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No.01A
降ってきた「災厄」?

[イベントデモ「祈りを捧げる少女」
いつからか、よくおなじ夢を見ていた。
暗やみの中にぽつんと座り、
祈るようなしぐさで目を閉じている女の子の夢だ。

そっと塞がれた二つの瞼、かすかに震える睫毛。
やがて唇を開いた彼女は、かすかだけどとても綺麗な・・・

そしてとても悲しそうな声で、
いつもこう言う。

許して・・・どうか許してください・・・
もう わたしには止めることができない
わたしには 止められないのです

滅びるべきは わたしたち
立ち去るべきは わたしたち
この世界はあなたがた子供たちのものなのに

待ち続けた永き刻の その暗闇の冷たさが
すべてを狂わせてしまった
どうか・・・力なきわたしを許してください・・・

目覚めるといつも、
彼女の言葉をほとんど忘れてしまっている。

覚えているのはただ、
透き通るような髪のまわりでキラキラ輝く光の粒子と、
悲しそうなその声の響きだけ。

それが、自分が巻き込まれることになる
戦いの前触れだったことを、
このときはまだ知るはずもなかった。


サブタイトル
「降ってきた『災厄』?」


学校/校門前
かなめ「あ~、ねむ」
恭子「カーナーちゃん。おっはよう!」
かなめ「おはよ、キョーコ」
恭子「カナちゃん朝は相変わらず眠そうだね。でも、もう遅刻ギリギリだよ」
かなめ「んーちょっとね。家出る前にあやめから電話があってさ。なんか近くで木星トカゲが出てきて大変だったらしいのよ」
恭子「ああ、大西洋連邦にいる妹さん」
かなめ「そ。まったく、木星だか水星だか知らないけど無節操にあっちこっちに出てこられちゃ、ほんといい迷惑よね。そう思わない?」
恭子「んー・・・そうだね」
かなめ「なに、そのテキトーな返事は」
恭子「でもさ、この近くにもほらあれなんだっけ、トカゲさんたちが出てくるの」
かなめ「“チューリップ”?」
恭子「カナちゃんよく知ってるねぇ。そのお花ってさ、この近くにもあるって話だよ?」
かなめ「なおさらだよ。こんなとこに出てこられちゃ、あんただって迷惑っしょ」
恭子「でもきっと軍人さんが、がんばってくれるんじゃないかな」
かなめ「あのねー、そうじゃないからいまだに出てきてるんじゃない。それともなに、あいつらが出てきたら、軍人さんがんばれ~って応援でもするわけ?」
恭子「んー…そうだね」
かなめ「あぁもう、まったく」
ボス「フッ、さすがオレ様。バッチリ間に合ったぜ」
ヌケ「でもボス、スピード出しすぎっすよ」
ボス「うるせぇっ。スピードが怖くてバイクなんか乗ってられっかよ」
さやか「甲児くん急いでっ!」
甲児「どけどけっ! くそ、遅くなっちまったぜ!」
ボス「うわっ、兜!? お前どっから出てきやがんだよっ! さやかまで後にのっけやがって! うらやましいじゃねーか!」
ムチャ「ボス、前見て前!」
ボス「おわあぁぁーっ!?」
〔衝撃音〕
〔画面、フラッシュ〕

甲児「なんだボスか。わりぃわりぃ。そんなところで寝てると遅刻するぜ」
ボス「うるせぇっ! お前のせいじゃねぇかよ!」
さやか「ごめんなさい、ボス。昨夜からチューリップの調査で遅くなっちゃったから、急いでたのよ」
甲児「そういうこと。じゃーな、先いくぜ」
神楽坂「ちょっとあなたたち、どこから入ってきてるの! バイクはちゃんと駐輪場の方へ入れなさいといつも言っているでしょう!」
甲児「ゲッ、今日の見張りは神楽坂先生かよ」
さやか「あ、先生おはようございます!」
神楽坂「おはようございます。弓さん、なんですかあなたまで一緒になって。研究所のお仕事が大変なのはわかるけど、もう少し・・・」
かなめ「うわ。あいつらまたやってるわ」
恭子「毎朝よくやるよねぇ。あの人たちさ、透視力研究所ってところで、軍人さんやってるんだよね。あのなんとかってロボット、超能力で動かすのかな」
かなめ「光子力でしょ。あ~やだやだ。ああいうのとかかわると、ロクなことにならないのよ。キョーコ、はやく教室にいかないと遅れちゃうよ」
恭子「あ、まってよカナちゃん」

学校/校門前
統夜「おはようございます」
神楽坂「急ぎなさい、もうチャイムが鳴るわよ。あら? ちょっと、あなた大丈夫? 顔色悪いわよ?」
統夜「大丈夫です。いつものことですから。おかしな夢を見た日は、いつもこうなんです」
神楽坂「あなた、確か前にもそんなこと言ってたわね。一度ちゃんと、カウンセラーの先生に相談してみた方がいいんじゃないかしら」
統夜「いいですよ。すぐ治りますから」
〔警報〕
神楽坂「な、なに!?」
統夜「これって、空襲警報・・・?」

学校/屋上
さやか「甲児くん!」
甲児「わかってるってさやかさん! くそっ、いったいどこに何が出やがったんだ。おいボス、何か見えるか!?」
ボス「か、兜よぅ」
甲児「どうしたボス。何か見えたか?」
ボス「いや、あれなんだけどよ」
さやか「あれ? ああ、何か飛んでるわね。木星トカゲとも機械獣とも違うみたいだけど・・・」
ムチャ「どこの機体っすかねぇ」
ボス「そ、そんなことより、ありゃあこっちに落ちてきてるんじゃねぇか」
さやか「・・・」
甲児「・・・」
ヌケ「・・・」
ムチャ「・・・」
ボス「・・・な?」
甲児「た・・・大変だ!! 校庭に落ちるぞ!! おーい、みんな逃げろぉぉぉーっ!!」

学校/校門前
神楽坂「え・・・?」
統夜「なんだ!? 先生、伏せて、はやくッ!」
〔滑空音〕
〔衝撃音〕
〔画面、フラッシュ〕

統夜「うわあぁぁぁぁぁぁーっ!!」

学校/屋上
甲児「うわ、やっちまった。何人か巻き込まれちまったみたいだ。さやかさん、ボス、ヌケ、ムチャ、いくぜっ」
さやか「まって甲児くん! 木星トカゲが来るわ!!」
甲児「なんだって!?」

学校/校舎
恭子「うわぁ、大変だ。カナちゃん、ホントに木星トカゲがきちゃったね。さっきすごい音がして揺れてたけど、なにか攻撃されたのかな」
かなめ「ちょっと、何なの一体!? なんだってあいつらが、こんな学校なんか襲ってくんのよ!?」
恭子「カナちゃん、そんなこと言ってる場合じゃないよ。早く避難しなきゃ」
かなめ「冗談じゃないっての! 連合軍はなにやってんのよッ! っとにもう!」
恭子「もう、カナちゃんってばっ。急がないとみんなに置いてかれちゃうよ」
【シナリオデモ1終了】

【戦闘マップ1開始】

〔敵ユニット出現〕
〔フューリー跳躍〕
〔敵ユニット出現〕

さやか「甲児くん、あれ!」
甲児「なんだ? 木星トカゲじゃない。あんな人型のマシン、見たことないぜ」
ジュア=ム「チッ、仕留めそこねたと思ったら、余計なものがうじゃうじゃと」
従士「どうやら、あれと我々の戦闘行動に反応したようです」
従士「どうしますか、準騎士殿」
ジュア=ム「片付けるのは簡単だが、こんな所じゃすぐに軍が出てくるな。相手をしてやってもいいが、まだ許可が下りていない。引き上げる」
従士「しかし、騎士様はあれを捕獲か破壊しろと・・・」
ジュア=ム「フン、あれに乗っているのは連れ出された実験体だけだ。動かすのがせいぜいで、まともに戦えやしない。あの無人兵器が片付けてくれるなら、それでいい」
従士「ですが・・・」
ジュア=ム「うるさいなぁ。ここで勝手に派手な戦闘を始めちまう方が問題じゃないか。それともなんだ、貴様が責任をとってくれるのか?」
従士「は、申し訳ありませんでした」
ジュア=ム「それに、アル=ヴァン様の方も気になるんだよ。あの方が遅れをとるとは思わないが、裏切り者は“大戦”の英雄で、かつてはあの方の師でもあった騎士だからな。しかもどっちの機体もオリジナルだ。アル=ヴァン様が勝っても、あれが破壊されちゃ大変だろう。あんな取るに足らないマシンと役立たずの実験体より、そっちの方がよっぽど重要だ。もういい、退くぞ」
〔フューリー跳躍〕
〔敵ユニット離脱〕

ヌケ「き、消えたーっ!?」
ムチャ「しょ、しょんなバカな」
ボス「な、なんだってんだ、ありゃぁよぉ」
さやか「お父さまからプラントも新しい人型兵器を開発しているらしいって聞いたけど、もしかしてザフトかしら・・・」
ボス「で、でもよ、ザフトってのはプラントの自衛のための軍隊って話じゃねぇか。なんだってこんなところに出てくるんだよ」
甲児「わからねぇ。そんなことより、ヤバイのは木星トカゲだ。くそっ、今からじゃ戻ってる時間もない。こんなことならパイルダーに乗ってくるんだったぜ」
さやか「ええ、このままじゃ軍が来る前に・・・」
〔味方ユニット出現〕
甲児「あれは・・・パイルダー!?」
〔モニターの開閉音〕
ローリィ「甲児くん、聞こえる? どうやら間に合ったようね。マジンガーZとアフロダイAを持ってきたわよ。たまたまチューリップの監視中で発見が早かったから助かったわ」
甲児「ローリィさん!?」
〔パイルダー、学校の上へ移動〕
甲児「じゃ、パイルダーに乗っているのは・・・」
ロール「はぁい、甲児くん。うふふ、いいタイミングだったでしょ」
甲児「ロールさん! もう最高、バッチリだぜ!」
さやか「なによ、もう! 甲児くん、さっさと行きなさいよ!」
甲児「ロールさん、後はまかせてくれ! よぉし、いくぜっ! パイルダー発進ッ!」
〔甲児、マップ端へ移動〕
〔味方ユニット離脱〕

ロール「さぁ、さやかさん。私たちも行きましょう」
さやか「ええ!」
ムチャ「ボスぅ・・・なんか俺たち忘れられてるんじゃ・・・」
ボス「くそぅ、学校の女の子たちの前で、兜ばっかにいい格好させるかよ。ヌケ、ムチャ、オレたちもボスボロットでバーンと活躍するぜ!」
ヌケ「で、でもボス、今からじゃぜんっぜん間に合わないんじゃ・・・」
ボス「つべこべ言うんじゃねぇ!」
〔味方ユニット出現〕
甲児「見てろよトカゲどもめ! このマジンガーZと兜甲児様が相手だ! さぁかかってきやがれっ!!」
<戦闘開始>

<2PP・味方援軍1出現>

〔味方ユニット出現〕
さやか「見てなさい、あなたたちの好きにはさせないわ! 甲児くん、まだ避難が終わってないわ。敵を学校から引き離すのよ!」
甲児「さやかさん? 来るのはいいけど、邪魔はしないでくれよな!」
さやか「失礼ね! 邪魔とはなによっ!」
〔モニターの開閉音〕
ローリィ「甲児くん、さやかさん、聞こえる? たった今機会獣が出現して、グレートマジンガーが迎撃に出たそうよ。でも機械獣は2隊に分かれて、片方はこちらへ向かっているらしいの。急いで!」
甲児「機械獣が!? くそっ。Dr.ヘルめ、こんな時に・・・」
さやか「いくわよ、甲児くん!」

<敵3機以下>
恭子「うわぁ。ねぇカナちゃん、見た見た? あれってあの人たちが乗ってるんでしょう? すごいねぇ。ホントの軍人さんみたい」
かなめ「んなことより、こんな所でやられちゃ大迷惑よ。どっかよそでやってくれればいいのに」
恭子「でもカナちゃん、あの人たちあたしたちを守るために戦ってくれてるんだよ」
かなめ「あのねぇキョーコ、あんたマジで言ってるわけ? あのロボットがいたからあいつらが襲ってきたかもしれないんだよ? でなきゃこんなトコに来るわけないっしょ」
恭子「んー、そっか。それもそうだね」
【戦闘マップ1終了】

【シナリオデモ2開始】

[イベントデモ「降ってきた『災厄』?」
統夜「うぅ・・・。た、助かったのか。くそ、いったい何が落ちてきたんだ・・・」
〔機体の駆動音〕
統夜「な、なんだ・・・!?」
〔機体の駆動音〕
〔画面、振動〕

統夜「うわっ!?」

【シナリオデモ2終了】

【戦闘マップ2開始】

〔戦闘マップ1から継続〕
統夜「ロ、ロボット!? これが落ちてきたのか・・・」
〔扉の開閉音〕
???「あーもう最悪だよ! こんなとこに落ちちゃ、どうにもなんないよ!」
???「・・・追撃隊が引き上げたのも、そう判断したからかもね」
統夜「人が・・・? あんたたち、軍の人か!? なんだってこんなところに落ちてくるんだよ! こっちはもう少しで死ぬところだったんだぞ!」
カティア「ごめんなさい。でも私たちもわざとやったわけではないのよ」
フェステニア「誰も死んでないんでしょ? ならいいじゃない」
統夜「お・・・女!? なんで・・・」
フェステニア「そんなことより、そこに倒れてる女の人連れて逃げた方がいいよ」
統夜「倒れてって・・・神楽坂先生!?」
〔間〕
統夜「よかった、生きてる。ケガもしてないし、気絶してるだけか・・・」
フェステニア「メルア、はやくオルゴン・エクストラクターを安定させて! あの変なのがこっちにきたら、やられちゃう!」
メルア「今やってますから、大丈夫ですよ」
統夜「お、お前たち、いったい何なんだよ!?」
フェステニア「うるさいなぁ。いつまでもそんなところに突っ立てて、巻き込まれても知らないんだから。ちゃんと警告はしたからね」
統夜「なっ・・・」
〔統夜のいる地点へ精神コマンド「偵察」のエフェクト〕
〔オルゴンエネルギー上昇〕

フェステニア「・・・えっ!?」
カティア「テニア、その人・・・」
メルア「ほら、やっぱりここでよかったんですよ」
統夜「・・・?」
フェステニア「・・・そういえば、確かにそうだったかも」
統夜「な、なんだよ。俺がなんだって・・・」
カティア「お願い。私たちと一緒に△△△△△△に乗って。私たちだけでは、どうにもならないのよ」
統夜「・・・は? あんたいきなり何を・・」
フェステニア「この機体は、絶対に壊すわけにはいかないの。でも、アタシたちだけじゃ動かすのが精一杯で、とても戦えない。だから、アタシたちと一緒に・・・」
統夜「そ、それに乗って戦えっていうのか!? 俺に!? いきなり落ちてきて、その上わけのわからないことを言わないでくれ! なんで俺がそんなことしなくちゃならないんだよ!」
フェステニア「・・・怖いの?」
統夜「な・・・」
フェステニア「もしかしてさ、あんた臆病なんだ?」
統夜「はぁ!? なんなんだよ、お前は! そういう話じゃないだろ!?」
フェステニア「違うの? じゃあ、乗ってよ」
統夜「俺はただの学生なんだぞ! あそこで戦ってる兜とかいう連中とは違う。パイロットが必要なら、あいつらに言えばいいじゃないか! だいたいお前ら、どこの奴なんだよ。軍じゃないのか」
フェステニア「ダメなの。あんたじゃない、ダメなんだよ。だから・・・」
メルア「お願いします」
統夜「無茶言わないでくれ! まったく、わけがわからないよ。だいたい車すら運転したことないってのに、俺がこんなものに乗れるわけないだろ。それを、戦えだって? バカバカしい。なんの冗談だよ。悪いけど他をあたってくれ」
フェステニア「大丈夫。この△△△△△△なら、あんたは戦えるよ。だって、アタシたちがフォローするから」
カティア「そう、あなたならできるわ。私たちには、それがわかるもの」
統夜「ちょ、ちょっと待ってくれよ!」
さやか「甲児くん、あれ・・・」
甲児「さっき落ちてきた奴か。動けないみたいだな。さやかさん、あっちは後回しだ」
さやか「そうね。わかったわ」

<敵全滅・味方援軍1&敵増援1出現>
甲児「へへーん、みたか木星トカゲめ。ざまぁみろってんだ!」
〔敵ユニット出現〕
甲児「まだ残ってやがったか」
統夜「こっちにくる!?」
フェステニア「メルア?」
メルア「ごめんなさい、間に合わないみたいです。この状態じゃすぐに追いつかれちゃいますね」
フェステニア「やっぱりやるしかない。ほら、はやくっ!」
統夜「い、いや・・・」
フェステニア「臆病者。やっぱり怖いんじゃない」
統夜「そ、そうだよ、怖いよ! それが悪いかよ! だけどそういう問題じゃないだろ!? 俺だって、できるならやってやるさ。けど・・・」
フェステニア「フーン。ならさ、やってみせてよ」
メルア「よろしくお願いします」
統夜「え?」
カティア「テニア、さすがに4人は無理よ。私とメルアはここに残って、この女性を移動させるわ。あなたがやって」
フェステニア「まかせてっ! ほら、あんたはさっさと乗る!」
統夜「ちょ、ちょっと・・・うわっ!?」
〔ハッチの開く音〕
フェステニア「すごい。サイトロン・コントロールのリンケージ率が、こんなに高くなるなんて・・・。これなら」
統夜「お、おい、待てよ! やっぱり、無理だって!」
フェステニア「グチャグチャうるさいッ! そんなことやってみてから言えッ! いくよ!」
〔味方ユニット出現〕
さやか「甲児くん!」
甲児「あいつ、動くのか!?」
統夜「いくよって、お前・・・うわあぁぁぁぁーっ!?」
〔統夜、前進〕
〔統夜に爆発〕

甲児「な、なんだぁ?」
フェステニア「いたたたた・・・」
統夜「うぅっ…。くそ、無理だって! こんなもの、動かし方だってわからないのに!」
〔バッタ、統夜へ攻撃〕
〔統夜にダメージ〕

統夜「くっ!? くそっ、どうすりゃいいいんだよ! このままじゃ・・・」
〔統夜へ精神コマンド「偵察」のエフェクト〕
〔オルゴンエネルギー上昇〕

統夜「え・・・なんだ? フェステニア・・・? もしかしてお前の・・・なんで俺こんなことわかるんだ」
テニア(サイトロンが・・・。やっぱり、間違ってなかった!)「そうだよ統夜! アタシは、フェステニア・ミューズ。細かいことはいいから、動きを考えながら手足を動かして。後はアタシがフォローするから!」
統夜「か、考えろって言っても・・・」
〔バッタ、統夜へ攻撃〕
〔統夜にダメージ〕

統夜「うわっ!?」
フェステニア「きゃっ! はやくっ!」
統夜「くそっ、こうなりゃヤケだっ。どうなっても知らないからなっ! いけよ、動けっ!!」
〔統夜、気力+30〕
フェステニア「そう・・・そう! あいつをやっつけて!」
統夜「ぶ、武器は? どうすりゃいい!?」
フェステニア「まかせて! エクストラクターの出力は十分・・・統夜と一緒ならコントロールしきれる。オルゴン・クラウドを展開するわ! ・・・攻撃してッ!」
〔統夜、バッタへ攻撃〕
[イベント戦闘「統夜vsバッタ」]
〔敵ユニット撃破〕
フェステニア「やった、すごいよ統夜!」
統夜「や・・・やった・・・俺が・・・?」
フェステニア「ほら、まだ1機くるよ!」
甲児「へぇ。誰だけ知らないが、なかなかやるじゃないか」

<敵全滅・敵増援2出現>
〔敵ユニット出現〕
甲児「機械獣!? もう来ちまったのか。さやかさん!」
さやか「ええ。そこのあなた、聞こえる? どこの所属なの? 味方と思っていいの?」
統夜「え、いや、俺は・・・」
フェステニア「とりあえず、敵じゃないのは確かね」
甲児「何かわけありみたいだな。ま、敵じゃないならどうでもいいぜ。話は後回しだ。こっちも手伝ってくれよな!」
統夜「ど、どうするんだよ」
フェステニア「うーん、ホントはさっさと逃げたいんだけど・・・。カティアとメルアが降りてるし、あんただってあそこの人たちを助けたいでしょ?」
統夜「そりゃ、学校のみんなが無事の方がいいけど・・・」
フェステニア「なら決まりだね。大丈夫、あんたなら出来るよ。あんたとアタシと、△△△△△△ならさ」
統夜「・・・わかったよ。できるだけやってみる。さっきみたいな感じで本当にいいんだな?」
フェステニア「うん!」
甲児「いくぞ、Dr.ヘルの機械獣どもめ!!」

<統夜vs機械獣>
統夜「これが機械獣・・・。本当に俺が、こんな奴を倒せるのかよ」
フェステニア「なにやってるの、はやく!」
統夜「わ、わかったよ。くそっ、いくぞぉっ!」

<敵全滅・勝利条件達成>
※※最後の1機を統夜が撃破の場合、セリフ追加※※
統夜「くっ・・・次は!?」
フェステニア「もういないよ。今ので最後だったみたい」
統夜「最後・・・今のが? 終わった・・・俺が、倒した・・・」
フェステニア「・・・大丈夫?」
統夜「俺が・・・」
フェステニア「統夜!」
統夜「あ、ああ。ごめん、大丈夫だ。なんでもない」

甲児「どうやら今ので最後だったみたいだな」
〔モニターの開閉音〕
ローリィ「おつかれさま、甲児くん。連合軍の部隊がそちらに向かっているそうよ。折衝は私たちがするから、甲児くんたちは引き上げてちょうだい」
甲児「了解。どうせこれじゃ、今日はもう休校だろうしな。さやかさん、研究所に帰ろうぜ」
統夜「・・・ふう」
フェステニア「おつかれ。それと・・・ありがと。乗ってくれて、よかった」
統夜「無理やり乗せたくせにさ。まぁ、なんとか無事に終われてほっとしたよ。なぁ、教えてくれ。お前たちはいったい・・・」
甲児「おーい。そこの2人聞こえるか? もう少ししたら連合軍の連中が後始末にくる。マズイんなら、早いとこ引き上げた方がいいんじゃないか?」
フェステニア「軍・・・」
統夜「・・・何かマズイのか?」
フェステニア「う、うん。ちょっとね・・・」
統夜「そうか・・・。もう大丈夫なんだろ? 悪いけど、俺は降りるよ。あとは自分たちでなんとかしてくれよな」
フェステニア「ま、待ってよ。あんただって、これがバレたら軍に連れていかれちゃうよ」
統夜「・・・は? ちょっとまてよ。なんだってそんな・・・」
甲児「事情がよくわからないけど、そいつが軍のじゃなくてしかも訳アリってんなら、確かにそうなると思うぜ。オレたちは軍の要請でやってるようなもんだけど、そっちは違うんだろ?」
さやか「そうね。軍はあなたたちを拘束して、徹底的に追及すると思うわ」
統夜「そんな! 俺は何にも関係ないんだぞ!」
甲児「オレたちだって、一緒に戦ったけどお前らのことはなんにも知らないんだ。軍の連中に、それが通用すると思うか?」
統夜「だけど・・・」
フェステニア「・・・どうしよう。カティア、聞こえてる?」
〔モニターの開閉音〕
カティア「ええ。軍と接触して動きが取れなくなったり、△△△△△△を奪われるのはまずいわ。今の情勢下で話が通じるとは思えない。きっと私たちは捕まってそれっきりになる」
フェステニア「うん」
カティア「それに、彼と離れることも望ましくないわ」
統夜「おい、まてよ! 俺は・・・」
甲児「ま、少なくとも一緒に機械獣と戦ってくれたしな。何かヤバイこと考えてるってんじゃないなら、オレたちと来れば時間稼ぎくらいはしてやれるぜ」
さやか「ええ。悪い人たちじゃないみたいだし、お父さまに相談すれば何か手伝ってあげられるかもしれない。でも、ちょっとは事情を聞かせてほしいわね」
フェステニア「えーっと・・・ねぇ、あの人たち誰?」
統夜「・・・確か兜甲児と弓さやかって言ったはずだ。うちの生徒だけど、光子力研究所って所で仕事してて、軍とは別に、さっきの木星トカゲや機械獣なんかを撃退してるって聞いたことがある」
フェステニア「ふうん・・・」
〔味方ユニット出現〕
ボス「じゃーんじゃじゃーん! 女生徒のみなさーん、正義の味方ボスボロットが参上しましたよ! 兜ぉっ、お前ばっかりにいい格好はさせないぜ!」
さやか「まあ、ボス」
ボス「・・・ってあらぁ!? ちょっと、敵はどこなのよ」
ヌケ「ボ、ボスゥ、なんだかもうすっかり終わっちゃってるみたいですけど・・・」
甲児「いまさら遅いぜ、ボス。オレたちはもう引き上げるから、お前は残って後始末でも手伝っていったらどうだ?」
ボス「バカヤロウ、なんで俺がそんな・・・」
さやか「ほら、みんなきっとボスに感謝するわよ~。ボスさんすてき~、なんて言われちゃうかもしれないわね」
ボス「誠心誠意やらせていただきます!」
【戦闘マップ2終了】

【シナリオエンドデモ開始】

光子力研究所/ミーティングルーム
甲児「へぇ、なるほどねぇ。よくわからない連中に捕まってたのを、その人が助けてくれたってわけか」
カティア「ええ。でも追いかけられて。彼は△△△△△△と私たちだけを逃がして、自分は追っ手を食い止めるために残ったの。きっと、もう・・・。私たちは彼と約束したのよ。△△△△△△を守るって」
さやか「その人って、貴女たちが捕まっていた連中の仲間なんでしょう? なぜそんなことをしたのかしら・・・。それに、そのロボットだって・・・」
カティア「わからないわ。でも、あれは絶対に破壊されてはいけない。絶対に奪われてはいけないと」
フェステニア「アタシたちさ、昔そいつらの所に連れていかれて、それきりずっと変な施設に閉じ込められてたの。だから、アタシたちを逃がしてくれたあの人の言ったことだから、アタシたちはあの機体を守らなきゃならない。どうしても」
統夜「・・・それはわかったよ。けどさ、なんでそれに俺が巻き込まれなくちゃならないんだよ」
カティア「それは・・・私たち以外に△△△△△△を動かせるのが、ううん、あれをちゃんと扱えるのがあなただけ、あなたと私たちだけだから・・・」
統夜「だからそれは何でなんだよ! なんでそんなわけのわからない連中のいざこざや、あんなロボットの話に、俺が出てくるんだ! なんで俺が関わりあいにならなきゃいけないんだよ!?」
甲児「おい、紫雲って言ったな。女の子相手にそんなにどなるなよ」
さやか「そうよ、男らしくないわ」
統夜「あんたたちは黙っていてくれ。俺は、こいつらのせいで・・・」
フェステニア「そんなこと、アタシたちだって知らない! でも、あんたしかいないって、そう思ったんだよ。あんたしかダメだって。あんたしか、アタシたちを助けてくれる人はいないんだって。そう、わかったの! それがなんでなのかなんて、アタシたちだって知らない! わからないよ!」
メルア「テニアちゃんの言ってること、ほんとです。あの・・・信じてください」
統夜「泣いてわめいてみせたってダメだ。お前たちの事情なんて、知ったことじゃない。お前たちのせいでこんなことになってるんだ。せめて納得できる理由を聞かなきゃ、こっちはたまったもんじゃないんだよ」
フェステニア「・・・・・・」
甲児「おい、いいかげんに」
〔扉の開閉音〕
ジュン「おつかれさま。そっちも大丈夫だったみたいね」
鉄也「兜、そいつらか。例の連中は」
甲児「あ、鉄也さんたちも戻ってたのか」
鉄也「あの程度の機械獣ごときにてこずるグレートじゃない。それにしても・・・兜と一緒に木星トカゲや機械獣を撃退したのが、こんな奴とはな」
統夜(悪かったなこんな奴で)
〔扉の開閉音〕
さやか「あ、お父さま」
弓「やはり連合軍と、東アジア共和国政府の双方から、彼らに関する問い合わせと、引き渡し要請がきているそうだ。いずれはここへも直接踏み込んでくるだろう」
さやか「やっぱり」
甲児「だと思ったぜ。あのままだったら軍に追いかけられてたな」
統夜「そんな・・・」
弓「それで甲児くん、さやか。少しは事情を聞かせてもらったのかね」

光子力研究所/ミーティングルーム
弓「なるほど。すると君たち自身にも、よくわからないということだね」
カティア「ええ」
弓「そうなると、一旦拘束されればすべての事情があきらかになるまで、解放されることはあり得ないだろう。特にあの機体・・・あれは明らかに我々にとって未知の技術が使用されている。軍は是が非でもそれを解析したがるだろう。作った者たちのことを知るために、君たちも・・・」
統夜「・・・・・・」
フェステニア「アタシ、ヤダよ。もうあんなの・・・」
さやか「フェステニアさん・・・。ねえお父さま、なんとかしてあげられないの?」
弓「このままここにいては、軍の追及を逃れるのは難しいだろう。しかし・・・一つだけ手がないわけでもない」
さやか「お父さま、それは?」
弓「うむ・・・。紫雲 統夜くんと言ったね。君のご家族は?」
統夜「・・・いません。母は俺が小さいころ病気で、父は3年前月で事故にあい、他界しています。幸い十分なお金は残してくれたから、なんとか1人でやってますけど」
弓「そうか。ネルガル重工は知っているね」
統夜「・・・そりゃ、名前くらい聞いたことありますよ」
甲児「ネルガルって、あの巨大グループですか」
弓「そう、そのネルガルグループの本体といえるのが、ネルガル重工だ。つい先日、ネルガルが独自の技術を導入した戦艦が完成した。これはネルガルが私的に使用する、つまり民間の戦艦ということになっている」
鉄也「戦艦ということは武装しているはずだ。そんな新造艦を民間で? よくそんなことが認められましたね」
弓「連合に対してもそれだけの影響力がある、ということだろう。そしてネルガルは、連合に秘密にしているある目的のために、この戦艦へ乗り込むクルーを探しているんだよ。実は私の所にも以前から協力依頼の打診があってね。彼らは独自に木星トカゲと戦えるだけの戦力も求めているのだ。マジンガーZやグレートマジンガーのようなね」
さやか「そんなお話、はじめて聞いたわ」
弓「断るつもりでいたからね。だが彼女たちがネルガルの戦艦に乗り込むとなれば、連合軍もそう手は出せなくなる。むろんネルガルも多大な興味を抱くだろうが、あくまで民間の企業だ。連合軍よりは、いくぶんましなはずだと私は思う」
甲児「へぇ。いいんじゃないか?」
カティア「すみません。その、目的というのは何なのですか?」
弓「火星だよ」
フェステニア「火星!?」
弓「君たちも知っての通り連合軍が撤退して以来、火星の状況はまったく把握されていない。だが火星には多くの植民者がいた。連合が見捨てる形となったそれら残された人々はどうなったのか。ネルガルはそれを確認し、可能なら生存者を救助するというのだよ。ネルガルが火星に進出していたことも無関係ではないだろうがね」
甲児「今は地球圏の防衛だけで手いっぱいだから、軍はあてにできないってことか」
鉄也「だがそうなったのは、火星会戦で連合の艦隊が敗北したからだ。新造艦とはいえわずか1艦で火星へ向かうなど、正気の沙汰じゃない。でなければ・・・」
ジュン「その戦艦に使われている技術が普通じゃない、ということね。ネルガルは1艦でも目的を達成する自信があるのよ」
弓「そうだろう。いずれにしても、ネルガルの戦艦で地球圏を出てしまえば、連合も一切君たちに干渉できなくなるだろう。むろん相応の危険はともなうが・・・どうかね。君たちさえよければ私の方で手配するが・・・」
カティア「・・・どう?」
フェステニア「アタシは賛成。どうせ、行くところもないしさ」
メルア「そうですね。統夜さんも来てくれるんですよね?」
統夜「冗談じゃないよ。俺は嫌だ」
甲児「お、おい」
統夜「俺は本当に関係ないんだ。ただの学生なんだぞ。軍に連れて行かれたって、そう言うだけだ。いくら調べられたって本当にそうなんだから、信じないはずがない。俺は帰らせてもらう。別に学校が好きなわけじゃないけど、軍から逃げて、しかも木星トカゲと戦いながら火星までいくなんて、冗談じゃない」
メルア「わたし火星ってよくわからないんですが、そんなに大変なんですか?」
統夜「そういう話じゃない」
カティア「お願いします。申しわけないとは思っているわ。でも、私たちには他に選択の余地がなかったのよ」
フェステニア「ねぇ、あんたがきてくれないと、アタシたちどうにもならないよ。お願いだから助けて。一緒にきてよ。あんたに見捨てられたら、アタシたち・・・」
統夜「人聞きの悪いこと言わないでくれ。悪いけど、俺は・・・」
さやか「ちょっと、この人でなし! 可哀想とか、助けてあげようとか、少しは思わないの!?」
甲児「まったく、ひどい奴だな。こんな薄情な奴とは思いもしなかったぜ」
統夜「お、俺にどうしろって言うんだよ! 何の関係もないこいつらのために、連合に追われて火星まで行けっていうのか? しかも木星トカゲと戦えって!? 連合軍も撤退したってのに!? ・・・さっき戦っただけで、もう十分じゃないかよ」
甲児「ま、なんとかなるさ。さっきだってよくわからないって言うわりには、ちゃんと戦えてたじゃないか」
統夜「俺は・・・あんたたちとは違う。普通の人間なんだ。もともと俺には関係ない話じゃないか。勘弁してくれよ。俺は普通に生きていくだけで精一杯なんだ」
鉄也「普通に、か。残念だがもう無理だな。軍の連中は甘くない。特の弱い立場の者、組織的な後ろだてのない者にはな。お前が何を言おうと、もう二度と元の生活になど戻れないだろう」
統夜「そんなこと」
鉄也「ないと思うのか? だがお前が戦い、連合軍も苦戦する木星トカゲや機械獣を倒したのは事実だ。その正体不明の戦闘メカを動かしたのもだ。いくらお前が否定してもその事実は変わらん。そんな奴を軍は決して放っておきはしない。残念だがあきらめるんだな」
統夜「・・・・・・」
ジュン「いい方は悪いけど、鉄也の言う通りよ。あなたの選べる道は、もう2つしかないわ。彼女たちと一緒にネルガルの戦艦に乗るか、連合軍に拘束され自由を奪われるか。そのどちらかだけよ。そしてさっきの話が本当なら、あなたが一緒でなくてはあの機体は戦闘の役に立たない。そうなれば、ネルガルだって彼女たちを保護するかどうか・・・」
カティア「・・・・・・」
フェステニア「・・・・・・」
メルア「・・・・・・」
統夜「でも、だけど俺は・・・」
【シナリオエンドデモ終了】


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