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No.20
裏切りと出会いと

【シナリオデモ1開始】
アークエンジェル/医務室
ミア「マクグリフ博士達の具合はどうですか?」
フランクリン「ああ。さっきふたりとも意識を取り戻したよ」
ミア「よかった…」
フランクリン「ただ、薬品で身体機能を低下させていたから…」「ベッドから起きられるまでにはもう少しかかるがな」
ロール「もうひとりの男の人は誰だったんです?」
フランクリン「スウェン・カル・バヤン。連合軍のパイロットだ」「君達が持って帰ったモビルスーツのパイロットだったらしいね」
つばき「マクグリフ博士はどうしてあの人をスターゲイザーn乗せたのかしら? 攻撃して来た敵なのに…」
フランクリン「さあ、見当もつかんな…。起きられるようになったら本人に聞いてみるんだな」
杏奈「博士が助かったって事をお母さんに教えてあげなくちゃ!」
フランクリン「ああ、それがいい。ふたりが起き上がれるようになったらまた連絡するよ」
つばき「さあ、みんな行きましょう。もうすぐ作戦会議の時間よ」

アークエンジェル/ブリッジ
カガリ「さっきオーブから連絡があった」「アークエンジェル並びにその僚艦にオーブ軍としての活動の権限が与えられた」「一応、これで表立って各国の協力が得られるようになったはずだ」
シン「俺が…オーブに…?」
ディアッカ「おいおい、俺達は出向中とは言えザフトなんだぜ? 他の国のために戦うのはちょっとな」
カガリ「心配するな。基本的には今までと変わらない…。地球のために戦う事になる」「ただ、補給を受ける時に所属不明艦がいたら困るだろう?」
ゴオ「確かに、大空魔竜も支援組織の活動は表立ってしているものじゃないし…」
静流「私達みたいなパイロットがいくらツテを探したところで、頼れるのは知り合いの研究機関くらいだものね」
カガリ「気に入らなければ、ザフトとしても動けるように、オーブとプラントで協議の準備を進めておくぞ」
シン「そ、そういうわけじゃないけど…」
ダイヤ「連合はどうするの? 大分混乱してるとは言え、俺達の事を目のカタキにしてるみたいだけど…」
剣児「ほっとけよ。あの蛇みたいなヤローがいなくなっても、あっちにゃまだババアがいるんだろ?」「この前だってケンカ売られたし、俺達がダイダロス基地に向かった時だって連合軍は仕掛けてきたじゃねえか」
ゴオ「地上の情勢次第かもしれないな」
杏奈「どういう意味?」
ゴオ「さすがにあの婆さんだってフェストゥムや擬態獣、ミストの故郷を滅ぼした軍団と戦いながら…」「俺達と事を構える気はないだろう」
ピュリア「いざとなったら泣きついてくるくらいだからな」「自分達が大変なうちはせいぜい使ってやろうって魂胆だろ」
ゴオ「多分、連合軍が敵対行動をとる事はないだろうが、連合の加盟国での補給は諦めたほうがよさそうだ」
ダイヤ「大人ってめんどくせえな…」
マリュー「そろそろ時間ね。みんな集まっているかしら?」
アンジェリカ「待って下さい。ミストがいません」
シェルディア「あれ? さっきまでそこにいたのに…」
甲児「ミストなら、ついさっき、しかめっ面して外に出てったぜ」
ジョシュア「ふか~いため息をついてましたよ?」
ゴオ「あいつがため息? そんなの見た事ないぞ?」
静流「いつも博士や芝さんにこき使われてたから、ため息をつく暇もなかったんでしょ…」
アンジェリカ「今まで作戦会議をサボった事なんてなかったのに…」
シェルディア「きっと体調が悪いんだよ。ボク、ちょっと見て来る!」
カガリ「待て。ミストのために予定を遅らせるわけにいかない」「作戦会議を始めよう」
ローサ「あの子には、またトイレ掃除をしてもらうしかないわね…」
アンジェリカ(ミスト、何やってるのよ…?)
シェルディア(ミスト、大丈夫かな…)
カガリ「サコン先生、お願いします」
サコン「ではまず、ゲートについて判明した事を簡単に説明しておきましょう」
イザーク「ちょっと待て。ゲートとはいったい何の事だ?」「俺達、規制されていた情報はまだ全て目を通しきれていないんだ」
ディアッカ「おい、イザーク。その話は…」
イザーク「仕方あるまい。話しておかねば後々ややこしい事になるんだ」「俺達は、知らないうちに情報規制を受けていたらしいんだ」
ディアッカ「ったく、言っちまった…」「ミネルバにいたアスラン達は知らないかもしれないが…」「俺達が知っている情報は議長の手によって歪められていたもんなんだとさ」
イザーク「確かに国民の不安は最小限に抑えられていたんだが、それも今となっては裏目出でている…」
ラ・カン「デュランダルという男は自分が責任を持って国民を管理するつもりだったのかもしれないが…」「その後継者にふさわしい人間がトップに居続けなければ…」「理想の世界が持続しないという事をわかっていたのだろうか…」
ゴオ「今となっちゃ、本人にも聞けませんし推測でしか話せませんけどね」
ラクス「議長は皆さんの未来を真剣に考えていたと思うのです」「そのやり方や、目指しているものはわたくし達とは違ったものでしたが…」「おそらく、その後継者の問題もデスティニープランで回避するつもりだったのでしょう」
サコン「詳しいお話は後でデータベースを覗いてもらうとして、ゲートについて説明しましょう」「ゲートというのは、時空間を越える事ができる穴の事です。SFでいうワープゾーンのような物ですね」「それを利用すれば、一瞬のうちに宇宙の彼方へでも移動が可能なんです」
ルナマリア「時空間を越えるって…そんな物が本当にあるんですか?」「…あっ、そういえばダリウス軍って連中はそんな物を使うとか…」
ダイヤ「ああ。ダリウス軍が使うデスクロスポイントだけじゃないぜ」「邪魔大王国を封印してた『ゾーン』の中は、時が止まっちまってたんだ」「俺達が戦ってる敵は、俺達の今までの常識が全然通用しねえんだ」
ハイネ「まいったね、こりゃ…。俺達コーディネイターの科学力も真っ青だぜ」
サラ「私達はそのゲートを通ってこっちの地球に来たのよ」
ヒルダ「こっちの地球…?」
ゲイナー「僕達が住んでいたのも地球って星なんですよ」
ルナマリア「地球が二つあるって事は…あなた達、別の星の人って事!?」
シン「どう見たって俺達と違わないだろ…?」
ルージ「今も実感はないですけど…」「僕らもミストさんやロールさん達と同じ異星人って事になります」
シン「この部隊にはそんなに異星人がいるのか!?」「でも、そのうち何人かは地球って星から来ただって…?」
鏡「俺達の地球とは全く違う星だが名前は地球と言うんだそうだ」「これが単なる偶然なのかはわからないがな…」
カガリ「何となく状況は掴んでくれたか?」
イザーク「あ、ああ…」
ディアッカ「いくらなんでも腰が抜けちまうぜ、おい…」
カガリ「話を先に進めてもいいな? サコン先生、続きをお願いします」
サコン「わかりました。ゲートの性質に関してはまだ研究途中なのですが…」「先日、地上とダリウス界をつなぐゲートを往復した時に…」「再び、月面とあるエリアで怪電波を感知したとの報告がありました」
ゴオ「怪電波っていうと…」
サコン「そうです。皆さん、ゲートでダリウス界から月面に飛ばされた時の事を覚えていますか?」
甲児「覚えてるぜ。確かハッター軍曹を助けたんだよな?」
剣児「ハッター軍曹か…。おかしなしゃべり方をする人だったな。今ごろどうしてるんだろ…」
ロール「僕達が皆さんに合流したのも、その時でしたよね?」
杏奈「ダンガイオーのみんなが、ルウを助けてくれたのよね…」(ルウ…。今ごろどこで何をしてるのかな…)
サコン「あの日、月面は協力な電波で覆われていましたね?」
シェルディア「うん! あの時、ミストとボクが調査に出たんだよ!」「発信源は見つからなかったけど…」「その代わりに地球にロボットを送り込んでる謎の基地の情報を手に入れたんだよね」
アンジェリカ「…それで、ハッター軍曹の案内で基地に向かってる途中…」「軍曹が居なくなっちゃったせいで、結局何もわからずじまいだったのよね」
サコン「その時の電波と同種のものだと発覚したのです」
ディック「ほう…?」
サコン「しかも、過去の月面の観測履歴からゲートが開いたのと同じタイミングで電波が発生していました」「んぜ、あの日だけ月面全体を覆ってしまったのかわかりませんが、電波の発信源は特定できましたよ」
ゴオ「待って下さい。そんな簡単に特定できるんであれば、連合やザフトだって気づいていたはずです」
サコン「ちょっとやそっとじゃ見つからないレベルでしたからね」
ゴオ「それじゃあ、なんで先生は怪電波の発生源にあたりをつけられたんです?」
サコン「…コスモベースのおかげです。コスモベースが事前に月面の怪電波を拾っていなければ…」「今回ダリウス界に向かう際に、そのエリアに注意を払っておくよう観測班に命じなかったでしょうね」
ゴオ「コスモベースのみんな…残してくれたデータ、役に立ってるぜ…」
ゲイナー「ちょっと待って下さい。怪電波とゲートに関係があるらしい事はわかりましたけど…」「ゲートが使えるようになる見込みは…?」
サコン「私はさっき、運用する情報を手に入れるためには、危ない橋を渡る事になると言ったでしょう?」
ディック「ようやく本題か…。さあ先生、どんな危ない橋なのか、教えてくれ…」「俺は危なけりゃ危ないほど歓迎だぜ」
サコン「さっき説明した通り、怪電波の発生源はわかりました」「私はそこへ向かうのがゲートに関する情報を得られる最適な方法だと考えます」
鏡「なるほど…。上手くいけばゲート発生装置、もしくはハッター軍曹の言っていた基地…」「悪くても、何かしらの手がかりは得られるかもしれない」
サコン「もし、基地やゲートに関するシステムがあった場合…」「システムをハッキングして、様々なデータを収集したいと思います」
ゲイナー「今は、それが唯一の手がかりか…」
カガリ「それはいい考えだと思うが…そんな場所にうかつに近づいたら、どこかに飛ばされるんじゃないか?」
サコン「そこは賭けですね…」「私の分析では、ゲート発生直前にも微弱な怪電波が発生するはずですから…」「今までのように奇襲を受ける事はないと思いますが…」
ヴァン「…その分析が間違ってたらどうなるんだ」
サコン「その時は、みんなまとめて宇宙の彼方に飛ばされるでしょうねぇ」
レ・ミィ「う、宇宙の彼方って…」
ジョシュア「そんな物騒な事、笑顔で言わないで下さいよぉ…」
パイ「ま、よっぽどの場所に飛ばされない限りは、ダンガイオーで助けてやれるだろ」
ランバ「太陽のすぐ近くとか溶岩の中とか…石の中に飛ばされたら、どうしようもないけどね」
サコン「もちろん、敵をむざむざ我々の接近を見過ごすとは思えません。間違いなく妨害してくるでしょう」
シン「その侵略者と戦う事になるんですね」
アンジェリカ「あいつらにとって、ゲートは重要な武器よ。必死になって抵抗してくるに違いないわ」
ディック「ゲートで飛ばされる危機に敵に攻撃される危機か…」「なかなか面白そうな危ない橋じゃないか」
ピュリア「…ったく、この死神野郎め…!」
サコン「どうでしょう。皆さん、私の作戦に賛同していただけますか?」
リー「う~ん。先生を信じないわけなじゃないが、どれも確証のない事ばっかだろ? 何となくヤバそうな気がするぜ…」
ダイヤ「俺は先生を信じるぜ。それにこれくらいの危険、どうって事ないぜ!」
甲児「そりゃそうだ。俺達にとっちゃ、これくらいヤバい方がお似合いってもんだぜ!」
ヴァン「俺はゲートのためなら…元の世界に戻るため何だってするぜ」
ルージ「俺もやります! 黙っているだけじゃ何も解決しませんから!」
レ・ミィ「宇宙の彼方に飛ばされるかもしれないのよ?」
ルージ「ミロード村に戻れなきゃ、今いる世界も宇宙の彼方も変わりないよ!」
レ・ミィ「うっ…」
コトナ「1本取られたわね、ミィ?」
ゲイナー「僕裏も同じ考えです。元の世界に戻れるなら…」
サラ「どんな危険だって怖くありません。私達も行きます!」
キラ「地球と、もう一つの地球の平和な世界を奪おうとするなら僕達も戦わなくちゃならない」
アスラン「そうだな。プラントと地球の争いが終わっただけで、まだ地球圏全体が平和になったわけじゃない」「俺達の戦いはこれからだ。やれるか、シン?」
シン「正直、まだ戸惑ってますよ。でも、今のアスランを見ていれば迷いも消えそうです」
アスラン「だからと言って、俺だけを見ていてもだめだぞ」「自分の目で色んな物を見て、感じて、そして判断するんだ」
シン「わかってます。じゃあ、負けの経験も含めて判断しますよ、俺は」
ルナマリア「冗談まで言うなんて…この前まで憎しみで戦っていたシンとは思えない…」
ラクス「…どうやら賛成の方が多いようですわね」「ではサコン先生、怪電波の発生源の座標を教えていただけますか?」
サコン「わかりました。今、コンピュータに入力します」
〔コンピュータの動作音〕
ノイマン「座標データ、受け取りました。コースをセットします」
ラクス「ではラミアス艦長、キャプテン・ルル。10分後に出発いたしましょう」
ルル「はい!」
マリュー「直ちに発進準備にかかります」
カガリ「では、解散!」
シェルディア「結局、会議に出なかったね、ミスト…」
アンジェリカ「どうしちゃったのかしら…」
シェルディア「様子を見に行こうよ!」
アンジェリカ「ええ、そうね…」

???
イスペイル兵「イスペイル様。地球の戦艦が行動を開始しました! まっすぐこの基地へ向かってきます!」
イスペイル「奴らめ、やはりここに気づいたか…。まあいい。あんな奴ら、ゲートで宇宙の果てへ飛ばしてやる…」「ゲートの準備をしろ!」
イスペイル兵「駄目です! ゲート発生装置がオーバーロードで使用できません!」
イスペイル「何だと!?」
イスペイル兵「先ほど、イスペイル様を月面に転送した直後に機能停止してしまいました」
イスペイル「馬鹿な…! オーバーロードするほど、使っていないはずだが…」
イスペイル兵「記録によると、最近、ヴェリニー様が大型のゲートを頻繁に利用していたようで…」「おそらくそれがオーバーロードの原因かと思われます」
イスペイル「ヴェリニーだと!? ええい、あの女! 無計画にゲートを使いおって…!」
〔通信のコール音〕
〔モニターの開く音〕

ヴェリニー「イスペイル…。話があるんだけど…」
イスペイル「ヴェリニー! 貴様…」
ヴェリニー「ゲート発生装置がオーバーロードしたようだけど…」「ちゃんとメンテナンスをしているのかしら? あなたの仕事でしょう?」
イスペイル「こちらのメンテナンスは完璧だ。だが、無計画に大型のゲートを使う者がいたようでねえ…」
ヴェリニー「…ずいぶん嫌味な言い方ね。まるで私が無計画に使ったみたいに聞こえるじゃない…」
イスペイル「とぼけるんじゃない。最近、君が頻繁にゲートを開けたという記録が残っているんだぞ」
ヴェリニー「記録ですって? ちょっと待ちなさい…」
〔コンピュータの動作音〕
イスペイル「どうかね…?」
ヴェリニー「…確かに私が使った事になっているようね…」「でも、これは間違いよ。私は使っていないわ」
イスペイル「証拠を突きつけられたのにまだとぼける気か?」
ヴェリニー「こんな記録は簡単にでっちあげられるわ」「私の足を引っ張りたいからって、ずいぶんセコい真似をするわね…」
イスペイル「私が記録を改ざんしたというのか!」
ヴェリニー「…あなたみたいな小悪党ならやりかねないわね…」「小悪党の『欠片』同士が融合したあなたの事ですもの」「人格がいくら統一されてきてたって、小悪党は小悪党のまま…」
イスペイル「おのれ、ヴェリニー! それ以上、私を侮辱すると許さんぞ!」
ヴェリニー「あら、私と戦うつもり? …ビクトーラの爪で八つ裂きにしてあげましょうか?」「こっちの計画は順調…」「あなたを倒して『欠片』を吸収する事になったとしても休眠期間が計画を遅延する事はないのよ」
イスペイル「くっ…!」(おのれ…!)(クリスタル・ハートの力さえあれば、ここまで好き勝手に言わせないものを…!)
ヴェリニー「どうしたの、イスペイル? 私を許さないんじゃないの?」
イスペイル「いや…。もういい。こちらの記録ミスかもしれん。もう一度調査してみる…」
ヴェリニー「私としても、今のあなたなんかの『欠片』を吸収するのはごめんだから」「それで、発生装置が復旧するのはいつ頃になるの?」
イスペイル「現在調査中だ。数時間で元に戻ると思うが…」
ヴェリニー「直ったら、すぐに私に知らせるのよ。いいわね…!」
イスペイル「わかった。復旧作業が終わり次第連絡する」
ヴェリニー「待ってるわ。それじゃ…」
〔通信の閉じる音〕
イスペイル「くそっ、ヴェリニーめ! 今に見ていろよ…!」「おい。ゲートの修理にはどれくらいかかる!?」
イスペイル兵「早ければ数時間…遅くとも半日以内には復旧すると思われます」
イスペイル「半日だと? ふざけるな! 敵が目の前に迫っているんだぞ! すぐに終わらせろ!」
イスペイル兵「わ、わかりました。メカニックを総動員して発生装置の復旧にあたります!」
イスペイル「…念のため、地球人どもがここへ到着する前に始末しておいた方がいいな…」「直ちに迎撃部隊を出撃させろ!」
イスペイル兵「イスペイル様。月面基地の戦力は、ほとんど地球の前線基地へ送り込んでしまったので…」「現在、数機しか残っていません。地球人とまともに戦うの無理です!」
イスペイル「くっ。そ、そうだった…」(研究中のクリスタル・ハートが完成していれば、地球人どもを一瞬で始末できるのに…)(こうなれば、私自身の存在を削ってでも動くように改造するしかあるまいな)(私の精神力をクリスタル・ハートにマイナスに作用するように改造するのは無理としても…)(私の精神力そのものをマイナスにするコンバーターなら、エンダークに積んでいる物で何とかなる)
イスペイル兵「それより、ゲート発生装置を『月面の穴』かどこかに避難させた方がいいのではありませんか?」
イスペイル「避難させると言っても、あの装置を移動するにはゲートを使わなければならん…」「装置の修理が終わるまで、避難は不可能だ」
イスペイル兵「じゃあ、どうするんです? このままでは、すぐに地球人がこの基地に攻め込んできますよ!」
イスペイル「ええい! いったいどうすれば…」
〔通信のコール音〕
〔モニターの開く音〕

ギル・バーグ「お困りのようだな、イスペイル…」
イスペイル「ギル・バーグ!」
ギル・バーグ「このままじゃ、地球人どもにゲート発生装置を破壊されるのも時間の問題だな…」
イスペイル「くっ…」
ギル・バーグ「何なら、俺が地球人どもを始末してやろうか?」
イスペイル「始末するだと?」
ギル・バーグ「ああ。たまたま俺の部隊が月面にいるもんでね…」「それに奴らには個人的な恨みもあるからな…」
イスペイル「お前の部隊が月面に? いつの間に来たん…」「そうか! ゲートがオーバーロードしたのはお前のせいだな!?」「ヴェリニーの名を利用して勝手にゲートを使ったのか!」
ギル・バーグ「さあ、どうかな…?」
イスペイル「貴様…!」「まあいい。ならばお前に任せようではないか。地球人を始末して見せろ!」「無断でゲートを使った分の働きはしてもらうぞ…」
ギル・バーグ「任せておけ…。フッ…」
〔通信の閉じる音〕
イスペイル「ギル・バークめ…戦士としての強さは認めるが、何を考えているか全く読めん…」「だが、今は奴の力に頼るしかない…」

アークエンジェル/通路
シェルディア「あ、こんな所にいた! ミスト!」
アンジェリカ「作戦会議をサボるなんて、防衛隊員として失格よ!」
ミスト「…………」
アンジェリカ「…どうしたの、ぼんやりしちゃって…?」
シェルディア「悩みがあるなら相談に乗るからさ! 何でもボクに話してよ!」
ミスト「…………」
アンジェリカ「ちょっと! どうして黙ってるの?」
シェルディア「そんな暗い顔、ミストには似合わないよ! ほら、笑って!」
ミスト「…なあ、ふたりとも…」
アンジェリカ「えっ?」
シェルディア「なになに?」
ミスト「俺はさ…地球で暮らし始めてまだ2ヶ月だけど…ダンナーベースのみんなに出会って…」「楽しい毎日を送って…地球っていい星だなって思ってたんだ…」
アンジェリカ「私もそうよ。1年間、ビルドベースで仕事をして、みんな家族みたいに接してくれて…」「アトリームから飛ばされた不安や悲しみがだんだん薄れてきてたもの」
シェルディア「ボクだって、みんなに出会ってほんの少ししか経ってないけど、いい人ばっかりで、すっごく楽しいよ!」
ミスト「俺、早とちりして地球人に失望しかけてから、地球人の色んな面をしっかりと見てきたつもりだ」「でも、ジェネシスやレクイエムを見てもう一回考えたんだ」「やっぱり地球人って俺達とは違うのかなって…」
アンジェリカ「ミスト…」
ミスト「アトリームだったら絶対にあんな事はなかった。みんな理解しあえたんだ」「それは歴史を見ても明らかだろ? 2000年前の移民時から大きな争いなんてなかったぞ」
アンジェリカ「ええ、そうね…」
シェルディア「ベザードだって、そうだよ。戦争なんて、とっくの昔になくなって…」「世界中が一つの国として、みんな平和に暮らしてたもん!」
ミスト「ああ、ベザードもそうだった…。あの星の人達も心から平和を愛していた……」「それなのに地球人と来たら…!」
アンジェリカ「冷静になりなさい、ミスト」「殺し合いを…戦争を煽動していたのはごく一部の地球人だけよ。ロゴスとか、デュランダル議長とか…」
シェルディア「そうだよ。地球人全員が戦争を望んでいるわけじゃないでしょ?」「それは、大空魔竜やアークエンジェルのみんなを見ればわかるじゃないか!」
ミスト「そんなのは耳にタコができるほど聞いたよ」「この艦の仲間達が地球の平和を望んでいるのは俺だってよく知ってる」「デュランダル議長だって、実際会ってみて、地球の未来を本気を考えてたってわかったよ」「そのやり方を許す事はできないけどね…」
アンジェリカ「それじゃあ、どうして…?」
ミスト「俺が嫌なのは、そんな人がトップになった後、暴走を許してしまえる環境にあったって事なんだ!」「ふたり…いや、ひとりでも居れば違ったのかもしれないんだ…」「まともな人が身近にいれば、ロゴスや議長の暴走を止められたかもしれないじゃないか」「まともな人なんて地球人には数えるほどしかいないんだよ…。この部隊が特別なだけなんだ…」
アンジェリカ「そ、それは…」
シェルディア「ミスト…」
ミスト「こんな星、守る価値なんかない! 俺はもう地球人のために戦いたくない!」「戦うなら勝手にやってくれ! 俺は艦を降りる!」
アンジェリカ「いい加減にしなさい!」
〔平手打ちの音〕
〔画面、振動〕

ミスト「いってえ! 何すんだよ!」
アンジェリカ「守る価値がない? ふざけないで! この世界に、守る価値のない命なんて一つもないわ!」「命の大切さにアトリームの人も地球人も関係ない!」「この星の全ての命と、その笑顔を守るため、私達は全力を尽くします…」「防衛隊に入隊する時に立てた誓いをあなたは忘れたの!?」
ミスト「わ、忘れてないさ。でも…」
アンジェリカ「確かに、今のまま殺し合いを続け、滅びの道を歩むようなら…」「私が仮に神様だとしたら、地球人を守る価値なんてないと判断するわ…」「でも、ロゴスとデュランダル議長が倒れた今、地球は立ち直るチャンスなのよ!」
ミスト「チャンス…?」
アンジェリカ「あなたが言うまともな人は、きっとロゴスやデュランダル議長の粛清にあっていたんだと思うの…」「ううん、卑怯な手を使われて無理矢理協力させられてた人だっているかもしれないわ」
ミスト「暴走を止めようとしたけど、できなかったかもしれないって事か…?」
アンジェリカ「きっと、ね。さっきイザークさんが言っていたけど、プラントの中は情報規制が敷かれてて…」「本当に一部の人以外は偏った情報しか得られていなかったそうよ」
ミスト「それじゃ、プラントの市民は本気で自分達が正しいと思ってたっていうのか?」
アンジェリカ「議長の手腕は恐るべきものだったわ。今、プラント市民は隠されていた真実に大混乱してる」「評議会の人もそうよ。間違った情報で動いていた事にショックを受けてたわ」「それでも『自分達が混乱していたら市民はもっと混乱する』って…」「市民の混乱を抑えるために本来の職務をまっとうしようとしてる!」
ミスト「そ、そうなのか…。なら、プラントについては俺の誤解だったかもしれない…」「じゃあ、ロゴスはどうなんだ? プラントだけじゃなく、ロゴスも情報規制がかかってたのか?」
アンジェリカ「それは知らないけど…。でも、今回の戦争も、2年前にあったっていう戦争も…」「ブルーコスモスっていう思想の下に教育されてしまえば仕方がない事だと思うわ…」
ミスト「じゃあ、やっぱり地球はダメじゃないか…!」「教育機関が腐ってるんじゃ同じ事の繰り返しになるだけだ!」
アンジェリカ「だからって諦める気?」
ミスト「何がだよ…」
アンジェリカ「あなたが今やろうとしている事はその腐った部分をそのまま放置するに等しい行為なのよ」「…結局、あなたも暴走を止められる立場なのに傍観するって事じゃない…」「あなたがさっき一番嫌がってた地球人と同じじゃない…!」
ミスト「………」
アンジェリカ「そんなの…私の好きなミストじゃない!!」
ミスト「…だって俺は…地球人じゃない…。地球を変えていくだなんて…」
アンジェリカ「ここまで地球のために戦うとか言っておきながら、今さら異星人だからって逃げる気!?」「自分の立場を都合に合わせて使い分けないで!!」
ミスト「大体、俺ひとりが頑張ったって変わるわけないじゃないか…!」
アンジェリカ「さすがに、ひとりじゃ無理よ。でも、頑張るのは無駄な事じゃない…」「自分で言ったわよね? まともな人がひとりでも居れば違ったかもしれない、って」「地球は、アスハ代表やラクスさんの呼びかけできっと生まれ変われるわ…」「あなたはそのお手伝いすらできないような甲斐性無しなの?」
ミスト「………」
アンジェリカ「…あなたの仕事は何?」
ミスト「…元アトリーム防衛隊所属、今はダンナーベース見習い雑用兼パイロットだよ」
アンジェリカ「私はそのパートナーよ。パートナーとして、勝手な職務放棄は見逃せないわ」「…なんて、理屈をこねてもしょうがないわね」「あなたが少しでもカッコよくあって欲しいだなんてのは私個人のわがままなんだから…」
ミスト「…わかったよ。俺はとんでもない間違いをするところだった」「自分で言った事すら忘れて使命から逃げ出そうとするなんて…」「そんなんじゃ、どんな結果になっても文句は言えないよな」
アンジェリカ「…ミスト…それじゃあ…」
ミスト「…俺、たくさんの人の死を目の当たりにして、ナーバスになってたみたいだ…」
アンジェリカ「仕方ないわよ。私だって、かなりショックだったもの…」「でもよかった。立ち直ってくれて…」
ミスト「ありがとう、アンジェリカ。おかげで目が覚めたよ」
シェルディア「…何だろ…ボクの出る幕がないや…」
ミスト「えっ? 何か言った?」
シェルディア「ううん。何でもない!」(ミストとアンジェリカは、子供の頃から一緒にいて…)(防衛隊でもパートナーを組んでて…強い絆…信頼関係で結ばれてるんだ…)(悔しいけど、ミストの心は、ガッチリ握られてる…)(このふたりの間にボクの入り込むスキマはないや…)
ミスト「どうした、シェルディア。 目が赤いぞ?」
シェルディア「えっ、ホント? 目にゴミでも入ったかな…」「ちょっと、医務室で目薬さしてくる! じゃあね!」
アンジェリカ「…………」
ミスト「どうしたんだ、あいつ…」
アンジェリカ「…ねえ、ミスト。もしもまた、気の迷いが生じたら、今度こそ私に相談してね…?」「またひっぱたいてあげるから…!」
ミスト「ああ、頼む。でも、なるべく優しく叩いてくれよな」
アンジェリカ「それじゃ、目が覚めないでしょ? 思いっきりひっぱたいてやるわ」
ミスト「おお、怖い。もう迷わないようにしなきゃな…」「これからも頼りにしてるぜ アンジェリカ!」
アンジェリカ「うん! 改めて頼られてあげる!」
〔戦艦の警報〕
ミスト「警報だ!」
アンジェリカ「行きましょう、ミスト!」
ミスト「おう!」

アークエンジェル/ブリッジ
チャンドラ「目標ポイント周辺が狭路yクナ電波で覆われました!」
マリュー「報告にあった物と同じ?」
チャンドラ「はい! 規模こそ違いますが、大空魔竜の報告にあった電波と同様の物のようです!」「進路上にはゲートの反応はありません!」
マリュー「私達を転送しようとしているわけではないようね…」
〔扉の開閉音〕
ミスト「敵ですか!?」
マリュー「ミスト! …作戦会議に出なかった事は今は何も言いません」
ミスト「ありがとうございます。処分は後ほどしっかり受けさせていただきます!」「それで、何があったんです?」
マリュー「目標ポイント周辺で強力な電波が確認されたわ」
〔モニターの開く音〕
サコン「これは、電波の発生源が何らかの重要な意味を持っていると見てもいいかもしれませんね」
バルトフェルド「だとすれば、それなりのモンが待ち構えてると見てもいいかねぇ」
カガリ「向こうの正体がわからない以上、どうやって仕掛けたってこっちが不利なんだ」「このチャンスは見逃せない! 急いでくれ、艦長!」
マリュー「わかりました。各艦に通達!」
ミリアリア「了解しました!」

大空魔竜/個室
〔大空魔竜の警報〕
ルル「大空魔竜のクルー及び全パイロットへ!」「本艦はこれより予定航路を離れ最短ルートで目標ポイントへ向かいます!」
ルージ「ええっ!? まだこれ、読んでる途中だったのに…」
アナ「行ってしまうのですか、ルージ?」
リナ「キー?」
ルージ「うん。本、見せてくれてありがとうございます! 今度、是非続きを読ませて下さい!」
アナ「もちろんです! また遊びに来て下さいね! 待っていますよ!」
ルージ「はい! 今度はミィやダイヤも連れてきます! それじゃ!」
〔扉の開閉音〕
アナ「…リュボフ、聞いてくれる?」
リュボフ「どうなされましった、姫様?」
アナ「最近、私達が住んでいた地球が平和じゃなかった事を忘れそうなの…。私はそれが怖い…」「先ほども、ルージがエリアZiの話をしてくれるまでは…」「私はルージとのお話を楽しんでいてお父様の事や、残してきたみんなの事を忘れていました…」
リュボフ「ご立派です、姫様…。私など、今日、明日の事で精一杯で平和を祈る事すら忘れておりました」「ですから…」
アナ「リュボフが忘れるのなら、私が忘れても不思議じゃない?」
リュボフ「そうですよ! 落ち込む事などありません」「今は皆さんの無事を祈って、私達の地球へ帰れる事を願いましょう!」
アナ「…そうですね!」「ルージーっ! 頑張ってねー!」

アークエンジェル/ブリッジ
ノイマン「艦長! 間もなく師弟の座標に到着します!」
チャンドラ「ポイントを覆っていた電波は止まっているようです。既に感知できません」
ミリアリア「前方より、多数の熱源が本艦へ向かって接近してきています!」「その後方、巨大なエネルギー反応! これは…要塞です!」
カガリ「それじゃあ、あれが軍曹が言っていた基地か…!」
【シナリオデモ1終了】


サブタイトル
「裏切りと出会いと」


【戦闘マップ1開始】
〔敵ユニット出現〕
〔味方戦艦出現〕
〔味方ユニット出現〕

〈出撃準備〉
ロール「あれはギル・ギア! ギル・バーグか!」
ギル・バーグ「地球人ども! 貴様らを我々の基地へ近づけるわけにはいかん!」(しばらく、茶番に付き合ってもらうぞ。クックック…)
ロール「ギル・バーグ! 今日こそ決着をつけてやる!」
ルル「目標ポイントはすぐそこです! 攻撃を開始して下さい!」
ダイヤ「よおし! いくぜっ!」
<戦闘開始>

<ギル・バーグHP50%以下or敵3機以下・敵増援1出現>

ギル・バーグ(そろそろいいか…)「全軍、撤退するぞ!」
〔敵ユニット離脱〕
甲児「な、何だ? ずいぶんあっさり引き上げちまった。まるで基地を守る気がねえみてえだ…」
ロール「ギル・バーグの奴め、どういうつもりだ…!?」
【戦闘マップ1終了】

【シナリオデモ2開始】

???
イスペイル兵「イスペイル様! ギル・バーグ様の部隊が撤退してしまいました!」
イスペイル「何だと! ギル・バーグめ! 話が違うではないか!」
〔通信のコール音〕
〔モニターの開く音〕

ギル・バーグ「すまんな、イスペイル。機体が故障してしまってな。これ以上は戦えん」
イスペイル「何だと? 故障したのなら貴様だけ下がればいいだろう! どうして全軍撤退する!」
ギル・バーグ「運悪く、全機故障してしまったんだ」
イスペイル「ふざけるな! そんな事があってたまるか!」「貴様、最初から戦うつもりなどなかったんだな!?」
ギル・バーグ「これは心外だな…。せっかく救いの手を差し出してやったと言うのに…」
イスペイル「よ、よくもぬけぬけと…!」
ギル・バーグ「後はお前に任せた。せいぜい頑張るんだな。通信を終わる…」
〔通信の閉じる音〕
イスペイル「ギル・バーグめ。このままではすまさんぞ。後で覚えていろよ…!」「…月面基地の守備隊を出撃させろ! 地球人ども基地に近づけるな!」
イスペイル兵「はっ!」
【シナリオデモ2終了】

【戦闘マップ2開始】

〔戦闘マップ1から継続〕
〔敵ユニット出現〕

レ・ミィ「増援が出て来たわ!」
ミスト「アトリームを攻撃したあいつらのメカがいる…!」「間違いない! ここはあいつらの基地だ!」
ゲイナー「あれくらいの敵なら、簡単に突破できそうですね」
〔レーダー反応〕
ミリアリア「レーダーに反応! 前方に何か出て来ます!」
〔敵ユニット出現〕
ミスト「あれは…バーチャロイドじゃないか!」
ムウ「バーチャロイド? 何だ、そりゃ?」
ミスト「あれも別の世界からやって来たマシンです!」
サコン「原因は不明ですが、彼らの世界と我々の世界の一部がつながってしまったようなのです」
ゲイナー「あの機体、ハッターさんじゃなさそうですね」
サコン「あれはおそらくシャドウでしょう」
コトナ「シャドウって、確か…制御不能になったバーチャロイドの事だったわよね?」
サコン「ハッター軍曹曰く、『影の駆動体』だそうです」
イスペイル兵「イスペイル様! バーチャロイドが出現しました!」
イスペイル「毒蛇三姉妹か?」
イスペイル兵「いえ、違います! こちらからの呼びかけに何の応答もありません!」「…と言うより、パイロットの認証が取れません!」「全てブランク…まるで影のようです!」
イスペイル「そうか…! 以前三姉妹が言っていたシャドウとはこいつらの事か!」
イスペイル兵「シャドウ?」
イスペイル「これは面白い…。メトラ部隊を引き上げさせろ!」「奴らの足止めは亡者どもがやってくれる。ふはは…。どうやら私にはツキがあるようだ…!」
〔敵ユニット離脱〕
リー「な、何だ? あいつら、引き上げちまったぞ!?」
サコン「どうやらシャドウと我々を戦わせるつもりのようですね…」
ミスト「あいつら、シャドウも仲間にしてたのか!」
サコン「それは違うでしょうね。シャドウは何でも無差別に攻撃します…」「巻き添えを食わないために退避したのだと思いますよ」
ムウ「要するに、やっかい者を押しつけられたって事か…」
カガリ「…何にしても、私達にとって邪魔な連中だ。片づけてしまおう!」

<敵5機以下・味方援軍1&敵増援2出現>
〔敵ユニット出現〕
ミリアリア「また出て来た!」
シン「これじゃ基地に近づけませんよ!」
〔レーダー反応〕
ミリアリア「レーダーに反応! 急速で接近する熱源があります!」
イザーク「また増援か!?」
〔味方ユニット出現〕
ハッター軍曹「友よ! 待たせたな! ハッター軍曹、只今参上ッ!」
フェイ「ハーイ! フェイ・イェンでーす!」「ピンチの際にはお助けキュートなフェアリー・ピンク。こんなのもありでしょ?」
チーフ「はしゃぎすぎだ。目の前に敵がいる事を忘れるな」
ハッター軍曹「案ずるな、兄弟! 俺は共の救援に来た! イッシー・ハッター、ここにあり!!」
ミスト「ハッター軍曹! 助けに来てくれたんですか!?」
ハッター軍曹「アイ・シャル・リターン!! あの後、司令部に掛け合ってな。友のためなら敵中横断3000次元!!」
フェイ「なんか、いっつもブアイソな司令部のあの人があわててたみたいなんだけど…」「ま、細かいことはどーでもいいか! ね、チーフ?」
チーフ「………」
フェイ「あれ、今回も寡黙で通す系?」
ハッター軍曹「なれないとこに来て緊張してんじゃないのか?」
フェイ「何それ?」
ハッター軍曹「いいか兄弟、ここの皆さんはハート・ウォーミングなベスト・フレンド!」「俺が保証する、何も案ずることはない。ビー・リラックス!」
フェイ「ハッターに言われるとむしろ不安ー!!」
ハッター軍曹「なにっ!! ホワッチュ・ミーン!?」
リー「なんだか、緊張感のない助っ人だなぁ…」
チーフ「連れが騒がしい点は謝罪する。だが、こちらの準備は整っている。指示を!」
ハッター軍曹「あ! お前またオイシイところを…!」
マリュー「ミリアリアさん、こちらの認識コードっと作戦内容を転送してあげて!」
ミリアリア「了解しました! …転送、完了しました!」
チーフ「…内容、把握。指導、開始!」

<チーフvsシャドウ>
チーフ「…シャドウか。駆逐あるのみ!」

<ハッター軍曹vsシャドウ>
ハッター軍曹「マッスル・ジャスティス・一番星アファームド・ザ・ハッター、再び見参!」「シャドウども、俺が相手だっ!」

<敵全滅・第3軍増援1出現>
イスペイル「馬鹿な! 亡者どもがこうもあっさり取れるとは!」「それもこれも、あの取り逃がしたMARZの犬が仲間を引き連れてきたせいだ!」
イスペイル兵「そもそも、なぜMARZの奴らがこちらに来れるのです!?」
イスペイル「それがわかっていれば、ハッターが迷い込んできた時に対処しているわ!」「おのれ…アレにはまだ我々が解析していない部分があるというのか!?」
イスペイル兵「地球人の艦がこちらへ向かってきます!」
イスペイル「ええい! メトラを再出撃させろ!」
〔レーダー反応〕
イスペイル兵「待って下さい! レーダーに反応です! 新たな機体が出現します!」
イスペイル「なにっ!?」
〔第3軍ユニット出現〕
ミスト「またシャドウか!?」
チーフ「いや、違う」
クリアリア「私の名はクリアリア・バイアステン。白虹の騎士だ!」
ハッター軍曹「騎士?」
チーフ「…聞いた事がある。シャドウを駆逐すべく結団されたノーブル・ナイツ…」
クリアリア「お見知りいただきかたじけない」
ハッター軍曹「悪いが、パーティはお開きだ! ゲストはあらかた俺たちの方で始末した!!」
クリアリア「承知している。だが、私の用件は君達に関わることだ」
フェイ「私たちに用事?」
チーフ「…説明を求める」
クリアリア「当エリアはムーンゲートに近いゆえにシャドウ発生率が高い。立ち入り禁止区域だ」「君達には、シャドウ汚染機体の嫌疑がかかっている」
ハッター軍曹「ヘイ、ユー! この小娘はともなく、だな!」「断言する! 俺の心には一点の曇りもない! シャイニング・ハート!!」
フェイ「シャイニングと言うよりむしろ燃えつきてバーニング・アウトなんじゃない?」
ハッター軍曹「なんだと! 聞き捨てならんぞ!」
フェイ「いちいち怒鳴らなくたって聞こえますよ~」
クリアリア「問題の本質は君達の自己認識ではない」「私が問題にしているのは、君達がシャドウか否かという事だ」
チーフ「我々はシャドウではない」
クリアリア「汚染度の判定は主観を尊重しない」
ハッター軍曹「待て待て待て待てぇぇっ! こいつらはどうなんだ!? そもそも戦闘VRですらないゾ!」「シャドウ云々以前の問題なんじゃないのか? え!?」
クリアリア「シャドウ侵食とVRの相関が特異なものであると証明されたことはない」「実体を前にして、手段は一つ。お手合わせを願いたい」
ゲイナー「そんな無茶な…!」
ラ・カン「どうあっても戦うつもりか…!」
クリアリア「これ以上の議論は時の空費。いざ、参る!!」
イスペイル「フハハハ…! 白虹だか白虎だか知らんが、思わぬ援軍が現れてくれたぞ。私のツキはまだまだ続いているようだ…」「原因はわからんが、これは使える。このスキにゲート発生装置を復旧させるんだ! 急げ!」
イスペイル兵「はっ!」
チーフ「…どいやら、課外授業の時間のようだ」
クリアリア「面白い事を言う…。その戯言の影にあるもの…見極めさせてもらう!」

<フェイvsクリアリア>
フェイ「わー、速い! 私より速い人って初めてかも!?」
クリアリア「私の預かるこの機は常に全てを凌駕する」「気を抜かずに向かって来い!」
フェイ「ひょっとして、いたわられてる??」

<チーフvsクリアリア>
チーフ「MZV-747…同じテムジン系として見劣りするものではない」「白騎士、貴公を教育する!!」
クリアリア「貴官の勇気に敬意を表す!」「手加減は無し! いざ、参る!!」

<ハッター軍曹vsクリアリア>
ハッター軍曹「白騎士! この俺をシャドウ呼ばわりした事後悔させてやる!」
クリアリア「後悔なら、後で十分。今は戦う時!!」

<クリアリア撃破・敵増援3出現>
ハッター軍曹「グゥゥーーーレイトッ!」
クリアリア「見事…!」
チーフ「嫌疑は晴れたか…?」
クリアリア「疑った点は謝罪する。汚染の兆しは検出できなかった」「だが、ここは危険だ。早急に退去することを勧告する」
ミスト「あいにく、そうはいかないんだ」
ムウ「俺達は、そこの基地に用があるんだ。基地内にあるゲート発生装置にアクセスしなきゃならないもんでね…」
サコン「話せば長くなるので、説明は省きますが、我々の世界の未来のためなんです」
ミスト「とにかく、俺達はあの基地に行きます!」
クリアリア「危険をも顧みず、か…」
〔敵ユニット出現〕
イスペイル「いいか、お前達。もう少しだけ時間を稼げ!」「そうすれば、ゲートが復旧する。地球人どもを宇宙の果てまで飛ばしてやる!」
ダイヤ「くそっ! 次から次へと…!」
クリアリア「差し出がましい事は百も承知だ。だが、敢えて共に戦う!」
〔クリアリア、第3軍から味方へ〕

<敵3機以下・敵増援4出現>
イスペイル「ええい! このままでは突破されてしまう…」「クリスタル・ハートの搭載は間に合わなかったが、こうなったら私が出るしかあるまい」「出撃するぞ!」
〔敵ユニット出現〕
ミスト「ああっ! あいつは!」
アンジェリカ「ミスト! 落ち着いて!」「私がサポートするから勝手に飛び出さないで!」
ミスト「…わかってる! わかってるけど…!」
ゲイナー「手強そうなのが出てきましたね」
ムウ「ああ、いかにも親玉って感じだな…」
ハッター軍曹「何を気圧されてるんだ!? バーニングハートある限りノープロブレム!」「恐れる事などなぁいっ!!」
イスペイル「言ってくれるな…。一度はこの手で捕らえた敵、再び捕らえるなど造作も無い!」
チーフ「…ハッターを捕獲したのは奴…という事か」
ハッター軍曹「ちがーう!! あれは偵察の一環として、だな、あくまでも俺は…」
フェイ「はいはい、そこまで。お後がつかえてますよ~」
ミスト「いったいどれだけの世界の人間を苦しめれば気が済むんだ! 俺はお前を許さない!」

<ミストが戦闘>
ミスト「もう迷わない! どんな事があっても!」「俺はこれからもずっと地球を守り続けるぞ!」

<フェイが戦闘>
フェイ「私も遊んであげますよ~♪」

<ミストvsイスペイル>
イスペイル「レヴリアスのパイロット! 全ての力を出し切ってみろ!!」
ミスト「黙れっ! お前なんかに言われなくても、全力でお前を叩きのめしてやる!」
イスペイル「クックック…。いいぞ、その調子だ。もっと怒れ! 怒るんだ!」

<アンジェリカvsイスペイル>
アンジェリカ「あなたは、私から家族と故郷を奪った! 私がどれだけ悲しんだか、あなたにわかる!?」「地球のみんなには、あんな悲しい思いはさせたくない! 絶対に倒してみせる!」
イスペイル「私を倒すだと? 笑わせるな! お前達に勝ち目などない!」「さらなる悲しみと苦痛を味わわせてやるから、そう思え!」

<シェルディアvsイスペイル>
シェルディア「お前はミストの故郷を消した大悪党だ! ボクは絶対に許さないからな!」
イスペイル「威勢のいいお嬢ちゃんだ…。だが、お前ごときに何ができる? この愚か者め!」

<イスペイル撃破orHP30%以下・勝利条件達成>
※※撃破の場合、セリフ追加※※
〔イスペイルに爆発〕
※※※※※※※※※※※※※※※※

イスペイル「おのれ…この私がここまで追いつめられるとは…!」「だがまだ、こんな所で終わるつもりは無い!」
〔イスペイル、回復〕
イスペイル「貴様らごときに負けるわけにはいかんのだ!」
ミスト「黙れ! お前は俺が倒すっ!」
〔ミスト、イスペイルへ隣接〕
イスペイル「レヴリアスか!」
ミスト「今日こそ絶対に決着をつけてやる! 死んでいった仲間達のため…そして、隊長のために!」「うおおおおおっ…!」
甲児「見ろ! レヴリアスが…!?」
サコン「こ、これは…!」
フェイ「なんか、ビミョーにエモーショナル!」
〔ミスト、クリスタル・ハート覚醒〕
イスペイル「何と素晴らしい…! これぞクリスタル・ハートの真の力!」「いいぞ…もっと怒れ! お前の怒りはそんなちっぽけな物で ないはずだ! もっと力を解放しろ!」
ミスト「うおおおおっ!!!」
イスペイル「そうだ。いいぞ! この力だ! この力さえあれば…」「私はあいつを…ル=コボルを超越する事さえできる!」
ミスト「この一撃を受けてみろーーーっ!」
〔ミスト、イスペイルへ攻撃〕
[イベント戦闘「ミストvsイスペイル」]
イスペイル「ぐあああっ!!」「フ、フフフ…何というパワーだ…!」「未熟な若造パイロットですら、怒りのエネルギーでこれほどの力を出せるのか…!」「クリスタル・ハートのこの力、今の私には使う事ができないが…」「上手くいけば、同等の…いや、これ以上の力を得る事ができるはず…!」「そのためにもレヴリアスがサンプルとして欲しい…」
〔通信のコール音〕
イスペイル「どうした?」
〔モニターの開く音〕
イスペイル兵「ゲート発生装置の修理が完了しました! 地球人どもを排除しますか?」
イスペイル「待て、作戦変更だ。こいつらを…レヴリアスを基地内へおびき寄せる」
イスペイル兵「は? 基地内へですか…?」
イスペイル「そうだ。私に考えがある。お前はいつでもゲートが使え状態で待機していろ!」
イスペイル兵「了解しました!」
〔通信の閉じる音〕
イスペイル「さあ、ついて来い、レヴリアス…。お前は私の物だ…クックック…!」
〔イスペイル、基地へ移動〕
〔敵ユニット離脱〕

甲児「奴ら、逃げて行くぞ!」
剣児「急いで追いかけようぜ!」
アンジェリカ「待って! ミストの様子がおかしいの!」「ミスト、 応答して、ミスト!」
ミスト「…う、ううう…。体が…全身が焼けるように…熱い…!」
アンジェリカ「ミスト! しっかりして!」
ルル「アンジェリカさん、レヴリアスを大空魔竜に収容して下さい!」
アンジェリカ「はいっ!」
ラクス「皆さん、敵基地の防衛部隊は全滅したようです…」「いったん母艦に戻って、態勢を立て直して下さい」
クリアリア「やはり行くのか?」
キラ「僕達の求める物が敵の基地内にあるんです」
甲児「どんな危険が待っていようと俺達は突入するぜ!」
クリアリア「決意のほどは理解しているつもりだが…」「このあたりはシャドウの多発地帯だ。道中の用心を。そして、武運のつつがなくあることを」「…さらば!」
〔味方ユニット離脱〕
フェイ「…行っちゃった」「なんか、ついペースに乗せられちゃって、ここが別の世界だって事、教えてあげられなかった」
ハッター軍曹「そのうち気づくさ!」
フェイ「そうかな? …そうだよね! ハッターだってわかったくらいだもん!」
ハッター軍曹「なんだ、それは!?」
リー「なあ、ハッター軍曹! 助けてもらったお礼にアークエンジェルで補給してってくれよ」「いいでしょ、ラミアス艦長?」
マリュー「ええ、もちろん」
ハッター軍曹「もちろん、言われなくてもお言葉に甘えさせてもらうぞ、友よ!」
フェイ「言われる前にどういう言葉に甘えるわけ? ねえ、チーフ?」
ハッター軍曹「ーーーっっ!! いちいち揚げ足をとるなっっ!」
チーフ「外部から援助を受ける場合はまず本部に確認しなくてはならない」「それにこれ以上、この世界の人間に干渉するのは避けるべきだ」
ハッター軍曹「兄弟、こいつらは俺のマイ・フレンド! こいつらを疑うなら、まず俺を疑え!」
チーフ「言われなくても、その辺は考慮している」
ハッター軍曹「え? そ、そうなの??」
フェイ「でも、私たち、この世界について、まだ色々知らなすぎるよ? このままで任務を遂行できるの、チーフ?」
チーフ「その辺も、考慮している」
フェイ「大体、本部に確認しようにも、そもそも連絡つかないじゃん」
チーフ「……」
ハッター軍曹「なぁ兄弟! 『月面の穴』の座標はわかってるんだ」「どうしても連絡を取りたきゃいったん、俺達の世界に戻ればいい、簡単なことじゃないか!」
チーフ「簡単かどうかは議論を要する」
フェイ「まあまあ、チーフ。そこまで難しくならなくても…ね?」「ここはハッターの顔を立てて、皆さんのご好意に甘えた方がいいんじゃない?」
チーフ「妥当な意見だ」「時間を取らせて申し訳ない。こちらの話はついた、誘導に従う」
カガリ「わかった。ルル、そっちに誘導してやってくれ」
ルル「了解しました!」
ハッター軍曹「俺は置いてけぼりか!?」
【戦闘マップ2終了】

【シナリオエンドデモ開始】

大空魔竜/ブリッジ
ロール「それにしても、さっきの戦闘の時、ギル・バーグはずいぶんあっさり退却しちゃったよな…」
パイ「ああ。いつものあいつなら、もっとしつこく邪魔をするはずなのに…」
ランバ「今日に限って、『許さんぞ、ミア・アリス!』…って言わなかったよね」
ミア「ええ…」
鏡「最初から基地を守る気がなかったのかもしれないな…」
ダイヤ「どういう事?」
鏡「敵の組織にもいろいろ問題があるって事だ」「仲間同士で足の引っ張り合いをしているのかもしれない」
ゴオ「人間がナチュラルとコーディネイターに分かれていがみ合ってるみたいに…」「敵の組織の中でも、トラブルが発生してるって事か…?」
鏡「おそらくは」
静流「フェストゥムだったら、そんなトラブルはないんでしょうね。意識が一つしかないんでしょ?」
つばき「でも、この前、フェストゥムがフェストゥムを攻撃していたわ…」
宙「意識を共有しているフェストゥムですら、仲たがいをするんだから…」「敵組織が仲間割れしたって何の不思議もないか…」
ルル「とにかく、そのおかげでチャンスをもらえたんです。一気に敵の基地を攻め落としましょう!」
サコン「ゲート発生装置をハッキングするつもりでしたが、この調子でいけば…」「装置そのものを手に入れられるかもしれませんね」
マリュー「とにかく、補給と修理が終わり次第、突入しましょう」
甲児「ところでミストはどうしたんだ? ずいぶん苦しんでたけど…」
ローサ「今、医務室で治療を受けているわ。命に別状はないらしいけど…」
シェルディア「今、アンジェリカがつきっきりで看病してるよ…」
杏奈「シェルディアちゃんは行かなくていいの?」
シェルディア「うん。ミストの事は、あの子に任せる事にしたの…」
杏奈「そうなんだ…」
静流(ちょっとちょっと…。どうやら三角関係に決着がついたみたいね…)
コトナ(私はシェルディアを応援してたんだけどなぁ…。残念!)
カルメン99(あら、これで決着がついたと思うのは気が早いんじゃない?)
静流(…そうね。決着がついたと見せかけて、さらなる修羅場に発展する…! これがお約束ってもんよね)
カルメン99(そういう事。もうちょっと楽しませてもらわなきゃ…!)
アナ「…お姉様方は恐ろしい事をおっしゃってますねえ…」
レ・ミィ「あ~あ、私もあんな風になっちゃうのかしら…」
リュボフ「私には全く理解できません…」
サラ「それはそれで情けないわよ、リュボフ」
リュボフ「はい、もっと勉強します…」

大空魔竜/医務室
ミスト「ん、んんっ…」
アンジェリカ「ミスト! 大丈夫?」
ミスト「アンジェリカ…。ここは…?」
アンジェリカ「大空魔竜の医務室よ。あなた、戦闘中に急に苦しみだして、気を失ったのよ?」
ミスト「…そうだ。思い出した。俺はあいつを見た瞬間、頭がカーッと熱くなって…」「ものすごいパワーが全身にみなぎって、あいつに向かって突進したんだ…」
アンジェリカ「ものすごい攻撃だったわよ」
ミスト「でもその後、全身を引きちぎられるような激痛が走って…」
アンジェリカ「それで気を失ったのね?」
ミスト「ああ…」
アンジェリカ「フランクリン先生の話だと、体力が限界まで消耗してたんですって…」「前にダイヤ君が、フェイスオープンを使った時以上のダメージだって言ってたけど…」
ミスト「いったい何が起こったんだろう…?」
アンジェリカ「それはこっちが聞きたいわよ!」「レヴリアスにフェイスオープンみたいな機能がついてるなんて、聞いた事がないわよ?」
ミスト「俺だってないよ…」「…ん? もしかして、隊長が使った機能ってこれじゃないのか?」
アンジェリカ「…!! …どこまで状況が一致するかわかる?」
ミスト「さすがに、今すぐにはわからないよ…」「そうだ、今回の戦闘記録と隊長が突撃した時の記録があるから…そこから比べれば…」「それなら、今すぐ俺が…」
アンジェリカ「ダメよ! とにかく今は、体力が回復するまで安静にしてる事。いいわね?」
ミスト「そんな事言ってられないよ。あいつが基地に逃げちゃっただろ? 追いかけて、やっつけなきゃ…!」
アンジェリカ「ダメよ。今無理をしたら、命の保証はしないって、先生が…。あいつの事は、みんなに任せましょう」
ミスト「ダメだ!」
アンジェリカ「えっ?」
ミスト「あいつだけは…俺達の故郷を滅ぼしたあいつだけは、俺の手で倒したいんだ!」「あいつを倒せるなら、俺は死んだっていい!」
アンジェリカ「そんな事言わないで! あなたが死んだら、私はどうなるの! またひとりぼっちにさせる気?」
ミスト「あ、いや、それは…意気込みを語っただけで……ごめん!」
アンジェリカ「…あなたの決意と覚悟はよくわかったわ。私だって同じ気持ちだもの…。あいつは絶対許せない…!」
ミスト「アンジェリカ…」
アンジェリカ「行きましょう、一緒に。あなたが倒れそうになったら、私が支えてあげるわ!」
ミスト「ありがとう…!」
アンジェリカ「とにかく今は、少しでも体を休めて…。敵基地への突入まで、後少ししか時間がないわ…」
ミスト「ああ…。ほんと言うと、まだ体のあっちこっちが痛いんだ…。あいたたた…」
アンジェリカ「任務遂行のためなら、自分の体の事なんか顧みない…。そういう所はお父さんそっくり…」「お父さんがあなたを信頼してた理由がわかるわ…」
ミスト「今度こそ、絶対、隊長や仲間の仇を取ろうな…」
アンジェリカ「うん…!」
【シナリオエンドデモ終了】


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