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No.26A
君を永遠に愛してる
トラストユー・フォーエヴァー

【シナリオデモ開始】
ギガノス機動要塞 司令室
ドルチェノフ「グワッハッハッハッ! デビル機動要塞! これこそ! これこそ我が軍の切り札よ! フハアッハッハッハ!」

ネェル・アーガマ ブリッジ
甲児「なんだァ!? 今までブッ壊したところが・・・少しずつ直ってやがる!?」
鉄也「デビルアガンダムの自己再生能力が、機動要塞に備わったのか!」
日吉「それじゃあ・・・無敵!?」
ドモン「デビルガンダム・・・!」
一平「だったら、どうすりゃいいんだ・・・!」
ジョルジュ「こうなったら方法はひとつしかありません。機動要塞内部に侵入し、その動力炉とデビルガンダムのコアを破壊するのです!」
ブライト「よし、今から最大出力のメガ粒子砲を撃つ! 装甲が破れたら、再生する前に内部に飛びこめ!」
バニング「よし、各員持ち場に戻れ!」
タップ「ちょっと待ってくれ、ブライト艦長! 中にはケーンのおふくろさんが捕らわれているんだ!」
リンダ「そうです。お願いです、ケーンのお母さんを助け出す時間をください!」
ライト「おふくろさんさえ救出すれば、やつはロンド・ベルに戻ってきます!」
健一「そんな時間はない! だいいち、母親が捕らえられたぐらいで任務を放棄するようでは、これからの戦いをくぐり抜けられない!」
ナナ「ちょっと、そんな言い方ないじゃない!」
京四郎「時間がないのは承知だ。だがよ、物は言いようがあるだろう」
ケーラ「やめときなよ。ボルテスチーム・・・いや、剛兄弟はワカバの気持ちがわからないわけじゃない」
めぐみ「私情を捨てて・・・任務を遂行しなければならない時もあるのよ・・・」
タップ「んなこと言ったってよ。あいつらだって、自分の親が人質にされれば!」
シロー「されているんだ」
ライト「え?」
シロー「ビッグファルコンへ言っていない者は知らないだろうが・・・剛兄弟の父親は・・・ボアザン星人に捕らえられている」
鉄也「それは本当なのか?」
甲児「本当だよ、鉄也くん。・・・俺も戦った」
健一「・・・・・・」
ライト「でも、ケーンは剛たちほど強くない。おふくろさんを捨ててまで任務を遂行するなんて、できないんだ!」
タップ「俺達、もともとは成り行きでロンド・ベルに入っちまったしな」
クワトロ「しかし、君たちは除隊の機会を放棄した。それは理由にはならん」
ブライト「言い争っているヒマはない! こうしている間にも、デビル機動要塞は地球に近づいているんだぞ!」
※※アレンビーが仲間にいる場合、セリフ追加※※
アレンビー「そうだよ、グズグズしているヒマはないよ」

リンダ「ブライト艦長、私を出動させてください。ケーンのお母さんを救出に行きます!」
ブライト「わかった。だが、援護できるかどうか、わからんぞ」
ニナ「私もいくわ。おおかたの構造は予想つくし」
千代錦「ワン!」
ナナ「リンダさん、千代錦も連れてったあげてよ。木連の人を見つけた嗅覚、役に立つわ」
タップ「確か、ケーンの部屋におふくろさんの持ち物が、なんかあったはずだ」
ドモン「すまん、レインもこの中にいるはずだ。あいつを・・・」
リンダ「わかったわ」
ブライト「よし、作戦を開始する! パイロットは所定の位置で待機だ!」

ギガノス機動要塞 通路
マイヨ「権力欲の権化は、まだ、このどこかにしがみついているはずだ」
ギガノス兵「侵入者だ、撃て!」
ミン「チッ、しゃあないね。大尉は先に行って。ここはアタイと坊やたちが引き受ける!」
マイヨ「わかった。頼むぞ!」
【シナリオデモ終了】


サブタイトル
「君を永遠に愛してる」
「トラストユー・フォーエヴァー」


【戦闘マップ開始】
〔味方戦艦出現〕
〈出撃ユニット選択〉
〔敵ユニット出現〕
チボデー「へっ、歓迎パーティはハデにやってくれるらしいぜ」
タップ「うれしくって涙が出るぜ」
ライト「なんだよ、ギルガザムネがあんなにいるのか!」
ケーン「・・・量産体制に入ったんだとよ」
タップ「ケーン!」
バニング「ワカバッ! 貴様、自分が何をやっているか、わかっているのかッ!」
ケーン(ドルチェノフ、ちゃんと約束は守れよ。これが済んだら、おふくろに会わせてもらうからな)「ちきしょう、みんな、ごめん!」
一矢「く・・・どうすれば・・・!」
さやか「なんとか、リンダたちがお母さんを助けるまで時間を稼がないと」
ライト「みんな、ケーンは必ず戻ってくる! だから・・・!」
ブライト「くっ・・・10分待つ! それまではドラグナー1カスタムには攻撃するな!」
タップ「ブライト艦長・・・ごめん」
ケーン「くそ・・・くそおっ」
<戦闘開始>

<2EP・敵増援1出現>

〔敵ユニット出現〕
ドルチェノフ「フハハハハハ! わしの城へようこそ、ロンド・ベル隊の諸君!」
タップ「・・・出やがったな、ドルチェノフ!」
一平「自分の城とはな! 大きく出たもんだぜ」
ドルチェノフ「当然だ! それに、我が城の騎兵隊も良くやってくれているようだ。ケーン・ワカバよ」
ケーン「うるせえっ! ドルチェノフ、わかってんだろうな! これが終わったら・・・おふくろに会わせてくれるってよ!」
ドルチェノフ「それはお前の努力次第だ。ふふふ・・・」
大次郎「卑劣たい!」
健一「俺たちもあの手でボアザンの奴らに脅された。・・・ワカバ准尉はそれに従ってしまった・・・!」
日吉「なんとかならないの!? 兄ちゃん!」
健一「今は耐えるしかない・・・! リンダさんたちがワカバ准尉のお母さんを助け出してくれるまで・・・!」

<3PP・味方援軍1出現>
千代錦「ワン!」
ナナ「あっ!」
リンダ「ケーン、あなたのお母さん助け出したわよ!」
ニナ「もう大丈夫!」
ケーン「本当か! ・・・母さん・・・」
アオイ「ケーン・・・」
健一「・・・よかった」
ブライト「そこは危険だ! 奥で待っているんだ!」
リンダ「ええ、ケーン、気をつけて!」
ケーン「まかせとけって! 残った奴らに一発お返ししてやる! 本当にすまねえ、みんな・・・ケーン・ワカバ准尉、戦線に復帰する・・・!」
〔敵ユニット離脱〕
〔味方ユニット出現〕

ドルチェノフ「ええ~い! なんということだっ! あんな小娘たちにしてやられるとは!」
???「あの娘たちだけではないぞ、ドルチェノフッ・・・!」
ドルチェノフ「なにいっ!?」
〔味方ユニット出現〕
マイヨ「私だ・・・ドルチェノフ!」
ケーン「マイヨ・プラート! 鷹野郎!?」
クワトロ「そうか、彼が裏で尽力してくれたらしいな」
ドルチェノフ「ヌウウウウウウ・・・! マイヨ・プラート! どれだけ、わしの邪魔をすれば気が済むのだぁっ!」
マイヨ「貴様を討たねば、全人類が滅亡するのは必至!」
ドルチェノフ「黙れいっ! かくいうギルトールも、劣性なる地球人を抹殺しようとしていたではないか!」
マイヨ「元帥はただ、宇宙世紀にふさわしい人類を求めていただけだ! 貴様のような劣悪な者こそ、葬ろうとしていた相手なのだ!」
ドルチェノフ「ほざくな若造!」
鉄也「マスドライバーの時の休戦というか・・・協力体制はまだ生きているのか?」
一矢「敵か味方か・・・はっきりしてもらいたいな」
マイヨ「私の目的はドルチェノフ打倒・・・それに反しないのならば、否定はせん」
甲児「要するに、共通の敵がいるからブッとばそうってことだろ。いいじゃねえか」
ドモン「レインは・・・レイン・ミカムラという女を見なかったか!?」
マイヨ「・・・レイン? いや、捕虜収容所には、ワカバ婦人しかいなかった。だが・・・」
ドモン「だが・・・なんだ!」
マイヨ「・・・女性が一人、この要塞がDG細胞で覆われる前に連れ出されたと聞いた」
サイ・サイシー「まさか・・・それが!?」
ジョルジュ「ドモン! あせる気持ちはわかります。しかし、この場は・・・!」
ドモン「わかっているっ! ・・・く・・・レイン・・・!」

<タップvsドルチェノフ>
タップ「この野郎、人質なんて汚ねえ手を使いやがって!」
ドルチェノフ「フン! 使えるうちは、とことん利用させてもらう! それのどこが悪いのだ、こわっぱめが!」

<ライトvsドルチェノフ>
ライト「いいかげんに観念しろ!」
ドルチェノフ「わしはあきらめの悪い男でな! フハハハハハハ!」

<マイヨvsドルチェノフ>
マイヨ「帝国の崩壊と共に滅び去れ、ドルチェノフ!」
ドルチェノフ「わしがいるかぎり、ゴガノス帝国は滅びぬわ!」

<ドルチェノフ撃破・敵増援2出現>
ドルチェノフ「わしゃ死なんぞ。死んでなるものかぁ! ぐわぁぁぁぁっっ!!」
〔敵ユニット撃破〕
マイヨ「ドルチェノフ・・・これで・・・終わった・・・」
ケーン「・・・ふざけやがって・・・ざまあみろ!」
ライト「よし、問題の奴が片づいたな。動力部はこの先のはずだ。おそらく、核も近くにあるはず!」
バニング「よし、ニューマン、見取り図を各機に配信しろ! 場所を特定して・・・」
???「探す必要などありませんよ。こちらから動力部ごと出向いてあげます」
タップ「誰だ!?」
???「フフフ、君たちのおかげでほとんどのものを失ってしまった男だよ」
〔敵ユニット出現〕
ドモン「ウォン!」
ウォン「今の私はウォンではない。DG細胞によって生まれ変わったグレート・ウォンですよ!」
ライト「こいつは・・・こいつが動力部だ!?」
アイナ「動力部ごと、DG細胞で取り込んだということなのですか・・・!?」
シロー「なんてことを・・・!」
ウォン「その通り。シュバルツ・ブルーダーの例を見てもわかるように、DG細胞を使えば、元の能力を維持したまま、新しく作り替えることができる!」
ジョルジュ「機動要塞の動力部をそのままに・・・巨大モビルスーツに作り替えたというのですか!」
甲児「そんなことができるのかよ!?」
チボデー「現に目の前でやってやがる・・・!」
アルゴ「・・・化け物め・・・!」
ドモン「ウォン! レインを・・・レインをどこへやった!」
ウォン「さて・・・? おっと、ご心配なく。殺してなどはいませんよ。ですが・・・ひとつ言えるのは、もうあなたの手の届かない所だということです!」
ドモン「ふざけるなッ! ならば貴様をそこから引きずり出して、しゃべらせてやるッ!」

<フォウvsウォン>
フォウ「ウォン、やっとわかった。私の敵はお前だ!」
ウォン「フォウ、今のあなたはもう私には用無しなのですよ」

<ドモンvsウォン>
ウォン「今の私は無敵なのだ。死ねぇ!」
ドモン「しょせん貴様は戦士ではないっ!」

<アレンビーvsウォン>
アレンビー「ぶざまだよ、ウォン!」
ウォン「フフフ、予定通りならば、ここにいるのはあなたかもしれなかったのですよ」

<ウォン撃破・敵増援3出現>
ウォン「そ、そんな・・・そんなバカなぁぁっ!」
〔敵ユニット撃破〕
バニング「これで機動要塞は止まるはずだ」
ドモン「よし! レインを探し・・・うっ!?」
〔画面、振動〕
ドモン「な、なんだ!?」
〔画面、振動〕
さやか「どうして止まらないの?」
〔画面、振動〕
シロー「おそらくは・・・コアが残っているせいか!」
〔画面、振動〕
ケーン「止まった」
ドモン「レイン、どこだ、どこにいる!?」
〔敵ユニット出現〕
???「・・・・・・」
ドモン「デビルガンダム! あれがコアか!」
ライト「あれを倒せば、機動要塞は完全に沈黙するはずだ!」
クワトロ「・・・む・・・この感覚・・・。待て、あのデビルガンダム・・・今までのものとは違う! 人の意志を感じる・・・」
サイ・サイシー「へっ? なに言って・・・」
チボデー「待て、ドモンッ! あれは・・・!?」
DGレイン「・・・・・・」
ドモン「レイン! レインじゃないか!?」
めぐみ「まさか、彼女がデビルガンダムのコアに!?」
ドモン「レイン、どういうことなんだ!? そんなところで何をしているんだ! ・・・そうか、一人じゃ出られないんだな。ならば、こいつを叩いてやる!」
DGレイン「・・・・・・」
クワトロ(おかしい・・・なんだ? あのレインという娘・・・なにを考えている?)

<DGレイン撃破・勝利条件達成>
〔敵ユニット撃破〕
〔敵ユニット出現〕

ドモン「自己再生か!」
一矢「このままではレインさんをいつまでたっても助けられない・・・!」
ドモン「ならば、レインを離すまで、何度でも倒すまで!」
アオイ「待ちなさい!」
ドモン「むっ!?」
ケーン「母さん!?」
ブライト「戦闘はまだ終わっていない! 避難していろ!」
アオイ「艦長さん、これだけは話さなければなりません! ・・・あなた、ドモン・カッシュさんね? レインさんからあなたのことは聞いているわ」
ドモン「レインから?」
アオイ「よく見て。そのガンダムはレインさん自身なの。彼女は・・・あなたを避けているのよ」
ドモン「避ける!? どうして俺を避けるんだ!」
アオイ「レインさんは言っていた・・・同じファイターを助けようと必死になっているあなたを見て・・・格闘家同士のつながりを知ってしまったと」
DGレイン「・・・・・・」
※※アレンビーが仲間にいる場合、セリフ追加※※
アレンビー「・・・もしかして・・・あたし・・・!?」

ドモン「ばかな・・・なぜ!?」
アオイ「自分は二人の間には・・・格闘家同士の間には入りこめないと思ったのよ」
ドモン「そんな、なんでそんなことを・・・!」
アオイ「彼女は、捕らわれている間、ずっと格闘家の絆の強さを言っていたわ。そして・・・自分は格闘家になれないことも」
ジョルジュ「レインさんは・・・ファイターではないことを・・・気にしていたと?」
クワトロ「あのガンダムから感じたのはそれか。・・・彼女は心を閉ざしてしまっている」
ドモン「そんな・・・レイン、お前は勘違いしている。俺は・・・」
DGレイン「・・・・・・」
一矢「・・・ドモン、お前の気持ちを伝えてやればいい」
ドモン「竜崎・・・俺の・・・気持ち?」
一矢「格闘家同士でなくても・・・心は通じ合える。そのかわり、使うのは拳じゃない。・・・俺はもう伝えることもできないけど、お前にはある・・・!」
ドモン「竜崎・・・わかった」
※※アレンビーが仲間にいる場合、セリフ追加※※
アレンビー「ドモン・・・あなたが何をすべきか。一矢くんの言うとおり・・・それは自分の気持ちに素直になればいいだけ」
ドモン「アレンビー・・・ああ、俺の言うことは・・・ひとつだ」

ドモン「レイィーーーーーーンッ!」
DGレイン「・・・・・・!」
ブライト「デビルガンダムの動きが・・・止まった・・・!?」
ドモン「レイン・・・聞こえるか、レイン・・・。返事はしなくてもいい、ただ・・・聞いてくれていればいい」
DGレイン「・・・・・・」
ドモン「なぁ、俺たちは・・・いったい何をしてきたんだ。まだ何も答えなんか出てないじゃないか」
DGレイン「・・・・・・」
ドモン「覚えているか、あの時・・・母さんの墓前で10年ぶりにあった俺たちは、兄さんが盗んだとウソを教えられて、デビルガンダムを倒すべく地球に来た」
DGレイン「・・・・・・」
ドモン「俺は、無我夢中で戦った。兄さんを失い、師匠を失った。でも、それで、俺たちのすべてが終わってしまっていいわけがないだろう?」
DGレイン「・・・・・・」
ドモン「確かに、俺はこれまで勝ち続けることができた。でもそれはすべて・・・シャッフルの仲間、ロンド・ベル隊そしてなにより、お前がいつも一緒にいてくれてたおかげなんだ・・・!」
DGレイン「・・・・・・」
ドモン「そうだよ、お前と俺とで戦ってきた勝利なんだ。だから、これからも一緒でなくちゃ意味が無くなるんだ」
DGレイン「・・・・・・」
ドモン「なあレイン、俺は、戦うことしかできない不器用な男だ。だから、こんな風にしか言えない。俺は・・・」
DGレイン「・・・・・・」
ドモン「・・・お前が、お前が好きだッ!」
DGレイン「・・・ド・・・」
ドモン「お前が欲しいッ! レイィィーーーーーーンッ!」
〔DGレインに爆発〕
レイン「ドモォォーーーーンッ!」
甲児「やった・・・離れた!?」
チボデー「やりやがったぜ、あの野郎!」
サイ・サイシー「レイン姉ちゃんが!」
※※アレンビーが仲間にいる場合、セリフ追加※※
アレンビー「・・・ドモン」

レイン「ごめんなさい・・・でも、もう離れない・・・!」
ドモン「離しはしない!」
レイン「ずっと・・・ずうっと一緒よ・・・!」
一矢「・・・・・・」
ドモン「さぁ、最後の仕上げだ!」
レイン「ええ、来て! ライジングガンダム!!」
〔味方ユニット出現〕
[イベント戦闘「ドモンvsデビルガンダム」]
〔敵ユニット撃破〕
アルゴ「終わったな」
ジョルジュ「ふっ、古今東西を問わず、悪魔は愛の力に敗れるものです」
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

機動要塞 一室
アオイ「ケーン・・・」
リンダ「どうしたのよケーン、照れてるの?」
ケーン「だ、誰が。バ、バカ言うな。母さん、元気だった? ・・・少し、やせたんじゃないの?」
アオイ「・・・ケーン」
〔殴打音〕
ケーン「痛っ! いきなりなにすんだよ!」
アオイ「こんな危ないことをして、母さんが泣くことにでもなったらどうする気なの」
ケーン「んなこと言ったって、成り行きでこうなっちまったんだからしゃあねえだろ!」
アオイ「本当にバカな子だよ、お前は・・・」
ケーン「母さん・・・」
マイヨ「・・・・・・」
リンダ「兄さん・・・」
マイヨ「リンダ・・・ケーン・ワカバくんと仲良くな・・・」
リンダ「兄さん、どこへ?」
マイヨ「ギガノス帝国が滅びようという今、もはや私は無用の者・・・。さらばだ」
ケーン「待てよ、このままリンダを悲しませる気か」
マイヨ「私はとうに妹を捨てた身だ。それに、たとえギガノスは滅びても、ギルトール閣下の理想は生きている。連邦に投降などできん」
ケーン「なんだと、この頑固者のわからず屋!」
タップ「いいじゃねえかよ、理想がなんだよ!」
ミン「そう簡単には相容れるもんじゃないんだよ。だからアタイらは戦争してたんじゃないか」
マイヨ「そうだな。私は、こういう生き方しかできんのだ・・・」
クワトロ「マイヨ・プラート大尉。・・・こもっているばかりでは変わらんぞ」
マイヨ「・・・私も、もう少し器用に生きられればな。だが性分だ、仕方あるまい」
ブライト「各員、持ち場に戻れ! 機動要塞は動力炉を失い、暴走状態に入った! すぐに出発、ナデシコと合流する!」
健一「艦長が呼んでいる。戻るぞ!」
レイン「待って、デビルガンダムの残骸を完全に消滅させないと!」
ドモン「ああ、今度こそは完全に・・・!」
チボデー「ああ、ランタオ島の時みたいに、また回収でもされたら一大事だぜ」
大次郎「そげなこと言うても、こげな大きかもん、どぎゃんして消滅させるたい?」
鉄也「その心配はない。ここには核が搭載されているはずだ」
甲児「ああ、言ってたな、プリベンターのガンダム乗りが。それを使うか!」
一矢「なるほど、どいつを使えば、機動要塞ごとデビルガンダムを消滅できるってわけか」
シロー「そうと決まれば、さっそく準備にかかるぞ!」

ネェル・アーガマ ブリッジ
ブライト「これより爆破を行う! 閃光に目をやられないように気をつけろ!」
バニング「爆破!」
〔爆発音〕
〔画面、発光〕

リンダ「機動要塞、完全消滅を確認」
ドモン「これで、終わったな。本当に」
レイン「ええ・・・」

ネェル・アーガマ MSデッキ
マイヨ「世話になった」
アストナージ「いいってことよ。メタルアーマーは普段から整備してる。ギガノスの蒼き鷹のメタルアーマーを整備できたんだ。逆に光栄だね」
マイヨ「ありがとう」
ケーン「マイヨ・プラート!」
マイヨ「ケーン・ワカバか。なんだ?」
ケーン「・・・しゃくだけど・・・あんたに頼みたいことがある」
マイヨ「頼みたいこと?」
ケーン「俺たちはこれからナデシコと合流してマリーメイア軍をぶっ飛ばしにいく。そこで・・・」
マイヨ「一緒に戦えとでも言うのか」
ケーン「そこまでは言わねえよ。おふくろを・・・月面基地でもコロニーでもいい、戦火の影響の少ないところへ送ってってほしいんだ」
ミン「戦いに巻き込ませたくないってわけかい? 甘ちゃんだね」
マイヨ「いいだろう。送り先は追って連絡しよう」
ケーン「すまねえ」
アオイ「ケーン・・・」
ケーン「母さん、この戦争が終わったら、迎えに行くから」

ジャブロー 管制室
連邦兵「地球各地の連邦軍基地に、敵の降下部隊を確認! ギガノス軍、マリーメイア軍・・・所属不明の機体もあります!」
三輪「うぬぬ、連邦をなめおって! すべて撃破しろ、うち落とせいっ!」
〔通信のコール音〕
ヴィンデル「それは無理だな」
三輪「なに!?」
連邦兵「電波介入です!」
ヴィンデル「地球連邦軍長官・・・三輪防人殿とお見受けする」
三輪「何者だ、貴様! 所属と姓名を言わんか!」
ヴィンデル「私が何者かなどより、もっと重要なことがある。・・・ただいまより、ジャブローはマリーメイア・クシュリナーダ配下の軍によって占拠させてもらう」
三輪「なんだと!?」
連邦兵「三輪長官、各地の基地から救援の要請が!!」

トリントン基地 管制室
シャドウミラー兵「報告します、トリントン基地の制圧を完了」

キリマンジャロ基地 管制室
シャドウミラー兵「キリマンジャロ基地、完全に沈黙しました」

ジャブロー 管制室
三輪「そんなバカな・・・! いくら戦力が衰えたとはいえ、誇りある連邦軍がこんなにも、たやすく・・・」
ヴィンデル「抵抗は自由だ。賢明な判断を期待する・・・」
三輪「待て、貴様! おいっ!」

???
ヴィンデル「各基地、各軍で工作員が活動を開始している。・・・ジャブローの全コントロールを手にするのも、時間の問題だ」
レモン「・・・ふふ、異星人、地底人たちには、ベガ星連合軍を通して、連絡がいっているはず・・・これで各スーパーロボット研究所もおしまい・・・」

プリベンター本部
連邦兵「ジャブロー基地の半数以上が制圧されています」
レディ「このままでは・・・しかし、まだロンド・ベルが残っている・・・」
連邦兵「しかし、いくらロンド・ベルが連邦最強といっても」
レディ「信じるしかない・・・彼らは、希望と共にいる部隊なのだから・・・」

ネェル・アーガマ ブリッジ
ブライト「ワカバ准尉、ご苦労だった」
ケーン「ああ。へへっ、おふくろやレインさんも救い出せたし、ドルチェノフの野郎もぶちのめした。苦労したかいはあったって・・・」
ブライト「歯を食いしばれ」
ケーン「え?」
〔殴打音〕
ケーン「ううっ・・・! ・・・な、なにすんだよ、艦長!」
ブライト「わかっているのかっ! お前の行動は、結果的には良かったかもしれん! だが、組織の一員としては最低だ!」
ケーン「・・・く」
タップ「でもよ、艦・・・」
ライト「タップ、よせ。・・・艦長が正しい」
ブライト「・・・これより、ナデシコと合流する。ワカバ准尉には、次の戦闘まで謹慎処分を命ずる。・・・バニング大尉、彼を連れて行ってくれ」
バニング「立て、ワカバ」
ケーン「・・・・・・」
健一「艦長! あれはひどいんじゃないですか!? 親を助けたい・・・それがうまくいったんだ、喜んであげるべきでしょう!?」
めぐみ「健一・・・」
クワトロ「飛び出したい気持ちを抑えて戦っている者たちもいる。・・・彼だけを特別扱いはできん」
日吉「・・・・・・」
大次郎「・・・・・・」
サイ・サイシー「まあ、レイン姉ちゃんがさらわれたと聞いた時、ドモンの兄貴ですら我慢したからなあ」
ドモン「どういう意味だ、サイ・サイシー」
レイン「・・・ふふ、真っ先に私の所へ来ていたら、ドモンもああやって殴られてたわけね」
ブライト「リンダくん」
リンダ「はい?」
ブライト「・・・救急箱を持って、ワカバ准尉の所へ行ってやれ」
リンダ「は、はいっ!」
甲児「この辺がうまいよな、ブライトさんは」
鉄也「甘いだけだ」
ブライト「ゴホン・・・ナデシコとの合流だが・・・」
レイン「私がやります。・・・おそらく20分ほどです。機動要塞破壊の際に発生した電磁波の影響で、ナデシコとは回線が開けませんが・・・」
チボデー「中途半端にイヤな時間だな」
ジョルジュ「仕方ありませんね。ここは・・・」
〔通信のコール音〕
???「・・・正統なる後継・・・は・・・マリーメ・・・ナーダ」
一矢「なんだ?」
ナナ「・・・急になに?」
ブライト「ミカムラくん!?」
レイン「強力な介入電波です! スクリーンに出します!」
マリーメイア「・・・繰り返します。我々マリーメイア軍は、地球連邦政府に対し宣戦布告をいたします。私は失われた世界国家元首の正当なる後継者・・・私の名はマリーメイア・クシュリナーダ」
シロー「宣戦布告!? しかもあのマリーメイアという娘・・・」
アイナ「まさか、ナデシコの作戦は失敗したのですか!?」
京四郎「仮にそうだとしてもよ、たかだか資源衛星に配備されている戦力じゃ、たかが知れてるぜ? 戦争がふっかけられるとは思えねえ」
クワトロ「いや、あのシャドウミラーという組織がバックにあるとしたら・・・今回の降下作戦は引き金にすぎない。地上制圧部隊がすでに準備されているとしたら・・・」
一平「そうか、ラミアが俺たちを宇宙で始末しようとした理由もうなずける」
タップ「ゲシュペンストってのを地上で見かけたのも・・・まさかこの時のためにか?」
マリーメイア「人類は戦ったこそ意義ある存在です。地球圏に必要なのは、軍人の軍人による軍事国家・・・それこそが、人類の進化と革新を促せるのです」
ドモン「ふざけたことを・・・!」
鉄也「・・・マリーメイア軍の裏にシャドウミラーがいることは明白だな」
甲児「こんな子供をだましてんのか! ・・・頭くるぜ!」
マリーメイア「すでに連邦軍本部ジャブローと、各地の主要基地は、ほぼ我々の制圧下にあります。抵抗を続ける連邦軍部隊に忠告します。・・・無駄なことはお止めなさい。自ら哀れな存在になることはありません」
ブライト「くっ、大至急ナデシコと合流する!」
レイン「ナデシコ・・・地球へ降下したようです!」
ドモン「なに?」
ブライト「勝手なことを・・・! 戦力は半分・・・敵はジャブローを制圧するほどの部隊だぞ!?」
アルゴ「・・・いや、あの娘・・・ほぼ制圧した、と言っていた。ということは、まだ完全ではないということだ」
ジュン「そうか、やつらは各地の連邦軍を制圧するために、戦力を分散しているわけね」
クワトロ「それに、ジャブローにはまだ抵抗をしている兵や、反撃のチャンスをうかがっている兵がいる・・・ミスマル艦長の判断は正しいかもしれん」
ブライト「しかし・・・」
クワトロ「ナデシコにはアムロ大尉もいる。無茶な作戦なら、彼が止めているはずだ」
アイナ「無茶が多いですから、どこまでがそうではないのかが難しいですけどね」
ブライト「よし、ネェル・アーガマはナデシコを追うかたちで、ジャブローへ降りる! 各員は所定の場所で待機せよ!」
【シナリオエンドデモ終了】


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