TOP PAGEへ

第10話
脱走


サブタイトル
「脱走」


【シナリオデモ開始】
中央アジア上空
<<秋水(男)>>
秋水「あ~あ、短い休日だったぜ…」「これでまた、当分ホワイトベースに缶詰かよ」
<<秋水(女)>>
秋水「あ~あ…当分また、ホワイトベースに缶詰か…」「ほんと、短い休日だったわね…」「もう少し、日本にいたかったな…」

フェアリ「今のところ、順調な航海ですね。もう随分、大陸に入りましたよ」
<<秋水(男)>>
秋水「トホホ…日本列島なんて、もう影も形も見えねえや…」
<<秋水(女)>>
秋水「…日常から、どんどん離れていく気がするわ…」


ホワイトベース ブリッジ
リュウ「日本を出港して、早くも中央アジアか…」
ブライト「これといった、障害がなかったからな…」「だが、この地域からしばらくは、ジオンやギガノスとの干渉地帯だ」「それに、中央アジアには民間人主体のゲリラ部隊が多いと聞く…」「地の利を活かした戦法、流れ込んだ武器の数々…。目的も規模も計れない相手だ」「彼らは必ずしも味方とは限らない。作戦にあたる時には、その点を留意してくれ」
シロー「わかりました」
〔扉の開閉音〕
シャピロ「ブライト艦長、本日の訓練を終了した」
ブライト「ご苦労、シャピロ中尉。どんな感じだ?」
シャピロ「寄せ集め部隊にしては、思ったより連携はいい。だが、全てはこれからだ」
ブライト「アムロはどうかな?」
シャピロ「並々ならぬ才能を感じるが、兵士としては未熟すぎる」
シロー「手厳しいな…」
シャピロ「艦長からの進言通り、他の者へもモビルスーツの操縦訓練を始めさせた…」「獣戦機とは違って、モビルスーツは乗り手を選ばない事が強みだ」「この先、訓練を続ければ、何人かは使い物になるだろう」

ホワイトベース 食堂
忍「あぁーっ! シャピロの奴、いつにも増してキツイ訓練やらせやがって!」
<<秋水(男)>>
秋水「確かに教官の腕は確かだ…。…けど、これじゃ先に体がまいっちまう…」
<<秋水(女)>>
秋水「そう? 私はやり甲斐あるけどな」「厳しいけど、腕も確かよ? それに、熱血だけの無意味な訓練とは大違い」

剣人「けっ! 訓練なんて、お前らだけでやってろ!」「何で俺達まで付き合わされなきゃならねえんだよ!」
弾児「全くだぜ!」
忍「何言ってやがる! 俺達はお前らの訓練に引きずり出されてんだよ!」
剣人「んな事、誰も頼んじゃいねえよ!」
〔頬を叩く音〕
沙羅「あんた達、いい加減にしなさいよ!」
亮「守るべき者を守るためだ。愚痴ばっか言ってねえで、少しは我慢しろ!」
雅人「亮は修行好きだからね…」
厚井「なあ、お前さん達の獣戦機は、どんな仕組みで動いてんだ?」
雅人「搭乗者の怒りのエネルギーをフィードバックしてるって、聞いたことがあるけど…」
沙羅「こら、雅人! それは軍事機密だろ? 悪いけど…」
厚井「いや、すまない。技術屋としては、興味があったものでね」
ワッ太「ふ~ん、怒りのエネルギーか…」「だから、忍兄ちゃんは怒りっぽいんだね?」
剣人「ちげえねえや! ハハハハハハ!」
忍「くっ…こいつら!」
〔扉の開閉音〕
シロー「おーい! お前達、アムロ見なかったか?」
秋水「そういや最近…戦闘の時以外、あまり見かけないな…」

ホワイトベース 個室
〔キーボードを叩く音〕
アムロ「…………」
カイ「アムロ、入るぜ?」
〔扉の開閉音〕
カイ「ふ~ん。遅くまで精が出ますね?」
アムロ「カイさん…ハヤト…それに…シロー少尉も…何か…あったんですか…」
カイ「お前、この前の休みの時も部屋ん中で塞ぎ込んでたろ?」
ハヤト「フラウが心配してたぞ?」
アムロ「大丈夫ですよ。ちゃんと寝てますし…」
シロー「そうか…でも無理するなよ。あんまり根詰めると、後に響くぜ? ほどほどにな?」
カイ「じゃあな、アムロ」

ホワイトベース デッキ
〔キーボードを叩く音〕
アムロ「…ふうっ」「…次から次へと新しい敵が出てくる」「操縦者とか環境によってまるっきり動きが違うって事か…。根本的にやり直さなきゃ…」
ミライ「あんまり気が進まないけど…」
ブライト「セイラにだってミケルにだってシュミレーションはやらせてる」
ミライ「でもね…」
ブライト「じゃあミライはアムロがニュータイプだと信じてるのか?」
ミライ「そうとでも考えなければ、アムロの働きは説明できないわ?」
ブライト「それは認めるが確証はない!」「現在の我々の課題はいかに生き延びるかだ。今はアムロを機体から降ろして…」
ミライ「ブライト!」
ブライト「奴の行動を認めたら、奴は自分だけを特別な人間だと…」
ミライ「…あ!」
アムロ「そんな…」
ブライト「アムロ…聞いていたのか?」
アムロ「うううっ…!」
〔走り去る足音〕
〔扉の開閉音〕

ミライ「あ…」
ブライト「やめたまえ! かえって説明する手間が省けた」

ホワイトベース 個室
エレドア「…へ、へへへ。いやっほーっ!」
ミケル「ど、どうしたんですか?」
エレドア「見ろよ、この電報をよ!」「俺の書いた曲が、オーディションを通ってメジャーデビューしたんだ!」
ミケル「へ、へえ…」
エレドア「ミケル、前祝い行くぞ!」
ミケル「ええっ! で、でも黙って行ったら怒られるだけじゃ済みませんよ?」
エレドア「お前には、仲間を祝うという心がないのか? 俺は一人ででも行くぜ」「印税が入ってきても、お前にはおごってやんねえからな」
ミケル「ええっ? それってどのくらい来るんですか!?」
エレドア「知らねえよ! 第一、俺達はこれから重要な任務に行くんだ。…偵察っていう、な?」
ミケル「そ、そうですよね?」
〔走り去る足音〕

ホワイトベース デッキ
エレドア「ん? アムロじゃねえか! よう、どこ行くんだ?」
アムロ「…ホワイトベースを降りるんだ」
エレドア「へえ? 何なら一緒に行こうぜ?」
フラウ「アムロ! え? …何?」
エレドア「艦を降りるんだとよ!」
フラウ「ええっ? どうしてなの?」
アムロ「ブライトさんとミライさんが僕は不必要だって言うんだ」
フラウ「ちょっと…」
アムロ「止めるな!」
エレドア「いやっほーっ! んじゃ行こうか? アムロ!」

ホワイトベース ブリッジ
マーカー「ブライト艦長! ガンダムが発進します!」
オスカ「応答せよ、ガンダム! 搭乗者は誰か? ガンダム!」
ブライト「ガンダムだと!?」
マーカー「アムロです! それとエレドア達がホバーで!」
ブライト「マーカー、ハッチを閉じられんのか?」
マーカー「無理です! カタパルト発進!」
〔機体の発進音〕
〔画面、振動〕

ブライト「く…アムロめ…」

荒野
エレドア「…まさかガンダムまで持ち出すとは思わなかったぜ」
ミケル「まずいですよ、絶対!」
エレドア「俺は明日で、軍を辞めるから関係ねえな」「お前は一生兵士でいな! B.B.とやらにも逃げられるぞ!?」
ミケル「そ、そんなあ!」
エレドア「いやっほーっ!」

ホワイトベース デッキ
シロー「何があったんだ!? 状況報告を!」
サンダース「エレドア・ミケル両伍長、それにアムロが見当たりません」
シロー「どこへ行ったんだ?」
サンダース「それが…」
カレン「フラウって子の話だとエレドア達は街に繰り出すとか言っていたそうだよ」「…隊長、これは明らかに命令違反です」
シロー「今は3人を捜索するのが先だ! 俺が捜索してくる」
秋水「やばそうだな…俺も一緒に行くよ」「無断で脱走って…軍隊じゃ、まずいんだろ? 早く収拾つけないと…」
フェアリ「ブライト艦長には、私からうまく話しておきます」「念のため、お二人の機体を近くまで運んでおきます。合流地点は、後ほど指示しますね」
シロー「すまない…。よろしく頼む」「サンダース、君とカレンはここで連絡を待っててくれ」
サンダース「はっ」
カレン「了解」
〔車の走行音〕

荒野の村
エレドア「ちっ…しけた店だぜ…」
ミケル「このあたりじゃ、しょうがないですよ」
アムロ「…………」
エレドア「ん? この音は…」
アムロ「何か、聞こえたんですか?」
エレドア「お前ら…制服を隠せ!」
ミケル「え? え? なんです?」
アムロ「どうしたんです? エレドアさん…」
エレドア「こりゃあ…ジオンの車の音だ」
〔木製扉の開く音〕
〔歩み寄る足音〕

ノリス「本日の訓練は終了だ。我々は整備と補給を先に行う。各自、食事を済ませてくれ」
コズン「了解です、大佐」
クランプ「隊長、休んでいきましょう」
ラル「うむ、そうだな」
〔ドアノブを回す音〕
クランプ「おやじ、休ませてもらうぞ。13人だ!」
コズン「ひゃーっ! 日陰だぜ!」
ミケル(うわあ…)
エレドア(黙ってろ!)
アムロ「…………」
クランプ「ハモン様、こちらへ」
〔ドアノブを回す音〕
ハモン「…………」
アムロ「…!?」
ラル「おやじ、まずはうまい水をくれ!」「みんな、座れ座れ! 何を食ってもいいぞ! 作戦前の最後の食事だ」
クランプ「はっ!」
アムロ(作戦前…?)
ハモン「何もないのね…。マスター、できるものを16人分ね」
ラル「ん…? 数が多いぞ、ハモン?」
ハモン「あの少年達にも…」
アムロ「…!」
エレドア(うわ…今は勘弁してほしいぜ。美人だけどよ)
ミケル(うう…)
ラル「フフ、あんな子が欲しいのか?」
ハモン「フッ…まさか」
アムロ「…………」
エレドア「お、おい! アムロ」
ミケル「何を…」
アムロ「あの…なんていうか…ご好意は嬉しいんですけど…僕にはいただけません」
ハモン「なぜ?」
アムロ「あなたに物をめぐんでもらう理由がありませんので」
ラル「はっはっはっ! …ハモン、一本やられたな? この小僧に…」
アムロ「…………」
ハモン「君の事を、私が気に入ったからなんだけど、理由にならないかしら?」
アムロ「そ、そんな…」
ラル「小僧、ハモンに気に入られるなぞよほどの事だぞ?」
クランプ「まったくだ。遠慮したらバチが当たる」
コズン「あやかりたいくらいだよ、ぼうず」
アムロ「僕、乞食じゃありませんし」
ラル「気に入ったぞ、小僧! それだけはっきり物を言うとはな」「ハモンだけのおごりじゃない。ワシからもおごらせてもらうよ。
なら、食っていけるだろう? ん?」
〔ドアノブを回す音〕
タチ「ランバ・ラル隊長! 怪しい奴を捕まえました!」
ラル「スパイか!?」
タチ「は! 行動不審の女が…ほら、歩け!」
フラウ「きゃっ!」
ラル「なんだ、子供じゃないか」
アムロ「フラウ・ボウ…!」
フラウ「え? ア、アムロ!?」
エレドア(やべえっ…)
ミケル(あの子…僕らを追いかけてきたんだ…)
ハモン「あなたのお友だちね?」
アムロ「え、ええ…」
タチ「しかし、こいつの着ているのは連邦軍の制服です」
ラル「そうかな? ちょっと違うぞ」
タチ「間違いありません」
ラル「そうなのか? ハモン…」
ハモン「さあ、そうらしいけど。その子、この子のガールフレンドですって」
ラル「ほう…放してやれ」
タチ「あ、はい…」
フラウ「アムロ…」
アムロ「…………」
ラル「言い目をしているな。ふふ…それに度胸もいい…。ますます気に入ったよ」「…アムロとかいったな?」
アムロ「はい…」
ラル「しかし、戦場で会ったらこうはいかんぞ? がんばれよ、アムロくん!」
アムロ「は、はい。ランバ・ラルさんも、ハモンさんも…」「、ありがとうございました」
フラウ「アムロ…」
アムロ「行こう…」
〔ドアノブを回す音〕
エレドア「へ…へへ…。じゃ、じゃあ俺達も…」
ミケル「失礼しまーす」
ラル「そいつらは逃がすな!」
ミケル「ええーっ!?」

ジオン駐屯地
ノリス「故障個所を再チェック! 修理と補給を急げ!」
ラル「ノリス大佐…。連邦兵を捕獲しました」「どうやら、連邦の部隊が近くをうろちうているようですな」
ノリス「何? なぜ、奴らがこんな辺境に…」
アイナ「私達の行動が読まれているのかもしれません。撤収を急ぎましょう」
ノリス「そうですな…。アプサラスの修理を急がせます」

オアシス
シロー「ふう…手がかりなしか…それにしても、熱いな…」「あった…水だ!」
〔銃声×3〕
シロー「う、うわ! ま、待て! ちょ、ちょっと!!」
〔土の上を歩く足音〕
キキ「連邦の…パイロット? …ふうん」
シロー「いきなり発砲はないよな…」
〔銃声〕
シロー「や、やめろ! お、お前…何者なんだ!」
キキ「兵隊なんて皆同じさ! 下種で、粗野で、うそつきで…!」「勝手に人のエリアに踏み込んで、勝手な戦いをするお前達は、許せないんだよ!」
シロー(この子…ブライト艦長の言っていた、ゲリラか…?)「お前…この地域の住民か…?」
〔殴打音〕
〔画面、暗転〕

シロー「うっ…」

ゲリラの村
シロー「あんたがボスか!?」
バレスト「ワシらの土地に何か用か?」
シロー「あんた達の土地に黙って入ったことは謝る!」「…今は仲間を探してるんだ! 解放して欲しい!」
バレスト「仲間?」「それは、ワシらの村に駐屯してるジオン兵に捕まった間抜けな連邦兵の事かな?」
シロー「なっ…何? 知っているのか!? その場所を教えてくれ!」
バレスト「ただじゃ教えられねえな…」
シロー「わかった…。救出作戦を行いつつ、駐留するジオンを叩く!」「村にとっても悪い話じゃないはずだ!」「頼む! 俺を行かせてくれ!」
キキ「…………」
シロー「初めて持った部下なんだ! それに仲間を死なせたくない! 行かせてくれぇっ!」
キキ「ねえ、父さん?この際だから、こいつをりようしてやらない?」
バレスト「ふむ…」
シロー「わかった、約束する! 仲間を救出した後、村は開放する!」
バレスト「…しかし、軍人の約束ほどあてにならねえもんはねえ」
キキ「こいつは大丈夫! わたしが監視につくからさ、ね?」
バレスト「ふふ…この通り言い出したら聞かない子でな?」「…キキ、少尉さんに道を教えてやんな」
キキ「うん!」

森の中
〔土の上を歩く足音〕
キキ「ほら! こっちだよ! 妙な真似見せたら撃つからね!」
シロー「大人に何するってんだ」
キキ「あんたよりは世間の事をを知ってるさ!」
〔時計のアラーム音〕
キキ「馬鹿! 変な音、立てるんじゃないよ!」
シロー(あ…アイナから借りてる時計だ…! なんで、こんな時に鳴るんだ…)
キキ「ん? 時計?」
シロー「ああっ! …こらっ!」
キキ「へぇ~、綺麗じゃない」
シロー「その時計は借り物なんだ! 返せっ!」
キキ「わたしがもらったんだよ! あんたには似合わないよ!」
シロー「だめだ! …えーと…」
キキ「キキだよ! キキ・ロジータ! 急ぐんだろ? シロー!」
シロー「シローって…子供に呼び捨てかよ…」

砂漠
<<秋水(男)>>
秋水「手分けして探すって言っても…こう、広大だと滅入っちまうな」「ちくしょう…あいつら、どこへ行ったんだ!」
<<秋水(女)>>
秋水「手分けして探すって言っても…こんなに広大だと、気が滅入っちゃうわよ…」「あの子達…どこへ行ったのかしら…」
〔土の上を歩く足音〕
シロー「おい! 秋水!」
<<秋水(男)>>
秋水「あ、シローさん! そっちはどうです?」
キキ「ねえ、こいつ誰?」
<<秋水(女)>>
秋水「あ、シローさん! アムロ達、見つかったの?」
キキ「ねえ、なんなのこの女…」

〔銃を構える音〕
<<秋水(男)>>
秋水「うわっ、撃つなよ!」「ちょっと、シローさん! 誰なんだよ、その子!」
<<秋水(女)>>
秋水「わっ、やめ! 撃たないでよ!」「ちょっと、シローさ~ん! この子、誰なの~?」

シロー「この先にある村のゲリラだ。駐留してるジオンを追い出して、アムロ達を救出する!」
<<秋水(男)>>
秋水「あいつら、捕まったのか…。なら、ジオンを叩くしかないな。合流ポイントに急ぎましょう!」
<<秋水(女)>>
秋水「あの子達、捕まったのね…? すぐ助けなきゃ。合流ポイントに急ぎましょう?」

キキ「こらっ! 仕切るのはあたしだよ!」
シロー「わかった、わかった。俺の機体に乗せるから、指示を出してくれ」
キキ「よし! あんた、その合流ポイントとやらに案内しな!」
秋水「了解!」

合流ポイント
フェアリ「秋水様! こちらです!」
フラウ「あ、シロー少尉! それに、秋水さん!」
シロー「フラウ上等兵! どうしてここに?」
フラウ「そ、それが…」「なぜか、私とアムロは見逃してくれたんだけど…」
秋水「じゃあ、やっぱりエレドアさん達は…」
フラウ「捕まったみたいです…」
シロー「それで、アムロはどうした?」
フラウ「助けに行くって…一人で…」
シロー「なんだって!?」
<<秋水(男)>>
秋水「…ったく、どいつもこいつも勝手だよ」
<<秋水(女)>>
秋水「まったく…、勝手なんだから…」

シロー「フラウ、ホワイトベースに戻ってみんなを連れてきてくれ!」
フラウ「わかったわ…。あなた達はどうするの?」
シロー「アムロを助けに行く!」
キキ「そういうこと! さっさと行って増援を呼んできな!」
フラウ「あ、はい…!」
〔車の走行音〕
【シナリオデモ終了】

【戦闘マップ開始】

〔敵ユニット出現〕
ミケル「うわああああ! この後、拷問されて、銃殺されるんだ」
エレドア「帰りてえよ! 死にたかねえよ!」「だいたい、おれは兵隊向きじゃねえって! お前わかるだろ?」
ミケル「そりゃあ…僕だって…。僕なんかB.B.にさよならの手紙も書けないのに…!」
エレドア「昔から遠距離恋愛にハッピーエンドはねえんだよ!」「俺なんか華々しいデビューが目の前にあるっていうのに。くそぉっ!」
ミケル「あったまくんなあ! そもそもこうなったのは、エレドアさんのせいじゃないですか!」
エレドア「てめえ! よくもそんな事が!」
〔マップ上に爆発〕
〔画面、振動〕

ミケル「うわあああっ!」
エレドア「ぐ…お…」
ミケル「うわああっ! しっかりしてくださいよ! エレドアさーーーん!」
エレドア「くたばるかよ…俺は帰るぜ…」
ミケル「そ、そうですよ!」
エレドア「ミケル…チャンスだぞ! 今ならホバーを取り返せる! さ、早く!」
〔味方ユニット出現〕
アムロ「エレドアさん、ミケルさん どこにいるんですか?」
〔味方ユニット出現〕
ミケル「おーい! ここだよー!」
アムロ「良かった。無事だったんですね?」
ミケル「無事じゃないですよ! エレドアさんが…! エレドアさんがーっ!」
〔敵ユニット出現〕
ラル「フフフ…やはり来たな」
コズン「読みどおりでしたな、ラル様。ネズミを救いに、のこのこ現れるとは…」
ハモン「あなた…敵の力は未知数です。お気をつけて」
ラル「わかっている」
アムロ「あのモビルスーツ…やっぱり、さっきの人達が乗っているのか…?」
<戦闘開始>

<2PP・味方援軍1&敵増援1出現>

〔味方ユニット出現〕
<<秋水(男)>>
秋水「アムロの奴! もう仕掛けてるのか!?」
<<秋水(女)>>
秋水「ああ、もう始まってる!」
アムロ「やってやる! やってやるぞ!! 新型のモビルスーツが何だぁっ!」
キキ「うひょう! 凄いとこに出くわしちゃったね?」
シロー「こ、こら! 前に出るんじゃない! 操縦できないだろ!?」
ミケル「た、隊長!!」
シロー「ミケル!? よかった。無事なんだな?」
ミケル「エレドアさんが、動けないんですよぉ! 助けてください、隊長ぉ!」
シロー「とにかく、お前達は脱出することだけを考えろ。話は後だ!」
〔敵ユニット出現〕
ノリス「こんな辺境でガルマ様の仇に出会えるとはな!」「ラル大尉、助太刀するぞ!」
ラル「ノリス殿と共に、モビルスーツ戦を戦えるとは、このラル、感激の極み!」
ノリス「では、参るぞ!!」

<3PP・味方援軍2出現>
〔味方戦艦出現〕
ノリス「ほう…木馬も姿を現したか!」
ラル「返り討ちにしてくれる!」
アムロ「ホワイトベース? 来てくれたのか…」
ブライト「話は後だ! とにかく敵を黙らせる!」
シャピロ「各機、出撃しろ!」
〈出撃準備〉
忍「…ったく、世話の焼ける奴らだぜ。息抜きするなら、もっと上手くやりやがれってんだ!」
剣人「へぇ…軍人なんて、すぐ銃殺とか言い出すと思ってたのに…あんた、意外と話のわかる奴なんだな」
雅人「あははは…忍は黙って規則に従うタイプじゃないからね」
忍「うるせえよ!」
セイラ「おしゃべりはそこまでよ。みんな、敵に集中して!」

<アムロvsラル(戦闘後)>
ラル「ほう、思いきりのいいパイロットだな!
アムロ「こ、こいつ…違うぞ…ザクなんかと装甲も、パワーも…
ラル「ザクとは違うのだよ ザクとは!

<ラル撃破>
※※アムロが撃破の場合のセリフ※※
ラル「ぬうっ! や、やるな…ガンダム!」「しkし、こちらとてまだ操縦系統をやられたわけではない!」
アムロ「あ…あなたは や…やっぱり…」
ラル「…ぬ!? お、お前は! さっきの坊やか…!」「まさかな…。時代が変わったようだな」「坊やみたいなのがパイロットとはな!」「うおおーっ!」
アムロ「くっ…! これで、どうだ!!」
〔ラルにダメージ〕
〔画面、振動〕

ラル「見事だな! しかし小僧、自分の力で勝ったのではないぞ!」「そのモビルスーツの性能のおかげだという事を忘れるな!
アムロ「ま、負け惜しみを!」
ラル「フッフッフ! さらばだ、アムロ君! また、会おう!!」
アムロ「ま、待てっ!」
〔敵ユニット撃破〕
アムロ「く…」
※※アムロ以外が撃破の場合のセリフ※※
ラル「ちいっ! 敵をあなどったか! ここは撤退する!」


<ノリス撃破>
ノリス「木馬の位置さえ把握しておけば、再戦はいつでも挑める!」「ここは大事をとり、一時撤退だ!」

<敵全滅・勝利条件達成>
バレスト「よーし、モビルスーツさえいなくなりゃこっちのもんだ! 野郎ども、村を取り戻せ!」
ゲリラ「おおーっ!!」
シャピロ「フ…大したものだ。敵の歩兵の始末は、ゲリラに任せた方がよさそうだな」
ブライト「よし、我々の戦いは終りだ。全機、帰還しろ!」
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

ホワイトベース デッキ
シロー「歯ぁ食いしばれよ!」
ミケル「…うっ…」
〔殴打音〕
ミケル「…いってぇ…」
シロー「これだけは言っておく! 隊はチームで動いてるんだ!」「各自の勝手な行動で、隊が全滅することもある!」
ミケル「申し訳ありませんでした!」
シロー「…しかし、無事でよかったな。今日はゆっくり休め!」
ミケル「はい…。うぅ…ううっ…」

ホワイトベース 医務室
シロー「どうだ? エレドアの様子は…」
カレン「はい、後は熱がひけば…」
シロー「そうか…」「すまない、カレン。もう少し、面倒をみてやってくれないか?」
カレン「はい…」
エレドア「ううっ…生きて帰って…そしてメジャーデビューだ!」
カレン「こいつ…そんなに音楽がやりたいのか…?」
エレドア「ううっ…」
カレン「大丈夫、お前は死なないよ…」

ホワイトベース 独房前
〔鉄の扉を閉める音〕
ブライト「どんな理由があろうと独断専行は重罪だ!」
アムロ「ブライトさん、一方的すぎます! 僕だって好きで降りたんじゃない! 僕の言い分だって…」
ブライト「聞くわけにはいかんな」
アムロ「ブライトさん!」
アムロ「どうせ敵が来れば僕が必要になってくるくせに!」
リュウ「アムロ!!」
アムロ「リュウさん…」
リュウ「ガンダムを扱えるのはお前だけじゃない!」
カイ「その辺を、よーっく考えるんだな、アムロ!」
アムロ「リュウさん! カイさん! ブライトさん!」

ホワイトベース 廊下
リュウ「な…あれでいいのかな? アムロの奴…」
ブライト「奴は他の者と違い、反省の色がまるで見えない…。よく頭を冷やすまで、あのままだ」
シロー「ブライト艦長。この度は申し訳ありませんでした」
ブライト「いや、その事はもういい。それより2人の扱いはどうした?」
シロー「2人とも厳重注意に留めました」
ベン「少尉! そんな軽い処罰でいいのですか!?」
シャピロ「その通り…。他の者に示しがつくかどうか…」
シロー「敵の捕虜にされた事で充分、身をもって思い知ったようなので…」
ブライト「君の部下だ。それならそれでいい」
シロー「ありがとうございます」
ベン「ところで、エレドアの傷の方は、大丈夫だったんですか?」
シロー「カレンのおかげでな…。彼女、実は医学専攻なんだ」
ベン「そうだったんですか。ま、とにかく皆、無事でよかったですな」
シャピロ「しかし、この辺りにジオンが展開しているとなると、この先のルートにも影響してくる…」「ゲリラから情報を引き出すためにもいま少し、この地に留まってみてはどうかな?」
ブライト「そうだな…」

ホワイトベース 独房
アムロ「僕が…一番ガンダムをうまく使えるんだ…」「一番…、一番うまく使えるんだ!!」「う…ううっ…」
ラル「うぬぼれるなよ。お前の力で勝ったのではない。ガンダムの性能のおかげで勝ったのだ」
アムロ「僕は」あの人に…勝ちたい!」

次の日…

広場
シロー「朝から何の騒ぎだ?」
キキ「ようし! 残されてる物資で使えそうな奴は全部集めとけよ!」
シロー「…めちゃくちゃだな」
キキ「当然の権利だろ?」
シロー「たくましいんだな…君達は」
カレン「た、隊長!」
シロー「やあカレン。昨日は助かったよ」
カレン「いえ…。ですが、民間人が軍事物資を持っていくなど許していいんですか?」
シロー「好きにさせてやれ…。いいだろ、カレン?」
キキ「おーい! シロー、こいつも貰ってくからね!」
シロー「ああ! それは、オレのガンダムの!」
キキ「堅いこと、言うなよ。どうせ、予備があるんだろ?」
シロー「仕方ないなぁ…。ひとつだけだぞ?」
キキ「やったー! もーらいっと!!」
カレン(この隊長がゲリラを動かしたのか…)

ホワイトベース 医務室
シロー「よく耐えたな、エレドア…」
サンダース「命を拾ったのはカレンのおかげだぞ?」
エレドア「へっ…あんな冷血女。けど、この借りは働いて返しますよ」
シロー「ああ…」

サイド3
ギレン「我々は、一人の英雄を失った!」「しかし、これは敗北を意味するのか!?」「否! 始まりなのだ!」

ギレン「地球連邦に比べ、我がジオンの国力はわずか30分の1以下である」「にもかかわらず、今日まで戦い抜いてこられたのはなぜか!」「我がジオン公国の戦争目的が正義だからだ!」「宇宙に住む我々が自由を要求して、何度踏みにじられたか!」「ジオン公国の掲げる人類ひとりひとりの自由のための戦いを、神が見捨てるわけはない!」

ギレン「…私の弟、諸君らが愛してくれたガルマ・ザビは死んだ…」「なぜだ!?」
シャア「坊やだからさ…」
ギレン「国民よ! 悲しみを怒りに変えて、立てよ、国民よ!」「我らジオン国国民こそ選ばれた民であることを忘れないでほしい!」「優良児だる我らこそ、人類を救い得るのである!」「ジーク・ジオン!」
シャア「…………」
???(ジーク)「さて、ジオンの政治宣伝を見終わったところで、話を戻してもよろしいか?」
???(サリー)「我々はジオンではありません。ですが、これは少佐にとって、悪くない話だと思いますが?」
シャア「確かにな…。君達は先程のキシリアの手の者とは匂いが違う」「それで…この私に一体何をさせようというのかね?」
【シナリオエンドデモ終了】


● 第9話「日本侵攻作戦」 へ戻る

● 第9話「日本防衛」 へ戻る

● 第10話「ランバ・ラル追撃」 へ進む

● 第11話「頭上の悪魔」 へ進む


◆ 「スーパーロボット大戦GC」 へ戻る




当館に記載されている作品名・製品名などは、各社の登録商標です。
当館の内容は、各社からの正式許可を受けてはおりません。