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No.34
真実の侵略者


サブタイトル
「真実の侵略者」


【シナリオデモ1開始】
〔カーソル、ヨコスカを指定〕

アークエンジェル/ブリッジ
マリュー「クリムゾン島の調査、ですか」
〔モニターの開閉音〕
コウイチロウ「うむ、かつてクリムゾン財閥が所有しておった太平洋の島に、活動休止中のチューリップがある。今はバリアで封印されておるがね。そこを偵察してもらいたい」
ムウ「そこに何か問題が?」
コウイチロウ「今のところ、特に問題があるという報告は無いな」
ナタル「・・・提督、失礼ですが、作戦の意味がわかりかねます。何の問題もないのなら、我々が行かずとも」
コウイチロウ「そう固く考えんでもよろしい。まあ、Dr.ヘル、デビルガンダム、鉄甲龍と、諸君らの働きで火急の危機が排除できた。それを思えば、今回の任務は役不足かもしれんが・・・」
ナタル「い、いえ、決してそのようなことは。任務とあらば常に全力で当たります」
コウイチロウ「うむ、それを聞いて安心した。報告は後からでかまわんから、ついでに上陸でもして英気を養いたまえ」
ナタル「いや、それは・・・」
コウイチロウ「誰も文句を言う奴はおらんよ。では頼んだぞ。ユリカ、しっかりな」
ユリカ「はい、お父様!」
マリュー「言葉通りに受け取って、いいのかしらね」
ユリカ「はい! 決まってるじゃないですか! 英気を養っちゃいましょう!」
ムウ「いいんじゃないかい? せっかくの好意だ」
ナタル「しかし、フラガ少佐・・・」
ムウ「ナデシコは火星行き、俺達はヘリオポリス以来、休養らしい休養を取ってないしな。ここ最近、でかい敵と立て続けにやりあった事だし、みんなそろそろ参ってるだろ。こういう機会を逃しちゃいかんよ」
プロスペクター「そうですなあ。我々ネルガルといたしましても、雇用主としての福利厚生義務を、少々ないがしろにしている状態は、いかがなものかと」
ナタル「それは非常時には当然の事です」
ムウ「だが、もらった命令を突っ返すわけにはいかないだろ?」
マリュー「バジルール中尉、今回はミスマル提督の好意に甘えることにしましょう。休養も仕事の内よ」
ナタル「・・・わかりました。ですが艦長」
マリュー「はいはい、言わなくてもわかってるわよ。艦長の私は、お留守番ね」
ムウ「俺も残ろう。護衛機の一つも無いってのはさすがにまずいだろうからな」
マリュー「あら、いいの?」
ムウ「かまわんさ、若い奴らに譲るよ」
ユリカ「ええーっ!? 艦長って、留守番しなきゃいけないんですかー!?」
ナタル「ミスマル艦長・・・」
プロスペクター「あ、いやその、ナデシコでは私が艦長代理として留守番あい勤めますので、どうかご心配なく。護衛機に関しましては、公正な人選の上、後ほどお知らせいたします、はい」
マリュー「ふふ、わかりました。そちらにお任せします」

アークエンジェル/食堂
〔モニターの開閉音〕
ムウ「以上の経緯で上陸許可が降りた! 各人十分に英気を養って、ついでに生きてることの有り難さって奴をしっかり思い出してこい! 以上だ!」
カズイ「やった、上陸だって! しかも海だよ、最高じゃないか!」
トール「ああ、楽しみだな」
ミリアリア「カズイ、こんな時は元気よね。あんまりはしゃいでると、サメに襲われちゃうわよ?」
カズイ「サ、サメ? 嫌だな、脅かすなよ」
ミリアリア「あら、地球の海ってサメが出るのよ。知らなかった?」
カズイ「そ、そんな・・・」
トール「おいおい、冗談に決まってるだろ」
カズイ「そ、そうだよね。あー、早く着かないかな!」

ナデシコ/食堂
〔モニターの開閉音〕
ユリカ「というわけで上陸許可が下りちゃいまいした! 雨天決行、おやつは300円まで! なお、バナナとリンゴはおやつに入りません!」
ヒカル「えーっ、無人島でリゾート? いいじゃんいいじゃん!」
メグミ「水着おろさなくっちゃね!」
メルア「艦長、質問があります! バナナロールやアップルパイも、おやつに入りませんか!?」
ユリカ「へ?」
統夜「おいメルア、お前、何言い出すんだ?」
メルア「だって、300円までだって・・・」
ユリカ「認めます! メルアちゃん、安心して! アップルパイとバナナロールはおやつに含まれません!」
メルア「あ、ありがとうございます、ミスマル艦長!」
ルリ「・・・バカ」
ミナト「あらルリルリ、嬉しくない?」
ルリ「いえ。海、初めてですから・・・少し楽しみです」

〔カーソル、太平洋を指定〕

アークエンジェル/通路
フレイ「キラ? どこよキラ?」
サイ「!」
フレイ「キラ? どこなの? あ・・・」
サイ「や、やあ」
フレイ「・・・・・・」
サイ「あ、こっちには・・・キラいなかったけど」
フレイ「・・・そう」
サイ「フレイ・・・」

アークエンジェル/一室
〔扉の開閉音〕
フレイ「キラ! こんな所にいたの?」
キラ「フレイ」
フレイ「・・・今日はあの子、いないんだ」
キラ「あの子って?」
フレイ「カガリよ」
キラ「ああ。オーブに行ってるってさ」
フレイ「ふうん。ね、キラ。上陸するんでしょ? 一緒に行きましょ」
キラ「・・・うん」
フレイ「どうしたのよ?」
キラ「ごめん、ちょっと疲れてるみたいなんだ。みんなと先に行っててくれないか?」
フレイ「え、・・・何よそれ。そんなに疲れてるの?」
キラ「ごめん。後から行くから」
フレイ「そう・・・。わかったわ。先に行ってる」
キラ「・・・・・・」
フレイ「ねえ。キラ?」
キラ「何?」
フレイ「・・・いいえ、何でもない。それじゃ」
〔扉の開閉音〕

ナデシコ/通路
シモーヌ「グラドス星でも海水浴ってするの?」
エイジ「ああ、もちろん。子供の頃は、よく家族で海に行ったよ」
シモーヌ「へえ。でも、地球の海で泳ぐのは初めてよね。きっと気に入るわ」
アーサー「こ、この女性が・・・?」
アキト「そうなんだ。二人は愛し合いながら戦わなきゃいけないんだ!」
アーサー「くうっ、泣けるなあ」
シモーヌ「・・・? この声、アーサー?」
アキト「でしょ! わかってくれますか!?」
アーサー「わかる、わかるよ!」
エイジ「テンカワ君の声もするな」
シモーヌ「何やってるのかしら。ちょっとアーサー、開けるわよ!」
〔扉の開閉音〕
アーサー「シ、シモーヌ? びっくりしたな」
アキト「あ、どうも。おじゃましてます」
シモーヌ「あきれた。もうすぐ海に着くのに、男2人でアニメ鑑賞?」
エイジ「それって、いつも言ってるゲキ・ガンガーだね」
アーサー「そうなんだ。一回見せてもらうって約束してたんだけど、面白くって」
シモーヌ「ふうん」
アーサー「ほら、この女の人! アクアマリンって言うんだけどさ」
アキト「敵の女戦士が、主人公と知らずに恋に落ちてしまうって話なんです。俺、昔からこの回が大好きで」
シモーヌ「はあ・・・」
アーサー「女戦士アクアマリン。その素顔は、料理の上手い家庭的な人っていうのがいいよなぁ」
アキト「そう、そこなんです! わかってもらえて嬉しいっすよ!」
シモーヌ「そ、そうなの。それじゃ、私達もう行くわ。ごめんなさい、おじゃましちゃったみたいで」
〔扉の開閉音〕
エイジ「楽しそうだね」
シモーヌ「え? そ・・・そうね。まあ、本人達が楽しければいいのよね、きっと」

ナデシコ/通路
〔モニターの開閉音〕
宗介「・・・というわけで俺は行けなくなった。すまない」
かなめ「そう。まあ、仕事じゃしょうがないわよね。せいぜい任務に励みなさい、テッサと2人で」
宗介「まて千鳥。この件に大佐殿は」
かなめ「うっさい」

ナデシコ/通路
かなめ「はあ・・・せっかくおニューの水着、おろしたのにな・・・」
レビン「は~い、かなめちゃん」
かなめ「あ、レビンさん」
レビン「素敵な白じゃな~い? とってもかわいいわ~」
かなめ「あ、ども・・・ありがとうございます」
レビン「ソースケちゃんがいなくって、残念ね」
かなめ「い、いやっ別に! あ、あいつに見せようとか、そんなの関係ないですから!」
レビン「無理しない無理しない。アタシもねえ、せっかく必殺の水着姿で悩殺してやろうと思ったのに、Dボウイの奴ったら出てこないんだもの。お互い、いけずな男に惚れると大変よね~」
かなめ「ひ、必殺の水着、ですか。それはまた何と言っていいか・・・」
本田「こらレビン! てめぇこんな所で何油売ってやがる! 例の奴の仕上げが終わってないだろうが!」
レビン「お、おやっさん!? もう、そんなの殺生よ。こんな時くらい、ちょっとはバカンスさせてくれたっていいじゃない」
本田「馬鹿野郎! チーフでさえあれにかかりっきりだっていうのに、てめぇだけ遊ばせてやれるかってんだ。おら、さっさと来やがれ!」
レビン「いたた、わかった、わかったわよぅ。それじゃかなめちゃん、またね!」

〔カーソル、ハワイ諸島沖へ移動〕
クリムゾン島/ビーチ
ヒカル「パラソル班、海辺に突撃~!」
ちずる「了解! 豹馬、先に行ってるわよ!」
豹馬「海はいい・・・」
忍「ああ。海はいいな・・・」
甲児「・・・俺は今、生きててよかったと心から思ってるぜ。戦いを生き延びて得た、これが人生の喜びって奴か・・・。さやかさん、ちずるさん、カティアさん、ミナトさん、めぐみさん、カナンさん、イネス先生、それから・・・」
シロー「アニキ! 早く俺達も行こうぜ!」
甲児「何でえ、シローか。お前は先に行ってろ。戦う男の休息を邪魔するんじゃねえ」
十三「せや。坊主にもいつかはわかる日が来るさかいな」
シロー「何言ってんだよアニキ。ロールさんとローリィさんがあっちにいたけど、遊びに行こうよ?」
甲児「ロールさんとローリィさん!? バカ野郎、それを早く言え! 行くぞシロー!」
雅人「え、どこどこ!? 俺も行く!」
忍「てめぇらだけ行かせるか! どこだあ!」
フェステニア「よーし、アタシ達も行くよっ! 発進!」
メルア「行きま~す!」
カティア「二人とも、そんなに走ると転んじゃうわよ」
フェステニア「大丈夫だって。アタシはそんなにトロくないよ・・・っと、けっこう波が・・・」
メルア「きゃああっ!」
フェステニア「ちょ、ちょっとバカっ! うわっ!」
〔画面、振動〕
カティア「テニア、メルア!?」
統夜「言ってるそばからこれだ。ほら、大丈夫か?」
メルア「うえ~、しょっぱいです~」
フェステニア「水が目に入った! 痛い~」
統夜「当たり前だろ、海水なんだから」
フェステニア「知らないよそんなの・・・何笑ってんの統夜? このおっ、統夜もこうしてやる!」
統夜「うわっ、何するんだ!? ぶわっ! や、やめろって!」
フェステニア「メルアもやっちゃいな! てえい!」
メルア「了解です! え~い!」
統夜「よ、よせってのに! うわっぷ! くそっ、カティア! 応戦しろ!」
カティア「え・・・? はっ、はい!」

〔カーソル、ハワイ諸島沖を指定〕
クリムゾン島/ビーチ
ドモン「野外での戦闘訓練には格好の場所だ。アルゴ、ジョルジュ、悪いが付き合ってくれ」
アルゴ「よかろう」
ジョルジュ「わかりました。ですが、よろしいのですか、彼女のことは?」
ドモン「ん? 何のことだ?」
レイン「ドモーン! どこに行くの?」
ドモン「レ、レイン!? その格好は」
レイン「どうドモン?」
ジョルジュ「何と美しい」
レイン「ありがとうジョルジュ」
ドモン「ど、どうって・・・べ、別に感想など無い!」
ジョルジュ「・・・ふっ」
アルゴ「やれやれだ」
レイン「・・・もう。それでドモン、どこへ行く気なの?」
ドモン「決まっている、修行だ。お前は気にせずに、休んでいるといい」
レイン「こんな時まで? わかったわ、それなら私も一緒に行きます」
ドモン「一緒にって、その格好でか? ついて来るのなら、何か着てこい! そ、その格好では森の中を移動できん」
レイン「わかったわよ、ちょっと待ってて・・・ドモンのばか!」
ドモン「バカだと? おい、レイン・・・へ、変な奴だ。俺は何かおかしな事を言ったか?」
ジョルジュ「・・・さて。ただ個人的には、彼女に同情を禁じ得ませんね」

〔カーソル、ハワイ諸島沖を指定〕
クリムゾン島/ビーチ
シモーヌ「エイジー、どこー?」
ロアン「シモーヌ」
デビッド「ヒューッ、すげえ水着だな。サンオイルなら、俺が塗ってやるぜ?」
シモーヌ「おあいにく様。そんな下心丸出しの人に、お願いするわけないでしょ。エイジはどこ?」
デビッド「あらら」
アーサー「エイジなら・・・ほら、あそこで・・・」
シモーヌ「え・・・ちょ、ちょっとエイジ!? あなたたち、何やってるの?」
ヒカル「エイジさんを埋めてあげてまーす」
ミリー「首だけエイジさんでーす」
イズミ「首だけ・・・あたしはあなたに首ったけ・・・ふ、ふふふふふ・・・」
エイジ「や、やあシモーヌ」
シモーヌ「ハ、ハーイ、エイジ・・・」(か、かわいい・・・)
エイジ「あの・・・もう出てもいいですか? 皆が来たから、そろそろ・・・」
ヒカル「あーっ、動いちゃだめだってば!」
ミリー「お山が崩れちゃいます~」
アンナ「ごめんエイジ。もうちょっとだけ。ね?」
デビッド「エイジ、不憫な奴・・・やっとたどり着いた地球で、更にこんな試練に見舞われようとは・・・。くっ、くくっ、ぷくくくく・・・すまんエイジ、俺にはどうすることもできん・・・」
エイジ「そ、そんな・・・」
イズミ「ほーら、高い高い」
ヒカル「旗立てちゃいましょー」

〔カーソル、ハワイ諸島沖を指定〕
クリムゾン島/ビーチ
豹馬「いくぜ、そりゃあっ!」
〔衝撃音〕
アカツキ「なんの、とうっ!」
〔衝撃音〕
雅人「ナイス! やるじゃない」
〔衝撃音〕
アカツキ「ふっ、見たかね諸君、この僕の華麗なる回転レシーブを」
沙羅「バカ、ロン毛! ポーズ付けてる暇があったら、さっさと戻りな!」
めぐみ「チャンスよ! ちずるさん、よくって!?」
ちずる「ええ、めぐみさん!」
めぐみ「Xアターック!!」
アカツキ「何~~~!?」
〔衝撃音〕
〔画面、振動〕

アカツキ「ふっ・・・み、見事だ・・・がくっ」
ロペット「ポイント18-21、セット超電磁組。ナオ、アカツキ・ナガレ選手ハKOニヨリ、リタイアデス」
ちずる「きゃーっ、やったやった!」
めぐみ「決まったわね、ちずるさん!」
豹馬「おい・・・」
十三「ああ・・・。何やすごい物を見たような気がするで・・・」

〔カーソル、ハワイ諸島沖を指定〕
クリムゾン島/ビーチ
サイ・サイシー「みんなー、メシの用意ができたよー!」
フェステニア「やった! もう、お腹すいて倒れちゃいそうだよ」
カティア「もうテニア、はしたないわよ?」
大次郎「おほうっ! こいつは凄か!」
フェステニア「すごいすごいすごい! こ、これ・・・何て料理? 食べていいの? ・・・ぜ、全部?」
チボデー「さあ、好きなだけ食ってくれ。野外料理と言やあ、バーベキューと相場が決まってるさ」
サイ・サイシー「ただのバーべキューじゃないぜ。オイラの取っておき、秘伝のスパイスを使ってるからね。他じゃ絶対に食えないよ」
比瑪「それじゃ、遠慮なく」
アカリ「いただきまーす」
クマゾー「まーす!」
さやか「甲児君、私も手伝ったのよ。はい、どうぞ」
甲児「おっ、サンキュー。うめえ! うめえよさやかさん、こいつは絶品だぜ。さやかさん、今日の君は、とても素敵だ・・・」
さやか「え・・・? や、やだ、甲児君たら・・・」
ボス「何!? やい兜、手前どさくさに紛れて何言ってやがる! 俺様にもそれをよこせ!」
ムチャ「ボス~」
ヌケ「よしましょうよ、ボス~。いっそ悲しいっすよ~」
豹馬「マサトの奴、来れなくてかわいそうだな。気分転換になっただろうによ」
ちずる「美久さんもね」
大作「しょうがなかと。早うゼオライマーば修繕せんと」
フェステニア「統夜! うまい! うまいよこれ!」
統夜「わかった、わかったからもうちょっと落ち着いて食えよ」
ユリカ「アキトー! アキトのために、スペシャルメニュー作ったの! 食べて食べて~って、あれ? アキトは?」
ルリ「逃げちゃったみたい」
ユリカ「へ? 何で?」
ウリバタケ「さあな。森の方に走ってったよ。追いかけるんなら、早いとこ行きな」
十三「まっ、テンカワの奴、前回のアレで3日間メディカルルームから出られへんかったさかいな。びびりよるのも、無理ないけど・・・艦長はん?」
一平「とっくにいねえよ」
シロー「懲りないねえ、あの艦長さん」
アカツキ「幸福と不幸は、あたかもあざなえる縄のごとし。されど、他人の不幸は蜜の味・・・ってね」
ジュン「・・・うらやましい・・・」

〔カーソル、ハワイ諸島沖を指定〕
クリムゾン島/森
アキト「はあ、はあ、はあ・・・。ったく冗談じゃない。いくらユリカに悪気が無くたって・・・あれをもう一度食べれば、俺は確実に死ぬ・・・! いやだあっ、そんな死に方は!!」
???(アクア)「きゃっ!」
アキト「あ、す、すいません! ひ、人が居るなんて思わなくて」
???(アクア)「い、いえ。あの、どうなさったんですか? 顔色が悪いですわ」
アキト「ちょっと追われてまして・・・い、いや、何でもないっす。・・・あの、君は?」
???(アクア)「わたしは、アクア・・・アクアよ」
アキト「ア・・・アクアマリン?」

アークエンジェル/ブリッジ
マリュー「こちらアークエンジェル。様子はどう?」
〔モニターの開閉音〕
リョーコ「バリアのエネルギー反応良好、異常作動の兆候も認められず。上から見た限りじゃ、まったく異常無しってやつだね」
ナタル「念のため、降下して調べる必要がある。頼めるか」
リョーコ「へいへい、了解」
マリュー「悪いわね、貧乏くじ引かせて」
リョーコ「いいよ、ただ留守番してんのも退屈だしさ。ちょっとバカンスには気が乗らなかったんだ」
ムウ「何かあったのかい?」
リョーコ「別に。あたしはうちの艦長みたいに、立ち直りが早くないってだけさ」
ムウ「彼女は特別のような気がするがなあ」
マリュー「もしかして、自分に戦闘技術しか取り柄がない、なんて思ってない?」
リョーコ「な・・・! 何だよそりゃ。関係ないって」
マリュー「ごめんなさい。でも、あなたとても魅力的なのに、余計な心配してるんじゃないかと思って」
リョーコ「か、勝手なこと言うな! あたしは・・・ん?」
マリュー「どうかした?」
リョーコ「人影が見えた。降りて調べてみる。通信、切るぜ」
マリュー「気を付けて」
ナタル「艦長。通信中の私的会話は、控えてください」
マリュー「そうね、ごめんなさい」
ムウ「艦上の人生相談ってやつかい?」
マリュー「・・・若い頃って、色々あるのよね」
ムウ「おいおい、やけに達観したことを言うじゃない。君だってまだ20代だろ?」
マリュー「女性に歳の話を振らないでください、少佐。それって・・・」
ムウ「わかった、すまん」
〔モニターの開閉音〕
ナタル「艦長、ダナンのカリーニン少佐から通信です。至急にと」
マリュー「ダナンから?」

〔カーソル、太平洋を指定〕
クリムゾン島/ビーチ
〔モニターの開閉音〕
マリュー「こちらアークエンジェル。地上班、応答せよ」
エリナ「うぐ・・・ち、ちょっとお水ちょうだい。は、はい、こちら地上班」
マリュー「楽しんでるところごめんなさい。ミスマル艦長をお願いできるかしら」
エリナ「え、えーっと、うちの艦長は、その・・・少々野暮用で席を外してまして・・・」
マリュー「そうですか。実はたった今、ダナンのカリーニン少佐から連絡が入りました」
エリナ「ダナンから・・・? 何か問題が?」
マリュー「いえ、そうじゃないわ。なんでも今から、そちらでAS同士の模擬戦闘をやるから、了承しておいて欲しい、ですって」
エリナ「模擬戦闘?」
ミリアリア「こんな時にやらなくてもいいのに」
サイ「事情は説明してもらったんですか?」
マリュー「それがねえ・・・よくわからなくて・・・」
トール「何ですかそれ」
ムウ「ああ、向こうさんが言うには、お前らも観戦して、できれば助言の一つでもしてやって欲しいってことだ。対戦者の一人はマオ曹長だが、もう一人は、あのテスタロッサ大佐なんだと」
かなめ「テッサぁ!? ちょ、ちょっとフラガ少佐、何でテッサがASで模擬戦なんかやるんですか!?」
トール「彼女、素人だろ?」
ミリアリア「少なくとも、戦闘の経験は無いはずよね」
サイ「大佐ってことだから・・・ASぐらい操縦できるんじゃない・・・」
かなめ「フラガ少佐、説明してください! あ、そうだ宗介! やっぱりあいつが関わってるんだわ。ったく、ロクな事しないんだから! 少佐、そうですよね!?」
ムウ「おいおい、そんな事まで俺が知るか! とにかく、そういう事だ。観戦するなり応援するなり賭けをするなり好きにしろ! 以上だ!」
かなめ「あ、フラガ少佐! ・・・もう・・・」
〔ハッチの開閉音〕
甲児「お、あれか!?」
【シナリオデモ1終了】

【戦闘マップ1開始】

〔味方ユニット出現〕
マオ「来たわね。て~っきり、怖くなって逃げたと思ってたわ」
テッサ「ごめんなさい。お腹が空いたから、お昼ご飯食べてきました」
マオ「・・・い、言うじゃない。ま、どうせ結果は見えてるんだけど! サクっと決着をつけて、裸でナデシコ一周させてあげるわ! それともお子ちゃまだからって事で、下着姿で勘弁してあげようかしら!?」
テッサ「よけいなお世話です! あなたこそ、裸でアークエンジェル一周させてあげます!」
クルツ「あ~あ~、姐さんもおとなげないぜ。何意地になってやがるんだか」
ボン太くん「ふもふも」
クルツ「え~なになに? 『肯定だ。それに大佐殿もな』だって? ま、わからんでもないがね。姐さんは、大佐にコンプレックス感じてるのさ。自分にない物を持っている存在は、どうしても気になるもんだ」
ボン太くん「・・・ふも、ふももっふも」
クルツ「『・・・大佐殿も、全く同じ事を言っておられた。マオが羨ましいとな。だからと言って、こんな事をするのは感心しないが』だって? そうだな、なるようになるさ。そう言って、実はお前さんも、大佐が簡単に負けるとは思ってないだろ?」
ボン太くん「・・・ふも」
クルツ「『・・・肯定だ』かよ。ところで、聞いていいか? オレは何の因果で、こんな着ぐるみと真顔で会話しなきゃならねえんだ?」
ボン太くん「ふももっふ。ふも」
クルツ「『ヴォイスチェンジャー会話システムは、正常に作動している。問題ない』だって? あのな。オレはこいつがどういう冗談なのか聞いているんだ」
ボン太くん「ふもも、ふもっふ」
クルツ「『千鳥が何故か不機嫌だ。大佐殿といるを知られるのは得策でないと判断し、これのテストをかねて装備した』だと・・・苦労してるねえ、お前も」
ボン太くん「ふも」
クルツ「『肯定だ』か。やれやれ」
豹馬「おいおいおい、裸で艦内一周だ? すげえ事言い合ってないか?」
ちずる「・・・豹馬?」
豹馬「な、何だよ。俺は別に、やましいことなんか考えてねえぞ」
アカツキ「若いからねえ」
ウリバタケ「うんうん。それが若さよ」
ルリ「・・・フケツ」
豹馬「だから俺はっ!」
アルゴ「・・・面白そうな事になっているな」
サイ・サイシー「あ、アルゴのおっさんにドモンの兄貴。トレーニング終わったのかい」
ドモン「ああ。いいところに戻ってきたようだな。こいつは見物だ」
チボデー「そうかあ? 言っちゃあ何だが、勝負は決まってるようなもんじゃねえか?」
レイン「そうとも限らないわよ。確かに、正面からぶつかり合ったんじゃ、とても勝てる相手じゃないけれど」
亮「それが計算できないようなら、ミスリルの指揮官など務まらん」
ルリ「戦略と戦術、それと戦闘スキルは全くの別物。ま、時の運とも言いますし」
一平「なるほど、天才戦略家が戦闘のプロ相手にどう戦うか。そこが見所って訳だ」
甲児「こりゃ面白え。よし、俺はテッサちゃんを応援するぜ!」
雅人「俺も! 忍は?」
忍「勝つための小細工は好きじゃねえ。俺はマオ曹長だな」
エリナ「一応言っとくけど、乗組員同士の賭事・賭博・トトカルチョの類は艦内風紀条例違反! 発覚した場合は減給等の処罰がなされます! ・・・ところでドモン君、うちの艦長見かけなかった?」
ドモン「いや、知らん。そう言えば、テンカワが誰か知らない女と森の奥に行くのを見たが」
エリナ「アキト君?」
ドモン「ああ。一応、ジョルジュが様子を見に行ってる。おそらく心配あるまい」
エリナ「・・・そう・・・」
雅人「テッサちゃーん!」
フェステニア「2人ともがんばれー!」
マオ「おーおー、アタシすっかり悪役じゃん。みんなの期待を裏切って悪いけど! 一方的にギタギタにして泣かせてやるわ! ソースケ! とっとと始めなさい!」
テッサ「そうはいきません! 泣かせられる物なら泣かせてみせなさい!」
クルツ「あれじゃ悪役にもされるわな。おい宗介、始めようぜ」
ボン太くん「ふも。ふもっふ、ふも、ふもふも、ふも?」
マオ「あぁ!? 何だって!?」
クルツ「通訳するとだな! 『ああ。マオ、大佐殿。双方、ペイント弾を直撃させるか、もしくは片方の戦闘能力の喪失、又は戦闘続行の意志の放棄でゲームオーバーだ。時間制限はない。いいですね?』って言ってるぜ!」
テッサ「いつでも!」
マオ「上等!」
ボン太くん「ふも・・・ふもっふ」
クルツ「『では・・・戦闘開始』だとよ!」
かなめ「テッサ・・・大丈夫・・・?」
【戦闘マップ1終了】

【シナリオデモ2開始】

アクア邸
アクア「はい、召し上がれ」
アキト「それじゃ、遠慮なく・・・うん、うまい! うまいよ!」
アクア「よかったあ!」
アキト「アクア・・・君のご両親は? 一人で、ここに暮らしてるの?」
アクア「私の両親は、死んだわ・・・。私、両親が死んでから、ここにずっと一人で居た。天涯孤独なの」
アキト「そ、そっか・・・ごめん・・・」
アクア「ううん、いいの。だって、こうしてアキトが来てくれたんだもの。アキトは私の王子様よ」
アキト「アクア・・・」
アクア「ずっと、ずっと夢だったの。愛する人と二人で、戦火の中で抱き合ったまま、美しく死んでいく・・・ああっ何てロマンチック!」
アキト「え? 美しく・・・何だって?」
アクア「一緒に死にましょう、アキト!」
アキト「な、ちょ、ちょっと待・・・あ、あれ? な、何なんだよ!?」
アクア「うふふ・・・お料理に混ぜたしびれ薬が、効いてきたみたいね」
アキト「マ、マジかよ! おい、ちょっとアクア!」
アクア「私のこの胸のブローチを押せば、二人は天に召されるの。ああ、私ってば悲劇のヒロイン! 何て美しいの!? うふふ・・・死んでくれるわね、アキト?」
アキト「何で俺ばっかりこんな目に合うんだ!」
アクア「さあ、アキト・・・」
アキト「嫌だ! 助けてくれ~!!」
ジョルジュ「そこまでにしてもらいましょう、マドモアゼル」
アクア「誰!?」
アキト「ジョ、ジョルジュさん!?」
アクア「まあ、あなたは・・・」
ジョルジュ「その青年は我々の大切な仲間でしてね。申し訳ないが、死なせるわけにはまいりません」
アキト「ジョルジュさん、助かった・・・」
アクア「あなたは・・・王子様!?」
アキト「へ?」
アクア「ああっどうしましょう。運命とはかくも残酷な物かしら? 死を目前にして、愛する王子様がもう一人・・・」
ジョルジュ「・・・・・・」
アクア「例え私の心が二つに引き裂かれても! 自分を偽ることなど到底できない・・・ああ、私どうすればいいの!? この世で許されない愛なら、いっそ三人で・・・」
ユリカ「ちょっと待ってください、そこの変な人!」
アクア「・・・誰よあなた」
アキト「ユ、ユリカ!?」
ユリカ「ナデシコ艦長の、ミスマル・ユリカと申します! それより! アキトから離れてくださいっ!」
ジョルジュ「・・・私としたことが、つい我を無くしてしまいました。さあ、マドモアゼル、大人しく彼をお返しください。そうすれば、何も危害は加えません」
アクア「そんな・・・」
〔爆発音〕
リョーコ「てめえアキト! そこで何してやがる!?」
ユリカ「エステバリス・・・リョーコちゃん!?」
アキト「リ、リョーコちゃんまで・・・」
リョーコ「おいそこの女! 今すぐアキトから離れやがれ! さもねえと・・・」
アクア「・・・こ・・・こんなのって・・・」
アキト「ア、アクア?」
アクア「こんなのって・・・! 全っ然! 美しくないわ~っ! ぶちこわしよっ! もういいから、全員死んじゃえ~!!」
ジョルジュ「! いけない!」
アキト「う、うわあああっ!」
〔システムの作動音〕
ユリカ「チューリップが、作動した!?」
リョーコ「てめえ、何しやがった!?」
アクア「ほほほほほっ! よくも邪魔してくれたわね! 私の美しくもロマンチックな世界を台無しにしてくれた報いよ! 全員死んじゃいなさい!」
リョーコ「なめんじゃねえええ!」
〔機関銃の銃声〕
ユリカ「そうですリョーコさん! やっちゃってください!」
リョーコ「うおらあ!」
〔爆発音〕
ユリカ「やったあ!」
ジョルジュ「・・・お見事です」
アクア「ふっ、一匹仕留めたからって、安心していいのかしら? 悪いけど、一度解除したバリアは、もう作動させることはできないんだから!」
リョーコ「何ぃ!?」
アキト「ア、アクア・・・」
ジョルジュ「たしかに、少々まずい事態ですね。マドモアゼル・リョーコ、本隊の方々に連絡を。私は艦長とテンカワ君をお連れします」
リョーコ「了解! そこの女! てめえ後で落とし前付けてやるから、待ってやがれ!」
ジョルジュ「さあ、行きますよ!」
ユリカ「行こう、アキト!」
アキト「う、うん・・・」
アクア「・・・何よ。バカみたい・・・」
【シナリオデモ2終了】

【戦闘マップ2開始】

〔戦闘マップ1から継続〕
〔テッサの周囲に爆発〕

テッサ「きゃああっ!」
マオ「今のは!?」
ボン太くん「ふもふも。ふもふも」
クルツ「え~なになに? 『直撃ではない。周囲の木に当たった』って言ってるぜ」
マオ「あーっ、もう! 実弾だったら、木なんて一緒に吹っ飛んでるわよ!」
ボン太くん「ふもふも、ふももふも。ふも」
クルツ「『だが、これは実弾ではない、ペイント弾だ。直撃させるまで勝負は続行される。それより油断していていいのか』だとよ」
テッサ「えーい!」
〔マオの隣の地点に爆発〕
マオ「つっ!」
ボン太くん「ふもふも。ふもも、ふもっふ」
クルツ「『これも直撃ではない。良かったな、実弾なら破片で無事にはすまなかったところだ』だってよ姐さん!」
マオ「たく、着ぐるみの分際で、あっからさまにえこひいきしてくれちゃってさ! わかったわよ、要は直撃させればいいんでしょ? なら!」
〔マオ、テッサへ隣接〕
〔テッサ、後退〕

テッサ「はぁっ、はぁっ、はぁっ、・・・転んじゃだめ・・・今転ぶわけにはいかない・・・。怖い。これが戦場なの・・・? これがみんな実弾だったら・・・メリッサはいつもこんな所で・・・」
忍「へぇ、ずいぶん粘るじゃねえか」
亮「森の中にまぎれたのは悪くない。だが、機動力では元々、マオ曹長が格段に上だ。接近されたらそれまで・・・ここからどうする?」
かなめ「テッサ・・・」
ボン太くん「ふも、ふもっふ。ふもふも。ふももふも」
クルツ「『大佐殿、移動スピードが落ちています。そのままでは追いつかれる。落ち着いて対処してください』って言ってますよテッサちゃん!」
テッサ「だ、だめ・・・。だめです、もう。これ以上は・・・」
ボン太くん「ふも、ふもっふ。ふもふも。ふもも」
クルツ「『大佐殿、大丈夫です。大佐殿ならできる。俺が保証します』だってよ」
テッサ「サガラさん・・・は・・・はいっ!!」
マオ「もう遅いっ!」
〔マオ、テッサへ隣接〕
〔画面、フラッシュ〕

マオ「閃光弾・・・トラップ!? しまった!」
テッサ「今!」
マオ「くっ、やるじゃない、見直したわよ! でも、ただじゃやられな・・・え?」
〔レーダー反応〕
クルツ「ん? おい、どうした?」
テッサ「何・・・? 何なの!? サ、サガラさん、センサーに敵が!?」
ボン太くん「ふも、ふもふも」
クルツ「『ウルズ2、状況を報告しろ』って姐さん!」
マオ「熱源反応、10時より多数飛来! 識別・・・木星トカゲの無人機だわ。ソースケ、大佐を!」
ボン太くん「ふも、ふもふも。ふももふも、ふも」
クルツ「『了解した、直ちに合流する。クルツ、援護しろ』だって?」「へいへい・・・」
〔クルツ&ボン太くん、テッサへ隣接〕
〔敵ユニット出現〕

テッサ「メリッサ!」
マオ「安心して、すぐに迎えが来るわ。それまではあたしが守ってあげる」
テッサ「メリッサ、私・・・ごめんなさい・・・」
マオ「いいのよ、あたしこそ色々とひどいこと言ってごめん。こんな事、これっきりにしましょうね」
テッサ「・・・うん・・・」
エイジ「木連軍!?」
健一「みんな、急いで艦に戻るんだ!」
〔モニターの開閉音〕
マリュー「地上班、応答せよ!」
エリナ「こちら地上班。いったい何が起こってるんですか?」
マリュー「例のチューリップを封鎖していたバリアが消えたの。至急、船に戻って応戦して下さい」
エリナ「わかりました。直ちに戻ります」
ムウ「頼む。俺も出るが、少し時間がかかりそうだ。すまないが、できるだけ急いでくれ」
エリナ「・・・こんな時に、何やってるのよあの能天気艦長は!」
ユリカ「ただいまーっ! みなさん大変です!」
エリナ「大変なのはわかってます! 見てのとおりでしょ!?」
ユリカ「そうそう! 早くナデシコに戻らないと。すいませんが、アキト運んであげて下さい。アキト、ごめんね・・・だけど、艦長の私は行かなきゃならないの! それじゃ!」
エリナ「あ~っ、もうっ! ちょっと、待ちなさ~い!」
ユリカ「エリナさんも、なるべく急いでくださいね~!」
アキト(お、俺の立場って・・・)
〔バッタ、テッサへ接近〕
〔テッサの隣の地点に爆発〕

テッサ「きゃあ!」
マオ「つっ! 雑魚相手とはいえ、こっちもロクな装備がないってのは、ちょっとやっかいかもね。テッサ! いざとなったら、機体を放棄して逃げなさい。退路を確保するわ」
テッサ「メリッサ・・・」
マオ「だーいじょうぶだって。すぐに援軍が来るわ。この程度の修羅場、こっちは慣れっこなんだから」
テッサ「・・・・・・」
〔バッタ、テッサへ隣接〕
マオ「来たわ。テッサ、逃げなさい!」
テッサ「で、でも・・・」
マオ「何やってんの! 早く!」
ボン太くん「ふもふも、ふもも!」
クルツ「『大佐殿、機体から飛び降りて下さい!』って!」
テッサ「え!?」
ボン太くん「ふも、ふもっふ!」
クルツ「『急いで下さい、大佐殿!』だって! ほら、早く!」
テッサ「は、はい! きゃああ!」
〔味方ユニット撃破〕
ボン太くん「ふも! ふもも」
クルツ「は~、間に合った・・・『大佐殿! 大丈夫ですか!』って言ってるぜ」
テッサ「ボン・・・サ、サガラさん・・・。は、はい。私は大丈夫です」
クルツ「ウルズ2! 大佐の安全を確保した!」
マオ「了解! もう遠慮しないわよ、そりゃあ!」
〔マオ、バッタへ攻撃〕
〔敵ユニット撃破〕

ボン太くん「ふも、ふもふもっふ」
クルツ「『クルツ、俺はこのまま出る。大佐殿を頼む』だと」
テッサ「あ、あの・・・サガラさん。私、またみんなに迷惑を・・・こんな事になったのだって、元はと言えば・・・」
ボン太くん「・・・ふも。ふもふも、ふもっふ」
クルツ「『・・・大佐殿。先ほどの作戦、見事でした』って」
テッサ「・・・え?」
ボン太くん「ふも、ふもふも。ふもっふも、ふもふも」
クルツ「『正直、自分は大佐があそこまでおやりになるとは予想していませんでした。AS操縦を指導した者として、嬉しく思います』って言ってるぜ、宗介は」
テッサ「・・・・・・」
ボン太くん「ふもも、ふもふも。ふも、ふもふもっふ」
クルツ「『自分は、大佐が信頼に値する上官だと確信します。それはマオ曹長も例外ではありません』だってさ」
テッサ「・・・は、はいっ! ありがとうございます、コーチ!」
〔モニターの開閉音〕
かなめ「宗介! 宗介、聞こえる!? テッサは無事なの!?」
テッサ「カナメさん!?」
ボン太くん「ふも!?」
かなめ「ボ、ボン太くん!?」
ボン太くん「ふ・・・ふも、ふもふもっふ」
テッサ「『む・・・しまった。向こうにはヴォイスチェンジャー変換システムがない』ですって? わかりました。私が通訳します、サガラ軍曹」
ボン太くん「ふも、ふもも。ふももふも」
テッサ「『千鳥か。問題ない。大佐殿の安全は確保した』って言ってます。私は大丈夫です、ご心配おかけして、すいませんでした」
かなめ「テッサ無事なんだ。よかった・・・心配したわよ、もう」
テッサ「ごめんなさい」
ボン太くん「ふも、ふもも」
テッサ「『大佐殿、話は後で』ですって? はい、そうですね! マオ曹長、サガ・・・ボン太くんはこのまま敵を迎撃。ナデシコとアークエンジェルに支援を要請して、後続の敵に備えて下さい。私とウェーバー軍曹はダナンに戻ります」
クルツ「了解!」
ボン太くん「ふも。ふもっふもっふ」
テッサ「『了解です。今から迎撃に向かう』・・・わかりました。気を付けてくださいね」
かなめ「ちょ、ちょっとテッサ。迎撃って、その・・・ボン太くんの中の人? それって・・・大丈夫なの?」
テッサ「はい! ああ見えても、ボン太くんの性能はM9タイプのASに匹敵します。毛皮の下に特殊防弾シリコンの強化人工筋肉を搭載。ミスリルが試験的に開発中の、局地用戦闘スーツなんですよ」
かなめ「・・・どんな局地で使うのよ、それって」
テッサ「それじゃあ、私はもう行きますね。心配してくれてありがとう、カナメさん!」
クルツ「じゃあ、テッサちゃん行くぜ!」
〔味方ユニット離脱〕
マオ「そこの着ぐるみ、早いとこ来てこっち手伝いな!」
ボン太くん「・・・ふも。ふもっふ」
マオ「『・・・ああ。今行く』ですって、そのヴォイスチェンジャー機能はなんとかならないの?」
ボン太くん「ふも!」
マオ「『検討する』ねぇ・・・」
〔味方戦艦出現〕
〔味方ユニット出現〕

リョーコ「うおら、待ちやがれてめえら!!」
マオ「エステバリス!?」
リョーコ「すまねえ、しつっこいのに付きまとわれて、遅れちまったぜ!」
〔味方ユニット出現〕
ムウ「すまん、何とか間に合ったな。他の乗組員は、現在収容中だ。取り合えず、このメンツで何とかするしかない。ええっと、その・・・そこの君も、いいか?」
ボン太くん「ふも!」
マオ「『了解です、少佐殿!』ですって!」
<戦闘開始>

<ムウvsバッタ>

ムウ「この程度の敵に、そうそう手間取ってはいられないな」

<リョーコvsバッタ>
リョーコ「おらおら来やがれ! あたしは今機嫌が悪いんだ!」

<マオvsバッタ>
マオ「好き勝手やってくれたじゃない。100倍で返したげるよ!」

<ボン太くんvsバッタ>
ボン太くん「ふももふも。ふもふも、ふもっふ!」

<敵全滅・味方援軍1&敵増援1出現>
ルリ「敵全機撃破。後続ありません。チューリップ、完全に沈黙」
ミナト「どうやら片づいたみたいね」
プロスペクター「みなさんが出るまでもなかったですな。いやたいしたことが無くてなにより」
マリュー「ナデシコ? こちらで先ほど、全機撃墜を確認しました。そっちは?」
ユリカ「はい! 全然楽勝でした!」
マリュー「そうですか。では、部隊を帰投させましょう。後で念のために、例のチューリップを・・・」
〔レーダー反応〕
ルリ「待って下さい。熱源高速接近中」
ジュン「敵が残ってたの!?」
ルリ「いえ、方向が別です。って言うか、真上から」
マリュー「待って、こっちでも確認しました。でも、これって・・・」
ルリ「はい、小さいです。ちょうど人間くらいの大きさです」
ユリカ「え、ルリちゃん本当? 人間くらい・・・って言うことは・・・」
ルリ「テッカマン。多分」
〔味方ユニット出現〕
レイピア「お兄ちゃん・・・私を見つけて・・・お兄ちゃん・・・」
Dボウイ「あ・・・あれは!?」
ノアル「今までの奴じゃねえ・・・また別のテッカマンか!?」
Dボウイ「今までのテッカマンじゃない・・・まさか!? い、いや、そんなことが・・・」
アキ「Dボウイ!? どこに行くの!?」
Dボウイ「出撃する! おやっさん、ペガスを出してくれ!」
本田「だめだ、Dボウイ! ペガスはまだ出せん。ハイコートボルテッカンの搭載がすぐ終わる。もう少し待て!」
Dボウイ「そんなものはいい!」
レビン「無茶言わないで! これが終わらないと変身もできないのよ!}
フリーマン「落ち着けDボウイ。お前が騒いでも何もならん」
Dボウイ「く・・・くそっ!」
アキ「Dボウイ・・・」
ウリバタケ「おい兄ちゃん、壁に八つ当たりしてる暇があったらこっち来て手伝え。早く出たいんだろ?」
Dボウイ「何・・・?」
ウリバタケ「ほれ、ここだ。そこが終わったらこっち側。どうした、ぼさっとしてんじゃねえ」
レイピア「お兄ちゃん、お兄ちゃん・・・どこにいるの? 私を見つけて・・・お兄ちゃん・・・」
〔敵ユニット出現〕
エビル「はははははっ、そこにいたのかレイピア!」
レイピア「!!」
〔敵ユニット出現〕
レイピア「・・・あ・・・」
ナタル「な・・・どういうことだ!?」
サイ「テ、テッカマン続けて出現! 数・・・よ、四体!」
ミリアリア「テッカマンが、5人・・・? え、でもDボウイさんは?」
マリュー「ブレードは出撃していない。少なくとも、6人のテッカマンがここにいるってことになるわ」
トール「そんな話、聞いてないよ!」
エビル「すごいね、さすが兄妹だ。兄さんの近くまでちゃんと案内してくれた。ブレードがいるのはどっちだ? こっちか!?」
〔マリューorナタルに爆発〕
サイ「うわあっ!」
ナタル「しまった! ええい、何をしている!」
マリュー「被害状況を!」
メグミ「アークエンジェル、攻撃されました!」
プロスペクター「相変わらず、あまり友好的な団体ではありませんな」
ユリカ「ルリちゃん、フィールド展開! パイロットの皆さん、第一級戦闘配備で待機お願いします!」
ルリ「了解」
エビル「ブレードの居場所はどこだ。言え」
レイピア「・・・くっ・・・」
エビル「ふ、所詮は出来損ないか。ならば、あぶり出してやる! 見ているがいい、ブレード!」
〔レイピアの周囲に爆発〕
〔画面、振動〕

レイピア「あ、ああーーーーっ!!」
ブレード「エビルーーーーーっ!」
[イベントデモ「テックセッター(B)」]
エビル「出てきたね、タカヤ兄さん。せっかく妹と会えたばかりで悪いけど、二人まとめて死んでもらうよ」
ブレード「何だと?」
レイピア「お・・・お兄ちゃん・・・」
ブレード「な・・・まさか・・・ミユキ!? ミユキなのか!?」
レイピア「お兄ちゃん・・・やっと・・・やっと会えた・・・」
ブレード「ミユキ! ミユキーーッ!」
エビル「不完全なまま生きていたもしかたがあるまい。テッカマンの姿で死ねることを感謝するんだな」
ブレード「・・・エビルッ! 貴様・・・許さん!」
統夜「・・・妹?」
カティア「Dボウイの妹さんが・・・テッカマンだったなんて」
フェステニア「それを目の前で、あんな目に合わせるなんて!」
メルア「ひどいです!」
アキ「・・・Dボウイ・・・」
ノアル「あの野郎、俺たちに一言くらい相談しやがれてってんだ。水くさいぜ、Dボウイ・・・」
フリーマン「ミスマル艦長、お願いする。あの二人を援護して欲しい」
ユリカ「頼まれなくてもやっちゃいます! 女の子を大勢でいじめるなんて許しません! みなさん、発進して下さい!」
〈出撃準備〉
エビル「ふん、出てきたか。我ら四人を相手に、勝てると思っているのか? 遊んでやろう、ラダム獣よ!」
〔敵ユニット出現〕
ブレード「貴様は俺が倒す! エビル、覚悟しろ!」
ソード「つけ上がるな、ブレード」
ランス「貴様の相手は、我々で十分」
アックス「かかってくるがいい、タカヤ坊」
ブレード「どけええ!」

<統夜vsエビル>
統夜「このスピードじゃ先を読むしかない!」
エビル「そんな子供だましのガラクタで勝てると思っているのか? 地獄へ行け!」
※※カティアがサブパイロットの場合のセリフ※※
カティア「目標接近! 上です、統夜さん!」
※※フェステニアがサブパイロットの場合のセリフ※※
フェステニア「来るよ統夜、上!」
※※メルアがサブパイロットの場合のセリフ※※
メルア「統夜さん、上から来ます!」


<ドモンvsエビル>
ドモン「なるほど強い! だが俺の拳の前には、恐れる物など無いっ!」
エビル「人間ばなれしているようだが、テッカマンには通用しないっ!」

<キラvsエビル>
キラ「こんな所でやられるわけにいかないんだ! やられる前に撃つ!」
エビル「貴様には、この俺を捉えることなど出来ない!」

<ムウvsエビル>
ムウ「こいつはなかなか・・・だが、黙ってやられる訳にはいかないな」
エビル「遅い、遅いぞ・・・それが人間の限界かっ!」

<甲児vsエビル>
甲児「この野郎、好き勝手やりやがって! 許さねえ!」
エビル「人間共がっ! 思い知れっ!」

<鉄也vsエビル>
鉄也「この俺に勝てるか!?」
エビル「ふん、人間の限界を思い知らせてやる!」

<豹馬vsエビル>
十三「こいつ洒落にならん速さや!」
豹馬「へっ、上等じゃねえか! 小介、進路を予測しろ!」
小介「は、はいっ!」
エビル「そんな巨大メカでは、小さな目標に当てることは出来ない!」

<健一vsエビル>
健一「行くぞ、勝負だ!」
一平「健一、落ち着いて狙え! 奴は速いぞ!」
健一「わかっている!」
エビル「でかいな・・・しかし、スピードはこちらのが上だっ!}

<忍vsエビル>
忍「ちっ、調子に乗って飛び回りやがって!」
沙羅「忍、熱くなるんじゃないよ!」
亮「相手に先を読め。戦術の基本だ」
雅人「忍、聞いてる?」
忍「うるせえ、そんな事わかってらぁ! やってやるぜ!!」
エビル「人間どものガラクタなど何ほどの物か! 死ね!」

<エイジvsエビル>
エイジ「こいつ、速いぞ! レイ、捕捉しろ!」
レイ「レディ」
エビル「ふん、無駄なことだ! 人間どもがっ!」

<勇vsエビル>
勇「落ち着け・・・落ち着いて動きを見るんだ。大丈夫、行けるな!?」
エビル「スピードだけでは、この俺には勝てん!」

<ブレードvsエビル>
エビル「今日こそ地獄へ送ってあげるよ、兄さん!」
ブレード「エビル! 貴様だけは絶対に許さん!」

<ブレードvsアックス>
アックス「そろそろ試合終了といこうじゃないか、ブレード!」
ブレード「お前ごときにやられてたまるか!」

<ブレードvsソード>
ソード「裏切り者が、ここで血祭りに上げてやる!」
ブレード「邪魔をするな!」

<ブレードvsランス>
ブレード「覚悟を決めろ、ランス!」
ランス「貴様ごときが、何をほざくか!」

<ノアルvsエビル>
ノアル「こっちにも意地って物があるんでね!」
エビル「その様なガラクタで! なめるな!」

<レイピアvsエビル>
エビル「死ねよ出来損ない! 艦全体になれなかった自分を恨むんだな!」
レイピア「完全なのは、タカヤお兄ちゃんだけよ!」

<レイピアvsアックス>
アックス「苦しそうだな、レイピア。どれ、楽にしてやるぞ」
レイピア「あなたたちなんかに、殺されはしない・・・!」

<レイピアvsソード>
ソード「貴様の相手は私がしてやろう。死ぬがいい」
レイピア「まだ・・・私は、死ねない!」

<レイピアvsランス>
ランス「どこへ行くレイピア? お前の敵は目の前にいるぞ!」
レイピア「お兄ちゃん・・・お兄ちゃんと、話をするまでは・・・」

<ボン太くんvsエビル>
ボン太くん「ふもふもふもっ!」
エビル「何を言っているのかわからんが、行くぞ!」

<エビル撃破>
エビル「やるじゃないか。だが、そろそろ遊びはお終いだ」
ブレード「何だと? ほざくな!」
ルリ「テッカマンエビルのエネルギー反応、増大しています」
フリーマン「・・・来るか」
レビン「ちょ、ちょっと。やばくない?」
本田「Dボウイ、聞こえるか! ハイコートボルテッカを使え! 奴に対抗するには、それしかない!」
ブレード「おやっさん!?」
ウリバタケ「セーフティとコンデンサーのバランスを取るのにちょいと手間取ったがな。仕上がりは完璧のはずだぜ。遠慮なくぶっ放しな」
ブレード「・・・わかった、感謝する! ペガス! ハイコートボルテッカ、フォーメーション!」
ペガス「ラーサ」
※※ブレードがペガスと分離している場合、セリフ追加※※
〔ブレード、合体〕
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

エビル「そろって地獄へ落ちるがいい! サイボルテッカー!!」
ブレード「やらせるか、エビル! ハイコートボルテッカァァァ!」
〔エビル、ブレードへ攻撃〕
[イベント戦闘「ブレードvsエビル」]
エビル「なっ・・・何ィ!? く、くそっ! ブレードォォォ!」
〔敵ユニット撃破〕
本田「直撃だ!」
レビン「やったわ! 成功よぉ!」
ウリバタケ「ま、当然の結果ってやつだな。すげえ代物だよ、ありゃあ」
フリーマン「どうやら間に合ったようだな。礼を言わせてもらうよ」
ウリバタケ「何言ってるんすか、ほとんどそちらさんで出来上がってたでしょうが。ま、いい勉強させてもらったってことで」
ブレード「エビル・・・これで終わったのか・・・?」
※※まだアックス健在の場合、セリフ追加※※
アックス「何と!? ええい、エビル様ともあろう方が、ふがいない!」
※※まだランス健在の場合、セリフ追加※※
ランス「エビル様を退けたか!? ブレード、こざかしい真似を!」
※※まだソード健在の場合、セリフ追加※※
ソード「何だ今の攻撃は!? おのれ裏切り者め、どこまでも邪魔をする!」


<アックス撃破>
アックス「ふん、決着はこの次だ。覚悟しておけ!」
〔敵ユニット離脱〕

<ソード撃破>
ソード「ちっ、こざかしい! 覚えているがいい、愚か者共め!」
〔敵ユニット離脱〕

<ランス撃破>
ランス「少しはやるではないか。だがいずれ後悔することになる。その時を楽しいにしておけ!」
〔敵ユニット離脱〕

<敵全機・勝利条件達成>
ルリ「敵の反応、全て消えました」
ユリカ「みなさん、お疲れさまでした! あ、Dボウイさんと妹さん、大丈夫でしたか!?」
【戦闘マップ2終了】

【シナリオエンドデモ開始】

〔カーソル、ハワイ諸島沖を指定〕

ナデシコ/ブリッジ
Dボウイ「ミユキ・・・」
ミユキ「お兄ちゃん・・・ッ! お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん!」
Dボウイ「・・・ミユキ!」
ノアル「ふっ、あの野郎」
メルア「・・・ぐすっ、うぅ・・・」
アキ「ふふ・・・良かったわね、Dボウイ」
Dボウイ「・・・!? ミユキ?」
ミユキ「・・・・・・」
Dボウイ「おいっ、どうした!? ミユキ! 返事をしろ!」
ノアル「な、何だ!?」
統夜「いけない! カティア、イネス先生を早く!」
カティア「は、はい!」
Dボウイ「ミユキーーー!!」

ナデシコ/ブリッジ
ユリカ「えっ!? 妹さん、怪我しちゃったんですか!?」
エリナ「ええ。急遽ノヴィス・ノアからアイリーンさんにも来ていただいたわ。メディカルルームで治療中よ」
メグミ「そんな・・・」
プロスペクター「どうにか命は取り留めたようですが・・・何とも心配なことですな」

ナデシコ/格納庫
〔扉の開閉音〕
宗介「ふう・・・ヴォイスチェンジャー機能以外は問題はないな・・・」
ヒカル「わあ~! ボン太くんだ!」
宗介「知っているのか!?」
ヒカル「これって『ふもふもランド』のマスコットキャラクター『ボン太くん』でしょ」
宗介「デザインはそうなっているが、中身はミスリルが軍や警察向けに開発したパワードスーツ、一種のアームスレイブだ」
デビッド「これでASなのかよ!?」
宗介「スペックデータによると、索敵性能を大幅に強化、人間離れしたシルエットにより対人ステルス性も備え、小型だがM9と同等の戦闘力があり、強襲偵察用としては最強の機体だ。自分が極秘でテストしていたのだが、こうなってしまったらしかたがない。引き続きここでテストを行おう。早速、艦長殿に相談しなければ・・・」
デビッド「こんなので、ほんとに大丈夫か!?」
リョーコ「さっきの戦闘を見ている限りだと、まあ大丈夫じゃねぇのか」
ヒカル「あ~っ、もふもふして、気持ちいい!」
デビッド「これでねえ・・・」

アークエンジェル/食堂
カズイ「みんなここにいたのか。ビッグニュースだよ!」
トール「な、何だ?」
ミリアリア「どうしたのよ?」
カズイ「聞いて驚け! ヘリオポリスの父さんや母さんたちが、オーブの軍施設にいるんだって!」
ミリアリア「ええ!?」
サイ「本当かよ!?」
カズイ「今、オーブのカガリから連絡があったんだ。希望者は後で、直接通話できるって」
サイ「やったな!」
ミリアリア「パパ達に、会えるなんて・・・」
トール「おい、泣くなよ」
フレイ「・・・・・・」

アークエンジェル/一室
〔扉の開閉音〕
フレイ「・・・キラ」
キラ「お帰り、フレイ。ごめん、今ちょっと手が放せないから・・・」
フレイ「キラ、あなた、ブリッジに行かないの?」
キラ「え?」
フレイ「家族と通話できるそうよ。知らなかった?」
キラ「・・・ああ、その事」
フレイ「! 何よ!? 家族に会いたくないの!?」
キラ「うん・・・このプラグラム、今日中に組み終わらないと・・・」
フレイ「ふざけないでよ!」
キラ「!」
フレイ「あんた、私に同情してるんでしょ! 私に家族がいなくて誰も会いに来ないから! 冗談じゃないわ!」
キラ「フレイ・・・」
フレイ「何であんたに同情されなきゃいけないのよ・・・かわいそうなのはあんたでしょ!? 1人で戦われて・・・怖くて、泣いて・・・あんたなんかに!」
キラ「フレイ、もう止めよう・・・僕は・・・」
フレイ「触んないで!」
キラ「フレイ・・・」

ナデシコ/メディカルルーム
アイリーン「何とか落ち着いたわ。今は大丈夫」
アキ「あ、ありがとうございます! Dボウイ、ミユキさん大丈夫だって」
Dボウイ「・・・ああ・・・」
アイリーン「ただ・・・」
ノアル「ただ?」
Dボウイ「ただ・・・ただ、どうしたっていうんだ? 言ってくれ! ミユキは本当に無事なのか!?」
レビン「ちょ、ちょっとDボウイ」
イネス「私から説明するわ。ミユキさんが受けた外相については、軽くは無いけれど致命傷ではない。問題は、身体の内部が相当なダメージを受けていること。おそらくそれは、戦闘行為による物だけではないわね」
Dボウイ「体の内部・・・まさか・・・」
イネス「私見だけど、彼女がテッカマンに変身していた事に関係があると思われます。心当たりはない、Dボウイ君?」
Dボウイ「嘘だ・・・テックシステムが・・・そんなバカな! ミユキが!?」
アキ「Dボウイ!」
アイリーン「原因が特定できれば、どうにかできるかも知れない。何か知っているの?」
Dボウイ「・・・くっ・・・」
フリーマン「アイバ博士のお嬢さんが、ラダムに襲われてどうなったのか」
Dボウイ「チ、チーフ!? 何故その事を!?」
フリーマン「もう全てを話してもいい頃ではないか? ・・・アイバ・タカヤ君」
【シナリオエンドデモ終了】


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