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No.43A
恐怖と恐慌の狭間で

【シナリオデモ開始】
トレーズ「‥‥なるほど。火星にいたのか‥‥となるとやはりヱクセリヲンをつかうしかないのだね」
ブライト「はい。奴等が撤退した理由はわかりませんが、戦力が低下していることにはかわりはないはずです。討つならば今がチャンスです」
トレーズ「わかった。すまないが、君達に任せる。我々では火星に着くころにはゲストが戦力を回復させているかもしれないからね」
ブライト「了解しました。全力を尽くします。それでソロシップの件なんですが‥‥」
トレーズ「ああ、心配はいらない彼らのことは私が責任をもって預からせてもらうよ。君達は火星での戦いに専念してくれたまえ」
ブライト「わかりました。それではお願いします」
トレーズ「ああ。健闘を祈るよ」

トレーズ「やぁ、レディ。ごくろうだったね。先程、ロンド=ベルから通信があったばかりだよ」
レディ「そうですか。では私は予定通り、こちらの事後処理が終了次第、すぐに帰還いたします」
トレーズ「ああ。待っているよ。‥‥それで、ロンド=ベルと共に戦って、どうだった?」
レディ「たしかに彼らには自ら体制を築こうとする意志はみられませんでした」
トレーズ「だろうな。彼らはかたくななまでに自らの立場というものを気にしているからね。それは力を持つ者の姿勢としてはある意味、正しいな」
レディ「しかし、あの力‥‥あまりにも危険ではありませんか?」
トレーズ「ふっ‥‥すべてが終わればその問題も解決するよ、レディ。彼らは善き方向に進んでいる‥‥」
レディ「はっ。それと、報告がもう一つあります。まもなく、コロニー連合がサンクキングダムを正式に常任理事コロニーとする旨を発表します。そのことにより、事実上、リリーナ=ピースクラフトが連合を束ねる盟主となる模様です」
トレーズ「完全平和主義か‥‥人々は戦いに疲れている。だが、その心は無意識にも戦いを求め止まない。今のままではまだ不完全だ。この世に人類がいる限り、決して戦いがなくなることはない。そして、戦いを否定することが平和への道ではない‥‥世界は戦い続けることが自然なんだ。そして人々もまた未熟な時しか歩んではいない」
レディ「では、サンクキングダムを‥‥」
トレーズ「いや、私にその資格はないよ。レディ、私はいまだ自分の役割というものを決めかねている。だが、それがどのような結果になったとしても、君は君の信じる道をあゆんでほしい。悲しみに綴られた時だけは過ごさないでおくれ‥‥」
レディ「ご心配にはおよびません。私の進むべき道はトレーズ様が進む道です。これからもずっと‥‥では失礼します」
トレーズ「ありがとう、私のレディ‥‥」

マヤ「すべての積み込み作業、終了しました」
ブライト「タシロ艦長。よろしくお願いします」
オペレーター「艦長」
ブライト「何だ?」
オペレーター「い、いえ、タシロ艦長に‥‥」
ブライト「あ、そうか、つい‥‥」
タシロ艦長「ははははは! まぁ、向こうに着くまでは任せておきたまえ。たまには気を休めたほうがいいぞ」
ブライト「そうですね。ではお願いします」
タシロ艦長「うむ。副長、準備はいいか?」
副長「いつでもどうぞ」
タシロ艦長「よぉし! ヱクセリヲン、発進!」
副長「了解! ヱクセリヲン、発進!」
〔カーソル、火星方面へ移動〕
オペレーター「艦長、第二加速に入ります」
タシロ艦長「了解した、まかせる」
オペレーター「目的地、火星を確認。座標確認、問題なし」
副長「よぅし、バニシングモーター接続」
オペレーター「接続!」
オペレーター「ワープ開始10秒前」
オペレーター「亜空間、突入準備よし」
タシロ艦長「ワープ開始」
副長「ワープ開始!」
【シナリオデモ終了】


サブタイトル
「恐怖と恐慌の狭間で」


【戦闘マップ開始】
〔味方戦艦出現済み〕
ミサト「一瞬にして、火星に‥‥たいしたもんねぇ」
オペレーター「敵影捕捉、ゲスト軍です!」
〔敵ユニット出現〕
セティ「まさかとは思ったけど‥‥」
ゼブ「い~や、いや、た~いしたもんだね」
ロフ「さすがはロンド=ベル。そう簡単にこちらの戦力立て直しの時間を与えてはくれないようだな」
セティ「ねえ、どうするの。ロフ?」
ロフ「俺達は兵士だ。司令官の命令どおりに動く」
ゼブ「ま、そういうこ~とだね」
セティ「‥‥」
オペレーター「敵部隊は衛星軌道上に展開!」
リツコ「恐怖と恐慌の狭間‥‥ね」
タシロ艦長「ブライト大佐。君の出番だ」
ブライト「は、はい。‥‥よし! 総員戦闘配備、一気にいくぞ!」
〈出撃ユニット選択〉
<戦闘開始>

<7PP・勝利条件達成>

〔第3軍ユニット出現〕
シュウ「ほぅ‥‥メキボスですか‥‥これは面白いことになりそうですね」
メキボス「そこまでだ。双方とも、軍をひけ!」
ゼブ「おんや、な~つかしや、メキちゃんじゃないの」
メキボス「その呼び方はよせ、ゼブリーズ=フルシュワ」
ゼブ「な~んだよ、昔みたいに、『ゼブちゃん』って呼んでく~れてもい~じゃないか」
万丈「まさか‥‥生きていたとはな」
メキボス「久しぶりだな、ロンド=ベル」
アムロ「一体‥‥どういう事だ? メキボスといえば、インスペクターの‥‥それがどうしてゲストと‥‥」
メキボス「詳しい話は後にして、まずは、軍を引け! これは、枢密院からの命令だ」
ロフ「枢密院!? メキボス、お前‥‥」
メキボス「俺は枢密院の特使だ。このくだらん戦争を終わらせるためにやってきた。ロフ、お前はいつまであのゼゼーナンの言う事を、聞いているつもりだ?」
ロフ「‥‥それが傭兵としての務めだ」
メキボス「傭兵か‥‥士官学校首席のお前なら、黙っていても将軍の座につけただろうに‥‥」
ロフ「だとしても、それは俺の実力ではない。家柄によって手に入れた地位など何の意味もない」
メキボス「だからすべてを捨てて傭兵になったのか?」
ロフ「‥‥俺は門閥だけで一生の決まる、あの閉塞した社会が好きになれなかった。だからこうして、戦いの中に身をおいている」
メキボス「ならばなおの事、ゼゼーナンにつく必要などあるまい。あの男こそ、門閥の弊害の象徴ではないか? お前達も、この戦いの中で気づいているはずだ。真に、人間らしいのが誰なのかを」
ロフ「‥‥」
メキボス「ゼブ、お前はどうなんだ? 戦いは嫌じゃなかったのか?」
ゼブ「い~までもそうさ。けど、こ~れは仕事。個人的感情はナシね。そうでな~いとやってら~んないんだわ、メキちゃん」
メキボス「相変わらず、妙なところで律儀なヤツだな‥‥」
セティ「ねぇ、ロフ。もうやめましょうよ。あなたも言っていたじゃない。この戦いに意味はないって」
ロフ「セティ‥‥」
セティ「ロフだって気付いているんでしょ? ゼゼーナンはこの戦いを自分の野心の為に利用しているってことを」
ロフ「‥‥」
メキボス「ロフ、お前のやりたかったのはこんな事だったのか? ただ命じられるままの道具とされることが?」
ロフ「たしかにお前の言うとおりだ。俺はこの戦いに何の意義も見いだせない。だが、お前の言うように割り切る事はできない‥‥」
セティ「ロフ!?」
ロフ「だから、少しだけ時間をくれ。この目で確かめたいことがある」
メキボス「‥‥わかった。ここは俺にまかせておけ。しかし、そう長くは待てんぞ」
ロフ「ああ‥‥すまん」
〔敵ユニット離脱〕
メキボス「さて、そういうことだから、少しだけ待ってくれないか?」
万丈「‥‥強引だな」
メキボス「すまんな、性分でな。で、どうする?」
ブライト「このまま黙って行かせてはもらえないようだな」
メキボス「ロフとの約束なんでな。‥‥どうしても行くというなら俺が相手をする」
万丈「‥‥奴は本気だ」
アムロ「どうする? メキボスは特使とか言っていた。もしそれが本当ならここで争うことは得策ではないが‥‥」
ミサト「かといってここでゲストに時間を与えるのは危険ですね」
ブライト「うむ‥‥」
しばらく待つ
メキボスを倒してゲストを叩く

≪「しばらく待つ」を選択≫

ブライト「我々の真の目的は戦うことではない。戦う事なく、この戦争が終わるのであれば、それに越したことはないな」
メキボス「すまん」
万丈「だが、説明はしてくれるんだろ?」
メキボス「ああ、そのつもりだ。これからそちらへ行くよ」
ブライト「了解。では待っている」
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

メキボス「さて、何から話したものか‥‥」
万丈「大体、お前が生きているって事自体が不思議だ。お前は、ウェンドロと戦って倒れたと思っていたぞ」
メキボス「ああ、ひん死の重傷だったがね。おかげで、両足、右腕、左目はサイバネティクスさ」
豹馬「へー。あんたもネルフに頼んで再生してもらったらどうなんだ?」
メキボス「ほぅ、クローン技術をそういうことに使っているのか? 地球人にしてはまともな発想だな」
タシロ艦長「やはり君も条約のことを‥‥」
メキボス当然だな。俺達が地球にちょっかいをだした要員の一つだからな」
万丈「それはどういうことだ?」
メキボス「まぁ、待て。順番に話していく。で、なんとか息をふきかえした俺は、枢密院直属の特使になった。『ゾヴォーク』の監視役もかねてな」
万丈「なんだ? その‥‥『ゾヴォーク』っていうのは?」
メキボス「お前達の戦っていた相手の事だよ。ゼゼーナンとか、ゼブリーズとか。お前達は、あいつらの事を、なんて呼んでいるんだ?」
万丈「『ゲスト』だ。ついでにいうなら、お前達の事は『インスペクター』と呼んでいる」
メキボス「『お客さん』に『監査官』? どうも、翻訳機の調子が良くないのか?」
万丈「いや、それでいい。そいつは、固有名詞として登録しておけ。意味は‥‥そのままだ」
メキボス「ふうん、変なネーミングセンスだな。まあいい。お前達は誤解しているようだが、実はゲストとインスペクターは、同じ政治組織に属している。平たくいやあ、同じ国だな。星系が違うからそう、しょっちゅう交渉があるわけでもないが、元は同じ星から移住した人種だよ」
万丈「そうだったのか‥‥なるほど、それで納得がいくな。今回のゲストのやり方は、確かにインスペクターと、良く似ていたからな」
アムロ「早い段階から姿を現していたとはいえ、積極的というより、観察しながらという感じだったからな」
メキボス「まぁ、正確には地球人の軍事利用の才能と、闘争本能のデータをとっていたんだろう。それにかけては、地球人てのは異常に発達してるからな」
アムロ「そういえばウェンドロが言っていたな。我々の持つ武器は優れているって‥‥」
万丈「地球人の精神は未熟とも言っていたがな」
甲児「だが、それだけのためにわざわざこっちまで足をはこんでくるか?」
メキボス「たしかに俺達の世界は、お前達の世界より格段に科学力を持っている。だが、それを軍事技術として応用する事を知らんのだ‥‥というより、思いつかんのだろうな。例えば、お前達の先祖は動物を狩るために道具をつくり出した。そこまではいい。だが、その道具を同じ種族に対しても使うようになった‥‥戦争の始まりだな。しかし、俺達の先祖は、それを考えつかなかった。同族に刃を向ける事を知らなかったのさ。無論、我々がむな聖人君子だとは言わんさ。現にゼゼーナンやウェンドロのようなものもいる。だが、その絶対数は少ない。この事は不幸でもあるし、ある種、幸運でもあった。なぜならお前達は、俺達が一万年以上かかって歩んだ道を、わずか数千年で走り抜けてきたのだからな」
甲児「それで監察か‥‥しかし、ゼゼーナンとかいう奴がおおっぴらに戦争をはじめた。それであんたが派遣されてきたというワケか?」
メキボス「ああ。ゲストとインスペクターの双方を統括する、最高意思決定機関が枢密院だ。その枢密院ではこんな戦いを望んでいないあくまで、地球との技術提携が目的だったからな。ウェンドロにしても、ゼゼーナンにしても枢密院の意志に反した行動だったってことだ」
万丈「‥‥それで以前に我々と面識があるお前が‥‥」
メキボス「まあな。そして‥‥前回も今回も本国での地位を固めるための権力欲におぼれた奴の独走ってワケさ」
タシロ艦長「たしかに最初に協定では技術譲渡、その後にデータを引き渡すということだったな」
メキボス「ほぅ、あんたはあの協定の時にいたのか? すると3年前の事件の時の目撃者でもあるのか?」
タシロ艦長「ああ。あの条約の調印式にも出席していたよ。そしてそこにいるのがその渦中にいた人物‥‥シュウ=シラカワだ」
シュウ「いつ紹介してくださるのかと思っていましたよ」
メキボス「こっちも同感だ。グランゾンの反乱‥‥こっちでも結構なニュースだったからな」
シュウ「おや、あなたも真相を知らなかったのですか?」
メキボス「真相?」
ブライト「あれはシュウの仕業ではなく、我々がゲストの技術を独占する為に軍を動かした時に起こった謎の爆発だったんだ」
メキボス「‥‥初耳だな」
シュウ「まぁ、あの時のゲスト側の高官はすべて死んでいますし、唯一の生き残りであるゼゼーナンがその首謀者だったワケですから無理もありませんか。あの爆発もゼゼーナンが意図的にさせたものですし」
タシロ艦長「なにっ!?」
メキボス「その話、詳しく聞かせてくれるんだろうな?」
シュウ「ええ。そのつもりですよ」
マサキ「てめぇ、協力するとか言いながらまだ隠し事してやがったのか!?」
シュウ「あなた方が聞いてこなかっただけでないですか。私は故意に黙っていたワケではありません」
マサキ「お前のそういうところが気にくわねぇんだよ!」
ミサト「まぁ、まぁ。それぐらいにして‥‥で、3年前の事件の真相って何?」
シュウ「なに、簡単なことですよ。欲にまみれた人間同士が騙し合った結果。それが全てです」
マサキ「だぁーっ! てめぇ、いいかげんに‥‥」
シュウ「はいはい、わかりましたよ。‥‥あの時、地球側がゲストの技術を奪おうとしていたのは以前に聞いていますよね。それと同じことをゼゼーナンも考えていたんですよ。ただし、こちらは地球を一つの実験場にするという思惑だったようですがね」
ブライト「地球を、実験場に?」
シュウ「ええ。ゼゼーナンは地球人の軍事技術の発展速度に目をつけ、それを利用し、自らの力をたくわえようと考えた。だが、当時、交渉のあたったゲストの特使は枢密院の意向を守り、技術提携以上のものをもとめませんでした。そこで、ゼゼーナンは事故を装い、特使達の暗殺を実行に移したのですよ。その時に起こったのがタシロ提督のおっしゃった爆発です。しかし、ゼゼーナンにも誤算がありました。あの爆発は私のグランゾンのブラックホール機関を暴走させて、起こそうとしたのですが、南極に眠っていたあるモノがその反応と共鳴してしまったのです」
アムロ「あるもの?」
シュウ「そこの葛城大尉や赤木博士なら知っているんじゃないですか? 最初の使徒、『アダム』ですよ」
ミサト「!?」
リツコ「‥‥」

???「今頃ロンド=ベルは火星ですね」
ゲンドウ「ああ」
???「しかし、ゼゼーナンを彼らの手で討たせてもよかったのですか?」
ゲンドウ「問題ない。シュウはあの時のことを根にもっているようだが、こちらはそのおかげで『アダム』を手に入れることができた」
???「あのデカブツですか‥‥私にはあんなものが何の役に立つのか見当もつきませんが‥‥」
ゲンドウ「全ての終わりにして始まりの扉だ。そしてそのカギも用意してある」
???「ほぅ‥‥碇司令の目的は世界の破滅ですか?」
ゲンドウ「ちがうな。世界の再生だ。だがその時はまだ訪れていない」
???「ではその前に私は私の仕事をするとしましょう」
ゲンドウ「一つ忠告しておく。この地球には手を出さぬことだ。さもないと貴様は死ぬことになる」
???「先程のカギですか?」
ゲンドウ「いや、それ以上の存在だ。アレは我々の想像を遥かに超えたシロモノだ。悪しき魂は排除される」
???「心配は無用です。私は歴史の立会人にすぎませんから‥‥では失礼します」
冬月「シャピロも保険のつもりで奴を? それにしては今の言葉、偽りはないようだが‥‥」
ゲンドウ「ふっ‥‥今のあやつにはな。だが、所詮は操り人形にすぎん。自ら滅びの道を歩むだけだ」
冬月「知らぬは本人ばかりか‥‥だが、アレが動きださなかったらどうする?」
ゲンドウ「その時は我等の手で計画を完遂するまでだ」
冬月「ロンド=ベル‥‥彼らに未来を託すか? お前らしくないな。はばむモノがいないという余裕か?」
ゲンドウ「‥‥」
冬月「まぁいい。私はアレの処分をしてこよう。奴のことだ、どこから嗅ぎつけられるかもしれんからな」
ゲンドウ「‥‥ああ、まかせる」「時は満ちたのかもしれん。だが、もう少しだけ待ってくれるよな、ユイ‥‥」
【シナリオエンドデモ終了】


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