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J-1
誇り高き反逆者


サブタイトル
「誇り高き反逆者」


【シナリオデモ開始】
タワー
休憩室
鉄也「くそ・・・俺があんなことをいわなければ、あいつは・・・」
大介「鉄也くん、そんな風に考えてはいけない」
省吾「ああ。あいつがそんなタマだったか。別に、あんたのせいじゃないと思うぜ」
カミーユ「そう思う。ジョッシュにはジョッシュなりに、何か考えがあったんだろう。結果はどうあれ、誰かのせいというわけじゃない」
鉄也「だが・・・」
金竜「いいかげんにせんか。過ぎたことをいっても、しかたあるまい。先のことを考えろ」
ガムリン「金竜隊長のいう通りだ、鉄也。それよりも、リムさんが意識を取り戻したとき、誰が彼女にそれを伝えるのか・・・」
ノイン「そうだな・・・アムロ大尉か、ブライト艦長にまかせる他はないと思うが・・・」
鉄也「・・・」

タワー
休憩室
ナオト「へぇ、あれがエリオスの宇宙船、アダルスってやつか」
オデロ「そっか、あんたたちは、初めてみるんだったっけ」
ファ「ええ」
アール「おお、これは大勢での出迎え、かたじけない」
隼人「ようこそ、アール博士。お待ちしていましたよ」
シャア「直接お目にかかるのは、初めてだな。よろしく頼む」
アール「うむ、いよいよギシン星間帝国の奴らに、パルミオン大帝の復讐を果たす時がきた。こちらこそよろしく頼みますぞ。ところで、剣人さまは・・・」
弾児「あいつなら、説教きかされんのはごめんだとさ」
アール「なんたること。剣人さまにはことの重大さが、わかっておらぬのだ。ガスコンどのが引き連れてくる方々にも、直系の皇族としての礼節をもって、お会いいただかねばならぬというのに・・・」
カルルマン「う・・・うああ。だぁだぁ~」
シャクティ「カルル、どうしたの?・・・これは・・・」
アムロ(なんだ・・・)
シャア(ほう・・・)
カミーユ(これは・・・)
ジュドー(なんだよ、これ・・・)
カトル「みなさん、どうしたんですか?」
アール「はて、わしが何か妙なことでも申しましたかな」
シャア「いや・・・」
弁慶「いったい、どうしたってんだ」
ギュネイ「大佐!」
ノイン「お前たち、どうした。こういう時に出てくるとは、珍しいな」
ギュネイ「冗談やってるときじゃないんだよ」
クェス「大佐っ! この気持ち悪いのって何!? 鈴の音が・・・」
シャア「わかっている」
ケイ「鈴の音? 別になんにも聞こえないけど」
ナオト「俺も」
オデロ「オレたちも聞こえないぜ」
隼人「どうやら、我々には聞こえない性質のものらしいな」
アムロ「・・・サイコミュか、やはり」
カミーユ「でしょうね。だけど、いったい誰が・・・」
ウッソ「やっぱり・・・みんなも聞こえているんですね」
ジュドー「ああ。嫌な感じだ」
シャクティ「ウッソも・・・?」
ウッソ「うん・・・さっきから、ずっと」
シャクティ「カルルはずっと上を見ているわ。空に、誰かいるのかしら・・・」

モトラッド艦
格納庫
ドゥカー「整備は進んでいるか、レンダ」
レンダ「はい、少佐。しかし、いまは休戦中では・・・」
ドゥカー「ブルー・スウェアは叩いておかねばならん敵だ。奴らさえやっておければ、後はどうとでもなる。休戦中で、モトラッド艦隊の主力が宇宙へ戻ったいまなら、奴らも油断がある。ん? なんだ、その絵は」
レンダ「あ、いえ、これは・・・」
ドゥカー「ほう、ログハウスか? 戦後は地上でそういう家に住みたいのか」
レンダ「は、はい。申し訳ありません」
ドゥカー「構わんよ。ところで・・・その家に、私の部屋はあるのか?」
レンダ「え・・・? そんな・・・」
ドゥカー「用意してもらいたいな。私は、本気だよ。考えておいてくれ」
レンダ「少佐・・・」

タワー
作戦室
アール「なんだと? エリオスの星々に、クロッペンが通信を!?」
〔モニターの開閉音〕
学「はい博士。たったいま、アダルスにガスコンさんから連絡が。そちらへも中継します」
〔モニターの開閉音〕
クロッペン「エリオスの旗のもとに戦いし者どもよ。余はうれしく思う。だがそなたらは、地球にいるニセの皇族に騙されておる。余はそれを憂い、いまこそ真実をそなたらに告げる。余の真実の姿を見るのだ」
アール「真実の姿だと? クロッペンめ、血迷いおったか」
クロッペン「さあ、とくとみるがよい。余の顔を」
アール「そ・・・そんなバカな・・・」
シャア「どうした、アール博士」
アール「パ、パルミオン陛下にそっくりだ。まさか、そんな・・・」
隼人「なんだと? では・・・」
クロッペン「元老院議員アールとともに地球へ逃れたハーリンは、余のクローンであった。余こそが、エリオスの直系の皇子なのだ。さぁみなのもの、気をしずめよ。これからはギシン星間帝国ズール皇帝との友好関係を保ちつつ、余がエリオスを復興させよう。忠誠心あつきアールのこと、この真実をしればアダルスとダルタニアスをもって、余のもとへはせ参じよう。みなのもの、我に従い、エリオス再興のため尽くすのだ」

タワー
作戦室
弁慶「・・・まいったな、こいつは」
アムロ「ああ・・・剣人がエリオス皇帝の血筋かどうかなど俺たちには関係ないが、これではエリオスの反乱も、ガスコン将軍が率いる艦隊も、あてにはできないか」
〔モニターの開閉音〕
ガスコン「面目ない。わしが呼び集めた銀河各地の将軍たちは、そのほとんどが旧エリオスの貴族たち。奴のいいたい放題の通信を受け、戦いを放棄しおった。わしはこわっぱとお主ら地球人が気に入ったから共に戦うが、他の者たちは大義がなくば動かんのだ。すまぬが、大艦隊は率いてはいけぬ」
シャア「了解した。事情が事情だ。やむをえんさ。そちらもつらいところだろう」
ガスコン「そういってもらえると、有り難い」
剣人「ま、あんまり気にすんなって」
アール「バカな、そんなバカなことがあるはずがない! あやつこそクローンに違いない!」
剣人「どっちでもいいじゃねぇか、そんなこと。奴らが攻めてくるからオレたちは戦う。それだけだ。タコのおっさんも、手伝ってくれるっていってるじゃねぇか」
アール「し、しかし剣人さま・・・」
大介「アール博士、お気持ちはわかります。しかし真実はどうであれ、残念だが僕たちだけで戦うしかない」
弾児「それともまさか、奴のいったように、向こうにつくってのかい。え、博士?」
アール「・・・」

タワー
司令所
ゼクス「アール博士の様子はどうだ」
ケンジ「アダルスに閉じこもっているようです。いま学や早苗たちが見に行っています」
隼人「なるほど・・・あてにはならんということか」
ヤマザキ「司令、閣下、さきほどバルジから連絡があり、ベスパとギシン艦隊らしき戦闘があったとのことです」
アムロ「ベスパと? それで、ギシン軍は?」
ヤマザキ「地球へ降下するようです」
弁慶「ふん・・・狙いは、俺たちかな」
シャア「そうだろう。エリオスの反乱の心配がなくなり、さっそくまたこちらへ矛先を向けたというわけだ。迎撃態勢をとれ。迎え撃つぞ」
隼人「ヤマザキ、アダルスのアール博士にも、一応連絡をいれておけ」
【シナリオデモ終了】

【戦闘マップ開始】

〈出撃戦艦選択〉

〔敵ユニット出現〕
大介「ベガ艦隊か・・・」
ガンダル「地球人、およびアールへ告げる。これより、クロッペンの通信を中継する。聞くがいい」(くそ、なぜ我が艦隊が、このようなことをせねばならぬ。ええいクロッペンめ。腹立たしい!)
シャア「クロッペンの通信だと?」
〔モニターの開閉音〕
クロッペン「地球人よ、ただちにマーズと楯剣人を引き渡せ。そうすれば、ズール皇帝陛下のお慈悲により、お前たちに生き残る道も与えられよう。エリオスの皇子である余が保証しよう」
アール「冗談ではない。貴様こそ、顔を似せただけのニセモノであろう!」
クロッペン「頭が高いぞアール! 直系の余に、雑言は許さん! 信じられぬというのなら、証拠をみせよう。さぁみろ、この腕に刻まれた紋章を。真実は隠せん。皇子はハーリンではなく、この私だ」
アール「げ、元老院でも上位者のみしか知らぬ紋章を、なぜ・・・」
クロッペン「わかったであろう。アールよ、下劣な生体部品であるクローンに義理立てし、余に反逆するのか」
アール「は、反逆・・・このわしが、エリオスの血に・・・」
剣人「うるせぇっ! クローンだかなんだか知らないが、オレは人間、楯剣人だ! お前たちのように、多くの人を苦しめることしかしねぇような奴は、許せねぇっ!」
隼人「ふん、それにクロッペン、どうせ貴様は、約束など守らん」
竜馬「おうよ! てめぇらみてぇな奴のやるこたぁ、すっかりお見通しだぜ!」
大介「そう・・・ズールの奴に、慈悲などはない!」
ロジャー「これまでの行動を見れば、その言葉に誠実さの1カケラもないことは明白だ。そんな取引は、話にならんよ」
クロッペン「おろかな。どうあっても逆らおうというのだな。アール、お前もそうなのか。直系の余に反逆するか」
剣人「戦うしかないぜ、じいさん! 弾児、ダルタニアスで出るぜ!」
弾児「おうよ!」
甲児「そうだぜ、やるしかないだろう!」
ブライト「よし、ベガ艦隊を叩く。全機、発進しろ!」
アール「し、しかし、わしには・・・。このアールには・・・」
学「は、博士、なにを!? やめてください! 博士!」
〔システムが停止する音〕
アール「・・・アダルスとダルタニアスの機能を、すべて停止します。剣人さま、お許しを・・・」
剣人「なんだと!? オレたちを地球ごと殺そうとする奴らと戦うのが、なぜ悪い!? くそっ、見損なったぜじいさん! 頼むぜみんな、何とか奴らをやっつけてくれ!」
〈出撃ユニット選択〉
クロッペン「アールは正しい判断をしたようだな。後は頼むぞ、ガンダル司令どの」
ガンダル「くそぅ、クロッペンめ。エリオスの皇子か何かしらんが、上位にたったつもりか。いまに見ておれ。ブラッキー、全軍に攻撃を開始させろ! せめてここでマーズやこやつらを叩かねば、我が艦隊の立場がない」
ブラッキー「ははっ、ガンダル司令! 攻撃を開始せよ!」
<戦闘開始>

<敵5機以下・敵増援1出現>

〔敵ユニット出現〕
タケル「マーグ・・・マーグか!?」
マーグ「まさかクロッペンが、エリオスの皇子とはな。だがおかげで、予定通りだ。ロゼ、アダルスを破壊しろ」
ロゼ「はい、隊長」
〔ロゼ、アダルスを攻撃〕
〔アダルスに爆発〕

アール「うっ・・・うぅ・・・」
学「は、博士! 逃げてください!」
マーグ「さぁこい、マーズ! 他の者などどうでもいい。我が敵は、ゴッドマーズだ!」
タケル「くっ・・・マーグ!!」

<デュークvsガンダル>
デューク「ガンダル! お前たちの好きにはさせない!」
ガンダル「デューク・フリード・・・死にぞこないめ。今度こそ最期だ!」

<デュークvsブラッキー>
デューク「ブラッキー、いくぞ!」
ブラッキー「ええい、返り討ちにしてくれるわ!」

<タケルvsガンダル>
ガンダル「マーズ・・・こやつさえ、こやつさえ倒せば・・・」
タケル「ガンダル、俺は負けるわけにはいかない!」

<タケルvsマーグ>
マーグ「マーズ、勝負だ! ズール皇帝に逆らうものは、生かしてはおかん!」
タケル「マーグ、目を覚ませ、マーグ!」

<タケルがマーグを説得>
マーグ「くっ、マーズか! なにをする!」
タケル「マーグ! マーグ思い出せ! 俺達は双子の兄弟! ともに、宇宙の平和のために戦うと誓った!」
マーグ「うっ、ぐぅぅぅっ・・・」
〔精神の共振音〕
タケル「ハッ!? いまのは・・・まさかマーグ、ズールに洗脳されていたのか!? くっ、なんてひどいことを・・・」

<ガンダル撃破>
ガンダル「ええい、いま少しというところで・・・ひとまず撤退する!」

<ブラッキー撃破>
ブラッキー「くっ、このままでは、俺は間違いなく隊長の地位を失ってしまう・・・くそぉっ!!」

<マーグ撃破>
※※タケルが撃破の場合のセリフ※※
ブライト「どうしたタケル! とどめをさせ!」
タケル「くっ、できない・・・俺には、できない・・・」
マーグ「マーズめ、その情けがアダになるぞ。よく覚えておけ。俺は必ず、必ずお前を・・・」
※※タケル以外が撃破の場合のセリフ※※
マーグ「くっ、覚えていろ。必ずマーズを倒し、地球を破壊してみせる・・・」


<敵全滅・敵増援2出現>
ヤマザキ「・・・ギシン軍、完全に撤退したようですね」
ブライト「みんな、よくやってくれた。アダルスは無事か? アール博士は?」
学「は、はい、なんとか無事ですが・・・アダルスは・・・」
〔敵ユニット出現〕
ドゥカー「フッ、異星人との戦闘は予想外だったが、おかげで囮を使うまでもなく奴らを引き込めた。さらに奴らは消耗している。勝機は我々にあるということだ。目標は戦艦だ。一気に叩くぞ!」
レンダ「ハッ!」(少佐・・・地球をバイク乗りの楽園にしたいというあなたの夢を、あたしにもみさせてください・・・)
ヤマザキ「なに!?」
ベルトーチカ「艦長、ベスパのモトラッド艦です!」
ブライト「なんだと!? ベスパめ、これは明らかな協定違反だぞ!」
省吾「チッ、まだガーランドが残ってやがったかよ」
B・D「フ・・・ならば、ここでまとめて破壊してやるまでだ」
ウッソ「ベスパが、しかけてくるっていうの!? だったら、僕は・・・!」
カミーユ「くそ、どこまでも汚い手を・・・」
弾児「野郎・・・みんな、オリファー隊長の弔い合戦だ! しっかり頼むぜ!」
ゼクス「協定違反をしてまでしかけてくるような連中は、叩いておかねばいつまでもくる。沈めるべきだ」
ブライト「やむをえんか・・・全機、聞け。まずは敵機動兵器を叩け。その後降伏勧告を行ない、受け入れないようであれば、敵艦を撃沈し、退避する。以上だ」

<敵10機以下>
ウッソ「う・・・鈴の音が、また・・・」
ジュドー「ああ、強くなってきやがったぜ」
ギュネイ「ちぃっ、ベスパの奴か!?」
シャア「どこだ・・・どこからくる・・・」
シャクティ「ウッソ・・・鈴の音のこと、調べてみたの。ギロチン使いの家系の人は、街を歩くとき鈴をつけさせられたって・・・」
ウッソ「うん・・・知ってるよ」
シャクティ「ザンスカールにいたとき、聞いたことがあるのよ。ギロチン使いの、ファラ・グリフォンのこと。みなさん、気をつけてください」
アムロ「ザンスカールの・・・? くっ、鈴の音が近づいている」

<敵5機以下・味方援軍1&敵増援2出現>
カルルマン「あうっ、だぁ~っ」
シャクティ「カルル、聞こえているの? 上から・・・?」
〔画面、フラッシュ〕
〔機体の稼働音〕
〔戦艦周辺に爆発〕

ヤマザキ「うっ、なんだ!? やられたのか!? 消火作業、急げ!」
ブライト「くっ・・・直撃だと!? オペレーター、なにやってんの! どこからだ!」
ベルトーチカ「これは・・・超高空からです!」
ブライト「なんだと・・・?」
ベルトーチカ「きます!」
〔敵ユニット出現〕
ウッソ「鈴が鳴ってる・・・あれ、宇宙から降りてきたっていうの!?」
カミーユ「く・・・フォウ? ああ・・・そうだ、間違いない。あれは、強化人間だ。ザンスカールめ!」
シャア「きたか・・・」
ファラ「フフフ、よってくるよってくる。蜂が蜜によるように。ギロチンの家系がつけなければならない鈴が、ザンネックの鈴になり、その鈴がマシーンの動きに連動して、あたしの頭の中に、敵の姿を感じさせるんだよ」
ウッソ「ハロ、機体の識別は?」
ハロ「トウロクナイカラ、ワカラン。ハンダンフノー」
クェス「嫌な女だ・・・気持ち悪い! あんた、どっかいっちゃいなよ!」
ファラ「ハ・・・ハハハッ、お嬢ちゃんかい。こいつらがリガ・ミリティア・・・ブルー・スウェアなら、ここで腐れ縁をきってやるというものさ!」
アムロ「くるぞ! ただのモビルスーツじゃない、みんな気をつけるんだ!」
カルルマン「うあ・・・うあぁぁぁぁぁ~っ!」
シャクティ「よしよし、あの鈴が怖いって、わかってしまったね。すぐに静かになるからね・・・」
ファラ「フフフ、まずはさんざん邪魔をしてくれた、目障りな戦艦に、止めを刺してやるよ」
シャア「!? いかん、ヤマザキ、戦艦を下がらせろ!」
ヤマザキ「ダ、ダメです大佐、先ほどのダメージで・・・」
ファラ「ハハハッ、ザンネックのビームからは、逃げられないよ!」
???「間に合ったようだな」
???「まずい・・・あの敵、戦艦を狙っている? 頼む、あいつを止めたい」
???「・・・いいのか、本当に」
???「あぁ・・・やってくれ」
???「わかった」
〔味方ユニット出現〕
ファラ「なに?」
〔???、前進〕
[イベント戦闘「グラキエースvsファラ」]
ファラ「く・・・伏兵に気づかなかったとは。これ以上やらせやしないよ!」
ルー「あれは・・・あの機体って・・・」
鉄也「まさか・・・ジョッシュか!?」
シュワルツ「ハッ、あの野郎・・・生きてやがったか!」
竜馬「そんなこったろうと思ったぜ。しぶとい奴だ」
ギュネイ「ジョシュア、乗っているのは本当に貴様か? 返事をしろ!」
ジョッシュ「怒鳴らなくても聞こえている」
鉄也「ジョッシュ・・・心配させやがって。無事なら、なぜ連絡してこない!」
ジョッシュ「すまない・・・この数日、まともに動ける状態じゃなかった。いまも、こいつを動かしているのは、オレじゃない」
ケイ「なによ、どういうこと?」
ジョッシュ「話は、後だ。ベスパを叩いてからだ」

<ファラ撃破orHP30%以下>
ファラ「フン・・・まぁ、テストとしちゃ、上出来だね。そろそろ、宇宙へ引き上げるとしようか」
〔敵ユニット撃破or離脱〕
ウッソ「宇宙へ戻った・・・? あの鈴、明らかに僕らを誘っている・・・」

<レンダ撃破>
レンダ「あ・・・少佐ぁぁぁーっ!!」
〔敵ユニット撃破〕
ドゥカー「レンダ!? バカな・・・ブルー・スウェア、よくも私の夢を!」
〔ドゥカー、気力+30、精神コマンド「集中」「熱血」使用〕

<ドゥカー以外の敵全滅>
ブライト「よし、聞こえるか、ベスパの指揮官。私はブルー・スウェアのブライト・ノアだ。もう諸君には戦力があるまい。降伏してもらいたい」
ドゥカー「冗談ではない!」
ブライト「・・・了解した。ならば、撃沈する」
シャア「全機、モトラッド艦を叩け。ただし、すぐに退避できるようにしておけ」

<ドゥカー撃破・勝利条件達成>
ドゥカー「なんだと、こんな・・・。くっ、レンダ・・・」
ブライト「総員、退避! モトラッド艦の爆発に巻き込まれるな!」
ウッソ(モトラッド艦が沈む・・・。戦いの中で人が死んでいくのが、当たり前だとしても・・・僕に人を恨む気持ちを忘れ、復讐することを忘れるなんて、できるんだろうか・・・)
〔味方戦艦離脱〕
〔味方ユニット離脱〕
〔敵ユニット撃破〕

【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

ギシン星間帝国
移動要塞
クロッペン「ギシン星間帝国の栄光と、ズール皇帝の威光に乾杯」
ボイダー「乾杯!」
カブト「乾杯!」
ネシア「乾杯! まさに驚き、クロッペン総司令官閣下が、エリオス帝国の皇子であったとは」
クロッペン「真実を知ったエリオス領の反乱は、潮が引くようにおさまった。もはや楯剣人などどうでもよいわ。後は、マーズを抹殺するのみ」
ネシア「これでギシン星間帝国の支配力は不動のもの。安泰間違いなしでございます」
クロッペン「うむ。ワーッハハハハハッ!!」
〔扉の開閉音〕
帝国兵「総司令官閣下! ベガ艦隊は、マーズ抹殺にいたらずとの報告が入りました」
カブト「なんと!? ええい、いまいましい地球人どもめ」
クロッペン「カブト将軍、そういきり立つな。いずれは地球人どももマーズも、力つき我らの足下に倒れるであろうよ。もはや奴らに味方はおらぬ。帝国はおろか、この我がエリオス領内をおびやかすことさえ、奴らにはできんわ」

タワー
作戦室
甲児「なんだって!? じょ、冗談じゃないぜ! 俺は反対だ!」
鉄也「ジョッシュ、正気か!? そいつは、敵なんだぞ! お前だって、そいつと戦ったはずだ! 大勢の人間が、そいつに殺されている!」
ジョッシュ「・・・わかってる。だけど、オレは彼女のおかげで、ここにいるんだ。動けないオレを助けてくれたのは、彼女だった」
ケンジ「しかしな、ジョッシュ・・・」
鉄也「所長を殺したのは、そいつの仲間なんだ! 俺は絶対に許さないぜ、ジョッシュ。そいつは殺すべきだ!」
ノイン「まぁまて、鉄也」
グラキエース「・・・そうしてくれても、わたしは構わない。わたしを殺したいのなら、そうしてほしい。もともと、わたしは消えるはずだったのだ」
ドロシー「それ、変だと思うわ。だったらなぜ、ジョッシュを助けたりするの。放っておくこともできたはずよ。殺されるため?」
グラキエース「・・・わからない。わたしは人ではないから」
ガムリン「どうも、調子が狂うな。ジョッシュ、本当にこの女は・・・」
ジョッシュ「ルイーナ・・・メリオルエッセだ。それは間違いない。だけど、オレは、人間だと思ってる。共感の話はしたと思う。オレの中に彼女がいるように、彼女の中にも、オレがいる。オレの心、人の心の欠片が、いまはグラキエースの中にもあるんだ」
鉄也「・・・」
ガイ「お、おい待て鉄也! こんなところで、銃の安全装置をはずすんじゃない!」
ボス「て、鉄也よぉ、そいつはやりすぎだぜ」
ジョッシュ「鉄也・・・本気か」
鉄也「本気だ」
グラキエース「・・・」
〔銃声〕
ジュン「鉄也!?」
グラキエース「・・・なぜはずした」
鉄也「・・・逃げようとしたら命中するように撃った」
トロワ「身じろぎ一つしなかったな。どうやら、本気で死んでもいいと思っているらしい」
金竜「銃をしまえ、鉄也。まったく、こんなトコで撃ちやがって」
ジョッシュ「・・・すまない」
鉄也「次はない。少しでもおかしいそぶりをしたら、後ろからでも撃たせてもらう」
〔扉の開閉音〕
甲児「鉄也さん・・・。いっとくが、オレも素直に受け入れる気はないぜ」
アムロ「まいったな・・・」
ブライト「我々としても、ルイーナの情報源は欲しい。しかし・・・」
シャア「メリオルエッセは“破滅の王”とやらの、直接コントロール下にあるようなことをいっていたな。それは、どうなのだ」
グラキエース「いまは・・・彼の意思も、力も感じない。わたしはペルフェクティオの影響下にはない。あのとき・・・生まれた時から付けていたクリスタルが砕けた。そのせいかもしれない」
隼人「ペルフェクティオ・・・それが“破滅の王”か。そいつは一体、何者だ」
グラキエース「わからない。人間かもしれないし、そうではないかもしれない。少なくとも、人としての感情を感じたことはない。わたしが知っているのは、それが南極にいて、我々をつくり、生命体の死と滅びを、強い負の感情を力となし、そして・・・いつかすべてに“破滅”をもたらすものである、ということだけだ」
カミーユ「すべてにって・・・お前たちもか」
グラキエース「かもしれない。我々は彼につくられた。そのために動くことだけが、存在理由だった」

タワー
作戦室
ジョッシュ「あの・・・大尉、グラキエースの機体は・・・」
アムロ「ああ、彼女のいった地点で、回収されたそうだ。さっきまでドクトルが確認をしていたはずだ」
ジョッシュ「クリフが? それでクリフ、どうなんだ」
クリフ「確かに、お前たちの機体と同様のシステムがあったようだ。だが、ダメだな。機体の修復は可能かもしれんが」
ジョッシュ「何が問題なんだ」
クリフ「コアシステムがダメになっている。あれは我々では再現できぬものだ。あの機体は、使えんよ」
ジョッシュ「そうか・・・」
グラキエース「・・・」
クリフ「もっとも、手がないこともないがね」

タワー
メディカルルーム
ジョッシュ「すまないリム、オレのせいで、お前を・・・」
リム(クリス)「ううん、いいの。お兄ちゃんが生きていてくれたなら、それだけで、わたしたちは・・・」
ジョッシュ「リム・・・」
グラキエース「・・・」
リム(クリス)「その人が、グラキエースさん?」
ジョッシュ「そうだ。・・・みんなが納得したわけじゃないけど、一応は同行を許可してもらった。もっとも、彼女の機体は、使えないらしいけど」
グラキエース「・・・」
リム(クリス)「そう・・・お兄ちゃん・・・わたし、クリフから聞いたの。壊れたあの子を使えば、その人の機体を、直せるかもしれないって」
ジョッシュ「クリフが、そんなことを? ・・・無理だよ。お前が一緒に乗るならともかく、グラキエース1人じゃ、あのシステムが同調するはずがない」
グラキエース「・・・だろうな」
リム(クリス)「でも・・・後で、クリフと試してみて。あなたなら、あの子も受け入れるような気がする」
ジョッシュ「リム・・・だけど・・・」
リム(クリス)「わたしは・・・もうできそうにないから・・・」
グラキエース「・・・すまない。役に立つとは、約束できない」
リム(クリス)「いいの、それでも。だって、あなたは・・・うぅ・・・」
ジョッシュ「リム、つらいのか? もうしゃべるな。月のイヴのところへいけば、治してもらえる。もう手配してもらったから」
リム(クリス)「うん・・・ごめんね、お兄ちゃん。わたし、一緒にいられなくなっちゃった・・・」
ジョッシュ「バカ・・・そんなこと気にするな。後のことはオレたちにまかせて、良くなることだけ考えろよ」

アダルス
アールの自室
アール「アダルスも、もう飛ばぬ。すべて・・・すべてが徒労に終わった・・・。ハーリン皇子がクローンであったとは・・・。エリオス帝国再興も、夢のまた夢・・・。それどころか、わしは反逆者・・・エリオス帝国に背く、反逆者に成り下がろうとしている・・・。なんたることだ」
早苗「アール博士、閉じこもりっきりでは、体によくないですよ。みんなと話したんですが、よろしかったらタワーの方へいらっしゃいませんか? お見せしたいものもありますし・・・」
アール「わしに、見せたいもの?」

タワー
休憩室
アール「おおっ、これは・・・」
ノーマン「おや、お見えになりましたか。いかがですかな」
アール「これは、アダルスの形をしたケーキか。見事なものじゃ。あなたがお作りになったので?」
ノーマン「いえいえ。わたくしは少々技術指導をいたしただけです。お作りになったのは、シャクティさまやひかるさま、早苗さまがたでございます」
アール「あんたたちがか・・・しかしまた、どうして・・・」
ひかる「子供たちが、どうしてもってきかなくて」
早苗「アール博士に、元気になってもらいたいって、みんなで考えて、私たちのところへきたんですよ」
シャクティ「いま切りますから、どうぞ座ってください」
アール「あ・・・ああ、そうじゃな。では、いただくとしようか」「うん・・・? 外にでておるのは、子供たちか」
早苗「ああ、次郎たちですね。おちゃめや次郎、田之助くんは、私たちと一緒に、タワーに乗りました。剣人くんたちがダルタニアスで戦ってくれたおかげで、私たちも乗せてもらって、おかげで食べるものも着るものも、みんなと一緒に働くことでいただけるようになったんです。アール博士のおかげです」
アール「・・・」
早苗「でも・・・私たちのような、身寄りをなくした子供たちは、いまの地球には数え切れないくらい大勢います。ウォレンくんやスージィちゃん、シローちゃんたちもそうです。でも、みんな一生懸命頑張っているんです」
アール「早苗さん・・・あんたたちのいわんとしていることは、よぉくわかる。だがわしの夢は、エリオス帝国の再興を願ったわしの夢は、いまもろくもくずれ、あまつさえ反逆者になろうとしている。大恩あるパルミオン陛下に弓ひく、反逆者に。わしは・・・どうすればいいのか、わからんのだ」
大介「アール博士」
アール「デューク王子か。どうされた」
大介「僕には守るべき故郷の星も、人々も、もうない。だが僕は、この地球を、第2の故郷だと思っています。僕が戦っているのは、あの悪魔どもの手から、この第2の故郷を、守るためです。もちろんいつかフリード星に戻り、再建することができればいいと思う。だが、その前に・・・」
マリア「そう。あたしだって、兄さんと会ってからは、フリード王の娘だって忘れたことはない。だけど、あたしは甲児たちと、地球を守るために戦うわ。だってあたしは、地球と、地球の人たちが、好きだもの」
アール「・・・」
大介「僕たちのフリード星と、エリオス帝国を同じに考えることはできないでしょう。しかし、星を、人々を守りたいという気持ち、守るために戦うという行為に、どれほどの違いがあるでしょう」
ひかる「博士は、地球がお嫌いですか? あの子たちが、嫌いですか?」
アール「いや・・・そんなわけがないが・・・」
大介「では地球や、地球人たちが、ズールやクロッペン、ガンダルのような者たちの犠牲になるのを、エリオス帝国のためといって、見過ごせるのですか? そんなはずはない」
剣人「そうだぜ。なぁじいさん、頼むよ。オレたちと一緒に、戦ってくれ」
アール「これは、剣人さま。聞いていらしたとは、お人が悪い。・・・わしは、大切なことを忘れるところでした。そう・・・悪逆非道なズールを、許すわけにはいかん。ダルタニアスの機能停止を、解除いたします。わしも・・・わしも戦いますぞ」
大介「アール博士・・・」
剣人「よっしゃ! じいさん、それでこそ男だぜ! やっとわかってくれて、すっきりしたぜ」
早苗「ありがとうございます、博士」
アール「ではクロッペンめに、わしの決意を伝えてやるとしましょう。たしか学くんが、通信装置の修理をしとったはずだ」

アダルス
艦橋
〔モニターの開閉音〕
クロッペン「なんだと!? おのれアール、エリオスを裏切る反逆者め!」
アール「いかにもその通り。このアール、喜んでその名を受けよう。直系であろうが、ズールに尻尾をふる貴様などに、敬意を払う必要はない。首を洗って、待っておるがよい!」
クロッペン「おのれアール・・・後悔するでないぞ」
アール「これでいい・・・これでいいのだ。エリオス再興の夢は破れたが、わしにはこの星を、ギシンの犠牲にはさせんという使命がある。そのためならわしは、誇りをもって反逆者となろう」
【シナリオエンドデモ終了】

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  女主人公 → I-1「私に、さよならを」 へ戻る

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