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No.10
黒き炎の将軍

【シナリオデモ開始】
大空魔竜/食堂
ヴァン「おい! そりゃいったいどういう事だ!? ダリウス界ってのは何なんだ!?」
ジョシュア「別の世界に飛ばされたって言われても何の事だかわかりませんよ!」
ゲイナー「ヤーパンの天井にはもう戻れないって事ですか?」
ルージ「職人探しはどうなるんですか? 村には帰れるんですか?」
ローサ「大空魔竜は、何者かによって空間転移させられてしまったのです」「いったいどうやって転移したのか、その方法が解明でき次第、皆さんを戻す方法を考えますから…」「しばらくの間、大空魔竜で私たちと一緒に…」
ルージ「そんな! 一日も早く職人を連れて行かないと、村が滅んでしまうかもしれないのに…」
ヴァン「俺はカギ爪を殺さなきゃならねえんだぞ! あいつのいねえ世界に用はねえぞ!」
サラ「私達だって、エクソダスの途中なんです! 戻れないと困ります!」
ローサ「戻る方法は必ず見つけます。ですから、しばらくは…」
レ・ミィ「しばらくって、どれくらいなの? 3日? 1ヶ月? それとも1年?」「はっきりさせなさいよ!」
ローサ「そ、それは…」
ラ・カン「よさないか、ミィ。ローサ殿を責めた所で戻れるわけではなかろう?」
レ・ミィ「それはそうだけど…」
アナ「皆さん。こういう時こそ、冷静に対処すべきではありませんか?」
サラ「アナ姫様?」
アナ「未知の世界に飛ばされて不安な気持ちはわかります」「だからと言って、感情的になってローサ副長に不平をぶつけるなんてあまりに子供じみてはいませんか?」「元の世界に戻るにはどうすればいいか知恵を出し合うとか…他にする事があるのではありませんか?」
リュボフ「アナ姫様、何とご立派な…。私、感動しました!」
ゲイナー「アナ姫様のおっしゃる通りですよ。今僕らのすべきなのは文句を並べる事じゃない!」
ヴァン「…ふん」
ローサ「今、サコン先生と鏡君が状況を分析しています」「具体的な期日はわかりませんが、必ず元の世界へ戻れますから、どうか我々を信じてください…!」
ラ・カン「大丈夫だローサ殿。アナ姫様の言葉で我々は目が覚めた」「感情的になってわめき散らすような事はもうしない。そうだな、みんな?」
レ・ミィ「…さっきはごめんなさい。ついカッとなっちゃって…」
サラ「大空魔竜の皆さんは、私達を元の世界に戻すために調査をしてくれるんですもんね…」「それなのに、勝手な事ばっかり言っちゃって…」
ゲイナー「僕らの知恵で何処までお役に立てるかわかりませんが、僕らにも戻る方法を探す手伝いをさせて下さい!」
カルメン99「カギ爪の所に戻るなら何だってするわよねえ、ヴァン?」
ヴァン「…ああ」
ラ・カン「…というわけだ、ローサ殿。我々にお手伝いできる事あれば、何なりと言ってもらいたい」
ローサ「ありがとうございます。我々も精一杯努力しますので…」
コトナ(…私はむしろ戻れない方がありがたいんだけど…)(みんなの気持ちが盛り上がってるこの状況に水をさす事もないわよね…)
カルメン99「ところで、ダリウス界って言うのはいったいどんな世界なのかしら?」
ローサ「そうですね。それについては説明しないといけないですね。ダリウス界と言うのは…」

大空魔竜/ブリッジ
ミスト「キャプテン。これからどうするんですか?」
ガリス「…もう一つの地球の人達を帰す事を第一に考えたいが、現段階ではその方法がわからない」「サコン先生と鏡君に調査してもらっているが、すぐに結論を出すのは難しいだろう」「方法が見つかるまでの間、大空魔竜は本来の任務を遂行しようと思う」
ゴオ「本来の任務?」
ガリス「ダリウス軍の地上侵攻の阻止だ。地上の邪魔大王国や擬態獣の事も気になるが…」「今は、ダリウス軍がこれ江以上地上に出て行かないようにする」「そうする事で、地上の危機も軽減されるだろうからな…」
ミスト「キャプテン。一ついいですか?」
ガリス「何だ、ミスト?」
ミスト「俺、ゲートで飛ばされる直前にあいつらのロボットを見たんです! 見間違いでなければ、ですけど…」
ガリス「あいつら?」
ミスト「惑星アトリームと、惑星ベザードを襲った侵略者です」「時空間ゲートで、もう一つの地球に飛ばされた時…」「あいつらが今回の件に関わってるんじゃないかと疑ってたんですけど、やっぱりそうだったんです!」「何らかの手を打たないと地球も二の舞になってしまう恐れがあります!」
アンジェリカ「落ち着いて、ミスト。はやる気持ちはわかるけど…!」
ミスト「うっ、ごめん…」「…今回の件には俺達の故郷を滅ぼした奴らが関わっていると見て間違いないんです」「キャプテンに、その事を報告しておこうと思って…」
ゴオ「何らかの手と言っても、何をすればいいか皆目見当もつかないが…」「お前の言う、あいつらってのはいったい、どんな奴らなんだ? 規模が大きいというのは聞いたが…」
ミスト「そ、それが…わからないんです。呼びかけにも応じなかったので目的も不明ですし…」
ガリス「星一つを滅ぼせるのなら、今の我々の戦力では勝ち目がないだろう…」「だが、ただ手をこまねいて待っているだけというわけにもいくまい」「サコン先生には時空間ゲートの解析と共に…」「レヴリアスやセリウスの交戦データも分析してもらおう」「記録から何かわかる事があるかもしれんからな」
ミスト「ありがとうございます!」
ガリス「では、これより大空魔竜は、ダリウス軍の地上侵攻を…」
〔扉の開閉音〕
ラ・カン「お邪魔させてもらいますぞ、キャプテン・ガリス…」
ジョシュア「皆さん、こんにちは!」
甲児「ラ・カンさん! それに、みんなも…!」
ローサ「ダリウス界と地球の現状についてお話ししたら、ぜひキャプテンと話がしたいとおっしゃられて…」
ラ・カン「キャプテン・ガリス…。ローサ殿からうかがった所によれば、あなた方は侵略者と戦っているとか…」
ガリス「はい。我々はダリウス軍を始めとした複数の侵略者から、母なる星を守るために戦っています」「大空魔竜があなた方の暮らす世界に飛ばされたのも、侵略者の仕業なのです…」
カルメン99「その話も聞いたわ。私達がこの世界に飛ばされたのも、その侵略者の仕業なんでしょ?」
ガリス「ええ、おそらく…」
ヴァン「だったら、そいつらをシメあげて、俺達を元の世界に戻させりゃ、話は簡単だよな!」
ミスト「でも、あいつらの居場所はまだ…」
ヴァン「そんなもん、戦い続けてりゃいつか出くわすだろうが!」
カルメン「ちょっと、ヴァン。落ち着きなさいよ」
ヴァン「ちっ…」
ラ・カン「ヴァン君の言い方は乱暴だが、核心は突いている…」「あなた方が戦っている侵略者の中に我々をこの世界に飛ばした者がいる。となれば…」「我々も皆さんと共に戦った方が元の世界に戻れる可能性が高まるという事ではありませんか?」
ガリス「おそらく、そうでしょうね…」
ラ・カン「…であれば、我々も、皆さんと共に戦わせて下さい」
ルージ「皆さんは、ミロード村を守るために戦ってくれました」「今度は俺が、皆さんの故郷を守るために戦います!」
サラ「これまでずっと一緒に戦ってきて、今さら何言ってんだって思うかもしれないけど…」
ゲイナー「僕達にとってここは未知の世界だから、改めて決意表明をしておこうと思って…」
ヴァン「団体行動は苦手だが…カギ爪のいる世界に戻るためなら何だってやるぜ!」
ラ・カン「いかがです、キャプテン・ガリス。我々も戦わせていただけますか?」
ガリス「無論です、ラ・カンさん。皆さんの御厚意に心から感謝します。共に戦いましょう!」
甲児「これまで以上によろしく頼むぜ。ゲイナー! サラさん!」
ゲイナー「よろしく、甲児君!」
アンジェリカ「レ・ミィちゃん、コトナさん。よろしくね!」
コトナ「ええ、よろしく…!」
ミスト(違う星の人同士が手を取り合って協力しあう…)(こんなに素晴らしい事はない!)
ガリス「ではこれより、大空魔竜はダリウス軍の地上侵攻を阻止するため、行動を開始する!」「ルル、周辺のダリウス軍の動きをレーダーで調べてくれ」
ルル「了解!」「…えっ? こ、これは…!」
ガリス「どうした、ルル? 敵か!?」
ルル「いいえ。敵ではありません。不気味な力を感じたんです!」
ガリス「不気味な力だと?」
ルル「はい。不気味な炎の力…。とても恐ろしい力です…」
杏奈「ルルちゃん、突然あんな事言い出して、どうしちゃったの?」
ピュリア「ルルには不思議な能力があるんだ。炎の力を感じ取ったり、ちょっとした予知ができたり…」「ルルの占いって、けっこう当たるんだぜ」
さやか「不気味な炎の力って言うのは…?」
ピュリア「さあ? それはアタシも初耳だからなぁ…」
リー「どうやら、調べてみる必要がありそうだな…」「ルル、その不気味な力ってのはどこから感じるんだ?」
ルル「ここから北にある山の中です」
リー「それじゃ、いっちょ調べてきますか。キャプテン、いいですか?」
ガリス「ああ、私もルウルの感じた力の正体が気になるからな…。頼んだぞ、リー」
リー「了解!」
ダイヤ「待って、リーさん! 俺も一緒に行くよ!」
リー「こういう仕事には向き不向きがある。ダイヤにゃ無理だよ。かえって邪魔になる」
ダイヤ「ちぇっ…!」
リー「悪く思うなよ」
カルメン99「向き不向きって事なら、あたしはバッチリ向いてるわね。なんてったって情報収集のプロだし」
リー「え?」
コトナ「だったら私も向いてるわよ。隠密行動は得意中の得意ですもん」
カルメン99「あら、あなたも?」
コトナ「ええ。キャプテン・ガリス、私達も一緒に行っていいですか?」
ガリス「私は構わんが…リーはどうだ?」
リー「美人がふたりも一緒に行きたいって言ってくれてるんですよ? 断る理由はないでしょ?」
ガリス「では、この件はリー達3人に任せる。頼んだぞ」
リー「了解! 両手に花とはうれしいねぇ…。それじゃ、行ってきます!」
〔扉の開閉音〕
剣児「何だよ、リーさんばっかりいい思いして…」
甲児「許せねえよなぁ…」
ガリス「リー達が調査に行っている間、引き続き周辺の監視をしてくれ、ルル」
ルル「はい!」
ガリス「各員、いつでも出撃できるようにしっかり準備を整えておけ!」
ミスト「わかりました!」

ダリウス界/平原
ザイリン「う、ううっ…。ここはいったいどこだ…?」「竜のゾイドの脚から振り落とされて落ちたショックで気を失ったか…。…機体に異常はないようだな」「さて、これからどうするか…。とりあえず、人を探して情報を集めるか…」
〔カーソル、アークホーランドへ移動〕
アークホーランド/四天王の間
プロイスト「では、お前は別の惑星に飛ばされていたと言うのか?」
サスページ「ええ。おかげでひどい目にあいましたよ」
ノーザ「お前がいなくなって清々していたんだがな…」
サスページ(ふん。僕だって、お前みたいな暑苦しい男と一緒に居たくはありませんよ…)「…そういえば、ヴェスターヌの姿が見えないですね」
ノーザ「さあな。俺は知らん」
サスページ「まあ、いいでしょう。ところでプロイスト、地上の方はどうなっているんです?」
プロイスト「地上では邪魔大王国の者達が我が物顔で暴れ回っている」「今のままでは、奴らと手を組んだ意味がなくなってしまうぞ」
サスページ「我々も新たな地上攻撃部隊を送り込む必要がありそうですね…」「でもその前に、向こうに残してきた大空魔竜の始末をつけなくては…」
ドロイド兵「ご報告します! 大空魔竜がダリウス界に現れたとの緊急通信が入りました!」
サスページ「馬鹿な! どうしてダリウス界に戻って来られると言うのです!?」
〔通信の開く音〕
???(ヴェリニー)「私がダリウス界に飛ばしたのよ!」
サスページ「お前…!」
???(ヴェリニー)「あんなもんがこっちにいたら、私の任務の邪魔なのよ!」
サスページ「態勢を立て直したら戻ると言ってあったでしょう!」
???(ヴェリニー)「信じられるもんですか、そんな話。とにかく大空魔竜は、そっちで始末をつけなさいよ!」
〔通信の閉じる音〕
サスページ「おのれ、あの女…!」
ノーザ「フッ…。お前は誰からも信用されないようだな」
サスページ「くっ…!」
ノーザ「ところでサスページ。地上に残った兵どもから、大空魔竜の炎の巨人の話を聞いたのだが…」「そんなに強いのか?」
サスページ「ええ。炎の巨人だけではありません。様々な巨人兵器が大空魔竜と共に戦っています」「僕はそいつらにさんざん苦しめられたんですよ!」
ノーザ「他の巨人などどうでもいい。俺が興味があるのは、炎の巨人だけだ!」「おい、ドロイド兵! 大空魔竜は今どこにいる!?」
ドロイド兵「わかりません! 出現直後に姿を消したそうです!」
ノーザ「ちっ…。だったら、奴らが食いつきそうなエサをまいてやるか…」
プロイスト「何をする気です、ノーザ?」
ノーザ「黙って見ていろ。今回の作戦は、俺に任せてもらう!」
〔カーソル、ミンスバレルへ移動〕
ミンスバレル/採掘場
リー「せっかく美人ふたりと一緒に来たのに捜索は別行動とはねぇ。ガッカリすぎて泣けてくるぜ…」「どうやらここでは何かの発掘作業をしてるようだが、いったい何を掘ってるんだ…?」「ルルが感じた不気味な炎の力と関係があるのかな…。ん? あそこに誰かいるぞ…!」「おわっ! 美女がロボット兵に囲まれてるじゃないか!」
ヴェスターヌ「無礼だぞ、お前達! 銃を下ろせ! 私は…」
〔銃声〕
ヴェスターヌ「うわあっ!」
リー「おいおい、あのロボット兵、あんな美人を殺しちまう気かよ!」「はあっ!」
〔空を舞う音〕
〔殴打音〕
〔画面、振動〕

リー「大丈夫か!?」
ヴェスターヌ「貴様、地上人か!」
リー「おっと、あんたが魅力的なもんでつい飛び出しちまったけど…」「俺、コソコソしてなきゃいけないんだっけ…」
ヴェスターヌ「貴様! そこを動く…うぐっ…」
リー「弾を食らったのか?」
ヴェスターヌ「さ、触るな! 地上人の助けは…ううっ…」
リー「大丈夫か!? しっかりしろ!」

ヴェスターヌ「う、ううっ…」
リー「気がついたな、お嬢さん」
ヴェスターヌ「さっきの男? お前が手当てを?」
リー「出血は止めといたから、後でちゃんと医者に診てもらいな」「それにしても、どうしてロボット兵に撃たれたんだ? 仲間じゃないのかよ?」
ヴェスターヌ(そうだ。こいつの言う通り、機械衛兵が士官を襲うなど考えられない…)(だから私も、つい油断してしまったんだ…)
リー「いろいろ事情がおありみたいね。あえて聞こうとは思わないけど…」
ヴェスターヌ「こっちには聞きたい事が山ほどあるぞ! 地上人がなぜこんな所にいる?」「…そうか! 貴様、大空魔竜のメンバーか!」
リー「こっちにもいろいろ事情があってね。しゃべるわけにはいかないのよ」
ヴェスターヌ「貴様! ふざけるな!」
リー「しーっ! 声が大きいよ! ロボット兵に気づかれるでしょ? それに、傷にもよくない」
ヴェスターヌ「うっ…」
リー「とにかく、ここにいたら危険だ。早く逃げた方がいい」「それともこれ以上、地上人の世話になりたくないかな?」
ヴェスターヌ「当たり前だ!」「地上人は利己的で思慮に浅く、自分のわずかな利益のために他人を踏みにじるクズばかりだ!」「そんな奴らの世話になる理由はない! 貴様が大空魔竜のメンバーならなおさらだ!」
リー「耳が痛いねえ…」
ヴェスターヌ「だが、手当をしてもらった事には礼を言う。感謝するぞ…」
リー(へえ、意外と素直なのね…)
ヴェスターヌ「今回だけは見逃してやる。さっさとここから立ち去れ! 私の気が変わらぬうちにな!」
リー「へいへい。ありがたい事で…。気をつけるんだぜ、美人の軍人さん!」
ヴェスターヌ「さっさと行け!」(まったく、軽薄な奴め…)「それにしても、あの男はいったい…」
〔通信のコール音〕
〔モニターの開く音〕

ノーザ「ヴェスターヌ、聞こえるか?」
ヴェスターヌ「何の用だ、ノーザ」
ノーザ「これからアークホーランドでデスクロスポイントを作ろうかと思ってな…」
ヴェスターヌ「デスクロスポイントだと? 突然どうしたんだ?」
ノーザ「面白い物を見せてやるからお前も来い」
ヴェスターヌ「…私は任務遂行中だ。今は行けない」
ノーザ「そうか…」」
ヴェスターヌ「ノーザ、ミンスバレルで何を発掘しているか知っているか?」
ノーザ「ミンスバレル? 知らんな」
ヴェスターヌ「そうか。それならいい」
〔通信の閉じる音〕
ヴェスターヌ「プロイストめ。私やノーザに黙って何を企んでいるんだ…」
リー「…盗み聞きをするつもりはなかったけど、聞こえちゃったんだよねえ…」「悪く思わないでくれよ、美人の軍人さん」
コトナ「ちょっと、私達は探索に来たのよ? 任務を忘れてるんじゃない?」
リー「うわっ! コトナ! いつからそこにいたんだよ!」
コトナ「あなたが女軍人を助けた時からよ。あの女に目をつけたのは私の法が先なのに…」「いきなり横から出て来て、連れてっちゃうんだもん…」
リー「ずっと黙って見てたのかよ。ひでえなぁ…」
カルメン99「それで、アークホーランドとか、デスクロスポイントって何の事なの?」
リー「うわっ! 君もいたのか!」
カルメン99「ロボット兵達の動きがあわただしくなってきたから後を追ってみたのよ」「そしたら、女の人を背負ったリーさんの事を見つけたってわけ」
リー「やれやれ…俺はずっと見張られてたのか…」
コトナ「それで、アークホーランドって…?」
リー「アークホーランドはダリウス軍の本拠地の事だ」
カルメン「デスクロスポイントは?」
リー「ダリウス軍が地上に戦力を送り込む事に開く、空間の穴だ」「ダリウス軍の連中はアークホーランドにデスクロスポイントを開けるつもりなんだ!」「この事を、今すぐ大空魔竜に知らせねえと!」

大空魔竜/ブリッジ
ガリス「アークホーランドにデスクロスポイントを作るんだな」
リー「ああ、確かにそう言ってたぜ」
ルル「サイドブルーでもグロテクターと思われる巨大戦艦4隻を感知しています!!」
ローサ「しかし、次期が早すぎるわ。前回、デスクロスポイントを発生させてからまだ1ヶ月もたたないうちに…」
甲児「地上の侵略に本腰を入れたって事じゃねえか?」
剣児「邪魔大王国を味方につけたみてえだしな…」
サコン「あるいは、地上侵略を急がねばならない理由ができたとか…」
ガリス「いずれにしても、我々はデスクロスポイントの生成を阻止しなくてはならん」「大空魔竜は、これよりアークホーランドへ向かう!」
リー「それじゃ、俺も戻ります!」
ルル「ところでリーさん。ミンスバレルには何かありましたか?」
リー「いや。ダリウス軍が何かを採掘してたみたいだけど、それ以外は特に何もなかったよ」
カルメン99「あたしも特に収穫なし。炎を発するような物はなかったわ」
コトナ「私も何も見つけられなかったの。ごめんない
ルル「そうですか…」(私が感じた力…。あれはいったい何だったのかしら…)
ガリス「よし、ロンゴ! 大空魔竜、発進だ! 目標、アークホーランド!」
ロンゴ「了解!」
〔カーソル、アークホーランドへ移動〕
【シナリオデモ終了】


サブタイトル
「黒き炎の将軍」


【戦闘マップ開始】
〔味方戦艦出現〕
ルル「まもなくアークホーランドです」
ガリス「よし、総員、専っ刀配備につけ!」
ゲイナー「キャプテン! キングゲイナーも出られます! 出撃命令を下さい!」
ガリス「ケガは、もういいのか?」
ゲイナー「はい! もう大丈夫です。ご心配をおかけしました!」
ルージ「キャプテン! 俺も戦います! 今の俺達にできる事はこれくらいしかありませんから」
ヴァン「食ったメシの分は働くぜ。俺は義理堅いんだ…」
ラ・カン「キャプテン・ガリス。今から我々も戦闘指揮下に入ります」
ガリス「わかりました。共に戦いましょう!」
レ・ミィ「そのかわり、元の世界に戻る方法をなるべく早く見つけてよね!」
〔レーダー反応〕
ルル「キャプテン! サイトレッドに反応! ものすごいスピードで接近してきます!」
ガリス「なにっ!?」
ルル「大きい…。この黒い炎…とても大きな力を…」
ガリス「まさか!」
〔敵ユニット出現〕
ノーザ「久しぶりだな、ガリス」
ガリス「お、お前はノーザ! どうしてお前が…!」
ノーザ「炎の巨人の話を耳にしてな…。直接会いに来たのさ」
ガリス「な、何だと…!?」
甲児「キャプテン! こいつはいったい何者なんだ?」
ガリス「北方将軍ノーザ! ダリウス四将軍のひとりだ…!」(ノーザ…! いずれ戦わねばならない相手だが、今はまだ早すぎる…!)
ノーザ「…それにしても、お前ともあろう男が、こんな簡単にエサに食いつくとはな…」
ガリス「なに?」
ノーザ「デスクロスポイントを作るフリをすれば、お前達は阻止するために現れると思ってな」「グロテクター4隻をおとりにさせてもらった」
ガリス「グロテクターがおとりだと!? なぜそんな事を…!」
ノーザ「どうしても会いたかったのさ。赤き炎の戦士にな…!」「さあ、出てこい! 赤き炎の戦士よ! 俺と戦え!」
ダイヤ「キャプテン! 俺は行くぜ!」
ガリス「ま、待て、ダイヤ! 今のお前ではまだ…!」
〔ガリス、変形〕
〔味方ユニット出現〕

ノーザ「出てきたな…」「俺は北方の将にして、ダリウス軍最強のナイト、ノーザ! お前の名は?」
ダイヤ「ツワブキ・ダイヤ!」
ノーザ「ツワブキ・ダイヤ…お前の力を見せてみろ!」
ダイヤ「うおおおおっ!」
〔ダイヤ、ノーザへ隣接〕
〔ダイヤ、ノーザへ攻撃〕

[イベント戦闘「ダイヤvsノーザ」]
〔ダイヤに爆発〕
〔ダイヤ、後退〕

ノーザ「クックック…。面白い。少しはやるじゃないか! だがまだ俺の敵ではない!」
〔ノーザ、ダイヤへ攻撃〕
[イベント戦闘「ダイヤvsノーザ」]
〔ダイヤに爆発〕
〔ダイヤ、後退〕

ダイヤ「うわあっ!」
ノーザ「どうした、その程度か! ツワブキ・ダイヤ!」
ダイヤ「くっそーっ!」
ガリス「いかん! まだ早すぎる! いくらダイヤが成長しているとは言えノーザとまともに戦えるはずがない!」「総員、ダイヤを援護するんだ!」
〔味方ユニット出現〕
〈出撃準備〉
ノーザ「馬鹿な! 貴様ら、決闘に水を差す気か!」
甲児「ひとりでいいカッコすんな、ダイヤ!」
ミスト「俺達もいるって事を忘れるなよ!」
ゲイナー「決闘なんて古くさい事、今時流行らないですよ!」
ダイヤ「みんな!」
ノーザ「おのれ…。貴様ら!」
〔敵ユニット出現〕
ケイン「ノーザ様!」
ノーザ「ケイン! 貴様も俺も邪魔をする気か!」
ケイン「もはや決闘どころではありません! 我々も戦わせて下さい!」
ノーザ「ちいっ!」
ゴオ「どうやら敵も総力戦に切りかえるつもりのようだな」
ボス「力を合わせて戦おうぜ、ダイヤ!」
ダイヤ「みんなの気持ちはうれしいけど…こいつだけは俺ひとりで戦わせてくれ!」
甲児「男の意地って奴か…。わかったぜ。思う存分戦え、ダイヤ!」「そのかわり、危なくなったら言えよ! すぐに助けてやるからな!」
ダイヤ「うん! さあ、行くぞ! ノーザッ!」
<戦闘開始>

<ノーザHP50%以下or敵6小隊以下・敵増援1出現>

〔敵ユニット出現〕
サスページ「苦戦しているようですね、ノーザ。クフフフフ…」
ノーザ「サスページ! 何しに来た!」
サスページ「ダリウス大帝のご命令ですよ。今度こそ大空魔竜を始末せよとの仰せでね」
ノーザ「何だと!?」
サスページ「僕としても、そろそろ連敗を止めないと、将軍としてのメンツが立ちませんからね…」
ノーザ「貴様のメンツなど知った事か! 今すぐにここから消えろ!」
サスページ「おや、最初に言いませんでしたか? これはダリウス大帝のご命令だと…」「それともあなたは大帝のご命令に逆らうとでも?」
ノーザ「ぐっ…!」
サスページ「では、よろしいですね? クフフフ…」
ノーザ「勝手にしろ!」
ミスト「ああっ!」
〔カーソル、シェルディアを指定〕
アンジェリカ「ミスト! 見て、あれ!」
ミスト「君も気づいたか!」
甲児「俺だって気づいてるぜ!」「敵の中にいる機体、セリウスにそっくりじゃねえか!」
光司「色は違うけど、確かにあれはセリウスだぜ!」
ミスト(あの機体…間違いない! 俺がベザードにいる時に修理した機体だ!)
ゴオ「ミスト! どうしてダリウス軍にセリウスがいる!?」
ミスト「た、多分あいつも俺達と同じように飛ばされたんだと思います」
ゴオ「ダリウス界にか?」
ミスト「はい!」
アンジェリカ「ミスト! あれに乗ってるのって、私達の仲間じゃないの?」
ミスト(あの機体…まさかパイロットは…)
アンジェリカ「ちょっと、ミスト! 聞いてるの?」
ミスト「き、聞いてるよ! あれに乗ってるのは、たぶん」
〈名前変更〉
ミスト「シェルディアだ!」
アンジェリカ「えっ? 誰? そんな人、防衛隊にいた? あれは量産型のセリウスでしょ!?」
ミスト「いや…セリウスじゃない」
アンジェリカ「えっ?」
ミスト「あれは俺と一緒に漂着したセリウスを修理した、言うなれば…」
〈名前変更〉
ミスト「セリウスIIだ!」
アンジェリカ「は、話がよく見えないんだけど…」
ミスト「とにかくセリウスⅡの事は俺に任せてくれ!」
甲児「何だかよくわからねえが、お前の判断に任せる!」
ミスト「シェルディア! シェルディアだろ!」
シェルディア「だ、誰だ、お前は! どうしてボクの事を知ってるんだ!?」
ミスト「俺だ! ミストだ!」
シェルディア「ええっ! ほんとに!? ミストなの!?」
ミスト「この機体に見覚えがあるだろ! レヴリアスだよ!」
シェルディア「それはわかってたけど、まさかミストが乗ってるなんて、思わなかったんだもん!」
ミスト「どうしてお前がダリウス軍なんかにいるんだ!? そもそも、どうやって…!?」
シェルディア「話すと長くなるんたけど… …ねえ、その話、後でいいかな?」
ミスト「へっ? べ、別にいいけど…」
シェルディア「ダリウス軍にいるとミストと戦わなきゃならないんだよね?」「じゃあ、ボク、ミストと一緒に戦うよ!」
ミスト「だ、大丈夫なのか!?」
シェルディア「あ、ちょっと待ってて。挨拶してくるから」「サスページ将軍! デビュー戦からゴメンナサイ! ボク、ダリウス軍やめます!」
サスページ「な、なにっ? 貴様、裏切るつもりか!」
シェルディア「ボクは元々ダリウス軍なんて嫌だったんだ」「生きてくために仕方なく入ったんだもん!」
サスページ「き、貴様…」
シェルディア「お世話になった恩はアダで返しますから! それじゃ!」
〔シェルディア、敵から味方へ〕
〔シェルディア、ミストへ隣接〕
シェルディア「ミスト! これでまた、一緒に戦えるね!」
ミスト「セリウスIIは 大丈夫なのか? さっき『デビュー戦』って…」
シェルディア「きっと大丈夫だよ! ほら、ちゃんと動いてるし!」
サスページ「クフフフ…。馬鹿な小娘ですねえ…」
シェルディア「…え?」
サスページ「こんな事もあろうかと、その機体には細工をしておいたのですよ」
シェルディア「細工?」
サスページ「その機体を、ゼルガイアーからコントロールできる装置が取りつけてありましてねえ…」「残念ながら、君の思い通りには動かせないんですよ」
シェルディア「嘘…? 何でそんな事するの!?」
サスページ「戦闘メカ持参の志願兵なんてうさん臭くてしょうがないですからね…。手を打っておいて正解でした」「さあ、大空魔竜と戦いなさい!」
〔シェルディア、サスページへ接近〕
〔シェルディア、味方から敵へ〕
シェルディア「ダメ、コントロールできない! 助けて、ミスト!」
ミスト「シェルディア! くそっ! どうすりゃいいんだ!」
サコン「ミスト君。そのマシンと戦うんです」
ミスト「ど、どうしてです!? あのマシンには俺の…!」
サコン「撃墜しろとは言っていません。戦っていれば、敵のコントロールの受信部が判明するはずです」「その後、そのマシンの動きを止めて、ピンポイントで受信部を破壊するんです!」
ミスト「そうか! わかりました、サコン先生!」「みんな! セリウスIIは撃墜しないでくれ! 頼む!」
剣児「ったく、ダイヤもミストも世話焼かせやがって!」」
ヴァン「おいおい…何でもやるとは言ったが、ずいぶんと面倒な話だな…」
ゲイナー「でも、こうなったらできる事をやるしかありませんよ!」
ゴオ「その通りだ。さあみんな、行くぞ!」
アンジェリカ(あれに乗ってるのは…誰なの…?)

<ミストvsシェルディア>
ミスト「コントロールの受信部がわかるまでしばらく辛抱してくれ!」
シェルディア「攻撃が当たってもボクがやってるんじゃないから! 怒らないでよね!」

<アンジェリカvsシェルディア>
アンジェリカ「セリウスIIを攻撃しなきゃならないなんて、ちょっと複雑な気持ちね…」
シェルディア「どこの誰だか知らないけれど、ボクを撃墜しないように気をつけてね!」

<シェルディアHP30%以下orサスページ撃破>
サコン「ミスト君! 受信部がわかりましたよ! 左わき腹の突起です!」
ミスト「左わき腹って…コクピットのすぐ近くじゃないか! これじゃ、うかつに攻撃できないぞ…」「…そうだ! アンジェリカ! 聞こえるか!?」
アンジェリカ「どうしたの、ミスト?」
ミスト「セリウスIIを捕まえて、動きを止めてくれ! ピンポイント攻撃をやる!」
アンジェリカ「わかった。やってみる!」
〔アンジェリカ、シェルディアへ隣接〕
シェルディア「きゃあっ! ちょっと、何するのよ!」
アンジェリカ「あなたを助けるためよ! 少しおとなしくしてて!」「…い、いいわよ、ミスト!」
ミスト「よし! そのまま動くなよ!」
アンジェリカ「しっかり狙ってよね!」
ミスト「俺を信じろ! いけえーっ!!」
〔ミスト、シェルディアへ攻撃〕
[イベント戦闘「ミストvsシェルディア」]
ミスト「…やった、命中したぞ! シェルディア! 無事か? ケガしてないか?」
シェルディア「うん、ボクは大丈夫!」
〔シェルディア、敵から味方へ〕
シェルディア「…あっ! 機体のコントロールができる!」
ミスト「本当か!?」
シェルディア「うん!」
サスページ「しまった! コントロールが…!」
シェルディア「よくも勝手に動かしたな! たっぷりお礼するから、覚悟しろ!」
ミスト「かなりのダメージを受けてるんだ。無理はするなよ!」
シェルディア「わかってる! でもこのままじゃ、ボクの気がおさまらないんだ! さあ行くぞ、ダリウス軍め!」
サラ「上手くいったみたいね…」
アンジェリカ「…………」
静流「…何もかもが上手くいったわけじゃないみたいだけどね」

<シェルディアが戦闘>
シェルディア「今からボクはミストの仲間だ! ダリウス軍め、覚悟しろ!」

<シェルディアvsサスページ>
シェルディア「サスページ将軍! よくもボクを操ってくれたな!絶対に許さないからね!」
サスページ「裏切り者め…。僕がこの手で始末してあげましょう!」

<ダイヤvsノーザ>
ダイヤ「ノーザ! ガイキングの力を見せてやるぜ!」
ノーザ「馬鹿め! 人間ごときがこのノーザ様に勝てると思っているのか!」

<ガリスvsノーザ>
ガリス「ノーザよ! ガイキングは…ダイヤはこの俺が命に代えても守ってみせる!」
ノーザ「ガリス! ガイキングとの決闘の邪魔をするな! いつからそんな無粋な男になった!」

<コトナが戦闘>
コトナ「ダリウス軍! 私がこんな世界に飛ばされたのは…」「元はと言えば、あんた達のせいですからね! たっぷり仕返しさせてもらうわよ!」

<ノーザ撃破>
〔ノーザに爆発〕
〔ノーザ、回復〕

ノーザ「地上人ども! 調子に乗るのもいい加減にしろ! お遊びはここまでだ!」「まずはツワブキ・ダイヤ! 貴様から血祭りにあげてやる!」
〔ノーザ、ダイヤへ隣接〕
〔ノーザ、ダイヤへ攻撃〕

[イベント戦闘「ダイヤvsノーザ」]
ダイヤ「うわあああっ!」
ノーザ「まだ終わらんぞ、ツワブキ・ダイヤ! とどめを刺してやる!」
ガリス「ダイヤーッ!」「ええい! 大空魔竜をノーザにぶつけろ! ダイヤを守るんだ!」
〔ガリス、ノーザへ隣接〕
ノーザ「血迷ったか、ガリス!」
〔ガリスに爆発〕
〔ガリス、後退〕

ガリス「ぐわあっ!」
ルル「きゃあーっ!」
ダイヤ「キャプテン! ルルッ!」
ゴオ「だ、大空魔竜が一撃で…!」
ノーザ「ガリスよ。そこでおとなしく、ガイキングの最期を見ていろ!」
ダイヤ「くっそーっ! ノーザッ!」
〔ダイヤに炎〕
〔ダイヤ、回復〕

ノーザ「こ、この炎は何だ! このすさまじい炎の脈動は!」
甲児「おい、ガイキングの様子がおかしいぞ!」
ゴオ「こ、この力…! ダ、ダイヤのどこにこんな力が秘められているんだ…!?」
ダイヤ「ちょっとばかり無茶をする。相当すげぇんだけど、まだ使うなって言われてる…」「ガイキングの能力が一つだけ残ってるんだ!」
ミスト「だ、大丈夫なのか? ダイヤ君!?」
ダイヤ「知らねえよ。初めてやるんだから!」
ルル「ダイヤ君、まさか、あれを使うつもりじゃ…。ダメよ、まだ早いわ!」
ダイヤ「ごめん、ルル。でも俺は守りたい!」「君を…キャプテンを…そして大空魔竜のみんなを! 守りたいんだぁっ!」
ルル「ダイヤ君ッ!」
ノーザ「な、何だこれは! この力、あり得ん!」「地上人のちっぽけな炎がこれほどまでに高まるなど! あり得ん!」
〔ダイヤ、ノーザへ攻撃〕
[イベント戦闘「ダイヤvsノーザ」]
〔ノーザに爆発〕
ノーザ「おのれ…。この俺が敗れるとは! 慢心があったという事か…」「今日の所は撤退だ! 次はこうはいかんぞ、ガイキング!」
〔敵ユニット離脱〕
ダイヤ「や、やった…」
〔ダイヤ、EN減少〕
※※まだ敵健在の場合、セリフ追加※※
剣児「よっしゃあ! 残りの連中を一気に片づけようぜ!」


<ケイン撃破>
〔ケインに爆発〕
ケイン「くっ…! 地球人ごときにやられるとは…!」「ノーザ様。申し訳ありません! 撤退します!」
〔敵ユニット離脱〕

<サスページ撃破>
〔サスページに爆発〕
サスページ「ええい、大空魔竜め! またしても僕に恥をかかせるとは! 次こそは必ず!」
〔敵ユニット離脱〕

<敵全滅・勝利条件達成>
ダイヤ「終わったか…。今回ばかりはさすがにキツかっ…」
ピュリア「どうした、ダイヤ! しっかりしろ!」
ルル「ダイヤ君! 返事をして、ダイヤ君!」
静流「ダメだわ。気を失っているみたい」
ルル「ダイヤ君を急いで大空魔竜に収容して下さい! お願いします!」
ガリス「すぐにダイヤとガイキングを回収するんだ!」
〔ガリス、ダイヤへ隣接〕
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

大空魔竜/格納庫
シェルディア「だから、ボクは怪しくないってば! ミストの知り合いだもん!」
レ・ミィ「でもあなた、ダリウス軍と一緒に出てきたじゃない!」
剣児「そんな奴を、簡単に味方として受け入れられるかよ!」
つばき「さっきはひとまず助けたけど…。一緒に戦うとなると話は別よ!」
ボス「ダリウス軍のスパイかもしれねえしな!」
リー「女スパイって言う響きは嫌いじゃないけどねえ…」
シェルディア「ひっどーい! よってたかってボクをスパイ呼ばわりするなんて!」
レ・ミィ「だったら、ちゃんと説明してみせなさいよ!」
シェルディア「だから、それは後でするってば! ねえ、ミスト! 何とか言ってやってよ!」
ミスト「こいつは、俺がベザードにいた時の知り合いなんです」「俺は約1年間、シェルディアと暮らしてましたから…」「こいつがスパイなんてできる奴じゃないって断言できます!」
アンジェリカ「その子の家に? そ、それって同棲って事…?」
杏奈「ええっ! ミストって、その子とそういう関係だったの?」
ミスト「違います! 居候してただけです! 同棲なんかじゃありません!」
シェルディア「そんなにムキになって否定しなくたっていいじゃん。一緒に暮らしてたのは事実なんだから」
ミスト「お前は余計な事を言うな! 混乱するだろ!」
コトナ「あら、お前とか言っちゃって…」
ゲイナー(なんて口のきき方なんだ…! 僕にはとてもできない!)
サラ「何あれ、亭主関白のつもりかしら。かっこ悪いったらありゃしない」
ゲイナー(…よかった、サラさんはああいうのは好みじゃないみたいだ)
アナ「でも、情けない男というのも考え物ですよね?」
サラ「そうね…。決める時にはガツンと決めてくれないと」
ゲイナー(難しい…!)
シェルディア「わかってくれた? ボクはミストの大切なパートナーなの!」「だから、みんなの仲間なの!」
ヤンマ「大切なパートナーって…。ミスト、てめえ! なんてうらやましいんだ!」
ブビィ「うらやましいなぁ…」
ハッチョ「うらやましくなんかねえよ! ちぇっ…」
ミスト「だ~か~ら! そういうんじゃないってば!」
剣児「はぁ…。何だか、馬鹿馬鹿しくなってきた…」
レ・ミィ「私も…。なんだか疲れてきたわ…」
ミスト「じゃあ、皆さん、シェルディアを信じてくれるんですか?」
ヴァン「勝手にしろ」
剣児「右に同じ…」
シェルディア「やったー!」
ミスト「すみません、皆さん…。事の経緯は、後で俺がシェルディアから聞いて…」「キャプテンに報告しておきますんで…」
アンジェリカ「…どういう事なの? これって…」

大空魔竜/ブリッジ
さやか「ルルちゃん! ダイヤ君の容態はどうだった?」
ルル「意識がまだ戻らないそうです…」
さやか「そう…。心配ね…」
ルル「はい…」
甲児「どうしてダイヤはそんなになっちまったんだ?」
ルル「フェイスオープンのせいです」
杏奈「すっごい破壊力だったよね、フェイスオープンって…」」
ゲイナー「ガイキングにあんな奥の手があったなんて、思いもしませんでしたよ」「キングゲイナーのオーバースキルもあれぐらいできればいいんですけど…」
ルル「フェイスオープンは、ガイキングの胸部装甲を輩出して、全火力を放出する事で…」「一時的で戦闘力を上昇させる事ができるんです」
ピュリア「それであんなにパワーアップしたのか…」
ルル「でも、あれだけの力を出すためには、とても大きな炎の力が必要なんです…」「ダイヤ君の炎の力は以前に比べて成長していますが、フェイスオープンを使うにはまだ…」
リー「ダイヤの奴、無理に炎の力を使ったからあんな風になっちまったのか…」
ルル「ええ…」
ピュリア「だ、大丈夫だよ。ダイヤの事だ。すぐに回復するって!」
さやか「そうよ、ルルちゃん。だからそんなに落ち込まないで。ね?」
ルル「はい…」
甲児「ところで、キャプテンとローサ副長の姿が見えないけど、どこ行ったんだ?」
ルル「さっき、艦長室の方に行くのを見ましたけど…」「何だから二人とも、深刻そうな顔をしてました」
コトナ「きっとふたりとも、ダイヤ君の事が心配なのよ…」
ルル「そうですね…」

大空魔竜/艦長室
ガリス「ノーザが出てきたとなると、今後、今日のような激しい戦いが増える事になる…」「たとえダイヤがフェイスオープンを使いこなせるようになったとしても…」「今日のような戦いが続けばいずれ潰れてしまうだろう」
ローサ「キャプテン…」
ガリス「ダイヤの負担を軽減しつつより大きな成果をあげるためには…」「臨機応変にガイキングをサポートするフォーメーションが必要になってくる」
ローサ「フォーメーション…」
ガリス「そのためには、スティンガーやサーペント、クラブバンカー以外に…」「もう1枚、勝負できる札が欲しい」
ローサ「もう1枚…?」
ガリス「ローサ。しばらく艦を頼めるか?」
ローサ「え? ええ。問題ありませんが…。いったいどこへ行かれるつもりなのです?」
ガリス「ザンガイルに行ってくる」
ローサ「ザンガイル? ま、まさかディックを!」
ガリス「そうだ」
ローサ「私は反対です! あんな危険な男を!」
ガリス「今は奴の力が必要なんだ」
ローサ「優秀なパイロットなら他にたくさんいるじゃないですか!」「甲児君、剣児君、ゴオさん…ゲイナー君や静流さんも…」「ヴァンさんはちょっと無理かもしれないけど…」「とにかく、ディックなんかに頼る必要はないはずです!」
ガリス「確かに優秀なパイロットが揃っているのはわかっている」「彼らの力がなくては、この先、戦い抜く事は到底無理だろう…」「だが、彼らではディックの代わりにはならないんだ…」「わかってくれ、ローサ。俺はザンガイルに行ってくる。留守を頼んだぞ」
ローサ「キャプテン…!」

大空魔竜/格納庫
シェルディア「ミスト! 久しぶりー! 絶対会えるって信じてた!!」
〔衝突音〕
〔画面、振動〕

ミスト「うわっ! いきなり抱きつくなよ!」
アンジェリカ(な、何なのよ、この子!)
シェルディア「いいじゃない! 久しぶりの再会なんだから!」
ミスト「よくない! …で、何でダリウス界にいたんだ?」
シェルディア「…ベザードが光に包まれたところは覚えてる?」
ミスト「ああ。暴風雨の中ゲリラ戦しかできなかった俺達は…」「軌道上からの攻撃を食い止めるために、あてもなく宇宙に上がって…」
シェルディア「うん。それから、状況確認もできないうちにベザードが光に包まれて…」
ミスト「…じゃあ、俺と同じか。俺もあの後、気づいたら地球って星に飛ばされてたんだ」
シェルディア「他には? 他にはベザードの人と会ってない?」
ミスト「…会ってない…」
シェルディア「そっか…。じゃあ、みんな…って諦めるのは早いよね! ボク達だって生きてたんだし!」
ミスト「で、どうしてダリウス軍なんかにいたんだ?」
シェルディア「ここに飛ばされて、ひとりぼっちでどうしたらいいかわからなくって…」「そしたら、ダリウス軍が兵士を募集してて、入隊すれば衣食住に困らないって言うから…」「自分の戦闘メカを持ってるって言ったら、すぐに入隊させてもらえたよ!」
ミスト「末端はアバウトな組織なんだな…」
シェルディア「地球って所を攻めに行く準備をしていたら、サスページ将軍から緊急出動の命令があって…」「それで、ここに来たの。まさかミストに会えるなんて、思いもしなかった!」「やっぱりボク達、運命の糸で結ばれてるんだね!」
ミスト「だから! なんでそうなるんだよ!?」
剣児「お前ら、いつまで抱き合ってんだよ!」
ミスト「うわっ!?」
剣児「なんだよ、『いつから居たんですか?』みたいな顔しやがって…」
シズカ「ここは格納庫だよ? 自分の機体の整備してる連中なんていくらでもいるさ」
柳生「ここはあなた達の家じゃないのよ。もう少し自重しなさい」
ミスト「そ、そうだぞ! 離れろ! このっ!」
シェルディア「ちぇっ、つまんないの!」
アンジェリカ「ねえ、ミスト。私にもこの子を紹介してくれない?」
ミスト「あ、ああ…。この子はシェルディア」「俺がベザードにいる時、いろいろ世話になった女の子だよ。前にチラッと話しただろ?」「…俺が生きていられるのは、こいつのおかげなんだよ」
アンジェリカ「ごめん。聞いたような気はするけど、よく覚えてないの。もう一度説明してくれる?」「チラッとじゃなく…しっかりと」
リンク「!!」
アナ「どうしたのです、リンク? こんなに怯えてしまって…」
ジョシュア「どうしたんでしょう? アンジェリカさんも機嫌が悪いみたいですし…」
ヴァン「腹でも減ってるんじゃねえのか?」
ジョシュア「そうですよね! お腹が空くと怒りっぽくなりますもんね!」「怒ると胃にも肌にも悪いですから後で教えてあげないと!」
カルメン99(…ダメだわ、このふたり)
シェルディア「ベザードに来た時、ミストは大ケガしてて、瀕死の状態だったの」「それをボクが病院まで連れてってあげたんだよ!」
ミスト「ああ、そうだ。シェルディアが助けてくれなかったら…」「俺はベザードで死んでいたんた」
ジョシュア「シェルディアさんは、ミストさんの命の恩人ってわけですね!」
ミスト「そういう事になるな…」
アンジェリカ(この子が命の恩人…?)
シェルディア「それで、ミスト。この人は誰?」
ミスト「彼女はアンジェリカ。アトリームにいた時、パートナーを組んでたパイロットだよ」
アンジェリカ「はじめまして。アンジェリカです」
シェルディア「アンジェリカって…ああ、思い出した!」「前にミストが話してくれた、隊長さんの娘さんでしょ?」
ミスト「そ、そう。隊長のひとり娘」
シェルディア「そっか…。君もボクと同じで、もう身寄りがないんだね…」
アンジェリカ「そ、そう、ね…」
シェルディア「でも、隊長さんもミストを待機させてひとりで特攻するなんて…」「それでも敵を倒せなかったなんて悲しいよね…」
アンジェリカ「えっ?」
ミスト「馬鹿! 余計な事言うな!」
アンジェリカ「ちょっとミスト! 特攻って…倒せなかったってどういう事?」「そんな事、ひと言も言わなかったじゃない!」
ミスト「いや、それは…その…」
アンジェリカ「ミストの嘘つき!」
〔殴打音〕
〔画面、振動〕

ミスト「いてっ!」
アンジェリカ「もうあなたなんか信じられない! 顔も見たくない!」
〔自動扉の開閉音〕
ミスト「待ってくれ!アンジェリカ!」
〔自動扉の開閉音〕
シェルディア「どうしたんだろ、あのふたり…」
つばき「あなたって、全然空気が読めないのね…」
シェルディア「???」
カルメン99「やれやれ…。こういう天然ちゃんが、一番やっかいなのよねえ…」
ウェンディ「この子、ジョシュアさんより強力かもしれないですね」
シェルディア「ちょっと! この子って何さ! ボクはもう17歳なんだからね!」「どう見たってそっちの方が子供じゃないか!」
ウェンディ「ええっ!? じゅ、17歳? 私はてっきり同い年くらいかと…」
シェルディア「お、同い年って…あなた、いくつなの?」
ウェンディ「13歳です…」
シェルディア「じゅ、13って…ボク、そんなにガキっぽく見える?」
リー「ガキっぽいかどうかはともかく17歳に見えない事だけは確かだな」
杏奈「私やつばきちゃんと同い年には見えないわよねえ…」
シェルディア「な、なにさ! どうせボクは幼児体型のガキですよーだ!」
〔自動扉の開閉音〕
レ・ミィ「あきれるくらい元気な人ね…とても私より年上とは思えないわ…」
ルージ「ミィに言われちゃおしまいだよな…」
レ・ミィ「何ですって!?」
ルージ「あ、いや、何でもない…」
カルメン99「これから先、ミストは任務以外でも苦労しそうね…」
コトナ「ねえねえ。どっちとくっつくか、賭けをしない?」
カルメン99「あ、それいいかも!」
静流「私も参加しようかしら…?」
ウェンディ「ちょっと、皆さん! 不謹慎ですよ!」「そりゃあ、あの3人がどうなるか、私も気になりますけど…」
杏奈「三角関係かぁ…。私達には無関係だよね、ゴ~オちん!」
ゴオ「ああ、そうだな…」
杏奈「でも、もしゴオちんに他の女ができたら私、絶対に許さないんだから!」
ゴオ「そんな心配ないから大丈夫だって」
杏奈「ほんとに? ほんと~に大丈夫?」
ゴオ「当たり前だ! 俺を信じろ!」
杏奈「うん!」
〔画面、アークホーランドへ移動〕
アークホーランド/四天王の間
ノーザ「ええい! あのガイキングの力…! いったい何なのだ!」
ケイン「一時的に、ガイキングのパワーが大幅に上昇したようですが…」
ノーザ「ガイキングにあの力がある限り、ドルマンでは勝てん!」「ケイン! ガイキングのあの能力を徹底的に研究するのだ!」「そして、俺の巨人にも奴と同じ…いや、それ以上の能力を備えるのだ!」
ケイン「ははっ…!」
ノーザ「ツワブキ・ダイヤめ…今度こそ俺が勝つ! 必ず貴様を仕留めてみせる!」「覚えていろよ!」
【シナリオエンドデモ終了】


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