第45話
みんなが王子を待っている！
サブタイトル
「みんなが王子を待っている！」
【シナリオデモ開始】
エドン国 宇宙港
カークス「せっかく、王子が凱旋されたというのに、派手な出迎えはないのか？」
スケード「お忍びの旅なんだ。当然だろう？」
ミト「僕が帰ってきた事は、内緒にしてもらってるんだ」
シュテッケン「ですが、王子。噂はどこからともなく流れるもの。油断は出来ません」「我々が街に赴き、世論など調査して参りましょう」
ミト「うん、頼むよ」
ディーゴ「では、我らはこれにて！」
〔バイクの走行音〕
ホワイトベース内 部屋
サリー「ここがエドン国の首都ね…」
ジーク「そうらしいな…」「本国からは遠いが…帰る手はずは整えられそうだ。そろそろ、脱走するか？」
サリー「待って、兄さん…。もう少し、この艦の人達の戦いを見ていたいの…」
ジーク「そうか…」「まあ、ここにいれば勝手に情報は入ってくる。果報は寝て待てとも言うしな」
サリー「え？ 何なの、それ？」
ジーク「最近覚えて地球の言葉だ。下手の動かない方が、いい結果が出る場合のたとえさ」
エドン星 街
〔バイクの走行音〕
シュテッケン「士郎、街の様子はどうだ？」
士郎「特に異常はありません。ですが、都にしては静か過ぎやしませんか？」
シュテッケン「ああ…妙な雰囲気が漂ってやがる」
〔バイクの走行音〕
スリーＪ「大変でやんすよ～！」「えらい事です！ えらい事ですよ、もう！」
シュテッケン「何事だ、スリーＪ！」
スリーＪ「なんと、我々よりも一足先にあのオズマ・ドラーゴが、ここに来てたらしいんでゲスよ！」
ディーゴ「オズマが！？ 一体、何をしに来たんだ」
スリーＪ「まあ、おそらく、トクガー王家との和平話でもするつもりだったんでやしょ…」
シュテッケン「それで、奴は今どこに！？」
スリーＪ「それが…何者かに暗殺されてしまったんでぇ…」
シュテッケン「バカ野郎！ それを先に言わんか！」
ディーゴ「あのオズマが…なんてこった！」
シュテッケン「まずいな…。オズマがエドン星で殺されたって事は、新惑星連合の連中が黙っちゃいないぞ」
スリーＪ「ええ、巷じゃトクガー王家に暗殺されたってデマも、公然と流れてやすぜ？」
士郎「この情勢下です…その話自体が偽情報かもしれません…」
〔バイクの走行音〕
ライラ「スリーＪの話は本当よ。私達も、その情報をつかんだわ」
佐馬「まず、間違いねえな…」
ディーゴ「よし！ 急いで、国王に知らせるんだ」
士郎「了解です！」
〔バイクの走行音〕
ホワイトベース デッキ
キッド「オズマ・ドラーゴが暗殺！？」
ポンチョ「ええ…こいつは大変な事になりますよ？」
ブルース「新惑星連合との戦いは避けられなくなりそうですね…」
アイザック「誰なんだ、殺ったのは！」
ポンチョ「証拠がないんで、公式にはわからず終まいなんですがね？」「私の見たところ、十中八九ヌビア・コネクションです」
アイザック「…またしても、カーメン・カーメンか！」
お町「どうしても、エドン国を揺さぶりたいようね…」
ブルース「Ｊ９の皆さんはヌビア・コネクションに因縁があるようですね？」
キッド「地球で外宇宙との戦いが始まるはるか以前から、影の組織として暗躍していたのがヌビアなんだ…」
お町「外宇宙に来て、ようやく、尻尾をつかんだってわけ」
ポンチョ「嗅ぎ回るとすぎに消されちまうんで普通は手を退くんですがね…この人達はもう…なんていうか…」
ブルース「お気持ちはわかりますよ。私も乗りかかったゲームは抜けられない性分なのでね」
ポンチョ「付き合わされるこっちは、命がいくつあっても足りませんよ～！」
エドン国 王宮
トクガー王「何という事だ…忍びて参ったオズマ殿が何者かに暗殺されるとは…」
シュテッケン「今、失うにはあまりに惜しい男です…」
ミト「そんな…あのオズマさんが…」
トクガー王「あの者ならば、王子と共に新しいエドン国を創り上げてくれたに違いない…」「だが、エドン国の内戦を望む心無き者の陰謀により、尊い命がかき消されたのだ…」
ミト「許せない…！ こんな卑怯なやり方で、和平の道を閉ざそうとするなんて！」
〔人が着地する音〕
シノブ「国王様！ 大変です！」
トクガー王妃「シノブ、どうしたのです？」
シノブ「新惑星連合の艦隊が、エドン国に向かって進撃を始めました！」
トクガー王「むう…オズマ殿の死が、戦の引き金になってしまったか…」
ミト「父上、母上！ 私はすぐに、ホワイトベース隊に戻ります」
シュテッケン「ディーゴ！ 俺達もこうしちゃいられねえぜ！」
ディーゴ「おう！」
〔走り去る足音〕
エドン国王宮
トクガー王妃「国王陛下。エドワードは、頼もしくなりましたね…」
トクガー王「そうだな…。これからは、あの若者達の時代だ」「いよいよ、エドン国が激動の渦に巻き込まれる…」「エドワードよ。この難局を乗り越え、お前の信じる道を進むのだ」
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
〔味方戦艦出現〕
オスカ「敵艦隊、多数確認！ 大気圏に突入してきます！」
〔敵ユニット出現〕
ケイ「全機出撃せよ！ トクガー体制を打ち倒すのだぁっ！」
〔敵ユニット出現〕
ケイ「ゆけ！ 完膚なきまで打ちのめせぇっ！」
ロングー星兵「おおーっ！！」
〔敵ユニット出現〕
イーゴ「ケイ・マローンは、繊維おう盛だな…」
ゴワハンド星士官「やはり司令もこの出征には反対ですか…」
イーゴ「うむ…オズマが殺られたからとはいえ目的を見失ってはいかんのだ…」「たとえ勝っても、星間連合に対抗できる戦力が残らねば意味はない…」
ゴワハンド星士官「そうですね…。ですが…連合本部からの命令には我々も逆らえません…」
イーゴ「…そうだな、もうこの話はよそう」「既に賽は投げられたのだ。ここは全力で事にあたるのみ！」「クライワンカ隊、発進せよ！」
〔敵ユニット出現〕
ブライト「艦を離床させろ！ 機動兵器、発進スタンバイ！」
リンダ「烈風隊とミトが帰ってきていません！」
隼人「構わん！ 彼らは独自にやれる！」
ブライト「全艦発進！ 敵部隊を迎撃する！」
〈出撃準備〉
※※剣人出撃の場合、セリフ追加※※
アール「剣人様！ ミトをしっかり、お助けするのですぞ！」「エリオスとトクガー王家のたゆまぬ友好を示すのです！」
剣人「だから、そーいうのやめてくれよ、じいさん…！」「あいつは、俺のダチなんだ。垣根なしってやつだぜ！」
アール「ですから…剣人様！」
弾児「安心しな、じいさん！ 俺達の仲間に、つまらん御託はいらねえって事さ！」「行け、剣人！」
剣人「おう！」
※※ダバ出撃の場合、セリフ追加※※
アール「ダバ殿！ 我らの手で、必ずや３大王家の栄光を取り戻しましょうぞ！」「このアール！ 及ばずながら、ご助成いたしますぞ！」
ダバ「ありがとう！ カモン家の血を引く者として恥ずかしくない戦いはするつもりだ」
アール「おお！ なんと頼もしいお言葉！ このアール…」
アム「無理しないでよ、ダバ！」
剣人「へっ！ じいさんの口車に乗せられんなよ？」
キャオ「おい、ダバ！ 早く敵をなんとかしてくれよ！」
ダバ「ああ！ 今、行く！」
＜戦闘開始＞
＜２ＰＰ・味方援軍１出現＞
ミト「世を乱す不届き者め、覚悟いたせ！」「行くぞ！ スケさん、カクさん」
スケード「おうっ！」
カークス「おうっ！」
ミト「クロォォース トライアァァァーングル！」「ダイオーーージャ！！」
〔味方ユニット出現〕
ミト「いくぞーっ！」
ロングー星兵「おお！ あ、あれは…ダイオージャ！！」「お、恐れ多い…！ は、ははーっ！」
ロングー星士官「な、何をしておる！ 頭を下げる必要などないのだぞ！」
ロングー星兵「うう…」
ケイ「ええい！！ おぬしら、それでもロングーの精鋭か！」「我らの大義を思い出せ！」「今お前達が受けている畏怖こそが、数百年におよぶトクガー体制の悪しき歴史の重みなのだ！」「その重圧をはね返せ！ 己の中の悪しき因習を燃やし尽くせ！」
＜２ＥＰ・敵増援１出現＞
ゴワハンド星士官「ロングーの兵に動揺が見られますな…」
イーゴ「ロングーの兵は平民出の民兵隊が中心だ…。無理もない」「ここは、兵力で一気に押し込む。周辺宙域から正規軍が殺到する前にケリをつけるぞ！」
ゴワハンド星士官「了解！ 予備兵力を投入します！」
〔敵ユニット出現〕
＜３ＰＰ・味方援軍２出現＞
〔バイクの走行音〕
佐馬「向こうで、派手にドンパチが始まってるぜ？」
ライラ「新惑星連合…なんて素早い展開なの」
士郎「ホワイトベース隊が対応していなければ、一溜まりもありませんでしたね…」
シュテッケン「百戦錬磨の武士同士、これが本当の戦場だ！」
ディーゴ「よし、５人とも集まったな！」「行くぞ！ シンクロン合身だ！」
〔味方ユニット出現〕
ディーゴ「バクシンガー！ 参る！」
＜敵半数・敵増援２出現＞
スケード「大分、片付きましたね」
ミト「よし、もう一息だ！」
カークス「おう！」
〔敵ユニット出現〕
ミト「な、なんだ！？ 城の周りにロボットが！」
デスバン「皆の者、聞くが良い！ 私は家老デスバンである！」「我々はトクガーの城を制圧し、トクガー王は捕らえた！」「たった今から、この国は新惑星連合の臨時政府下の置かれる！」「これに歯向かうものは、全て逆賊と心得よ！」「繰り返す…！」
ブライト「なにっ！？ どういう事だ！」
アール「むむ…何とした事！ 家老の身でありながら国を裏切るなどと！！」「ええい、けしからん！ 討て、討てーい！！」
ミト「父上ーっ！ 母上ーっ！」「うう…だめだ…あいつらに捕らえられていたんじゃうかつに手を出せない…」「どうすればいいんだ…！」
スケード「王子！ 国王にもしもの事があったら、あなたが国王なのですぞ！」「あなたは、エドン国の王となられるお方なのです！ しっかりしてください！」
カークス「スケード、おぬし何を言うか！」
スケード「いいや、言わせてもらう！」「ここで負ければ、全てが終わってしまいますぞ！ 王子！！」
ミト「そうだ…僕は負けられない！ この国のために戦ってくれているみんなのためにも！」
スケード「やりましょう！ 王子！」
カークス「このバロン・カークス！ お供いたしますぞ！」
デスバン「フフフ…バカめ！ お前達は既に、袋のネズミだ！」「ミトを叩き斬れ！！ 誰も生かして帰すな！」
スケード「おのれーっ！ 身の程知らずが！」
デスバン「うるさいわ！ 覚悟しろ！ 討て、討てーい！」
＜＜秋水（男）＞＞
秋水「なんだか、とんでもない事になってきたな…」
フェアリ「エドン国の後ろ盾を失えば私達は孤立します！」
秋水「わかってるって！ ここは、何としてでも勝つ！」
＜＜秋水（女）＞＞
秋水「いったい…どうなってんの？ わけわかんなくなって来たよ～」
フェアリ「早い話がクーデターです。このままエドン国の後ろ盾を失えば私達はこの宇宙で孤立します！」
秋水「ようするに、負けたら終りって事ね！」
ディーゴ「こいつは、思ったよりしんどくなりそうだぞ、シュテッケン！」
シュテッケン「烈の意地を見せてやるさ！ 俺達は力だ！」
士郎「やりましょう！ ここで、負けるわけにはいきません！」
＜敵増援２出現の次ＰＰ＞
ケイ「家老のデスバンだと！？ 聞いていないぞ！」
ロングー星士官「新惑星連合の作戦本部からの通達です。デスバン殿に協力せよと…」
ケイ「本部は何を考えている！ 私は正々堂々と決着をつけたい！ こんな、やり方は…！」
イーゴ「どうやら、上層部で裏取引があったようだな…」
ケイ「イーゴ！ 新惑星連合の中に、あんたの知らない事があったってのか？」
イーゴ「新惑星連合は急速に大きくなりすぎた…」「私も今では本部派遣の前線指揮官に過ぎんという事だ…」「だが、ケイ・マローン…今、崩すべきはトクガー体制だ」
ケイ「わかっている。しばらくは、あのデスバンに協力するさ」「だが、奴らを倒した後、デスバンを叩く！」「全軍、かかれーっ！！」
イーゴ「全軍、突撃！！」
＜敵増援２出現の３ターン後ＰＰ・敵増援３出現＞
〔敵ユニット出現〕
デスバン「フハハハハハ！ これまでだな、ミト！」
ミト「おのれ、デスバン！ 許さん、許さんぞ！」
〔通信のコール音〕
シノブ「王子！ お聞きください！」
ミト「あ、シノブさん！ 無事だったんだね？」
シノブ「連絡が遅れて申し訳ありません。城は制圧されましたが、国王陛下は私がお守りしています！」
カークス「なに！？ それはまことか？」
シノブ「はい！」
スケード「デスバンめ…国王を捕らえたと言うのはハッタリだったのか！」
シノブ「国王の事は私にお任せください！ 王子は敵を！」
ミト「みんな！ 聞いての通りだ！」
ブライト「よし！ 全部隊、全力でかかれ！」
隼人「ここが正念場だ！ 気合を入れろ！！」
＜敵半数・敵増援４出現＞
ブライト「敵の数は半減した！ 一気に押し返すぞ！！」
デスバン「喜ぶのはまだ早い！」
隼人「むっ！？」
ミト「ああ…！ あれは！！」
〔敵ユニット出現〕
デスバン「フハハハハ！ もうお前達の時代は終わったのだ！」
ミト「黙れ、デスバン！ おのれの野望を満たさんとするその性根！ 許しがたい！！」
デスバン「フハハハハ！ でかい口を叩けるのも今日で最後だ！」「行くぞっ！！」
＜デスバン撃破＞
デスバン「ぬうおおお！！」
〔敵ユニット撃破〕
〔敵ユニット出現〕
デスバン「ぬうう！ やられはせん！！」「俺様が…エドン国を支配するのだ！ この俺様がぁっ！！」「死ねぇっ！！ ミト王子！！」
〔デスバン、ミトへ接近〕
〔ミト、デスバンへ攻撃〕
[イベント戦闘「ミトvsデスバン」]
〔デスバンの周囲に爆発〕
〔画面、振動〕
デスバン「ぐわあああああ！！」
〔敵ユニット撃破〕
ミト「デスバン！ お前の汚い企みは潰えたぞ！」「志半ばで命を落としたオズマ殿や新惑星連合の兵士達に詫びるがよい！」
＜ケイ撃破＞
ケイ「ぬうう！ まだ負けぬ！ ここで退くわけにはいかぬのだ！」
イーゴ「ケイ・マローン！ よせ！ ここは退くんだ！」
ケイ「あのデスバンは、俺達がこれまで戦って築き上げたものを全て奪おうとしている！」「ここで誰かが、反トクガー運動を意地を示さねば、全てが瓦解する！」「イーゴ…俺の意志はあんたが継いでくれ！ 私はここで散る！！」
イーゴ「ケイ・マローン！！」
〔ケイの周囲に爆発〕
〔画面、振動〕
ケイ「うおおおおお！！」「イ…イーゴよ…後の者に伝えてくれ…我らは、義をもって戦ったと！」
〔ケイの周囲に爆発〕
〔画面、振動〕
ケイ「うわああああああ！！」
〔敵ユニット撃破〕
イーゴ「…………」「惜しい人物がまた一人…歴史の渦に呑まれたか…」「ケイ・マローン…おぬしの志…確かに受けとったぞ！」
＜イーゴ撃破＞
ゴワハンド星士官「こ、これまでです。指揮系統…戦闘能力共に完全にやられました…」
イーゴ「ここは、退くのだ。我々の戦いは終わってはならん！」「ただちに戦場を離脱せよ！」
＜敵全滅・勝利条件達成＞
オスカ「敵部隊、撃退しました！」
マーカー「軌道上に残る敵艦隊も撤退していきます」
ブライト「よし、各部隊を終結させろ」
フラウ「艦長、ゴワハンド艦隊から通信が入っています」
〔通信のコール音〕
イーゴ「私はゴワハンド艦隊司令、イーゴ・モッコスだ」「貴軍の戦い振りに、改めて敬意を表する」
ブライト「私はこの艦隊の指揮官ブライト・ノアです」「我々は和平を望んでいます。互いに協力し、エドン国の外の脅威に対抗すべきです！」
イーゴ「同感だ。デスバンの件でハッキリした」「今や新惑星連合は何者かの陰謀で、動き始めている。早急に、手を打たねばならん…」「私はゴワハンドに戻り、新惑星連合の上層部に働きかけてみるつもりだ」
アイザック「イーゴ・モッコス！ 用心したほうがいい」「オズマ暗殺はおそらくヌビアの手の者の仕業だ。あんたも狙われるぞ」
イーゴ「覚悟しているつもりだ。なあに、そう簡単にやられはせんよ。新しい時代を見るまではな！」「では、また会おう！」
ディーゴ「イーゴ・モッコス…たいした男よ…」
シュテッケン「あの男とはいずれ、決着をつけるさ」
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
エドン国 王宮
ミト「父上、母上！ ご無事でなによりです！」
トクガー王「そなたのおかげだ。見事な戦いであった」
トクガー王妃「エドワード…しばらく会わぬうちに立派になりましたねえ」
バルジャン「本当に立派になられて…おう、おう、おうう…」
トクガー王「スケード、カークス、そなた達もまことにご苦労であった。礼を言うぞ」
スケード「ははーっ！」
トクガー王妃「シノブ…あなたも、ご苦労でした」
シノブ「もったいないお言葉。光栄に存じます」
トクガー王「エドワード、よいか？ ワシは近いうちに王の座を降りる」
ミト「ええ？」
バルジャン「いえ、しかし、国王様！ なぜ、また急に？」
トクガー王「うむ…この事は皇子を度に出す前から考えておったのだ」「これからは、もう武士だけの世の中でもあるまい…。時代は変わるものだ」「エドワード。このエドン国の将来はおまえ自身で決めるのだ」
ミト「ち、父上…」
王宮内 庭園
スケード「どうする、おぬし？」
カークス「どうするって？」
スケード「ミト王子が王位に就いたらサムライ制度は廃止されるだろう」「そうなれば、俺達は必要なくなる」
カークス「その時は、その時だ」「たとえそうなっても、王子が拙者たちを必要なら、どこまでもついて行くさ」
スケード「そうだな。今の王子ならついて行ける…。ついて行けるな…」
カークス「貴公とは妙な縁で知り合ったが、また何かやりたいな？」
スケード「うむ！」
ミト「スケさーん！ カクさーん！」「こんなとこで何してたの？」
スケード「あ、何か？」
ミト「早く支度してよ。また一緒に来てもらうんだから！」
スケード「は？」
ミト「それじゃ、いいね？ 早くしてね！」
スケード「ちょ、ちょっと待ってくださいよ！」
王宮内 部屋
シノブ「王子がとうとう、国王になられる…」「これからはもう、今までのように馴れ馴れしく話しかけられないわね…」「でもいいわ。女では私だけが、王子のおそばにお仕えする事ができたんですもの」「これからの事は、お城を出てから考えよっ！」
〔ドアノブを回す音〕
ミト「シノブさーん！」
シノブ「お、王子！」
ミト「あ、もう支度してただね！」
シノブ「あ、あの、これは…！」
ミト「さすがシノブさんだね！ 僕の考えてる事がちゃんとわかってんだよなぁ」
シノブ「え？ あの私は…」
〔ドアノブを回す音〕
スケード「王子！」
ミト「あ、２人とももう用意できた？」
スケード「い、いや、あの…何の用意か…」
ミト「なんだ、まだなの？」「やだなぁ。シノブさんみたいにパッとわかってくれなきゃ！」
スケード「何の事でしょう？ 一体、あの…」
ミト「決まってるじゃないか。また、ホワイトベース隊と一緒に旅に出る！」
スケード「ええーっ！？」
シノブ「王子様、それじゃまた、私を…？」
ミト「もちろんだよ！ 嫌だなんて言わせないよ」
シノブ「また、ご一緒に旅ができるんですね？」
ミト「スケさん達もだよ？」
カークス「あ、は、はい！」
ミト「さてと、こうしちゃいられない。僕も急いで支度しなくちゃ！ それじゃ！」「みんなも早く寝！」
〔ドアノブを回す音〕
スケード「ワハハハハ！ そういう事か！ ワハハハハハハ！」
カークス「王子はちっとも変わらんな。王になられるというのに。ワハハハハハハ！」
シノブ「本当ね。アハハハハハハ！」
エドン国 王宮
トクガー王妃「これからが、本当の旅ですね？」
トクガー王「そうだなあ…」
ホワイトベース ブリッジ
アール「ブライト殿。ミト王子のご一行が、我らと共に来てくれるそうですぞ」
ブライト「それは、助かります」「新惑星連合との和平交渉を進めるには、王子の存在が大きいですからね」
カイ「ま、一件落着ってとこだな」
クワトロ「これで、外宇宙での足がかりもできた。全ては、これからだ」
隼人「その通りだ。やる事は山ほどあるぞ」
ホワイトベース デッキ
ディーゴ「さて、整備も済んだ事だし、パトロールに出かけるか？」
シュテッケン「そうだな…ヌビアへの探りも入れておきたい」
士郎「では、早速行きますか」
〔バイクの走行音〕
スリーＪ「ああ、皆さん！ 待ってくださいよ！」
ライラ「フフ！ そんなに慌ててどうしたの、スリーＪ？」
スリーＪ「トクガー王より、贈り物があるんでやんすよ！」
シュテッケン「なに？ 国王陛下から？」
スリーＪ「バクシンガーの新しい武器でゲス！ ニューバクソードでやんすよ！」
ディーゴ「 ニューバクソード！？」
スリーＪ「いやね、以前国王とお会いしたときに、開発費をたっぷりもらってやして」「その資金を使って、職人達に作らせていたんでゲスよ！」
士郎「ちゃっかりしてますね」
佐馬「まっこと、まっこと！」
シュテッケン「だが、でかしたぞスリーＪ！ これから、ますます戦はでかくなる。武器の強化は絶対に欠かせんからな」
ディーゴ「ああ、これからも頼むぞ、スリーＪ！」
スリーＪ「そりゃあ、もう！ あっしだって、銀河烈風の一員でやんすからね！」
ホワイトベース 廊下
フェアリ「秋水様、外には出られないのですか？」
＜＜秋水（男）＞＞
秋水「ちょっと、疲れたしね。ひと寝入りするよ」
フェアリ「では、私は格納庫にいますので何かあったら呼んでください」
秋水「また格納庫に…？ さっき機体の整備、終わったばかりじゃないか」
＜＜秋水（女）＞＞
秋水「出たいんだけど、街はまだ、物騒みたいだし…」「それに。ちょっと疲れてるからひと休みしようかと思って」
フェアリ「そうですか。私は格納庫にいますので何かあったら呼んでください」
秋水「え？ また格納庫に…？ さっき機体の整備、終わったばかりじゃないの？」
フェアリ「時間を見つけて、サリーとジークの機体を少しずつ修理しているんです」
＜＜秋水（男）＞＞
秋水「でもさ、あいつらは、まだ…」
＜＜秋水（女）＞＞
秋水「でも、あの子は、まだ…」
フェアリ「きっと、あの２人はわかってくれます」「そう信じているから、やっておきたいんです」
＜＜秋水（男）＞＞
秋水「そっか…そうだよな」「俺からも頼むよ。あの２人の機体を、完璧に仕上げてくれ」
＜＜秋水（女）＞＞
秋水「そうなんだ…」「うん…そうよね。私もあの子達を信じるわ」「フェアリさん。あの２人の機体、バッチリ仕上げてね？」
フェアリ「はい！ おまかせください」
カーメン・カーメン旗艦
カーメン「ほう…デスバンが破れたか。フハハハハハハハハハ！」
ヌビア教団員「はい、なんとも無様な最後で…」
カーメン「フフフ…デスバン如きでは、所詮、力不足というもの…。次の計画を実行に移せ」
ヌビア教団員「ははーっ！ ただちに！」
【シナリオエンドデモ終了】
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