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No.30
父と子の絆
父よ、わが子よ

【シナリオデモ開始】
地底城 司令室

地底城 司令室
〔爆発音〕
〔画面、振動〕

カザリーン「ハイネル様! ついにロンド・ベルが地底城内に!」
ハイネル「うむ、出るぞ! ジャンギャル! ジャンギャルはどうした!」
ジャンギャル「た、大変でございます、ハイネル様!」
ハイネル「出撃前だぞ、ジャンギャル! 何をうろたえておるっ!」
ジャンギャル「剛博士が…剛健太郎めが脱走いたしました! このジャンギャル、一生の不覚…!」
カザリーン「なんですと!? ジャンギャル将軍、どうなさるおつもりか!」
ハイネル「ええい、人質として使えん奴など捨て置けいっ! ロンド・ベルを迎え撃つぞ!」
地獄大元帥「わしの部下どもに探させよう。いくら無害だとはえど、ちょろちょろされるのも目障りなのでな」
ハイネル「うむ! よし、ボルテスどもの息の根を止める! いくぞ!」「見ているがいい。余の力を思い知らせてやる」「地底城はそう易々とロンド・ベルにやられはせぬ…!」

ネェル・アーガマ ブリッジ

ネェル・アーガマ ブリッジ
ブライト「敵の反撃は必至だ! だが、ここが地上で最大の規模を誇る敵基地…!」「ここさえ押さえられれば、地上での戦いは終わる…!」
健一「……」
日吉「大丈夫だって、健一兄ちゃん。お父さんは…お父さんはきっと見つかるよ」
健一「ああ、そうだ。見つけてみせる」
甲児「それに、間違いなく地獄大元帥もいるはずだぜ。…ここらで白黒つけてやる、Dr.ヘル!」
鉄也「あっさり終わる奴でもないな。…だが、絶対に負けんぞ」
ブライト「各員戦闘配置!」
【シナリオデモ終了】


サブタイトル
「父と子の絆」
「父よ、わが子よ」


【戦闘マップ開始】
〔敵ユニット出現〕
ハイネル「今や地底城はその機能の大半を失い、ベガ星連合軍からの増援も絶たれた」「それでも余を信頼し、ついてきた者たちに感謝の言葉を伝えたい」
カザリーン「おいたわしやハイネル様、けど私がいる限り、最後まできっと、きっとお守りいたします」
ジャンギャル「ハイネル様自ら、お出になられる事もありませぬ! このジャンギャル、命に代えましても!」
〔味方戦艦出現〕
〔味方ユニット出現〕

〈出撃準備〉
健一「ハイネル、すでに勝負はついた! あきらめて降伏しろ!」
ハイネル「勝負はまだついてはおらぬ!」「宇宙で最も優れた人種、角を頭に抱くボアザン貴族の戦いは、最後の一人まで続くのだ!」
健一「それが間違っているんだ、ハイネル。角のある者もない者もみんな同じなんだっ!」
ハイネル「言うな、健一ッ! ロンド・ベルともども命はもらった!」
デューク「やるしかない。彼らに星を背負った意地があるのならば…この戦いは止められない」
アキト「そんな…でも、それじゃあ戦い続けなければならないじゃないですか!」
デューク「そうだ。僕が彼と同じ立場でも…そうするだろう」
一平「健一、覚悟を決めろ! 俺たちが背負っているものが奴より軽いなんて言わせねえぞ…!」
アクセル「この戦争…終わらせるんだろう!?」
健一「そうだ、俺たちの意地…見せてやる…!」
ハイネル「攻撃開始だッ!」
<戦闘開始>

<2EP・敵増援1出現>

カザリーン「メカ獣士よ、行け!」
〔敵ユニット出現〕
ドモン「増援か!」

<敵全滅or3EP・敵増援2出現>
カザリーン「生物バイオ装置がある限り、獣士はいくらでも作れる!」
〔敵ユニット出現〕
めぐみ「まだ来るの!?」
健一「弱音を吐くな、めぐみっ! 出てきたら出てきただけ斬り捨てるだけだ!」

<4PP>
健太郎「ここが獣士製造工場か…! ここさえ破壊してしまえば…!」
地獄大元帥「おっと、そこまでにしてもらおうか」
健太郎「なに…!? お前は…」
地獄大元帥「そこは量産型グレートマジンガーの工場も兼ねておるのでな。簡単に破壊されるわけにはいかん」
健太郎「だったら、なおの事だ!」
地獄大元帥「おとなしく、その手に持った物騒な物を渡してもらおうか」
健太郎「…頼むぞ、健一! 大次郎! 日吉ぃぃっ!」
地獄大元帥「まさか…よせえっ!」
〔地底城に爆発〕
〔画面、振動〕
〔地底城に大爆発〕
〔画面、振動〕

ハイネル「ぬおおっ! な、何が起こった!」
健一「父さん!?」
大次郎「あんさん、今!?」
一平「どうした、健一! 動きが止まったぞ!」
めぐみ「健一!? 大次郎に日吉も!?」
ユリカ「敵のお城が爆発!? ルリちゃん、何かわかりますか!?」
ルリ「原因は不明ですが、内部からの爆発のようです」
ブライト「トラブルがあったのかもしれん。チャンスだ!」
クワトロ「む…?」
健一「お父さんが…! お父さんの声が聞こえたような気がしたんだ!」
シロー「落ち着け! 聞こえるはずがない! 気持ちはわかるが落ち着くんだ!」
カミーユ「大尉、今…」
アムロ「ああ、感じた。もしや、あの城の中に…」
ハイネル「今の爆発はなんだ! 報告しろ、カザリーン!」
カザリーン「ハイネル様、攻撃獣士製造工場と生物バイオ装置が…爆破されました」
ハイネル「なんだと!? それでは獣士の製造ができんではないか!」「まさか…剛健太郎か!」
カザリーン「左様でございます…!」
ハイネル「ぬ…ぬうう…!」
地獄大元帥「プリンス・ハイネル」
ハイネル「む? 地獄大元帥! 今どこにおる! 獣士製造工場が破壊されたのだぞ!」
地獄大元帥「あわてるな。犯人は捕らえた」
ジャンギャル「剛健太郎を?」
地獄大元帥「まあ見ておれ。フフフ…」

<敵全滅or4EP・敵増援3出現>
〔敵ユニット出現〕
地獄大元帥「フフフ…ハハハハハハハハ!」
鉄也「あれは…要塞デモニカ!」
甲児「お出ましか、地獄大元帥!」
ハイネル「地獄大元帥、今まで何をしておった!」
地獄大元帥「剛博士によって製造工場に爆弾を投げ込まれてしまったが…これだけの量産型グレートは確保できた。そして、こやつもな!」
〔敵ユニット出現〕
健太郎「…う、うう…」
健一「と、父さん!?」
めぐみ「スカールークに!?」
地獄大元帥「フフフ、その通り。これからこのスカールークはお前たちを攻撃する!」「父親の命が惜しくば…」
健一「くどいっ!」
ハイネル「ぬうっ!?」
健一「俺たちがここでお前たちに屈すれば、俺たちは殺され、結局は父さんも同じように殺されてしまうだろう!」
ヒイロ「…いいのか?」
デュオ「本気だな、こりゃ」
大次郎「そうじゃっど…! おとっさんと約束したとばい!」
日吉「お父さんが望む事…地球を守るために…!」
健太郎「そうだ…健一、大次郎、日吉…! 我が息子たちよ、それでこそ、私は地球人としての誇りを持って死ねる…!」
ケーン「ちょっと待った!」
リンダ「ケーン!?」
ケーン「ブライトさん! 敵さえいなけりゃ…みんなで取り囲んで、剛たちの親父さんを助ける事はできるよな!?」
ブライト「敵の邪魔さえ入らなければな。…まさか?」
タップ「あのでかい奴に攻撃しないようにしながら…敵を倒そうってのかよ、ケーン!?」
ケーン「それっきゃねえだろ! 見捨てられねえんだよ!」
大次郎「ケーンさん…」
アクセル「戦争では味方を見捨てるのは当たり前…だが、だからこそ今の俺はやりたくはないな、こいつは」
ユリカ「ブライト艦長! ここで見捨てたら私たち、きっと後悔します!」
アキト「これが僕たちの戦争のやり方でしょう!?」
健一「みんな…!」
甲児「へへ、決まりだな、ブライト艦長」
ブライト「…軍人としては失格だ。…よし、剛博士の乗る母艦は撃墜するな!」「反撃は最低限にしろ!」
健太郎「う、うう…すまん、私がしっかりしていれば…!」
トロワ「信じられん…敵の思うつぼだ」
五飛「…だが、俺たちの戦争はこれでいいのかもしれん」
地獄大元帥「フハハハハ! 予想通りだ! そのスカールークには、通常の何倍もの強化が施してある! どこまでかわせるかな? ハァーッハッハッハッハ!」
デューク「外道め…!」
鉄也「高くつくぞ、地獄大元帥!」
甲児「気にいらねえやり方だ。てめえも、ボアザン星人も!」「ムシズが…走るぜッ!」

<甲児vs地獄大元帥>
甲児「来い、兜甲児! 長きに渡る因縁、今ここで断ち切ってくれるわ!」
甲児「しゃべるんじゃねえ! 俺は今、メチャクチャ頭にきてんだよ!」

<鉄也vs地獄大元帥>
鉄也「グレートを繰り出すとは、セコいマネしてくれるじゃないか!」
地獄大元帥「なんとでもほざけ。すでにわしはグレートを知り尽くしておる!」
鉄也「ならば本当の力を味わって、地獄へ堕ちろ、地獄大元帥!」

<地獄大元帥撃破・敵増援4出現>
地獄大元帥「バカな…このわしが、地獄大元帥がこんな所で!?」
甲児「あしゅらやブロッケンが待ってるぜ!」
地獄大元帥「ぬううう、兜甲児! わしはこの程度では! これしきの事では…!」
〔敵ユニット撃破〕
甲児「みんなが地球の事、宇宙の事…いろんな事考えてる時に、世界征服なんてほざくんじゃねえや」
鉄也「やったな、甲児くん」
甲児「ああ。だけどよ、まだ剛兄弟の親父さんは助けられてねえ」「…もう、ひと踏ん張りだぜ、鉄也さん」
鉄也「そうだな、まだここからだ」
健一「ハイネルッ! 出てこいっ!」
一平「決着をつけようぜ、王子さんよ!」
ハイネル「地獄大元帥も落ちたか…!」
ジャンギャル「わしが剛の奴めを逃がしておらなんだら…! ハイネル様、いかがいたします!?」
ハイネル「…カザリーン、ジャンギャル、余に命をくれ! 余は地底城の全ての力でロンド・ベルと戦う」
カザリーン「ハイネル様、私の命はハイネル様にとうに捧げています」
ジャンギャル「拙者もカザリーンと同様、ハイネル様と共に戦いますぞ!」
ハイネル「カザリーン、あれを使う。…そちはここから脱出しろ」
カザリーン「あ、あれを…!? な、何をおっしゃいます、ハイネル様!」「私も…私も戦いとうございます!」
ハイネル「時間がない。ロンド・ベルに勝つにはこれしか方法がないのだ、カザリーン!」
カザリーン「…そんな…」
ハイネル「セットは5分後…! いくぞ、ジャンギャル!」
ジャンギャル「は!」
カザリーン「ハイネル様!」
〔敵ユニット出現〕
〔ハイネル、気力上昇〕
〔ジャンギャル、気力上昇〕

ハイネル「ジャンギャル、好きに戦え! 奴らを蹴散らすのだ!」
ジャンギャル「ははっ!」
健一「来たか、ハイネル!」
ハイネル「剛健一! ここまで…ここまで余を苦しめる存在になるとはな!」
健一「もう、お前と話す事は何もないっ! …勝負だ!」
ハイネル「よかろう! だが、ひとつ言っておく! この地底城は、あと5分で爆発する!」
リョーコ「な…!?」
ヒカル「なんでえっ!?」
ハイネル「城の奥に設置してある素粒子爆弾を起動した!」「あと5分! この島一帯はすべて灰と化すのだッ!」
ブライト「ぬ…く…!」
健一「ごたくはいい! 来い…!」
サイ・サイシー「ごたくって…ちょっと剛の兄貴! 状況わかってる!?」
健一「…あと5分では、脱出しても間に合わない! ならばハイネルを斬り伏せ、爆弾を止める…!」
ユリカ「…ル、ルリちゃん、どうなの!?」
ルリ「どっちも現実的ではありません。でも、脱出するよりは可能性はあります」
ドモン「やるしかあるまい!」
健一「ハイネル、そこをどいてもらう!」
ハイネル「ハハハハハハ! 地球人にしておくのは惜しいぞ、剛健一!」「望むところだ!」
日吉「兄ちゃん、しっかり!」
めぐみ「これで終わりにしましょう、健一!」
一平「この命、おまえに預けるぞ、健一ッ!」
大次郎「チェストォォーッ!」

<健一vsハイネル>
健一「ハイネル、俺の背中に父と母、地球の人間たちが見えるか!」
ハイネル「フン。地球など辺境の星に星にすぎん! 私の剣にはボアザン帝国の支配する宇宙がかかっているのだ!」
健一「俺たちの背中を押しているものが見えない限り、ハイネル! お前に勝ち目はないっ!」
ハイネル「ほざくなっ!」

<健一vsジャンギャル>
ジャンギャル「拙者はボアザン星の将軍、卑怯な真似はせぬ、ゆくぞ!」
健一「こい、ジャンギャル! 手加減はなしだ!」

<ハイネル撃破>
ハイネル「ゴードルでも駄目か。だが余は負けん! 最後まで戦い抜くのだ!」
〔敵ユニット撃破〕
カザリーン「ハイネル様! …脱出装置は…!?」

<ジャンギャル撃破>
ジャンギャル「これまでか…。だが、拙者も誇り高きボアザン星の武将、己の死に際は心得ているつもりだ。ボアザン星に、栄光あれーっ!」
〔敵ユニット撃破〕
※※まだハイネル健在の場合、セリフ追加※※
ハイネル「ジャンギャル、見事な最期。このハイネル、しかと見届けたぞ…!」


<敵全滅・勝利条件達成>
ブライト「時間がないっ! 工作員は地底城内部に潜入しろ!」
デュオ「あいよ、特急便でいってくらあっ!」
ライト「俺もいく! D-3が役に立つかもしれん!」
万丈「僕も行こう。ビューティ、レイカ、君たちも頼む」
レイカ「了解」
ビューティ「オッケーよ、万丈!」
ユリカ「残った人たちは、剛兄弟さんたちのお父さんを助けてください!」「では作戦開始っ!」
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

地底城 中枢部

地底城 中枢部
デュオ「こいつかっ! でも、ヤベえ…もう時間がねえぞ!」
ライト「くそ、なんとかプログラムを…ん?」
レイカ「これ…止まってない?」
万丈「ああ。すでに機能を停止している…?」
ビューティ「爆破するって…ハッタリだったの?」
デュオ「どれどれ…いや、ついさっきまで動いてたみてえだな」「誰かビビって止めやがったか?」
ライト「とりあえずブライト艦長に報告しよう」
万丈「ふう。…よし、連絡がつき次第戻ろう」

地底城 格納庫
ハイネル「うう…」
カザリーン「ハイネル様、ご無事で」
ハイネル「うう、余は、余は生きておるのか?」
カザリーン「はい。こんな事もあろうかと、秘かに取りつけた緊急脱出装置が役に立ちました」
ハイネル「無意味な事をするな、カザリーン…! ならば素粒子爆弾で、奴らもろとも…」
カザリーン「爆弾は…私が停止させました」
ハイネル「なんだと!? なんという事を…!」「余に生き恥をさらせというのかッ! ジャンギャルにどう顔向けしろと言うのだ、カザリーンッ!」「ええい、かくなる上は今一度ロンド・ベルに戦いを挑み…!」
カザリーン「おやめください、ハイネル様! カザリーンの願い、お聞き届けください!」「このロケットで…私と共に遠い遠い誰も気づかない星に旅立ってくださいまし!」
ハイネル「余に逃げ出せと言うのか、カザリーン! ボアザン貴族としての誇りを忘れたかッ!」
カザリーン「私のハイネル様、ボアザン貴族である事をお忘れください」「私だけ…私だけのハイネル様でいて欲しゅうございます…!」
ハイネル「カザリーン…余はこの地底城で、立派にロンド・ベルと戦い、討ち死にをするつもりだ」「それが余に残された、ただひとつの道だ…! そこをどけい!」
カザリーン「いやでございます!」
ハイネル「わかってくれ、カザリーン。お前は余が戦っている間に脱出するのだ」「そしてベガ大王と皇帝陛下にこう、お伝えしてくれ…」「ハイネルはボアザン星の武将として立派に戦い、戦死したとな」「…さらばだ、カザリーン!」
カザリーン「ハイネル様、お許しを……」
〔銃声〕
ハイネル「カ、カザリーン…なに…を…」
カザリーン「ご安心を、麻酔銃です。ハイネル様…ベガ星連合軍は、もはや総崩れ」「皇帝陛下にお伝えすれば、任務失敗の責任をとらされて処刑されてしまうでしょう」「これしかないのでございます…」「ハイネル様を助けるためなら、私は宇宙の果てにでも逃げましょう…!」

ネェル・アーガマ ブリッジ

ネェル・アーガマ ブリッジ
日吉「お父さん!」
大次郎「おとっさん!」
健太郎「健一、大次郎、日吉…大きくなったな」
健一「お父さん…僕は…!」
健太郎「わかっている、健一。立派だったぞ。私を助けるためでなく、地球のために戦ってくれたお前を…私は何より誇りに思う」
健一「お…お父…さん…!」
日吉「お父さん、もうどこにもいかないよね? ずっと僕たちと一緒にいるんだよね?」
健太郎「……」
大次郎「おとっさん?」
健太郎「…私は準備が整ったら、ボアザン星に行こうと思う」
めぐい「ボアザン星に!?」
一平「せっかく親子が会えたんだ、もっとのんびりしてったっていいんじゃないのかい」
甲児「まったくだぜ。それじゃ日吉たちがかわいそうだ」
健太郎「いや、ボアザン星では、角がないというだけで弾圧されている人々が大勢いる」
万丈「その人たちを救わなければならない…というわけですか」
健太郎「その通りだ。地底城ではいろいろと情報が入ってきたが、ベガ星連合軍も一枚岩ではない」
ノイン「それにベガ星連合軍は月の基地を追われ、勢力的には厳しい状況のはずだ」
健太郎「そう、ここで奮起し、今までのような武力による征服をやめ、平和的手法に切り替えるべきだと考える穏健派と共に戦おうと思う」
一矢「バーム星のリオン前大元帥のようにですか」
健太郎「そうだ、現に小バームでは平和解放軍という組織が力をつけているとも聞く」
ナナ「エリカさんたちだわ」
健太郎「他にも、ルビー星では平和勢力がついに自治権を獲得し、キャンベル星でも和平派が勝利をおさめたらしい」
大輔「ルビー星…そうか、ルビーナが統括していた星だ」
豹馬「キャンベル星もか! へっ、ジャネラをブッ倒したのが効いたかな」
アクセル「すごい…この世界は自然の流れとして、戦争がなくなりつつあるのか」
甲児「地獄大元帥も倒した。…やっと、じいちゃんの仇がとれた」
リョウ「ブライが倒れた今、百鬼の生き残りがいたとしても、大きな力はないだろうな」
ハヤト「やれやれだ」
アムロ「いい流れだと思うが、ブライト?」
ブライト「ああ。…とりあえず、一度ジャブローに戻る」
クワトロ「ネオ・ジオン、そして動きのない木連、バーム星人…こちらから打って出る時期が来たのかもしれんな」
アクセル「シャドウミラー…ヴィンデルも動くはずだ」「今がこの戦争の分岐点…奴が何もしないはずがない」

≪鉄也の撃墜数30機以上≫
ナデシコ エステバリスデッキ
鉄也「俺に話とはなんだ?」
ウリバタケ「お、来たな。…これだ!」
鉄也「これは!? グレート…いや、量産型グレートマジンガーか!」
ジュン「これ…どうしたの!?」
ウリバタケ「あんだけ出てきたんだ。あちこち拾い集めて、1体分のパーツは確保できた」「ま、ムリヤリ組んだんで性能はそんなに期待できねえが…あるに越した事ないだろ」
鉄也「すごいぞ、ウリバタケ。ありがたく使わせてもらおう」
ウリバタケ「へへ、いいって事よ。なかなか楽しかったしな」「…あとは量産型ダイモス、量産型ザンボット3あたりがドバーッと出てきてくれりゃあなあ」
鉄也「…戦う方の身にもなってくれ」

ナデシコ ブリッジ
ユリカ「なんとか落ち着いたね、アキト」
アキト「ああ、後は…木連やバーム星人だ。ミナトさんやメグミちゃんの事も気になるし…」
アカツキ「とっくに殺されちゃってるんじゃないの?」
リョーコ「こンのロンゲ! 縁起でもねえ事言うんじゃねえ!」
イズミ「最低だね」
エリナ「でもそうじゃないの? 冷たいようだけど、相手はしょせんは異星人…しかも私たち地球人類に恨みを持ってるのよ?」
ヒカル「恨みを持ってるからって、戦争でしか決着がつかないなんて事、ないと思うけどな」
ユリカ「その通りです! 今ジャブローにいるリリーナさんが連れてきた平和解放軍の皆さんなんて、その好例ですもん!」
ルリ「艦長、その平和解放軍の事で、ちょっとヤバい話があります」
アキト「ヤバい?」
ルリ「三輪長官が、平和解放軍を全員処刑するそうです」
プロスペクター「な、なんですと?」
ユリカ「え、ええ~~ッ!?」
アキト「そんな事が許されていいのかよっ! 早く止めないと!」
ユリカ「ルリちゃん、すぐにブライト艦長に連絡っ! 全速力でジャブローに戻ります!」

ジャブロー 司令室

ジャブロー 司令室
レディ「三輪長官!」
三輪「レディ・アンか。ふん、早かったな」
ブライト「三輪長官、説明していただきたい! なぜ平和解放軍…降伏したバーム星人たちを殺す必要があるのです!? 命令を撤回してください!」
三輪「黙れ、これは決定事項だ」
一矢「三輪長官! こんな急にそんな決定が議会から降りるはずがない!」
三輪「黙れ、竜崎! なぜ奴らの肩を持つ!」「わしはお前がバームのスパイでないという事を信用したわけではないのだからな!」「それにアクセルもだ! これが終わったら、シャドウミラーのスパイとして処断してくれる!」
アクセル「しつこいぞ。俺はあの組織とはもう関係ない」
京四郎「三輪、てめえ!」
一矢「よせ、京四郎!」
ユリカ「三輪長官! 納得できません! ちゃんと説明してください!」
三輪「うるさいっ! バームの連中を片づけた後はマリーメイアに加担した連中の番だッ!」「まだまだ処分すべき連中は残っている!」
リリーナ「そんな!? 彼らは降伏したのですよ!? なぜそれを!」
三輪「上層部の決定だ!」
デュオ「おお~っと、待った!」
三輪「む?」
レディ「…わかったのか?」
ヒイロ「連邦の上層部からは命令は出ていない。三輪長官、考えられるのはお前の独断だけだ」
三輪「な、なにい…!?」
デュオ「俺たちを甘く見てもらっちゃ困るね。こんな穴だらけのいいかげんなプロテクトじゃあハッキングなんて、し放題だぜ」
トロワ「作業したのは俺だがな」
デュオ「うるせえ。…で、どう説明してくれるんだい、長官さんよ」
三輪「う、うるさいっ! 決定は決定なのだ!」「一度は地球侵略を企んだ輩を信用できるか! これが一番、確実なのだ! わしが正しいッ!」
カトル「疑わしきは罰せよ…そんな古い考えで地球と宇宙、これからの事を考えていけると思っているのですか!」
三輪「黙れ! これは命令だ! わしのやる事に口出しするのは許さんっ!」「処刑は予定通り、執り行うッ! わしが正義なのだ!」
五飛「お前が正義などという言葉を口にするな…!」
アムロ「待て。…長官、これは完全な越権行為だ」「連邦は…ん!?」
京四郎「銃を…! 三輪、てめえっ!」
三輪「出て行けと言っておるのだっ! 和平など認めん! 敵を全滅させてこそ勝利なのだ!」
一矢「……」
ユリカ「み、三輪…長官…」
ヒイロ「銃をおろせ。…銃を向ける限りは自分も撃たれる覚悟はできていると判断する」
リリーナ「ヒイロ、だめよ!」
ヒイロ「3つ数える。…ひとつ」
アクセル(撃つ気か…! くそっ! 血を見なければおさまらないのか…!)
三輪「わしを脅す気か! よかろう、お前のような反乱分子はこの場で…」
一矢「……」
ヒイロ「ふたつ」
一矢「…どけ」
ヒイロ「邪魔をす…」
一矢「どけ」
ヒイロ「う…」(気圧されただと…)
三輪「なんだ、竜崎一矢…貴様、やはりバームの手先か!」
一矢「三輪長官…てめえって奴ぁ…」「てめえって奴ぁ…人間じゃねえッ!」
三輪「く、来るなあっ!」
〔銃声〕
ユリカ「きゃああっ!」
五飛「…避けた!?」
アムロ「速い…!」
一矢「うおおおおおおおおおおおっ!!」
〔殴打音×2〕
〔画面、振動〕
〔殴打音〕
〔画面、振動〕

ブライト「よせっ、竜崎っ!」
一矢「てめえは…ッ! てめえって奴はァッ!」
〔殴打音×5〕
〔画面、振動〕

トロワ「急所のみを正確に打っている」
アクセル「まずい…完璧だ」
デュオ「感心している場合かっ! 止めろ!」
三輪「げ…げぶ…」
一矢「三輪ァァァッ!」
京四郎「やめろ、一矢! それ以上やったら死んじまうぞっ!」
一矢「放せ、京四郎っ! 放せェェッ!」
三輪「…ご…あ…」
アムロ「いかん…! ノイン特尉、医療班をすぐに!」
ノイン「わかりました! う!? ゼクス!?」
ゼクス「ブライト艦長、言われた通り、彼の今までの独断行動について、すべて報告してきた」
レディ「決定は?」
ゼクス「三輪防人に…連邦政府議会から逮捕状が出た」
【シナリオエンドデモ終了】


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