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No.10
裏切り

【シナリオデモ開始】
DrJ「わしはDrJ。これでも科学者のはしくれでな」
リリーナ「あなたがヒイロを地球に送り込んだのですね‥‥」
DrJ「その通りじゃ。ヒイロいは物心ついた時からあらゆる格闘技を教えこみ、殺人のプロとして育てあげた。平和のためにな」
リリーナ「そんな! 人殺しが平和につながるはずありません!」
DrJ「つながるんじゃよ! 敵は戦争によって利益を得ようとする悪魔のような連中じゃ」
リリーナ「ロンド=ベルが‥‥ですか?」
DrJ「ロンド=ベルは、組織の末端にすぎん。諸悪の権現は連邦の体質そのもの、今ならばそれを最も具現化した存在、ティターンズじゃよ」
リリーナ「では、ヒイロはなぜロンド=ベルを狙うのです?」
DrJ「ロンド=ベルの戦力は、あまりにも強力すぎる。いくら独立権うんぬんといったところで、結局は連邦軍の一員じゃ。上からの命令には逆らえまい。治安維持部隊という性質上、ロンド=ベルという存在は、コロニーにとっては脅し以外のなにものでもないんじゃ」
リリーナ「でも、どうしてヒイロが!!」
DrJ「誰かがやらねばならんことなのじゃ‥‥誰かが‥‥」
リリーナ「どうして私にこんなにお話しくださったんですか?」
DrJ「瞳じゃな‥‥あんたの目がヒイロと同じ、優しい目をしておったからじゃろう。やつは、本当は優しいいい子なんじゃ‥‥」
リリーナ「知っています」
DrJ「だが、誰にも止められない‥‥やつには近づかぬ事じゃ」
リリーナ「‥‥‥‥」
DrJ「どうやらあんたのお迎えが来たようじゃな。わしは人前に出るわけにはいかんからの、ここで失礼させてもらうぞ」
リリーナ「あ‥‥」
ギリアム「リリーナ様、こちらでしたか」
リリーナ「ギリアムさん‥‥」
ギリアム「ともかく、地球までお送りします。気を落ち着けてください」

トーレス「ブライト艦長、ヘンケン艦長から通信です」
ブライト「ヘンケン艦長から? 地球に降りていたのか‥‥つないでくれ」
ヘンケン「よお、ブライト大佐。元気そうで何よりだ」
ブライト「ヘンケン艦長こそ。ところで、何かあったんですか?」
ヘンケン「いや、軍の上層部からようやく許可が下りてね、君達に新しい戦艦を運んできた。‥‥といっても、旧式のアーガマだが」
ブライト「それは、ありがたいですが‥‥よくジャミトフ中将の許可がおりましたね」
ヘンケン「なあに、廃艦寸前の艦にいちいちめくじらをたてなかったってだけのことさ。本当ならラー・カイラムあたりを持ってきてやりたかったんだが‥‥」
ブライト「いえ、アーガマでも十分ですよ」
ヘンケン「ま、その代わりといっちゃ何だが、モビルスーツとパイロットの補充要員を連れてきたよ。もっとも、この件に関しては彼が掛け合ってくれたおかげだがね」
ブライト「彼?」
ヘンケン「紹介するよ。シャピロ=キーツ中佐。そっちにいる獣戦機隊の指揮官だ」
シャピロ「はじめまして、ブライト大佐。ご高名は聞き及んでいますよ」
忍「げっ! シャピロ‥‥」
シャピロ「私の部下が、何かと迷惑をかけているでしょうがお許し願いたい。私もそちらに作戦参謀として合流させていただくことになっています」
ブライト「歓迎しますよ」
忍「‥‥俺は歓迎したくないね」

ブライト「ようこそ、ロンド=ベルへ」
シャピロ「お世話になります。ところで、報告にあった正体不明の機体ですが、なぜ、ヘビーメタルとは異なるという結論になられたのです? それについては報告にはありませんでしたが」
ブライト「あ、ああ・・・・実は上層部に報告はしていないんですが、我々の部隊にはペンタゴナの協力者がいるんです」
シャピロ「協力者‥‥異星人という事ですか? ほう‥‥それは興味深い。ま、上に報告しないというのは賢明な判断ですな。今の上層部に、的確な判断力は皆無といっていいでしょうから。あのような連中に報告するのはまったく無意味な行為です」
ブライト「ま、まあ‥‥それは‥‥」
シャピロ「早速ですが、その正体不明の機体についての資料、見せていただけませんか」
ブライト「あ、はい。いいでしょう。ファ、キーツ中佐を資料室に案内してくれ」
ファ「はい。こちらです」
ブライト「‥‥ふう。いきなり上層部批判か‥‥まあ、気持ちはわからんでもないが」
沙羅「‥‥キーツ中佐は、以前から異星人の侵攻に対して、上層部に具申していたんです。しかし、そのたびに黙殺されて‥‥」
ブライト「上層部不信になっているという事か」
沙羅「はい」

シャピロ「‥‥これは‥‥このスペックは素晴らしい。地球の科学力をはるかに超えている‥‥この力‥‥」
〔カーソル、小笠原沖へ移動〕
ジュドー「へえ、ビルギットさんって、シーブックさんと一緒に戦ったんだ」
ビルギット「ああ。あいつはたいしたもんだよ。ほとんど初めてだってのに、F91を楽々と乗りこなしてやがった。あれがニュータイプってもんなんだな」
ジュドー「あはは、それだったら俺やアムロさん、カミーユさんだっておんなじような事やってるぜ」
ビルギット「へえ、お前もなのか。なるほどね、ロンド=ベルが最強部隊だっていわれるわけがわかったよ」
ジュドー「けど、どうせならもう一機、リ・ガズィを持ってきて欲しかったなあ。あっちはアムロさん用になっちゃったし」
ビルギット「おいおい、ぜいたく言うなよ。ジェガンだってけっこういい機体だぜ」
ジュドー「まあ、ネモよりはましだけどね」
トーレス「レーダーに反応! 識別信号なし!」
ブライト「戦闘準備!」
【シナリオデモ終了】


サブタイトル
「裏切り」


【戦闘マップ1開始】
〔敵ユニット出現済み〕
〔味方戦艦出現〕

〈出撃ユニット選択〉
ブライト「あの機体は‥‥さっきのやつか!?」
トーレス「ポセイダル軍じゃなさそうですね」
セティ「へえ、あれがロンド=ベルね。確かに今までのこの星の軍とは一味違いそうね」
ゼブ「そ~ゆ~こと。な~めてかかんない方がいいと思うよ」
セティ「ところでゼブ、名乗りは上げたの?」
ゼブ「ん~にゃ、まだだけど」
セティ「じゃ、そろそろいい頃合いだから名乗っておきましょうよ」
ゼブ「い~のかね?」
セティ「いいんじゃない? いつまでもポセイダルにばかりまかせておくわけにもいかないって、ゼゼーナン司令も言ってたじゃない」
ゼブ「ふ~ん、そっちがい~なら、おりゃあ、別にか~まわないけど」
セティ「それじゃ、あらためて‥‥こほん。あ~、あ~。聞こえますか、どうぞ」
ブライト「なんだ? あいつらからの通信か?」
セティ「え~と、私達は‥‥あれ? あいつら、あたし達をなんて呼んでたんだっけ?」
ゼブ「ゲストだ~ったと思うよ」
セティ「ああ、そっか、ゲストね。え~、私達ゲストはあなたがた地球人に対し、宣戦布告を行います。理由は、我々の同朋、ペンタゴナを助けるために」
ブライト「ゲストだと!?」
アムロ「知っているのか?」
ブライト「ああ‥‥三年ほど前に、地球に対して接触を求めてきた異星人だ。ただ、なぜか正式な記録からはそのことは抹消されている」
セティ「そういうわけだから、今からあなた達をやっつけちゃうけど、悪く思わないでちょうだいね」
甲児「何勝手な事いってやがる!! やれるもんならやってみやがれ!!」
セティ「あらら、聞きしに勝る野蛮人ぶりね。やっぱ、こりゃほっとけないわ。じゃ、ちょっとお相手してあげましょうか、ゼブ」
ゼブ「おりゃあ、あ~んまり気が進まないんだけっどね」
<戦闘開始>

<8EP・敵増援1出現>

セティ「ふ~ん、なるほどねぇ。ま、これで大体のことはわかったわ。これ以上ここにいても無意味ね。撤退しましょう」
ゼブ「ありゃ、もう帰っちまうのかね。ま、いいけど」
〔敵ユニット離脱〕
〔敵ユニット出現〕

ギャブレー「レッシィ、わかっているだろうな?」
レッシィ「ああ‥‥これ以上負ける訳にはいかない‥‥何としても!!」
ジュドー「何だよ、今度はポセイダル軍かよ!?」
レッシィ(ダバ=マイロード‥‥あの男、本当に‥‥いや! 今は戦う事だけを考えねば!)

<ダバがレッシィを説得>
ダバ「レッシィ! ガウ=ハ=レッシィだな!?」
レッシィ「気安いぞ、ダバ=マイロード!!」
ダバ「わからないのか! 君がしていることは、ポセイダルの独裁を強化してるだけなんだぞ!!」
レッシィ「そんな事、わかっている!! しかし、私にはこれしか‥‥」
ダバ「自分の可能性を否定するな!!」
レッシィ「く‥‥だ、だが、異星人に手を貸すなど、ペンタゴナの人間としての誇りが‥‥」
ダバ「住んでいる星が違うとか、民族が違うなんてことが理由になるものか! ポセイダルのやろうとしていることが、正しい事か!?」
レッシィ「‥‥ダバ=マイロード、本気でポセイダルを倒すつもりなのか?」
ダバ「当り前だ!」
レッシィ「‥‥ダバ=マイロード‥‥私にどうしろと言うのだ‥‥」
ダバ「僕達の力になって欲しい。それができないなら、せめてポセイダルに手を貸すのだけはやめて欲しい」
レッシィ「ダバ‥‥それほどに‥‥わかった。どうせ私もポセイダル軍ではこれ以上の出世は望めなくなっているしな‥‥ふ、バカ正直な男の力になるのも、悪くない選択肢だ」
ダバ「ガウ=ハ=レッシィ‥‥ありがとう」
〔レッシィ、敵から味方へ〕
ギャブレー「ガウ=ハ=レッシィ!? どういうつもりだ!?」
レッシィ「さあね、あんたよりダバの方がいい男だってうんじゃ、理由にならないかい?」
ギャブレー「ぬうっ! 何を言うか!! あんな山出しと私を比べるなど、無礼千万!!」
アム「ふん、何言ってんのよ! 落ちぶれたイナカ貴族が偉そうに」

<ギャブレー撃破>
ギャブレー「くそっ! どうすれば勝てる!?」

<ハッシャ撃破>
ハッシャ「くそっ! またやられちまった!!」

<レッシィ撃破>
レッシィ「くっ! さすがにやる!」

<敵全滅・勝利条件達成>
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

リツコ「どういうつもりなのかしら。異星人をいとも簡単に信用してしまうなんて‥‥」
ミサト「さっきのレッシィって子のコト?」
リツオ「それもそうだし、あのダバとかいう青年も異星人なんでしょ。しかも今戦っている相手、ペンタゴナの人間よ。普通の神経じゃないわね」
ミサト「チョッチね~。でも、そのおおらかさがロンド=ベルのいいトコなんじゃないの?」
リツコ「‥‥あなた、ロンド=ベル向きの性格してるわよ」
ミサト「へへ~、でしょ? 結構ここ居心地よくて気に入ってんのよね~」

ブライト「ゲスト‥‥か。またやっかいな相手のようだな」
アムロ「あいつらについての資料は残っていないのか?」
ブライト「我々のレベルで確認できる情報じゃない。コーウェン中将に頼めば、何とかなったかも知れないが‥‥今は中将は軍の中枢から外れているからな、無理なことは頼めん」
〔ノックの音〕
ブライト「誰だね?」
<<ジェス>>
ジェス「あ、スターロード少尉です。すいません、ちょっといいですか?」
<<パット>>
パット「ハックマン少尉です。お話しておきたい事があるんですが」

ブライト「すまんが、後にしてもらえないか?」
<<ジェス>>
ジェス「さっきの『ゲスト』ってやつについてなんですが‥‥実は俺、少し知ってるんですよ」
<<パット>>
パット「さっきの『ゲスト』とかいう連中のことでお話しがあるんです。少しはお役に立てると思いますが」

ブライト「‥‥わかった、入りたまえ」
○○○「失礼します」
アムロ「で、その話というのは?」
○○○「あ、はい。父の所属しているテスラ=ライヒ研究所では、特異点の研究が行われているのはご存知ですか?」
アムロ「いや、それは知らなかったな」
<<ジェス>>
ジェス「俺も少し研究の手伝いをやっていたんですが、その時に極秘ファイルのなかに『ゲスト』って項目があったのを思い出したんです。もしかすると、今回のゲストってやつに関係あるんじゃないかと思いまして」
<<パット>>
パット「私も研究の手伝いをやってたんですが、その時に極秘ファイルのなかに『ゲスト』って項目があったのを思い出したんです。

もしかすると、今回のゲストってやつに関係あるんじゃないかと思いまして」
ブライト「テスラ=ライヒ研究所でか? しかし、軍の内部でも極秘事項とされているのに、民間の研究所に情報が届くものかな‥‥」
アムロ「いや、そうとばかりも言えないぞ。今までにも極秘事項が民間レベルから漏れていったケースはけっこうある。たしか、テスラ=ライヒ研究所は、破嵐財閥が資金援助していたな‥‥一度、万丈君に連絡を取ってみよう。何かわかるかもしれない」
ブライト「そうだな‥‥落ち着いたら、そうしてみよう」

沙羅「なんでしょう、キーツ中佐」
シャピロ「‥‥沙羅、お前にだけは打ち明けておこう。俺はこの地球を捨てる」
沙羅「え‥‥」
シャピロ「この星の連中は俺を受け入れる事を拒み続けてきた。俺の真の才能を理解しようともしなかった‥‥」
沙羅「‥‥‥‥」
シャピロ「俺は、こんな星のちっぽけな地位にしがみついて一生をすごすつもりはない。俺は宇宙に出る。そして、全宇宙に、俺の力を知らしめるつもりだ」
沙羅「それは‥‥あのゲストという連中につく‥‥という事でしょうか?」
シャピロ「ふ‥‥そんな事で、この俺が満足すると思うか? それはただの足がかりにすぎん。やがては、宇宙すべてをこの俺の手に‥‥」
沙羅「シャピロ‥‥」
シャピロ「沙羅、ついてきてくれるか? おまえなら、この俺の野心を分かち合うことができる‥‥」
沙羅「‥‥それは‥‥」
シャピロ「いいな、沙羅」
沙羅「‥‥ええ」
シャピロ「今がチャンスだ。さっきのゲストの部隊もそう遠くには行っていないはず。行くぞ、沙羅」

忍「おや? 沙羅のやつ、どこ行っちまったんだ?」
雅人「ああ、キーツ中佐に呼ばれてたみたいだけど」
忍「シャピロのやつに?」
トーレス「誰だ!? ハッチを勝手に開けるな! おい!?」
ブライト「どうした?」
トーレス「第一ハッチを誰かが勝手に‥‥あ!? 高速偵察機二機が発進していきます! 乗っているのは誰か! 応答せよ!」
キャオ「まさか‥‥レッシィか!?」
レッシィ「あたしがどうかしたって?」
キャオ「ありゃ? じゃあ、誰なんだよ!?」
忍「‥‥まさか‥‥シャピロと沙羅はどうしてる!?」
雅人「部屋じゃないの?」
忍「調べたのか!?」
雅人「まさか。そんな野暮なコトするワケないじゃん」
忍「くそっ! あの二人だ、間違いねえっ!!」
雅人「お、おい忍!!」

シャピロ「このあたりのはずだが‥‥」
セティ「あらあら、しつこい人達。けど、そんな装備で何しに来たのかしらね」
シャピロ「いたか‥‥聞こえているか? 私達は敵ではない」
セティ「なに寝言いってるのよ。あんた達、さっき戦ったロンド=ベルとかってのの一味でしょ」
シャピロ「お前たちに力を貸してやろうというのだ。‥‥いや、正確には私の力を買ってもらいたくてきた」
セティ「‥‥ふうん、寝返りたいってわけ? わるいけどそう簡単に信用はできないわね。それに腕を買ってもらいたいっていうなら、まずは実力を見せてくれなきゃね」
シャピロ「テストというわけか、いいだろう」
セティ「なら、この防衛網を突破して、あたしのところまで来れたら、話を聞いてあげるわ」
シャピロ「おもしろい‥‥沙羅、行くぞ!」
沙羅「え、ええ‥‥」
〔爆発音〕
シャピロ「ふん、この程度の攻撃など‥‥」
忍「待ちやがれ!!」
シャピロ「‥‥藤原中尉か」
沙羅「忍!?」
忍「やはりシャピロ、てめえ裏切りやがったな!!」
シャピロ「裏切りだと? バカめ、その程度のレベルでしか発想できんとは‥‥いつまでたっても成長せんな、藤原中尉」
忍「沙羅!! てめえも一体どういうつもりだ!?」
沙羅「あんたは関係ないよ、忍! あたしはシャピロについていくんだ!」
忍「沙羅!? ‥‥そうはさせねえ!!」
〔ミサイルの発射音〕
沙羅「くっ! し、忍っ!!」
忍「行かせるかっ!!」
シャピロ「ふ‥‥」
沙羅「だ、ダメだ、出力が‥‥」
忍「そこでおとなしくしてろ! シャピロ! 待ちやがれ!!」
沙羅「シャピロ‥‥」
忍「くそっ! なんてスピードだ!!」

ブライト「‥‥そうか。で、結城少尉は?」
ファ「今、医務室で手当てを受けています。軽い打撲だけのようです」
甲児「あのシャピロって野郎、一体なにを考えてやがんだ!?」
ブライト「結城少尉が落ち着いたら、話を聞いてみるか‥‥」
【シナリオエンドデモ終了】


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