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No.28
リンケージ

【シナリオデモ開始】
甲児(おい、剣児! こんな事してていいのかよ!)(俺達だって宴会の準備をしなきゃならねえんだぜ!)
剣児(しーっ! 静かにしてないとバレちまうぜ!)
甲児(それもそうだけどよ…! さすがにこのタイミングで覗きはまずいだろ…!)
剣児(ここまでついて来ておきながら、何言ってんだよ!)(…おっ、誰か来たぜ!)
???(咲良)「わあ、本当に戦艦の中にお風呂があるとは思わなかったよ」
???(ラクス)「戦いともなれば憩いの場も必要ですから…」
???(静流)「それでアークエンジェルの中に岩風呂を作っちゃうわけ? すごいわね…」
剣児(あの声は咲良に静流さんにラクスさん! ぐふふ…!)
???(つばき)「お邪魔します!」
???(ランバ)「なんか、戦場から切り離された空間って感じで落ち着くわね~」
???(咲良)「カルメンさん達も休憩ですか?」
???(カルメン99)「料理の下ごしらえも一通り済んだしね。交代で休憩よ」
???(真矢)「あーっ、カルメンさん! この時間帯は女性パイロットだけの貸切ですよー!」
???(カルメン99)「堅い事言わない。私だって縁の下の力持ちとして頑張ってるつもりよ?」「次の交代時間まであとちょっとしかないんだから紛れ込ませてもらってもいいでしょ?」
甲児(あの声、カルメンさんまで来たぜ…! こりゃあ大当たりの時間帯だ!)(くそっ、暗くてなかなか見えねえのが悔やまれるぜ…!)
???(カルメン99)「そういえば、カノンちゃんは?」
???(咲良)「そこに隠れてまーす」
???(カノン)「………」
???(ランバ)「何やってんの、カノンちゃん?」
???(真矢)「人前で裸になる習慣、なかったんだって」
???(咲良)「ああされると逆に引きずり出したくなるっての」
???(静流)「同感…」
???(つばき)「…やっちゃおっか!」
???(カノン)「な、何をする!」
???(カルメン99)「…へーえ、なかなかのものじゃない。咲良ちゃんといい勝負よ」
???(真矢)「ホント!? 触らせて、触らせて!」
???(カノン)「ええっ!? やめろーっ!」
???(真矢)「わあっ、やわらか~い!」
???(ラクス)「何だか楽しそうですわね…。わたくしもご一緒させて下さい」
???(ランバ)「そ~れ~!」
甲児(…剣児、ここにおあつら向きに穴が二つあるのを見つけた)
剣児(…わかってるぜ、甲児)
甲児(…いいか、ここまで来たら一蓮托生だぜ)
剣児(おうよ! …せーの!)
パリカール「ぶもぶもぶも~」
甲児(…!?)
剣児(…何だ、今の?)
甲児(…もう一回いくぞ、剣児! せーの!)
パリカール「ぶも~」
剣児(…くそっ、変な動物に邪魔されて何も見えやしねえ!)
パリカール(ぶも~…)
甲児(おっ、どうやらさっきの動物はどっかに行ったみてえだぞ!)
剣児(どっかって…。どこに行くんだよ、アークエンジェルの中で…)
甲児(なんだか風呂場が静かになっちまったが、今度こそ何か見えるかもしれねえ)(いくぜ、剣児!)
剣児(おう! せーの!)
ザイリン「…何をしてるんだ、男湯なんて覗いて」
甲児「ザ、ザイリンさん!?」
剣児「向こう側は男湯だったのかよ…!」

ズーリ/城中
ミスト「いやあ…食事だけのはずが、何だかんだで宴会みたいになっちゃいましたね…」
ロン「ガラガがひとりで騒いでいたような気もするけどね…」
ゲイナー「そんな事ないですよ。ヤッサバさんアスハムさん達も一緒に大騒ぎしてましたから…」
ゴオ「未成年のパイロットがいっぱいいるんだから、大人としての見本を示さなきゃいかん立場なのに…」
総士「子供達は子供達で独自の目線を持って判断しています」「猿渡さんが心配するような事はありませんよ」
咲良「そうそう。あたし達は島の大人を見て育ってきたんだ」「それなりに大人のいろんな姿は知ってるつもりですよ」
ゴオ「そう言ってもだな…」
ムウ「まあまあ、少しくらい騒いだっていいじゃないか」「厳しい戦いが続いてるんだ。たまには息抜きも必要さ」「ついにサコン先生もこの機会に慰労会を開いてもらってるようだしな」
サコン「うわっ、よして下さい! よして下さいってば! もう宴もたけなわですよ…!」
シズカ「そうはいかないね。ほら、こんなに肩がこってる」
早乙女「安心しなよ。剣児の時のように力任せにマッサージなんてしねえからよ」
サコン「いたたたたた…!」「…と思ったら、これはちょうどいいかもしれません…」
早乙女「な?」
シェルディア「疲労も溜まってたでしょ? この辺のスタミナ回復料理、無敵団のみんなと作ったんだよ!」
ナオト「買出しは僕達が…」
ヤンマ「行ってきたんだぜ!」
レ・ミィ「ダイナミックかつシンプルな特製の丸焼きもあるわよ!」「先生、さっきから軽いものしか食べてないじゃないの! ほら、こっちのも食べなさい!」
サコン「こ、こんなにいっぺんに食べられませんよ~!」「それに、私はこれから格納庫で予定があるんです!」「お料理は全部、後でいただきますから! 私を行かせて下さい!」
シズカ「…ったく、しょうがないね。今回は無理してでも先生を休ませようと思ったけど…」「先生は言い出したら聞かないからね」
サコン「恩に着ますよ、シズカ君。料理は後で必ず食べますからね!」
シェルディア「無理しちゃダメだからねーっ!」
レ・ミィ「むぅ…。丸焼き、あんまり食べてもらえなかった…」
シズカ「なに、また作ってやればいいのさ。今回の事でめげるんじゃないよ」「それと、次は丸焼き以外のものも頼むよ」
レ・ミィ「が、頑張る…」
一騎「だけど、ディグの街で救出したカリンさんって人が…」「まさかアスハムさんの言っていた妹さんだったなんて驚きましたね」「単に同じ名前なだけだと思ったのに…」
ゲイナー「そういえば、これでゲインさんはロンドンにわざわざ行かなくてすむんだよな」
一騎「さっき、カリンさんに直接会いに行くって言ってましたよ」
真矢「アスハムさん、上機嫌で騒いでたね…。妹さんと久しぶりに再会できたのがよっぽどうれしかったんだね…」
一騎「遠見、そう言うお前もなんかうれしそうだぞ?」
真矢「えへへ…。ちょっとアークエンジェルでいい事があったの」
一騎「アークエンジェルで?」
真矢「いいお湯だったんだよ。この宴会が終わったら一騎君達も入ってきなよ」
一騎「お湯…? 入ってくる…? よくわかんないけど、後でアスハ代表に聞いてみるよ…」
アスハム「いや、めでたい! 本当にめでたいっ!」
ジョシュア「あ、噂をすれば…ですよ」
スハム「こうしてカリンと再会できたうえに、ゲインとの関係は一夜限りの戯れだったとわかったのだからな!」
カリン「お兄様、少し浮かれすぎですよ!」
アスハム「何を言う! これが浮かれずにいられうか!」「私がどれほどお前の事を案じて心を痛めていたと思っている!」
カリン「私の話をろくに聞かないで勝手に飛び出した自分が悪いのではありませんか!」「さあ、部屋に戻りますよ! 飲んで浮かれるのは今宵限り。明日からまた戦いが始まるのでしょう?」
アスハム「うわっ! 引っ張るな! 自分で歩けるから、引っ張るな!」
ルージ「行っちゃいましたね…」
イザーク「まったく、いい歳をしてだらしない男め…!」
シン「…………」
メイリン「どうしたの、シン?」
シン「あ、いや…」
ルナマリア(メイリン! 察してあげなさいよ!)
メイリン(あ、そっか…。シンは妹さんを…)
シン「いいんだ、メイリン。俺は別に気にしてないからさ。ただ、あっけにとられちまってただけだよ」「それに、ここで変にひがんでたら馬鹿だと思われちまうだろ? 成長してないとか言われてさ」「俺が成長してた方が喜ぶと思うんだ。マユも、レイも、ステラも…」
ルナマリア「シン…」
リンナ「だけど、お兄さんって妹の前ではあんな風にだらしなくなっちゃうもんなのかしらね?」
シン「お、俺はあんな風じゃなかったと思うけど…」
総士「僕も乙姫の前で、あんな情けない態度を取ったつもりはない。それに、機会もなかった」
乙姫「総士はとても立派な、尊敬できるお兄ちゃんだよ。アスハムとは違うから安心して」
総士「あ、ありがとう…」
真矢「皆城君、照れてる~!」「乙姫ちゃんが今日みたいにずっと外にいられれば、皆城君ももっと面白くなるのに」
総士「て、照れてなどいない…! それに、僕が面白くても誰も得をしない!」
乙姫「ウェンディのお兄さんはどうだったの?」
ウェンディ「ミハエル兄さんは、親代わりとしていつも私を守ってくれたの。すごく頼りになる存在だったわ…」「もちろん私は、兄さんを引きずって歩くような事はしなかったし…」
一騎「じゃあ、あのふたりの関係が特別って事なのか…」
衛「あ~あ、僕もあんな風に叱ってくれる妹が欲しかったなぁ…」
剣司「そうすれば、衛ももう少しシャキっとした男になってたかもな」
ウェンディ「じゃあ、私が妹の代わりになってあげましょうか?」「私も兄さんを引きずり回して間違った考えを改めさせるくらい強い女の子に生まれ変わりたいから…」
衛「ウ、ウェンディちゃんが妹代わり? そ、そんな…」
ウェンディ「ちょっとお兄ちゃん! そういうハッキリしない性格、直さないとダメよ!」
衛「は、はいっ!」
咲良「…なかなかやるね、ウェンディ」
ウェンディ「ヴァンと一緒にいて苦労してますから」「これくらいできなきゃ、あの輪の中じゃ置いてけぼりになっちゃいます」
〔通信のコール音〕
〔モニターの開く音〕

サコン「ミスト君…」
ミスト「サコン先生、大丈夫なんですか?」
サコン「え、ええ。ちょっと食べ過ぎました…」「それより、セルケリウスの事で話があるのですが…」「大空魔竜に来てくれますか…?」
ミスト「わかりました!」
サコン「アンジェリカ君も一緒に来て欲しいんですが…」
ミスト「わかりました。連れて行きます」
サコン「では、格納庫で待ってますから」
ミスト「はいっ!」
〔通信の閉じる音〕
ミスト「いよいよセルケリウスが動くのかな…?」

大空魔竜/格納庫
ミスト「お待たせしました、サコン先生」
サコン「ああ、待っていましたよ。ふたりとも…」
アンジェリカ「セルケリウスの出撃準備ができたんですか!?」
サコン「ええ、ほぼ完了しました。ダンナーベースに戻って、最終調整が終われば、いつでも発進できますよ」
ミスト「やったな、アンジェリカ!」
アンジェリカ「ええ!」
サコン「今日来てもらったのはその件を伝える事もあったんですが…」「レヴリアスとの合体について、二つほど、大事な話がありまして…」
アンジェリカ「大事な話が…二つ?」
サコン「いい話と悪い話があるんですが、どちらから聞きます?」
ミスト「悪い話は想像がつくからなあ…」
アンジェリカ「たぶん、あの話よね…」
ミスト「じゃあ、いい話から聞かせて下さい」
サコン「わかりました。解析の結果レヴリアスとルケリウスは…」「合体した後、二種類の形態に変形できるという事がわかりました」
ミスト「本当ですか!?」
サコン「はい。攻撃力を重視した形態。名前は…」
〈名前変更〉

大空魔竜/格納庫
サコン「そして防御や索敵などサポート面での能力を重視した形態、名前は…」
〈名前変更〉

大空魔竜/格納庫
サコン「二種類の形態に変形でき、状況に応じた使い分けができるんです」
ミスト「それはすごいや…! 局面に合わせた戦い方ができるようになるのか…!」「ソルヴリアス・レックスと、ソルヴリアス・レギーナか…。早く合体した所が見てみたいな…」
アンジェリカ「でも…合体には危険が伴うんですよね?」
サコン「おっしゃる通りです。実は、それが悪い方のお話なんです」
ミスト「やっぱり…」
アンジェリカ「リスクの詳細がわかったんですか?」
サコン「クリスタル・ハートを動かすには、ある種の精神エネルギーが必要なのは知っての通りです」
ミスト「ええ…」
サコン「レヴリアスとセルケリウスの合体システムを作動させるには…」「同じように精神エネルギーが必要なのです。それも、さらに強いエネルギーが…」
ミスト「さらに強い精神エネルギー…」
サコン「なぜなら、合体する事によって搭載されているクリスタル・ハートが2基になるからです」「2基のクリスタル・ハートは、相乗効果によって、それぞれのパワーが増幅されます」「その結果、全体としてはさらに大きなパワーゲインを得られるわけです」「したがって、合体するためには単機で動かす場合より大きな精神エネルギーが必要になるのです」
ミスト「そんなに大きな精神エネルギー、いったいどうやって出すんだ…?」
アンジェリカ「わ、私に聞かないでよ…」
サコン「それだけではありません。合体したソルヴリアス・レックスのパワーは…」「パイロットの精神エネルギーがより強く、より大きくなれば…それに応じて強く、大きくなり…」「理論上は無限大のパワーが出せます。クリスタル・ハートに秘められた可能性は無限なのです!」
ミスト「む、無限大のパワー…!」
サコン「ですがそれは、逆に言えばパイロットに無限大の負担がかかるという事なのです」「ミスト君は感づいているかもしれませんが、イスペイルと戦った時と同種の痛み…」「いや、物理的な負担となってパイロットを襲うのです」「無限大の負担…そんな物がかかったらパイロットはどうなると思います?」
アンジェリカ「…生きてはいられないでしょうね…」
サコン「その通り…。それこそが私のお伝えしたかった合体に伴う危険なのです」「合体する時にかかる負担、合体を維持するための負担、そして、攻撃する時の負担…」「ソルヴリアス・レックスを操縦するためには、想像を絶する負担がかかると思います」「おふたりは、それに耐える覚悟がありますか…?」
ミスト「…はい!」
アンジェリカ「私も覚悟はできています…」
ミスト「実は、合体すると命に関わるだろうって予想は立ててあったんです。俺達ふたり、死ぬ覚悟はできてます! 」
アンジェリカ「死ぬ気じゃないですよ。死ぬ覚悟をしただけですからね!」
サコン「なるほど、よくわかりました。パイロットであるあなた方がそこまで覚悟をしているのなら…」「私がとやかく言う問題ではありません。ダンナーベースへ戻ったら、合体システムを実装しましょう」
ミスト「よろしくお願いします!」
サコン「…待って下さい。新たにわかったクリスタル・ハートの特性についても話しておきましょう」
ミスト「って事は…」
アンジェリカ「何の感情をキーにしているかわかったんですか!?」
サコン「完全に解析できたわけではありませんが、大まかにはわかりましたよ」
ミスト「何でそれを先に言ってくれなかったんです? それもいい話じゃないですか」
サコン「クリスタル・ハートは感情次第で出力が不安定になり、事と次第によっては暴走したり…」「パイロットに負担をかけ、命を奪うシステムなのです」「最近の君達の様子からすると、話すのはまだ早いかもしれないと思いましてね」
ミスト「えっ? 最近は出力も安定してますし…」
アンジェリカ「………」
サコン「なぜ、私が話すのをためらったか…。それは後でお話します」
ミスト「それじゃあ、何で話そうと思ったんです?」
サコン「おふたりの覚悟を聞いたからですよ。君達の覚悟は口だけではないようでしたからね」
ミスト「…よくわかりませんが、それで、どんな感情をキーにしているんです?」
サコン「概念的なもので申し訳ないんですが…」「『正義』です」
アンジェリカ「えっ…?」
サコン「…『愛』と言っていいかもしれません」「逆に言えば『嫉妬』『憎しみ』『恨み』…」「そういった感情は、パイロットの負担にはなっても出力を上げる事はありません」「場合によっては機能を停止する事もあるでしょう」
ミスト「それじゃあ、俺がイスペイル相手にまったく勝てなかった時…」「あれは、俺が『憎しみ』の心で戦っていたからか…?」
サコン「おそらくそうでしょう。ただ、わからないのはアンジェリカ君のお父さんや…」「アンジェリカ君がクリスタル・ハートを暴走させた事です」「クリスタル・ハートが暴走するほどの正義感や愛…」「もしそういった感情があったとするならば…」「それはもはや、本来の正義や愛からはずれている感情のように思えるのです」
ミスト「そんなの、言葉のとらえ方一つじゃないんですか?」
サコン「ですから、概念的なもので申し訳ないと言ったんですよ」
ミスト「それで、俺達はどう戦えばいいんですか?」
サコン「以前も言いましたが、急がず、騒がず、あわてず、怒らず、冷静に戦う事です」「これも、フタを開けてみたら…」「あまりクリスタル・ハートの本質に当てはまっていなかったのが情けない話ですけどね」「私からの話はこんなところです」
ミスト「わかりました。本当にいろいろありがとうございました!」「…それにしても合体か…! 楽しみだなあ…」
アンジェリカ「………。ミストなら、行きましたよ」
サコン「…さすがですね。確かに私は、一つ話を意図的に残していました」「そしてそれは、君にしか関係のない話です」
アンジェリカ「さっきおっしゃっていた『最近の君達の様子からすると話すのはまだ早い』と思った…」「…それについて、私、思い当たるフシがあります」「私、ミストにいっぱい心配してもらってるシェルディアに嫉妬してる…」「一緒に出撃できるシェルディアに嫉妬してる…!」「このままじゃ、私は合体できないんじゃ…?」
サコン「…表層の感情だけでもクリスタル・ハートはその出力を左右されます」「クリスタル・ハートが起動するという事は、嫉妬心はまだ君の心の奥底まで達していないという事ですが…」「このままではシェルディア君のようにクリスタル・ハートのバリアを張る事はおそらくできませんし…」「ギリギリ合体が成功したとしても維持するのは難しいでしょうね」
アンジェリカ「どうすればいいんですか、先生…! こんなの…こんなの嫌…!」「それに、合体できなかったらあいつは…! もし、そうなったら…!」
サコン「『思いやり』ですよ」
アンジェリカ「えっ?」
サコン「パイロット同士が互いを思いやる…。それが一番出力を高め、合体を成功させる方法です」
アンジェリカ「それって…」
サコン「私がアドバイスしてあげられるのは合体に関する気の持ちようだけです」「他の問題は自身で解決して下さい。でないと、意味がないですからね」
アンジェリカ「あ…」「…はいっ! ありがとうございます!」

???
〔通信のコール音〕
〔モニターの開く音〕

ガズム「ヴェリニー…」
ヴェリニー「ガズム! 今まで何をグズグズしてたのよ! 全然連絡をよこさないで!」
ガズム「地球へ向かう準備をしている途中で状況が変わってな。出発が遅れてしまったのだ…」「いいか、よく聞け、ヴェリニー…」
ヴェリニー「よく聞けじゃないわよ! あなたの命令に従って、ゲートのリミッターを解除したら…」「エネルギー集積所内に空間のひずみが発生して、大事故になって…計画が大幅に遅れてしまったのよ!」「だから、リミッターの解除には反対したのに!」
ガズム「エネルギー集積所で事故だと!? どうしてそんな場所に空間のひずみが…!」
ヴェリニー「知らないわよ。運が悪かったんでしょ!」
ガズム「運だと? この広い宇宙でピンポイントで…」「そんな場所に空間のひずみが生じる確率がどれだけ低いと思ってるんだ?」
ヴェリニー「知らないわよ、そんなの! 実際に発生したんだから、しょうがないでしょ!」「運が悪い時には、こういう最悪な事もあるわよ!」
ガズム「…馬鹿な。偶然のはずがない。どうやらそっちには、我々の邪魔をしようとしている者がいようだな…」
ヴェリニー「はぁ? 何言ってるの?」
ガズム「まあいい。その件は俺が地球に行ってから調べをつけよう」「そんな事より、俺の話を聞くんだ、ヴェリニー」
ヴェリニー「何なのよ、話って…?」
ガズム「数日前、ル=コボル様が休眠からお目覚めになったのだ」
ヴェリニー「ついに目覚めたの!? 長かったわね…!」
ガズム「俺同様、今回の憑代の『欠片』がずいぶん強力だったようでな…」「最近の中でも一番の上物だったそうだ…」
ヴェリニー「本来の姿によりいっそう近づいたってわけね」
ガズム「それで休眠中の出来事をご報告した所、地球に関心を持たれたようでな…」
ヴェリニー「地球に? いったいどうして?」
ガズム「…どうやら、新しい憑代と因縁の深い者が地球にいるらしいのだ」
ヴェリニー「因縁の深い者…?」
ガズム「ル=コボル様の感覚は、我々をはるかに超越している」「新たな憑代から、何かを感じ取られたのだろうな…」
ヴェリニー「そうなの…」
ガズム「それでル=コボル様が、近いうちに地球へ行くとおっしゃっているのだ」
ヴェリニー「ええっ! 地球に?」
ガズム「新たな憑代と因縁の深い者ならば、より大きな『欠片』を体内に保有している可能性が高い…」「このまま、地球の侵略を続け、プラネット・クライシスを使う段階まで進めば…」「せっかくの『欠片』が飛び散り、単なる兵士となってしまう」「そうなれば、兵士ひとりひとりと融合しなければならなくなり面倒だ…」
ヴェリニー「じゃあ、ル=コボル様は『欠片』の持ち主を探しに地球へ…?」
ガズム「その通りだ」「ル=コボル様が地球へ着いた時、お目当ての人物が死んでいたらご気分を害されるかもしれん」「視察が終わるまで、ひとまず地球の侵略は中断だな…」
ヴェリニー「中断ですって? 予定が遅れるじゃない!」
ガズム「ル=コボル様がご覧になりたいと言ってるんだ。やむを得んだろう」
ヴェリニー「そりゃそうたけど…」
ガズム「中断している間、俺が退屈しのぎをさせてやろう」
ヴェリニー「退屈しのぎ? まさかまた地球人をこらしめる作戦を思いついたとか言うんじゃないでしょうね?」
ガズム「ほう、よくわかったな…」
ヴェリニー「私は嫌よ。あなたの考えるおかしな作戦の実行なんか、もうお断りですからね!」
ガズム「今度は俺が作戦を実行する。お前は見物しているだけでいい。たっぷり楽しませてやる」
ヴェリニー「あら、私は見てるだけでいいの?」「…だけど、見物だけってのも退屈ね。私も一緒に戦わせてくれる? ひと暴れしたい気分なの」(レヴリアスに借りを返さなきゃならないし…)
ガズム「好きにするがいい。俺は地球人どもを死なせない程度にいたぶりたいだけだ」「ル=コボル様が地球へ行くまで、殺すわけにはいかないからな…」「では、これから地球へ向かう。ゲートのスタンバイをしてくれ」
ヴェリニー「了解。スタンバイができたら連絡するわ」「ル=コボル様によろしくお伝えしてね」
ガズム「ああ…」
〔通信の閉じる音〕
ヴェリニー「ル=コボル様が地球にいらっしゃるなんて…。因縁の深い者って誰なのかしら…?」

大空魔竜/ブリッジ
サコン「ゲートの準備、整いました。いつでも地球に戻れます」
ラ・カン「ジンよ。しばらくまた留守にするが、私がいない仇の事は任せたぞ」
ダ・ジン「はっ。お任せ下さい」
ラ・カン「万一、何か事件が怒った時は、この通信機で連絡をするのだ」
サコン「この通信機なら、短時間ですが、空間を超えて通信が可能ですからね」
ダ・ジン「かしこまりました。…では殿、お早いお帰りを…」
ラ・カン「わかっている。一刻も早く戻って、お前達と共にキダ藩を再興せねばならんからな」「…では、行ってくる」
〔通信の閉じる音〕
ルル「サコン先生、ゲートをお願いします」
サコン「了解。ゲート発生…スイッチオン!」
ルル「大空魔竜、発進!」
〔戦艦の発進音〕
〔画面、黄色に発光〕
〔転移音〕


大火焔偶
壬魔使「妃魅禍様! まもなく九州に到着します!」
妃魅禍「うむ…。このままビルドベースを目指すのじゃ…」
壱鬼馬「せっかく結界を破り、自由の身になったというのになぜ今さらビルドベースへ…?」
妃魅禍「…銅鐸の力を奪い取るためじゃ」
阿麿疎「ええっ? 妃魅禍様は銅鐸の力を吸収したんじゃなかったんですか?」
妃魅禍「確かにわらわは、二つの銅鐸の波動を浴びて、結界を破壊するこどの力を得たが、今は力が尽きかけておる…」「おそらく結界を消した時に力の大半を使ってしまったのであろう」「このままでは、ラングーンの元へ向かう事ができぬ…。うかつであった…」
壱鬼馬「それでビルドベースへ行って銅鐸を奪い取ると…」
妃魅禍「うむ、ラングーンの元へ向かうため、何としても銅鐸を我が物にするのじゃ!」
阿麿疎「今日はビルドベースをバラバラにブチ壊してやるぜぇっ! イッヒッヒ…」

アークエンジェル/ブリッジ
ノイマン「ゲートを抜けました。現在位置はダンナーベース南方の海上です」
マリュー「大空魔竜、聞こえますか?」
〔モニターの開く音〕
ルル「はい、大空魔竜です。こちらも無事にゲートを抜けました」「この後の進路はダンナーベースでよろしいですか?」
カガリ「ああ、ダンナーベースへ向かってくれ。アークエンジェルもな」
マリュー「了解しました」
ルル「大空魔竜も了解です。では、後ほど…」
〔通信の閉じる音〕
美和「アスハ代表。我々は一度ビルドベースへ戻りたいのですが、よろしいですか?」
宙「ジーグパーツのメンテナンスなら、ダンナーベースでも何とかなるが…」「俺の体のメンテナンスはオヤジじゃないとな…」
カガリ「体のメンテナンス…? ああ、そうだったな。宙さんはサイボーグなんだっけ…」「わかった。ビルドベースに戻るのは、珠城司令と宙さんだけか?」
美和「いえ、この際、剣児のジーグやビルドエンジェルのオーバーホールもしておきたいですから…」「ビルドベースのクルー全員で戻らせて下さい」
カガリ「了解だ。司馬博士によろしく伝えてくれ」
美和「わかりました。行きましょう、宙さん」
宙「じゃあみんな、しばらくお別れだ。行ってくるぜ!」
〔扉の開閉音〕
ノイマン「アークエンジェル、ダンナーベースへ向けて発進します!」

大空魔竜/通路
ミスト「おーい! シェルディア!」
シェルディア「ミスト…どうしたの?」
ミスト「ついに俺達の機体、合体できるってさ! それでうれしくってうれしくって…!」
シェルディア「ふーん…」
ミスト「ふーんって、お前…。そりゃあんまりな反応じゃないか?」
シェルディア「そりゃうれしいけど…はしゃぐほどの事じゃないし…」
ミスト「どうしたんだよ、そんな暗い顔して。お前らしくないぞ?」
シェルディア「ねえ、ミスト…。レムは今ごろ、どうしてるのかな…」
ミスト「あ…!」(そうだった…。もう一つの地球での戦いが激しかったから…)(レムの事を忘れていた…。うっかりしてた…!)
シェルディア「もう一つの地球ではレムに会えなかったけど、地球で戦っていれば会えるかな…?」
ミスト(レムの事を忘れるなんて、俺はなんて薄情な男なんだ…!)(俺がすっかり忘れている間、こいつは小さな胸を痛めながら戦い続けてたんだよな…)(俺はなんてひどい事を…!)
シェルディア「ねえ、ミスト…聞いてる?」
ミスト「あ、ああ! ごめん…!」「大丈夫だ。敵を追いつめていけば、いつか必ずきっと会える! 俺はそう信じてる!」
シェルディア「ボク、もう我慢できないよ…! 今すぐレムに会いたい! レムを助けたい!」
ミスト「それは俺も同じ気持ちさ。レムを悪の手先なんかにはしておけないからね」
シェルディア「うん…!」
ミスト「レムは、俺にとっても妹みたいに大切な存在だ。絶対に助け出してやる!」
シェルディア「…レムも、ミストをお兄ちゃんみたいに慕ってたよね」「なのにボク、レムがミストと仲良くするのが気に入らなくて…」「友達が呼んでるって嘘をついてレムを遠ざけるとか、ひどい事をいろいろしちゃったんだよね…」「ボクってひどいお姉ちゃんだ…。こんな事になるなら、もっとレムに優しくあげればよかった…」
ミスト「だったら、助けた後、思いっきり優しくしてあげればいいじゃないか」「絶対にレムを助けるんだろ? 俺とお前で…!」
シェルディア「そうだね…そうだよね! 助けてから優しくすればいいんだわね! ボク、頑張るよ!」
ミスト「そうそう、そのファイトだ! 俺は元気なお前が好きなんだからさ」
シェルディア「…なんだよ! ミストったら…!」「…………」
ミスト「ど、どうした? 急に黙り込んで…また落ち込んだのか?」
シェルディア「な、何でもない!」
〔通信の開く音〕
ローサ「総員に連絡。ダンナーベースに到着しました」「乗組員は大至急、機体の搬入作業に取りかかってください。くり返します…」
ミスト「どうやら着いたみたいだ。俺達も行こう!」
シェルディア「うん!」

新ビルドベース/司令室
司馬「卯月君! 無事じゃったか!」
美和「はい、おかげさまで…」
宙「俺がついてるんだ。無事に決まってるだろ!」
司馬「ふん。ま、それもそうじゃな…。剣児も少しは役に立っとるのか?」
剣児「少しはってなんだよ、ジジイ! 俺とジーグは、大活躍してるぜ! なあ、宙さん?」
宙「ま、みんなの足を引っ張らない程度にはな…」
剣児「ちぇっ。ひでえなぁ…」
早乙女「私の目から見たら、まだまだ未熟なヒヨッコだけどな!」
身堂「剣児の情けない戦いっぷりにはハラハラさせられっぱなしだよ!」
剣児「何だとっ!?」
つばき「ふふっ。大丈夫よ。剣児はちゃんと活躍してるから
剣児「さすが、つばき! やっぱ俺の事、よく見てるぜ! さては俺に惚れてんな?」
つばき「ちょっと! せっかくフォローしてあげたのに何でそういう話になるのよ!」
〔殴打音〕
〔画面、振動〕

剣児「いてっ! 何でジジイが殴るんだよ!」
司馬「調子に乗りすぎじゃ! この馬鹿め!」
つばき「いい気味だわ。ふん!」
剣児「ひっでえなぁ…」
鏡「ところで司馬博士…。邪魔大王国の動きですが…」
司馬「ゾーンを吹き飛ばして、姿を消してからしばらく鳴りを潜めておる」
鏡「何も行動を起こしていないのですか?」
司馬「ああ、そうだ」
柳生「それはかえって不気味ですね…」
司馬「うむ。どうせ奴らの事じゃ、おとなしくしてると見せかけて、何かを企んどるのだとは思うが…」
〔警報〕
所員「司馬博士! 大火焔偶です! 大火焔偶がこちらに向かってきます!」
司馬「何じゃと!」
宙「噂をすれば…って奴だな! 出撃ずるぞ、ミッチー!」
美和「はいっ!」
司馬「宙! お前、メンテナンスは…?」
宙「邪魔大王国の奴らを追い払ってからでいい!」
司馬「そ、そうか…」
剣児「俺達も行こうぜ!」
つばき「ええ!」
鏡「博士、ダンナーベースに救援要請をお願いします」
司馬「わかった!」
宙「行くぞ、みんな!」
剣児「おうっ!」
【シナリオデモ終了】


サブタイトル
「リンケージ」


【戦闘マップ開始】
〔味方ユニット出現〕
〔敵ユニット出現〕

壱鬼馬「妃魅禍様! ジーグです!」
妃魅禍「ほう…。向こうから出迎えてくれるはな…。手間が省けたという物じゃ…」
壬魔使「妃魅禍様! ハニワ幻神をお貸し下さい! ジーグを叩きのめして参ります!」
妃魅禍「待て、壬魔使。わらわの狙いは銅鐸…。ジーグを生け捕りにせねばならん」「ハニワ幻神を出すのは、奴らをもっと引きつけてからじゃ…」
壬魔使「ははっ!」
妃魅禍「さあ来い、ジーグ。もっと近づいて来るのじゃ…!」
剣児「宙さん! 妃魅禍の艦だ! 一気に突っ込もうぜ!」
美和「待ちなさい、剣児。大火焔偶だけで、軍勢を引き連れていないのが気になります」「うかつに近づいてはいけません!」
柳生「そうよ、剣児。冷静に判断して行動しなさい!」
剣児「何言ってんだ、婆ちゃん! 柳生隊長! こういう事は先手必勝だぜ!」
美和「待ちなさい! 剣児!」
つばき「剣児っ!」
〔剣児、前進〕
妃魅禍「よし、今じゃ! ハニワ幻神を出せっ!」
壬魔使「承知しました!」
〔敵ユニット出現〕
〔衝撃音〕

剣児「うわあっ!」
つばき「剣児!」
剣児「くそっ! 離せっ!」
妃魅禍「まずは一つ…」
〔画面、フラッシュ〕
〔発光音〕

剣児「うわあっ! な、何だ、この光は!」
妃魅禍「むっ? 何だ? 銅鐸を守る強い力が…!」
鏡「愚かなり、妃魅禍! 雷鋼馬の銅鐸は、貴様の力では破れぬ結界で守られているのだ!」
妃魅禍「な、何じゃと! そんな力を持つ者がこの世界にいるはずが…!」
鏡「つばき! 今だ! 剣児を助けるぞ!」
つばき「はいっ!」
〔鏡、剣児へ隣接〕
つばき「ハニワ幻神っ! 剣児を離しなさいっ!」
妃魅禍「な、何じゃ! あの小娘は!」
〔鏡、魔愚羅へ攻撃〕
[イベント戦闘「鏡vs魔愚羅」]
つばき「しっかりして! 剣児!」
剣児「わかった! うおおおおーーーっ!」
〔画面、フラッシュ〕
〔発光音〕

妃魅禍「な、何じゃ、この波動は…! ど、銅鐸が…!!」
〔画面、フラッシュ〕
〔発光音〕
〔衝撃音〕
〔魔愚羅&馬頭羅、後退〕

壱鬼馬「な、何とおっ!」
つばき「剣児、大丈夫?」
剣児「ああ! おかげで助かったぜ!」
美和「司馬博士! 今の銅鐸の力の発動は…」
〔モニターの開く音〕
司馬「ああ、間違いない…つばきじゃ!」
鏡(どうやら、つばきの力が覚醒したようだな…)
妃魅禍「い、今の力は何じゃ! 銅鐸の力が倍増した…! おのれ、あの小娘の仕業かっ!」
剣児「よくもやってくれたな、妃魅禍! お礼はたっぷりさせてもらうぜ!」
阿麿疎「よ、黄泉軍兵を出せ! ジーグをこっちに近づけるなっ!」
〔敵ユニット出現〕
剣児「ザコが何匹出てこようが関係ねえ! 叩き潰してやる!」
磁偉倶「ミッチー! 俺達も行くぞ!」
美和「はいっ!」
<戦闘開始>

<鏡が戦闘>

鏡「剣児を助けたい気持ちはわかるが、あまり無理はするなよ、つばき!」
つばき「わかってる! 今度からは慎重に戦うわ。さあ、かかってきなさい!」

<剣児vs壱鬼馬>
剣児「さっきはよくも罠にかけてくれたな! この礼は、10倍…いや、100倍にして返してやるぜ」
壱鬼馬「黙れ! 貴様を叩きのめして、その頭から銅鐸を奪ってやるから、覚悟しろ!」

<剣児vsハニワ幻神>
剣児「ヘッ、結局はいつものハニワ幻神じゃねえか!」「ちょっとぐらい強くなってたって、戦い方は同じだぜ!」

<鏡vs妃魅禍>
つばき「剣児を捕まえて銅鐸を奪おうなんて…! そんな事、この私が許さない!」
妃魅禍「この小娘は、銅鐸の力を増大させる力を持っているようじゃ…。使い道があるかもしれんのう…」

<磁偉倶vs妃魅禍>
磁偉倶「妃魅禍! 50年前につけられなかった決着を今こそつけてやる!」
妃魅禍「愚かな…。わらわは不死身じゃ! 倒されたとしても、すぐにまた復活するのじゃ!」
磁偉倶「だったら何度でも倒してやる! 俺も不死身だからな!」

<磁偉倶vsハニワ幻神>
磁偉倶「ハニワ幻神どもめ! 今日こそ俺がこの手で全滅させてやる!」

<美和vs妃魅禍>
美和「妃魅禍! あなたには銅鐸を渡すわけにはいきません!」
妃魅禍「黙れ! わらわは必ず銅鐸を手にしてみせる! わらわの野望を達成するために…!」

<美和vsハニワ幻神>
美和「ハニワ幻神しかいないという事は、ダリウス軍との同盟は決裂したという事かしら…」「だとすれば、これは好機になるわね…」

<妃魅禍or壱鬼馬or壬魔使or阿麿疎撃破or3PP・味方援軍1&敵増援1出現>
〔味方戦艦出現〕
〈出撃準備〉
甲児「いやがったな、邪魔大王国!」
カガリ「久々のご対面だな」
ダイヤ「だが、顔を見せたのが運の尽きだぜ!!」
阿麿疎「ひ、妃魅禍様! 敵の増援が来ましたよ!」「ここはいったん退いて、態勢を立て直しましょう!」
妃魅禍「…やむを得ぬか…。だが待て。このまま引いても同じ事の繰り返し…」「それより、あの小娘をいただいていくとするか…」「壱鬼馬よ! ハニワ幻神・徒鼻羅を出せ! あの小娘を捕らえるのじゃ!」
壱鬼馬「はっ!」
阿麿疎「あんなガキを捕まえて、どうするおつもりです?」
妃魅禍「…あの娘の能力は使い道がありそうじゃからな。それに、人質としても使える…」
阿麿疎「おお、なるほど! さすがは妃魅禍様!」
妃魅禍「つまらぬ世辞はいい! さっさと小娘を捕らえぬかっ!」
阿麿疎「ははーっ!」
壱鬼馬「徒鼻羅を出せっ!」
〔敵ユニット出現〕
剣児「新手のハニワ幻神か!?」
壱鬼馬「徒鼻羅よ! ビッグシューターを捕えるのだ!」
〔徒鼻羅、鏡へ隣接〕
〔衝撃音〕

磁偉倶「は、速い!」
鏡「うわあっ!」
つばき「きゃあっ!」
剣児「つばき! 鏡!」
〔鏡&徒鼻羅、壱鬼馬へ隣接〕
〔味方ユニット離脱〕

壱鬼馬「妃魅禍様! 捕らえました!」
妃魅禍「でかした、壱鬼馬!」
壬魔使「大火焔偶、全速でここから撤退だ!」
阿麿疎「…に、逃げ切れるかな? 追いつかれちまうんじゃ…」
壱鬼馬「情けない声を出すな! いざとなればこっちには人質が…」
〔敵ユニット出現〕
阿麿疎「何だ、あいつら!?」
ヴェリニー「邪魔大王国の妃魅禍ね…?」
妃魅禍「いかにも、わらわが妃魅禍じゃが…お主は何者じゃ?」
ヴェリニー「私の名はヴェリニー。…以前、イスペイルって奴に会った事があると思うんだけど…」
妃魅禍「イスペイル? …確かに以前、そのような者から連絡を受けた事があるが…」
壱鬼馬「我らに協力すると言っておきながら全く連絡を寄こさぬ、ふざけた奴だ!」
ヴェリニー「私達はそいつの仲間よ」
壱鬼馬「なにっ?」
ヴェリニー「手っ取り早く言うわ。イスペイルはここにいる連中に殺されたの」「だから私があなた達に協力するわ。ここから逃げなさい!」
阿麿疎「何だかよくわからねえけど、こいつに任せて逃げようぜ!」
壬魔使「…信用できるのか?」
壱鬼馬「今は信用するしかあるまい。…では、任せたぞ!」
〔敵ユニット離脱〕
剣児「ああっ! つばき!」
早乙女「待ちやがれ! コラ!」
身堂「追いましょう! 隊長!」
柳生「ええ! このままじゃつばきと鏡が危ないわ!」
ヴェリニー「追いかけようったって、そうはいかないわ。あんた達の相手は私がする…!」
剣児「何だと、この!」
一騎「敵の指揮官機は…」
真矢「ズーリで会った人みたいね…!」
ヴェリニー「覚えててくれたみたいでうれしいわ。今日は新しい仲間を紹介に来たのよ」
ガズム「やあ、諸君。俺の事を覚えているかね?」
静流「…こ、この子!」
杏奈「確か…レムって子よ!」
ガズム「レム? 違うな。俺はガズムだ! 記憶力の悪い連中め…」
ピュリア「違ってるのはそっちだ! お前の体はな…!」
キラ「よせ、ピュリア。それ以上、話しちゃダメだ!」
ピュリア「え? でも…」
リー「敵にこっちの情報を教える事はない。名前を教えただけでも十分だ」
ピュリア「あ、そうか…。それにしてもミスト達、こんな肝心な時に出撃してないなんて…」
ムウ「今、ミスト達の機体は調整中だからな…」「作業が終われば駆けつけて来るかもしれないけど…」
コトナ「今ごろ、早く出撃させろって、大騒ぎしてるでしょうね…」
ガズム「お前達の活躍ぶりは聞いている。イスペイルを倒したばかりかディガルド武国まで滅ぼしたそうだな」「それほどの力の持ち主なら俺の遊び相手にふさわしい…」
イザーク「遊び相手だと? ふざけやがって!」
ヴェリニー「さあ、あいさつが終わった所で、楽しい時間を始めましょうか!」
バルトフェルド「余裕を見せつけているつもりだろうがね…!」
剣児「返り討ちにしてやるぜっ!!」

<甲児vsガズム>
甲児「けっ、どんな仕掛けだか知らねえが、かわいい顔が台無しじゃねえか!」
ガズム「あいにく俺はお前達と美的感覚が違うようでな…。この顔をかわいいと思った事はない!」

<ピュリアvsガズム>
ピュリア「悪魔みてえな機体に乗りやがって…!」
ガズム「この星にも似たような悪魔は存在するか…。これも縁かな…?」
ピュリア「さあな。だが、アタシ達とお前達との縁はここで切らせてもらうぜ!」

<ガズムorヴェリニーHP50%以下・味方援軍2出現>
〔味方ユニット出現〕
ミスト「よし、間に合った!」
ゴオ「ミスト! シェルディア!」
ミスト「レヴリアスの調整が終わったので駆けつけました!」
シェルディア「セリウスIIも一緒だよ!」「…って、それどころじゃない! レムを助けなきゃ!」
さやか「アンジェリカはどうしたの?」
ミスト「合体システムの最終調整をしています。後ちょっとで来れるはずです!」
ヴェリニー「あれはレヴリアスじゃない!」
ガズム「そうか。何か物足りないと思ったら、レヴリアスがいなかったのか…」
シェルディア「レム! ボクだよ! わかる!?」
ガズム「さっきもその名で呼ばれたが…。いったい何者なんだ?」
シェルディア「レムはボクの妹だ! どうしてお前はレムなのにレムじゃないんだ!」
リー「おいおい、せっかく黙ってたのに大公開しちゃったよ…」
ガズム「お前の妹…? そうか、この憑代はお前の妹なのか。これは面白い…!」「だったらお前達は、俺に手を出せな…」
シェルディア「レムを返せーっ!」
〔シェルディア、ガズムへ隣接〕
〔シェルディア、ガズムへ攻撃〕

[イベント戦闘「シェルディアvsガズム」]
ガズム「なっ! 何を考えている! 妹の肉体がどうなってもいいのか!」
シェルディア「お前を倒して、レムを取り返すんだ!」「レムを返せーーーーっ!」
〔シェルディア、ガズムへ攻撃〕
〔ガズムにダメージ×3〕

ミスト「シェルディア! やめろ! そんな事をしても無意味だ!」
シェルディア「返せ! 返せ! 返せーっ!」
ガズム「ええい、うっとおしいっ!」
〔ガズム、シェルディアへ攻撃〕
〔シェルディアに爆発〕
〔シェルディア、前進〕

シェルディア「きゃーっ!」
ミスト「シェルディア!」
ガズム「妹の肉体を攻撃するとは…何と愚かな小娘だ!」「貴様のような愚か者が『欠片』を有していると思うと残念だ…!」「せめて一撃で消滅させて…」「…ぐっ! ぐわあっ!」
ヴェリニー「ガズム!どうしたの!?」
キラ「…動きが止まった!?」
アスラン「待て、キラ! 様子がおかしい!」
ガズム「ず、頭痛が…頭が…割れそう…」「…えちゃん…私は…いから…こいつ…っつけて…!」
シェルディア「レム? レムなの!?」
ガズム「…おねえ…おねが…はや…く…」「ええい! 黙れ! 黙らんかあっ!」
ヴェリニー「ガズム! あなた、いったい…?」
ガズム「ど、どうやら憑代の意識が…あの小娘に会ったせいで…覚醒を…!」「すまんが今は撤退させてくれ! 後を頼む!」
〔敵ユニット離脱〕
シェルディア「ああっ! レム! 待って!」
ゴオ「くそっ! 助けられなかったか!」
ヴェリニー「…ガズム、大丈夫なのかしら?」
ミスト「おい、お前!」
ヴェリニー「私の事かしら?」
ミスト「そうだ! あいつはどこに逃げた!」
ヴェリニー「…教えると思う?」
シェルディア「教えろーっ!」
〔シェルディア、ヴェリニーへ攻撃〕
[イベント戦闘「シェルディアvsヴェリニー」]
シェルディア「きゃああっ!」
ヴェリニー「逆上するんじゃないわよ! このヒステリー娘!」
シェルディア「レムを…返せ…返すんだーっ!!」
ミスト「落ち着くんだ、シェルディア!」「そんなんじゃ、レムを助ける前にお前が死んじまうぞ!」
シェルディア「ミスト…」
ミスト「レムの事が心配なのはわかるけど、戦闘中は冷静にならなきゃダメだ!」
シェルディア「…わ、わかった。ごめん、ミスト。ボク、焦りすぎてたみたいだ…!」
ミスト「そうだ。それでいい。ちゃんと戦えるか?」
シェルディア「うん!」
ミスト「よし、いくぞっ!」
ゲイン「待て、コラ! お前達だけで戦おうとするんじゃない!」
ミスト「あっ…!」
カガリ「いきなり出て来たと思ったら、お前達だけで何を勝手に盛り上がってるんだ!」
チーフ「先のような戦い方はいただけない、補習を勧告させてもらう」
ロン「僕達もいるって事を忘れないで欲しいねえ…」
ミスト「す、すいません!」
剣児「つばきと鏡が妃魅禍にさらわれたんだ! さっさとこいつらをやっつけて、追いかけなきゃなんねえ!」
ミスト「了解! 勝手に突っ走っちゃった分は取り返してみせます!」

<ミストが戦闘>
ミスト「俺の正義の心がどれほどのものかなんてどうでもいい!」「最後まで戦い抜いて、平和を勝ち取ってやるっ!!」

<シェルディアが戦闘>
シェルディア「レムを助けなきゃ…!」「でも、焦っちゃダメだ。落ち着かなきゃ! しっかりしろよ、ボク!」

<ミストvsヴェリニー>
ミスト「ガズムはどこに行った! 痛い目を見る前に答えた方が身のためだぞ!」
ヴェリニー「それで脅しているつもりなの? ちっとも怖くないわよ、坊や」
ミスト「俺はただガズムがどこにいるのか知りたいだけだ!」「教えてくれないなら、ここでお前を倒してベザード人の無念を晴らさせてもらう!」

<シェルディアvsヴェリニー>
シェルディア「レムはどこなの! どこに行ったの! 教えなさい!」
ヴェリニー「私を倒せたら、教えてあげてもいいわ。でも、冷静さを失った精神状態で勝てるほど、私は甘くないわよ…!」
シェルディア「冷静かどうかなんて関係ないもん! ボクは絶対にお前に勝つんだーっ!」

<ディックvsヴェリニー>
ディック「ほう、俺好みの勝ち気そうなレディーじゃないか…。君が敵とは悲しいな…」
ヴェリニー「あいにくだけど、あんたみたいなスカした男は大嫌いでね…」
ディック「そうか。それは残念だ…。ならば君には、弾丸の花束をプレゼントしよう!」

<静流vsヴェリニー>
静流「自分の強さにずいぶん自信があるようだけど、あんまり自惚れてると思わぬケガをする事になるわよ?」
ヴェリニー「ご忠告、感謝するわ。でもね、これは自惚れじゃないの。あなた達とは格が違うのよ!」
静流「あら、そう。だったら大ケガをさせてやるわ!」

<アデットvsヴェリニー>
アデット「あんたみたいに暴力的な女はね、欲求不満に決まってるのさ!」「あたしみたいに幸せな恋愛をすれば、性格がもっと丸くなるよ!」
ヴェリニー「余計なお世話だよ! どうせ私は欲求不満さ!」

<ヴェリニー撃破・味方援軍3出現>
〔ヴェリニーに爆発〕
ヴェリニー「あら、ちょっと油断してたかしら…。それじゃ、遊びはこれで終わり。本気を出させてもらうわ…!」
〔ヴェリニー、回復〕
ヴェリニー「最初のターゲットは…やっぱり レヴリアスね!」「イスペイルの仇だし、この前、恥をかかされたし…。覚悟はいい?」
ミスト「何が『覚悟はいい?』だ!  お前なんかに負けるか!」
ヴェリニー「お前呼ばわりはやめて。私はヴェリニーよ。覚えておきなさい!」
ミスト「知るか、そんなの!」
ヴェリニー「ガズムの命令だから殺さないけど…死んだ方がマシだと思えるくらいの苦痛を与えてあげるわ!」「覚悟しなさい!」
〔ヴェリニー、ミストへ攻撃〕
[イベント戦闘「ミストvsヴェリニー」]
ミスト「ぐわあああっ!」
ルージ「あいつ、速い!」
ヴェリニー「それはそうよ…。せっかく、獣の影響を受けている私が乗ってるんだもの…」「ビクトーラもそれに合わせて、速く、しなやかに仕上げてあげなくっちゃあね」「獣ついでに、もう一個の地球を破壊した時にはゾイドの技術も取り入れてみようかしらね」
コトナ「そうはさせるもんですか…!」
ヴェリニー「おっと…下手に動くとこいつはバラバラになるよ…」
ゴオ「くそっ…! あいつは何度ピンチになりゃ気がすむんだ!」
ヴェリニー「前にもピンチになったの? こいつ…」「…それはそうよね。こんな軟弱な装甲のロボットが…」「サポート無しで突っ立っていたら誰だって狙うと思うけど?」「ねえ、満足に援護も受けられないレヴリアス?」
ミスト「ち、ちきしょう…!」
ヴェリニー「あら、苦しみの時間は始まったばかりなのよ? これから、もっと苦しめてあげるわ…!」
〔ヴェリニー、出力上昇〕
ミスト「くそっ! 合体さえできれば…!」
ヴェリニー「さあ、地獄の業火に焼かれなさい!」
〔味方ユニット出現〕
アンジェリカ「そうはさせないわ!」
〔アンジェリカ、ヴェリニーへ攻撃〕
[イベント戦闘「アンジェリカvsヴェリニー」]
ヴェリニー「ええいっ! 不意をつかれた! この卑怯者!」
アンジェリカ「余裕かまして、油断してる方が悪いのよ!」
ヴェリニー「何ですって…!」
アンジェリカ「ミスト、大丈夫?」
ミスト「あ、ありがとう。助かったよ」
アンジェリカ「遅くなって、ごめんなさい」
ミスト「最終調整は?」
アンジェリカ「完璧よ。サコン先生と芝草さんがいつでも合体できるって!」
ミスト「よし、今すぐ合体しよう! このままじゃあいつに勝てない!」
アンジェリカ「えっ? 今すぐ? でも、私は…」
ミスト「大丈夫だ。俺達ならできる! パートナーじゃないか!」
アンジェリカ「で、でも…。確かにパートナーだけど…」
ミスト「俺達は子供の頃からずっと一緒だった。防衛隊でも、ベストパートナーだったじゃないか!」「俺達のコンビネーションがあれば、合体なんて楽勝だ!」
アンジェリカ「…パイロットの負担は…? 平気なの…?」
ミスト「…痛いのが怖いなら、俺が全部負担を引き受けてやる!」「あいつを倒して、さっさとレムとつばきさんを救いに行こう!」
アンジェリカ「…! わ、わかったわ」
ヴェリニー「パートナーだの、コンビネーションだのくだらない事を言って…! 2機そろって地面に叩きつけてやるわ!」
カガリ「あいつら、テストなしで合体する気か!?」
ミスト「リンケージシステム、オン! ジョイントパーツ、アクティベート!」
アンジェリカ「アクティベート!」
ミスト「コネクション、スタンバイ!」
アンジェリカ「ス、スタンバイ!」
ミスト「行くぞ! アンジェリカ!」「クリスタル・リンク…!」
アンジェリカ(ダメだわ…! やっぱり私…まだ、嫉妬してて…)「…ゴーッ!」
〔ミスト&アンジェリカ、隣接〕
〔ミスト&アンジェリカ、後退〕

ミスト「うわああああっ!」
アンジェリカ「きゃあああああっ!」
ヴェリニー「何をするのかと思ったら…衝突してはじけ飛んだだけ? 悪ふざけのつもりかしら…?」「全然面白くないわ! さっさと落ちなさい!」
〔シェルディア、アンジェリカへ隣接〕
〔ヴェリニー、アンジェリカへ攻撃〕

[イベント戦闘「アンジェリカvsヴェリニー」]
シェルディア「きゃあああっ!」
アンジェリカ「シェルディア!」
ミスト「くっそおおおおっ! よくもシェルディアを!」
アンジェリカ「!!」
ミスト「アンジェリカ! もう一度合体を試す!」
アンジェリカ「駄目よ…合体なんてできないわ!」
シェルディア「諦めちゃ駄目! あなたならできるよ! アンジェリカ!」「合体して…あいつをやっつけて! でないと、ミストがやられちゃう!」
アンジェリカ「で、でも…私は…」
ミスト「みんなのために…地球のために合体するんだ!」「地球をアトリームみたいにしちゃいけない! 俺達の手で地球を守るんだ!」
シェルディア「何やってるのさ! アンジェリカの思いやりってその程度なの!?」「クリスタル・ハートって思いやりとか愛で動くんでしょ!? アンジェリカがそんなんじゃボク…!」「せっかく諦めたのにミストの事、諦めきれなくなっちゃうじゃないかーっ!!」
ミスト「どうした!? シェルディアと何か話してるのか!?」
アンジェリカ「…わかったわ。地球を守るため…みんなのため…!」(…そして、あなたのために!)
ミスト「ああ…! 頼むぜ、ベストパートナー…!」
アンジェリカ「私、やってみる! 地球のために…合体する!!」
ミスト「行くぞ! クリスタル・リンク…!」
アンジェリカ「ゴーッ!」
〔画面、緑にフラッシュ〕
〔発光音〕
〔ミスト、合体〕

ミスト「リンケージ、コンプリート!」
アンジェリカ「システム、オールグリーン! 成功よ! ミスト!」
ミスト「…当然。俺とアンジェリカだからな」
甲児「す、すげえ…!」
ゴオ「レヴリアスとセルケリウスが…」
杏奈「あんな風に合体するなんて!」
ボス「カッチョいい~!」
ヴェリニー「な、何なの? 合体? レヴリアスが…?」「あんなの、ただのコケ脅しに決まってるわ!」
ミスト「コケ脅しかどうか、見せてやる! ソルヴリアス・レックスは火力重視なんだ…!」「ロンさん! 猿渡さん! ここは俺に任せて下さい!」
ゴオ「しょうがねえ、ここはお前の因縁だ。任せてやる!」
ロン「大見得を切ったんだ。失敗するんじゃないよ!」
ディック「見せてみな…。お前の博打を!」
ヴェリニー「何を勝手に盛り上がってんだぁぁっ!!」
ミスト「来たな!」「アンジェリカ! ふたりの心を一つにするんだ! 奴を倒すぞ!」
アンジェリカ「は、はい! もう迷わない…! 私達は…ヴェリニーを倒す! そして…地球を守る!」
〔画面、緑にフラッシュ〕
〔発光音〕
〔ミスト、回復〕

ミスト「うおおおおっ!」
アンジェリカ「はあああっ!」
ヴェリニー「な、何なの、あの強大なパワーは!!」
〔ミスト、ヴェリニーへ攻撃〕
[イベント戦闘「ミストvsヴェリニー」]
ヴェリニー「ぎゃあああっ!」
ミスト「どうだっ!」
アンジェリカ「はあっ…はあっ…はあっ…」
ヴェリニー「こっ、これ以上は…危険だわ…。悔しいけど、退却するしかないわね…」「覚えてなさい!」
〔敵ユニット離脱〕
ミスト「逃げたか…!」
アンジェリカ「はあっ…はあっ…はあっ…」
ミスト「大丈夫か、アンジェリカ!」
アンジェリカ「私のせいで…パワーが…上がりきらなかったね…。ごめんね…」
ミスト「気にしないでいいさ。合体したレヴリアスの力をせつけられただけでも大成功だよ」
アンジェリカ「あ、ありがとう…」
※※まだ敵健在の場合、セリフ追加※※
ゴオ「ひと安心してる所を悪いが、まだ敵がいる。気を抜くな!」
ミスト「は、はい! すいません!」
ゴオ「みんな! 残りの敵をやっつけるぞ!」


<敵全滅・勝利条件達成>
剣児「よし! これで全滅だ! つばき達を追いかけようぜ!」
美和「待ちなさい、剣児! また独断専行するつもりですか!」
剣児「で、でも…」
磁偉倶「言う事を聞くんだ、剣児」「つばき達がさらわれたのはお前の勝手な行動にも原因があるんだぞ!」
美和「いったんビルドベースに戻って、態勢を立て直します。つばきと鏡の救出はそれからです」「シェルディアさんの妹さんの事も考えないといけませんしね…」
剣児「そんな悠長な事言ってていいのかよ! つばきが心配じゃねえのかよ!」
〔モニターの開く音〕
司馬「ばっかもん! 珠城司令がつばきの事を心配していないわけがなかろう!」「そんな事もわからんのかっ!」
剣児「くっ…」
美和「後先を考えずに深追いすれば、敵の策略にはめられるかもしれません。ここはいったんビルドベースに戻り…」「作戦を練ってからの方が、救出できる可能性があります。わかりますね、剣児?」
剣児「わ、わかったよ…」
美和「では皆さん、一度ビルドベースへ戻りましょう」
〔第3軍ユニット出現〕
破瑠覇「グルルル…」
剣児「むっ! あ、あれは…!」
〔第3軍ユニット離脱〕
ゲイン「どうした、剣児?」
剣児「いや、何でもねえ…。きっと気のせいだ…」
ゲイン「そうか? それならいいんだが…あんまり思い悩むなよ、青少年」
剣児「あんがとよ、ゲインさん」(あの虎…確か破瑠覇って鏡の奴が言ってたな…)(突然出てきて、俺の事をじっとにらみやがって…いったい何のつもりなんだ!)
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

???
ヴェリ二ー「…ちょっと、何なのよ、あのレヴリアスって!」「合体するなんて聞いてないわよ! 死ぬかと思ったわ!」
ガズム「な、何の話だ…? 今、俺はそれどころではない…」
ヴェリニー「だいたい何よ! パイロットのふたり! あれって恋人同士?」「でなきゃあんなコンビネーションは無理だわ! …ったく、腹が立つ!」
ガズム「な、何をそんなに怒っている?」
ヴェリニー「だいたいあんたも情けないわ! 頭痛くらい何よ! ひ弱すぎ!」
ガズム「いや、あれはただの頭痛ではない…。結合して日が浅いせいか、憑代の人格が覚醒して…」「下手をすれば、俺の人格が追い出されて…」
ヴェリニー「…もう怒った! 私、絶対許さないから!」
ガズム「お、お前…憑代ごと俺を殺したら『欠片』は…!」
ヴェリニー「あんたじゃないわよ! レヴリアスに復讐するの!」「合体を引きちぎって、あのふたりの仲もズタズタにしてやる!」
ガズム「よ、よせ。ル=コボル様が地球にいらっしゃるまで…」
ヴェリニー「うるさい! 病人は黙ってて! 敵がちょっとくらい減ってたってわかりゃしないわよ!」
ガズム「ル=コボル様の超感覚を甘く見ない方がいい…」
ヴェリニー「だったらあんたが死ぬ? 私、誰かをズタズタに引き裂きたくてたまらないのよ…!」
ガズム「き、貴様…」
ヴェリニー「病人はおとなしく、薬でも飲んで寝てなさい。どうせ憑代用の薬があるんでしょ! じゃあね…!」
ガズム「や、やめろ、ヴェリニー…!」


新ビルドベース/通路
衛「ミストさん! さっきの必殺技、すごかったですね!」
ミスト「…ああ、俺もビックリしたよ。あそこまでできると思ってなかった」
ゲイナー「あれが、アトリームで2000年前に使われてたロボットなんですね…」
ミスト「そういう事になるんだよな。あまり考えていなかったけど、昔の人も何かと命をかけて戦ってたんだな…」
リー「それにしてもあの技…。見た目もだが、威力もすごかったじゃないの」
ミスト「それが…実はあの攻撃は、不完全だったんです…」
ピュリア「ええっ! あれで不完全なのかよ!」
アンジェリカ「私がクリスタル・ハートの力を引き出せなかったから…」
ミスト「そう落ち込むなよ。合体の負担だって、思ったほどでもなかったし…」「次の戦いの時には引き出せるようになるって」
リー「やっぱり、ノーリスクってわけにはいかねえんだな」
ミスト「そうなんです。合体には肉体への負担がかかるんですよ」
ゲイナー「負担を軽くする方法はないんですか?」
ミスト「負担を確実に大きくする方法なら身にしみてわかってるんだけどね」
ゲイナー「イスペイルと戦った時の事ですか?」
ミスト「ああ。心を乱して戦えばきっと余計に痛い思いをする事になるんじゃないかな」
セレーネ「不完全なのにあれだけのパワーがあったら、完璧になったらどうなっちゃうの?」
ソル「まさに無敵のロボットって感じですね…」
咲良「ふん。見た目が派手で、パワーが大きけりゃいいってもんじゃないさ」「たとえこちらが非力でも、相手の力を利用して…」
剣司「はいはい。咲良の柔術講座なら、後で俺達がゆっくり聞くからさ…」
衛「俺達って…僕まで巻き込まないでくれよ!」
咲良「後でと言わず、今から教えてやるよ。実地訓練込みでね…」
剣司「げっ! 今すぐかよ!」
咲良「当然。ほら、さっさとおいで!」
剣司「いや、でも、次の出撃に備えて、ファフナーの整備をしないと…!」
咲良「自分自身の鍛錬も整備のうちだよ! ほら、行くよ!」
衛「そんなメチャクチャな! 一騎、遠見、助けて~っ!」
真矢「私に助けを求められても…」
一騎「頑張って鍛錬してこいよ!」
剣司「くそ~っ!」
〔扉の開閉音〕
ムウ「あ~あ、かわいそうに…」
ジョシュア「だけどあの3人、ほんとに仲がいいですよね…。何だかうらやましいなぁ…」
カルメン99「あんた、友達いないもんね…」
ジョシュア「失礼な! ヴァンさんと総士君が僕の友達ですから!」
カルメン99「あんた、前に断られたばっかりでしょうに…」
ダイヤ「そういや、ナオトの奴、最近ロンゴさんと話してるけど何かあったのか…?」「なーんかコソコソしてるし…後で聞いてみるかな…」
キラ「想いが力になるシステム、か…」
ラクス「気になるのですか、キラ?」
キラ「ううん。システムそのものじゃなくって…」「そんなシステムを使って戦わなくちゃいけない相手は…」「いったいどんな攻撃手段で戦いを挑んできたんだろうって…」
ムウ「目には目、歯には歯、想いの力には想いの力って事か?」
甲児「確かに同じ文明同士で争ってたんだとしたら…」「技術力の差はあるかもしれねえけど同じシステムを使ってても不思議じゃねえな」
道生「なんでそんなシステムをそのアトリーム人ってのは作ったんだか…」
甲児「アトリームだけじゃねえぜ」
ロン「ベザードに伝わってる『神の石』。あれも結局クリスタル・ハートだったって話だからね」
ウェンディ「私にそれが使えたら兄さんを取り戻せるかな…」
ヴァン「安直な手段に頼るんじゃねえ」
ウェンディ「何よ。いつもは何を頼んでも手伝ってくれないくせに、こんな時だけ忠告するの?」
ヴァン「ちょっと待て! 最近はちゃんと働いてるだろ!? いろいろ…!」
ウェンディ「そうだったの? 私、最近戦闘以外で姿を見ないからてっきり寝てばかりだと思って…」
ヴァン「お前なあ…」
ミラ「ヴァンさんは私のリハビリに付き合ってくれているの」
ヴァン「そうそう。この人のリハビリをやってる」
ケジナン「俺達も手伝ってるんだぜ!」
ウェンディ「ひええっ!?」
エンゲ「そんなに驚かんで下さいよ。こっちは肩身が狭くてなかなか大手を振って艦内を歩けないんだから…」
ゲイン「ほう、お前達がな…」
ザイリン「適材適所とはよく言ったものだ。その力を生かせるのなら本望だろう」
ジャボリ「適材適所ねえ…私はこんな所で終わる女じゃないわ!」「なんとしても都会に行って花を咲かせるのよ!」
乙姫「都会もいい事ばかりじゃないよ、ジャボリ」
ジャボリ「誰です、この子…?」
ミラ「乙姫ちゃん! あまり艦を降りて出歩いちゃ…」
乙姫「大丈夫。もう、艦にはミールが満ちてるから、少しの間なら降りても大丈夫になったんだ」
千鶴「乙姫ちゃん! その事は…!」
乙姫「私は中立だよ。何を伝えるべきかは自分で判断する」「今、みんなに伝えようと思ったのはここまで。それと、都会はいい事ばかりじゃないって事」「覚えておいてね、ジャボリ」
ジャボリ「は、はあ…」
千鶴「乙姫ちゃん…。せめて、アークエンジェルか大空魔竜に戻らないと…」
乙姫「わかったよ。千鶴の言う通りにする。時間があるうちは一緒にいないとね」
ジャボリ「何だったんでしょう、あの子…」
ザイリン「私も滅多に見ないからよくわからないのだが…」「あの子は何なのだ?」
ミラ「乙姫ちゃんは、普段は医務室から出ないからね…」「出てきたとしても、ほんの少しの間だけ。体が弱いとかで、すぐに戻されちゃうのよ」
ケジナン「見ないといえば、ウルグスクのメダイユ姫も見ないな。俺達と一緒にいるはずだろ?」
ゲイン「姫さんは、リュボフさんやカリンと一緒になって内職をしてくださってる」「あるのは人望だけかと思いきや、手先も器用ときた。ありゃあ大物になるぜ…」
エンゲ「大物? それじゃ、今のうちに尻尾でも振っときましょうかね…」
ジャボリ「よしなさいよ、みっともない!」
ガラガ「それにしても、せっかくもう一つの地球に来たってのに…」「ゆっくり観光できねえのが残念だぜ」
シン「そんな心構えで戦うってんですか?」
ガラガ「いちいち突っかかるなよ。俺はただ、何もしてねえ時間がもったいねえって言ってるだけだ」「シンだって、自由時間には遊びてえだろうが」
シン「そりゃ、まあ…」
ガラガ「つばきがさらわれてピリピリすんのもわかるけどよ、張りつめっぱなしってのも疲れるぜ」
シン「俺はみんなみたいに上手く割り切れませんよ…」
プリシラ「大丈夫だよ。君にはまだ未来があるじゃない」「だから、いっぱい悩んでカッコいい大人になってね!」
シン「あ、プリシラさん…。何で急に俺の事…?」
プリシラ「ママが言ってたんだ。『悩むより動いたほうがいい』って」「口をはさむかどうかちょっと考えたけど、考えるくらいなら話しかけちゃえって思って!」「さっき言った事はあんまり気にしないでね! じゃあねー!」
シン「…カッコいい大人、か…」
ルナマリア「どうしたの、シン? プリシラさんに何か言われたの?」
ガラガ「具体的な目標をもらったってとこかな?」
ルナマリア「そうなの、シン?」
シン「…それがゴールかどうかわかんないけど…」「戦争がなくなった世界での俺が、どんな風にその世界で生きていけばいいのか…」「ちょっとだけ見えた気がしたんだ」
ルナマリア「なんだかシン、変わったね」
シン「そうか?」
ルナマリア「この部隊に入った時も変わったなって思ったけど…」「今のシンの方がもっと変わってて、もっと頼もしい感じ」
シン「…そりゃどーも」
ルナマリア「何よ! 人がせっかく ほめてるのに!」
ハイネ「おいおい…。話に花を咲かせるのはいいけど、そろそろ作戦会議の時間だぜ?」
〔モニターの開く音〕
カガリ「総員に連絡する。作戦会議を行なうから司令室に集合してくれ!」「繰り返す…」
ハイネ「ほらな?」
アスラン「シン達はこっちにいたのか。召集だ。みんな、行こう」
ミスト(レムの事も気がかりだけど…まずはつばきさん達の救出に向かうんだろうな…)(シェルディアが勝手な行動を取らないように気をつけなくちゃ…)
アンジェリカ「どうしたの、ぼんやりして? 早く作戦会議に行きましょ?」
ミスト「あ、ああ…わかった」
【シナリオエンドデモ終了】


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