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No.12
放課後の訪問者

【シナリオデモ1開始】
日本エリア
マクロス・クォーター/客室
カトル「う~ん…」
アリス「さすがに、ちょっとホコリかぶってますね…」
ミシェル「シェリルがフロンティアに帰ってから掃除する暇もなかったからな」
アリス「…これはお掃除をしないといけませんね! 燃えてきました!」
カトル「そういえば、アリスさんの本業は家政婦だったんですもんね」
アリス「はい。では早速ですけど、ここ、掃除しちゃってよろしいですか?」
ミシェル「ああ、好きにやっちゃってくれ」
カトル「何か手伝いましょうか?」
アリス「いいえ、ここは私にお任せ下さい!」
ミシェル「そう? それじゃ、よろしく頼むわ。シェリルの忘れ物なんかあったらとっといてくれよ。届けなきゃならないからな」
アリス「はいっ! では…散乱レベル、ルーム確認…掃除開始」
ミシェル「あれ…? なんか、通常AIも戦闘寄りになっちゃったんじゃない…?」
カトル「う~ん…カウンセリングの時に余計な事を教えちゃったせいかな…」

JUDA/社員寮
浩一「おい、南雲! 早くしろよ。遅刻するぞ!」
一鷹「ちょっと待ってくれ! 教科書、制服…だあっ、まだ髪がキマってねえ!」
浩一「おいおい、頼むぜ。久々の学校なんだから」
カトル「早瀬君や一鷹君行ってしまいましたか?」
レイチェル「ちょうどいま、行ったところよ。って、カトル…あんた、まだ中学生のウリを続けるつもりなの?」
カトル「まだ転校の手続きをしてないんですよ」「それに今日から城崎さんも御崎中学校に通う事になったので、そのエスコートも兼ねてるんです」
城崎「よろしくお願いします、カトルさん。こっちの世界の学校に行くのは初めてなので…」
カトル「大丈夫ですよ、城崎さん。LOTUSに参加した時と同じようにやれば、すぐに溶け込めます」
美海「絵美ちゃん、相談はいつでも聞くからね」
シンジ「あの…行ってらっしゃい」
美海「おはよう、碇君。碇君は学校、行かないの?」
シンジ「僕、もう転校しちゃってますし…。それに、今日はEVAの操縦訓練もありますから」
〔ドアの開閉音〕
ミサト「おっはよ、シンジ君。もう訓練始めちゃう?」
シンジ「あ、はい。ミサトさんさえよければ、始めさせて下さい」
レイチェル「シンジ…ちょっと心配だわ。初日から溶け込めとは言わないけど、何か違うのよね」「壁を作りたいわけじゃないと思うんだけど…」
アリス「レイチェルさん」
レイチェル「あら、アリス。掃除は終わったの?」
アリス「久々に本気で戦えました! それで、掃除中に気になるものを見つけたんですが…ミシェルさんは?」
レイチェル「多分、ショッピングモールだと思うわ。みんなで買い物に行くって言ってたから」

JUDA/ショッピングモール
健一「ようやく買い物も終わったな」
一平「めぐみがファンシーグッズを漁らなきゃもう少し早く済んだんだがな」
めぐみ「何よ、一平ったら。見るだけならタダだし、予定時間には戻ってきたじゃない」
クラン「ウィンドウショッピングは数少ない女子のたしなみなのだ。認めてやれ、一平」
一平「はいはい、わかりましたよ」
ミシェル「クランにかかっちゃ、一平も形無しだな。え、アルトはさっきから携帯いじって何やってるわけ?」
アルト「ミーティングの前準備だよ」
イシェル「へぇ…。俺はまた、てっきりランカちゃんにでも連絡取ろうとしてたのかと思ったけど」
アルト「何言ってやがる。ランカは今、仕事が忙しいんだから連絡なんて繋がるわけないだろ」
ミシェル「メールでも何でもいいじゃねえか。それともアレか、検閲されると恥ずかしい内容のものを送りたいとか…」
アルト「誰がそんなもの送るかっ!」
アリス「………」
日吉「あれ? アリスさん。どうしたの、こんな所で?」
アリス「やっと見つけました…。あの…ミシェルさんにお渡ししたいものがあるんです…」
クラン「な、なにを!? どういうことだ、ミシェル!」
ミシェル「待った、待った! あれだろ、クォーターの掃除の件だろ?」
クラン「なんだ…おどかせおって。馬鹿馬鹿しい。さきに行っているぞ」
アルト「おい、ミシェル。この辺の地形を叩き込んどかなきゃならねえんだから、あまり立ち話に花を咲かせるなよ」
ミシェル「…それで? その様子だと何かとんでもない忘れ物でもあったのか?」
アリス「これを見てください。シェリルさんかグレイスさんの忘れ物だと思うのですが…」
ミシェル「カプセル薬か。シェリルが薬を飲んでるのはルカから聞いて知ってたけどな」「『WITCH CRAFT』…? フロンティアじゃ聞かない名前だな」
アリス「ちょっと気になるんです。流行性感冒の薬にしては気合が入りすぎている感じがして…」
ミシェル「多分、ギャラクシーの薬だな。わかった、こいつは俺が預かっとく。成分検査にでもかけてもらうよ」
アリス「お願いします。私が言うのもおかしな話ですが…胸騒ぎがするんです」
【シナリオデモ1終了】

【戦闘マップ1開始】

〔ステルス作動〕
〔敵ユニット出現〕
〔ストライクヴァレイ、前進〕
〔ステルス作動〕
〔敵ユニット離脱〕
〔ステルス作動〕
〔味方ユニット出現〕

ハルノ「ステルスモード、解除しました。ついに尻尾をつかみましたね」
悠「ああ…!」
ハルノ「あの島が博士を誘拐した組織の前線基地かどうかはわかりません」「しかし、何らかの手がかりは得られるはずです。行きましょう」
悠(じいさんを誘拐した理由…せめてそれだけでも…)
〔悠、前進〕
〔ステルス作動〕
〔敵ユニット出現〕

ハルノ「かなりの数ですね」
悠「関係ない。俺とお前なら…」
ハルノ「はい。私とあなた、そしてこのストレイバードなら敵はありません。…では、突入します」
〔悠、前進〕
〔敵ユニット撃破〕

悠「残りも片付けるぞ」
〔レーダー反応〕
ハルノ「待って下さい、この反応は…」
〔ステルス作動〕
〔敵ユニット出現〕

悠「…新型か」
ハルノ「ですが、怯む必要はないでしょう」
悠「そうだな」
???(グロリア)「これはちょうどいい。完全となったインペリアルの初陣の相手が奴とはな」「グライフ博士、よく見ておくがいい。お前の孫と、お前の知識が完成させた我がインペリアルの対決だ」
グライフ「………」
兵士「閣下、脳波の解析を続行したいのですが…」
???(グロリア)「今日くらい、いいではないか。せっかくのショーなのだ…。博士にも肌で感じてもらうとしよう」
グライフ「………」
悠「新型から叩く。いくぞ」
ハルノ「了解しました…!」
〔悠、インペリアルヴァレイへ隣接〕
〔悠、インペリアルヴァレイへ攻撃〕

[イベント戦闘「悠vsインペリアルヴァレイ」]
〔悠に爆発〕
〔悠、後退〕
〔悠にスパーク〕

悠「なん…だと…」
ハルノ「完全にこちらの動きを読まれている…!?」
悠「それだけじゃ…ない。奴の方が…性能も上だった…」
???(グロリア)「予定調和だな。つまらんと言えば、つまらん結果だ」「悠君、聞こえているかね?」
悠「!! お前か…じいさんをさらったのは」
???(グロリア)「お初にお目にかかる。私の事はミスター・プレジテントと呼びたまえ」
悠「なぜ、じいさんをさらった…?」
???(グロリア)「残念だが、君にそれを知る資格はない。君達では新たな『可能性』になり得ないとたった今、証明されたのでね」「そうだな…どうしても知りたければ、力をつけて出直して来るといい」「ただし…君のやり方次第では博士の命はないものと思いたまえよ」
ハルノ「そんな曖昧な条件を出して…何が望みなのです…!?」
???(グロリア)「それもせいぜい考える事だ」「さあ、どうするかね? 博士を救出できる『可能性』はどこにあるかな…?」
悠「くっ…!」
〔ステルス作動〕
〔味方ユニット離脱〕

兵士「閣下、インペリアルの量産の件ですが…」
???(グロリア)「テストにテストを重ね、実績も上々だ。承認しよう。さて、これで…」
【戦闘マップ1終了】

【シナリオデモ2開始】

日本エリア
通学路
理沙子「ああっ、浩一に南雲! どこ行ってたのよ、矢島のお葬式の日からまたずーっと学校休んで…」
城崎「………」
カトル「まあまあ、新山さん。落ち着いてよ」
理沙子「あっ、カトル君! 君の事も心配してたんだよ? いったい何があったの?」「…って言うか、君と一緒にいる女の子って、浩一と同棲してた女の子じゃない!」
城崎「ど、同棲…?」
理沙子「怪しい…。今までずっと学校を休んでた3人が浩一と同棲してた子を連れて来た…」「うう…理沙子、またまた疎外感…。また私を仲間はずれにして今度はカトル君まで一緒に…」
浩一「だっ、理沙子、誤解だって…」
道明寺「おっはよう、新島! 今日もかわいいねえ!」
理沙子「えっ?」
一鷹「お、お前は…!」
道明寺「しかも今日は素敵なニューフェイスがいるじゃない。新山の友達?」
理沙子「知らないっ! 浩一にでもきけばいいじゃない…!」
道明寺「あらら、行っちゃった…。まあいっか…」「やあ、彼女! 名前、教えてくれる?」
城崎「き、城崎絵美です。あの、あなたは…?」
道明寺「フッ…。成績それなり、運動神経抜群、女子人気ナンバー1のカリスマ中学生。それがこの俺、道明寺誠だ!」
城崎「は…?」
道明寺「おい、早瀬。お前さぁ、最近姿を見せてなかったけど、ちょっと前まで結構暴れてたんだって?」「気になってたんだよなぁ、急に強くなったって噂。実際、どの程度なんだろってさ」
浩一「ああ、俺は滅茶苦茶強いぜ」
道明寺「俺より?」
浩一「当たり前だ。試してみるか?」
道明寺「上等…! かかって来な!」
浩一「南雲、城崎、下がってろ。カトルも手を出すんじゃないぜ」
カトル「早瀬君…わかっていると思いますが…」
浩一「心配そうな顔すんなよ。力加減の話ならわかってるって! うおりゃああっ!」
道明寺「うおっ、速いっ!」「…って事もないか」
浩一(俺のパンチを避けた!?)
道明寺「よっと!」
〔殴打音〕
〔画面、振動〕

浩一「ぐあっ…!」
城崎(嘘!? 早瀬君はファクターなのに…!)
道明寺「立てよ。お前、強いんだろ…?」
浩一「くっそおっ!」
一鷹「どういう事だ、カトル? お前なら、なんで浩一が道明寺にあしらわれてるか、わかるだろ?」
カトル「早瀬君のスピードやパワーは確かに超人的なものです。しかし、攻め方があまりにも…」
浩一「くっ…。うおおおっ!!」
道明寺「ほいっ!」
〔殴打音〕
〔画面、振動〕

浩一「うわあああっ!」
〔人の倒れる音〕
一鷹「い、今のは俺でもわかったぜ。浩一の勢いを利用して転ばせたんだ」
カトル「そう…早瀬の動きは読みやすいんです。ですが、だからといってああまで軽くいなす事ができるとは…」
道明寺「お前さあ、パワーもスピードもそれなりだけど、戦い方にセンスがないんだよ。あ~あ、期待ハズレ…」
浩一「だったら…」
道明寺「ん…?」
浩一「俺の本当の力を…見せてやるよ!」
〔ファクター覚醒〕
浩一「来い! ラインバレルッ!」
〔転移音〕
〔画面、振動〕

道明寺「なっ…!? アルマぁ…!?」
城崎「あ…!」
一鷹「お、おいおい…」
浩一「言っただろ、俺は滅茶苦茶強いって…!」
城崎「早瀬君っ!」
浩一「へっ?」
カトル「こんな街中でラインバレルを呼び出すなんで…!」
浩一「あ、あはは…。思わず呼んじゃった…」
道明寺「す、凄え…! 凄えぜ、早瀬!」
浩一「えっ?」
道明寺「これって、ネットで話題騒然のメカだろ? テロリストみたいな連中から世界を守ってくれてるっていう…」「って事はまさかお前、このメカに乗って戦ってる正義の味方!?」
浩一「…………」
道明寺「その表情…やっぱりそうなのか。俺、お前を誤解してたわ」「俺に…いや、俺達にお前の活動をサポートさせてくれ!」
一鷹「『俺達』って…まさか…」
道明寺「当然、お前に城崎さん、そして噂の転校生カトル君に俺!」
城崎(私っ!?)
カトル(僕もなんだ…!)
道明寺「力になりたいんだ! 真実を知る人間の義務ってやつさ!」
浩一「道明寺…そんな事言って、本当は面白半分で首突っ込もうとしてるんじゃないのか?」
道明寺「馬鹿野郎! 面白全部だっ!」
浩一「フッ…面白いじゃないか! 信じるぜ、道明寺!」
道明寺「おう! 任せろ、早瀬!」
城崎(ええっ!? わからない…なにがきっかけでわかり合ったのか、全然わからない!)
道明寺「早瀬を全力でサポートするチーム…名づけて早瀬軍団っ!」
一鷹「へっ、面白そうじゃねえか! 乗ったぜ、道明寺!」
道明寺「栄えある団員ナンバー1番は俺な!」
浩一「よーし! お前ら、俺について来い! 1時間目の体育で大暴れだ!」
道明寺「おうっ!」
城崎「待って下さい、早瀬君!」
浩一「え?」
城崎「ラインバレルはどうするんです? 動かせるのはあなただけなんですよ? そもそも、どうして呼んじゃうんですか!」
浩一「あ、忘れてた…」
城崎「あなたは…本当に最低です!」

桐山重工
桐山「クトゥルフ、ダリウス軍、邪魔大王国、擬態獣、そして加藤機関…。今、地球は他にも数多くの外敵に狙われています」「しかしながら、それら外敵への対策はLOTUSに一任されている状況です」「本日お越しいただいているLOTUS関係者の皆様には謝辞をいくら述べても足りません」
石神「どーもどーも…」
桐山「私ども桐山重工はLOTUSの力を疑うものではありません」「しかし、彼らでも対応できないほどの全世界規模の侵攻作戦があったら…そう考える事は無駄ではないでしょう」「事実、各国の対ダリウス防衛戦力として配備されたアルマ部隊は一定の成果をあげていました」「しかし! そのアルマでさえ、加藤機関の指揮官や使徒の前ではまったくの無力でした」
リツコ(使徒にアルマをけしかけたのは新型の必要性を訴えるため、か。利権屋が考えそうな事ね)
桐山「この現状を打破するためにも、特自のみなさんの命を守るためにも、今こそ、より強い力が必要とされています」「その切なる思いを胸に今回発表させていただく新型機を開発いたしました」
森次「…………」
桐山「ではご覧下さい。まったく新たな設計思想から誕生した人型兵器HFX-19『迅雷』です!」
〔エレベーターの稼働音〕
〔機構の稼働音〕

山下「あれが迅雷…!」
桐山「ではさっそく、迅雷の性能をご覧いただきましょう。特自の現行アルマとの模擬戦闘です!」「迅雷とアルマとの圧倒的な性能差がおわかりいただけると思います」
〔機体の稼働音〕
〔機関銃の銃声〕

石神「ほう、これはなかなか…」
四ッ谷「自信満々に発表するだけの事はあるようじゃな」
森次「…………」

JUDA/格納庫
シンジ「ミサトさん。シミュレーターの難度をもう少し上げてもらえませんか?」
ミサト「あら、ずいぶん張り切ってるわね、シンジ君」
シンジ「…そんな事ありません。でも、早瀬先輩や南雲先輩ならこうするだろうなって…」
ミサト「いいわ、その意見を尊重しましょう」「シンジ君には、1日でも早くEVAの操縦に慣れてもらわなくちゃならないものね」
シンジ「お願いします!」
〔機関銃の銃声〕
ノイン「…碇シンジか。彼に関しては未知数な部分が多いな」
鉄也「実戦経験はまだ1回。しかも使使徒を倒した時、彼は意識を失っていた…」
ミサト「加えて、EVAの操縦は極めて特殊…。鉄也君やノインさんの特別指導はもう少し待ってもらえるかしら?」
ノイン「やむを得んな。基本的な能力が把握できなくては訓練メニューも作りようがない」
ミサト「ごめんね、わがまま言って」(予備報告もなく、唐突に選出された3人目の少年。そrねい呼応するかのようなタイミングでの使徒襲来…)(そして第2の使徒を無視したエヴァンゲリオンの出向命令…確かに違和感の残る案件ね)
シンジ「目標をセンターに入れて、スイッチ! 目標をセンターに入れて、スイッチ!」
ミサト(自分からEVAに乗るって言ってくれたのは予想外だったけど…このまま上手くいくよう願うばかりね)

JUDA/社員寮
レイチェル「ケンカで負けそうだったからラインバレルを転送した!?」「バッカじゃないの!? コッチはメンテの真っ最中だったのに!」
浩一「わ、悪かったってば…!」
シズナ「アホや、アホやと思っとったけど、ここまで底抜けやったとはな…」
浩一「でもまあ、意地になっちゃった気持ちもわからなくはねえよ」
カトル「負けず嫌いですからね、早瀬君は…」
ゴオ「男だから負けず嫌いは結構だが、もう少し分別を持とうな、浩一」
浩一「すんません、猿渡さん…」
杏奈「なによ偉そうに。ゴウちんだってすぐにカッとなって暴走しちゃうくせに…」
ゴオ「今は…それすらできねえけどな」
杏奈「あ…ごめん、ゴオちん…」(今までの調子でつい言っちゃう…。傷つくだけだってわかってるのに…)
ゴオ(やっぱり、杏奈はパイロットとしての俺を求めてるのか…)
美海「…ところで絵美ちゃんは? 一緒に帰ってきたんじゃないの?」
カトル「城崎さんなら緒川さんに呼ばれて社長室に行きました。戦闘データの整理をするそうですよ」
レイチェル「絵美の仕事は速くて確実だから、とっても助かるわ」「おかげで、LOTUSのマシンは、常に最適な…」
〔ドアの開閉音〕
加藤「失礼、LOTUSの早瀬浩一君に面会したいのだが…」
レイチェル「えっ?」
浩一「あ…お前は、加藤久嵩!?」
シズナ「加藤機関の大将やないか!」
加藤「そうだ。そして後ろのふたりは我が同志、菅原マサキと張五飛だ」「カトル・ラバーバ・ウィナー…君にとっては感動の再会かな?」
五飛「…久しぶりだな、カトル」
カトル「五飛…」
浩一「お前は俺達の敵だ。そのお前がどうして…」
加藤「どうして君の前にいるか…。その理由が君に想像できるかね?」
浩一「お前らの考えなんてわかるか!」
加藤「それはよくない…。想像力とは生きるための力そのものだ」「事態を予測し、可能性を考慮し、未来に備える…」「その能力をなくした者は柵に囲われた家畜となんら変わりない」
浩一「なっ…!」
一鷹「何が言いてえんだ、あんた!」
加藤「想像せよ。それだけが来たるべき時代を生き抜く唯一の手段なのだ」
カトル「五飛…君も同じ意見なのかい? だから君は加藤機関に?」
五飛「俺の考えは昔から変わらん。これが…正義のための戦いだ」「そして俺は加藤機関に降ったつもりなどない」
ゴオ「だが、彼は君を同志と呼び、君もそれを否定しなかった。…どういう事なんだ?」
五飛「…フン、戦えなくなった男と交わす言葉などない」
杏奈「あんたねぇ、ゴオちんを誰だと思ってるの!? 今は戦えなくってもねぇ…!」
五飛「黙れ、女。この男が語るべき場はここではない。…貴様もパイロットなら、わかるだろう?」
杏奈「なんですって…!?
浩一「お前ら、いったい何が言いたいんだ? 加藤久嵩、お前はそんな話をするためにわざわざここまで来たってのか?」
加藤「いいや、俺はラインバレルが欲しい」
浩一「なにっ!?」
加藤「俺達は何度かラインバレルの奪取を試みてきた」「だが今や君はアレの能力を十分に引き出しうるファクターとして開花しつつある…」「ゆえに俺は、君に敬意を表して直接挨拶に来たというわけさ」
浩一「………」
加藤「マサキ、彼に例の物を…」
マサキ「はっ…」
レイチェル「なっ、何よ! そのスーツケースは!」
シズナ「爆弾かっ!? いや、そうに決まっとる!」
加藤「そんな無粋な物ではないさ。単なる手土産だよ…」
〔スイッチを押す音〕
カトル「これは…」
浩一「カ…カステラ?」
加藤「敵が持ってきた手土産など、怖くて食べられないか? ならば私が先に食べよう…」「…ふむ、やはり質がいい」
浩一「…怖いわけあるかよ。食ってやる…ん!? からいっ! これは…カレー味!?」
杏奈「嘘でしょ? …あっ、ほんとにカレー味だ!」
加藤「想像した味と違うかね?」
浩一「!!」
加藤「見かけが甘い菓子だからといって、中身がその通りであるとは限らない」「想像する事を忘れた瞬間、世界は成長を止める…」「もっとよく観察し、情報を精査して考えたまえ…」
浩一「考えろ…だと?」
加藤「必要な情報なら俺が与えよう。来たるべき未来の形を想像するんだ、自分の頭でな…」
浩一「お前らは何なんだ! いったい何をしようとしてるんだ!!」
加藤「世界征服…!」
浩一「なっ…!!」
加藤「ラインバレルを筆頭にJUDAの保有するマキナ、そして我々の保有するマキナ…」「セカンドインパクトによる死の海を浄化した技術…」「いずれもこの世界には存在しえないオーバーテクノロジーの産物だ」
レイチェル「…………」
加藤「では、その技術はどこからもたらされた物なのか…それはこの世界と次元・時間を異にする世界からだ」
杏奈「ええっ?」
加藤「繰り返される宇宙の誕生と死の狭間で、本来なら決して交わる事のない別の歴史を持つ隣接世界…」「君達の言葉でいうダークマターの正体さ。我々はそれらの世界を『高蓋然性世界』と呼んでいる」
イズナ「…………」
一鷹「こ、こうがい…なんだって?」
加藤「マキナはそこから送り込まれた。この世界を侵略し、征服する目的でね…」「加藤機関はそのための先鋒部隊。俺はその総司令としてこちらにやって来た…」「君達から見れば、君達から見れば、異世界の人間という事になるね」
浩一「異世界の人間だと? …お。おい、イズナ、シズナ! お前らは知ってたのか!?」
イズナ「すみません。早瀬さんをはじめとするみなさんにも、近々社長からお話があったと思います」
加藤「…勘違いしないで欲しいが、異世界から来た人間は俺だけだ」「他はすべて俺の理念に賛同したこの世界の人間さ」
マサキ「…………」
シズナ「どうせうまい事騙くらかして入れたんやろ!」
五飛「…女の考えそうな事だ」
シズナ「なんやて!? 相手になるで、このデコッパチが!」
加藤「本来、俺の世界の力を持ってすれば、こちらの世界の征服など一瞬にして成し遂げられる」「…が、こちらにも多少事情があってね。いくばくかの手順を踏まねばならぬのが現状だ…」
浩一「何だよ、その事情って…」
加藤「これ以上の情報が欲しければ、加藤機関に入りたまえ」
浩一「なにっ?」
シズナ「お前まさか、ウチらをスカウトしに来たんか!?」
加藤「いや、俺が欲しいのは早瀬君だけだ。加藤機関はラインバレルを…早瀬浩一を必要としている」「一緒に来てくれたまえ」
浩一「………」
レイチェル「ひとつ教えて」
加藤「ん…?」
レイチェル「ラインバレルって何なの?」「ラインバレルは明らかに他のマキナと隔絶した能力を持っているわ。Dソイルも機体性能も、何もかも…!」
加藤「それは当然だ。単純な侵略兵器でしかない他のマキナに比べ、ラインバレルはそもそもの設計思想からして異なる」「ラインバレルを設計し、作り上げたのは天才とうたわれた科学者…城崎天児」
浩一「城崎…?」
加藤「ああ…。ラインバレルと共にこの世界に来た城崎絵美は城崎天児の娘…つまり、俺と同じ世界の人間だよ」
浩一「!!」
杏奈「絵美ちゃんが…別の世界の人間だったなんて…!」
浩一「き、城崎は…お前達の仲間なのか?」
加藤「いや…城崎天児は我々に敵対していた。その娘である城崎絵美は、彼の遺志を引き継いでこの世界に来たのさ…」「そもそも別の世界の人間だからといって敵だと疑いをかけるのならば、フロンティア船団の彼らはどうなのだ?」「知らないのかい? 彼らも俺と同じ世界から来た人間だよ。…そうだね、ルカ・アンジェローニ君?」
一鷹「えっ? ルカさん?」
ルカ「…すみません、途中から聞かせてもらっていました」
加藤「君やフロンティア船団の上層部は我々の出自が君達と同じだという事に気づいていたと思ったが、違ったかな?」「それとも…母星の惨状は知らせないようにするのが君達のやり方なのかな?」
ルカ「あなたに教える必要がありますか?」
加藤「…なるほど。君もまた事情を知らないようだな」「ならば、ひとつだけ教えてやる。フロンティア船団が旅立ってからだよ、我々が行動を起こしたのはね」
マサキ「加藤総司令」
加藤「…そうだな、これ以上はよそう」
浩一「…城崎やルカさん達が敵じゃないってわかっただけでも十分だ。よその世界からの侵略者に従えるか!」「俺は正義の味方として、お前ら加藤機関を必ず倒す!」
加藤「フッ、正義か…。君にとっての正義とはいったい何なんだい?」
浩一「うるさい! お前らなんかに正義を語る資格はないんだ! 矢島を殺したお前らなんかに…!」
五飛「ならば、貴様には正義を語る資格があるというのか?」
浩一「なんだと…!?」
加藤「まあいい。今日はこれくらいにしておこうあ。またいずれ会おう、早瀬」
浩一「待て! このまま無事に帰れると思うのか!?」
加藤「もちろん。…マサキ」
〔ボタンを押す音〕
マサキ「総司令がお帰りになられる。準備はできているか?」
〔通信モニターの開閉音〕
加藤機関兵「はっ! すでに配置は完了しております!」
美海「ああっ! 社員寮の周りを加藤機関のアルマが取り囲んでる…!」
杏奈「こんなにたくさん…いつの間に!?」
五飛「警戒が甘すぎだな。この程度の芸当なら貴様らもできるだろう」
ゴオ「おのれ…!」
シズナ「何で警報が出んかったんや!」
加藤「早瀬君、正義の意味を知りたければ、加藤機関に来い!」
五飛「…………」
〔ドアの開閉音〕
浩一「くそーっ! 加藤久嵩め!」
ゴオ「敵の大将みずからJUDA本社に乗り込んでくるとは想像もしていなかったな…」
レイチェル「想像力ではあいつらの方が一枚上手だったわけね…」
ルカ「しかし、有力な情報も得る事ができました。フロンティア政府なら、僕達の知らない彼等の背景を掴んでいるかもしれません」
一鷹「それに、奴らがこっちの世界に来れるのなら、ルカさん達が向こうへ帰る方法だってあるかもしれねえもんな!」
浩一「そんな事言ってる場合かよ! すぐに追いかけようぜ!」
〔ドアの開閉音〕
山下「ちょっと、みんな! 今ここから飛んで行ったのって加藤機関のアルマだろ!?」
森次「どうして奴らがJUDAに…?」
一鷹「森次さん、それに山下さん!」
美海「さっきまで加藤久嵩がここにいたんです!」
ゴオ「浩一を引き抜きにきたんだ。加藤機関にな…」
山下「ええっ!?」
森次「…………」
ルカ「僕は今回の件をジェフリー艦長やキャプテン・ルル、石神社長に話してみます」
一鷹「警備体制の事もな。あんなにあっさりと侵入されたんじゃ何されるかわかったもんじゃねえ」
森次「セキュリティの見直しは行なっておく。お前達は出撃準備に入れ!」
一鷹「出撃準備? なんで急にそうなるんだ…?」
ノイン「このタイミングでの来訪には何か裏がある…そういう事だ」
〔センサー反応〕
〔通信モニターの開閉音〕

緒川「緊急事態発生です! ウラジオストクの連合軍基地を加藤機関が襲撃しているそうです!」
ゴオ「何だって!?」
浩一「くそっ、あの野郎! 自分が追いかけられたくないからって…!」
石神「それが…どういうわけか彼らが飛び去った方向に合致するんだよね」「何が目的かわからんが、現地で合流する気かもしれん。諸君、直ちに出撃してくれたまえ!」
イズナ「でも、連合軍は僕達を目の敵にしてるんじゃ…?」
石神「我々の使命は地球の平和だよ。加藤機関の撃退は任務のうちさ。たとえ襲われているのが連合軍でもね…!」
鉄也「出るぞ、みんな!」
森次「LOTUS、出撃!」
【シナリオデモ2終了】


サブタイトル
「放課後の訪問者」


【戦闘マップ2開始】
〔敵ユニット出現済み〕
〔第3軍ユニット出現済み〕
〔敵ユニット出現〕

マサキ「遅くなった。作戦は予定通り進んでいるようだな」
ユリアンヌ「ここが最初のスフィアの設置場所ね?」
マサキ「ああ、そうだ」
沢渡「残ったザコども、俺が始末してやろうか?」
マサキ「…いや、任せておけ」
〔光の放射音〕
〔画面、黄色に発光〕
〔第3軍ユニット撃破〕

宗美「さすがはグラン・ネイドルですねぇ…」
マサキ「では私はスフィアの設置作業に入る。LOTUSの相手はお前達に任せる」
ユニアンヌ「了解。さあ、いつでもいらっしゃい。LOTUSの坊や達…」
五飛(来い、カトル。お前の戦いが地球を救うと言うのなら!)
〔味方ユニット出現〕
沢渡「出やがったな! …ん?ありゃダンクーガじゃねえか?」
デミトリー「やはり来たか。だが、奴はR-ダイガンに任せればいい」
マサキ「デミトリーの言う通りだ。こちらからわざわざ手を出し、いたずらに消耗する必要はない」
くらら「ひと足遅かったようね。すっかり制圧されてるじゃないの」
朔哉「なんか一際でかいのがいるな」
ジョニー「新型のアルマですかね…?」
葵「おしゃべりしてる時間はないわ。面倒な奴が出て来る前にさっさと終わらせちゃいましょう!」
<戦闘開始>

<3PP・味方援軍1出現>

〔ステルス作動〕
〔敵ユニット出現〕

ジョニー「あれは…!」
朔哉「やっぱり出やがったな、R-ダイガン!」
くらら「行く先々で出てくるなんて…もう腐れ縁になりつつあるわね」
葵「正直、辟易してくてるのよね。こうなったら、加藤機関もろとも倒して知ってる事を聞き出してやる!」
???(エイーダ)「しゃべり過ぎだ。この戦いの意味も知らない者が…」
〔ステルス作動〕
〔敵ユニット離脱〕

くらら「はっ…! 消えた…!?」
朔哉「野郎、どこに…!」
ジョニー「ダメです! 強力なジャミングが働いています。敵の位置が特定できません!」
沢渡「いいのかい、マサキ? これじゃ俺達まで索敵できねえぜ」
マサキ「問題ない。すぐに終わる」
宗美「すぐに? それは残念ですね…。せっかく、正義に目覚めたダンクーガが自らの無力を痛感し…」「少しずつ、少しずついたぶられていくのを楽しめると思ったのですが」
〔ステルス作動〕
〔敵ユニット出現〕

葵「!! 後ろか!」
〔???(エイーダ)、葵へ隣接〕
〔葵にダメージ〕
〔葵、後退〕

葵「ああっ!!」
朔哉「ちきしょう! 俺が!」
ジョニー「いいえ、ここは僕が!」
くらら「あなた達、仲間割れしてる場合じゃないでしょう!」
葵「もう! うるさいっ!」
くらら「あなたまで熱くなってどうするの? 葵さん、落ち着いて!」
葵「落ち着いて勝てるならとっくにそうしてるわよ! このままじゃ、あいつに…!」
???(エイーダ)「見苦しいな…。この程度の事でパニックに陥るなど、笑止」
葵「…!」
〔???(エイーダ)、葵へ攻撃〕
[イベント戦闘「葵vs???(エイーダ)」]
葵「きゃあああっ!」
???(エイーダ)「私の勝ちだ。これで地球は救われる…」
〔ステルス作動〕
〔敵ユニット離脱〕

葵「わ、私達が…ダンクーガが負けた?」
くらら「そ、そんな…」
朔哉「くそっ!!」
〔葵、気力低下〕
沢渡「なんだ、トドメを刺すわけじゃねえのか」
ジャック「戦意を喪失させた相手に向ける刃はない、という事か。R-ダイガンもまた、侍なのだな」
ユリアンヌ(違うわね。そんな離宮で戦っているのなら、今まで手加減していた説明がつかない)
沢渡「ジャミングも解けた事だし、とっととスフィアを設置して帰ろうぜぇ、マサキよぉ」
マサキ「設置にはまだ時間がかかる。お前達は周辺の警戒を続けろ」
デミトリー「ダンクーガはどうする?」
マサキ「スフィアさえ設置できれば後はどうとでもなる。処理は任せる」
葵「地球が救われる…? どうして私達が負けたら救われるわけ…?」「…ダメだわ、意識が…」
〔味方戦艦出現〕
〔味方ユニット出現〕

〈出撃準備〉
ルル「各機の展開は済みましたか!?」
剣児「また隊長クラスが揃ってやがる…」
甲児「それだけ、加藤機関にとって重要な作戦なんだろうぜ」
〔カーソル、葵を指定〕
一鷹「あれはダンクーガ!? ボロボロじゃねえか!」
森次「こちらはLOTUSだ。チームD、応答せよ」
〔カーソル、葵を指定〕
健一「…めぐみ、生体反応は!」
めぐみ「大丈夫、意識を失ってるだけみたいだわ」
一鷹「ちきしょう、加藤機関め!」
マサキ「早合点しないでもらおう、南雲 一鷹。ダンクーガを追い込んだのは我々ではない」
一鷹「えっ?」
アリス「この通信は…わかりました、あのアルマからです!」
〔カーソル、マサキを指定〕
浩一「マ…マジかよ…! あんな馬鹿でかいアルマありかよ!? ガイキングよりでけえぞ!?」
美海「いや、アルマじゃない…! あれは私達のと同じマキナ!」
ダイヤ「それじゃ、あっちの身慣れねえ奴もそうなのか?」
カトル「あれはタリスマン…! JUDAよりも先に加藤機関が発見し、ファクターを懐柔したマキナです!」
宗美「懐柔とは人聞きの悪い…。真の正義は加藤総司令の導く未来にある、と気づいたのですよ」
石神「残念だよ、君ほどの人間が加藤機関についちゃうなんてさ」
宗美「あなた達の言うような正義に何度裏切れたかわかりませんからね。後悔などしていませんよ」
五飛(なるほどな…。こいつが正義や理想を毛嫌いする理由、蓋を開ければ単純なものだったな)
マサキ「お久しぶりです、石神さん」
石神「マサキか…」
甲児「えっ? お久しぶりって…」
マサキ「あなたの後を継いで、今は私が一番隊を率いています」
石神「そうか…。グラン・ネイドルを投入するとは加藤もいよいよ本気になったか?」
マサキ「まあ、そんなところです。あなたに止められますか? 我々の計画が…」
石神「どんな計画かは知らんが、LOTUSの全力をあげて阻止してみせるさ」
マサキ「では、お手並み拝見といきましょう」
豹馬「おい、石神社長。今の話…説明してくれよ」
森次「よけいな口を利いている暇はないぞ。各機、任務に集中しろ」
モニカ「艦長、敵大型マキナは次元を歪めているようです!」
ジェフリー「アンジェローニ少尉からの報告では彼らの技術系統は我々に近いはずだ。無茶かもしれんが、分析を頼む!」
〔次元歪曲音〕
モニカ「…これは…艦長! あと数分で、大型マキナ周辺の次元が歪曲状態で固定されます!」
ジェフリー「何だと!? タイムリミットは!?」
モニカ「ダメです、そこまでは…!」
ゴオ「それじゃあ、急いで奴を倒さねえと何かまずい状況になるって事か!」
ディック「制限時間はわからず、か。スリリングじゃねえか…!」
ルル「全機、グラン・ネイドルに攻撃を集中してください!」
シンジ「あの…僕は出なくて大丈夫なんですか?」
ミサト「ごめんね、シンジ君。もう少し様子、見ときたいのよ」
シンジ「…わかりました」(やっぱり、やる気を見せたってミサとs名も認めてくれないんだ)
森次「作戦を変更する。山下長距離砲で支援しつつ、リアクターコアで戦域情報を取得」「私と早瀬はグラン・ネイドルに突撃。九条は私の支援に回れ」
美海「了解…!」
森次「残りは遊撃部隊とし、各個のタイミングでグラン・ネイドルに攻撃せよ」「ダンクーガを気にかける余裕はないぞ。わかったな、南雲?」
一鷹「この状況じゃ、仕方ねえか…!」
森次「よし、作戦開始だ!」

≪味方援軍2出現前≫
<山下が戦闘>

山下「戦域情報の取得と支援砲撃…森次さん直々の指名だ。自分の仕事は絶対に果たすッスよ…!」

≪味方援軍2出現前≫
<山下vs宗美>

宗美「砲撃戦用のマキナですか…。飛び込まれては手も足も出ないでしょう? せいぜい、逃げ回ってはどうです?」
山下「持ち場を離れるわけにはいかない…! 森次さんに言われた事ッスから!」

≪味方援軍2出現前≫
<山下vs沢渡>

沢渡「相変わらず鈍くせえ図体してやがる。さっさと終わらせるぜ!」
山下「近距離じゃちょっと不利だけど、僕だって特務室の人間なんだ!負けてらんないッスよ!」

≪味方援軍2出現前≫
<山下vsユリアンヌ>

ユリアンヌ「さあ、撃ってらっしゃい、坊や。この私に当てる事ができるかしら?」
山下「馬鹿にして…。僕を甘く見ないほうがいいッスよ!」

≪味方援軍2出現前≫
<山下vsジャック>

山下「ええっ!? 人間? いや、でもセンサーにはアルマの反応が…」
ジャック「戸惑いを捨てられぬようだな。ならばここで死ね!」

≪味方援軍2出現前≫
<山下vsデミトリー>

デミトリー「リフレクターコアを使うマキナか…。お前を倒して、データ収集などできんようにさせてもらう!」
山下「そうはさせるか! ハインドの実力、見せてやるッスよ!」

<五飛or宗美or沢渡orユリアンヌorジャックorデミトリー撃破orアルマ11機以下or8PP・味方援軍2&敵増援1出現>
〔ステルス作動〕
〔敵ユニット出現〕
〔アルマ ステルスS、森次へ攻撃〕

[イベント戦闘「森次vsアルマ ステルスS」]
森次「むっ! 伏兵…ステルスか!」
〔ステルス作動〕
〔敵ユニット離脱〕

山下「ス、ステルス機? そんな…!!」
サコン「なるほど…JUDA本部に現れたアルマと同タイプの物のようですね」
キャシー「となると…索敵は困難…!」
〔ステルス作動〕
〔敵ユニット出現〕
〔アルマ ステルスS、森次へ攻撃〕

[イベント戦闘「森次vsアルマ ステルスS」]
森次「…!」
美海「なんてスピード…!」
アルト「あのステルス機、ペインキラーを無視してヴァーダントだけを狙ってやがるのか!」
イズマ「指揮官機から潰そうって寸法か…! 教本通りだが、効果的だ」
山下「うわあああっ! 森次さんに近づくなぁぁぁぁっ!!」
一鷹「山下さんっ!?」
〔山下、森次へ接近〕
森次「山下! 持ち場を離れるな!」
山下「僕が…僕が気づかなきゃいけなかったのに…!」「森次さんが危険な目にあったのは戦域情報を集めていた僕の責任だ…!」
浩一「無茶すんな、山下!」
山下「くっそおおおおっ!」
〔山下、アルマ ステルスSへ攻撃〕
[イベント戦闘「山下vsアルマ ステルスS」]
山下「うわああっ!」
森次「…馬鹿め!」
〔森次、アルマ ステルスSへ攻撃〕
〔アルマ ステルスSにダメージ〕
〔敵ユニット撃破〕

山下「も、森次さん…!」
森次「なぜ言う事を聞かなかった」
山下「で、でも森次さんが…!」
森次「…………」
〔森次、山下へ攻撃〕
[イベント戦闘「森次vs山下」]
〔山下にスパーク〕
山下「も、森次…さん…?」
森次「動けなくても砲台代わりくらいは務まるだろう」
山下「ぼ…僕は…!」
〔山下、気力低下〕
森次「…………」
光司「い、いくらマキナが頑丈だって言っても動けないんじゃ、危険だろ!?」
森次「作戦に変更はない」
〔味方ユニット出現〕
ミサト「シンジ君!?」
シンジ「EVAのA.T.フィールドなら山下さんを安全に守れます。…ですよね、ミサトさん」
ミサト「理屈はそうだけど…」
シンジ「…いきます!」
〔シンジ、山下へ隣接〕
〔山下、シンジとPU統合〕
〔ステルス作動〕
〔敵ユニット離脱〕

ミサト(様子見が裏目に出たか)
森次「葛城二佐、これは?」
ミサト「お話は後ほど。この度の碇シンジの処遇については戦果を見て決めたいと思います」
森次「了解した」
ミサト「シンジ君、訓練の時にも教えてけど…」「EVAはアンビリカルケーブルを切断した状態では、ごく短時間で活動限界が来てしまうわ」「マクロスや大空魔竜をはじめとする友軍の母艦の近くなら、ケーブルを接続できるから、忘れずにね」「第3新東京市で戦っている場合は電力供給ビルなんてイカした設備もあるんだけど、普段は我慢してちょうだい」
シンジ「………」
ミサト(聞いてんのかしら、あいつ…)
浩一「山下や碇も大丈夫なのか…?」

<8PP>
ルカ「これは…! 次元が歪んだ状態で安定していきます!」
〔光の放射音〕
〔画面、黄色に発光〕
〔スフィア、出現〕

オズマ「なんだ、あの黒い球体は…?」
浩一「くそっ! 間に合わなかったのかよ!」
マサキ「こちらの作業は完了した。各隊、引き上げろ」
加藤「違うな。間違っているぞ、マサキ。ここは『引き上げず戦闘を続行しろ』だ」
マサキ「しかし、加藤総司令…」
加藤「ダンクーガは放置できない存在だR-ダイガンが去った今、我々の手で対処を行なわなければな」「もっとも、貴重な隊長諸君を失うつもりはない。無理はさせるなよ」
マサキ「…了解」
ゼクス「む…まだ戦いを続けるつもりか」
豹馬「かえって都合がいいぜ。少しでも加藤機関を叩いておけば、後々楽になるはずだからな!」
森次「各機、ダンクーガの防衛をしつつ戦闘を続行せよ!」

<宗美と戦闘>
宗美「私は加藤機関二番隊隊長、中島宗美! 君達に恨みはないが、来たるべき世界のためだ…!」

<ジャックと戦闘>
ジャック「LOTUS…俺を満足させられる敵はどこにいる…」

<カトルvs五飛>
カトル「五飛、加藤機関は何を企んでいるんだ! 君の正義を否定する気はないけど、こんな戦いは無意味だよ!」
五飛「無意味かどうかはいずれわかる。さあ、俺と戦え!」
カトル「五飛!」
五飛「くどいぞ! カトルッ!」

<浩一vsマサキ>
浩一「お前達が何をしようとしてるか知らないが、そんな企みはこの俺が食い止めてやる!」
マサキ「…ラインバレル。早瀬浩一か」(単なる子供としか思えんが…加藤総司令は早瀬浩一を『想像以上の少年』と評していた)(何がそう思わせるのか…)

<浩一vs宗美>
宗美「噂のラインバレルが相手ですか。再生能力が高いそうですが…いつまでもちますかねぇ?」
浩一「ラインバレルはそんじょそこらのマキナとは違うんだよ! 正義の力を見せてやる!」
宗美「正義、正義と…虫唾が走りますね!」

<浩一vs沢渡>
沢渡「二本角、少しはまともになったか!?」
浩一「当たり前だ! あの頃の俺とはひと味違うぜ!」
沢渡「おもしれえ。それじゃ楽しませてもらおうか!」

<浩一vsユリアンヌ>
ユリアンヌ「ラインバレルの坊や…。今日も遊んであげるわよ」
浩一「あいにく俺は急いでるんだ。あんたの相手はこれっきりだぜ!」

<浩一vsジャック>
浩一「な、何だ、こいつ? 人間じゃないか!」
ジャック「俺の力はマキナをはるかに凌駕する! 覚悟しろ!」
浩一「マジかよ、加藤機関にもイクサー1みたいなのがいるのか!?」

<浩一vsデミトリー>
デミトリー「ラインバレル…今までは任務ゆえ手加減をしてきたが、今日は手加減せんぞ!」
浩一「やっと本当の力の使い方がわかったんだ。やられてたまるか! さあ、来いっ!」

<森次vsマサキ>
マサキ「邪魔をするな、森次玲二。それがこの世界のためだ」
森次「…そうはいかない。止めさせてもらう!」

<森次vs宗美>
宗美「ヴァーダント…これは厄介な相手ですね…。ですが、私も退くわけにはいきません」
森次「ならば、この手で退けるまでだ…!」

<森次vs沢渡>
沢渡「ヴァーダント! てめえの戦い方はどうにもムシが好かねえんだよ!」
森次「…任務遂行には常に冷静な判断力と的確な対応が求められるのだ。感情に走りすぎては目標は達成できん」
沢渡「スカしてんじゃねえ。てめえだって俺と同類だろうが!」

<森次vsユリアンヌ>
ユリアンヌ「あら、玲二…。私と戦うつもりかしら?」
森次「…無論だ。行くぞ!!」
ユリアンヌ「お手柔らかに頼むわよ…」

<森次vsジャック>
ジャック「貴様の剣の腕は噂に聞いている。俺と勝負してもらうぞ!」
森次「超人的な身体能力、か…。よかろう。かかって来い」

<森次vsデミトリー>
デミトリー「森次玲二…LOTUS随一と言われる貴様の剣技、見せてもらうぞ!」
森次「よかろう。恐怖とともに脳裏に焼きつけるがいい!」

<美海vsマサキ>
美海「私だって役に立ってみせる!」
マサキ「拠点防衛型マキナ、ペインキラーか。運用方法が非効率的だな」

<美海vs宗美>
宗美「来るべき世界のため、死んでもらいますよ。ペインキラーのファクターさん…」
美海「世界のためにも…私は退けない! 何があっても!」
宗美「さあ、美しく歌いなさい!」

<美海vs沢渡>
美海「私達LOTUSがいる限り、あなた達に世界制服なんかさせないわ!」
沢渡「威勢だけは認めてやる。だが、俺達の作戦の邪魔はさせねえ!」

<美海vsユリアンヌ>
ユリアンヌ「ふうん…。玲二が護衛をつけるなんて珍しい事もあるものね」
美海「森次さんを知っているの…?」
ユリアンヌ「少なくともあなたよりは長い付き合いのつもりよ、お嬢ちゃん」

<美海vsジャック>
美海「えっ!? 嘘でしょ…人間?」
ジャック「貴様の想像力はその程度のものか。LOTUSの人間ならば少しは違うと思ったが、残念だな!」

<美海vsデミトリー>
デミトリー「力なき者よ、想像しろ。お前がもがき苦しみ、倒れる姿を!」
美海「私は倒れない! 絶対に後には退かないわ! ペインキラー、いくわよ!」

<シズナvsマサキ>
シズナ「そこのデカブツ! 次元をどうたらしとるらしいが、即刻やめてもらうで!」
イズナ「やめないのなら、あんなイメージやこんなイメージを送りますよ!」
マサキ「できるものなら、やってみるがいい」

<シズナvs宗美>
シズナ「ウチらの目標はデカいマキナや! 他のに構っとる暇はないで!」
イズナ「でも、だからってタリスマンを無視するのは危険だよ!」
宗美「私の危なさがわかっているようですね。さあ、たっぷり痛めつけてあげましょう!」

<シズナvs沢渡>
イズナ「姉さん、四番隊の隊長だよ!」
シズナ「わかっとる! ナーブクラックの一撃を食らわせて、あとは放置や!」
沢渡「てめえの幻覚も、そのコードに当たらなきゃどうって事はねえ!突っ込むぜ!」

<シズナvsユリアンヌ>
ユリアンヌ「非戦闘用マキナが私に何の用? ちゃんと楽しませてもらえるのかしら?」
シズナ「ディスィーブなめとったらあかんで! イズナ! このおばはんに怖い夢でも見せたるんや!」
イズナ「わかった。いくよ!」

<シズナvsジャック>
シズナ「な、なんや、おっさん! 生身で戦おうなんて、悪い冗談やで!」
ジャック「ためらうのは結構だが、私は一切遠慮はせんぞ!」

<シズナvsデミトリー>
デミトリー「これ以上、グラン・ネイドルに近づけるわけにはいかん!」
シズナ「ウチらにも意地っちゅうもんがあるんや。やられてたまるかいな!」
イズナ「絶対に作戦を阻止してみせる!」

<イクサー1(イクサー1搭乗)vsジャック>
ジャック「聞いているぞ、宇宙からやってきたLOTUSの協力者が名うての使い手だと…」
イクサー1「なるほど…あなたは全身を改造し、その力を得ているのですね」
ジャック「さあ、どちらが優れているか手合わせ願おうか…」
イクサー1「いいでしょう。かかってきなさい!」

<イクサー1(イクサーロボ搭乗)vsジャック>
ジャック「残念だ…。お前のような使い手と生身で打ち合えぬとは」
渚「いいの、イクサー1? あのおじさん、イクサー1と戦いたがっているみたいよ?」
イクサー1「渚が許してくれるのであれば、一度手を合わせるのも悪くないでしょう」「どうやら彼は…剣に生きるためだけに戦っているようですから」

<五飛撃破>
五飛「LOTUS! スフィアの設置と加藤の行動は世界に必要な事だ」「俺は奴の目を見て…それを確信した!」
〔敵ユニット離脱〕
カトル「えっ!? 五飛…今、何を?」
ローサ「スフィア…もしかして今、加藤機関が次元を歪めている事と関連があるのかしら…?」
カトル(僕も確信したよ、五飛。君もまた世界のために戦っている事を…)

<マサキ撃破>
マサキ「当初の予定よりも消耗してしまったが、目的は達成された。撤退する」
〔敵ユニット離脱〕

<宗美撃破>
宗美「いたぶるつもりが、逆になってしまいましたね…」「まあ、いいでしょう。次の機会を楽しみにしていますよ」
〔敵ユニット離脱〕
ミラ「タリスマンの中島宗美…。また戦う事になりそうね…」

<沢渡撃破>
沢渡「ちいっ! まともに食らっちまったか! 悪いが帰らせてもらうぜ!」
〔敵ユニット離脱〕
剣児「おととい来やがれ!」

<ユリアンヌ撃破>
ユリアンヌ「あら、もうダメなの? 残念だけど、撤退するしかないわね…」
〔敵ユニット離脱〕
ミサト「さすがプロの戦争屋ね…。報告書通り、引き際は鮮やかね」

<ジャック撃破>
ジャック「こうなってしまえば長居は無用。だが…青いマキナの首だけはもらっておこう」
〔ジャック、森次へ隣接〕
美海「森次さんを!? させないっ!」
〔美海、ジャックへ攻撃〕
[イベント戦闘「美海vsジャック」]
美海「そんな…! 避けるならまだしも!」
ジャック「投擲型の短剣か…。いい獲物だな。少し借りておくとしよう」
森次「!! 九条、退がれ!」
〔ジャック、美海へ攻撃〕
[イベント戦闘「美海vsジャック」]
〔森次、ジャックへ攻撃〕
[イベント戦闘「森次vsジャック」]
森次「その傷…なるほど。それがお前の特異な身体能力の答えか」
ジャック「…………」
森次「おまえ自身が…アルマだったとはな」
ジャック「名乗らせていただこう。私は加藤機関六番隊隊長、ジャック・スミス。…貴様の名は?」
森次「LOTUS所属、JUDA特務室室長…森次玲二」
ジャック「森次玲二…か。いずれ手合わせを願おう…。引き上げる!」
〔敵ユニット離脱〕
アルト「戦いにくい相手だ…。見た目が人だってだけでも厳しいのによ」
クラン「そんな気構ええははぐれゼントラーディと戦えんぞ、アルト」

<デミトリー撃破>
デミトリー「むう…。これ以上の戦闘は無理か。カグツチ、撤退するぞ!」
〔敵ユニット離脱〕
ダイヤ「よほど大事な作戦なんだろうけど、何をしたいのかさっぱりわからねえ…」
サコン「心配いりませんよ。それを読み解くのが僕達の仕事です」

<敵全滅・勝利条件達成>
ジェフリー「モニカ君、状況は?」
モニカ「敵性反応なし。戦闘は終了です」
一鷹「勝った…んだよな?」
鉄也「それはどうかな。あんなおかしな物を設置されたんだ。実質、負けたと言っていいだろう」
剣児「あんなの、撤去するかブッ壊しちまえばいいんじゃねえのか?」
サコン「そうもいかないでしょうね。簡単にどうにかできるなら、加藤機関が置き去りにするはずありません」
森次「レイチェル、この球体…スフィアと言っていたか。調査隊の手配は?」
レイチェル「もうそっちに向かわせたわ!」
ゴオ「ダンクーガの保護も手早く済ませるぞ。連合軍の基地に俺達が居座ったんじゃ後々、決まりが悪いからな」
???(陸)「おおっと! そうはいきませんよぉ~!」
〔ステルス作動〕
〔敵ユニット出現〕

浩一「な…まだステルスアルマがいやがったのか!?」
陸「どうも、LOTUSの皆さん。僕は加藤機関八番隊隊長、王政陸。君達の想像力を試しに来ましたよぉ」「どうやら面食らっているようですねぇ。やはり、皆さんも僕の行動は想像できなかった、と…」
健一「王政陸と言ったな。ダンクーガをどうする気だ!?」
陸「想像ですよ、皆さん。もっとも、すぐわかる事ですから教えてあげましょう」「ダンクーガは、このヤオヨロズの随伴攻撃弾・神火飛鴉(シンカヒア)によって木っ端微塵になるんです」
健一「そんな事を俺達が許すと思うのか!」
ルル「ナオト君!」
ナオト「はいっ! ゾルマニウム貫通弾、発射!」
〔大砲の発射音×2〕
〔陸にダメージ〕

陸「…フフフフフフ…」
一鷹「マジかよ! ダメージを受けてねえのか!?」
陸「本当に想像力がないんですねぇ、あなた達は」「爆発したのはヤオヨロズの特殊装甲ですよ。こんな事もあろうかと想像し、用意していたんですよ」「さて、何度もやられると厄介ですし…そろそろダンクーガには綺麗に吹っ飛んでもらいましょうかねぇ!」「さよ~なら~!」
〔陸に爆発〕
陸「ぬあっ!?」
???(エイーダ)「…想像力が足りないのはお前だったな」
陸「誰です!? 姿を見せなさい!」
〔ステルス作動〕
〔敵ユニット出現〕

陸「お前は…R-ダイガン! なぜだ!? お前は我々の同志では…」
???(エイーダ)「…理由は想像するんだな」
〔???(エイーダ)、陸へ攻撃〕
〔陸にダメージ〕

陸「う、うわぁぁぁぁっ!?」
〔敵ユニット撃破〕
〔ステルス作動〕
〔敵ユニット離脱〕

ローサ「何があったの!?」
光司「いつぞやの紅い奴が現れて、ダンクーガを助けた…ように見えたぜ」
つばき「何なの、いったい…」
一鷹「シンジ、そっちは無事か?」
シンジ「は、はい。何とか…」
山下「………」
森次「山下。お前には後で話がある」
一鷹「森次さん! 山下さんだって…って、森次さん、怪我してるじゃないスか! もしかして、さっきのジャックって奴に…?」
森次「問題はない。私は生まれつき痛覚がなくてな。多少の怪我では行動に支障はない」「JUDAに戻るぞ。ダンクーガおよびエヴァンゲリオンとハインド・カインドを急いで回収するんだ」
【戦闘マップ3終了】

【シナリオエンドデモ開始】

日本エリア
JUDA/社長室
〔通信モニターの開閉音〕
田中司令「どうも、田中です。ご無沙汰でしたねぇ、石神社長」
石神「紅いダンクーガの件を問い合わせたらダンクーガをLOTUSに預けるという返答が来るとは…」「いやぁ、そちらのトップの方は実に大胆と言うか、何と言うか…」
田中司令「ほんっと急ですいません。何か上同士で色々あったようでして、合流が遅れてしまいました」
石神「いえいえ。チームDのみなさんが独自に動けたおかげで助かった事も多々ある事ですし…」「しかし、なんでまたこのタイミングで合流を? 無論、こちらとしては助かりますが…」
田中司令「うーん、まぁ、その…実は私もよく知らないんです。中間管理職なものでして…」
石神「はあ…その苦労はわからんでもないですが…」
田中司令「では、カウンセラーのルゥ・リルリもそちらに向かわせますのでチームD共々よろしくお願いします」
〔電話のコール音〕
田中司令「おや、すみません。お呼びがかかったようですので失礼させていただきます」
〔通信の閉じる音〕
石神「田中司令の上司というとレディさんから聞く限りはF.S.の事なんだろうけど…」「上同士というと…誰なんだろうねぇ」

JUDA/医務室
葵「いててて…。もう少し優しくしてくれても…」
アリス「ダメです。後がつかえてるんですから手早くやっちゃわないと」
くらら「みんな大きな怪我がなくてよかったわ」
ジョニー「まったくです。…今回ばかりは堪えましたからね」
朔哉「負けたんだよな、俺達…」
ゴオ「せっかくの機会だ。よければ話してくれないか? 君達がなぜ戦っていたのか…:「ダンクーガに関しちゃ、俺達もよく知らないんだ」
葵「実を言うと私達も知らないの。命令のままに戦っていただけ…」
くらら「その命令を出している人物もそのまたさらに上の人物から命令を伝えているだけなのよ」
美海「それじゃパイロットのみなさんも、なぜ急にダンクーガが正義の味方になったのか、ご存じないんですか?」
ジョニー「それは僕達も疑問に思っています。できればさっさと教えて欲しいものですけどね」
〔通信モニターの開閉音〕
石神「さて、君達に新情報だ。チームDとダンクーガノヴァのLOTUS入りが決定したよ」
ジョニー「それはまた、いきなりですね」
石神「確かに急な話に聞こえるかもしれないが、実はずいぶん前からレディさんを通じて打診していたんだよ」
くらら「まあ、今までも命令で一緒に戦ってきた事も多いし、別に文句はないけど…」
葵「相変わらず私達の意志とか関係なく決まっていくのね」
石神「ま、これも正義の味方の務めって事で我慢してくれたまえ」
葵「いいけどね、別に。刺激的なら何だって…」
アルト「刺激的なら、って…いいのか、それで?」
ジョニー「気になる事は気になりますし、秘密だらけなのは正直、気に入りませんが…」
朔哉「今までの生活よりは刺激的だし、物心両面にわたって満たされてるからパイロットを続けてるって感じだな」
アルト「案外ドライなんだな、あんたら」
くらら「どうしてそう思うわけ?」
鉄也「………」
豹馬「………」
くらら「…なるほどね。ある意味お約束破りだった、と」
葵「ご期待に沿えずごめんなさい。だから、R-ダイガンに負けたのも悔しいといえば悔しいけど…ね」
ゴオ「次は負けねえ1 …って意気込みはないわけか」
葵「ないわけあないわ。熱くなる事だってあるわけだし。それより、あなた」
アリス「は、はい?」
葵「アリスさんっていったかしら? 治療が済んだなら、医務室から出ていってもいいでしょ?」
アリス「ま、まあ…後がつかえていると言ったのはこっちですし、別に構いませんが…」
城崎「みなさんのお部屋にご案内します。こちらへどうぞ」
朔哉「サンキュ」
静流「クールというよりは…冷めてるって感じね」
甲児「お約束なんて言葉で済ますつもりはねえけど…ちょっと変わってるよな」

JUDA/格納庫
森次「山下、なぜ持ち場を離れた?」
山下「森次さんの事が心配だったからです! 僕は…!」
森次「山下…お前にお守りを頼んだ覚えはない。支援は九条に任せていた」「お前の勝手な行動が碇の命令違反を誘発したのは理解できるはずだ」
山下「!!」
ミサト「シンジ君、あなたはよくやったわ。でも、ちょっと今回は褒めるわけにはいかないのよ」「結果オーライですべて許しちゃ、山下君の立場もないでしょ?」
シンジ「はい…」
一鷹「そ、そう落ち込むなよ。シンジはいい事したんだって」
シンジ「次は…頑張ります」
森次「話は以上だ」
山下「………」
浩一「ちょっと待てよ、森次さん! 仲間の心配をして何が悪いんだよ!?」
森次「それが作戦に支障をきたすからだ」
浩一「だけどっ!!」
〔ドアの開閉音〕
つばき「こら、浩一に一鷹! いつまでもダンクーガを眺めてないでちらし寿司の買い出しくらい…」「…あれ、森次さんにミサトさんまえ一緒だったんですか?」
ミサト「ごめんねー、ちょっち借りてたわ。もう話は終わったから、連れてっちゃって構わないわよ」「ほら、シンジ君、男の子でしょ? 荷物持ち、頑張ってきなさい」
シンジ「はい。頑張ってきます…」
ミサト(よくないスイッチ、入れちゃったかしらね)
一鷹「俺達も行こうぜ、浩一。山下さんも大丈夫か?」
山下「うん…大丈夫」

マクロス・クォーター/格納庫
キャシー「それで、ブレラ・スターン少佐とギャラクシー船団の件は非公開と?」
三島「残念だが、私の手の届かない案件になってしまった。力になれなくてすまない、グラス中尉」
キャシー「それでは、報告にあった加藤機関が私達の世界から来た侵略者だった件については…」
三島「私も驚いているよ。しかし、世界を超える手段があるのなら、剛博士の研究にとっても光明となる」
キャシー「問題はそちらではありません。加藤機関の母体である組織が私達の地球にいたという事実です」「この事について、フロンティアのデータベースに閲覧可能な情報はありませんでした」
三島「その事についてはトップシークレットだからね…。事実、僕もすべてを知っているわけじゃない」「だが、我々が地球を発ってから新統合政府が何者かと戦争状態に陥り…」「こう着状態になっているのは確かだろうね」
キャシー「その事実を知った時、レオンは…」
三島「何もしなかったのか、かい? もちろん新統合政府に確認はとった」「だが、政府の命令は『そのまま進め』だ。わかるかい? これ以上動かれては危険だと言ってきたのだよ」
キャシー「………」
三島「それからは、グラス大統領も数えるほどしか地球に通信を送っていない。ロクな返事が返ってこないからね」「反応弾の使用について、各船団のトップに裁量を委ねるようになったのは、そのせいさ」
キャシー(お父様は船団の安全を考えたんだわ…)
三島「さて、報告事項はそれだけかね?そろそろ私も別件で動かねばならない」
キャシー「ごめんなさい、レオン。突然で…」
三島「君達の不安が取り除かれるのならいいさ。前線で頑張ってもらわねばならないからね。では…」
〔通信パネルの閉じる音〕
キャシー(レオン…私が名前を呼んでも律儀に訂正してこなかったわ)(そして、ブレラ少佐についてのあからさまな嘘…。いつものレオンじゃないみたい)(焦っているのか、気分が高揚しているのか…どこまで探れるかわからないけど、やれるだけやってみなくちゃ)

JUDA/社長室
レディ「そうか…五飛がそんな事を…」
カトル「はい。彼が裏切ったとは思えません…。トロワのように内偵を行なっているだけだと思いたいんですが…」
レディ「私もそう願っているよ」「さて、石神社長。そろそろ皆を集めてもらえないか? 全員に伝えねばならない話がある」

豹馬「社長、話って何なんだ?」
葵「さっそくお呼ばれってわけ?」
ジョニー「ちらし寿司でしたら、お手伝いしますよ」
レディ「みんな、揃ったようだな。…さて、まず最初にあまり良くないニュースを伝えねばならない」「これはメディアが報じていない情報だが、ドーリアン外務次官がしばらく前から行方不明になっているとの情報が入った」
ノイン「! リリーナ様が!?」
渚「嘘でしょ!?」
レディ「地球連合軍の核攻撃に対して単身、抗議に向かうと通信を最後に連絡が途絶えたそうだ」
鏡「犯人はわかっているのですか?」
レディ「おそらくは連合の手の者だろうが、候補が絞りきれん。おおよその予想はついているものの動けんのが現状だ」
ゼクス(おそらくは、リリーナが抗議した相手…ロード・ジブリール本人の手によるものだろうな)
レディ「…続いて、前回の戦闘において加藤機関に設置されたスフィアについてサコン博士に説明してもらおう」
サコン「はい。調査隊の報告によると、内部の空間は完全に閉鎖されていて外部からの干渉は不可能なようですね」
レイチェル「中に何らかの構造物は確認できるけど具体的にはわからないわ」
サコン「これは予想に過ぎませんが、あれを使って加藤機関の本隊がこちらの世界に出現するのではないかと思っています」「つまり、彼らにとってのデスクロス・ポイントというわけです」
牧「彼らの言う『いくばくかの手順』とやらが我々の予想通りとは限らんが…念のため24時間の監視体制を敷く事にしたよ」
一鷹「実態はわからずってわけか。なんか不気味だな…」
石神「さて、最後は私からなんだが…私と加藤機関の関係について話そう」
鉄也「そいつが聞きたかったんだ。納得のいく説明をしてもらおうか」
甲児「確か、あんたの後を継いで一番隊の隊長をやってるって言ってたよな? あいつの言ってた事は本当なのか?」
石神「諸君らの言いたい事はわかる…。私が加藤機関の一員だったのではないか…その真実を知りたいんだね?」
ディック「ああ。あんたが加藤機関にとっての裏切り者なのか、俺達にとっての裏切り者なのか…そいつを聞かせてくれよ」
ゴオ「組織上の機密が必要なのはわかります。だが、これははっきりさせて下さい、社長」
石神「わかっている。真実を話そう…。確かに私は加藤機関の幹部だった」「現在JUDAに存在するマキナはすべて私が加藤機関を離脱する時に加藤機関から奪取したものだ」
渚「そんな…社長さんが悪い人だったなんて…」
浩一「本当なのか…?」
イズナ「で、でも待って下さい。社長はもう、加藤機関ではないんですよね?」「だからレディさん達の力を借りてLOTUSを…」
石神「ごめんなさいっ!」
ローサ「えっ?」
石神「いや~、隠すつもりじゃなかったんだけど、やっぱ言いづらくってさあ…」「加藤機関にいた頃は加藤久嵩が世界平和を実現できるって本気で信じてたからね…」「ああ、あの頃私は若かった!」
甲児「はあ?」
緒川「しゃ、社長…」
シズナ「あかん、マジになったこっちがアホみたいや…」
石神「いいかね、諸君! たとえ過ちを犯したとしても…」「人はその反省を胸にやり直すことができるんだぞ!」
浩一「自分で言うな!」
静流「ここまであっけらかんと開き直られると何も言えないわね…」
鉄也「今は無関係…そう信じていいんですね」
石神「疑り深いなぁ、剣君は、もし私が裏切り者だったら遠慮なく後ろから撃ってくれていいよ」
レディ「石神社長については私が保証しよう。元OZの軍人がこんな事を言っても馴れ合いと思われるかもしれんが…」
ダイヤ「考えてみりゃ、キャプテン・ガリスだってダリウス軍を抜けてきたんだし…」
イクサー1「私のクトゥルフという種族の中では裏切り者にカテゴライズされています」
ジョニー「あんな開き直りが許されるなんて…普段からあんな調子なんでしょうね。みんな、またかって顔してますよ」
くらら「なるほどね…社長の人となりの説明にはこれ以上ないほど有効なミーティングだったわ」
石神「みんなひどいなぁ…。私だって好きでみんなに悪戯をしてるわけじゃないんだよ?」「円滑な人間関係の構築のためにだねぇ…」
一鷹「パーティーは認める! だけど、ドッキリとか悪戯はいらねえよ!」
ルル「いつもの雰囲気に戻りましたね」
剣児「まぁ、いつまでもピリピリしてちゃ息がつまっちまうから、いいけどよ」
身堂「お前は少しくらい緊張していた方がちょうどいいんだがな」
剣児「あーもう、結局こっちに火の粉が飛んできちまったじゃねえか!」
つばき「あんたの場合は自業自得でしょ! 普段の行いが悪いからよ!」
ダイヤ「違いねえや。ははは…!」
〔通信のコール音〕
緒川「社長、NERVからの通信です」
石神「あ、繋いでくれるかな?」
〔モニターの開閉音〕
リツコ「石神社長。エヴァンゲリオン零号機の改修が完了しました」
石神「おお、零号機が! これでまた戦力がアップしますね」
リツコ「ついては、零号機とパイロットをそちらへ合流させたいのですが…」
ミサト「リツコ、レイはもう回復したの?」
リツコ「ええ。いつでも実戦に出られるわ」
ミサト「よかった…。ずいぶんひどい怪我だったから…」
石神「それでは、明日にでも早速うかがいましょう。資材の補給も必要ですし、碇シンジ君もまだ転校先に行ってませんしね」
ミサト「ありがとうございます、石神社長。よかったわね、シンジ君。また新しいお友達、増えるわよ」
シンジ「はい」
リツコ「…………。では、お待ちしています」
〔通信の閉じる音〕

地球圏エリア
シャングリラ/通路
マサキ「お前達のおかげで、最初のスフィアの設置に成功した。礼を言うぞ」
沢渡「で、これからアレを世界中に設置していくってのか?」
マサキ「ああ…」
ユリアンヌ「ねえ、そろそろ教えてくれてもいいんじゃない? スフィアを世界中に設置するわけを…」
マサキ「…………」
五飛「なぜ黙っている?」
ユリアンヌ「私達には話せないのかしら?」
沢渡「お前が久嵩とつるんで何しようとしてんのかをよ…!」
デミトリー「我々は総司令の理想に賛同して加藤機関に身を投じ、同志としてここに参じている…」
宗美「だからね、僕達だけが知らない事があると気になって仕方がないんですよ」
ユリアンヌ「思わせぶりなのは結構よ? その方が楽しいし、想像の余地が生まれるから…」「でも、いつも思わせぶりな言い方をするせいで陸は勘違いしちゃって無断出撃してヤオヨロズまで失う始末…」「これって、あなた達のやり方の弊害よ?」
マサキ「…いずれ時が来れば、総司令自身の口から語られる…。その機会を俺が奪うわけにはいかないだろ?」
沢渡「へっ、物は言いようだな」
ユリアンヌ「いつもそうやって人を煙にまくんだから…」
マサキ「ただひとつ言える事は、スフィアがこの世界に正しき未来をもたらすという事だ…」
五飛「正しき未来…」
マサキ「安心しろ、加藤久嵩の理想はお前達を裏切らない…!」

シャングリラ/司令室
加藤「すまなかったな、陸。お前の行動は俺でも想像できなかった」
陸「いいえ…僕が命令違反を行ない、無断出撃さえしなければ…」「棒が勝手に総司令の意図を想像したばかりに…!」
加藤「想像は悪い事ではない、。陸にはしばらく普通のあるまで我慢してもらう事になるが、許せよ」
陸「いえ。では、想像力を磨いておきます」
〔ドアの開閉音〕
〔通信モニターの開閉音〕

ウラジミール「…話は終わりました?」
加藤「たった今、な。そちらには迷惑をかけた」
ウラジミール「自ら助けるのは不本意でしたが、しょうがありませんね」「こちらとしては、本島であればとどめをさしたかったのですが…彼が悲しむので」
加藤「なるほど。『彼』か」
ウラジミール「こちらの目的は8割方達成しましたわ。しばらくは休眠機関に入るつもりです」
加藤「了解した。ゆっくり休んでくれと伝えておいてくれたまえ」
ウラジミール「そうはいきませんわ。あの子、忙しい身ですから…」
加藤「フ…そうだったな」

ドラゴンズハイヴ/???
田中司令「次の戦いからダンクーガはさらに過酷な戦いに身を投じる事になるでしょうな」
F.S.「ダンクーガは限りなく強くならなければならない」「そう…高みに達さねば奴らに勝てんのだ」
???(WILL)「高みに達さねば…何もかも終わる」
【シナリオエンドデモ終了】


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