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No.25
奇襲

【シナリオデモ1開始】
ズーリ/城中
ダ・ジン「殿! お喜び下さい! 檄文に応えて、ブラストルタイガーのティ・ゼがやって参りました!」
ティ・ゼ「殿。お久しぶりにございます!」
ラ・カン「おお、ティ・ゼ!」
ティ・ゼ「このティ・ゼも、ディガルド討伐軍に参加させていただきます!」
ラ・カン「そうか! 灼熱の虎が仲間に加わるとなれば、これほど心強い事はない!」
アスラン「ずいぶん親しいようですが…お知り合いなんですか?」
ダ・ジン「ティ・ゼは、かつてキダ藩で3番隊隊長を務めておったのです」
アンジェリカ「ラ・カンさんの部下だったんですね」
カガリ「灼熱の虎か…。どっかで聞いたような呼び名だな」
キラ「バルトフェルドさんだよ。砂漠の虎…」
カガリ「ああ、そうだったな…。『明けの砂漠』の時は、つらい事ばっかりだったっけ…」
キラ「ごめん。思い出させちゃったみたいだね…」
カガリ「気にするな。昔の事だ…」
キラ「うん…」
ティ・ゼ「…実は、砦からズーリへ向かう途中、愉快な者達と巡り会いましてな…」
ラ・カン「愉快な者達…?」
ティ・ゼ「おい、こちらへ来て、殿に…ラ・カン様にご挨拶せんか!」
ア・カン「…ラ・カンってはどいつだい?」
ダ・ジン「こら! 何という無礼な口のきき方じゃ!」
ラ・カン「まあ、いいではないか。ラ・カンは私だ」
ア・カン「そうかい。…私の名はア・カンってんだ」
剣児「ラ・カン? 同姓同名か?」
ア・カン「違うよ。ア・カンだ。ア・カ・ン!」
カノン「まぎらわしい名前だな…」
ラ・ムゥ「こ、。こんにちは。僕、ラ・ムゥと言います。特技は料理です…」
ゴトシ「うふふっ。ゴトシよ。ゴッちゃんって呼んでね。うふっ」
ゲイン(な、何だ、こいつは…!)
フリ・テン「どーも。博識の美少女、フリ・テンでぇす」
〔サイコ音〕
サイコ「フッ…。拙者の名はサイコ。かのサイコ流免許皆伝だ。この刀は、有名な竹を削り、霊験あらたかな…」
ア・カン「ええい、説明が長いっ!」
サイコ「うっ…」
ア・カン「あたい達は、5人揃って、天下無敵の…無敵団っ!」
〔キメ音〕
真矢「な、何なの、この人達…?」
ア・カン「おやぁ? 聞こえなかったのかい? それじゃ、もう一度。あたい達は…人呼んで、天下無敵の無敵団っ!」
〔キメ音〕
イザーク「こ、こいつら…ふざけてるのか!」
ディアッカ「よせよ。怒るだけ無駄だ。頭を冷やせ、イザーク」
イザーク「くっ…!」
ガラガ「なるほど、こいつは愉快な連中だ。あっはっは…!」
ゴトシ「あ~ら、たくましい人…。お名前、教えてぇん。うふっ」
ガラガ「うわっ! 馬鹿野郎! 腹をこすりつけるなっ!」
ゴトシ「あらあら! こちらのメガネの方も意外とたくましいわねえ…」
ゴオ「や、やめろ! こっちに来るな!」
杏奈「ちょっとあんた! ゴオちんに変な事しないでよ!」
ゴトシ「も~、そんなに怒る事ないじゃない…」
ラ・カン「ティ・ゼよ。彼女達はいったい…」
ティ・ゼ「じつは、ズーリへ向かう途中の山道で彼らの襲撃を受けましてな…」
さやか「襲撃ですって?」
ティ・ゼ「『お前達は、ディガルド武国に与する者か否か!』と聞かれましてな」「我々がディガルド討伐軍に参加する事を話した所、自分達も同行すると言いまして…」
ア・カン「あたい達は、ディガルド武国の侵略に対して抵抗運動している正義の味方。討伐軍に加わるのは当然さ」
ゴトシ「あたし達は、一度もディガルドに負けた事がないのよ」
シン「本当ですか!?」
ラ・ムゥ「何たって、無敵団ですから!」
フリ・テン「名前倒れじゃないですよ」
〔サイコ音〕
サイコ「そう! 無敵団は文字通り無敵! どのくらい無敵かと言うと、勝てない相手以外には必ず勝てるくらいの無敵…」
ロン「商人仲間に聞いた事があるよ。ディガルドの補給部隊を専門に襲ってる無敵団って連中がいるって…」「あれは君達の事だったのか」
ラ・ムゥ「僕達も、だんだん有名になってきてるようですね、お姉様」
フリ・テン「小さな事からコツコツと積み重ねてきた成果ですぅ」
〔サイコ音〕
サイコ「拙者達が仲間に加わったからには、討伐軍の勝利は確実…いや、盤石と言うべきか…」「そもそも我々がたった5人で…」
ア・カン「ま、まあ、とにかく、あたい達もディガルド退治に参加させてくれ」「モルガで戦闘にも参加できるし、炊事、洗濯、情報収集、何でもこなすからさ。よろしく頼むよ!」
ラ・カン「ああ。こちらこそ、よろしく頼む」
ダ・ジン(…よろしいのですか、殿? とても役に立つとは思えませぬが…)
ラ・カン「ディガルドを倒したいという志を持った者を、拒む理由はあるまい」
レ・ミィ「使い物にならなかったら、ルージみたいに特訓させればいいのよ!」
ガラガ「ところで、ラ・カン。これからどうするんだ?」
カガリ「シベ鉄の問題は片づいたし、いよいよディガルドとの戦いだな」
美和「我々はこちらの世界については全くの素人です。作戦立案に関してはラ・カンさんに一任しようと思います」
ゲイン「俺もエリアZiに関しちゃ役に立てそうもない。すまないな」
ラ・カン「わかりました。…ジン、各地の様子はどうなっている?」
ダ・ジン「アイアンロック、トラフ、ハラヤード…エリアZi各地の街や村が占領され、住民達が苦しめております」「一刻も早く、解放してやらねば…!」
コトナ(アイアンロック…)
ルージ「ハラヤードを解放しましょう! あそこが占領されたままじゃ、いずれミロード村にも危険が…」「それに、ジェネレーター職人の手がかりも探したいし…」
ガラガ「それより、ディガルドの要塞があるトラフを攻撃しようぜ!」「そっちの方が、俺達の力を奴らに見せ付けるのにちょうどいい!」
ラ・カン「…………」
レ・ミィ「おじさま?」
ダ・ジン「どうされました、殿!」
ラ・カン「…我々の最初の攻撃目標についてだが、私に一つ考えがある…。みんな、聞いてくれるか…?」

ディグ/王室
ザイリン「ジーン。リマンメガロポロスへ向かわせた部隊が全滅したと聞いたが…」
ジーン「ああ。報告によれば、巨大なオーバーマンによって氷漬けにされたそうだ」
ザイリン「氷漬け? その程度の事でバイオゾイドがやられるとも思えんが…」
ジーン「オーバーマンの特殊能力には不可解な物が多い。氷と言ってもただの氷ではないのだろう」
ザイリン「そうか…」
ジーン「実は、報告には続きがあってな…」
ザイリン「続き…?」
ジーン「我々の部隊を全滅させた後、オーバーマンが暴走して、街を凍りつかせたらしいのだが…」「巨大な竜のゾイドが現れて、そのオーバーマンを破壊したそうだ…」
ザイリン「竜のゾイドだと!?」
ジーン「お前の報告にあった大空魔竜だ。どうやらラ・カンの一味のゾイドらしい」「先日も、ズーリを攻撃した部隊がそいつらに敗れた…」
ザイリン「青いライガータイプはいたのか?」
ジーン「さあな。そこまでは報告書には書かれていなかった」
ザイリン「くっ…」
ジーン「ラ・カンの奴が、各地のゲリラへ向けて決起を促す檄文を送ったという報告もある…」「このまま奴らを放っておくわけにはいかん…」
ザイリン「しかし、奴らは手ごわいぞ…」
ジーン「奴らの強さは、ゲオルグやソウタが敗れた事からも明白だ。何とか対抗する手だてはないものか…」
〔扉の開閉音〕
ギル・バーグ「ずいぶんとお困りのようだな。俺が手を貸してやろうか…?」
ジーン「何者だ、貴様!」
ザイリン「衛兵は何をしている! 侵入者だぞ!」
ギル・バーグ「衛兵なら、全員外で気を失っている…」
ザイリン「なにっ!?」
ギル・バーグ「ジーン閣下に面会を申し込んだのだが、相手にしてもらえなかったのでな」「少しばかり強引な方法を取らせてもらった…」
ザイリン「少しばかりだと?」
ギル・バーグ「この建物を破壊する事もできたんだ。それに比べたら、かわいいもんだろう?」
ザイリン「貴様、ふざけおって…! これ以上の狼藉は許さん! 私が相手だ!」
ジーン「待て、ザイリン」
ザイリン「ジーン!?」
ジーン「手を貸すと言ったか?」
ギル・バーグ「ああ。竜のゾイドを倒したいんだろう? だったら手を貸そう」
ジーン「面白い。どんな手を貸してくれるのかね?」
ザイリン「ジーン! こんな奴の言う事を真に受けるな!」
ジーン「この男の自信に満ちあふれた態度、屈強な衛兵を全て倒した実力…話を聞くだけの勝ちはあると思ってな…」
ザイリン「ジーン…」
ギル・バーグ「さすがディガルド武国の頂点に立つ男だ。人を見る目がある…」
ジーン「フッ…。貴様、名は?」
ギル・バーグ「ギル・バーグだ」
ジーン「ギルよ。では話を聞かせてもらおう」
ギル・バーグ「ああ。では、さっそく…」

ズーリ/城中
ガラガ「…何だって!? ディグに攻め込む!?」
コトナ「ディガルドの首都を直接攻撃するっていうの?」
レ・ミィ「いくら何でもそれは無謀よ、おじさま!」
ラ・カン「何もディグを攻め落とそうと言うのではない」「我々ディガルド討伐軍が、ディグを攻めたという事実が重要なのだ」
道生「なるほどね…。討伐軍が首都を攻めたって評判が広まりゃあ…」
総士「参加をためらっているゲリラ達が討伐軍に加わるきっかけになるでしょうね」
ラ・カン「ディガルドと戦いには多くの同志が必要だ」「そのためには、我々にリーダーの資格がある事を示さねばならんからな…」
ガラガ「それなら賛成だ! ディグに攻め込もうぜ!」
ジョシュア「こっちはゲートで瞬間移動できるんです。奇襲が成功すれば、首都を陥落させられるかもしれませんよ!?」
ラ・カン「楽観的な事は考えない方がいい。気の緩みにつながるからな…」
ヴァン「余計な口をはさむんじゃねえ!」
ジョシュア「うっ…。ご、ごめんなさい…」
ハッター軍曹「話は聞いた! 即断即決、レッツ・ゴー!」
ダ・ジン「できればディグの内部に関する詳細な情報が欲しい所ですが…」
ロン「…ディグにkナする噂なら聞いた事があるよ」
ダ・ジン「どんな噂かね?」
ロン「ディガルドは、ディグの工場で、バイオゾイドを生産してるって話なんだけどね…」
ガラガ「そんなバカな! ゾイドは発掘するもんに決まってるだろう!」
ロン「だから、あくまで噂だってば…」(真実はちょっと違うんだけど今の段階じゃ話せないしね)
ラ・カン「今回は奇襲そのものが目的だ。ある程度、ディグにダメージを与えたら、深追いせずにすぐに引き上げればいい」
タ・ジン「ただし、攻撃するのは軍事施設だけにして下され。一般市民の住む地域には被害が出ぬよう…」
衛「一般市民にケガをさせたら、正義の味方失格だもんな…」
スウェン「正義の味方でなくとも民間人と軍施設は見分けて攻撃するべきだ」
シン「一般の人間を巻き込むなんて絶対に許されないんだ…!」
スウェン「………」
ルナマリア「シン…」
ルージ「俺もシンさんと同じ意見です。罪もない人までいたずらに苦しめたくありません」「不注意でミロード村のみんなに迷惑をかけちゃってる俺が言える事じゃないですけど…」
シン「ルージ…お前の志を馬鹿にできる奴なんていないさ、どこにも…」「だってルージは、自分の持ってる力を自覚してるだろ?」「勝ってな理屈と正義でやみくもに力を振るってるわけじゃない」
ルージ「シンさん…」
シン「あ、さ、さっきの言葉はある人の受け売りで…」「俺も最初は、何コイツとか思った言葉だから、マジ真剣に考えて欲しくないっていうか…」
ルージ「いえ…。さっきの言葉、うれしかったです」
アスラン「………」
ジョシュア「どうしたんです? アスランさん」
アスラン「なに、覚えててくれたんだな、と思ってさ」
ジョシュア「?」
ハイネ「年長者ならではの特権って奴かねぇ…。実ってるようじゃないの、まいた種が」
アスラン「育てたのは俺じゃありませんよ。ここにいるみんなです」
ラ・カン「…では、準備ができ次第、ディグへ向かいたいと思う。よろしいですか、カガリさん?」
カガリ「ああ。それじゃ、各員に通達を…」
〔ドアの開く音〕
カルメン99「ちょっと、ヴァン! 手がかりを掴んだわよ!」「…あ、会議中だったの? ごめんなさい!」
ウェンディ「カルメンさん!」
ヴァン「カギ爪の手がかりを掴んだのか!」
ルージ「しょ、職人は…! ジェネレーター職人の手がかりはありましたか…!?」
カルメン99「ふたりとも落ち着いて。会議の途中なんでしょ?」
カガリ「ちょうど解散しようとしてた所だ。話を続けてくれて構わないぞ」
ヴァン「…で、何を掴んだんだ!?」
ルージ「職人の手がかりは!?」
カルメン99「職人については何も掴めていないの。ごめんなさい」
ルージ「そ、そうですか…」
カルメン99「カギ爪に関しては、いくつか有力な情報を手に入れたわ」
ヴァン「本当か!」
カルメン99「例の座標のポイントについて調べてみたんだけど…」
カルメン99「カギ爪の一味が、その場所に何かの施設を建造してるらしいの」
ジョシュア「施設って、何の施設です?」
カルメン99「そこまではわからなかったけど、大きな塔を建ててるらしいわ」
ウェンディ「塔ですか…?」
ジョシュア「塔なんか建てて、いったい何をする気でしょうね?」
ヴァン「目的なんかどうでもいい! 奴は…カギ爪はそこにいるのか!」
カルメン99「右手がカギ爪の男が、そこへ向かうのを見たって商人がいたわ」
ヴァン「よし! おい、メガネ! 俺をその場所まで飛ばしてくれ!」
サコン「ええっ? でも、これから出撃するんじゃ…」
ヴァン「ディガルドなんざ知った事か! 俺が追ってるのはカギ爪だけだ!」
ゴオ「おい、ヴァン。そりゃ勝手すぎないか? 俺達は今までチームとして…」
ヴァン「うるせえっ! ゴチャゴチャ言ってる暇はねえんだ!!」
ダイヤ「ダメだよ、ゴオさん。ヴァンさんはカギ爪の男の事になると見境がなくなっちまう…」
ディック「こんなヤバい状態の奴と一緒に戦うのはごめんだぜ…」
ピュリア「珍しくまともな事を言うじゃねえか、ディック」
ルル「お父さんは、カギ爪の男が居た時はヴァンさんに任せるって事でなだめてたけど…」
ヴァン「ああ。そういや、そんな事を言ってやがったな。だったら文句はねえはずだな!」
カガリ「そうだったのか…」
総士「一時離脱に限定するのであれば僕は賛成です」「ディグの戦力がどれほどのものか現状では判断しかねますが…」「奇襲をかけたという既成事実が欲しいだけであれば、ヴァンさんがいなくとも十分可能です」
ヴァン「ほら、こいつも言ってるじゃねえか!」
ラクス「わかりました…」
カガリ「いいのか? ラ・カンさんはどうだ?」
ラ・カン「ヴァン君、もしその施設にカギ爪の男がいたとして…」「目的が達成された後、我々の下に戻ってくる気はあるのか?」
ヴァン「さあな。カギ爪の野郎を倒した後の事は考えちゃいない」「だいたい、言ったはずだ。俺が協力するのはカギ爪の男の情報を手に入れるまでだってな」
カガリ「…仕方ない。サコン先生、ヴァンを希望の場所へ移動させてやってくれ」
ヴァン「恩に着るぜ!」
カルメン99「私も行くわ。私の追ってる女もそこにいるはずだから…!」「あ、そうそう。私はヴァンと違って大空魔竜でもやる事があるから戻ってくる予定よ!」
ウェンディ「私も行きます。兄さんが何をしようとしているのか知りたい…」
ジョシュア「僕も連れてって下さい! 兄さんもカギ爪を追ってるはずだからもしかしたらそこに…!」
カルメン99「4人で行くとなると私のホバースクーターじゃ移動できないわね…」
ルル「だったら大空魔竜のエアカーをお貸しします。お父さんの車だから壊さないで下さいね」
カルメン99「ありがとう、ルルちゃん」
ヴァン「そうと決まったらさっさと行くぞ!」
ウェンディ「皆さん、勝手な行動しちゃって本当にごめんなさい。それじゃ行ってきます!」
〔ドアの開く音〕
ミスト「行っちゃった…」
光司「前から変なおっさんだと思ってたけど、ここまでひどいとはな…」
シン「しょうがありませんよ…。あの人の気持ち、わかります」「死を簡単に乗り越えるのもその人を想い続けるのもどっちも難しいです」
ガウリ「………」
静流「だからって何をやっても許されるわけじゃないけどね…」
アスラン「憎しみだけにとらわれているわけじゃないのはわかるが…」
セレーネ「ヴァンさん、戻ってくるかしら…」「あの人のひたむきさ、私はあれが別のベクトルに向いたら何でもできるのにな、って思うわ」
ソル「そうだね…」
剣司「それより俺は大きな塔ってのが気になるぜ」
ルナマリア「新しい理想世界を作るのに必要な建造物でしょ? う~ん…」「…電波塔かしら?」
ロール「精神制御を施すために電波を発信するって事ですか?」「そんな事しなくてもこっちの世界ならやりようはいくらでもありそうですけど…」
柳生「塔に見えるだけで実際は全く違う施設というのが妥当な線だけど…」
ルナマリア「そうなっちゃうと全然予想がつかないわね」
アスラン「この世界では大掛かりな建造物は珍しいんですか?」
アデット「シベリアの方なら、ドームポリスやシベ鉄の本社なんかがあるね」「だけど、どっちも古い物を修復しながら使ってるだけだから参考にならないよ」
コトナ「エリアZiにも、ジェネレーターみたいにそれなりに大きい物はあるけど…」「カルメンさんの報告の様子だともっと大きい物みたいね」
ロン(カギ爪の男に、謎の施設か…。調べてみる必要があるかもねえ…)
ガラガ「ん? 何か言ったか、ロン?」
ロン「いや、何でもない。それよりみんな、出撃準備しなくていいのかな?」
ムウ「そうだったな。カギ爪の男の事はヴァン達に任せておこう」
ア・カン「あたい達はディガルド退治だよ!」
ラ・カン「では、カガリさん…」
カガリ「わかった! 総員出撃準備にかかれ!」

雪山
ヴァン「おい! ここはどこだ? 大きな塔なんて、どこにも見えないじゃないか!」
カルメン99「ここにはないわよ…」
ヴァン「どうしてだ! じゃあ、俺達は今どこにいるんだ!?」
カルメン99「サコン先生にお願いして、目的地のちょっと手前に転送してもらったのよ」「カギ爪の基地かもしれない場所にいきなり飛び込むのは危険でしょ?」
ヴァン「…それもそうか…」
カルメン99「そんなに焦らなくても、このまま行けばじきに見えてくるわ…」
ジョシュア「…どうやら、そういうわけには行かないようですよ、カルメンさん…」「前を見て下さい…」
カルメン99「ああっ! あれはヨロイじゃないの!」
ジョシュア「まるで僕達を待ち伏せしてたみたいですね…」
カルメン99「前に潜入した時、ドジ踏んで奴らに見つかっちゃったから…警戒を厳しくしたようね」
ヴァン「行く手を邪魔しようってのか? ふざけやがって…!」「あんなヨロイ、ダンで蹴散らしてやる! お前達はここにいろ!」
カルメン99「頼んだわよ、ヴァン!」
ウェンディ「ヴァン…」
【シナリオデモ1終了】


サブタイトル
「奇襲」


【戦闘マップ1開始】
〔鈴の音〕
[デモムービー「ダン・オブ・サースデイ召喚」]
〔味方ユニット出現〕
〔画面、振動〕
〔敵ユニット出現〕

ヴァン「おい! そこのヨロイ! てめえ、カギ爪の手さ気か!?」
ウー「…侵入者がいたという報告を受けてパトロールを強化していたのだが…」「まさかこんな大きな獲物が網に飛び込んでくるとはな…ダン・オブ・サーズデイ!」
ヴァン「ほう…ダンを知ってるのか。てめえ、やっぱりカギ爪の仲間だな!」
ウー「我が名はウィリアム・ウィル・ウー! クー・クライング・クルーの息子にして…」「新たなるオリジナルセブンがひとり!」
ヴァン「オリジナルセブンだと…? ガドヴェドの仇でも取るつもりか!」
ウー「そのような下世話な感情は持ち合わせていない…」「我が使命は、同志の御心を煩わせる輩を葬る事…それのみを剣に誓い、剣と共に死す!」「…ウェイクアップ…メッツァ!」
〔ヨロイの起動音〕
ヴァン「ったく、キザな野郎め…! そう簡単に葬られてたまるかよ!」「…ウェイクアップ…ダン!」
〔ヨロイの起動音〕
ウー「旧式め…かかって来るがいい!」
ヴァン「言われなくても行ってやるぜ!」
〔ヴァン、ウーへ攻撃〕
[イベント戦闘「ヴァンvsウー」]
ウー「基本レクチャーなしでよく動かせる…。あるのだろうな、才能が…。しかし、我らの才はそれすら凌駕する!」「作動に必要な神経電気の増幅…改造など必要ないのだ!」「わかるだろうか? これがこの星に生まれつつある新たな可能性だ!」「貴殿のようなガドヴェドと同じ旧式は時代の遺物でしかない!」
ヴァン「何だと!?」
〔ウー、ヴァンへ攻撃〕
[イベント戦闘「ヴァンvsウー」]
ヴァン「ぐわあっ!」
ウー「お前の噂は効いているぞ…。戦いにおいて常にゆとりを掲げ、相手をきちんと見据えようとしない…」「何も恐れていないと心を欺き、ひと時の情念に自らの命を隠し、自分自身をごまかす…!」
ヴァン「くっ…! わけのわからねえ事を!」
ウー「それはすなわち、自分の命すら正面から見た事がないという事だ!」
ヴァン「何言ってやがる…!」
ウー「覚悟して知れ…お前の真の姿を! 初めて恐怖に怯える様を…!」「この臆病者がっ!」
ヴァン「…だ、黙れ! 俺は…怯えてなどいないッ!」
<戦闘開始>

<ウー撃破orヴァンが撃破される・勝利条件達成>

※※ウー撃破の場合、セリフ追加※※
〔ウーに爆発〕
ウー「遊びはここまでだ! メッツァの本当の力を見るがいい!」
〔ウー、ヴァンへ攻撃〕
[イベント戦闘「ヴァンvsウー」]
ヴァン「ぐわあああっ!」

ウー「さて、お前をどうすべきか…。見せしめとして切り刻むもよし、もしくは…」
〔敵ユニット出現〕
カロッサ「ウー! 同志、呼んでる! 戻って来い!」
ウー「なにっ!?」
メリッサ「もうすぐサウダーデの打ち上げが始まるから…」
ウー「そうか…」「いいだろう。無意味に命を奪うのは同市の思惑に反する。私は同志の煩いを除きさえすればいい」「旧式よ! 今すぐこの場から消えよ! そして、二度と同志を追うな!」
ヴァン「う、ううっ…」
ウー「カロッサ、メリッサ、戻るぞ…!」
〔敵ユニット離脱〕
カルメン99「ヴァン!」
ジョシュア「ヴァンさん!」
ヴァン「…………」
ウェンディ「ヴァン! ヴァン!! ねえ、聞こえてる!? 何か言って! 返事をしてよ!!」
ヴァン「…………」
ウェンディ「ヴァン! ヴァーーーーンッ!!」
【戦闘マップ1終了】

【シナリオデモ2開始】

大空魔竜/ブリッジ
ローサ「全クルー、発進準備が整いました!」
カガリ「先生、ゲートを頼む! ルル! 発進だ!」
サコン「ディグへのゲートを開放します!」
ルル「大空魔竜、発進!」
ロンゴ「了解!」
【シナリオデモ2終了】

【戦闘マップ2開始】

〔味方戦艦出現〕
ルージ「ここがディグなんですか?」
ミスト「シーンと静まりかえって…これがディガルドの首都なのか…?」
ゲイン「敵が攻めてきたっていうのにお出迎えもなしかよ?」
ラ・カン「おかしい。まるでもぬけの殻ではないか…!」
総士「…どういう事だ…?」
ムウ「嫌な予感がするぜ…!」
〔レーダー反応〕
ローサ「空間に異変が…! これは、まさか、ゲート!?」
〔敵ユニット出現〕
レ・ミィ「ああっ! ディガルド!」
ダイヤ「しまった! 囲まれた!」
ゲオルグ「やつらの動きを封じろ!」
〔バイオラプター、ルルへ隣接〕
〔バイオラプター、マリューへ隣接〕

ゲオルグ「フェルミ! 今だ!」
フェルミ「任せておきなさい…。フフッ…」
〔フェルミ、バイオラプターへ攻撃〕
[イベント戦闘「フェルミvsバイオラプター」]
〔敵ユニット撃破〕
〔マリュー&ルルに爆発〕

ルル「きゃあーーっ!」
ロング「ぐあああっ!!」
マリュー「態勢を立て直して!」
ノイマン「はいっ!」
ローサ「シズカ! 被害状況は!?」
シズカ「動力系をやられた! こりゃあしばらく動けないよ!」
ゴオ「何だって!?」
マードック「こっちもだ、ラミアス艦長!」
マリュー「奴らは最初からこれを狙っていたようね…!」
一騎「こっちが奇襲をかけるはずだったのに…!」
ディアッカ「たった一撃で動きを封じられちまったな…。敵ながら見事なもんだぜ」
イザーク「感心してる場合かっ!」
ラ・カン「まさか、ディグを攻める作戦を読まれていたのか!?」
ゲオルグ「ラ・カンの一味め…。まさか、本当にディグに現れるとはな」
ザイリン「だが、これで動けまい。じわじわとなぶり殺しにしてやるから覚悟するがいい!」
ソウタ「こないだやられたお返し、たっぷりとさせてもらうよ!」
〔敵ユニット出現〕
ギル・バーグ「クックック…。貴様らが首都を奇襲する事など、想定の範囲内だ!」
ロール「お前は…ギル・バーグ!」
パイ「あの野郎、今度はディガルドに派遣されてんのか!」
総士「うかつだった…! ディガルドの裏にイディクスがいるのはわかっていた事だったのに…!」「向こうもゲートの知識は有していたんだ…!」
咲良「悔やんでも始まんないよ! あたし達はどうすればいい!?」
カガリ「総員、直ちに出撃だ! このままやられるわけにはいかない!」
ラ・カン「まさか、こんな事態になるとは…!」
レ・ミィ「今さら言ってもしょうがないわ。出撃しましょう、おじさま!」
ラ・カン「わかった!」
〔味方ユニット出現〕
〈出撃準備〉
ザイリン「ルージ君。また会えてうれしいよ…。ヴォルケーノの最初に餌食は君だ!」
ルージ「ザイリン! 新型に乗り換えてきたのか!」
ルル「皆さん! 大空魔竜が動けるようになるまで、何とか持ちこたえて下さい!」
ディック「これだけの敵を相手に持ちこたえろか。面白いじゃないか…。ゾクゾクしてきたぜ!」
衛「どんな苦境に立たされようとも決して諦めない! それが機動侍だ!」
ムウ「いい事言うねえ、少年! 諦めないで戦おうぜ!」
<戦闘開始>

<ロールが戦闘>

パイ「まさか、こんな所でギル・バーグと出くわすとはな!」
ランバ「執念深いうえに、節操がないなんて本当に最悪な男ね!」
ミア「どうしてディガルドなんかに協力してるのかしら…」
ロール「理由なんかどうでもいい! 俺達はギル・バーグを倒すだけだ! いくぞ、みんな!」

<ルージが戦闘>
ルージ「セイジュウロウさんの修行を受けて少しは強くなってるはずだ…! 思いっきりいくぞ!」

<レ・ミィが戦闘>
レ・ミィ「奇襲をかけたつもりがどうして敵に囲まれちゃうわけ?」「まあいいわ。全部やっつければいいだけの話でしょ!」

<ラ・カンが戦闘>
ラ・カン「まさか待ち伏せをされるとは思っても見なかったが…」「目的は当初と変わっていない。ディグに我々の爪痕を残すのだ!」

<ガラガが戦闘>
ガラガ「敵に囲まれるなんざ慣れてんだ! こんなもんじゃ、驚きもしねえ!」

<セイジュウロウが戦闘>
セイジュウロウ「ルージよ、実戦の中でしか学べない事も多い。一瞬たりとも気を抜くなよ!」

<ルナマリナvsザイリン>
ルナマリア「なんて毒々しい赤色なのよ! 同じ赤でも、もう少しかわいいカラーリングがあったでしょ!」
ザイリン「戦場で可愛さを求めるだと…!? まじめに戦うつもりがないのか!」

<ロールvsギル・バーグ>
パイ「ギル・バーグ! こんな所まで追いかけて来るなんてどこまでしつこいんだよ!」
ギル・バーグ「ダンガイオーよ! 貴様を倒すためなら、俺は地獄の底まで追いかけていくぞ!」
ロール「あいにく地獄へ行く気はない。行きたければお前ひとりで行け!」

<サラvsフェルミ>
サラ「何だかふざけた人がパイロットをやっているようだけど…!」
フェルミ「フフッ…。ずいぶんと優等生ぶった物言いをするのね…」
サラ「そんなつもりはありません! でも、あなたからロクでもない感じがするのよ!」

<ルージvsザイリン>
ザイリン「ルージ君! 最新型ゾイド、ヴォルケーノの力を思い知らせてあげよう!」
ルージ「新型が何だ! たとえどんな敵だろうと、俺は倒さなきゃならないんだ!」「でなきゃ、ディガルド打倒という俺達の目標は達成できない!」

<レ・ミィvsソウタ>
ソウタ「ランスタッグなんか、僕のバイオケントロの敵じゃないよ!」
レ・ミィ「パワーアップしたランスタッグを甘く見ないで!」「…って言うか、あんたみたいな子供がどうしてバイオゾイドを操縦してるのよ!」

<コトナvsフェルミ>
フェルミ「レインボージャーク…あなたの翼をもぎとって泥だらけにしてあげるわ…」
コトナ「私に空中戦を挑もうってわけ?泥にまみれるのはあなたの方だわ!」

<ラ・カンvsゲオルグ>
ゲオルグ「ラ・カン! 今日こそ貴様を殺す!」
ラ・カン「あいにくだが、私は生きて帰る! 私が死ぬのはディガルドを倒し、キダ藩を再興させた後だ!」

<ギル・バーグ撃破>
〔ギル・バーグに爆発〕
ギル・バーグ「ちいっ! 役立たずのディガルドめ! これだけの数を投入しても奴らを倒せないのか!」「…やむを得ん、撤退する!」
〔敵ユニット離脱〕

<ザイリン撃破>
〔ザイリンに爆発〕
ザイリン「ふははは…! ヴォルケーノの底力はこんなものでは…」「…うぐっ! な、何だ? 急に激痛が…古傷が痛み出したのか?」
ルージ「ザイリン! スキだらけだぞ!」
ザイリン「しまった!」
※※「ハヤテライガー」の場合、セリフ追加※※
〔ルージ、変形〕
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

ルージ「ムラサメの大刀を受けてみろ! うおおおっ!」
〔ルージ、ザイリンへ隣接〕
〔ルージ、ザイリンへ攻撃〕

[イベント戦闘「ルージvsザイリン」]
ザイリン「無駄だよ、ルージ君! このヴォルケーノは、その程度の攻撃ではやられん!」
ルージ「な、なんてパワーなんだ…!」
ラ・カン「力負けしているぞ、ルージ! 正面からまともにぶつかってもあいつには勝てんぞ!」
ルージ「はいっ! ムラサメライガーの大刀だけじゃあいつのパワーには勝てない…」「それなら、ハヤテライガーのスピードで敵の懐に飛び込んで…!」
〔ルージ、変形〕
ルージ「走れっ! ハヤテライガー! 
シン「まずい! 敵はルージの行動を読んでる!」
〔ルージ、ザイリンへ攻撃〕
[イベント戦闘「ルージvsザイリン」]
ザイリン「ヴォルケーノの懐に飛び込んだまでは見事だったが、そんな弱々しい攻撃では傷一つつけられんぞ、ルージ君!」
ルージ「くそっ!」
シン「ルージ! あのゾイド、お前の動きを完璧に分析してる!」「今までと同じ戦い方じゃ勝ち目はないかもしれないぞ!」
セイジュウロウ「その通りだ! 今まで通り、ただ突進しても駄目だ! 相手の動きをよく見ろ!」「すばやく懐に飛び込んで、強力な一撃を叩き込むんだ! 修行の成果を見せてみろ!」
ルージ「シンさん、セイジュウロウさん…! わかりました、やってみます!」「…どんなに動きが速くても、ハヤテの攻撃じゃ弱すぎる…」「ムラサメの大刀の攻撃も跳ね返されちゃったし…」「もっと強力な攻撃を出すにはいったいどうすればいいんだ…!?」
ザイリン「戦闘中に何をボンヤリしている! ルージ君!」
〔ザイリン、ルージへ攻撃〕
[イベント戦闘「ルージvsザイリン」]
ルージ「うわああっ!」
ザイリン「どうした、君の力はそんな物か!」
ルージ「く、くそっ! このままじゃ、奴に勝てない…! どうすれば強い攻撃が出せるんだ…!」「…そうだ! ムラサメの大刀が2本あれば…!」
〔ルージ、発光〕
〔ルージ、変形〕

ザイリン「な、何だ!? また変形したのか!」
ラ・カン「なにっ! リーオの刀が2本になったぞ!」
セイジュウロウ「!!」
ルージ「よし! これなら!」「…えっ? ムゲン…? そうか、こいつはムゲンライガーだ!」「いっけえーっ! ムゲンライガーッ!!」
ザイリン「な、なにいっ!?」
〔ルージ、ザイリンへ攻撃〕
[イベント戦闘「ルージvsザイリン」]
ザイリン「ぐわあっ!」
シン「やったか!?」
セイジュウロウ「………」
ルージ「す、すごい…! 圧倒的なパワーだ! これが…ムゲンライガー!」
ザイリン「こんな力を残していたとはな…。君を見くびっていたようだ、ルージ君! だが、この程度の攻撃で…」「むっ、いかん! 足回りのダメージが大きすぎる…。これ以上の戦闘は無理か…!」
ルージ「どうした、ザイリン! ムゲンライガーの強さに驚いて身動きできなくなったか!」
ザイリン「ルージ君…。私とした事が不覚を取ったようだ」「今日の所はこの辺にしておこう。さらばだ…!」
〔敵ユニット離脱〕
ルージ「待て! ザイリン!」
ラ・カン「よせ、ルージ。深追いするな!」
ルージ「は、はい…」(ザイリンめ、今度会ったら決着をつけてやる…!)

<ゲオルグ撃破>
〔ゲオルグに爆発〕
ゲオルグ「馬鹿な! このバイオトリケラがこれほどのダメージを受けるとは…。ここはいったん退却するか…」「なにっ! 機体が動かない! 脱出もできん! こ、このままでは…!」
ラ・カン「今だ!」
〔ラ・カン、ゲオルグへ隣接〕
ラ・カン「おおおおっ!」
〔ラ・カン、ゲオルグへ攻撃〕
[イベント戦闘「ラ・カンvsゲオルグ」]
ゲオルグ「お、おのれ、ラ・カン…! 貴様だけは、ぜ、絶対に…この私の手で…!!」「ぐわああーーっ!」
〔敵ユニット撃破〕

<フェルミ撃破>
〔フェルミに爆発〕
フェルミ「へえ、けっこうやるじゃない…。いいわ、今日の所は見逃してあげる。次はこうはいかないわよ…」
〔敵ユニット離脱〕

<ソウタ撃破>
〔ソウタに爆発〕
ソウタ「どうしたんだ、、バイオケントロ! 動け! 動いてくれ!」「うわあああーーっ!」
〔敵ユニット撃破〕
レ・ミィ「コクピットからパイロットが放り出された!?」「…あのパイロット…まだ子供じゃない! 何であんな子供がバイオゾイドに乗ってたのかしら…?」

<敵全滅・勝利条件達成>
〔敵ユニット出現〕
アスラン「まだこんなにいるのか! さすがに首都だけの事はあるな」
セイジュウロウ「あれは空飛ぶバイオゾイドか!」
シェルディア「それも、あんなにいっぱい!」
ガラガ「デッドリーコングの何倍もでけえバイオゾイドもいるぞ! あ、あり得ねえ!」
ジーン「この私に逆らう者はひとり残らず抹殺してやる…!」
シズカ「みんな! 修理が終わったよ! いつでも脱出OKだ!」
マードック「こっちも修理完了ですぜ!」
ラ・カン「よし、総員、撤退だ! 目的は十分に達成された!」
ミスト「了解! 撤退します!」
レ・ミィ「待って、おじさま! さっきバイオゾイドのパイロットが…男の子が外に放り出されたの…!」
ガラガ「そんなのほっとけ! 敵のゾイド乗りだろうが!」
レ・ミィ「でもまだ子供なのよ! きっと無理矢理バイオゾイドに乗せられてるのよ!」「かわいそうだわ! 私、あの子を助けたい!」
総士「助けてあげましょう。何か情報を聞き出せるかもしれません」
サラ「総士君…!」
真矢「サラ。皆城君、口ではああだけど内心は助けたいって思ってるから」
乙姫「総士は照れ屋さんだからね」
レ・ミィ「お願い! あの子を助けて!」
カガリ「…ルル! レ・ミィの頼みを聞いてやれ。パイロットを大空魔竜に収容するんだ!」
ルル「わかりました。ロンゴさん、お願いします!」
ロンゴ「うぐっ、了解…!」
〔ルル、ソウタがいた地点へ移動〕
ローサ「収容完了しました!」
カガリ「よし、総員、撤退だ!」
〔味方ユニット離脱〕
シズカ「全機、収容完了!」
サコン「ゲート、準備よし!」
ルル「大空魔竜、発進!」
マリュー「アークエンジェル、発進!」
〔味方戦艦離脱〕
ジーン「ラ・カンめ。今日の所は見逃してやるか…」
【戦闘マップ2終了】

【シナリオエンドデモ開始】

大空魔竜/格納庫
甲児「おい、ルージ! ムラサメライガーがまた変形したじゃないか!」
ハッター軍曹「ヘイ! そいつはどういうマジックだ!?」
フェイ「今度は何ライガーになったわけ?」
ルージ「あれはムゲンライガーです。俺の頭の中にそうひらめきました!」
セレーネ「ムゲンライガー…。とってもいい名前ね」
ソル「確かに、その名の通り無限の可能性を感じるよ」
ガラガ「リーオの剣が2本になって…抜群の破壊力だったな!」
ハッター軍曹「俺より目立って、うらやましい!」
ルージ「うん。自分でもビックリしたよ。すごいパワーだった…!」「でも、セイジュウロウさんの訓練を受けてなかたら、あの力を出せたかどうか…」「ありがとうございます! セイジュウロウさん!」
セイジュウロウ「修行はまだ始まったばかりだ。あの程度で満足していては強さを極める事はできんぞ…」
ルージ「わかりました! 俺、もっともっと頑張ります!」「それと、シンさん! アドバイスありがとうございました!」
シン「え…? いや、俺…何にもしてないし…」
ルナマリア「そうねぇ。レイだったらもっとまともなアドバイスをしてたわね」
シン「そんな言い方!」
ゴオ「アドバイスした事は認めるんだな?」
シン「それは…その…やっぱ、黙ってられなかったっつーか…」「まあ、確かに…レイがいたら的確な指示を出してたと思うけど…」
ルナマリア「はあ~あ、何でこの部隊って照屋さんが多いの?」
サラ「男の面子って事かしらね」
ルナマリア「そういう人も多いけど…シンの場合、単に子供なだけかも」
ロン「セイジュウロウ…だったかな? ちょっといいかい?」
セイジュウロウ「ん…?」
ロン「知り合いの商人が、たまたまソウルタイガー用のパワーアップパーツを持っててね…」「もしよかったら、君のゾイドをパワーアップしちゃってもいいかな?」
セイジュウロウ「パワーアップ…?」
ロン「…って言うか、シズカさんに頼んで勝手に取りつけちゃったんだよね…」「名付けて、ソウルタイガーブースト! 気に入らなかったら、取り外してもらってもいいんだけど…」
セイジュウロウ「…いや、いい。ありがたく受け取ろう」
ルージ「ソウルタイガー用のパーツがあってよかったですね、セイジュウロウさん!」
セイジュウロウ「…うむ」
道生「…ずいぶん都合のいいタイミングでパーツが手に入ったもんだな…」
ロン「きっとセイジュウロウの普段の行いがいいから、こういうラッキーに恵まれるのさ」
道生「ラッキーか…。なんだかデキすぎのような気もするけどねえ…」「ま、いいか…」

ディグ/王室
ララダ3世「…敵はどうした?」
ジーン「ご安心下さい。全て追い払いました…」
ララダ3世「なぜディグに敵の侵入を許した? いい恥さらしではないか!」
ジーン「敵は、時空間ゲートを操る超兵器を持っておりますゆえ…」「包囲網を飛び越えて、ディグへひとっ飛びできるのです」
ララダ3世「時空間ゲートだと…? 言うに事欠いて、たわけた事を…! ゲホッゲホッ…」
ジーン「父上。そんなに興奮されてはお身体に触ります…」「どうか寝室に戻って、ゆっくりお休み下さい。では、私はこれで…」
〔扉の開閉音〕
ララダ3世「ジーンめ、何を考えておる…! ゲホッゲホッゲホッ…!」

ディグ/通路
ザイリン「国王陛下はさぞお怒りだったんじゃないのか?」
ジーン「ああ、かなり怒っておられた。首都に攻め込まれたのだから無理もない…」
ザイリン「せめてラ・カンの首だけでも獲る事ができればよかったのだが、むざむざ取り逃がしてしまった…」「せっかくヴォルケーノを授かったと言うのに情けない話だ…」
ジーン「気にするな。ラ・カンも他の奴らも、いつでもひねり潰せる」「それよりも、私にはやらねばならない事がある…」
ザイリン「なに…?」
ジーン「ある所へ総攻撃を仕掛けるのだ…!」
フェルミ「…いよいよソラへ攻め込むのかしら?
ザイリン「フェルミ!」
フェルミ「ちょっといいかしら…ジーン?」
ジーン「何の用だ…?」
フェルミ「ソウタを見なかった? 戦闘が終わってから行方がわからないのよ…」
ジーン「さあ、見ていないが?」
ザイリン「私もだ…」
フェルミ「そう…。バイオケントロの爆発に巻き込まれて死んじゃったかしら…? バカな子ね…」「ところでジーン。本当にソラへ攻め込むつもりなの?」
ジーン「ああ。…後一つ、問題を片づけたら、すぐにでもな…」
フェルミ「フフッ…楽しみにしてるわよ…」
ザイリン(何だ、ソラとは…? それに、ヴォルケーノに乗った後の激しい疲労感は何だ?)(ヴォルケーノの操縦にはそんな体力が必要なのか…?)

ズーリ/城中
ダ・ジン「殿! お帰りなさいませ!」
ラ・カン「ああ…」
ダ・ジン「首尾はいかがでございました?」
ラ・カン「ディガルドに手の内を読まれていた…」
ダ・ジン「何ですと!?」
ラ・カン「奇襲したつもりが、逆に奇襲を受けて…危うく敗れる所だった」「しかし、皆のおかげで切り抜ける事ができた」
ダ・ジン「それは何よりでごさいます。では、さっそく祝宴のしたくを…」
ガラガ「おう! そうこなくっちゃ!」
ロン「宴会どころじゃないと思うけどなぁ…」
ガラガ「なにっ?」
ロン「最後に出てきた増援の数、見ただろ?」
ルージ「ものすごい数の敵でしたね…」
ムウ「しかも、空を飛ぶバイオゾイドまでいたろ…」「聞いた話じゃ、エリアZiじゃ空を飛べるゾイドってだけで相当戦い方に幅が出るんだろ?」
ティ・ゼ「バイオラプターだけでもやっかいなのに空飛ぶバイオゾイドまで大量に実戦投入されたら…」
ロン「戦況はかなり不利になっちゃうよねえ…」
ガラガ「ディガルドの奴ら、ますます調子づいちまうじゃねえか!」
ロン「そこでラ・カン。僕から提案があるんだけど…」
ラ・カン「何かね?」
ロン「…僕の知り合いに助けを求めに行こうかと…」
ラ・カン「知り合い? 誰だね、それは…?」
ロン「えーっと、それは…」(ここまで事態が切迫した以上、正直に話すべきなんだろうけどなぁ…)
ガラガ「この際、誰だっていいじゃねえか。今はひとりでも多く味方が欲しいからな。ロンの知り合いなら、俺達の知り合いだ!」
ルージ「そうです。ロンの知り合いなら、きっと信用できると思います」
ロン「ガラガ、ルージ君…」「…わかった。正直に話そう」
ミスト「…正直に話す?」
静流「まるで何か隠してたみたいな言い方ね」
ロン「その通り。僕は君達に隠していた事がある…」「でも、口で説明してもわかってもらえないと思うから、みんなをソラシティへ案内するよ」「百聞は一見にしかずってね…」
レ・ミィ「ソラシティ? 何よ、それ?」
ロン「簡単に言うと、空に浮かぶ都市さ。そこには高度な文明を持った人間…ソラノヒト達が住んでいる」「僕はそこから来たんだ…」
ガラガ「はあ? お前、何言ってるんだ? 熱でもあるんじゃないか?」
ロン「ほらね。説明したって信じちゃくれないだろ?」「だから、見てもらった方が早いって言ってるんだ」
ゴオ「つまりロンは、地上じゃなくてソラシティって空中都市の人間だって事か…?」
ロン「そういう事。僕はソラノヒトなんだ」
一騎「じゃあ、助けを求めるって言うのは…?」
ロン「リーオの弾丸をもらって来るんだ。それがあれば、バイオゾイドの大軍にも対抗できるからね」
総士「しかし、今まであなたが秘密にしてきたという事は…」「ソラノヒトの存在は、地上の人間に知られてはいけないのでしょう?」
ロン「まあ、そうだね…」
総士「そんな人達が、僕達に協力してくれるのですか?」
ロン「協力するさ。いや、協力する義務がある…」「何しろ、バイオゾイドの技術をディガルドに提供したのは、ソラノヒトなんだからね」
ラ・カン「なにっ!?」
イザーク「じゃあ今、ディガルドが地上で暴れまわっているのは、ソラノヒトが原因って事か!?」
ロン「地上の文明の発達のために、よかれと思ってやった事なんだけどね…。ジーンの野心をみくびっていたよ」「とにかくソラノヒトには、こうなった責任を取る義務があるのさ」
ラ・カン「…ソラシティか。どう思われます、ラクスさん?」
ラクス「ディガルドは圧倒的な戦力を有しています…」「それに対抗するには、悲しい事ですがわたくし達も、より大きな剣をかざすしか手はありません…」「ロンさんのおっしゃるようにソラシティへ行って、協力を要請するべきだと思います…」
カガリ「私もそう思う。大空魔竜とアークエンジェルだけでも戦えない事はないが…」「今のままでは多勢に無勢だ。いずれ消耗して、こちらが追い込まれてしまうだろう」「我々は負けるわけにはいかないからな…」
ラ・カン「…わかりました。では、ロンの提案に従ってソラシティへ向かいましょう…!」
〔ドアの開く音〕
兵士「失礼します! カガリ様はこちらにおられますか!」
カガリ「カガリは私だが…?」
兵士「大変です! たった今、カルメン様達がお戻りになられたのですが…」「皆さん、ケガをされているんです。大至急、来ていただけますか!」
カガリ「何だって!? ローサ副長、フランクリン先生に大至急、連絡してくれ!」
ローサ「はいっ!」
カガリ「私はカルメン達の様子を見てくる!」
ダイヤ「俺も行くよ!」
宙「俺達も行こう、ミッチー!」
美和「ええ」
ミスト(みんなケガして帰って来るなんて…ヴァンさん達、いったい何があったって言うんだ?)

大空魔竜/医務室
カガリ「カルメン! 大丈夫か?」
カルメン99「ええ。こんなのかすり傷程度よ…」
ダイヤ「ウェンディとジョシュアも大丈夫か?」
ウェンディ「ええ、何とか…」
ジョシュア「僕も平気です! でも、ヴァンさんが…」
宙「おい、ヴァン、大丈夫か?」
ヴァン「…………」
メイリン「ヴァンさん、いったいどうしたのです? ひどいショックを受けているようですが…」
カルメン99「…カギ爪の配下のヨロイと戦って、ボロ負けしたのよ」
ジョシュア「そりゃあもう、ボコボコにされて…」
ウェンディ「それ以来、なんだか抜け殻みたいになっちゃって…。口もきいてくれないんです」
ミスト「カギ爪の配下って事は、目的地にたどり着けたんですか?」
カルメン99「ゲートのおかげで、すぐ近くまでは行けたんだけど…」
ジョシュア「守りがものすごく厳重でたどり着く事はできませんでした」
カルメン99「だけど、奴らのコンピュータをハッキングして、いろいろ情報をいただいてきたわ」「…カギ爪の男は、とんでもない事を企んでいたのよ!」
シェルディア「とんでもない事って…?」
カルメン99「奴を止めなきゃ、この世界はとんでもない事になるわ!」「ディガルドとか、侵略者とか言ってる場合じゃないわよ!」
カガリ「どういう事だ、カルメン!?」
カルメン99「カガリさん。みんなを集めてもらえないかしら。大事な話があるの」
カガリ「わかった! ラ・カンさんの所にみんなを集めよう!」
カルメン99「ヴァン! あなたも一緒に来て説明して! …ヴァンってば!」
ヴァン「…………」
カルメン99「…ダメね。今のこいつは腑抜けだわウェンディ、ヴァンの事を見てて」
ウェンディ「はい」
カルメン99「さあ、行きましょう。一刻を争うわ…!」
【シナリオエンドデモ終了】


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