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No.23A
超電磁合体不能!


サブタイトル
「超電磁合体不能!」


【シナリオデモ開始】
〔カーソル、三浦半島を指定〕
超電磁コネクション/談話室
豹馬「ったく勘弁してくれよ。呼びつけといて忙しいってなどういうことだ」
ちずる「博士だっていろいろすることがあるんだから、しかたないでしょう」
十三「ま、せっかくや。ちょいとのんびりさせてもらおうやないか」
ちずる「久しぶりに帰ってきたものね。お部屋の掃除でもしようかしら」
小介「あ、あれは・・・」
大作「どげんしたと」
小介「豹馬さん、窓の外を見てください!」
豹馬「なんだよ小介、そんなに慌てて。・・・なんだ!?」
十三「豹馬・・・いま飛んでったんは、わいの見間違いやなければバトルジェットやないか?」
豹馬「だけど俺はここにいるんだぜ!?」
十三「あほか。そないなこと言わんでもわかっとるっちゅうねん」
ちずる「まさか、敵に奪われたの!?」
小介「格納庫に急ぎましょう!」

〔カーソル、三浦半島を指定〕
超電磁コネクション/格納庫
十三「なんや、あるやないけ。慌てて損したわ」
豹馬「確かに俺のバトルジェットだ。待てよ、じゃさっきのは何だったんだ!?」
ちずる「敵が作ったニセモノかしら」
小介「いえ、それなら接近した時点で警報が鳴るはずです」
豹馬「くそっ、いったいどういうことだ」
大作「博士に聞いてみるばい」

〔カーソル、三浦半島を指定〕
超電磁コネクション/コントロールセンター
四谷「そうか、見たのか」
豹馬「博士、何か知ってるんだな!? ありゃ一体なんなんだよ!」
四谷「心配はいらん。あれは間違いなくバトルジェットだ。訓練終了だ。引き上げてくれ」
〔モニターの開閉音〕
???「了解」
十三「なるほど、2号機ってわけかい」
小介「予備ということですか?」
四谷「予備ではない」
豹馬「どういうことだよおっちゃん」
四谷「第2コン・バトラー計画、その第一歩というわけだ」
豹馬「第2コン・バトラー!?」
ちずる「そんな」
十三「博士、そりゃわいらがあてにならんってことかいな。せやったら納得いかんで」
小介「僕もなんだか裏切られた気分です」
四谷「ばかもん!  いいか、コン・バトラーはお前たちのちっぽけなプライドを満足させるためにあるわけではない! この地球を守るために存在するのだ。第2コン・バトラーが完成すれば戦力はより増大する。それがこの厳しい戦いにどれほど役に立つか。それがわからぬお前たちではなかろう」
ちずる「・・・そうですね。でもどうして今まで・・・」
四谷「メンバー選考の段階で手間取っておってな。知っての通り、バトルマシンのパイロットはただ操縦できればよいというものではない。ようやく1人が決まったばかりなのだ。だが彼を訓練しておけば、豹馬にもしものことがあった時にコン・バトラーを失わずに済む」
豹馬「へっ、俺の代わりってわけかい。周到なこって」
〔扉の開閉音〕
川上「博士、ただいま戻りました」
四谷「うむ。今話した第2コン・バトラーチーム候補生、川上健二くんだ」
豹馬「貴様・・・」
川上「久しぶりだな、豹馬」
豹馬「冗談じゃないぜ! 貴様は帰れ! 博士、言ってることはわかったが俺は嫌だ。こいつとだけは絶対にな!」
ちずる「あっ、豹馬!」
十三「どういうこっちゃ」
四谷「話してもいいかね」
川上「ええ」
四谷「彼と豹馬には因縁があってな。豹馬が小さい頃、両親が事故で亡くなられて、孤児院で育てられることになったのは知っているだろう。その事故を起こしたのが、川上くんの父親だったのだ。豹馬は今でもそれを恨んでおる」
ちずる「そんな・・・」
四谷「だがその事故を苦に川上くんのご両親は自殺された。そして孤児となった川上くんもまた、豹馬と同じ施設で育てられることになった。お互い恨みのある相手、2人は施設でも常に張り合う関係だったそうだ。彼が選ばれたのは偶然だが、豹馬にはまだ早すぎたようだな」
十三「なるほど、事情はようわかった。川上、わいは別に文句はない。ただな、わいらは他と違うて合体せなあかん。ただ連携するいうんやない。チームワークが命や」
川上「わかってますよ十三さん。豹馬とはいずれ俺が話をつけます」
ちずる「自信はあるの? 豹馬って怒りやすいし頑固な所があるから」
川上「ガキの頃からずっとやりあってきたんだ。そんなことは百も承知ですよ」
四谷「川上くん、急ぎすぎるなよ」

地底城
ハイネル「カザリーン、どういうことだ。余はズールの残したものをすべて処分せよと命じたはず」
カザリーン「申しわけありませんハイネル様。ですがこの装置、処分するにはあまりにもったいないものでございます。なにとぞお聞きくださいませ」
ハイネル「ふむ、そこまでいうならばよかろう。だがくだらぬ物であったときは、ただではすまさぬぞ」
カザリーン「ははっ。この装置は、超電磁妨害装置でございます。ド・ズール将軍は極秘裏に、地球人どもの中でも大型でパワーのあるロボット2体の解析に成功、それを無力化する装置を完成させていたのです」
ハイネル「ほう、同様のシステムの2体となれば、あのボルテスとコン・バトラーという奴だな」
カザリーン「はい。これを使えば、奴らはもはや戦力とはなりませぬ。調査の結果、今あの地球人どもは部隊を二手に分け、一方は宇宙でグラドス軍と交戦していることが判明しました。この機会にボルテスとコン・バトラーを無力化できれば奴らはさらに戦力を減らすこととなり、勝利は我らのものとなりましょう。ハイネル様のお心は十分承知しておりますが、これを利用しない手はありませぬ」
ハイネル「・・・確かに、思った以上に手ごわいあ奴らのおかげで、地球攻略は遅々として進まぬ。先日も皇帝陛下よりのお叱りを頂戴したばかり。いかに調査結果と食い違いがあったとはいえ、そろそろ成果をあげねば余の立場もない。自信はあるのだな?」
カザリーン「はっ。戦力の減った奴らを倒し、その後に戻ってきた残りを倒せば、後の地球人など烏合の衆も同然。残る問題はグラドス人だけとなりましょう」
ハイネル「・・・うむ。カザリーン、お前にまかせよう。今度こそ余に勝利をもたらしてみせよ。裏切り者の子と言われて来た余には、敗北は許されんのだ」
カザリーン「・・・本来ならハイネル様のお父上が皇帝になられていたはずですのに」
ハイネル「やめろカザリーン。あの者はとうに処刑された。だが陛下は裏切り者の子である余にかような地位を与えてくださった。余はその恩に報いねばならぬのだ」
カザリーン「はい。このカザリーン、ハイネル様のために必ずや地球人どもを討ってご覧にいれましょう」

〔カーソル、朝鮮半島を指定〕
アークエンジェル/格納庫
チボデー「今回の哨戒任務でも奴の姿はなし、か。いったい奴らはどこに隠れちまいやがったんだ」
ジョルジュ「ええ・・・デビルガンダムとマスターアジア、いったい何をたくらんでいるのか」
ドモン「何だろうと構いはしない。いつか必ず出てくる。その時に確実に倒す。それだけだ」
サイ・サイシー「デビルガンダムかぁ」
アルゴ「ミスリルでは何かつかんでいないのか」
クルツ「少なくともオレたちは何も聞いてねーぜ?」
マオ「どこかで出ていればその情報をインターセプトできるでしょうけどね。どこにも出てないんじゃミスリルの情報網にもひっかからないってわけ」
カティア「どうしてわからないの。私たちがどういう状況にいるのか、統夜だってわかっているでしょう?」
クルツ「おっ、カティアちゃん眉間にしわなんかよせちゃってどうしたの。統夜の野郎がセクハラでもしでかしたのか」
カティア「統夜とあなたを一緒にしないで。あなたには関係ないことです」
クルツ「あらら、ご機嫌ななめなのね」
統夜「カティア、俺だって別に、俺たちのことを考えてないわけじゃない。けどさ」
カティア「私は納得いきません」
統夜「カティア。・・・あいつ」
チボデー「なんだ、お前らがケンカとは珍しいな。どうした」
統夜「たいしたことじゃないですよ。ちょっとした見解の相違って奴です」
マオ「あらぁ。互いに命あずけて戦ってる仲間なのに、内緒だなんて冷たいわね。お姉さんに話してみなさいよ。ん?」
統夜「マオさん、楽しんでません? ・・・リクレイマーの、勇の姉さんって人のことを話してたんです」
クルツ「それがなんでああなるんだ? まさかリクレイマーの女パイロットに惚れたとかそういう話でもしてたのか? だったらあの子も納得いかねぇだろうが・・・」
統夜「バカですかあんたは」
マオ「バカね。正真正銘の。だからいちいち相手をしなくていいわよ」
クルツ「おいおい」
統夜「俺が言ってたのは、なんとかしてやれないかって事です。あいつ、敵がみんな何年も一緒にやってた連中で、リクレイマーの指導者が両親の上にグランチャー部隊を指揮するのが姉さんでしょ。エイジやキラのことを考えるまでもなく、それじゃ戦いにくいにきまってるんだ」
クルツ「けどよ、あいつはそれを全部わかった上でやってるんだろ。仮にオレらがやっちまったって、それはそれで複雑だろうしな」
マオ「なんとなくわかった。あの子はあんたが余計なこと考えて、不必要な危険をおかすのを心配してたってわけだ。いい子じゃないのぉ」
ジョルジュ「特にあなた方は、例の件もありますしね。無理は禁物ですよ」
統夜「カティアが言ってるのが正しいってことは俺だってわかってます。彼の抱えてる問題は彼が解決するしかないってことも。それはたぶん俺たちも同じだし、みんなもそうです。けど、てんでバラバラな理由と事情を抱えてる俺たちがこうして一緒に戦ってるのには何か意味があるんじゃないかって、最近そう思うんです。だから・・・」
サイ・サイシー「オイラたちが一緒に戦ってる、意味かぁ」
クルツ「面倒くさいこと考えてんのね、お前」
マオ「あたしら傭兵は契約と命令に従って戦ってるだけだからね」
ジョルジュ「ですが確かにそれぞれが抱える問題が・・・どうしました、お嬢さん」
フェステニア「もう、メルアはどこ!?」
メルア「ここにいるけど。なぁに、テニアちゃん」
フェステニア「コックピットにお菓子なんかしまいこまないでって、この前言ったでしょ! 見てよこれ。溶けてベタベタ!」
メルア「・・・わぁ、ほんとですね。じゃ今度はクッキーだけにしときます。チョコが溶けちゃったらおいしくないものね」
フェステニア「このばかっ! ばかばかばかばかばかっ!」
統夜「・・・あのなぁ。人が真面目な話をしてるってのにお前ら・・・」
フェステニア「統夜も言ってやってよ!」
メルア「でも統夜さんがいいって言いました」
フェステニア「統夜が!? ちょっと、ホントなの!?」
統夜「いや、俺は別に・・・」
メルア「言いました」
統夜「あ~、仕方ないとは言ったような気もするけど・・・」
メルア「言いました」
フェステニア「統夜!」
統夜「うるさい! 掃除すりゃいいんだろ、俺が!」
クルツ「アホらし。付き合ってらんねぇ。さっさとシャワーでも浴びてメシ食おうぜ」

〔カーソル、三浦半島を指定〕
超電磁コネクション/コントロールセンター
浜口「なるほどな。やはりうまくは行っておらんということか」
四谷「まぁ、やむを得ない所ですな」
健一「四谷博士、豹馬たちは」
四谷「訓練所の方へ行っておる。お前たちが浜口博士と一緒に来たということは、アークエンジェルは戻ってきたわけだな」
健一「ええ、ヨコスカですよ。博士、俺たちも訓練所へ行っています」

〔カーソル、三浦半島を指定〕
超電磁コネクション/コントロールセンター
四谷「それで浜口博士。ボアザンのことでしたかな」
浜口「うむ。剛博士が残した記録と、これまでのボアザン軍の動きを確認してみた。その結果、彼らは地上のどこかに前線基地を作っているものと推測されるのだ。何故かはわからないがボアザン軍の規模はグラドスに比べればはるかに小さい。そこさえ発見することができれば・・・」
四谷「ボアザンの地球攻撃軍をこちらから攻めることも可能というわけですな」
浜口「その通りだ。軍にも働きかけてみるつもりだが、ネルガルや、噂に聞くミスリルにも協力を頼みたいと思っている」
四谷「わかりました。ナデシコが戻り次第、ネルガルのプロスペクターくんにはわしから伝えておきましょう。ミスリルの方は彼らに話を通してもらえるでしょう」
浜口「よろしく頼む」
ロペット「博士、タイヘンデス! ボアザン軍ガ出現シマシタ!」

〔カーソル、三浦半島を指定〕
超電磁コネクション/コントロールセンター
豹馬「博士、ボアザンの奴らが出たのか!?」
四谷「うむ。アークエンジェルもじき動くだろうが、こちらの方が近い。コン・バトラーチーム、出撃だ!」
健一「浜口博士、俺たちも行きます!」
浜口「当然だ。コン・バトラーに遅れを取るな」
健一「よし、いくぞみんな!」

〔カーソル、三浦半島を指定〕
超電磁コネクション/コントロールセンター
ロペット「コンバイン・オッケー。コンバイン・オッケー」
〔モニターの開閉音〕
豹馬「いくぜ。レーッツ! コンバインッ!」
四谷「頼むぞ、お前たち」
川上「博士、俺も出撃します」
四谷「ダメだ。お前はまだ早い」
豹馬「川上、てめぇなんか足でまといなんだよ! 俺たちの邪魔をするな!」
川上「冗談じゃない。俺はお前に負けたことはないんだぜ」
豹馬「太陽学園にいた頃と同じだと思うなよ。俺たちはずっと命がけで戦ってきた。てめぇとはワケが違うんだ!」
健一「川上くん、ここは俺たちにまかせておくんだ」
一平「俺たちも面倒みてる余裕はなさそうなんでな」
四谷「お前はまだ訓練中なのだぞ」
川上「この目で敵を見るのも訓練になりますぜ、博士。行きます!」
四谷「こらまたんか!」
【シナリオデモ終了】

【戦闘マップ開始】

〔敵ユニット出現〕
〔味方ユニット出現〕

豹馬「あそこか!」
健一「妙だな。2体だけだぞ」
めぐみ「何かたくらんでいるのかもしれないわ。みんな注意して!」
豹馬「へっ、2体ぐらいコン・バトラーとボルテスならどうってことないぜ! アークエンジェルが来るのを待つまでもない。行くぞ!」
<戦闘開始>

<敵全滅・味方援軍1&敵増援1出現>

十三「なんや、ほんまにこれで終わりなんか?」
小介「いえ、やはり何か変です。いつも出てくる敵の母艦がいません。これは・・・」
〔味方ユニット出現〕
豹馬「川上!? 貴様、邪魔をするなと言ったはずだぞ!」
健一「戦闘は終わったようだ。俺たちは彼の訓練につきあってやってもいいが」
川上「何をのんきなことを言っている! まだ敵はいるぞ。あそこを見ろ!」
〔敵ユニット出現〕
カザリーン「ホホホッ、お前たちが仲間と離れていたのは確認ずみ。まんまとこのカザリーンの策にはまりましたね」
一平「ガイコツ艦か。チッ、やっぱりいたようだな」
豹馬「ボアザンめ、まどろっこしいことしやがって! 川上、バトルジェットじゃ奴らの相手はできねぇ。ひっこんでろ!」
カザリーン「愚かな地球人め。ゆけ、ナマズンゴよ! 超電磁さえ破れば奴らなど敵ではない。地球人どもの戦力を確実に減らすのだ!」
〔敵ユニット出現〕
豹馬「なんだ!?」
十三「一匹だけでわいらを相手にできるとでも思っとるんかいな。なめるんやないで!」
健一「よし、まずはあいつを叩くぞ! 豹馬!」
豹馬「おう!」
カザリーン「今だ、やれナマズンゴ!」
〔強力ナマズンゴから超電磁妨害波発生〕
豹馬「うわあぁぁぁぁーっ!?」
健一「なんだこの攻撃は!?」
小介「これは・・・まさか!? いけません豹馬さん! 超電磁エネルギーの発生が妨害されています!」
大作「どういうことたい!」
小介「このままではボルテスもコン・バトラーも、身動きができないばかりか、合体が解除されてしまいます!」
大次郎「本当でごわすか!?」
一平「チッ、奴らの狙いは最初っから俺たちだったってことか」
ちずる「うっ、どうしたらいいの、豹馬!」
めぐみ「健一!」
豹馬「博士、博士! どうしたらいいんだ、教えてくれ! くそ、だめだ。通信波も弱められているのか!?」
カザリーン「ふふふふ、勝ったぞ。なんともあっけないものよ。お喜びくださいハイネル様。作戦は成功です。さぁ、他の奴らが来る前に、地獄へお行きなさい! ナマズンゴよ、やっておしまい!」
川上「うおぉぉぉぉーっ!」
〔川上、強力ナマズンゴへ隣接〕
〔強力ナマズンゴにダメージ〕

川上「このナマズ野郎、俺に断りなく豹馬を殺させはしないぜ!」
豹馬「か、川上!? 馬鹿野郎、無理をするな!」
川上「そうそうやられるかい! お前とは腕が違うんだ! 博士、聞こえるか。状況は伝えた通りだ」
〔モニターの開閉音〕
四谷「バカもん、無茶をするな! いったん敵から離れるんじゃ! これは命令だぞ!」
川上「・・・了解」
〔味方ユニット離脱〕
日吉「お兄ちゃん、このままじゃ僕たちやられちゃうよ!」
健一「くっ、どうしたらいいんだ・・・」
〔味方戦艦出現〕
サイ「ボアザン軍確認。ボルテスとコン・バトラー苦戦中のようです!」
マリュー「状況を確認して」
ミリアリア「通信が妨害されているようで連絡がとれません!」
ナタル「なんだと?」
カズイ「超電磁コネクションの四谷博士から通信入りました」
〔モニターの開閉音〕
四谷「四谷だ。ラミアス少佐、よく聞いてくれ。敵はコン・バトラーとボルテスのシステムを解析し、超電磁を妨害する装置を作りおったらしい。このままでは2体は戦えん。時間がない。なんとか彼らを助けてやってくれ」
マリュー「わかりました。ナタル」
ナタル「各機、発進しろ! ボルテスとコン・バトラーの援護に向かえ!」
〈出撃準備〉
カザリーン「ええい、もう来おったか。だがもはや手遅れよ。お前たちは獣士たちを相手にしているがよいわ。その間に奴らを始末してくれよう」
〔敵ユニット出現〕
ムウ「どうやら簡単には通してくれないみたいだな」
カガリ「どうするんだよ。これじゃあいつらの所まで行けないじゃないか!」
鉄也「突破するしかない。待っていろ葵、剛!」
豹馬「く、くそ、せっかくみんなが来てくれたってのに・・・」
健一「みんな、なんとか頑張るんだ! 俺たちはこんな所で負けるわけにはいかないんだ!」
ナタル「まずいな。このままでは・・・」
〔味方ユニット出現〕
統夜「なんだ? あれは・・・」
キラ「バトルジェット・・・?」
甲児「間違いない。あれはバトルジェットだぜ。どうなってやがるんだ?」
川上「博士、敵に接近しました!」
〔モニターの開閉音〕
四谷「豹馬より素直なのは気に入った。いいか川上、さっき言った通り超電磁妨害波の発生源を探り、それを叩け」
川上「はい、やってみます! どこだ、どこから・・・」
タッコちゃん「ボクの分析では、あの敵の頭部が発生源の可能性が高いデス。あれが破壊できれば・・・」
川上「奴の頭部を破壊・・・? なるほど」
十三「無茶や! 川上ぃ、第2ジェットは下がっとれ!」
健一「お前が死ぬことになるぞ!」
川上「俺にだって意地があるんだ! 豹馬、この勝負俺がもらった!」
豹馬「なに!?」
川上「この勝負、俺がもらったと言ったんだ! うおぉぉぉぉーっ!!」
〔川上、強力ナマズンゴへ隣接〕
〔強力ナマズンゴにダメージ〕

川上「くっ・・・」
ちずる「川上くん!?」
一平「もういい! 下がれ、下がるんだ!」
川上「ま・・・まだまだァッ!!」
豹馬「まさかあいつ・・・やめろ川上ッ!」
川上「くらえ、化け物め!」
〔味方ユニット撃破〕
〔画面、振動〕

マリュー「えっ、なに・・・?」
ナタル「バカな、特攻したというのか!?」
小介「消えた・・・超電磁妨害波が消えました!」
豹馬「か・・・川上! 頼む、死ぬな。生きていてくれ・・・」
〔モニターの開閉音〕
四谷「豹馬、健一、何をしている! 今のうちに退避するんじゃ!」
健一「しかしッ!」
浜口「四谷博士の言う通りだ。今のお前たちではろくに戦えん。お前たちを助けるために命を投げ出した彼の行動を無にするつもりか!」
健一「りょ、了解しました」
十三「豹馬、いったん下がるで! 豹馬!」
ちずる「豹馬、お願い。私たちがいてもみんなの邪魔になってしまうわ!」
豹馬「くそ・・・」
〔味方ユニット離脱〕
サイ「ボルテスとコン・バトラー、離脱に成功しました!」
ムウ「どうやら連中は無事脱出できたようだな。となれば、後は残った敵だけだ」
ナタル「はい。全機、ボアザン軍に攻撃を集中しろ!」
カザリーン「おのれ、あそこまで追い詰めておきながら逃がすとは・・・。申しわけありませぬハイネル様。この上はなんとしても奴らを排除するまで。ゆけ、獣士たちよ!」

<カザリーン撃破orHP10%以下or敵6機以下・敵増援2出現>
※※カザリーン撃破の場合のセリフ※※
カザリーン「お、おのれここまでか・・・。撤退だ。撤退せよ!」
〔敵ユニット離脱〕
〔敵ユニット出現〕

ジャンギャル「行き違いでカザリーンは撤退したか。だがここまで戦力を低下させた奴らを倒せぬとあっては、我らボアザン貴族の恥。なんとしても奴らを倒さねば」
※※カザリーンHP10%以下or敵6機以下の場合のセリフ※※
〔敵ユニット出現〕
カザリーン「ジャンギャル殿?」
ジャンギャル「カザリーン、作戦は失敗してしまったようだな」
カザリーン「し、しかし敵の戦力を減退させたのは事実」
ジャンギャル「わかっておる。ここまで戦力を低下させた奴らを倒せぬとあっては、我らボアザン貴族の恥。なんとしても奴らを倒すのだ」

サイ「敵の増援です!」
ナタル「ボアザン軍め、こちらの戦力が減っていることを承知で仕掛けてきたのか」
マリュー「なんとか抑えるしかないわ。みんな、頼むわね」

<統夜vsジャンギャルorカザリーン>
統夜「敵艦捕捉。いくぞ!」
※※カティアがサブパイロットの場合のセリフ※※
カティア「・・・・」
統夜「カティア、まだ怒ってるのかよ」
カティア「怒ってなんかいない。ほら敵が来るわよ統夜」
統夜「お、おい」
※※フェステニアがサブパイロットの場合のセリフ※※
フェステニア「よぉし、ガイコツ艦なんか叩き落としてやるんだから!」
※※メルアがサブパイロットの場合のセリフ※※
メルア「チョコレートケーキ」
統夜「・・・は?」
メルア「あれ墜としたら食べに連れてってくれます?」
統夜「お前なぁ。わかったよ、わかったから戦闘に集中してくれ」
メルア「約束ですよ」
統夜「けど外は危ないから無理だ。ナデシコが戻ってきてからで勘弁してくれよな。いくぞ!」
メルア「はい!」


<ドモンvsジャンギャルorカザリーン>
ドモン「さぁ来いボアザンとやら! そのガイコツ艦もろとも、この俺の拳で叩き潰してやるッ!」

<キラvsジャンギャルorカザリーン>
キラ「ボアザン星人なんかに負けていられないんだ、僕たちはっ!」

<ムウvsジャンギャルorカザリーン>
ムウ「くそっ、いい加減に墜ちてくれよ! だいたいこの連中はどこから来てるっていうんだ」

<甲児vsジャンギャルorカザリーン>
甲児「やいボアザン星人! せこいこと考えたようだが、オレたちがいる限りお前らなんかに地球は渡さないぜ! 覚悟しやがれ!」

<勇vsジャンギャルorカザリーン>
勇「異星人め。地球を手に入れたってオルファンをなんとかしなきゃ意味がないってのにさ!」

<比瑪vsジャンギャルorカザリーン>
比瑪「このぉっ! あんたたちみたいな他所から来た人たちなんかに、負けてたまるもんですかっ! この星は私たちのものなんだからっ!」

<マサトvsジャンギャルorカザリーン>
美久「マサト君、ボアザン軍の母艦よ!」
マサト「わかってる。いくぞ美久。俺たちであれを撃沈するんだ」

<宗介vsジャンギャルorカザリーン>
宗介「敵の母艦か」
クルツ「おいソースケ、やれるのかよ」
宗介「問題ない。こちらウルズ7、敵母艦との交戦を開始する」

<ジャンギャル撃破>
※※既にカザリーン撃破の場合のセリフ※※
ジャンギャル「ええい、地球人どもめ! またしても、またしても奴らに勝てぬのか。くそぅ、次こそは、次こそは必ず貴様らの息の根を止めてくれるわ! 撤退せよ!」
※※まだカザリーン健在の場合のセリフ※※
ジャンギャル「ええい、地球人どもめ! またしても、またしても奴らに勝てぬのか。すまぬ、カザリーン。俺の方はこれ以上は無理のようだ。後は頼むぞ。くそぅ、撤退せよ!」
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

〔敵ユニット離脱〕

≪敵増援2出現後≫
<カザリーン撃破>

※※既にジャンギャル撃破の場合のセリフ※※
カザリーン「お、おのれここまでか・・・。撤退だ。撤退せよ!」
※※まだジャンギャル健在の場合のセリフ※※
カザリーン「バ、バカな・・・。すみませぬ、ジャンギャル殿。後は頼みます。撤退だ。撤退せよ!」
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

〔敵ユニット離脱〕

<ジャンギャル&カザリーン撃破・勝利条件達成>
サイ「ボアザン軍の撤退を確認」
ナタル「コン・バトラーとボルテスは」
ミリアリア「無事の様です。現在こちらへ向かっています」
マリュー「バトルジェットの落下点周辺を確認させて。脱出していればまだ生きている可能性があるわ」
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

〔カーソル、三浦半島を指定〕

アークエンジェル/ブリッジ
レイン「ごめんなさい。私ではどうにもできないわ」
めぐみ「そんな・・・」
豹馬「川上、おいしっかりしろ! このくらいの傷、どうってことないぜ。待ってろ、すぐ病院に連れていってやるぞ」
川上「い、いいって豹馬。お前の側で死ぬってのも、何かの縁かもしれねぇ。ふ・・・ふふ、今日は俺の勝ちだっただろ」
豹馬「ああ、今日は認めてやる。だから、死ぬな!」
川上「その言葉が聞けて・・・安心できるってもんだぜ・・・。俺も・・・この艦で・・・お前たちと、一緒に・・・」
豹馬「か・・・川上ぃぃぃぃーっ!!」

アークエンジェル/ブリッジ
フェステニア「ねぇ、あれ誰だったの?」
ちずる「豹馬の・・・幼なじみよ。私たちの新しい仲間になるはずだったの」
カガリ「あいつが?」
キラ「そんな・・・」
甲児「それでバトルジェットに乗ってたのか」
十三「ああ・・・川上、川上健二や。みんなもあいつの名前、覚えておいてやってくれや。でないと、悲しすぎるで・・・」

アークエンジェル/ブリッジ
〔モニターの開閉音〕
四谷「そうか・・・残念だ。まさかこんな形で彼を失うことになるとは」
ナタル「博士、悔やんでも仕方ありません」
マリュー「バジルール中尉」
ナタル「コン・バトラーとボルテスが無事であっただけでも、彼は十分な戦果をあげたのです。決して不名誉な死ではありません」
統夜(名誉の戦死と不名誉な戦死、それにいったいどれほどの違いがあるっていうんだ)
ナタル「それよりも問題は、ボアザン星人が超電磁を妨害する装置を手にしているという事実です。今回は無事であったとはいえ、この次もそうであるとは限りません。これでは今後あの2体の運用に支障が出ます」
浜口「うむ。超電磁をパワーアップしなくてはなるまい。ラミアス少佐、ボルテスチームおよびコン・バトラーチームの諸君を、ビッグファルコンへ寄越してくれたまえ」
四谷「浜口博士、何か方策があるのですかな」
浜口「まだ未完成だが、ウルトラマグコンというシステムがある。これの完成を急ぎ、組み込むしかあるまい」
マリュー「わかりました。では彼らにはビッグファルコンへ向かうよう指示いたします」
浜口「よろしく頼む。しばらくは戦線を離脱させざるを得ないが、川上くんの犠牲を無駄にしないためにも、必ずや成果をあげてみせよう」

????
ハイネル「なに、ド・ベルガン将軍だと?」
ジャンギャル「はっ。ハイネル様の補佐官としてやってきたと申しております」
ハイネル「余の補佐官? 余は皇帝陛下よりそのようなことは聞いておらぬ」
カザリーン「どういたしますか、ハイネル様」
ハイネル「・・・よし、通せ」

????
ベルガン「ハイネル様、ド・ベルガン、皇帝陛下のご命令によりただいま着任いたしました。しかしお出迎えも出していただけぬとは寂しいことで」
ジャンギャル「黙れ。貴公が勝手にやってきたのであろう」
ハイネル「待てジャンギャル。ベルガン、陛下のご命令というのはまことか」
ベルガン「もちろんでございます。聞けば両将軍は先日も地球の虫ケラどもに破れたばかりとか。またグラドス人どももいよいよ直接地球攻略にとりかかる様子。陛下は一向に進まぬ地球攻略にお怒りになり、ハイネル様の後押しをせよと私を送り込まれたのです」
ジャンギャル「貴公、ほざいたな」
ハイネル「やめい。何か策はあるのかベルガン」
ベルガン「はっ。超強化合金マキシンガルにて。これをもって新たに鎧獣士を生産し、地球人どもを倒してご覧にいれましょう」
ハイネル「鎧獣士とな」
ベルガン「いかにも」
ハイネル「・・・面白い。やってみせい」
ベルガン「はっ。ではさっそく作業に取りかかります」

????
ハイネル「・・・・」
ジャンギャル「ハイネル様、恐れながら申し上げます。ベルガン将軍が突然なんの前触れもなく地球へとやってきたのは、何か裏があるのではありますまいか」
ハイネル「ほう、申してみよ。その裏とは何か」
カザリーン「申し上げます。わたくしどもが考えまするに、もしやあのベルガン将軍、皇帝陛下に命じられてハイネル様を」
ハイネル「何と! 我がおじでもある皇帝陛下に対し何を申すか!」
カザリーン「ですが、ド・ズール将軍がハイネル様を亡き者にしようとしたのも、あるいは・・・」
ハイネル「やめい! 二度とそのようなことを申してみよ。両将軍といえど許さぬぞ!」

〔カーソル、ヨコスカを指定〕
ヨコスカ基地/アークエンジェル/ブリッジ
甲児「嘘だろ・・・」
マリュー「提督、それは事実なのですか!?」
〔モニターの開閉音〕
コウイチロウ「私も最初に聞いた時は耳を疑った。が、すべての状況がそれを裏づけておる。統合司令本部は、月がグラドス軍の手に落ちたと判断した」
ナタル「バカな・・・月が陥落・・・?」
ムウ「まいったな、こいつは」
コウイチロウ「チューリップ掃討作戦のために月軌道上に展開していた第8艦隊も壊滅したらしい。かろうじて逃れた者たちから、旗艦メネラオスも撃沈されたと報告が入っている」
マリュー「で、ではハルバートン提督は・・・」
コウイチロウ「残念だが・・・。そういえばアークエンジェルや“G”の試作プロジェクトは、彼が推進したものだったな」
マリュー「はい・・・」
ムウ「君がハルバートン提督の教え子だったって話は聞いたが・・・あまり気を落とすな」
マリュー「ええ・・・わかっているわ」
鉄也「提督、月へ行っていたはずのナデシコはどうなったんです。まさかとは思うが・・・」
コウイチロウ「安心したまえ。ナデシコは無事だ。コルベットくんが月での作戦に組み込んだらしいのだが、その途中でグラドス軍艦隊と遭遇。これを切り抜けて脱出したそうだ。まもなく地球へ降下してくるはずだ」
統夜「よかった、ナデシコは無事なんだ」
フェステニア「うん。あいつらがそうそうやられたりしないよ」
コウイチロウ「地上のチューリップはかなり数を減らしてきているとはいえ、これで地球圏の情勢は一層厳しくなるだろう。当分の間我々連合軍は防衛に専念せねばなるまい」
マリュー「では私たちは」
コウイチロウ「君たちは地上における敵の殲滅に全力を尽くしてもらいたい。大変な役目をおわせてしまうことになるが、君たちの存在があればこそ我々もグラドスやラダム、ザフトに対する防衛戦の構築に戦力を傾けることができる。頼んだぞ」
マリュー「・・・了解しました」

〔カーソル、連合軍施設へ移動〕
連合軍関連研究施設
カリーニン「いかがですか大佐殿。彼は」
テッサ「詳しい数値も移動中に見ましたけど、否定的な要素は見当たりませんね。本格的に検査するとなると身柄を確保する必要がありますが、それは無理でしょう?」
カリーニン「はい。軍の管理下に置かれていますので、面会がせいぜいといった所です。ですから確認のため大佐殿にご足労いただかなくてはなりませんでした」
テッサ「絶対とはいえませんが、たぶん彼はクロです。勘ですけど」
カリーニン「やはり」
テッサ「もしそうだとしたら、彼のためのラムダ・ドライバ搭載兵器がどこかに存在するはずです」
カリーニン「全力で確認に当たらせていますが、いまだそれらしきものの存在はつかめていません。恐らく仲間とその装備もこの地域内に存在すると推測されるのですが」
テッサ「ここの警備体制は・・・」
〔爆発音〕
〔画面、フラッシュ〕
〔画面、振動〕

カリーニン「大佐殿!」
テッサ「アームスレイブ!? 遅かった。やっぱり彼を取り戻しに来たのね! 少佐、早く彼を」
カリーニン「大佐殿、我々は部外者です。この場はやり過ごし、敵の・・・」
〔武器の発射音〕
〔画面、フラッシュ〕
〔武器の発射音〕
〔画面、フラッシュ〕

テッサ「きゃあっ!?」
カリーニン「伏せてください、大佐殿!」
〔爆発音〕
〔画面、フラッシュ〕
〔画面、振動〕

〔カーソル、連合軍施設を指定〕

連合軍関連研究施設
セイナ「タクマがいないですって? あれを動かすためには絶対にタクマが必要なの。探しなさい。まだ生きている警備兵はすべて始末して」
カリーニン「う・・・」
傭兵「セイナ、こいつ血だらけだがまだ生きてるぜ。警備兵にも研究員にも見えないが、撃っとくか?」
カリーニン(大佐殿は・・・脱出されたか。間一髪だったな)
セイナ(この男・・・)「あなた、何者?」
カリーニン「お前の・・・敵だ」
【シナリオエンドデモ終了】


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