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No.31A
蒼穹~そら

【シナリオデモ1開始】
アルヴィス/医務室
〔扉の開閉音〕
真壁「どうかね、皆城乙姫の様子は…」
千鶴「アークエンジェルを見送った後、急に気を失ってしまって…」「おそらく人間の姿でいるのが限界に近づいているのだと思います」
ジョシュア「どういう事です? 人間の姿でいる限界って…?」
乙姫「う、ううっ…」
ウェンディ「乙姫ちゃん!」
乙姫「みんな…」
千鶴「大丈夫?」
乙姫「うん。…一騎達から連絡は…?」
真壁「少し前、戦闘に入るという連絡があった。今ごろ、戦っているはずだ」
乙姫「そう…。それじゃ私も、やるべき事を…」「うっ…」
ウェンディ「乙姫ちゃん! まだ寝てなきゃ!」
乙姫「ううん。このまま深い眠りに着けば、きっともう二度と目覚めない。そうでしょ、千鶴」
千鶴「ええ。その前にあなたの体を岩戸に戻すわ」
ジョシュア「岩戸? 戻す?」
真壁「島の各ブロックの機能が異常を見せている。島にいる動植物が次々と死んでいくのを止められない…」
乙姫「これまでの戦いで、この島のミールが死を学んだから…」
カルメン99「ごめんなさい。私達にもわかるように説明してもらえませんか?」
千鶴「ミールは無限の情報体として、この島の機能を司っているわ」「それが生命の循環を学び、コアである乙姫ちゃんと共に死のうとしている…」
乙姫「その前に、ミールに教えてあげないと…。生命にとって、終わる事が新しい始まりである事を…」「生と死が、一つの物として続いていく事を…」
カルメン99「まず、そのミールってのがわからないんですけど…」
真壁「ミールと言うのはフェストゥムの集合体…巣と言った方がわかりやすいだろう」
ジョシュア「ちょっと待って下さい! そんな物がこの島にあるんですか?」
千鶴「…あなた達が今、呼吸している物がミールよ」
ジョシュア「呼吸? …って事は…」
真壁「この島の空気、それがこの島のミールだ」
ウェンディ「空気が…ミール…」
真壁「空気循環を繰り返し、島と同じ質量の機体として我々と共に存在し、情報を集積し続けている…」
千鶴「どこにもいない。そして、あらゆる場所にいる。ミールは言わば、この島の環境そのものなの」
カルメン99「ちょっと待って。フェストゥムはシリコン生命体だって聞いてるけど…」
乙姫「この島のミールは、史彦達に出会った事で、姓名への道を歩み始めたの」
千鶴「かつて結晶鉱物だったミールが、ある時、バイオスフィアへ進化し、自らを空気体へと作り替えた…」
ジョシュア「バイオ…スフィア?」
千鶴「生命が存在できる独立した環境の事よ」
真壁「それは我々とフェストゥムの共存の最初の一歩だった。いずれ島のミールが完全に生命の循環を理解すれば…」「この島は地球と同じ存在になり、宇宙でも、海の底でも我々を生かし続けるだろう」「その理解を深めるためにも、竜宮島のミールは大空魔竜やアークエンジェルの一部となり…」「乙姫と共にこの戦いの意味を学んでいたのだ」
カルメン99「つまり私達は、カーニバルの時から気体になったフェストゥムを吸ったり吐いたりしてたの?」
千鶴「ええ、そうよ」
ジョシュア「フェストゥムってのは、あの金色の化け物の事だと思ってたのに…まさか空気の中にもいたなんて…」
乙姫「ミールはまだ成長過程。生と死を少しずつ学んでいるの。死だけを学んだ今の状態がこのまま続けば…」「ミールと共に生きているこの島のみんな…もちろん、あなた達にも死が訪れる」「だから、私は岩戸に戻って、ミールに死が生命の終わりではない事を教えてあげないと…」
ジョシュア「その岩戸ってのは何なんです?」
真壁「ワルキューレの岩戸。この島を動かしているシステム…ブリュンヒルデ・システムのコアだ」「乙姫を育てた人工子宮でもある」
千鶴「乙姫ちゃんは岩戸に戻り、ミールと一体化して、生命とは何かを学ばせ、成長させるのよ…」
ジョシュア「一体化って、要するに同化と同じ意味ですよね?」
ウェンディ「それじゃ、まさか…!」
乙姫「心配しないで。肉体はなくなるけど、死ぬわけじゃない。私はミールと一つになって、存在し続けるから…」
カルメン99「乙姫ちゃん…」

アークエンジェル/ブリッジ
ノイマン「ラミアス艦長! まもなく目的のエリアに到達します!」
マリュー「……真壁紅音さんのコアが捕らわれているという場所ね…」
〔モニターの開く音〕
マードック「艦長! こっちは準備OKです! いつでも出撃できます!」
マリュー「ありがとう、マードック曹長」
バルトフェルド「それにしても、敵の連携が一段と見事になっていたな…」
ムウああ。引いたかと思えば、新しい部隊が前に出てくる俺達の前進を許しつつもギリギリの所で食い止めている…」
溝口「やはり総士が敵の手助けをしているのか…?」
一騎「総士が手助けなんかするはずないでしょう!」
真矢「そうです。きっと、無理矢理協力させられてるんです!」
溝口「そ、そんなに怒るなよ。悪かった…」
キラ「とにかく、ここからが正念場だ」
シン「敵もむざむざコアや総士君を渡しはしないでしょうからね…」
ネロ「敵が後退しているこの隙に一気に前進して、コアを奪還するか!」
ムウ「こっちが突っ込んで来る事なんかお見通しじゃないかな…?」
ホセ「待ち伏せ上等だ! どっちにしろそいつらを倒さねば、目的は達成できんからな!」
イザーク「敵の戦法に付き合っていたら、こっちも消耗してしまう。ここは一気にカタをつけるべきだ!」
アスラン「しかし、ここは敵の本拠地だ。無謀な突撃は危険すぎないか?」
〔レーダー反応〕
ミリアリア「前方にフェストゥムの反応! ものすごい数が目的地の周囲を取り囲んでいます!」
ネロ「ほれ見ろ! グズグズしている間に新手が出て来てしまったではないか!」
ミスト「行きましょう、皆さん! 一気に攻め込んで、一騎君のお母さんと総士君を助けましょう!」
ムウ「ラクス! 判断を頼む!」
ラクス「…敵の消耗戦に付き合っていたら、いずれこちらは補給ができなくなって敗れてしまいます」「ここは短期決戦で決着をつけましょう。総員、発進準備! アークエンジェルはこのまま前進!」
マリュー「わかりました! アークエンジェル、前進!」
一騎「母さん、総士…。今すぐ行くなら待ってて…!」
【シナリオデモ1終了】


サブタイトル
「蒼穹~そら」


【戦闘マップ1開始】
〔味方戦艦出現〕
〔味方ユニット出現〕
〔敵ユニット出現〕

〈出撃準備〉
溝口「奥にいるのは…新種か!?」
一騎「この感覚…! あいつが総士をさらって行った! 絶対に許さない!」
ミスト「個人的な恨みで突っ走るんじゃないぞ、一騎君!」
一騎「えっ?」
ミスト「以前、同じような事をして、みんなの足を引っ張った大馬鹿野郎からのアドバイスだ!」「怒りを忘れろとは言わない。でも、冷静さを失っちゃ駄目だ!」
一騎「は、はい。わかりました!」
アンジェリカ(ミスト…)
イドゥン「アルヴィスの子よ…」
総士「…………」
イドゥン「協力を拒む事は許さない…」
総士「ぐわあっ! ううう…」
イドゥン「我々の内部に人間が侵入した。彼らを倒すために何をすればいい…」
総士「地表にいる人間と同じだ…。最小限の犠牲で…敵を倒す…」「犠牲を考慮し、敵を倒す…。敵の主力をおびき出し…各個…撃破…」「うっ! やめろ! その傷に触れるな!」
イドゥン「どうすればおびき出せる?」
総士「…防衛すると見せかけて、おびき寄せる…。犠牲を払って…!」「うわっ!」
イドゥン「我々はお前の思考を理解した。私が人間を滅ぼそう。私が学んだ憎しみで…!」
総士「ま、待て! やめ…う、うわああああああっ!」
マリュー「総員、フェストゥムを殲滅! その後、真壁紅音さんのコアを救出します!」
ミスト「了解! これをフェストゥムとの最後の戦いにするんだ! 行くぞ!」
カノン「一騎、私と剣司で突破口を作る! いくぞ、剣司!」
剣司「おうよ!」
真矢「私が援護…! 生きて帰る…絶対に!」
一騎「頼むぞ、みんな! 俺達がひとりでも欠けたら作戦は失敗だ!」「絶対に全員で突破するぞ! そして、みんなで帰るんだ!」
<戦闘開始>

<2PP>
【戦闘マップ1終了】

【シナリオデモ2開始】

ジョシュア「こ、これがワルキューレの岩戸…」
カルメン99「この島のミールとつながるシステムのコア…」
千鶴「そして、乙姫ちゃんを育てた人工子宮…」
乙姫「それじゃ、私、行くね…」
ウェンディ「乙姫ちゃん…」
カルメン99「この島のみんなを生かすためとは言え、こんな幼い子が犠牲にならなきゃならないなんて…!」
乙姫「犠牲なんかじゃないよ。犠牲なんかじゃ…」「…私は、島のミールと一つになって…」「…………」
千鶴「乙姫ちゃん?」
乙姫「…私、覚悟、できてるのに…怖い…! 怖いよ…う、うううう…。千鶴…」
千鶴「なあに?」
乙姫「私、ここにいたい…。ここにいたいよ…! うわあああん…!」
千鶴「乙姫ちゃん! ごめんね、ごめんね、乙姫ちゃん…」
乙姫「うわあああ…お母さん…」
千鶴「乙姫ちゃん…!」
ウェンディ「かわいそう、乙姫ちゃん…」
ジョシュア「何とかしてあげられないんですか?」「ヴァンさん達が戻ってくれば、人間とフェストゥムが共存する方法がわかるんでしょう?」
ウェンディ「そうですよ! それがわかれば、乙姫ちゃんを助けてあげられるんじゃないんですか?」
真壁「…いや。乙姫の存在なくしては、ミールそのものが滅んでしまう。かわいそうだが、彼女には…」
乙姫「…ありがとう。千鶴の胸で泣いたら、決心がついた。私、この島になる…」
千鶴「乙姫ちゃん…」
乙姫「私は、あなた達みんなを抱きしめる。お母さんみたいに…」「そのために、この島と一つになる…!」
ウェンディ「乙姫ちゃん…」
【シナリオデモ2終了】

【戦闘マップ2開始】

〔戦闘マップ1から継続〕

<味方がイドゥン(イドゥン・スフィンクス型搭乗)へ接近・敵増援1出現>
〔敵ユニット出現〕
バルトフェルド「伏兵か!」
ムウ「さすがに嫌な戦い方をしてくれるねえ…」
イドゥン「…犠牲を払って敵をおびき寄せ…各個撃破に…これで勝てる…!」
総士「…そうだ、それでいい…」(もうすぐだ…。もうすぐ奴らが理解する…。それまで…生きて…一騎…!)
一騎「あと一息です! 皆さん、こいつらを突破しましょう!」
ネロ「言われるまでもない! 行くぞ!」
ホセ「若い者にはまだまだ負けん!」

<一騎vsイドゥン(イドゥン・スフィンクス型搭乗)>
一騎「総士をどこへやった! 答えろ! 総士を返せ!」
イドゥン「アルヴィスの子よ。我々はお前達の進入を許さない。直ちに抹殺する!」

<真矢vsイドゥン(イドゥン・スフィンクス型搭乗)>
真矢「総士君と一騎君のお母さん…。ふたりを救い出すためにはあなたを倒す必要がありそうね!」
イドゥン「私を倒すのは不可能だ。私は、私が学んだ憎しみの力でお前を討つ!」

<カノンvsイドゥン(イドゥン・スフィンクス型搭乗)>
カノン「今の私は、戦うしかなかった頃の私とは違う。仲間を救うため、人類の未来のために戦っているんだ!」
イドゥン「人類の未来は一つ。我々の祝福を受け、無に戻るだけだ…」

<イドゥン(イドゥン・スフィンクス型搭乗)撃破orHP50%以下>
※※撃破の場合、セリフ追加※※
〔ワームスフィア現象〕
※※※※※※※※※※※※※※※※

イドゥン「な、何だ、これは…何なのだ!」
総士「それが痛みだ、フェストゥム!」
イドゥン「う、うがあっ!」
総士「フェストゥム! 教えてやる! 僕がお前達に教えた戦いの名を…!」「消耗戦だ! 痛みに耐えて戦う戦法だ!」
イドゥン「うがあああああっ!」
総士「それが戦いの痛みだ。存在する事の苦しみだ! いなくなる事への恐怖だ!」
イドゥン「戻せ…! 我々を無へ…戻せーっ!」
〔ワームスフィア現象〕
〔敵ユニット離脱〕

一騎「消えた!?」

≪敵増援2出現前≫
<アンジェリカが戦闘>

アンジェリカ「なんて堅い守りなの…」「でも、必ずこれを突破して真壁紅音さんのコアまでたどり着いてみせるわ!」

≪敵増援2出現前≫
<一騎が戦闘>

一騎「これが総士の作戦か…! 確かに手強い…!」

≪敵増援2出現前≫
<カノンが戦闘>

カノン「フェストゥムの背後には総士がいる。これまでのように単純な戦い方ではこちらがやられてしまうぞ!」

<敵全滅・敵増援2出現>
ミリアリア「周囲からフェストゥムの反応がなくなりました!」
溝口「よし今だ! 紅音ちゃんと総士を救い出すんだ!」
一騎「はいっ!」
〔一騎、ジークフリード・システムへ隣接〕
〔画面、赤にフラッシュ〕
〔光の発光音〕

ロール「な、何だ、あの光は!」
一騎「あ、ああ…。すごい量のデータが送り込まれて来る!」
真矢「これが、人類とフェストゥムの共存のためのデータ!」
剣司「多すぎるだろ、パンクしちまうよ!」
カノン「いや、大部分がどこかへ送信されている。これは…」
一騎「竜宮島! 竜宮島にデータを送っているのか!」
〔ジークフリード・システムにワームスフィア現象〕
一騎「これは…! そうか! この中に総士がいるのか!」
〔画面、緑にフラッシュ〕
〔光の発光音〕

一騎「総士!」
総士「かず…き…」
一騎「今助けるぞ、総士!」
〔一騎、ジークフリード・システムへ攻撃〕
〔画面、緑にフラッシュ〕
〔光の発光音〕

一騎「ぐわあっ!」
真矢「か、一騎君!」
剣司「い、いってえ…」
一騎「そ、総士…お前を…!」
〔一騎、ジークフリード・システムへ攻撃〕
〔画面、緑にフラッシュ〕
〔光の発光音〕

一騎「ぎゃああっ!!」
カノン「ぐはっ!」
一騎「フェストゥム…! 総士を…返せ…!」
乙姫「一騎、駄目。抵抗しないで…」
一騎「乙姫ちゃん? どうしてここに?」
乙姫「竜宮島のミールと一つになったの…。だからあなたと話ができる…」
一騎「えっ?」
乙姫「総士を助けたければ…相手を受け入れて…」
一騎「受け入れる…? わかった」「…俺は、お前だ…。お前は…俺だ!」
〔一騎、ジークフリード・システムへ攻撃〕
〔画面、緑と赤に明滅〕
〔光の発光音〕
〔結晶の砕ける音〕

一騎「ぐわあああっ!」
カノン「一騎!」
剣司「何だ? 何が起こってるんだ!?」
総士「…敵のミールの鼓動…。一騎か? 敵の意志に…同化した?」
乙姫「そう、受け入れる事も一つの力だよ」
一騎「総士! そこにいるか! 総士!」
総士「一騎…」
一騎「総士! いるんだな、ここに!」
総士「ああ。僕はまだ、ここにいる…」
真矢「皆城君!」
剣司「総士…」
カノン「生きていた!」
ミスト「よかった…。ほんとによかった…!」
アスラン「これでひと安心だな…」
一騎「うっ! ううっ…」
真矢「一騎君? どうしたの?」
一騎「め、目が…かすんで…」
総士「北極のミールと同化したせいで肉体の同化現象が再発したんだ」
真矢「そんな…!」
一騎「し、島へ帰ろう。遠見先生に診てもらえば…」
真矢「うん。帰ろう、島に。一騎君…」
〔敵ユニット出現〕
総士「マークニヒト!? さっきのフェストゥムが操っているのか!」
イドゥン「我々はお前達をここから帰すわけにはいかない。我々は私の手でお前達を滅ぼす…!」
ミスト「…なぜ滅ぼす? 共に生きる道があるんだ! 何でそれを拒む!」
セレーネ「私達は、あなた達と共存する未来を掴むために、必死で戦ってきたわ!」
アスラン「俺達の心を理解できないわけじゃないだろ!?」
イドゥン「我々はお前達を…全てを無に戻す。学んだ憎しみによって祝福する…!」
総士「そんな事はない。お前達は憎しみ以外も学べるはずだ!」「現に真壁紅音と共鳴し、ミールと拮抗し、個体を得た者がいる。それは無意味ではないはずだ!」
イドゥン「これ以上の議論を我々は必要としない。我々はお前達を無に戻す!」
バルトフェルド「話してわかっる相手じゃなさそうだ。倒すしかない!」
一騎「指示をくれるか、総士…!」
総士「わかった。一緒にマークニヒトを倒そう!」

<ミストが戦闘>
ミスト「蒼穹作戦は地球にとってかなり大規模な作戦だ…」「イディクスの連中は何でこの隙に攻めてこない…!?」

<シェルディアが戦闘>
シェルディア「家族を救いたい気持ちはボクにもわかる…」「だから今はボクも集中しなきゃ!」

<キラが戦闘>
キラ「この戦いに勝てば、人間とフェストゥムが共存するための手がかりが手に入る…」「僕達の戦いは、人類の明るい未来を切り開くための戦いなんだ!」

<真矢が戦闘>
真矢「同化現象を止めるデータが手に入っても既に同化された人は戻って来ない…」「でも、これ以上、同化による被害者を出さないようにするために…私は戦う!」

<剣司が戦闘>
剣司「どれだけ敵がいようと俺は負けない! 絶対に作戦を成功させて、咲良の所に帰るんだ!」

<剣司vsイドゥン(マークニヒト搭乗)>
剣司「黒いファフナー!フェストゥムに操られているファフナーなんか叩き落してやる!」
イドゥン「お前もアルヴィスの子か…。ならば同じアルヴィスの子の知恵によって滅ぶがいい!」

<イドゥン(マークニヒト搭乗)撃破>
〔ワームスフィア現象〕
イドゥン「戻せ…我々を無へ…」
総士「生きている事に感謝したいか?」
イドゥン「…!」
総士「それが、今ここにいる事の喜びだ、フェストゥム…!」
イドゥン「…我々は…ここに…!」
総士「一騎、遠見! マークニヒトにとどめを刺すんだ!」
一騎「わかった! いくぞ、遠見!」
真矢「了解…!」
〔真矢、一騎へ隣接〕
〔一騎、イドゥン(マークニヒト搭乗)へ攻撃〕

[イベント戦闘「一騎vsイドゥン(マークニヒト搭乗)」]
イドゥン「わ、我々は…人間を…う…うおおおーーーーっ!!」
〔一騎、イドゥン(マークニヒト搭乗)へ隣接〕
〔マップ上にワームスフィア現象〕

一騎「しまった!」
真矢「一騎君!」
〔真矢、一騎へ接近〕
総士「このままでは全員が巻き込まれる! こいつを戦闘領域から引き離すんだ! 一騎!」
一騎「ああ! わかった!」
〔真矢、一騎へ接近〕
真矢「一騎君!」
一騎「来るな! 遠見!」
真矢「えっ!?」
一騎「俺も…必ず…」
〔画面、暗転〕
〔放電音〕
〔味方ユニット消失〕
〔敵ユニット消失〕

キア「マークザインが!?」
真矢「いやあああっ!! 一騎君! 一騎くーーーんっ!!」
カノン「落ち着け! クロッシングはまだ生きている!」
真矢「!!」
カノン「ひとりでも欠ければ、クロッシングは機能しない。一騎は…まだ生きている!」
真矢「一騎君…!」
【戦闘マップ2終了】

【シナリオデモ3開始】

???
甲洋「どこにもいない…。ここにいる…」
ミョルニア「存在と無が…互いにせめぎあっている!」
甲洋「どこにもいない…。ここにいる…」「一騎…。総士…!」

一騎「何だ、この暗闇は…! ここはどこなんだ!」
総士「これが全てを無に帰すフェストゥムの祝福…」「おそらく現実世界では、既に僕らの存在は…消滅している…!」
一騎「くっ…!」
総士「一騎…」
一騎「まだだ! 俺達は…まだ…ここにいる!」
一騎「まだ…! ここに…!」
甲洋「…………」
一騎「!!」
甲洋「一騎…」「総士…」
一騎「甲洋!」
総士「甲洋…!」
甲洋「…………」「さあ、帰ろう…」
【シナリオデモ3終了】

【戦闘マップ3開始】

〔戦闘マップ2から継続〕
〔敵ユニット出現〕

イドゥン「私は…ここにいるーっ!!」
〔画面、緑と赤に明滅〕
〔光の発光音〕
〔結晶の砕ける音〕
〔敵ユニット消失〕
〔味方ユニット表出〕

一騎「総士…」
総士「ああ…僕達はここにいる…」
真矢「一騎君! 皆城君! ふたりとも無事なのね!」
カノン「よかった…」
〔画面、振動〕
剣司「うわっ! な、何だ!?」
シン「地震か?」
溝口「違う。ミールが動き出したんだ! 大気圏外から進行するフェストゥムと共に、全地球を襲う気だ!」
ムウ「このままじゃ、ムールごと連合軍に落とされちまうぜ。さっさと脱出しよう!」
マリュー「わかりました。総員、直ちに帰還! アークエンジェルはミール内部より離脱します!」
総士「一つのミールが滅ぶのか…」
乙姫「これは滅びじゃないよ」
総士「乙姫…」
乙姫「北極もミールも私と同じ」「生と死、存在と無我一つの物として続いている事を示すためにこの世に生まれた」「今、存在が消滅したとしても滅ぶわけじゃない…」
総士「乙姫、帰ったのか…。もう一つのミールの元へ…」
乙姫「ええ…」
一騎「フェストゥムが滅んでないって事は、いつかまた現れるって事か?」
乙姫「うん。でもその時は、人間と共存できる存在になってるかもしれないわ…。竜宮島のミールのように…」
総士「ああ、そう願いたいな…」
一騎「…さあ、帰ろう、総士。竜宮島へ…!」
【戦闘マップ3終了】

【シナリオエンドデモ開始】

アークエンジェル/ブリッジ
剣司「みんな、外を見ろよ! 流れ星だぜ!」
メイリン「ほんとだ。願い事をしなきゃ」
溝口「あれは流れ星なんかじゃねえよ」
剣司「え?」
溝口「人類の宇宙艦隊と大気圏外にいたフェストゥムのコア達だ。どっちも燃えて、落ちていきやがる…」
シン「この戦い…連合軍は勝ったんですか?」
マリュー「さっき、ヘスター事務総長から連絡があったわ。北極海、および大気圏外のミールを殲滅したそうよ」
キラ「僕達が総士君を救出した後は、何の苦もなくミールを制圧できたようだ」
バルトフェルド「これで、人類を同化しようとするフェストゥムはいなくなったわけだな」
プリシラ「フェストゥムからのデータも手に入ったし、総士君も助かったし、万々歳ね」
シェルディア「そういえば、総士君はどうしたの?」
剣司「まだジークフリード・システムの中だ。同化がひどいから見せたくないらしい。一騎と一緒にいるよ」
真矢「竜宮島に戻ったら、お母さんがすぐに治療をしてくれるって言ってたわ」
アスラン「フェストゥムから受け取ったデータは役に立ちそうなのかい?」
真矢「お母さんの話では、フェストゥムとの同化を抑制できるだけじゃなくて…」「人間としての意識を取り戻す事もできる可能性があるそうです」
剣司「咲良も…咲良も元に戻るんだよな?」
真矢「…元に戻す方法は見つかったけど、治療法がすごく複雑だから、楽観はできないらしいわ…」「最悪の場合もあるって…」
剣司「そ、そんな…最悪の場合って…」
ムウ「…ところで、マリュー。ダンナーベースと大空魔竜の方はどうなったんだ…?」
マリュー「それについてはまだ何の連絡もないわ。緊急時には超空間通信が来る事になってるけど…」
ミスト「みんななら心配ないですよ。俺達に負けないくらい強力なメンバーが揃ってるんですから!」
バルトフェルド「俺も心配はしてないが…ひとまず竜宮島へ戻って、連絡を取ってみよう」
マリュー「では、急いで竜宮島へ戻りましょう。アークエンジェル、全速前進!」

???
〔扉の開閉音〕
???(ル=コボル)「久しぶりだな、我らが『欠片』…」
ガズム「お帰りなさいませ、ル=コボル様」
ル=コボル「イスペイルもヴェリニーも、二つの星の地球人にやられた…」「間違いはないのだな?」
ガズム「地球の兵器だけではありません」「我らが過去にプラネット・クライシスで滅ぼした我らクルス人の末裔…」「それが地球人に協力しているのです」「レヴリアスをご覧になりませんでしたか?」
ル=コボル「レヴリアス? ああ、クリスタル・ハートを積んだあれの事か…」「アリトームで倒したと思ったが、こんな辺境の惑星に流れついていたとはな…」
ガズム「イスペイルもヴェリニーもあの機体に倒されました。あれは危険です!」
ル=コボル「…くだらん」
ガズム「は?」
ル=コボル「ガズムよ。お前は我々の記憶をどこまで思い出せる?」
ガズム「そ、それは…。すみません。クリスタル・ハートに関しては何も…」
ル=コボル「それでは仕方ないか…」「確かに1年前まで、私はクリスタル・ハートに脅威を感じていた…」「それは我々が過去にクリスタル・ハートの力に敗れ去ったからだ」「それ故、アトリームにクリスタル・ハートがあると知った時…」「私は自らアトリームにおもむき、レヴリアスに戦いを挑み…そして勝った」「それでわかった。もはやクリスタル・ハートなど恐るるに足らぬ存在だという事がな」
ガズム「…?」
ル=コボル「わからぬか? 使い手が限りなく少ないのだよ」「アトリームでの戦いではひとりの使い手が底力を見せたが…」「所詮は私を驚かせるだけにすぎなかった」
ガズム「はっ! 余計な口出しをして、申し訳ありませんでした…!」
ル=コボル「まあよかろう…。それよりも、この新たな憑代に因縁の深い者を発見したぞ…」
ガズム「本当ですか!?」
ル=コボル「実に深い因縁だ…。おそらくは父と娘…」
ガズム「親子ですか…」
ル=コボル「うむ。親子ともなれば、体内に強力な『欠片』を持っている可能性は極めて高いであろう…」(しかも、おそらくその女はこの肉体と同じ、クリスタル・ハートに適応した『欠片』を持っているはずだ…)(うまくすれば我らに弱点などなくなる…)「ガズムよ。その者を何としても捕らえるのだ。生きたままの状態でな…」
ガズム「はっ! かしこまりました!」「…ところで、イスペイルが収集していた地球のマイナスエネルギーなのですが…」
ル=コボル「『欠片』の代わりにはならぬが利用価値はある」「星を破壊する前に、さらにマイナスエネルギーを上昇させるのだ」「…イスペイルめ…。我らの意識に覚醒していれば、余計な野望で身を滅ぼす事もなかったものを…」「全ての『欠片』を吸収したところで、我々と同一の存在となるだけだというのに…」
ガズム「憑代はいかがいたしましょう?」
ル=コボル「憑代の女を捕らえ…マイナスエネルギーを搾り取ったら…」「プラネット・クライシスでこの惑星も吹き飛ばしてしまえ」「そして、イスペイルとヴェリニーの『欠片』から成る新たな我らをお前が吸収するのだ。よいな…」
ガズム「はっ…」
ル=コボル「任せたぞ…」

アルヴィス/パーシバル・ルーム
真壁「作戦の成功を喜ぶと共に、心から感謝の気持ちを述べさせてくれ。みんな、本当にありがとう」「だが、本当の意味での戦いはこれからだ。人類とフェストゥムが共存できる日まで、様々な障害があるはずだからな」
千鶴「皆さんが紅音さんから受け取ったデータが…」「人間とフェストゥムが手を携えて、明るい未来を迎えるための大きな手がかりとなるでしょう…」
ラクス「フェストゥムの脅威はなくなりました。しかし、地球の危機はまだ去っていません」「地球を我が物にしようとする侵略者達、それに地球を消滅させようとしている侵略者もいます…」「彼らの手から地球を守らなくては、人間にもフェストゥムにも未来はないのです…!」
キラ「僕達は、まだまだ戦い続けなくてはならないんだ。戦いを終わらせるためにね…」
〔レーダー反応〕
弓子「真壁司令。所属不明の潜水艦が竜宮島に接近しています!」
バルトフェルド「所属不明の潜水艦だと!? いったい何者だ!」
弓子「これは…潜水艦からの通信です!」
〔モニターの開く音〕
カイジ「海…最ッ高…!」
溝口「誰だ、てめえは!」
カイジ「キャプテン…カイジ…」
真壁「…我々にいったい何の用だね? キャプテン・カイジ…」
カイジ「ヘイ、ミスター…竜宮島ってのは、あんた達の島かい?」
真壁「ああ、そうだ」
カイジ「ならオーケー。あんた達に落し物を届けに来た…」
溝口「落し物だと…?」
部下「海の底に沈みかけていた物を我々は拾ったのだ」
カイジ「海はビッグ。どんな物も包んでくれる。でも、拾ったソレを放置する、それはカイジとしてはナンセンス。OK?」
部下「OK!」「落し物はボートでそちらに送った。受け取ってくれ」
澄美「真壁司令。小型のボートが1隻竜宮島へ向かっています。…生命反応が…3つ!」
アスラン「生命反応だって…?」
カイジ「もがいたヤツだけが生き残る。それ、カイジのポリシー」「そいつらもちょっと似てる。だから生き残ってもいいんじゃないかって思った」「オーライ?」
部下「その通りです、ボス!」
真壁「………」
カイジ「二度と落とすんじゃないぜ? 落としたらみんなソルティ」「落とさなければみんなハッピー。アーユーハッピー?」
部下「ハッピー!」
カイジ「ヨロシク!!」「バーイ…」
〔通信の閉じる音〕
溝口「何だったんだ、今の奴は?」
真壁「とにかく、そのボートの所へ行ってみよう」
ムウ「落し物ってのが、何の事か気になるからな…」

竜宮島/海岸
真矢「あれだわ! ボートから人が降り…」「ええっ! そんな…そんな事が…翔子っ!!」
弓子「み、道生…!?」
剣司「ま…衛じゃないか!!」
真壁「な、何という事だ…!」
翔子「真矢~!」
道生「弓子!」
衛「剣司! みんな…!」
真矢「翔子! 生きてたのね! よかった…よかった…」
容子「翔子…」
翔子「ただいま…お母さん」
弓子「道生…お帰りなさい…。お帰りなさい!」
道生「心配かけちまったな…。悪かった…」
弓子「ううん、いいの。道生が無事なら、それで…」
剣司「衛…悪かった! 俺のせいでお前が…」「…でも、よく無事だったな。俺はてっきり…」
衛「爆発寸前に脱出はできたんだけど、コクピットブロックが海に沈んじゃってさ…」
道生「海の底まで落ちて行く前にキャプテン・カイジに拾われたんだ」
翔子「私もそうなの。フェンリルが起爆する前にコクピットブロックが強制排出されたんだけど…」「結局海に沈んじゃって…。カイジさんのおかげで命拾いできたのよ」「カイジさんには心から感謝しなくちゃ…」
ディアッカ「変なおっさんにしか見えなかったけど実はいい人だったんだな…」
ネロ「よく生きとったな、衛!」
ホセ「どんなピンチに陥っても必ず生還する! これも勇者の条件だ!」「お前には勇者の素質があるのかもしれんな…」
バリヨ「これからも俺達がビシビシ鍛えてやるからな!」
衛「はい、お願いします!」
ウェンディ「衛君…これ、預かってた物よ。無事でよかった…」
衛「ウェンディちゃん。ありがとう…!」
剣司「ゴウバインのマスクじゃねえか。お前、またそれをかぶるのか?」
衛「…そうだね。でも、次からは恐怖をごまかすためにマスクをかぶるんじゃなくて…」「ゴウバインに負けないような勇気ある戦いをするためにかぶる事にするよ!」
剣司「そっか…」
???(咲良)「…おーい! 剣司~! 衛~!」
剣司「え…!? こ、この声は…まさか…!」
咲良「コラッ! 剣司! 衛! 何ボーッとしてんのさ!」「せっかく復活できたんだから、帰りくらい言いなよ!」
衛「あ、姉御…!」
剣司「咲良! ほんとに咲良なのか!」
咲良「遠見先生に聞いたよ。あんた、私の同化を止めるデータを手に入れるために…」「北極まで行ってフェストゥムと戦ってくれたんだって?」
剣司「お、お前のためじゃない。人間とフェストゥムの共存を実現させるために…」
咲良「ありがとう、剣司。大好きだよ…!」
剣司「ば、馬鹿! 抱きつくな! 離れろよ! みんなが見てるだろ!」
咲良「何さ、照れちゃって…」「そういうえば一騎と総士の姿が見えないようだけど…?」
キラ「あのふたりなら、まだファフナーブルクだよ」「総士君の同化がひどくて、ジークフリード・システムから出て来ないらしい」
咲良「そうなんだ…」
乙姫「あのふたりなら大丈夫…甲洋が助けてくれるから…」
ウェンディ「つ、乙姫ちゃん!」
カルメン99「岩戸の中に入ったんじゃなかったの?」
乙姫「…ミールが私にもう少しだけ時間をくれたみたい…」「みんなの戦いを最後まで見届けられるようにって…」「だから、もう少しだけみんなと一緒にいられるよ」
真矢「ねえ、乙姫ちゃん。今、甲洋って言ったよね? 春日井君も戻ってきたの?」
乙姫「うん。今ごろ、一騎と総士の事を励ましてくれてると思うよ」
剣司「甲洋も元に戻ったのか!」
パイ「…って事は、ファフナーパイロット全員復活ってわけか!」
溝口「こいつはめでたいぜ! なあ、真壁!」
真壁「ああ…こんな事があるなんて、まさに奇跡だ…!」
道生「後は一騎達が復活すれば完璧だな…!」
真壁「…さあ、ここで立ち話をしていても仕方がない。パーシバル・ルームへ戻ろう…」「道生君、失われたノートゥング・モデルの復元と…」「コアの移植準備を進めておくように伝えておいてくれ」
道生「わかりました」

アルヴィス/パーシバル・ルーム
〔通信のコール音〕
弓子「真壁司令。ダンナーベースから通信です!」
真壁「つないでくれ…」
〔モニターの開く音〕
霧子「真壁司令。そちらの状況はいかがですか?」
真壁「それはこちらもお聞きしたい。擬態獣の大群はどうなりました?」
霧子「何とか無事に乗り切る事はできました。いえ、正確には無事ではないのですが…」
ラクス「何かあったのですか?」
霧子「ゴオがラビッドシンドロームを発症してね…」
???(ゴオ)「…………」
ミスト「猿渡さん…なんてひどい姿に…!」
千鶴「ラビッドシンドローム…以前、研究レポートを読んだ事がありますわ…」「確か、擬態獣との戦闘によってインサニアウィルスに感染した者が…」「強い闘争心によって発症してしまう死の病だと…」
霧子「ああ、その通りだ。ゴオの奴が戦闘中にエキサイトしちまったもんでね…」「今のところ、発症した患者の体を元に戻す治療方法は見つかってないんだよ…」
千鶴「もしかしたら、治療方法が見つかるかもしれません…」
霧子「本当かい!?」
千鶴「ラビッドシンドロームの研究レポートを読んだ時に気づいた事なんですが…」「インサニアウィルスが人体の組成を変質させる仕組みと…」「フェストゥムとの同化によって人体が結晶化する仕組みには共通する要素があるんです」
霧子「共通する要素…?」
千鶴「私は、北極から送られて来たデータを調べて、同化現象を治療する方法を発見したんですが…」「その方法を応用すれば、ラビッドシンドロームの治療ができるかもしれません」
杏奈「ほんとに? それじゃゴオちんは助かるの?」
千鶴「絶対直ると保証はできないけど…可能性は十分にあると思うわ」
杏奈「やった! やったよ、お母さん!」
霧子「ああ。よかったね、杏奈!」
千鶴「治療法がわかったらすぐにご連絡します。しばらくお待ち下さい」
霧子「遠見先生。ラビッドシンドロームはいつ発症するかわからない…」「擬態獣と戦った事のあるパイロットはインサニアウィルスの検査をしておいた方がいいだろうね…」「感染者を戦わせ続けたら、ゴオみたいになっちまうかもしれないからね…」
剣司「あ、あんな姿になるのは嫌だな…」
千鶴「わかりました。すぐにインサニアウィルスの感染検査をしてみます…」
霧子「ああ、頼んだよ!」
マリュー「ところで、大空魔竜から連絡はありましたか?」
霧子「ああ。あっちも大勝利だ。次大帝プロイストを倒したそうだよ」
シェルディア「ほんとに? プロイストをやっつけちゃったの?」
霧子「ああ。これで残る敵は邪魔大王国だけって事だね」
ミスト「あいつらの事を忘れないで下さいよ、博士!」
霧子「おっと、そうだった…!」
ミスト「あいつらがいる限り、地球は消滅の危機にあるんですからね」
真壁「ラビッドシンドロームの件も含めて、今後の事をもう一度話し合った方がよさそうですね」
ラクス「ええ。私もそう思います」」
霧子「それじゃ、ダンナーベースに集まってくれるかい? 大空魔竜もじきに戻って来る」
マリュー「わかりました」
真壁「ではファフナーチームも同行させます。今後も地球のため、皆さんと共に戦たせて下さい」
霧子「協力に感謝するよ、真壁司令。ありがとう」
マリュー「では、明日の朝、そちらへ向けて出発します」
霧子「待ってるよ。それじゃ…」
〔通信の閉じる音〕
真壁「…では総員、明日の朝までに準備を整えておくように」
千鶴「インサニアウィルスの検査をしますから、30分後にメディカルルームに集まって下さい」
真壁「解散!」

アルヴィス/ファフナーブルク
一騎「総士…俺と一緒に遠見先生の所へ行こう」「北極で手に入れたデータの中に同化の症状を改善してくれる方法がきっとあったはずだ」
総士「一騎。僕はフェストゥムに痛みと存在を教えた…」「そして僕は、彼らの祝福を…存在と無の循環を知った…」
一騎「存在と無の循環…? 何の事だ?」
総士「僕の体は…もうほとんど残っていないんだ…」
一騎「ふたりで治療を受けよう! そうすれば、きっと…!」
総士「お前はそうしろ。僕はもうすぐ、いなくなる…」
〔扉の開閉音〕
甲洋「自分の存在を否定するな、総士。お前は一騎達から必要とされているんだぞ…!」
一騎「こ、甲洋! お前…!? いや、でも…」「…やっぱり夢じゃなかったんだ。暗闇の中で、お前が俺と総士を助けてくれたんだよな!」
甲洋「ああ、そうだ。お前達の存在を消すわけにはいかなかった…」
総士「甲洋。お前は精神を同化されていたはずじゃないのか?」
甲洋「遠見先生に治療してもらった。北極から送られて来たデータの中に治療法があったんだ」「それで俺は、自分の本当の精神を取り戻す事ができた…」「俺は一騎や総士に謝らなきゃいけないって思って…」
一騎「甲洋…」「…総士、甲洋だって治ったんだ。俺もお前も、きっとよくなるはずだ!」
総士「かもしれない…。しかし…僕はもう…」
一騎「逃げるつもりかよ!」
総士「!!」
一騎「フェストゥムを倒したって、他にもまだ侵略者がいるんだぞ!」「それに、もう一つの地球だって完全に平和になったわけじゃない!」「俺達は戦い続けなくちゃならない! そのためにはお前が必要なんだ!」
総士「一騎…」
一騎「だから、いなくなるなんて言うな! 治療を受けて、もう一度戦おう! 総士ッ!」
甲洋「一騎の気持ちをわかってやれよ、総士…」
総士「…わかった。僕は大事な事を忘れていたようだ…」「僕はいなくなるわけにはいかない。地球のために戦い続けなくては…」
一騎「わかってくれたか! ありがとう、総士!」
総士「礼を言うのは僕の方だ。ありがとう、一騎…」
甲洋「そうと決まればすぐに治療だ! 遠見先生の所へ行こう! ほら、肩を貸すぜ!」
総士「ああ、わかった…」(僕はまだ必要とされている。もう少しだけここにいよう…)
【シナリオエンドデモ終了】


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