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No.32-2
リセットされる世界・後編

【シナリオデモ開始】
アークエンジェル/ブリッジ
ミスト「ガズム! あんな巨大なゲートを開けて、いったい何をするつもりだ!」
ガズム「むざむざ手の内を明かすと思うかね?」
ミスト「くっ…」
ガズム「一つだけ教えてやる。ゲートが開いた瞬間…」「お前達の破滅のカウントダウンが始まったのだ…!」
イザーク「ほう…。ずいぶんと大口を叩いたものだな」
ルウ「破滅へのカウントダウンなんていらないわ!」
ディアッカ「ま、ここまで来ちまったら戦うだけだろ? 前口上くらい聞いてやろうぜ」
ガズム「お前達はまもなくこの宇宙から消滅する運命なわけだが…」「お前達には、我が同胞であるイスペイルとヴェリニーを倒された恨みがある…」「そこで俺は、お前達が滅ぶ前に仲間の復讐をさせてもらおうと思う…」
ゴオ「復讐だと…!?」
ガズム「今から3時間後…俺はお前達に決戦を挑む!」「同胞が味わった苦しみよりもはるかにつらい地獄の苦しみをお前達に味わわせてやる!」
甲児「何が地獄の苦しみだ! お前も他の連中と同じように叩きのめしてやるぜ!」
ガズム「ずいぶん威勢のいい奴がいるな…。だが、その減らず口をいつまで叩いていられるかな…?」「たまたまイスペイルやヴェリニーを倒したくらいでいい気になっているととんでもない目にあうぞ…!」
剣児「へっ! そんなの、やってみなきゃわかんねえだろ!」
バルトフェルド「お前はさっき3時間後と言ったが…我々がその時間を無視したらどうなるんだ?」
ガズム「言っただろう。お前達はまもなく滅ぶと…」「臆病風に吹かれて、俺から逃げたとしても、数日のうちにお前達は滅び去るのだ!」「戦って死ぬか、それとも座して死を待つか…」「いずにしてもお前達の未来には破滅しかない!」
パイ「勝手な事をベラベラしゃべりやがって! あたし達がそう簡単にやられてたまるもんか!」
ガズム「では、俺の挑戦を受けると言うのだな?」
カガリ「ああ、受けて立ってやる! お前を倒して、私達は生き続ける! 地球も破滅させてたまるか!」
ガズム「挑戦を受けてくれてうれしいよ…。クックック…」「決戦の場所は直前に知らせる。せいぜい人生最後の3時間を噛みしめて過ごすがいい…!」「では、3時間後に会おう。あっはっは…」
〔通信の閉じる音〕
剣司「と、突然でびっくりしたけど…! あんな奴の好き勝手にさせるもんか!」
道生「地球には守らなくちゃならねえものが山ほどあるからな…!」
甲洋「次は俺達がみんなの命を救う番だ…!」
ミハエル「同志の夢を阻み、今、またこの星を悪意で覆おうとするなど…!」
ファサリナ「ミハエル君…」
カルメン99「…で、あんた達はどうしたいの?」
カガリ「カギ爪の男の側近だったことはこっちでも把握してる。だが、だからといって捕虜にするつもりはない」「私はあなた達の意見を尊重したい」
ミハエル「…僕はまだ、自分の目で世界を確かめていない…」
ウェンディ「ミハエル兄さん…」
ミハエル「ウェンディが言った事、命を賭して自分の目で確かめてみたい…!」「それが同志のためにもなる…」
ネロ「貴様、まだカギ男の事を!」
ミハエル「勘違いするな。世界から争いをなくしたいという同志の考えは間違っていなかったと思ってる」「私はそれを自分なりのやり方で実現したい。それだけだ」
シン「…二度と妹を泣かすような事すんなよな」
ミハエル「そのつもりだ。だが、私は私の道を行く。道を違えた場合は…」
キラ「それでも、僕達と同じ道を歩く事もできるはずだ」
ランバ「せっかくだから、一緒に戦おうよ」
ミハエル「………」「…私の道は私だけが歩く道ではない、か…」「…わかった…。地球に平和が訪れるまで協力する事にしよう」
カルメン99「ファサリナ、あんたは?」
ファサリナ「…殺して下さい」
カルメン99「はあ? 何言ってんのよ、今さら」
ファサリナ「…もう生きる理由が…ない…」
レイ「…だからと言って死ぬ理由もないんじゃないか?」
ファサリナ「え…?」
レイ「貴様の論理に従えば、俺もヴァンも生きる目的を失っている。だが、俺は今ここに立っている」「さんざん人をコケにしておいてやる事は逃げか? 貴様の甘えにはうんざりだ」「死にたいなら、今俺がここで殺してやる」
ミハエル「やめろ! ファサリナさんを殺すと言うなら僕が相手になる!!」
ファサリナ「…! やめて! ミハエル君は…殺さないで!」
ディック「フッ、身を挺してかばうか。並大抵の覚悟じゃできねえぜ」
カルメン99「…あ~あ、あんたが生きる理由なんてそれで十分でしょ? 生き延びてよね。せっかく素直に生きられるんだから」
ミハエル「ファサリナさん…」
ファサリナ「ミハエル君…。わかったわ…。私、皆さんの力になります」
ジョシュア「兄さん…」
レイ「ジョッシュ、何も言うな。俺はもう悲しみと向き合える」「だから、あの女がああなるよう仕向けた。それだけだ」
ジョシュア「…はい! 兄さんは不器用ですからね!」
レイ「…お前、そこまでハッキリと…。だから何も言うなと言ったのに…」
コトナ「なんだか、あっちはあっちでまとまったみたいね」
ゲイン「あの兄ちゃんもずいぶん丸くなったみたいだしな」
静流「相変わらずタマの取り合いしてた人と一緒ってのも複雑な気分だけど…」「動機が純粋な分、安心して背中を預けられるわね」「さあて、後はガズムをどうするかだけど…」
真矢「みんな、戦おう! 私達にしかできない事だもん!」
杏奈「そうよ! ゴオちんとの新婚生活を楽しまないうちに死ぬなんて、絶対に嫌!」
ダイヤ「俺だって、やっと父さんと会えたのに…」
ルル「どうやら皆さんの気持ちは一つのようですね…」
美和「どれだけ強大な相手だろうと、これまで通り総力を結集すればきっと勝てるはずです」
宙「ああ、そうだな。いい事言うぜ、ミッチー!」
マリュー「では皆さん、決戦に向けて、準備に取りかかって下さい!」
甲児「よっしゃ! ガズムの野郎をギッタギタにしてやる!」
サコン「では私は、あの巨大なゲートを閉じる方法がないかどうか調べてみましょう」
カガリ「ああ、頼むよ。先生」
シェルディア「…………」
ミスト「シェルディア…」
〔扉の開閉音〕
ミスト「あっ、シェルディア! 待って!」(みんなテンション上がってすっかり忘れてるみたいだけど…)(ガズムの奴はシェルディアの妹じゃないか! 本気で倒しちゃうつもりなのかよ…!)

アークエンジェル/通路
ミスト「シェルディア! 待って!」
シェルディア「…………」「みんなひどいよ。レムの事をやっつけるとか、ギッタギタにするとか…」
ミスト「みんな悪気があったわけじゃないさ。士気が上がった勢いで…」
シェルディア「そんなのわかってる! でも、やっぱひどいよ…!」
ミスト「確かに、俺がお前の立場だったらかなりつらいだろうな」
シェルディア「ねえ、ミスト。レムからガズムの心を追い出す事ってできないのかな?」「このままじゃ、レムがやられちゃうよ!」
ミスト「う、うん…。でも、そんな方法なんて…」
シェルディア「ガズムを説得できないかな?」「この部隊なら、今まで敵だった人を味方に引き入れるのに慣れてるでしょ?」
ミスト「慣れでやってるわけじゃない。それぞれ事情があって、一緒に戦ってくれるようになったんだ」「説得できる可能性はゼロだと思う…」
シェルディア「じゃあ、ガズムを捕まえて、サコン先生に悪い心を追い出してもらったらどうかな?」「ムウさんみたいに…」
ミスト「お前、ムウさんはそんなんじゃないってわかってて言ってるだろ…?」
シェルディア「じゃあ、どうすればいいのさ!」「ボクの考えを否定するばっかりじゃなくてミストも考えてよ!」「それとも、レムがどうなってもいいの!?」
ミスト「そ、そんな事ないよ!」「でも、肉体を乗っ取れる生物なんてアトリームに移民してくる人にはいなかったし、どうすればいいか…」
シェルディア「…ボク、戦わないからね」
ミスト「えっ?」
シェルディア「みんながレムを倒そうとするならボクがレムを守る!」
ミスト「お、おい! それって俺達を裏切るって事か?」
シェルディア「レムを守れるなら、みんなを敵にしたって構わない!」
ミスト「レムを思うお前の気持ちはわかるし、できる事ならレムを救いたい。でも助ける方法がないんだ…!」「二つの地球を守るためには、最悪の場合、レムに犠牲になってもらうしかない…!」
シェルディア「嫌だ! ボクはもう二度とレムを失う悲しみを味わいたくない!」「目の前でレムがやられるのを見るくらいなら…レムと一緒に死んだ方がマシだ!」
ミスト「馬鹿ッ!」
〔平手で叩く音〕
〔画面、振動〕

シェルディア「何すんのさ!」
ミスト「…これは戦いなんだ。二つの地球と、そこに住むたくさんの命を守るための…!」「一番大事な事は、地球を…俺達の新しい故郷を守る事なんだ」「そのためにレムが犠牲にならなければいけないなら、それを受け入れるしかないんだ…!」
シェルディア「…ボクは、地球のために戦ってるんじゃない」
ミスト「えっ?」
シェルディア「あいつらにベザードを滅ぼされて、ダリウス界に飛ばされたボクはひとりぼっちで生きていた…」「寂しくて、心細くて…死のうかと思った時もあった」
ミスト「…………」
シェルディア「そんな時、ミストと再会して、ボクは思った…」「これは運命なんだ。ボクはミストとずっと一緒に生きてく運命なんだって…」「だからボクは、ミストのために戦おうと決心したんだ」
ミスト「俺のために…」
シェルディア「でも、運命じゃなかった。ミストはアンジェリカが好きで…」「ボクは妹みたいな存在でしかなかった。それを知った時、ボクが戦う意味はなくなってしまったんだ!」「でも、戦いをやめて、みんなと離れたら、ボクはまたひとりぼっちになっちゃう…」「それが嫌だったから、みんなと一緒に戦い続けたんだ」
ミスト「シェルディア…」
シェルディア「だから本音を言えば、戦いなんかやめてレムと一緒に死にたいんだ。そうすれば、ボクはもう寂しくない…」
ミスト「お前…ずっとそんな気持ちで戦ってたのか…?」
シェルディア「…うん」
ミスト「…すまなかった。俺、お前のそんな気持ちを全然わかってなかった…」
シェルディア「いいよ。ミストがドンカンなのは知ってるから…」
ミスト「でも、やっぱり死にたいなんて言っちゃダメだ。お前には生きてて欲しい」
シェルディア「ミスト…」
ミスト「アンジェリカへの気持ちは否定しない」「でも、俺はお前の事もすごく大事に思ってる。だから、お前を失いたくない」
シェルディア「…勝手だね」
ミスト「そうだな…」
シェルディア「…わかったよ。もう死にたいなんて言わない」「その代わり、ボクにチャンスをくれないかな?」
ミスト「チャンス?」
シェルディア「レムと…ううん、ガズムと話がしたい。レムを返してくれないかって…」「もちろん無駄だって事はわかってる。でも、最後の決断をするために話したいんだ…」
ミスト「最後の決断?」
シェルディア「ボクの手でレムを倒す。その決断だよ…!」
ミスト「シェルディア、お前…」
シェルディア「ボクだって、ボクのわがままで、二つの地球が滅ぶなんて事があっちゃいけないのはわかってる」「ミストやみんなが、地球のために命がけで戦ってるのをずっと見てきたからね」「地球を守るために犠牲になった人達の事も…」
ミスト「うん…」
シェルディア「だからボクも、地球を…新しい故郷を守る事を第一に考えて最後まで戦う。ただ、これだけは聞いて欲しいんだ」「レムの事はボクの手で決着をつけたい。レムも、ボクが倒すなら納得してくれると思うから…」
ミスト「…わかった。アスハ代表にお願いしてみよう」「戦闘中にそんな勝手は許さないって怒られるかもしれないけど…」
シェルディア「その時は勝手にやらせてもらうよ…」
ミスト「おいおい…!」
シェルディア「嘘だよ。みんなの足を引っ張るような事はしない…」
ミスト「約束だぞ」
シェルディア「うん」
ミスト「それじゃ、俺達も戦いに備えようぜ」
シェルディア「そうだね、行こうか」

???
ル=コボル「プラネット・クライシス…始まったな」
ガズム「はい」
ル=コボル「だが、順序を違えるなよ。まずはマイナスエネルギーの搾取…」「そして、強大な『欠片』を持つと思われる憑代の確保だ」
ガズム「承知しております。なお、イスペイルとヴェリニーの『欠片』ですが…」「今後の手駒の数の事も考え、新たな憑代をベースに定着させたいと思うのですが構いませんでしょうか?」
ル=コボル「任せる。お前は十分に我らに近づきつつある。お前の意思は我らの総意に近い…」
ガズム「ありがとうございま…うっ…!」
ル=コボル「ん? どうした?」
ガズム「あ、いえ。軽く頭痛がしただけです…」
ル=コボル「もう少しの辛抱だ。肉体による様々な縛りから解放されるのはな…」
ガズム「はっ…。…では、出撃して参ります」
ル=コボル「うむ…」

ガズム(この頭痛…。憑代の精神がまた覚醒しようとしているのか…?)(どうしていまだに憑代の意識を滅しきる事ができんのだ…!)(これまで数多くの『欠片』を溶かし、融合してきたこの俺よりも強い意識を持っているというのか?)(…まさかこの憑代は、俺よりもル=コボル様に近い存在だとでも…?)(ええい! そんな事があってたまるか!)

アークエンジェル/格納庫
アンジェリカ「…シェルディア…。あの子…」「嫉妬してた私が馬鹿みたい…」
ミスト「本当は戦いたくないんだと思う。でも、最後の望みをかけてガズムを説得しようとしているんだ」
シェルディア「ガズムと話をする許可は出たの?」
ミスト「キャプテン・ルルとマリューさんには反対されたけど、アスハ代表が取りなしてくれて…」「今度、ガズムが通信してきた時に話してみる事にした」
アンジェリカ「そう…」
ミスト「希望はゼロに等しいだろうけど…」
アンジェリカ「何とか助ける方法はないのかしら…」
ミスト「レムの体から、ガズムの心を追い出せればいいんだけど…。そんな方法、あると思うか?」
アンジェリカ「心を追い出す方法なんて…。サコン先生には相談したの?」
ミスト「もうしたよ。そしたら、見当もつかないってさ」
アンジェリカ「サコン先生でもわかんないんだ…」
ミスト「でも、精神支配に関する資料を調べてくれるそうだよ。霊能力者とか、超能力者とか…」「それとロール達が、ダンガイオーのデータベースで、精神を乗っ取るタイプの宇宙人を調べてくれるって…」
アンジェリカ「みんな、シェルディアの事を心配してくれてるのね」
ミスト「俺達も、最後の最後まで諦めないで、何とかレムを助ける方法を考えよう」
アンジェリカ「ええ」
〔通信のコール音〕
〔モニターの開く音〕

ミリアリア「ガズムから通信が入りました! 総員、戦闘配置について下さい!」
ミスト「来た!」
アンジェリカ「シェルディアのためにも、この戦い、絶対勝ちましょう!」
ミスト「ああ!」

アークエンジェル/ブリッジ
〔モニターの開く音〕
ガズム「3時間たったぞ。返事を聞かせてもらおうか…」
カガリ「私達の答えは一つだ。お前を倒し、二つの地球をこの危機から救ってみせる!」
ガズム「ほう。無謀にも俺に挑むだけでなく、倒すと言うのか…?」「身のほど知らずもここに極まれりだな。はっはっは…」
ダイヤ「黙れぬ 俺達の絆は本物だ。お前達なんかに負けるもんか!」
レ・ミィ「そうよ! 私達を誰だと思ってるの!?」
アスラン「俺達はこれまで幾多の修羅場をくぐり抜けてきた」「お前はいずれ、俺達をみくびった事を後悔する事になる!」
ガズム「ぜひ後悔させて欲しいものだな…。今、諸君らのコンピューターに戦場となる空域の座標を送った」「俺の軍団はそこで待っている。では…」
シェルディア「待って!」
ガズム「ん?」
シェルディア「ガズム! お願い! レムを返して!」
ガズム「またお前か…。この体は大事な憑代だ。返すわけにはいかん。何度言えばわかる?」
シェルディア「レムは…あんたが体の中に入ってる事を納得してないはずだよ!」
ガズム「この憑代は、ベザードとともに吹き飛ぶ運命にあったのを我々イディクスが拾ってやったんだ」「だからこれは我々の物だ」
シェルディア「あんたが助けてくれたってんなら、それには感謝する…!」「でも、レムの心がまだ生きてるなら、その体はあの子の物だ!」
ガズム「…言いたい事はそれだけか? 何と言われようとこの体を返す気はない」「どうしても返して欲しければ、俺の心だけ殺してみろ。お前達地球人にそれができればの話だがな…」
シェルディア「レム! 聞こえる? お姉ちゃんだよ!」「絶対助けてあげるからね! そんな奴に負けちゃ駄目だよ!」
ガズム「無駄な呼びかけを…。馬鹿な小娘だ…」
〔通信の閉じる音〕
シェルディア「レム! ううっ…」
ミスト「シェルディア…」
カガリ「…シェルディア。気持ちの整理はついたか?」
シェルディア「…はい。もう思い残す事はありません。ボクがこの手でレムを…いえ、ガズムを倒します!」
真矢「シェルディアさん…」
さやか「つらい戦いになるわよ…?」
シェルディア「わかってます。でも、ボクは戦います。これ以上、レムを悪の手先にしておけないから…」
サコン「そういえば、ガズムは興味深い事を言っていましたね」「…妹さんの体を返して欲しければ、俺の心だけを殺してみろ、地球人にそれができれば…と」
シェルディア「うん」
セレーネ「確かにそう言ったわ」
サコン「つまり、地球人には困難だけれど、宇宙のどこかには、心だけ殺す方法があるって事ですよね?」「これは重大なヒントになりますよ!」
シン「あいつ、口をすべらせたのか!」
ロン「問うに落ちず、語るに落ちる…ってやつだね」
サラ「やっぱりマヌケね、あいつ!」
サコン「ロール君。ダンガイオーのデータベースにアクセスさせてもらってもいいですか? 心を殺す方法について調べてみたいので…」
ロール「ええ。どうぞ、使って下さい」
パイ「ターサン博士だったら、その手の情報には詳しいかもね」
ランバ「心だけ殺して、肉体を無傷で手に入れられれば、人体改造し放題だしね」
ミア「その方法が見つかれば、シェルディアの妹を取り戻せるかもしれないわね」
シェルディア「ほんとですか、サコン先生!?」
サコン「大急ぎで調べてみますが、この戦いが終わるまでに調べ終わるという約束はできませんよ…?」
シェルディア「わかってます。もし間に合わなくても文句は言いません。でも、なるべく早く見つけて下さい。お願いします!」
サコン「わかりました。やってみます」
ミリアリア「ガズムから送られて来た戦闘エリアの座標ですが…」「ちょうどこの真上、大気圏外を指定してきました。敵は宇宙で戦うつもりです!」
カガリ「よし、わかった! ラミアス艦長! ルル! 発進だ!」
マリュー「了解。アークエンジェル、発進!」
ルル「大空魔竜、発進します!」
カガリ「サコン先生! ゲートを開いてくれ!」
サコン「…それが、ゲートが発生しないのです。どうやらゲート発生装置が機能停止しているようで…」「もしかしたら、巨大なゲートを維持するために、フル稼働しているのかも知れませんね…」
ルージ「今までみたいに移動できないとなるとつらいですね…」
ムウ「仕方ない。今までがゲートに頼りすぎだったんだ」「俺達の地球に帰れそうなだけでも感謝したいくらいだ」
カガリ「仕方ない。ゲートを使わずに大気圏を脱出しよう」
マリュー「了解!」
カガリ「決戦の場所へ向けて…発進だ!」
【シナリオデモ終了】


サブタイトル
「リセットされる世界・後編」


【戦闘マップ開始】
〔敵ユニット出現〕
〔味方戦艦出現〕
〔味方ユニット出現〕

〈出撃準備〉
ガズム「ようこそ、諸君。よくぞ逃げずに来てくれた…」
ミスト「お前ひとりで戦うって言うのか?」
ガズム「フッ。それでも構わないのだが、お前達には死ぬよりもつらい苦しみを味わってもらうつもりでな…」「さあ、出でよ!」
〔敵ユニット出現〕
カノン「あれは…ファフナー!」
アスハム「オーバーマンではないか!」
ザイリン「なぜバイオゾイドが!?」
スウェン「モビルスーツもいるのか…!」
ガズム「お前達の幼稚なテクノロジーを自由にコントロールするなど、実にたやすい事だ…」「安心したまえ。パイロットは乗っていない。思う存分戦ってくれ…」
甲児「…こいつは思いもよらない敵が出て来ちまったな!」
アスラン「だが、モビルスーツやファフナーが相手なら俺達の戦闘データが通用する…!」
ボス「あいつらのメカに比べたら戦いやすいわさ!」
ゴオ「この戦いに勝利して、俺達は平和な未来を勝ち取るんだ!」
ミスト「サコン先生! さっき言ってた心を殺す方法の事よろしくお願いしますよ!」
サコン「わかっています。今、ジョシュア君にも手伝ってもらって大急ぎで調べてますから…」
ジョシュア「大船に乗ったつもりで、任せて下さい!」
ヴァン「メガネは信用してもいいが、てめえが言うと腹が立つんだよ!」
シェルディア「みんな。ボクに気を使わなくていいから、ガズムをやっつけちゃってね!」
静流「もちろん遠慮なんかしないわ。地球の未来がかかってるんですからね!」
光司「シェルディアには悪いけど、一気にやらせてもらうぜ!」
シェルディア「ガズムにとどめを刺すにはボクにやらせて。それがせめてもの…」
ダイヤ「言われなくなって、みんなわかってるさ。さあ、行くぞ!」
〔モニターの開く音〕
ミリアリア「えっ? これは…」
マリュー「どうしたの?」
ミリアリア「発信者不明の超空間通信が送られてきました。とても短いメッセージが…」
カガリ「短いメッセージだって?」
ミリアリア「『心を撃つのです。レヴリアスならできる』と…」
サコン「こちらでも受信しました。意味深ですね…」「そうだ! これはもしかしたら…」
ロール「何だかよくわからないが、今は目の前の敵を倒すだけだ!」
<戦闘開始>

<ガズムHP50%以下or敵8機以下・敵増援1出現>

ガズム「フッ。少しはやるようだな…。だが、その程度なら想定の範囲内だ」
〔敵ユニット出現〕
セイジュウロウ「また出てきたか…」
ムウ「何だかんだ言って、結局、物量作戦か。からめ手はもうやめたのか?」
ガズム「…ちっ、分かり合えたはずの奴ともう一度戦わせれば、精神的にゆさぶりがかけられるかと思ったが…」「見た目だけでは駄目だという事か」
バルトフェルド「まさしくその通りだと思うがね」
パイ「パイロットは乗っていないから思う存分戦って欲しかったんじゃねえのかよ?」
ディック「どうやら、まさに奴は俺達を見くびっていたようだな」
ダイヤ「確かに、機械兵や人類軍、連合軍の機体と戦うのはもう嫌だ…!」
甲児「俺だって、人間同士で争ってた時の事を思い出しちまう! だけどよ!」
ヴァン「んな事はもうどうでもよくなっちまってんだ!」
ゲイン「ヴァンの言い方はちと乱暴だが、俺達はそんなもんじゃ怯まねえって事だ、ガズムさんよ!」
カガリ「その辺に関しちゃ、まだイスペイルの方が地球人を理解していたかもしれないな」
ガズム「ちいい…っ!」
シェルディア「レム! もうこんな事はやめて! ボクはお前と戦いたくない!」
ガズム「ええい、しつこい小娘だ。無駄だと言っているだ…ぐあっ! くそっ…こんな時に…!」
シェルディア「レム! そんな奴の心に負けるな! お前の心を取り戻せ! レム!」
ガズム「だ、黙れ…! その名を呼ぶな!」
一騎「あいつ、どうしたんだ…?」
翔子「何だか苦しんでるみたい…!」
甲洋「気づいたか、羽佐間! …総士! わかるか!?」
総士「ノイズ交じりだが、拾えたガズムの音声によれば苦しんでいる事は間違いない!」
磁偉具「チャンスだ! みんな、一気に叩くぞ!」
ガズム「お、おのれ…! 今のままではまともに戦えん!」「切り札に取っておくつもりだったが…やむを得ん! オーバーデビル!」
〔敵ユニット出現〕
シンシア「オ…オーバーデビルだわ!」
ゲイン「ガズムの奴め! ヴェリニーからやっかいなモンまで引き継いでやがる!」
ガズム「オーバーデビルよ…。俺が回復するまでの間、時間稼ぎをしろ…いいな!」
〔敵ユニット離脱宇〕
キッズ「こっ、ここはどこだ!」
マルチナ「どこだって…オーバーデビルの中に決まってるじゃないか…。ガズムとかいう奴に放り込まれて…」
キッズ「違う! 外を見ろ!」
マルチナ「こ、ここはまさか…宇宙? 宇宙だっていうのかい!?」
キッズ「まさかオーバーデビルが宇宙に進出できるとは…!」「よし…! これを足がかりにシベリア鉄道を再興させて宇宙にもレールを敷く!」「銀河シベリア鉄道の開通だ!」
マルチナ「いい加減にしな! キッズ・ムント!」「夢の世界へ逃げ込むなんて、今日び子供でもやりゃしないよ!」
キッズ「…ぬうう…!」
マルチナ「わかったら自分にできる事をしな」
キッズ「私にできる事といえば…そうだ! 通信機があったはずだ!」「おい! 誰か助けろ! 私はシベリア鉄道総裁、キッズ・ムントである!」
アスハム「何だ、この通信は…? キッズ・ムントだと!?」
ケジナン「まさか! オーバーデビルにキッズ総裁が乗っておられるのか!?」
キッズ「聞こえるか! 誰でもいいからワシを助けろ!」「助けた者は銀河シベリア鉄道の副総裁にしてやる!」「…これでいいのか、マルチナ・レーン?」
マルチナ「人心掌握のためだと思っておくよ」
エンゲ「ケジナン殿! 出世の大チャンスですよ!」
ジャボリ「馬鹿ね! あんな言葉に乗せられて何度痛い目を見たと思ってるのよ!」
ケジナン「だからって、放っておくわけにもいかねえだろうがよ!」
ゲイン「構わんか、キャプテン? それにお姫さん?」
ルル「ここまで来て助けないのもおかしな話でしょ?」
カガリ「おあつらえ向きにガズムもいないしな。せっかくだから助けてやろう」
シン「身勝手な奴だったらしいけど、やってやるか!」
ゲイナー「オーバーフリーズにさえ気をつければ、恐れる相手じゃない!」
サラ「だからって、油断しないでよ、ゲイナー君?」
ゲイナー「わかってる!」
アデット「生徒がやる気出してんだ! 大人もいいトコ見せるぞ!」
光司「オッケー!」

<オーバーデビル撃破・敵増援2出現>
〔オーバーデビルに爆発〕
ゲイナー「よし、今度こそオーバーデビルを倒したぞ!」
シンシア「やったぁ!」
アデット「オーバーデビルが爆発する前にキッズ総裁を助け出すんだよ! キャプテン! 頼む!」
ルル「わかりました!」
〔ルル、オーバーデビルへ隣接〕
キッズ「おお! 助けに来てくれたか! 感謝するぞ!」
シズカ「さあ、早くこっちへ!」
キッズ「自力で動けないご婦人がおるのだ。すまんが、運んでやってくれるか?」
シズカ「自力で動けないって…こ、これは! 足が凍りついてる?」
マルチナ「お手数をおかけします…」
シズカ「なあに、たいした事じゃないけどさ…。よっこらせっと! さあ、行くよ!」
〔ルル、後退〕
〔敵ユニット撃破〕

ゲイナー「オーバーデビルの最期か…
キッズ「オーバーデビルを使って世界をこの手に収める野望は潰えたが…」「私には新たな夢ができた。絵空事ではなく、いつか必ず銀河シベリア鉄道を開通させてやる…!」
〔敵ユニット出現〕
ガズム「オーバーデビルめ! 全くの期待はずれだったな…」「だが、時間を稼いでくれたおかげで頭痛がおさまった。さあ、今度こそ貴様らの最期だ!」
ミスト「それはこっちの台詞だ! ガズム! 今度こそお前の最期だ!」

<ミストが戦闘>
ミスト「レム…俺は最後まで諦めないからな。何とかしてお前を救ってやる!」

<アンジェリカが戦闘>
アンジェリカ「シェルディアの悲しむ顔は見たくない。でも、妹さんを助ける方法がない…」「もう倒すしかないの?」

<シェルディアが戦闘>
シェルディア「レム、お姉ちゃんが絶対助けてあげるからね」「もしも助けられない時は一緒に…。ううん! ボクは絶対助けるんだ!」

<シンが戦闘>
シン「助ける方法がきっとあるはずだ! きっと…!」

<杏奈が戦闘>
杏奈「ゴオちんが敵になった事があるから、私はシェルディアちゃんのつらさがよくわかる」「諦めちゃダメだよ…。想いは絶対に通じるんだから!」

<ミストvsガズム>
ガズム「ほう、ついに諦めて俺を攻撃する気になったか…」
ミスト「諦めちゃいない! 俺達はきっとレムを助け出してみせる!」
ガズム「フッ…。お前達にできるはずがない。地球人ごときにはな!」

<アンジェリカvsガズム>
アンジェリカ「シェルディアの悲しみ、つらさ…あなたにわかる?」
ガズム「ふん。そんなもの、わかるわけがないし、わかろうとも思わん」
アンジェリカ「…許せない! 絶対にあなたをその体から追い出して見せるわ!」
ガズム「やれるものならやってみろ。無力な人間どもが!」

<シェルディアvsガズム>
シェルディア「レム! レム! レムッ!!」
ガズム「ええい、うるさいっ! 何度わめこうが貴様の妹の体は返さん!」
シェルディア「だったらボクがお前を倒す! それがレムのためになるんだ!」

<ムウvsガズム>
ムウ「俺みたいに、催眠術で植えつけられた人格なら何とか消し去る方法はあるだろうが…」「乗り移ってるとなると相当やっかいだよな…」
ガズム「何をブツブツ言っている! この娘の体から、俺を追い出すのは不可能だと言っているだろう!」
ムウ「不可能って言われると、俺としてはチャレンジしたくなるんだよねえ…」

<ミハエルvsガズム>
ミハエル「妹の体を乗っ取られたシェルディアさんのつらい気持ちは察するに余りある」「今すぐその体から出て行け!」
ガズム「出て行けといわれて、はいそうですかと言う事を聞くと思うか? 馬鹿め!」
ミハエル「ならば力ずくで追い出してみせる!」
ガズム「できる物ならやってもらおうか! 貴様らにできればの話だがな…!」

<ガズム撃破・勝利条件達成>
〔ガズムに爆発〕
ガズム「ちいっ! この俺が追い込まれているだと? あり得ん! そんな事は…」「ぐあっ! …や、やめろ! どうしてお前が…! おとなしく…引っ込んで…」「お姉ちゃん! 助けて! 私は…ここに…ここにいるよ!」
シェルディア「レム? レムなの!?」
ガズム「黙れ! 出て来るんじゃない! ええい! これも全てお前がいるからだ!」「お前がこいつに呼びかけるから!」
〔ガズム、シェルディアへ攻撃〕
〔衝撃音〕
〔シェルディアに爆発〕

シェルディア「きゃああっ!」
ガズム「殺してやる…お前さえ殺せば、この憑代は完璧に俺の物になる!」
シェルディア「や、やめて…レム…ボクだよ…」
ガズム「黙れと言っているだろうが!」
〔ガズム、シェルディアへ攻撃〕
[イベント戦闘「シェルディアvsガズム」]
シェルディア「レム…今…助けて…あげ…」
〔味方ユニット撃破〕
ミスト「ああっ、シェルディア! よくも…よくもーーーっ!」
※※ミスト分離している場合、セリフ追加※※
ミスト「アンジェリカ! 合体だ! ガズムをぶっ飛ばす!」
アンジェリカ「はい!」
〔ミスト、合体〕
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

ミスト「うおおおおっ!」
〔ミスト、ガズムへ攻撃〕
〔衝撃音〕
〔ガズムに爆発〕

ガズム「ぐわああっ!」
ミスト「俺はお前を許さない…。お前なんかレムじゃない! レムの姿をした悪魔だ!」
アンジェリカ「私も許せない。これ以上、シェルディアの妹さんの手を汚させるわけにはいかないわ!」
ミスト「シェルディア、許してくれ。俺達はコイツを倒す! うおおおおっ!」
〔画面、赤にフラッシュ〕
〔発光音〕
〔モニターの開く音〕

サコン「ふたりとも、いけません!」
ミスト「えっ?」
サコン「レムさんを助けたい…ガズムの心を追い出したいと強く祈るんです!」
アンジェリカ「憎しみの心でなんて戦っているつもりはありません!」
サコン「それとは事情が違います! 説明している時間はありません!」「レムさんを助けたくないんですか!?」
ミスト「助けたい! 俺はもう一度、シェルディアとレムの笑顔が見たい!」「ふたりを救いたいんだ!」
アンジェリカ「私もシェルディアを助けてあげたい!」
〔画面、緑にフラッシュ〕
〔発光音〕

ミスト「な、何だ? この力は!」
アンジェリカ「さっきまでとは全然違う! すごく暖かいけど…なんて力強いパワーなの!」
ミスト「ん…? 新しい武器が表示されてる…。リグレット・バスター…?」
サコン「そうです! それでいいんです! さあ、ふたりの心をエネルギーにしてガズムにぶつけるんです!」
ミスト「わかりました!」
〔ミスト、ガズムへ攻撃〕
[イベント戦闘「ミストvsガズム」]
ガズム「ば、馬鹿な…憑代との結合が…引きはがされて…」「目の前にこれだけの『欠片』があるというのに…むざむざ…ぐわあああっ!」「…………」
ミスト「ど、どうしたんだ? 攻撃は当たったのに、手ごたえがなかったぞ…?」
アンジェリカ「でも、ガズムのロボットは機能停止したみたいよ?」
ミスト「よし! 今のうちにレムを救出するんだ!」「ガズムの機体はいつ爆発するかわからないからな…!」
レム「そ、その声は…ミスト兄ちゃん?」
ミスト「レム! レムなのか? 俺だよ! ミストだよ!」
レム「ミスト兄ちゃん! 助けて! この狭い所から出して!」
ミスト「わかった! アンジェリカ! コクピットの位置を解析してくれ!」
アンジェリカ「了解。…頭部に生命反応があるわ! そこがコクピットよ!」
ミスト「よし!」「救助用バリアフィールド発生完了。コクピットのハッチを破壊します!」
〔衝撃音〕
ミスト「レム! 大丈夫か?」
レム「ミスト兄ちゃん! 怖かった…怖かったよぉ…!」
ミスト「もう大丈夫だ。俺がついてるから! こっちに乗り移れ!」
レム「うん! ねえ、兄ちゃん。お姉ちゃんは? お姉ちゃんはどこ?」
ミスト「そ、それが…お前を助けようとして…死ん…」
シェルディア「…ちょっと! ボクは死んでないよ! 気を失ってただけなのに!」
レム「お姉ちゃん!」
シェルディア「レム!」
ミスト「よかった…みんな無事で…。だけど、どうしてレムの中からガズムの心が消えたんだ?」
アンジェリカ「さあ…? それより今は、ふたりを艦へ収容しましょう!」
ミスト「ああ、そうだな」
〔ミスト、ルルへ隣接〕
シェルディア「レム!」
レム「お姉ちゃん!」
シェルディア「もう離さない…絶対に…!」
レム「お姉ちゃん…お姉ちゃん…!」
ミスト「よかったな、ふたりとも…」
〔敵ユニット撃破〕
アンジェリカ「危ない所だったわね…」
ミスト「ああ、でもこれでひとまず地球の危機は去ったはずだ。俺達の勝利だ!」
〔レーダー反応〕
ミスト「今度は何だ!?」
アンジェリカ「ガズムのロボットの破片が…け、結合していくわ!」
ミスト「なにっ!」
〔敵ユニット出現〕
〔ガズム、回復〕

ガズム「よ…よくもやってくれたな…」
ミスト「ガズム!? お前、消えたんじゃないのか!」
ガズム「わ、我々…イディクスの構成員は…肉体を…失っても…存在は不滅…。憑代さえあれば…何度でも復活できる」
ゴオ「憑代だと…!?」
ミスト「そんな都合のいい体が、この近くにあったって言うのか?」
ガズム「そ、そんなに都合よく…憑代が見つかるはずが…ない。俺は…ゼナディーエに憑依したのだ…」「き、極めて危険な行為だが…今ここで貴様らを…皆殺しにするためには…これしか方法が…なかった」
鏡「馬鹿な…!」
ゴオ「な、なんて執念なんだ…」
ガズム「たとえ…私の精神が崩壊しようとも…貴様らを…皆殺しにしてやる! 覚悟…するがいい!」
ミスト「いいだろう! 今度こそ貴様との決着をつけてやる! 行くぞ、アンジェリカ!」
アンジェリカ「はいっ!」
ガズム「…お、お前達の…せいで…俺は…こんな事になった…。もはや俺は『欠片』になるしかない…」「だがその前に…お前達を倒し…お前達の『欠片』を奪って…生き延びて…やる…」「お前達の『欠片』は…素晴らしい…。俺などよりも…遙かに…」「どれだけ時間がかかるかわからぬが…お前達の『欠片』は…ル=コボル様に…溶かしていただく…」「そうすれば…ル=コボル様は…いや、我々は…!」「ぬおおおおっ!」
〔ガズム、ミストへ攻撃〕
[イベント戦闘「ミストvsガズム」]
ミスト「もはやお前の力はその程度だ! 悪あがきはよせ!」
サコン「ミスト君、アンジェリカ君! 先ほどの心のエネルギーをもう一度使うんです!」「そうすれば、ガズムの精神体を消滅させられるはずです!」
ミスト「は、はい! …アンジェリカ、心を一つに!」「俺達はどうなっても構わないから奴を倒すぞ!」
アンジェリカ「ええ! やりましょう、ミスト!」
〔ミスト、ガズムへ攻撃〕
[イベント戦闘「ミストvsガズム」]
ガズム「…ル…コボル様…申し訳ありません…。後の事は…お任せしま…」
〔画面、爆発〕
〔敵ユニット撃破〕

ミスト「や、やった…ガズムを…倒したぞ…」
アンジェリカ「え、ええ…」
キラ「全員救えてよかったですね…」
ゲイン「だが、マルチナ・レーンとレム…。助け出される姫さん役にしちゃ及第点はやれんな」
ケイン「まあまあ、ゲイン殿」
シェルディア「よかったね、レム。あんた苦しめてた奴はもういなくなったんだよ!」
レム「うん! ありがとう、ミスト兄ちゃん!」
ミスト「お、お礼を言うなら…みんなに…言ってくれ…」「頼もしい…仲間達に…!」
レム「うん!」
シェルディア「どうしたの? ずいぶん疲れてるみたいだけど…」
ミスト「だ、大丈夫だ…。ちょっと頭がフラフラ…」
〔警報〕
ミスト「な、何だ? この警報は…」
アンジェリカ「異常発生…! が、合体が…維持できない…。強制分離を…きゃあっ!」
ミスト「うわあああっ!」
〔ミスト、分離〕
シェルディア「ミスト!」
ミリアリア「大変です! ミストとアンジェリカの生命反応が急激に低下しています!」
サコン「いけない! キャプテン! 大至急ふたりを収容して下さい!」
ルル「わかりました! ナオト君!」
ナオト「了解!」
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

???
ル=コボル「ガズムが粉々に散るとは…!」「まさか…クリスタル・ハートの使い手が力をつけたと言うのか…?」「まあいい…。手駒が減ったとは言え元々この計画は我々が一つに戻るために始めた事…」「それに新たな憑代のあてもある。あわてる事は何もない…」「マイナスエネルギーの回収ももうすぐ最終段階へと入る」「並行して、プラネット・クライシスを次の段階へ移す…」

大空魔竜/ブリッジ
レム「お姉ちゃん! ミスト兄ちゃんはどうしちゃったの?」
シェルディア「今、医務室で診察を受けてるよ。一生懸命戦ったから、疲れちゃったんだよ」
レム「ふうん…。助けてくれてありがとうってお礼が言いたかったのに…」
〔扉の開閉音〕
シェルディア「あっ、サコン先生! ミストの容態は!?」
サコン「その事なんですが…」
レム「あ! すごいイケメン! 服のセンスはダメダメだけど…」
シェルディア「ちょっと、レム! ちょっと黙ってて!」
ピュリア「ははっ。レムちゃんはシェルディア以上の爆弾娘って感じだな」
コトナ「あのシェルディアが冷や汗かいてるもんね…」
シズカ「先生の長所と短所を一瞬で見抜くなんて、レムって子はタダモンじやないね…」
静流「誰も口にしないだけで、みんな知ってる事だと思うけど…」
シェルディア「ねえ、先生! ミストは?」
サコン「心配いりません。ミスト君もアンジェリカさんも…」「疲れて眠っているだけですから…」
シェルディア「ほんとに? ああ、よかった…」
レム「よかったね、お姉ちゃん!」
シェルディア「うん…!」
ルル「ところで先生。あの巨大なゲートについて何かわかりましたか?」
サコン「その事なんですが、今後の作戦にも関わってきますので…」「アークエンジェルに通院をつないでもらえますか?」
ローサ「はい。わかりました」
〔モニターの開く音〕
マリュー「何かありましたか、キャプテン・ルル?」
ルル「これからサコン先生が、巨大なゲートに関する話をして下さるそうです」
マリュー「わかりました。ミリアリアさん、キラ君達をブリッジに集めてくれる?」
ミリアリア「わかりました」
マリュー「すぐに集まると思いますので、話を進めて下さって結構です」
ルル「わかりました。では先生、お願いできますか?」
サコン「ガズムは、あの巨大なゲートが開いた事で、破滅のカウントダウンが始まったと言っていました」「それが本当なら、一刻も早く閉じ得る必要があります」「もし、今回のゲートが普段我々が使っていたゲートと同じ性質を持っているなら、なおさらです」
マリュー「しかし、ゲートを閉じる方法がわからないのでは、手は…」
サコン「確かに、大空魔竜からではどうしようもありません」「ですから、発生装置のある場所へ行き、スイッチを切るなり、破壊するなりしないといけません」
キラ「発生装置はどこにあるんですか?」
サコン「現在調査中です。大空魔竜からのシグナルがいっさい通じない状態にあるので…」「核施設に連絡をして、怪電波の発生源を探しています」「ゲートが開きっぱなしならば、怪電波も発生しているはずですからね」
ラ・カン「イディクスの正体については何かおわかりになりましたか?」
サコン「それについてはさっぱりなんです。怪しいワードもいくつかあったのですが、確定にはいたらず…」「しかし、ゲートの発生装置を停止させようとすれば奴らは必ず妨害しに来るはずです」「その時にいろいろ調べようと思っています」「…というわけで、発生装置の場所が特定され次第、そこへ向かいますから、皆さんは準備をお願いします」
マリュー「わかりました」
ラ・カン「では皆さん、いったんズーリへ戻りましょう。宇宙空間では何かと不便ですからな」
マリュー「では、アークエンジェルはズーリへ向かいます」
〔通信の閉じる音〕
ルル「私達も出発しましょう。目標、ズーリ!」
ナオト「了解っ!」
レム「ねえ、お姉ちゃん! ミスト兄ちゃんのお見舞いに行こうよ!」
シェルディア「駄目よ。ミストは疲れて眠ってるんだから」「あんたなんかが行ったら、余計に疲れさせちゃうでしょ!」
レム「え~っ! ケチ~!」
シェルディア「それよりあんたはフランクリン先生に精密検査をしてもらわなきゃ!」「ついさっきまでガズムに体を乗っ取られてたんだから! ほら、行くよ!」
レム「は~い!」
〔扉の開閉音〕
サコン「にぎやかなお嬢さんですねえ…」
シズカ「私達もあんな元気な子が欲しいねえ…先生?」
サコン「ななな、何の話ですか、シズカ君。さて、私は発生装置の場所を推測しない事には…」
〔扉の開閉音〕
シズカ「…ったく、もっとハッキリ言わなきゃダメなのかねえ、あの研究バカは…」
【シナリオエンドデモ終了】


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