「考え?」
ズリル「はい。このスカルムーン基地も発見されるのは時間の問題…」「ならば、攻勢に出るための準備を整えるべきかと思います」
ガンダル「何が言いたいのだ」
ズリル「フフフ…ギガノス帝国軍の地球攻撃兵器…マスドライバーを奪うのです」
ベガ大王「なるほど、やはり貴様もアレに目を付けるか…」「ベガトロン隕石砲作戦…いよいよ実行の時が来たようだな」
ズリル「そのためのメンバーを選手してあります。…キリカ」
キリカ「…はい」
ガンダル「キリカ…そうか、科学者キリカか」
ズリル「ベガ大王様! 出撃のご命令を!」
ベガ大王「よし、出撃せよ! 親衛隊も連れていくがいい!」
ズリル「ははっ!」「キリカ、お前たち兄妹の開発した冷凍光線の威力、見せてもらうぞ」
キリカ「……」
ガンダル「どうした、キリカ?」
キリカ「この研究は戦いのためではありません。あくまで平和のための!」
ガンダル「黙れキリカ、地球を侵略しない限り、我々の平和はない!」「実験中に死んだお前の兄もそれを望んでおるのだ!」
キリカ(ああ、兄さん…。あたしたちの研究は、戦争をしなくてもいいようにするためのものだったのに…)
【シナリオデモ終了】


サブタイトル
「夢色の追跡者」
「バーニング・ハート」


【戦闘マップ開始】
〔味方ユニット出現〕
〔敵ユニット出現〕

ドルチェノフ「フフフ、マイヨ・プラート、やはりここに来たか」
マイヨ「ドルチェノフ…!」
ドルチェノフ「すでに、全ギガノス軍は我が指揮下にある」
マイヨ「…そこを通してもらう!」
ドルチェノフ「マスドライバーは壊させはせん! こいつはギガノスの大事な切り札なのだ!」
マイヨ「そこをどけ…! マスドライバーは破壊する。…ギルトール元帥閣下の理想のためにも」
ドルチェノフ「何が理想か! 勝利せずして理想など何の意味がある! ギルトールは甘い! 甘いのだ!」
マイヨ「貴様に元帥閣下の理想を語る資格はない…!」
ドルチェノフ「マイヨ、残った邪魔者は貴様だけだ!」
マイヨ「私もギガノスの蒼き鷹と称された男だ…。自分の死に場所ぐらい心得ている」「…だが、ドルチェノフ! ただでは死んでやれん…!」
ドルチェノフ「では望み通り、ここをお前の墓場にしてやる! メタルアーマーを破壊し、そのままにしてくれる!」「宇宙葬だ! 粋なはからいだろうが! ハァーッハッハッハッハ!」
マイヨ(リンダ…すまん。これが私の生き方なのだ)
<戦闘開始>

<2PP・第4軍増援1出現>

〔第4軍ユニット出現〕
ドルチェノフ「ん!? プラクティーズ…!? 小僧ども、まさか!」
ウェルナー「大尉殿、ここは大尉殿の死に場所ではありません!」
マイヨ「お前たち、無事だったのか!」
ダン「大尉殿の理想は我々の理想、大尉殿の無念は我々の無念!」
カール「我々も戦います!」
マイヨ「お前たち…」
ドルチェノフ「そのダインは…ミン大尉か!」「グン・ジェム隊の生き残り…貴様もマイヨにつくか!」
ミン「勝ち目のない戦いに挑む…いつの間にか、そういうのに慣れちまったのさ」「それに、こういうのはけっこう好きでね」
ドルチェノフ「しょせん、ひとりになってもギガノスの汚物は汚物か!」
ミン「言うじゃないのさ、汚物の親玉が!」

<3PP・味方援軍1出現>
〔味方戦艦出現〕
〈出撃準備〉
ブライト「敵の数が多い! 勘づかれていたか!?」
アムロ「いや…あれは!?」
マイヨ「…む…新手か!?」
ケーン「ありゃあ…ギガノスの蒼き鷹!?」
リンダ「…に、兄さんっ!?」
タップ「坊ちゃんたちも一緒だぜ」
ライト「あらら、あっちはグン・ジェム隊のお姉様じゃないの?」
ノイン「様子がおかしい…仲間割れか?」
マイヨ「…ロンド・ベル隊か。こちらはマイヨ・プラート」
リンダ「兄さん! どうして兄さんが!?」
マイヨ「ロンド・ベル隊の力を見込んで、恥を承知で頼む…」「マスドライバーの破壊に…協力して欲しい!」
バニング「なんだと…!? そいつはギガノスの切り札じゃなかったのか!?」
マイヨ「…ギガノスの理想は崩壊した。ギルトール元帥閣下の死とともに…!」
鉄也「なにっ!?」
万丈「ギルトールが…死んだ?」
クワトロ「冗談にしては笑えんな。本当なのか?」
マイヨ「…ドルチェノフ中佐の謀反により…殺されたのだ」「ギガノスの理想は…俗物の野心の前にうたかたの夢と消えた」
ドルチェノフ「逆賊は貴様であろう! マイヨ・プラートッ!」
ユリカ「ど、どうなってるんですか?」
ルリ「意見、食い違ってますけど」
マイヨ「…いま一度言う。マスドライバー破壊に手を貸してくれ」「「これ以上、ギルトール閣下が築きあげたギガノスに恥をさらさせたくないのだ…!」
リンダ「兄さん…」
カミーユ「どうするんです!?」
シロー「罠にしては手が込みすぎていると思うが…」
リンダ「ケーン、兄は…兄はギルトールの理想に心服した…けど、兄は…兄さんは卑劣な嘘だけはつかない人よ!」
ケーン「わかってるさ、リンダ。…いけ好かないキザ野郎だけど…」「助けてやるさ!」
ユリカ「ブライト艦長、マスドライバーを破壊しようとしてるなら、協力してもいいと思いますけど?」
ブライト「ああ。タイミングを逸したら、この作戦は成功しない…」「よし、マイヨ・プラートたちと協力して作戦を続行する! ただし、用心は怠るな!」「ゲッターチームとグレンダイザーは予定通り行動するんだ!」
〔味方ユニット出現〕
リョウ「了解! ハヤト、頼むぞ」
ハヤト「チェンジ・ライガァーッ! スイッチ・オンッ!!」
〔ハヤト、変形〕
マリア「兄さん、あたしたちも!」
デューク「よし、スクランブルターン! コンビネーション・クロス!!」
〔味方ユニット出現〕
ベンケイ「それじゃ、出発といこうか!」
〔味方ユニット離脱〕
ブライト「よし。我々はできるだけ敵を引きつける!」
豹馬「よっしゃぁ、いっちょギガノスどもをぶっ飛ばすか!」
健一「…いくぞ!」
ニナ(コウ…間に合わないの?)
マイヨ「…すまない、感謝する」
リンダ「兄さん、無茶しないで!」

<5PP・味方援軍2出現>
〔味方ユニット出現〕
マリア「兄さん、ここよ、ここがマスドライバーの外壁よ」
デューク「ようし、ハヤトくん、行くぞ!」
ハヤト「おう、穴だらけにしてやる!」
ベンケイ「景気よくやろうぜ!」
リョウ「ハヤト、頼むぞ!」
ドルチェノフ「な、なんだ!?」
ブライト「やったか!」
〔マスドライバーに爆発〕
リョウ「作戦成功! マスドライバーの破壊に成功しました!」
マリア「ふっふ~ん、ざっとこんなもんね」
甲児「やったぜ、さすが大介さんだ!」
万丈「ようし、後は残った部隊を片付けようか!」
ドルチェノフ「わしの、わしのマスドライバーがっ! …許さんぞ、ロンド・ベル!!」
マイヨ「これで元帥閣下も少しは安心できるだろう…」「だが、ドルチェノフ! 貴様を倒さぬ限り、閣下に真の安らぎは来ない!」
シーマ「まさか…マスドライバーが!? なんて事だい…いきなりジョーカーを失っちまうとはねえ…!」(ここらが潮時かい…! けど、ただでは終わってやれないねえ)

<敵4機以下or5EP・敵増援1出現>
〔敵ユニット出現〕
シーマ「ロンド・ベル隊…うっとおしいねえ!」
ブライト「ジオンのモビルスーツ!?」
ルリ「戦線の後ろをとられました」
十三「こら、まずいで!」
豹馬「なんでジオンが襲ってくるんだよ!」
シーマ「面白くないのさ! 邪魔なんだよ!」
勝平「来るぜ!」
アムロ「迎撃するんだ!」
ニナ(コウ…!)

<敵増援1出現の次EP・味方援軍3出現>
シーマ「しぶといね! ギガノスもろとも…」
ルリ「識別コード不明の機体が接近! …モビルアーマー?」
〔味方ユニット出現〕
コウ「ジオンが!?」
シーマ「なにっ!?」
バニング「ウラキ!?」
ブライト「ウラキ少尉!? ウラキ少尉なのか!」
コウ「はいっ! コウ・ウラキ少尉、戦線に復帰します!」
チボデー「なんだぁ!? ガンダムなのかよ!」
ジョルジュ「…ウォルターガンダムみたいなものですか?」
ニナ「あれが私のガンダム試作3号機よ!」
エリナ「私の?」
ニナ「ゴホン…それはそうと…コウ!」
コウ「いきなりの実戦投入だけど…やってみせる…!」
シーマ「退路を!? ええい、やってやろうじゃないさ!」

<ケーンvsドルチェノフ>
ケーン「てめえ、マスドライバーとまとめてぶっとばしてやる!」
ドルチェノフ「こいつは確か…そうか、あとで吠え面かかせてやる」

<マイヨvsドルチェノフ>
マイヨ「亡き元帥になりかわり、私が貴様を討つ!」
ドルチェノフ「マイヨ・プラート! どこまでもわしに逆らうか!」

<ドルチェノフ撃破orHP30%以下・第3軍増援1出現>
ドルチェノフ「ぐわわわぁ! わ、わしが死ぬわけにはいかん!」「わしは総統なのだからなあっ!」
〔敵ユニット撃破or離脱〕
ケーン「あの野郎! 逃げやがった!」
マイヨ「ドルチェノフ! 貴様だけは逃がしはせん…!」「たとえ、それが宇宙の果てであっても…必ず追いつめてやる!」
タップ「ちょっとぉ! やるだけやっといて、いなくなるってのかぁ!?」
マイヨ「…私はこれでもギガノスの一員だ。君たちに加担する事はできない…」「もっとも、今のギガノスに戻るつもりはないが」
ミン「いいのかい!?」
マイヨ「…ロンド・ベル隊の戦力は十分すぎるほど知っている」「いくぞ…!」
※※まだカール健在の場合、セリフ追加※※
カール「逃がすか!」
※※まだウェルナー健在の場合、セリフ追加※※
ウェルナー「ギルトール閣下の無念、いまこそ晴らす!」
※※まだダン健在の場合、セリフ追加※※
ダン「逃がしはしない!」

リンダ「兄さん!」
マイヨ「リンダ、私の事は忘れろ。…いいな」
リンダ「そんな…兄さん!」
〔味方ユニット離脱〕
※※まだカールorウェルナーorダンorミン健在の場合、セリフ追加※※
〔第4軍ユニット離脱〕
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

プロスペクター「いやはや、渋いですなあ。ギガノスの蒼き鷹ですか」
ユリカ「アキトもあれくらい渋くても素敵かも! …でも、なんかギガノス帝国の様子…」
クワトロ「ギルトールが暗殺された…本当なのか?」
ヒカル「嘘には聞こえなかったよぉ?」
イズミ「う…そお?」
リョーコ「ああ、あたしらを罠にかけようとしたってこの騒ぎは大げさすぎるぜ」
ブライト「状況に多少の変化があっても、我々の目的は変わらん! 集中しろ!」
ルリ「後方に敵影です」
ユリカ「え!?」
〔第3軍ユニット出現〕
デューク「ベガ星連合軍! やはり狙ってきたか!」
ズリル「なんと、マスドライバーがすでに破壊されているだと!?」「おのれ、ロンド・ベルめ…! ゆるさん、奴らを皆殺しにしろ!」「キリカ、当初と予定が変わったが、働いてもらうぞ!」
キリカ「……」

<デュークvsキリカ(戦闘後)>
デューク「ぐっ!」
マリア「兄さん! あなた、兄さんになんて事するのよ!」
キリカ「兄さん?」
マリア「そうよ、あたしの兄さんよ!」
キリカ「…兄さん…優しかった、平和を愛していたあたしの兄さん…」
デューク「なんだ、様子がおかしいぞ」

<マリアがキリカを説得>
キリカ「来ないで、来ると撃つわよ!」
マリア「撃てるもんなら撃ってみなさいよ!」「なぜ、こうまであたしたち兄妹の幸せを奪い取ろうとするの?」
キリカ「兄妹の、幸せ…!?」
マリア「あの悪魔のようなベガ星連合軍に攻撃され、バラバラになって…やっと会う事ができたのよ!」「それなのに…それなのに…!」
デューク「マリア…」
マリア「渡すもんですか! 絶対に兄さんを渡すもんですか!」「ベガ星連合軍にも、ギガノスにも木連にも…!」
キリカ「ああ…あたしにはできない。兄妹を殺すなんて、あたしにはできない!」「兄さん…!」
マリア「兄さん…!?」
キリカ「兄さんは平和のための研究をしていたのよ。…戦争なんかしなくてもいいように」
マリア「この子にも兄さんが」
キリカ「それなのに…ベガ星連合軍は、兄さんの研究を戦争の道具にしかしようとしない!」
マリア「…あなた…」
キリカ「いや、もう…いや!」
マリア「あなた、名前は?」
キリカ「…キリカよ」
マリア「キリカ、あたしたちの所へ来ない? あなたの事は、あたしと兄さんで何とかするから」
キリカ「…本当に?」
マリア「ええ、いいでしょ。ブライト艦長!」
ブライト「ダメだと言っても連れて来るんだろう?」
マリア「決まりね! キリカ! これからはあたしたちの仲間よ」「兄妹を引き裂くような奴らについて行く事はないわ」
キリカ「ありがとう、マリアさん…。地球の優しい人たち…」
〔敵ユニット撃破〕

<シーマ撃破>
シーマ「まさか…こんな…こんな所で!」
コウ「ガトーは…ガトーはここにいるのか!」
シーマ「知らない…ねえ…」
〔敵ユニット撃破〕
クワトロ(裏切り者の末路…過程はどうあれ、結果はみな同じなのかもしれん)

<敵全滅・勝利条件達成>
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

月面 ギガノス本部

月面 ギガノス本部
ドルチェノフ「なんて事だ。マスドライバーが破壊され、異星人どもまで攻めてきた…」「なんで…なんでわしが総帥になった途端…」
ウォン「何を心配しているのです? ギガノスにはまだ最後の切り札があるではないですか」
ドルチェノフ「ウォンか。…そうだ、ギガノスにはまだ機動要塞がある!」
ウォン「そう、ギガノス最強最後の切り札が! ギガノス機動要塞がね」「それに…例の件も滞りなく進んでおります」
ドルチェノフ「そうか! いいぞ、すばらしい! そうとも、わしは総統なのだ!」「まだだ! まだこれからなのだ!」
ウォン(そう、これからですよ…)(この時のために私も地球を追われる覚悟でこの計画をスタートさせたのですからね)(フフ…フフフフフフ)

≪キリカが仲間にいる≫
ネェル・アーガマ 一室

≪キリカが仲間にいる≫
ネェル・アーガマ 一室
キリカ「兄さんは冷凍構成の研究をしていました…」「これが実用化できれば、太陽系でいえば金星のような灼熱の星も居住可能となります」
健一「それはすごい」
一平「冷えすぎだろ」
キリカ「ですが…ベガ星連合軍はそれを武器として使っているのです」
ジャック「フリーザー・ビームネ」
小介「ズメズメの冷凍光線は、それだったんですね」
キリカ「もっとも、まだ実験段階で星を冷やすほどのパワーはありませんが…」
大介「だったら、この戦争が終わったら父さんの所で研究を続ければいい」
めぐみ「なるほど、確か宇門さんのお父さんは宇宙科学研究所の所長ですものね」
キリカ「ありがとう、デューク・フリード。これで兄さんの夢を叶えられるかも知れない…」

ネェル・アーガマ ブリッジ

ネェル・アーガマ ブリッジ
ブライト「なんですって? デビルガンダムが!? それは…確かな情報なのですか!?」
レディ「…はい。回収作業は連邦の管轄で、私たちに情報は提示されませんでした」「しかし…ある諜報員からの情報によるとデビルガンダムはすでに何者かによって回収されてしまっているという事です」
アムロ「何者か、だと?」
レディ「はい。続けて調査した結果…すでにランタオ島にデビルガンダムは存在しません…!」
バニング「馬鹿な! 我々への定時連絡ではいまだ回収作業中としか…」
ノイン「情報が改ざんされている…? 連邦によってですか!?」
レディ「それはわからない、ノイン。ただ、連邦内部に不穏な動きが見える」「…もしかしたら、裏工作をしている人物がいるのかもしれない…」
万丈「それじゃ…作業を手伝っているはずのレイン女史は?」
レディ「…行方不明です」
ケーン「なんだってぇ!?」
タップ「なんてこった…ドモンに知らせねえと」
レディ「実は今回の件で、連邦内の一斉摘発を行ったのですが…」
ライト「あまり…聞きたくないですねえ」
レディ「残念ながら…聞きたくないところか、耳を疑いたくなる情報が隠蔽されていました」
アムロ「隠蔽?」
レディ「…はい、軍に何かを企んでいる個人…もしくは組織の人間が入り込んでいるとしか思えません」
アクセル「……」(もう少しもつかと思ったが…いや、よくもった方か)
クワトロ「スパイというわけか? それで…隠蔽されていた情報とは?」
レディ「リリーナ・ドーリアン外務次官が…単身、ギガノス帝国ギルトール元帥との会見に臨み…その道程で行方不明になっています」
ブライト「なんですって!?」
コウ「ちょっと待ってください! ギルトール元帥は殺害されたって…」
レディ「ギルトール元帥暗殺の件は知っています。ですが、事件発生当時は存命でした」「殺されたのはごく最近…。情報によると犯人は元親衛隊、マイヨ・プラート大尉…」
リンダ「誤解です! 兄さんが信じた人を裏切るなんて…!」
シロー「落ち着け。誰も君の兄さんを疑っちゃいない」
アムロ「デビルガンダムにドーリアン外務次官…つながりが見えないが…」
レディ「ウォン・ユンファ…元ネオホンコン首相が、ギガノス地上軍と内通していた事はご存じですね?」「ここからは私の推測にすぎませんが…戦局が芳しくなくなったギガノス帝国が起死回生を狙うとすれば、逃亡中のウォンをかくまっても不思議ではありません」「そして、ウォンの持つ各種研究成果を最大限に活用するつもりなら、取るべき手段はひとつ…」
ノイン「…そうか! もしやデビルガンダムを奪ったのは!」
クワトロ「なるほど、可能性は高いな」
バニング「後のなくなったギガノス軍が戦力を結集するとすれば…ギガノス機動要塞か」
アムロ「ドーリアン外務次官は、ギルトール元帥に戦争の終結を打診するつもりだったのだろうな」「しかし、それを邪魔に思う者に拉致された。おそらくは機動要塞の責任者…」
ケーン「ドルチェノフの野郎だ…!」
タップ「ギガノス機動要塞ってのはどこにあるんだ?」
ノイン「…詳しくはわからん。どこかのコロニーである事には間違いないが…」「地上から宇宙を治める連邦に対して、コロニー国家の反発は強い」「…情報はことごとくブロックされる」
ライト「待つしかないのかよ…」
クワトロ「…いや、そんな先の話でもあるまい。仕掛けるタイミングがあるとしたら今しかない」
アクセル(そう…今しかない)

月面

月面
マイヨ「ドルチェノフを討たぬ限り、あの青い星が…ギルトール閣下が愛されたあの美しい地球が壊滅的打撃を受けてしまう事になる…」
ウェルナー「その通りです」
ダン「今こそ、逆賊ドルチェノフを討つ時です」
マイヨ「…奴は何のための戦いかよりも、勝つための戦いしかせぬ危険な男だ」「追い詰められた今、何をしでかすかわからんぞ」
カール「覚悟の上です! 我々の命は、大尉殿と共にあります!」
ミン「……」
マイヨ「君はどうする、ミン大尉」
ミン「聞いていいかい? 殺人及び国家反逆罪に問われてるのに、どうして戦い続けるんだい?」「汚名を晴らすために、ひと暴れするんだろ?」
マイヨ「今さら汚名を晴らすつもりはない。私の敵はただ一人…人をおとしめ、中佐から総帥に成り上がった男だ。…私の大義は彼を倒す事にある」
ミン「仇…か」
マイヨ「それに…」
ミン「え?」
マイヨ「…人は、一度敗れてみる事も必要なようだ」「敗れてみて初めて人としての弱さ、強さがわかるようになる」
ミン「…そうだね。でなかったら、あたいもこんな所まで来やしなかったさ」
マイヨ「君の目的はロンド・ベル隊を倒し、グン・ジェム隊の仇を討つ事ではなかったのか?」「これからの戦いは君の戦いからは離れていく事になる」
ミン「…あんたと会ったら、もうどうでもよくなっちまったよ」「今さら義理立てするほどの相手がいるわけでもないしさ」
マイヨ「…無理はするな」
ミン「プラート大尉、あたしも一緒に行っていいかい? 少なくとも、この坊やたちより役に立つつもりさ」
ウェルナー「なんだと!?」
マイヨ「よせ、ウェルナー。…私は逆賊の烙印を押された男だぞ」
ミン「かまやしないさ」
マイヨ「……」
ミン「……」
マイヨ「…ミン大尉、君の力、私に貸してもらえるか」
ミン「…申告します。元アジア方面軍機密守備隊グン・ジェム別働隊、ミン大尉…ただいまより、マイヨ・プラート大尉直属部隊に転属します…!」
マイヨ「頼む」

ギガノス機動要塞 司令室

ギガノス機動要塞 司令室
ドルチェノフ「フハハハ! この機動要塞さえあればギガノスは連邦に勝利できる!」
ウォン「フフフ…確かに連邦も先のソロモン海域襲撃の傷は癒えておらず、宇宙での戦力は激減したままです」「この機動要塞が、地球圏における人類最強の戦力なのは間違いないでしょう」
ドルチェノフ「機動要塞の思考コントロールシステムは大丈夫だろうな」
ウォン「それはもちろん。…今までの研究成果もありますしね」「…ただ、大きさが大きさなので、多人数でのコントロールになりますが」
ドルチェノフ「それで結構。残ったアレに関しては?」
ウォン「さすがにそこまではまだ」
〔通信のコール音〕
ギガノス兵「…ドルチェノフ総統閣下、通信が入っております」
ドルチェノフ「誰だ?」
デキム「これはドルチェノフ中佐…いえ、今は総統閣下でしたな」「マスドライバーを失い、月の拠点を追われたようで。…大丈夫なのですかな?」
ドルチェノフ「フン、この機動要塞があれば、取り回しのしにくいマスドライバーなど、ただの鉄クズよ!」
ウォン(本当に鉄クズになったようですがね)
デキム「頼みますぞ? 我々はマリーメイア様と共に、オペレーションの開始を今か今かと待っておりますので」
ドルチェノフ「ふん、今に見ているがいい」
ウォン「さて…問題は妨害ですか。ロンド・ベル隊の動きが気になりますね」
ドルチェノフ「心配するな。あの女を使う」
ウォン「あの女? まさか…
ドルチェノフ「安心しろ、お前が目をつけている女ではない」
ウォン「…では、他に? 心当たりはありませんが」
ドルチェノフ「グフフ…たまたま見つけ、何かに使えるかと捕らえていたのが、ここに来て役に立つとはな」「…問題はどうやって連絡するかだが」
レモン「それは私たちに任せていただきたいですわ」
ドルチェノフ「ん? …シャドウミラーか。貴様ら、わしが月面で死にかけた時、何をしておったのだ!」
レモン「あら、いやですわ。デビルガンダムと、かわいい整備士さんを連れて来たり、ベガ星連合軍を黙らせるために王女様をさらったり…誰がやったか、お忘れですの?」
ドルチェノフ「ベガ星連合軍の王女だと!?」「なぜそんな手札を持ちながら、わしが脱出した時…ベガ星の連中を止めなかった!」
ヴィンデル「…オペレーション・メテオの時、他の異星人軍を押さえるためだ」「切り札は大勝負までとっておく…。何か問題でもおありか?」
ドルチェノフ「…う、むむ…まあいい! それで連絡を取る方法があるというのは?」
レモン「ロンド・ベル隊には以前からスパイを送りこんであるの」
ウォン「まさか…」
レモン「そう、そのま・さ・か。敵をあざむくにはまず味方から…」「すっかり仲間として溶け込んでるわ」
ドルチェノフ「フフフ…フハハハハハハ! 気に入った、シャドウミラーよ!」「そこまで手が回してあったとはな!」
レモン(…少し調子は悪いみたいだけどね)
ヴィンデル「では失礼する…。仕込みがまだ残っているのでな」
レモン「また来るわね…フフッ」
ウォン「…気になりますねえ。あの二人…信用できるのですか?」
ドルチェノフ「ふん、信用できるかできないかは問題ではない。要は役に立つか立たんかだ」
ウォン(おそらく同じ事を考えているのでしょうねえ…今の二人も…)(裏を取っておいた方がいいかもしれませんな)

ギガノス機動要塞 一室
レモン「さてと…リリーナ・ドーリアン外務次官殿? これから資源衛星MO-IIIに行っていただきます」
リリーナ「シャドウミラー…あなた方はいったい何をするつもりなんですか?」「ただ、ギガノスやマリーメイアの手助けをするだけですか?」
ヴィンデル「違う。彼らは、我々の理想を実現するのに必要な存在。だから手助けしているだけだ」
リリーナ「理想…? それは何です?」「…いえ、それよりもあなた方は何者なんですか?」
レモン「初めてお会いしたシャトルの中で言わなかったかしらね?」
リリーナ「混沌を…望む者…?」
ヴィンデル「それだけだ」
リリーナ「説明になっていません…!」
ヴィンデル「これから作戦が始まる…。じきにわかる。じきに、な」
レモン「…向こうでは、ここでゲシュペンスト隊に阻止された…こちらには…フフフ…」
リリーナ(ゲシュペンスト…?)
ヴィンデル「そうだ、次元転移装置の完全なものが造れない今…2度目はない」
レモン「わかったわ。…じゃあ、こちら側であの部隊に匹敵するロンド・ベル隊…彼らを…」
ヴィンデル「…そうだ」
レモン「じゃあ、指令を出すとしましょうか。…うふふ…楽しくなってきたわ」
リリーナ(こちら側…向こう側? いったい何を言っているの?)(これから…何が始まるの…? ヒイロ…)

ギガノス機動要塞 一室
レイン「う…うう…」
???「あなた、しっかりして、あなた!」
レイン「う…ううん。…誰…? ドモン…?」
アオイ「大丈夫? …あなたもわけもわからずここに連れて来られてしまったの?」
レイン「え? ええ…ここは? あ、ごめんなさい。その前にお名前を聞かせていただけますか?」
アオイ「順番に答えましょう。…ここはギガノス帝国の機動要塞の中です」「…そして私は、あるアルカード・コロニーで入国管理官をしておりましたアオイ・ワカバです」「急にこんな所へ連れてこられてしまって…」
レイン「私もデビルガンダムの回収を……え!? ワカバ…もしかして、ケーンの…!?」

ネェル・アーガマ MSデッキ

ネェル・アーガマ MSデッキ
レモン「…というわけ。理解してくれたかしら?」
アクセル「ああ…まずはアオイ・ワカバの息子を煽り、彼を乗機ごとギガノス機動要塞へ向かわせる」「その後にロンド・ベル隊の旗艦を制圧だな?」
レモン「そういう事。ブリッジを占拠して動きを封じてくれればいいの。…あなたにとっては簡単よね?」
アクセル「その隙に内部に侵入して、艦内制圧か…いつもの手口だな」
レモン「そ、こんな時のためにソウルゲインには自爆装置をつけてあるんだから」
アクセル「…そうだな。乗員には気の毒な話だが」
レモン「…ねえ、あなた…大丈夫なの?」
アクセル「…なぜだ?」
レモン「そんな口調だった? …私は前の方が好きよ」
アクセル「気のせいだろう。こんなもんだ、これが」
レモン「…まあいいわ。ようやく…ね」
アクセル「ああ。これで我々の…望んだ…世界が来る…う…」
レモン「やっぱり…転移の影響で、どこかおかしくなってるんじゃない?」
アクセル「任務は了解した…切るぞ」
レモン「ちょっと待っ」
アクセル「ふう…。いよいよ…か…」(なぜだ…レモンの言うとおり…転移の影響なのか?)(ついにこの時が来たというのに…高揚感がない…?)(以前の俺に戻らなければならない…。向こうにいた頃の…俺に)
【シナリオエンドデモ終了】


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