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No.14B
孤独~たたかい

【シナリオデモ開始】
大空魔竜/ブリッジ
ガリス「アスハ代表。竜宮島の座標を教えていただけますか?」
カガリ「座標はわからない。おそらく今は、日本近海へ向けて移動しているはずだ」
ローサ「移動? 島が移動するのですか?」
ダイヤ「そんな馬鹿な!」
カガリ「竜宮島は移動可能な人工島なんだ。約2000人の住人と共に世界中を移動しているのさ」
ゴオ「動き回る島があったら、大ニュースになりそうなもんだけどな」
光司「そんな島の話、聞いた事ないっスよ?」
カガリ「偽装鏡面と言うシステムで姿を消してるんだ。偽装鏡面は肉眼で見えなくなるのはもちろん…」「レーダー反応も遮断する。偽装鏡面を解除しない限り、竜宮島が発見される事はない」
剣児「へえ、そりゃすげえな」
ローサ「大空魔竜のイリュージョンプロテクトのような物ですね」
カガリ「とりあえず日本近海へ向かってくれ。近づいたら私が呼びかけてみる」
ガリス「わかりました。ロンゴ、日本へ進路を取ってくれ」
ロンゴ「了解!」
剣児「日本か…。ジジイ達は無事かな」
つばき「うん…」
早乙女「ジーグもアークエンジェルも、ビルドベースを離れちまったからな…」
カガリ「それなら心配ない。ビルドベースにはオーブから守備隊を派遣してある。司馬博士もご無事だ」
身堂「本当か!」
カガリ「司馬博士は地球を代表する頭脳のひとりだからな。死んでもらっては困る。この間もいろいろ世話になったし…」
つばき「ありがとうございます! カガリさん!」
カガリ「当然の事をしたまでだ」
ゴオ「いいんですか? 守備隊を派遣したら他国の争いに介入しないというオーブの理念に反するんじゃ…」
カガリ「ビルドベースの運営にはオーブも少なからぬ出資をしている」「だから、ビルドベースが敵の攻撃によって被害を受ければ、オーブの損失につながるんだ」「つまり、オーブの利益を守っているんだから理念には反しない!」
ミスト(なんて堂々とした態度なんだ。若いのにしっかりした人だな…)(さすが国家を代表する人物だけの事はある…)
ローサ(今の、どう考えても屁理屈よね…。もうちょっとマシな言い訳はなかったのかしら…)
〔扉の開閉音〕
シズカ「キャプテン。ちょっといいかい?」
ガリス「どうした、シズカ?」
シズカ「格納庫にピンク色のモビルスーツが搬入されてるんだけど…あんなもん、誰が乗るんだい?」
ガリス「ピンク色のモビルスーツ…?」
カガリ「ああ、ストライクルージュの事か。あれには私が乗る」
シズカ「アスハ代表が?」
カガリ「そうだ。何か問題があるか?」
シズカ「いや、でもオーブの理念は…」
カガリ「その問題ならついさっき解決済みだ」
シズカ「は?」
カガリ「いつでも出られるようにストライクルージュの整備、しっかり頼むぞ!」
シズカ「は、はい…」
〔扉の開閉音〕
ルウ「あ、ここにいた…ゴオ、ちょっといい?」
ゴオ「ルウじゃないか。どうしたんだ?」
ルウ「…ロボットの操縦法を教えて」
ゴオ「またその話か。ダメと言ったらダメだ!」
ルウ「どうして? 私も戦えるようになりたい!」
ゴオ「ダメと言ったらダメだ! お前には危険すぎる!」
ルウ「お願い! ゴオ!」
ゴオ「しつこいぞ! ルウ!」
ルウ「…もういい! ゴオには頼まない!」
〔扉の開閉音〕
ルウ「おい、ルウ! ちょっと待て!」
〔扉の開閉音〕
ピュリア「あの子って、どうしてあんなにロボットの操縦を覚えたがってんだ?」
ウェンディ「ルウちゃんは、コスモベースを襲った擬態獣に、お父さんを殺されてしまったそうなの…」
リー「ロボットに乗れるようになって、お父さんの仇を討ちたいんだとさ。健気だよねえ…」
静流「ゴオも、ルウの気持ちを知ってるから操縦法を教えたくないのよ」
カルメン99「ヴァンじゃあるまいし、あんな幼い女の子が、復讐のためにロボットに乗るなんて、悲しすぎるわね…」
ヴァン「あ? 何か言ったか?」
カルメン99「何でもないわよ」
ディック「…………」
〔扉の開閉音〕
リー「おい、ディック。どこに行くんだよ!」
ピュリア「ほっときゃいいんだ。あんな死神野郎! …ふん!」
静流「ところでカガリさん。竜宮島はどうして世界中を移動しているんです?」
カガリ「…逃げているんだ」
静流「逃げている? いったい何から…?」
カガリ「フェストゥムだ。竜宮島は、フェストゥムの侵略から種としての人類を守るための存在…」「いわばノアの方舟のような物なんだ」
リー「ノアの方舟? 旧約聖書に出てくる、神の起こした大洪水から、人間や動物を守ったっていう舟か…?」
カガリ「そうだ。仮に地球全土がフェストゥムに侵略されても、竜宮島だけは逃げ延びて…」「人類を存続させる。そのために竜宮島は、姿を隠して世界中を動き回っているんだ」
鏡「竜宮島がフェストゥムから姿を隠して世界中を移動しているのはわかりましたが…」「どうしてカガリさんやアークエンジェルが竜宮島の事をご存知なんです?」
カガリ「竜宮島で開発中だったファフナーと言う戦闘ロボットが完成したんだが…」「肝心のパイロットがひとりしかいなくて戦う事ができない…」「それで私の所に『力を貸してくれ』と連絡が来たんだ」
静流「竜宮島に手を貸したり、ビルドベースに出資したり…。オーブも手広くやってるんですね」
カガリ「全ては私の父、ウズミがオーブの将来を考えてした事だ…」
リー「それにしても、フェストゥムから逃げてるはずの竜宮島が…」「どうして対フェストゥム用の兵器なんか作ってるんです…?」
カガリ「あーもう! 次から次へと質問攻めはやめてくれ! 私は竜宮島の広報係じゃない!」「詳しい話は竜宮島に着いてから、アルヴィスの連中に聞けっ!」
光司「アルヴィ…?」
カガリ「聞くなよ! 聞いたらぶっ飛ばすからな!」
光司「は、はい…」
ミスト(あの程度でキレるんじゃ、やっぱそれほどすごくないか…)
カガリ「おい、お前! 何か言ったか!?」
ミスト「い、いえ。何も…」
カガリ「ふん…!」
〔扉の開閉音〕
ルル「…ずいぶん気の短い国家代表ですね…」
ガリス「まだ若いんだ。無理もない」
ダイヤ「それにピュリアよりはずーっとマシだよ」
ピュリア「何だと!?」
ダイヤ「ほらね、ひと言言っただけでこれだもん」
ピュリア「この…!」
ガリス「…竜宮島に到着するまでの間、警戒態勢のまま待機するように」「いつフェストゥムや連合軍が現れるかも知れん。レーダー監視を厳重に頼むぞ、ルル」
ルル「はい!」

大空魔竜/通路
ルウ「ねえ、杏奈。お願い! ロボットの操縦を教えて!」
杏奈「ダメだよ。教えちゃダメだってゴオちんに言われてるし!」「私だって、まだまだ修行中の身だもん。人になんか教えらんないよ!」「それよりルウちゃんはお料理を教えてあげる! ねっ?」
ルウ「…そんなの興味ない。もういい、杏奈には頼まないから」
杏奈「ちょっと、ルウちゃん!」

大空魔竜/格納庫
ルウ「ねえ、シェルディア。ちょっといい?」
シェルディア「ルウちゃん! どしたの?」
ルウ「ロボットの操縦法を教えてほしいの…」
シェルディア「ロボットの操縦? いったいどうして…?」
ルウ「ロボットに乗って、お父さんを殺した擬態獣をやっつけたいの!」
シェルディア「お、お父さんの仇?」
ルウ「ええ、そうよ。だからお願い! 私にロボットの操縦を教えて!」
シェルディア「そ、そんな事言われてもなあ…」
ゴオ「よさないか、ルウ! お前はロボットの操縦なんか覚える必要はない!」
ルウ「ゴオ!?」
ゴオ「シェルディア! ルウが変な事を言って悪かった。後でメシおごるから、勘弁してくれ!」
シェルディア「ボ、ボクは別にいいけど…」
ゴオ「ほら、お前も謝るんだ、ルウ!」
ルウ「いやよ! ゴオのバカッ!」
〔扉の開閉音〕
ゴオ「こら! どこに行くんだ! ルウッ!」「すまん、シェルディア 後でちゃんと謝らせるから! それじゃ!」
〔扉の開閉音〕
シェルディア「い、今のは何だったの…?」

大空魔竜/通路
ルウ「何よ、ゴオのバカ! どうしてわかってくれないのよ!」
ディック「…ちょっといいかな、お嬢ちゃん?」
ルウ「えっ? あ、あなたは確か…」
ディック「キルジャイガーのパイロット、ディック・アルカインだ」
ルウ「キルジャガーの…ディック…私に何の用?」
ディック「君はロボットの操縦法を知りたいんだろう?」
ルウ「どうしてそれを…?」
ディック「ブリッジと格納庫で君が話しているのが聞こえたのさ。お父さんの仇を取りたいんだって?」
ルウ「ええ、そうよ…」
ディック「俺で良ければ、力になるぜ?」
ルウ「えっ!?」
ディック「俺が君に、ロボットの操縦法を教えてあげよう…」
ルウ「うそ! ほんとに!?」
ディック「君の真剣なおっもいに心を打たれたのさ。ぜひ俺に手助けさせてくれ」
ルウ「あ、ありがとう! ディックさん!」
ディック「ディックでいい…。ただし、俺の訓練は厳しいぜ。ついて来られるか…?」
ルウ「うん! どんな訓練だって耐えてみせる!」
ディック「わかった。じゃあついて来い。基本から叩き込んでやる…!」
ルウ「はいっ!」
ゴオ「あれ? ルウの奴、どこに行ったんだ? こっちに来たはずなのに…」「それにしても、さっきから何だか嫌な胸騒ぎがするんだが…。気のせいかな…?」「お~い、ルウ! どこにいるんだー?」

アルヴィス/パーシバル・ルーム
〔ソロモンの予言〕
弓子「ソロモンの予言です!」
真壁「出現位置は?」
弓子「竜宮南方2000メートル! 急速で接近してきます!」
溝口「ついにここが見つかっちまったようだな」
弓子「接近中のフェストゥム、スフィンクス型と断定!」
真壁「レッドアラート発令。第3種戦闘配置!」
弓子「総員、第3種戦闘配置!」
溝口「この島の防衛システムで防ぎきれるかどうかわからねえが、やってみるしかねえか…!」
真壁「頼んだぞ…」
溝口「おう!」
〔扉の開閉音〕
真壁「迎撃部隊はどうなっている!?」
澄美「全機、発進しました!」(あなた…無事に戻ってきて…!)
真壁「ヴェル・シールド展開準備!」
澄美「ヴェル・シールド展開準備。偽装鏡面解除します!」
真壁「大至急、島民をアルヴィスに避難させろ!」
弓子「はい!」

竜宮島/竜宮島中学校
〔モニターの開く音〕
弓子「全島に警報発令。島民はシェルターに退避して下さい! 全島に警報発令…」
衛「シェルター? シェルターって何だよ?」
剣司「俺に聞くなよ。知るわけないじゃないか」
一騎「これって、避難訓練じゃないのか?」
由紀恵「これは訓練ではありません。みんな、先生についてきて」
咲良「全島に警報って、どういう事ですか?」
甲洋「いったい何があったんです?」
由紀恵「説明している時間はありません。とにかく一緒に来て下さい」
翔子「ねえ、真矢。何があったのかしら…?」
真矢「大丈夫、心配いらない。先生について行けば安心よ」
翔子「うん…」
剣司「あれ? 総士と蔵前は?」
衛「ふたりなら、さっき走って出てったよ」
剣司「どうして?」
衛「知るわけないだろ…」
由紀恵「私語は慎みなさい! さあ、急いで!」

アルヴィス/パーシバル・ルーム
〔通信のコール音〕
弓子「迎撃機部隊、全滅!」
澄美「!!」(あ、あなた…)
弓子「目標、第1ヴェル・シールドに接触します!」
澄美「…シ、シールドの出力低下!」「…突破されます!」
弓子「目標、死人可能領域に入りました。モニターに映します!」
〔通信機の起動音〕
フェストゥム「………」
真壁「フェストゥムめ…!」
澄美「目標、第2ヴェル・シールドに上空から接近!」
〔扉の開閉音〕
総士「真壁司令!」
真壁「総士君!」
総士「司令、ファフナーの発進命令を! 蔵前がファフナーブルクへ向かっています」
真壁「わかった。ファフナー起動フェイズ! スタンバイ!」
弓子「パイロットは、現在、バーンツヴェックでファフナーブルクへ移動中!」
澄美「目標、第2ヴェル・シールドを突破しました!」
真壁「なにっ!」
弓子「司令! バーンツヴェックが、竜宮南方250メートル付近で信号消滅! パイロットは生死不明!」
真壁「何だと!?」
澄美「目標、ファフナーブルクへと向かっています!」
真壁「先にファフナーを潰す気か…! 剛瑠島のEPMを作動させろ! 少しでもいい。奴を足止めするんだ!」
弓子「スタンバイ完了、EPM発射!」
澄美「目標、捕獲!」
総士「司令! 僕が代わりにファフナーで出ます!」
真壁「総士君! 君には君しかできない事があるだろう」
総士「確かにジークフリード・システムは僕にしか扱えませんが…パイロットはどうするんです!」
真壁「…一騎を出撃させる」
総士「一騎を?」
真壁「現時点での最適任者だ…」
総士「わかりました。すぐに呼んできます!」
真壁「…頼む」

アルヴィス/シェルター
由紀恵「ごめんね、ちょっと自習してて」
衛「自習って、こんな所で?」
甲洋「総士と蔵前は…」
由紀恵「大丈夫。他のブロックにいるわ」
咲良「ここ、どこなんですか?」
由紀恵「…アルヴィスよ」
〔扉の開閉音〕
衛「どうなるんだろう、僕ら…」
剣司「シェルターなんかに入れられるって事は、よっぽど大事件が起こったんじゃないか?」
衛「大地震とか、戦争とか…!?」
咲良「ビビってんじゃないよ! 根性すえな!」
衛「姉御…」
翔子「ねえ、真矢…。さっきからこの部屋、揺れてるけど…」
真矢「大丈夫よ、翔子。心配ないわ」
甲洋「そうだよ、羽佐間。すぐに出られるさ」
翔子「うん…。ねえ、一騎君」
一騎「ん?」
翔子「こっちに来て。お話しましょうよ…」
一騎「あ、ああ…」
甲洋「…………」
〔扉の開閉音〕
総士「一騎、ちょっといいか」
一騎「総士! どこに行ってたんだよ」
総士「僕と一緒に来てくれ」
一騎「え?」
総士「お前にやってもらいたい事がある」
一騎「俺に? 何を?」
総士「…来ればわかる。僕を信じろ」
一騎「…わかった」

アルヴィス/ファフナーブルク
一騎「これは…?」
総士「ファフナーだ」
一騎「ファフナー?」
総士「宝物を守るために竜になった伝説の巨人の名を受け、フェストゥムとの戦いのために開発された機体だ」
一騎「フェストゥムって何だよ…?」
総士「人類を滅ぼそうとする宇宙からの侵略者だ」「一騎。ファフナーに乗ってフェストゥムと戦うんだ。この島を守ってくれ」
一騎「戦う? 島を守る? 無理だよ、そんなの! 俺にできるわけない!」
総士「いや、できる。知ってるはずだ。君のその体が、ファフナーと一体化できる事を!」
一騎「知ってるはず…?」
総士「この島を守るには、ファフナーしか手段はない。行けるのなら僕が行くさ。でも…」
一騎「!!」(そうだった…。総士の左目は俺のせいで視力が…)
総士「一騎。今できるのはお前しかいないんだ!」
一騎「ほんとに…俺にできるのか?」
総士「僕を信じろ!」
一騎「…総士…」

アルヴィス/パーシバル・ルーム
真壁「ファフナー、マークエルフ。ローンドッグで出撃準備!」
澄美「第11ナイトヘーレの門、開門スタンバイ!」
〔扉の開閉音〕
総士「ジークフリード・システム、入ります!」
真壁「頼むぞ、総士君!」
総士「はい」

アルヴィス/ファフナーブルク
一騎「これがコクピットなのか…?」
〔通信のコール音〕
〔モニターの開く音〕

総士「一騎、スタンバイできたか?」
一騎「ああ」
総士「ニーベルングを起動させる」
一騎「ニーベルング? …知ってる…知ってるぞ! ここに手を入れるんだ…!」
〔機構の動作音〕
一騎「ぐあっ!」(こ、この装置…な、なんて痛みなんだ…!)
総士「対数スパイラル係数入力、シナジェティック・コード認証、ニーベルング動作確認…」「ジークフリード・システム接続。ファフナー・マークエルフ、発進スタンバイ!」
一騎「う、ううう…」
総士「一騎、一騎…!」
一騎「そ、総士…。何でここに?」
総士「脳の視聴覚野に直接クロッシングした」「ファフナーの中のお前と、ジークフリード内の僕は…」「脳の皮膜神経細胞が直接つながっている」「今から、ファフナーと一体化する事を最優先に考えるんだ。…まずは目を開けろ!」
一騎「目を?」
総士「そうだ。ファフナーの目は、お前の目だ!」
一騎「…見えた!」
総士「行こう。フェストゥムが近づいている」
一騎「ああ!」
総士「第11ナイトヘーレの門、開門! ファフナーマークエルフ、発進!」
【シナリオデモ終了】


サブタイトル
「孤独~たたかい」


【戦闘マップ開始】
〔敵ユニット出現〕
〔味方ユニット出現〕

一騎「あれが…あれが敵!」
総士「そうだ。あれがフェストゥムだ!」
フェストゥム「『あなたは そこにいますか?』」
一騎「言葉をしゃべった?」
総士「答えるな! 奴に思考を侵食されるぞ!」
一騎「侵食!?」
フェストゥム「『あなたは そこにいますか?』」
総士「来るぞ! 一騎!」
〔スフィンクスA型種、一騎へ接近〕
〔スフィンクスA型種、一騎へ攻撃〕

[イベント戦闘「一騎vsスフィンクスA型種」]
一騎「くっ…!? 体が…思うように動かない…!?」
総士「ファフナーそのものを感じろ。一体化するんだ!」
一騎「一体化って…。こうか!? でやあああっ!」
〔一騎、スフィンクスA型種へ隣接〕
〔敵ユニット離脱〕

一騎「考えを読まれてる!?」
〔敵ユニット出現〕
〔スフィンクスA型種、一騎へ攻撃〕
〔画面、フラッシュ〕

一騎「な、何だ、こいつ!?」
総士「いかん! 奴は同化するつもりだ! 引きはげせ!」
一騎「くそーっ!」
〔一騎、後退〕
総士「大丈夫か、一騎!?」
一騎「ああ、何とかな…」
総士「戦えるな…?」
一騎「ああ、やってみる!」(どこまでやれるかわからないけど…やるしかない…!)
<戦闘開始>

<一騎が戦闘>

総士「ファフナーと一体化するんだ! そうすれば、ファフナーはお前の思い通りに動く!」
一騎「ファフナーと一体化…。この感じか!? よし、行けっ!」

<敵全滅・敵増援1出現>
〔敵ユニット出現〕
一騎「な、何だ!? 何か出てきたぞ! こいつらもフェストゥムなのか、総士!?」
総士「いや、違う。こいつらはフェストゥムじゃない!」
一騎「じゃあ、何なんだよ!」
総士「待ってくれ。今調べてもらう。真壁司令、あれはいったい…!?」
〔モニターの開く音〕
真壁「…調査結果が出た。あれは擬態獣だ」
一騎「真壁司令って…父さんなのか!?」
真壁「…………」
一騎「どうして父さんが!?」
真壁「…そんな話は後だ。一騎、擬態獣と戦えるか?」
一騎「あ、ああ…」
真壁「擬態獣も平和を脅かす敵だ。何としてもそいつらを倒してくれ」
一騎「わけがわからない事ばかりだけどやるしかないのか…!」

<敵増援1出現の次PP・味方援軍1出現>
一騎「くそっ! こんなに敵がいたら、ひとりで倒すのは無理だ!」
総士「こんな時にアークエンジェルがいてくれたら…!」
〔味方戦艦出現〕
一騎「何だ! また新手か!?」
総士「な、何だ。あの巨大な竜のマシンは!?」
ダイヤ「見ろ! あそこでロボットが戦ってるぜ!」
杏奈「ねえ、ゴオちん! あれって擬態獣じゃない!?」
ゴオ「ああ、間違いない。擬態獣だ!」
カガリ「ファフナーが1機で戦ってるじゃないか!」
剣児「あのヒョロッとしたロボットがファフナーか!」
ヴァン「…なんだありゃ。いくら何でもフラフラすぎるだろ」
ミスト「戦い慣れてないんでしょうか…?」
リー「このままじゃ、ヤバいんじゃないの? 多勢に無勢だぜ?」
カガリ「キャプテン! 竜宮島に通信を!」
ガリス「ルル。回線を開け」
ルル「はい!」
〔モニターの開く音〕
カガリ「真壁司令! 聞こえるか! 私だ、カガリだ!」
真壁「アスハ代表!? アークエンジェルが近くにいるのですか?」
カガリ「いや、私は今、大空魔竜に乗っている」
真壁「大空魔竜…? その竜のマシンですか?」
カガリ「ああ、そうだ。竜宮島にフェストゥムが近づいていると聞いて、救援に来たんだ!」
真壁「フェストゥムは既に撃退しました。しかし、擬態獣が突然現れて…」
カガリ「今、こちらから増援を出す。いいな!?」
真壁「お願いします。ファフナーのパイロットは今日が初陣です。サポートを頼みます」
カガリ「わかった。キャプテン・ガリス! 出撃だ!」
ガリス「総員出撃! 擬態獣を倒せ!」
ダイヤ「了解!」
〔味方ユニット出現〕
〈出撃準備〉
光司「ひさびさの擬態獣との戦闘だ。腕が鳴るぜ!」
静流「張り切りすぎて先走っちゃダメよ、光司」
光司「オッケー!」
ゴオ「相手が擬態獣なら、恐れる物は何もない! 行くぞ、杏奈!」
杏奈「オッケー、ゴオちん!」
ローサ「カガリさん…本当に出撃しても大丈夫なんですか?」「オーブの代表であるあなたが戦闘に参加したりして…」
カガリ「これは地球を守るための戦いだ。私はオーブの代表ではなく、ひとりの地球人として戦うんだ!」
ローサ「しかし、あなたがそう思っていても世の中はそういう風には…」
カガリ「言いたい奴には言わせておけばいい。私は自分の信念のもとに戦うんだ!」

<カガリが戦闘>
カガリ「できる事なら戦いたくなかったが竜宮島はフェストゥムと戦うための要…擬態獣に破壊されるわけにはいかない!」

<ダイヤが戦闘>
ダイヤ「フェストゥムだろうと擬態獣だろうと地球を脅かす悪の存在に違いはない! この俺が一匹残らず倒してやるぜ!」

<剣児が戦闘>
剣児「フェストゥムをやっつけに来たのにどうして擬態獣がいるんだ?」「まさかこいつら、フェストゥムと仲間だってのか?」

<ゴオが戦闘>
ゴオ「見知らぬ街に来てみたら、昔なじみが出迎えてくれるとはな! うれしくって涙が出るぜ!」

<杏奈が戦闘>
杏奈「擬態獣ならあたし達の出番ね! 思いっきり戦ってあげるわよ!」

<静流が戦闘>
静流「ずいぶんご無沙汰だったじゃない…久しぶりだから、たっぷりとサービスしてあげるわよ!」

<光司が戦闘>
光司「会いたかったぜ、擬態獣! 再会の喜びを全力でぶつけてやるからな!」

<剣児が戦闘>
剣児「フェストゥムをやっつけに来たのにどうして擬態獣がいるんだ?」「まさかこいつら、フェストゥムと仲間だってのか?」

<ヴァンが戦闘>
ヴァン「俺はいつになったらカギ爪のいる世界に戻れるんだ! くそっ!」

<敵全滅・勝利条件達成>
一騎「か、勝ったのか…?」
総士「大丈夫だ。もう周囲に敵の気配はない」
一騎「よかった…」
総士「アルヴィスに戻ったら、医務室へ行って、精密検査をしてもらうんだ。いいな」
一騎「わかった…」
カガリ「真壁司令。大空魔竜を竜宮島へ上陸させても構わないか?」
真壁「当然だ。島を救ってくれた恩人だからな。今、ゲートを開くから、アルヴィス内へ着艦してくれ」
カガリ「わかった。キャプテン・ガリス。聞いた通りだ」
ガリス「了解した」
ゴオ「これが竜宮島か…。フェストゥムと戦ってるって言うから要塞みたいな島を想像してたんだが…」
杏奈「何だか、すっごく普通の島よね」
カガリ「確かにこの島はフェストゥムと戦うために作られた動く要塞だ…」「でも島の表面では、島民達がごく普通の生活をしている」「この島の子供達には、島の正体も、フェストゥムの存在も知らされていないそうだ」
つばき「どうして知らせていないんです?」
カガリ「その辺の事情は、島の大人達に教えてもらうといい。…さあ、行こう。みんなに紹介するよ」
剣司「こ、これが俺達の島かよ…」
甲洋「嘘だろ? どうしてこんな事に…?」
衛「あ、あんなにいっぱいロボットが…! ゴウバインみたいなロボットもいる!」
咲良「喜ぶな! 島がひどい事になってんだぞ!」
衛「ご、ごめん…」
翔子「一騎君と皆城君は無事なのかしら…」
真矢「学校に戻って、何があったのか先生に聞いてみようよ」
甲洋「歩けるか、羽佐間?」
翔子「うん。大丈夫」
真矢「ほら、肩貸したげるから。行こ?」
翔子「ありがとう、真矢。…早く一騎君と会いたいな…」
甲洋「…………」
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

アルヴィス/パーシバル・ルーム
真壁「核施設の被害はどうだ?」
澄美「慶樹島の上空施設は60%が破損。剛瑠島は滑走路の一部が壊滅。向島迎撃システムは完全に消滅しました」
真壁「だいぶやられたな…竜宮は?」
澄美「消滅家屋13戸。行方不明者は今の所28名です」「それと、パイロットの蔵前果林さんの死亡が確認されました…」
真壁「そうか…。引き続き、行方不明者の確認を急いでくれ」
澄美「わかりました」
真壁(…唯一の操縦者だった蔵前君が出撃前に命を落とし…)(代わりに一騎がファフナーに乗る事になるなんて…)(いずれこうなるとはわかっていたが、こんなに早くこの日が来るとは…)
〔扉の開閉音〕
カガリ「真壁司令!」
真壁「アスハ代表。ご無事でしたか」
カガリ「私の方は問題ない。それより、竜宮島はひどい有様じゃないか…」
真壁「ファフナーの出動が遅れて、予想以上の被害を受けてしまいました」
カガリ「いったいどうして?」
真壁「パイロットがフェストゥムの攻撃で…」
カガリ「パイロット? さっき、戦っていたじゃないか」
真壁「あのパイロットは、今日初めてファフナーにのった新米です…」
〔扉の開閉音〕
総士「初めてにしてはよくやりましたよ。一騎は…」
真壁「総士君…」
カガリ「よお、総士!」
総士「…………」「…真壁司令、僕は一騎の様子を見に行ってきます」
真壁「…実はな、総士君」
総士「何か?」
真壁「…蔵前君の死亡が確認された」
総士「…そうですか。わかりました では、失礼します…」
〔扉の開閉音〕
カガリ「まったく、相変わらず無愛想な奴だ…」
真壁「彼も心の中では悲しんでいるはずです。今日の戦いで犠牲になった蔵前というファフナーのパイロットは…」「彼の義理の姉なのです」
カガリ「そうなのか? 総士の奴、表情一つ変えなかったけど…」
真壁「ところでアスハ代表。そちらの方々は…」
カガリ「ああ、そうだ! この人達は、大空魔竜の代表者だ」
ローサ「はじめまして。私は大空魔竜の副長、ローサ・ベルニコフと申します」
ゴオ「俺は猿渡ゴオ。ダンナーベース所属のパイロットです」
鏡「美角鏡…ビルドベースの研究員兼パイロットです」
真壁「ダンナーベースにビルドベース? では、あの大空魔竜は日本で開発されたマシンなのですか?」
ローサ「いえ、そうではありません。大空魔竜はダリウス界と言う異世界で作られたマシンなんです」
真壁「異世界…?」

アルヴィス/医務室
千鶴「これで検査は終わりよ、一騎君。検査の結果は、お父さんに知らせておくわ」
一騎「…わかりました」
千鶴「いい事? 今晩はゆっくり休みなさい」
一騎「はい」…………」
千鶴「どうしたの? 何か気になる事でもある?」
一騎「…島の中に、こういう場所があったんですね」
千鶴「家に帰って、お父さんに聞く事ね…」
一騎「…はい、ありがとうございました」
〔自動扉の開閉音〕
弓子「彼の容態はどうなの?」
千鶴「ファフナーに乗った時点でこうなる事は予想できたはずよ…」
弓子「それじゃ、やっぱり…」
千鶴「搭乗時、彼の意識が通常と変わった事が記録されているわ…」「そして、戦闘経験後、染色体にも変化が見られた…」「今はまだ断定できないけど、このままいけば…」
弓子「一騎君…」

アルヴィス/通路
総士「一騎…診察はすんだのか?」
一騎「ああ」
総士「…そうか。あれに乗った気分はどうだ?」
一騎「別に…」
総士「驚いただろう? 島の人達がこんな事をやっていたなんて…」
一騎「別に…」
総士「…奴らはまた来る」
一騎「えっ?」
総士「一緒に戦ってくれるな? 一騎…」
一騎「…………」

アルヴィス/パーシバル・ルーム
ローサ「では、フェストゥムはもういないのですね…?」
真壁「一騎の…いや、マークエルフの働きで撃退する事ができました」
カガリ「何だ…。だったらあわてて飛んで来る必要はなかったな」
ゴオ「いや、俺達が来なければ、この島は擬態獣にやられていた。飛んで来て正解だったよ」
カガリ「あ、それもそうか…」
ローサ「それにしても、どうして擬態獣がこの島に…?」
ゴオ「擬態獣は神出鬼没だからな。いつどこに出てきても不思議はない。ただの偶然さ」
鏡「待って下さい。この島は、普段は姿を消していて、しかも世界中を移動しているんですよね?」「いくら擬態獣が神出鬼没と言っても、狙いすましたように、この島の上に出現するものでしょうか?」
静流「そう言われると…偶然では、ほとんどあり得ない話ね」
真壁「では、何者かがこの島に擬態獣を送り込んだと?」
鏡「証拠がないので断定はできませんが、そう考えるのが妥当でしょうね」
ゴオ「送り込んだだと? 俺は5年前にも擬態獣と戦ったが…」「奴らが誰かに操られてるなんて話は聞いた事がないぞ?」
鏡「5年前はそうだったかもしれません。でも、今は状況が違います」「短期間のうちに、地球がここまで危機的状況に追い込まれたのは…」「地球を滅ぼそうとする何者かの意志が働いているからではないでしょうか?」
ローサ「ダリウス軍や邪魔大王国の陰で糸を引いてる組織の事ね?」
リー「ミストの故郷を滅ぼしたって言う連中か…」
鏡「ええ。あいつらなら、ゲートを使って竜宮島に擬態獣を送り込むくらい簡単な事だと思います」
ミスト「そうか。あいつらならあり得る話だな…」
真壁「あの…いったい難の話です? あいつらとはいったい…?」
ローサ「あ! 申し訳ありません。実は外の世界は今、とんでもない事になっていまして…」
真壁「ダリウス軍や邪魔大王国の話、それにユニウスセブンの話は報道で知っていますが…」
ローサ「実は、ダリウス軍や邪魔大王国の陰に、地球侵略を企んでいる組織がいるようなのです」
真壁「では、フェストゥムもそいつらが…?」
鏡「いえ、それはないと思います。フェストゥムは全く異質な生命体ですから…」「下手をすれば、あいつも同化されてしまいますからね…」
ゴオ「ずいぶん自信たっぷりじゃないか。お前、フェストゥムの事を知ってるのか?」
鏡「あ、いえ…。さっきの真壁司令の話から推測しただけですよ」
ローサ「では、真壁司令。我々はダンナーベースへ戻ります」「もしも擬態獣の背後にあいつらがいるのだとしたら、対策を立てなくてはなりませんから…」
カガリ「まあ、そうあわてるな。修理と補給をする時間は必要だろう?」
ローサ「それはまあ…」
カガリ「真壁司令。大空魔竜の修理と補給を頼めるか?」
真壁「もちろんです。大空魔竜には竜宮島を救ってもらったんですから、それくらいの事はさせて下さい」
カガリ「…だそうだ」
ローサ「ありがとうございます。では、御厚意に甘えさせていただきます」
ゴオ「真壁司令。竜宮島を見物しても構いませんか?」
真壁「ええ。構いませんが…」
カガリ「どうしたんだ、藪から棒に?」
ゴオ「さっき見て思ったんだが…この島の雰囲気は心が落ち着くと言うか何と言うか…」「鏡君ならわかるだろう?」
鏡「確かにこの島の街並みは、数十年前の日本と似ていますね…」
ゴオ「そう、それだよ! 童心を思い出せるような気がするんだ」
真壁「この島の街並みは、フェストゥムに襲撃される前の、平和だった頃の日本を模して作られているのです」「この島で生まれた子供達が、事実を知るまでの短い間だけでも平和を味わえるようにと思って…」「いずれは嘘だとわかってしまう偽りの平和ですが…」
ゴオ「…あの街並みにはそんな秘密があったのか…」
ローサ「それにしても鏡君は、何十年も前の日本の事なんてよく知ってたわね」
カガリ「こいつは物知りだからな。私がビルドベースを訪ねた時にいろいろ話を聞いたが…」「私でも知らないような事をいっぱい知っていて驚いたぞ」
リー「…ま、大空魔竜は補給でしばらくは動けないし、ちょっとぐらいなら島見物も悪くないんじゃない?」
カガリ「いいのか? 司令…」
真壁「子供達がアルヴィスやファフナーの事を知ってしまった今、情報を遮断してももう意味がありません」「どうぞお好きにご覧になって下さい」
ゴオ「ありがとうございます。久しぶりに地球の自然に触れられると思うと、何だかホッとしますよ」
鏡「今まで、ずいぶんいろんな場所に飛ばされましたからね…」
ローサ「それでは、私達はこれで…。補給がすんだらご連絡します」
真壁「わかりました。では…」
〔扉の開閉音〕
真壁「…ついにこの島もフェストゥムに発見されてしまった」「それに鏡の戦いによって、地球連合軍も我々の位置を察知しただろう…」「本当の戦いはこれからだ…」
【シナリオエンドデモ終了】


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