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No.11-1
ガイキング絶体絶命!!・前編

【シナリオデモ開始】
大空魔竜/格納庫
ミスト「待ってくれ! アンジェリカ!」
アンジェリカ「来ないでよ! 嘘つき!」「お父さんは最後まで勇敢に戦ったって言ったじゃない!」「特攻したって、いったいどういう事よ!」
ミスト「違う! そうじゃないんだ!」
アンジェリカ「何が違うのよ!」
ミスト「俺達が敵の指揮官機を追いかけていたら、突然別の機体が現れて…」「隊長は新たな敵機の強さを見切った…。俺達ふたりじゃ全然歯が立たないって踏んだみたいだった」「だから、隊長は機体のエネルギーを上昇させて特攻を仕掛けたんだ…」「でも、結局あいつを倒す事はできなかった…」「その後の事は、俺も気絶しちゃったからよくわからない。でも隊長は勇敢に戦ったんだ!」
アンジェリカ「何でそんな嘘つくのよ!? だいたいレヴリアスにそんな装置、ついてないじゃない!」「自爆するほどのエネルギー上昇なんてあり得ないわ!」
ミスト「それは…! あ、でも、敵が何か言っていたような…?」
アンジェリカ「言い訳なんてしないで! それに、例え特攻ができたとしても…」「どんなに追いつめられたって、お父さんがそんな自殺行為をするわけないじゃない!」「最後の最後まで諦めるなって、お父さんの口癖だったでしょ!」
ミスト「それは俺だってよく知ってるさ…! 防衛隊員の心得として、徹底的に叩き込まれたから…」「だから、俺もワケがわからないんだ。隊長がどうしてあんな事を…」
アンジェリカ「もういいわ! あなたの話は聞きたくない!」
カルメン99「アンジェリカってば…。ちょっと落ち着きなさいよ」
アンジェリカ「カルメンさん…!」
カルメン99「彼のあわてぶりからして、あなたをごまかそうとしてるようには見えないわ…」「話くらい聞いてあげたら?」
アンジェリカ「でも…」
シェルディア「そうだよ。ちょっと感情的になりすぎなんじゃない?」
カルメン99「は~い、あなたは黙ってなさい。ここはふたりっきりで、納得いくまで話し合わせてあげるの」
シェルディア「ああ~ん、ボクもっとミストと話がしたい~!」
カルメン99「じゃあね~」
〔自動扉の開閉音〕
ミスト「アンジェリカ…」
アンジェリカ「…カルメンさんの顔を立てて話だけは聞いてあげるわ…」「でも、内容によっては、私はあなたを絶対に許さないから!」
ミスト「…いや。俺は君に許してもらおうなんて思ってない…」
アンジェリカ「えっ?」
ミスト「俺は君に本当の事を言えなかった。隊長の事を聞かれた時、正直に話せばよかったのに…」「隊長が特攻して失敗したって聞いたら…」「せっかく再会できた君との関係が険悪になるんじゃないかって…」「身勝手な話だけどそうなるのが嫌で本当の事を言い出せなかったんだ」
アンジェリカ「さ、最初から本当の事を言ってくれれば…!」
ミスト「本当に? 本当に今みたいに怒ったりしないか…?」
アンジェリカ「…怒ってたわね、たぶん」
ミスト「でも、事実なんだ…」
アンジェリカ「突然現れた敵っていうのはどんな機体だったの?」
ミスト「生体兵器…っていうのかな…。他の機体とは全然雰囲気が違ってた」「俺はその時、死を覚悟した。そしたら、隊長が言ったんだ…」「レヴリアスの力なら倒せる…って」「後は、敵に向かって何か叫んでいたけど、こっちには聞こえなかった」
アンジェリカ「お父さん…何を…」
ミスト「その後、隊長のレヴリアスが金色の光に包まれて…」「そいつに突っ込んでいったんだ。スペック上、あんな出力は出せないはずだった…」
アンジェリカ「それで…?」
ミスト「…ダメだった。敵は多少怯んだ様子だったけど、隊長は力尽きたみたいで…」「その後、俺は白い光に包まれて…次に気がついたのは、ベザードの病院のベッドの上だったんだ」
アンジェリカ「じゃあ、お父さんの最期は見てないの?」
ミスト「ああ…。でも、あの損傷じゃとても生きてるとは思えない…」
アンジェリカ「お父さん…」
ミスト「…今のが1年前の真実だ。はじめから事実を伝えなかったのはすまなかったと思う…」「でも、本当の事を言って、君が怒ったり、傷ついたりするのを見たくなかったんだ…」
アンジェリカ「…話はわかったわ。お父さんが特攻したって部分は、わかっていても納得できないけど…」「最後まで勇敢に戦ったって話は本当だったのね…」
ミスト「…ああ。それは間違いない。隊長は立派だった…」
アンジェリカ「…ごめん、ミスト しばらくひとりにさせて…」「お父さんが最後に何を考えたのか…何を叫んでいたのか考えてみたいの…」
ミスト「…わかった」
アンジェリカ「…………」

大空魔竜/通路
カルメン99「なるほど…そういう事情があったのね」
シェルディア「ちょっと、お姉さん…。ふたりっきりで話し合わせるなんて言って、ちゃっかり盗み聞きしてるじゃない!」
カルメン99「内緒話って、聞かずにはいられないのよねぇ…。情報屋の職業病かしら」
シェルディア「悪趣味な人だなあ…。ま、ボクも人の事は言えないけどさ」
カルメン99「あら、私達、気が合いそうね。私はカルメン99。よろしくね」
シェルディア「ボクはシェルディア。よろしく!」
カルメン99「だけど、あのふたり、どうなっちゃうのかしら。名コンビだと思ったのに…」
シェルディア「う~ん…それじゃあ、ボクが代わりにコンビを組むよ!」
カルメン99「へっ?」
シェルディア「ああっ、バカにしてるな!?」「これでも、ミストとのコンビネーションでいっぱい敵を倒してきたんだよ!」
カルメン99(こっちはこっちで面白そうね…。どんな修羅場になるのかしら? ふふっ。スレてないっていいわね…)

大空魔竜/食堂
アナ「ずいぶん騒がしかったようですが、いったい何があったのです?」「どうしてミストは、アンジェリカにぶたれたのです?」
リュボフアナ姫様。その件は姫様にはまだお早いかと…」
アナ「いわゆる男女間のトラブルというものですね?」
リュボフ「ど、どこでそのような言葉を覚えられたのですか?」
アナ「ヤーパンの天井で一般市民の暮らしを知れば、それくらいの事はいくらでも耳に入ります」「むしろリュボフがの方が不勉強なのではありませんか?」
リュボフ「そそそ、そんな事…。大人をからかわないで下さい、姫様!」
レ・ミィ「あ~ら、ネズミを連れまわしているおチビさんんが恋愛について語るなんてちょっと早すぎるんじゃないかしら?」
アナ「あなたはエリアZiの…」
リュボフ「何です、突然! 少し口が過ぎるのおではありませんか?」「このお方はウルグスクの領主、メダイユ公爵様のご令嬢、アナ姫様なのですよ!」
アナ「それより、この子達はネズウミではありません。リンクスです!」
リンク「キキキッ!」
レ・ミィ「ふん! 公爵令状が何よ! 私だって、キダ藩にいた頃は…」
ラ・カン「ミィ。余計なおしゃべりはその辺にしておくんだ」
レ・ミィ「おじさま! …ごめんなさい」
ラ・カン「まったく…不作法者の娘で申し訳ございません」「私からきつく言い聞かせますので、どうかお許し下さい。アナ・メダイユ姫様…」
アナ「いえ、構いません。あなた方はエリアZiのゾイド乗りの方々でしたね?」
ラ・カン「そういえばちゃんとした自己紹介をしておりませんでしたな」「私はラ・カン。この不作法者は姪のレ・ミィ。ふたりで旅をしていたのですが…」「ミロード村で大空魔竜に乗り、ハラヤードへ向かおうとした途中でこの世界に…」
コトナ「私はコトナ・エレガンス。ちょっと通りがかっただけなのに戦闘に巻き込まれて…」「気がついたら、この状態よ。ほんと、いい迷惑だわ…」
レ・ミィ(勝手について来たくせに何が迷惑なのよ…)
アナ「そうですか。私達はシベリアで大空魔竜と出会い、エリアZiまで運んでもらったのですが…」「結果はあなた方と同じです」
ラ・カン「それにしても、ダリウス界でしたか…ここはいtったい何なのでしょうな…」
アナ「それは私にもわかりません。でも、大空魔竜の人達はとても信頼できる方ばかりですから…」「何も心配はいらないと思います。しばらくの間、一緒にエクソダスをして、それがよくわかりました」
ラ・カン「姫様がそうおっしゃるのなら間違いはないでしょうな」「それでは私はゾイドの整備がありますのでこれにて失礼いたします。行くぞ、ミィ」
レ・ミィ「はい、おじさま。…ふん!」
〔扉の開閉音〕
リュボフ「まあ! なんて生意気な子なんでしょう!」」
アナ「いいではありませんか。姫だの、公爵だの、この世界では何の意味もないのですから…」
リュボフ「ああ、アナ姫様! ご立派になられて…。あの小娘にも見習っていただきたいものです」(…それにしても、あのラ・カンという殿方、紳士的で素敵でしたわ…)

大空魔竜/通路
レ・ミィ「あーもう、腹が立つ! あのアナって子…! 何が姫様よ! ふん!」
ルージ「おーい、ミィ! 整備サボってどこ行くんだよ?」
レ・ミィ「うるさい! 今はそんな気分じゃないの!」
ルージ「そんな事言って…ラ・カンに怒られるよ?」
レ・ミィ「おじさまの名前を出せば、私が言う事を聞くと思ったら大間違いよっ!」
ルージ「ど、どうしたんだよ。何でそんなに機嫌が悪いのさ?」
レ・ミィ「あんたには関係ないわよっ!」「もう、あっち行って! これ以上つきまとうと、ぶっ飛ばすわよ!」
ルージ「そ、そんなぁ…」
〔自動扉の開閉音〕
ダイヤ「おいおい、廊下で怒鳴ってたらみんなの迷惑になるぜ?」
ルージ「き、君はガイキングのパイロットの…!」
ダイヤ「ツワブキ・ダイヤだ。君達は確か…えーっと、レイジとマミーだったっけ?」
ルージ「ルージです!」
レ・ミィ「レ・ミィよ! 人の名前くらいちゃんと覚えてよね!」
ダイヤ「ごめんごめん。ルージにレ・ミィか。もう忘れないよ」「…で、どうして大声出してたんだい、レ・ミィ?」
レ・ミィ「…アナって子の態度が気に入らなかったのよ」「子供のくせに、妙に落ち着き払っちゃってさ…」「おじさまも、あの子の前で私の事を無作法者なんて言って…。恥をかいちゃったわよ!」
ダイヤ「なるほどね…。アナ姫様はメダイユ公爵って、ものすごく偉い人の娘さんだからね」「小さい頃からお上品に育てられて、あんなお嬢様になったらしいよ?」
レ・ミィ「どうせ私はお上品に育ってないし、お嬢様でもありませんよーだ! ふんっ!」
ダイヤ「別にそれでいいじゃないか」
レ・ミィ「えっ?」
ダイヤ「レ・ミィはレ・ミィ。アナ姫様はアナ姫様だろ?」「他人から何と言われようと、自分自身を貫き通さなきゃ!」「上品だろうと下品だろうと、信じた道を突き進め! 流されちゃダメだっ!」
レ・ミィ「な、何を言ってんのかよくわからないんだけど…」
ダイヤ「難しく考える事ないさ。レ・ミィはレ・ミィのままでいいよ…って事さ」
レ・ミィ「!!」「…そ、そうね。私は私のままが一番よね。そんなの最初からわかってたわ!」
ルージ(す、すごい。よくわからない理屈でレ・ミィの機嫌を直したぞ…)(あの自信に満ちた態度が、言葉に説得力を持たせてるのか…?)
レ・ミィ「ちょっと、ルージ! 何をぼんやりしてるのよ! 格納庫に戻って整備を続けるわよ!」「こんな所でサボってたらおじさまに叱られちゃうわ!」
ルージ「サボってたのはどっちだよ…」
レ・ミィ「何か言った!?」
ルージ「何でもありません…」(機嫌が直ったとたんにこれだもんなぁ…)
レ・ミィ「こ、これから私の事をミィって呼んでもいいわよ。…ダイヤ!」
ダイヤ「わかったよ、ミィ」「それじゃ俺も、格納庫に行って、マシンの整備を手伝おうかな!」
レ・ミィ「うん!」
ルージ(ダイヤ君の明るくて、堂々とした態度、あこがれちゃうな…俺ももっとしっかりしなきゃ!)
〔画面、アークホーランドへ移動〕
ノーザ「プロイスト! 突然、俺達を呼び寄せていったい何様のつもりだ!」
サスページ「そうですよ。今度こそ大空魔竜を倒すために最強の魔獣を準備していたのに…」
プロイスト「私はこれからガイキングを始末しに行く…」
ヴェスターヌ「なにっ?」
サスページ「やれやれ、そんな戯言を言うためにわざわざ我々を呼び出したのですか?」
ノーザ「笑わせるな! ドロイド指揮官のお前ごときにガイキングの炎が消せるものか!」「奴を倒せるのは、この俺だけだ!」
ダリウス17世「フフフ…奴の炎の力が無力化できるとしたら、どうだ?」
???(ギル・バーグ)「そう…俺がガイキング打倒の秘策を授けたとしたら…?」
ノーザ「ダ、ダリウス大帝! それにお前は…!」
ダリウス17世「プロイスト…。ノーザ達に見せてやれ。お前の偉大なる発明を!」
プロイスト「見るがいい。この鉱石を…」
〔画面、緑にフラッシュ〕
〔光の放射音〕

ノーザ「何だ、この石コロは!」
プロイスト「これこそが、ガイキングの炎の力を封じ込める鉱石、ローグリュート!」「私はついにこれをミンスバレルで発掘する事ができたのだ」
ヴェスターヌ(ミンスバレル? という事は、プロイストはあの鉱石を密かに探していたと言うのか…)
???(ギル・バーグ)「このローグリュートと、俺が提供したマグネティック・フォースの力があれば…」
プロイスト「ガイキングを抹殺する事など造作もない…」
ノーザ「ふざけるな! 貴様ごときに何ができる!」
プロイスト「私に何ができるのか…。その目でじっくりとご覧いただこう」「では、大帝。出撃いたします」
ダリウス17世「期待しておるぞ、プロイスト…」
ノーザ「くっ…!」
ヴェスターヌ(プロイストのあの自信…。いったい何をする気なんだ?)
〔画面、大空魔竜へ移動〕
大空魔竜/ブリッジ
ピュリア「ええっ!? キャプテンがザンガイルからディックを連れて来るって?」
ローサ「ええ。私は反対したんだけど、どうしても彼が必要だって…」
リー「それで副長、ご機嫌斜めなんですね?」
ローサ「私はいつも通りです…!」
ピュリア「アタシも反対だ! 冗談じゃねえよ!」
ヤンマ「ディックの野郎が…」
ハッチョ「戻って来る?」
ブビィ「あわわ…」
ルル「ディックが…また大空魔竜に…」
甲児「なあ、そのディックってのは何者なんだ?」
さやか「ずいぶん嫌われてるみたいだけど…?」
ピュリア「あんな野郎は、化け物マシンと一緒に永久にザンガイルにほっぽっときゃいいんだよ!」
〔扉の開閉音〕
ダイヤ「どうしたんだ、ピュリア。そんな大声出して…」
ゴオ「ダイヤ! お前、寝てなくて大丈夫なのか? 意識不明だったんだろ?」
ダイア「ああ、もうすっかりよくなった。心配させちゃって、ゴメン」
ピュリア「心配なんかしてねえよ! ふん!」
ルル「まだ顔色が悪いわ。無理しちゃダメよ、ダイヤ君」
ダイヤ「大丈夫、もう平気だってば! 医務室で寝てたら、退屈で死んじまうよ」「…ところでピュリア、何で大声出してたんだ?」
ピュリア「何でもねえよ! ちょっと気に入らねえ事があっただけさ!」
ダイヤ「気に入らない事?」
リー「ディック・アルカインが大空魔竜に戻って来るのさ。それでピュリアはご機嫌斜めでね…」
ダイヤ「ディック…アルカイン?」
リー「優秀な戦闘員なんだが危ない奴でね…」
ヤンマ「女癖は悪いわ…」
ハッチョ「所構わず賭けをふっかけるわ…」
ブビィ「みんな、ひでえ目にあったんだ!」
ピュリア「しかもあいつは仲間の背中を平気で撃つ、死神なんだよ!」
ダイヤ「死神だって…?」
〔扉の開閉音〕
ディック「まだ根に持ってるのか、ピュリア…?」
ピュリアああっ、てめえ! ディック!」
ディック「あの時は、君の向こうにいる敵を撃ったんだ」「君の腕なら、ギリギリで避けられる事はわかっていたからね…」
ピュリア「ふざけんな! よくもヌケヌケと! ぶん殴ってやるからそこを動くんじゃねえぞ!」
ローサ「やめなさい、ピュリア!」
ダイヤ「こいつがディック…?」
ガリス「そうだ。大空魔竜のもうひとつのパイロット、ディック・アルカインだ」
剣児「確かに、全身からヤバいオーラを感じるぜ…」
ディック「ちょっと留守にしてる間にずいぶん美人が増えたじゃないか。まるで天国にいるようだ…」「…お嬢さん、君の名前は?」
つばき「た、珠城つばきです…」
ディック「つばき…。なんて素敵な名前なんだ…。これはザンガイルで流行している香水だ。お近づきの印にプレゼントしよう…」
つばき「は、はい…」
ディック「そちらのキリッとした表情が魅力的なお嬢さん。あなたのお名前は…?」
柳生「柳生充子…」
ディック「君とは眼帯キャラ同士、仲良くなれそうだな…」
柳生「フフッ…面白い事を言うのね…」
身堂「あいつめ、隊長にちょっかい出しやがって…!」
早乙女「あんなキザ野郎、見てるだけで虫酸が走るぜ!」
ボス「おっ! 姉ちゃん! 俺と意見が会うじゃねえか!」
ディック「そこのたくましい女性パイロット!」
早乙女「わ、私か・」
ディック「鍛え上げられた筋肉ほど、美しい物はない…。君にはこのバラがよく似合う…」
早乙女「な、何だと?」
剣児「ぐふふっ。あのキザ野郎、ブッ飛ばされっぞ…」
早乙女「前言撤回!! こいつはいい奴だ!」
剣児「あららら…「
ボス「この裏切り者ォッ!」
ゴオ「やれやれ。確かに女癖が悪そうだな…」
静流「でも、あの態度はちょっと鼻につくわね…」
光司「さすが静流さん! あんなニヤけた男には興味ないっすよね!」
甲児「ああいう口のうまい男にロクな奴はいないぜ!」
ゴオ「その通り! 男は黙って背中で語るもんだ!」
杏奈(背中を追っかけてるだけじゃ寂しい事もあるんだけどな、ゴオちん…)
ウェンディ「杏奈さん…?」
杏奈「…え? どうかした?」
ウェンディ「いえ、何だかすごく寂しそうだったので…」
杏奈「や、やだなあ! そんな事ないよ、気のせい気のせい!」
ウェンディ「そ、そうですか…」
ディック「ところで、キャプテン。ガイキングのパイロットに選ばれたって言うのは、どいつだ?」
ガリス「紹介しよう。彼がそうだ」
ダイヤ「俺、ツワブキ・ダイヤ。よろしく!」
ディック「ツワブキ・ダイヤ…。俺は君に興味があってここに来た」「俺が唯一認めた男…キャプテン・ガリスからガイキングを託された奴の顔が見たくてね…」
ダイヤ「えっ?」
ディック「それにもう一つ…。俺は大空魔竜に心残りがあるんだ…」
リー「心残り?」
ディック「フッ…」
ルル「ちょっと、何でこっちを見るのよ、ディック!」
ガリス「ルル、ディックの復帰手続きを頼む。それとキルジャガーの武装凍結を解除しろ」
ルル「で、でも…」
ディック「まだ怒ってるのかい、ルル? 大丈夫。キスしたくらいじゃ死なないからさ…」
ピュリア「ええっ!」
ダイヤ「何だって!?」
ルル「し、知らないわ! そんな事!」
ディック「さあ、ルル。俺の子ネコちゃんを起こしてくれ!」
ルル「…わかりました! リスタート、ナンバー44。キルジャガー、武装凍結解除!」
〔スイッチを押す音〕
ガリス「ではこれより、ガイキング、サーペント、スティンガー、キルジャガーによるチームバトルの訓練を行う!」
ピュリア「ええーっ! ディックなんかとチームバトルなんて無理に決まってるよ、キャプテン!」
ディック「同感だ。俺もチームバトルなんてごめんだね」
ガリス「…いいか、お前達。今後我々は、ダリウス軍だけでなく、邪魔大王国とも戦わなければならない」「よりいっそう激化する戦闘に備えて、準備しておく必要があるのだ」「でなければ、お前達はもちろん、我々全員が命を落とす事になる」
リー「…キャプテンの言う通りだ。これから先、スタンドプレーだけじゃ切り抜けられないピンチもあるだろう」「しっかりチームバトルの訓練をしとこうぜ」
ディック「へえ、あんたの口からそんな言葉が出るとはね。いぶん風向きがかわったもんだ…」
リー「フッ…」
ゲイナー「キャプテン・ガリス。僕も訓練に参加させて下さい」「ケガして寝ている時に思いついた戦法があるんです。それを試してみたくて…」
ガリス「わかった。許可しよう」
鏡「剣児、お前も参加させてもらえ。今のままでは、せっかくのジーグの性能も活かしきれていない」
剣児「いいじゃねえかよ、十分戦えてるんだから」
鏡「それでは駄目なんだ。そんな事では、もしビルドベースに帰った時…」「ジーグの新パーツを使いこなす事などできないぞ」
剣児「何だよ、新パーツって?」
鏡「それはビルドベースに戻れてからの話だ」「まずはもう一つの地球のみんなを帰す方法を考えなければならない…」
剣児「じゃあ、別に急ぐ必要はねえんじゃねえか?」
鏡「だからといって、せっかくの機会を逃す事おあるまい」「お前の才能を生かせないのは惜しい」
剣児「何だよ、急におだてやがって…。俺だって訓練が嫌なわけじゃないぜ? 強くなれるんなら構いやしねえよ」
鏡「その意気だ」「まずは、合体にかかる時間をもっと短縮する事から始めよう」
剣児「短縮って…簡単に言うなよ!」
鏡「お前ならできる」
剣児「だから、急におだてるなよ。わかったよ。やりゃあいいんだろ!」
鏡「…というわけで、訓練に参加してもよろしいですか、キャプテン?」
ガリス「もちろんだ。今のうちに訓練しておかないと…」「この先に待ちかまえているであろう強敵には勝てないからな…」「剣児と鏡の他に訓練への参加希望者はいるか?」
ラ・カン「では、キャプテン・ガリス。この機会にルージを訓練させてもらおう」「ルージはゾイド乗りの才能はあっるが、操縦技術はまだまだ未熟だからな。いいな、ルージ」
ルージ「はい!」
ミスト「シェルディアも参加だ。お前も、俺の略式の訓練しか受けてないからな」「この機会に、今の俺の訓練メニューと防衛隊の基礎メニューをこなしてもらうぞ」
シェルディア「ミストが教えてくれるなら喜んで参加するよ!」
ミスト「最初からそのつもりだよ。任せとけ!」
シェルディア(早く一人前になって、ミストを支えられるようにならなきゃ!)
ガリス「ではこれより訓練を開始する。各機、発進準備!」
ダイヤ「おうっ! 行こうぜ、みんな!」
〔扉の開閉音〕
リーサ「いいんですか、キャプテン? ディックにチームバトルなんてとても上手くいくとは思えませんが…」
ガリス「賭けてみるしかあるまい…」
【シナリオデモ終了】


サブタイトル
「ガイキング絶体絶命!!・前編」


【戦闘マップ開始】
〔味方ユニット出現〕
ダイヤ「みんな、準備はいいか!」
ピュリア「おう!」
〔通信の開く音〕
ガリス「訓練だと思って気を抜くな。これは実戦だと思え!」
ゲイナー「本機でガイキングチームを攻撃していいんですね?ローサ副長!」
ローサ「構わないわ。彼らを敵だと思って戦って!」
ガリス「ガイキングチームのリーダーはお前だ、リー」
リー「ええっ? 俺ですか?」
ローサ「リー! あなた達もゲイナー君達をダリウス軍だと思って戦いなさい!」「それから、今回の訓練の課題がチームバトルだという事も忘れないようにね!」
ダイヤ「了解!」
ガリス「では、訓練開始!」
リー「よし、先制攻撃を仕掛ける! 陣形を乱すんじゃないぞ!」
〔ダイヤ&ピュリア&リー&ディック、前進〕
〔ディック、ダイヤへ隣接〕

リー「ちょっと! 何やってんの! 陣形を乱すなって言っただろう!」
ディック「陣形通り動くなんてキルジャガーには似合わないんでね…」
ダイヤ「うわあっ! いきなり前に出て来るなよ!」
〔ダイヤ、ピュリアへ隣接〕
ピュリア「こっちにブレるな! ダイヤ!」
ダイヤ「文句はディックに言ってくれ! あいつが前をふさぐから…!」
ディック「自分の操縦の未熟さを俺のせいにしないでくれ。ミスター・ガイキング!」
ダイヤ「何だと!?」
ピュリア「どけ! 死神っ! そこにいたら攻撃できねえ!」
ディック「ふん…!」
リー「落ち着け、ピュリア! お前まで陣形を乱すな!」
剣児「おいおい、何やってんだよ!」
ミスト「仲間割れしてる場合じゃないですよ!」
鏡「チームワークがバラバラだな…」
シェルディア「これじゃ訓練にならないよ!」
ローサ「もういいわ! 中止しなさい!」
ピュリア「こんなメンツでチームバトルなんかできるかよ!」
リー「何でちゃんと戦わないんだ、ディック!」
ディック「訓練じゃワクワクできなくてね…」
ピュリア「くそっ! 絶対認めねえぞ、あんな奴!」
ダイヤ「ディック! どうして協力してくれないんだ!」
ディック「相容れない者同士が、気持ちを合わせようって事がそもそも無理があるのさ」
ダイヤ「なにっ?」
ディック「戦いだけ上手く切り抜けりゃいいだろ? それに、少々仲が悪いくらいの方が興奮するし…」
剣児「おい、ディックって奴! そんな遊び半分で戦ってるみたいな言い方するんじゃねえ!」
ディック「…半分じゃない。俺には全部だ!」
剣児「何だと、この野郎!」
ディック「俺がダリウスに来たのはな、退屈な地上にいちゃ味わえないような興奮に出会えるからさ…」「ゾクゾクしたい…! それだけなんだよ!」
ダイヤ「お、お前…」
ディック「な? 相容れないだろ? だからお互い、干渉しない方がいい」
ダイヤ「お前、どうかしてるよ!」
ディック「俺から見れば、君の方がよっぽど異常だ。聞いた話だと、行方不明の父親を探し出すために戦ってるんだって?」「ファンタスティックな話だな…」
ダイヤ「なにっ!?」
ディック「子どもと親とは別個体だ。特に父親とは…」「そんなに大事に思える父親を持ってたんだとしたら…」「君の家庭の方がダリウスなんかよりよっぽど異世界だよ。俺にはね!」
ダイヤ「い、嫌だ…! やっぱり俺も、こんな奴と一緒に戦いたくない!」
ディック「とうとう本音が出たな、ミスター・ガイキング!」
剣児「やい、ディック! さっきから聞いてりゃ好き放題言いやがって!」「ダイヤの代わりに、俺がてめえをブン殴ってやる!」
ルル「レーダーに反応! その場所に敵が接近しています!」
リー「なにっ!」
〔敵ユニット出現〕
プロイスト「ガイキングよ。今日こそ貴様の最期だ」
ダイヤ「出たな、ダリウス!」
剣児「気分がムシャクシャしてた所だ! いっちょ暴れさせてもらうぜ!」
鏡「落ち着くんだ、剣児! 冷静さを見失うんじゃない!」
ピュリア「チームなんか組まなくたって戦えるって所を見せてやる!」
ディック「フッ…」
リー「キャプテン、戦闘許可を!」
ガリス「わかった、戦闘を許可する! だが、我々が着くまで無理はするな!」
ダイヤ「了解! 行くぞ、みんな!」
<戦闘開始>

<プロイストHP50%or4PP・味方援軍1&敵増援1出現>

プロイスト「そろそろいいだろう。私の切り札を見せてやる…」
〔敵ユニット出現〕
ピュリア「な、何だあの鉄獣は!」
剣児「見るからに強そうじゃんかよ!」
〔カーソル、ハイパー鉄獣グラネプスを指定〕
プロイスト「見るがいい! 鉄獣グラネプスの姿を!」「過去の鉄獣の戦闘データから作り出された、究極のハイパー鉄獣だ!」
ダイヤ「そんなハッタリの鉄獣にガイキングが負けるもんか!」
ディック「あの鉄獣、どうも気になるな…。…ルル! ルル!」
〔通信の開く音〕
ルル「ディック? どうしたの?」
ディック「あのデカい鉄獣から何か感じないか?」
ルル「えっ? 何かって言われても…」「…はっ! この感覚は、以前にも感じた不思議な炎の感じ!」「…違う、これは炎じゃない! 何か恐ろしい力を感じるわ! ダイヤ君! みんな逃げて!」
ガリス「どうした、ルル!」
ダイヤ「ルル?」
ディック「ルルの声が聞こえなかったのか! 離れろ! あの鉄獣に近づいちゃダメだ!」
ピュリア「相手にすんな、ダイヤ! こんな鉄獣、アタシ達だけで落とせる!」
ダイヤ「おうっ! 任せとけ!」
ディック「………」
〔味方戦艦出現〕
〈出撃準備〉
ミスト「大空魔竜が来てくれたぞ!」
ガリス「無事か、みんな!」
ダイヤ「よっしゃ! 一気にやっつけようぜ!」
ミスト「アンジェリカが出撃してない…何かあったんですか、キャプテン?」
ローサ「アンジェリカなら精神状態が不安定になっているようだったので、待機を命じました」
ミスト「大丈夫か、あいつ…」
ルル「感覚が消えない…やっぱりあの鉄獣…」
ガリス「…この戦い、何事もなければいいのだが…」

<ダイヤが戦闘>
ダイヤ「何がファンタスティックだ! ディックの奴め…。俺は父さんを絶対に見つけるんだ!」

<ピュリアが戦闘>
ピュリア「ディックめ…。あいつがいなくたって戦える所をキャプテンに見せてやる!」

<ディックが戦闘>
ディック「1年ぶりの実戦か…。ワクワクするぜ! いくぞ、キルジャガー!」

<ダイヤvsハイパー鉄獣グラネプス>
ダイヤ「デカけりゃ強いってもんじゃねえ! いくぞ、ガイキング!」

<ディックvsハイパー鉄獣グラネプス>
ディック「この鉄獣…全身から不気味な雰囲気が漂ってやがる…。うかつに手を出さない方がいいかもな…」

<剣児vsハイパー鉄獣グラネプス>
剣児「何体合体しようと、しょせん鉄獣だ!この俺がやっつけてやるぜ!」

<プロイスト撃破orハイパー鉄獣グラネプス撃破orHP50%以下・勝利条件達成>
※※プロイスト撃破の場合、セリフ追加※※
〔プロイストに爆発〕
※※ハイパー鉄獣グラネプス撃破の場合、セリフ追加※※
〔ハイパー鉄獣グラネプスに爆発〕
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

プロイスト「少しはやるようだな…。だが、本番はこれからだ!」「プロテクスを出せ! ガイキングを捕らえるのだ!」
〔敵ユニット出現〕
〔鉄獣プロテクス群、ダイヤへ隣接〕

ダイヤ「うわっ! な、何をする! 離せ!」
プロイスト「これで終わりだ、ガイキング!」
〔ハイパー鉄獣グラネプス、ダイヤへ接近〕
〔ハイパー鉄獣グラネプス、ダイヤへ攻撃〕

[イベント戦闘「ダイヤvsハイパー鉄獣グラネプス」]
ダイヤ「うわあああっ!」
〔敵ユニット撃破〕
ダイヤ「な、何だ!? 動け! 動け、ガイキング!」
剣児「ダイヤ! どうした!」
ダイヤ「ダメだ! 全然動かねえ!」
プロイスト「ローグリュートとマグネティック・フォースによって、ガイキングの機能は全て停止した」「もはや指一本動かす事はできん!」
ダイヤ「ちきしょーっ! 動け! ガイキング!」
プロイスト「さあ、グラネプス。ガイキングを捕獲しろ。撤退するぞ!」
〔衝撃音〕
〔味方ユニット離脱〕
〔敵ユニット離脱〕

ルージ「ああっ! ガイキングが連れていかれる!」
剣児「待ちやがれっ! ダイヤをどこに連れて行く気だ!」
ピュリア「みんな、ダリウスを追うぞ!」
ガリス「待て! 追うんじゃない!」
ピュリア「どうしてだよ、キャプテン! ダイヤを助けないのかよ!」
ガリス「このまま追ってもあの鉄獣には勝てん。態勢を整え、作戦を立て直すんだ」
ピュリア「でも…」
サコン「ガイキングを行動不能にしたあの攻撃…。対策を講じなければ、あなた方も二の舞になってしまいますよ?」
リー「サコン先生!」
サコン「ルルが不思議な力を感じたと言うので気になったんですが…」「とにかくあの鉄獣にはうかつに近づかない方がいいでしょう」
ラ・カン「了解した。みんな、いったん大空魔竜に戻ろう。ガイキングの追跡はそれからだ」
ピュリア「ダイヤ…ダイヤーッ!」
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

アークホーランド/玉座の間
プロイスト「ダリウス大帝。ただいま戻りました…」
ダリウス17世「見事だったぞ、プロイスト」
プロイスト「おほめいただき、光栄です…」
???(ギル・バーグ)「予想以上の効果だったな。プロイスト」
プロイスト「ああ。ガイキングに勝てたのはあなたの助力があればこそだ。感謝するぞ…」
???(ギル)「フッ…。我らにとってはたいした事ではない…」
ダリウス17世「プロイストよ。ガイキングを倒した今こそ、ノーザ達に見せてやるがよい」「真の主君の姿という物をな…!」
ノーザ「真の主君…?」
プロイスト「ありがとうございます。いかに査察の任務を帯びていたとは言え…」「無口な仮面の参謀役は骨が折れました。本来、私は社交的ですので…」
ヴェスターヌ「ああっ!」
サスページ「あ、あああ…」
???(ギル・バーグ)(ほう、これは…)
ノーザ「お、女!?」(ドロイドではなかったのか…!)
プロイスト「女ですって? ふふっ…あなたらしい、つまらない感想ですわね、ノーザ…」「この私は、性別など超越した存在だというのに…!」
ダリウス17世「おお、いつもながら美しいぞ、我が子よ…」
ノーザ「わ、我が子だと…?」
ダリウス17世「ノーザ、ヴェスターヌ、サスページ。我が子プロイストこそ、余の後継者…」「これからは余に尽くすのと同じ忠誠心で、プロイストに仕えるのだ。よいな!」
ヴェスターヌ「はっ!」
サスページ「はあっ!」
ノーザ「くっ…」(こんな馬鹿な! プロイストがダリウス大帝の子だと? あいつが主君だと?)
プロイスト「ヴェスターヌ。捕らえたガイキングをゴルゴディアの丘に運びなさい」「明朝夜明けをもって、公開処刑を行います」
ヴェスターヌ「はっ!」
プロイスト「反乱軍の英雄にはふさわしい死に場所を…」「それが勝者の慈悲というものですわ。ふふふ…」
ヴェスターヌ「プロイスト…様?」
プロイスト「何かしら?」
ヴェスターヌ「行動不能にしたとは言え、ガイキングがいつ蘇るかわかりません。早めに破壊してしまった方がよいのでは?」
プロイスト「ヴェスターヌ…。美しい人。でも、あなたはもっと優雅にならなくてはいけないわ…」
ヴェスターヌ「は、はあ…」
サスページ「さすがはプロイスト様。どうやら僕と同じセンスをお持ちのようだ」
プロイスト「誰に向かって口をきいている!」
サスページ「は…?」
プロイスト「貴様のようなゴミと、この俺のどこが同じなのだ!」
サスページ「う、うわっ…!」
???(ギル・バーグ)(……!? こいつは…)
プロイスト「今度言ってみろ! 貴様の五体を引き裂き、魔獣のエサにしてやる!」
サスページ「ひいいいっ!」
プロイストではヴェスターヌ。後の事は任せましたよ…」
ヴェスターヌ「ははっ…」
〔画面、大空魔竜へ移動〕
ピュリア「くそっ! アタシ達がそばにいながらむざむざガイキングを連れて行かれちまうなんて!」
ディック「俺は警告したはずだ。近づくなとな…お前達はそれを無視して突っ込んでいったんじゃないか」
ピュリア「何をっ!」
リー「よせ、ピュリア。ディックの言ってる事は正しい」
ピュリア「くっ…」
ミスト「ガイキングはどこに連れて行かれたんでしょうか…」
ローサ「その事なら、さっきこんな放送をキャッチしたわ…」
〔通信機の動作音〕
ヴェスターヌ「明朝の式典をもって、ダリウスは新たな歴史を迎えるであろう!」
ミスト「こ、これは…!」
シェルディア「これってヴェスターヌ将軍だよ!」
リー「ああっ!」
ピュリア「どうした、リー?」
リー「い、いや、何でもない…」
コトナ(ミンスバレルでリーが助けた女軍人…ずいぶんと重要なポジションにいる人だったみたいね…)
ローサ「これは、ついさっきダリウス全土に向けて放送された物よ」
ヴェスターヌ「我々は明朝、日の出と共に、ゴルゴディアの丘でガイキングの処刑を行う!」
甲児「ダリウスめ! ガイキングを公開処刑する気かよ!」
さやか「ダイヤ君は無事なのかしら?」
ローサ「わからないわ。無事である事を祈るだけね…」
ピュリア「ダイヤ…」
ゲイナー「皆さん! 早くガイキングを助けに行きましょう! 夜明けまで、もう時間がありませんよ!」
ラ・カン「焦ってはいかん。先刻の敵と戦うには何か策が必要なのだろう?」
ローサ「はい。今、その事について、キャプテンとサコン先生、それに鏡君が話し合っています」
レ・ミィ「のんびりしてたら、ダイヤの命が危ないわ!」
コトナ「急いては事をし損じると言うわ。もう少し落ち着きなさい」
レ・ミィ「でも…」
ラ・カン「あわてて出撃すれば、ダイヤだけではすまない…」「我々の全員が危険いさらされる事になる。それくらいわからんのか、ミィ」
レ・ミィ「ううっ…」
ローサ「ダイヤ君が心配なのはみんな同じです。今はキャプテン達の話し合いの結果を待ちましょう」
ゴオ「…それしかないだろうな」
ルル「ダイヤ君…。無事でいて…お願い!」
【シナリオエンドデモ終了】


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