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No.14
真夜中の死闘

【シナリオデモ開始】
地球圏エリア
アイランド1/病院
シェリル「それじゃ、やっぱりギャラクシーの事は…?」
グレイス「詳しい事はわからずじまいよ」「結局、バジュラの攻撃でメインランドも凄い被害を受けて、緊急フォールドでどこかへ跳躍したらしいけど…」
シェリル「どちらにしろ、この宇宙とは別の世界の話ですもんね…」
グレイス「そんな顔しないで。小耳に挟んだ話だけど、帰れる可能性が出てきたみたいなのよ」
シェリル「本当に? そうと決まれば、早く退院してシェリル・ノームの健在ぶりを示さないとね」
グレイス「だめよ。あなた、また熱出てるでしょ? しっかり治るまではお仕事全部キャンセルしますからね」
シェリル「えっ? ちょっと待って! これ以上、仕事を休むのは嫌よ!」
グレイス「怖い? ますます人気が上がってるものね、ランカさん」「ラクスさんやエイーダさんの人気も根強いし、あなたが不安がるのも無理ないわ」
シェリル「別に私は…!」
グレイス「大丈夫よ、あなたは強いもの。全快したら、またイヤってほど私語をと入れてあげるから」「それじゃ、また来るわね」
〔ドアの開閉音〕
シェリル「あっ! ちょっと待って、グレイス!」(どうして…? なぜ私だけ入院がこんなに長引くの…? 熱だけなら退院したって…)

???
グレイス「もうあなたは廃棄扱いなのよ、フェアリー9……いえ、シェリル・ノーム…」

日本エリア
JUDA/格納庫
レイチェル「ええっ? ダメよ、そんなの。今からAIを搭載しなおしたら、過去の学習実績がパーよ、パー!」
アリス「それでもお願いしたいんです。現状の私では一鷹さんをサポートできる自信がありません」
牧「そうは言うけどね…。君のAIは既に、博士が設計した戦闘用AIの能力を超えているんだ」「構築速度も応用力も現状のものと変わりないはずだよ」
アリス「そ、そうなんですか?」
イクサー1「信じましょう、自分の持つ可能性を」
レイチェル「そうよ。あなたなら次にストレイバードが出てきた時にはもう対応できるようになってるわよ」
イクサー1「私や、みなさんもいます。ひとりで戦おうなどとは考えないで下さい」
アリス「…はい…」
イクサー1(他人事ではない…。いつ、私にもイクサー2が襲ってくるかわからない)(だが、ここしばらくクトゥルフの動きが鈍いのは確かだ。何を企んでいる…ビッグゴールド…!)

JUDA敷地内/公園
〔機体の歩行音〕
甲児「おわわっ、どけ! どいてくれ~!」
一鷹「ボスさん、あぶねえ!」
〔衝撃音〕
〔画面、振動〕

ボス「いでっ! 何すんだよ、兜!」
甲児「わりい、ボス! まだコイツの操縦に慣れなくってよ」
シンジ「ぼ、僕もやらなきゃダメなんですか…? この小型ロボットの操縦…」
ミサト「んー、ホント言うと、シンジ君やレイはやらなくていいんだけど…」「ほら、レクリエーションって必要っしょ?」
シンジ「はあ…。まあ、石神社長も言ってましたけど…」
ミサト「でしょ? だからレイを見習ってシンジ君も行ってきなさい」
レイ「…………」
シンジ「あ、綾波。綾波はさ、こういうの…慣れてるの?」
レイ「いいえ」
シンジ(やっぱり、まだ怒ってるのかな…。ルゥ・リルリさんには気にしなくていいって言われたけど…)
静流「だいぶ慣れてきたようだけど油断は禁物よ。訓練用の小型ロボットだと思ってふざけていると大怪我するわ」「さて、この後はロボットに乗ったままサッカーをやってもらうわよ」
剣児「なんだそりゃ?」
静流「機種転換があった時のための対応力を身につけるのよ。それと、チームワークもね」
豹馬「そうか…。静流さんも、急にゴーダンナーに乗る事になったんだもんな」
小介「その苦労は身にしみているというわけですね」
剣児「だからっていきなりサッカーかよ。こっちはようやく基本動作を覚えたばっかだってのによ」
杏奈「へへーっ、私は学校で乗ってるからお手の物だもんね」
日吉「ずるいや。杏奈お姉ちゃんのいるチームが有利じゃないか」
静流「もう片方のチームには私が入るわ。でないと、不公平でしょ」「さあ、あとはプレイしながら教えてあげるわ。まずは…」
ノイン「静流…。自分の事だけで手一杯だろうに…」
ゼクス「自分の力不足の解消、もしものための備え、杏奈のケア、ストレス発散…一度に改善しようとすればこうもなるか」
ミサト「でも、やっぱJUDAは金持ちよね。あれだけの数の訓練用ロボが揃ってるなんて、うらやましいわ」「あーあ、少しでいいからNERVに回してくんないかしら? 正直、国からの予算じゃ足りないのよね」
ゼクス「サードインパクトを防ぐためにEVAを擁する機関にしては、資金があまりにも回ってこない、と?」
ミサト「そーよ。ビルドベースだってダンナーベースだてフトコロ厳しいのはわかってるわよ?」「だからってNERVの冷遇ぶりは異常よ、異常」
ノイン「噂には聞いていたが、それほどとは…」
ミサト「それも司令の人柄かしらね。予算の承認、なかなかもらえないみたいだし」
ノイン(もしくは、NERVに力をつけられては困る組織が資金の流れをコントロールしているか、か)(レディの言っていたロゴスとは違う…。ロゴスとはNERVへのコンタクトはなぜかシャットアウトされている)
ミサト(やっぱ、こんな場所じゃ口もすべらせてくれないか)(それとも、元プリベンターとはいえ、ウチの上層組織…SEELEの詳細は知らないって事かしら)

健一「結構いい訓練になったな」
アリス「はい! ありがとうございました!」
剣児「アリスが急に入ってきた時はどうなる事かと思ったけど…」
ちずる「どうしたの、いきなり?」
アリス「できる限り、パイロットとしても訓練を積んでおかなければと思いまして」
ミシェル「よしとけよ。そういうの、シェリルだけで十分だって」
一鷹「そうだぜ。お前、やる事がいっぱいあるんだから、無理する事ねえよ」
アリス「ルゥ・リルリさんがいらっしゃったので私の仕事、少し減っちゃんたんです。せっかくだし、空いた時間を使ってみなさんと一緒に…と思ったのですが、ダメでしたか?」
ダイヤ「無理してないから止めやしねえけどさ。ただ、急に出てくるからびっくりしたぜ」
静流「いつもと違う機体の感想はどう? クセを掴んだり、操作が千才だったりで大変だったんじゃないかしら?」
一鷹「かなり神経使ったぜ…。俺がラッシュバードを動かせたのはほんと、運がよかっただけなんだな」
小介「日ごろから遊んでいたというシミュレーターと実機の差異が小さかったという事も大きいでしょうね」
クラン「アルトはどうだったのだ?」
アルト「ま、最初こそ苦労したが…一度コツをつかんでしまえば、どうって事はなかったな」
ミシェル「言うねぇ、姫。こればかりは才能かな」
静流「今日得たものを忘れない事ね。希望者は、また明日教えてあげるわ」
ボス「はいはいはい! さっそく希望するぜ! 俺様、乗り換えに関しちゃいつだって準備しておきたいのよ」
豹馬「俺達も頼むぜ。異論はねえよな、みんな?」
十三「かまへんで。リーダーの言うこっちゃ」
静流「この様子だと、今日のメンバーのほとんどの明日の特訓に参加するのね。準備が大変だわ…」「それじゃ、杏奈ちゃんはこれから追加のコンビネーション訓練よ。いきましょう」
杏奈「はいっ! 静流さん!」
十三「さて、ワイらは休憩させてもらうとしよか」
ちずる「そうね。一旦シャワーも浴びたいし」
つばき「賛成~。けっこう汗かいちゃったもの」
ボス「!!」
剣児「こ、これはチャンスじゃねえか…?」
ボス「おう…滅多にない機会だぜ…」
ピュリア「おい、お前ら。何を鼻の下伸ばしてんだ?」
剣児「別に、んな事ねえよな? なあ、ボス」
ボス「おう! これっぽっちもスケベな事なんて…あら、鼻血が…」
鉄也「…やましい事を考えていたようだな。ならば、女性陣は個室でのシャワー、ボスと剣児のみ大浴場を使用しろ」「なお、大浴場には森次さんがいる。せいぜい熱湯風呂を楽しむんだな」
剣児「げぇっ! ただの噂じゃなかったのかよ、熱湯風呂って!」
浩一「剣児さん…。俺、一回だけ入っちまった事あるんだけど、あの風呂は本当に地獄だぜ」
つばき「ま、せいぜい煩悩を煮沸消毒してもらいなさい」
シズナ「ほな、ウチらは休んどるからな~」
ボス「ま、待ってくれぇ~!!」

JUDA/社員寮
〔BGM「星間飛行」〕
一鷹「おっ、この曲は…!」
渚「ランカ・リーの曲ね!」
一鷹「ほんと流行ってるんだなぁ…。学校でもこの話題で持ちきりだったぜ」
渚「君の学校だけじゃないわ。ニュースでも見たけど、連合軍に参加してる国でも聞かれてて、人気みたいよ」
甲児「へえ…。話の通じねえ連中ばかりと思ったけど、歌は通じるんだな」
カトル「それはヘンケンです。連合軍にブルーコスモスが多いのは事実ですが、民間人を含め様々な思想の方がいますし…」
鏡「不本意ながら連合軍に参加せざるを得なくなった国も多数ある」
イズナ「オーブがそのいい例ですね…」
美海「本当は連合軍にも話が通じるはずなの。でも、一度恐怖が心を支配してしまえば、理性的な対応なんてできなくなるから…」
さやか「暗い話はその辺にしときましょ。せっかくランカちゃんの歌が流れてるのにもったいないわよ」
ルカ「それにしてもランカさん、あっという間にスターになっちゃいましたね」
アルト「あいつは本物だったって事さ…。でなきゃ、こんな時代に流行るものか」
ジョニー「話題性や実力もさることながら、営業の力も大きいらしいですよ」
葵「さすが元営業マン、目の付けどころが違うわね」
ジョニー「茶化さないで下さい」
ダイヤ「それで、その営業の力って何なの?」
ジョニー「プロダクションの社長自らが歌の素晴らしさを説いてるんだそうです。それはもう、心の底から切々と…」
ダイヤ「社長って…ああ、あの人か! 確かに、あのおじさんは凄かったな。目も輝いてたしさ」
甲児「あの島の景色は最高だったな。平和になったら、また行きてえな…」
ボス「あの映画、続編でも作らねえかな? 主演はランカちゃんのままで、主題歌もシェリル・ノームでよ」
シズナ「そういえば、シェリル・ノームはどうなったんや?」「フロンティアでは結構な人気があったわけやろ? 全然露出せえへんやないか」
渚「そういえばそうね。シェリルさんと話した人、何か知らない?」
美海「オズマ隊長は検査入院だて言ってたけど…」
甲児「マクロスから出てく時は結構元気そうだったぜ。いくら何でも退院してるんじゃないか?」
渚「それじゃ、大事をとって充電期間中なのかな…」
〔通信のコール音〕
〔モニターの開閉音〕

緒川「アルト君はいる?」
アルト「え、俺ですか?」
緒川「美星学園から送られて来た荷物の中にあなた達宛てのビデオディスクが入ってたんだけど…」
アルト「ビデオディスク? 誰だ、そんなもの送ってくる奴は…」
緒川「差出人は霞渚と松浦ナナセの連盟になっているわよ」
ルカ「ナナセさん!?」

アルト「再生するぞ」
〔通信モニターの開閉音〕
霞 渚「早乙女君、お久しぶり。渚です。たぶんミシェル君達も一緒に見てると思うけど、みんな元気ですか?」
渚「うわ~、何これ!? この子、私そっくりじゃない!」
ミシェル「俺達が見間違えた理由がわかったろ?」
ナナセ「ナナセです。ランカさんからみんな地球で頑張ってるって聞きました。風邪とか引いてませんか?」
ルナ(ナナセさん…はぁ…)
ミシェル「ギリギリ、俺達がパイロットだって事はナナセや渚にはバレてないみたいだな」
霞 渚「ほんとは直接連絡したかったんだけど、一般市民が地球へ通信するのは禁止されてるの…」「ビデオレターなら大丈夫って話だったから、このディスクを送ることにしました」
ナナセ「今日はスペシャルゲストがいるんですよ」
霞 渚「ほら、こっち来て何かしゃべりなよ!」
ランカ「う、うん…。久しぶり、アルト君。元気ですか?」「私はとっても元気です。お仕事も順調だし…」「アルト君に会えないのはちょっと寂しいけど…」
アルト「ランカ…」
霞 渚「ランカちゃん。あの事を伝えなきゃ!」
ランカ「そ、そうだ! シェリルさんのお見舞いに行ったんだけど、なんか凄くつまんなそうにしてたの!」「だから、アルト君。アルト君からビデオレターを送ってあげて! シェリルさんを励ましてあげて!」
霞 渚「LOTUSの人もシェリルさんとは親しいのよね? その人達にもお願いします!」
〔通信パネルの閉じる音〕
アルト「…ったく、シェリルの奴…」
さやか「まだ入院してたのね…」
めぐみ「生活の一部だった歌手活動を差し止められちゃってるんでしょ? そりゃ気が滅入るわよ」
光司「猿渡さんと同じようなもんか…。おい、アルト。善は急げだ。早速準備に入ろうぜ」
アルト「あ、ああ」

地球圏エリア
ジブリール邸
ジブリール「私は過ぎた事をいつまでもネチネチと言う男ではない…」「だが、失敗にそういつまでも寛大なわけでもない」
ネオ「は…」
ジブリール「これまでに被った損失もまあ仕方ないさ。戦闘となれば敵も必至だ…」「そうそう君の思ったとおりにはいかんだろう。それもわかってはいる…」「だが目的は達せられなければならないのだよ。すべての命令は必要だから出ているのだ。遊びでやっているわけではない」
ネオ「ええ、その事は十分に…」
ジブリール「わかっているというのなら、さっさとやり遂げてくれないかね? 言われたとおりの事を…」「でないと、こちらの計画もおかしくなる」
ネオ「は…」
ジブリール「では、次の任務を与える。先日、デストロイが完成してね。君にはそちらを任せる事にした」「君達がミネルバを討ってくれていれば、こんな作戦は必要なかったのだが、仕方ない…」「そちらにはヘビーアームズも回す。パイロットは根っからのブルーコスモスで腕は確かだ」「ユーラシア西側を早く静かにさせてくれたまえ、今度こそ。…それならできるだろう、ネオ?」
ネオ「…………」(2機のデストロイか…。1機にはスティングを乗せるしかない…)(となると、残るもう1機はエージェントがディオキア基地から救出したステラ…彼女を乗せるしかないのか…)(…我ながら嫌な仕事をしてるな、ほんと)

桐山重工/社長室
桐山「…全国各地の基地への迅雷の配備が完了しました」
???(加藤)「ならば、次の段階へ進めるな…」
桐山「ええ。準備は整っています。確実に指定の時間に行動を起こせますよ」
???(加藤)「そうか…」
桐山「無能な政治家や公務員からこの国を解放してやりますよ」
???(加藤)「…期待している」
〔通信の閉じる音〕
桐山「道明寺君はいるかい?」
道明寺「はっ!」
桐山「出撃準備をしたまえ。迅雷部隊の指揮は君に任せる」
道明寺「ありがとうございます!」
桐山「もうすぐ僕がこの国の指導者になるんだ。フッフッフッ…」

JUDA/格納庫
〔衝撃音〕
静流「そう! そこでもっと強く!」
杏奈「はい!」
静流「戸惑ってると見透かされるわよ。自信を持って攻めて!」
杏奈「はい!」
静流「プラズマドライブの回転数にも注意する! 今のままじゃ、とても合体なんてできないわよ!」
杏奈「すいません! 静流さん!」
静流「謝る暇があったら、操縦に集中しなさい!」
杏奈「はいっ!」
静流「いくわよ! ドライブチェンジ、ゴーッ!」
杏奈「ドライブチェン…きゃああっ!」
〔爆発音〕
〔画面、振動〕
〔コクピットの開く音〕

静流「合体失敗…ふたりともバラバラね」
杏奈「ごめんなさい! 失敗ばっかりで…」
静流「今のは余計な事を言った私のせいよ。じゃあ、今日はここまでにしましょう。お疲れ様…」
杏奈「ありがとうございました!」
〔ドアの開閉音〕
静流「…さて、と。私も一息入れさせてもらおうかしらね…」
ミラ「…………」
静流「ミラ? どうしたの?」
ミラ「…遅くまで頑張るわね」
静流「頑張ってるのは杏奈ちゃんよ。私は手伝ってるだけ」
ミラ「そう…」
静流「杏奈ちゃん、自分が活躍する事でゴオを安心させようと思って必死なのね」
ミラ「…ゴオの部屋に集まって何度か夕飯をご馳走になったけど、ゴオ、一言もしゃべらなかったわ」
静流「5年前、あなたを失った時のゴオはあんな…いえ、もっとひどい状態だったわ」
ミラ「え…」
静流「生きる意味をなくして、ただ起きて食べて寝て…それだけのくり返し。死んでるも同然だった」「…本気でミラの事を愛してたのね」
ミラ「ゴオ…」
静流「それが、いつの間にかあんなかわいい子を見つけて結婚までしちゃって…」「昔のゴオに戻ったのは杏奈ちゃんの力が大きいかもね…」
ミラ「…ゴオには私の知らない5年があるのね」
静流「ミラ…」
ミラ「その5年で、私は負けたの…?」
静流「…あなたはいいわよ。私なんか、勝負もさせてもらえなかった」
ミラ「静流…」
静流「違うわね。私に勝負する勇気がなかった。自分の気持ちを正直に言葉にする勇気が…」「だから、杏奈ちゃんには私を超えるパイロットになってもらうわ。そうすれば諦めもつくわ…」
ミラ「あなた、それで杏奈ちゃんを…?」
静流「…なんてね。今の話は聞かなかった事にして」「杏奈ちゃんに知られたら、教官として尊敬されなくなっちゃうわ」
ミラ(私は…静流のようには…できそうもない)
〔センサー反応〕
静流「警報!?」
〔モニターの開閉音〕
緒川「緊急事態警報! ダンナーベース近くのコンビナートに擬態獣群が出現しました!」「LOTUSは直ちに出撃して下さい! くり返します!」
静流「もう! あとはシャワーを浴びて寝るだけだと思ってたのに…!」
ミラ「行きましょう、静流!」
【シナリオデモ終了】


サブタイトル
「真夜中の決闘」


【戦闘マップ開始】
〔敵ユニット出現〕
〔味方戦艦出現〕
〔味方ユニット出現〕

〈出撃準備〉
ミサト「ったく、夜更かしはお肌の敵だってのに! 女性に嫌われるタイプね」
剣児「…いてて…。まだ肌がヒリヒリしやがる」
甲児「軽い火傷で済んでよかったじゃねえか。戦闘が終わったらアリスに診てもらえよ」
森次「コンビナートを破壊されたら大きな被害が出る。その前に擬態獣を倒すぞ」
静流「了解。さっさと終わらせましょう!」
光司「オッケー!」
ゴオ「頼むぞ、杏奈!」
杏奈「わかってる! 任せといて!」
<戦闘開始>

<敵15機以下・敵増援1&第3軍増援1出現>

〔敵ユニット出現〕
光司「また湧いて出やがった!」
ミラ「次から次へとキリがないわね、まったく…」
一鷹「夜も遅いんだ。これでラストオーダーにしてほしいぜ」
静流「子供が使うにはちょっと早い言葉よ。本当なら寝ている時間なんだから」
〔センサー反応〕
モニカ「新たな熱源が急速接近しています!」
一鷹「まだ出るのかよ!」
〔第3軍ユニット出現〕
〔カーソル、剣を指定〕

ゴオ「あれは…メナージュ・ゼロ!」
〔カーソル、ルウを指定〕
杏奈「ルウ! まだそんな奴と一緒に…」
静流「もう一人子供が出てきたか…!」
剣「ぬおおおおっ!」
〔剣(ブレイドガンナー搭乗)、擬態獣18号改へ隣接〕
〔剣(ブレイドガンナー搭乗)、擬態獣18号改へ攻撃〕
〔斬撃音〕
〔擬態獣18号改にダメージ〕
〔擬態獣18号改、剣(ブレイドガンナー搭乗)へ攻撃〕
〔剣(ブレイドガンナー搭乗)にダメージ〕
〔剣(ブレイドガンナー搭乗)、後退〕

剣「!!」「この感覚…! どんなに姿形を変えようとも俺にはわかる! 俺はこの日を待っていた!」
ルウ「剣! こいつなの?」
剣「ああ。ついに…ついに見つけたぞ!!」
静流「…メナージュ・ゼロ! 今日こそ決着をつけてやるわ!」
〔モニターの開閉音〕
霧子「駄目だ、静流! メナージュ・ゼロに手を出しちゃいけない!」
静流「えっ!?」
霧子「奴がもし男ならむやみに闘争本能を刺激するのはまずい!」
ゴオ「奴もラピッドシンドロームに!?」
霧子「あのただならぬ闘気…可能性はある。今、奴が暴走したら誰にも止められない!」
くらら「暴走したら…」
葵「あの時のゴッドダイナーのようになるのね」
静流「くっ…」
森次「総員に告ぐ。攻撃目標は擬態獣だ。メナージュ・ゼロへの攻撃は極力避けろ。いいな!」
ミラ「了解!」

<擬態獣18号改撃破>
城崎「敵新種擬態獣、再生を開始しています!」
オズマ「ちいっ! 相変わらずタフな奴だ!」
剣「貴様ら! そいつに手を出すな! そいつは俺が倒す!」「うおおおおっ!」
〔剣(ブレイドガンナー搭乗)、擬態獣18号改へ隣接〕
剣「我が刃で貫けぬ物は我が身のみ! ローザァァァァッ!」
〔剣(ブレイドガンナー搭乗)、擬態獣18号改へ攻撃〕
〔斬撃音〕
〔擬態獣18号改にダメージ〕
〔第3軍ユニット出現〕

一鷹「何だ!? ロボットが出てきたぜ!?」
ゴオ「あんな物が中に…!」
杏奈「何なの、あのロボット…」
ルウ「あれは剣の大切な人」
影丸「大切な人?」
霧子「…あいつは、ずっとあれを探していたのか」
剣「やっと会えたな、セレブレイダー。待っていた、この日を…。会いたかった…ローザ…」
ルウ「…………」
剣「…ルウ、乗れるか?」
ルウ「え?」
剣「このままにしてはおけない。乗る気はあるか?」
ルウ「…うん!」
〔ルウ、セレブレイダーへ隣接〕
ルウ「…ダイバー、ごめんね。お父さん…」
〔第3軍ユニット離脱〕
〔セレブレイダーのパイロット、無人→ルウへ変更〕

ルウ「これが、剣が愛した人の機体…。いくわよ、セレブレイダー!」
剣「ルウ! 合体するぞ!」
ルウ「はいっ! セレブレイダー、ゴーッ!!」
〔ルウ、剣(ブレイドガンナー搭乗)へ隣接〕
〔ルウ、剣(ブレイドガンナー搭乗)とPU統合〕

剣「ブレイドガンナー、ツインドライブ!!」
〔剣(ブレイドガンナーTDM搭乗)、合体〕
ダイヤ「が、合体しやがった!」
剣「はあああっ! 砕け散れえええええっ!!」
〔剣(ブレイドガンナーTDM搭乗)、擬態獣18号改へ攻撃〕
〔斬撃音〕
〔擬態獣18号改にダメージ〕
〔敵ユニット撃破〕

杏奈「…すごい!」
ゴオ「あれが…奴の本当の力か!」
剣「はあ…はあ…はあ…。ローザ…ついに…ついに倒した! うぐぐ…ぐあああああっ!!」
ルウ「剣!」
静流「!! 奴の様子がおかしい!」
霧子「まさか…ラビッドシンンドロームを発症したのか!」
ゴオ「いかん! 逃げろ、杏奈!」
剣「ぐおおおおおっ!!」
〔剣(ブレイドガンナーTDM搭乗)、杏奈へ離接〕
〔静流、杏奈へ隣接〕
〔剣(ブレイドガンナーTDM搭乗)、杏奈へ攻撃〕

[イベント戦闘「杏奈vs剣(ブレイドガンナーTDM搭乗)」]
杏奈「静流さんっ!!」
静流「…あ、杏奈…ちゃん…」
健一「どうしたんです、静流さん!?」
城崎「パイロット意識レベル、低下していきます!」
ゴオ「キャプテン、ダンナーの救出を! 俺は格納庫に行きます!」
ルル「大空魔竜、前進して下さい!」
〔ルル、静流へ隣接〕
〔味方ユニット離脱〕

ゴオ「静流っ! 大丈夫か、静流!」
静流「…………」
フランクリン「意識を失っている…。私が医務室へ連れて行こう…」
ゴオ「フランクリン先生。静流を…頼みます」
フランクリン「わかった。彼女の事は任せてくれ…」
ゴオ「…許さんぞ、メナージュ・ゼロ!」
〔味方ユニット出現〕
ゴオ「行くぞ、ダンナー!」
霧子「ゴオ、お前…!」
影丸「ゴオ! 直ちに帰投せよ! 戦闘は許さん!」
ゴオ「いえ、俺にも…俺の手で決着をつけなければいけない事があるんです!」
影丸「お前までラビッドシンンドロームが発症したら、どうするつもりだ!」
ゴオ「その前にカタをつけます!」
影丸「杏奈。ゴオを止めろ! 命令だ!」
ゴオ「聞くな、杏奈! 俺の女房なら邪魔するな!」
影丸「止めろ!」
杏奈「こういう時は、ゴオちんは止めても聞かないんです!」「とっととやっつけて帰った方が早いんです!」
ゴオ「ルウを連れてな!」
杏奈「…言うと思った!」
影丸「森次室長!」
森次「…猿渡さんを止める権限は私にはありません。何かあれば責任をもってこちらで対処を行ないます」
くらら「ひゅう、クール」
森次「アリス、猿渡さんのインサニア反応から目を離すな。できるな?」
アリス「了解!」
森次「城崎さんはコンビナートの損害と戦闘時間を最小限にするための戦術指示をお願いします」
城崎「わかりました」
桃子「私達もお手伝いします!」
影丸「むう…!」
霧子「こうなっちまったら、発症しない事を祈るしかないね。…行ってきな!」
杏奈「ごめんなさい!」
剣児「こうなりゃ短期決戦だ!」
豹馬「静流さんがやられた分もノシつけて返してやろうぜ!」
ゴオ「今度こそ、俺はお前との決着をつける!」
剣「みんな…滅びろおおぉぉぉっ!!」

<ゴオ(ゴーダンナー搭乗)vs剣(ブレイドガンナーTDM搭乗)>
ゴオ「メナージュ・ゼロ! よくも静流をやってくれたな! この礼はさせてもらうぞ!」「たとえラビッドシンドロームが発症しても!」
剣「お前も覚悟の上というわけか…。いいだろう。貴様の覚悟に免じて、全力で戦ってやる」

<杏奈vs剣>
杏奈「見てて、ゴオちん。こいつを倒して、ゴオちんを安心させてルウも取り返してみせる!」
剣「…俺を倒すだと? 笑わせるな。貴様などブレイドガイナーの敵ではない!」

<ミラvs剣>
ミラ「…私は負けられない。無様な姿を見せるわけにはいかないの。ゴオにも、あの子にも…!」
剣「見えるぞ、貴様の心の迷いが…。そんな状態では俺に傷ひとつ付ける事はできん!」
ミラ「迷ってない! 私の気持ちは…!」

<光司vs剣>
光司「いくぞ、メナージュ・ゼロ! 貴様のような極悪犯罪人はこの俺が破壊してやる!!」
剣「面白い事を言う…。だが、貴様の相手をしている暇はない!」

<剣(ブレイドガンナーTDM搭乗)撃破>
剣「まだ…まだだ!」
ルウ「剣! もうやめよう!」
剣「俺に逆らうな!」
ルウ「!」
剣「頼む…ルウ…。最後まで…戦わせてくれ…」
ルウ「剣…」
剣「うおおおおおっ!」
〔剣(ブレイドガンナーTDM搭乗)、ゴオ(ゴーダンナー搭乗)へ隣接〕
〔ゴオ(ゴーダンナー搭乗)にダメージ〕
〔ゴオ(ゴーダンナー搭乗)、後退〕

ゴオ「ぐわあああっ!」
杏奈「ゴオちんっ!」
〔杏奈、ゴオ(ゴーダンナー搭乗)へ隣接〕
杏奈「やらせない! あんたなんかに!」
ゴオ「やめろ、杏奈! 俺は…俺はお前を失いたくないんだ!」
杏奈「…ゴオちんはね、私がいないと自分で靴下両方揃えられないの!」「私が注意しないと甘い物ばっかり食べるし、お風呂上がり裸でウロウロするし…」「起こさないといつまでも寝てるし。私がいないとゴオちんは…ひとりじゃ何にもできないの!」
ゴオ「杏奈…」
杏奈「だから私、まだこんな所で死ねない。まだ、ずっとずっとゴオちんの世話をしなきゃいけないんだから!」「私は…絶対にゴオちんと一緒なの!」
ミラ「………」(今、ゴオを支えているのはあの子…。もし私が5年前に死んでいなければ、ゴオを支えているのは私のはずだった…)
剣「ならば…一緒に死ねっ!」
杏奈「ゴオちん、合体しよう!」
ゴオ「よし! ドライブチェンジ、ごーっ!」
〔杏奈、ゴオ(ゴーダンナー搭乗)とPU統合〕
杏奈「ダンナァァァ…オン!」
ゴオ「リボルバー…オープン!」
〔ゴオ(ゴーダンナーTDM搭乗)、合体〕
ゴオ「ゴーダンナー!」
杏奈「ツインドライブッ!!」
浩一「よっしゃあ! 出たぜ、ツインドライブが!」
ミラ(どうして…? 愛する人の幸せは私の願いなのに…)(ゴオが生き延びたのも、新しい人を見つけて幸せなのも、全部私の願い通りあのに…。どうして…どうしてこんなにつらいの…?)
ゴオ「プラズマドライブのリミットが来る前に一気にケリをつける!」
杏奈「了解!」
剣「でやああああっ!」
ゴオ「はああああっ!」
〔ゴオ(ゴーダンナーTDM搭乗)&剣(ブレイドガンナーTDM搭乗)、前進〕
〔ゴオ(ゴーダンナーTDM搭乗)、剣(ブレイドガンナーTDM搭乗)へ攻撃〕

[イベント戦闘「ゴオ(ゴーダンナーTDM搭乗)vs剣(ブレイドガンナーTDM搭乗)」]
鉄也「やった…!」
ゼクス「ブランクを感じさせない動きだった…」
剣「ぐはっ…!」
ルウ「剣!」
剣「ルウ、すまんかったな…」
ルウ「ううん。私が選んだ事だから…」
〔第3軍ユニット離脱〕
ゴオ「ま、待てっ! 逃げ…うぐっ!」
杏奈「ゴオちん!?」
ゴオ「だ、大丈夫だ。心配ない…!」
森次「猿渡さん、大丈夫ですか?」
ゴオ「ああ、どうって事ない!」
ピュリア「本当かよ。無理は禁物だぜ?」
ゴオ「心配ない! 俺を信じろ!」
大作「猿渡しゃん…」
ゴオ「ザコども…! 俺がまとめて片づけてやるぜ!」
杏奈「ゴオちん…!」

<敵&第3軍全滅・勝利条件達成>
モニカ「擬態獣反応、すべて消滅しました」
剣児「よっしゃ、勝ったぜ!」
ゴオ「はあっ、はあっ…」
杏奈「ゴオちん! 凄い汗だよ?」
影丸「ゴオのインサニア反応は?」
アリス「まだ2ケタ前半です。ですが…」
霧子「…にしては、様子がおかしいね。杏奈、ゴオをダンナーベースに連れておいで。すぐに精密検査を受けさせる!」
杏奈「はいっ! 森次さん、すいません!」
森次「気にするな。想定内だ」
〔味方ユニット離脱〕
一鷹「猿渡さん、大丈夫かな…」
さやか「ラビッドシンンドロームが発症してないといいけど…」
ミシェル「心配なのは静流さんもだな。軽い脳震とうか何かだと思うけど…」
光司「大丈夫さ。静流さんの事だから、すぐに意識を取り戻すぜ」
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

日本エリア
ダンナーベース/医務室
霧子「検査の結果が出た。ゴオの肉体は極めて不安定な状態にある…」「ラビッドシンンドロームの症状にほぼ間違いない」
杏奈「そんな…」
霧子「今は強靭な精神力で抑えているが、それももう限界だろう」
杏奈「ゴオちんはどうなるの?」
霧子「このまま安静にしていれば、現状を維持する…」「しかし再び発症すれば、ゴオの肉体はラビッドシンンドローム状態で固定され、二度と元には戻らないだろう」
杏奈「う、嘘…」
霧子「ゴオは二度とダンナーに乗せない。それ以外にゴオを救う方法はない」
杏奈「ゴオちん…」
〔ドアの開閉音〕
影丸「博士、コスモダイバーの回収作業が終わりました」「今後はLOTUSで局面に応じて運用したいそうです」
霧子「パイロットはどうしようかね…。静流が適任だろうが、あいつにはダンナーを任せているしね…」
〔通信のコール音〕
〔モニターの開閉音〕

フランクリン「葵博士、いらっしゃいますか?」
霧子「なんだい?」
フランクリン「こちらに搬送された静流君なんですが…何とか一命を取り留めたものの、予断を許さない状況が続いています…」「正直、助かる見込みは低い…。助かったとしても、意識が戻る確率は…」
杏奈「私の…私のせいだ…」
霧子「杏奈…」

大空魔竜/医務室
静流「………」
ミラ「静流…どうして…!」
豹馬「嘘だろ…? もう二度と目を覚まさないかもしれないだなんて…!」
フランクリン「外傷よりも、内臓の損傷が激しくてな。手は尽くしたんだが…」
光司「誤診…って事はねえのか? なあ、先生っ!」
さやか「静流さん…明日…続きを教えてくれるって…」
ボス「話が違うぜ、静流さん! こんなになっちまうなんてよおっ!」
一鷹「ちきしょう…。メナージュ・ゼロめ…!」
ミラ(静流…あなたがいなくなったら、杏奈ちゃんはどうなるの…?)
〔扉の開閉音〕
杏奈「静流さんっ!」
静流「………」
杏奈「私がゴーオクサーを乗りこなせてれば、こんな事にはならなかったんだ…。私が…私が…!」「うわああああっ!!」
渚「杏奈…」
杏奈「静流さん…静流さん…ごめんなさい…っ!」
〔扉の開閉音〕
霧子「落ち着くんだ、杏奈。みんなだってショックなんだ。ひとりで取り乱すんじゃないよ」
鏡「博士、猿渡さんは?」
霧子「………」
豹馬「やめてくれよ、博士…。猿渡さんまでって事はねえんだよな…!?」
霧子「…ゴオなら何とか無事だ。だが、次に発症したら二度と元に戻れないだろう…」
アリス「そんな! インサニア反応はそこまでは…!」
霧子「精神力で抑えていたんだよ…」
杏奈「ゴオちんの事も、みんな私が…。私がゴオちんを引き止めていたら…。そもそも私がちゃんと戦えていたら…!」
甲児「…よそう、杏奈ちゃん。全力を尽くしての事だったんだ」
鉄也「すぐには割り切れんだろうが、自分を責めたところで静流さんが目を覚ますわけじゃない」
杏奈「みんな…」

大空魔竜/ブリッジ
ゴオ「すまねえ…。俺が先走っちまったばかりにみんなには迷惑かけちまって…」
森次「猿渡さんには今後は無茶をしないという条件で作戦参謀として残ってもらう事になった」
一鷹「よかった…。やっぱり猿渡さんがいないとちょっと心細いもんな」
フランクリン「ラビッドシンンドロームの治療法は未だに先行き不透明なままだ…」
ローサ「JUDAに加えて、各種研究機関でも研究が進められているのだけど、あまり収穫はないみたいね」
イズナ「やっぱり、そうそうすぐには研究結果なんて出ないんだよね…」
〔通信のコール音〕
城崎「キャプテン・ルル、JUDAから緊急通信です!」
ルル「緊急? 繋いで下さい!」
【シナリオエンドデモ終了】


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