No.34Ａ
宇宙の果てに消えるとも
ドン・ザウサー
【シナリオデモ開始】
火星極冠遺跡
コロス「万丈・・・破嵐万丈がここに向かっているそうですね」
ミレーヌ「はい、申し訳ありません。先の攻撃で仕留めていれば」
トーレス「ボクのトーレス軍団をもっと出せていれば・・・あいつらをやっつけられたんですが」
リサー「いいかげんにおし、コマンダー・トーレス。・・・お前のような子供じみた男が、ロンド・ベルを倒せるものか！」
ドン「・・・・・・」
コロス「お黙りなさい、コマンダー・リサー。ナデシコの攻撃に失敗したことを、ドンはお怒りです」
リサー「はっ」
ドン「・・・・・・」
コロス「それに、コマンダー・トーレスの自由奔放さは、見習うべきとドンは申しています」
リサー「は・・・！」
コロス「我々の火星改造は、まもなく終わります。それまで、万丈もナデシコも、木連も近づけてはなりません」
ドン「・・・・・・」
コロス「火星を改造し、ボソンジャンプ技術も全て手中に収めた時・・・メガノイドの理想は実現されるとドンは申しています」
トーレス「ははっ、今度こそ、このボク、いや私の軍団がナデシコもろとも万丈を葬って見せましょう」
コロス「この戦いは負けるわけには行きません。私も出撃します」
ミレーヌ「そんあ、わざわざコロス様が戦わなくとも、このミレーヌにお任せいただければ！」
ドン「・・・・・・」
コロス「コマンダー・ミレーヌ、あなたはまだこの戦いの重要性がわかっていないとドンはお嘆きです」
トーレス「はっはっはっ、この戦い、コマンダー・トーレスにお任せを」
リサー「必ずや万丈とナデシコを倒してご覧に入れます」
ミレーヌ「そしてメガノイド帝国を築き、ドン・ザウサーの夢を全銀河にとどろかせてごらんにいれます」
ドン「・・・・・・」
コロス「その姿、心強いとドンは申しています。出撃なさい」
ミレーヌ「は！」
リサー「わかりました」
トーレス「ボクのトーレス軍団の底力を見せてやる！」
ドン「・・・・・・」
コロス「・・・あなた。破嵐万丈がやってきます。最後まで・・・最期まであなたのなさろうとしたことをわかってはくれませんでした」
ドン「・・・・・・」
コロス「・・・あなた・・・」
かぐらづき 司令室
草壁「・・・・・・」
三郎太「何を迷うことがあるのですか、中将！ 今こそメガノイド、ロンド・ベルもろとも叩きつぶすべきです！」
源八郎「落ち着け、副長。どちらも敵に回すのは愚かだ。ここは・・・」
草壁「そうだ、漁夫の利という言葉もある。我が木連優人部隊の精鋭がメガノイドに敗れたことを忘れたか？ ときには静観も必要だということだ」
三郎太「ですが！ 相手が弱るのを待つなど、我が誇り高き優人部隊の・・・！」
元一朗「・・・誇りなど、もはやないのかもしれん」
源八郎「ん？」
草壁「・・・月臣、なにか言ったか？」
元一朗「いえ」
草壁「監視用のバッタを送り込んでおけ。連中に隙ができ次第、仕掛けるぞ」
元一朗「・・・・・・」
ナデシコ ブリッジ
ルリ「まもなく、古代遺跡です」
リンダ「木連はまだ姿を見せません」
サイ・サイシー「木連を待ってさ、メガノイドと戦わせて、弱ったところを俺たちが叩くってのがいいんじゃない？」
レイカ「木連がいつ来るかわからない以上、それは難しいんじゃないの？」
クワトロ「いや、ここに来て木連が現れない理由・・・むしろ、漁夫の利を狙っているのは木連の方だろうな」
九十九「・・・おそらくそうでしょう」
カミーユ「それに、木連はメガノイドに攻撃を仕掛けて、一度敗れているし」
プロスペクター「二度も痛い目には、あいたくないでしょうしなあ」
万丈「僕たちが痛い目にあわせるんだから結果は一緒だけどね」
アクセル「自信たっぷりだな。・・・この前の戦いから、少しおかしくはないか？」
万丈「そうかな？ メガノイドとの決着・・・それが目前だからね。興奮もするさ」
レイカ「ほどほどにね、万丈。・・・ところで、ブライト艦長の方はどうなってるの？」
メグミ「ダメです。強力な電波妨害で、全然通信がつながりません」
ユリカ「ブライト艦長たちだったら大丈夫です！」
アキト「俺もそう思う。それよりこっちの方が大変じゃないか？」
ドモン「ああ。メガノイドは手ぐすねを引いているはずだ」
リョウ「グズグズしていたら、どんな罠を仕掛けられるかわからない。急ぐべきだ」
恵子「私たち、和平のために来たのにね・・・」
宇宙太「仕方ねえだろ。敵の作戦に引っかかって和平をおじゃんにされたあげく、火星くんだりまで飛ばされたんだぜ？」
ハヤト「今さら何が起こっても驚かんか」
バニング「元に戻す可能性はある」
ケーン「どうやって？」
ライト「今向かっている古代遺跡・・・ですね？」
タップ「そうか、木連の連中が和平しなくてもいいと思ったのは、なんだかしらねえけど、遺跡に力があるからだろ？」
リョーコ「それをぶっつぶしちまえば・・・そんな強気なこと言ってられないってことか」
アカツキ「おーっと、待った！ 壊したからって解決するものでもあるまい？ 逆にきっちり押さえて、その上で話し合うべきだろうね」
ギャリソン「ネルガル重工としては、あそこを壊されては困りますからな？」
アカツキ「あまり勘ぐらないでほしいね、時田さん。ボクは建設的な意見を言っているつもりだよ？」
アクセル「ま、そういうことにしておこうか」
ユリカ「わかってますって。ここは、私のやり方で戦いますから」
エリナ（私のやり方・・・？）
【シナリオデモ終了】
サブタイトル
「宇宙の果てに消えるとも」
「ドン・ザウサー」
【戦闘マップ開始】
〔敵ユニット出現〕
〔味方戦艦出現〕
〔味方ユニット出現〕
〈出撃ユニット選択〉
リサー「来たか、万丈！」
万丈「来るさ。言われずともね」
コウ「ここが火星極冠の古代遺跡・・・！ メガノイドはここで何をしようとしうんだ？」
トーレス「偉大な計画さ！」
ケーン「偉大な計画だぁ？」
ライト「ずいぶん抽象的だな。なにをもって偉大なんだか」
タップ「よく言うぜ。ずっと火星に閉じこもってばかりだったくせに」
リサー「我々がただ火星にいて、何もしていないとでも思ったのかい？」
万丈「なんだと！？」
トーレス「火星は生まれ変わるんだ。推進装置により移動可能な・・・メガノイドの巨大要塞にね！」
ユリカ「え・・・ええ～～！？」
ヒカル「火星を丸ごと基地に改造するっていうの？」
リサー「メガノイドの技術なら可能よ。火星を人類が居住可能な環境に作り替えたメガノイドの力・・・忘れたか？」
トーレス「あと一月もあれば、火星はそれ自体がメガノイドの移動要塞と化すんだ。そして・・・ボソンジャンプの技術を使った神出鬼没の大要塞になるんだもんね！」
エリナ「惑星・・・そのものを・・・！？」
アカツキ「なんてスケールだい。まいったね」
アクセル「なるほど、シャドウミラー・・・ヴィンデルやレモンが目をつけるはずだ。そんな技術を持っていたとはな。俺がいた世界では、メガノイドは手を出してこなかったからな」
イネス「非常に興味深いわね。火星を移動させられるほどの推力・・・どのくらい必要なのか、説明してほしいわね」
リョーコ「感心してる場合じゃねっだろ！ そんなことさせるかよ！」
万丈「まったく同感だね。・・・ところで、君たちだけかい？ ミレーヌの姿が見えないようだが？」
トーレス「必要ないもんね。ボクたちだけで十分さ！」
リサー「これからの計画を実行する上で最大の障害である破嵐万丈、そしてロンド・ベル！ お前たちにはここで消えてもらう！」
万丈「それはこっちのセリフだ、コマンダー・リサー！ メガノイドと人間の共存・・・そのほんのわずかな可能性の芽を摘んだこと・・・僕は忘れていないっ！ アイサーの仇を討ち、今日こそこの戦いに終止符を打たせてもらう！」
リサー「アイサーの？ つくづく甘い男よ、破嵐万丈！」
万丈「言うなっ！ ・・・世のため人のため、メガノイドの野望をうち砕くダイターン３！ この日輪の輝きを怖れぬのなら・・・かかってこい！」
＜戦闘開始＞
＜３ＥＰ・敵増援１出現＞
トーレス「ええい、ボクのコレクションたちよ！ 出ろぉ！」
〔敵ユニット出現〕
ビューティ「万丈！」
レイカ「またニセのダイターンが！」
万丈「コマンダー・トーレス！ 姿形をまねただけで、ダイターンの強さをものにできると思うな！ 本物に勝つことなどはできん！ お前たちメガノイドが、人間になれんようにな・・・！」
トーレス「うるさい！ 人間になれないだって？ 当たり前だ！ ボクたちメガノイドは人間を越えてるんだから！」
万丈「言うな！ 人間を越えるのは人間だ！ その人間にすらなれないお前たちが人間を越えているだと？ 笑わせるなっ！」
＜４ＥＰ・敵増援２出現＞
〔敵ユニット出現〕
コロス「破嵐万丈」
万丈「コロスか・・・！ まさか、あなたが直々に出てくるとはね」
コロス「ここが我々メガノイドにとっても正念場。あなた方を滅ぼしたあと、すぐにでも木連の部隊が攻めてくるでしょう。・・・その相手もしなければなりません」
アキト「そこまで予想して・・・？」
ドモン「なるほど、今までのガラクタとは役者が違うらしいな」
ミレーヌ「ガラクタ？ 無礼な！」
コロス「およしなさい、コマンダー・ミレーヌ。・・・この戦い、負けるわけにはまいりません。つまらぬ挑発などに乗らぬよう」
アクセル「やりづらい相手だな。それに・・・周りにいるのはゲシュペンストか。潜入したシャドウミラーのスパイも一網打尽にされたらしいな、こいつは」
コロス「乗っていた人造人間・・・よくできていましたが、スーパー人間である我々メガノイドに比べれば、まだまだでした」
アクセル「Ｗナンバーのことか。・・・Ｗ１７ならば、そう簡単にはいかなかったと思うがな」
コロス「シャドウミラー・・・といいましたか？ 木連同様、我々の敵ではありません」
勝平「言ってくれるぜ。近づく奴を片っ端から改造しているだけじゃねえか」
チボデー「同じメガノイドでなければ信用しない、か」
ジョルジュ「シャドウミラーに対しては有効だったようですが・・・少々哀れですね」
コロス「お黙りなさい。メガノイドは全宇宙で最も優れた存在・・・彼らはそのメガノイドになれたのですよ？」
万丈「頭の中身を改造した連中に自分を賛美させてうれしいか、コロス！」
コロス「黙りなさい、万丈！ お前の誤った考えをここで正してみせましょう。そして、メガノイドは人類の頂点に立つのです」
ミレーヌ「コロス様、あれを」
コロス「おやりなさい」
ミレーヌ「は」
恵子「なにを！？」
〔画面、発光〕
アキト「うわああっ！ 頭が痛む・・・！」
レイン「バーサーカーシステム・・・！？ いえ、違うわ」
ジョルジュ「おそらく、パイロットにダメージを与える装置！」
リョウ「なんなんだ、これは！」
ミチル「力が・・・」
勝平「力が入らねえ・・・！ なんなんだよ！」
コウ「う・・・うううう」
カミーユ「フォウやロザミィを操った・・・！？ いや、別物！？」
※※ガイが仲間にいる場合、セリフ追加※※
ガイ「催眠光線か！？ こうなったら膝にナイフを突き刺して・・・」
アクセル「怪しげなことを・・・！」
ユリカ「なに！？ あらら・・・頭がくらくらするぅ」
ルリ「強力な催眠波です」
ギャリソン「これは年寄りにはこたえますな。・・・皆様、操縦に支障が出なければよいのですが・・・」
クワトロ「ちいっ・・・」
コロス「コマンダー・ミレーヌが開発した、精神コントロール装置・・・不完全だったものを別の目的のために改造したものです」
ミレーヌ「人間には効果があるでしょう」
万丈「・・・・・・」
コロス「万・・・丈？」
万丈「・・・うおおおおおおっ！」
〔万丈、気力＋３０〕
ミレーヌ「万丈！ お前、どうやって！？」
万丈「・・・どうやってもこうやってもないさ、コマンダー・ミレーヌ！ この中の誰よりも、お前たちを滅ぼしたいと思っているのが僕だ！ 僕は絶対にお前たちに屈したりはしない！」
ユリカ「そ、そうです・・・！ 皆さん、がんばってくださいっ！ って、怒鳴ったら・・・め、めまいが～」
コロス「万丈・・・もしや・・・お前は・・・！？」
万丈「・・・話すことなどないっ！ いくぞ、コロス！」
＜コロス（アイアイ搭乗）撃破・敵増援３出現＞
コロス「ううっ！」
〔敵ユニット撃破〕
ドモン「とったか！」
ヒカル「あんな戦闘機で出てくるんだもん、当然よ！」
クワトロ「これで敵の士気が下がるとやりやすくなるが」
万丈「いや、あの女がこの程度で倒せるはずがない・・・！」
コロス「・・・その通りですよ、万丈」
〔敵ユニット出現〕
〔コロス、気力＋５０〕
コロス「・・・さあ、まだこれからですよ」
ベンケイ「でけえ！」
リョウ「いったい何が起きたんだ！？」
ミナト「・・・スリーサイズを聞きたいわね」
万丈「そうか、脱出して、マクロマシンで巨大化したのかっ！」
コロス「万丈、この戦い・・・負けられないと言いましたよ」
ユリカ「ス、スタイルではちょこ～っと負けてるかもしれませんけど・・・戦いはこっちも負けられません！｝
＜コロス（コロス搭乗）撃破＞
万丈「コロス・・・！」
コロス「万丈・・・一度ならず二度までも・・・！ なぜ、なぜドンのお心をわかってくれないのですか・・・！？」
万丈「僕は憎む！ サイボーグを造った父を・・・！ 人間の革新という言葉に酔い、母も兄も、サイボーグの実験に使って殺してしまったことは許せない・・・！」
カミーユ「万丈さん・・・？」
アキト「そんなことが！？」
ギャリソン「万丈様・・・」
コロス「そんな・・・そんな・・・こと・・・で・・・」
万丈「ドンもあなたも、メガノイドを名乗ってスーパー人間とうぬぼれる・・・それを憎む！」
コロス「万丈・・・人類が地球の重力を振り切り、宇宙に飛び立つ時代には・・・ドンのお考えは正しいのです」
イネス「これもひとつの形なのかもしれない・・・重力に引かれる魂が造りだした・・・」
クワトロ「・・・・・・」
コロス「・・・万丈・・・あ、あなたという人は・・・」
万丈「あなたがいい例なのだ、コロス。ドン・ザウサーへの想いが、愛情だけが心の中のすべてを占め・・・他に何も考えられないメガノイドになっている・・・」
コロス「そう・・・あの人を愛することが・・・私の命なのですから・・・」
万丈「だが、それも終わりだ、コロス・・・！」
ルリ「巨大なエネルギー接近」
ユリカ「まさか・・・増援！？ ルリちゃん、識別は！？」
ルリ「不明です。ですが、おそらくメガノイドです」
〔敵ユニット出現〕
ドン「コロ・・・ス」
コロス「あ、あなた・・・！？」
ドン「コロス・・・お前を傷つけるのは・・・誰・・・だ・・・」
万丈「ドン・・・！ ドン・ザウサー！」
アクセル「総大将まで登場か。・・・これは・・・まずいかもな」
ドン「そう・・・か。わかったぞ・・・お前らだな、いつもコロスを・・・哀しませていたのは・・・！｝
コロス「あな・・・た・・・あなた・・・」
〔敵ユニット撃破〕
ドン「おお・・・コロス・・・！」
万丈「・・・どこを見ている、ドン・ザウサー。コロスは死んだ。次はお前の番だ」
ドン「コロスを哀しめた罪・・・コロスを傷つけた罪・・・一身に受けるがいい・・・ロンド・ベル・・・！」
ユリカ「あれがメガノイドのボス・・・ですかぁ！？」
ルリ「めっちゃ大きいんですけど」
ドン「おおおおおお！ 許さんぞ・・・万丈ォォォォォォッ！」
〔ドン、気力＋５０〕
万丈「・・・！！」
ドモン「この気迫・・・でかいだけではなさそうだな・・・！」
勝平「へん、で、でかいだけのメガノイドじゃねえか！」
ケーン「弾も当て放題だぜ！ ・・・と、いくといいけどな」
チボデー「違いねえ。歯ごたえのありそうな野郎だぜ」
ルリ「ものすごいエネルギーがドン・ザウサーから感知されます」
万丈「みんな気をつけろ。こいつはただのメガボーグじゃない。・・・ドン・ザウサーなんだ！」
ドン「・・・・・・」
＜リサー撃破＞
アイサー「万丈・・・様」
万丈「アイサー！？ アイサーか！」
アイサー「万丈さま・・・今度こそ本当に、お別れ・・・」
万丈「ああ、そうだ。先に行ってくれ、アイサー」
アイサー「万丈さま・・・そんなことは・・・言わないで・・・。あなたが・・・あなたこそが、人間と・・・メガノイドの・・・」
リサー「なにを言っている、アイサー！？ まさか・・・万丈！」
〔敵ユニット撃破〕
万丈「・・・・・・」
＜トーレス撃破＞
トーレス「そ、そんな！ ボクが！」
万丈「終わりだ！ コマンダー・トーレス！」
トーレス「そんな・・・キエル！？ ボクの・・・ボクの夢は！」
〔敵ユニット撃破〕
ウリバタケ「現実と趣味・・・両立できねえからこそ、趣味は楽しいのさ。それがわからんとは、マニアじゃねえな」
万丈「違うな、ウリバタケくん。それができないのがメガノイドなのさ・・・
＜万丈vsドン＞
ドン「万丈ォ・・・お前は・・・あの男の・・・・・・・・・でありながら・・・なぜ・・・」
万丈「だからだよ、ドン・ザウサー！ だからこそ、お前は僕の力で倒さなければならない・・・！」
＜ドン撃破・勝利条件達成＞
ドン「コ・・・ロ・・・スゥゥゥゥ！ 万丈ォォォ・・・忘れ・・・るな。お前も・・・しょせん・・・」
ルリ「巨大エネルギー波、来ます！」
〔敵ユニット撃破〕
万丈「僕は・・・嫌だ・・・」
ルリ「メガノイド軍、完全消滅しました」
リョウ「とんでもない奴だった」
アルゴ「それもこれで終わりだ」
万丈「・・・・・・」
アクセル（なんだ・・・宿敵を倒したはずなのに・・・あまりうれしそうじゃないな）
アカツキ「さぁて、それでは古代遺跡を占拠といきますか」
ユリカ「相転移砲・・・最大出力でいきますっ！」
アカツキ「え～～～ッ！？」
エリナ「え、何するの！？ 敵はもういないのよ！？」
ユリカ「目標、極冠遺跡の中央」
ルリ「了解」
アカツキ「ちょっと待てぇぇぇっ！」
メグミ「各機、古代遺跡から離れてください！ 危険です！」
アカツキ「ど、どういうつもりだ、ミスマル・ユリカ！？」
ユリカ「どういうつもりもこういうつもりもありません。あんなものがあるから戦争になるんです」
ハヤト「そういうこと。こんなもんは敵味方、どちらが持っていても手に余る」
ジョルジュ「それでいて、なくてもいいものです。かつて滅びたものに、今を生きる我々が振り回されてはいけません」
クワトロ「やや短絡的だとは思うが、現時点では仕方あるまい」
ユリカ「そういうことで、跡形もなくパーッと壊すことにしたんです！」
リリーナ「和平の可能性も出てくると考えました」
エリナ「正気なの！？ やめなさい！」
ユリカ「相転移砲、最大出力で発射！」
ルリ「了解」
アカツキ「ああ～！ こら待てぇぇっ！」
宇宙太「ようし、やっちまえ！」
アカツキ「やめろ！ 遺跡がなくなったら、これまでネルガルのしてきたことが」
アキト「パーになるんだろ、いいじゃないか」
〔味方ユニット離脱〕
〔ユリカ、後退〕
ルリ「遺跡よりフィールド反応」
ユリカ「かまいません。発射ぁっ！」
〔遺跡に相転移砲命中〕
ユリカ「え？ え？ え？」
ルリ「遺跡に相転移砲の効果をキャンセルされました」
ユリカ「何よそれ」
レイン「遺跡に備わった防衛機能なの？」
ジャック「ＯＨ、ＮＯ！」
アカツキ「フッフッフッフッフッ・・・ハァァッハッハッハッハッ。ああ、よかった」
エリナ「無理しちゃって」
アキト「どうするユリカ？」
ユリカ「もう一発行きます！」
ルリ「ダメです」
ユリカ「へ？」
ルリ「エネルギーが足りません」
勝平「戦闘中に結構使ってるじゃん！」
ルリ「あれはエネルギーを絞ってます。無理矢理つなげたＹユニットの負担が大きいので」
プロスペクター「今回はフルパワーでしたからなあ」
ルリ「そうです。大気圏内では相転移エンジンの効率低下。フルチャージまで、あと２０分かかります」
ユリカ「え～～、何とかならないの？」
ルリ「なりません」
ユリカ「はぁ～～」
アカツキ「だめだよ、みんな。文化財は大切に」
ユリカ「アカツキさん、お願いです。遺跡は壊さなきゃ、戦いは終わらさなきゃ・・・」
アカツキ「それがキミの『私らしく』かい？ ハッ、ホント、キミらはどこまでもゲキ・ガンガーだな」
アキト「何だと！？ アカツキ、俺はもうゲキ・ガンガーは捨てた！」
アカツキ「ほぉ～～」
九十九「テンカワくん！？」
アキト「白鳥さんを撃った・・・木星の奴らを見てわかった！ あれが俺の好きなものの正体だったんだ！ 倒すべき・・・敵だ！」
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
かぐらづき 司令室
三郎太「優人部隊、集結完了しました」
草壁「よし。すぐに出撃だ！ 遺跡周辺の動きは？」
源八郎「メガノイドとナデシコが戦い、現在はナデシコが遺跡を制圧しています。どういう意図かわかりかねますが、攻撃を加えているようです」
元一朗「攻撃を？」
草壁「いかん！ 奴らはあの遺跡の価値をわかっていない！ 直ちに出撃だ！ あの遺跡に傷をつけさせてはならん！」
三郎太「はっ！」
元一朗（・・・あれが破壊されれば・・・我々の後ろ盾はなくなる。・・・まさか・・・地球人はまだ、我々と？）
火星極冠遺跡
プロスペクター「この遺跡の一部は、まだ生きています」
ライト「メガノイドが修理したとか？」
イネス「その可能性はないわね。彼らも調査段階だったようだし」
エリナ「問題は、その稼働している部分、プレートのように見える部分だけど・・・ボソンジャンプに反応して活性化するのよ」
チボデー「ってこたぁよ」
ルリ「ボソンジャンプのコントロールシステム・・・」
イネス「ご名答」
エリナ「そのシステムを解明できれば、生体ボソンジャンプを独占的に使用できる」
アカツキ「地球連邦や木星が手に入れる前に、遺跡を独占してしまえば・・・我々は人類の未来に対して、最大の切り札を持つことになるのさ」
ユリカ「そうはいきません。この遺跡は、ボソンジャンプのコントロールシステム・・・ええと・・・」
イネス「演算ユニット」
ユリカ「その演算ユニットごと破壊します」
アカツキ「どうやって？ 相転移砲でもダメだったんだよ」
ユリカ「簡単です。さっきは、外から攻撃したからフィールドに守られたんです」
ドモン「なるほど、中から破壊しようというのか」
ウリバタケ「演算ユニットそれ自体に防衛システムがあるわけじゃねえからな」
ユリカ「演算ユニットだけ壊しても仕方ありません。もともとこんな遺跡残す気ないし、派手にぶっ壊しましょう！」
アカツキ「派手にって言ったってだな。君に移籍を壊すような権限は・・・」
ユリカ「あります、艦長ですから。・・・それから、忘れないでください。アカツキさんもエリナさんも、今はナデシコのクルー、つまり私の部下なんですから」
アカツキ「俺はネルガルの会長だぞ、ナデシコの所有者だ！」
ギャリソン「お待ちを。・・・今のナデシコは軍属です。民間企業からの戦時特別処置で徴収されたのと同じ扱いになっておりますな」
バニング「しかも所属は第１３独立部隊ロンド・ベル・・・独自の判断での行動が許されている」
クワトロ「・・・でなかれば、ア・バオア・クーに単独で突入などということはできるはずもない」
コウ「・・・？」
プロスペクター「会長、いいかげんあきらめたらどうです。ここではネルガルの会長なんて、何の権限も持たない」
タップ「むしろ、それをふりかざす度に、みんなのひんしゅくを買うってね」
アカツキ「・・・くうう」
ユリカ「それでは話を戻します。ナデシコを・・・遺跡の最深部で自爆させます」
ケーン「はあっ！？」
アクセル「おいおい・・・あれはつらいぞ。経験者から忠告させてもらうが？」
ルリ「自爆・・・ですか？」
ユリカ「ナデシコの４つのエンジンを暴走させて、遺跡をドカーン！ うん、これでバッチリ！」
カミーユ「自爆や特攻の類は最後の手段です。これじゃあ・・・」
エリナ「ちょ、ちょっと待ちなさいよ！ あんた、みんな道連れにするつもり？」
ユリカ「まっさかぁ！ もちろん残るのは艦長の私だけ！」
アキト「ちょっと待てユリカ！ お前死ぬ気か！？」
ユリカ「大丈夫、死なないよ！」
アキト「バカ！」
ユリカ「む・・・」
アキト「自分で何言ってるか、わかってるか！？ ユリカ、死ぬぞ！」
ユリカ「むう。死なないよ！ 死なないのっ！」「遺跡さえなくなれば、木連との戦争がなくなるのに・・・！」
バニング「それはそうだろうが、方法がな」
アキト「とにかく！ 自爆はダメだ！」
ユリカ「なんでよ！」
アキト「どうしても！」
ユリカ「私たち、木連との戦争を終わらせられるんだよ！？ 火星の人たちを見殺しにした・・・私たちがだよ！？」
クワトロ「火星の人たち？ ・・・見殺しにしたとは？」
イネス「艦長・・・あなた、気にしていたのね」
リリーナ「落ち着いてください。必ず何か方法があるはずです。・・・ベストがだめでも、ベターな方法が」
ルリ「時間はないみたいです」
ミナト「え！？」
ルリ「木連の部隊が降下してきます」
※※ガイが仲間にいる場合、セリフ追加※※
ガイ「なんだよ、こんな時に！」
ヒカル「もうちょい待ってくれてもいいのに！」
クワトロ「迎撃だ。パイロット各員はデッキへ急げ！」
アカツキ「了解。遺跡は守らないとねえ」
ユリカ「なにか・・・なにか方法はないの・・・！？」
【シナリオエンドデモ終了】
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