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G-2
アナザー・アースより来たるもの


サブタイトル
「アナザー・アースより来たるもの」


【シナリオデモ開始】
ラー・カイラム
艦橋
トレーズ「状況はどうですかな、シャア総帥」
シャア「まだ動きはない。巨大船は月面方面へ自由落下中だ。外観から推測できる被害状態では、航行能力は失っていると見ていいな」
アムロ「船体各所で爆発が続いていて、調査隊を接近させられないんだ。表面の基地らしい施設にとりついたOZの部隊は、爆発に巻き込まれた。わかったのは、あれが俺たちと同じサイズの生命体用だということくらいだ」
トレーズ「報告は受けている。先発隊の諸君には、残念なことをした」
ゼクス「それにしても、コロニーよりも巨大な船とは・・・」
ブライト「ああ・・・ゼントランの船は巨艦が多かったらしいが、あれは彼ら自身が大きかったからな」
学「た、たた、大変です、みなさん! なに者かに、艦の中枢システムがハッキングを受けています! こんなことが、あるはずがないのですが・・・」
ブライト「なんだと!?」
ベルトーチカ「あっ・・・」
アムロ「どうした、ベルトーチカ」
〔モニターの開閉音〕
イヴ「メガゾーン23に接近中の人類へ。私はイヴ。あなた方とは違う、しかし同じ人類につくられた、プログラムです。バハムートによるこの宇宙の人類のシステム解析が終了し、いま私は、あなた方の艦の制御コンピュータの一部を、お借りしています」
アムロ「なんだって?」
学「そんな・・・外部からそんなことができるなんて、信じられません」
シャア「メガゾーン23・・・それがあの巨艦の名前か」
ブライト「いったい、どういうことなんだ、これは? 艦のコンピュータを使っているだと!?」
イヴ「怒らないでください。この世界のことを知り、そしてあなた方に私たちのことを知ってもらうため、それが最善と判断したのです」
トレーズ「我々と同じ、しかし違う人類・・・いったいどういうことなのか、聞かせてもらえるだろうか」
イヴ「それを明らかにするためのデータを、そちらのメモリエリアに送りました。膨大なデータのごく一部ですが、それでも、あなた方の技術水準であれば、理解してもらえるものと思います」

ラー・カイラム
艦橋
アムロ「これは・・・」
ゼクス「にわかには信じがたいが・・・」
シャア「バカな。こんなものを、我々に信じろというのか?」
ノイン「別の地球などと、そんな・・・」
トレーズ「滅びた地球と生き残った人類・・・そして巨大なコンピュータに管理された宇宙船。実に興味深い話であるのは確かだがね」
オリファー「し、しかし特佐」
学「平行宇宙論というのは、昔からありました。この段階で否定的になることも、ないのではないですか?」
トレーズ「その通りだ。しかし、信じるにたるわけでもない」
学「それは、そうです。エキセドル参謀やアール博士、敷島博士、千葉博士やガイギャクス博士たちのご意見を、うかがってみたいですね」
アムロ「そうだな・・・」
トレーズ「レディイヴ、それで、貴女はどうしたいというのです。我々に接触してきたのは、なぜです」
イヴ「誰かの意思によってここへきたわけではありません。この世界のことを知り、この世界の人々のことを知るため、あなた方にアクセスしました。少なくとも、平和的接触が可能と判断します」
シャア「偶発的な事象であり目的はない、ということか。いいだろう、メガゾーンの人類とやらの、代表を出してもらいたい」
イヴ「7Gのオペレーター、矢作省吾との接触を望みます」
アムロ「7Gのオペレーター? それが、そちらの政治体の代表なのか?」
イヴ「違います。データでご覧いただいたとおり、メガゾーンの人類はそのほとんどが、20世紀の人間としての意識しか持ちません。7Gのオペレーターは、バハムートの7番目のプログラムである私が、彼らの代表として選択した、メガゾーン、そして自分たちが何であるかを知っている青年です」
〔通信のコール音〕
ブライト「今度はなんだ」
ベルトーチカ「バトル7が地球圏へ帰還したようです」
ブライト「バトル7が? 木星はどうなった」
ノイン「変化ないようです。どうやら、木星のゲッター太陽化は阻止できたようですね」

バハムート中枢
イヴ「・・・吾、省吾。起きて、省吾」
省吾「う・・・イヴ・・・? ADAMから・・・逃れられたのか・・・?」
イヴ「ええ。もう心配はないわ。かなり損傷してしまったけれど」
省吾「そうか・・・」
由唯「・・・ん・・・」
省吾「由唯・・・。それで、オレたちは、どこにいるんだ。地球からは離れたんだろう?」
イヴ「いいえ、まだ地球よ。でも、月にADAMはないわ」
省吾「・・・わからないな。どういうことなんだ、イヴ」

バハムート中枢
イヴ「・・・それが、バハムートの分析結果です。この世界のことに関しては、まだまだ情報が足りないけど」
由唯「そんなのって・・・。省吾、あたし・・・これって夢なの? それとも現実なの?」
省吾「夢・・・と思いたいけどな。大丈夫だ、由唯。信じるよ、イヴ。君の言うことなら」
イヴ「ありがとう」
省吾「オレたちの東京が、バカでかい宇宙船の中だったんだ。何がなんだかわかんないけど、いまさらあれ以上に驚くことなんて、ないからさ。それに、その話なら、オレたちは同じ人間の住んでる地球に、帰れるってことだろ。あ、帰るっていうのは、ちょっと違うか」
イヴ「それはわからないわ。この世界の人類も、戦争ばかりしているみたい」
省吾「・・・結局、それか」
イヴ「だけど、希望はあるわ。少なくとも、彼らは自ら自分たちの世界を破滅させるようなことは、まだしていないのだから」
省吾「まだ?」
イヴ「しようとした形跡はあったの。でも、それどころではないでしょうね」
省吾「どういうことだ?」
イヴ「この世界の人類は、もっと大きな、外的驚異にさらされているのよ。異星文明というね。私たちは出会うことはなかった。でも、もしかしたら、デザルグはそういったものに汚染されていたのかもしれない」
省吾「異星文明・・・まさに宇宙戦争のまっただ中ってわけか。それじゃ、オレたちはどうすればいいんだ、これから」
イヴ「それは、あなたが決めるのよ、省吾」
省吾「オレが?」
イヴ「バハムートは・・・もちろん私も、このような状況を想定してつくられていないのよ。判断は、あなたにゆだねられているわ。この世界の人たちと話をして、あなたが決めるのよ」
省吾「待ってくれイヴ。いきなりそんなこといわれても・・・」
イヴ「怖いの、省吾?」
省吾「そんなんじゃない。ただ・・・」
イヴ「大人になるって、年齢のことじゃないわ。多かれ少なかれ、何かに対して責任をもって生きているのが、大人よ。あなたは、あなたの思うようにすればいい。あなたのあこがれた、大人みたいにね」
省吾「・・・わかった。そいつらと会うよ。大人かどうかはわからないけど、オレにできるかぎりのことはやってみる。・・・イヴ、前にも聞いた。なんで、オレなんかを選んだんだ」
イヴ「あなたが、そういう人だから。ゆがんでしまった人の連なり・・・社会というシステムを、バハムートや私をつくったクリエイターたちが望んだ方向へ変えていける、そんな可能性をもった人だったから」

バトル7
作戦室
ブライト「ジュドー、ジュドー・アーシタ、よく来てくれた。歓迎する。ルーもな」
ルー「ちょっと艦長、久しぶりに会ったのに、ついでみたいないい方ひどくないですか」
ブライト「ああ、すまん。そういうわけではないんだが」
ルー「あははは、わかってます。冗談ですよ」
カミーユ「2人とも、無事だったとさっき聞いたばかりなんだ。大変だったみたいだな」
ジュドー「まったく、いきなりインベーダーの大群だからさ。カミーユさんも、すっかり元気そうじゃない。あれ、ファさんも一緒って聞いたけど?」
カミーユ「ファはラー・カイラムだ。後で会えるよ」
アムロ「ジュドーくん、直接会うのは初めてだったな。アムロ・レイだ。こちらに戻ってきたのは、俺たちと一緒にやってくれるものと考えていいのか?」
ジュドー「大変な状況みたいだし、異星人が相手じゃ、関係ないってみてるわけにもいかないでしょ。それ、ファさんやカミーユさんまでいるんじゃさ」
カミーユ「助かるよ、ジュドー」
ジュドー「だけど、詳しい事情は聴かせてもらいたいな」
ルー「そうそう。いったいなんだって、ネオ・ジオンやOZと一緒なんですか? おまけに私たちが乗ってきたこのすごい艦、昔の移民船団のものだっていうじゃないですか」
ブライト「それは後で説明する。いまは別の件で話をしなくてはならないからな」

バトル7
作戦室
シャア「・・・というのが、現在までの状況だ」
エキセドル「なんとまぁ、退屈するヒマもありませんな」
敷島「ハハハッ、別の地球、別の人類ときたか! 面白い、実に興味深い。まだまだ宇宙には、わしらの知らんことが山のようにあるわ! フハハハッ!!」
シャア「では、これは事実だと?」
エキセドル「疑っていてはキリはありませんが、拝見したデータと、実際の船を見る限りでは、そう判断してよろしいかと」
千葉「私もそう思います。本物でしょう。私の研究している時空エネルギーの理論の一つに・・・」
マックス「ドクター千葉、それはまたの機会にしてくれないか」
トレーズ「ゼクス、他の方々の返答はどうだったのだ? 問い合わせはしたのだろう」
ゼクス「エキセドル参謀とほとんど同じだ、トレーズ。アール博士はあり得ないことではないといっているし、ドクトル・ガイギャクスは異次元、つまり別の世界の存在は例の遺跡においても、示唆されていたといっている」
マックス「なんであれ現実に存在している以上は、問題はどう対応するか、ということだな」
隼人「・・・別の地球の人類か。その多くが自らの状態を理解していないというのは、面倒かもしれんな」
シャア「ふむ・・・まずは向こうが指定した人物と、会ってみる他はないか」

バトル7
作戦室
ケイ「えっ!? じゃ、早苗やシャクティたちは、ザンスカールに捕まっちゃってるってわけ?」
マーベット「どうやら、そうらしいわ。状況が状況だから、捕まったというより救助されたっていった方が、いいかもしれないけど」
ケイ「それであの子たち、元気なかったのね」
オリファー「カイラスギリー攻略は、ウッソのアイデアもあってうまくいったんだが、あまり手放しで喜べないというわけさ」
弁慶「そいつは厳しいな。ま、こっちもどうにか奴らを倒したといっても、木星圏はインベーダーどもにめちゃめちゃにされちまったんだが・・・」
ガイ「そういやクラッシャー隊がきてなかったようだが、あいつらはどうしたんだ?」
マーベット「ハイランドへいってるのよ。タケルの双子の兄っていう、ギシン星人を迎えに」
ケイ「ギシン星人!? 大丈夫なの、それ」
ノイン「皇帝への反逆罪とかでな。爆弾をつけられて、タケルと戦わされたらしい。情報提供をしてもらうということで、同行してもらうことになった。タケルの本当の両親は、ズール皇帝に殺されているそうでな」

ハイランド
ナオト「はいよ、到着っと。そういや、あのでっかい艦の方はどうなったんだ」
ミカ「とりあえず敵じゃないみたい。バトル7と合流してから、接触してみるって連絡があったわ」
ケンジ「タケル、いってこい。俺たちはここで待っている」
タケル「はい、隊長」
ミカ「でもよかったわね、タケル。みんなにお兄さんのこと認めてもらえて」
アキラ「まぁデュークさんとかアール博士なんかは、ちょっと複雑だったみたいだけどな」
ケンジ「それはやむを得ないだろう。それに、彼が情報源として重要なのはわかっているはずだ」
タケル「ええ。それじゃ、いってきます」

ハイランド
タケル「マーグ、兄さん、こんなところにいたのか」
マーグ「マーズ、もういいのか」
タケル「とりあえずはね。迎えにきたんだ、兄さん。みんなと話をして、一緒にきてもいいって・・・」
〔通信のコール音〕
〔モニターの開閉音〕

ミカ「タケル、タケル聞こえる!? いま、ギシン帝国の小型艇がワープアウトして・・・」
〔爆発音〕
〔画面、振動〕

マーグ「うっ・・・」
タケル「くっ・・・マーグ!? 貴様っ!」
バレン「フフフッ、また会ったわね、マーズ」
タケル「くそっ、お前たち、マーグを離せ!」
バレン「ズール皇帝の命でマーグは連れて行く。マーズ、今回はお前の相手はしないわ」
〔爆発音〕
〔画面、振動〕

タケル「くそ、待て! マーグ、マーグ!!」
ミカ「タケル、どうしたのタケル!?」

メガゾーン23
バハムートエリア
B・D「いくのか、矢作」
省吾「B・D・・・」
B・D「だいたいの状況は把握している。軍は壊滅状態・・・もうこれまでのようには、いかんな」
省吾「どうするんだ、あんたはは」
B・D「私は、いまさら生き方を買えようとも思わんし、変えられるとも思えん。だが、貴様の護衛くらいはしてやってもいい。この世界の人類というのも、見ておきたい」
省吾「大きなお世話だ。っていいたいが・・・助かる。どんな連中だがわからないしな」
B・D「私も・・・見極めねばならん。この世界に、私の居場所が存在するのかどうかを」

ラー・カイラム
艦橋
シャア「・・・そろそろ時間だな」
〔モニターの開閉音〕
イヴ「はい。いまこちらから出るところです。受け入れをお願いします」
〔通信のコール音〕
ベルトーチカ「艦長、バトル7から緊急通信です!」
〔モニターの開閉音〕
サリー「こちらバトル7ブリッジ。接近中の艦隊を捕捉しました。ギシン星間帝国軍と確認。至急防戦態勢をとってください」
アムロ「くっ、ギシン軍め、こんな時に・・・」
イヴ「異星人がきたのですか?」
シャア「そうだ。我々は対応せねばならん」
ブライト「総員、第一戦闘配備! パイロット各員は発進急げ!」
【シナリオデモ終了】

【戦闘マップ開始】

〔味方ユニット出現〕
〔敵ユニット出現〕

ブラッキー「ガンダル司令、やはりあの巨大宇宙船は、地球人と関係があるようです」
ガンダル「うむ、そのようだな。あれだけの巨艦、どれほどの戦力となるかもしれん。ここは地球人もろとも、一気に殲滅するのだ」
ブラッキー「ははっ! 総員、攻撃を開始せよ!」
省吾「なんだ、あれは」
〔モニターの開閉音〕
イヴ「省吾、あれが地球へ攻撃してきている異星人の1つよ」
省吾「あれが、異星人の軍隊?」
イヴ「ギシン星間帝国連合軍というみたい。戦闘になるわ。一旦引き上げて」
省吾「・・・いや、いくよ、イヴ。ここで逃げたら、この世界の連中にバカにされちまう。見下されたら、話し合いなんてできっこない」
イヴ「・・・わかったわ。省吾、気をつけて」
B・D「敵・・・あれは、敵なのか」
省吾「B・D、聞いたとおりだ。オレはこっちの連中と一緒に、異星人って奴と戦う」
B・D「異星人・・・フッ、なるほどな。ならば、やってみせねばならんか。矢作、ついてこい!」
〈出撃戦艦選択〉
〈出撃ユニット選択〉
<戦闘開始>

<ガンダル撃破orHP20%以下>

ガンダル「くっ、どうしたことだ、これは」
レディガンダル「なんと無様な。撤退じゃ、撤退せよ!」
帝国兵「ハッ!」
レディガンダル「すべての手違いは、このような作戦とも呼べぬものを実行したことよ。だから私の策に従っておればよかったものを」
ガンダル「急ぎ撤退せよ。くそぅ、いまいましいレディガンダルめ・・・」
〔敵ユニット撃破or離脱〕

<ブラッキー撃破orHP20%以下>
ブラッキー「ええい、地球人どもめ! しかたがない、ひとまず退却するが、この恨み、次こそは・・・!」
〔敵ユニット撃破or離脱〕

<敵全滅・敵増援1出現>
ブライト「終わったか・・・」
マリア「・・・!? みんなまって。まだ何かくるわ!」
甲児「何かって、何だよマリアちゃん」
〔敵ユニット出現〕
ズール「フハハハハハッ!!」
ジョッシュ「な・・・なんだ!?」
デューク「あ・・・あれはズールだ! ギシン星間帝国皇帝ズールだ!」
シャア「なに、ズールだと!?」
アムロ「皇帝ズール・・・あれがか」
トレーズ「ほう・・・」
鉄也「でかいな、こいつは」
剣人「へっ、あいつが皇帝って奴かよ。ならあいつを倒しちまえば、オレたちの勝ちってわけだろ!?」
甲児「そういうこと。やっちまおうぜ!」
ズール「ハハハハッ、こざかしいわ! 愚かな地球人どもよ、己の無力を思い知るがよい!」
〔ズール、気力+30〕

<ズール撃破・勝利条件達成>
ズール「うぬぅ・・・」
〔敵ユニット撃破〕
トロワ「やったのか・・・奴を」
剣人「へへっ、な、なんでぇ、簡単じゃないか。これでギシン帝国も終わりってわけだな」
デューク「・・・いや、あまりにも簡単すぎる」
シャア「本物ではないということか?」
ブライト「まぁいい。ともかくみんなよくやってくれた。全機、帰還してくれ。聞こえるか、矢作省吾くん」
省吾「ああ・・・聞こえてる。まったぅ、冗談じゃないぜ、あんな奴ら」
ブライト「無事なら、そのままこちらへ来てもらいたい」
省吾「わかった、そうさせてもらう」
〔味方ユニット離脱〕
〔敵ユニット出現〕

ズール「ハハハハッ、愚かな奴らめ」
ジョッシュ「ズール!? く、やはりニセモノだったのか」
ズール「お前たちはワシと対等に渡り合ったつもりだろうが、あれはワシの分身にすぎぬのだ。お前たちに、勝ち目などないぞ」
アムロ「分身!?」
トレーズ「さすがにギシン星間帝国の皇帝・・・一筋縄ではいかないようだね」
シャア「だが、やらんわけにもいくまい」
〔味方ユニット出現〕
カミーユ「タケルか!?」
タケル「ズール!」
ズール「よく来たな、マーズ」
タケル「マーグをどうした!?」
ジョッシュ「タケル、何があったんだ」
ミカ「それが、マーグさんがギシン帝国の超能力者に、さらわれちゃったみたいなの!」
ブライト「なんだと?」
タケル「マーグを返せ、ズール!」
ズール「幼い頃地球へ送られたせいか、皇帝への礼儀を知らぬようだな」
タケル「お前に礼儀など無用だ!」
ズール「フフフッ、案ずるな、マーグは生きておる。マーズ、ギシン星間帝国へ帰れ。お前には、まだまだやらねばならぬことがある。地球を破壊して、帰ってこい」
タケル「黙れ! 俺の父などといって、だまそうとしたくせに! 俺はお前の思い通りには、絶対にならない!」
ズール「愚かな奴。マーズよ、マーグは預かっておるぞ。ハハハッ、フハハハハッ!!」
〔敵ユニット離脱〕
タケル「くっ、まてズールッ!! くそ、マーグ・・・」
シャア「・・・あれが、皇帝ズールか・・・」
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

バトル7
作戦室
マックス「ギシン星間帝国の皇帝ズール・・・やはり強大な相手ということか」
エキセドル「分身といいましたか。あのように出てこられると、やっかいですなぁ」
大介「ええ。恐らく、ズール自身はギシン星にいたはずです」
デュオ「なんてこった。あんな奴が敵だってのか」
五飛「間違いない、奴は悪だ。悪は、倒さねば戦いは終わらん」
剣人「んなこたぁ、わかってるってーの」
シャア「・・・まぁいい。それよりも、矢作省吾くんの方はどうだ」
敷島「実に興味深い。検査の結果は、我々と寸分違わぬと出たぞ。ハハハッ、彼は間違いなく我々と同じ、地球人なのだ」
ジョッシュ「それじゃ、やはり本当ってことですか。別の地球からきたっていうのは」
学「そうですね。平行宇宙の地球からきた、ということになるでしょう」
トレーズ「どうやら、信じる以外にはなさそうだね」
マックス「ヤハギくんをここへお連れしてくれ。それと、向こうへも回線をつないでくれないか」
美穂「はい、艦長」

バトル7
作戦室
〔モニターの開閉音〕
イヴ「・・・それが、現在の状態です。メガゾーンは軌道修正をして、月面へ降下する他はないでしょう」
省吾「こっちの希望は、東京の・・・いや、メガゾーンの人たちを、あんたたちと同じ地球人として、受け入れてもらいたいっていうだけだ。他にはない」
シャア「・・・なるほど。状況がそのようなものであるとわかれば、我々としても拒みはしない。が、住民の意識レベルの問題があるとすれば、しばらくはそのままの状態でとどまってもらうのがよいと思えるが?」
省吾「・・・どういうことなんだ」
トレーズ「人々が自らのおかれた立場を理解するためには、時間というクッションが必要ではないか、ということだよ、矢作省吾くん」
省吾「どうなんだ、イヴ?」
イヴ「その方々のいう通りでしょうね。今のままでは、彼らはこの世界に順応できないし、生き残れない。バハムートが情報操作を行うにしても、時間は必要だわ」
省吾「・・・わかった。オレたちを認めてくれるなら、それでいい。後はイヴ、君にまかせるよ」

バトル7
休憩室
カトル「矢作さんもお疲れでしょう。少し休んでいかれたらどうですか?」
省吾「え? あ、ああ・・・そうするかな」
甲児「しかし、ひどい話もあったもんだよな」
鉄也「なにがだ」
甲児「矢作さんたちの話さ。何も知らせずおっぽりだして、何百年たってから、やっぱりダメだったから船ごとみんな殺しちまえなんて、無茶苦茶もいいところじゃないか」
省吾「ああ・・・まったく、冗談じゃない。オレたちだって、そんな昔の連中のせいで死にたくはないぜ。ま、おかげでこんなところに来ちまったけどな。消し炭になるよりはマシってとこだ」
ウッソ「あの、矢作さんたちの地球って、本当に戦争で壊滅しちゃったんですか? なんで、そんなことになっちゃったんですか?」
省吾「本当らしい。オレもイヴから聞かされただけで、よくは知らないんだけどな。なぁ、これって軍艦なんだろ? なんでお前らみたいなのが、そんな勝手に動き回れるんだ? さっきの部屋にもいたしさ。いや、そもそもなんでお前らみたいなのが、いるんだ?」
ウッソ「それは、僕たち、パイロットですから」
デュオ「ま、俺たちの部隊が特殊だってのは、確かだけどな」
鉄也「あんたも軍人には見えないが、戦闘に出ていただろう。それに、あの船の人類の代表とやらだ」
省吾「説明するのも面倒な、事情があってな」
甲児「それなら、オレたちだってたいして変わらないぜ。なぁ、ジョッシュさん」
ジョッシュ「そうだな。みんなそれぞれ複雑な事情があって、ここにいる。戦闘パイロットになった理由もマチマチだ」
剣人「そうそう。まぁいろいろあって、そんでオレたちは、攻めてくる奴がいるから戦ってるってわけよ」
弾児「ったくてめぇは。そこで単純化するんじゃねぇ」
カトル「僕たちも別に、仕事でやってるわけでも、好きで戦ってるわけでもないんです。ただ、僕たちには戦う力がある。僕たちが戦うことで、守れるものがたくさんある。だから、戦っているんです」
省吾「死んじまうかもしれないのにか?」
ジョッシュ「それは、誰だって考えたさ。だけど・・・自分には関係ないことだとは、言いたくはない。やれることがあるかぎりは、逃げたくはない。オレたちはそういう風に考えたから、ここにいるんだ」
ジュン「そうね。ここにはきてないけど、もっと小さな子供だって、いるのよ。みんな、一生懸命がんばってるわ」
省吾「・・・」

メガゾーン23
バハムートエリア
由唯「おかえりなさい。・・・どうしたの?」
省吾「あぁ・・・ちょっとな」
イヴ「どうだった、省吾? あの人たちは」
省吾「・・・わからないよ。交渉にでてきた奴らは、必要になればメガゾーン23の人間たちを、あっさり犠牲にするような奴らに見えた」
イヴ「なのに、何も言わないで戻ってきたの?」
省吾「いや・・・ただ、あそこにはオレと同い歳か、もっと下に見える連中もたくさんいた。そいつらは、オレが知ってるダチとかとは違ってた。由唯、信じられるか? オレも軍の奴らにガキ扱いされたけど、もっとガキが軍艦で命はってパイロットやってたんだぜ」
由唯「そんなに小さな子が・・・?」
省吾「そういうガキどももすごいけど、そいつらに好きにやらせておくようなあそこの大人たちってのは、おかしいよ。どうかしてるぜ。だけど、だからこそ、少しはマシかもしれないって思った」
イヴ「ブルー・スウェアっていうみたいね、彼ら。軍隊っていうのとは、ちょっと違うみたい。いくの、省吾?」
省吾「この世界の地球もさ、いろいろヤバイんだ。さっきみたいな敵もいる。オレにもできること、やらなきゃならないことが、あるような気がするんだ」
由唯「・・・ホントは、前みたいに、普通に暮らしたいって思う。夢があって、仕事をして、みんなとおしゃべりしたり、楽しく過ごして・・・だけど・・・」
省吾「由唯・・・」
由唯「わかってる。もう昔みたいな生活は、できっこないって。省吾は、やりたいようにして。あたしは、省吾についていくわ」
省吾「ごめん。ブロードウェイでダンサー、できなくなっちまったな」
省吾「いいのよ。それに、省吾があやまることなんてないわ」
イヴ「省吾がそう決めたのなら、私もバハムートも、彼らに協力するわ。メガゾーンの人たちを守り、この世界の地球と、そこに生きる人たちを、守れるように」

メガゾーン23
バハムートエリア
省吾「オレは、さっきの連中と一緒にいくことにした。あんたはどうする気だ、B・D。ここで、メガゾーンを守るのか。軍を再編して」
B・D「敵がいる、勝たねばならん戦いがある、ならば目的は明確だ。この地球は、生き甲斐のある世界のようだな」
省吾「あそこにはな、あんたなんかとはまったく違う連中がいる。あんたの好きなようには、できないだろうぜ」
B・D「・・・それもよかろう」

バトル7
メディカルフロア
甲児「へぇ、こんなところで歌うのか」
ボス「おっ、いたいた。おい兜、本物のミレーヌちゃんだぜ。おぉい、ミレーヌちゃあぁん」
さやか「ボス、やめなさい」
ガムリン「お前たち、失礼のないようにな」
グババ「キキィッ」
ミレーヌ「あ、ガムリンさん」
ガムリン「やあミレーヌさん」
デュオ「よ、あんたらも元気そうじゃないか」
レイ「ああ、君たちか」
ミレーヌ「どうしたの、そんなに大勢で」
ガムリン「いえ、ミレーヌさんたちが歌うというので、みんなが聴きたいと・・・」
レイ「それでわざわざ? そいつは、うれしいですね」
ヒルデ「最近人気が上がってきたいみたいで、あたしたちもうれしくなっちゃって」
ミレーヌ「でも、バサラって相変わらず、みんなに迷惑かけてるんでしょ」
ガムリン「いや、まぁ、それは・・・」
甲児(あれ? 中尉、いつもの威勢はどうしたんだ?)
さやか(もう、バカね。みればわかるでしょう)
バサラ「みんなが、はいいが、お前はどうなんだよ、ガムリン」
ガムリン「せっかくだから、聴かせてもらおうか」
バサラ「そんなこといって、どうせミレーヌに会いにきただけなんだろう」
ガムリン「そ、そんなことはない」
ミレーヌ「ちょっとバサラ! あたしたちの歌を聴きに来てくれたっていうのに、なによその態度! すみません、ガムリンさん。こいつってホント無神経な奴なんです」
ガムリン「い、いや、いいんですよ、気にしないでください」
千葉「おいおい君たち、ファイアーボンバーの歌を聴きに来たのはいいが、これはサウンド療法の、大事な実験でもあるんだ。そっちの部屋にいてくれよ」

バトル7
メディカルフロア
ミレーヌ「あ~あ、せっかくみんなきてくれたけど、なんだか気がのらないなぁ」
レイ「どうしたんだ、ミレーヌ。いつものお前らしくないじゃないか」
ミレーヌ「だって、敵の捕虜のために歌うなんて。あたしたちのことを襲ってきた奴なのよ。なんでそんな奴のために、わざわざこんなこと・・・」
ビヒーダ「・・・」
バサラ「やっぱりわかってないな、お前」
ミレーヌ「なによ。だって敵なのよ!?」
バサラ「ばぁか。だからいいんじゃねぇか。おっさん、はじめていいのかよ」
千葉「うむ、はじめてくれたまえ」
バサラ「へへっ、燃えてきたぜっ! いくぜぇっ!」
【シナリオエンドデモ終了】

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