No.３
戦う女、戦いたくない女、戦えない女
はるか昔…
【シナリオデモ開始】
クトゥルフ移民船／サー・バイオレットの部屋
サー・バイオレット「果てしのない旅…。この宇宙をさすらい、もう何年になるのか…」「それが母なる星を失った私達の運命だとわかっていても、あまりにも長い…」「眠る我が娘達に故郷の大地を与えてやりたい…安らぎの地を…。そのためなら…」「いや、思うまい。許されぬ事。この船で果てて行くのはクトゥルフの運命であろう…」
？？？（※ビッグゴールド）「…かなえてやろう」
サー・バイオレット「…！？」
？？？（※ビッグゴールド）「かなえてやろう。お前の望みを…」
サー・バイオレット「あ、あなたは…！？」
？？？（※ビッグゴールド）「お前の望み…安らぎの地…フッフッフッ…」
サー・バイオレット「ち、違う…私は…そのような事…！」
？？？（※ビッグゴールド）「フッフッフッ…」
現在…
地球圏エリア
クトゥルフ要塞／コバルトの部屋
セピア「あれが…あの星が地球なの？」
コバルト「そうよ、セピア」
セピア「こんな綺麗な所に住めるの、私達…」
コバルト「じきにね」
セピア「この星の人類は強いの？ また戦争かしら…」
コバルト「それも調査済みよ。簡単に決着がつくわ」
セピア「よかった…。もう泥沼の戦争は嫌だもの…」
コバルト「サー・バイオレットが私達に安らぎの地を与えて下さると決意されてから、長い月日が経った…」「かつての戦いでは裏切り者に邪魔をされたが、今度こそ…」
〔通信のコール音〕
コバルト「これは…サー・バイオレットからの呼び出し信号？」
セピア「いったい何のお話かしら？」
コバルト「わからない。とにかく行ってみるわ」
クトゥルフ要塞／サー・バイオレットの部屋
〔ハッチの開閉音〕
コバルト「お呼びですか、サー・バイオレット」
サー・バイオレット「コバルト。あなたはディロスθのコマンダーに選ばれました」
コバルト「私が…？ 光栄です、サー・バイオレット」「…しかし、出撃するのですか？ あの星に…」
サー・バイオレット「イクサー１の存在が地球で確認されたのです」
コバルト「イクサー１！ あの裏切り者が…？」
サー・バイオレット「地球に派遣した尖兵達が妨害を受けています」「それに奴はパートナーを発見し、接触しようとしているそうです」
コバルト「パートナーを…！」
サー・バイオレット「パートナーとシンクロし、覚醒したイクサー１は我々にとって手強い敵…。今のうちに叩かなければなりません」「コバルト…あなたの使命は、そのパートナーを始末する事…。それが叶わぬ時はあなたがイクサー１を倒すのです！」
コバルト「はっ！」（裏切り者イクサー１…この手で倒さねば、私の気が済まぬ）
日本エリア
芽花園学園／教室
杏奈（ああ、エースに帰りたいなぁ…。この世の中、か弱い女の子がひとりで生きていくには厳しすぎるよ）（でも、私はゴオちんの奥さん失格なんだ…。だって、ゴオちんが傷ついてる事に気づいてあげられなかったんだもん…）
渚「それでね、ウチの近所の行方不明事件って警察もお手上げみたいで…」
杏奈（だけど、ゴオちんも悪いんだ。ミラとあんなに仲良くしちゃってさ…）（そりゃあ、私と出会う前からふたりは出会ってて、愛し合ってた事もあって…）（でも今は私がゴオちんの…あ、奥さん失格なんだっけ…）
渚「パパったら、仕事帰りに血の匂いがしたとか言って私やママを脅かすのよ？」「ひどいと思わない？ …ねえ、杏奈、聞いてる？」
杏奈「わっ！ な、渚ぁ！」
渚「もう…。ぼーっとするなんてどうしたの、杏奈？ 顔色悪いぞ？」「あ、わかった！ さてはダイエットだな～？」
杏奈「実は私、２ヶ月前から家出しちゃってるんだよね」
なぎさ「ええっ！ 家出！？ どうしてそんな事…」
杏奈「それは…なんて言うか…家庭の事情かな…」
渚「パパかママとケンカしたとか？」
杏奈「ううん、そういうわけじゃなくて…」
渚「わかったわかった。私達は悩み多き年頃だもん。聞かないでおくわさ」「それで…今、どこに住んでるの？」
杏奈「アパートでひとり暮らししてたんだけど、大家さんに追い出されちゃって…」
ぴんぴん「ニャーッ！」
杏奈「ダメよ、ぴんぴん。おとなしくカバンの中に入ってなきゃ！」
ぴんぴん「ニャーン…」
渚「なるほど、その子が原因ってわけね」
杏奈「うん」
渚「わかった。ウチにおいでよ。私がパパとママに頼んであげる」
杏奈「でも、それじゃ…」
渚「遠慮しないで。私と杏奈の仲じゃない」
杏奈「ありがと、渚…！」
ぴんぴん「ニャーオ、ニャーオ！」
杏奈「どうしたの、ぴんぴん？ 何か怖いの？」
渚「カバンの中が暗くて怖いんじゃない？」
ぴんぴん「ニャーオ、ニャーオ！」
杏奈「も～、鳴かないで、ぴんぴん。学校からも追い出されちゃうじゃない！」
渚「うわっ、もう授業始まっちゃうの？ まだ宿題うつしてないよ！」「…あれ？」
？？？（※イクサー１）「…………」
渚「あの子、誰だろう。こっちをじーっと見てる…？」
杏奈「どうしたの？」
渚「校庭のすみに変な格好した金髪の女の子がいるの」
杏奈「金髪！？ まさか、ミラさん…？ …って、誰もいないじゃない」
渚「あれ？ さっき確かにあそこに…。おっかしいなあ…。…じゃないよ、宿題～！」
ダンナーベース／司令室
霧子「ゴオ。ちょっといいかい？」
ゴオ「はい」
霧子「杏奈の家出の事なんだが、その後、杏奈とは連絡取れたのかい？」
ゴオ「いえ。まだ何も…」
霧子「実はね、杏奈が家出した事をみんなに知られちまったんだ」
ゴオ「えっ？」
霧子「この２ヶ月、パイロット養成所で特訓を受けている事にしていたが…四ッ谷博士が酒の席で喋っちまってね」
四ッ谷「すまん、ゴオ。ワシとした事がうかつじゃった！ しばらく禁酒じゃわい」
ゴオ「…いえ。元はと言えば全部俺のせいです」
〔ドアの開閉音〕
光司「聞いたぜ、猿渡さん！ あんた、なやってんだよ！」「奥さんに家出されるなんて全然オッケーじゃねえよ！」
豹馬「何かあるとは思ってたけど、俺達にまで内緒だなんてひどいじゃないですか」
小介「最近、出撃しないのも杏奈お姉ちゃんの家出と関係があるんですか？」
ゴオ「あ、いや、それは…」
光司「俺にはわかるぜ」
ちずる「本当ですか、光司さん？」
光司「猿渡さんはメナージュ・ゼロに負けたショックでダンナーに乗れなくなっちまった…」「そんなだらしない旦那を見て、杏奈ちゃんは愛想を尽かして出て行っちまったんだよ！」
ゴオ「…………」
霧子「残念ながら大ハズレだ」「確かにメナージュ・ゼロに負けた後、ゴオはダンナーに乗れなくなっちまった…。でも、杏奈はその事に気づかなかったんだよ」
光司「俺でも気づいてたのに…」
霧子「ああ、そうさ。だから杏奈はショックを受けた」「夫の心が傷ついている事に気づけなかったのは妻として失格だと自分を責めた…」「そして、自分にはここにいる資格がないと思いつめて家出しちまったんだ。…ゴオに愛想を尽かしたわけじゃないんだよ」
光司「そ、そうだったんですか…」
静流「光司…あんたってば相変わらずヘタレ満開ね」
光司「す、すいません…」
ゴオ「いや、光司の言う通りだ。杏奈が出て行ったのは俺のせいだ。俺がだらしないからいけなかったんだ」
霧子「ゴオ…」
ゴオ「俺はダンナーに乗って戦わなくちゃいけねえ…」「わかってるのに、操縦桿を握ると手の震えが止まらねえんだ…」
大作「そげな事情のあったとですか…」
四ッ谷「すまんな。ゴオが復帰するまでバトルチームには頑張ってもらう事になる」
十三「ま、忙しさはここ２ヵ月と同じやろ？ いい加減慣れてきたさかいな」
豹馬「頼むぜ、猿渡さん。あんたは俺達の英雄なんだ。一日も早く復帰してくれよな」「あと、悩み事があるんなら相談してくれよ。ひとりで抱え込むより楽になるからさ」
十三「どの口が言うとんじゃ、アホンダラ。豹馬かて、腕の痛みひとりで抱え込んどったやないけ」
豹馬「うるせえぞ、十三！ 今はそういう話をしてるんじゃなくてだな…」
ちずる「ところで、杏奈ちゃんの居場所はわかっているんですか？」
ゴオ「いや、行方不明のままだ。忍があちこち探してくれているらしいが、いまだに発見したって話は聞かない」
静流（…忍君の事だから、仮に見つけたとして報告してないかもしれないわね）
小介「猿渡さんは探しに行かないんですか？」
ゴオ「俺はあいつを信じてるんだ。俺が戦い続けていれば、きっと帰って来てくれるってな」「そのためにも、少しずつでも手の震えを止めねえと…」
霧子「杏奈はしばらくひとりになって考える事を選んだ…」「あの子は私の娘さ。そのうち答えを見つけて帰ってくるよ。それまで私はずっと待ってるつもりさ」
〔通信のコール音〕
小波「博士、レディ・アンさんからあと１時間ほどで到着すると連絡が入りました」
霧子「わかった。到着次第、所長室へお通しするんだ。四ッ谷博士、同席していただけますか？」
四ッ谷「ふむ、どうやら鳴門海峡の擬態獣は撃退できたようじゃの」「では、彼らの私怨に敬意を表してとっておきの勝利の美酒を用意して待つとしようかの」
影丸「…四ッ谷博士、先ほど禁酒を宣言しておられたようですが？」
四ッ谷「お？ おお、そうじゃったな。無論、冗談じゃよ、冗談」「…しかし、影丸隊長は真面目でいかんな」
影丸「よく言われます」
霧子「さて、出迎え準備をしとくかね。隊長の一緒に来ておくれ」
影丸「はっ！」
小介「ついに僕達も、明日からＬＯＴＵＳの一員なんですね」
豹馬「甲児達と会うのも久々だな」
静流「ゴオ、ＬＯＴＵＳへの合流、今回は見送るの？」
ゴオ「俺ひとりだけ置いてけぼりってのはナシだろ？」「ミラもひとりにはできねえし、リハビリするなら前線でさせてもらうさ」
静流「情けない姿、杏奈ちゃんに見られるかもしれないのよ？」
ゴオ「それでもいい。俺が待っている場所を示せれば、それで…」（杏奈…俺達を取り巻く状況は大きく変わろうとしているぞ…）（こんな大事な時にお前はどこで何をしてるんだ…！）
市街地
エイーダ「あなたのハート、一刀両断だよ！ チュッ❤」「本格格闘ゲーム『ＳＥＫＩＧＡＨＡＲＡ』絶賛発売中！」
渚「あっ、見て見て！ エイーダの新作ＣＭ！ 最近色んなところで見るよね～」
杏奈「うん、そうだね…」
渚「タイアップ曲はドリーマーズノヴァだっけ？ ダウンロード数も凄かったみたいだし」
杏奈「うん、そうだね…」
渚「ちょっと杏奈、聞いてるの？」
案んア「えっ？ あはは、ごめんごめん。聞いてるよ。新曲はハーモニーラブだっけ？」
渚「…はあ。また悩んでたな？ せっかく街まで出たんだから楽しまなくちゃ損だぞ」
イザベル「先日、神奈川県下にダンクーガが現れ、特自および謎のロボット群を援護していたとの情報がありました」「取材に対して日本政府はダンクーガへの支援要請は国家として行っていないと…」
杏奈「ダンクーガが日本に…？」
渚「さすがロボット部員ね。ああいうニュースに興味あるんだ」
杏奈「えっ？ まあね…」
渚「巨神戦争の時は本当に怖かったよね。この辺で擬態獣が大暴れしてさ…」「ゴーダンナーだっけ？ 擬態獣のボスをやっつけてくれたロボットって…」
杏奈「…う、うん。渚もけっこう詳しいんだね」
渚「世界を守ってくれたヒーローだよ？ それくらいは知ってるよ」
杏奈「…ねえ、渚」
渚「なに？」
杏奈「もし…もしだよ？ 渚がロボットに乗って戦えたら、どうする？」
渚「どうしたの、いきなり…？」
杏奈「自分で戦って、大勢の人を守りたいと思う？」
渚「パイロット志望の杏奈ならではの質問ね。普通の女の子はそんな事、考えたりしないもん」
杏奈「…………」
渚「そうねぇ…私はパスかなぁ。戦うだなんて怖いし、死ぬかもしれないし」
杏奈「そっか…」（普通はそうだよね。でも私は…）
コバルト「お前が加納渚か？」
渚「はい、そうですが…あなたは？」
コバルト「私の名はコバルト。お前には人質になってもらう」
杏奈「ちょ、ちょっと！ いきなり何を言い出すのよ？ 大声出すわよ！」
コバルト「叫びたければ叫べ。もっとも、叫んだところで意味などなくなるがな…」
亜空間
杏奈「きゃああああっ！？」
渚「落ちるーーっ！」
〔衝突音〕
〔画面、振動〕
杏奈「うぐっ！ っつー…」
渚「こ、ここはどこ…？」
コバルト「どこでもない。お前達が知る事も理解する事もできない世界だ」
渚「帰して！ 私達を元の場所に帰してよ！」
コバルト「帰してやるさ。イクサー１を片づけたらな…」
渚「さっきから何を言ってるの？ イクサー１って何よ！」
コバルト「待っていれば現れるさ。お前の命が聞きにさらされている事を感知すればな…！」「フフフ…来るがいい、イクサー１！ 急がねば、この熱の剣が貴様のパートナーを焼き斬るぞ」
〔エネルギーの発動音〕
渚「きゃあっ！」
杏奈「ちょっと、あんた！ 渚に何すんのよ！」
コバルト「叫べ、わめけ、イクサー１に助けを求めるのだ！」
〔転移音〕
〔画面、発光〕
イクサー１「渚から離れなさい！」
コバルト「来たな、イクサー１。待ちかねたぞ」
渚（あ、あの子は校庭で見た金髪コスプレ…。あの子がイクサー１なの？）
イクサー１「人質を取るなどと…それがクトゥルフのやり方ですか！」
コバルト「黙れ、裏切り者！ どんな方法を使っても、お前を倒す！」
イクサー１「私と戦いと言うのなら相手をしましょう。その代わり、渚と友達を解放しなさい！」
コバルト「いいだろう。ただし、お前が私に勝ったらの話だ！ たあっ！」
イクサー１「はあっ！」
〔飛翔音〕
〔光線の発射音〕
〔飛翔音〕
〔光線の発射音〕
杏奈「な、何なの…！？ 速すぎて目で追えない…！」
渚「あ、杏奈…ここから逃げようよ。私…怖い！」
杏奈「私も逃げたいけど、どこに逃げればいいのよ？」
渚「ママ、パパ…助けて！」
イクサー１「渚、今助けますからね！ はああああっ！」
〔飛翔音〕
〔光線の発射音〕
〔飛翔音〕
〔衝撃音〕
〔画面、振動〕
コバルト「ぐああっ！ お、おのれ、イクサー１！ よくも私に傷を…！ こうなったら、ディロスθで！」
〔飛翔音〕
イクサー１「渚、私達もここから脱出しましょう！ ふたりとも、私につかまって！」
渚「えっ？」
〔飛翔音〕
【シナリオデモ終了】
サブタイトル
「戦う女、戦いたくない女、戦えない女」
【戦闘マップ開始】
〔敵ユニット出現〕
〔味方ユニット出現〕
イクサー１「こ、これは…！」
杏奈「巨大ロボット！？」
渚「あ、あああ…」
コバルト「このディロスθが相手ではお前に勝ち目はないぞ！ 覚悟するがいい！」
〔コバルト、イクサー１へ攻撃〕
〔イクサー１の周囲に爆発〕
〔画面、振動〕
渚「きゃあああっ！」
杏奈「大丈夫！？ 渚！？」
イクサー１「このままでは…イクサーロボを呼びます！ 渚、一緒に戦いましょう！」
渚「戦う？ いやよ！ どうして私があんな化け物と！」
イクサー１「イクサーロボ！！」
[イベントデモ「イクサーロボ［イクサー１］登場」]
〔味方ユニット出現〕
杏奈「こ、これは…！」
渚「ロボット！？」
イクサー１「私の分身なのです。さあ、渚！」
渚「ダメ！」
イクサー１「この星でイクサーロボと合体できるのはあなただけです！ 自分の星を守りたくないのですか！？」
渚「お断りよぉっ！」
イクサー１「やむを得ません。無理にでも戦ってもらいます！」「たあっ！」
〔飛翔音〕
渚「えっ？ きゃああっ！！」
〔転移音〕
〔画面、発光〕
〔味方ユニット消失〕
〔イクサーロボ［イクサー１］のパイロット、無人→イクサー１へ変更〕
杏奈「な、渚が吸い込まれた！？」
渚「何よ、これ！？」
イクサー１「イクサーロボの中です。渚、私とシンクロして下さい」
渚「ひどいわ！ 降ろしてよ！」
イクサー１「渚のお友達…あなたはどこか遠くへ逃げて下さい。私は戦わなければなりません」
杏奈「逃げて下さい、って…。渚をどうするつもりなの！？」
渚「杏奈ぁ！ 助けてぇっ！」
コバルト「イクサーロボを出したか。だが、だからと言ってこちらの絶対的優位は変わらん！」
イクサー１「…行きますよ、渚！」
＜戦闘開始＞
＜コバルト撃破or２ＰＰ・味方増援１＆第３軍増援１出現＞
〔第３軍ユニット出現〕
渚「なんで擬態獣まで出てくるのよぉ！」
コバルト「ほう、地球産のモンスターとは…。これは好都合だ」
擬態獣「ガアアアアアッ！」
〔擬態獣１３号、イクサー１へ攻撃〕
〔イクサー１に爆発〕
渚「きゃあああああっ！！」
イクサー１「うぐっ！」
杏奈「渚ぁーっ！」
イクサー１「コバルト！ これもお前達の仕業か！」
コバルト「残念だが無関係だ。もっとも、こいつらは我々に味方してくれるようだがな」
イクサー１「くっ…」
渚「もう嫌っ！ 私を降ろして！ ここから出して！」
杏奈（友達がピンチなのに…擬態獣が目の前にいるのに…私には何もできないの…？）（…ううん。私には戦う力がある。なのに、そこから逃げ出して…）（私は何をやってるの！？ 私は戦わなきゃいけないのに！）「渚、ちょっと待ってて！ 私、ダンナーベースに戻って…」
〔味方ユニット出現〕
杏奈「ゴオちん！ やっぱり来てくれた…！」
〔味方ユニット出現〕
杏奈「あれは…ネオオクサー！？ いったい誰が…」」「まさか、ミラさん！？」
ミラ「ゴオ、本当に戦えるの？ 今回は私達だけでも…」
ゴオ「わかってる。だが、俺が戦えねえと杏奈が…！」
〔ノイズ〕
光司「何だ？ レーダーがまともに作動しねえ…。これも擬態獣の仕業か？」
小介「原因はわかりませんが、一帯の電磁波が異常な数値を示しています。これでは各種センサーは役に立ちませんね」
光司「センサーがダメなら肉眼で確認するまでさ。俺の視力は２．０だ！」
大作「豹馬、足元に注意すっとよ。こげな状態じゃ、どこに民間人のおるかわからんばい」
豹馬「わかってるぜ、ダイサク。それぐらいやってみせらぁ」
ちずる「豹馬、あれを見て。擬態獣だけじゃない。ロボットが何体もいるわ！」
静流「見た事のないロボットね。…該当データもないわ」
〔通信のコール音〕
小介「待ってください！ あの緑色のロボットから通信が入りました！」
イクサー１「聞こえますか、地球の皆さん。地球は今、ビッグゴールドに狙われています！」「あのロボットはディロスθ、ビッグゴールドの手先です！」
光司「新しい敵だってのか！」
豹馬「南原博士が言ってた宇宙からの侵略者ってこの事だったのか！？」
イクサー１「お願いします！ 力を貸してください！」
静流「どっちにしろ、擬態獣の胎児は私達の仕事だしね。いいわ、ここは協力しましょう」
イクサー１「ありがとうございます、地球の皆さん」
ちずる「あなたの名前は？」
イクサー１「イクサー１！」
豹馬「イクサー１か。よぉし、力を合わせて頑張ろうぜ！」
イクサー１「はい！」
渚「お願い、助けてよ！ ここから出して！ …私の声が届いてないの？」
ゴオ（くそっ…！ 新たな敵が現れたというのに俺はまともに戦う事もできないのか…！）
ゴオＶＳ敵
ゴオ「杏奈…。俺はお前がどこかでこの戦いを見ていると信じている。そして、お前が帰って来る事も…！」
＜コバルト撃破or３ＰＰ・味方増援２出現＞
〈出撃準備〉
ゴオ「あ、あれは…！」
剣児「お待たせ！ 俺達が来たからにはもう安心だぜ！」
甲児「葵博士から話は聞いたぜ。青いロボット軍団が敵で緑の奴は味方だってな！」
ボス「ついでに乗ってるのが金髪の美人だって事もな！ でへへへ…いいとこ見せたるぜ！」
豹馬「よぉ！ 久しぶりだな、甲児、ボス！」
甲児「おう、豹馬。今日から俺達も一緒に戦うぞ！」
山下「僕達はダンナーベースの人達とは初顔合わせッスね」
アリス「一鷹さん、脈拍正常。コン・バトラーやゴーダンナーに緊張…もとい、恋はしないのですか？」
一鷹「逆だ、逆！ するのは緊張のほうだろ！？」「…まあ、緊張はしてるけど、いちいちガチガチになってたら命が危ねえからな」
アリス「命は大事にするべきです。なにせ、大事に使えば死ぬまで使えるらしいですから」
一鷹「へっ、ありがとよ。おかげで少し、緊張がほぐれたぜ！」
イクサー１「地球の皆さんの応援が来てくれたのですね」
静流「まあ、そんなところね」
ゴオ「よし、一気にたたみかけ……うぐっ…！」
甲児「猿渡さん、無理はしないで俺達に任せといて下さい」
ゴオ「す、すまねえ、みんな…」
コバルト「いくら数が増えたとて同じ事だ。ディロスのパワー、思い知るがいい！」
＜コバルトＨＰ７０％以下orコバルト以外の敵５機以下＞
コバルト「少しはやるようだな、地球人。だが、その程度では私のディロスは止められん！」「はあああああっ！」
〔コバルト、エネルギー放出〕
〔マップ上に爆発〕
〔画面振動〕
ゴオ「な、なんてすさまじいパワーだ！」
杏奈「ま、街がメチャメチャだわ…！ ひどすぎる！」
イクサー１「やめなさい、コバルト！」
〔イクサー１、コバルトへ隣接〕
コバルト「黙れ、イクサー１！ この裏切り者め！」
〔コバルト、イクサー１へ攻撃〕
〔イクサー１に爆発〕
〔イクサー１、後退〕
イクサー１「うあっ！」
小介「いけません！ あのロボットのパワーは桁違いです！」
イクサー１「凪ｓあ、どうして私とシンクロしてくれないのです？」
渚「何度も言ってるでしょ！ 私は戦いたくないの！」
イクサー１「自分の生まれた街が破壊されているのですよ？ それでもあなたは何とも思わないのですか！？」
渚「…………」
コバルト「どうやらそのパートナーは役立たずのようだな、イクサー１！」
〔コバルト、イクサー１へ攻撃〕
〔イクサー１に爆発〕
〔イクサー１、後退〕
凪ｓあ「きゃああああっ！」
杏奈「あ、ああ…！」
渚「あ、杏奈…！？ まだこんな所にいたの！？ 危険よ、逃げて！」
杏奈「ダメなの、渚。私は戦わなきゃいけないの。だけど、オクサーが…オクサーが…！」
渚「何を言ってるの、杏奈！ 早く逃げて！」
コバルト「これでとどめだ！！」
〔コバルト、イクサー１へ攻撃〕
〔光線の発射音〕
〔イクサー１の周囲に爆発〕
〔画面、振動〕
杏奈「きゃあああっ！」
渚「杏奈っ！ 杏奈ぁぁぁぁっ！」
イクサー１「渚、私に力を下さい…。あなたの力を…！」
渚「杏奈…。出して…ここから出してよ…」
イクサー１「渚、なぜあなたは戦わないのです！？ なぜ自分の事ばかり考えるのです！？」「自分の生まれた街を守りなさい！ そしてお友達を…守りなさい！」
杏奈「う、ううっ…」
渚「守る…杏奈を守る…」
〔イクサー１、エネルギー放出〕
〔イクサー１、回復〕
渚「許さない…許さない…！」「許さないからぁぁぁっ！！」
〔イクサー１、コバルトへ攻撃〕
[イベント戦闘「イクサー１vsコバルト」]
コバルト「ば、馬鹿な…！ このパワー…これがシンクロなのか…？」
イクサー１「渚、戦う気になってくれたのですね。ありがとう！」
渚「違う！ 戦いたくなんかない！ だけど、杏奈が…杏奈が！」
杏奈「…な、渚、私なら兵器。渚が守ってくれたおかげで私…助かったよ」
渚「杏奈！ よかった…」
イクサー１「渚、これ以上戦いが長引けば、お友達がまた危険な目に遭います…」
渚「わかってるわ…。私の力、あなたに！」
イクサー１「ありがとう、渚。では行きましょう！」
＜豹馬が戦闘＞
豹馬「誰が呼んだか知らねえがゾロゾロと出てきやがって！」
ちずる「敵にそんな事を言ってもしょうがないでしょ？」
小介「それに、今回は特殊な状況下での戦いです。油断できませんよ！」
＜ゴオが戦闘＞
ゴオ「杏奈…。俺はお前がどこかでこの戦いを見ていると信じている。そして、お前が帰って来る事も…！」
＜ミラが戦闘＞
ミラ「杏奈ちゃんがいない今、ゴオの支えは一人でも多く必要なの…！」
＜静流が戦闘＞
静流「ミラもゴウも本調子じゃないわ…。ならば、私にできるのは一体でも多く敵を倒す事だけ！」
＜光司が戦闘＞
光司「何だろうがかかって来い！ 倍返しにしてやるぜ！」
＜イクサー１が戦闘＞
イクサー１「…！？ 渚、どうしたのです？ 私とシンクロして下さい」「このままではイクサーロボの本来のパワーを出す事ができません」
渚「出して！ ここから出してよぉっ！」
コバルト「アハハッ、所詮このディロスθとはパワーが違う！ イクサー１など敵ではない！」
イクサー１「渚…！」
＜イクサー１vsコバルト＞
コバルト「たとえイクサーロボに乗ろうともディロスθの敵ではない！ 覚悟するがいい、イクサ－１！」
イクサ－１「コバルト！ あなた達の思うようにはさせません。私は命の続く限り戦います！」
＜イクサー１vs擬態獣＞
渚「嫌ぁ！ なんでこんな目に遭わなきゃいけないの！？」
イクサー１「クトゥルフの怪物とは違う…。ですが、怯むわけにはいきません！」
＜コバルト撃破＞
コバルトこの私が…敗れるなど…。…セピアァァァッ！！」
〔敵ユニット撃破〕
渚「はあ…はあ…」
イクサー１「コバルト…すみません…」
＜敵全滅・勝利条件達成＞
山下「見たところ、もう擬態獣も所属宇不明のロボットもいないみたいッスね」
小介「結局、あのロボットは何者だったんでしょうね？」
鏡「ビッグゴールドなる侵略者の手先という事だったが…」
静流「あのパイロットに色々と聞いてみる必要がありそうね…」
ゴオ「ダンナーベースかＪＵＤＡに誘導するしかあるまい」「おい、君…俺達の基地へ来てビッグゴールドについて詳しく教えてくれないか？」
イクサー１「ええ。でもその前にパートナーをイクサーロボから降ろさせて下さい」
〔イクサー１、前進〕
イクサー１「渚、聞こえますか…？」
渚「…う、ううっ…」
イクサー１（かなり衰弱しているようですね。厳しい戦いでしたから無理もありません…。許して下さい、渚…）
〔敵ユニット撃破〕
擬態獣「グギャーッ！！」
ゴオ「くそっ！ まだ残ってやがったか！」
〔地底獣、イクサー１へ接近〕
ゴオ「危ない！」
〔ゴオ、地底獣へ隣接〕
〔ゴオ、地底獣へ攻撃〕
〔地底獣に爆発〕
〔地底獣、後退〕
ゴオ「ぐわあっ！」
杏奈「ああっ！ ゴオちん！」
ミラ「ゴオッ！」
〔ミラ、ゴオへ隣接〕
ミラ「ゴオはやらせない！」
杏奈「！！」（本当なら、私がゴオちんを守らなきゃいけないのに！ 渚だって戦ってるのに！）
豹馬「おい！ あの擬態獣、さっきの奴より、ひと回り大きいぜ！」
〔通信のコール音〕
〔モニターの開閉音〕
小波「こちらダンナーベース！ 気をつけて下さい！」「そおの擬態獣こそが電磁波障害を引き起こしている可能性が高いです！」
ゴオ「何だって！？」
光司「擬態獣にそんな能力があったのかよ！」
霧子「少なくとも今までの擬態獣にはそんな力はなかった。…おそらく進化したんだろうね」
十三「ゴーダンナーを簡単にはじき飛ばすパワーや。かなり厄介な相手やで！」
ミラ「ゴオ、合体しましょう！ あいつに対抗するにはツインドライブで戦うしかないわ！」
ゴオ「なにっ！？」
霧子「駄目だ、ミラ！ お前はまだ検査が済んでない！」「それにゴオだって、今の状態じゃ合体成功の可能性はゼロだ！」
ゴオ「いや…。ここは確実にハートブレイカーでトドメを刺す！」
光司「猿渡さん！ 大丈夫なのか！？」
ゴオ（俺はもう迷わん。この街を守る。ミラを守る。杏奈を待つために！）「俺はロボット乗りだ。命が燃え尽きるまで戦い抜いてやる！」「合体だ、ミラ！ ドライブチェンジ、ゴーッ！」「ダンナー…オン！ リボルバーァァァ…オープン！」「ゴーダンナー・ツインドライブッ！！」
〔ゴオ、合体〕
〔ゴオ、活性化〕
ミラ「一気に決めましょう、ゴオ！」
ゴオ「わかった！」
〔ゴオ、地底獣〕
一鷹「すげえ…。ゴーダンナー完全復活じゃねえか…」
杏奈「そんな…あれが…あれが本当のダンナーの力…！？」（駄目だ。私は…ミラにはかなわない…！ 私なんて…！）
アリス「電磁波消滅。各センサーの回復を確認。みなさんはいかがですか？」
ミラ「もう大丈夫よ。やっぱり、さっきの擬態獣が原因だったようね」
山下「こっちもッス。擬態獣反応、完全に消滅。今度こそ本当に終わりッスね」
ゴオ「よし、生存者の救援を要請しよう。イクサー１、そっちは大丈夫なのか？」
イクサー「私は無事ですが、パートナーの渚が気絶してしまいました。衰弱もかなりひどい状態で…」
〔通信のコール音〕
〔通信パネルの開く音〕
石神「話は聞かせてもらったよ。その子はＪＵＤＡが責任をもって治療させてもらうよ」
山下「社長！」
石神「それから、パイロット諸君も一緒にＪＵＤＡに来てくれたまえ」「レディ・アンさんの指示で君達の受け入れ準備はすでに整っているからね」
ゴオ「俺達もですか？」
石神「ああ、そうだ。今日からは諸君はＬＯＴＵＳの正式メンバーだ」「そして、我がＪＵＤＡコーポレーションが新たな拠点となるんだよ！」
シズナ「張り切るのはええけど、こっちには病人もおるんや。サクッと輸送機回してんか」
山下「よせよ、シズナ。社長の事だから、僕達を和ませようと思ってやってるんだよ」
石神「理解ある部下を持つと嬉しくて涙が出るねぇ…」「ってなわけで、輸送機は手配済み。君達は気の到着まで復興支援にあたってくれたまえ」
光司「オッケー！」
ゴオ（見てたか、杏奈。どこかで俺を見ていたら、早く帰って来い！ 俺は…俺は待っている！ 杏奈！）
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
日本エリア
ＪＵＤＡ／格納庫
芝草「おう、みんな戻ったか！」
ゴオ「あれ、おやっさんもＪＵＤＡに来てたんですか？」
林「私達もいるッス！」
冬子「ダンナーベースのメカマンはＪＵＤＡへの出向を命じられたんです」
芝草「ダンナーやガンナーの整備は他の奴らに任せられねえからな！」
レイチェル「ホワット？ 聞き捨てならないわね」「この天才科学者少女、レイチェル・キャルヴィンにメンテナンスできないメカはないわよ！」
芝草「おっと、こいつは言い方が悪かったな。パイロットのクセに合わせたベストな調整には俺達の経験が不可欠って事さ」
レイチェル「なるほど、それなら納得だわ」
森本「それにしても、林さんと一緒に出向できてよかったッス」「俺だけベースに残されてたら、ダンナーベースを辞めてＪＵＤＡに就職するつもりだったッス！」
林「森本！ 私もうれしいよ！」
森本「林さんっ！」
一鷹「なっ、何なんですか、あれは…？」
静流「わかりやすく言えばダンナーベース名物のバカップル」
ゴオ「子供にゃ刺激が強かったか？」
一鷹「あっ、あなたはもしや…猿渡ゴオさん！？」
ゴオ「ああ、そうだが…。君はラッシュバードの？」
一鷹「はい！ 南雲 一鷹、中学３年です！ さっきの合体と活躍、マジ感動しました！」「猿渡さんと一緒に戦う事ができて光栄です！ よろしくお願いします！」
ゴオ「ああ、よろしく頼む」
一鷹「やっぱ本物を前にするとこの興奮は止められねえや…！ さぁて、挨拶回りだ！」
ロペット「豹馬サン、十三サン、チズルサン、大作サン、小介サン！」
ちずる「ロペット！ あなたも来てたのね！」
ロペット「当然デス。ロペットガ イナイト コンバイン デキマセン！」
豹馬「お前もＬＯＴＵＳの一員ってわけか」
アリス「よろしくお願いしますね、コン・バトラー隊のみなさん。あれ？ ええと…バトルチームのみなさん？」
豹馬「どっちでも構いやしねえよ。呼びやすいように呼んでくれ。ところでお前は？」
アリス「あっ、申し遅れました。私はＡＬ－３ アリス。みなさんのヘルスケア担当です」
さやか「そしてラッシュバードのサブパイロットを務めるお手伝いロボットよ」
豹馬「ロボットだって？ まるで人間じゃないか。よくできてるなあ」
マリア「ロペットさんには脳波測定機能やドリンクサービス機能…」「見習いたい機能が山ほどあってうらやましい限りです」
ロペット「アリスサンハ ドノヨウナ 機能ガ？」
アリス「実は、健康診断用の特別な機能はあまり…」「脈拍だって、心音を聴覚センサーで聞いて測定しているくらいですし」
小介「ハイテクによるローテクの実現…。製作者はよほど変わった方なんですね」
大作「人間ば目指して造られたちゅう話ね？」
アシル「わかりません。ですが、仮にそうだとしたら私は失敗作です」「私はみなさんのように柔軟な学習も反応もできませんから、大いに問題だらけです！」
大作「そんだけ自然に反応でくっだけたいしたもんばい」
アリス「それよりも、今後のケアのためにみなさんの身体データをいただきたいのです。ロペットさん、ご協力願えますか？」
ロペット「ハイ ソレデハ コネクタヲ…」
〔パネルの開く音〕
石神「やあ、諸君。さっそく打ち解けているようだねぇ」
美海「社長、それにイクサー１さんも。女の子の容態はどうなんですか？」
石神「それが、衰弱がひどくてね。集中治療室で昏睡状態が続いてるんだよねぇ」
美海「そんな…」
イクサー１「私が悪いのです。嫌がる渚を無理矢理イクサーロボに乗せたりしたから…」
石神「自分を責めるのはやめたまえ。あの時は他に方法がなかったのだろう？」
イクサー「…はい」
ゴオ「イクサー１、パートナーの事が気がかりなのは理解できる」
ミラ「ゴオ…」
ゴオ「だが、その前に地球を狙っている侵略者の事をもっと詳しく教えてくれないか？」
イクサー１「…はい。彼らの名はクトゥルフ。遠い宇宙の果てから放浪して来た民です…」「彼らは地球の生命を根絶やしにして自分達が移り住むつもりなのです」
柳生「移住目的の侵略ってわけね…」
イクサー１「旅を始めたばかりの頃、クトゥルフの民は侵略による移住など望んではおらず…」「永遠に宇宙を放浪する覚悟さえ決めていました…」「しかし、旅の途中で出会ったビッグゴールドによって彼らは変わってしまったのです…」
ちずる「戦闘中も言ってたわね、ビッグゴールドって…」
イクサー１「ビッグゴールド…それは宇宙に生まれた邪悪な心。クトゥルフの民を操る悪の意思…」
小介「精神生命体…そんなものがこの宇宙に実在してたなんて…」
イクサー１「…………」
十三「ほんで、そいつらと戦っとるお前さんは何者やねん？」
イクサー１「…私はクトゥルフによって作られた人造人間なのです」
十三「なんやて！？ お前もクトゥルフかいな！ どういうこっちゃ！？」
石神「彼女の言うように、クトゥルフは本来、武力による侵略を望んではおらん」「彼女はクトゥルフの平和な意思を受け継いで反旗をひるがえしたんだ」
イクサー１「ここ最近、多発している行方不明事件…あれもクトゥルフの侵略によるものです」「これまでは私ひとりで侵略を食い止める事ができていたのですが…」
石神「あんなロボットがたくさん出て来るようじゃ、さすがに無理があるよねぇ」「…で、だ。彼女にもＬＯＴＵＳに参加してもらう事にしたんだよ」
剣児「マジかよ！？」
イクサー１「…渚を傷つけてしまった今、私ひとりでクトゥルフと戦い続けるのは難しい状況です…」「それに、地球を狙っているのはビッグゴールドだけではないと教えていただきました」「私は、渚の住むこの星を絶対に守らなくてはなりません。どうか、力を貸してください」
甲児「わざわざ頭を下げる必要はねえよ。俺達の力でよけりゃ、いくらでも貸すぜ」
剣児「げっ、甲児さん！ ずりいぜ、自分だけ点数稼ごうだなんて！」
甲児「勘違いすんなよ。剣児。遠い宇宙からやってきた人と手を取り合える…」「素晴らしい事じゃねえか。そのためなら俺は協力を惜しまねえって言ってんだ」
さやか「甲児君…」
静流「ふっ、そう言いながら少しはやましい気持ちがあったんじゃないかしら？」
甲児「…ちょっとだけ」
さやか「もう！ せっかく甲児君の事を見直したのに！」
鏡「イクサー１、地球の事は俺に聞いてくれ。力になれるはずだ」
剣児「って、鏡！？ お前も抜けがけかよ！」
早乙女「何でも自分のものさしで測ってんじゃねえ！」
〔殴打音〕
〔画面、振動〕
イクサー１（渚…。あなたも早くこの仲間に…）
石神「若者はいいねぇ。ま、参加にあたっての面倒な手続きは年寄りに任せてくれたまえ」
ゴオ「…そういえば、レディさんはどうしたんです？ ここにはいらっしゃらないんですか？」
石神「レディさんならＮＥＸに向かったよ。次の交渉のためにね」
ミラ「ＮＥＸ…ダリウス軍と戦っている大空魔竜の支援組織の母体ね」
ゴオ「大空魔竜は今、ダリウス界で戦っているはず…。もしや、帰ってくる予定でも？」
豹馬「あいつらが仲間になってくれれば、ＬＯＴＵＳはさらに戦力アップだな」
石神「クトゥルフなんて敵も現れて、世界情勢もきな臭くなりつつあるからね」「ＮＥＸは戦争屋さんともつながりが深いし、早めに取り込みたい会社なんだよ」
一鷹（大空魔竜…ガイキングか）（はじめてニュースで見た時は浩一と一緒に、謎のロボットが出てきたって盛り上がったなぁ…）（…浩一の奴、今頃どこで何してんのかな？ 無事だといいけど…）
レイチェル「…ところで、イクサー１。あなたのロボットはどこにあるの？ 私がメンテナンスしてあげるわよ？」
イクサー１「ご心配なく。イクサーロボは私の異空間で現在、自己修復中です」
レイチェル「ホワット！？ それじゃまるで、マキナと同じじゃない！」
イクサー１「もしかすると、求められる能力が似ているのではないでしょうか？」「イクサーロボは補給・整備なしで単独行動ができるように作られているのですが…」
レイチェル「なるほどね…。合理性を追求すればおのずと似たアプローチになるってわけね」
イクサー１「ですが、このままではイクサーロボは本来の性能を発揮できません…」
美海「もしかして加納さんの事…？」
イクサー１「はい。イクサーロボは渚とシンクロしてこそ、真の力を発揮するのです」「渚はまだ昏睡状態ですし、意識を取り戻したとしても再び乗ってくれるかどうか…」
牧「だとすると、しばらくはイクサーロボは封印しておいた方がいいかもしれないね」
ボス「安心しな！ そのぶん、俺達がキッチリ穴埋めしてやっからよ！」
イクサー１「ありがとうございます」
ボス「うへへ…」
芝草「よし！ メカニックは全員集合だ！ 初めて整備するマシンも多いから、気を引き締めてかかれよ！」
林「了解ッス、おやっさん！」
一鷹「だんだん仲間も増えてきたし、ＬＯＴＵＳも本格始動って感じだな」「これで博士と兄さんの手がかりがつかめれば、万々歳なんだけどなぁ…」
アリス「心配ですね、博士と悠凪さんの事…」
一鷹「ま、今はあの絵の解析結果が出るのを待つしかないさ」「とりあえず、俺はひたすら操縦訓練だな！」
アリス「私はみなさんの体調管理とサブパイロットとしてのお勉強ですね」
一鷹「自分のメンテも忘れるなよ？」「自己メンテ機能だか何だか知らねえが、それに頼りきいりじゃ、いつか足元すくわれるぜ」
アリス「そうですね…。メンテシステムに不備はない、と言い切りたいところですが…」
山下「おーい、南雲！ 今日の訓練、柳生さんが待ってるぞー！」
一鷹「やべえ、遅れたら俺まで早乙女さんの餌食だ」「じゃあ、また後でな！」
アリス「システムに不備はないはず…。暇を見て、牧さんかレイチェルさんに相談しなくては…」
【シナリオエンドデモ終了】
● No２「特訓、マッハドリル！！」 へ戻る
● No４「現れた炎の巨人」 へ進む
◆ 「スーパーロボット大戦Ｌ」 へ戻る
当館に記載されている作品名・製品名などは、各社の登録商標です。
当館の内容は、各社からの正式許可を受けてはおりません。