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第8話
ガルマ散る


サブタイトル
「ガルマ散る」


【シナリオデモ開始】
ジオン軍基地
ガルマ「シャア、貴様のおかげで命拾いをさせてもらっている。あらためて、礼を言う…」
シャア「水臭いな、今さら…」「で…どうするのだ? 木馬を」
ガルマ「うむ。次の手は打ってある」
シャア「私も協力する。君の手助けが出来て、こんなうれしい事はない」
ガルマ「助かる。君の力を得れば百人力だ」「これでキシリア姉さんに実力を示すことができる」
シャア「そうか…。しかし、そろそろ姉上の事は気にするな」
ガルマ「フ…まあ、そう言うな。今夜のパーティにはつきあえよ?」
シャア「ふふ…占領政策の一つか? 気苦労が絶えんな、お前も」

パーティ-会場
〔拍手〕
ギニアス「諸君らの働きを得て、アプサラス計画の第一段階は見事終了した!」
ガルマ「完成の暁には、地球圏の勢力図は大きく塗り替えられ、勝利は必ず我がジオンの元に輝くであろう!」「栄光あるジオンのために!」
市民「ジークジオン! ジークジオン!」

ガルマ「ギニアス殿、その働き、大いに期待している」
ギニアス「だからこそデギン公は、この計画を私に一任してくださいました…」
ガルマ「うむ…。父上にも良い報告が出来そうだ」
ギニアス「お役に立てて光栄であります」「フフ…ガルマ様。新たな来客ですぞ?」
ガルマ「ん? ああ…ちょっと失礼する…」「イセリナ!」
イセリナ「ああ、ガルマ様…」
ガルマ「ん? アイナと話をしていたのですか?」
イセリナ「はい…おもしろいお話を沢山教えていただきましたの」
アイナ「ガルマ様、お誘いありがとうございます」
ガルマ「ああ、今日は、兄上ともどもゆっくり楽しむがいい」「では、失礼する。イセリナ?」
イセリナ「はい…参ります」
アイナ「………」
ギニアス「アイナ、ガルマ様とイセリナ様の邪魔をしてはならんぞ?」
アイナ「フフ! お兄様は、楽しんでおられますか?」
ギニアス「私はもっと静かな席が好みだが、これも、計画のためだ。そう思えば、どうという事はない」
アイナ「そうですね…」「………」
ギニアス「どうした、アイナ? 気分でも悪いのか」
アイナ「え、ええ…ちょっと、外へ出てきます」

パーティ会場 外
アイナ「ふう…少し疲れましたわ」
ノリス「アイナ様? アイナ様はなえ、ここに来られたのですか?」
アイナ「兄の夢のため…と言ったらおかしいかしら?」
ノリス「いえ…」
アイナ「お兄様のアプサラスが完成すれば、この戦火は鎮まります」「でも…あれが完成すれば、多くの人命が失われる事もまた事実…」
ノリス「その罪は全て私が負いましょう」「私の存在価値は、これからもずっとサハリン家のためにあります」
アイナ「ありがとう、ノリス」「誇りや名誉、血筋…サハリン家の私…。まるで人形のよう…」
ノリス「アイナ様…」
アイナ「イセリナ様が、少しうらやましい…」

イセリナ「ガルマ様…私…」
ガルマ「ジオン軍の総帥たるザビ家の息子に娘はやれぬと…君の父上はそう、おっしゃられたのですね?」
イセリナ「はい…」
ガルマ「君の父上ならそう言うでしょう」
イセリナ「私にはジオン軍も連邦軍も関係ありません」「ガルマ様はガルマ様…。お慕い申しております」
ガルマ「イセリナ…」
イセリナ「たとえ父を裏切ろうとも私はあなたのお側におります」
ガルマ「私も父とジオンを裏切るわけにはいきませんが…」
イセリナ「…………」
ガルマ「大丈夫。今、連邦軍の機密を手に入れるチャンスなのです」「それに成功すれば、父とて私の無理を聞き入れてくれます」
イセリナ「ガルマ様…」
〔ドアノブを回す音〕
〔走り寄る足音〕

ジオン兵「ガルマ大佐!」「あ、これは失礼を致しました」
ガルマ「かまわん! 言ってみろ」
ジオン兵「は! 木馬がS3ポイントに紛れ込みました」
ガルマ「予定通りだよ、あそこに防衛ラインもある」「私もガウで現地に向かう! シャア少佐にも伝えろ! 出動だ!」
ジオン兵「はっ!」
イセリナ「ガルマ様…
ガルマ「連邦軍の新兵器を奪い取ったら国に送り届ける。その時は、あなたもご一緒に」
〔走り去る足音〕
イセリナ「あっ! ガルマ様…」

ジオン軍基地
〔警報〕
マイヨ「ガルマ様は、我々の助けがいらぬと? そう、申されているのか?」
シャア「厚い防衛ラインを持つエリアだ。それだけに自信があるのだろう…」
ギニアス「こちらには試作とはいえ、アプサラスがある」「相手は大物と聞く。対艦戦闘の運用試験ができるまたとないチャンスなのだ」
シャア「気持ちはわかります。ですが、アプサラスの計画はデギン公の期待も大きい」「撃破されるリスクを背負うわけにはいかないという事です」
ギニアス「これは、戦争なのだ! 計画を推進するためには、多少のリスクなど…ゴホッ、ゴホッ」
アイナ「お兄様…無理をされてはお体が…」
シャア「ギニアス殿。今しばらく、お待ち願いたい」「まずは、私が敵戦力を探り、よしと判断すれば、上申しましょう」
ギニアス「…ゴホッ、頼んだぞ …シャア! ゴホッ、ゴホッ」
【シナリオデモ終了】

【戦闘マップ開始】

〔味方戦艦出現〕
ミライ「敵は…私達をこの街から出さないつもりね…」
ブライト「ああ…しかし、このままでは…」
マーカー「敵機捕捉! 北側から大編隊が接近中です!」
セイラ「向こうはまだ、こちらにきがついていないようね…」
ミライ「何とか、やり過ごせないかしら…」
ブライト「そうだな…。む…? 前に見えるのはドーム球場か?」
〔カーソル、ドーム(半壊)を指定〕
オスカ「ああ…ありますね」
ブライト「よし、あそこに身を隠せ! 入るはずだ」
ミライ「了解…やってみます」
〔ブライト、ドーム(半壊)上へ移動〕
ブライト「パイロットは各機動兵器内に待機だ!」「我々はまだ、民間人をかかえている事を忘れるな!」
アムロ「軍属になった覚えはないのに…一方的にそちらが押し付けてきただけじゃないか…」
ライト「やめとけよ、アムロ。聞こえるぜ?」
タップ「まあまあ。好きで戦ってる奴なんか、ここにはいないだろ?」
アムロ「………」
ケーン「仕方ねえよ…。ジャブローまでの辛抱さ」
リュウ「おい、無駄口叩くのはやめろ! 作戦中なんだぞ!」
シロー「アムロ、気持ちはわかるが、今はみんなが協力しなきゃ生き残れない…」「君の力を貸してほしいんだ」
アムロ「わかっています…。でも、こういうやり方は…」「いえ…これは、あなたに言っても…あの、すみませんでした」
シロー「好きで戦う奴なんかいないさ。気にするなよ」
〔敵ユニット出現〕
ガルマ「パトロール! 木馬が見つからんだと?」「まだ街からは出ておらん! よく探せ!」
シャア「穴に逃げ込んだねずみをいぶりだすには…絨毯爆撃に限るな」
ガルマ「そうだな…よし! 全機ローラーシフトをしき、ただちに爆撃を開始せよ!」
〔ガルマ、前進〕
〔マップ上に爆発〕
〔画面、振動〕

ローズ「きゃああっ!!」
木下「ひいいいいっ…!!」
郁絵「うう…恐い…」
〔ガルマ、後退〕
〔マップ上に爆発〕
〔画面、振動〕

ミケル「うわあ! B.B.…!」
リュウ「これで当たらなければおめでとうってとこだな…」
ワッ太「あーっ! いつまでこうしてるんだ!」「早く出てって、やっつけちゃおうよ!」
<<秋水(男)>>
秋水「ばか! 静かにしろ!」
<<秋水(女)>>
秋水「こら! 静かになさい!」

ワッ太「うう…だってさ…」
フェアリ「今は補給が限られているの。だから、なるべく戦わない方がいいのよ?」
ワッ太「わ、わかってらい!」
ガルマ「どうだ!? 木馬は出てきたか?」
ジオン兵「い、いえ、まだです!」
ガルマ「ええい、どこだ! なぜ出てこない!?」
シャア「連中も戦いのコツをつかんできてるのさ…」
ガルマ「こうなったら地上に降りて見つけ出すしかない!」
シャア「まあ待て。そういう事なら、私が降りてみる」
ガルマ「やってくれるか?」
シャア「当たり前だろう?」「それより、落ち着くんだ…。いつになく興奮しているようだが、女性のために功を焦るのは良くない」
ガルマ「…まかせる」
〔敵ユニット出現〕
ガルマ(この私が…イセリナのために焦ってるだと? …私は冷静だ)「シャア! 木馬なり何なり発見次第、すぐに知らせろ! ガウで討つ!」
シャア「そのつもりだ…」
ガルマ「頼むぞ、シャア!」
シャア「勝利の栄光を、君に!」
ブライト「敵が降りてきたぞ。こちらも機動兵器を出撃させる」
ワッ太「ひょう! まってました!」
ブライト「うまく、敵を誘い出して敵本体をホワイトベースの射線上に誘い込め!」
シロー「そこを一斉射撃で一網打尽って訳ですね?」
ブライト「そういうことだ。頼むぞ!」
シロー「了解!」「ようし、みんな、行くぞ!」
アムロ「了解! アムロ、いきます!」
<<秋水(男)>>
秋水「こっちも出るぜ!」「フェアリさん、いいかい?」
<<秋水(女)>>
秋水「私達も出ます! フェアリさん、いい?」

フェアリ「いつでもどうぞ!」
ワッ太「安全確認! 発進!」
ケーン「ケーン・ワカバ、行くぜ!」
〈出撃準備〉
 <戦闘開始>

≪まだシャア健在≫
<2EP>

シャア「木馬は出てこない…。やるな…我々を誘い出すつもりか」「ならば…木馬はあそこだな?」
〔カーソル、ブライトを指定〕
シャア「なるほど…いい作戦だ!」

<シャア撃破>
シャア「フ…ここで、無理をする事もあるまい」「しばらく、観戦するとしよう」

<ガルマが一定エリアへ到達・勝利条件達成>
※※既にシャア撃破の場合、セリフ追加※※
〔敵ユニット出現〕
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

シャア「頃合いだな…」「ガルマ、聞こえるか?」
ガルマ「待っていた! シャア!」
シャア「敵の機動兵器が見えるだろう? その先に木馬がいるはずだ。追えるか?」
ガルマ「追うさ! ビーム砲開け! 全機攻撃スタンバイ!」
〔ガルマ、前進〕
ミライ「ブライト! 敵の編隊が行くわ!」
ブライト「よしミライ、エンジン始動だ! 上昇と同時に砲撃をかける!」
マーカー「各砲撃手は照準合わせ!」
オスカ「10、9、8、7、6、5、4、3、2、1…」
ブライト「発射!!」
〔ブライト、ガルマへ攻撃〕
[イベント戦闘「ブライトvsガルマ」]
〔ガルマに大爆発〕
ガルマ「どうした!?」
ジオン兵「う、後ろから攻撃を受けました!」
ガルマ「後ろだと!? く、くそ!」「反転だ! 反転しろ!!」
ジオン兵「な、なにを…!」
ガルマ「ええい! どけいっ!! ガウを木馬にぶつけてやる!」
シャア「ふふふ…ガルマ、聞こえていたら君の生まれの不幸を呪うがいい!」
ガルマ「不幸だと!? シャア!! お前は!?」
シャア「君はいい友人だったが…君の父上がいけないのだよ」「ふっ…ふはははははは!」
ガルマ「シャア…謀ったな、シャア!!」
〔通信を切る音〕
ガルマ「く…っ!」「私とてザビ家の男だ! 無駄死にはしない!」
マーカー「一機、本艦に向かって来ます!」
ブライト「まさか…特攻か!? ミライ、上昇だ! 上昇しろ!」
ミライ「はい!」
ブライト「全員、伏せろぉぉっ!!」
ガルマ「ジオン公国に、栄光あれーーっ!」
〔ガルマ、ブライトへ隣接〕
〔敵ユニット撃破〕
〔画面、発光〕
〔敵ユニット離脱〕

ブライト「…た、助かったのか?」
ミライ「ええ、そうみたいね…」
ブライト「ふう…」
セイラ「各ブロック、被害状況を報告してください」
フラウ「アムロ!? 無事なの?」
アムロ「あ、ああ…」
ブライト「戦況は? どうなっている」
セイラ「敵の攻撃はありません。戦場は、沈静化しています」
ブライト「よし! 出動した部隊を集結させるんだ」
シロー「ブライトさんの作戦。うまくいったな…」
カレン「どうやら、生き残ってきたのは運だけじゃ、なさそうだね…」
ミケル「こっちは、毎回、ヒヤヒヤものなんですけど?」
エレドア「へっ! ちびってんじゃねえぞ?」
ミケル「あ! また、馬鹿にして!」
エレドア「へへっ!」
アムロ「…………」
フェアリ「敵主力、消滅。残存兵力は撤退していきます」
<<秋水(男)>>
秋水「ふう~。ちょっと、やばかったなぁ」
<<秋水(女)>>
秋水「ふう~。ちょっと、あぶなかったわねぇ」

ワッ太「これが、作戦なんだね。勉強になったよ」
柿小路「それは、ようございました。社長には、まだまだ勉強していただきませんと」
郁絵「この調子で学校の勉強も頑張ってくださいね?」
ワッ太「ひえええ…! それは、かんべんしてくれよ」
郁絵「フフフフ!」
フェアリ「それにしても…。こんな単純な作戦がこうもうまく行くなんて…」
<<秋水(男)>>
秋水「ん? フェアリさん、どうしたんだ?」
<<秋水(女)>>
秋水「ん? フェアリさん、どうしたの?」

フェアリ「あ…すみません。着艦、サポートします」
<<秋水(男)>>
秋水「よろしく!」
<<秋水(女)>>
秋水「よろしくね!」

【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

ジオン軍基地
イセリナ「どうしたのです? ガルマ様に何か…?」
ジオン兵「ガルマ様が…ガルマ様が、戦死されました」
イセリナ「え…? 何を言っているのです」「そのような話、信じられませんわ!」「例え撃墜されていたにしても、ガルマ様なら、必ず脱出されているはずです!」
ジオン兵「イセリナ様…これは…事実なのです」
イセリナ「うそです! そのような大事、他の者に聞かれたらなんとします!」「きちんと、確認してから報告なさい!」
ジオン兵「イセリナ様…私はこの目で見たのです」「ガルマ様自ら、木馬に突撃を…。壮絶なる…御最後でした…」「く…、失礼しますっ!!」
イセリナ「そ…そんな…ガルマ様…ガルマ様が…」「あ、ああ…ガルマ様ぁー!!」

ジオン軍基地
ギニアス「…………」
兵士「…以上が、戦闘報告です…」
ウェルナー「馬鹿な! ガルマ様が戦死されただと!?」
ダン「貴様! 冗談では済まされぬぞ!」
マイヨ「その報告、まことなのだな?」
ジオン兵「は、残念ながら…」「ガルマ様の部隊は敵の一斉射撃を受け、壊滅。帰還できた兵は、ごく僅かです…」
カール「信じられん…。あれほどの戦力を、木馬ごときが壊滅できるはずがない!」
ノリス「シャア少佐もついていたはず…。一体何があったというのだ!」」
ジオン兵「敵の罠だったのです…。背後から一網打尽に…」
マイヨ「なんという事だ…」
アイナ「イセリナ様…イセリナ様に、ご報告は…?」
ジオン兵「先ほど…ご報告を差し上げました…」
アイナ「イセリナ様、さぞ…」
ギニアス「く…! やはり、我々も行くべきだったのだ!」「ガルマ様は、私のアプサラス計画を支持してくれる数少ない理解者であられた…」「私がもっと強く…出撃を進言していれば…ゴホッ!」
アイナ「お兄様…」

ホワイトベース ブリッジ
ブライト「これで、しばらくの間、敵が大人しくしてくれるといいんだが…」
ミライ「ブライト、船の損傷もそうだけど クルーの疲れも、限界に来ているのではなくて?」
ブライト「どう思う? リュウ、シロー?」
リュウ「そうだな。どこかで修理をした方がいいかもしれん」
シロー「パイロットの方は、表面的には、落ち着いてますが実際、疲労が溜まっていますね」「特にアムロは…かなり参ってるみたいだ」「この後の哨戒活動のシフトからは、彼を含め、何人かは外しておいた方がいいな…」
ブライト「人選は任せるよ。交替で休ませるようにしてくれ」
シロー「わかりました」
リュウ「機体の方は例のガウの特攻で陸戦用ガンダムのヘッドパーツがおしゃかになっちまった」「今、メカニックに応急修理させてるが…見て驚くなよ?」
ブライト「どういう事だ?」
リュウ「まぁ…見た目がちょっとな…」
ブライト「動けばいい。とにかく、今はこのエリアからの離脱が最優先だ」「ブリッジのクルーはもうしばらく頑張ってくれ」
【シナリオエンドデモ終了】


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