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B-6
Mr.ネゴシエイター


サブタイトル
「Mr.ネゴシエイター」


【シナリオデモ1開始】
タワー
司令所
隼人「また、真ドラゴンの反応があっただと?」
ヤマザキ「はい。今回はOZの勢力圏内、アルプス山脈を移動中です。現在、OZが攻撃をしかけているようです」
隼人「こちらの部隊は」
ヤマザキ「ベスパと交戦中で、真ドラゴン攻撃には向かえません。・・・真ドラゴン、反応消えました。計器に異常はありません」
隼人「また逃したのか・・・。引き続き、捜索を続けろ。なぜだ、くそっ! 世界中に出没しているというのに、奴を捕獲できないとは」
敷島「やはり、ネックはOZとベスパだな。隼人くん、真ドラゴンとインベーダーに対して協力してもらうため、彼らに使者を送っていたはずだが、どうなった」
隼人「・・・どうもこうもない。交渉の場をもつことすらなく、はねつけられましたよ。地球がこのような状態だというのに、奴らは我々のような者と手を組むことが嫌らしい」
敷島「やはり、無駄だったか・・・」

ラゲーン
基地司令室
クロノクル「ファラ・グリフォン中佐・・・本当に実行なさるおつもりでありますか」
ファラ「やむをえん。リガ・ミリティアに対しても、ロームフェラに対しても、地上の市民たちにも、恫喝をしておくいい機会だ」

タワー
休憩室
オリファー「ベスパの公開放送が流れているだって?」
マーベット「ええ、あれよ。普通の周波数帯で流れているわ」
オデロ「あれ、ギロチンのあるラゲーンの広場か・・・」
甲児「なんだよ、どういうことなんだ?」
マーベット「宣伝よ」
ジョッシュ「・・・あれは、伯爵か。まさか、あいつら・・・」
シュワルツ「・・・おい、ガキどもは、別の部屋へ連れていっておきな」
ジュン「え、ええ・・・そうですね。みんな、いらっしゃい」
シャクティ「・・・はい。ほら、スージィ」
スージィ「う、うん・・・」
マーベット「ウッソは・・・見ておきなさい」
ウッソ「・・・」

タワー
休憩室
〔モニターの開閉音〕
ファラ「我々は、ザンスカールのベスパである。ガチ党の、イエロージャケットだということだ」
ケイ「こいつが地上にいるベスパの親玉ってわけか・・・。ガチ党ってなに?」
マーベット「ザンスカール帝国建設の基本理念は、女王マリアの語る“マリア主義”よ。それ自体は母系社会の成立を目標としたものだけど、それを利用して実質的に支配しているのが、フォンセ・カガチ率いる武闘派政党、ガチ党。ベスパの軍事行動は、すべて彼らが動かしているといわれているわ」
ケイ「へえ、マーベットって物知りなんだ」
シュワルツ「ケッ、お前らが知らなすぎるんだよ」
ファラ「・・・それゆえに、ザンスカールに刃向かう者は、こうなるということを、思い知ってもらう」
ニュング「・・・」
ファラ「・・・やれ」
〔武器の使用音〕
〔画面、フラッシュ〕

ウッソ「あ・・・あぁ・・・」
マーベット「伯爵・・・」
シュワルツ「公開処刑か・・・くそったれどもめ」

タワー
司令所
隼人「そうか・・・お前たちも、見ていたか」
鉄也「ベスパはあれだ。OZへの協力要請も失敗したと聞いた。いったい、これからどうするつもりか聞きたい」
ケイ「そうよ、このままじゃ、いつまでたっても真ドラゴンの破壊なんて、できっこないじゃない」
隼人「・・・トレーズ・クシュリナーダと接触する」
ジュンコ「まさか」
マーベット「・・・本気ですか」
シュワルツ「冗談じゃねぇ。オレたちが何度、奴に煮え湯を飲まされたか、あんただって知らないはずがねぇだろう」
ケイ「ねえ、だれよその人」
オリファー「クーデターを指揮していた、OZのもと総帥だ。ロームフェラ財団の幹部でもある」
ガイ「もと?」
オリファー「詳しい事情は知らないが、しばらく前に失脚したと聞く」
弁慶「おい、お前そんな奴を、どうしようってんだ」
隼人「財団とOZの、実質的な代表者であるデルマイユは、宇宙へあがったままだ。トレーズに復帰してもらい、その上でOZに協力させる」
シュワルツ「無茶苦茶だ!」
ジョッシュ「・・・そんなことが、可能だと思っているんですか」
隼人「わかっている。だがこれは・・・ニュング伯爵の考えでもあったのだ」
マーベット「伯爵の?」
隼人「そうだ。伯爵は少なくとも、我々よりは財団の内情も、トレーズという人物も、知っていた」
シュワルツ「・・・」
弁慶「それで、具体的にどうするつもりなんだ、お前は。まさか俺たちが出向いていくわけにも、いかんだろう」
隼人「そうだ。どのみち、我々ではトレーズを説得することはできんだろう。伯爵は、ある人物に交渉をまかせるつもりでいた」
ジョッシュ「誰なんです、それは」
隼人「ロジャー・スミス。腕利きのネゴシエイター、交渉人として知られている男だ。食えん男だと聞いているがな」

タワー
ブリーフィングルーム
剣人「で、どうなんだよ。火の玉みたって奴は、まだ見つかんねぇのか」
早苗「50年も前のことでしょう? 目撃した人を探すといっても・・・」
学「難しいですね・・・ましてそういったものは、見間違いが多いですし」
剣人「んなこといってたって、しょうがねぇだろ。リガ・ミリティアの連中が、あちこちで聞いてまわってんだろ?」
〔扉の開閉音〕
ボス「おう、こんなトコにいたのかよ」
剣人「なんだボス。見つかったのか?」
ボス「いや、わからねぇんだがよ、それっぽい場所が見つかったらしいぜ」
剣人「ホントかよ!? いくぜ、弾児!」
弾児「おう」

タワー
格納区画
オリファー「二人とも、きたか」
剣人「ああ、ちょいとオレたちで見てくらぁ」
ジュンコ「待ちなよ、せっかちだね。ちょうどあたしたちがいく場所と近いから、一緒に行くんだよ」
剣人「はぁ? なんでだよ。面倒くせぇ」
オリファー「この辺はOZとベスパの勢力圏の間だ。勝手に動き回られては困るんだよ」
剣人「へいへい、わかりましたよ。んじゃ、さっさといこうぜ、お姉さん」

ロジャーの屋敷
ノーマン「お帰りなさいませ、ロジャー様」
ロジャー「ノーマン、私の車だが、ブレーキの効きが1/8インチほど甘くなっている」
ノーマン「おや、そうでしたか。お食事の用意のあと、見ておきます。首尾がよろしくなかったようですな」
ロジャー「こんな時代だ。望むべくもないとはわかているが、犯罪者とてプロであるべきだとは思わないか。ノーマン」
ノーマン「ロジャー様、忘れておりましたが、お客様がお見えになっております」
ロジャー「客を通した? 私の承諾もなしに? ・・・なるほど」

ロジャーの屋敷
さやか(でも、ホントに私たちでよかったのかしら)
ジュンコ(さぁねぇ。噂じゃ女にはやさしいって話だから、この人選ってことらしいけどさ)
ロジャー「この屋敷に無条件ではいれるのは、女性だけというルールがあります。お待たせしました、ロジャー・スミスです。お役にたてますでしょうか、ミス・・・」
ジュンコ「ジュンコ・ジェンコです。あなたの評判を聞いてきたの、ロジャー・ザ・ネゴシエイター」
さやか「弓さやかと申します」
ロジャー「ハハッ、よい評判であればよいのですが。それで、ミス・ジュンコにミス・さやか、どのようなご用件でしょう」

ロジャーの屋敷
ジュンコ「・・・というわけなんです。詳しいことは、こちらに記してありますわ」
ロジャー「失礼、拝借します」
さやか(ジュンコさん、すごいわ)
ジュンコ(まぁね。このくらい、なんてことないわよ)
ロジャー「・・・なるほど、よくわかりました。あの真ドラゴンが、復活していると。これは実に重大で、かつやりがいのあるご依頼ですな。私のこれまでの経歴の中でも、人類の命運などという言葉は見たことがない。それに、相手も申し分ない」
ジュンコ「では、お引き受けくださいますか?」
ロジャー「少々お時間をいただければ。現在2件ほど、依頼を受けている最中でしてね」
ノーマン「ご歓談中、失礼いたします」
ロカー「どうした、ノーマン」
ノーマン(町のほうに、例のメガデウスが出現したとのことです)
ロジャー(わかった。すぐに出る。用意をしておいてくれ。それと、この情報の裏をとっておいてくれないか)
ノーマン「かしこまりました」
ジュンコ「どうかされました?」
ロジャー「失礼、お嬢様がた。火急の要件がありますので、今日のところはお引き取りを。お話の続きは、また今度とさせていただきますよ」

町はずれ
弾児「剣人、崖の下にでかい穴がある。見えるか」
剣人「おう。あれがそうか。反応はっと・・・」
〔通信のコール音〕
剣人「なんだ、こりゃ」
〔モニターの開閉音〕
アール「聞こえるか、剣人くん。間違いない。そこがベラリオスが落ちた場所だ」
剣人「へへっ、そりゃよかった」
弾児「で、どうやってたたき起こすんだい」
剣人「そうだよ、そいつを教えてくれなきゃ困るぜ」
アール「それがだな・・・」
弾児「剣人! 町の方で何かあったみたいだぜ」
剣人「どうだっていいじゃねぇか、そんなの」
弾児「バカヤロウ、下手に騒ぎが大きくなりゃ、OZの部隊が来るぞ」
剣人「チッ、そいつはまずいな。いったんあの姉さんたちと合流しとくか」


ダストン「くそっ、あの野郎・・・」
ロジャー「これはこれは、自治警察のダストン少佐。どうなってるんです、いったい」
ダストン「お前さんか。みりゃわかるだろう。どこかのバカが、またあのでかいロボットを持ち出しやがった。金から食い物から、根こそぎにしてやがるんだよ。まったく冗談じゃない。これじゃOZの連中に、介入する口実を与えているようなもんだ」
ロジャー「ふむ・・・」
ダストン「まさか、あんたの仕事に関係あるんじゃなかろうな」
ロジャー「ご冗談を」
ダストン「スミス中尉・・・」
ロジャー「わざとなら、嫌みがすぎるぞ! 私はあなたの部下ではない。その呼び方は、二度としないでもらおう」
ダストン「すまんな、昔のクセだよ。よくあるだろう。ま、関係がないんなら、ひっこんでいてもらおうか」


ロジャー「やはり、アンドロイド・ドロシーのお姉さんか。こりないお嬢さんだ。あの一撃で、動力伝達の制御回路を破壊したと思ったんだが、よく動けるものだ。ノーマン」
〔モニターの開閉音〕
ノーマン「万事整ってございます」
ロジャー「では始めよう。ビッグ・オー、ショータイムッ!」
【シナリオデモ1終了】

【戦闘マップ1開始】

〔敵ユニット出現〕
〔味方ユニット出現〕

ダストン「ちっ、あのメガデウスが来ちまったか。これじゃ、火に油だ」
〔モニターの開閉音〕
ベック「チッ、また出やがったな」
ロジャー「さぁ、いい子にしなさいドロシー1.ビッグ・オー、アクションッ!!」
〔ロジャー、気力+30〕
<戦闘開始>

<ロジャーvsドロシー1>

ロジャー「いたずらがすぎるぞ、ドロシーお嬢さん!」

<ロジャーvsドロシー1(戦闘後)>
ロジャー「あくまでだだをこねるんだね、お嬢さん」

<敵全滅・敵増援1出現>
ロジャー「さて、これでおしまいだ。・・・なに!?」
〔敵ユニット出現〕
ドロシー「・・・」
ロジャー「ドロシーを制御回路につないでいるのか!?」
ドロシー「・・・」
ロジャー「ドロシー、ドロシー!」
〔モニターの開閉音〕
ベック「へっへぇ、さわぎなさんな、ネゴシエイター」
ロジャー「やはりお前か、ベック」
ベック「天才科学者の遺産は、有効に利用しねぇとな。こいつは簡単な取引だ。お前さんはこのアンドロイドを壊したくない。そうだろう? ここは黙って引き上げればいい」
ロジャー「私はプロのネゴシエイターだ。そんな不公平な取引は、損だと考える」
ベック「おいおい、お前さんを殺さないでおいてやるのは、俺のフェアな精神からさ」
ロジャー「くっ・・・」
ベック「じゃ、交渉成立だ。さぁ、降りな。ついでにそのメガデウスも、もらっておいてやる」
ロジャー「なんだと!?」(くっ、とりあえず、ドロシー1の動きを止めなければ・・・)

<敵全滅・勝利条件達成>
〔モニターの開閉音〕
ベック「な、なんだと!? くそっ!! 動け、この動け!」
ロジャー「さて・・・」
〔ロジャー、ドロシー1へ隣接〕
ロジャー「ドロシー、ドロシー! ドロシー、目を覚ますんだ!」
ドロシー「・・・」
ロジャー「君が、ドロシーなんだ! 目を覚ませ、君自身でいろ!」
ドロシー「ろ・・・じ・・・あぁ・・・」
ロジャー「いいぞ、その調子だ」「しかし・・・相変わらず重いな、君は」
ドロシー「ロジャー・・・あたし・・・」
ロジャー「自分で私に依頼したのだろう。あたしを守れって」
ドロシー「・・・」
ロジャー「よし、バイバイ、ドロシー1」
〔ロジャー、後退〕
〔敵ユニット撃破〕

【戦闘マップ1終了】

【シナリオデモ2開始】


〔モニターの開閉音〕
ノーマン「ロジャー様、遠隔操作の場所が確認できました」
ロジャー「上出来だ、ノーマン。ダストンに知らせてやれ」


ベック「ちっ、バレたか!? くそ、早く逃げねぇと・・・」
ダストン「通報があったのは、ここか。貴様、動くな!! まっすぐ収容所に送ってやるぞ!」


ロジャー「さて、引き上げるとしようか」
ノーマン「ロジャー様、OZの部隊が接近中です」
ロジャー「なんだって? ・・・あれか」
〔通信のコール音〕
〔モニターの開閉音〕

ジュンコ「こちらはリガ・ミリティアのジュンコ・ジェンコ。手におえなそうね、ミスター・スミス。お手伝いしたほうがいいかしら?」
ロジャー「ミス・ジュンコ・・・なぜ私だとわかった」
エンジェル「ごめんなさい、ネゴシエイター。情報も金になるのよ。ご存じでしょう? これもお仕事ですもの、許してくださるわよね?」
ロジャー「君か。まったく、とんだ堕天使だ」
さやか「それで、どうするの?」
ロジャー「手出しは無用だ。多少事情があるのでね。聞こえるかね、OZの諸君。指揮官は誰だ? この町の扱いに関しては、OZの本部と交渉中のはずだぞ。勝手な行動をしては、君たちが失跡を受けることになる」
OZ兵「この町で騒動があったので、治安維持のため制圧下におく。我々はそのように命令を受けている。停止の権限は私にはない。この町は制圧する」
ロジャー「なんだと? ええい、あのわからずや共め」
ジュンコ「・・・交渉失敗みたいね」
ロジャー「・・・交渉ごとには、誠意というものが必要だ。今回のケースでは、残念ながらそれが欠けていた。ネゴシエイションとは、プロとプロとが交わすもの。今のOZを動かす者たちには、それがいないようだ」
ジュンコ「へぇ、それで、どうするの?」
ロジャー「ネゴシエイションの相手にあたいしない者たちには、それなりの対応がある。この際だ、君たちにも手伝ってもらうとしよう」
ジュンコ「了解よ」
剣人「なんでぇ、結局そうなんのかよ」
さやか「ぶつくさいわないの」
ロジャー「ビッグ・オー、アクションッ!!」
【シナリオデモ2終了】

【戦闘マップ2開始】

〔敵ユニット出現〕
〔味方ユニット出現〕

<戦闘開始>

<敵1機撃破or2PP>

剣人「ちまちまやってらんねぇや。いくぞっ!!」
〔剣人、前進〕
ジュンコ「ちょっと、何やってるの!?」
剣人「さっさと終わらせて、ベラリオスを捜しにいかなきゃならないんだ!」
〔剣人、ビルゴへ攻撃〕
〔敵ユニット撃破〕
〔ビルゴ、剣人へ攻撃〕
〔剣人にダメージ〕

剣人「うわぁぁっ!!」
弾児「剣人!? バカヤロウ、なにやってやがる!」
さやか「まぁ大変! ケガをしたみたいだわ!」
剣人「うぅっ・・・くそ、いてぇ・・・」
OZ兵「バカめ、これで終わりだ!」
剣人「くっ・・・ベラリオスがいれば、こんな奴ら・・・。ベラリオス・・・ベラリオス・・・」
〔剣人にヘリオス王家の紋章〕
弾児「な、なんだ・・・?」
さやか「空に・・・十字の光?」
〔モニターの開閉音〕
アール「今のは・・・ま、まさか、あの剣人くんが・・・」
弾児「なんだ? おい、じいさん。どうしたってんだ!?」
〔味方ユニット出現〕
弾児「あれは・・・ベラリオス!?」
アール「ベラリオス・・・眠れる獅子が目覚めおった。もはや、間違いない」
剣人「ベラリオス・・・」
アール「剣人さま、合体を。今こそ、合体を!」
剣人「け・・・剣人さまだって? じいさん、頭は確かか?」
アール「うぅっ、正気です。そんなことよりはやく合体を。キーワードは、クロス・インです! そのようにお叫びくだされ!」
剣人「ど、どうしちまったんだ、こりゃ」
アール「剣人さま、早く!」
剣人「わかったよ。弾児、いくぞ」
弾児「おう!」
剣人「クロォォォス・イィィィィン!!」
〔剣人&ベラリオス&弾児、フォーメーション編成〕
[イベントデモ「ダルタニアス合体」]
剣人「クロスイーーーン!!!」

〔剣人、合体〕
剣人「ダルタァァァァニアスッ!!」
アール「おぉっ・・・おおおおぉぉぉっ!!」
弾児「へっ、こいつはすげぇや」
剣人「よぉし、いくぜぇっ!!」
ジュンコ「あれが、ダルタニアス・・・」
ロジャー「いったい、何事が起きたんだ」
ドロシー「合体したのよ。見てわかるわ」
ロジャー「R・ドロシー・ウェインライト、私はそういうことをいっているのではない!」
ドロシー「じゃ、なに?」
ロジャー「・・・」

<敵5機以下・味方援軍1&敵増援1出現>
〔敵ユニット出現〕
ジュンコ「くっ、まだ来るの・・・」
〔モニターの開閉音〕
オリファー「ジュンコ、大丈夫か? いま増援が到着する」
〔味方戦艦出現〕
〈出撃ユニット選択〉
剣人「へへっ、ようやく来たか。見ろよ、これがダルタニアスだぜ!」
ロジャー「リガ・ミリティアか・・・これで形勢は逆転だな」

<敵全滅・勝利条件達成>
ドロシー「終わったの?」
ロジャー「そのようだ。あいにくとビッグ・オーは座ではないのでね。多少乗り心地は悪かったかもしれないが、まぁ君なら問題なかろう。ん、どうしたドロシー?」
ドロシー「・・・あなたって、最低だわ」
ロジャー「そのセリフは、人間の女性にいわれなれている。さて、リガ・ミリティアの諸君、強力に感謝する。仕事の話は、後で私の屋敷で、ということでよろしいかな?」
【戦闘マップ2終了】

【シナリオエンドデモ開始】

タワー
司令所
隼人「なんだと?」
〔モニターの開閉音〕
アール「間違いない。おぉっ、剣人さま、お戻りですか!」
剣人「なんだよ、変な声出すなよ」
早苗「剣人くん、ケガは!? 大丈夫なの!?」
剣人「あ? いつの間にか治っちまった。昔っからそうなんだよな」
敷島「すばらしい治癒能力だ。実に興味深い」
アール「もう間違いございません。剣人さま、今までの失礼、お許しください。剣人さまこそ、私が捜し求めていたもう1つのもの。亡きパルミオン皇帝陛下の血をひくお方でございます」
甲児「なんだってぇっ!?」
鉄也「おいおい、本当かよ」
隼人「どうやら、そうらしいな」
剣人「じょ、冗談じゃねぇよ。オレの親父は船乗りだぜ。今は行方不明だけどよ」
アール「絶対間違いございません。あのときあらわれた十字の紋章が、その証」
剣人「あっそう。でも、オレは楯剣人だぜ。皇子だなんて冗談じゃねぇや。みんな、とっととメシでも食いにいこうぜ。ひと働きして疲れちまった」
ジュン「あ、ちょっと剣人」
アール「お待ちください、剣人さま! 剣人さまぁっ!!」

ロジャーの屋敷
ロジャー「ノーマン、私はクシュリナーダ卿との会見に出向く。留守は頼む。リガ・ミリティアとは、いつでも連絡をとれるようにしておいてくれ」
ノーマン「はい、ロジャー様」
ドロシー「用意はできているわ」
ロジャー「えーと・・・ノーマン、このアンドロイドの服装は・・・」
ノーマン「お世話をする仲間が増えて、わたくし喜んでおります」
ロジャー「ちょっと待て、いったいどういうことだ」
ドロシー「いたくているんじゃないわ。ほかに行くところがないからよ。それに、これしか代金を支払う方法がないの」

ロジャーの屋敷
ロジャー「ドロシー、なぜ君まで乗っている。私はこれから仕事で人と会うんだ」
ドロシー「手伝うなら、仕事を覚える必要があるわ」
ロジャー「・・・腕ずくで降ろそうか?」
ドロシー「ただの人間がそんな力、持ってないと思うけど」
ロジャー「・・・」

トレーズの
幽閉されている屋敷
ロジャー「しかし・・・さすがに財団の幹部ですな。幽閉とお聞きしましたが、これほど自由にされていらっしゃる。それで、いかがですか?」
トレーズ「お話はわかりました、ミスター・スミス。噂に違わぬ人物のようで、うれしく思う」
ロジャー「それはどうも」
トレーズ「・・・かつてロームフェラ財団は、その財力によって、この美しい星を守ろうとした。だからこそ私は、その精神に賛同し、OZという組織をつくりあげていった」
ロジャー「しかしクーデターのあと、実権を失われましたな。OZはデルマイユ公が指揮をするようになり、そのデルマイユ公の後見で、財団の代表委はリリーナ・ピースクラフト嬢がつくことになった」
トレーズ「財団も考えたものだ。たしかに彼女なら、ロームフェラに多くの人心を吸収することができる。だがそれがロームフェラにとって、リスクが大きいことには、気づかなかったようだ」
ロジャー「財団はかわりつつあると?」
トレーズ「そうだ」
ロジャー「それでも貴方が動かないのは、なぜです。貴方ならば、その気があればどうとでもできるのではありませんか」
トレーズ「かつて、私の前に立ちはだかった、反逆の翼を持った少年たちがいた。私の理想を越えた戦士であった彼らとの出会いが、私の中の何かを、定められた運命すらも、変えてしまった」
ロジャー「・・・確か、ガンダム・・・でしたか」
トレーズ「そうだ。財団の目指した古き良き伝統とは、人間の奥深い感情が築きあげた、いたわりの歴史。しかし美しく思われた人々の感情は実に悲しく、重んじた伝統は弱者たちの叫びの中へ消え失せる。勝者は歴史の中で衰退という終止符を打たねばならず、新しい力は敗者の中にこそ生まれ出る。彼らのように。私は、それを見てみたいと思ったのだ」
ロジャー「では、もう十分にご覧になったのでは? 地上で、宇宙で、次々と新しい勢力がうまれつつある。宇宙の情勢は、現在のところわかりませんが・・・」
トレーズ「君のクライアントである、リガ・ミリティアのようにかね? そう、その通りかもしれない。私はかならずしも勝利することが、そしてすべての戦いをなくすことが、平和への道とは思わない。ネオ・ジオンは、地上からすべての人類の排除を望んだ。このような状態でなければ、リガ・ミリティアもまた、ネオ・ジオンと戦ったかもしれない。生きるための戦いは常に美しいが、命は尊く、失われゆく魂には哀惜の念を禁じ得ない」
ドロシー「・・・よくわからないわ」
トレーズ「人の心というものは、とても複雑なのだ。アンドロイドの少女、ドロシー嬢」
ロジャー「しかし、それでもなお、動くおつもりはないと? 失礼ながらOZという組織をつくりあげた方としては、少々無責任ではありませんかな」
トレーズ「私の戦いは、もう終わっていたのだ。ロジャー・スミス」
ロジャー「・・・」
トレーズ「しかし、再び現れたゲッター線の驚異。閉ざされた地球という、異常な事態。そして、もがき苦しみながら、生きるために戦う者たち。私の戦いは終わっていたが、人類が破滅へと向かうとなれば、私は人が戦い、その果てにどこへ行くのか、その戦いという行為に、答えをみつけねばならない」
ロジャー「では・・・」
トレーズ「彼らはその戦いを、そして人類の、地球の未来を、私に見せてくれることだろう」
ロジャー「そのお言葉を聞けて幸いですよ、クシュリナーダ卿。交渉は成立、私の仕事は終了ということですな。貴方は交渉相手としては久しくないほどよい方でしたよ。実にやりがいのある、楽しい仕事でした」
トレーズ「ありがとう。ただし、君の仕事は終わりではない」
ロジャー「・・・どういうことか、お聞かせ願えますか」
トレーズ「私が君を雇う。手伝ってくれたまえ。君の言葉に従い、私は表舞台に戻るのだ。まさか断るなどとはいうまい。仕事というのは、プロがすべきものだ。そして君の仕事は、いくらでもある」
ロジャー「これはまいりました。そこまでいわれては、断れません。詳しい話をお聞きしましょうか」
ドロシー「・・・」
ロジャー「どうした、ドロシー。とりあえず仕事は終了だ。ヒマだったら、クライアントに連絡でも入れたまえ」
ドロシー「聞きたいことがあるの。トレーズ・クシュリナーダ」
トレーズ「なにをだね」
ドロシー「いつも、そんな格好をしているの?」
トレーズ「その通りだよ、ドロシー嬢」
ドロシー「ロジャー、あなたも?」
ロジャー「私は常に、黒を基調とした服装をすることにしている。おいドロシー、いったいなにを・・・」
ドロシー「・・・あんたたちの服の趣味、最低だわ」

カサレリア
ウッソの家
甲児「うまいっ! シャクティは料理もうまいんだな。感心しちゃうぜ」
ボス「おう、すごいぜシャクティちゃん。これならいくらでも食えるだわさ」
おちぇめ「おいちいでちゅ! あたしももっと食べたいでちゅ!」
学「これは、無理をいって連れてきてもらって、得をしましたね」
甲児「まったく、誰かさんも見習ってほしいもんだぜ」
さかや「甲児くん、それはいったいどういうことかしら」
甲児「あ、いや・・・」
さやか「はっきりいいなさい! 誰かって誰よ!?」
オデロ「あ~あ、また始めやがったよ。お二人さん、あんまり長居できないんだから、ほどほどにしてくれよな」
スージィ「ねえウォレン、シャクティとウッソは?」
ウォレン「さっき下にいったみたいだけど」

カサレリア
ウッソの家
ウッソ「だめだよシャクティ。偵察のついでに寄らせてもらったけど、カサレリアは危ないよ」
シャクティ「でも、カサレリアで待っていた方が・・・」
ウッソ「すぐ近くにベスパもいるし、タワーにいる方がいいって、なんでわからないの」
シャクティ「ウッソは、カテジナさんを捜したいんでしょう」
ウッソ「ち、違うよ。リガ・ミリティアの人が、僕の良心のことを知ってるらしいって、聞いたんだ。甲児さんも、父さんに会ったことあるって・・・」
シャクティ「・・・」

カサレリア
ウッソの家
さやか「あ、シャクティ。料理、おいしかったわ。ごちそうさま」
おちゃめ「シャクティお姉ちゃん、すごいでちゅ!」
シャクティ「ありがとう」
スージィ「シャクティ、どうしたの?」
シャクティ「なんでもないわ。カルルのお散歩にいってくるわね」
ウッソ「あ、甲児さん、父さんのこと、もっと聞かせてください。どこへ行ったとか、わからないんですか」
甲児「いてて・・・あ、ああ、ハンゲルグ・エヴィンって人のことか。だいぶ前のことだからなぁ。お父さんに会いに来てたことがあったけど、その後はわかんねぇや。ただその時リガ・ミリティアの話をしてたってのを、思い出しただけでさ」
ウッソ「あの、ゲンキでしたか? どんな話をしてたんですか?」
スージィ「・・・」
甲児「・・・あ、あぁ・・・なんか立派な感じの人だって思ったけどさ」
シロー「・・・」
オデロ「ウッソ」
ウッソ「あとにしてよ。あの、カサレリアの話とかしてませんでしたか?」
オデロ「ちょっと顔かせ!」
ウッソ「なにすんの、オデロさん!!」

カサレリア
ウッソの家
ウッソ「なんだよ、いったい!」
オデロ「親父捜しなんてのは、スージィたちのいないところでやれってんだよ」
ウッソ「え?」
オデロ「見苦しい真似だって思わないのかよ!」
ウッソ「聞きたいことがあるんだ!」
オデロ「黙れっての!」
〔殴打音〕
〔画面、振動〕

ウッソ「なにするんだよ!」
オデロ「ウォレンやスージィのことを考えやがれ! 甲児さんだってシローだって、親父さんやられちまったってのに、お前は自分のことだけかよ!?」
ウッソ「あ・・・」
オデロ「まわりのこと考える余裕もないってのか! あれじゃシャクティだってかわいそうだぜ!」
ウッソ「う・・・僕だって・・・僕だってっ!!」
オデロ「ケッ、モビルスーツがなきゃケンカもできないのかよ!」
ジョッシュ「おい、何をやってる。そろそろベスパの偵察隊が巡回にくる。もう戻るぞ」
オデロ「わかってるから、止めないでくれよジョッシュさん! こいつ、一度やっちまわないと、気がすまないんだ」
ジョッシュ「・・・何があった」
オデロ「こいつ、自分のことばっかりでさ。みんないるってのに、親父のことばっかりいいやがって! ジョッシュさんだってそうだ。みんな行方わかんなくてさ。なのに、こいつは・・・」
ジョッシュ「・・・」
ウッソ「なんだよ、ちくしょーっ!!」
〔殴打音〕
〔画面、振動〕

オデロ「このヤロウっ!」
ジョッシュ「・・・オデロ、そのくらいにしといてくれ。お前だって・・・」
シャクティ「ウッソ・・・? やめて! やめてください!」
オデロ「チッ。もういい、やってらんねぇよ」
シャクティ「ウッソ、大丈夫・・・?」
ウッソ「ありがとう、シャクティ・・・。あの、ごめんなさい、僕・・・」
ジョッシュ「いいさ、気にするな。ただ・・・オデロやほかの連中のことも、わかってやれよ」
ウッソ「は、はい・・・」
ジョッシュ「ハンゲルグって人のこと、今度ジン・ジャハナムに聞いておいてやるからさ。時間がない。急いで戻るぞ」
【シナリオエンドデモ終了】


● B-5「戦禍の中で立ち上がれ!」 へ戻る

● B-7「憎しみは激闘の中」 へ進む


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