TOP PAGEへ

No.15B-1
哀しみの飛翔・前編

【シナリオデモ開始】
竜宮島/居住区
ダイヤ「うわあ、俺の住んでた街に雰囲気がそっくりだ。懐かしいなあ…」
剣児「俺んとこもこんな感じだぜ。いや~、故郷に帰って来たって感じだな」
つばき「うん。地球に戻って来たんだって実感が湧いて来るよね」
カルメン99「私が育ったのもこんな田舎町だったわ。建物の感じは全然違うけどね」
ダイヤ「でも、考えてみると、地球以外の場所にいた期間って1ヶ月もないですよね?」
ゴオ「離れていた期間は短いが、いろんな場所に飛ばされたからな…」「だから地球の光景を久しぶりに見たような…懐かしい気分になるんだろうな」「ルウはコスモベースでの生活が長かったから、地球の景色は懐かしいだろう?」
ルウ「…………」
杏奈「懐かしい景色ねえ…。私みたいな都会育ちにとっては田舎過ぎて微妙な感じだけど…」「ねえ、ルウ?」
ゴオ「微妙だと…!? この良さがわからないのか?」「お前、下町のお祭りとか、大好きだって言ってなかったか!?」
杏奈「お祭りは賑やかだし、楽しいし、こんな風に寂れてないじゃん!」
ゴオ「寂れてる所がいいんじゃないか! 日本人の心の故郷っぽくて…!」
杏奈「何それ。ぜーんぜんわかんない!」
ゴオ「そんな事を言う奴は、もうどこにも連れて行ってやらん! お前とは絶対に旅行には行かん!」
杏奈「何よそれ!? いいわよ! 勝手についてくから!」
ゴオ「ついて来るな!」
杏奈「だ、誰もゴオちんについてくなんて言ってない!」
ゴオ「お、俺だって、お前について来るなとは言ってない!」
杏奈「言った!」
ゴオ「言ってない!」
ダイヤ「はいはい、ストップ! こんな所で夫婦ゲンカはやめてよ、おふたりさん」
剣児「せっかくの気分が台なしだぜ」
ゴオ「わ、悪かったな、みんな…」「…杏奈も、すまん」
杏奈「あ、あたしの方こそ、ごめん…」
つばき「だけど、大空魔竜の整備をしてる人達はかわいそうね」「こんな素敵な景色が見られないなんて…」
剣児「クジ運がないのが悪いんだよ。日頃の行いが悪いから、ハズレなんか引くんだよ」
つばき「あんたの方がよっぽど行いが悪いじゃない…」
ウェンディ「ヴァンはどうしちゃったの? 当たりクジ引いてたのに…」
カルメン99「ヴァンなら来ないわよ。面倒臭いから行かないって言ってたわ」「今ごろ昼寝でもしてるんじゃないかしら?」
ウェンディ「もう、ヴァンったら…」
杏奈「あれっ? ルウがいない!」
ウェンディ「ルウちゃんならさっき帰りましたよ。約束があるからって…」
杏奈「約束? 何それ? 誰との約束なの!」
ウェンディ「さ、さあ。私にはちょっと…」
杏奈「何で私に黙って帰っちゃうのよ!」
つばき「だって杏奈さん、ゴオさんとケンカしてたから…」
杏奈「あ…」
ゴオ「まあ、いいじゃないか。ルウだって、やりたい事があるのさ。好きにさせてやろう」
杏奈「う、うん…」
ダイヤ「だけどさ、島の地下にはあんなすげえ基地があるのに、どうして地上はこんな風になってるんだろう?」
ピュリア「アタシも不思議に思ってたんだ。フェストゥムと戦うためなら…」「島そのものを要塞化した方が合理的じゃないか?」
ゴオ「ここの司令官の話だと、島の子供達は地下基地の事を知らされてなかったらしいな」
剣児「どうして?」
ゴオ「さあ…」
杏奈「ねえ、みんな! あそこにあるの学校じゃない?」
ダイヤ「ほんとだ。学校だ!」
杏奈「行ってみようよ! ね?」
ゴオ「こら! 勝って行くな!」
カルメン99「奥さんのコントロールくらいちゃんとしなさいよね。新婚早々そんな事じゃ先が思いやられるわよ?」
ゴオ「面目ない…」
ダイヤ「俺達も行こうよ 学校なんて久しぶりだし!」
剣児「学校か…。中に食堂とかねえかな? 腹が減っちまってさぁ…」「そうだ! 給食食わせてもらうか!」
つばき「もう、剣児ってば、こんな所でも食べる事しか考えてないんだから…」「…そういえば、学校のみんなは無事でいるかな…」
ダイヤ「ナオトや母さん、無事に避難してるといいけどな…」
鏡「補給が終わったら日本に戻れるんだ。すぐに友達や家族に会えるさ」
つばき「そうよ、ダイヤ君」
杏奈「ほらー、みんなー! 早くおいでよー!」
剣児「よっしゃ! 行こうぜ!」

大空魔竜/格納庫
ミスト「みんなは竜宮島見学か…。人間同士の戦争をやってるっていうのに気分転換だなんて…」「一分でも一秒でも戦争終結への努力をしなきゃならないって時に何を悠長に構えてるんだ…!」「こんなに俺と地球人で意識の差があるとは思わなかった…!」
ジョシュア「あーっ、ミストさん! ミストさんも居残り組ですか?」「みんな遊んでるのに僕達は補給と整備なんて不公平ですよね!」
シズカ「文句を言うな。クジ引きで負けた自分達が悪いんだろ?」
ジョシュア「僕らはいいかもしれませんけど、ヤンマさん達はどうするんですか!」
ヤンマ「…俺、ほんとは当たりを引いたのに…」
ハッチョ「姉御に取られちゃったんだよな…」
静流「そういえば、杏奈ちゃんはどうしたの? はずれた、悔しいって大騒ぎしてたけど…」
シェルディア「島の見学に行ったよ。ボクが当たりクジをあげたんだ」
静流「あなたが? どうして?」
シェルディア「だって、杏奈ちゃんとゴオさんって、新婚さんなんでしょ? 一緒に行かせてあげたかったの」
光司「へえ、気が利くんだねシェルディアちゃんって」
シェルディア「へへーっ、見直したでしょ?」
光司「今回は空気を読んだってわけだな」
静流「へえ、あの娘がね…」
シェルディア(ミストを励ますために勉強したんだもん。ついでにあのふたりが喜ぶんなら一石二鳥だよね!)
シズカ「ほら、ムダ口叩いてないで仕事しな! 一刻も早くダンナーベースに戻らないとならないんだからね!」
早乙女「了解!」
ダイモン「おい、ミスト! このスクラップを捨ててきてくれるか?」
ミスト「スクラップですか? わかりました。やっておきます」
シズカ「ゾルマニウムは見た目より重いからね。気をつけるんだよ」
ミスト「はい。うっ、ほんとに重いな、こりゃ…。よっこらせっと…」
シェルディア「ミスト! ずいぶん重そうだね? ボクも手伝うよ!」
ミスト「大丈夫だ。俺ひとりで運べるから…」
シェルディア「ボクが力持ちなのは知ってるでしょ? 任せてよ!」
ミスト「こら、よせ! バランスが崩れるじゃないか…! あ、ああっ!」
〔衝撃音〕
〔画面、振動〕

ヤンマ「あ~あ、やっちまった…」
ジョシュア「これはひどい散らかり方ですねえ…」
ダイモン「何をやっとる! スクラップをバラまく奴がおるか!」
ミスト「ご、ごめんなさい! 今すぐ片づけますから!」
シェルディア「ごめん、ミスト…」
ミスト「だからよせって言っただろ!? 余計な手間を増やしやがって…。片づけるから、そこをどいてくれ!」
シェルディア「ボ、ボクも手伝うよ!」
ミスト「いいから、お前は自分の作業をしろよ!」
シェルディア「でも…」
ミスト「邪魔だから、あっちに行けっ!」
シェルディア「じゃ、邪魔って…! ひどい! ミストのバカ!」
〔自動扉の開閉音〕
リー「おいおい、今のはひどいんじゃないか? 女の子にはもっと優しく接しなきゃダメだろ…?」
ミスト「いいんですよ。あいつはあれくらい言わなきゃわかんないんだから」
柳生「あなたは女心がちっともわかっていないわね…」
ミスト「え?」
柳生「後でちゃんと謝らなきゃダメよ」
ミスト「どうして俺が謝らなきゃならないんです…。謝るのなら、あいつの方でしょ」
柳生「はあ…」
リー「わかってねえなあ…」
ミスト(何がわかってないって言うんだよ…ったく…)
ダイモン(まだまだ青い…あらゆる面でな…)

大空魔竜/格納庫
〔シミュレータの動作音〕
ディック「正面の敵ばかりに気を取られるな! もっと周囲に気を配れ!」
ルウ「はい!」
〔爆発音〕
ルウ「ああっ!」
ディック「操縦の基本はマスターできたようだがまだ実戦に出られるレベルじゃない…」「せめてこのシミュレーターでAランクをクリアできない事にはな…」
ルウ「今のはちょっと油断しただけ! もう一回お願い!」
ディック「いい根性だ。もう一度最初から行くぞ!」
ルウ「はい!」
〔シミュレータの動作音〕
ルウ(私は…絶対にパイロットになる! そしてお父さんの仇を取る!)
〔シミュレータの動作音〕

アルヴィス/パーシバル・ルーム
カガリ「真壁司令の息子さんがファフナーのパイロット候補だったとは知らなかったな…」
真壁「私の息子だけではありません。この島の子供達はパイロットになる事を宿命づけられているのです」
カガリ「宿命づけられている…?」
千鶴「…機密事項なので詳しい事はお話しできませんが…」「この島の子供達は、ファフナーに搭乗するための能力を強化したコーディネイターのような存在なのです」
カガリ「…という事は、遺伝子操作を?」
千鶴「はい…」
カガリ「そうなのか…」
真壁「…一騎がマークエルフのパイロットとして戦えるようになったのはいいが、この先、あいつひとりで戦うのは荷が重すぎる」「そこで遠見先生には、今後に備えて、他にもパイロットの候補をあげてもらいたい」
千鶴「学校の生徒達の中から選ぶのですね…」
真壁「…ああ」
千鶴「…これが、シナジェティック・コードの形成数値が高い子供のリストです」
〔通信機の起動音〕
真壁「春日井甲洋、要咲良、小楯衛、羽佐間翔子…。いいのかね、君の娘の真矢君も加えて…?」
千鶴「…そのために育て子供…ですから…」
真壁「わかった。では今すぐ彼らをアルヴィスへ呼んでくれ」
千鶴「今すぐですか?」
真壁「島の事を考えれば少しでも早い方がいい。子供達にはショックかもしれんがな…」
千鶴「わかりました。狩谷先生に連絡して、子供達を連れてきてもらいます」
真壁「頼む…」

竜宮島/竜宮島中学校
杏奈「うわ~、学校だぁ~。ちょっとボロっちいけど、これくらいの方が味があるわよね」
ダイヤ「広いグラウンドだな…。そうだ! 剣児さん、俺と競争しませんか? 俺、足の速さには自信あるんですよ!」
剣児「おっ、おもしれえじゃねえか。俺に挑戦するとはいい度胸だぜ、ダイヤ!」
つばき「剣児は、私達の学校で一番足が速いのよ?」
鏡「さすがの俺も、足の速さは剣児にかなわないからな。バイクでは互角だが…」
剣児「へっ! そのうち、バイクでも俺の方が速いって事を思い知らされてやるぜ!」
ダイヤ「それじゃ、負けた方はカツ丼とラーメン、おごりですからね!」
剣児「カレーもつけてもらおうか! もちろん、全部大盛りでな!」
ダイヤ「よっしゃ! 受けて立つぜ!」
ゴオ「おい、やめないか、ふたりとも。ここは他人の家の庭みたいな場所なんだから…」
杏奈「ゴオちんってば、堅い事言わないでよ! いいじゃない、ほんのちょっとの時間なんだし。すぐに終わるわよ!」「それじゃ、トラック1周勝負ね! ふたりとも、位置について! よ~い…ドン!」
ダイヤ「うおおおおっ!」
剣児「なかなかやるな! このおおおっ!」
ウェンディ「すっご~い! ふたりともものすごく速い!」
つばき「頑張って! 剣児!」
ピュリア「負けるんじゃねえぞ! ダイヤ! 行っけえーっ!」
由紀恵「ちょっとあなた達! そこで何をしているの!」
ダイヤ「やべえっ! 先生が出てきた!」
杏奈「生徒達もいるわ。何だかみんな緊張してるみたい…」
由紀恵「あなた達、この島の人間じゃないわね?」
ゴオ「はい。俺達は大空魔竜の乗組員です」
由紀恵「大空魔竜? ああ、アルヴィスに停泊している艦ね…」「その乗組員がどうしてこんな所にいるの? 上陸許可はもらっているの?」
鏡「はい。真壁司令から…」
衛「あのー、乗組員って事は、さっき海岸にいっぱいいたロボットのパイロットさんもいるんですか…?」
ダイヤ「ああ、俺達はみんなロボットのパイロットだぜ?」
剣司「ええっ! 君みたいな子供がパイロットなの?」
ダイヤ「子供はひどいな…。俺も君達と同じ中学生だぜ?」
衛「ええっ! 君も中学生なの?」
咲良「中学生にしちゃ、ずいぶん童顔だね」
翔子「ほんと、小学生みたいね…」
ダイヤ「ど、童顔…? 小学生…?」
ピュリア「頭の中は小学生並だから小学生に見えても仕方ねえよな」
ダイヤ「なにぃ?」
由紀恵「真壁司令の許可が出ているとは言え、そんなに大声ではしゃぎ回るのは感心しないわね…」「よそ者はよそ者らしく、分をわきまえなさい」
剣児「な、何だと!?」
鏡「よせ、剣児。先生のおっしゃる通りだ。俺達は少し、ハメをはずしすぎたようだ。申し訳ありませんでした、先生」
由紀恵「わかればいいんです。以後は謹んで下さい。さあ、行きますよ」
杏奈「何よ、あの先生。イヤミな感じね…」
ダイヤ「きっと嫌われもんだぜ、あの先生…」
ウェンディ「私、あんな人が先生だったら勉強が嫌になっちゃうかも…」
カメオ「クェー…」
剣児「あの先生、生徒達を連れてどこに行こうってんだ?」
つばき「先生達の戸惑った感じの表情からして、何だか訳ありって感じだったけど…?」
カルメン99「ちょっと興味があるわね…。こっそり尾行してみる?」
ウェンディ「もう、カルールさんってば、悪趣味ですよ?」
カルメン99「カルメン99よ。…情報屋として、何だか興味があるのよ」
杏奈「尾行なんて、探偵みたいで面白そう!」
カルメン99「それじゃ、尾行はあたしに任せて、みんなは後からゆっくりついて来て」
ゴオ「ついて来てって言われても…。俺達みたいな素人がついて行ったら一発で尾行がバレちまうだろ?」
鏡「俺も同感です」「セキュリティの厳しい所に行くとしたら、これだけの人数で追跡するのは無理があると思うんですが」
カルメン99「その辺はあたしの方で何とかしとくから、安心してついて来て」
ウェンディ「本当に大丈夫なんですか?」
カルメン99「心配ご無用。あたしの腕を信じなさい。…それじゃ、先に行くわね」
ゴオ「よし、俺達も後を追ってみよう…」

アルヴィス/ファフナーブルク
由紀恵「さあ、着いたわ。ここよ」
〔自動扉の開閉音〕
衛「すっげえ! まるで秘密基地だよ!」
剣司「島の地下にこんな施設があったなんて…」
翔子「あっ、一騎君だ!」
甲洋「総士もいる…!」
真矢「お母さん!?」
千鶴「真矢…」
真矢「ここは何なの、お母さん?」
千鶴「ここはアルヴィス。竜宮島の本当の姿よ」
真矢「本当の姿…?」
総士「アルヴィスは、フェストゥムの侵略から種としての人間を守るために作られたノアの方舟のような人工島だ」「僕らが暮らしている表面の居住エリアはアルヴィスの存在をカモフラージュするための、かりそめの街にすぎない」
甲洋「総士! お前はその事を知っていたのか!?」
総士「僕も最初から知っていたわけじゃないが君達よりも早く知らされたのは確かだ」「僕はジークフリード・システムの事を学ぶ必要があったからな」
翔子「一騎君も知ってたの?」
一騎「いや。俺が知ったのはついさっきだ。だから俺もよく理解できてない…」
高王「どうして俺達に隠していたんですか? こんなすごい物を…」
千鶴「そ、それは…」
由紀恵「子供は勉強だけしてればよかったのよ。今日まではね…!」
剣司(何か、狩谷先生、いつもと感じ違うよな…)
衛(そうだね…)
由紀恵「そこ! 私語はやめなさい!」
剣司「ひっ!」
咲良「それで先生、私達をここに集めたのはどうしてなんです?」
真矢「こんなすごい秘密を教えてくれたのは何か理由があるからなんでしょう…?」
千鶴「…あなた達には、ファフナーのパイロットになってもらいます」
由紀恵「フェストゥムと戦うためにね…」
剣司「ファフナー? フェストゥム…?」
衛「パイロット! 僕達が…?」

アルヴィス/通路
カルメン99「なあんだ…あの子達、地下に戻ってきただけじゃない…」
杏奈「カルメンさん…!」
カルメン99「あら、みんな。もう追いついちゃったの?」
ゴオ「どうやら、あっと驚く秘密があったわけじゃないようだな」
カルメン99「そうね。ムダな労力を使っちゃったわよ…」
ダイヤ「あいつらもパイロットになるのか…」
剣児「何だかトロそうな連中ばっかだけど、大丈夫なのか?」
杏奈「トロそうってのは言い過ぎだけど、ダイヤ君に比べたら、いかにも普通の中学生って感じだもんね…」「ロボットの操縦ができるのかしら?」
ゴオ「これから訓練するんだろ? いくら何でも、あれじゃ鍛え方が全然足りないならな…」「ロボットに乗ったら体がバラバラになるぞ…」
真壁「ファフナーの操縦に必要なのは肉体的な強さや運動神経ではない」
剣児「えっ?」
ゴオ「ま、真壁司令!」
真壁「…大空魔竜の諸君。私は島の見学は許可したが…」「こんなスパイじみた行動まで許可した覚えはないぞ」
ゴオ「す、すいません…。あの中学生達の事がちょっと気になったもんで、つい…」
真壁「コソコソしなくても、聞きたい事があれば私に聞きなさい。答えられる事なら、何でも答えよう」
ゴオ「いや、コソコソするつもりはなかったんですが…申し訳ありませんでした!」
カルメン99(どうやらあたしの行動がまずかったようね…)(今は何を言っても言い訳になるし、後でみんなに謝らなきゃね…)
鏡「真壁司令。お叱りを受けた直後に恐縮なのですが…いくつか質問させていただけますか?」
真壁「もちろんだ。質問とは何かね?」
鏡「先ほど、ファフナーの操縦に肉体的な強さや運動神経は必要ないとおっしゃいましたが…」「それはどういう事なのです?」
真壁「ファフナーの操縦においてもっとも重要なのは、シナジェティック・コードの形成数値…」「それによって、パイロットとしての能力が決まるのだ」
ダイヤ「シナジェティック・コード…?」
真壁「ファフナーとパイロットの精神連結の強さを示した数値だ。このコードの形成数値が高ければ…」「病弱な者でもファフナーの操縦ができる。逆にどんなに強い肉体の持ち主でも、コードを形成できなければ操縦は無理だ」
鏡「…どうやらファフナーの操縦システムは、我々の感覚からすると、かなり特殊なシステムのようですね…」
真壁「ああ。それにファフナーを操縦した者には過酷な運命が待っている…」
つばき「過酷な運命…?」
〔通信のコール音〕
〔モニターの開く音〕

弓子「真壁司令。地球連合軍のヘスター事務総長から緊急通信です…」「大至急、パーシバル・ルームにお戻り下さい」
真壁「…やはり連合軍に見つかってしまったか。話の途中で申し訳ないが、私は用事ができましたので…」
鏡「地球連合軍が竜宮島にいったい何の用だ…?」
ゴオ「あいつら、大空魔竜にも攻撃をしてきたからな…。何だか嫌な予見がするぜ」
剣児「俺達も行ってみようぜ!」
ダイヤ「おうっ!」

アルヴィス/ファフナーブルク
衛「お、俺達がパイロットになるなんて…!」
剣司「俺達にパイロットなんかできるのかよ?」
咲良「さっきの童顔の中学生だってパイロットをやってるんだ。私達にだって操縦くらいできるさ」
翔子「そういえば、さっきの男の子、ちょっとかわいかったよね…」
真矢「うん。小学生かと思っちゃった」
甲洋「は、羽佐間はかわいいタイプの男の子が好きなのか…?」
翔子「ううん。私を軽々と背負えるくらい元気な男の子が好きかな…」「私、生まれつき体が弱いから…」
甲洋「せ、背負える…?」

アルヴィス/パーシバル・ルーム
弓子「真壁司令、ヘスター事務総長がお待ちです」
真壁「…ああ。つないでくれ」
カガリ「私は廊下に出ているぞ。ここにいる事をしられるわけにはいかないからな…」

アルヴィス/パーシバル・ルーム
〔モニターの開く音〕
ヘスター「やっとお話できる機会をいただけたようですわね、アルヴィスの皆さん」「私は地球連合事務総長のヘスター・ギャロップです」
真壁「私がアルヴィスの代表者、真壁史彦だ」
ヘスター「真壁…? こちらのデータとは異なりますが、いいでしょう」「真壁司令。今、ちきゅがどのような状況に置かれているかはご存知ですね?」
真壁「…ああ」
ヘスター「それなら話は早いですわね。我々地球連合は、現在の危機的状況を乗り越えるため…」「アルヴィスの皆さんが我々に協力して下さる事を強く要望いたします」
真壁「…………」
ヘスター「我々の戦力はザフト軍との戦いによって徐々に低下しつつあります」「つい先刻も、ベルリンでザフト軍の攻撃を受け、貴重な大型モビルスーツを失ってしまいました」「減少した戦力を補充するためにも、アルヴィスの協力が必要なのです。どうか我々の要望を聞き入れて下さい」
真壁「もし、断ると言ったら?」
ヘスター「地球上で生きる人間でありながら、地球連合軍い協力しないなど許されるとお思いですか?」「地球に生きる者として、地球のために戦う義務があるはずです」
真壁「義務と言われても…我々は竜宮島を守るだけで精一杯でとても協力する余裕は…」
ヘスター「ならばあなた方が保有しているノートゥング・モデルを提供しなさい」「フェストゥムの読心能力に対抗するにはノートゥング・モデルの力が必要なのです」
真壁「…………」
ヘスター「ザフトによって減少した戦力…まして通常の兵器ではフェストゥムと戦うのは困難です」「今の我々には、あなた方の保有するノートゥング・モデルが絶対不可欠なのです」
真壁「そちらのおっしゃる事もわかりますが我々としても、数少ない貴重な戦力をお渡しするわけには…」
ヘスター「どうしても断ると言うのなら、ダンナーベースや大空魔竜と同じように…」「地球の平和を乱す反乱分子として処分する事になるでしょうね…」
〔扉の開閉音〕
ゴオ「まるで自分達が正義のような言い方をするじゃないか」
つばき「ユーラシアで、たくさんの一般市民を無差別攻撃しておいて、よく言うわ!」
ヘスター「何です、あなた方は?」
ダイヤ「俺達は大空魔竜のパイロットだ! この間はよくも攻撃してくれたな!」
ヘスター「真壁司令。あなたはこの反逆者達と手を結んだと言うのですか!?」
真壁「…彼らには竜宮島の窮地を救ってもらったが、手を組んだわけではない」
ヘスター「ならば、地球連合に協力をしてくれますね? 地球のために…!」
真壁「…わかりました。協力しましょう」
ゴオ「ええっ!? 協力するんですか、こいつらに!」
ヘスター「賢明なご判断に感謝します、真壁司令…」「ではさっそく、竜宮島に輸送部隊を派遣しますから…」「ノートゥング・モデルの引渡しをお願いします」
真壁「…わかりました」
ヘスター「では、私はこれで…」
〔通信の閉じる音〕
ゴオ「どういう事です、真壁司令! 地球連合軍に協力するなんて!」
真壁「…この島を守るためだ」
ゴオ「えっ?」
真壁「今、この島を守る戦力はファフナー1機しかない。とても地球連合軍を相手に戦えない…」
ダイヤ「だったら俺達が守ってやるよ! 連合軍なんか、追っ払ってやる!」
真壁「…君は、人間同士で戦うと言うのか?」
ダイヤ「えっ?」
真壁「一度でも戦えば、どちらかが滅ぶか、負けを認めるまで戦いは続く。その間にどれだけの犠牲が出ると思うかね?」
ダイヤ「そ、それは…」
真壁「ファフナーの技術を差し出す事で、この島を守り、人間同士の戦いを避けられるなら、安い物だ…」(皆城公蔵が司令官だったら、もっと別の決断をしていただろうか…)(だが、私にはこれしか思いつかない。島を守る事を最優先に考えれば、これしか方法はない…)
〔扉の開閉音〕
カガリ「話は外で聞いた…。真壁司令、考え直すんだ!」「今の地球連合軍は、なかばロゴスの手先に成り下がり、一般市民も平気で殺すような集団になっているんだ」「彼らにファフナーを差し出せば、あなた達も人殺しの手伝いをさせられるんだぞ?」
真壁「連合軍の狙いはファフナーの技術だ。それさえ手に入れば、我々は用済み…。一緒に戦えとは言わんだろう」
ゴオ「あなた達が戦わないとしても、渡したファフナーが連合軍の兵器に転用されて…」「一般市民を傷つけるような事になったら、それはあなた達の責任ですよ?」
真壁「我々が最優先すべきなのは、アーカディアン・プロジェクトを維持する事…」「たとえファフナーの技術が人類に不利益を与えたとしても我々には関係ない事だ…」
ウェンディ「…身勝手過ぎると思います」
カメオ「クェーッ!」
真壁「任務を最優先するのは当然の事。身勝手という批判は的外れではないかな?」
ウェンディ「そうかもしれませんけど、でも!」
真壁「とにかく、もう決めた事だ。部外者の君達にとやかく言われる筋合いはない…」
剣児「ちっ。よそ者だの部外者だの、この島の連中ってのはずいぶん閉鎖的なんだな!」
ゴオ「わかりました。それならもう何も言いません。行こう、みんな…」
カルメン99「ほんとにそれでいいの? 司令官さん…」
真壁「…………」
〔扉の開閉音〕

真壁(問題があるのはわかっている。だが、今この島を守るためには、これが最良の策なんだ…)「遠見君。私はファフナーブルクへ行って来る。何かあったらまた呼び出してくれ」
弓子「わかりました」
〔扉の開閉音〕

アルヴィス/ファフナーブルク
保「…それで、承諾したのですか?」
真壁「ああ。マークゼクスを連合軍に渡す」
容子「そんな!」
保「ちきしょう! 完成までに何年かかったと思ってるんだよ!」
真壁「今は、向こうの条件を呑むしかない。まもなく連合軍の部隊がファフナーを引き取りに来る。準備を頼む」
保「…………」
真壁「きもてゃわかるが、落ち込んでいる暇はないぞ。子供達のパイロット訓練をはじめる」「マークドライとマークフィアーの最終調整を急いでくれ」
保「わかった…」

アルヴィス/パーシバル・ルーム
総士「待たせたな。訓練を再開するぞ」
〔モニターの開く音〕
真矢「証拠の具合はどうなの、皆城君?」
総士「軽い貧血だそうだ。心配ない。お前達は訓練に集中するんだ」
一騎「わかった。プログラムをスタートしてくれ…」
総士「スフィンクスA型との戦闘を想定したシミュレーションを行う。一騎を中心にフォーメーションを組め」
〔機体の稼働音〕
総士「衛、遅れてるぞ! フォーメーションを乱すな!」
衛「わ、わかったよ…!」
真矢(翔子…大丈夫かな…)
甲洋(翔子にこんな事をさせるのが間違ってるんだ。翔子は体が弱いんだぞ…?)
総士「遠見! 甲洋! 戦闘中に余計な事を考えるんじゃない!」
甲洋「よ、余計な事って…!」
咲良「ちょっと、総士! 友達の事を心配するのが余計な事だって言うの!?」
総士「私語は慎め、咲良!」
〔爆発音〕
咲良「うわあっ!」
剣司「さ、咲良っ!」
総士「…もういい。シミュレーションは中止だ!」「今のお前達の不安定な精神状態でこれ以上、訓練を続けても無意味だ…少し頭を冷やせ」

アルヴィス/ファフナーブルク
由紀恵「どうです、新人パイロット達の様子は?」
千鶴「初めてにしてはよくやっていると思います…」
由紀恵「あの程度で? 私にはそうは見えないけど…?」
総士「一騎のようになれと言う方が無理ですよ。彼らのシナジェティック・コードはギリギリのラインですからね…」
由紀恵「そういえば、羽佐間翔子が医務室に運ばれたそうね?」
千鶴「軽い貧血です。心配はいりません。ただ、彼女の体調の事を考えるとメンバーからはずした方がいいと…」
由紀恵「ふん…」
千鶴「考えていただけるかしら?」
由紀恵「…無理ですね」
千鶴「それは真壁司令の考え? それとも狩谷先生の考え?」
由紀恵「アーカディアン・プロジェクトの方針です」「遠見先生も、我々がいかに危険な状態にあるかわかっているでしょう?」
千鶴「それはわかっているつもりだけれど…彼女の病気は…」
由紀恵「あなた、この計画で何人犠牲にしてきたの?」
千鶴「えっ!?」
由紀恵「今さら何を…」
千鶴「くっ…」

アルヴィス/医務室
翔子「…う、ううう…」
真矢「あっ、気がついた!」
容子「翔子、大丈夫?」
翔子「お母さん、真矢…。ごめんなさい、私…」
真矢「翔子ったら、張り切り過ぎちゃったみたいね」
一騎「大丈夫か、翔子?」
翔子「か、一騎君!」
真矢「一騎君、ずtっとここにいてくれたんだよ」
翔子「ほんとに? ありがとう、一騎君…」
一騎「急に倒れるから、心配したぞ。でも、気がついてよかった」
翔子「一騎君…」「…ねえ、お母さん」
容子「なあに?」
翔子「私もファフナーに乗れるかな? 一騎君みたいに…」
容子「いつか元気になればね」
翔子「私の体が元気になる日って来るの?」
容子「来るに決まってるわよ。元気なお母さんの娘じゃない」
翔子「…うん」
容子「あなたには、空高くはばたいて欲しい…そう思って翔子と言う名前をつけたんですからね…」
翔子「…そうだったね…。私、元気になって、空を飛ばなくちゃ…」
〔警報〕
真矢「な、何? この警報!?」
〔通信のコール音〕
〔モニターの開く音〕

弓子「真壁司令! ソロモンの予言です! 大至急お戻り下さい!」
容子「ソロモンの予言! フェストゥムが出たんだわ!」「翔子、お母さん、お仕事があるから、ごめんね!」
一騎「俺も行きます!」
翔子「一騎君!」
一騎「えっ?」
翔子「また、出撃するんだね…」
一騎「うん」
翔子「必ず、この島に戻ってきてね」
一騎「…………」
翔子「その時は、私がここでアシストするから。必ず戻ってきてね」
一騎「ああ…」
翔子「約束だよ」
一騎「ああ、約束だ。必ず戻ってくる」
翔子「私は、あなた帰って来る場所を守っています!」
一騎「頼む!」
容子「行くわよ、真壁君!」
一騎「はい!」
〔扉の開閉音〕
真矢「私も、司令室でオペレーターをしなきゃならないから、行くね」
翔子「頑張ってね、真矢」
真矢「うん!」
〔扉の開閉音〕
翔子(一騎君…)

アルヴィス/パーシバル・ルーム
真壁「状況は!」
弓子「フェストゥムは、竜宮島へ向かっている地球連合軍を襲撃しているようです」
真壁「何だと?」
弓子「地球連合軍の部隊から救援を求める通信が入っています!」
総士「放っておきましょう。このままやられてくれれば、ファフナーを渡さずにすみます」
真壁「無視するわけにいくまい。マークエルフを救援に向かわせてくれ」
総士「…わかりました」
〔通信のコール音〕
弓子「司令。大空魔竜から入電です!」
真壁「つないでくれ」
〔モニターの開く音〕
ローサ「真壁司令。我々も救援に向かいます」
真壁「よろしいのですか? 襲われているのは、あなた方の敵である地球連合軍ですよ?」
ローサ「同じ地球人が襲われているのを見過ごすわけにはいきません。たとえそれが連合軍だとしても…」
真壁「わかりました。こちらからもファフナーを出動させます。協力して救援にあたりましょう」
ローサ「了解しました。では、大空魔竜、出撃します!」
【シナリオデモ終了】


サブタイトル
「哀しみの飛翔・前編」


【戦闘マップ開始】
〔敵ユニット出現〕
〔味方ユニット出現〕

フェストゥム「『あなたは そこにいますか?』」
連合兵「な、何だ! この化け物は!?」
フェストゥム「『あなたは そこにいますか?』」
連合兵「うわーっ!」
〔スフィンクスA型種、ダガーL Jへ攻撃〕
[イベント戦闘「ダガーL JvsスフィンクスA型種」]
〔ワームスフィア現象〕
〔味方ユニット撃破〕
〔味方戦艦出現〕
〔味方ユニット出現〕

連合兵「た、助けてくれっ! お願いだ!」
フェストゥム「『あなたは そこにいますか?』」
連合兵「う、うわあーーっ!」
〔スフィンクスA型種、ダガーL Jへ攻撃〕
[イベント戦闘「ダガーL JvsスフィンクスA型種」]
〔ワームスフィア現象〕
〔味方ユニット撃破〕
総士「遅かったか…」
一騎「助けられなかったのか…誰も…」
総士「…むしろこれでよかったのかもしれない。連合軍いファフナーを渡すまでの時間が稼げるからな」
一騎「人が死んだんだぞ? いい事なんかあるか!」
総士「冷静になれ、一騎。フェストゥムが来るぞ!」
一騎(冷静にだって…? どうかしてる…!)
ガリス「総員、出撃! フェストゥムを討て!」
〈出撃準備〉
〔味方ユニット出現〕
ゴオ「コスモダイバー!? 誰が乗ってるんだ! まさか…ルウか!?」
ルウ「…私も戦うわ」
ゴオ「ダメだ! 今すぐ大空魔竜に戻れ!」
ディック「やめろ、ルウ! 実戦はまだ無理だと言ったろう!」
ゴオ「ディック!? お前、まさか…!」
ルウ「嫌よ! 私だって戦えるんだから! 行くわよ、コスモダイバー!」
〔ルウ、スフィンクスA型種へ接近〕
〔ルウ、スフィンクスA型種へ攻撃〕

[イベント戦闘「ダガーL JvsスフィンクスA型種」]
ルウ「キャアアッ!」
ゴオ「ルウッ!」
総士「まずい! このままではパイロットが同化されてしまう!」
ガリス「コスモダイバーを救出しろ! フェストゥムを撃破するんだ!」
ゴオ「了解! 待ってろよ、ルウ!」
<戦闘開始>

<敵全滅・敵増援1出現>

ゴオ「大丈夫か、ルウ!」
ルウ「う、うん…」
ゴオ「無茶しやがって…今回は無事だったからよかったようなものの…」「後でじっくり話を聞かせてもらうからな…!」
ルウ「…………」
ゴオ「ディック! 貴様もだ!」
ディック「フッ…どうやらミスター・ゴーダンナーを怒らせちまったようだな…」
〔レーダー反応〕
ルル「レーダーに反応! 敵が出現します!」
ゴオ「なにっ!?」
〔敵ユニット出現〕
剣児「新手のフェストゥムかっ!」
ゴオ「ルウ。お前は大空魔竜に戻れ!」
ルウ「でも…」
ゴオ「デモじゃない! これ以上、みんなの足を引っ張るんじゃない!」
ルウ「…わかったわ」
〔味方ユニット離脱〕
ミスト「こいつら…さっきのフェストゥムとは形が違わないか!?」
シェルディア「そうですね」
ミスト「な、何だよ。さっきの事、怒ってるのかよ?」
シェルディア「全然怒ってません」
ミスト「どう見たって怒ってるじゃないかよ!」
シェルディア「…うるさい! 敵が目の前だっていうのに話しかけないでよ!」
リー「あーあ、だから言ったろ、女の子には優しくしろって…」
ミスト「それとこれとは関係ないじゃないですか!」
ゴオ「ケンカなんかしてる場合か! 目の前の敵に集中しろ!」
ミスト(猿渡さんにだけは言われたくなかった…)
ゴオ「何か言ったか!?」
ミスト「何でもありませんっ!」
サコン「形状が変わったという事は、前と同じ戦法が通用するとは限りません」「皆さん、十分に警戒して下さいね」
総士「聞こえたか、一騎。大空魔竜の人の言う通りだ。安易に突っ込むな!」
一騎「頭じゃわかってるつもりだけど…!」
ゴオ「わかりました! みんな気を引きしめて行けよ!」

<ミストが戦闘>
ミスト「フェストゥムとの初めての戦いだ…。考えを読むとか同化するとか、俺の理解を超えた敵らしい…」「レヴリアスの交戦データに類似した相手がいれば対応はとれるかもしれないけど…!」

<ダイヤが戦闘>
ダイヤ「かかってこい、フェストゥム! 同化なんかされてたまるか!」

<剣児が戦闘>
フェストゥム「『あなたは そこにいますか?』」
剣児「下品な金ピカの化け物め! 俺の頭の中を読んだって意味がねえぞ。スケベな事しか考えてねえからな!」

<ゴオが戦闘>
フェストゥム「『あなたは そこにいますか?』」
ゴオ「何がそこにいますかだ! お前の方が消えてなくなれ!」

<ヴァンが戦闘>
フェストゥム「『あなたは そこにいますか?』」
ヴァン「見りゃわかんだろ」
フェストゥム「『あなたは そこにいますか?』」
ヴァン「しつこいって。いるっつってんだろ」
フェストゥム「『あなたは そこにいますか?』」
ヴァン「ええい! さっきから何だ、てめえは! 同化したいんじゃないのか!?」

<一騎vsフェストゥム>
フェストゥム「『あなたは そこにいますか?』」
総士「答えるな、一騎! フェストゥムのコアを破壊するんだ。そうすればフェストゥムは消滅する!」
一騎「簡単に言うな…!」
総士「どうした、一騎? お前ならできる! 戦い方は全て記憶しているはずだ!」
一騎「記憶…?」(俺が…総士の目を傷つけてしまったように…武器を振るえば…いい…?)
総士「………」
一騎「コ、コアを狙うんだな? わかった…やってみる…!」

<敵全滅・勝利条件達成>
光司「何だ…。思ったよりも手ごたえないじゃないか、フェストゥムって…」
剣児「あんな金ピカの化け物なんざ、俺達に敵じゃねえって事さ!」
〔ソロモンの予言〕
総士「まずい! ソロモンの予言だ! 竜宮島に新たなフェストゥムが接近している!」
一騎「何だって!?」
総士「フェストゥムの本当の狙いは竜宮島だったんだ…!」「俺達は、まんまと奴らの策に乗せられてしまったようだ。一騎、今すぐ竜宮島へ戻れ!」
一騎「了解!」
ゴオ「ちょっと待て! フェストゥムが俺達をここにおびき出したって言うのか?」
総士「どうやらそのようです」
ダイヤ「フェストゥムにそんな作戦を考える知恵があるなんて…」
総士「フェストゥムも我々との戦いか何か学んでいるのでしょう…」「以前よりも強力なフェストゥムが出現したのも、奴らが学習している可能性を示唆しています」
ミスト「フェストゥムが学習するなんて…」
ガリス「今はとにかく竜宮島へ戻るんだ。このままでは島が危ないからな」
ダイヤ「みんな、急ごうぜ!」
〔敵ユニット出現〕
ゴオ「なにっ! また出たのか!?」
剣児「俺達を竜宮島へ帰らせないつもりか!」
一騎「総士! どうする? このままじゃ戻れない!」
総士「何としても突破して、竜宮島へ戻れ! 今、竜宮島はほとんど無防備だ!」「僕の指示通りに動けば突破できるはずだ」
一騎「そんな事言われても…!」
ダイヤ「とにかく戦うしかないよ! こいつらを倒して、一刻も早く竜宮島へ戻ろう!」
一騎「わかった! 総士、俺達が戻るまで何とか持ちこたえてくれ!」
総士「島の防御システムをフル稼働させて防いでみるが…できるだけ急いでくれ!」
一騎「わかった!」(総士…頼むぞ…)
〔一騎、前進〕
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

アルヴィス/パーシバル・ルーム
〔警報〕
真壁「…フェストゥムの出現位置はどこだ!」
彩乃「竜宮島直上、一万メートルです!」
真壁「直ちに、第2ヴェル・シールドまで展開しろ!」
弓子「目標、第1ヴェル・シールドに到達! 波長干渉しています!」「…第1ヴェル・シールド、突破されました!」
真壁「馬鹿な! 早すぎる!」
弓子「目標、第2ヴェル・シールドに到達!」「…ダメです、第2ヴェル・シールド、もちません!」
真壁「マークエルフと大空魔竜は!?」
弓子「現在、フェストゥムと交戦中です!」
総士「今戻る事はできません!」
弓子「目標、竜宮山頂に激突します!」
真壁「衝撃に備えろ!」
〔爆発音〕
〔画面、振動〕

弓子「目標、本島中央ブロックに降下!」
真壁「被害状況確認! フェストゥムは!?」
弓子「スフィンクス型と思われますが…今までのデータにないタイプです!」
真壁「くそっ…やすやすと侵入を許すとは!」
総士「一騎! フェストゥムが島に上陸した! 早く戻ってくれ!」
真壁(このままでは竜宮島は壊滅してしまう…。いったいどうすればいいんだ!)(くそっ! 俺は何という無能な指揮官なんだ…!)
【シナリオエンドデモ終了】


● No14B「孤独~たたかい」 へ戻る

● No15B-2「哀しみの飛翔・後編」 へ進む


◆ 「スーパーロボット大戦K」 へ戻る




当館に記載されている作品名・製品名などは、各社の登録商標です。
当館の内容は、各社からの正式許可を受けてはおりません。