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No.6
タキシードを着たボンクラ野郎

【シナリオデモ開始】
大空魔竜/格納庫
〔空を切る音〕
ダイヤ「はっ!」
〔空を切る音〕
ダイヤ「えいっ!」
〔空を切る音〕
ダイヤ「たあっ!」
リー「拳にもっと精神を集中しろ! そんなんじゃ、真龍の型はマスターできないぞ!」
ダイヤ「はいっ!」
〔空を切る音〕
ダイヤ「はっ!」
〔空を切る音〕
ダイヤ「やあっ!」
〔空を切る音〕
ダイヤ「だあっ!」
リー「よーし、いだろう。少し休憩しよう」
ダイヤ「ぷは~っ! 今日は一段と厳しいなぁ…」
リー「未知の世界の飛ばされて、この先、どんな危険が待ってるかわからないからな…」「だから、より内容の濃い訓練をしておかないとな」
ダイヤ「ほんと、ここはどこなんだろ…」「…ところで、リーさん」
リー「何だ?」
ダイヤ「リーさんって、弟がいるの?」
リー「どうしたんだ、突然…?」
ダイヤ「前にリーさんがそんな事を言ってたからちょっと気になってて…」
リー「…血のつながった弟はいない。でも、孤児院で一緒に育ったシンって言う弟同然の奴がいた」
ダイヤ「いた…って?」
リー「ダリウス軍が俺達の村を襲った時、逃げ遅れて死んだ…」「シンもお前みたいに熱心に拳法を練習してたのに…」「俺はシンの仇を討ちたくて、志願して、大空魔竜に乗ったんだ」「いまだに仇はとれてないけどな…」
ダイヤ「リーさん…」
リー「…ダイヤには、シンの分までしっかり訓練してもらうからな!」
ダイヤ「わかった、リーさん。俺、頑張るよ!」

大空魔竜/ブリッジ
ガリス「では、そのゾネットと言う街まで大空魔竜で都市ユニットを牽引すればいいんだな?」
ローサ「都市ユニットを牽引するシルエット・マンモスと言う機械が大破してしまったそうで…」「燃料と食糧を分けてもらう代わりに大空魔竜で牽引する事になりました」
シズカ「ワイヤーで引っ張るだけならおやすいご用だよ」
ゴオ「しかし、聞いた話によると、彼らがやってるエクソダスと言う民族移動は…」「この世界では犯罪行為だそうじゃないですか」「そんな事に協力して大丈夫なんですか?」
ミスト「今さら何言ってるんですか、猿渡さん」「俺達はもう彼らを助けるために戦ってるし…」「都市ユニットを引っ張り起こすのも手伝ってるじゃないですか」
剣児「誰がどう見たって俺達、あいつらの一味だよな」
ゴオ「それはそうかもしれんが…」
杏奈「ねえ、ゴオちん。エクソダスって何なの?」
ゴオ「俺の聞いた話では、ドームポリスっていう人工都市で生まれた人達は…」「実質上、シベリア鉄道という会社の管理下で自由のない生活を強いられてるんだそうだ」「で、その生活に不満を持った住民達がドームポリスから脱出して、自由の新天地を求めて民族移動する…」「その事をエクソダスって言うんだそうだ」「これから向かうゾネットは、昔にエクソダスを成功させてできた街らしいぞ」
ローサ「ゲインさん達はヤーパンと言う国を目指して、エクソダスしているそうよ」
杏奈「へえ…」
ミスト「ちなみに都市ユニットって言うのは、人工都市を形成していたパーツで…」「それを無理矢理壊して持って来ちゃったそうですよ」
シズカ「ずいぶん大胆な事をするもんだねえ…」
甲児「…でもさ、あの人達は自由を求めて移民してるだけだろ? それがどうして犯罪なんだよ?」
鏡「彼らを支配し、搾取したいものからすれば…」「自由を求めるなど絶対に許せない行為なのさ」
ガリス「この世界の事はまだよくわかっていないが…」「報告を聞く限り、ヤーパンの人々に協力する事は間違っていないと判断する」「彼らは圧政を逃れ、自由の地を目指して旅をしているのだからな」
ローサ「ではキャプテン、大空魔竜で都市ユニットを牽引する準備にとりかかります」
ガリス「わかった。各員、ローサの指示に従って作業を開始しろ」
ミスト「了解!」

ヤーパンの天井
アナ「大空魔竜はエクソダスに協力してくれるようですね」
ゲイン「食料を分けてやるんだ。手伝って当然だろう」
ゲイナー「ピンチを救ってもらったくせにそういう偉そうな言い方ないんじゃないですか?」
ゲイン「助けてくれと頼んだわけじゃない。俺達だけで何とかできた」
コナ「ひっくり返った都市ユニットも自力で起こせたって言うの?」
ゲイン「何か方法はあったはずだ。奴らの力に頼らんでもな…」
コナ「何さ、ローサさんの前では『助けてもらった恩には報いる主義だ』とか何とか言ってたくせに…!」
ゲイン「ご婦人に対しては常に紳士的にふるまうものだ。それが礼儀というものだろう?」
サラ「作り笑いを浮かべながら、心にもない事を言うのが紳士なのかしら?」
ゲイン「そりゃ心外だな。女性と話す時だけは内面も紳士のつもりなんだがな」
サラ「どこがなんだか…」
ゲイナー「それにしても、あの人達、本当によその星から来たんですかね?」
ガウリ「よその星というのは信じられんが、少なくともシベリア近辺の者でない事は確かだろうな…」「あんな恐竜みたいなマシンは今まで見た事がない」
アナ「エリアZiに、獣の姿を模したゾイドと言うマシンがあると聞いた事がありますが…」「もしかして、それではないでしょうか?」
ゲイン「さあ、どうでしょうか? 何しろ、そのゾイドと言うマシンにお目にかかった事がないですからね」
ゲイナー「エリアZi…世界最高峰の山脈と磁気嵐によって閉ざされた謎のエリアか…」「いったいどんな所なんだろう?」
ガウリ「かつてアーリー・ミイヤはエリアZiを目指したが、あまりに激しい磁気嵐のせいで…」「途中で断念して引き返したという伝説を聞いた事がある」
コナ「シベ鉄の奴ら、山の上に線路を引けないもんだから…」「ヤケになって山にトンネルを掘り始めたって噂もあるよ」
ゲイナー「そんなに行くのが難しいエリアだって聞くとものすごく興味が湧いて来るな」
サラ「エクソダスが終わったら、キングゲイナーで行ってみればいいじゃない」
ゲイナー「そうか! キングゲイナーの性能なら、磁気嵐を超えられるかもしれない!」
アナ「その時は私も一緒に行きます。未知の世界、エリアZiには、私も興味がありますから!」
ゲイナー「わかりました。一緒に行きましょう、アナ姫様」
サラ「ただし、農作業が終わってからですからね!」
ゲイナー「ええっ? それじゃいつになるかわからないじゃないか!」
〔通信のコール音〕
ゲイン「おっ…! 牽引の準備ができたようだぞ」
〔モニターの開く音〕
ベロー「大空魔竜のスタンバイが完了した。これよりエクソダスを再開する!」

???
ヴァン「エレナ…どこにいるんだ、エレナ…もうすぐ式が始まるぞ…」
〔斬撃音〕
???(ガドヴェド)「うぉぉぉーっ!!」
ヴァン「ガドヴェド? どうした、ガドヴェド!」
???(ガドヴェド)「う、ううっ…カギ爪の男が…」
ヴァン「おい、ガドヴェド! 血だらけじゃないか…しっかりしろ、ガドヴェド!」
???(ガドヴェド)「エレナが…エ…レナ…が…」
ヴァン「…なにっ!? ああっ! エレナッ!」「…お前は何者だ…! どうしてエレナを抱いている…!?」
???(カギ爪の男)「あなたがエレナさんのお婿さんですか…」「見てあげて下さい、この真っ赤なドレス…綺麗じゃありませんか…」
ヴァン「エレナ! エレナ! 目を開けてくれ! エレナッ!」
???(カギ爪の男)「エレナさんと仲良くなりたかったので…」「ついつい力を入れて抱きしめてしまいました…」「人間というのはもろくて、はかない物ですねえ…」
ヴァン「貴様…! このカギ爪野郎! エレナを…エレナを返せ!」
???(カギ爪の男)「さあ、あなたも仲良くなりましょう。私のお友達になりませんか?」
ヴァン「ふざけるな! 何がお友達だ! 俺は…俺は貴様をブッ殺す!」「エレナ…エレナ…! エレナーーーーッ!!」
〔画面、発光〕

エヴァーグリーン/郊外
ヴァン「はっ!」
ウェンディ「あ、起きた?」
ヴァン「俺はいったい…」
ウェンディ「気を失ったのよ。あいつらをやっつけた後、バタッとね…」
アン(気を失った…? それで、こんなトラクターでトロトロ運ばれてるわけか…)(冴えねえ話だ…)
ウェンディ「お腹がすいてるんでしょ? 倒れる時、お腹がグーッって鳴ってたわよ」
ヴァン(ますます冴えねえな…)
ウェンディ「助けてもらったお礼に、何かごちそうするから」
ヴァン「お礼って…」
ウェンディ「機械人間達から私を助けてくれたでしょ?」
ヴァン「…機械人間? ああ、思い出した…薄気味悪い連中だったな…」
ウェンディ「あなたがいなかったら私は殺されてたわ」
ヴァン「何者だ、あいつら?」
ウェンディ「私にもわからないわ。3日前、突然エヴァーグリーンの街を襲ってきたの…」「あいつら、街をメチャメチャにして、エネルギーを奪って、男の人を何十人もさらっていったわ…」「私の兄さんも…」
ヴァン「そいつはひでえな…」
ウェンディ「私、兄さんの事が心配で探しに行ったんだけど、途中で見つかってしまって…」「さあ、着いたわ。ここで食事をしましょう」
ヴァン「ん…」
〔木製の扉の開閉音〕

ウェンディ「ステーキ…でいいかしら?」
ヴァン「何でもいい…」「あ…調味料をありったけもらってくれ…」
ウェンディ「調味料…?」

ウェンディ「はい、追加のドレッシング…。でもそれ、サラダ用よ?」
ヴァン「いいんだ…」
ウェンディ「ソ、ソースとドレッシングでお肉が見えない…」
ヴァン「うまーーーいッ!」
ウェンディ「ええっ?」
ヴァン「ミルクはないのか?」
ウェンディ「ベコ達は機械人間の攻撃で…。ワインならあるけど?」
ヴァン「じゃあ、水でいい」
ウェンディ「そういえば、名前、まだ聞いてなかったわね」
ヴァン「ヴァンだ」
ウェンディ「私はウェンディ。ウェンディ・ギャ…」
〔木製の扉の開閉音〕
ジョシュア「ヴァンですってぇ!」「それじゃ、あなたが無職のヴァン、食い逃げのヴァン、地獄の泣き虫ヴァンと呼ばれてる…」「あのヴァンさんですか!」
ヴァン「どれでもない。ただのヴァンだ」
ジョシュア「いやあ、お会いできて光栄です! 僕はあなたのような強い人を探し求めていたんですよ!」
ヴァン「お前は人の話を聞いてないのか! それに俺は食事中だ! あっちへ行け!」
ジョシュア「ああっ! 気がつかなくて申し訳ありません! 食べ終わるまでここで待ってます!」
ヴァン「そこに突っ立ってたら、落ち着いて食えねえだろ! どこかへ消え失せろ!」
ジョシュア「す、すいませんでしたーっ!」
〔木製の扉の開閉音〕
ヴァン「まったく、何だあのガキは…」
ウェンディ「ずいぶんにぎやかな人ね…あんな人、この街にいたかしら…?」「…ねえ、ヴァン。食べ終わったらでいいんだけど、話を聞いてくれる?」
ヴァン「ん…?」

???
???(イスペイル)「…ハ…ハハハ……! 指揮官である俺を追いつめていい気になっていたようだが…」「貴様らはもう終わりだ…!」
???((ル=コボル)「下がっていろ、イスペイル」
???(イスペイル)「はっ!」
???(ル=コボル)「波動を感じて戦闘エリアにおもむいたが…」「なるほど、イスペイルを圧倒できるのもうなずける。…だが」
???(エルリック)「あと少しというところで新手とは…! しかも、なんという出力だ…!」「ミスト! 奴を倒すチャンスは虚を突ける今しかない! 俺が行く! お前は下がっていろ!」
ミスト「何をする気なんですか、隊長! まさか…!」
???(エルリック)「…無駄死にをするつもりはない。このレヴリアスの力ならば…」「確実に奴を倒せるはずだ!」
???(ル=コボル)「何をしようとも無駄だ…片割れ程度では私を滅ぼす事はできない…」
???(エルリック)「アトリームの平和を守るためならば命など惜しくない!! うおおおおおおっ!!!」
〔光の放射音〕
〔画面、緑に発光〕
〔発光、収束〕

???(ル=コボル)「ほう…クリスタル・ハートの力をそこまで引き出すとはな…。だが、その程度では…」
???(エルリック)「死なばもろともぉぉぉっ!!!」
???(ル=コボル)「…!!」
〔光の放射音〕
〔画面、黄色に発光〕
〔爆発音〕
〔発光、収束〕

ミスト「やった…のか…!?」
???(ル=コボル)「…なるほど、少し見くびっていたようだ。ここまでのダメージを受けるとは予想外だったよ」
ミスト「!! あれだけの攻撃を受けて、まだ動けるのか、あいつ!? …はっ、隊長、隊長は!?」
???(エルリック)「…す、すまない…俺の力が…足りぬばかりに…」
???(ル=コボル)「よくやったが、ここまでだ。消え失せろ…」
ミスト「うわああああああっ!!」
〔光の放射音〕
〔画面、黄色に発光〕
〔爆発音〕
〔画面、発光〕


大空魔竜/食堂
甲児「…おい、ミスト」
ミスト「…ん、んんっ…」
甲児「起きろよ、ミスト!」
ミスト「はっ!」「…あ、兜さん!」
甲児「あ、兜さん…じゃねえよ こんな所で居眠りしてんじゃねえ」「ほら、出かけるぞ!」
ミスト「出かけるって、どこに?」
甲児「これから、ヤーパンの天井の調査に行くんだ、お前も来いよ。居眠りするほど、暇なんだろ?」
ミスト「調査ですか?」
甲児「この世界の事をもっとくわしく知ろうと思うんだ」
ダイヤ「こないだ、この世界の食べ物が地球と同じでビックリしたんだ…」「ボルシチとかピロシキとか、ロシア料理が出たんだよ」
ミスト「ええっ?」
甲児「この件も含めて、もう少しこの世界の事を調べてみようと思うんだ」
ダイヤ「都市ユニットって、大空魔竜よりデッカイんだよ? 探検しがいがあると思わない?」
ミスト「確かに面白そうだけど…」
甲児「じゃあ決まりだ。一緒に行こうぜ!」
ミスト「俺達3人だけですか?」
甲児「ボス達が甲板で待ってるよ。杏奈ちゃんと光司も一緒だ」
ダイヤ「アンジェリカさんも一緒ですよ」
ミスト「アンジェリカも?」
甲児「とにかく行こうぜ!」
ミスト「はいっ!」「…ところで、許可はとってあるんですよね?」
甲児「心配すんな。ちゃんとキャプテンの許可をもらってる!」
ミスト「わかりました! じゃあ、行きましょう!」

ヤーパンの天井
甲児「さ~て、どっから調べるかな?」
ボス「広すぎて、どっから手ぇつけりゃいいか、見当もつかねえぜ!」
ヌケ「迷子になったら遭難しそうですね、ボス?」
ムチャ「そんなドジはお前だけだよ!」
ミスト「あれ? あそこに女の人が倒れてますよ?」
アンジェリカ「ほんとだわ。行ってみましょう!」「ちょっと! 大丈夫ですか?」
アデット「う、ううん…」
アンジェリカ「息はあるようね」
杏奈「うわあ、キレイな人!」
光司「超オッケー! 金髪、年上、大好き!」
アデット「はっ! こ、ここは…?」
アンジェリカ「えーっと、ヤーパンの天井の…何丁目かしら?」
ミスト「俺に聞くなよ。知るわけないだろ!」
アデット「そうだ! 私はゲインを探して、迷子になって、歩き回ってるうちに腹が減って…」「あ…」
杏奈「あの…チョコレートでよかったら食べますか?」
アデット「ありがとう、恩に着るよ」「ところで、ゲイン・ビジョウはどこだい?」
甲児「ゲイン・ビジョウ?」
アデット「エクソダスの請負人だよ! 知ってるだろ?」
アンジェリカ「ごめんなさい。私達、エクソダスの事はよく知らないんです」
甲児「何しろ、よその星から来たもんでね」
アデット「はぁ? 何馬鹿な事言ってるのさ」「知らないんじゃ用はない。じゃあね!」
光司「あっ! せめてお名前を!」
アデット「アデット・キスラー! シベリ…じゃなくて、通りすがりのいい女さ!」
光司「行ってしまった…アデットさんか…」
ヌケ「ほんとに遭難する人がいるんだなぁ…」
ムチャ「しかも、あんな美人がねぇ」
ボス「世の中、わからねえ事だらけだぜ」
サラ「あら、あなた達! 大空魔竜のパイロットさん達じゃない?」
ダイヤ「あっ! この前、ごちそうしてくれたお姉さん!」
サラ「ガウリ隊のサラ・コダマです。サラって呼んで下さい」「ところで今日はどうしたんです? 皆さんでお食事ですか?」
甲児「今日は、ヤーパンの天井の探検に来たんだ」
サラ「探検?」
ダイヤ「こないだ、いろいろおいしい物を食べさせてもらったからね」「他にもっとおいしい物がないかと思ってさ」
サラ「私達も、本場のヤーパン料理を食べさせてもらって、感動したわ」
杏奈「それと、ヤーパンの天井にはお料理以外にも、私達の地球と似てる所がありそうだしね」
ミスト「ちょっとした冒険をしに来たってわけですよ」
サラ「だったら私が案内してあげるわ。都市ユニットの中は広いから、迷子になるといけないし…」
ダイヤ「ほんとですか? よろしくお願いします! サラさん!」

ヤーパンの天井/ゲームセンター
ボス「おい! ありゃゲームセンターじゃねえか?」
ムチャ「ほんとだ。ゲーセンだ!」
ヌケ「まさか、ゲームまで地球と同じなん事はないッスよね?」
杏奈「どのゲームも初めて見るタイトルよ。やっぱりここは地球じゃないのよ」
ダイヤ「あそこに人だかりができてるぜ?」
サラ「あれは『オーバーマンバトル』だわ」
光司「オーバーマンバトル?」
サラ「ネットワーク対戦ゲームよ。詳しい事はわからないんだけど、いろんな街に遊んでる人がいるらしいの」「人だかりができてるって事はもしかしたら…」「あ、やっぱりゲイナー君だわ!」
ミスト「ゲイナー君?」
サラ「彼はキングゲイナーのパイロット、ゲイナー・サンガ」「この間、一緒に戦った白いオーバーマンのパイロットよ」
光司「ああ! あの髪の毛の生えたロボットか!」
ボス「すっげえ! あっと言う間にやっつけちまったぜ!」
サラ「ゲイナー君はね、あのゲームで200連勝したゲームチャンプなのよ」
杏奈「200連勝!」
光司「オッケー! 俺がその記録を止めてやるぜ!」
〔通信のコール音〕
光司「おっと、先客の乱入か…」
〔モニターの開く音〕
シンシア「ハローご無沙汰だね、ゲームチャンプ!」
ゲイナー「シンシア! 忙しかったんだ?」
シンシア「まあね。今、ゾネットにいるんだ」
ゲイナー「えっ! 僕も近いうちにゾネットに行く予定なんだけど」
シンシア「なら、会ってみない?」
ゲイナー「でも、いつ着けるかわからないし…」
サラ「ちょっと、ゲイナー君?」
ゲイナー「サ、サラ!」
シンシア「サラ?」
ゲイナー「ごめん…! うるさいのが来たんで、またね…」
シンシア「う、うん…」
〔通信の閉じる音〕
サラ「この忙しい時に持ち場を離れて、ゲームをやってる人がいますか!」
ゲイナー「サラこそ、どうしてここに?」
サラ「私は観光ガイドをしてるの」
ゲイナー「観光ガイド?」
杏奈「あらっ! この人、メガネをはずしたらけっこうイケメンなんじゃない?」
アンジェリカ「でも、顔色はよくないわね。典型的なオタクって感じ…」
ゲイナー「うわっ! 誰です、あなた達は!」
サラ「大空魔竜のパイロットさん達よ。都市ユニットを探検して、この世界の事を調べてるんですって」
ゲイナー「調べるって言っても…何もないと思いますけど…?」
甲児「そんな事ないさ。現にこうして、地球そっくりのゲームセンターも見つけたし…」「すっごく有意義な探検だぜ」
ゲイナー「そんなもんですかね…」
ダイヤ「それにしても、ゲイナーさんってチャンプなだけあって、本当にゲームが上手いんだね!」「ナオトと対戦したらどっちが強いかなぁ…」
ゲイナー「ナオトって…君の友達かい?」
ダイヤ「うん。どんあゲームでもスタンダードキャラで勝っちゃうようなすっごい奴なんだ」
ゲイナー「へえ…。そりゃすごい。ぜひ一度、お手合わせ願いたいな」
光司「だったら、俺と勝負だ! ゲイナー君!」
ゲイナー「ええっ? いきなり何ですか、あなたは?」
光司「俺もゲームには自信がある。ゲームチャンプの君を倒して今日から俺がチャンプだっ!」
ゲイナー「別にいいですけど…。いいよね、サラ?」
サラ「大空魔竜との親善のために特別に許可するわ」
光司「オッケー! かかって来いっ!」
〔ビームの発射音×2〕
〔爆発音〕

光司「な、何だ! 今の動きは!」
ゲイナー「初めてにしてはよくやった方ですよ。でも、僕の敵じゃないですね」
光司「くそーっ!」
甲児「よーし、次は俺だ!」
〔ビームの発射音×2〕
〔爆発音〕

甲児「うわーっ!」
ゲイナー「そんな直線的な攻撃じゃ、僕には勝てませんよ!」
甲児「このロボット 装甲が弱すぎるぜ!」
杏奈「今度は私よ!」
〔ビームの発射音×4〕
〔爆発音〕

ゲイナー「おっ! なかなかやりますね!」
杏奈「ゲームでも、サッカーでも、クラスの男子に負けた事ないんだから!」
ゲイナー「でもまだ、シンシアに遠く及ばない!」
〔ビームの発射音〕
杏奈「ああ~ん! くやしいっ!」
ンジェリカ「ねえ、ミスト。あなたもやってみたら?」
ミスト「えっ、俺が?」
アンジェリカ「あなたもゲーム大会で何度か優勝した事あるじゃない?」
ミスト「いや、でもあれはスクール時代の話で…」
ゲイナー「どうしたんです? もう挑戦者はいないんですか?」
光司「頼む、ミスト! 俺達の仇を取ってくれ!」
ミスト「わかりました。お手柔らかに頼むよ、ゲイナー君」
ゲイナー「あいにくですが、手加減はしませんよ!」
〔ビームの発射音×4〕
ゲイナー「なにっ? 僕の動きについてきてる?」
ミスト「杏奈さんとの戦いで、君の動きをじっくり見せてもらったからね!」
ゲイナー「だからって、こんな簡単に…」
ミスト「後ろを取ったぞ、ゲイナー君!」
ゲイナー「甘いですよ!」
〔エラー音〕
ミスト「なにっ! 機体が消えた!?」
ゲイナー「何だ、この音は?」
ミスト「ゲーム画面が乱れてる!?」
ゲイナー「コントローラーが反応しない!」
〔通信の開く音〕
???(ハッター軍曹)「司令…部!」
ゲイナー「何です、この声?」
???(ハッター軍曹)「レスキュー・プリーズ……」
ミスト「何かが混線してるのか?」
???(ハッター軍曹)「泣くぞ! 泣いちゃうぞ! 泣いていいのか?」
〔通信の閉じる音〕
ゲイナー「何だったんだ、今のは?」
ミスト「助けを求めてるようだったけど…」
ゲイナー「邪魔が入ったせいで勝負がつきませんでしたね…」「どうです? まだ時間はありますし、もう一回!」
ミスト「いや、やめとくよ。俺の動きは見切られちゃっただろうし、もう勝てる気がしないからさ」
ゲイナー「いい勝負でしたよ。えーっと…」
ミスト「ミストだ。ミスト・レックス」
ゲイナー「機会があったら、また勝負して下さい。ミストさん!」
ミスト「あんまりいじめないでくれよ、ゲイナー君」
〔通信のコール音〕
〔モニターの開く音〕

ベロー「ゲイナー! エヴァーグリーンの調査を頼みたいんだ。今すぐバッハクロンに来てくれ!」
ゲイナー「エヴァーグリーンの調査? いったい何があったって言うんだ?」
ベロー「詳しい話はこっちでする。待ってるからな!」
〔通信の閉じる音〕
サラ「ゲイナー君! バッハクロンに急ぎましょう!」
ゲイナー「ベローの奴、ずいぶん焦ってたみたいだけど、よっぽどの大事件があったのか!?」
甲児「おい、ボス! エヴァーグリーンって何だ?」
ボス「俺が知るワケないじゃないのよ!」
サラ「エヴァーグリーンはこの先にある小さな街よ」「補給のために立ち寄る事になってるんだけど、何かあったのかもしれないわ」
光司「何かって?」
サラ「わからないわ。とにかく私とゲイナー君はバッハクロンに行くから!」「都市ユニットの案内、ちゃんとできなくてごめんなさい。それじゃ!」
甲児「待てよ! 俺達も行くぜ!」
サラ「えっ?」
甲児「今の通信のあわてぶりからして、何か事件がったんだろ?」
サラ「ええ、たぶん…」
ボス「俺達も何かの役に立てるかもしれねえ。一緒に行くぜ!」
サラ「ありがとう。それじゃ、私について来て!」

バッハクロン/格納庫
〔扉の開閉音〕
ベロー「何だ何だ! ずいぶん大勢でお出ましじゃないか」
サラ「大空魔竜の人達よ。仕事を手伝ってくれるって」
ミスト「いったい何があったんです?」
ベロー「エヴァーグリーンと連絡が取れなくなったんだ。いくら呼びかけても応答がない」
ガウリ「あの街には列車が通っていない。シベ鉄の仕業とは思えんが…」
ゲイン「だが、この辺で補給できるのはあの街しかないからな…」「俺達が立ち寄るのを待ち伏せしているかもしれんぞ」
ガウリ「待ち伏せるつもりなら連絡を途絶させたりしないだろう?」「そんな事をすれば、我々に警戒されるのは明白だからな」
ゲイン「確かにな。だとすれば、連絡が取れなくなるような大きなトラブルがあったって事か?」
ゲイナー「大きなトラブルって?」
ゲイン「天災だとすりゃ、地震か、雷か、竜巻か、大雪か…。人災だとすりゃ、火事か、親父って所だろうな」
ダイヤ「親父?」
ゲイン「ガウリから聞いたが、ヤーパンの人災の代表みたいなもんだそうだ…」「大方、おっさんが大勢でストライキでも起こすんだろ」
アンジェリカ「それって…」
ダイヤ「『地震・雷・火事・親父』の事だよね…」
杏奈「確か、『親父』は大山風(おおやまじ)が訛っただけで、台風みたいなものだって習ったけど…」
アンジェリカ「ヤーパンと日本…どこまで同じ文化なのかしら…?」
ガウリ「ヤーパンなら痛風という暴風雨があるというが、ここはシベリアだからな…」
ゲイン「そりゃ初耳だな。今度、詳しく聞かせてくれ」
アンジェリカ「ひょっとして、ガウリさんだけがおかしいのかしら…」
ベロー「そういうわけで、エヴァーグリーンでン案が起こったのか、ここにいたんじゃ全然わからないから…」「キングゲイナーで調べてきて欲しいんだ。行ってくれるよな?」
ゲイナー「わかった。行って来る!」
杏奈「私達も行こうよ! シベリア鉄道の待ち伏せだとしても…」「エヴァーグリーンでトラブルがあったとしても、人では多い方がいいんじゃないかな?」
光司「オッケー。キャプテンに言って出動させてもらおうぜ」
〔カーソル、南東へ移動〕
エヴァーグリーン/食堂
ウェンディ「ねえ、ヴァン! お願い!」「機械人間に連れて行かれた人達を…兄さんを助けて!」
ヴァン「…いやだ」
ウェンディ「お願い! あれだけの強さがあれば…」
ヴァン「断る。お前達に関わってる時間はない」
ウェンディ「ずるい! そんなに強いのにどうして助けてくれないの?」「ずるいわ!」
ヴァン「ずるくない」「いいか。俺は誰のために何をするか自分で決めている…」「お前達には今の俺が守るべき理由がない」
ウェンディ「そんなのひどい!」
ヴァン「ひどくはない。お前も考えてみろ。自分に何ができるのか…」
ウェンディ「…で、できるよ…」
ヴァン「…ん?」
ウェンディ「私…私…あなたの…お嫁さんになってあげる!」
ヴァン「うええええーーーっ!? 何だ、それはっ!!」
ウェンディ「だから、結婚してあげるって!」
ヴァン「け、結婚って! そういう事じゃなくて…!」
ウェンディ「お嫁さんを見捨てて行く気なの!?」
ヴァン「でえいっ! お嫁さんがどういうもんか知ってんのか!」
ウェンディ「えっ? し、知ってるわ…! …半分くらい」
ヴァン「半分じゃダメだろ!」
ウェンディ「残りは勉強する!」
ヴァン「だ、誰が教えるんだ!」
ウェンディ「…そ、それは…」
ヴァン「そ、そんな目で俺を見るな! 俺は童貞だ!」
ウェンディ「わ、私…だって…!」
ヴァン「言うな、はしたないっ!」
ウェンディ「で、でも…」
〔木製の扉の開閉音〕
ジョシュア「たたた、大変です!」
ヴァン「何だ、騒々しい…!」
ジョシュア「そ、空飛ぶヨロイがこっちに来ます!」
ウェンディ「ええっ!?」
【シナリオデモ終了】


サブタイトル
「タキシードを着たボンクラ野郎」


【戦闘マップ開始】
〔敵ユニット出現〕
ウェンディ「な、何よ、あれ!」
ヴァン「ずいぶん悪趣味なヨロイだな…」
ジョシュア「でも、すごいですよ! あんな大きなヨロイが宙に浮くなんて!」「いったいどんな技術を使ってるんだろう…」
〔サスページ、ヴァンがいる地点へ攻撃〕
〔ビームの発射音〕
〔画面、黄色に発光〕
〔ヴァンがいる地点に爆発〕
〔画面、振動〕

ジョシュア「わあっ!」
ウェンディ「きゃあっ!」
ヴァン「あの野郎! いきなり撃ってきやがった!」
サシページ「見つけましたよ、タキシードの男…!」
ヴァン「…あん?」
サスページ「僕のドロイド兵達をいたぶってくれたそうじゃありませんか…」「たっぷりお礼をさせてもらいますよ」
ヴァン「何だ、ドロイド兵って?」
ウェンディ「たぶんヴァンがやっつけた機械人間の事よ」
〔サスページ、ヴァンがいる地点へ攻撃〕
〔ビームの発射音〕
〔画面、黄色に発光〕
〔ヴァンがいる地点に爆発〕
〔画面、振動〕

ジョシュア「た、助けて下さい! ヴァンさ~ん!」
ヴァン「ええい、抱きつくなっ!」
ウェンディ「ちょっと! さらっていった街の人達は…ミハエル兄さんはどうしたのよ!」
サスページ「彼らには、このゼルガイアーの修理を手伝ってもらいました。人手が足りなかったものでね…」「おかげでご覧の通り、復活しましたよ!」
ウェンディ「用が済んだのなら、兄さんを返して!」
サスページ「それはできません。彼らには労働者として死ぬまで僕のために働いてもらいます」
ウェンディ「そ、そんな…!」
ヴァン「ふん…」
サシページ「さあ、タキシードの男。そして、かわいいお嬢さん。この街もろとも消えてなくなりなさい!」
〔サスページ、ヴァンがいる地点へ攻撃〕
〔ビームの発射音〕
〔画面、黄色に発光〕
〔ヴァンがいる地点に爆発〕
〔画面、振動〕

ウェンディ「きゃああっ!」
ジョシュア「うわあああっ! もうダメだぁ!」
〔鈴の音〕
[デモムービー「ダン・オブ・サースデイ召喚」]
〔味方ユニット出現〕
サスページ「な、何ですか、あれは!」
ヴァン「ウェイクアップ…ダン!」
〔ヨロイの起動音〕
ウェンディ「ヴァンが…ヨロイに?」
ヴァン「この街を助ける理由はないが貴様のやり方は気にくわん!」
サスページ「ええい! そんなロボットを隠していたとは! ならばこちらも!」
〔敵ユニット出現〕
サスページ「どうです? たった1体でこれだけの部隊に勝てますか?」
ウェンディ「こんなの卑怯だわ!」
サスページ「勝つためには手段を択ばないのが僕の流儀でね…」
ヴァン「ふん…。やっぱりてめえは気に入らねえ!」
<戦闘開始>

<サスページ撃破or3PP・味方援軍1出現>
〔味方戦艦出現〕
〈出撃準備〉
ゲイナー「ああっ! エヴァーグリーンの街が攻撃されてる!」
ダイヤ「あれはダリウス軍の戦艦じゃないか!」
ボス「どうして奴らがここにいるんだよ!」
ミスト「おそらく、時空間ゲートが開いた時、俺達と一緒に巻き込まれて、この世界に飛ばされたんだと思います」
リー「そういや、ゲートに吸い込まれるちょっと前魔dえ、あいつらと戦ってたっけな…」
甲児「それにしても…あいつら、この世界に来ても悪事を働いてるってのかよ!」
ガウリ「シベ鉄の仕業ではないと思ったが、まさかあんな醜悪な連中がエヴァーグリーンを襲ったとはな」
杏奈「ねえ!見た事ない白いロボットが戦ってるよ!」
アンジェリカ「あれもオーバーマンなの!?」
ゲイン「いや、あれはおそらくヨロイだ」
アンジェリカ「ヨロイ?」
ゲイン「このあたりでは、人間が乗って動かすマシンの事をそう呼ぶと聞いた事がある」
甲児「ロボットの呼び方なんか、この際、どうだっていいさ!」「とにかく今は、ダリウス軍をここから追っ払おうぜ!」
サスページ「な、なにっ! あれは大空魔竜! それに地上のロボットではありませんか!」「どうしてあいつらがここに!? ええい、考えている場合ではない。あいつらも攻撃しなくては!」
ヴァン「…新手か?」
ダイヤ「聞こえるか! 白いロボットのパイロット!」
ヴァン「…ん?」
ダイヤ「よくわかんないけど、ダリウス軍と戦ってるんだろ!?」
ヴァン「ダリウス軍? あの悪趣味なヨロイの事か?」「…ああ、そうだ!」
ダイヤ「だったら俺達も戦うぜ! ダリウスぐ運は俺達の敵だ!」
甲児「多勢に無勢は見てらんねえからな! 加勢するぜ!」
ヴァン「…俺は誰とも手は組まん。戦うんなら、勝手に戦え」
甲児「何だと、この野郎!」
ミスト「兜さん! 落ち着いて下さい! 今はダリウス軍を倒すのが先です!」
甲児「ちっ。白いロボットのパイロット! 覚えてろよ!」
ヴァン「ふん。無駄に熱くなりやがって…」
ダイヤ「さあ、行くぞ! ダリウス軍!」

<ミストが戦闘>
ミスト「ダリウス軍も一緒にこの星に飛ばされていたなんて…」「もし、今回の事件の黒幕があいつらだとしたら、あいつらはダリウス軍とは無関係なのか…?」

<甲児が戦闘>
甲児「まさか未知の星でダリウス軍と出くわすなんてな…!」「旅行先で大ッ嫌いな奴と会ったみたいで、気分が悪いぜ!」「この怒り、お前らに全部ぶつけてやるからそう思え!」

<ダイヤが戦闘>
ダイヤ「ダリウス軍め…。こんな見知らぬ星の街を襲うなんて! 絶対に許さないぞ!」

<剣児が戦闘>
剣児「この星に来たのはダリウス軍だけか? まさか邪魔大王国の連中も一緒じゃねえだろうな!?」「全部まとめて片づけてやるからさっさと出てきやがれ!」

<ゴオor杏奈が戦闘>
杏奈「ねえ、ゴオちん。こいつら、地球に帰る方法を知ってるんじゃないかな?」
ゴオ「いや、知らないだろうな。こいつらは地球侵略の途中なんだ」「帰る方法を知ってるとしたら、こんな所をフラフラしてるはずがない!」
杏奈「だったら、こんな奴らに用はないわ! やっつけちゃお、ゴオちん!」

<ゲイナーが戦闘>
ゲイナー「こいつら、オーバーマンとは違うぞ…。シベ鉄以外にこんな連中がいたなんて…!」

<ゲインが戦闘>
ゲイン「シベ鉄もセント・レーガンも、どうしてこんな物騒な連中を放置してるんだ!」「エクソダスなんかよりよっぽど危険だろうが!」

<ヴァンが戦闘>
ヴァン「お前達は俺を怒らせた…。残らず叩き斬ってやるから覚悟しろ!」

<ミストvsサスページ>
ミスト「おい! お前らの後ろで糸を引いてるのはあいつらなのか!?」
サスページ「あいつら? はて、誰の事です?」
ミスト「とぼけるな! 俺やお前達を、ゲートを使ってこの星へ飛ばした連中だ!」
サスページ「さて…。何の事やらさっぱりわかりませんねぇ」
ミスト「お前、どうしてここに飛ばされた? 見放されたんじゃないのか!?」
サスページ「うっ…」「こ、これ以上の問答は無用です! 覚悟しなさい!」
ミスト「お前を艦から引きずり出して、あいつらの事を聞き出してやる!」

<ガリスvsサスページ>
サスページ「まさかこんな所で会えるとは…。大空魔竜! ここがあなた達の墓場です!」
ガリス「沈むのはお前達の方だ! 大空魔竜! 前進!」

<ヴァンvsサスページ>
ヴァン「てめえのやり方は気に入らねえ! 覚悟しやがれ!」
サスページ「そんな骨みたいなロボットで何ができると言うのです? 覚悟するのはそっちです!」

<サスページ撃破>
〔サスページに爆発〕
サスページ「おのれ、大空魔竜! またしても僕の邪魔を…!」
ドロイド兵「大変です! サスページ様!」
サスページ「何事です?」
ドロイド兵「捕虜どもがキャンプから脱走したとの知らせが入りました!」
サスページ「なにっ?」
ドロイド兵「何者かが脱出の手引きをしたようです!」
サスページ「ええい! いったい誰がそんな事を!」
ドロイド「報告によれば、手引きしたのは右手がカギ爪になっている男の一味だと…」
サスページ「右手がカギ爪? 何者です、そいつは…?」「やむを得ません。ここは退却です! 大空魔竜め、覚えているがいい!」
〔敵ユニット離脱〕
ゴオ「どうやら片づいたようだな…」
ガリス「それにしても、ダリウス軍もこの星に飛ばされていたとはな…」
鏡「邪魔大王国の連中はいなかったようですね」
ガリス「少なくとも今の敵部隊にはいなかったようだな。だが、油断は禁物だ…」
鏡「そうですね」
サラ「それにしても、エヴァーグリーンの街がメチャメチャになっちゃったわね」
ゲイナー「これじゃ、補給は無理かな…」
サラ「ゾネットまで、補給なしじゃたどりつけないわ。コースを変更しないとダメかもね…」
ゲイン「まったく、シベ鉄から逃げるだけでも大変なのに…」「やっかいな敵が増えるのはごめんだぜ」
ローサ「とりあえず街に降りてみましょう。助けを必要としてる人がいるかもしれないわ」
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

エヴァーグリーン/市街
剣児「うわぁ、街がメチャメチャだぜ…。ダリウスの連中め、ひでえ事しやがる!」
ゴオ「どうやらダリウスの奴ら、街の人達を捕虜にして強制労働させていたようだ」
杏奈「ひっどーい! 絶対許せない!」
甲児「そういえばさっき、通信機から捕虜が脱走したとか、右手がカギ爪とか…」「そんな話が聞こえなかったか?」
光司「俺も聞きましたよ。ダリウスの通信が混線したんじゃないですか?」
ヴァン「おい、お前! 今、右手がカギ爪と言ったか!?」
甲児「えっ? 何だお前?」
杏奈「何でタキシードなんか着てるの?」
ヴァン「俺の事はどうでもいい! 質問に答えろ!」
甲児「ああっ、その声! てめえはさっきの白いロボットのパイロットだな!」
ヴァン「右手がカギ爪になっている男を知っているのか!?」
甲児「知るかよ! 無線からそんな言葉が聞こえてきただけだ!」「カギ爪ってのが何の事かなんて知らねえよ!」
ヴァン「嘘を言うとためにならんぞ! カギ爪の男について知ってる事を全部話せっ!」
甲児「だから、何にも知らねえって!」
ヴァン「貴様…」
光司「ちょっと待てよ! 甲児君の言っている事は本当だぜ?」「カギ爪という言葉は、無線の混線で偶然聞こえただけだ!」
ゴオ「それに俺達は、つい数日前、この惑星に飛ばされてきたばかりで、右も左もわからない状態だ」「君の探している男の事なんかわかるわけないだろう?」
ヴァン「この惑星に飛ばされてきただと…? 何を言ってるんだ、お前は…」「さては適当な事を言って、俺をごまかすつもりだな!」
甲児「…ったく、何度言ったらわかるんだ! このボンクラ野郎!」
ウェンディ「ねえ、ヴァンってば、もうやめなさいよ。知らないって言ってるじゃない!」
ヴァン「…ふん」
ゲイン「ヴァンだって? お前の事は噂で聞いた事があるぞ…」「確か、予告ホームランのヴァン、それとも100人撫でのヴァンだったか?」
ヴァン「どっちも昔の名だ…」
ウェンディ「ヴァンって、いったいいくつ名前があるのよ…?」
ジョシュア「ウェンディさ~ん!」
ウェンディ「あなたは、さっきの!」
ジョシュア「ダリウス軍い捕まってた人達にミハエルさんの事を聞いてきましたよ!」
ウェンディ「ええっ! ほんとに!?」(…て、そんな事頼んでないのに…)「それで、兄さんはどこにいるの?」
ジョシュア「それが、助けられた後、どこかに行ってしまったらしいんです」
ウェンディ「ええっ!?」
ジョシュア「ダリウス軍に捕まっていた人達は、カギ爪の男とその仲間に助けられたそうなんですが…」「ミハエルさんだけ街に戻らずにカギ爪の男と一緒に行ってしまったらしいんです」
ウェンディ「ど、どうして…」
ヴァン「ちょっと待て! 貴様、今、カギ爪の男と言ったか!」
ジョシュア「うわあっ!」
ヴァン「言えっ! カギ爪はどこだ!」
ジョシュア「く、苦しい…! ヴァンさん…やめて…下さ…」
ヴァン「カギ爪の男はどこだ! どこに行った!」
ジョシュア「うぐ…うご…うぐが…」
ダイヤ「おっさん! やめろよ! そいつが死んじまうぜ!」
ヴァン「ちっ…」
ジョシュア「ふうっ…。し、死ぬかと思った…」「ひどいですよ、ヴァンさん! せっかくヴァンさんの事をダリウス軍をやっつけたヒーロー…」「ダリウス狩りのヴァンとして宣伝してきたあげたって言うのに…!」
ヴァン「つまらねえ事するんじゃねえ!」「それで、カギ爪の男はどこだ!」
ウェンディ「兄さんはどこなの、教えて!」
ジョシュア「それがですね、カギ爪の男は前からミハエルさんの事を知ってるみたいで…」「ずいぶん親しげに話していたそうですよ」
ヴァン「そんな事はどうでもいい! カギ爪はどこだ!」
ウェンディ「カギ爪の男は、兄さんを連れてどこへ行ったの!」
ジョシュア「ゾネットに仲間がいるって言ってたそうですよ」
ヴァン「ゾネットだな!」
ウェンディ「待って、ヴァン! 私も行く!」
ジョシュア「ちょっと、ウェンディさん! どうするつもりです?」
ウェンディ「私もゾネットへ行くわ。兄さんを連れ戻すの!」
ジョシュア「ええっ?」「ちょ、ちょっと待って下さい! 僕だって、カギ爪の男を探してるんですよ!」
ミスト「ずいぶん騒々しい人達ですね」
アンジェリカ「ゾネットに行くなら、大空魔竜で連れて行ってあげたのに…」
甲児「俺よりもあわてもんだぜ、あのヴァンっておっさん」
ダイヤ「ヴァンって人が乗ってたロボット、カッコですよね。シャープで、スマートで…」
ゲイナー「あの超人的な動きは、オーバーマンに近いものがあったな…」
サラ「エヴァーグリーンの町長さんと話をしてきたわ」
ゲイナー「サラさん!」
ゲイン「それで、どうだったんだ?」
サラ「ダリウスにメチャメチャにされちゃってこっちに回せる物資はないそうよ…」「それどころか、エヴァーグリーンから逃げ出したいって言う人達を…」「一緒にエクソダスさせてくれって泣きつかれちゃったわ」
杏奈「こんなにボロボロにされちゃったら、逃げ出したくなるのもわkるわね…」
ゲイン「…仕方がない。この街の人達も連れて行こう。エクソダスしたいと言うならな…」
ミスト「補給できなかったのに人を増やしちゃったりして、大丈夫なんですか?」
ガウリ「居住区と食料は何とかなるだろう。問題は水と薬品だな…」
サラ「予定のコースを変更して、近くの街で補給するしかないでしょうね」
ゲイン「そういう事だな。よし、ヤーパンの天井に戻ろう」「エヴァーグリーンの人達を収容したら、出発だ」

大空魔竜/ブリッジ
ガリス「ローサ。エヴァーグリーンの人達の収容は終わったか?」
ローサ「後30分ほどで終わるとバッハクロンから連絡がありました」
ガリス「そうか…」「ルル。いつまたダリウス軍が襲って来るかわからない。レーダーの監視をしっかり頼むぞ」
ルル「はい!」
ダイヤ「それにしても、ダリウス軍がこの星にいるなんて、予想もしてなかった…」
ピュリア「あいつら、この世界の街までメチャメチャにしやがった。とんでもねえ奴らだぜ!」
〔通信の開く音〕
サコン「おそらくあのダリウス軍はゾーン付近で我々と戦っている時…」「誤って時空間ゲートに巻き込まれてしまったんでしょう」「もしも我々を追撃に来たのなら、こんな辺境でウロウロしているとは思えません」
ローサ「ダリウス軍は明らかに略奪目的でエヴァーグリーンを襲撃したようです」
ガリス「我々同様、補給物資を必要としているわけか…」
ピュリア「無理矢理奪い取ろうとうるって所がいかにもダリウス軍らしいぜ…!」
剣児「奴ら、どっかに逃げたって事は、また別の街を襲うかもしれねえって事か?」
サコン「その可能性は高いでしょうね」
甲児「あいつら、今度見つけたら二度と悪さができないように叩きのめしてやるぜ!」
鏡「ダリウス軍がいない方がこの星のためになる事は間違いないだろうからな…」
サコン「では、私はゲートの研究の続きがあるので、これで失礼します」
〔通信の閉じる音〕
ミスト「サコン先生、今日も顔を見せませんでしたね…」
ダイヤ「俺、思うんだけどさ。サコン先生って、顔を見せられない事情があるんじゃないかな?」
剣児「事情? どんな?」
ダイヤ「たとえば…人間じゃないとか。実は宇宙人だったりして!」
アンジェリカ「あら、宇宙人は顔を見せちゃいけないのかしら、ダイヤ君…?」
ダイヤ「そ、そうじゃなくて! アンジェリカさんみたいな人間タイプじゃなくって…」「足が8本あるタコみたいなのとか、スライムみたいにドロドロのとか…」「もしかしたら、何十メートルもある巨大な宇宙人なのかも!」
鏡「…………」
剣児「マンガの読み過ぎだな、ダイヤ。実はサコン先生は、ずーっと研究室に閉じこもってたもんだから…」「光を浴びると体が溶けちまうんだよ。だから、真っ暗な部屋の中にしか…」
つばき「あんたもマンガの読み過ぎよ」
剣児「うっ…」
ローサ「サコン先生は、寝食を惜しんで研究に没頭しているだけよ」「ゲートの研究がひと段落したらみんなの前に姿を見せるから、変な想像はやめなさい」
ダイヤ「はーい…」(サコン先生って、どんな人なんだろ…? 想像がどんどん膨らんじまうぜ!)

ヤーパンの天井
アデット「ずいぶん騒がしいと思ったら…エヴァーグリーンの連中を受け入れてるのか…」「ん? あそこで難民達を誘導してるのは、ゲイン・ビジョウじゃないか!」「こいつは絶好のチャンスだよ! 難民にまぐれてこっそり近づいて、始末してやる!」
ゲイン「そこ! 押すんじゃない! あわてなくても、住む場所は全員分、ちゃんと確保してある!」
ゲイナー「…こんなにたくさんの人を受け入れちゃって、大丈夫なんですか?」「食料とか、足りなくなるんじゃないですか?」
サラ「今回受け入れた人達には、都市ユニット内の農場で働いてもらうわ」「農場の規模を拡大して収穫量を増やす予定なの」「ヤーパンい着いた時、すぐに農業が始められるように準備もしないといけないしね」
コナ「ほんと、サラは農業にご執心なんだね…」
サラ「あら。コナだって、どうせ食べるならおいしい物を食べたいでしょ?」「食物は、自然に育てた物が一番おいしいんだから」
アデット(よし! 難民の列に上手くまぎれこめた…)(よし、このままそ~っとゲインに近づいて…)
サラ「ちょっとそこのおばさん!」
アデット「だ、誰がおばさんだい!」
サラ「おばさんもエヴァーグリーンの人?」
アデット「そ、そうだよ。それがどうしたんだい?」
サラ「畑仕事、できますか?」
アデット「畑仕事? ふざけるんじゃないよ! 都会的で洗練されたこのあたしがどうして畑仕事なんか…!」
サラ「やっぱり。地道に畑仕事をしそうなタイプには見えないもんね…」「お仕事は何をされてたんです? やっぱり、水商売とか?」
アデット「失礼な事を言うんじゃない! こう見えても私はシベリア鉄道警備隊の…!」
サラ「えっ? シベ鉄?」
アデット「…あ、いや、シベ鉄の警備隊に故郷を追われて、エヴァーグリーンでひとり寂しく暮らしてたんだよ」
サラ「要するに無職だったって事ですね? だったら、ヤーパンの天井では農作業に従事してもらいますからね」「働かざる者食うべからず、ですから」
アデット「ふざけるんじゃないよ、この小娘が! どうしてあたしが農作業なんか!」
サラ「私は小娘じゃありません。サラ・コダマと言うれっきとした名前があります!」
ゲイン「おい、どうした、サラ。何を揉めてるんだ?」
ゲイナー「ずいぶん騒がしいおばさんだな…」
サラ「あ、このおばさんが農作業をしたくないって、ゴネるんです」
アデット「何度も何度もおばさんって言うんじゃない! 腹の立つガキどもだね!」「よし、決めた! あたしは今日から教師だ!」「あんた達みたいな礼儀知らずのガキどもを教育し直してやる!」
ゲイナー「子供の事をガキって言うのはどうなんです?」
アデット「おだまり! そういう反抗的な態度もダメ! 再教育が必要だね!」
ゲイナー「そんな、無茶苦茶な…」
ゲイン「いいじゃないか。そういう型破りな教師に教えを受ければ将来有望な子供が育つ」「それに、教師はママドゥしかいなくて手が足りないんだろう?」
サラ「それはそうですけど…。適性試験、ちゃんと受けてもらいますからね!」
アデット「そんなの楽勝だよ。学生時代は秀才だったんだからね」「さあ、どこで試験を受ければいいんだい?」
サラー「ベロー! このおばさんをママドゥ先生の所に連れてってあげて!」
ベロー「おう、任せとけ! さあ、行きましょう。おばさん」
アデット「どいつもこいつも…! 教師になったら、ムチで叩いてやる! さあ、行くよ!」(あれ? こんな事をしに来たはずじゃなかったような気が…)
ゲイナー「何だったんだ、あの人…?」
サラ「どうせ試験に落っこちて、農作業をやるハメになるわよ! そしたら、こき使ってやるわ」
ゲイン「やれやれ…。女同士のいがみ合いってのは醜いねえ…」

大空魔竜/通路
アンジェリカ「どうしたの、ミスト? こんな所に呼び出して…」
ミスト「なあ、アンジェリカ。今回の事、どう思う?」
アンジェリカ「どう思うって?」
ミスト「この星に飛ばされたのは俺達だけじゃなかった…。それには何らかの目的があるはずだ」
アンジェリカ「単なる事故なんじゃないの?」
ミスト「最初は俺もそう思ったんだ。でも…」
アンジェリカ「待って。今の状況から推理するのは危険よ。全然判断材料が揃ってるとは思えない」
ミスト「ま、待ってくれよ! 少しくらい俺の考えを言わせてくれたって!」
アンジェリカ「だって、呼び出すもんだからどんな話かと思えば…あなた、少し考えすぎよ?」
ミスト「考えすぎって事はないだろ。だって、もしあいつらが時空間ゲートを使って地球を狙うなら…」「ダリウス軍や邪魔大王国を使って攻撃させるなんて、そんな回りくどい事しないと思うんだ」「実際、アトリームもベザードも、あいつらの軍団が直接攻め込んできたし…」
アンジェリカ「ベザードの事は知らないけど、確かにアトリームの時はあいつらが直接攻めてきたわね」
ミスト「だろ? おかしいと思わないか?」
アンジェリカ「あなたねえ…自分の予感とか、たった2回の経験とか、そんなのをあてにして仮想敵を作って…」「そんなので戦闘中、動きが鈍ってちゃ話にならないわよ?」
ミスト「えっ? 動きが…鈍ってた?」
アンジェリカ「ほら、気づいてないんだもの。鈍ってました、すっごく」
ミスト「ご、ごめん…」
アンジェリカ「もしもの事を考えるのは大切よ。でも、考え込み過ぎて命を落とすかもしれない状態に陥るようじゃダメ」
ミスト「ごめん…」「あいつらの影がチラついてるのに正体がはっきり見えてこないから、何だか釈然としなくて…」
アンジェリカ「謝るのはもういいわよ。で、他にはどんな事を考えてたの?」
ミスト「それだけなんだ。今回の事件の黒幕があいつらだったら…って考えてて…」「目的とか、規模とか…」
アンジェリカ「何それ? バカじゃないの?」
ミスト「バッ、バカじゃないのって…」
アンジェリカ「あなたが釈然としようがしまいが、まだ、あいつらの事は可能性の一つにしかすぎないのよ?」
ミスト「それはそうだけど…」
アンジェリカ「私だって今回の事件の黒幕があいつらだって可能性は高いと思うわ」「でも、今、この段階であなたの成すべき事は悩む事なの? 違うでしょ!?」
ミスト「そうか…そうだよな。俺は悩んでただけで、対策もその後の事も何も考えてなかった…!」「それじゃ悩んでも結果なんて生まれない…。やっぱり、君を呼んで話を聞いてもらってよかった」「ありがとう、アンジェリカ。おかげで気分がスッキリしたよ!」
アンジェリカ「あまり話、聞いてあげてないけどね…ふふっ…」
ミスト「わ、笑うなよ」
アンジェリカ「ううん。その事で笑ったんじゃないの」「お父さんがあなたの事を、『思い悩む癖があるくせに単純すぎる。正義感が強いのはいいが…』」「…って言ってたのを思い出したの」
ミスト「い、痛い所を見抜かれてた!?」
アンジェリカ「そりゃ、小さい頃からあなたを見てるんだもの。私だってそう思ってるくらいよ」「…でも、その後で『俺の若い頃にそっくりだ』とも言ってたわ」
ミスト「えっ?」
アンジェリカ「お父さんはね、あなたにすごく期待してたのよ…」「『俺の全てを叩き込んでやるんだ』っていつも言ってたわ」
ミスト「隊長が…俺に…」
アンジェリカ「あなたが地球を守る事ができたらお父さんもきっと喜ぶわ」「だから頑張ってね! もちろん私もサポートするけど」
ミスト「わかった。俺、頑張るよ!」
アンジェリカ「それじゃ私は機体の整備があるから…。またね!」
ミスト(隊長は俺の事をそんな風に思ってたのか)(隊長…俺はあなたみたいなパイロットになれるんでしょうか…)
【シナリオエンドデモ終了】


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