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第26話
揺れる惑星海


サブタイトル
「揺れる惑星海」


【シナリオデモ開始】
カーメン・カーメン旗艦
ヌビア教団員「カーメン・カーメン様。ブラディ・シンジケートより、暗号通信が届いております」
カーメン「うむ…」
〔通信のコール音〕
ブラディ「そちらの景気はどうかね? ヌビア・コネクションの長、カーメン・カーメン殿?」
カーメン「星間連合と異次元同盟の戦いはここしばらく膠着している」「今、最も熱い戦いが行われているのは太陽系の地球…」
ブラディ「ふむ…そして、今まさに動乱の時代へ向かって転がり落ちようとするエドン国…」
カーメン「そういう事だ」
ブラディ「では、かねてよりの盟約通り、エドン国でのビジネスは、我がブラディ・シンジケートが仕切る」
カーメン「ペンタゴナのアマン商会もにわかに動き出している。その動きに先んじなければな?」
ブラディ「無論、そのつもりだ」「要人暗殺の件では、ヌビアに借りをつくった。これは、ささやかな礼だ」
カーメン「ふむ…確かに受け取った。必要とあれば、いつでもそなたの願いをかなえようぞ」
ブラディ「では、これにて失礼する」
ヌビア教団員「カーメン様…あのブラディという男、無礼ではありませぬか?」
カーメン「フフ…構わぬ…。小者には小者の使いようがある」「星間連合、異次元同盟、そして地球連邦も所詮は烏合の衆…」人は暗黒の力に抗う事などできはせん」
ヌビア教団員「仰せの通りです。我らヌビアの崇高なる目的のため、この身を捧げましょうぞ」

ガンドール ブリッジ
ミト「見えるでしょ? あれが、エドン星だよ」
葉月博士「おお、あの惑星か…。皇子の案内でおかげで、計画より早く着けました」
〔通信のコール音〕
ライト「こちら、哨戒中のD-3だ。接近する船をキャッチした」
セイラ「その船より、通信が入ってますが、つなぎますか?」
葉月博士「ああ、頼む」
〔通信のコール音〕
オズマ「おーい! そこの船! 見た事もない型じゃのう?」「どうじゃ!? 航海中は何かと物要りじゃ。ワシんとこの商品を買わんか?」
ディーゴ「…オズマか!? お前ここで、何をしてるんだ!?」
オズマ「おおっ! 誰かと思えば烈風隊のディーゴじゃなかか!?」「立派な船に乗っちょるのお?」「その艦は珍しい型じゃ。見学させてくれるなら格安にしとくぜよ?」「どうじゃ? ワシは今じゃ、エドン星系のみならず、星間連合軍の物資も提供できる!」
シュテッケン「星間連合と取引だと!? 貴様、何をしてるかわかっているのか!?」
オズマ「はっはっはっ! 小さい小さい!」「ひとっ所に留まっておっては、時代の荒波を乗り越えていけんぞ!」「まあ、見ちょき!」
ディーゴ「相変わらずだな、お前は」
オズマ「何でも自分の目で見て見る事じゃ! 変な色眼鏡で見ずにな?」
シュテッケン「言いたい事があるなら、はっきり言え!」
オズマ「はっはっはっ! 相変わらず堅いな、シュテッケン」「じゃあ、ワシはこれで引き揚げるきに! 縁があったらまた会おうぜよ!!」

ガンドール ブリッジ
ミト「さっきの人は?」
ディーゴ「トルサ星出身のオズマ・ドラーゴという男です」
ミト「トルサ星…?」
シノブ「新惑星系の一つです。エドン星系内でも、有数の経済力を誇っています」
スケード「オズマ・ドラーゴ…。俺も聞いた事はあるな」
ディーゴ「不可思議な男だが、どうにも憎めない…」「第宇宙を相手に商売できる船で時代を駆け抜けたいと…そんな夢を追っている男です」
シュテッケン「ディーゴ、ほのぼのしてる場合じゃねえぞ?」「奴はこの星系で、おおっぴらに星間連合の品を売りつけているんだ」
ミト「でもさ、あのオズマって人 ディーゴの言うように、気持ちのいい人だったね?」
ディーゴ「できれば、あの男とは戦いたくはないが…」

ガンドール 格納庫
秋水「地球の立場から見てっと、外宇宙の連中は、みんな敵に見えてたけど…」「実際来てみると、いろいろあるんだな」「いい奴もいるし、悪い奴もいる。なんたか、地球と変わんねえな」
フェアリ「今回の進出の目的の一つは、そうした、外宇宙の情勢を調査する事にありました」「これで、地球に戻って新たな対策を練ることが出来ます」
秋水「ここエドン星で同盟関係を結んでおけば更にやりやすくなるな」
フェアリ「エドン国は、星間連合と異次元同盟の戦いの中でずっと平和路線を守ってきた国です」「本来なら、ガディソードもエドン国を頼るべきところでした」「それが、異次元同盟に属したのは、今にして思えばヘルルーガの思惑あっての事でしょう」
秋水「そん時からガディソードは、戦いの道を選んでたってわけか…」
〔警報〕
秋水「…!?」
フェアリ「秋水様! スクランブル警報です!」
秋水「どうなってるんだ! ここは、エドン国のお膝元だろ?」

ガンドール ブリッジ
セイラ「艦隊、多数接近!」
スケード「む! あれは、エドン星の艦隊ではないぞ?」
シュテッケン「海賊の類でもなさそうだな…」
葉月博士「全艦、戦闘態勢!!」
【シナリオデモ終了】

【戦闘マップ開始】

〔味方戦艦出現〕
〔敵ユニット出現〕

隼人「何者だ、奴らは!」
ディーゴ「うーむ…。どれも、金を出せば買える武器ばかり…」「戦ってみなければ、どこの勢力かはわからんな…」
ブルース「おそらく、ブラディ・ゴッドの手の者でしょう…」
アイザック「明らかに、我々がエドン星に行くのを阻止しようとしているな…」
〔葉月博士の周囲に爆発〕
〔画面、振動〕

葉月博士「くっ…! 戦うしかないのか!」
〈出撃準備〉
ケイ「れ、烈風隊!? 貴様達、生きていたのか?」
ディーゴ「ケイ・マローンか! ずいぶんなあいさつだな?」
シュテッケン「ロングー星出身のお前が、なぜ我々の邪魔をする!」
ケイ「トクガー王による旧体制では、エドン星系に発展はない!」「俺達は、この星系に新たな秩序をもたらすために立ち上がったのだ!」
シュテッケン「ケイ・マローン! 血迷ったか!?」
ケイ「フッ! 貴様らこそ、時代の狭間で、くすぶっているが良い!」「全軍に告ぐ! ミト王子があの艦に乗っているはずだ!」「王子を捕らえろ! 殺しても構わん」
<戦闘開始>

<敵6機撃破・敵増援1出現>

〔敵ユニット出現〕
ディーゴ「むう…いささか骨が折れるな」
シュテッケン「こんなところで朽ち果てちゃあ、烈の字に顔向けできねえぞ!?」

<ケイ撃破・勝利条件達成>
ケイ「くくく…さすがは銀河烈風。強力な助っ人を得たようだな」「だが、サイは投げられた! トクガー王家に味方する者は、いずれ時代に呑み込まれ散る事になる!」
シュテッケン「待て! ケイ・マローン!」
ケイ「はははは!! また会おう!!」
〔敵ユニット撃破〕
〔敵ユニット出現〕

オズマ「わっはっはっはっは! 粋な戦いを見せてくれるぜよ!」
ナーカ「じゃが、これからは、こんな戦は時代遅れじゃ」
オズマ「そうじゃな。どっちも、もっと広く世界を見にゃいかんぜ」「しっかし、今日はいい土産話ができたぜよ!」
〔敵ユニット離脱〕
シュテッケン「オズマめ…俺達の戦いを、観戦してやがったな…」」
〔通信のコール音〕
スリーJ「あっしも、観戦していましたですよ。シュテッケンさん!」
シュテッケン「おお、スリーJ。来ていたのか…」
葉月博士「ん? 彼は?」
シュテッケン「ああ、あの男は商人だ。烈風隊の武器買い付けや情報集めをやっている」
スリーJ「あら、あら、それだけですかい? あっしだってね! 烈の精神で商売してるんですからね!」
ディーゴ「はっはっは! わかってるよ、スリーJ」
スリーJ「ときに、シュテッケンさん。あのオズマ・ドラーゴ…相当な切れ者ですぜ?」「最近じゃあ、あっしら商人の間でも随分、名前を聞くようになってますです、はい…」
ディーゴ「今は敵ではないが、まだ、どっちに転ぶかわからねえ…」
シュテッケン「敵に回れば、斬るだけだ…」
ディーゴ「あの男だけは、やりあいたくねえな…」
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

エドン国 王宮
アール「トクガー王、お久しゅうございます」
トクガー王「アール殿…よくぞ生きておられた」「エリオスの悲劇はよく覚えておる…。あの時は力になれず、ただただ無念であった…」
アール「おお…もったいなくお言葉。亡きパルミオン皇帝も、さぞお喜びになる事でしょう」
トクガー王「今こそ、あの時の無念を晴らす時。我がエドン国は、エリオスの復興に喜んで力を貸しましょうぞ」
アール「ははーっ! ありがとうございまする!」
トクガー王「王子よ! よく聞くのじゃ!」
ミト「はい!」
トクガー王「このエドン星系にも戦乱の波が押し寄せてきた」「今更、星間連合と和平を結んでも平和路線を主張する我が国の居場所はどこにもない…」「エドン星系の内外で、あらゆる手段で政権交代の画策が行われている」
ミト「はい…私も旅に出てそれを実感しました」
トクガー王「よいか、ミト王子よ。我が国は他国との友好関係があってはじめて平和でいられるのだ」「未来のエドン国を束ねるには広く諸国の人々との親睦を深め、様々な知識と経験を積まねばならぬ」
ミト「再び、旅に出るのですね?」
トクガー王「彼らと共に行き、宇宙に平和をもたらす手段を探すのじゃ」
ミト「わかりました!」
トクガー王「スケード! カークス! そちらも、これまで通り、王子の支えとなってくれ」
カークス「ははーっ!」
スケード「必ずや、王子をお守りします!」
トクガー王妃「シノブ? 王子をお願いしますよ?」
シノブ「はい!」
ミト「みんな、行こう! ほら、アールのおじさんも!」
アール「おお! 王子!? トクガー王とワシはまだ話が…」
ミト「へへーん! 置いてっちゃうよ!?」
〔走り去る足音〕
アール「はわわ! お待ちくだされ、王子!」
〔走り去る足音〕
バルジャン「王子! お待ちくだされ! このバルジャンも参りますぞ!」
〔走り去る足音〕
トクガー王「あの王子が…頼もしくなったものだ」
トクガー王妃「フフフ…そうですわね」

ボナンザ星 デスバン庁舎
ケイ「申し訳ございません。ミト王子を取り逃がしました。デスバン殿のご意向に添えず…」
デスバン「ご苦労だった、ケイ・マローン。そちの策略により、作戦の目的は充分、達成されておる」「ふふ…これで、トクガー王も重い腰を上げるだろう」
ケイ「はい、この国はこれより動乱の時代に入ります」
デスバン「フフフ…いずれは、家老であるこのデスバンが、エドン国の実権を握る」「そうすれば、維新じゃ! 共に新時代を築こうではないか。ケイ・マローンよ!」
ケイ「はっ!」

ガンドール ブリッジ
〔扉の開閉音〕
D・D「やあやあ、みなさんおそろいで」
隼人「誰だ、お前は?」
ブルース「怪しい者ではありません。彼は私達のいわば、マネージャーですよ」
D・D「D・D・リッチマンです。以後、お見知り置きを」
スリーJ「これで、3人揃いましたな」
シュテッケン「ん? 何がだ?」
スリーJ「とぼけないで下さいよ。リッチマンさん、ポンチョさん そして、この私スリーJ…」「J9チームをバックアップする3大商人が揃ったんですよ!」
パンチョ「そういうことでゲス。ほしい物や情報がありましたら、いつでも、申し付けてくだせえ」
佐馬「こりゃ、3馬鹿トリオの間違いじゃねえのか?」
スリーJ「あっ! あー! ひどいな、ひどいな! もうっ!」
ブルース「ところで、リッチマン? 各種資材の買い付けはどうなりました?」
D・D「バッチリですよ! 武器食料、一通りJ9III号一杯に詰め込みました」
アイザック「パンチョ・ポンチョ。お前には、地球との流通ルートの調査を頼んでいたが?」
パンチョ「えー、お望み通り、こっちの市場筋から、地球との流通関係を調べたんですがね?」
アイザック「…私の予想では、ヌビアかそれに属する組織が介在しているはずだが…」
パンチョ「ご名答! 主にグラドスのルートを使ってどんどん流通が拡大してますわ」
スリーJ「裏では、もはや当然のように商品が取り扱われてます」
隼人「…ということは、やはりグラドスに、地球へのルートがあるのか?」
パンチョ「まあ、そうなんですがね。これが、また面白い事がわかったんでさ」
アイザック「面白い事? なんだ、それは?」
パンチョ「お話しする前に、秋水さんとフェアリさんもここに呼んだ方がよろしいですな」
葉月博士「わかった、すぐに呼ぼう」

ガンドール ブリッジ
秋水「俺達に話って?」
パンチョ「実はガディソードの人達からかなり有力な情報を得まして…」
秋水「ガディソードの連中と接触したんですか!? 一体、誰と!?」
パンチョ「ええと…確か、さりー・えーみると名乗っていましたです、はい」
秋水「サリーが!?」
フェアリ「それで、私達に…。でも、彼らがこっちの星域に来てるなんて…」
スリーJ「ガディソードの連中は、様々な宇宙で諜報活動してましてね。我々も今回利用させてもらったんで」
パンチョ「がめついのなんの。随分、情報量を取られましたがね」
秋水「あいつら、金欠なのかよ…?」
フェアリ「そんな事はないでしょう…。工作員として情報を安売りしないのは当然です」「それに、取引に参加したのが本当にあのサリーかどうかはわかりません…」
秋水「そうだな…それこそ情報操作かもしれない…」
葉月博士「それで、彼らがもたらした情報というのは?」
スリーJ「それが、その連中から、共同作戦の依頼がありましてね」
フェアリ「星間連合と戦えと…?」
スリーJ「ええ、まあそういう事で」
隼人「具体的に、何をしろというのだ?」
パンチョ「例のグラドスの、ステーション衛星の事なんですがね…」「どうも地球軌道上に完成したってんですよ」
スリーJ「これが稼働しますと、星間連合との距離的な問題が一気に解決してしまうわけです」
パンチョ「何しろ、地球のすぐ側に、星間連合から直接、軍を送り込めるんですからね…」
葉月博士「なんて事だ…。なら、地球連邦は…」
パンチョ「ソロモン戦の時に顔を出した異次元同盟のムゲ帝国軍、それにグラドスを主力とした星間連合軍…」「どうやら、地球では3つどもえの戦いになっているようです」「ですが、このままでは星間連合が、圧倒的有利を手にしてしまう…」「なんとか、こちらからステーション衛星を奪って星間連合の補給路を分断するって作戦なわけです」
隼人「それで、我々に加勢しろと言う事か…。都合のいい話だ」
葉月博士「だが、まずは最大勢力である星間連合の脅威を取り除くのが先というのは頷ける」
フェアリ「それに、地球圏に戻れるなら我々も戦力を立て直す事が出来ます」
隼人「地球連邦が、その時まで踏ん張っていればの話だがな」
秋水「猶予はないって事か…。なら、すぐグラドス星系に向けて出発しないと…」
スリーJ「そのことなんですがね? ペンタゴナにも、同じ物を建設中だって言うんでさあ」「情報によると、グラドスにあるステーション衛星よりも防備が甘いという事なんです、はい」
フェアリ「なぜ?」
スリーJ「ポセイダルは、星間連合からの援軍要請を自国の内乱を理由に断り続けていますからな」「グラドスはステーション衛星を提供する事でポセイダルに圧力をかけてるって話です」
葉月博士「つまり、ポセイダルはステーション衛星の防備にはあまり熱心ではないと?」
スリーJ「まあ、そういう事です」
フェアリ「仮に防備は同じだとしても、ペンタゴナは、ここから近いですし、反乱軍の拠点を橋頭堡にできます」「同じステーション衛星を奪うなら、そちらの方が現実的でしょう」
スリーJ「ガディソードの連中が既に作戦を考えているそうです」「ペンタゴナの反乱軍基地で落ち合いたいとの事でして…」
秋水「もう、話はついてるって事か…。随分、手際がいいんだな」
ポンチョ「いやね? 取り次いだら、情報量を半分にしてくれるって言うんで…」
アイザック「まったく…」
ディーゴ「しかし、ポセイダルの罠かもしれんな」
シュテッケン「確かに…だが、考えても始まらん」「あとは、ガディソードの連中がどこまで信用できるか…」
ポンチョ「そこで、秋水さん達の判断を聞きたかったんでさあ」
秋水「実は…まだ、そんなに親しくはないんだよな…」
フェアリ「2人とも、誠実な子ですけど今は敵ですから…」「でも…衛星を奪うという作戦は偽りではないと思います」
葉月博士「なら、決まりだな」「ガンドールはこれより、ペンタゴナに戻り、反乱軍と合流しよう」
秋水「フェアリさん。今度こそ、サリーとジークを説得しないとな?」
フェアリ「そうですね。できる限り、やってみましょう」
【シナリオエンドデモ終了】


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