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No.21-1
決戦の時は来たれり・前編

【シナリオデモ開始】
アークエンジェル/医務室
セレーネ「…では、アークエンジェルは異星人と戦闘中なのですか?」
カガリ「ああ。これから敵の月面都市に突入する所だ」
セレーネ「月面…基地?」
カガリ「この戦闘が終わったら、トロヤステーションまでちゃんと送るから…」「それまでここで待機してて欲しい。おそらく医務室にいてもらうのが一番安全だからな…」
セレーネ「ありがとうございます」「ところで、スウェンはどこに…?」
カガリ「スウェン…? ああ、博士と一緒にいた連合軍のパイロットか…」「奴なら別室に拘束している。捕虜にするつもりはないが連合軍の兵士だからな…」「自由に行動させるわけにもいかないだろう?」
セレーネ「そうですか…」「あの…もう少し今の状況を詳しく教えていただけますか…?」「私がスターゲイザーの研究をしている間にずいぶん地球の情勢が変わってしまったようなので…」
カガリ「悪いが、出撃前で、説明している時間はない」「そこにある端末を使っていいから自分で調べてみてくれ。それじゃ…!」
〔自動扉の開閉音〕
セレーネ「ありがとうございます」

大空魔竜/ブリッジ
ルル「皆さん、突入の準備はよろしいですか?」
サコン「敵の防衛力はかなり手薄になっているはずですが、敵にはゲートという切り札があります」「くれぐれも用心して下さい」
ダイヤ「わかってるって! 敵のフトコロに飛び込むんだ。危険は百も承知だぜ!」
リー「せっかくここまで来て、いきなり飛ばされたんじゃかなわねえからな」
ヴァン「飛ばされて俺達の世界に戻れるから大歓迎だがな」
サコン「まあ、向こうが何を考えているかわかりませんから…」「戻れる確率はかなり低い…いや、ほぼゼロでしょうね」
カルメン99「この戦いに勝てば、ゲートが自由に使えるようになるかもしれないんだから…」「今回もちゃちゃっとやってちゃちゃっと帰ってきなさい」
ヴァン「ったく…こんな事ならひとり旅を続けるんだったぜ…」
〔通信の開く音〕
フェイ「ねえねえ、さっきからゲートゲートって何のこと?」
ハッター軍曹「少なくともムーンゲートではない。とても眩しいライトニング・ゲート!」「俺様が捕まってやったとき、奴らはアレを使って兵器をどこかに転送していた!」
フェイ「捕まってやったって…どこまで負けずギライなんだか」
ハッター軍曹「バカ者! その誤解は偏見だ! 黙って見過ごす訳には行かないぞっ!!」
ピュリア「で、そのムーンゲートってのは?」
ハッター軍曹「ス、スルーしちゃダメ!」
チーフ「月面下の遺跡だ。そこで回収されたオーバーテクノロジーによって、バーチャロイドが開発された」
サコン「どのようなテクノロジーなのか大変興味がありますが…」「そのムーンゲートと、我々の言うゲートとは全く違う物ですね」
ローサ「私達の言っているゲートは、部隊を一瞬で移動させてしまう空間の穴の事です」「宇宙の果てでも、異世界でも、自在につなぐ事ができるようなんです」
フェイ「それって、定位リバースコンバートの事じゃないの?」「あれならどこでもひとっ飛びなんでしょ?」
チーフ「いや、それはVコンバータを搭載しているバーチャロイドにのみ可能な遷移機能だ」
サコン「まあまあ、皆さん。その辺の話は戦いが終わってからにしましょう」「ゲートの秘密が解明されればその辺の事も明らかになるはずですから」
チーフ「問題を放置するのは気が進まないが、任務が最優先である点については同意する」
フェイ「何か見事に作戦行動中っぽいんだけど、このまま一緒って平気なの、チーフ?」
チーフ「対処すべき事項の優先順位は常に変動する」「事態の打開には、彼らが言うところのゲートについての実体情報が必須だ」
ハッター軍曹「また、奴らの不意打ち喰らうかもしれんしな!」
フェイ「そして、まった誰かさんが捕まっちゃうかもしれないし?」
ハッター軍曹「な! お前は、またそういう…!」
チーフ「…だが、ハッターの言う事にも一理はある」
ハッター軍曹「おおっ! さすがは兄弟!!」
チーフ「利益を共にする者と行動を共にし、利益を異にする者との衝突は、これが不可避な場合は…」「断固として遂行する。MARZ戦闘教義#800、だ」
フェイ「じゃあ、ここの人達の手伝いついでにそいつらを叩き潰すってこと?」「確かに『月面の穴』ってゆらゆらしててすっごく不安定だったし、あんなところで襲われたくはないけど…」
ハッター軍曹「どうした、フェイ! 臆したか!」
フェイ「ううん、まさか! 私はいつでもどこでもピンキー・スマッシュにハッピー・ゴーイングだけど」「…ただ、誰かさんがドジ踏んで捕まっちゃったら、助け出すのにまた骨が折れるな…なんて」
ハッター軍曹「お…お前! いつまでそのネタを!!」
チーフ「だが、フェイ・イェンの言う事にも一理はある」
ハッター軍曹「な、なんと!?」
フェイ「さすがチーフ!」
ハッター軍曹「兄弟、俺はお前を見損なった!」
チーフ「ハッター、お前が『月面の穴』をお通過した時の事を、改めてプレビューして欲しい」
ハッター軍曹「ぬ…ぬぅ。そのスルーぶりには釈然としないが…ちょっと待ってくれ」「『月面の穴』を通った時は…だな。ひっじょーに不安定な空間だったが…」「たしか、光に包まれたと思った次の瞬間にはこっちの世界だった」「毒蛇三姉妹を追って帰る時もそうだった…」
フェイ「なんか漠然としてる~」
ハッター軍曹「う、うるさい! 機能不全だったんだ! 仕方ないだろうっ!」
チーフ「このまま『月面の穴』経由の帰還にこだわる事もない筈だ」「ハッターのメモリー・ブロックのあやふやさは問題だが、事態打開の為には、まず情報が必要だ」「安全に帰る事ができるか、できないかは任務遂行の上で非常に重要だ…」「忘れてはならにあ。任務遂行とは、帰還できて初めて成立する概念だ」
ローサ「話はまとまったようですね」
チーフ「手間取らせて申し訳ない」「我々が突入作戦へ参加する余地はあるだろうか?」
カガリ「私の方は構わない。少しでも戦力は多いほうがいいし…」「『月面の穴』についての詳しい情報も欲しいところだ」
ルル「改めて、共に戦っていただけますか?」
フェイ「まっかせなさーい!」
ローサ「さあ、みんな! 出撃の準備をしなさい!」
ダイヤ「了解!」
ハッター軍曹「オッケーッ!!!」
光司「オ、オッケー…。先に言われちまった…」

大空魔竜/格納庫
ミスト「シ、シズカさん…」
シズカ「ミスト! あんた、体は大丈夫なのかい?」
ミスト「正直、ちょっとキツイですけど…俺、絶対にあいつを倒さなきゃならないんで…」
シズカ「そうかい…」
ミスト「レヴリアスの整備はできてますか?」
シズカ「ああ、バッチリだよ! ただし、あのハデな機能は控えめにね」「機体はともかく、あんたの方がまいっちまうだろ?」
ミスト「そうですね…。でも、あの機能、なんで動き出したのかもわからないんですよ…」
シズカ「そうだったのかい…。ま、とにかく無茶しちゃ駄目だからね」「あんまりアンジェリカに心配かけるんじゃないよ!」
ミスト「わかってます…!」
シズカ「アンジェリカって言えば…」
ミスト「あいつがどうかしたんですか?」
シズカ「いや、あの子じゃなくて、セリウスなんだけど…」「今まで機能していなかった回路が突然、動き始めたんだよ」
ミスト「機能していなかった回路…?」
シズカ「ああ。あんたの無茶に反応したのか、エンジンの出力が上がったんだ」「回路が動き出したのも同じタイミングみたいなんだけどねえ…」
ミスト「何なんです、それ…?」
シズカ「さあね。あんた達の機体なんだから、あんた達の方がわかるんじゃないのかい?」
ミスト「いえ…。クリスタル・ハートについては俺達もわからない事が多いですから…」
シズカ「クリスタル・ハート…?」
ミスト「前にちょっとだけ話した半永久機関の名前です」
シズカ「ああ、あの話かい。結局、何かの波長に反応してるくらいしかわからなかったんだったね」「それにしても、今まで稼動してなかった機能が突然動くなんて…」「正直、得体の知れないメカはパイロットの事を考えるとオススメできないね」
ミスト「それでも俺達にとっては失われてしまった故郷とのつながりですから…」
シズカ「そうかい…」
〔通信の開く音〕
サコン「ミスト君はそちらにいますか?」
ミスト「はい!」
サコン「突入前に申し訳有りませんが、先ほどの戦闘で動き出したレヴリアスの機能…」「あれは、ミスト君の感情エネルギーによって稼動を始めたと思われます」
ミスト「そういえば、奴は俺にもっと怒れと言っていたような…」
サコン「しかし、ミスト君の消耗度合とレヴリアスの出力の上昇度合に開きがあるようなのです」「もしクリスタル・ハートが感情エネルギーで出力を増加させる事のできるエンジンだとしたら…」「極度の消耗に至るまでエネルギーを消費した場合、出力はあんなのものではすまないはずなのです」
ミスト「サコン先生、隊長が特攻した時の状況と比べるとどうなのか知りたいんですが…」
サコン「そちらも既に確認済みです。私も聞いていた話だったので気になっていましたからね」「それで、比較結果ですが外からの観測データなので完全に信頼できるわけではありませんが…」「ミスト君のそれよりも遥かに出力が上ですね」
ミスト「それじゃあ、さっきの『出力はあんなものではすまない』っていうのは…」
サコン「はい。そのデータと単純比較しての推測です」
ミスト「何なんだ…クリスタル・ハートって…」
サコン「とにかく、あのシステムを使いこなすには謎が多すぎます。現状では頼らないほうが無難です」「急がず、騒がず、あわてず、怒らず冷静に戦って下さいね」「そうすれば、クリスタル・ハートは単なる半永久機関になりますから」
ミスト「わかりました」
〔大空魔竜の警報〕
ルル「これより敵基地に突入します! 総員、出撃準備!」
シズカ「さあ、出番だよ! 行ってきな!」
ミスト「はいっ!」(今度こそ決着をつけてやる!)

月面基地/司令室
イスペイル兵「イスペイル様! 地球人の艦が基地内に侵入して来ました! いかがいたしますか!?」
イスペイル「そのまま放っておけ。奴らを中央格納庫に誘導するんだ」
イスペイル兵「はっ!」
イスペイル「例の物の転送準備はできているのか?」
イスペイル兵「はい。ゲート発生装置の復旧が不完全なので、とりあえず1回しか転送できませんが…」
イスペイル「1回で十分だ。あれさえあれば、地球人など敵ではない!」
イスペイル兵「しかし、つい先日、地球へ転送したばかりのあれを、持って来てしまってよろしいのですか?」
イスペイル「地球人どもを片づけるために、少しの間、貸してもらうだけだ。すぐに戻せばいい!」
イスペイル兵「勝手な事をすると、またヴェリニー様にどやされませんか…?」
イスペイル「ふん。あんな奴、この作戦が成功すれば、私に命乞いをする立場になるんだ…。構う事はない!」(レヴリアスさえ手に入れば、私のクリスタル・ハートは完全に生まれ変わる!)(ある種の精神波を持つ者の感情をエネルギーに変換するクリスタル・ハート…)(完全に私の精神波に同調させる事ができれば、私が頂点に立つのはそう遠くない未来となる)
イスペイル兵「…あの、イスペイル様…?」
イスペイル「何だ?」
イスペイル兵「こんな事はやめて、ゲート発生装置を第2基地へ退避させた方がいいのではありませんか?」「発生装置を破壊されたり、奪われたりしたら、取り返しのつかない事態になってしまうと思うのですが…」
イスペイル「馬鹿を言うな。第2基地に退避させれば、ヴェリニーに全てがバレてしまうではないか!」
イスペイル兵「そ、それはそうですが、やはり万一の事態に備えておくべきかと…」
イスペイル「…お前は私の消滅を望んでいるのか?」
イスペイル兵「と、とんでもありません。私は、イスペイル様に全てを委ねているつもりです!」
イスペイル「ならば、私を信じて、言う通りにするんだ。心配いらん。私は勝つ!」
イスペイル兵「敵部隊、第3格納庫に到達しました!」
イスペイル「よし、中央格納庫へつながるルート以外のシャッターを全て閉じろ」
イスペイル兵「了解!」
〔レーダー反応〕
イスペイル兵「…こ、これはっ!」
イスペイル「どうした!」
イスペイル兵「レーダーに新たな反応です! 第3格納庫内に、バーチャロイドが次々に実体化していきます!」
イスペイル「バーチャロイドだと? 『月面の穴』の反応は?」
イスペイル兵「数時間前に一度、妙な反応があったのですが…」
イスペイル「…その件に関しては追って調べておけ。バーチャロイドはどうだ?」
イスペイル兵「これは…例の血に飢えた亡者と同じ反応です!」
イスペイル「ははは…。どうやら奴らは、亡者どもに気に入られたらしいな…」「面白い。亡者どもとの戦いを見物させてもらうとするか…!」

大空魔竜/ブリッジ
〔レーダー反応〕
ローサ「前方に多数の熱源反応! こ、これは…バーチャロイド!? いったいどこから?」
〔通信の開く音〕
チーフ「バーチャロイドは、リバースコンバートによってどこへでも遷移可能となっている」「基本中の基本だ」
リー「基本って言われてもなぁ…」
ピュリア「あんた達には基本でも、アタシ達には未知の相手なんだよ!」
チーフ「…………」
フェイ「チーフ、ここはあたし達の世界とは違うでしょ?」
チーフ「……」
フェイ「…ひょっとして忘れてた?」
チーフ「…課外授業だ」
フェイ「は?」
チーフ「これより、課外授業を開始する!」
フェイ「…まったくもう! チーフもどこまで負けず嫌いなの?」
ハッター軍曹「ハハハ、さすがは兄弟! まぁ、もちろん俺に比べればまだまだ! だがな!!」
フェイ「そんなとこで競い合っても無意味ーー!!」
ゲイナー「それにしてもあの数…。先に進むのも骨が折れそうですね…」
ダイヤ「カガリさん! 出撃命令を出してくれ!」
〔通信の開く音〕
マリュー「アークエンジェル、、準備OKです!」
〔通信の開く音〕
ラクス「エターナル…出撃か能です」
ルル「大空魔竜もいつでも行けます!」
カガリ「よし!総員出撃だ!」
【シナリオデモ終了】


サブタイトル
「決戦の時は来たれり・前編」


【戦闘マップ開始】
〔敵ユニット出現〕
〔味方戦艦出現〕

〈出撃準備〉
ハッター軍曹「またしてもゾロゾロゾロゾロと! まだるっこしい、全部まとめてGo to HELL!!」
キラ「これを何とかしないと先には進めない!」
ルージ「俺達の世界に戻るためにもうひと踏ん張りです、ヴァンさん!」
ヴァン「ああ。そろそろ俺も気合を入れさせてもらうぜ」
美和「若者達には負けていられませんよ、宙さん」
磁偉倶「そうだな。ルージ達をもう一つの地球に帰すためにも…」
剣児「俺達の地球をミストの星を滅ぼした奴らに好き勝手させないためにもな!」
レ・ミィ「みんな、気合は十分ね!?」
チーフ「指導、開始!」
<戦闘開始>

<フェイvsシャドウ>

フェイ「さー、新入りは新入りらしく露払いに精出します!」

<チーフvsシャドウ>
チーフ「シャドウがこれほど現れるとは!」「『月面の穴』を自由に通れるのは我々だけではないという事か…?」

<ハッター軍曹vsシャドウ>
ハッター軍曹「シャドウごときがっ! 俺様のっ! 相手になると思っているのかっ! 片腹痛いぜーーっ!!」

<敵全滅・第3軍増援1出現>
〔敵ユニット出現〕
ハッター軍曹「また出たかっ!」
フェイ「もうウンザリ!」
チーフ「何機出ようと、指導するまで!」
〔レーダー反応〕
チャンドラ「待って下さい! さらに熱源反応! 新たなバーチャロイドが実体化します!」
甲児「次から次へと、どんだけ出てくんだよ!」
〔第3軍ユニット出現〕
チーフ「…あのライデン…SHBVDか!」
レドン「ギル少尉! いましたよ! …こんな基地があるなんて話は聞いてませんでしたけど…」「ここで合ってるみたいですね」
ギル「その通りだ、レドン。目の前だ。そして標的は常に見敵必殺!」
レドン「了解!」
〔レドン、テムジン747J Sヘ攻撃〕
[イベント戦闘「レドンvsテムジン747J S」]
〔敵ユニット撃破〕
〔ギル、テムジン747J Sヘ攻撃〕

[イベント戦闘「ギルvsテムジン747J S」]
〔敵ユニット撃破〕
フェイ「へえ! すごいじゃん、あのライデン!」
チーフ「あれがSHBVDか…!」
ゴオ「何なんだ、そのSH何とかってのは…?」
チーフ「銃戦闘バーチャロイド、ライdネを専門的に運用する独立系戦隊だ。手ごわいぞ、精鋭ぞろいだからな」
フェイ「でも、なんかこの前、一部で造反組が出て騒ぎになったって聞いた気が…」
ハッター軍曹「こらこらこら! せっかくシャドウを撃退してくれたのに悪く言うもんじゃないぜ!」「…ヘイ、見事な戦いぶりだった! グッジョブ! んでもってフー・アー・ユー!?」
レドン「隊長! 接近してきます。どうしましょう?」
ギル「あれは…アファームド・ザ・ハッター! なる程、あのお調子者が絡んでいた訳か…!」
ハッター軍曹「お調子者? それは誰のことだ? こいつか?」
フェイ「なんでこっちを見るー!?」
チーフ「こちらはMARZだ。貴官の所属と官命を」
ギル「俺はSHBVDのギル少尉! ムーンゲート付近で戦闘に巻き込まれた」「シャドウ要因となっている所属不明部隊の排除命令を受けての移動中だった!」
甲児「ちょっと待て。所属不明の部隊って…もしかして俺達の事か?」
ギル「貴様らいがい、該当する部隊がどこにいる!」
チーフ「どういうつもりだ?」
フェイどうやら、これがウワザの造反組?」
ギル「我々は命令を遂行するのみ!」
レドン「でも隊長、見た事のない機体ばかりです」「しかもこんない数が…たった2機でやれるんでしょうか?」
ギル「弱音を吐くな!」「俺達はSHBVDだ。やってやれない事はない!」
ハッター軍曹「ウェイト・ア・ミニット!! いま、月面ではとてつもない事が起こってる! お門違いだ!」「シャドウどころの騒ぎじゃないっ!」
ギル「問答無用! 行くぞ、レドン!」
レドン「はい、隊長!」
チーフ「聞く耳はない、か…! ならばこちらも強制指導!」
ルージ「やっぱり戦う事になるのか!」
ゲイナー「何度か戦ったバーチャロイドのカスタムタイプなのか?」「重装甲らしいのはわかるけど特性が同じとは限らないし…!」
ハッター軍曹「その通り! 重装甲でもあるが!!」「奴らの火力は並じゃない!」
フェイ「極太レーザーに気をつけて~!」
ハッター軍曹「下品だぞ、フェイ!」
ゲイナー「それじゃあ、今までと同じ戦法が通用しそうですね! 了解!」
ラクス「後退は許されません。攻撃を開始して下さい!」

<ミストが戦闘>
ミスト「まだ体のあっちこっちが痛いけど…弱音は吐いていられない! あいつを追いつめて、この手で倒すんだ!」

<フェイvsギル>
フェイ「おじさん! あんまり無理しちゃダメですよ!」
ギル「黙れ、小娘! 馴れ馴れしい!!」
フェイ「怒鳴らなくたって、聞こえてますぅ~♪」

<フェイvsレドン>
レドン「なんだ、あのすばしっこいの!」
フェイ「ほ~らつかまえてごらんなさ~い」
レドン「バ、バカにしてっ!」
フェイ「怒っちゃいや~ん」

<チーフvsギル>
チーフ「勧告する! 速やかに原隊復帰して裁きを受けろ!」
ギル「問答無用!」
チーフ「了解。勧告中止。これより指導を開始する!」

<チーフvsレドン>
チーフ「警告する! 速やかに原隊復帰して裁きを受けろ!」
レドン「う、うるさい! こっちにだって意地があるんだ!」
チーフ「では、指導する!」

<ハッター軍曹vsギル>
ギル「この叫喚バカが! とっとと動物園に帰れ!」
ハッター軍曹「それで悪態のつもりか! 貴様には豚小屋への特急券を進呈するぜ!」
ギル「くっ…俺は冗談が嫌いだ!」
ハッター軍曹「大の大人が好き嫌いのダダこねか!? とっととママの所へ帰るんだな!」
ギル「黙れぇっ!!」

<ハッター軍曹vsレドン>
レドン「こいつがハッター! 勝てるのか…?」
ハッター軍曹「少年よ! 勝つと思えば負ける! だが負けると思えば絶対に勝てない!」「ボーイズ・ビー・アンビシャス! 平常心でかかって来なさいっ!」
レドン「な、何を言っているんだ!?」

<ギル撃破>
〔ギルに爆発〕
ギル「く、くそ…。ここはひとまず引き上げだ!」
〔第3軍ユニット離脱〕

<レドン撃破>
〔レドンに爆発〕
レドン「た、隊長! これ以上戦えません! 撤退します!」
〔第3軍ユニット離脱〕

<第3軍全滅・勝利条件達成>
ディアッカ「あいつら、実にグレ…」
ハッター軍曹「実にグレイトな腕前! だが、根性がなってない!!」
ディアッカ(俺の台詞も取るのかよ!?)
フェイ「ゴメンなさいね~」
ハッター軍曹「お、おい! なぜそこで謝る!?」
チーフ「たった2機であれだけのプレッシャーか。SHBVDの名は伊達ではないようだ…」
ミスト「思わぬ邪魔が入りましたけど、これで先に進めますね!」
ハッター「なあ、兄弟。奴らを見て、何か感じなかったか?」
チーフ「…話を聞こう」
ハッター軍曹「正直、どうも先の戦いは解せん」「俺とて、SHBVDの造反の件については聞いているバカな奴らだが、それでも戦士としては一流だ」
チーフ「ムザムザ勝ち目のない戦いに首を突っ込む筈はない…か」
ハッター軍曹「That’s it! それだ! 毒蛇三姉妹といい、SHBVDといい」「あまりにもクレイジーすぎる! こいつはにおうぜ!」
チーフ「確かに、彼らの背後には何かがある…」
フェイ「チーフ、あなたには心当たりがあるの?」
チーフ「いや…真実は遠い」
ルル「皆さん、直ちに帰還して下さい。このまま基地の中心部に向かいます!」
ハッター軍曹「OK!」
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

月面基地/司令室
イスペイル「ふん。退屈な見せ物だったな…。奴らの戦力を少しでも削れればと思ったのだがな…」「だがまあ、エンダークにクリスタル・ハートを取り付ける時間稼ぎにはなった…」
イスペイル兵「イスペイル様! 地球人どもは後5分で中央格納庫に到達します!」
イスペイル「いよいよあれの出番か…。今すぐ地球から中央格納庫に転送しろ!」
イスペイル兵「はっ!」
イスペイル「それと、残ったメトラと私の機体の発進準備をしておけ」「…レヴリアスとそのパイロットを捕獲する!」
イスペイル兵「パイロットも捕獲するのですか?」
イスペイル「そうだ。アトリーム人であれば我らの悲願に必要な『欠片』を持っているはずだ」「それに、個人的にも必要なのでな」
イスペイル兵「なるほど…」
イスペイル(ククク…アトリーム人の体がクリスタル・ハート起動の鍵ならば…)(また一つクリスタル・ハートの真の力に近づく事ができる!)(研究が上手くいかなかった時はあの小僧の体を使って…)「とにかくレヴリアスのパイロットを捕らえるのだ!」
イスペイル兵「わかりました!」
イスペイル「後の地球人どもは、皆殺しにしてくれる…!」
〔通信のコール音〕
イスペイル兵「緊急通信です!」
イスペイル「どこからの通信だ? ギル・バーグか?」
イスペイル兵「いえ、違います。これは…本隊からの超空間通信です!」
イスペイル「本隊からだと!?」
〔モニターの開く音〕
???(ガズム)「イスペイル…。久しぶりだな…」
イスペイル「何者だ、貴様は!?」
???(ガズム)「…おお、そうだ。この姿でお前に連絡するのは初めてだったな…」
イスペイル「なに?」
ガズム「俺だ。ガズムだ」
イスペイル「ガズムだと!?」「フ…フハハハハ! お前ほどの力の持ち主がそんな小娘の姿になるとはな!」
ガズム「笑うな。今回、ル=コボル様から賜った『欠片』の持ち主が、この小娘だったというだけの話だ」「好き好んで、この姿を選んだわけではない…」「それに、この姿などいずれ何の意味もなくなる…」
イスペイル「それもそうだな…」「しかし、お前ばかり立て続けに強力な『欠片』を賜りおって…」
ガズム「お前もヴェリニーも、ちょうど作戦中だったのでな…今回も俺が賜る事になった」「文句があるなら、さっさと自分で調達する事だな」「…だがな、イスペイルよ。いずれ我らはル=コボル様に融合され、一つになる運命…」「個々の密度の差など一時の事だ。ひがむ事もあるまい…?」
イスペイル「ひがんでなどいないさ…」「で、いったい何の用だ? 貴様が顔見せのために、わざわざ連絡して来るとも思えんが…?」
ガズム「心当たりがあるんじゃないのか…?」
イスペイル「…何の話だ?」
ガズム「…シラを切るのか? ならばハッキリ言ってやる」「お前、地球とかいう辺境の惑星にいるそうだな?」
イスペイル「ああ。それがどうした?」
ガズム「ヴェリニーからの報告によれば、貴様は地球人どもを争わせ、遊んでいるそうではないか?」
イスペイル「遊んでいる? とんでもない。私なりの考えがあっての事だ」
ガズム「考えだと? 我々の使命はル=コボル様のために『欠片』を探す事のはずだ」「その重大な使命を果たさずに、お前ごときが何を考えるというのだ…?」
イスペイル「地球という星は、憎しみ、怒り、妬み、そして恨み…様々な邪悪な想いが…負のエネルギーがとりまいている…」「それらのマイナスエネルギーは、『欠片』とは異なるが必ずやル=コボル様のお役に立つはず」「私はそれを増幅し、収集するために地球人どもを戦わせているのだ」
ガズム「ほう…」
イスペイル「それに、地球には我々の手駒として使えそうな強者もいる。そいつらを捕らえるためにも…」
ガズム「…お前の言い分はわかった。全てはル=コボル様のためだという事もな…」「だが『欠片』を探す使命を忘れ、他の事にうつつを抜かしていたのはまぎれもない事実だ…違うか?」
イスペイル「…その通りだ」
ガズム「ル=コボル様は後数日でお目覚めになる。俺と同じように新たな姿でな…」「その時、使命を怠った罪で処分されるのが嫌ならば、お目覚めになる前に成果をあげるのだ」「俺はその事を忠告したくてお前に連絡したのだ…」
イスペイル「…そうか。感謝するぞ、ガズム」
ガズム「…何だったら、俺が手伝ってもいいぞ…?」
イスペイル「申し出には感謝するが、私ひとりで十分だ…」
ガズム「そうか。では、しっかりやるんだな。通信を終わる」
〔通信の閉じる音〕
イスペイル「ル=コボルが目覚めたら私の計画はそれで終わりだ…!」「このままでは、私の立場が…いや、個体としての存在が失われてしまう!」「こうなったら、何としてでもレヴリアスを捕らえ、この状況を覆さなくては…!」
イスペイル兵「イスペイル様! 地球人が中央格納庫に到達します!」
イスペイル「ヤガランデを出せ! 私も出る! ここで決着をつけるぞ。処分などされてたまるか!」

アークエンジェル/医務室
セレーネ「スウェン…。体調はどう?」
スウェン「…すっかり回復した」
セレーネ「そう、それはよかった」
スウェン「そいつは誰だ?」
セレーネ「彼はソル。スターゲイザーのテストパイロットよ」
ソル「セレーネひとりだけで、あんたに会わせるわけにはいかないからね…!」
スウェン「そうか…」「…ところで、俺はこれからどうなるんだ?」
セレーネ「その事なんだけど…私と一緒に地球のために戦ってみない?」
スウェン「なに?」
ソル「ちょっと、セレーネ! いきなり何を言いだすんだよ!」
セレーネ「アークエンジェルは今地球の平和を守るために戦っているの。その手伝いをするのよ」
スウェン「地球の平和を守るためだと…?」
セレーネ「私もさっき知ったんだけど…今、地球は様々な侵略者に狙われているわ…」「ダリウス軍、邪魔大王国、擬態獣、それにフェストゥム…」「こんな奴らが地球の平和を脅かしているのよ!?」
スウェン「…それがどうした」
セレーネ「そんな奴らがウロチョロしてたらスターゲイザーの研究を続けられない。だから私は、そいつらを倒したいの!」「そのっために、あなたにも力を貸して欲しいのよ!」
スウェン「…おかしいと思わないのか? お前を攻撃したのはこの俺だぞ?」「それだけじゃない。浄化という名の下にどれだけのコーディネイターを手にかけてきたか…」
セレーネ「私達だって、敵のパイロットを何人も殺したわ! 忘れられるわけがない…」
スウェン「…………」
セレーネ「でも、私のやりたい事を邪魔しに来る奴がいれば、また戦ってやるわ」「相手がナチュラルだろうが、コーディネイターだろうが侵略者だろうが…!」「私は常に前を…いいえ、上を見て進んでいたいの!」
ソル「セレーネ…」
セレーネ「スウェン。あなたの好きな事は何…?」
スウェン「お、俺は…俺は星を目指したい…!」
セレーネ「だったら、そのために一緒に戦いましょう! このままじゃ地球は侵略者の物になってしまう!」
スウェン「…即答はできない。考えさせてくれ」
セレーネ「そうね。一方的に言い過ぎたわ。しばらく考えてから結論を出すといいわ…」「ただし、アークエンジェルはたった今も敵と戦っている…」「グズグズ悩んでいるほど時間はないわよ。それじゃ…」
〔自動扉の開閉音〕
スウェン「…………」
【シナリオエンドデモ終了】


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