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No.1C
異邦人


サブタイトル
「異邦人」


【戦闘マップ開始】
〔味方ユニット出現〕
???(アクセル)「・・・」「・・・うう・・・レモン・・・」
〔マップ上に爆発〕
〔画面、振動〕

???(アクセル)「う・・・ここは・・・なんだ残骸だらけ・・・戦場跡かよ?」「俺は・・・うっ・・・」「・・・俺は・・・誰だ・・・どうしてこんなところに・・・?」「ちっ・・・落ち着け。まずは情報を整理するんだ・・・」「俺が乗っているこいつはロボット・・・人型兵器か?」「燃料・・・弾薬・・・けっこう消費してんな・・・機体自身にも若干の損傷、と」「・・・ということは、まわりの残骸は俺がやったものなのか? それとも、俺の仲間・・・?」「くそ・・・思い出せない・・・記憶喪失というやつか?」「ちっ、シャレにならんぜ・・・一時的に記憶が混乱しているだけだと思いたいが・・・」
〔マップ上に爆発〕
???(アクセル)「・・・なんだ!? 戦闘・・・? くそ、状況が把握できねえ!」「こっちに来る!」
〔味方ユニット出現〕
ケーン「ちきしょう! しつこい奴らだぜ」
ライト「どうせ追いかけられるんなら、きれいな女の人に追いかけられたいね」
タップ「まったくだぜ」
ケーン「とにかく、早いとこ戻らないと、アイダホが」
ライト「ん? ちょっと待った! 近くに生きている機体がある」
???(アクセル)「見つかったのか?」
〔Dチーム、???(アクセル)へ接近〕
ライト「ちょっとあんた。連邦軍の人? だったら助けて欲しいんだけど」
???(アクセル)「俺を知っているのか?」
ライト「知らないけどさ。困ったときはお互い様だろ」
???(アクセル)(どうする・・・こいつらは敵か味方か・・・? でも、敵だったら攻撃してきそうなもんだしな)
ケーン「おい! 黙ってないでなんとか言えよ。アーでもウーでもよ」
???(アクセル)「ああ?」
ケーン「んだ、てめえ! ケンカ売ってんのかよ!」
ライト「なんでキレてんだよ、ケーン、落ち着けよ。・・・見たところ、こちら損傷しているみたいだし・・・無理は言えないだろ?」
ケーン「それは俺たちだって同じだ。早いとこ戻んねえと、リンダたちが・・・!」
ライト「おい! 奴ら、追いついてきたぞ!」
〔敵ユニット出現〕
ケーン「出たな、キザ野郎!」
タップ「お坊ちゃんたちも一緒だぜ。男の尻にくっついて、なにが楽しいのかね」
???(アクセル)(あのロボット・・・見たことがある・・・?)
マイヨ「追いついたか。・・・貴様ら、今度こそ逃がさん!」
ウェルナー「大尉殿、見慣れない機体があります。もしや、これも新型では!?」
カール「まさか、D兵器は3機のはずだ」
ダン「なんだっていいさ。仲間なら、まとめて叩きのめすだけだ」
ケーン「好き勝手なこと、いいやがって!」
マイヨ「・・・4対4・・・といきたいところだが、油断はならん。念のため、後続に連絡を」
ダン「大尉! 我々だけで十分です」
マイヨ「そのような慢心が、今までの失態を招いていたことを忘れるな。・・・それに・・・」
カール「それに?」
マイヨ「この宙域に散らばる物がなんだかわからんのか?」
ウェルナー「え・・・? こ、これは・・・友軍機の残骸?」
カール「もしや連絡の途絶えた第4偵察部隊か?」
マイヨ「第4偵察部隊は識別コード不明の機体を追っていた。・・・ということは、おそらくあの新型にやられたということだろう」
ウェルナー「まさか・・・!? いくら偵察用装備とはいえ、たった1機に!?」
マイヨ「そうでなければ説明がつかん。・・・話はあとだ、いくぞ」
ダン「は、はい」
ケーン「やつら来るぞ」
ライト「・・・おたくにその気はなくても、あちらさんは敵と認識したみたいだぜ?」
???(アクセル)「・・・みたいだな。もてる男はつらいよ」
タップ「お、言うね」
???(アクセル)(実戦の中で記憶が戻るかもしれないしな。・・・さて)
ケーン「おおっしゃあ! やってやろうじゃないの! そうだ・・・あんた、名前は?」
???(アクセル)「・・・わからないんだな、これが」
ケーン「わからないって、あんたね」
???(アクセル)「そりゃそうだ。・・・そうだな」「アクセルとでも呼んでくれ」
ケーン「よし、アクセル。気ぃつけろよ? あのキザ野郎は、『ギガノスの蒼き鷹』なんてふざけた異名をとるほどだ。手強いぞ」
アクセル「蒼き・・・鷹? かっこいいねえ」
ライト「なんにしろ、早めにケリをつけないとやばいぞ。・・・新手が近づいてきてる」
タップ「脅かすなよ、レーダーには何にも映ってないぞ」
ケーン「俺のところもだ」
ライト「あと2分ほどで接触だ。・・・このままだと、はさみうちだぜ」
アクセル「自信の根拠を聞いてもOK?」
ライト「ふふん、俺の乗ってるD-3は、お前らの機体とは、おつむのできが違うのよ。なんてったって電子戦専用機だからな」
アクセル「熱視線?」
ライト「ハンパじゃない索敵能力を持っているのさ。・・・いうなれば、戦闘指揮官用ってとこかな」
ケーン「けっ、エラそうに言いやがって」
アクセル「頭にどら焼きをのっけて指揮官機とはね」
ライト「どら焼きじゃない! レーダードーム、レドームだよ!」
アクセル「そっちの機体は・・・土偶戦用?」
ケーン「土偶って言うな! これは追加装甲みたいなもんだ! この下にはなあ!」
ダン「なにをごちゃごちゃと!」
マイヨ(統制がまったくとれていない・・・? D兵器と新型・・・どういうことだ?)
タップ「来たぞ!」
ライト「増援が来る前になんとか片付けろ!」
ケーン「ムチャ言うな!」
アクセル(操作方法は・・・わかる。なにから何まで忘れたわけじゃないらしい・・・やってみるか)
<戦闘開始>

<3PP・味方援軍1&敵増援1出現>

ライト「やばいぞ、来る!」
アクセル「もたつきすぎたかよ・・・!」
〔敵ユニット出現〕
タップ「おいおい、俺たちゃ初心者なんだぜ。少しは手加減してよ!」
ケーン「性格悪いぞ、ギガノスの野郎!」
ライト「んっ!? こいつらだけじゃない。反対側から戦艦・・・! いや、こっちは味方だ!」
タップ「ってことは地球連邦軍! おぉ、神は我を見捨てず!」
アクセル「地球・・・連邦軍・・・?」
〔味方戦艦出現〕
ブライト「戦闘は続行中か! 何とか間にあったようだな」
マイヨ「あれはアーガマ・・・! ということは地球連邦軍のロンド・ベルか。だとすると・・・」
アムロ「・・・宇宙・・・か」
マイヨ「ある意味・・・D兵器より、やっかいな相手が出てくるか・・・!」
アムロ「アムロ、ガンダム出るぞ・・・!」
ノイン「艦長、私も出る。・・・D兵器をここで失うわけにはいかん」
〔味方ユニット出現〕
マイヨ「やはり・・・ガンダム! 連邦の白い悪魔か!」
ノイン「メタルアーマーの・・・ファルゲン!? ギガノスの蒼き鷹か・・・! アムロ大尉、気をつけて!」
アムロ「わかっている! ・・・赤い奴より速くなければなんとかなる」
ノイン「・・・?」
タップ「おおっ! ほ、本物だぜ・・・! ガンダムだ!」
ケーン「なんでえ! おれたちだけでやれるっつうの!」
アクセル「なんだ・・・? 強い力を感じる・・・何者だ、ありゃあ」
アムロ「これがD兵器・・それに・・・コード不明の機体・・・?」
マイヨ「・・・こんなところで出会おうとはな。・・・相手にとって不足はない!」

<アクセルvsマイヨ>
マイヨ「やはりこの機体・・・メタルアーマーとは違う!?」
アクセル「さて、俺の実力・・・どんなもんかね・・・!」

<アクセルvsプラクティーズ>
アクセル「お前たち・・・俺のことを知っているのか?」
ダン「なんだこいつは?」
カール「・・・偵察部隊を倒したのがこいつなら・・・手ごわいぞ、気をつけろ!」
ウェルナー「いったい何者なんだ!?」
アクセル「・・・知らないか。なら俺の記憶を戻す手伝いをしてもらう!」

<アムロvsマイヨ>
マイヨ「かつてのジオン公国、そして我がギガノスをも恐れさせるその力・・・見せてもらう!」
アムロ「このプレッシャー・・・できるな・・・!」

<ケーンvsマイヨ>
ケーン「こいつ、速い!」
マイヨ「・・・このパイロット、まだ機体になれていないのか?」

<マイヨ撃破>
マイヨ「なにっ!? 不覚をとった・・・! 脱出する!」
※※まだウェルナー健在の場合、セリフ追加※※
ウェルナー「まさか・・・大尉殿!」
※※まだカール健在の場合、セリフ追加※※
カール「大尉殿を回収して撤退する!」
※※まだダン健在の場合、セリフ追加※※
ダン「くう・・・覚えていろ!」

〔敵ユニット離脱〕

<マイヨHP30%以下>
マイヨ「くっ、ジェネレーターが・・・!? やむをえん、撤退する!」
※※まだウェルナー健在の場合、セリフ追加※※
ウェルナー「大尉殿!」
※※まだカール健在の場合、セリフ追加※※
カール「まだ戦えます!」
※※まだダン健在の場合、セリフ追加※※
ダン「ここまできて撤退なんて!」

マイヨ「これは命令だ! D兵器・・・そして新型! 忘れんぞ・・・!」
〔敵ユニット離脱〕

<敵全滅・勝利条件達成>
※※3PPまでに勝利条件達成の場合、セリフ追加※※
タップ「はは・・・ウソみたい、やっつけちまったぜ」
ケーン「これが俺たちの実力よ」
アクセル「思ったよりあっけない・・・っていうか、本気じゃなかったな。特に・・・あの青いやつは」
ライト「そうらしいな。・・・はしゃぐんじゃねえよ、ケーン」
〔味方戦艦出現〕
アムロ「このポイントか・・・ん?」
ブライト「どうやら、戦闘は終了したようだな。あれがD兵器なのか?」
ノイン「ええ・・・しかし、どうしてこんなところに?」

ブライト「全機の撤退を確認したか!?」
ノイン「敵機の離脱を確認・・・問題ないようだ、艦長」
タップ「ふぃ~、助かったぁ。・・・一時はどうなるかと思ったぜ」
ケーン「のんびりしてる場合かよ! アイダホのみんなが心配じゃないのかよ?」
ライト「ケーン、落ち着け。とにかく、修理と補給を受けないことにはこっちだって動かないんだぜ」
ケーン「くそぉっ!」
ブライト「君たちがD兵器のパイロットなのか?」
ケーン「あんたが隊長さん? 補給が終わり次第、すぐに出してくれ! リンダたちのところに戻らないと・・・」
ライト「だから落ち着けって」
タップ「すんませんね。こいつ、今、ちょっと興奮状態なもんで」
アムロ「ブライト、彼らだけを気にかけているわけにはいかないようだ」
アクセル「ああ、俺?」
ブライト「それも・・・D兵器なのか? 君の所属は?」
アクセル「所属・・・って言われてもなあ。あ、名前はアクセルってことにしたんで」
ライト「ああ、こいつはここで知り合ったんです。けっこういい奴で」
ノイン「どうも要領を得んな。・・・艦長、彼らの収容を」
ブライト「わかった。本部へ問い合わせてみよう」
アクセル「俺もいいんですかね?」
アムロ「抵抗しなければね」
アクセル「そりゃもう。それにちゃんと敵と戦ったでしょ」
アムロ「個人的には信用したい・・・だが、軍というのは面倒くさいものさ」
ノイン「アムロ大尉。あなたがそれでは困る」
ケーン「おいおい、早いとこ決めてくれよ」
タップ「そうそう! こっちゃヘトヘトだぜ」
ノイン「ずいぶん落ち着きがないな。お前たちは、D兵器のパイロットとしての訓練を受けてきたはずだ」
タップ「それがその・・・ぜんぜん受けてないのよね、これが」
ブライト「なに・・・?」
ライト「そうそう、メタルアーマー初心者なんですよ、俺たち。・・・初心者マークは貼ってないけどね」
アムロ「君たちは・・・軍の人間ではないのか?」
ブライト「どういうことだ? D兵器は連邦の機密事項のはずだぞ」
ノイン「話してもらおうか」
ライト「それはもちろん。できれば、あなたと二人っきりで・・・」
ノイン「鉄格子ごしで良ければ、な」
タップ「きっついお言葉で」
アクセル(連邦軍独立部隊・・・ロンド・ベル。なんだ・・・? 俺は・・・この部隊を知ってる・・・?)
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

アーガマ MSデッキ
アストナージ「こいつがD兵器、メタルアーマーか。・・・ほお、いいツラ構えだな。それはそうと、問題はお前だな。・・・俺たちの手を借りずに整備するってどういうことだ?」
アクセル「俺はただ、この機体を他人に触ってもらいたくないだけなのさ。・・・気にしないでくれ」
アストナージ「気にするね。モビルスーツだろうが、D兵器だろうが、一人でどうこうできるもんじゃない。できるにしても、相当な時間がかかる」
アクセル「そりゃわかってますって、ダンナ」
アストナージ「それにお前さん、記憶喪失だって話じゃないか。そこは覚えてるのか?」
アクセル「断片的なんスよ、記憶がないのって。・・・ただ、整備のやり方はわかるんで」
アストナージ「だいたいな、記憶はない、身分証明も持ってない、まったく身元のわからない男が・・・」
アクセル「まあまあ・・・・アムロさん・・・っていう大尉の人? あの人がいいって言ってたしさ」
アストナージ「まったく、アムロはそういうところが甘いからなあ」
アクセル(それに・・・他人にこいつを触らせちゃいけない・・・そんな気がする。それに、こいつは記憶を取り戻す唯一の手がかりなんだ)
アストナージ「お前な。整備士を信用できなくなったら、パイロットとしておしまいだぞ。パイロットが存分に力を発揮できるのは、誰のおかげだと思っているんだ!?」
アクセル「・・・ん~、まあ、ね」
アストナージ「初めてみる機体だが、人型兵器である以上・・・基本構造は同じのはずだ。任せとけって・・・それとも、見せられないものでも積んでるのか?」
アクセル「・・・わかった、負けたよ。でもさ、整備や修理の際には、できるだけ俺を立ち会わせてくんないかな?」
アストナージ「安心しろ、悪いようにはしない」

アーガマ ブリッジ
ブライト「・・・だいたいの事情はわかった。つまり、君たちはたまたまD兵器の起動ディスクを手に入れた。
ノイン「そして、襲ってきたギガノスに対抗するために、それをつかってD兵器を動かした・・・というわけだな?」
アムロ「・・・たまたま、か」
ライト「それから難民船アイダホを護衛しながら、連邦軍との接触を求めてここまでやってきた・・・ってわけですよ」
タップ「そういうことです。あの~、もういいですよね? 自分たちを解放してもらいたいんだけど・・・」
ノイン「残念だが、そうはいかない」
ケーン「な、なんで!? D兵器だって持ってきたじゃないかよ!」
ノイン「そのD兵器だ。・・・D兵器はすべてパイロット登録制だ」
ケーン「登録制・・・? そういえば、確かに動かす時に、そんなことが・・・」
アムロ「つまりドラグナー各機は、君たちをそれぞれ自機のパイロットとして登録してしまった。もう他の人には動かせない」
ライト「登録解除はできないんですか?」
ノイン「それが簡単にできたら、登録制の意味がない。・・・専門機関での解析が必要だ。アーガマの設備では無理だな」
ライト「おぉ、神よ。あなたは性格が悪すぎる」
ケーン「なんで、そんな面倒くさいシステムにしたんだよ」
アムロ「同じ機種でも、パイロットによってクセが出てくるからさ」
ノイン「最初から特定のパイロットが乗ることを想定できれば、データの蓄積などから、そのパイロットのクセなどに合わせた調整ができる」
ブライト「整備に若干の手間はかかるが・・・パイロットにとっては自分にあった機体を得られるというわけだ」
アムロ「いい時代になったものだな」
タップ「そのおかげで俺たちは困ってるんですがねえ。なんでいい時代なんです?」
アムロ「1年戦争の頃はマグネットコーティングなどで、機体追従性を無理矢理アップさせたりしていたからさ」
ノイン「それに機体の個性化も明確になる。D-1は接近・白兵戦を、D-2は中・長距離支援用・・・」
ライト「要するに、D-1はチャンバラ用でD-2はドンパチ用、そしてD-3は索敵や電子戦用ってことだ」
ノイン「自分の役割がハッキリしていれば、動きやすいだろう」
ブライト「とにかく、D兵器については、ジャブローに連絡して指示をあおぐ。・・・ところで、もう一人いたはずだが?」
ケーン「あの記憶喪失野郎か?」
ブライト「彼が記憶喪失というのは本当なのか?」
ノイン「医師の診断によると、本物の記憶喪失らしいです。身分を証明する物も何もありません・・・機体に関しても、ジャブローとプリベンター本部に照会していますが・・・」
アムロ「アストナージは、彼の機体も登録制だと言っていた。プログラムを解析できれば、彼のこともわかるかもしれないが」
アクセル「どうも! ・・・って、お邪魔だったかな?」
ライト「おいおい、ずいぶんとお気楽だな。自分が何者かもわからなくて、不安じゃないのか?」
アクセル「不安になったからって、記憶が戻るわけじゃなし。名前がわかっただけで、もうけものさ」
タップ「おたく、前向きだねえ」
アクセル「そういうこと。もちろん、戻るにこしたことはないけど」
アムロ「・・・・・・」
アクセル「ブライト艦長・・・でしたっけ? できれば、現在の状況を教えてもらえませんか?」
ブライト「かまわんが・・・戦況くらいしか教えてやれん。君が敵側のスパイではないという保証はどこにもない」
ケーン「そんなに疑わなくてもさあ」
アクセル「まあ・・・そうだわな。あ、それでもいいです。少しでも情報がほしいんで」

アーガマ ブリッジ
アクセル「ギガノス帝国と・・・異星人軍!? それに地底帝国って?」
ブライト「そうだ。それにジオンの動きも気になるところだな。・・・当面の問題はギガノス軍になるだろう」
アムロ「ギガノス事変・・・人類の再生か」
アクセル「人類の・・・再生?」
タップ「それは知ってるぜ。増えすぎた人類・・・その統制のためには戦争すべきだ、ってやつな」
アクセル「・・・は?」
ノイン「戦争を正当化するための言い訳にすぎん。人類を間引くなどと」
ケーン「異星人の存在は知ってたけどよ、地底帝国ってなんだ?」
アムロ「恐竜帝国の再来か。1年戦争に行われた掃討作戦によって滅びた亜人種と同じだよ」
ノイン「ミケーネ帝国・・・おかしな連中とつるんでいうと聞いています。本部の方でも確認中ですが」
ライト「地底人襲来・・・ってわけね」
ケーン「で、そんなやばい時に、俺たちのところへ来た理由は?」
ブライト「連邦は、戦力増強と情報収集のため、D兵器をギガノス軍から奪取した」
アムロ「我々はそれを受け取りに行く途中、君たちと出会ったのさ」
タップ「へえ、俺たちのおかげで楽できたってわけね」
ノイン「受け取りだけならな。D兵器は対ギガノス帝国の切り札のひとつだった。・・・それが、取りに来てみれば、素人が乗りこんでいた」
ケーン「だから、それは悪かったって言ってるだろ! ったく・・・」
ライト「落ち着けよ、ケーン・・・ところでブライトさん、他の部隊はどうなっているんです?」
ブライト「ほとんど動いていない。・・・というより、敵対する組織の数が多すぎる・・・動くに動けない部隊が大半と言った方が正しい」
アムロ「ああ、連邦軍である程度自由に動けるのは、我々ロンド・ベル隊ぐらい だろう」
アクセル「地球連邦軍・・・独立部隊・・・ロンド・ベル・・・」
ノイン「どうした?」
アクセル「あ、いやいや、こっちの話。・・・なんか聞き覚えが・・・」
ライト「そりゃあ知ってるだろうよ。ロンド・ベル隊っていえば、連邦軍の最強部隊って言われている有名な部隊だからな」
アムロ「いや、記憶喪失の彼にとっては、重要なことだろう。・・・なにか思い出せないのかい?」
アクセル「・・・わかんないです」
アストナージ「お、みんな集まってるな。ちょっといいか? ASKカスタムについて説明したいんだが・・・」
アムロ「アストナージ、どうした? 珍しいじゃないか、ブリッジまで来るなんて」
ノイン「・・・エーエスケー・・・カスタム?」
アクセル「ああ、俺の機体ですよ」
ケーン「アシュセイヴァーって言うんじゃなかったっけ?」
アクセル「長いから略してたんだ。正しくはASKカスタム・アシュセイヴァーって言うみたいだ]
アストナージ「俺は登録コードを見て知ったんだが・・・」
アムロ「ちょっと待ってくれ、アストナージ。登録コードにアクセルくんに関係あることは?」
アストナージ「・・・調べたが、それ以上の内容はわからなかった。判明したことだけを伝えておく」
アクセル(ASK・・・ASK・・・)
アムロ「アクセルくん? どうかしたか?」
アクセル「え? ああ、なんでもないすよ、アムロ大尉。さ、アストナージさん、どぞ」
アストナージ「ゴホン! この機体は基本的に運動性重視で作られている。設計思想としてはモビルスーツやメタルアーマーに似ているな。カスタムメイドではあるが、各ブロックの分割がしやすい構造になっている」
ノイン「各ブロックの分割・・・将来の量産化を考慮しているということか?」
アムロ「それだけじゃないと思う。・・・ガンダムと同じだな。各ブロックを分ければ誘爆も起きにくい」
アクセル「当たり前じゃないんですか? そんなの」
アムロ「でもないよ。連邦の量産機・・・ジムは誘爆率が高い」
ノイン「それが悩みの種だ。だから連邦はドラ・・・」
ブライト「ノイン・・・!」
タップ「ドラ?」
ノイン「・・・すみません、艦長」
アムロ「? ああ、アストナージ、すまない続きを」
アストナージ「ASKカスタムという名前から察するに、ASKという型番が問題だろうな・・・そんな型番、聞いたこともないし、もしかしたら何かの略語かもしれない」
ノイン「ふむ・・・本部のデータにあるといいが・・・」
ブライト「機体はどこで作られたかはわかるか?」
アストナージ「全然。見た限り、すべての部品から製造番号が消されていた。徹底しているよ」
アクセル「ますます謎めいた存在になってきちまったな、俺・・・」
タップ「おたく・・・なんか喜んでない?」
アストナージ「とにかく、機体についての説明をもっと詳しくしたい。4人とも デッキに来てくれ」
ケーン「へーい」
アムロ「・・・」
ブライト「どうした、アムロ?」
アムロ「・・・いや、俺がガンダムに初めて乗った時とはだいぶ違うなと思ってな」
ブライト「そうだったな・・・民間人だったお前が、やむなくガンダムに乗りこんだんだったな」
アムロ「ホワイトベースにも難民たちはいただが、俺は彼らほど明るくはふるまえなかった・・・」
ブライト「時代は変わっていくのさ、アムロ」
〔通信のコール音〕
ブライト「ん? 地球からの通信? レディ・アン女史からか。つないでくれ」
レディ「お久しぶりです、ブライト艦長。・・・ノイン、事情は聞きました」
ノイン「いかがいたしましょう」
レディ「とにかく、D兵器の登録を解除することが先決です。ロンド・ベルにこれからの作戦予定は?」
ブライト「地球に戻るつもりです」
レディ「地球・・・日本ですか?」
ブライト「はい、民間施設の中には、スーパーロボットを有している研究施設がいくつか存在します」
レディ「光子力研究所や早乙女研究所・・・などですね」
アムロ「それに木星圏からダイモビックも戻っていると聞く。彼らの協力も仰ぐつもりです」
ブライト「それに、本部へ戻り、D兵器の登録解除も行わなければなりません」
レディ「了解しました。到着をお待ちしています。ご存知の通り、D兵器は連邦の切り札となり得る機体です。地球まで、D兵器を守ってください」
アムロ「・・・兵器を守る、か。皮肉なものだな」
レディ「それと、正体不明の機体とそのパイロットですが・・・こちらでも未だ正体がつかめていません」
ブライト「プリベンターの情報収集能力でもダメですか・・・」
レディ「まだ、調査を始めたばかりです。こちらも、何かわかり次第連絡します」

???「・・・首尾は?」
???「順調・・・と言いたいところだけれど・・・どうかしら。転移時のエネルギー数値が、予想されていた限界地をはるかに超えている・・・」
???「失敗ならば、すぐに次の手を打たねばならん」
???「そうあわてないで。機体の転移そのものは成功しているのよ。ただ・・・」
???「ただ・・・なんだ?」
???「パイロットの生命に別状はないかもしれないけど・・・精神に障害が出る可能性があるってところね」
???「奴ならば、生きていさえすれば問題あるまい・・・」
???「あら珍しい・・・あなたが人を信頼するなんてねえ」
???「人間を真似た人形などよりはまし・・・ということだ」
???「あの娘は・・・あれはあれで使えるんだけど。任務遂行の確実性は彼より上よ」
???「奴がしくじったら、考えればいい」
???(アクセル・・・無事でね)
【シナリオエンドデモ終了】


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