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第12話
オデッサ・デー


サブタイトル
「オデッサ・デー」


【シナリオデモ開始】
ビッグトレー 会議室
レビル「ほう…ジオンの新型兵器と戦闘になったか」
マチルダ「よくよく、ホワイトベースは狙われるようですね」
レビル「いや…、それでこそ、最新兵器を渡している価値があるというものだ」「マチルダ中尉。彼らに提供したい新型があるのだ」「補給物資と共に運んでもらえるかな?」
マチルダ「ホワイトベースに、また新型兵器の供給…でありますか?」
レビル「うむ…また連中は新型兵器のモルモットにされて怒りそうだがな」
マチルダ「やや彼らを、あてにしすぎではありませんか?」
レビル「いや…ジオンとギガノスの彼らへの注目を考えれば当然だろう」
マチルダ「わかりました」

ギガノス司令官室
マイヨ「親衛隊第一隊長マイヨ・プラート大尉。出頭しました」「D兵器を取り逃がした事、全て私の不徳の致す所であります」
ギルトール「済んだことで、いつまでも心を悩ますな、マイヨ・プラート」
マイヨ「ですが…」
ギルトール「ふむ…君は、ランブルフィッシュという魚を知ってるかね?」
マイヨ「いえ…」
ギルトール「この魚は水槽で一匹しか飼えぬ。二匹の場合は、どちらかが勝つまで戦い続ける」「ワシが好きなのは、この闘争本能だ。このひたむきさがワシを惹きつける」
マイヨ「…………」「ギルトール閣下、ぜひ私を再度、木馬とD兵器の討伐部隊としてお送りください」「我が命に代えましても、必ず決着を!」
ギルトール「いいだろう。ちょうどジオンからも、支援の要請がきている」「プラクティーズを連れ、戦線へ赴くが良い」
マイヨ「ありがとうございます!」
ギルトール「それからな、ジオンからは、『黒い三連星』が作戦に参加するそうだ」
マイヨ「ほう…あの黒い三連星が…?」

ジオン前線基地
マ・クベ「陸戦用のドム3機をもって、まずはレビルの正面の戦力を叩いてもらう」
ガイア「木馬はその後、か…。甘いのではないのか?」
マ・クベ「予定作戦時間になれば、空からギガノスの精鋭部隊が援軍に来る…」
ガイア「ふん…司令、あんたは直接戦闘しないからわからんのだ」
マ・クベ「力押ししか考えんからそうなる。…まあ、その後の事も考えてるよ」
ガイア「…わかった。とにかく、木馬を仕留めれば文句はなかろう?」「戦場では、好きにやらせてもらうぞ」

連邦軍基地
連邦士官「シロー・アマダ少尉。報告書にあるように、君は、ジオン兵と接触したのだな?」
シロー「生き残るために、協力しただけです」
連邦士官「スパイ行為をしていた訳ではない、と?」
シロー「ええ、違います!」「敵味方に分かれていても、いい人はいます! わかり合えるんです!」「自分にはそれが、この愚かな戦争でのただ一つの希望と思えます!」
連邦兵「プッ…ククク」
連邦士官「最後に、一つだけ聞かせて欲しい」
シロー「…………」
連邦士官「命令とあれば、君は、敵を撃つ事が出来るのかね?」
シロー「自分は…自分にも、わかりません」
〔ざわめき〕
連邦士官「静かに!」「君達、第08小隊に汚名返上のチャンスを与えよう」「…と言っても、今の所属が変わる訳ではない…」「君達にはこのまま、ホワイトベースに留まってもらう」
シロー「…………」
連邦士官「仲間思いの君としては、何の不満もないだろう…」「だが任務としては非常に危険性の高いものと言える」「不思議とジオン・ギガノス連合は君達に固執している」「このまま敵の目を引き付けてもらいたい」
シロー(俺達を囮に使うと言う事か?)
連邦士官「すでに、ブライト艦長以下、ホワイトベースには、新たな作戦任務を伝えてある」「君もこの後すぐに準備に入りたまえ」
シロー「はっ!」
連邦士官「以上、閉廷!」

ホワイトベース デッキ
エレドア「…こりゃ、しばらくは軍を抜けられそうにないな…」
カレン「半端な気持ちで残るつもりなら、今すぐ、船を降りてもらうよ」
エレドア「ちっ、あんたや隊長さんには借りができちまったからな…。やらせてもらうぜ」
〔走り寄る足音〕
ミケル「エレドアさーん! お帰りなさーい!」
キキ「へへーっ! 逃げ出す事も出来ないでやんの!」
エレドア「うっせ! だいたい何で、お前までここにいるんだよ!?」
キキ「ふーんだ! いいじゃない!」
エレドア「そういや、どうなってんだよ。隊長のスパイ疑惑!」
ミケル「一応、現状のままです。ですが、難しい任務が回ってきたみたいで…」
キキ「ようするに、貧乏くじを引かされたのさ」
カレン「あらぬ疑いだけで銃殺刑ってのもありえる…。それに較べればマシだよ」
〔車の走行音〕
〔車のドアを閉める音〕

サンダース「待たせたな、隊長が帰ってきたぞ!」
シロー「すまない、心配をかけたな」
カレン「隊長、無事に集結した08小隊に一言」
シロー「そうだな…皆、聞いてくれ」「これからの任務、危険が伴わない作戦などありはしないだろう」「だが! 俺達は殺し屋部隊じゃない!」「敵だって人間! 犠牲は最小限に留め、その上で任務をまっとうし…」「必ず生きて帰るんだ! この命令は、これから先も決して変わる事はない!」
シャピロ「どうやら君は…戦争を勘違いしているようだな」
サンダース「シャピロ参謀士官…」
シャピロ「戦場において、敵とは、人の皮をかぶったケダモノにすぎん! 生き残るために、あらゆる敵を討つ」
シロー「そんな考え方は…出来ません!」
シャピロ「敵は…邪魔をする者は、皆殺しにせねばならん!」「そのくらいの覚悟がなくては、仲間を守る事などできんと言っている!」
シロー「…俺は、俺のやり方で戦っていきます!」
シャピロ「何だと…」
キッド「いいんじゃねえの?」
ボウィー「そうそ、なにも戦いから逃げるって訳じゃないんだし、ね?」
お町「隊長さんは、自分なりに戦うって言ってんだから、見逃してあげたら?」
シロー「コズモレンジャーJ9! 君達も来ていたのか!」
ボウィー「ま、これからは俺ちゃん達もお仲間に加えさせてもらうから、大船に乗ったつもりでいらしてね?」
アイザック「シャピロ参謀士官。次の作戦は、我々J9が、フォローすることになった」
シャピロ「報告は聞いている。予定より、早く着いたな」
アイザック「早速ですが、作戦の打ち合わせをしたい。共にブリッジへ参りましょう」
シャピロ「わかった…」「アマダ少尉。君の覚悟は、実戦で見せてもらう事にする」
シロー「…わかりました」

ホワイトベース 廊下
キキ「シロー、話があるんだ。ちょっといいかい?」
シロー「なんだよ、あらたまって」

ホワイトベース 廊下
キキ「いいかい? あたしがついて行けるのはここまでだ」
シロー「村に戻るのか?」
キキ「もう少し、ここで情報を集めたかったけど…これ以上、村を留守にはできないのさ…」「これでもあたしは、バレスト・ロジータの娘だ。村を背負ってかなきゃなんないんだよ…」
シロー「そうか…元気でやれよ!」
キキ「シロー…あのさ…」
シロー「なんだ?」
キキ「…いや…なんでもない」
シロー「なんだよ、気になるじゃないか」
キキ「フ…あんたは甘ちゃんだけど、正直なとこだけが取り得だ」「そいつだけは、なくすんじゃないよ? じゃあね!」
〔走り去る足音〕
シロー「お、おい!」

荒野
キキ「バイバイ、シロー…」
〔車の走行音〕

ホワイトベース ブリッジ
セイラ「できませんよ、そんな事!」
連邦士官「君達の適性には、素晴らしいものがある」「そして、このGファイターは既に、君が使うように調整してある。すぐシミュレーションに入ってくれ」
セイラ「あまりに、一方的じゃありませんか?」
シャピロ「Gファイター以外にも、今回の補充で、我々の戦力は大幅に強化される…。だが、人員の補充は少ない」「ゆえに適性がある君には、やってもらわねばならんのだ」「ガンダムの件もあるしな…」
セイラ「はい…」
忍「へっ! うちの教官は、どうしてああいう言い方しか出来ないのかね?」
沙羅「ちょっと、忍! 黙りなさいよ!」
雅人「聞こえるよ、忍?」
シャピロ「藤原! 訓練の報告か? まだまだ余裕がありそうだな…。もうワンセット、やってこい!」
雅人「ええーっ!?」
沙羅「この馬鹿!」
亮「フッ…行くぞ?」
忍「けっ…練習魔め」

ホワイトベース デッキ
アムロ「あの、マチルダさん。僕たちも、オデッサ作戦に参加するんですか?」
マチルダ「死にたくなければやるしかないでしょうね、アムロ曹長?」
アムロ「あ、はい! 頑張ります、マチルダ中尉」
マチルダ「良い返事ね。無論、私たちも手伝います」「あなた達からもらった機動兵器のデータ、そして、アイデア…」「決して悪いようには扱いませんから」
アムロ「…は、はい!」
ベン「それはそうと、D兵器パイロットについては…」」
マチルダ「まだ現段階では登録変更は不可能のようです。部隊としては現状維持となります」
ベン「わかりました。ついでに…」
マチルダ「何か?」
ベン「せめて、D兵器が航空作戦を展開できればと思っております」
マチルダ「それについては、すでに技術班の方で整備が進んでいます」

ホワイトベース 廊下
秋水「なあ、フェアリさん。今回の補給で随分いろんな資材が入ってきてたみたいだけど?」
フェアリ「オデッサ作戦の一翼を担うことになるのですから、補給の規模も違いますわ」「それに、新型機も搬入されたみたいですね…」
秋水「俺達には何の補充もないわけ?」
フェアリ「ちゃんと、補給物資はもらってますよ」
秋水「それよりさ、俺の機体が、バーッとパワーアップとかしないの?」
フェアリ「本社で研究中ですから、もう少し、我慢してくださいね?」

ホワイトベース 食堂
ケーン「なあ、軍曹? 俺達に話って何?」
ベン「連邦で開発中だった、D兵器の登録パイロット変更プログラミングの事なんだが…」「…速い話が、おしゃかになったということだ」「つまりおまえらはD兵器のパイロットのままだ!」
タップ「ええっ!?」
ライト「人権蹂躙ですよ!」
ベン「うるさい!」「いいか、よく聞け。先ほど、本部から辞令が出た…」
ケーン「辞令…?」
ベン「本日付で、お前達はそれぞれ准尉に任命された!」「今日からは、お前達は将校だ。頼んだぞ?」
ケーン「はあ…?」
ベン「しゃんとしろ! これからは俺の…いや、私の上司になるのですぞ?」
タップ「笑えねえっすよ? それ…」
ライト「全くだ…」
ケーン「汚い…」
ベン「そんな、悠長な事を言っている場合ではありませんぞ」「今日からD兵器は、リフター装備になるんですよ?」
タップ「リフター装備? 何だ、そりゃ?」
ベン「大気圏内での運動性能を飛躍的に伸ばす装備の事です! 今までとは操縦性が異なります!」「これからは、航空作戦を…」
ケーン「要するに、飛べるって事?」
ベン「はあ、まあそういう事です」
〔戦艦の警報〕
タップ「うわ…! 敵襲か!?」
ケーン「うわ、もう来ちまったのかよ!」
ライト「あーあ、こうなるなら確かに訓練した方が良かったかな?」
【シナリオデモ終了】

【戦闘マップ開始】

〔味方戦艦出現〕
〔味方ユニット出現〕
〔敵ユニット出現〕

ガイア「あれが例の木馬か…」
オルテガ「白いヤツはまだ見えないな…」
マッシュ「まずは、小手調べだ」
〔敵ユニット出現〕
ガイア「ほう…あれが『ギガノスの蒼き鷹』か。予定通りだな…」
マイヨ「ジオンの『黒い三連星』か。見事な連携だ」「お前達にも、見習ってほしいものだな?」
ダン「大尉の名に恥じぬよう、精一杯頑張ります」
カール「親衛隊の名を汚すようなことはもう、二度と致しません」
ウェルナー「では、参りましょう!」
ライト「まずい! あいつらか!」
タップ「こっちは、まだリフターに慣れてないのになあ…」
ケーン「とにかくやらなきゃそうがないっしょ!」
〔味方ユニット出現〕
シロー「あまり突出するな! 集中攻撃を食らうぞ!」
ケーン「あれえ? アマダ少尉も新型ですか?」
シロー「君達と違って、壊し過ぎたせいだよ。寄せ集めの部品ででっちあげたんだ」
セイラ「本当に、私にできると、思うんですか?」
マチルダ「ニュータイプの実験という意味がなければ、無断でガンダムを使ったあなたは重罪です」「レビル将軍の尽力を認めてやってください」
セイラ「一介の補給部隊の士官にしてはいろいろ事情にお詳しいのですね?」
フラウ「セイラさん! 発進スタンバイOKです!」
マチルダ「行ってください!」
セイラ「うまく行くわけないでしょう…」
〔味方ユニット出現〕
シロー「セイラ曹長! 後方から、支援してくれるだけでいい。無理はするなよ!」
セイラ「ええ!」
〈出撃準備〉
ブライト「エンジン出力が、臨界まで上がらないだと?」
マチルダ「機関部の整備班から、報告があるはずです」
ミライ「…少し間に合わないかもしれない」
マチルダ「どうしてそう思うのです?」
ブライト「なぜだ? ミライ」
ミライ「理由はありません。そう思うんです…」
マチルダ「心配性のようね? あなたは…」
ミライ「でしょうね…。人にはそう言われます…」
秋水「ホワイトベースはまだ動けないのか?」
フェアリ「エンジン出力が、上がらないようです…」
ワッ太「このままじゃホワイトベースが危ないよ!」
マチルダ「こんなところでホワイトベースを傷つけられてたまるものか…!」「発進! いそげ!!」
連邦兵「はっ!」
ガイア「フン! 連邦のモビルスーツめ! 噂程ほどはないわ!」
〔ガイア、ブライトへ接近〕
アムロ「しまった! あのモビルスーツ! 先にホワイトベースをやるつもりか!」
〔アムロ、ガイアへ隣接〕
ガイア「このパイロット、間違いなくニュータイプだ!」「オルテガ、マッシュ!」「モビルスーツにジェットストリームアタックをかけるぞ!!」
〔ガイア&オルテガ&マッシュ、フォーメーション編成〕
アムロ「こいつ…来るのか!?」
シャピロ「アムロ、気をつけろ! 奴らは…!」
〔ガイア&オルテガ&マッシュ、アムロを包囲〕
アムロ「なっ、囲まれた!?」
ガイア「フハハ! いけるぞ!!」
〔ミデア、マッシュへ隣接〕
〔マッシュにダメージ〕

マッシュ「うお! 輸送機だと!?」
マチルダ「アムロくん! この隙に突破なさい!」
アムロ「マチルダさん!?」
オルテガ「このおおおお!!」
〔オルテガ、ミデアへ攻撃〕
[イベント戦闘「オルテガvsミデア」]
マチルダ「あああっ!?」
〔味方ユニット撃破〕
アムロ「う、ぬおおおおおお!!」
〔アムロ、マッシュへ攻撃〕
[イベント戦闘「アムロvsマッシュ」]
マッシュ「うわあああ!!」
ガイア「マッシュのドムがやられた…?」
マッシュ「いや…まだやれる…。だが、白い奴に逃げられた…」
オルテガ「ジェットストリームアタックをすり抜けるなんて…信じられん」
アムロ「うう…マチルダさんが…」
シャピロ「今は敵を殲滅する事に集中しろ! 戦いは続いているんだぞ!」
<戦闘開始>

<ガイア撃破>

ガイア「マッシュ…オルテガ…まさか、この俺達が負けるとは…」

<マイヨ撃破>
マイヨ「ふん…D兵器のパイロットめ、腕を上げたという事か!」「この屈辱…必ず返す!!」

<敵全滅・勝利条件達成>
シャピロ「どうやら、敵の抵抗は、終わったようだな」
フラウ「連邦軍から暗号通信です!」
ブライト「読んでくれ」
フラウ「あ、はい…」「オデッサ作戦は成功した。連邦軍の勝利は確実である」「ホワイトベースは、残敵を掃討しつつ、次の寄港地へ向かわれたし…以上です!」
ブライト「そうか…」
ミライ「こちらの輸送部隊は、全滅してしまったわね…」
ブライト「ああ…命をかけて、このホワイトベースを…俺達を守ってくれた…」
ミライ「ええ…」
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

マ・クベ「戦いは、この一戦で終りではないのだよ」「考えても見ろ、我々がキシリア閣下にお送りした鉱物資源の量で…ジオンは、あと10年は戦える!」「フフフフ、ハッハハハハハ!」

ブライト「…オデッサ作戦に参加した全ての戦死者に哀悼の意を表し」「全員、敬礼!」
秋水「く…同じ人類同士だってのに、なんで戦争なんかするんだ…」
フェアリ「…………」
シロー「…………」
セイラ「私が…上手にできなくて…すみません…マチルダさん…」
アムロ(マチルダさん…マチルダさん…)「マチルダさーんっ!!」
【シナリオエンドデモ終了】


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