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No.12-2
蠢く翳・後編

【シナリオデモ開始】
???
イスペイル「馬鹿な! 大空魔竜に邪魔されただと!?」
イスペイル兵「はっ! ハッターも大空魔竜に合流したものと思われます!」
イスペイル「ええい、ならばなぜ報告せんのだ! ハッターを回収し、すぐに帰還すればこのような事には…!」
イスペイル兵「そ、それが…イスペイル様との通信がつながらず…」
イスペイル(馬鹿な…。研究中で機密区画に居たとは言え、ホットラインは生かしておいたはず…)(なぜつながらなかったのだ!?)
イスペイル兵「イスペイル様、ハッターはこの基地の座標を大空魔竜にもたらす危険性があります!」
イスペイル「そんな事はわかっている!」
イスペイル兵「いかがいたしましょう?」
イスペイル「いかがも何も、ここを発見されるわけにはいかん! 何としても大空魔竜を阻止するのだ!」
イスペイル兵「これまでのようにゲートでどこかに飛ばしてしまってはいかがでしょう?」
イスペイル「今はダリウス軍の転送中だ。ヘタに中断すれば、ダリウス軍に被害が出てしまう。今すぐは無理だ」
イスペイル兵「では、どうなさるおつもりです? 大空魔竜は今すぐにでもここへ来るかもしれません!」
イスペイル「と、とにかく軍勢を差し向けろ! ゲートが使えるようになるまで足止めするんだ!」「…むっ!? そこにいるのは誰だ!!」
〔扉の開閉音〕
???(シルビー)「あら、私らはそっちの協力者…」
???(デボラ)「どこにいようと気にするこたぁねえだろ!」
???(ジェニファー)「それとも、何かまずい事でも…?」
イスペイル「………。…それで、何の用だ?」
???(シルビー)「前の任務が早く片付いたもんでね」
???(デボラ)「アンベル様んとこに戻るんだよ!」
???(ジェニファー)「『月面の穴』は私達の世界につながっておりますので…」
???(デボラ)「あんたらの使っているゲートとは違うんだろ?」
イスペイル「…貴様、何を探ろうとしている?」「我々は、お前達が例の物について知識を有していると言うから協力体制にあるに過ぎない」「何か怪しいそぶりがあれば、我々の同盟は崩れる物だという事を忘れるなよ」
???(デボラ)「上等ぅぅ!!」
???(ジェニファー)「私達の助けなしで、アレを解析できるようになるとは思えませんけど…」
イスペイル「どうかな…?」「事実、今、『月面の穴』やゲートを制御しているのは我々なのだ」「アレの全てを制御する事は時間の問題かもしれんぞ…」
???(シルビー)「やめな、デボラ、ジェニファー。それよりイスペイルさんとやら…」
イスペイル「そうだな、いつまでもにらみ合っていてもしょうがあるまい。それで? 話があるのだろう?」
???(シルビー)「ハッターを片づけておこうと思ってね」
???(デボラ)「MARZのアホ犬をボッコボコにすんのさ! ひゃっはーー!」
イスペイル「相手はハッターだけではないぞ。お前達だけで大丈夫なのか?」
???(ジェニファー)「心配はご無用。私らにはアテがありますので…」
イスペイル「アテがあるだと?」
???(ジェニファー)「『月面の穴』はムーンゲートに隣接している…」「血に飢えた亡者がたくさん迷い込んでいる、とでも言っときましょうかね…」「もしかしたら、私達の出番はないかも…」
???(シルビー)「デボラ、ジェニファー! 行くよっ!」
???(デボラ)「合点っ!」
???(ジェニファー)「では…」
〔扉の開閉音〕
イスペイル「あいつらなら、大空魔竜を倒せないまでも時間稼ぎはできるか…」「その間にゲートの準備をして、どこかに飛ばしてやる」「しかし…『迷い込んで来ている』だと?」「アレの起動無しに、奴らの世界と『月面の穴』がつながる事はあり得んはずだ…」「もしや、私の知らぬ所で何かが動いているというのか…?」
???(ダイモン)「………」

大空魔竜/格納庫
甲児「なあ、ハッター軍曹、MARZっての、どんな組織なんだ?」
ダイヤ「何のためにそんなロボット…じゃなくて、バーチャロイドに乗ってるの?」
ハッター軍曹「オレたちはMARZ! 火星戦線の治安維持のために設立された特務機関! だ!!」「そもそも電脳歴において娯楽を提供する限定戦争として運営されていたところの筈の火星戦線は…」「木星継承戦争の開戦後、徐々に混迷の度を増し…それに乗じた悪質な犯罪行為が目に余る!」「つまり、我々MARZは、本来その手の不心得者を取り締まるために身命を賭して…」
剣児「悪ぃ…。誰かわかりやすく解説してくれ…」
鏡「説明してやったとしてもお前はすぐに忘れるだろう?」
剣児「はいはい、どーせそうですよ」
ゴオ「火星戦線とか、限定戦争とか、やっぱりハッター軍曹は俺達とは別の宇宙から来たようだな…」
ミスト「光に包まれた、って言ってましたもんね…」「『奇妙な装置』がゲートだとしたらハッター軍曹を包んだ光は何なんでしょうね」
ハッター軍曹「そりゃ、俺の方が聞きたいぜ!」
アンジェリカ「データをもらったけど、私達がアトリームから飛ばされた時の光とは全然違ったみたいよ」
サコン「もしかしたら、月面のどこかがハッター軍曹の世界とつながっているのかもしれませんね」
ダイヤ「つながってるって、どういう事?」
サコン「我々が戦っている敵は、空間を超えるゲートをいくつも開けています。その結果、空間の構造に歪みが生じて…」「ハッター軍曹の世界と我々の世界の一部がつながってしまった…という説はどうでしょう?」
ダイヤ「そんな事があるもんなの?」
サコン「あくまで仮説ですよ。ですが、あり得ない話ではないでしょう?」「何しろ我々は、ゾーンやデスクロスポイントのように…」「時間や空間を飛び越える技術を既に目の当たりにしているのですから…」
身堂「サコン先生、その話は…」
サコン「え? あ、そうでしたね。これは失礼しました」
ハッター軍曹「…では、その歪みを見つけられれば、俺は元の世界に戻れるっ!!」「…そう考えていいんだな?」
サコン「そういう事です。おそらく月面のどこかに入り口があるんだと思いますが…」
ハッター軍曹「GREAT! 奴らの基地をブッ壊したら、その歪みをみつけて、ホーム・スィート・ホーム!!」
〔ブザー音〕
〔通信の開く音〕

ルル「レーダーに反応! 前方より大量の熱源が接近中!」
ミスト「熱源? またあいつらか!?」
ダイヤ「ダリウス軍じゃないのか?」
ルル「どちらでもありません。この反応は、未知の物です」「…強いて言うなら、ハッター軍曹の機体の反応に近いかも…」
ガリス「総員、警戒態勢! いつでも出られるようにしておけ!」
ミスト「了解!」
【シナリオデモ終了】


サブタイトル
「蠢く翳・後編」


【戦闘マップ開始】
〔味方戦艦出現〕
〔味方ユニット出現〕
〔レーダー反応〕

ルル「熱源反応、さらに接近! 来ます!」
〔敵ユニット出現〕
ハッター軍曹「バーチャロイドか!」
甲児「軍曹のお仲間かい?」
ハッター軍曹「…違うな。シャドウの可能性もある。確認した方がいい!」
〔ハッター軍曹、前進〕
ハッター軍曹「こちらはMARZ所属のイッシー・ハッター軍曹! 貴官らの所属はどこか!?」
シャドウ「…………」
ハッター軍曹「答えろ! 何者だ!」
〔テムジン747J S、ハッター軍曹へ隣接〕
〔テムジン747J S、ハッター軍曹へ攻撃〕

[イベント戦闘「ハッター軍曹vsテムジン747J S」]
〔ハッター軍曹に爆発〕
〔ハッター軍曹、後退〕

ハッター軍曹「ぬぅああああっ!」
ダイヤ「ハッター軍曹!」
ハッター軍曹「ガッデーム! こいつら、やっぱりシャドウ!」
ダイヤ「シャドウ?」
ハッター軍曹「影の駆動体…要はバーチャロイドの姿で無間暴走する攻勢ファンクション!」
甲児「…って事は、こいつら敵だな!」
ハッター軍曹「間違いなく友達とは言えん!」
ゴオ「キャプテン! 出撃命令を!」
ガリス「総員、出撃! 敵シャドウを排除せよ!」
ゴオ「了解! みんな、行くぞ!」
光司「オッケー!」
〈出撃準備〉
ハッター軍曹「油断するな! シャドウはかなりの強敵だぞ!」
<戦闘開始>

<ダイヤvsシャドウ>

ダイヤ「こんな幽霊みたいな敵が相手じゃ、俺の炎は不完全燃焼だぜ!」「ノーザみたいに熱いハートを持った敵はいないのかよ!」

<剣児vsシャドウ>
剣児「こいつら…ロボットのくせに、まるで幽霊みたいに不気味な気配が漂ってるぜ…!」「そ、そんなもんにビビると思ったら大間違いだからな!」

<ルージvsシャドウ>
ルージ「操縦者がいないのに動くなんて、なんて恐ろしい敵なんだ…!」
ラ・カン「ゾイドにも、乗り手がいないのに勝手に動く野良ゾイドがいる…」
ルージ「野良ゾイド…?」
ラ・カン「エリアZiに戻れたら、野良ゾイドの事をもっと詳しく教えてやろう…」「今は目の前の敵に集中するのだ!」
ルージ「はい、ラ・カン!」

<ハッター軍曹vsシャドウ>
ハッター軍曹「シャドウども! お前らは運がいい!! 俺がヘブンへ送ってやるぜっ!」

<敵全滅・敵増援1出現>
ヴァン「ちっ、やりにくい相手だったぜ」
つばき「うん…何か、戦っていると気持ち悪くなる感じだったわ」
剣児「はあ? なんだそりゃ。やりにくいってのはそういう意味じゃねえだろ」
ハッター軍曹「不快感があったのか? コンバータの介在なしでシャドウに汚染されたとは思えんが…」
つばき「みんなは感じなかったの?」
ハッター軍曹「わからんっ!!」
〔レーダー反応〕
ルル「…! これは…」
〔敵ユニット出現〕
???(シルビー)「シャドウをやるとはなかなかやるじゃないか」
???(デボラ)「次は私達が相手だよっ!」
???(ジェニファー)「うふふ、戦えちゃうんですね…」
ゴオ「誰だ!?」
ハッター軍曹「き、貴様らは…!」
ミスト「知ってるんですか!?」
シルビー「バラの三姉妹筆頭、シルビー・ファング!」
デボラ「同じく、デボラ・バイト!」
ジェニファー「こんにちは。わたし、ジェニファー・ポイズン、です…」
ハッター軍曹「な! よりにもよってこんな奴らと! みんな気をつけろ! こいつらは毒蛇! 毒蛇三姉妹だ!」
デボラ「何ですってぇ!」
シルビー「筋肉バカにしちゃ、ずいぶんと舌が回るようになったもんだね…」「ならばその毒蛇の牙、とくと味わってもらおうか!」
デボラ「ひゃっはーっ!」
ジェニファー「お相手させていただきます…」
ハッター軍曹「相手にとって不足なし! 毒蛇ども! カモーーーン!!」

<シルビーorデボラorジェニファー撃破or敵増援1出現の次PP・味方援軍1出現>
※※シルビー撃破の場合、セリフ追加※※
〔シルビーに爆発〕
※※デボラ撃破の場合、セリフ追加※※
〔デボラに爆発〕
※※ジェニファー撃破の場合、セリフ追加※※
〔ジェニファーに爆発〕
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

シルビー「これだけの数が相手じゃ、ラチがあかないね…」「デボラ、ジェニファー! あの暑苦しいのから始末するよ!」
デボラ「合点!」
ジェニファー「はい…」
シルビー「行くよ、ハッター!」
〔シルビー&デボラ&ジェニファー、ハッターへ隣接〕
〔シルビー、ハッター軍曹へ攻撃〕

[イベント戦闘「ハッター軍曹vsシルビー」]
ダイヤ「ハッターさん!」
ハッター軍曹「ガッデーム!」
シルビー「さあ、とどめだ!」
ハッター軍曹「ま、まだまだ!」
デボラ「まだまだ…なんだ? ママのおっぱいが恋しいか? MARZの犬が!」
ジェニファー「…ご安心下さい。なるべく楽に苦しめてあげますわ…」
ハッター軍曹「お、おのれ! 毒蛇三姉妹!」
〔味方ユニット出現〕
〔ロール、シルビーへ隣接〕

ロール「ダンガイオー、見参!」
シルビー「なにっ!」
デボラ「誰だ!」
ミア「聞こえますか? 地球人の皆さんですね?」
甲児「そ、そうだけど…」
ロール「俺はロール・クラン! このロボットはダンガイオーだ!」
ミア「皆さんの手助けをさせて下さい! 私達も地球のために戦います!」
甲児「き、君達はいったい…」
光司「見て下さい、静流さん! あれ! コスモダイバーじゃないですか!?」
静流「本当だわ! コスモダイバーよ!」
ゴオ「どうしてコスモダイバーが? 操縦してるのは誰だ!? コスモダイバー! 聞こえるか!?」
ルウ「…はい」
静流「ええっ! ル、ルウ!?」
光司「どうして君がコスモダイバーに!?」
ゴオ「今は理由なんかどうでもいい! ルウ、戦闘空域にいたら危険だ! 今すぐ大空魔竜に逃げ込め!」
ルウ「大空魔竜…?」
静流「竜の形をした巨大な戦艦の事よ。あれが私達の母艦なの。あの中なら安全だわ!」
ルウ「了解。撤退します…」
ガリス「よし、各機はダンガイオーと連携して残っている敵機を掃討しろ!」
〔ルウ、ガリスへ隣接〕
〔味方ユニット離脱〕

シルビー(…ここまで本気で戦えば奴らも茶番とは思うまい)(あの要塞のデータもだいぶ集まった…残るは、なかなか電脳虚数空間に戻ってこないアレの行方の調査か…)「思ったよりもやるね。残念だけど退散だ。デボラ、ジェニファー…行くわよ!!!」
デボラ「ひゃっはーーっ! ムカつく奴らだったぜっ!」
ジェニファー「またお会いしましょう。では…」
〔敵ユニット離脱〕
ハッター軍曹「毒蛇三姉妹…まっぴらだ! 願わくばもう二度と会いたくない!」

<敵全滅or味方援軍1出現の次PP・敵増援2出現>
〔敵ユニット出現〕
???(ギル・バーグ)「ダンガイオー! いや、ミア・アリス! ついに見つけたぞ!」
ミア「だ、誰?」
ギル・バーグ「忘れたとは言わさんぞ! このギル・バーグ様をッ!」
ミア「ギ、ギル・バーグ!?」
ロール「どうしてお前がここに!」
ギル・バーグ「そんな事はどうでもいい! 今日こそ貴様を地獄へ落としてやる!」
〔通信のコール音〕
〔モニターの開く音〕

イスペイル「ギル・バーグ!」
ギル・バーグ「何の用だ!」
イスペイル「貴様、勝手にゲートを開いたな!」
ギル・バーグ「それがどうした!」
イスペイル「転送中だったダリウス軍が次元の裂け目に飲み込まれてしまったではないか!」
ギル・バーグ「ダリウス軍など、知った事か!」
イスペイル「ゲート使用の権限も持たぬお前がこのような勝手なマネをして、ただですむと…」
ギル・バーグ「黙れ!」
〔通信の閉じる音〕
ギル・バーグ「俺はこの日のために、屈辱に耐えて生きてきたのだ!」「いくぞ、ダンガイオー! そして大空魔竜!!」
ロール「どこまでもしつこい奴め! 相手になってやるぜ!」
ガリス「目的は不明だが、むざむざやられるわけにはいかん! 迎え撃て!」
ダイヤ「わかった!」
ローサ(ダンガイオーというロボットを狙うあの男…大空魔竜を知っていた…?)

<ミストvsギル・バーグ>
ミスト「答えろ! お前はあいつらの…俺の星を滅ぼした奴らの仲間なのか!」
ギル・バーグ「貴様、何を言っているんだ?」
ミスト「お前、ゲートを使っただろう! …って事は、あいつらの…」
ギル・バーグ「ふっ…。だったら何だと言うんだ?」
ミスト「絶対に許さない! 俺がこの手で叩き落してやる!」

<シェルディアvsギル・バーグ>
シェルディア「どこの誰だか知らないけれど、執念深い男は女に嫌われるよ!」
ギル・バーグ「女だと? そんな物に興味はない! 俺は復讐のために生きているんだ!」
シェルディア「ああ、やだ…。あんたみたいな男、大っ嫌い!」

<ロールvsギル・バーグ>
ギル・バーグ「ミア・アリス! 今日こそ貴様の息の根を止めてやる!」
ロール「黙れ、ギル・バーグ! ミアはこの俺が、命に代えても守ってみせる!」
ミア「ロール…。ありがとう!」
ランバ「おーおー! 熱いねえ!」
パイ「茶化してんじゃねえ! 行け、ロール!」
ロール「おう! 勝負だ、ギル・バーグ!!」

<ロールvsシルビーorデボラorジェニファー>
ロール「久しぶりの戦闘だ! みんな、油断するなよ!」
パイ「何言ってんだ! 操縦できんのはお前だけだろ!」
ランバ「ブーストナックルは控えめにしてよね!」
ミア「ロール、頑張って!」
ロール「俺に任せておけ! いくぞ、ダンガイオーッ!」

<ハッター軍曹vsシルビーorデボラorジェニファー>
ハッター軍曹「毒蛇三姉妹! 俺がまとめて面倒見てやる! 感謝しろ!」
シルビー「はは、光栄だね! じゃあ、お礼にそんな戯言が二度と吐けないようにしてあげよう!」
デボラ「MARZの犬なんざ、チョロイもん!」
ジェニファー「帽子の軍曹さん。お相手させて下さいね!」
ハッター軍曹「問答無用! Go ahead!」

<ゴオvsギル・バーグ>
ゴオ「な、何だ、この殺気…! まるで憎しみの塊のような邪悪な気配を感じるぞ…!」
ギル・バーグ「俺の狙いはミア・アリスだけ…。それ以外に用はない…」「だが、俺の前に立ちはだかると言うならどんな相手でも容赦はしない! バラバラに切り刻んでくれる!」

<静流vsシルビー>
シルビー「ずいぶんオシャレなもんに乗ってるじゃないか…」「でもね、そんなの、私の手にかかればひとひねりよ!」
静流「私を侮った事、後悔させてあげるわ…!」

<ゲイナーvsギル・バーグ>
ゲイナー「感じるぞ…。こいつは強い! こいつと戦い、勝つ事ができれば、僕はさらに強くなれる気がする!」
ギル・バーグ「この俺に勝つだと…? 寝言を言うなよ、小僧!!」

<レ・ミィvsデボラ>
デボラ「そんな4本足でやろうってのか? ナメンなよー!!」
レ・ミィ「ランスタッグを見くびらないで! やられるのはあんた達の方よっ!」

<ギル・バーグ撃破>
〔ギル・バーグに爆発〕
ギル・バーグ「ふははは…。いいぞ、ダンガイオー。それでこそ潰しがいがあるという物だ!」
ロール「負け惜しみを言いうな! ギル・バーグ!」
ギル・バーグ「ミア・アリスよ。いい事を教えてやろう」
ミア「えっ?」
ギル・バーグ「今、俺は地球侵略を進めている」
ミア「何ですって?」
パイ「バンカーはとうとう地球にも手を出してきたのか!」
ギル・バーグ「フッ。バンカーなど、もう存在しない!」
パイ「ええっ?」
ギル・バーグ「私は別の組織の一員として地球侵略を進めているのだ」
ランバ「別の組織…?」
ギル・バーグ「ミアよ。今、貴様の故郷…地球が面白い事になっているぞ…」
ミア「面白い事?」
ギル・バーグ「貴様が今の地球を見たら、さぞかし嘆き、悲しむ事だろうな…。ふははは…!」
パイ「この変態野郎! ヘラヘラ笑ってんじゃねえ!」
ギル・バーグ「そうだ、ミア。貴様を地球に招待してやろう。変わり果てた地球の姿を見て…」「絶望した貴様をなぶり殺しにしてやる! ふははは…」
〔敵ユニット離脱〕
ランバ「ああっ! 消えちゃったよ!?」
ロール「どういう事だ!?」
ハッター軍曹「そうだ! 毒蛇三姉妹の後を追えば、元の世界に戻れるかも!」「大空魔竜の諸君。ここで別れよう! 俺は、俺の道を行く! 助けてもらった恩は忘れんぞ!」(それにしても、今回の一件、司令部は知っているのだろうか?)(ジグラット、シャドウ、それに薔薇の三姉妹…)(ワッツハプン!? 月面で何が起こっていると言うのだ?)「では、さらば! 友よ!!」
〔味方ユニット離脱〕
甲児「ハッター軍曹!」
ダイヤ「あー、行っちゃった…」
ゲイナー「結局、素顔を見せませんでしたね、あの人…」
ゴオ「君達…。ちょっといいか?」
ミア「はい、何でしょう?」
ゴオ「まず、礼を言わせてくれ。助けてくれて、ありがとう」
ランバ「いいえ、どういたしまして!」
ゴオ「それと、教えて欲しい事があるんだが…」
ロール「何です?」
ゴオ「君達が連れてきたロボット…コスモダイバーは、俺達の仲間なんだ」
ミア「そうだったんですか? 宇宙を漂流していた所を偶然、助けたんですけど…」
ゴオ「漂流だって?」
静流「どうして漂流なんか…?」
ロール「さあ、それは俺達にも…」
静流「その件に関しては、大空魔竜に戻って直接、ルウに聞きましょう」
ゴオ「そうだな。それが確実だな」「…ダンガイオーの皆さんも大空魔竜に来ませんか? ルウを助けてもらったお礼をしないと…」
ロール「それじゃ、お邪魔させてもらいます!」
パイ「長旅で疲れちまったからな。コクピットが狭いとつらいぜ…」
ミア「久しぶりに手足を伸ばしたいわね」
ゴオ「では、大空魔竜へご案内します」
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

大空魔竜/ブリッジ
ロール「ダンガイオーは、4機の戦闘機が合体するロボットなんだ」「今はシステムが壊れちゃって、分離状態じゃ、まともに戦えないんだけど…」
ダイヤ「4機合体…それでパイロットが4人いるのか」
パイ「あたし達4人の超能力が、ダンガイオーのパワーの源なんだぜ」
剣児「…って事は、あんた達は全員超能力者なのか?」
ランバ「ええ、そうよ。すごいでしょ?」
剣児「あいにく大空魔竜には、異世界人と異星人が乗ってんだ」「超能力者くらいじゃ、たいしてすごいとは思わないね」
ランバー「ええーっ! だったら私達は超能力の使える異星人よ!」「これならすごいでしょ!?」
ミア「もう、ランバったら、そんな事で張り合わなくたっていいじゃない。それに私は、地球人ですからね!」
甲児「えっ? 君は地球人なのか?」
ミア「はい」
さやか「地球人のあなたが、どうして異星人のみんなと一緒にダンガイオーに乗ってるの?」
ミア「…さらわれたんです。ターサン博士に」
さやか「ターサン博士…?」
ロール「殺人兵器を開発して、宇宙のあちこちに売りさばいていた科学者ですよ」「ミアとランバ、それに僕は、故郷の星から誘拐されて…」「超能力戦士と知って宇宙海賊バンカーに売られそうになったんです」
光司「宇宙海賊か…。何だかあこがれを感じちゃうな…これぞ漢のロマン! って感じでさ」
ダイヤ「ねえねえ、宇宙海賊って、顔に大きな傷があって、眼帯してるの?」
ロール「そんな宇宙海賊、会った事ないよ…」
パイ「…あたしは、バンカーのガリモス大船長の娘なんだ…」「大船長はあたしの超能力を強化して、無敵の兵器にするつもりでターサン博士に預けたんだよね…」
ピュリア「じゃあ、そのターサンってのが悪者なのか?」
ランバ「最初はそう思ったけどほんとはとってもいい人だった…」
ミア「私達を救うために、命を投げ出してくれたんですものね…」
ロール「諸悪の根元は宇宙海賊バンカーなんです!」「ターサン博士もバンカーに脅されて協力させられていただけで…」
ランバ「私達は、バンカーに引き渡される寸前にダンガイオーで脱出して、今も逃亡生活をしているんです…」
パイ「でもさっき、ギルの野郎がバンカーはもうないって言ってたぜ?」
ロール「確かにガリモス大船長は倒したけど、あれだけ強大な宇宙海賊が滅ぶなんてあり得ないと思う」「おそらくギルがバンカーを裏切っただけの事だよ」
ランバ「もしも滅んでたとしたら、コソコソ逃げ回ってた私達が馬鹿みたいじゃない!」
パイ「それもそっか…」
甲児「…なあ、ロール。ちょっと聞いていいか?」
ロール「はい。何ですか?」
甲児「お前、ダンガイオーで戦ってる時と雰囲気が違わないか? 急におとなしくなったって言うか…」
ロール「僕がですか?」
ゴオ「甲児君もそう思ったか。俺も不思議だったんだが…」
パイ「こいつはダンガイオーに乗ると性格が変わるんですよ」「いつもは虫も殺せないような気の弱い男なんだけど…」
ランバ「ダンガイオーのコクピットに座ると好戦的でワイルドな男に変わっちゃうんだよね!」
甲児「やっぱり…。しゃべり方や態度が、戦闘中とずいぶん違うなと思ってたんだ」
静流「車のハンドルを握ると性格が変わっちゃう人みたいね…」
ミア「普段の優しいロールもいいけど、ダンガイオーを操縦してるロールは男らしくて頼りになるんです」
ロール「ミア…」
パイ「けっ! 誰もそんな事聞いちゃいねえよ!」
ゴオ「性格がワイルドになるのはいいが、熱くなりすぎると冷静さを欠いて思わぬミスをするかもしれない…」「戦闘中は、いかなる時も冷静さを忘れずにな!」
ロール「わかりました。気をつけます」
ローサ「ところで、あなた達はどうして月に? 逃亡生活をしていたんでしょう?」
ミア「…感じたんです。地球の危機を…」
ローサ「えっ?」
ミア「とてつもなく大きな影が、地球を飲み込むビジョンが見えたんです」「それで、不安でたまらなくなって…。みんなに頼んで、地球に来てみたんです」
ロール「ミアの不安、的中してたね」
パイ「まさかギルがいるとは思わなったけどな」
ガリス「それは、予知能力という事か?」
ミア「わかりません。私、自分の能力を完全に把握していないんです…」
ルル「私も、ふいに邪悪な力を感じる事があるんです。同じ力を持っているのかもしれませんね」
サコン「助けを求める地球の叫びが、彼女の超感覚に届いたのかもしれませんねぇ…。これは研究に値する現象ですよ」
甲児「超能力って、すげえんだな…」
鏡「宇宙人が操る巨人か…。因果なものだな…」
剣児「どうした、鏡? 俺の顔に何かついてんのか?」
鏡「…何でもない。気にしないでくれ」
剣児「はあ? ワケわかんねえ事言いやがって…」「それで今、地球はどうなってるんだ? 邪魔大王国やダリウスの連中が暴れ回ってんのか?」
ロール「僕達、まだ地球には行ってないんですよ」
剣児「え?」
ランバ「地球に向かう途中で漂流してるロボットを助けて…」
ミア「その後すぐに、月で戦う皆さんを見つけたから…」
剣児「そっか、地球には行ってねえのか…」
ロール「でも、ギル・バーグがハッキリと言っていました。俺は地球侵略を進めていると!」
ミア「ギル・バーグは恐ろしい男です。私が見た地球を飲み込む黒い影は、ギルの怨念かもしれません!」
パイ「早いとこギルの野郎を倒さねえと本当に地球が侵略されちまうぜ!」
ミスト「でも、今、俺達は謎の組織の基地を探してる途中で…」
ダイヤ「それなんだけどさ、案内の途中でハッターさん、行っちゃったぜ?」
ガリス「ルル、当初の進路上に熱源反応はあるか?」
ルル「いえ…。電波状況に関しても相変わらずです」
アンジェリカ「もう一度、私達が出ましょうか?」
ローサ「どうします、キャプテン?」「ギル・バーグという男の言葉を信じるなら、地球も予断を許さない状況にあるようですが…」「もし、あの男が、ハッター軍曹の言う基地で地球侵略を進めているのなら…」「このまま基地の捜索を続ける事が結果的に地球を守る事になるかもしれません」
ピュリア「何の情報もないまま重大な決断をしろ、ってか」
コトナ「せめて、ハッターさんがいろいろ話してくれればよかったんだけど…」
リー「聞こうと思った矢先に敵襲、そのままいなくなっちゃうんだもんねぇ…」
ディック「どうするんだ、キャプテン?」
ガリス「…ここはもう一度アンジェリカ達に出てもらうしかあるまい」「ミスト、アンジェリカ、シェルディアにはすまないが、ひと段落したらよろしく頼む」
アンジェリカ「了解!」
ガリス「クルーで手の空いている者は今のうちに休息をとるようにな」「…ところで、ローサ。コスモダイバーのパイロットはどうした?」
ローサ「さっき医務室に連れて行きました。肉体的にも精神的にもかなり衰弱しているそうです」「今、静流が様子を見に行っています」
ゴオ「コスモベースの事も気になる…。俺も見舞いにいってやらんとな…」

大空魔竜/医務室
ゴオ「ルウの容態はどうです?」
フランクリン「余程ショックな事があったんだろう。身も心もボロボロって感じだよ…」
静流「話を聞く事はできますか?」
フランクリン「本人の心情を考えると面会謝絶…と言いたい所だが…」「今はあの子だけが、地球の事を知る手がかりなんだろう? 5分間だけ、面会を許可するよ」
ゴオ「ありがとうございます!」

静流「具合はどうかしら、ルウ?」
ゴオ「少し落ち着いたか?」
ルウ「…………」
ゴオ「今は君の事をそっとしておいてあげたいんだが、俺達も地球に関する情報がなくて困り果ててるんだ」
静流「一つだけ、教えてもらえないかしら?」
ルウ「…………」
ゴオ「コスモベースに何があったんだ?」
ルウ「…全滅したの…」
ゴオ「なにっ!?」
ルウ「擬態獣とダリウス軍が…攻めてきて…お父さんは、私をコスモダイバーで脱出させて…」「はっ! お父さん!」
ゴオ「どうした、ルウ!」
ルウ「お父さんを助けに行かなきゃ! こんな所で寝てなんかいられない! お父さんっ!」
静流「ダメよ、ルウ! おとなしく寝てなきゃ!」
ルウ「いやよ! 放して! お父さんを助けなきゃ! ひとりで戦ってるのよ!」
ゴオ「落ち着くんだ、ルウ!」
ルウ「いやっ! 今すぐ行くの! 急がないとお父さんが…!」
〔大空魔竜の警報〕
ゴオ「な、何だ!」
静流「何が起こったの!?」

大空魔竜/ブリッジ
〔レーダー反応〕
ルル「レーダーに反応! 前方に何かが出現します!」
ロール「ああっ! あれはさっきのギル・バーグの機体!」
ルル「な、何者かが通信に割り込んできます!」
〔モニターの開く音〕
ギル・バーグ「ふははは…。そこにいたか、ミア・アリス…」
ミア「ギル・バーグ!」
ギル・バーグ「さっき約束した通り、これから貴様らを地球へご招待しよう…」「変わり果てた地球の姿に絶望するがいい!」「夢も希望も失った貴様らを、じっくりとなぶり殺しにしてやる! ふははは…」
〔通信の閉じる音〕
パイ「くそっ、ギルの野郎…! ロール、ダンガイオーで出撃だ!」
ロール「わかった!」
ルル「待って下さい! 前方に巨大な空間のひずみが発生! 時空間ゲートです!」
ミスト「俺達をまたどこかへ飛ばす気か!」
ルル「ゲートが拡大! 大空魔竜、飲み込まれます!」
〔画面、黄色にフラッシュ〕
〔光の放射音〕

ロール「な、何だこれは!!」
ミスト「うわあああっ!」
ミア「キャーッ!」
〔画面、黄色に発光〕
〔転移音〕


大空魔竜/ブリッジ
甲児「くそっ! またゲートかよ!」
剣児「今度は火星にでも飛ばされちまったか?」
ダイヤ「でも、海の上ですよ? 空も青いし…」
リー「って事は、火星じゃなさそうだな」
ガリス「ルル、ここはどこだかわかるか?」
ルル「ここは地球です! 私達、戻ってきたんです!」
ゴオ「本当か? 本当に地球なのか!?」
ボス「やった! ついに戻って来られたぜ!」
ヌケ「もう戻って来られないかと思ってたよ…ぐすっ」
ムチャ「馬鹿! 泣く奴があるか!」
甲児「でもよ、泣きたい気持ちもわかるぜ。あっちこっち飛ばされたからなぁ…」
ミア「地球…。私の故郷…」
杏奈「でも、パッと見た感じどこも変わってないみたいだけど…」
〔通信のコール音〕
〔モニターの開く音〕

霧子「大空魔竜か!」
ガリス「葵博士!」
霧子「キャプテン! 今までどこで何をしてたんだい!」
ガリス「それが、いろいろ大変な事になっていて…」
霧子「とにかく今すぐダンナーベースに戻っておくれ! 地球は今、滅亡の危機なんだ!」
ミスト(地球滅亡の危機だって!? 俺達がいない間に、何があったって言うんだ!)
【シナリオエンドデモ終了】


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