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No.38A
血塗られし御手

【シナリオデモ開始】
〔カーソル、ロンデニオンへ移動〕
ミオ「無事終わったのはいいけど、壊してしまわなくたってもよかったんじゃない? ちょっと勿体ないなぁ~」
マサキ「何言ってんだ? あんなモンを残してたら、またよからぬ事を考える奴がでてくるじゃねーか」
ミオ「でも、あたし達が使えばこの戦争も早く終わるんじゃないの?」
アムロ「理屈ではそうだが、あれはすでに兵器と呼べるものじゃない。あの力は人の手に負えるものじゃないよ」
万丈「過ぎたる力は己をも滅ぼすからね。それに力は使う人を選べない」
マコト「それを使うもの次第で善にも悪にもなる…以前、葛城さんも言ってましたね」
ミサト「まぁね」
ブライト「では、これからのことだが、先程の戦いで、DCに少なからずの損害を与えたはずだ。そこで、本格的なソロモンの攻略を行う」
アムロ「そうだな。だが、作戦はどうするんだ? アクシズの時とはワケがちがう。戦力を分散させるのは危険だぞ」
クワトロ「ソロモンの司令、ドズル=ザビは戦いに対して正々堂々と雌雄を決することをよしとする気質の持ち主だ。そこを利用することもできるな」
ブライト「それに葛城大尉の作戦案もうまくいけば有効な手段となる」
甲児「作戦案?」
ミサト「チョット、古い手なんだけどね。ギリアム少佐に頼んで用意してもらったのよ」
甲児「なにを?」
ミサト「援軍よ。アーガマ級巡洋艦5隻とモビルスーツ部隊をね」
鉄也「そんな戦力をどこから?」
ミサト「ふふふふ、ひ・み・つ」

〔ノック〕
シンジ「綾波?」
〔ノック〕
シンジ「綾波、いないの? 綾波‥‥」
アスカ「留守よ。ほっといて先いくわよ」
〔電子音〕
〔自動扉の開く音〕

アスカ「あんた、なにやってんのよ!?」
シンジ「ち、違うよ。勝手に開いたんだ‥‥」
アスカ「え? カギ閉めてなかったの?」
シンジ「綾波‥‥いる?」
アスカ「シンジ! なに勝手に入ってんのよ!」
シンジ「いない、みたいだ‥‥」
〔自動扉の開く音〕
アスカ「‥‥殺風景な部屋! うわっ! ゴミが散乱してるじゃない!」
シンジ「‥‥」
アスカ「ちょっと! なにしてんのよ?」
シンジ「え? ゴミを片付けてるんだけど‥‥」
アスカ「そんなこと見ればわかるわよ! いないならいないで、早くブリーフィングルームに行かなきゃなんないでしょ!?」
シンジ「でも‥‥」
〔電子音〕
〔自動扉の開く音〕

レイ「‥‥何してるの?」
シンジ「あ‥‥ご、ごめん。散らかってたから‥‥その、片付けてたんだ。迷惑…‥‥だったかな?」
〔自動扉の開く音〕
レイ「何か用?」
アスカ「用があるから来たに決まってんでしょ! ソロモン攻略の作戦説明があるのよ」
レイ「そう‥‥わかったわ。じゃ、いきましょ」
〔電子音〕
〔自動扉の開く音〕

シンジ「あ‥‥」
アスカ「これだから、ほっとけばよかったのよ! ‥‥ホラ、行くわよ!」

ミサト「‥‥というわけ。わかった?」
甲児「‥‥そんなんで本当に大丈夫なのか? 今時、バルーンダミーなんて‥‥」
ミサト「ただのダミーじゃないわ。爆薬付き。しかもAI搭載のすぐれものよ。どうせ、相手は堅牢な要塞にまもられてるんだからこれぐらいの小細工は弄させてもらわなきゃねぇ。ダミーを叩くために出てくれば本隊で一気に攻める。もしも、バルーンダミーに気づいて放置すればソロモンにぶつけるまでよ。2、3個もぶつければそれなりの損害を与えられるわ。ま、どちらに転んでもこちらの有利になるはずよ」
ブライト「それにミノフスキー粒子のおかげでバルーン展開時にダミーだとバレることはないだろう。とにかくやってみる価値はあるな」「で、その役目だが、誰かが現場で操作しなければならないが‥‥」
リツコ「それなら問題ありません。特殊なマイクロ波で作動する装置があります。ごく短時間しか受けつけられませんが、その間ならミノフスキー粒子も問題ありません。これを使えばバルーンの遠隔展開も可能なはずです」
ミサト「あんたいつの間にそんなものを‥‥」
リツコ「ロンデニオンでちょっと、ね」
ブライト「まあ、とにかくそれがあるなら問題ないな」「ではバルーンを配置した後、こちらはソロモンの正面に展開し、相手の出方を見る。出てこなければバルーンを展開、その後攻撃にはいる」
ミサト「情報どおりハマーンがいるなら、バルーンダミーを見てもまず攻撃してこないはずよ」
マコト「なるほど。アクシズのときの作戦をもう一度やるとみせかけるワケですね」
ミサト「ええ。そこを逆手にとるというワケ。バルーンダミーは要塞に到達すれば爆発するようにセットされてるから、それまで破壊されなければOKよ。ただし所詮はダミーだから攻撃を受ければ1発でアウトだけどね」
ブライト「とにかく、ソロモンさえ落とせばDCの本拠地までの道が開ける。このチャンスを逃せばDCに時間を与えてしまう。そうなれば、ますます戦いがのびるだけだ。みんな、心してかかってくれ。各員の健闘を祈る!」
〔カーソル、ソロモンへ移動〕
【シナリオデモ終了】


サブタイトル
「血塗られし御手」


【戦闘マップ開始】
〈出撃ユニット選択〉
〈出撃ユニット選択〉

ドズル「来たか‥‥正面から攻めてくるとはこのワシもなめられたものだ‥‥我が艦隊で蹴散らしてくれようか‥‥」
ハマーン「閣下、ここは地の利をいかし迎え撃つのが得策かと」
ドズル「うむ。それもそうだな」
ハマーン「それに、正面からというのも気になります。何か企んでいるかもしれません。私も以前、それで不覚をとりました‥‥」
ドズル「そうか。ならば尚更ここを動くワケにはいかんな」
ハマーン「どうもそれだけではないようですが、現状ではなんとも‥‥」
ドズル「たとえロンド=ベルといえどこのソロモンを落とすことは容易ではない。いかような策を弄しようとも、その浅知恵ごと粉砕してくれるわ!」「なるほど、あれが本隊というわけか」
ハマーン(‥‥早いな)
マコト「やはりうごきませんね」
ミサト「いまのところは予想どおりね。それじゃ、第二段階といきますか‥‥」
〔第3軍ユニット出現〕
ドズル「なにっ! 巡洋艦クラスを5隻‥‥やつらそんな戦力をどこに隠していたのだ!?」
ハマーン(‥‥妙だな? あの動き、まるで生気を感じない‥‥)
〔敵ユニット出現〕
マシュマー「ただいまもどりました! ‥‥おや? あれは‥‥」
ゴットン「どうやらロンド=ベルのやつらが攻め込んできたようですぜ」
マシュマー「フッ‥‥これはチャンス。ここで活躍し、ハマーン様に私の勇姿を見ていただくのだ!」
ゴットン「‥‥またはじまった‥‥」
ハマーン「マシュマーか。ちょうどよいところに戻ってきた。その部隊は任せたぞ」
マシュマー「マシュマー=ゼロの名誉にかけて、必ずやご期待に応えてみせます、ハマーン様
ハマーン「うむ」
ドズル「‥‥ハマーンどうしたのだ?」
ハマーン「あの部隊の存在、気になります。何か策があるようですが、それをさせる前に正面の部隊を叩こうかと。私がキュベレイで出ます」
ドズル「いかん! お前が出撃すればミネバを誰がなだめるの? ワシではミネバの心を安らげることができんのだ‥‥」
ハマーン「しかし‥‥」
ドズル「あの程度の数、機動部隊に任せておけば大丈夫。おまえはミネバのそばについていてくれ」
ハマーン「‥‥わかりました」
〔敵ユニット出現〕
ミサト「バルーンは運を天にまかせるしかありません。ですが、これで敵もむやみに要塞砲を撃てなくなりました。チャンスです」
ブライト「よし、これよりソロモンに対して攻撃を開始する!」
<戦闘開始>

≪敵増援2出現前≫
<敵7体以下・敵増援1出現>>
ドズル「このソロモンを落とさせるワケにはいかんのだ!」
〔敵増援1出現〕

<バルーンダミーがソロモンへ到達(1回目)>
ドズル「バルーンダミーだと!?」
ミサト「ただのダミーだと思わないでよ」
〔第3軍ユニット撃破〕
ドズル「くっ! 小細工を‥‥」

<バルーンダミーがソロモンへ到達(2回目)>
〔第3軍ユニット撃破〕
ドズル「またしても!」
ミサト「2発目! あと1発で‥‥」
ドズル「なにをしておる!! はやく撃ち落とせ!」

<敵全滅orバルーンダミー全滅・味方援軍1&敵増援2出現>
<バルーンダミーがソロモンへ到達(3回目)・敵増援2出現>

※※バルーダミー全滅の場合、セリフ追加※※
〔味方ユニット出現〕
テュッティ「ヤンロン、あれ‥‥」
ヤンロン「ああ‥‥ロンド=ベルか。サフィーネめ、どういうつもりだ?」
テュッティ「私達に嘘をついたとしても何の得もないでしょうけど、やっぱりひっかかるわね」
ミオ「あっ! ガッデスとグランヴェール!」
マサキ「テュッティとヤンロンか!?」
ヤンロン「その声、マサキだな。どこへ行ったのかと思えば、やはり地上に出ていたのか‥‥だいたいお前は魔装機神のパイロットとしての自覚が‥‥
ランシャオ「ご主人様、マサキ様の説教は後にしてはいかがかと‥‥皆様はどうやらあの要塞らしき建造物を攻撃しているようです。まずはアレを叩いてからというのはいかがでしょうか?」
ヤンロン「地上のことに首を突っ込むのは本意ではないが‥‥仕方あるまい」
テュッティ「そうね。このまま知らん顔もできないわね」
※※敵増援2出現前の場合、セリフ追加※※
ブライトすまない! モビルスーツはこちらでなんとかする。ソロモンの方を頼む!」
ヤンロン「了解した」
テュッティ「でも‥‥ちょっと手強そうね‥‥」
フレキ「テュッティ様、前方の要塞に破たんした箇所を発見しました」
〔カーソル、ソロモンの中央部を指定〕
ゲリ「アレを狙えばかなりの損害を与えれるかと」
テュッティ「ヤンロン、聞こえた?」
ヤンロン「ああ。メギドフレイムでやってみる!」
〔ヤンロン、マップ兵器「メギドフレイム」使用〕
〔爆発音〕
〔画面、振動〕

ドズル「お、おのれ!」
テュッティ「やった!?」
ヤンロン「いや、まだだ。もう一発行くぞ!」
〔ヤンロン、マップ兵器「メギドフレイム」使用〕
※※バルーンダミーがソロモンへ到達した場合のセリフ※※
〔第3軍ユニット撃破〕
ドズル「な、なんだと!?」

ハマーン「閣下! 第5弾薬庫が被弾しました。ここも危険です。脱出の用意を!」
ドズル「おのれ‥‥」
ミネバ「ハマーン!」
ハマーン「ミ、ミネバ様! ここは危険‥‥」
〔爆発音〕
〔画面、振動〕

ドズル「!!」
〔崩落音〕
ハマーン「ミネバ様!」
ミネバ「うっ‥‥」
ドズル「‥‥大事はないか、ミネバ?」
ミネバ「!?」
ハマーン「ミネバ様! 閣下! ご無事ですか!?」
ドズル「‥‥うむ、ワシは大丈夫だ」
ハマーン「さっ、脱出を‥‥」
ドズル「‥‥ハマーンよ。ミネバをつれて先に行け」
ハマーン「閣下!?」
ドズル「フッ‥‥まだ閣下とよんでくれるのか‥‥しかし、もう茶番は終わりだ。お前も気付いておろう。このワシが以前のドズル=ザビでない事は‥‥」
ハマーン「閣下‥‥」
ドズル「ワシ自身、自分が何者であるのかわからない。ただドズル=ザビとしての記憶を持つということ以外はな。ミネバと再会したときから気付いていた。だがワシはそれを認めるのが怖かったのだ。自分の存在を否定することが‥‥」
ミネバ「お父さま!」
ドズル「お、おお‥‥このワシを、父と呼んでくれるのか‥‥」
ミネバ「お父さまは身体をはって助けてくれた‥‥あの時、確かにお父さまの大きさ、そして存在を感じました‥‥あなたは私のお父さまです!」
ドズル「おお! ミネバ‥‥しっかりと抱かせておくれ‥‥覚えている。この感じ、たしかに覚えているぞ‥‥ミネバ‥‥我が愛しの娘よ‥‥達者でな‥‥」
ミネバ「!? お、お父さま‥‥?」
ドズル「ワシはビグザムで出る。ハマーン、お前は3番格納庫より残存兵ををまとめ撤退せよ」
ハマーン「し、しかし、それでは閣下が‥‥」
ドズル「ワシはドズル=ザビであってそうではない。最後にミネバをこの手に抱けた。これで思い残すことはなにもない」
ハマーン「閣下‥‥わかりました‥‥」
ドズル「ミネバのこと、頼んだぞ。」
ハマーン「はっ! この命にかえましても」
ミネバ「いやだ! 私も残る! お父さまっ!」「お父さま!」
ドズル「最後の抱擁か‥‥フフフフ。ミネバ‥‥達者でな」「さて、ロンド=ベル。もうしばらくワシにつきあってもらうぞ‥‥」
〔敵ユニット出現〕
ドズル「なにをしておる!? はやく脱出せぬか!」
DC兵士「閣下、我々はいつまでも閣下の部下であります!」
ドズル「お前達‥‥」
DC兵士「閣下を一人で逝かせはしません。我々もお供いたします!」
ドズル「ふふ‥‥よぉうしっ! 最後の戦いである! 武人の誇り、みせてくれようぞ!」
DC兵士「 おう!」

<敵増援2出現の次P>
〔敵ユニット出現〕
ハマーン「! ミネバ様、その手‥‥」
ミネバ「!? 血‥‥血だよ、ハマーン‥‥お父さまの血‥‥」
ハマーン「閣下‥‥そうだったのか‥‥」
ブライト「あれは‥‥ドロス!」
ハマーン「ロンド=ベル‥‥この借りは必ず返す‥‥必ずな‥‥」
クワトロ「! ハマーン‥‥」
ハマーン「総員、整列! ドズル=ザビ中将閣下に、敬礼っ!!」
ドズル「‥‥DC再興のために」
〔ハマーン、マップ端へ移動〕
〔敵ユニット離脱〕


≪味方援軍1出現前≫
<敵増援2が出現した次PP・味方援軍1出現>

〔味方ユニット出現〕
テュッティ「ヤンロン、あれ‥‥」
ヤンロン「ああ‥‥ロンド=ベルか。サフィーネめ、どういうつもりだ?」
テュッティ「私達に嘘をついたとしても何の得もないでしょうけど、やっぱりひっかかるわね」
ミオ「あっ! ガッデスとグランヴェール!」
マサキ「テュッティとヤンロンか!?」
ヤンロン「その声、マサキだな。どこへ行ったのかと思えば、やはり地上に出ていたのか‥‥だいたいお前は魔装機神のパイロットとしての自覚が‥‥
ランシャオ「ご主人様、マサキ様の説教は後にしてはいかがかと‥‥皆様はどうやらあの要塞らしき建造物を攻撃しているようです。まずはアレを叩いてからというのはいかがでしょうか?」
ヤンロン「地上のことに首を突っ込むのは本意ではないが‥‥仕方あるまい」
テュッティ「そうね。このまま知らん顔もできないわね」
ヤンロン「よし! いくぞっ!」

≪マップ上にシンジがいる≫
<レイ被弾>

シンジ「綾波!」
レイ「大丈夫」
シンジ「綾波、早く下がって! あとは僕がやるから!」
レイ「碇君‥‥ありがとう」
シンジ「2回目だね、ありがとうって言ってくれたの」
レイ「そ、そう?」
シンジ「うん。人に感謝されるってなんだか嬉しいね」
レイ「そう‥‥でも少しわかるような気がするわ。それじゃ、あとはお願いね」
〔味方ユニット離脱〕
シンジ「よぉっし! こい!」
〔シンジ、精神コマンド「集中」「気合」「鉄壁」使用〕

<ドズル撃破>
ドズル「ここ、までか‥‥ゼナ‥‥すまん‥‥」

<マシュマー撃破>
マシュマー「ええい、ここまでか!! 一時撤退だ!」

<ゴットン撃破>
ゴットン「あいたた‥‥だから無理だっていったのに‥‥」

<敵全滅・勝利条件達成>
ブライト「よし! 作戦終了! みんな、よく頑張った」
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

ギレン「そうか‥‥ドズルが死んだか‥‥」
ハマーン「私の力が至らぬばかりに‥‥」
ギレン「‥‥ご苦労であった。下がって休め」
ハマーン「はっ‥‥」
キシリア「総帥、ロンド=ベルが次に求めるのは我々の首。このままここで奴等を迎え撃つおつもりですか?」
ギレン「いや、ここではあまりにも無防備すぎる。決戦の地はア・バオア・クーとする」
キシリア「はっ‥‥」(決戦‥‥我々にとってロンド=ベルとの戦いなど障害排除の1つにすぎないはず。それを決戦とは‥‥兄上は無意識にも負けを認めているということか?)
ギレン「どうした?」
キシリア「‥‥いえ。ただ、あそこにはあやつがいますが‥‥」
ギレン「やつ? 誰のことを言っている?」
キシリア「え? やつ?」
ギレン「‥‥この私を謀るつもりか?」
キシリア「い、いえ‥‥少し疲れているようです。あとはお任せ致します‥‥」
ギレン「‥‥」

マヤ「ソロモン内部の捜索、終了しました。映像入ります」
マコト「中はもぬけの殻。惨憺たる状況ですね」
ミサトまるで夜逃げのあとね。で、生存者は?」
シゲル「捕虜となっていた人々は救出しました。しかし、DC側の人間は一人も発見されませんでした。死体以外は、ですが」
ミサト「DCにしては統制のとれた部隊だったようね」
クワトロ「ドズル=ザビはギレンやキシリアとは違い、前線指揮を好む武人だ。兵士からの信頼も厚かった」
アムロ「最期はみずからが楯となり味方を逃がしたか‥‥」
マサキ「そういう奴は決まって早死にするんだよなぁ」
ミオ「マサキ! ヤンロンとテュッティを連れてきたよ」
マサキ「げっ! そういえばいたな。口うるさいのが‥‥」
ヤンロン「そういうことは本人に聞こえないように言うものだ」
テュッティ「ほんと、まったくご挨拶ね、マサキ?」
マサキ「い、いや‥‥あ、そういや、ミオの奴と一緒にこっちへ来たんだってな‥‥なにかあったのか?」
ヤンロン「それを効くのはこっちのほうだ。許可もとらず勝手に姿をくらますとは、魔装機神のパイロットとしての自覚が足りん証拠だ!」
ランシャオ「ご主人様の言うとおりでございます。身ひとつならともかく、サイバスターまで持ち出すとは、まったく、マサキ様にはほとほと頭をいためさせられますな」
ヤンロン「魔装機神はいわばラングランの守護神。それが守護するべき地を離れることの重大さすらお前は気づいていないとみえる」
ランシャオ「マサキ様が消え、イブン様にその消息を辿ってもらうまで、ラングランに何事もなかったからよかったものの。もしものことでもあればどうするおつもりだったのです?」
マサキ「そう言ったってよ‥‥」
ランシャオ「なんと! マサキ様は今回は何もなかったからそれはそれでいいと申されるおつもりですか!? おお、なんとなげかわしい‥‥」
マサキ「いや、だから‥‥」
ヤンロン「それだ、それ! 何かにつけて口答えする。それがいかんのだ」
マサキ(事あるごとに説教をはじめるお前とランシャオのほうが問題だぞ‥‥)
ヤンロン「何か言ったか!?」
マサキ「い、いや、別に‥‥」
テュッティ「それぐらいにしたら、結局、私達もラングランを飛び出してきたことになるんだし、すんだことをとやかく言ってもしかたないわよ」
ヤンロン「甘いな、テュッティ。マサキを甘やかすとつけあがるだけだ」
ランシャオ「人にはそれぞれ適した対応というのがございます。さしずめマサキ様は言ってもきかないタイプ。きくまで言うしかありません」
ヤンロン「さて、決まったところで、魔装機神パイロットとしての心構えをじっくり言って聞かせてやろう」
ランシャオ「僭越ながら私めも‥‥」
マサキ「お、おい‥‥」
テュッティ「ああなったらもう誰もヤンロンを止められないわ‥‥マサキ、運が悪かったと思ってあきらめるのね」
マサキ「そんなぁ‥‥冗談だろ?」
テュッティ「さて、あちらは置いといて、ご無沙汰しています。アムロさん」
ブライト「知り合いだったのか?」
アムロ「ラ・ギアス事件の時にともに戦った人だよ。報告書にも書いてあっただろ?」
ブライト「ああ、ではあなたが‥‥」
テュッティ「テュッティ=ノールバックです。あそこでマサキに説教しているのがホワン=ヤンロン。私やマサキと同じ魔装機神のパイロットです」
ブライト「なるほど。そういえば魔装機神は4体sか存在しないはずでは?」
テュッティ「はい。これですべての魔装機神がここに集まったことになりますね」
甲児「そんなことしてラングランのほうあh大丈夫なのか?」
テュッティ「何かあれば連絡があるでしょう。それにことらのほうが大変なことになっているようですし」
アムロ「それじゃ‥‥」
テュッティ「ご迷惑でなければお手伝いさせてもらいます」
ブライト「それはありがたい。こちらこそよろしくお願いします」

ガトー「失礼します」
キシリア「‥‥ガトーか、用件とはなんだ? あまり気分がすぐれんのだ。てみじかにたのむぞ」
ガトー「‥‥はい。用件とはサイド4での作戦についてです」
キシリア「サイド4?」
ガトー「サンクキングダム侵攻にあたり実行された作戦です」
キシリア「ああ、あのオトリ作戦か」
ガトー「! 今、オトリと申されましたか?」
キシリア「何を驚くことがある? あれはロンド=ベルの目を逸らすためだけに発動された作戦だ。もっともオトリにもならぬ役立たずどものおかげでこちらの作戦まで失敗したがな」
ガトー「‥‥するとあの作戦に出撃した者は完全な捨て駒と、そういうことですか?」
キシリア「‥‥ガトーよ。お前は相変わらず清廉な男だな。だが、それだけでは戦は勝てぬ。時に非情さも必要なのだ」
ガトー「‥‥わかっております。それでは、失礼します‥‥」「オトリだと!? 捨て駒だと!? そのようなことをして得た勝利に何があるというのだ! 味方を欺き、優秀な兵を失ってまでして何が‥‥くっ!」

テュッティ「‥‥なるほど、こちらではそうなっていたんですか。それにシュウが何やら関わっているとなればこちらの責任でもあります。ぜひとも協力させてもらいます」
甲児「‥‥それにしてもサフィーネねぇ。あのブッ飛んだねーちゃんか‥‥そういえば、ミオ、お前もサフィーネに教えられたって言ってなかったか?」
ミオ「うん、そうだよ。マサキの居場所を教えてあげるって突然現れたの」
ヤンロン「‥‥なるほど、我々が出会ったのは偶然ではなく、シュウによって仕組まれたことだったのか‥‥我々はシュウの手の平の上で踊らされているってことか‥‥あまり気分のいいことではないな」
テュッティ「あら、説教は終わったの?」
マサキ「‥‥」
チョーサク「おおーい、マサキはん、大丈夫でっか?」
ジュン「あかん、目が完全に死んでもうたる‥‥」
ショージ「お、おそるべし‥‥」
ブライト「‥‥と、とにかくシュウのことは今のところどうしようもないし、その真意もわかっていない。それよりもまずは目の前の敵だ」
ジュドー「いよいよ、敵の本拠地へ乗り込む時がきたぜ!」
万丈「まあ、サイド3で迎え撃つことはしないだろうから、決戦上はア・バオア・クーになるだろうな」
ギャリソン「敵の部隊が集結しているとの情報も入っています。まず間違いありません」
ブライト「よし、間もなくギリアム少佐が捕虜になっていた人々を引き取りにきてくれるはずだ。それまで各員、身体を休めておけ」
【シナリオエンドデモ終了】


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