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G-3
銀河の虎


サブタイトル
「銀河の虎」


【シナリオデモ開始】
ギシン星
宮殿
マーグ「くそぅ、俺をどうするつもりだ! やるなら早く処刑しろ!」
ズール「そう簡単に殺すものか。マーグ、お前を精神改造する」
マーグ「な・・・なに!?」
ズール「お前はワシのために、死ぬまでマーズや地球人どもと戦う、戦士となるのだ。ワシに逆らった罪をつぐなえ! ワーッハハハハッ!!」
マーグ「く・・・ズール!!」

フォン・ブラウン市
市街
ルー「ん~月の地面も久しぶりだわ。それにしても、しばらく地球が消えちゃってたなんて、全然気づかなかったわよ」
ケイ「木星じゃしょうがないけどね。大変だったんだから」
ナオト「そっちは地上じゃないか。宇宙にいた方がもっと大変だったぜ。なにしろ、なんにもないだからな。気持ち悪いったらなかったぜ」
マリア「でも、それ一度見てみたかったかも」
由唯「・・・これが、月面の都市なのね。なんだか・・・すごい」
ファ「由唯さんは、初めてなのよね、もちろん」
弾児「コロニーもそうだが、いいところだぜ。地上と違って、ここじゃ少なくとも、薬や食い物がないせいで死んでく奴はいない」
由唯「地上は、そんなにひどいの?」
弾児「嫌みをいうつもりはないが、あんたには想像もできないだろうぜ」
ケイ「ゲッター汚染がなくなったし、インベーダーもいないから、これからちょっとはマシになるとは思うけどね」
弾児(そうさ・・・実際、ひどいもんだった。熱を出してぶっ倒れて、食う物もなく衰弱して、そのまま死ぬはずだった俺を助けてくれたのは、早苗さんだった。そのうち、絶対助けてやるからな。くそ、ザンスカールか。近いようで遠いぜ・・・)
次郎「弾児あにき、どうしたのさ」
弾児「なんでもねぇよ」
由唯「・・・」
ファ「由唯さん、どうしたの? 気分でも悪い?」
由唯「ううん、大丈夫。なんだか圧倒されっぱなしで。あたし、ホントに平和な世界に生きていたんだなって、ふと思ったの。いまになって、それがわかるなんて・・・」
ケイ「元気だしなよ。もう慣れるしかないんだしさ。省吾なんか、結構順応高そうじゃない。ベイエリア、ガーランドで突っ走ってたよ、あいつ。あんたもしっかりしなきゃ」
由唯「ええ・・・ありがとう」
ノーマン「おや、これはみなさまおそろいで」
ミカ「ノーマンさん、買い出しですか? 何もご自分でしなくてもいいのに」
ノーマン「いえいえ、艦の食材補給とは違うものですからな」
ケイ「あ~、またシャクティや早苗のつくった料理、食べたくなっちゃったなぁ」
ミカ「ホントね」
ウォレン「みんな、大丈夫かな・・・」
ファ「きっと大丈夫よ。ドロシーも早苗さんもいるんだもの。ウォレン、オデロとトマーシュはどうしたの?」
ウォレン「なんかウッソやアムロさんたちと一緒に、アナハイムの工場にいくっていってたけど。モビルスーツの訓練とかって」
ミカ「パイロットになるって張り切ってたものね。ねぇタケル。・・・タケル?」
タケル(兄さん・・・無事でいるのか。マーグ・・・)

フォン・ブラウン市
市街
ウッソ「えっ!? チェーンさん、ホントに、ミューラ・ミゲルなんですか!?」
チェーン「そうよ。セカンドヴィクトリーの設計図を持ってきたっていう、リガ・ミリティアの人。どうかした?」
ウッソ「それ、僕の母さんです! 僕のお母さんなんです!」
アムロ「なんだって?」
チェーン「本当なの? 後で、居場所がわかるかどうか、聞いてみてあげるわ」
ウッソ「父さんのことだってそうだった。みんな知ってるのに、僕には教えてくれないんだ!」
アムロ「すまない、ウッソ。リガ・ミリティアは地下組織だったという事情があって、個人が特定されるのを嫌い傾向にあった。俺たちでおっと気をつけていればよかったんだが、たぶん神司令も、それは知らなかったんだと思う」
ウッソ「・・・」
チェーン「ウッソ! ・・・ふう。あたし、ダメですね。マーベットやジュンコみたいに、うまく接することできなくって」
アムロ「しかたがないさ」
チェーン「あ・・・アムロ、ホワイトアークっていう汎用小型艇1隻と、モビルスーツ1機、量産型のνガンダム、受領できました。いま港へ運ばせてます」
アムロ「量産型のνか。インコムとファンネルの換装型だったな」
チェーン「ええ。使い勝手はいいと思います。それから、まだ試作中なんですが、さっきの話にあったセカンドヴィクトリー、V2と、νガンダムの発展型、近い内に完成する見通しみたいです。グラナダ工場では、サザビーの次のタイプもやってるって聞きました」
アムロ「そうか・・・それが入れば、だいぶ戦力が増強できるな」
オリファー「アムロ大尉」
アムロ「どうだい、そっちの方は」
オリファー「まずまずです。試験用の設備を使わせてもらってますが、オデロもトマーシュも、筋はいい。飲み込みも早い。ウッソみたいにはいきませんが、場馴れしてるだけあります。いいコンビになりそうですね、あの2人」
アムロ「彼らが希望したことだが・・・本当にパイロットにするつもりかい?」
オリファー「戦場に出すことがなければいいとは思います。ただモビルスーツが使えれば、助かることも多いですから」
アムロ「それは、そうなんだけどね」

バトル7
艦橋
サリー「ねぇ、聞いた? 今日のファイアーボンバーのライブで、失神者続出ですって」
美穂「え~。あたしも嫌いじゃないけど、なんかうさんくさいな、それ」
エキセドル「美保少尉、当直終了の時間だ。引継をして退出したまえ」
美穂「え、もうそんな時間ですか。ようやく当直あけだぁ。部屋に帰ったらネットで軍人将棋やろうっと」
サリー「へんな趣味ねぇ」

バトル7
艦長室
マックス(ミレーヌ・・・ライブにいけずモニターでみるだけで、すまんな)
〔通信のコール音〕
マックス「ん? あっ」
〔モニターの開閉音〕
ミリア「・・・あら、のんびりとテレビ観賞? たいした余裕ですこと」
マックス「い、いや・・・ご用件は何かな」
ミリア「先日お話した、シティに潜入したらしい新たな敵については、何かわかりまして?」
マックス「いや・・・現在調査中です」
ミリア「相変わらずですこと。シティの警備態勢の強化、どうなのです」
マックス「予定どおり、明日、軍から隊を派遣します」
ミリア「結構です。くれぐれもお願いいたしますわ」
マックス「・・・わからん。いつからこんな、冷たい会話をするようになってしまったのか・・・」
〔通信のコール音〕
マックス「私だ」
〔モニターの開閉音〕
千葉「艦長、サウンド療法の効果は、上々です」
マックス「・・・ドクターか。どうした」
千葉「まず例の敵の捕虜ですが、洗脳が解除できました。彼はイリーナ早川少尉。やはりバロータ星系特務調査隊の所属です。まだ完全に意識が戻った状態ではありませんので、詳しいことはこれからというところです」
マックス「・・・やはり、そうだったか。当時の状況を確認したい。回復を急いでくれ」
千葉「はい。それとバロータ軍の攻撃を受けた者たちも、順調に回復しています。ダイヤモンドフォースのドッカー中尉、金竜大尉らも、間もなく復帰が可能です」
マックス「そうか。よくやってくれた」
千葉「艦長、バサラくんのこともありますし、私のサウンドエナジー理論も立証されつつあります。そろそろ、あれを次の段階へ進める時ではないでしょうか。必ず成果があがるものと、私は確信しております」
マックス「あれか・・・わかった、考えておく」

フォン・ブラウン市
ラー・カイラム艦橋
ブライト「“銀河の虎”・・・ですか」
剣人「ご大層な名前だね、なんだよ、それ」
〔モニターの開閉音〕
アール「ガスコンどのは、そう呼ばれておるのだ。武勇に秀で、拠点を持たず何者にも従わぬ独立軍を組織されておる」
マーベット「その人物が、連絡をしてきたっていうんですか?」
アール「さよう。アダルスにな。地球で戦うダルタニアスの噂を聞き及び、エリオスの皇族である剣人さまと、ともにギシン星間帝国と戦う地球人に、会いにくるというのだ」
剣人「で、わざわざそいつをお出迎えしろってか」
アール「よいですか、剣人さま。彼を味方にできれば、銀河各地に何師団もの味方を得たも同然なのですぞ!」
剣人「わかったわかった。せいぜい敬いたてまつってやるよ」
アール「剣人さまっ!!」
ブライト「半舷上陸中だ。艦は出せん。マーベット、悪いがホワイトアークでいってくれないか。弾児は呼び戻したな? 他にカミーユ、甲児を連れていけ」
マーベット「了解しました」
ブライト「それでよろしいですね、博士」
アール「まぁ、やむを得んな。しっかりお頼みしますぞ」

ギシン星
軍施設
マーグ「う・・・ここは・・・」
ロゼ「お目覚めになりましたか? 私は隊長づきの副官となりました、ロゼです」
マーグ「隊長? 俺のことか?」
ロゼ「はい。本日付けで、あなたは地球方面特務戦隊の、隊長に任命されました」
マーグ「俺は・・・どうしたんだ。何も思い出せない」
ロゼ「隊長は、すべての過去を捨てたのです」
マーグ「なぜだ?」
ロゼ「未来に、生きるために。これをご覧ください。隊長が戦う敵の星、地球です。地球攻略はもちろんですが、皇帝陛下じきじきのご命令として、裏切り者マーズの抹殺が最優先任務となります」
マーグ「ふむ・・・あれが俺の敵、マーズか」
ロゼ「ギシン星間帝国連合軍の威信をかけて、倒さねばならぬ相手です。すでに太陽系に侵攻しているザール艦隊との、合流準備が整っております」
マーグ「よし、ただちに出撃する」

都市移民船シティ7
ミレーヌ「ちょっとバサラ、ちゃんとあたしにあわせてよ!」
グババ「キィッ!」
バサラ「お前が遅いんだろ」
ミレーヌ「なにいってるのよ。あわせてくれなきゃ、新曲の練習にならないじゃない」
レイ「まぁまぁ、そろそろ休憩にしようじゃないか」
バサラ「ちょっと外の空気吸ってくるぜ」

都市移民船シティ7
バサラ「ふう。ったく、ミレーヌもわかってねぇぜ」
シビル「・・・見つけた。アニマスピリチア」
バサラ「お、お前は・・・」
シビル「・・・」
バサラ「・・・」
シビル「・・・」
バサラ「・・・会いたかったぜ、お前に! 俺の歌を聴きやがれ!」
〔BGM「突撃ラブハート」〕
シビル「う・・・うぅ・・・」「あぁぁぁぁぁぁぁーっ!」「アニマスピリチアッ!」
バサラ「・・・」
シビル「うぅぅっ、ウゥゥゥッ!」「アアァァァァーッ!!」「コォォォォォォーッ!!」
〔フラッシュ音〕
〔画面、フラッシュ〕

バサラ「う・・・!?」
シビル「バ・・・サ・・・ラ・・・?」
バサラ「・・・シビル・・・?」
シビル「アアァァァァァァァァーッ!!」
〔爆発音〕
〔画面、フラッシュ〕
〔画面、振動〕

バサラ「いてて・・・何なんだよ、いったい」

都市移民船シティ7
ミレーヌ「バサラ、バサラ!! どうしたのバサラ!?」
バサラ「・・・あ? どうもしねぇよ」
ミレーヌ「な・・・なによ、それ! 何にもないわけないじゃない! いったい何があったのよ!?」
バサラ「うるせぇな。なんでもねぇよ」
ミレーヌ「ちょっと、バサラ!! なんなのよ、もう!」

ホワイトアーク
マーベット「例の艦とはまもなく接触するわ。4人とも、用意してちょうだい」
弾児「・・・用意はいいが、ありゃギシン軍の船じゃねぇのかい」
カミーユ「まさか、ガスコンという人の艦に、攻撃をしかけるつもりか?」
剣人「ギシン軍ならかまいやしねぇ。こっちから攻撃してやるぜ!」
甲児「ようし、いくぜ!」

ガスコン艦隊
ネシア「ガスコンさま」
ガスコン「ほう、どこの船が接近してきたかと思えば、ギシン星間帝国の恥知らずか。ぬけぬけと、よくもまぁわしに接触してきたな」
ネシア「・・・私はザール艦隊クロッペン総司令指揮下の、ネシア将軍です。総司令がぜひお目にかかりたいとのこと、お迎えにまいりました」
ガスコン「ふん、クロッペン、あの古狐がか。わしの生き胆でも抜こうとう魂胆かな」
ネシア「とんでもない。ガスコンさまの武勇に、敬意を表し・・・」
〔通信のコール音〕
ガスコン「ん? 地球人の船か」
ネシア「くっなんだ、ダルタニアスだと!? ええい、邪魔をするな! たたき落とせ!」
ガスコン「ほう、あの中にパルミオンの血をひく奴がおるのか。よし、いけ! そこだ、やれ! ふむ、どいつもなかなかやるのう。しかしこれはいかん。ギシン艦がやられてしまうな。そこまでだ! 双方とも退け! この勝負、わしが預かる」
〔モニターの開閉音〕
甲児「な・・・いきなりなんだ、てめぇは!」
カミーユ「お前もギシン星間帝国の者か!?」
ガスコン「わしの名はガスコンだ。ふむ、面構えからすると、先にしゃべったお主が楯剣人か」
甲児「てやんでぇ、俺は兜甲児ってんだ! ・・・ってあんたがガスコンさんかよ」
剣人「へへっ、楯剣人ってのはオレのことよ」
ガスコン「ほう、なかなか愛嬌のある顔だな」
剣人「ブッ。そっちもタコみたいでかわいいんじゃないの」
カミーユ「よさないか剣人」
ガスコン「ワハハハハッ。お前たち、迎えにきてくれたようだが、わしはクロッペンのところへいくので、先にもどってくれんか」
剣人「なに!? ギシンの奴らのところだって!?」
ガスコン「招待されたらぬけぬけとどこへでもいくのがまた、わしのいいところよ。後でお前たちのところへもゆく。まっておるがいい」
甲児「なんだよ、自分でいうか、そんなこと」
カミーユ「・・・しかたないな。みんな、戻るぞ。マーベットさん、帰還しましょう」

ギシン星間帝国軍
移動要塞
ネシア「総司令どの。なぜ奴を殺しませぬのか。いずれは地球人どもの、味方となるやもしれませぬぞ。ズール皇帝陛下も、きっとそのように・・・」
クロッペン「愚か者め。奴ほど名の知れた男を殺せば、あっという間に100万の反乱軍ができあがるぞ。地球攻略が終わっておらねば、面倒だ。それゆえ、奴を利用するのだ。ベガ艦隊だけでも余計だというのに、特務戦隊とやらまで出てきては、我がザール艦隊の危機。使えるものはすべて使うのだ」

ギシン星間帝国軍
移動要塞
クロッペン「よくぞまいられた、“銀河の虎”ガスコンどの。噂はかねがね聞いております」
ガスコン「どうせ、ろくでもない噂であろう。それで、わざわざわしを招いてのご用とは何かな」

ギシン星間帝国軍
移動要塞
帝国兵「ネシア将軍、ご覧ください」
ネシア「ほう、これが奴のニセモノか。これは見事だ。作業が終わり次第、ただちに出撃させよ」
帝国兵「ハッ!」
ネシア「フフッ、これは見物。ガスコンに地球人どもめ、目にものみせてやるわ」

サイド3宙域
ラー・カイラム
大介「しかしあの“銀河の虎”が、ギシン軍のもとへ向かったとは」
甲児「なんだ、大介さん、あのおっさん知ってるのか?」
大介「噂は何度も耳にしたことがある」
シャア「よし、この辺りで“銀河の虎”とやらを待つとしよう。本当に来るのならば、だがな」
〔モニターの開閉音〕
アール「まったくなんたること。ガスコンどのの気が知れん」
剣人「じいさん、そういらついてもしょうがねぇだろ」
ブライト「そうだな。少し落ち着いていただきたい」
アール「まさかガスコンどのは、我々を裏切る気では・・・いやそれとも敵のワナか。いやいや、しかし万一・・・」
甲児「もともと仲間ってわけじゃないんだ。裏切るとかは関係ないだろ」
剣人「そうそう。だいたいあのタコのおっさんは、誰にも仕えず独立軍ってのをつくってんだろ」
アール「さよう、だからこそ味方にと思っているのです。これは地球にとってもよいことなのですぞ」
シャア「ギシン星間帝国にすらつぶされず、独立している戦力なら、確かに協力は得たい。しかしな・・・」
アムロ「気に入らなければ星間帝国の皇帝にも従わない、か」
カミーユ「確かに、そういう印象は受けましたね。切り抜けられる自信があるんでしょうが」
学「でも、気に入ってもらえれば、頼まなくても助太刀してくれそうではありますね」
アール「まさにその通り。それがガスコンどのの魅力であり、銀河のあまたの者たちに慕われているところなのです」
〔通信のコール音〕
ベルトーチカ「・・・哨戒に出ていたネオ・ジオン艦隊より、緊急通信です」
〔モニターの開閉音〕
ネオジオン兵「大佐、現在我々は、未確認の強力な敵と交戦中です! すでに巡洋艦2隻が撃沈されました。至急増援をお願いいたします!」
シャア「なんだと!?」
ネオジオン兵「敵の映像をまわします」
アール「バ、バカな、これはガスコンどのの戦艦ではないか」
ゼクス「なんだと?」
剣人「野郎、さてはギシンと手を組みやがったな!」
マーベット「こんなことなら、あの時ギシン軍の艦を撃沈しておくべきだったかしらね・・・」
大介「そんな、まさか」
アール「信じられん! 誇り高き銀河の虎と呼ばれたあの男が、ギシン星間帝国につくなど・・・」
ブライト「博士、実際に我々に攻撃をかけてきている以上、そうなのでしょう。やむを得ません、迎撃に向かいます。よろしいですね」
アール「う、うむ・・・」
ブライト「総員、第一戦闘配備で待機! 機関出力最大! ラー・カイラム全速前進!」
アムロ「戦域は、シティ7のすぐ近くだな。ベルトーチカ、バトル7にも連絡を取っておいてくれ」
ベルトーチカ「わかったわ、アムロ」

ラー・カイラム
艦橋
ブライト「くっ、敵はもう徹底してしまったか・・・?」
ベルトーチカ「・・・艦長、ガスコン艦を捕捉しました」
アムロ「一度引き上げて、また出てくるのか・・・? 妙だな」
シャア「全艦、射程距離に入り次第、砲撃を開始しろ」

ガスコン艦
艦橋
ガスコン「地球人の艦隊が砲撃してきただと!? いったいどういうことだ、奴ら本気か。・・・そうか、クロッペンと会ったのが気に食わんというのだな。何でもないことは話せばわかるだろうが、少しつきあってやるか」
【シナリオデモ終了】

【戦闘マップ開始】

〔味方戦艦出現〕
〔敵ユニット出現〕

ガスコン「もう少し骨がある奴らかと思ったが、気の短い連中だ。見損なったぞ、地球人たちよ」
シャア「ギシン星間帝国につくというのならば、こちらもそれなりの対応をさせてもらう」
ガスコン「砲撃の理由は、やはりそれか。肝っ玉の小さい奴らよ。まぁしかけた以上ひっこみもつくまい。相手をしてやろう。1機出てくるがよい。それとも単機で出た相手に、多勢を出すのが地球の流儀かな」
ブライト「く、なんて奴だ」
ゼクス「フッ、1対1を望むというのか。面白い。ここは私が・・・」
シャア「いや、私が出よう」
ノイン「待ってください、大佐。何も大佐が・・・」
〔味方ユニット出現〕
ベルトーチカ「ダルタニアス、発進しました!」
シャア「なに?」
ブライト「剣人、弾児、何をやっている!」
剣人「あのタコ入道の相手は、オレたちにまかせてくれ」
弾児「だいたいシャア大佐が単機で出て、もしやられでもしたら、後が大変だ」
シャア「いってくれるな。いいだろう、まかせる」
〔剣人、ガスコンへ接近〕
ガスコン「ほう、エリオスの楯剣人か。手加減はせぬぞ、こわっぱ」
剣人「うるせぇ、オレは地球人、楯剣人だ! 沈められた艦のクルーたちの仇は、しっかりとらせてもらうぜ!」
ガスコン「・・・なんだと? いまなんといった。わしはしらんぞ。地球人など襲った覚えはない」
剣人「まただまそうってのか。もうがまんできねぇ! てめぇなんざタコ焼きにしてやる!」
ガスコン「ええい、まてというに! わしを本気で怒らせるつもりか。話も聞かず、身に覚えのないことをなすりつけおって! 戦乱の宇宙を生き抜いてきた男の恐ろしさ、みせてやるわ!」
剣人「ケッ、ならオレたちは、焼け野原に生えた雑草よ。そいつのしぶとさも、しってもらおうじゃねぇか!」
〔モニターの開閉音〕
アール「おお、なんたること。まさか、このようなことになろうとは・・・」
〔剣人、ガスコンへ攻撃〕
[イベント戦闘「剣人vsガスコン」]
〔ガスコン、剣人へ攻撃〕
[イベント戦闘「剣人vsガスコン」]
〔剣人、ガスコンへ攻撃〕
[イベント戦闘「剣人vsガスコン」]
ガスコン「ええい、これでどうだ!」
〔ガスコン、剣人へ攻撃〕
[イベント戦闘「剣人vsガスコン」]
剣人「うぅっ・・・くそ、やろう最後の最後で・・・」
弾児「くっ、ダメだ剣人、限界だぞ!」
アムロ「相打ちになったのか!?」
ブライト「剣人たちを回収しろ! 急げ!」
〔味方戦艦出現〕
〔マックス、コロニーへ攻撃〕
〔コロニーに爆発〕

ブライト「バトル7か? 何に攻撃をしているんだ」
〔モニターの開閉音〕
マックス「ブライト艦長、ギシン軍を発見した」
シャア「なんだと!? 伏兵か。奴め、銀河の虎が聞いてあきれる」
〔敵ユニット出現〕
ガスコン(偽)「ええい、発見されてしまったか。このまま一気に奴らを殲滅してやろうと思ったが、やむをえん。クロッペン様!」
ガスコン「な・・・なんだ奴は。わしのとそっくりだ」
剣人「なんだって!?」
シャア「・・・我々は、まんまと騙されたというわけか。我々の艦隊を襲ったのは、奴の方だな」
ガスコン「ぬうぅぅ、そういうことか! おのれクロッペン! たばかりおったな!」
〔敵ユニット出現〕
クロッペン「うぬ、あと少しということろで。こうなってはしかたがない。総攻撃を開始せよ! みせしめと敵戦力を分散させるため、地球人どもの居住施設も破壊してやるのだ!」
帝国兵「ははっ!」
ブライト「く、やはりギシン軍か」
クロッペン「フフフッ、ついに貴様らと直接まみえることになったな。私はギシン星間帝国連合軍ザール艦隊総司令、クロッペンだ。さぁ、覚悟するがよい、地球人どもよ!」
〔敵ユニット出現〕
クロッペン「ふん、特務戦隊か」
マーグ「話が違うぞ、クロッペン総司令。ザール艦隊はこちらの作戦に、協力するはずだったのではないか」
クロッペン「黙れ! 貴様ごときが、私の作戦に口だしするな」
ロゼ「わが特務戦隊は、皇帝陛下の直属、すべての優先します」
クロッペン「・・・ふん、どうせ標的は目の前だ。やるというのなら、勝手にするがよかろう」
ノイン「艦長、敵はどうやら、コロニーも攻撃するつもりのようです」
〔カーソル、コロニーを指定〕
ブライト「剣人たちは回収しろ。パイロット各員は発進急げ! 敵をコロニーに近づけるな!」
〔味方ユニット離脱〕
〔敵ユニット離脱〕

マーグ「マーズ、地球名明神タケルよ。出てこい! 俺の名はマーグ。ズール皇帝の命により、貴様を抹殺にきた!」
タケル「マーグ!? そんなバカな、いったいどうしたっていうんだ!? 俺の兄は、そんな男じゃなかった!」
マーグ「兄だと? ハハハッ、俺は一人だ。弟をもった覚えはない」
タケル「マーグ・・・どうしたっていうんだ! お前は本当にマーグなのか、俺の兄なのか!?」
マーグ「俺はマーグだ。だがお前の兄などではない。出てこぬのなら、こちらから行くぞ!」
タケル「くっ、ゴッドマァァァァズ!!」
〔味方ユニット出現〕
〈出撃ユニット選択〉
<戦闘開始>

<敵5機以下・敵増援1出現>

〔敵ユニット出現〕
ボイダー「ようし、我が部隊も、攻撃にくわわるぞ。ゆけ、破壊し尽くせ!」
マックス「いかん、敵の新手か。コロニーを防衛しろ」

<クロッペン(移動要塞搭乗)撃破・敵増援2出現>
クロッペン「ええい、なんということだ。おのれ、こうなったら私自ら、相手をしてくれるわ!」
〔敵ユニット出現〕
クロッペン「さぁこい、こしゃくな地球人どもよ! 勝負だ!」
〔クロッペン、気力150〕

<タケルvsマーグ>
マーグ「勝負だ、マーズ! 死ね!」
タケル「くっ・・・俺は、生きるッ!」

<タケルがマーグを説得>
タケル「マーグッ!」
マーグ「マーズ、ギシン星へ帰るか。それとも、ここで死ぬか」
タケル「俺の心は、とうに地球人だ!」
マーグ「たわごとを! ならば死ね、マーズ!」
タケル「俺は死ねん。死ぬわけにはいかない。俺が死んだら、地球も死ぬ」
マーグ「だから、殺すのだ」
タケル「くっ、マーグ、目を覚ましてくれ! いったいどうしたっていうんだ!?」
マーグ「だまれ! 貴様のような奴は、ズール皇帝の名のもとに、処分してくれる!」
タケル「マーグ!!」

<クロッペン(デスターク1搭乗)撃破>
クロッペン「おのれ、忘れぬぞ地球人どもめ! 貴様たちとは、またあらためて勝負だ! 次こそ、貴様たちの最期だ!」

<マーグ撃破>
マーグ「作戦は失敗か・・・マーズ、覚えておけ。俺は必ず貴様を抹殺してやる」
〔敵ユニット撃破〕
タケル「マーグ・・・」

<敵がコロニーへ到達>
シャア「いかん、コロニーが・・・!」
(→ GAME OVER

<敵全滅・勝利条件達成>
サリー「敵艦隊の徹底を確認。周辺宙域に敵影ありません」
ブライト「ふう、なんとかしのいだか・・・」
シャア「諸君、よくやってくれた。コロニーにも被害はないようだ。全員帰還してくれ」
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

ラー・カイラム
発着デッキ
タケル「・・・」
ジョッシュ「タケル・・・大丈夫か」
タケル「ああ・・・大丈夫だ。すまない」(マーグ・・・どうしてしまったんだ、兄さん・・・)
甲児「聞いてた話とはずいぶん違うな。あれがタケルの兄貴なんだろ?」
鉄也「ああ、奴はまるっきり敵だったな」
ミカ「うん・・・でも、どうしてマーグさんがタケルを・・・」
カミーユ「この前は爆弾で脅されていたが、今回はどうも違う。あきらかに自分の意志で、タケルを殺そうとしていた」
ウッソ「でも、そんな人には見えなかったのに・・・」
ジュンコ「何かあったのかもしれないけど、わかんないね。戦争なんだ。自分の肉親だって、顔色変えずに殺す奴はいるんだよ、坊や」
さやか「嫌な話ね・・・」

ネオ・ジオン軍施設
ポートエリア
剣人「お、タコのおっさん、大丈夫かよ」
ガスコン「おう、お主か。なんのあれしき。このとおりピンピンしておる」
シャア「敵の策略だったとはいえ、申し訳なかった」
ガスコン「なんの。あの古狸のたくらみに気づかなんだわしも、うかつでしたわい。しかし、お主らの戦いぶり、実に見事。このガスコン、地球までやってきたかいがありました」
ロジャー「なるほど、剣人くんや我々地球人に会うためにきたと、アール博士からうかがいましたが、何か事情があるようですね」
ガスコン「うむ、実は地球にダルタニアスが現れ、地球人たちがエリオスの遺児と共に、ギシン星間帝国の侵攻を阻み続けていると、旧エリオス領の星々でも噂でな。皇帝ズールとギシンに対する、反乱が起きそうな気運があるのだ」
シャア「ほう」
剣人「へぇ、じいさんが聞いたら泣いて喜びそうな話だぜ」
ガスコン「そこでわしは、楯剣人や地球人たちが、味方をするにたる者たちかどうか、確かめにきたのだ」
大介「では、ご助力いただけるのですか」
ガスコン「ん? お主は・・・」
大介「僕の名はデューク・フリード。ギシン星間帝国に滅ぼされた、フリード星の者です」
ガスコン「なんと、フリード星の王子まで地球におるとはな。フリード星は残念なことをした。ベガ艦隊の動きをつかんでおれば、手のうちようもあったのだが。むろん、ご助力いたしましょうぞ」
大介「本当ですか」
シャア「それは、ありがたい」
剣人「いいんだぜ、無理しないでもよ。ま、気楽にいこうじゃないの」
ガスコン「ワハハハハッ、気に入ったぞ、小僧。地球の方々、ズールめと戦うためならばこのガスコン、いずれ100万の兵を率いて、必ず駆けつけましょうぞ」
シャア「期待させていただこう、ガスコンどの」

バトル7
ブリーフィングルーム
〔扉の開閉音〕
ガムリン「木崎中尉、入ります」
マックス「かけてくれ」
ドッカー「よう、ガムリン」
金竜「ガムリン、世話をかけたな」
ガムリン「隊長、もうよろしいのですか」
金竜「心配するな、ガムリン。この通りだ」
千葉「2人とも完全に健康だ。パイロットとしてのリハビリも終了している」
ガムリン「千葉、お前のおかげだ」
千葉「いや、バサラくんたちの歌のおかげだよ」
ガムリン(バサラの、歌か・・・)
マックス「2人には戦線に復帰してもらう。ブルー・スウェアに配属となる。ブルー・スウェアでは君の方が経験がある。よろしく頼む、木崎大尉」
ガムリン「は・・・」
マックス「本日付けをもって、君は大尉に昇進だ。ドッカーも新編成にあわせ、大尉になる」
ガムリン「ありがとうございます!」
金竜「頼むぞ、ガムリン」
マックス「またこれにあわせ、かねてより用意させていた、VF-19も配備することになった。最新鋭機だ。注意して扱ってくれ」

バトル7
通路
サリー「金龍大尉!」
美穂「復帰おめでとうございます!」
金竜「おう、2人ともきたな。それじゃいくとするか」
ガムリン「た、隊長、どちらへ」
金竜「なに、俺の復帰祝いをやってくれるっていうんでな。ラー・カイラムには後で顔を出す。じゃあな」
ドッカー「両手に花とは、うらやましいねぇ。そういやガムリン、お前ファイアーボンバーのミレーヌちゃんって知ってるか」
ガムリン「あ、ああ・・・」
ドッカー「ずっと病室で聞かされてたんでな、すっかりファンになっちまったよ。かわいいよな、彼女。今度、艦長に頼んで紹介してもらわないとな」
ガムリン「・・・」

ザンスカール帝国
コロニー内の屋敷
マリア「・・・間違いありません。この子は私の子です」
クロノクル「そうでしょう。娘、この方が私の姉、君の母上だ」
マリア「シャクティ・・・よく無事で。苦労させてしまいましたね」
シャクティ「私のお母さんは・・・本当のお母さんは、カサレリアのお母さんだけです」
マリア「あの方にあなたをあずけたのは、あなたに危険が及ぶのを避けるためでしあ。私があなたの母なのですよ」
シャクティ「・・・」
クロノクル「これからは安全な生活ができる。受け入れるがいい。それとも、戻りたいのか、あの戦場へ」
シャクティ「・・・」

ザンスカール帝国
コロニー内の屋敷
クロノクル「子供も国民も、力ずくでは動かせませんな」
マリア「いいえ、あの子が本当に気にしているのは、もっと別のことでしょう」
クロノクル「しかし・・・」
マリア「クロノクルには、母と子のことは、わからないでしょう」
クロノクル「・・・」

ザンスカール帝国
コロニー内の屋敷
カルルマン「ダァダァ。キャハハハハ」
スージィ「カルル、おいたしないの。・・・シャクティ、お城でお姫様になっちゃうのかなぁ」
おちゃめ「おちゃめ、そんなの嫌でちゅ」
〔扉の開閉音〕
シャクティ「・・・」
早苗「シャクティ「・・・どうだったの?」
シャクティ「ええ・・・」
早苗「・・・お母さんに会えて、よかったわね」
シャクティ「でも・・・あの人は、ザンスカールの女王なんです。私はみんなや、ウッソたちの、敵になってしまうわ・・・」
スージィ「だめだよシャクティ、せっかくお母さんに会えたのに」
シャクティ「でも・・・」
早苗「そうね・・・だけど、立場がそうだとしても、お母さんには違いないのだもの。それは、やはり幸せなことだと思うわ」
ドロシー「・・・」
シャクティ(ウッソ・・・私、どうしたらいいの・・・)
【シナリオエンドデモ終了】

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