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第28話
そして、地球へ


サブタイトル
「そして、地球へ」


【シナリオデモ開始】
ガンドール ブリッジ
葉月博士「みんな、聞いてくれ。現在、ガンドールは空間跳躍中だ」「通常空間に出た直後に敵の攻撃を受けるかもしれん。今のうちに戦闘準備を整えてくれ」
隼人「質問がなければ、各自持ち場に戻ってくれ」
ダバ「あの、質問ではないのですが、ちょっと、この場を借りてよろしいですか?」
葉月博士「ああ、ダバくんか。どうしたのかね?」
ダバ「僕がカモン・マイロードである事を今まで皆さんに伝えられず、申し訳ありませんでした」
葉月博士「ああ、その事か。事情は良くわかる。誰も君を責めたりはしないよ」
アール「はっはっは! カモン殿の太刀筋を拝見し、あるいは、と思っておりましたぞ?」
ダバ「その呼び方には、正直慣れません。今まで通り、ダバと呼んでください」
アール「何をおっしゃいます。高貴な方にふさわしき名ですぞ? 慣れていただかないと」
ダバ「ですが、僕は普通の家庭で育てられましたから…。王家の生活とは全く無縁ですよ?」
剣人「わかる、わかる!」
ミト「その方がいいと思うよ? 王子なんて窮屈で退屈で…」
シュテッケン「それにしても、同じ場所に、3星系の王子が揃うとは…」
ライラ「まっこと、まっこと♪」
ディーゴ「俺達は未来の三国同盟を見ているのかもしれんな」
アール「おお…! まさしくディーゴ殿のおっしゃる通りですな」
ミト「ダバくん、剣人くん。僕らが力を合わせて、共に平和な宇宙を作ろう!」
ダバ「ええ、やりましょう!」
剣人「ははは…そ、それもいいかもな…」
フェアリ「葉月博士! 空間センサーに変化が」
葉月博士「そうか、そろそろ通常空間に出るぞ」
士郎「えっ? もう地球に着くんですか?」
シュテッケン「グラドスの技術…恐るべしといったところか」
隼人「あとは、情報通り地球の側に出れるかどうか」
葉月博士「後は、祈るしかない。各自、持ち場に戻ってくれ」

その頃、地球では…」

地球

地球連邦軍 極東支部
〔通信のコール音〕
連邦兵「ジャブローより、入電! 基地全体に撤退命令が発せられた模様です!」
イゴール「ついに、ジャブローが落ちたか…」
足立長官「連邦軍最大の基地も異星人の攻撃には耐えられなかったようですね」
武田長官「事前に民間人を極東支部の管轄区に移送できたことが、せめてもの救いだ…」
イゴール長官「それにしても・・・敵に攻撃は、南方アメリカ大陸に集中している。何か意味があるのか…?」
足立長官「ジャブローがあったからでは?」
武田長官「だとすると、次は極東がターゲットになるかもしれんな」
イゴール長官「充分に考えられる…しかし、それだけだろうか…」
〔通信のコール音〕
連邦軍「北米のレジスタンスから、暗号通信です!」「ジャブロー陥落後、星間連合と異次元同盟が、地上と宇宙に集結。互いに牽制しあっているようです」
イゴール長官「やはりな…。ここまでは、読み通りだ」
足立長官「いよいよ、例の作戦ですか…」「しkさい、なけなしの戦力を絞り出したこの作戦…はたして、うまく行きますかな?」
イゴール長官「今は敵勢力を少しでも削いでおく必要がある」
〔扉の開閉音〕
エイジ「アルバトロ・ナル・エイジ・アスカ、出頭しました」
イゴール長官「うむ、ご苦労」
エイジ「レイズナーの整備が終わりました。これより、ホワイトベースの支援に向かいます」
足立長官「そう、慌てるな…エイジくん。今、君が出てもどうにもならん」
エイジ「しかし、ステーション衛星を早く破壊しなければ、敵の勢力はますます増大してしまいます」
イゴール長官「我々が仕掛けるのは、星間連合軍と異次元同盟がぶつかり合うタイミングだ」「それに、ホワイトベースとルナツー艦隊の合流もまだ終わっていない」
武田長官「我々もプロの軍人だ。ここは、任せたまえ」
エイジ「わかりました。では、いつでも出られるよう、レイズナーで待機しています」
〔扉の開閉音〕
武田長官「熱心な若者ですな」
イゴール「うむ…グラドスに関する情報も、彼から得られたものだ」
武田長官「ああ、そうでしたな…」
足立長官「あれから、3年になりますか…」「エイジ・アスカ…。グラドス人と地球人の混血児か…」
イゴール長官「エイジはグラドス軍から脱走してまで、地球に危機を知らせてくれた」「彼の情報がなければ、外宇宙に対する我々の対応はもっと後手に回っていただろう」
武田長官「そうですなあ…」
〔通信のコール音〕
連邦兵「イゴール長官! ホワイトベースが予定の軌道に乗ったようです」
イゴール長官「よし、いよいよだな…」
【シナリオデモ終了】

【戦闘マップ開始】

〔味方戦艦出現〕
ミライ「ホワイトベース、予定の軌道に乗りました!」
ブライト「よくやったぞ、ミライ」
オスカ「サラミス艦隊接近! 合流します!」
〔味方ユニット出現〕
マーカー「サラミス艦隊より、入電!」
〔通信のコール音〕
ワッケイン「久しぶりだな、ブライト中佐」
ブライト「ワッケイン司令! ご壮健そうで、なによりです」
ワッケイン「地球がこんな状況では、うかつに死ねんよ」
ブライト「ジオンの動き…良くないのですか?」
ワッケイン「どうやら、ギレンは星間連合と取引したようだ。ジオンとの停戦会談は決裂したよ…」
ブライト「なんですって!?」「人類が危ういと言う時に…!」
ワッケイン「いずれにせよ、本作戦は、このまま続行する!」「今回は君が指揮官だ。お手並みを見せてもらおう!」
ブライト「はっ! 全力を尽くします!」
マーカー「ブライト艦長、今度は、本部のイゴール長官より通信です」
ブライト「敵に動きがあったのか…? すぐに、繋いでくれ」
〔通信のコール音〕
イゴール長官「ブライト艦長! 予想通りの展開になった」「たった今、ムゲ帝国艦隊とグラドス艦隊が別宙域で戦闘を開始したぞ!」
ブライト「そうですか! では、いよいよですね?」
イゴール長官「うむ、今ならステーション衛星の守りは手薄になる!」
ブライト「我々がその隙を突きます」
イゴール長官「そういうことだ。では、健闘を祈る!!」
ブライト「よし! 全艦隊、前方障害物を注意しつつ前進!」
オスカ「全センサー、オートチェック!」
マーカー「針路、クリアーです!」
ブライト「全艦隊、ステーション衛星に向け、発進!」
〔敵ユニット出現〕
ザール兵「地球連邦軍の艦隊が、突撃してきます!」
カブト将軍「こしゃくな! 異次元同盟との会戦タイミングを待っておったか!」
ザール兵「どうします? このままでは、我が艦隊が会戦に合流できません」
カブト将軍「ここを奪われれば、星間連合軍全体の補給計画に重大な問題が生じる!」「奴らを返り討ちにしろ!」
〔敵ユニット出現〕
ザール兵「全機、発艦完了! 続いてステーション衛星より、グラドスの自動兵器が発進します!」
〔敵ユニット出現〕
カブト将軍「フン…! グラドスの木偶人形か…数だけは多いようだ」
ブライト「発進用意! 全周囲、警戒怠るな!」
エマ「ガンダムMk-II、発進よろし!」
カミーユ「Zガンダム、発進よろし!」
クワトロ「百式、いつでもいいぞ!」
ブライト「クワトロ大尉、健闘を祈る!」
クワトロ「了解だ、ブライト中佐!」
ララァ「クワトロ大尉、私も出ます」
クワトロ「ララァ少尉、無理をするな」
ララァ「サイコミュの調整は終わりました。いけます!」
クワトロ「…わかった、頼んだぞ、ララァ」「クワトロ・バジーナ、百式、出るぞ!」
〔味方ユニット出現〕
エマ「エマ・シーン、ガンダムMk-II、続きます!」
〔味方ユニット出現〕
カミーユ「カミーユ・ビダン。Zガンダム、発進します!」
〔味方ユニット出現〕
ララァ「エルメス、出撃します!」
〔味方ユニット出現〕
<戦闘開始>

<2PP・味方援軍1&敵増援1出現>

〔敵ユニット出現〕
ブライト「まだ、出てくるのか…」
クワトロ「思ったより敵の数が多いな…どうする、ブライト艦長?」
ブライト「しかし、ステーション衛星は、なんとしても落とさねばならない」
クワトロ「フ…特攻覚悟で行くしかないな」
ララァ「大丈夫です…。きっと救援が来ます」
エマ「そんなの、来るわけないわ!」
カミーユ「いや…来ました!」
〔味方ユニット出現〕
エイジ「レイ! V-MAX発動!」
〔エイジ、V-MAX発動〕
〔敵ユニット撃破〕

カミーユ「す、すごい…」
ブライト「どうやら、味方らしいが…」
エイジ「聞こえますか? ホワイトベースの皆さん!」
ブライト「君は?」
エイジ「僕の名はアルバトロ・ナル・エイジ・アスカ!」「イゴール長官からの密命を持ち、支援に来ました!」
ブライト「イゴール長官の手配か…!」
エイジ「話は後です。攻撃を続けましょう!」

<5PP・味方援軍2&敵増援2出現>
〔敵ユニット出現〕
ブライト「また、グラドスの無人兵器か…」
カミーユ「撃墜しても、良心を傷めないのがせめてもの救いか…」
エマ「でも、このままでは…」
クワトロ「埒があかないな…」
オスカ「ステーション衛星に熱源反応! 何かが出てきます!」
ブライト「く…! 今度は何だ!?」
〔味方戦艦出現〕
オスカ「未確認艦、ステーション衛星より出現! 連邦軍の識別信号です!」
ブライト「艦型の確認を急げ!」
マーカー「照合しました! 間違いありません、ガンドールです!!」
ブライト「そうか、帰ってきたんだな…」
葉月博士「よし、通常空間に出たぞ」
アイザック「どうやら、無事に地球に着けたようだな」
ディーゴ「しかし、戦いの真っ只中ではないか」
アムロ「あ! あれはホワイトベース!」
シロー「もしかしたら、ブライトさんの部隊か?」
葉月博士「ああ、多分そうだろう」
ポンチョ「これも、私の根回しですよ。どうです? タイミング、バッチリでやんしょ?」
キッド「本当かな…?」
ボウィー「ま、いいんじゃないの?」
アイザック「敵は混乱している。このまま、敵陣に殴り込みだ!」
お町「イェイ!」
葉月博士「敵部隊を殲滅する! 各機、発進!」
〔味方ユニット出現〕
〈出撃準備〉

<敵半数・敵増援3出現>

オスカ「敵の増援部隊を確認!」
ブライト「なんだと!? また、無人兵器か!?」
マーカー「いえ…! 別方向からです!」
〔敵ユニット出現〕
ハマーン「すでに落ちかけているステーション衛星への救援…。つまらん作戦だ」「しかし、新編成した部隊を試すには丁度いい…」「ラカン!」
〔敵ユニット出現〕
ラカン「はっ! ハマーン様!」
ハマーン「プル、プルツーはどうか?」
ラカン「はい…戦闘可能ではありますが…」「プル、プルツー! ついて来ているか?」
〔敵ユニット出現〕
プル「プルプルプルプルプルプルーッ! プルちゃん参上ーっ!」
〔敵ユニット出現〕
プルツー「はしゃぎすぎだぞ、プル!」
ラカン「2人とも、わかっているな?」
プルツー「連邦の艦隊を叩けばいいのだろう? わかってるよ、ラカン」
プル「え~っ? ほんとに、やっちゃうの?」
ラカン「ハマーン様のご命令だぞ!」
プルツー「プル! これは、強化人間の勤めだ。いくぞ!」
プル「わかってるよ、プルツー…。でも、あんまり怒ると寿命縮むよ?」
プルツー「うるさい!」
ラカン(く…何で俺が、こいつらのお守りを…!)
ハマーン「良いか、ラカン。この程度の部隊で敵を殲滅できるとは思えん」「無理をせず、この作戦中に強化人間に慣れておけ」
ラカン「はっ!」
ハマーン「では、ゆくぞっ!」

<クワトロvsハマーン>
ハマーン「フッ…シャア、久しいな!」
クワトロ「お前は! ハマーン・カーンか!?」
ハマーン「まさか、貴様がジオンを裏切るとはな…」
クワトロ「今の私はクワトロ・バジーナだ。それ以上でも、それ以下でもない!」
ハマーン「フ…茶番はよせ。そのまま、時代を読めぬ愚者になるつもりか?」
クワトロ「ザビ家に忠誠を尽くすなど…時代が読めないのは、貴様の方ではないのか?」
ハマーン「シャア、私のもとに来い! そうすれば…」
クワトロ「それは、できないな ハマーン…」
ハマーン「戻って来い、シャア! 戻らねば、死ぬ事になるのだぞ!」
クワトロ「私は私の意志でここにいる! そう簡単に死にはせんよ!」

<ハマーン撃破>
ハマーン「フ…この局面で、無理をする事もあるまい…」「フフ…そうか、奴らの決め手は、あの大型艦だな…」「ならば!」
〔敵ユニット離脱〕

<ラカン撃破>
ラカン「ほう…連邦軍にしては意外と、骨のある連中じゃないか」「フフ…! 次に戦う時の楽しみができたというものよ!」

<プル撃破>
プル「え~ん…! みんながあたしをいじめるよ~う!」「ひっく、ひっく…みんな、嫌いだぁ~!」

<プルツー撃破>
プルツー「ここまでか…。サイコミュの調整が必要だな」「撤退する!」

<カブト撃破>
カブト将軍「奴らの力がこれ程とは…」「孤軍奮闘では支えきれぬ。本艦は本隊との合流に向かう!」
〔敵ユニット離脱〕

<敵全滅・味方援軍1&敵増援1出現>
隼人「あらかた、片付いたようだな」
葉月博士「よし、ステーション衛星はガンドール砲で破壊する!」「ガンドール砲の射撃位置を確保だ!」
〔葉月博士、ステーション衛星へ接近〕
〔忍、葉月博士へ隣接〕

忍「博士、あれをやるのかい?」
沙羅「景気よく、ぶっ飛ばしておくれよ」
亮「待てっ! 殺気だ!」
雅人「ええっ?」
〔敵ユニット出現〕
忍「くっ! まだ残ってやがったか!」
ハマーン「フフ…そう来ると思ったよ」「フ…強力な艦砲で、衛星本体を破壊しようというのだろうが…」
〔ハマーン、葉月博士へ接近〕
沙羅「まさか、狙いはガンドール!?」
亮「忍! あの機体を止めるんだ!!」
忍「任せろっ!」
〔忍、ハマーンへ隣接〕
ハマーン「フッ…甘いな!」
〔ハマーン、忍へ隣接〕
忍「は、速いっ!」
ハマーン「のろまな竜め! 墜ちろ!」
〔味方ユニット出現〕
アラン「そうはさせんっ!」
ハマーン「なにっ!」
アラン「ヒューマノイド・チェーンジ!」
〔アラン、変形〕
〔アラン、ハマーンへ攻撃〕
〔ハマーンにダメージ〕

ハマーン「くっ…! こやつ…できるな!」
〔ハマーン、後退〕
アラン「今だ! 葉月博士!」
葉月博士「あ、ああ! わかっている!」
〔味方ユニット離脱〕
葉月博士「ガンドール砲、発射!!」
〔葉月博士、MAP兵器「ガンドール砲」使用〕
〔ステーション衛星に爆発〕
〔画面、振動〕

亮「やったか…」
沙羅「ええ…ステーション衛星は、完全に沈黙したわ」
雅人「うまくいったね!」
忍「よっしゃあ!」
ハマーン「フ…やるな、連邦も…」
ラカン「ハマーン様、どうしますか?」
ハマーン「ステーション衛星を破壊されては、この宙域に価値はない」「撤退する!」
〔敵ユニット離脱〕
アラン「藤原忍、大分上達したようだが、まだまだ甘いな」
忍「なんだと!?」
アラン「俺が鍛え直してやる。そんな事では、この地球を守れんからな」
忍「何なんだ、あんた! なぜ俺の事を知っている!」
アラン「レジスタンス基地に来い! エイジが案内してくれる」
〔味方ユニット離脱〕
忍「くそっ! 何なんだ、あいつは…」
エイジ「…………」
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

ホワイトベース ブリッジ
ブライト「…エイジくん、だったね?」
アイザック「イゴール長官から、何か密命があると言っていたな」
エイジ「はい、連邦軍の極東支部に行く前にホワイトベースを北米に向けてください」「詳しい作戦内容は、この書類に記載されています」
〔紙擦れの音〕
ブライト「…なるほど、了解した」
葉月博士「では、私とガンドールは、先に日本の母港に戻っている」
忍「じゃあ、俺達も懐かしの獣戦機基地に戻るんすか?」
葉月博士「いや、お前達はホワイトベースと共に行動してくれ。作戦終了後に、日本で落ち合おう」「他のクルーも同じだ。これからは、ブライト艦長の指示に従ってくれ」
沙羅「了解!」

ホワイトベース デッキ
クワトロ「私はクワトロ・バジーナ大尉だ。ホワイトベースのモビルスーツ隊の指揮を任されている」
シロー「シロー・アマダです! よろしくお願いします」
クワトロ「君達がガンドールの機動部隊…いや、元ホワイトベース隊と言うべきかな?」
シロー「ええ、まあそうですね。ですが、外宇宙の仲間も増えています」
クワトロ「そのようだな。以前、報告にあった人数より多いようだ…」「今後、ブリーフィングなどでは、君達を仕切らせてもらうが、構わんかね?」
シロー「ええ、もちろんです、大尉」
クワトロ「では、簡単に他のメンバーを紹介しよう」「まずは、連邦軍の正規パイロットから、引き抜かれたエマ中尉だ」
エマ「エマ・シーンです。よろしく」
クワトロ「そして、元ジオン軍パイロットのララァ少尉」
ララァ「ララァ・スンです。よろしくお願いします」
ミケル「元ジオン兵!?」
クワトロ「ギレンの率いるジオン軍とギガノスは、星間連合のグラドスと手を組んだ」「それに不満に感じる兵も多い。彼女もその一人という訳だ」
エレドア「信用できるのか?」
ララァ「私はザビ家に対して、何の忠誠もありません…。信じてください」
エマ「外宇宙の侵攻が公表されてから、地球圏は混乱しているのが実情よ。連邦軍にも寝返る人がいるわ…」
クワトロ「私も今の連邦政府を全面的に肯定しているわけではない」「私がここにいるのは、母なる地球を守るため…それだけだ」
シロー「なんとなく、わかりますよ」
カレン「隊長…」
シロー「俺達だって、連邦のためだけに戦ってるわけじゃないだろ?」
カレン「それは、まあ…」
シロー「もう少し時間がたてばお互いを理解し合えるさ」
カレン「はあ…」
クワトロ「では、紹介を続けよう」「カミーユ! ちょっと、来てくれ」
カミーユ「あ、はい!」
〔走り寄る足音〕
カミーユ「Zガンダムのパイロット、カミーユ・ビダンです」
クワトロ「彼は民間から、スカウトしたパイロットだ」「彼のコロニーが攻撃を受けた際、連邦の試作モビルスーツを動かし、敵機を撃破した」「軍にもその才能を認められ、今に至っている」
カミーユ「クワトロ大尉とブライト艦長の推薦あっての事ですけどね」「このホワイトベースは、風変わりなメンバーの寄り合い所帯ですし…」
ファ「カミーユ! ちょっと、それ、失礼よ!」
カミーユ「事実だろ? 俺はそれが悪いなんて思っちゃいない。だから、ここにいるんだ」
ファ「…………」
シロー「ハッハッハ! ハッキリ物を言える事も、大事だよ。その…君は…?」
ファ「あの…ファ・ユイリィです…」「カミーユとは幼馴染みで、コロニーが攻撃を受けたので避難してきて…そのまま…」
シロー「じゃあ、君は民間人か?」
ファ「ええ…色々と雑用をしています」
ミケル「…だってさ、カミーユ? 憎いね、この!」
カミーユ「な、なんだよ! いきなり!」
シロー「ハハ! とにかく、みんな仲良くやってくれよ」
カレン「あれじゃまるで、スクールの引率だね…」
サンダース「まあ、いいじゃないか。あれが、うちの隊長のいい所なんだ」

ホワイトベース 廊下
アムロ「あ…あの…」
ララァ「どうしたの? アムロ」
アムロ「君は…あの時のパイロットだよね」
ララァ「あの時、私には見えたわ。…私達とあなたはいずれこうなるって事が」
アムロ「私達? じゃあ、やっぱりクワトロ大尉は…」
ララァ「あなたにはもうわかっているはずよ? 自分の直感を信じなさい」
アムロ「僕にはまだあの人とうまくやっていけるか自信はない…」「でも君が無事で良かった」

ホワイトベース 食堂
ケーン「次の目的地は北米か…。とりあえず、ジャブローか日本に戻ると思ってたけどな…」
アムロ「ジャブローが陥落した事で、北米のレジスタンスが、窮地に立たされているらしいんです…」
クリス「レジスタンスと合流してから、日本に戻れって事ね?」
カイ「…にしてもよ。随分、外宇宙の連中に荒らされてるみたいだな…」
フェアリ「どうやら、地球の状況は、概ね情報通りみたいですね」
秋水「星間連合軍、異次元同盟、そして地球連邦軍か…」
ライト「星間連合軍も異次元同盟もアメリカ大陸に攻撃の焦点をしぼっているらしいな…」
カミーユ「あそこに、何かがあるのかな…」
ララァ「未知なる力に人は惹かれるものです…。きっと、そこに何かが…」
クワトロ「未知なる力か…」
アムロ「…………」

ホワイトベース 個室
フェアリ…………」
秋水「ん? フェアリさん、どうかしたかい?」
フェアリ「ええ…さっきの話…ちょっと気になっていて…」
秋水「…外宇宙の連中がアメリカ大陸に戦力を集中させているって話?」
フェアリ「そうです…。星間連合と異次元同盟の目的が同じだとしたら…」「ガディソードがリークしているC.U.B.E.の情報に関係しているかもしれません…」「もしかしたら、地球にもC.U.B.E.があるのかもしれない…」
秋水「C.U.B.E.の力か…」「…戦いの連続で忘れてたけどヘルルーガの目的はC.U.B.E.を自由に使う事なんだよね?」
フェアリ「そうです…」「もし、C.U.B.E.の謎が、完全に解明されてしまったら、彼は野望を実現するでしょう…」「それだけは、なんとしても、止めなくては…!」
秋水「やれるさ! 力を貸すぜ、フェアリさん!」
フェアリ「秋水様…」

ホワイトベース 廊下
クリス「バーニィ、どうするの? これからは、ジオン軍とも戦う事になるわよ?」
バーニィ「ああ…。でも、さっきのクワトロ大尉の話を聞いて、俺も決心がついたよ」「今のジオンは、俺の知ってるジオンじゃない…。星間連合と手を組むなんて…」「それに、外宇宙を旅してわかったんだ」「…今は、連邦だジオンだとこだわってる時じゃないってね」
クリス「そうね…。星間連合のやり口はエドン国でわかっているものね」
バーニィ「ああ…奴らの下では永久に平和は来ない。戦争の道具にされるのがオチだ」「俺はアルみたいな子の未来を守るために戦いたいんだ!」
クリス「私も同じ気持ちよ。一緒にがんばりましょ?」
バーニィ「さ、行こう! みんなが待っている」
クリス「ええ!」
【シナリオエンドデモ終了】


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