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B-5
戦禍の中で立ち上がれ!


サブタイトル
「戦禍の中で立ち上がれ!」


【シナリオデモ開始】

市場
剣人「へへっ、いただきいただき、ありがとさん。あっと、やべぇ! 見つかっちまったぞ。学。まだか」
学ぶ「えーと、終わりました。今日の作戦はこれで終了です」
剣人「よーし、それじゃとっつかまんねぇうちにずらかるぜ! 田之助、次郎、急げ!」
次郎「あいよ、あにきっ」
田之助「は、腹へったなぁ・・・」
トン助「ぶひっ、ぶひっ」

町はずれ
ボロ家
剣人「おーい、おちゃめ。おみやげだ」
おちゃめ「わーい、食べ物でしゅ」
早苗「こんなにたくさん・・・。剣人くん、あなたたち、またやったのね」
剣人「なにが? オレたちはちゃんと働いて、もらってきたんだぜ」
田之助「んだよ、かっぱらいなんかしてねぇす」
次郎「わ、ばかっ」
早苗「ちゃんと返してきてちょうだい。あたしたちが力をあわせて生活しているのは、こんなことのためじゃないはずよ」
剣人「へん、冗談じゃねぇや。腹へらしてひぃこらいうなんて、ゴメンだね」
早苗「そう、それならいいわ。あたしが返してくるから」
学(いいんですか、剣人さん。いけば袋叩きにされてしまいますよ)
剣人(へん、しるもんか)
弾児「ケッ」
剣人「なんだよ」
弾児「別に。みっともねぇ奴だと思っただけさ」
剣人「なんだと、この野郎ッ!」
弾児「うるせぇんだよ、かっぱらい」
早苗「ちょっと、二人ともやめてちょうだい」
剣人「熱だしてぶっ倒れてたところを助けてもらったのは、どこのどいつだ」
弾児「フン、放っておいてくれてもよかったんだぜ。俺はな、てめぇのツラよごしてまで生きていたかねぇんだよ」
剣人「なにをっ!」
早苗「もう、二人とも、いいかげんにしてちょうだい!」

山間部
タワー司令所
ヤマサキ「偽装作業はまもなく終了します」
隼人「これで少しは、時間がかせげるか」
ニュング「だといいのだが。修理もとどこおっておるし、補給の手配もしなければならんからな」
隼人「一刻も早く真ドラゴンを捜さねばならんというのに、OZめ」
ニュング「財団の者たちが、もう少し事態の深刻さについて、真剣に考えてくれればいいのだが・・・」
敷島「ハハハッ、それは無理というものだ。あの手の連中は、自分たちの屋敷がやられでもしないかぎり、それが真の脅威だと気づくことはできんよ」
ニュング「反論のしようがないが・・・リリーナ・ピースクラフトが財団と地球圏統一国家の代表となってからは、少しは変わってきているとも聞く」
隼人「しかし、連中がその気になるのを待っているほど、余裕はない」
ニュング「せめて彼がOZの指揮をしていれば・・・。ヤマザキくん、デルマイユ公は異変の前に宇宙に上がったままだといったな」
ヤマザキ「はい。その後、地上ではデルマイユ公の動きは確認されていません」
ニュング「幽閉されているという、かつてのOZ総帥のトレーズ・クシュリナーダの居場所は、わかっているのかね」
隼人「なにを考えているのです、伯爵」
ニュング「トレーズならば、真ドラゴンの捜索と解体がいかに重要か、わかるはずだ。OZ内部にも、彼の失脚に疑問をもち、いまだ彼を慕う者も多いと聞く。デルマイユ公がいないいま、彼が再び指揮をとれば、あるいは・・・」
隼人「バカな。確かに奴は対インベーダーにかなりの戦力を割いていたが、クーデターを指揮したのも奴だ。それに我々も、奴のおかげでずいぶんと手痛い敗北ををしてきた。ハンゲルグがいれば、奴をわざわざOZの指揮官に戻してやるなど、認めはせんでしょうな」
ニュング「だがな、ベスパも勢力を広げつつある。このままでは、動きがとれなくなるかもしれんのだ。何か手は打たねばならんだろう」

山間部
タワー休憩室
オデロ「山向こうの町に、ベスパがきてるだって?」
ウッソ「それ、本当なんですか?」
ケイ「オリファーとマーベットがいってたんだ、そのはずでしょ」
さやか「ベスパが、こんなところでいったい何をしてるのかしら」
甲児「・・・いっちょオレたちで、偵察でもしてきてやるか」
ボス「お前にしてはいこというじゃないかよ、兜」
甲児「へへっ、ついでだ、みんなで行こうぜ。町にいきゃ、カルルのミルクもあるかもしれないだろ」
シャクティ「あ、そうですね」
ウッソ「ちょっとシャクティ」
シャクティ「町にいけば、情報だって手にはいるのよ」
オデロ「気晴らしにもなるしな。いいんじゃないの。な、ウッソも行くだろ?」
ウッソ「うん・・・そうだね」
スージィ「あたしも行く! おっきい町にいけば、甘いものだって買えるかもしれないしさ」
ガイ「おいお前ら、無茶いうなよ」
ジュン「そうよ、ベスパにつかまったらどうするの」
ウッソ「僕たちだけなら、大丈夫だと思います。見つかっても怪しまれないと思いますし、情報集めてきますよ」
ジュン「そうね・・・ウッソや甲児たちだけなら、大丈夫かもしれない」
ケイ「なによ、じゃあたしはダメってこと?」
ウッソ「あっ・・・あの、すみません、ケイさん。僕そんなつもりじゃ・・・」
ケイ「あはは、ウソウソ。行きたいのは確かだけどさ。気をつけていっといでよ」
ウッソ「はい!」
シャクティ「・・・」

山間部
タワー休憩室
ガイ「おいおい、ホントに行っちまったけど、いいのか、あれ」
ジョッシュ「気晴らしは必要かもしれない。まだ子供だからな。戦うばかりでこんなところに閉じこめられていたら、つらいだろうさ」
鉄也「フン、お前は連中と違って、長いことインベーダーどもと戦ってきたと聞いていたが、そうとは思えない甘さだな」
ジュン「ちょっと、鉄也」
ジョッシュ「・・・どういう意味だ」
鉄也「戦いに子供だなんだってのは、関係ない。戦うことを選んだのなら、なおさらだ。そのくらいわかっていると思ったがな」
ジョッシュ「オレが奴らと戦ってきたのは、必要だったからだ。オレは軍人でもレジスタンスでもない。お前だってただの民間人だろうに」
鉄也「俺とジュンは、ずっと戦うための訓練を受けてきた。覚悟が違う」
ジョッシュ「だからなんだ。それを彼らに押しつけようっていうのか。とんだ考え違いだ」
鉄也「だから、お前は甘いといったんだ」
ガイ「おい、もうやめろ、お前ら」
ケイ「そうよ、こんなところでいい争いなんて、こっちが気分悪くなっちゃうじゃない。いいかげんにしないと、ガイがキレるわよ。こいつ、キレたら見境いないんだから」
ジョッシュ「・・・」

町はずれ
ボロ家
剣人(バカヤロウ。オレだって、かっぱらないなんかしたくねぇんだ。だけど・・・みんな死んじまって、どうしようもねぇじゃねぇか・・・)
おちゃめ「大変、大変でちゅ!」
剣人「どうした、おちゃめ」
おちゃめ「はやくきてくだちゃい!」

町はずれ
ボロ家
早苗「剣人くん・・・」
剣人「うわっ、ありゃ市場の連中か。あんな大勢できやがったのか・・・」
弾児「てめぇがバカスカかっぱらってくるから、こうなるんだ!」
剣人「うるせぇ! 腹すかして死ぬよかマシだい」
弾児「ガキみたいなこといってんじゃねぇ!」
剣人「ちっ、とにかく、いまは早いとこずらかろうぜ」
学「はい。ほとぼりが冷めるまで、離れているしかなさそうですね」

海岸ぞいの山
剣人「ちっきしょう、しつこい奴らだ。まだ追っかけてきやがる」
田之助「うわぁっ!!」
早苗「きゃぁっっ!!」
剣人「どうした、二人とも大丈夫か!?」
早苗「え、ええ、大丈夫よ」
学「どうやら、地面の下に横穴があったみたいですね。二人はそこに落ちてしまったようです」
剣人「ちょうどいいや。そこに隠れようぜ」

海岸ぞいの山
田之助「は、腹へった・・・」
次郎「あにき、これどこまで続くんだよ」
剣人「おっと、なんか変なところに出たぞ。あぁ? なんだこりゃ」
早苗「機械の部屋・・・?」
学「・・・間違いない、間違いありません」
剣人「どうした、学」
学「これは、地球の物ではありません」
剣人「おいおい、ホントかよ」
早苗「それじゃ、あたしたちは、どこにいるの?」
学「わかりません。ですが、僕たちにとって未知の場所であることは、間違いないでしょう。えーと・・・」
剣人「お、おい学、触っちゃまずいんじゃないのか」
学「まかしといてください。ふむふむ、この計器が・・・うわぁっ!! 虫! 虫がぁっ!! 助けてっっ!!」
剣人「わっ、バカ、そんなに適当に押しまくったら・・・」

海岸ぞいの山
〔システムの動作音〕
〔画面、振動〕

弾児「ちっ、何か動き出したみたいだぜ」
剣人「明るくなったな・・・おい画面に映ってるのって、外じゃないのか」
〔扉の開閉音〕
アール「バカ者!! なんてことをしてくれたんだ、お前たちは! 地上に出てしまったではないか! お前たちのおかげで、この宇宙船の存在が気づかれてしまったぞ!}
剣人「宇宙船だぁ!? じいさん、あんた宇宙人か!?」
学「すごい、ゼントラン以外の地球外技術で造られた船なんて、初めて見ました!」
アール「感心するのはよいが、お前たちのせいでベスパとならの偵察隊に、発見されてしまったではないか!」
早苗「ザンスカール帝国の軍隊が・・・?」
弾児「そういや、町にきてたって話があったな。やっかいなことになりやがったぜ」
おちゃめ「えーっ、どうなっちゃうんでちゅか!?」
アール「この、バカ者どもめ」
〔機械の動作音〕
剣人「うわっ、なんだこれ!? くそっ放せ、放しやがれっ!」
学「剣人さん! 弾児さん!!」
弾児「くっ、おろせ! おろすんだ!」
剣人「じじいっ、オレたちをどうするつもりだ!!」
アール「どうするか、見ておれ」
剣人「なにをする気だ!? よせ、やめろぉっ!!」


オデロ「いいな、この町。まだ住めそうなとこが、たくさんあるぜ」
ウッソ「甲児さんたちも先に行ったみたいだし、僕たちも行こうよ」
ウォレン「オデロ、あんなところに野宿してる人たちがいるよ」
オデロ「ここらはあんまりインベーダーも出ないのかもな。ここに住むのもいいな。人がけっこういるしさ」
ウッソ「でも、ベスパがきてるっていってたじゃない。それでもいいの?」
オデロ「あ、そっか」
スージィ「あ・・・お姉ちゃんだッ!!」
ウッソ「スージィ、どこいくの!?」


スージィ「お姉ちゃぁぁん!!」
ファラ「ん・・・?」
スージィ「あ・・・ご、ごめんなさい・・・人違いでした・・・」
ウッソ「スージィ、勝手にいったら危ないよ。あ、すみません。この子、戦災で・・・」
スージィ「・・・」
ファラ「お姉さんと間違えたのかい。・・・大勢いるんだね?」
オデロ「このあたりに住めればと思ってさ」
ファラ「一緒に暮らせる仲間がいるのは、いいことさ。ただ・・・こうはっきりした町は、よくないよ」
オデロ「ベスパのターゲットにされちゃうってことですか」
ファラ「気をつけるんだね」


南の空港に、ベスパがいるんだってさ。あれ、スージィは?」
シャクティ「それが、さっきの人について行っちゃったみたいなの。あそこのお店に入っていったわ」
オデロ「しかたねぇ、オレたちもいくか」
シャクティ「ウッソ、わたし外で待ってるから、カルルに何かやわらかいものでも買ってきて」
オデロ「でもあれ酒場みたいだぜ」

ファラ「店主、ビールを。それと、ホットチョコレートもな」
スージィ「あ、ありがとう、お姉さん。お姉さんも、旅をしてるの?」
ファラ「まぁそんなところさ。おいしいかい。おや、みんなきたね」
ウッソ「すみません、温かいミルクはありますか?」
オデロ「こいつはウッソってんだ。オレはオデロでこっちがウォレン」
ウッソ「お姉さんも、戦災にあわせたんですか? それとも、インベーダーかな・・・」
ファラ「・・・もともと、家なんてないんだよ」


ウォレン「ねぇ、なんだか外が騒がしいよ」
甲児「あ、いたいた。外にシャクティがいなけりゃ、わかんなかったぜ」
ウッソ「どうしたの、甲児さん」
甲児「それがよ、ベスパが広場にギロチンを設置するっていってるらしいんだ。みんな大騒ぎでさ」
オデロ「なんだって!?」


甲児「あれが、ギロチンか・・・」
オデロ「ベスパめ、こんなところまで・・・」
スージィ「・・・」
ファラ(ギロチンのディスプレイなど、いくら命令とはいえ、やりたくはなかった。ギロチンの家系には、ついてまわることなのか・・・)
ウッソ「あの、大丈夫ですか?」
ファラ「ああ、なんでもないよ。まだほかにも仲間がいたんだね」
さやか「なんだか、ご迷惑をかけてしまったみたいですね」
ファラ「いいさ。それより、人が集まって騒ぎが大きくなってきたみたいだ。あんたたちは、よそへ行っていたほうがいいよ」
甲児「なんかヤバイ雰囲気になってきたな。たしかにその方がよさそうだ」
オデロ「ベスパはさ、あれで占領地域を拡大したつもりでいるんだぜ」
ファラ(なにも、この広場じゃなくてもよかろうに・・・)
スージィ「お姉さんも気をつけてね」
ファラ「ああ。ちゃんと逃げるんだよ」(暴動になるな・・・ビール一杯ゆっくり飲むこともできんとは)


空港
ファラ「状況を説明しろ」
ザンスカール兵「ハッ、中佐。現在町で暴動が発生中です。警備隊の一部が武器を奪われ・・・」
ファラ「ん? ドゥカー・イク大尉、なぜガッダール隊が出撃準備をしている。たかが町の連中の暴動に、新型のガリクソンを出す気でいるのか?」
ドゥカー「町での暴動だけでなく、未確認の宇宙船らしきものをキャッチしたのであります」
ファラ「宇宙船だと? リガ・ミリティアの“タワー”ではないのか」
ドゥカー「報告にあったものとは、あきらかに違います。発見した偵察隊が向かっておりますが、所属は不明。抵抗の予想されますので、我々も向かいます」
ファラ「よし、許可する。やってみせろ」
ドゥカー「はっ」

町はずれ
シロー「お兄ちゃん、どうするの?」
甲児「ベスパが本格的に動き出す前に、はやいとこ引き上げようぜ。さやかさん、シロー、パイルダーに乗ってくれ」
オデロ「ウッソ、オレたちはワッパで戻る。お前はコアファイターで先に戻れよ」
ウッソ「はい。オデロさん、シャクティたちを頼みます」
オデロ「おう」
ボス「俺はどうすりゃいいんだよ、兜」
甲児「いけね、ボスがいたか。お前じゃウッソの後ろは無理だろうし・・・」
ボス「しかたねぇ、パイルダーの横につかまってくだわさ」
ウッソ「ええっ、危ないですよ!?」
甲児「なぁに、ボスなら大丈夫だって。よし、いくぞ」
さやか「ボス、落ちないでよ。拾うの面倒なんだから」
ボス「そりゃねぇぜ、さやかぁ」

町はずれ
甲児「あん、なんだありゃ? おいウッソ、あっちの山のほう見てみろ」
ウッソ「あれ、宇宙船みたいですね。あっ、ベスパのモビルスーツ隊が出てますよ!」
ボス「なんだって? そいつはまずいじゃねぇの」
さやか「なにしてるの、甲児くん、ウッソくん。見つからないようにして、急いでもどりましょう!}
甲児「ちぇっ、わかってらぁ」

山間部
タワー司令所
ニュング「そうか、ベスパがギロチンをな・・・」
隼人「町で暴動か・・・だが、お前たちが見た宇宙船らしきものが気になるな。ベスパが出ているといったな」
ウッソ「はい」
隼人「・・・単独で戦っている者たちなら、戦力になるかもしれんか」
甲児「オレたちみたいにってか」
オリファー「出ますか?」
隼人「ベスパの駐留部隊がいるとなると、このタワーに敵の目を向けさせないために、そちらでの戦闘を陽動にできる。出てくれ。ただし、シュワルツとゲッターチームは、こちらが発見されたときのため、残っていろ」

山間部
タワー格納区画
クロノクル(戦闘部隊が出ただと? やはり我が軍がきているという噂は、本当だったようだな。この機を逃すわけにはいかん)

山間部
タワー格納区画
クロノクル「そのまま動かないでもらいましょう」
ニュング「なに、君は・・・敵だ、敵が侵入しているぞ!」
クロノクル「くっ、貴様っ!」
〔殴打音〕
〔画面、振動〕

カテジナ「伯爵!? あ、あなたは・・・」
〔人が倒れる音〕
クロノクル「女、余計なことはしないでもらおう」
カテジナ「きゃっ・・・」
クロノクル「失礼。動かないでもらいたい」
ケイ「敵だって!?」
ガイ「どこだ!?」
シュワルツ「くそっ、てめぇっ!!」
クロノクル「動くな。動いたら、二人を撃たざるをえなくなる。そんなことはさせないでくれ」
ニュング「・・・何者なのだ」
クロノクル「オイ・ニュング伯爵、リガ・ミリティアの指導者の一人と見ました。私と一緒にきていただく」
ニュング「ベスパのイエロージャケットか! 言いなりになど・・・」
クロノクル「女、ワッパの運転はできるな? 君も一緒にきてもらおう」
ニュング「いかん、シュワルツくん、この男を撃て!」
シュワルツ「くっ・・・」
クロノクル「道をあけてもらおう」
【シナリオデモ終了】

【戦闘マップ開始】

〔味方ユニット出現〕
弾児「いったい、どうなってるんだ、これは」
剣人「ロボットぉっ!? オレ、これに乗っちゃって・・・」
アール「その通り。それは戦闘ロボ・アトラウスだ」
剣人「す、すんげぇ・・・」
アール「戦闘機ガンパー。弾児くん、それがキミのメカだ」
〔敵ユニット出現〕
次郎「あにき、ベスパのモビルスーツだ!」
ザンスカール兵「なんだ!? 隊長、人型と戦闘機です」
ザンスカール兵「見たことのない機体だ。データにもない。全機、攻撃をかけるぞ。敵の正体は後で調べればいい。手柄をたてるチャンスだ」
ザンスカール兵「了解!」
ザンスカール兵「第2分隊は宇宙船を制圧しろ」
ザンスカール兵「ハッ!」
〔剣人、前進〕
〔弾児、前進〕

剣人「うわあぁぁぁぁっっ、どうなってんだ!?」
弾児「クッ・・・」
アール「急いで叩くのだ。ぐずぐずしていると、敵が増えるぞ!」
〔剣人、前進〕
〔弾児、前進〕

剣人「く、くそっ、そんなこといわれても・・・弾児、なんとかしやがれ!」
弾児「うるせぇ! こっちもてめぇと同じで、出たトコ勝負なんだ! どこに飛んでくかわかんねぇんだよ!」
〔剣人、後退〕
〔弾児、後退〕
〔ゾロ、剣人へ接近〕

[イベント戦闘「剣人vsゾロ」]
剣人「いてぇっ! くそぉっ、やりやがったな!」
アール「いいぞ剣人くん。ブーメランカッターを使え」
剣人「こ、こいつか!?」
[イベント戦闘「剣人vsゾロ」]
アール「そうだ。その調子で、敵を叩くのだ」
〔画面、アダルスを指定〕
アール「今このアダルスがやられるわけにはいかん!」
<戦闘開始>

<敵全滅・味方援軍1出現>

剣人「へっ、さまぁみやがれ」
次郎「あにきたち、カッコイイ!!」
おちゃめ「ホント、素敵でちだ!」
アール「二人ともよく聞くのだ。いまのは敵の偵察隊にすぎん。本格的な部隊が、いま現在こちらへ向かっている」
剣人「へっ、おもしれぇ。やってやろうじゃないか。こうなったら、とことんやってやる。ベスパなんかに好き勝手にされてたまるかってんだ!」
弾児「フン・・・こいつは、面倒なことになってきやがったぜ」
〔敵ユニット出現〕
ドゥカー「やれやれ、偵察隊は全滅か。どうやら、敵とみて間違いないようだな。かかるぞ!」
レンダ「了解!」
剣人「くそ、こんなにいやがるのかよ・・・」
〔味方ユニット出現〕
オリファー「そこの2機、聞こえるか。我々はリガ・ミリティアだ。これより援護する」
ジョッシュ「・・・剣鉄也。これが、お前が望む戦いだ。しっかりやるんだな」
鉄也「ふん、いわれるまでもない。よくみているがいいぜ。お前こそ足をひっぱるなよ」
甲児「へぇ、モビルスーツじゃなくて、でっかいバイクみたいじゃないか。ベスパめ、オレたちが相手をしてやるぜ!」
オリファー「甲児、調子に乗って突っ込みすぎるなよ! ジュンコ、マーベット、散開して甲児と鉄也くんたちをフォローしろ」
ジュンコ「はい!」
ドゥカー「登録済みのガンダムもどきか。やはり、リガ・ミリティアだな」
レンダ「隊長、どうしますか」
ドゥカー「フッ、旧世紀以来のバイク乗りの伝説の復活を願う、我々ガッダール隊の威力をみせてやるまでだ!」
剣人「なんだぁ? いろんなロボットがいるぜ!?」
弾児「剣人、連中はどうやら、こっちに味方してくれるらしい」
剣人「へへっ、ありがてぇ。これならじゅうぶんやれそうだぜ!」

<敵全滅・勝利条件達成>
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

山間部
クロノクル「あれは・・・友軍機か。撤退するのか」
ニュング「クロノクル・アシャー中尉、何度もいうが、ワシは役に立たんぞ」
クロノクル「それは、こちらで決めることだ。女、あれを追いかけろ」
カテジナ「・・・カテジナ・ルースと申します」
クロノクル「そ、そうか。すまないな、いま名前を知ったのでな。行ってくれると助かる。伯爵、もうしばらくご辛抱いただきたい」
ニュング「辛抱はこれから始まるのだろう?」
クロノクル「さて・・・」

山間部
タワー格納区画
スージィ「はい、お水もってきたよ。みんなお帰り!」
ジョッシュ「ああ、ありがとう。・・・何か様子がおかしいな」
スージィ「う、うん・・・」
オリファー「ケイ、何かあったのか?」
ウッソ「どうしたんですか?」
ケイ「それが・・・ニュング伯爵が・・・」
甲児「まさか、こっちも攻撃を受けたってのか!?」
ウッソ「戦死したんですか!?」
オデロ「似たようなもんだ。ベスパのスパイに、連れて行かれたんだとさ」
マーベット「なんですって!?」
オリファー「伯爵がか」
オデロ「ウッソ、お前のあこがれのカテジナさんもだ」
ウッソ「えっ!? そんな、なんで防げなかったの!?」
ガイ「すまねぇ、みんな一生懸命やったんだが・・・」
ウッソ「だったら、防げたはずじゃないですか!!」
オデロ「わめくなよ! こうなっちまったんだから、しかたねぇだろ!!」
ウッソ「しかたない!? しかたないわけないだろっ!! なんでそんなことがいえるんだよ! このっ!」
〔殴打音〕
〔画面、振動〕

オデロ「なにしやがる、この野郎っ!!」
〔殴打音〕
〔画面、振動〕

ウッソ「くそぉっ!!」
シャクティ「ウッソ、やめて。こんなの、ウッソじゃない」
ジュンコ「そうだよ、坊や。ちょっと落ち着きなよ。ガイ、坊やを押さえて」
ガイ「あ、ああ・・・すまねぇ、ウッソ」
ウッソ「く・・・放して、放してよガイさん!」
シャクティ「ウッソ・・・」

山間部
タワー司令所
隼人「聞いたとおりだ。伯爵とカテジナ・ルースの行方はわからん。残念だが、いまの我々の状態では、奪還のために捜索し、攻撃をしかけている余裕はない」
マーベット「・・・」
シュワルツ「町の方は、こっちの工作員を潜り込ませたんで暴動がでかくなって、とりあえずベスパは撤収したらしい。ま、お前らが主力部隊をやっちまったからかもしれねぇがな」
隼人「いい陽動になった。敵のスパイがこのタワーの場所を知らせたかもしれんが、我々も、もう移動できる状態だ」
敷島「それで、例の船とロボットはどうなのだ」
オリファー「あまり話をしてもらえなかったのですが、どうやら異星人のようです。戦闘ロボットに乗っていたのは、地球人のようでしたが」
敷島「ほう、異星人か! ゼントランの情報から、宇宙には多くの文明があることはわかっておったが、実際に接触するのは、はじめてだ。実に興味深い。ぜひともその船とロボットを見てみたい」
隼人「ふむ、使えるかもしれんな。私と敷島博士で、直接出向こう」
オリファー「では、私も護衛として同行しましょう。ジョッシュ、君もきてくれ」
ジョッシュ「了解」
隼人「頼む」

海岸ぞいの山
アダルス艦橋
弾児「それで、じいさん、あんたは何者だ。それともう一つ、なぜよりによって俺たちを戦闘メカに乗せた」
アール「ジン・ジャハナムとかいうのがくるのだろう。わしが何者であるかは、その連中がきてから話してやる。わしには目的がある。そのために、地下に潜み、情報を集め、このアダルスを修理し、万全のそなえをするはずだったのだ。ところが、地球人の軍隊に見つかってしまった。お前たちが転がり込んできたいせいでだ!」
剣人「そりゃ、悪かったな」
アール「アダルスを守るためには、お前たちに戦わせるほかなかったのだ」

海岸ぞいの山
アダルス艦橋
敷島「すばらしい。実にすばらし戦闘メカだ」
アール「そうだろうとも。それがわかるとは、あなたもよい科学者のようだ。あと1体、ベラリオスがいれば、完璧なのだが・・・」
剣人「なんだい、そのベラリオスってのは」
アール「スクリーンに出す」
〔モニターの開閉音〕
ベラリオス
アール「エリオス皇帝に献上された、地球のライオンをもとにしておる」
おちゃめ「わーい、ライオンのロボットでちゅ!」
アール「この3体が合体したとき、巨大戦闘ロボット、ダルタニアスとなるのだ」
オリファー「ほう・・・すごいものだな」
敷島「ふむ、合体か。1体が自律型というのがおもしろい。よくできておる」
アール「当然だ。わしの頭脳と、我が祖国エリオス帝国の技術の粋を結集しておる」
隼人「そのエリオス帝国のことと、あなたの目的とやらを聞かせてもらいましょう」
アール「エリオス帝国は、いくつもの星々を従え、豊かな富と科学力をもって繁栄していた、銀河中心近くに広がる星間国家だった。だが友好国のはずのギシン星が、反旗をひるがえした」
敷島「そうか、思い出したぞ。エリオス帝国、ゼントランから提供を受けた情報にあったはずだ」
アール「あの戦闘種族と和解が成立していたとは、驚いたものだ。・・・わしはエリオスの栄光を守らんと、ギシン軍に対抗するためダルタニアスを作った。ところがなんたること、図に乗ったギシン星のものどもは、おそれ多くも皇帝陛下のエリオス星を攻撃。強力な軍団をつくりあげていたギシン星によって、エリオス星は壊滅。エリオス帝国は滅亡したのだ」
隼人「星間帝国が、滅亡だと・・・」
アール「それほど、ギシン星の奴らは容赦がなかった。わしは、いつの日かエリオス帝国の再興をと願い、まだ3才だったハーリン皇子を連れ、ベラリオスの故郷である地球へと落ち延びた。ところがなんたること、大気圏突入の衝撃で機能の一部が故障し、地球の軍隊の攻撃を受けるはめになった。なんとかふりきったのだが、ベラリオスはアダルスから離れてしまったのだ。およそ50年前のことだ」
剣人「50年前!? じいさん、それじゃあんた100才近いのか!?」
学「剣人さん、異星人の年齢を地球人と同じに考えてはいけません」
アール「それはそうだが、わしらは地球人とたいしてかわらん。地球にくるときは、冬眠カプセルに入っておったのだ。だが、自動的に再生するはずが、故障のせいでハーリン皇子のものだけが作動した。わしはつい最近ようやく目覚め、アダルスの記録からそれを知った。そして、ハーリン皇子の行方、ベラリオスの行方を捜しつつ、アダルスの修理につとめていたのだ。すべてはエリオスの再興のためにな」
隼人「では・・・」
アール「地球人同士の争いに巻き込まれるのは、ごめんだな。アダルスはもう一度地下へ潜らせ、バリアを張って見つからんようにするだけだ」
オリファー「なんだって?」
敷島「ハハハッ、それはいいが、インベーダーによって地球が死滅してしまっては、飛び立つ前にこの船もやられてしまうかもしれんぞ。仮にいま皇子とやらが生きていたとしても、そのときには死んでおるだろうしな」
アール「・・・」
隼人「それに、閉じた空の問題もある」
アール「・・・地球が本来の次元から、ほとんど切り離された状態にあるのは、知っておる」
ジョッシュ「次元が・・・切り離されている?」(あの事故の原因・・・親父が“ファブラ・フォレース”と呼んでたのは、確か異次元とのゲートらしいと、クリフがいっていた。やっぱり、あれが・・・)
隼人「・・・解決策は!?」
アール「それはわからん。完全に閉じてはおらんので、このまま地球が死滅することはなかろうが、いずれはそれも考えねばならんとはおもっておった。・・・わかった、協力してやってもよい」
敷島「ハハハッ、そうとも。そうこなくてはな」
アール「ただし、条件がある」
隼人「聞こう」
アール「一つは、いつかエリオスを滅ぼしたギシン星間帝国が戦う日が来た時には、お前たちがわしに協力すること」
隼人「いいだろう。現状を打破できねばその先はない。またその連中が地球に来るなら、我々地球人類との友好のためではないだろうからな」
アール「もう一つ、ベラリオスの捜索だ。記録からお前たちがヨーロッパと呼ぶ一帯のどこかへ落下したものと推測しておる」
隼人「わかった。それも引きうけよう」
弾児「ちょっと待ちな。リガ・ミリティアの大将さんよ。そいつがもしアトラウスとガンパーを使うってことなら、俺たちを無視して話を勧めないでもらいたいね」
剣人「弾児、お前何をいうんだ。この連中は、インベーダーをやっつけるっていってんだぜ!? オレのお袋や姉貴は、奴らのせいで・・・」
弾児「黙ってろ、剣人」
隼人「それで?」
弾児「俺たちがあんたらに同行する条件だ。俺たち全員の、衣食住を保証してもらおうか」
早苗「弾児くん・・・」
隼人「いいだろう。お前たち全員、タワーで面倒をみてやる。ただし、ほかの者にもなんらかの仕事はしてもらう」
剣人「ほんとかよ!? そいつはありがてぇや」
田之助「ま、毎日、腹いっぱい食べられるだか」
次郎「やったね、あにき! これでもうかっぱらいをしなくてすむや」
オリファー「か、かっぱらい・・・? やれやれ、また大変なのが増えるな」

ラゲーン
基地司令室
ドゥカー「ファラ・グリフォン司令、クロノクル・アシャー中尉を保護したと、部下から報告がありました。ご無事だそうです」
ファラ「そうだろう? 中尉はしぶとい方だよ」

ラゲーン
基地司令室
クロノクル「クロノクル・アシャー、ただいま帰還いたしました」
ファラ「無事でなによりだ、中尉。これで私も、女王陛下にいやな報告をせずにすむ。そちらがオイ・ニュング伯爵か。いい土産だ。礼をいうぞ、中尉」
クロノクル「ハッ、ありがとうございます」
ファラ「その女性は?」
クロノクル「は、リガ・ミリティアにいたのでありますが、道中いろいろと協力してもらいました。客人として扱っていただきたく」
カテジナ「・・・」
ファラ「フフッ・・・中尉どの、女をむやみに信じない方がいい、というのが、女の私からの忠告であります」
クロノクル「は・・・」
ファラ「ガンダムもどきのほか、“タワー”の戦力の報告は後で出しておいてもらおう。さてニュング伯爵、“タワー”には指導者ジン・ジャハナムがいたというが、本物か? 我々の情報では、そのふざけた名前をもつ人間が、何人もいるようなのだが。それと、各地にあるリガ・ミリティアの工場の場所だ」
ニュング「貴様らに話すことなど、何もない。ギロチンのようなものを使い、街を爆撃してまわるような連中にはな。貴様らなど、インベーダーにやられてしまうがいい」
ファラ「・・・私は苦しめるようなやり方が嫌いでね、伯爵」
ニュング「私もそうだ。私の寿命はもう終わったよ。ギロチンにかけるがいい。しかし、リガ・ミリティアの結束を強くするだけだぞ」
ファラ「コロニーでギロチンを使ったことで、ザンスカールはあっという間に新国家をつくることができ、OZにも対抗できるのだよ。その意味を、伯爵は読み違えていらっしゃる」
ニュング「なら・・・やってみるがいい」

タワー
デッキ
ケイ「これから欧州か・・・。伯爵は連れてかれちゃうし、真ドラゴンは見つからないし、これからどうなるんだろう。あ~、風が気持ちいいなぁ」
ゴウ「・・・」
ケイ「ないよゴウ。仲間も増えたっていうのに、相変わらず一人でウロウロしてんだ」
ゴウ「そんなところにいると、風邪をひくぞ」
ケイ「ほ、保護者ぶるのはやめてよね。あたしは、あんたのことなんて、なんとも思ってないんだから」
【シナリオエンドデモ終了】


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