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No.2C
妹たちの戦い
ギガノス包囲網

【シナリオデモマップ開始】
アーガマ ブリッジ
ブライト「Dチームの言っていた難民船アイダホは確認できたのか?」
ノイン「・・・連絡はとれません。護衛ともどもギガノス軍に拿捕された可能性がありますね」
アムロ「乗員の大半が民間人だ。手近なコロニーで釈放される・・・といいがな」
ブライト「ああ。南極条約が守られれば、だが」
アムロ「調査に向かいたいが、それにさけるほどのメンバーはいない。・・・それに、合流時間に間に合わないぞ、ブライト」
ブライト「このまま地球に向かうしかあるまい」「それとノイン。ビクトリア基地で教官をしていた君の腕を見込んで、Dチームを頼みたい」
ノイン「わかりました。大気圏突入までに、また敵が襲ってくる可能性もありますし」
アムロ「アクセルくんも参加させた方がいいと思うが?」
ノイン「わかりました。どの程度の腕か見ておきたい」

ギガノス基地 通路
マイヨ「推進剤と弾薬の補給を急げ。終わり次第、D兵器追撃を再開する」
カール「はっ!」
マイヨ「・・・D兵器に連邦の白い悪魔、そして見知らぬ機体・・・このままではすまさんぞ」
ギガノス「こら、そっちじゃない。勝手に動くな!」
リンダ「避難民の中にはケガ人や赤ん坊もいるんですよ!?」
セイラ「薬とミルクが必要なんです。ここにはあるんでしょう!」
ウェルナー「なんだこいつらは?」
ギガノス兵「はっ、D兵器を輸送していた船に乗っていた避難民であります」
ダン「アイダホ・・・とかいったか。肝心のD兵器を取り逃がし、こんなお荷物を抱え込むとは」
セイラ「あなた、もう一度言ってごらんなさい。・・・みんな戦争に巻きこまれた被害者よ。そんなこともわからずに戦うの?」
カール「なんだと!? この女、言わせておけば!」
ファ「やめて! 民間人には手を出さない約束よ!」
カール「誰だ?」
ギガノス「連邦軍の兵士です。アイダホの護衛をしていたのを拿捕いたしました」
ファ「尋問なら、私が受けます」
ウェルナー「ふん、いい度胸だ」
セイラ「・・・ファ」
ファ「大丈夫です・・・ギガノスだって、南極条約ぐらいは知っているはずだわ」
マイヨ「おい、なにを騒いで・・・む!?」
ダン「・・・大尉殿? いかがいたしました?」
リンダ「!!」
マイヨ(リンダ・・・!?)
リンダ「あ・・・あなたは・・・」
カール「大尉殿のお知り合いですか?」
マイヨ「この女を、後で私の部屋に連れてこい」
ギガノス兵「はっ!」
ファ「あの軍人・・・知っている人なの?」
リンダ「・・・・・・」

アーガマ MSデッキ
ケーン「ドラグナーの操縦訓練? アイダホ救出にはいかないのかよ!」
ノイン「偵察部隊相手とは違う。メタルアーマー初心者が行っても、返り討ちにあうだけだ」
ケーン「そ、そりゃそうかもしれねえけどよ・・・だからって、リンダたちを見捨てて行けっていうのかよ!」
ノイン「ギガノスとて、ただの民間人に手荒なことをしないはずだ」
タップ「まあね。世論がうるさいしねえ」
ケーン「そんなのわかるかよ。相手はギガノスなんだぜ!?」
ライト「俺たちゃ、あのギガノスの蒼き鷹だって追っ払ったんだぜ? アイダホくらい、ちょちょいと取り返して・・・」
ノイン「あのくらいでうぬぼれるな。お前たちは自分の力を知ることが第一だ」
ケーン「・・・くっそぉ!」
ノイン「それから、この訓練にはアクセルも参加してもらう」
アクセル「あ、俺もいいんですかい? いやあ、さっすが美人教官、お目が高い!」
ノイン「各機それぞれの機体に搭乗、すぐにカタパルトに向かえ」
アクセル「・・・フォローなし、なのね」

アーガマ 通路
ケーン「くそっ、冗談じゃねえぜ! このままシッポを巻いて、リンダたちを見捨てて逃げろってか!?」
ライト「・・・ほんじゃま、やりますか」
タップ「補給も終わってるしな」
ライト「幸いにも、ノイン女史のトーラスはまだ補給中ときてますな」
ケーン「へへ・・・ようし、いっちょやるか! ついでにあのキザな鷹野郎に一発かましてやるぜ!」
アクセル「へへ、聞いちまったぜ?」
ライト「う、アクセル・・・いたのか?」
ケーン「止めても無駄だぜ?」
アクセル「このまま報告して、美人教官殿の覚えを良くするのも悪くないが・・・交換条件といかないか?」
タップ「交換条件?」
アクセル「俺も連れてってくれ。ギガノス側の情報も欲しい。・・・少しでも記憶の手がかりになりそうなものなら、なんでもな」
ケーン「へっ、その条件、飲むぜ。だけどリンダたちを助けるのが第一だぞ?」
アクセル「了解。そのリンダちゃんって娘に期待して、女鬼軍曹とのロマンスはあきらめるとしよう」
タップ「告げ口からロマンスへは展開しないだろうけどな」

アーガマ ブリッジ
〔警報〕
ブライト「警報!? どうした!?」
アムロ「ノインくんは?」
ノイン「艦長、ルクレツィア・ノインです! ・・・Dチームとアクセルが勝手に飛び出しました!」
ブライト「なんだと!?」
アムロ「・・・なんとなく予想はしていたがな。アイダホの救出か」
ノイン「すぐにトーラスで追います!」
ブライト「・・・いや、もしものことがあるとまずい。・・・地球での合流時間には遅れるが・・・アーガマで向かう!」

ギガノス基地 士官室
マイヨ「久しぶりだな・・・ずいぶん探したぞ」
リンダ「・・・兄さん・・・」

ギガノス基地 格納庫
ライト「内部に入り込んじまえば、こっちのもんだ」
タップ「しかし、こんなに簡単にいくとはね」
ライト「D-3ちゃんの力を見くびってもらっちゃ困るね」(とはいえ、うまくいきすぎだな。・・・D-3以外にジャミングをかけてる機体がある・・・アクセルのか?)
アクセル「・・・・・・」
ケーン「どうした? アクセル? ここまで来て怖くなったなんて言うんじゃねえぞ!?」
アクセル(たしかにD-3のジャミングは完璧だ・・・だが、この機体についているものは・・・?)「そんなことあるわけないって。さてと、これからどうする?」
ライト「・・・よし、この基地のコンピュータとつながった。ええと・・・アイダホと、避難民たちのいる場所は、と・・・。ほれ、見つかった」
ケーン「よし、俺たちは中でみんなと接触する。ライトはここでコンピュータにニセ情報を流し続けつつ、俺たちを誘導してくれ」
ライト「OK、任せとけ」

ギガノス基地 士官室
ケーン「リンダはどこだ? ・・・ここか? ん、声が!?」
リンダ「・・・避難民の人たちをどうするの?」
マイヨ「・・・宇宙を目指す人類は、あくまでも地球を代表できる、優れた生き物でなければならない・・・」
リンダ「・・・そのための礎になってもらおうっていうの? ・・・ずいぶん勝手な言い分ね」
マイヨ「・・・これがギガノスの目指す道だ」
リンダ「自分たちが良ければいいって言うの!? 兄さんのような人を家族に持って、私は恥ずかしいわ!」
ケーン「・・・何を話しているんだ? ガラス越しじゃ、ちっとも聞こえやしない」
マイヨ「リンダ・・・」
ケーン「それにしても、なんなんだ、あの野郎は! リンダに対して、なれなれしくしやがって・・・嫌がってるじゃねえか」
マイヨ「リンだ、帝国に戻れ。悪いようにはせん・・・!」
リンダ「いや、はなして!」
ケーン「ああ! 手なんか握りやがって! 許さん! あのスケベ野郎!」
マイヨ「むっ!?」
ケーン「やい、リンダをはなせ! このキザ野郎!!」
リンダ「ケーン!?」
ケーン「リンダ、助けにきたぜ・・・!」
マイヨ「なんだ貴様・・・! リンダ、こんな下劣な輩に心を許したというのか・・・!?」
リンダ「ケーンは下劣なんかじゃないわ!」
ケーン「へっ、あんまりしつこいと嫌われるぜ! リンダ、逃げるぞ!」

ギガノス基地 通路
タップ「ケーン、こっちだ、早く早く!」
ケーン「どうだ、そっちの方は?」
タップ「バッチリだぜ。ライトの流したニセ命令で、避難民は全員アイダホに乗船させた。あとはここから、どさまぎに脱出するだけだ」
ケーン「どさまぎ?」
タップ「どさくさまぎれってこと」
セイラ「待って。ファが別室で尋問を受けているの。その娘も一緒に」
ケーン「ファって、あの護衛にいた連邦軍の娘か?」
アクセル「女の子か、だったら俺の出番かな」
タップ「なんでだよ」
アクセル「まあいいじゃないの」
セイラ「あなた、ファの顔を知らないでしょう?」
アクセル「なに、なんとかなるさ。こんなむさ苦しい基地から、女の子をみつけるのは簡単さ」
セイラ「ふう、私も行くわ」

ギガノス基地 通路
アクセル「ここらしいな・・・セイラさんとかいったな。お姉さま、銃の扱いは?」
セイラ「こう見えても、もと軍属よ」
アクセル「あらま、そりゃ結構。それじゃ、いきますか」
ギガノス兵「捕虜が逃げたぞ!」
アクセル「捕虜?」
セイラ「あれは・・・ファだわ!」
アクセル「こりゃ手間が省けた。軍の女は怖いねえ」
セイラ「ファ、こっちよ」
ファ「セイラさん!? あら、あなた・・・連邦の人?」
アクセル「ロンド・ベルって部隊に居候している」
セイラ「ロンド・ベル隊・・・!? アムロやブライトのいる・・・」
ファ「ちょうどよかった。私、そこへ行くところだったの。その途中、ギガノス軍に・・・」
アクセル「おっと、説明は後だ。今は逃げるのが先・・・って、どこにいくんだ!? そっちはデッキだぞ」
ファ「私の乗ってきたモビルスーツがあるの」
【シナリオデモ終了】


サブタイトル
「妹たちの戦い」
「ギガノス包囲網」


【戦闘マップ開始】
〔警報〕
〔味方ユニット出現〕

タップ「へへっ、やつら、ようやく気がついたみたいだぜ」
ケーン「アイダホはとっくに脱出したし、俺たちも退散しようぜ」
ライト「でも、あちらさんはそのつもりはないみたいだぜ・・・!」
〔敵ユニット出現〕
アクセル「よし、一転集中で囲みを突破するぞ!」
ケーン「おいおい! いつからお前がリーダーになったんだよ!」
タップ「いいんじゃないの。なんだか手馴れてそうだし」
ファ「私の機体には修理装置が搭載してあります。援護はまかせて」
ライト「お、いいねぇ。ファさんだっけ? 戦場に輝く白衣の天使ってところか」
アクセル「機体色は黄色いけどな」
ケーン「いちいちうるせえ。来るぞ!」
<戦闘開始>

<2PP・敵増援1出現>

〔敵ユニット出現〕
マイヨ「D兵器のパイロット! 逃がさんぞ、ケーン・ワカバ!」
ケーン「へへ、フラれた腹いせかい。みっともないぜ!」
タップ「遅い遅い! アイダホはとっくの昔に逃げちまったぜ!」
マイヨ「ならばお前たちだけでもかまわん!」
アクセル「こりゃ多勢に無勢だな。離脱できりゃいいが」
ダン「D兵器に新型! 前回のようにはいかんぞ!」
ウェルナー「叩き落してくれる・・・!」
カール「我らプラクティーズ、必ずやお前たちを・・・」
アクセル「ごたくはいい! とっととやろうぜ!」

<3PP・味方援軍1出現>
〔味方戦艦出現〕
ブライト「む!? もう始まっているのか! まったくあの連中は!」
ノイン「起きてしまったことは仕方がありません。・・・すぐに救援を!」
アムロ「ブライト、出るぞ」
〔味方ユニット出現〕
タップ「お! ブライトさんたちが来てくれたぜ!?」
ライト「これで一安心かな」
ノイン「お前たち・・・!」
アクセル「・・・怖! ギガノスの方がいいかも・・・」
アムロ「ノイン特尉、彼らを叱るのは後だ」
ノイン「はい」
ファ「アムロ大尉! ブライト艦長!」
アムロ「ファ!? ファ・ユイリィ、君もいるのか!?」
ファ「難民の中にはセイラさんもいました!」
ブライト「セイラが!? ・・・わかった、とにかくこの場の敵をせん滅する、各員攻撃開始!」

<アクセルvsマイヨ>
マイヨ「またしても! こやつ・・・一体何者だ!」
アクセル「へっ、正義の味方さ!」

<ケーンvsマイヨ>
マイヨ「貴様、何のために帝国に刃向かう!?」
ケーン「みんなの命を助けるためだ。そもそも、この戦いはお前たちがしかけてきた戦いだ!」

<マイヨ撃破orHP30%以下・勝利条件達成>
マイヨ「くっ・・・機体が!? ぬう・・・この勝負、預けるぞ!」
〔敵ユニット撃破or離脱〕
※※まだダン健在の場合、セリフ追加※※
ダン「くっ、覚えていろ!」
〔敵ユニット離脱〕
※※まだウェルナー健在の場合、セリフ追加※※
ウェルナー「次にあった時こそ・・・必ず我らが勝つ!」
〔敵ユニット離脱〕
※※まだカール健在の場合、セリフ追加※※
カール「大尉殿!」
〔敵ユニット離脱〕
※※味方援軍1出現前の場合、セリフ追加※※
ケーン「ざまあみろってんだ。俺達の実力、思い知ったか」
〔敵ユニット離脱〕
ケーン「へっへえ、ブライト艦長、遅かったじゃん」
タップ「人質は救出、敵にもばっちりダメージを与えておきましたよ!」
ノイン「なんと・・・」
ブライト「・・・やっかいなことになったな」

【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

ギガノス基地 管制室
カール「・・・ロンド・ベル、戦闘宙域から離脱・・・大気圏突入前に、我らが捕捉することは不可能です」
ウェルナー「なのちうことだ! 我々が取り逃すとは!」
マイヨ「・・・落ち着け、ウェルナー」
ウェルナー「・・・しかし! くそぉ・・・」
マイヨ「D兵器の小僧ども・・・お前たちにしては上出来だ。だが、その笑顔が長続きしないことは心しておけ・・・!」(そしてリンダ・・・。お前にもわかる時が来る。今の混乱は、新しい時代を築くための試練だということを・・・)

アーガマ 営倉
〔殴打音〕
ケーン「・・・痛えっ!」
タップ「トホホ、なんで俺たちがこんな目に・・・」
ライト「お~痛・・・腫れるぜこりゃ」
ケーン「くそっ、納得いかねえ! いいじゃねえかよ! みんなを助けて、ギガノスの基地にもダメージを与えて、どこが悪いんだよ!」
タップ「それで殴られるのは納得いかないぜ!」
ブライト「殴ってなぜ悪いか! あれだけ勝手な行動をしておいて、よくそんなことが言える!」
ライト「おれたちは手柄を立てたんですよ!・ それが・・・」
ノイン「・・・その態度がいけないのが、なぜわからん?」
ブライト「いいか、結果さえ出せば、その過程での命令違反は帳消しになる・・・そんなことを認めたらどうなる」
アクセル「まあ・・・好き勝手やるよな」
アムロ「そう、兵士はみんな成果を求め、先走るようになるのさ」
ノイン「そんなことを認めていては、規律が乱れるだけだ」
ブライト「Dチームとアクセルは、しばらく営倉に入れ。わかったな?」
ケーン「面白くねえ・・・規律、規律ってよ」
アクセル「八面六臂の大活躍の末に牢屋行きか。人生ままならんねえ」
タップ「おお、神よ」
アムロ「修正の後、営倉行きか。何年かすれば、これも笑い話になる。・・・僕にも経験があるからね」
ブライト「アムロの場合は脱走だったがな」
アムロ「・・・それを言わないでくれ」
リンダ「ごめんなさい、あたしたちのために」
ケーン「いいのいいの、リンダのせいじゃないって。・・・それにしても、ムカつくのはあの女ったらしだ。リンダになれなれしくしやがって」
リンダ「ケーン・・・彼は・・・」
ケーン「彼なんて言うな! あんなの、最低男で十分だ」
リンダ「・・・あたしの・・・兄なの・・・」
ケーン「だから兄じゃなくて・・・あに?」
リンダ「そう、父も私も捨てて・・・ギガノスに生きることを選んだ・・・兄・・・」
ケーン「・・・お兄さん、なの?」
セイラ「・・・兄?」
ライト「避難民の中に妹を見つけ、思わず声をかけた兄・・・。ケーン、もしかして、おまえ、おジャマ虫だったんじゃ・・・」
ケーン「う・・・」
リンダ「そんなことはないわ。助けに来てくれて、うれしかった・・・」
セイラ「・・・・・・」

アーガマ ブリッジ
ブライト「・・・ふぅ、連中を見ていると、どうもジュドーたちを思い出す」
アムロ「ジュドー? ジュピトリスIIで木星に行った・・・ジュドー・アーシタか?」
ブライト「そうか、アムロは彼とは面識がなかったな」
アムロ「ああ。優れたニュータイプだということは聞いている」
ブライト「悩むヒマがあったら、先に体を動かすタイプだ。・・・そういう点がDチームと似ているのかもしれん」
アムロ「木星か・・・しかし、そうなると気になるな。・・・バーム星人たちの本拠地が木星軌道上にあると聞いているが?」
ノイン「はい、単なる資源船であるジュピトリスIIでは・・・襲われたら、ひとたまりもありません」
ブライト「・・・うむ、無事でいてくれると良いが」
ファ「失礼します。艦長、よろしいですか」
ブライト「ファか。ああ、かまわん。なんだ?」
ファ「あらためて報告します。ファ・ユイリィ、本日付けでロンド・ベル隊に配属になりました。よろしくお願いします」
ブライト「そうか。助かる、今は一人でも優秀な人材が欲しい時だからな」
アムロ「ところで・・・カミーユは一緒じゃないのか?」
ファ「・・・カミーユは、地球です」
ブライト「まだ、よくないのか」
ファ「一時に比べて、かなり良くはなっているんですけど・・・」
ノイン「カミーユ・ビダン? グリプス戦役の功労者の一人ですか?」
ブライト「ええ、感受性の強い・・・いや、強すぎた男だった」
ノイン「現在療養中の聞いていますが?」
アムロ「人の心の痛いがわかる者ほど・・・傷ついていく。それをダイレクトに受け止めてしまったのが彼さ」
ブライト「アムロ、お前は大丈夫なのか?」
アムロ「・・・俺は鈍いのさ、ブライト」
ファ「ところで、私を助けてくれた人は?」
ブライト「アクセルか。Dチームといっしょに営倉に入っているが。どうかしたのか?」
ファ「いえ、助けてくれたお礼をと思って」
ブライト「わかった。・・・が、気をつけてくれ。悪い人間ではないことはわかるが・・・どうもひっかかることがある」
ファ「?」
アムロ「あの機体もそうだが・・・戦闘能力が高すぎる」
ブライト「ああ、卓越した戦闘能力をみると、過去に戦闘訓練を受けているはずだ」
ファ戦闘訓練?」
リンダ「あの・・・」
ブライト「ん? ・・・ファ。その人は?」
リンダ「リンダ・プラートといいます。私をロンド・ベル隊に入れていただけないでしょうか」
ブライト「入隊希望? しかし、おいそれとは・・・」
アムロ「・・・プラート・・・?」
リンダ「まだ資格はありませんが、スクールでは電子工学を専攻していました」
ブライト「入隊を希望する理由を聞かせてもらっていいかね?」
リンダ「兄への・・・対抗心です」
ノイン「・・・兄?」
リンダ「ギガノスの蒼き鷹・・・マイヨ・プラートです」
アムロ「やはり・・・ギガノスの蒼き鷹の・・・?」
セイラ「あなた・・・おわかりになっていて? お兄さんと戦うことになるのよ?」
リンダ「わかっています。でも、理想を単なる理想で終わらせたくないんです。機械工学は、こんな戦争のためにあるわけじゃない。でも・・・」
セイラ「・・・それはあなたが思っているほど、簡単なことじゃなくてよ」
リンダ「わかっています。私はただ・・・矛盾した環境に身を置けば、何かが見えるかも知れない・・・そう思ったんです」
ブライト「わかった。入隊手続きをとりたまえ」
リンダ「ありがとうございます」
セイラ「ブライト、私の分も・・・お願い」
アムロ「セイラさん・・・シャアは・・・」
部ありと「ア・バオア・クーで消息不明のままなはずだ。足取りはつかめているのか?」
セイラ「兄は・・・ジオン残党として活動を続けているらしいの。まだ・・・確認はできていないけれど・・・」
アムロ「・・・・・・!」
セイラ「迷っていたわ・・・でも、リンダさんがその迷いを断ち切ってくれた。私は・・・兄を止めなければ」
リンダ「・・・・・・」
ブライト「・・・わかった。ファ、セイラの分も頼む」

アーガマ ブリッジ
ブライト「Dチーム3人に通達だ」
ケーン「営倉から出られたと思ったら・・・へいへい、なんでしょ」
ブライト「お前たちはD兵器の登録が解除されるまで、臨時法により軍属となる。階級は三等空士だ」
ノイン「つまり、正式にロンド・ベル隊のメンバーになってもらうわけだ」
ケーン「ちょっ、ちょっと待ってよ! 俺たちに一言の断りもなく、そりゃねえよ!」
ブライト「おまえたちしかD兵器を扱えないがゆえの臨時書として理解して欲しい。この書類に、必要事項を記入して提出すること」
ケーン「・・・なんてこった」
ライト「あ~あ・・・人生なんて、こんな紙切れひとつで決まっちまうもんなんだな」
タップ「小姑さん曰く、これが軍隊というものよ・・・」
ブライト「それと、アクセルも同じく我が軍に入隊してもらうことになる」
アクセル「ふう、やっぱり、そんな気がしてたんだよな。俺ほどの男を、軍が放っておくはずがないか」
ノイン「軽口を叩くな。そもそもおまえは・・・」
アクセル「・・・わかってますって。監視の意味もあるわけでしょ? 逆にほっぽり出されても、記憶がないんじゃ、どうしようもないしね」
ノイン「わかっているならいい」
アムロ(はやはり・・・素人の考え方ではないな)
ブライト「よし、これから本艦は、避難民船アイダホを伴い、地球に降下する」
ファ「地球・・・カミーユ、大丈夫かしら?」
アクセル(地球か・・・俺はちきゅに行ったことがあるのか?)

ギガノス基地 管制室
カール「大尉殿、ロンド・ベルが地球に降下するのを確認しました」
マイヨ「このまま逃がすわけにはいかん。我々も地球に降下する」
カール「はっ!」
ドルチェノフ「ククク・・・威勢だけはいいな」
マイヨ「ん・・・ドルチェノフ中佐、何の用です?」
ドルチェノフ「何の用だとは、ごあいさつだな。わし自ら貴様の辞令を持ってきてやったというのにな」
マイヨ「辞令・・・ですと?」
ドルチェノフ「貴様には地球に降りてもらう。だが、任務はD兵器追跡ではない」
ウェルナー「え!? それはどういうことです!?」
カール「大尉殿にD兵器追跡以外の任務とは!?」
ドルチェノフ「マイヨ・プラートはD兵器奪取あるいは破壊という任務に失敗した。だからこの任務をおろされたということだ」
マイヨ「な・・・!? 馬鹿な! 私以外にD兵器は捕らえられん!」
ドルチェノフ「これは命令なのだよ、ギガノスの蒼き鷹殿。・・・クククク」
マイヨ「ぬ・・・くう」
ドルチェノフ「そうそう、降下前に予防接種を受けた方がいいぞ? わしらスペースノイドは、地球の病原菌に対する免疫が弱いという説があるからな。ギガノスの蒼き鷹がアレルギーにでもなったら大変だ。ハッハッハッ・・・!」
マイヨ「・・・・・・」
ウェルナー「・・・大尉殿」
【シナリオエンドデモ終了】


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  女主人公 → No1D「スパイ」 へ戻る

● No3B「二人だけの戦争」「異端の戦士」 へ進む


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