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No.18
ウィスパード 後編


サブタイトル
「ウィスパード 後編」


【シナリオデモ開始】
〔カーソル、沖ノ鳥島近海を指定〕

トゥアハー・デ・ダナン/通路
マオ「少佐、このまま撤退するのですか。ソースケだけでなく、カナメやカブトたちも身捨てて」
カリーニン「そうだ。作戦は終了した」
マオ「捜索にいかせてください。ソースケは私の部下です。私には責任があります。2時間、いえ1時間あれば・・・」
カリーニン「許可できん。潜水母艦を含むザフトの大部隊が集結を終え、こちらに向かっている。時間がない。艦と全乗員を危険にさらすわけにはいかない」
マオ「しかしっ!」
カリーニン「ここから先は発令所要員以外立入禁止だ、曹長」
マオ「・・・いつもそうなのね。ソースケとのつき合いはあたしたちより長いはずなのに、どうしてそこまで冷静でいられるんです」
カリーニン「そうなることが必要だからだ」

トゥアハー・デ・ダナン/発令所
テッサ「再度の救出作戦が可能かどうか、聞きに来たのでしょう?」
カリーニン「・・・・」
テッサ「ナデシコのミスマル艦長から、例の島へ強行突入すると言ってきました。人質がいなくなったから、可能になったと」
カリーニン「わずか5名のためにですか。いや、彼らにとっては3名でしかないはずです」
テッサ「ふふっ、非常識ですよね。私たちなら絶対にそんな作戦はとれないわ。連合軍でも同じでしょう。数名のために艦と数百名の乗員を不必要な危険にさらすなど、あってはならないことだわ。でも彼女たちはそうやって、生存者がいるかどうかもわからない火星にも行ったのよ。そういう彼女たちだから、私は信用してみたいわ」
カリーニン「では・・・」
テッサ「私もサガラさんたちは助けたい。先日の作戦でも一緒でしたから、あちらにメリッサとウェーバーさんを出して、ギリギリまでこの海域にとどまります」
カリーニン「離脱に要する時間を考えれば、もういくらもありません。向こうと違い文字通り飛んで逃げるというわけにもいかない以上、ザフトの部隊に捕捉されてしまえばいかにこの艦といえど、水中用モビルスーツから逃れるのは至難でしょう。それで本艦の離脱が可能なのですか」
テッサ「普通の潜水艦なら無理でしょうね。でもこの子と私ならまだしばらくの時間は作り出せます。それでもナデシコとアークエンジェルがこのエリアにいて、敵の注意を引きつけることが前提ですが」
カリーニン「・・・未知の敵アームスレイブに撃破されたというパイロットの報告が気にかかります。私の推測が正しければ、あれを投入する必要があるかもしれません」
テッサ「あれ? どのあれですか?」
カリーニン「ARX-7・・・“アーバレスト”です」

〔カーソル、沖ノ鳥島近海を指定〕

甲児「それにしても助かったぜ。だけどあいつ、なんでいきなり動かなくなっちまったんだ?」
宗介「わからん。奴のアームスレイブはまだ塗装もされていなかった。どこかの試作機で、トラブルを抱えていたのかもしれない」
<<統夜>>
統夜「とりあえずあそこから離れたけどさ、これからどうする」
<<カルヴィナ>>
さやか「これからどうするの?」

甲児「どうするったって、逃げるしかないじゃないか。さっきの奴が仲間に知らせたら、すぐ追っ手がくるぜ」
さやか「だから、どうやって逃げるかってことじゃない」
宗介「・・・海岸へ向かうしかない。まだダナンがいれば、さっき持ち出した小型通信機で連絡がとれる。今はそれに賭けるしかない」
<<統夜>>
統夜「ダナンって?」
<<カルヴィナ>>
甲児「ダナン?」

宗介「・・・俺が所属する戦隊の潜水艦だ」
甲児「くそ、カイザーがあればあんな奴らけ散らしてやるのに。これじゃどうにもならないぜ。ナデシコやアークエンジェルが来てくれればいいんだけどな」
さやか「無理よ。私たちがここにいることだって知らないかもしれないわ」
かなめ「・・・・」
宗介「どうした、千鳥」
かなめ「さ、相良くん、ホントに大丈夫なの。あんな怪我して、血だらけで、顔色も・・・」
宗介「応急処置はした。問題ない」
かなめ「でも・・・血が止まってないんじゃ・・・」
宗介「敵が来る。足を止めるわけにはいかない。行くぞ
かなめ(・・・なに・・・なんなのこの人・・・)
宗介「千鳥」
かなめ(なんでそんな真似ができるの。あの時から、ずっとおかしいって思ってた。誰なの、この人)
宗介「敵が追ってくる。千鳥、こんなところで止まっている時間はない」
かなめ(あんなひどい怪我をして、真っ青な顔してるのに、敵、敵、敵、敵。なんなの。おかしいよ、こんなの。あたし、こんな人しらない・・・しらない人だ・・・)
宗介「千鳥、どうした。敵が・・・」
かなめ「嫌・・・こないで!」
<<統夜>>
統夜「千鳥さん・・・?」
<<カルヴィナ>>
さやか「千鳥さん・・・?」

宗介「・・・怖いのか、俺が」
かなめ「・・・・」
宗介「無理もない。君からみれば確かに俺は・・・。だが今は君を助けたい。君に真実をあかせなかったことも謝る。無事に切り抜けられれば、二度と君の前にはあらわれない。だから、今は俺を信じてくれ。頼む」
かなめ「あ・・・」(あぁ・・・そうか・・・そうだったんだ。この人がこんな無茶をするのは、あたしを助けるため・・・そうしないと逃げられないから。ずっとあたしの側にいて、あんなに大騒ぎしてたのも・・・全部あたしのため・・・)
甲児「大丈夫だ、かなめちゃん。オレたちがなんとかしてみせるから」
さやか「ええ。さぁ行きましょう、千鳥さん」
※※統夜が主人公の場合、セリフ追加※※
統夜「今は、とにかく動かなきゃ」

かなめ(彼が休もうとしないのも、この人たちが彼を止めようとしないのも、みんな知ってるから。この人たちはロボットに乗ってああいう敵と戦ってる人たちで、敵の怖さをよく知ってるから・・・。なのに、あたしは・・・)
宗介「千鳥・・・」
かなめ「・・・うん」

ナデシコ/ブリッジ
ユリカ「どう、ルリちゃん」
ルリ「敵、結構います。機械獣とアームスレイブ」
イネス「ミスリルは人質を救出しただけなんだから、当然ね」
美久「機械獣がいるってことは、まだあしゅら男爵もいるかもしれないわね」
健一「最初の情報では飛行要塞がいたはずだな。それもまだ残ってるってわけだ」
ミナト「やっぱきついんじゃない?」
<<統夜>>
鉄也「俺たちが先行する。とにかく突入して、兜たちを探すしかない」
豹馬「ああ、行こうぜ」
<<カルヴィナ>>
カルヴィナ「あたしたちが先行するわ。できるだけ戦闘を避けて甲児たちを探す。他にやりようがないでしょう」

エリナ「まったく、無茶もいいところだわ」
※※カルヴィナが主人公の場合、セリフ追加※※
カルヴィナ「フラガ大尉、そちらは?」
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

〔モニターの開閉音〕
<<統夜>>
ムウ「こっちも出る。時間がないからな。早いとこ坊主たちを引き上げて逃げないとさ」
カティア「・・・テニア、やめなさい。あなたが△△△△△△で出ても足手まといになるだけよ」
フェステニア「でも統夜が!」
メルア「みんながいてくれます。大丈夫ですよ」
カティア「信じましょう。あの時サイトロンが私たちに見せたものを」
<<カルヴィナ>>
ムウ「こっちも全機出すさ。時間がないからな。早いとこ坊主たちを引き上げて逃げないとさ」

ユリカ「とにかく。時間ギリギリまで甲児くんたちを探しましょう。みなさんよろしくお願いしますね!」

〔カーソル、沖ノ鳥島近海を指定〕

さやか「海岸は見えたけど・・・あれって」
宗介「サベージか」
甲児「ここから海岸までは丸見えだぜ。ノコノコ出てったら、あっと言う間に見つかっちまう。くそ、せめてバイクでもありゃなぁ」
<<統夜>>
宗介「・・・兜、紫雲。千鳥を連れて海岸へ向かってくれ」
<<カルヴィナ>>
宗介「・・・兜。千鳥を連れて海岸へ向かってくれ」

かなめ「相良くんはどうするの」
宗介「これ以上全員逃げるのは、不可能だ。どのみち俺にはもう体力が残っていない。騒ぎを起こし、可能な限り敵の目を引きつける」
かなめ「それって・・・」
甲児「お前はケガ人だろ。囮ならオレにまかせとけ。ひとあばれしてやるぜ」
さやか「甲児くん、なに言ってるのよ!」
<<統夜>>
甲児「さやかさんは、統夜とかなめちゃんと一緒に逃げてくれよ。なーに、オレがそう簡単にやられるかって」
<<カルヴィナ>>
甲児「さやかさんは、かなめちゃんと一緒に逃げてくれよ。なーに、オレがそう簡単にやられるかって」

宗介「・・・いいだろう。兜は俺と残ってくれ」
※※統夜が主人公の場合、セリフ追加※※
統夜「待てよ! そんなの認められるわけないだろ!?」

さやか「相良くんもちょっと待ちなさい」
宗介「俺は専門家だ。他に可能性のある策はない」
さやか「だからって、そんなの駄目よ」
<<統夜>>
甲児「さやかさん、統夜、頼むよ。行ってくれ。かなめちゃんを守る奴が必要だろう」
<<カルヴィナ>>
甲児「さやかさん、頼むよ。行ってくれ。かなめちゃんを守る奴が必要だろう」

さやか「甲児くん・・・。わかったわ。絶対に逃げて、味方と合流して、必ず助けに戻ってくる。だから」
<<統夜>>
甲児「ああ、死にはしないって。統夜、さやかさんを頼むぜ」
統夜「甲児!」
<<カルヴィナ>>
甲児「ああ、死にはしないって」

かなめ「盛り上がってるとこ悪いんだけど、あたしは嫌よ。冗談じゃないわ」
宗介「え? 千鳥・・・?」
かなめ「いやだって言ったの。ずっと考えてたんだけどね、やっぱりあんたたち変よ。なんかさ、誰かを助けるために命をかけるとか、そういうのかっこいいって思ってるんじゃない? こっちの気持ちなんて考えてないでしょ。特に相良くん、あんたよ。あたしのために自分は犠牲になってもいいとか、そういうふざけた自己満足で助けられたって、こっちはちーっともうれしくないのよ! わかってんの!?」
宗介「しかし」
かなめ「しかしじゃない! 相良くん・・・あの時、俺を信じてくれって言ったよね。だから、あたしはあなたを信じたの。あなたを信じて、苦しくっても耐えて、ボロボロになっても絶対頑張ろうって思ったの。だからお願い。自分はどうなってもいいとか、そういう寂しいこと考えないでよ。みんなで一緒に行こうよ。最後まで一緒に頑張ろうよ。ね?」
宗介「千鳥・・・俺は・・・」
甲児「かなめちゃん、すごいぜ」
さやか「びっくりしちゃった」
<<統夜>>
統夜「彼女の勝ちだよ。まだ絶対ダメだって決まったわけじゃない。なんとか、みんなで突破しよう」
宗介「・・・だが」
統夜「俺たちは火星からだって生きて帰って来た」
宗介「それは聞いているが」
統夜「あの時さ、俺はもうダメだとばかり思ってたんだ。それで八つ当たりして、リョーコさんに怒られた」
甲児「あったなぁ、そんなこと」
統夜「結局、俺たちは火星から帰ってこれたけど、それはガイさんって人が命がけで俺たちを守ってくれたからでもあったんだ。それこそさっき千鳥さんが言ったみたいにさ。でも俺は、あの時どんな時も絶対あきらめない心っていうのを、みんなやあの人に教わった気がするんだ。俺は君みたいなすごい兵士じゃないし、甲児みたいに強くもない。△△△△△△に乗らなきゃ何もできないし、それだって一緒に乗ってくれる奴らがいなきゃどうしようもない。でも、なんとかやってみよう。最後までさ」
甲児「オレは別に、今だってあきらめたつもりなんてなかったぜ? ま、でもかなめちゃんが相良をおいてくのが嫌だっていうんなら、しょうがないよな」
<<カルヴィナ>>
甲児「オレは別にあきらめたつもりなんてなかったけど、かなめちゃんが相良をおいてくのが嫌だっていうなら、決まりだな」

さやか「こ・う・じ・くん。あたしが反対した時はそんな素直じゃなかったわよね。いったいどういうこと?」
甲児「さ、さやかさん、誤解だよ! さやかさんなら大丈夫だって信じてるからじゃないか」
かなめ「ね、行こうよ相良くん。行って、頑張って、一緒に生きて帰ろう」
宗介(俺が、千鳥と一緒に・・・)「・・・わかった行こう」
【シナリオデモ終了】

【戦闘マップ開始】

〔敵ユニット出現〕
かなめ「うわっ、あんなにいっぱいいるんだ」
宗介「発見されるのも時間の問題か・・・」
甲児「ま、あそこにいたってどうせ見つかってたしな」
さやか「まだまだ。あきらめてたまるもんですか」
かなめ「そうよ!」
<<統夜>>
統夜「ああ。行こう」
<<カルヴィナ>>
宗介「では、行くか」

〔敵ユニット出現〕
さやか「甲児くん、あれ!」
甲児「グール! あしゅら男爵か!?」
鉄仮面「あしゅら様、発見しました!」
あしゅら「ふふふふ、見つけたぞ兜甲児め。ガウルンの言った通りだったようだな。人質作戦が失敗した以上、せめて奴らだけでも抹殺せねばDr.ヘルにあわせる顔がない」
宗介「俺たちをここへ連れてきた飛行要塞か。発見されたようだな」
あしゅら「あしゅらマジンガーを出せ!」
〔敵ユニット出現〕
あしゅら「ふはははっ! 兜甲児よ。お前はマジンガーによって殺されるのだ!」
宗介「あれは・・・」
甲児「マジンガーZか!? くそっ、あしゅらの野郎!」
宗介「千鳥・・・すまん」
かなめ「あたし、後悔してないよ。相良くんに会えて、よかった。みんなもね。あそこから助け出してくれて、感謝してる」
鉄仮面「あしゅら様!」
あしゅら「何ごとだ」
鉄仮面「上空から何かが降下してきます!」
あしゅら「何だと!?」
〔味方ユニット出現〕
クルツ「いぃぃぃやっほう!! こちらウルズ6、着地成功! ターゲットも全員ここにいるぜ!」
マオ「ソースケ、しぶとく生きてるわね! 助けに来たわよ!」
宗介「クルツ、マオ!」
甲児「あの2人か!?」
かなめ「え、クルツ? ってまさか、あの道に迷ってたクルツくん!?」
クルツ「そ、オレ。カナメちゃん、さやかちゃん、元気してた?」
さやか「ええ、助かったわ!」
※※統夜が主人公の場合、セリフ追加※※
※※アークエンジェルルートを通った場合のセリフ※※
統夜「ミスリルか」
※※ナデシコルートを通った場合のセリフ※※
統夜「俺たちは無視か」
クルツ「どう見たってピンピンしてるくせに何言ってんだよ」

かなめ「なによそれ!」
宗介「クルツは俺と同じ、ミスリルの軍曹だ。君の護衛についた際に、非常識な接触のしかたをしたようだが・・・」
マオ「そんな話は後にしな! ソースケ、あんたたちは下がって。クルツ、すぐにあっちの連中もくる。全力でいくよ!」
クルツ「あいよ!」
宗介「マオ、あっちの連中とは何だ」
マオ「ナデシコとアークエンジェルの連中よ」
甲児「みんなが来てるのか!?」
マオ「そういうこと。あっちとあたしたちで、あんたたちを探してたのよ」
あしゅら「おのれ、ガウルンの言っていたミスリルとやらか。機械獣たちを出せ!」
〔敵ユニット出現〕
<戦闘開始>

<3PP・味方援軍1出現>
〈出撃準備〉

※※カルヴィナ出撃の場合、セリフ追加※※
カルヴィナ「あそこか。ナデシコ、聞こえる? こちら△△△△△△、ターゲットを確認した。これより突入する。全機、続け! この場の敵を一掃して、甲児たちを拾って、さっさと引上げるわよ!」
※※鉄也出撃の場合、セリフ追加※※
鉄也「フッ、どうやら兜たちは無事だったようだな。これで遠慮なく戦える。いくぞ、あしゅら男爵!」
※※ムウ出撃の場合、セリフ追加※※
ムウ「いやよかったよ、彼らが無事で。しかしよくこんな敵地で今まで無事だったもんだな。バジルール少尉を説得したものの、本当に見つけられるとはな」
※※アキト出撃の場合、セリフ追加※※
アキト「よかった、甲児くんたちは無事だったんだ!」
※※リョーコ出撃の場合、セリフ追加※※
リョーコ「ったく、心配かけさせやってあいつら」
※※豹馬出撃の場合、セリフ追加※※
豹馬「やっぱり生きてやがったな」
十三「だからいうたんや。そうそうやられるようなタマやないで」
※※健一出撃の場合、セリフ追加※※
健一「よし、みんな甲児たちを助けるぞ!」
※※アカツキ出撃の場合、セリフ追加※※
アカツキ「へぇ、まさか本当に生きてるとはねぇ。正直あきらめてたんだが、さすがにしぶといね彼らは。さて、それじゃこっちは敵を片付けるとするか!」
※※マサト出撃の場合、セリフ追加※※
美久「これで一安心ね。マサト君、時間がないわ。一気にきましょう」
マサト「ザフトが来る前に引上げないといけないんだろ。わかってるよ」
※※ボス出撃の場合、セリフ追加※※
ボス「さやかはともかく兜の野郎まで生きてやがったのかよ。せっかく俺さまがカイザーをいただいて、ボスカイザーにしようと思ったのによ。へへっ、殺しても死なない奴だぜまったくよ」
※※デビッド出撃の場合、セリフ追加※※
デビッド「ははっ、絶対やられてるわけないと思ってたぜ」
※※ノアルorアキ出撃の場合、セリフ追加※※
ノアル「やれやれ、ようやく発見か」
アキ「でもみんな無事でよかったわ」
※※カガリ出撃の場合、セリフ追加※※
カガリ「わざわざこんな危険なことしてるんだからな。あいつら助けなきゃ帰れないぜ」
※※比瑪出撃の場合、セリフ追加※※
比瑪「よかった、取り残されたって人たちは全員無事ね。ブレン、あの人たちを助けるのよ」

マオ「増援の到着ね」
甲児「みんな来てくれたのか。やったぜ!」
※※統夜が主人公の場合、セリフ追加※※
統夜「ああ・・・これで、また生き延びた」

さやか「かなめさん、あれが私たちの仲間よ。もう大丈夫。みんなが来た以上、あんな奴らに負けないわ。絶対に助かる」
かなめ「ロボットがあんなにたくさん・・・って相良くん、大丈夫!?」
宗介「・・・問題ない。血止めをやり直す。千鳥、手伝ってくれ」
あしゅら「ええ、もう奴らが来てしまったのか! なんとしつこい奴らよ!」

<カルヴィナvsあしゅら>
カルヴィナ「マジンガー・・・二度とお前が使えないように、ここで破壊しておく」
あしゅら「ええい、邪魔な奴め! どけっ!」

<鉄也vsあしゅら>
鉄也「作戦は失敗だったな、あしゅら男爵! 俺たちがいるかぎり、兜もやらせはせん! あきらめるがいい!」
あしゅら「おのれ・・・おのれ、剣鉄也め!」

<あしゅら撃破>
あしゅら「またしても、またしても奴らのせいで! 撤退だ。撤退せよ!」
〔敵ユニット離脱〕

<敵全滅・味方援軍2&敵増援1出現>
※※まだクルツ&マオ健在の場合、セリフ追加※※
クルツ「ま、ざっとこんなもんってとこか。おいソースケ、大丈夫か」
マオ「ウルズ6、気を抜くな。まだ来る!」
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

〔敵ユニット出現〕
ザイード「カシム・・・お前も生きていたとはな」
〔モニターの開閉音〕
ガウルン「いいか、他の連中はどうでもいいが例の娘だけは殺すな。腕や足がもげてもいいが、絶対に殺すなよ。わかってんだろうな。連合の連中とは戦わなくたっていい。娘だけ手に入れりゃ、引き上げだ」
ザイード「了解です」
ガウルン「昔なじみだからって、情にほだされんなよ」
ザイード「私は理想や情のために犬死する馬鹿者どもを、大勢見てきました。命を無駄づかいするのはごめんです」
ガウルン「いい心がけだ。俺のコダールも修理が終わった。すぐそっちに行く。連中のおかげでザフトが押し寄せてきやがるからな」
クルツ「おいおい、まだあんなにいるのかよ」
マオ「これじゃソースケたちを逃がせないわね。片付けるしかないわ」
〔味方戦艦出現〕
ルリ「敵、アームスレイブが多数残ってます」
ユリカ「うえっ、まだあんなにいるの!?」
マリュー「まいったわね、これは」
ナタル「艦長、もう時間がありません。このままでは我々が離脱できなくなる恐れがあります」
エリナ「タイム・リミットギリギリね」
ユリカ「みなさん、急いで敵を倒しましょう! ウリバタケさん、カイザーパイルダーを自動操縦で射出!」
〔モニターの開閉音〕
<<統夜>>
ウリバタケ「3人組が△△△△△△も出すって騒いでるぞ」
ユリカ「じゃ、一緒に射出!」
ルリ「・・・でも紫雲さんいないとまともにうごかないんじゃなかったかな」
<<カルヴィナ>>
ウリバタケ「おう、いくぜ!」

〔味方ユニット出現〕
〔カイザーパイルダー、前進〕

宗介「なんだ!?」
甲児「カイザーパイルダー! 自動操縦か、ありがてぇっ!」
※※統夜が主人公の場合、セリフ追加※※
〔味方ユニット出現〕
△△△△△△、前進〕

カティア「ちょっと、テニア!? もう少し安定させて! じゃないと・・・」
フェステニア「や、やってるけどスピードが早すぎて・・・」
メルア「・・・もしかして、落ちます?」
統夜「あれは・・・△△△△△△? なんだ・・・!? みんな伏せろ!」
△△△△△△、前身〕
△△△△△△のいる地点に爆発〕
〔画面、振動〕

かなめ「なんなのよ、もう!」
統夜「ゲホッ。悪い、俺の機体だ。誰が来たんだ、何やってんだよ!」
フェステニア「統夜ッ、大丈夫!?」
カティア「無事みたいね」
メルア「よかった・・・」
統夜「3人とも来たのか? まったく無茶するなよ」
フェステニア「だって、だってさ・・・」
カティア「ようやく再会できて、助けに来た私たちにいう言葉がそれだけ?」
メルア「・・・・」
統夜「・・・ごめん。心配かけた。ありがとう、助かったよ」
フェステニア「うん」

さやか「甲児くん、どうするの」
甲児「さやかさん、みんなと待っててくれ。オレもカイザーで戦うぜ!」
※※統夜が主人公の場合、セリフ追加※※
カティア「敵が来る。統夜も早く乗って。私たちだけでは、どうにもならない」
統夜「了解」
メルア「なんだか、あの時と同じですね」
フェステニア「あはは、ホントだ。甲児とさやかもいるよ」
統夜「あの時も、お前たちが3人でこいつに乗って落ちてきたんだよな」
フェステニア「統夜、誰が一緒にいく?」
〈サブパイロット選択〉
統夜「今までは逃げるしかなかったけど、△△△△△△があればやられはしない! いいな、いくぞ!」
※※カティアがサブパイロットの場合のセリフ※※
カティア「はい!」
フェステニア「頑張ってね!」
メルア「わたしたちは、さやかさんたちとここで待ってますから」
※※フェステニアがサブパイロットの場合のセリフ※※
フェステニア「もっちろん!」
カティア「気をつけて」
メルア「わたしたちは、さやかさんたちとここで待ってますから」
※※メルアがサブパイロットの場合のセリフ※※
メルア「はい、いつでも大丈夫です」
カティア「気をつけて」
フェステニア「アタシたちは、さやかたちとここで待ってるから」
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
甲児「オレは戻ってカイザーにパイルダーオンする。統夜、こっちは頼んだぜ!」
統夜「了解、まかせてくれ!」
かなめ「あの人たち大丈夫なの」
宗介「問題ない。これがあの連中の本来のフィールドだ」
さやか「ええ」
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

〔甲児、ユリカへ隣接〕
甲児「いくぜ、パイルダーオンッ!」
〔甲児、合体〕
甲児「見てろよ。今までのカリ、たっぷり返してやるぜ!!」
ザイード「あそこか・・・。カシム、悪いがこれも任務だ」
宗介「千鳥を守るはずの俺が、守られる側とは・・・くそっ」
かなめ「相良くん・・・」
クルツ「いや・・・そうでもないぜソースケ。こっちも来たぞ! 上を見な!」
宗介「上・・・? あれは、アームスレイブ!?」
〔味方ユニット出現〕
※※統夜が主人公の場合、セリフ追加※※
統夜「なんだ!?」

マオ「ドンピシャだね。ソースケ、少佐からあんたへのプレゼントだ。ARX-7アーバレスト。最新型のオモチャよ。タイムリミットが近い。さっさと乗りな!」
宗介「無人でおくって来たのか。了解した。千鳥、待っていろ」
かなめ「うん・・・」
宗介「・・・ウルズ7、搭乗完了。敵アームスレイブを片付けるぞ」
ザイード「どうやら・・・簡単にはいかなくなったな」

<味方援軍2出現のPP>
ユリカ「あと4分ですよ、みんながんばってください!」

<味方援軍2出現の次PP>
ナタル「あと3分だ!もうあまり時間がないぞ!」

<味方援軍2出現の2ターン後PP>
ルリ「あと2分です・・・」

<味方援軍2出現の3ターン後PP>
マリュー「あと1分よ、みんな急いで!」

<宗介vsザイード>
ザイード「・・・・」
宗介「こいつ、なんだ・・・。このアームスレイブの動き、戦術・・・どこかで・・・」

<敵全滅・勝利条件達成>
ルリ「周囲に、敵残存ゼロ」
ユリカ「時間は!?」
ルリ「もうないです」
ユリカ「みなさん、急いで撤退してください! ザフトが来る前に逃げますよ~!」
ミリアリア「全機、帰還してください。もう時間がありません! みんな急いで!」
※※統夜が主人公の場合、セリフ追加※※
〔統夜、後退〕
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

〔宗介、後退〕
〔甲児、後退〕

鉄也「兜、急げ!」
甲児「ちょっと待っててくれ! 後はさやかさんたちを拾って引き上げるだけだぜ!」
※※統夜が主人公の場合、セリフ追加※※
統夜「ああ、急ごう」

宗介「千鳥、待たせたな」
〔敵ユニット出現〕
ガウルン「やれやれ、こうも簡単にやられちまうか。カァァシムゥゥ、悪いがその娘は連れていかせてやらねぇ。てめぇはここでくたばりなっ!」
〔宗介の隣の地点に爆発〕
〔画面、振動〕

宗介「なにっ!?」
ルリ「敵アームスレイブ、1機出現」
ユリカ「えーっ!?」
マリュー「まいったわね。もう本当に時間がないわよ」
ナタル「何をしている! そいつは無視して早く撤収しろ!」
甲児「あの時のポンコツアームスレイブかよ。1機くらい一撃で片付けてやらぁ! ターボスマッシャーパンチッ!」
[イベント戦闘「甲児vsガウルン」]
甲児「なんだ!? はじかれたのか!?」
宗介「なんだあれは。指向性の散弾地雷でも、爆発式の反応装甲でもない。まるで見えない壁だ」
ガウルン「マジンカイザーって奴か? フン、あの時のガキだな。あしゅらの野郎しくじりやがって。やれやれ・・・邪魔だよお前。ばーん」
〔ガウルンからエネルギーの広がり〕
甲児「うわあぁぁぁーっ!?」
さやか「甲児くん!? 今どうなったの!?」
かなめ「なんてこと・・・あれは・・・うぅっ・・」
※※統夜が主人公の場合、セリフ追加※※
統夜「くそっ、このぉぉぉーっ!!」
ガウルン「時間がないのはこっちも同じなんでな。疲れるが、しかたねぇ。そらよっ、バラバラになりなっ!」
〔ガウルンからエネルギーの広がり〕
※※カティアがサブパイロットの場合のセリフ※※
カティア「きゃあぁぁぁーっ!」
※※フェステニアがサブパイロットの場合のセリフ※※
フェステニア「うわっ!?」
※※メルアがサブパイロットの場合のセリフ※※
メルア「あうっ・・・」
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
統夜「ぐぅぅっ、な・・・なんだよ今の!? くそ、宗介、気をつけろ!」
ガウルン「チッ。なんだよ、バラバラとまではいかねぇのか。こいつも頑丈な奴だな」

宗介「ガウルン!」
ガウルン「だがこれでラストだ。あばよカシム!」
〔ガウルンからエネルギーの広がり〕
宗介「くっ・・・まるで見えないハンマーに殴られたようだ。なんだ・・・無傷!? あの衝撃を受けて、機体が無傷だと!?」
ガウルン「あーん? 失敗だったか? まったく、これだから不完全なシステムは困るぜ」
宗介「何が起こっている。ラムダ・ドライバ、イニシャライズ終了・・・? なんだそれは」
かなめ「うっ・・・き、気持ち悪い。ダメ、彼は・・・つ、使い方をわかっていななない。強い防衛しょ衝動がぁ・・・」
さやか「かなめさん? どうしたの?」
かなめ「このままじゃ、負ける。彼は負けけけけ。あたし、助けられてばかり・・・今度はあたしが、ヒヒヒント、彼を助けけて・・・」
さやか「ちょっと、大丈夫!? かなめさん!?」
かなめ「擬似的な、位相、干渉が・・・ああぁぁぁぁぁぁぁーっ!!」
さやか「なによ、どうしたの!? ねぇっ!?」
かなめ「ま・・・まっけるもんかぁぁっ!!」
〔画面、振動〕
かなめ「さやかさん、つ、通信機を貸して! はやく!」
さやか「え・・・ええ・・・」
かなめ「相良くん、聞こえる!?」
宗介「千鳥か?」
かなめ「よく聞いて。あの敵は、特別な装置を積んでるの。と、搭乗者の、攻撃、衝動を、ぶ、物理的な力に変換する、機械、システムを」
※※統夜が主人公の場合、セリフ追加※※
統夜「なんだって・・・?」

宗介「千鳥、なにを・・・」
かなめ「いいから聞きなさい! それで、理由は知らないけど、あなたの機体にもそれが、ラムダ・ドライバが搭載されているの。だから無事だったのよ。さっき自分の身を守ろうとしたでしょ。あなたの心の中の強いイメージが、形になるのよ」
宗介「イメージが形に? そんな兵器あるはず・・・」
甲児「宗介、なにやってるんだ! 奴が来るぞ、よけろ!」
宗介「なに!? くっ」
〔宗介に爆発〕
〔画面、振動〕

ガウルン「なんだと、なんで吹き飛ばねぇ」
宗介「これは・・・」
かなめ「相手は今、あなたをバラバラにしてやるつもりだった。だけどできなかったの。攻撃だってできるわ。強く念じて。相手をやっつけてやるって思うの。気合いを入れて、一瞬にこめて!」
ガウルン「・・・ハハハハハッ! なるほど、そりゃそうかもしれん。ウィスパードを守っていたお前らだ。持っていても不思議はないな。だがてめぇは使い方をまるでわかっちゃいねぇ。次でおしまいにするぜカシムゥッ!」
宗介「くそ・・・無理だ、力場なんて出んぞ!」
かなめ「大切なのは集中力なの!」
宗介「だが・・・」
かなめ「じゃあ想像して!! あいつに捕まったらあたしは、頭の中さんざんいじくりまわされて殺されちゃうのよ! その光景を思い浮かべて!」
宗介「ッ!」
かなめ「嫌でしょ?」
宗介「ああ」
かなめ「頭にくる?」
宗介「そうだな」
かなめ「あいつは、そうしようとしてるの。そんなことが許せるの、あんたは!?」
宗介「許せん!」
かなめ「じゃあ、あいつに銃を向けて!」
ガウルン「とうとうやけくそぁ? がっかりだぜ、カシム」
かなめ「大丈夫、目を閉じて。あたしを信じてイメージを頭の中にこめて。あなたはこれからあいつをぶんなぐるの。イメージよ・・・・」
※※統夜が主人公の場合、セリフ追加※※
統夜「だ、大丈夫なのか」

甲児「本当にできるのかよ・・・そんなこと」
ガウルン「あばよ、カシム!」
かなめ「いまッ!!」
宗介「うおぉぉぉーっ!!」
〔ビームの発射音〕
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

〔カーソル、沖ノ鳥島近海を指定〕

トゥアハー・デ・ダナン/発令所
マデューカス「収容完了しました、艦長。問題ありません」
テッサ「ありがとう、中佐。ザフトの潜水艦部隊の網を抜けるのは、私たちの仕事ね。面舵一杯、進路205、最大戦速」
マデューカス「アイ・アイ・マム。面舵一杯、進路205、最大戦速」

〔カーソル、鹿児島近海へ移動〕

トゥアハー・デ・ダナン/格納庫
カリーニン「ひどい有り様だったな、軍曹。ガウルンはどうなった」
宗介「死にました。今度こそ。少佐・・・お聞きしたいことが」
カリーニン「ラムダ・ドライバ・・・それにウィスパードか?」
宗介「はい」
カリーニン「君は不思議に思ったことはないか。今のテクノロジーは異常だ。超テクノロジーといっていいほどのものが、系統だてられることなく唐突に、各所で独立して存在している。すでに一般に浸透している技術も多い」
宗介「ナデシコやボルテスVは異星の技術と聞いていますが・・・」
カリーニン「それもある。コーディネイターたちの技術力が地上の数年先をいっているのも確かだ。だが超テクノロジーの中には、確かにこの地球で突然生まれたもの、“存在するはずのない技術”がある。火星の植民を可能にした技術、鉄甲龍のもつ技術、この艦のシステムや、我々が使うECS不可視モード、そしてラムダ・ドライバのようにな。それらはいったいどこから生まれたのか」
宗介「千鳥のような人間から・・・ですか」
カリーニン「ブラック・テクノロジー、ウィスパード、いずれも君たちが知っておく必要はないものだ。だが心には留めておけ」
宗介「は・・・」
カリーニン「このアーバレストは、もう君以外には使えない。ラムダ・ドライバ搭載型の実験機は、我々でも新しく作ることは不可能だ。大事に使え」
宗介「少佐、もう1つお聞きしてよろしいですか。今後千鳥の護衛は・・・」
カリーニン「情報部で千鳥かなめはウィスパードではなかったというニセ情報を流した。当分は安全だが、保険はかけておくことになる。いずれにしても、君には次の任務がある」
宗介「・・・・」
カリーニン「不服か」
宗介「・・・いえ」

ナデシコ/ブリッジ
甲児「いやぁ、悪ぃ悪ぃ。まさかあしゅらの奴が来るとは思わなくってさ」
ユリカ「まったく、びっくりしましたよ。いきなり誘拐されたなんていうんですから」
<<統夜>>
統夜「ご迷惑おかけしました」
フェステニア「みんな心配してたんだからね!」
アキト「でも、よかったよ。3人とも無事でさ」
<<カルヴィナ>>
さやか「ご心配おかけしました」
アキト「でも、よかったよ。2人とも無事でさ」

豹馬「ああ、まったくどうなるかと思ったぜ」
健一「連合軍からは、人質は気にせず攻撃しろって命令が来ていたんだ」
甲児「そういや救出作戦はミスリルがやったんだったな」
リョーコ「こっちだって、そのための囮をやったんだぜ?」
デビッド「それでこの近くまで来てたってわけだ」
美久「だから、あなたたちが救出された中に入っていないと聞いて、探しに行くことができたのよ」
さやか「まさかみんなが来てくれるとは思ってなかったわ」
鉄也「しかしギリギリだった。もう少し遅ければ、ザフト軍と遭遇していただろうからな」
〔モニターの開閉音〕
マリュー「ザフト軍はなんとか引き離したみたいね」
ルリ「ええ。こちらの追撃よりも、あの島の掃討を優先したみたいです」
マリュー「あそこがDr.ヘルのものであったのか、協力していたそのガウルンという男の組織のものかはわからないけど、もう使えないわね」
ムウ「それにしても、とんだ事件だったなぁ」
ジュルジュ「ええ、敵の悪逆非道さには怒りを禁じ得ません」
ユリカ「でも、なんとか全部うまくいってよかったですよね」
ルリ「かなり行き当たりばったりだったような気もするけど」
エリナ「まったくだわ」

トゥアハー・デ・ダナン/メディカルルーム
かなめ「ん・・・」
テッサ「気がつかれましたか、かなめさん」
かなめ「ここは・・・それに、あなたは・・・?」
テッサ「ここは私たちミスリルの潜水艦の中です。私はテレサ・テスタロッサ。テッサで結構ですよ」
かなめ「はぁ・・・」
テッサ「さっそくですが、あなたに話しておかなければならないことがいくつかあります。“ウィスパード”という言葉は聞いたことがありますね?」
かなめ「・・・うん」
テッサ「ウィスパードは誰も知らない知識を、生まれながら持っている人間です。この数十年の間に、何人かの存在が確認されています。あなたと・・・私もその1人です」
かなめ「あたしが・・・。あなたも?」
テッサ「ええ。ウィスパードは成長するにつれ、頭の中から聞こえてくる“ささやき”によって、急速に天才へと変化します。そして、知るはずのないことを知るようになる。 条件がそろえば、未知の理論やテクノロジーを提供することもできます」
かなめ「ささやき・・・」
テッサ「経験があるようですね? 敵アームスレイブとの戦いのときのことは、サガラさんに聞きました。それもウィスパードの力のあらわれの一つです。見たこともない兵器のことを、あなたはささやきによって知った。個人差はありますけどね。私は10代のはじめに、この艦の設計とコンピュータシステムの開発を手がけました」
かなめ「えーと・・・それってすごいの?」
テッサ「ええ。この地球上に、これ以上のシステムは存在しないでしょう」
かなめ「10代のはじめって・・・いまいくつ?」
テッサ「16です。あなたはサガラさんと同じです」
かなめ「・・・・」
テッサ「話がずれましたね。こんなお話をするのは、あなたが非常に危険な立場にあるからです。ウィスパードの存在を知っている者はこの世界にもそれほど多くはありません。ですが、知っている者たちは常にその存在を欲しています。そしてなんとかその頭から“ブラック・テクノロジー”を引き出そうとしているの」
かなめ「あのガウルンとかって連中・・・?」
テッサ「それだけではありませんよ。今回の件は、Dr.ヘルは知らなかったようですが、彼らをはじめとして他にも多くの組織が、知ればあなたを是が非でも手に入れたがるはずです。人工的に生み出された天才たち・・・コーディネイターや、地球連合軍すら例外ではありません。下手をすれば異星人からも狙われる可能性があります。もちろん、私のことが知れれば、私も」
かなめ「そんな」
テッサ「でも安心してください。私たちミスリルは、あなたを守ります。ですが現在の情勢では、これまでのやり方では無理になってしまいました」
かなめ「相良くんを護衛に付けたみたいな?」
テッサ「ええ。敵があれほど大掛かりな手を使ってくる以上、あなたを守るには、あなたもどこかの軍事組織に身を置く必要があります。学校も閉鎖になったみたいですしね」
かなめ「それって、あたしもミスリルに入れってこと? この艦に乗るの?」(そうすれば、相良くんといられる・・・?)
テッサ「いいえ。私たちの組織では、たぶんあなたは息がつまって逃げだしたくなるでしょう。あなたに行ってもらいたい所は、あなたや私と同世代の人たちも大勢いる所です」
かなめ「なによそれ。だって軍事組織だって・・・」
テッサ「ええ、おかしな部隊なんです。居場所としてベストではありませんが、あなたを守るためにはベターな選択だと思いますよ」

〔カーソル、ヨコスカ近海を指定〕

トゥアハー・デ・ダナン/格納庫
クルツ「よっ、かなめちゃん! 元気そうだね」
マオ「メリッサ・マオ曹長よ。お礼を言うわ。あなたは私の部下を救ってくれた」
かなめ「いえ、そんな。あたしなんか全然・・・」
マオ「話は聞いてるわね? あたしたちと一緒に、これからネルガルのドックへ行ってもらうことになるけど」
かなめ「嫌だけど、なんか選択の余地がないっていうか」
マオ「ま、そうかもね。でもあそこなら大丈夫よ。あなたの順応性の高さと、バイタリティならね」
かなめ「兜くんに紫雲くん、さやかさんもいるんでしょ?」
マオ「ええ」
かなめ「あの、相良くんは・・・? あれから全然彼と会ってないんですけど」
マオ「ソースケ? ソースケなら、もう次の任務についたわ」
かなめ「え・・・? あの、伝言とかは・・・?」
マオ「あなたに? ないわね」
かなめ「そう・・・なんだ」

〔カーソル、ヨコスカへ移動〕
ネルガル重工/ヨコスカドック
クルツ「にしたって、なんでネルガルのドックなんだ? 話が通ってんならヨコスカ基地の方に行きゃいいだろうに」
マオ「どうもいろいろ複雑みたいでね。今ナデシコはこっちに入っているから、まずはこっちに行けってさ。かなめ、大丈夫?」
かなめ「・・・ええ」
ユリカ「あっ、来た来た。時間通りですね!」
雅人「マオ姐さん、こっちこっち!」
忍「ついにそっちからもか。どうなってやがるんだ、いったい」
クルツ「オレたちが知るかっての」
マオ「メリッサ・マオ曹長、クルツ・ウェーバー軍曹、チドリ・カナメ、今日からしばらくお世話になるわ。よろしく」
ムウ「ムウ・ラ・フラガ大尉だ。ミスリルの精鋭だってな。見事な戦いぶりだったよ」
マオ「ありがとうございます」
ムウ「アークエンジェルからは今日は俺1人だ。艦長のラミアス大尉以下、他のクルーにはおいおい紹介するよ」
アカツキ「どうも悪巧みをしているような気になってくるね」
プロスペクター「ですなぁ。ナデシコは連合軍の指揮下とは言っても、ネルガルの艦です。少しくらい出自が怪しくても、そうそう軍は手を出せません。安心して戦ってください」
クルツ「話が通ってるってのは、そういうことか。オレたちが連合の艦に乗り込むなんて、おかしいと思ったぜ」
甲児「かなめちゃん、久しぶり!」
さやか「元気だった?」
かなめ「まぁ、なんとかね。なんだかこういうことになっちゃったみたいでさぁ。ほんと、まいっちゃうわ」
ユリカ「千鳥 かなめさんですね。ミスリルの関係者で、なんでもいろいろ手伝ってくれるって聞いてますよ。お料理も上手だとか」
かなめ「え・・・?」
さやか(あなたのことは、口止めされてるから誰にも言ってないわ。安心してね)
ユリカ「私、ナデシコ艦長のミスマル・ユリカです。よろしく!」
かなめ「よろしくお願いし・・・艦長?」
ユリカ「はい!」
かなめ「あの、あたしなんかだましても面白くありませんよ? 軍艦の艦長って、こう髭なんかはやしたしぶーいおじさんとかじゃないの?」
甲児「普通はそう思うよなぁ」
マオ「事実よ、カナメ」
クルツ「ついでに言うと、アークエンジェルの方の艦長も美人だぜ」
かなめ「・・・そうなんだ。えーと、よろしくお願いします。何をすればいいのかよくわからないけど」
<<統夜>>
統夜「あまり調子がよくないみたいだね」
<<カルヴィナ>>
カルヴィナ「志願したって雰囲気には見えないわね」

???「まったくだ」
かなめ「え? あ、べ、別になんでもないですよ。いやホント。頑張ります!」
???「そうあってほしいものだな」
かなめ「で、でもあたしなんかでホントうまくやってけるのかなぁなんて、ちょっと思っちゃったりして・・・」
???「問題ない」
かなめ「へ? ・・・相良くん?」
宗介「なんだ、千鳥」
ユリカ「相良さんは何日か前にこっちに来てたんですよね」
宗介「は、肯定であります、艦長殿」
マオ「そ、別の任務についてるって言ったでしょ?」
かなめ「あ、そ、そうなの」
宗介(君の護衛の任務も継続中だ。ナデシコはともかく、ネルガル重工の連中には注意しておく必要があると大佐殿も言っておられた。細心の注意を払って行動しろ)
かなめ「・・・はぁ。こら宗介! あんたには言いたいことがたっくさんあるのよ! 覚悟しときなさいよ!」
【シナリオエンドデモ終了】


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