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第29話
駆け抜けた宇宙


サブタイトル
「駆け抜けた宇宙」


【シナリオデモ開始】
グラドス本部 庁舎
ル・カイン「…なに!? 我がグラドスのステーション衛星が破壊されただと!?」「ドブネズミがごとき連邦軍に我が軍がしてやられたと言うのか!」
グラドス兵「はい…ホワイトベースを中心とした連邦軍の部隊によって…」「しかも、そのホワイトベースがこの大陸に侵入したとの情報が入っております!」
ル・カイン「フン! 大方、レジスタンスと合流しようと言うのだろう…」「もういい! 下がれっ!!」
グラドス兵「はっ!」
〔扉の開閉音〕
ル・カイン「連邦軍のホワイトベースか…! レジスタンスもろとも、この私が葬り去ってくれる!」「ロアン・デミトリッヒ!」
ロアン「はっ! ル・カイン様!」
ル・カイン「お前は使える地球人と聞いている」
ロアン「光栄です! 私にできますことは何なりとお申し付けください!」
ル・カイン「グラドスに逆らうレジスタンスは知っているな?」
ロアン「はい」
ル・カイン「私が司令となった以上、そのような輩はことごとく抹殺されるであろう」
ロアン「結構なことです。あんな愚劣な者の集まりは一刻も早く消滅させるべきです」「彼らが優れたグラドスの文化を受け入れられないのは、その品性が劣悪だからに他なりません」
ル・カイン「その通りだ、ロアン・デミトリッヒ!」「手始めにレジスタンスの捕虜、アンナ・ステファニーを公開処刑せよ!」
ロアン「なるほど、公開処刑を広く宣伝し、レジスタンスをおびき寄せるのですね?」
ル・カイン「フ…その通りだ。察しがいいな」「アンナは、あのエイジ・アスカと共に、グラドスに正面から戦いを挑んできた者達の生き残りだ」
ロアン「はい! レジスタンスをおびき寄せる餌として、最高の素材かと」
ル・カイン「フ…しかし、アンナという女…昔はお前の仲間だったのだろう? それを処刑することができるかな?」
ロアン「おっしゃる通り、かつての私は無謀にも、彼らと共にグラドスと戦いました」「ですが、我々は負けたのです」「過去の戦いを清算せず、無用な戦いを繰り返すなど…私は彼らに心底失望しています!」「アンナ・ステファニーの死も、彼女がグラドスの理念を理解しない以上、仕方ありません」「私の手で始末することがせめてもの情けかと存じます」
ル・カイン「よかろう! この任務はお前に最適のようだ」
ロアン「はっ!」

荒野
忍「ほんとに、こんな荒野に基地があるのかよ?」
エイジ「ああ、そろそろ見える頃だ…」
忍「まさか、あの廃墟化?」
エイジ「そうだ…。ブライト艦長、廃墟の地下に、レジスタンスの基地があります」「このまま、着陸してください」
ブライト「よし、ミライ!」
ミライ「わかりました。ホワイトベース、着陸します!」

レジスタンス 基地
エリザベス「ようこそ、レジスタンス基地へ。私がこの基地の副責任者、エリザベス・クレブリーです」
アラン「そして、私が責任者兼、戦闘隊長のアラン・イゴールだ」
亮「イゴール…?」
忍「じゃ、まさか、あんた…!」
ブライト「イゴール長官のご子息?」
アラン「ええ、そうです」「ですが、精神論を騙る父のやり方に疑問のあった私は、独自の抵抗組織を作り、今に至っています」
忍「ま、わからなくもないな…」
エイジ「僕も地球に降りてから、イゴール長官の下から離れ、ここで活動していました」
沙羅「アハハ! かわいそうに…嫌われてるね、長官!」
エイジ「違いますよ。イゴール長官は、アランさんが心配で僕を護衛につけたんです」
アラン「…まあ、そういう事にしておこう…」「それよりも、作戦の話をしておきたい」
ブライト「そうだな…」

レジスタンス基地 作戦司令室
アラン「現在、北米大陸はグラドス軍の支配下にある」「ジャブロー陥落の後、星間連合は、南米全域をも制圧した」「今度は戦力を北米に戻し、我々のような抵抗組織を掃討するつもりだ」「その前に、基地を撤収し一旦、日本の部隊を合流したい」
エイジ「撤収作業は、どのくらい進んでいますか?」
エリザベス「ほぼ、完了しているわ。後は輸送機に積み込むだけよ」
ブライト「うちの若いのを総動員しましょう。早速ですが、指示を下さい」
エリザベス「わかりました」

レジスタンス基地 格納庫
ビーチャ「ここが、レジスタンスのドックか…」
イーノ「うまく入れたね…」
モンド「さっき、でかい船が入ったって話だから…」
ジュドー「見ろよ!! あ…ありゃあ、ホワイトベースだ!!」
イーノ「本当だ…ジオンとの戦いで沈んだんじゃなかったのかな?」
ビーチャ「同型艦じゃないのか?」
モンド「細かいところが偽装されちゃいるけど、間違いなくホワイトベースだ」
エル「ふ~ん、やっぱオタクは違うねえ!」
モンド「へっ! ジャンク屋稼業をやるんだったら、当然の知識さ」
ジュドー「しっかし、こりゃあ…ザクどころじゃねえな…ガンダムが手に入るかも!?」
リィナ「お兄ちゃん! ここ、レジスタンスの関係者以外、立ち入り禁止のはずよ!」
ジュドー「なんだ、リィナかよ…。危ないから来るなって言ったろ!?」
リィナ「危ないって自覚してるならこんな事しないでよ!」
ジュドー「いいだろ? モビルスーツ売って大もうけしたら、お前にも楽させてやれるんだから!」
ビーチャ「妹思いだねえ、ジュドーは」
リィナ「お願いよ…もう、これ以上、お兄ちゃんを巻き込まないで!」
〔物音〕
ジュドー「な、何だよ!」
モンド「ヤバいっ! 誰か来るぞ! 離れろ!」
〔歩く足音〕
クワトロ「よし、アムロ。次は、このコンテナだ」
アムロ「はい! これはMSデッキですね?」
クワトロ「ああ、頼むぞ」
ルー「あの、クワトロ大尉、よろしいでしょうか?」
クワトロ「ああ、君か? ガンダムMkーII2号機を運んできたパイロットだな?」
ルー「ルー・ルカです! 本日付けでホワイトベースに配属になります」
クワトロ「了解した。早速だが、搬入を手伝ってくれ。今日中に積み込まねばならない」
ルー「了解です!」
クワトロ「よろしく頼むぞ」

レジスタンス基地 司令部
エリザベス「作業はおおむね、順調ね」
アラン「手慣れたパイロットが多いようだからな…」
エイジ「そういえば、デビットとシモーヌはどうしたんですか?」
アラン「そうだな。彼らが見えないのは珍しいじゃないか」
エリザベス「地球型SPTのテストを兼ねて、ニューヨークに敵の動きを探りに行っています」
エイジ「ドールが完成したんですか?」
エリザベス「ええ…。今、量産を急がせているわ」
〔通信のコール音〕
アラン「通信…? デビッド達からか?」
シモーヌ「シモーヌです。ニューヨークを偵察中にアンナの居場所がわかりました!」
エイジ「何だって!?」
エリザベス「それで、アンナは…?」
シモーヌ「もうすぐアンナは、公開処刑されます…。至急、応援を送って下さい!」
アラン「く…! ル・カインめ…あからさまな罠を…!」「とにかく、対策は、こちらで検討する。軽率な行動は取るな!」
シモーヌ「了解」
エイジ「アンナが…!」
エリザベス「見捨てる訳には…行かないわね…」
アラン「我々だけで救出に行こう。ホワイトベースは、すぐに動けんしな…」
エイジ「わかりました…」
アラン「では、行くぞ。Dr.エリザベス、後は頼む!」
エリザベス「はい!」

ホワイトベース ブリッジ
〔戦艦の警報〕
カミーユ「艦長!? 今、出て行ったのは…?」
ブライト「アランとエイジだ。ニューヨークに向かったようだが…」
ルー「無茶よ! あそこはグラドスの本部じゃない!」
クワトロ「艦長、ここはホワイトベースで追った方がいい」
ブライト「しかし…それでは、かえって事が大きくなる…」
ララァ「総力戦で臨めば、何とかなります」
アムロ「ブライトさん、僕もそう思います。アランさん達を追いましょう」
ブライト「わかった…」「作業を一旦停止! 全戦闘員を乗せて出港する!」

ホワイトベース デッキ
モンド「おい、この艦…発進したみたいだぞ?」
ビーチャ「なあに、モビルスーツを奪って逃げりゃ…」
エル「撃ち落とされちゃうわよ!」
モンド「貴重なモビルスーツだ、そう簡単に手は出せないさ」
ジュドー「エル! リィナを連れてきたの、お前だろ! なんで連れてきた?」
エル「だってさぁ…」
ビーチャ「あーっ、買収されやがったな?」
リィナ「ビーチャさん? お兄ちゃんを悪の道に染めないで下さい!」
ビーチャ「な、何て事を言うの! お前は」
ジュドー「怒るぞ、リィナ! これは俺達の仕事なんだ!」
リィナ「人の物を盗るのが仕事!? 仕事はいくらでもあるわ」「だったら私も働く!」
ジュドー「お前は、俺みたいな事する必要はない」
リィナ「じゃあ、お兄ちゃんは…」「自分のやってる事、いけない事だってわかってるんだ?」
イーノ「麗しい兄弟愛だね?」
エル「どーすんのさぁ?」
ジュドー「行くぞ! 一人、1機ずつ、モビルスーツを奪うんだ!」
エル「そう来なくっちゃ!」
【シナリオデモ終了】

【戦闘マップ開始】

治安隊隊員「ほらっ! 早く歩け!」
アンナ「うう…」
ロアン「アンナ、残念だけど…君は今から公開処刑される」
アンナ「ロアン、ちゃんと説明して! 私には信じられない!」「どうしてなの…? どうしてあなたがグラドスの側に…!」
ロアン「今の君から見れば、僕は裏切り者。今更、何を言われても、別にこたえませんよ?」「つまらない誇りなど捨てて早くグラドス人になる事です」「ここで、あなたが宣言すれば助かる道もあるでしょう」「考える事は、ないと思いますがねぇ…」「全ての面でグラドス人は、地球人より優れていますよ」「君も、彼らに飛び込んでみれば、それがよくわかるはず」
アンナ「ロアン…あなたって人は…」
ロアン「ふう…最後の忠告でしたが、どうやら考えを変える気はないようですね…」「よし、連れて行け!」
治安隊隊員「はっ!」
アンナ「ロアン…どうして…?」「う…っ!」
治安隊隊員「とっとと、歩かんか!」
アンナ「ああ…エイジ…」
市民(男)「かわいそうに…」
市民(女)「グラドスに、逆らいさえしなければ…」
市民(男)「あのまま、撃たれるのかね…」
デビッド「くそっ! アンナ、助けてやる!」
シモーヌ「無理をしないで、デビッド。もうすぐ助けが来るはずよ」
デビッド「う…く…!」
治安隊隊員「ロアン様、あの女、いつまで吊るしておくつもりです?」「一思いに殺した方がいいんじゃないですか?」
ロアン「公開処刑というのは見せしめのためのものだ。あっさり終わらせては効果はない」「それに…あまり急いては、大きな獲物を逃がす事になる…」
デビッド「だめだ…! もう我慢できねえ!」「行くぜっ!」
〔味方ユニット出現〕
シモーヌ「あ! デビッド、待って!」
〔味方ユニット出現〕
ロアン「ふん! 早速、かかったか…しかし、まだ小物だ」
〔敵ユニット出現〕
グラドス兵「バカめ! 飛んで火にいる何とやらだぜ!」
グラドス士官「慌てるな! じっくりいたぶって仲間を呼び寄せるんだ」
グラドス兵「へっへ…了解!」
デビッド「やっぱり、待ち伏せしてやがったな!」
シモーヌ「馬鹿ね…相手は、はじめから、そういう狙いよ…」
デビッド「かといって、あのまま放っておいたらアンナが!」
シモーヌ「わかってるわ! 後は私達が持ちこたえて、時間を稼ぐしかない!」
デビッド「よし…!」
<戦闘開始>

<3PP・味方援軍1出現>

〔味方ユニット出現〕
エイジ「デビッド! 大丈夫か!?」
デビッド「ああ、何とかな!」
シモーヌ「もう少し遅かったら、危なかったわ…」
アラン「間に合ってよかった…」
エイジ「ええ…」
アラン「よし、このままアンナを救出し、離脱するぞ!」

<4PP・敵増援1出現>
ロアン「エイジ、やっぱり、来たんだね」「でも、今すぐ降伏することを勧めるよ」
エイジ「ロアン! なぜ、グラドスに手を貸すんだ!」
ロアン「戦争は勝った者に従うのが正しい道だよ」
エイジ「勝てば何をしてもいいというのか!」
ロアン「グラドスはこうして僕を受け入れてくれている」「もっとも、それは能力あっての事だけどね」
デビッド「じゃあ、一般人はどうするってんだよ!」
ロアン「僕からすれば、能力のない人間は努力が足りないだけだよ」「努力もしない人達まで甘やかそうとする社会こそ問題だと思うけどね?」
デビッド「この野郎!」
ロアン「フフ…相変わらずだね、デビッド。そんな事で、よく生き残ってこれたと感心するよ」
〔敵ユニット出現〕
ロアン「さあ、もう逃げ場はないよ」

<6PP・敵増援2出現>
エイジ「アンナ! 今、助けに行くぞ!」
アンナ「ああ、エイジが私のために来てくれた」
ロアン「フフ…無駄ですよ」
〔敵ユニット出現〕
エイジ「はっ! あの機隊は…!」
〔ル・カイン、エイジへ接近〕
ル・カイン「さあ、味わうがいい! 我が光の洗礼を!」
〔ル・カイン、特殊能力「V-MAXレッドパワー」発動〕
〔ル・カイン、エイジへ攻撃〕

[イベント戦闘「エイジvsル・カイン」]
エイジ「うわああああ!]
ル・カイン「フフフ…V-MAXはレイズナーの十八番ではないのだよ!」
アラン「エイジ! 大丈夫か!」
エイジ「ええ…何とか…」
〔ル・カイン、グラドスタワーへ移動〕
ル・カイン「地球人どもよ! 聞けい!」「私に立ち向かう事がいかに愚かな行為であるかは見たであろう!」「我々に逆らおうとするな! お前達、地球人の幸せは、我々に支配される事にあるのだ!」「支配する者とされる者。およそ宇宙には、その原理しかない!」「より良き支配、無垢なる従順!」「これこそが理想なる世を現出するただ一つの真理だ!」「私がこの地へ来たのはその原理に基づいて、真の平和を確立するためだ」「今より古き文化を一切、捨てよ! グラドスを信じよ! そして、我を信じよ!」
アンナ「違います!」「地球は地球人のものです。地球で生まれ育った者こそが地球を支える事ができるんです!」
デビッド「グラドスは地球からとっとと消えろ! それが、地球人の望みだ!」
エイジ「この惑星は、グラドス人のものではない!」「グラドスがいなくなればこの地はすぐにでも平和になる!」
ル・カイン「フン! あいにく私は、血が濁った者の世迷言など聞く耳を持ち合わせておらん!」
エイジ「ル・カイン! 俺達も好き勝手にさせておくほどお人好しではない」「いいか! おれはあんたとグレスコ提督を必ずこの地球から叩き出してみせる!」
ル・カイン「よかろう! ならば、行動でそれを示してみせよ!」「いくぞっ! 地球人ども!」

<7PP・味方援軍2&敵増援3出現>
〔味方戦艦出現〕
アラン「…ホワイトベースか!」
忍「助けに来たぜ! アランさんよ!」
アラン「馬鹿な! なぜ、こんなリスクの大きい事を…!」
沙羅「イゴール長官との親子の会話、見てみたいじゃない?」
雅人「ははは! それは、見ものかもね!」
亮「フッ…そうだな…」
アラン「まったく…」
〔味方ユニット出現〕
ジュドー「うひょう! こりゃあ凄い!! 並みのパワーじゃねえぞ!」
ブライト「な、何だ!? まだ、モビルスーツ隊の発進命令は出していないぞ!」
アラン「ZZガンダム! 誰が乗っている!?」
ジュドー「へえ~、ZZガンダムか! 最新型いただきぃ!」
〔味方ユニット出現〕
モンド「ぐわっ! なんて加速力だ!」
〔味方ユニット出現〕
ビーチャ「へへっ! しかし、うまくいったぜ!」
〔味方ユニット出現〕
エル「早いとこ、ずらかろうよ!」
リィナ「エルさん…戻ろうよ。戻って、素直に謝れば…」
エル「ここまで来たら、やるしかないよ!」
リィナ「そ、そんなぁ~」
ジュドー「エル! リィナを頼んだぜ!」
エル「あいよ!」
〔味方ユニット出現〕
イーノ「待ってよ~。みんな~!」
モンド「かーっ! キャノンかよ!? 鈍そうなの持って来るなよ!」
イーノ「だって、近くにこれしか…」
〔ジュドー、前進〕
クワトロ「やられたな…。乗っているのは子供か?」
ルー「ジャンク屋稼業の子供達ってところね?」
アムロ「でも…うまい…」
カミーユ「あれだけのパワーをよくも…」
ブライト「感心している場合か! 敵が目の前なんだぞ!」
ルー「私が1機捕まえます!」
〔味方ユニット出現〕
〔ルー、エルへ隣接〕

エル「きゃああああ! 何すんのよ!」
ルー「おとなしくしなさい! コックピットを焼き切るわよ!」
エル「ううっ…」
〔味方ユニット離脱〕
イーノ「ジュドー! エルとリィナが、捕まっちゃったよ~!」
ジュドー「なんだって!?」
クワトロ「ジュドーくん、聞こえるか? 君の妹、リィナは預かっている」
ジュドー「ちくしょう! リィナを返せ!!」
クワトロ「モビルスーツを戻したら、後で返してやる」「だが、あいにく今は戦闘中だ。死にたくなければ下がっていろ」
ブライト「各機、発進! グラドス軍を撃退する!」
〈出撃準備〉
ビーチャ「どうする、ジュドー。このままずらかるか?」
ジュドー「リィナやエルを置いていけるか!」
モンド「じゃあ、おとなしくじっとしてるしかないな」
イーノ「うん…」
ジュドー「いや…このままグラドスをやってやる!」
イーノ「ええ~っ!」
ジュドー「あいつらが、来なけりゃ、俺達は、もっとマシな生活してたんだ!」
モンド「そうだよなぁ。俺もあいつらは許せない!」
ビーチャ「よし、やるか! 戦果をあげりゃ、うまく交渉できるかもしれないしな!」
ブライト「あいつら…! 戦う気なのか!?」
クワトロ「よせっ! 君達には、まだ無理だ!」
ビーチャ「やってみなきゃ、わからないでしょ?」
ジュドー「あんた達より俺達の方が、グラドスには恨みがあるんだ!」「それに、こんな状況で、黙って見ていられるか! リィナは俺自身の手で守る!」
リィナ「お兄ちゃん…」
ル・カイン「フ…あれが噂のホワイトベースか」
ロアン「かなりの兵力のようですが、いかが致しますか?」
ル・カイン「全て手はずどおりだ」「出でよ、死鬼隊!」
〔敵ユニット出現〕
マンジェロ「ようやく、我々の出番か…」
ボーン「へっへっへ! 今日の獲物は、久々に活きが良さそうじゃねえか」
ゲティ「うおおっう! 喰らい尽くしてやるぜ!」
ゴステロ「エイジーィ! エイジーィイイイ!!」
エイジ「ゴステロ! 生きていたのか!」
ゴステロ「生きていた? さぁ~てなぁ!」「この体のどこからどこまでが生きているのやらっ! ふあーっはっはっはっはっ!!」
エイジ「来いっ! ゴステロ! 勝負だ!」
ゴステロ「はぁーっははっ!! たまんねぇなぁ!」

<エイジvsゴステロ>
ゴステロ「エイジィイイ…! 相変わらずの、甘ちゃんぶりだなぁ!」
エイジ「くっ!」
ゴステロ「えぁあはっはっはっ! 骨という骨をきしませてやる!」

<ゴステロ撃破>
ゴステロ「くそう…!」「こ、殺してやるぅうう!」
ル・カイン「ゴステロ! 見苦しい真似はやめろ!」
ゴステロ「うわ! うわあああ! お、お許しを~!!」「お、お許しを~! ル・カイン様~!!」
ル・カイン「フン! 負け犬はこの場から去れ!」
ゴステロ「は、はは~っ!」
〔敵ユニット撃破〕
ル・カイン「ゴステロを倒すとは、噂だけの事はあるようだな」

<ル・カイン撃破>
ル・カイン「ほう…やるな。面白い!」
〔通信のコール音〕
グレスコ「ル・カイン…退き時だ、戻って来い」
ル・カイン「何を言われる、父上! 今こそ、奴らを一網打尽にする時!」「本部付きの部隊も増援として出動させていただきたい!」
グレスコ「もうじき、南米から主力部隊が戻ってくる」「「ここでお前が退いても、大局は、変わらぬ…!」
ル・カイン「…ぬ…くく…わかりました…父上」
グレスコ「待っておるぞ!」
ル・カイン「ロアン・デミトリッヒ! 後始末は、任せるぞ」
ロアン「はっ!」
ル・カイン「地球人どもめ…なかなか、楽しませてくれる」

<敵全滅・勝利条件達成>
エイジ「帝の防衛戦が崩れた…アンナ! 今、助ける!」
アンナ「ああ…エイジ!」
〔エイジ、アンナがいる地点へ移動〕
治安隊隊員「ああっ、SPTが…! 人質を奪われます!」
ロアン「SPT相手に、地上部隊では、どうにもならない」「速やかに撤収し、部隊を再編成するんだ!」
治安隊隊員「了解しました…」
エイジ「アンナ、もう大丈夫だ。怪我はないか?」
アンナ「ええ…」「うう…エイジ…ありがとう…」
エイジ「さあ、帰ろう」
〔味方ユニット離脱〕
オスカ「ブライトさん! 敵の大部隊が接近中です!」
ブライト「南米にいた、敵の本隊だ。すぐに撤退しよう」「全機、着艦してくれ!」
イーノ「全機…って僕達もだよね?」
ビーチャ「このまま、グラドスのど真ん中に残るわけにもいかないだろ?」
モンド「ホワイトベースに帰ったら、何されるかわからないぞ」
ジュドー「出たとこ勝負! 覚悟、決めるしかないな」
〔味方ユニット離脱〕
クワトロ「艦長、彼らは鍛えれば使えるな」
ブライト「大尉がそう言うなら…。それに、軍の機密を知られた以上、日本に連れて行くしかない…」
クワトロ「そういう事だ」
エマ「少し甘いのではないですか?」
アムロ「事情はあると思います。まずは、彼らの言い分も聞くべきでしょう」
ブライト「だが、甘やかすわけではない」
カミーユ「そうですね。僕が行って、修正してやります!」
〔味方戦艦離脱〕
〔敵ユニット出現〕

【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

〔殴打音〕
モンド「ぐわっ!!」
〔人の倒れる音〕
モンド「いてててて…」
カミーユ「遊びでやってるんじゃないんだよ!」
ジュドー「俺達だって、生きるために必死なんだよ!」
カミーユ「この野郎!」
〔殴打音〕
ジュドー「ぐっ!!」
シロー「よせ、カミーユ。それくらいでいいだろう」
カミーユ「こんな事、何度もされたらこっちの命がいくつあっても足りませんよ!」
リィナ「ごめんなさい、皆さん。お兄ちゃん達もほんの出来心で…」
シロー「出来心でモビルスーツ盗みか…」
モンド「戦争のおかげで、みんな出稼ぎなんだ」
ビーチャ「ジオンとの戦争の時も酷かったけど今の方がもっと酷い…」
剣人「俺達と同じだ…。戦火の中をくぐり抜けて生きてきたんだな…」
アムロ「彼らも、戦争の被害者です…」
シロー「だが…軍の新兵器を無断で持ち出そうとしたんだ」
カレン「普通なら拘束の上、それ相応の処罰を受ける…」
ジュドー「おい! リィナは関係ないだろ!?」
イーノ「生きていくために仕方なくやってたんだ!」
エル「誰のせいでこうなったと思ってんだよ!」
ビーチャ「大人の政治なんか関係ないね! 俺達はここで、のうのうと過ごすのさ!」
アラン「それはできない。軍の機密を知った以上、君達は、日本まで同行してもらう…」
ジュドー「結果的にそうだってのは、気に入らないんだよ!」
ルー「大人には色々事情があるのよ!」
ビーチャ「言う事なんざ聞かねえぞ?」
モンド「敵にホワイトベースの位置を知らせて売っちゃうかもよ!」
アラン「教育も含めて、艦内でしばらく監禁させてもらうが、特に罰則を課すつもりはない」
シロー「仕事に励んでくれたら、給料も出すそうだよ。何しろ、艦内は人手不足だからね?」
カミーユ「シローさん!」
リィナ「あの、私、一生懸命働きます! だから、お兄ちゃんもこの艦で働かせてください!」
ルー「お兄さん思いの、いい子ねぇ」「ジュドー? こんな子を悲しませちゃだめよ?」
ジュドー「リィナ! 勝手な事、言うな!」
リィナ「お兄ちゃんは、この艦で働くべきなのよ!」
アラン「強制はしない。冷静になって考えてみてくれ」
ビーチャ「けっ! 逃げ場のない艦の上じゃほとんど強制じゃんかよ…」
アラン「何か言ったか?」
モンド「いえいえ、何も!」
アラン「とにかく、今は自習室に入っていてもらう。そこで、ゆっくり考えてくれ」
エル「は~い! 自習させていただきま~す!」
〔走り去る足音〕

グラドスタワー グレスコ広間
グレスコ「ル・カイン…私が南米に出征している間、大分、派手にやったそうだな?」
ル・カイン「もう、耳に入りましたか」
グレスコ「よいか、ル・カイン。意味のない殺戮と破壊は民衆を離反させるだけだ」
ル・カイン「どうなされたのです、父上」「大量殺戮兵器を使い、この大陸の地球人どもの7割を抹殺した方のお言葉とは思えません」
グレスコ「それは、一時の事…。支配の法則には段階というものがあるのだ」
ル・カイン「わかりません…」
グレスコ「全ては…お前のためなのだ」
ル・カイン「…………」
グレスコ「お前はグラドス人が地球人よりも遥かに優れた人種だと思っている」
ル・カイン「事実ですから致し方ありません」
グレスコ「優れた者によるより良き指導…それに従う無垢なる従順…」「それがお前の支配の原理か?」
ル・カイン「その通りです」
グレスコ「…………」「ジュリア、入って来るのだ」
〔ドアノブを回す音〕
ジュリア「…………」
ル・カイン「この女は…?」
グレスコ「ジュリア・アスカ…あのエイジ・アスカの姉だ」「元々、我が軍の兵士であったが、今は『クスコの聖女』と呼ばれ、地球人の支持を受けている…」
ル・カイン「また地空神との混血ですか? なぜ、そのような者を神聖なるこの部屋へ!」
グレスコ「南米への出征の途中で、我が艦に乗り込んできたのだ。私を説得するためにな…」
ル・カイン「説得…? 何を説得するのですか?」
グレスコ「ジュリア、ル・カインに話すがよい」
ジュリア「ル・カイン様 あなたは間違っておられます」「グラドス人と地球人は同等なのです」「元を正せば、グラドス人も地球人も同じ根から発生した種族だということです」
ル・カイン「フンッ! 現れた途端、奇異なことを言う!」
ジュリア「いいえ、嘘ではありません。グラドス人と地球人の先祖は、同じなのです!」
ル・カイン「黙れ! ジュリア!!」「父上! いつまで世迷言を言わせておく気です!」
グレスコ「ル・カイン…ジュリアの言葉は全て事実だ。嘘はない」
ル・カイン「父上! なりませんぞ!」「まさか父上は、血の濁ったこのような女の言う事を、真に受けている訳ではないでしょうな」
グレスコ「そうではない…。グラドスの権力の中枢にある者はいずれは知る事になる秘密なのだ」
ル・カイン「………!」
グレスコ「お前は支配の原理を学ばなければならん」「支配とは自らを悪と認めるところから出発する」「支配力を維持するために幾百万の人間の血が流された事をお前は知らなければならない」
ル・カイン「だからこそ、流された血を無駄にしないためにも!」「支配する者は、優れていなくてはならないのです!」
グレスコ「優れているとは、どういう事だ? 知識か…肉体か…家柄か…容貌……危ういものだ」「そのような価値観はうつろい易い…」
ル・カイン「では、父上の言う支配とは、何なのですか?」
グレスコ「支配とは力だ! 他者を押さえつける力だ!」
ル・カイン「……!!」
グレスコ「自らをまず、悪と認めることができる者が必要なのだ」「すべてを知った上でなお、超然と君臨できる者が必要なのだ!」
ル・カイン「ぐ…」
グレスコ「やはり…占領軍司令官としてはまだまだ未熟なようだな…ル・カイン…!」
ル・カイン「そ、それは父上のお考え!」「私の場合はあくまでも優れた者が支配すべきという考え方です!」
グレスコ「支配だけなら、愚者でも可能だ」
ル・カイン「いえ! 優れている者こそですっ!」
グレスコ「まだ、わからんのかっ! ル・カイン!」
ル・カイン「父上こそおわかりになっていない!」「父上は支配の高見からお逃げになろうとしている!」
グレスコ「口が過ぎるぞ、ル・カイン! 下がれっ!」
ル・カイン「お待ちください、父上!」
グレスコ「私はお前をかいかぶりすぎていたわ!」
ル・カイン「うぐ…!」
グレスコ「お前は幼すぎる」
ル・カイン「卑怯ですぞ、父上! 私が父上の意にそぐわぬからといって!」「それが、父上の支配の論理ですか?」
グレスコ「ル・カイン! 私はお前を罷免する」
ル・カイン「父上!」
グレスコ「下がれっ!」
ル・カイン「ぐっ…!」
〔銃声〕
グレスコ「ぬうっ!!」
〔人の倒れる音〕
〔画面、振動〕

グレスコ「ぐおお…」
ジュリア「ああ…なんという事を!」
ル・カイン「うう…」
グレスコ「ル・カイン…ジュリアを殺せ…」
ル・カイン「うう…」
グレスコ「グラドスの支配とお前の…お…お前自身の…ために!」「私の…死の真相は…ひ、秘密に…するのだ!」
ル・カイン「ち、父上…?」
グレスコ「グ…グラドス創世の秘密は守られねばならん…!」「ジュ…ジュリアを……ジュリアを殺せぇ…!!」「ぐほっ…!」
ル・カイン「父上…!」「父上ーっ!!」
ジュリア「…………」

グラドス本部 庁舎
ル・カイン「聞け! 全兵士諸君! 私はここに、亡き父の遺志を継ぎ」グラドス人と地球人のための理想国家建設に努力する事を誓うものである!」「ロアン・デミトリッヒ! ここへ!」
ロアン「ハッ!」
ル・カイン「兵士諸君、紹介しよう! これから私の右腕となるロアン・デミトリッヒだ」「地球人でありながら、実に優れた男だ」「これからの私は優れた者ならば、たとえ地球人であろうとも、分け隔てなく雇用する事にした!」「それでこそ、はじめて理想的な国家が建設できると気付いたからだ!」
〔ざわめき〕
ル・カイン「見ての通りだ、諸君! 私の理想は、このような形で実現される!」
ロアン「閣下のご希望に沿って新たな都市計画の準備は整っております!」
ル・カイン「古きもの! 悪しきものが浄化されながら消滅する!」「古きものよ! 悪しきものよ!」「新しきもの 理想なるものの誕生のため! 炎の洗礼を受けよっ!」

グラドスタワー 周辺
ロアン「アーサー! こんなところに呼び出して 一体、何事だい?」
アーサー「…………」
ロアン「アーサー…用事がないなら、僕は行くぞ? 僕は忙しいんだ!」
アーサー「待てよ…! ロアン!」「今日こそは、本心を聞かせてもらうよ」
ロアン「本心? それはどういう意味だ? アーサー」
アーサー「つらかったろうなぁ…」
ロアン「つらい?」
アーサー「君はル・カインの言いなりになってるように見せて、時を待ってる!」
ロアン「…………」
アーサー「僕にだけは、その苦しい胸の内を明かしてくれ」
ロアン「何の事だい? いくら君でも、その発言はまずいよ」「僕の立場はわかっているんだろう?」
アーサー「じゃあ、ロアン…本当に君は!」
ロアン「…………」
アーサー「へへへへ…またまたぁ! もう、お芝居はよそうぜ?」「本心を明かせよ、本当はスパイなんだろ?」「わかってるさ! つらいだろうなぁ」
ロアン「重大な話ってその事かい?」
アーサー「ああ…そうだよ?」
ロアン「アーサー、本当に君って甘ちゃんだな」「忠告するよ。グラドスに忠誠を尽くす事だ」
アーサー「なんだとぉ!」「いや…また、またぁ 本当に君って用心深いんだな?」
ロアン「君は本当に馬鹿だなぁ」「昔のよしみだ。この話は聞かなかった事にしておくよ」
アーサー「ううっ…待てよ! ロアン!」「見損なったぞ! そこまでグラドスに身を売りたいのか!」「ル・カインと一緒に地球人を支配したいのか! 裏切り者ぉっ!」
ロアン「人間なんて弱いものさ…たとえ敵であっても、僕を正当に評価してくれるとねぇ」
アーサー「嘘だ! ロアン!」
ロアン「君は現実を見てきたのだろう?」「やはり、優れた者しか最後には生き残れないのさ」「君が着ているその制服のおかげでどれだけの見返りがあるか考えてみる事だね?」「じゃ、僕は失礼するよ」
アーサー「うう…ロアン…僕は信じてるぞ! 信じてるぞぉーっ!」「う、ううう…」

レジスタンス 基地
デビッド「ふう…帰ってきたってのに休む間もなく、出発かよ」
シモーヌ「いいじゃない。アンナも救えたんだし」
アラン「敵が来る前に、撤収を終わらせるぞ」
エリザベス「全輸送機の発進準備は、整っています」
アラン「では、撤収を始めよう。ホワイトベース隊は、輸送機を護衛しつつ、日本へ向かう」

ホワイトベース 自習室
ビーチャ「くそう…どうにかして逃げ出してやろうぜ?」
ジュドー「ああ…このままじゃ腹の虫がおさまらねえ…」
リィナ「もうやめなさいよ!」
エル「何やってんのよ…ったく」
ルー「なあに? 抜け出す事、考えてるわけ?」
ジュドー「んだよ…」
ルー「実はね…」
〔画面、一瞬だけ暗転〕
ジュドー「な…何ーっ!? この俺にZZに乗れって?」「そんなんやだね! 見ず知らずの奴のために戦うなんざ…」
ルー「あらあ? …お友達や妹さんのためには戦わないといけないんじゃ?」「それに…素質を感じるって、ブライト艦長やクワトロ大尉が言ってたわ?」
ジュドー「あー? おだてようとしてるね? ダメ、ダメだよ…そんな」
リィナ「…すっかりおだてられてる…」
イーノ「ジュドー、おだてとリィナには弱いから…」

ホワイトベース 個室
<<秋水(男)>>
秋水「いよいよ、日本に帰るんだな…」
<<秋水(女)>>
秋水「いよいよ、日本に帰れるのね…」

フェアリ「ええ…きっと、皆さん元気だと思いますよ?」
<<秋水(男)>>
秋水「ああ…また、親父に怒鳴られるんだろうな」
フェアリ「フフ…どうでしょうねえ」
<<秋水(女)>>
秋水「うん…ちょっと、涙出そう…」


ホワイトベース デッキ
ワッ太「やっと、帰れるのか」
郁絵「今回の出張は、随分、長かったですものね?」
木下「帰ったら、パーッとやりましょう! パーッとね!」
厚井「こらこら、ワシら大人は、会社で色々とやる事があるんだぞ」
柿小路「そうですぞ、木下くん!」「これまでにかかった、経費の計算だけでも大変な事に…」
ワッ太「ああ…かおるちゃん、俺の事忘れてないよな…」
【シナリオエンドデモ終了】


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