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No.39
ジャーニーズ・エンド

【戦闘マップ1開始】
〔味方戦艦出現済み〕
〔味方ユニット出現済み〕
〔敵ユニット出現済み〕

グレイス「さあ、ひれ伏しなさい! 運命すら支配する神にも等しき我が力に!」
鉄也「神にも等しき力だと!?」
グレイス「今の私はクィーンとダイレクトに接続されているの」「バジュラはクィーンの命令には絶対服従…。つまり、私の命令には逆らえないのよ」「それもこれも、すべてランカさんのおかげ…。感謝してるわ」
ランカ「…!」
ゴオ「どういう事だ?」
ブレラ「グレイス・オコナーはバジュラとの意思疎通が可能なランカの歌を解析し…」「バジュラ同士の量子ネットワークのプロトコルを解読したんだ」
グレイス「フフフ…私の理論を実証するにはどうしても、この力が必要だったのよ」
アルト「貴様…そのためにランカを利用したのか!」
グレイス「そうよ。そしてクィーンとダイレクトに接続した私には、もはや歌など不要…」「さあ…行きなさい、バジュラ。我が目、我が耳、我が手足…。その強靭な爪とともに!」
〔敵ユニット出現〕
シェリル「グレイス…! あんたの思い通りになんてさせない…っ!」「…旅の始まりは…♪」
ランカ「シェリルさん! 私も手伝います!」「季節が破けて…♪」
〔敵ユニット出現〕
〔バジュラ(小)、ジェフリーへ攻撃〕
〔ジェフリーの周囲に爆発〕
〔画面、震動〕

ランカ「きゃああっ!」
アルト「ランカ!」
霞 渚「バジュラが歌を聴いてくれない…!?」
グレイス「言ったはずよ、クィーンの命令は絶対だと。もはやクィーンと一体化した私の命令は小娘の歌などにかき消されはしないわ!」
〔敵ユニット出現〕
イクサー3「虫さんの気持ちを無視して従わせてるってこと!? そんなのかわいそうじゃないか!」
グレイス「かわいそう…? 感情の有無すらわからない相手の気持ちを考慮しろって言うの…?」「脳さえもない! 感情さえもない! 腸内細菌で情報伝達を行なうネットワーク生物ごときに対して!」「あなたもランカさんの母親、ランシェと同じ…バジュラの素晴らしさをまったく理解していない!」
F.S.「バジュラの素晴らしさ…? 先程あなたが言っていた理論の実証とやらと関係があるのか?」
グレイス「私の研究…それはフォールドクォーツをコアとした全人類へのインプラントによる銀河規模の超並列思考ネットの構築」「バジュラを介せば、それが実現できる…。各自の意思をゼロタイムで交感可能な夢の超時空ネットワークがね!」「これを人類が手に入れたなら、さらに生物としての高みを目指せる! 人類がひとつの生物になるのよ!」「バジュラには、インプラント化を拒む人達への攻撃手段になってもらうわ!」
葵「…くだらないわね。生物としての高みって、そんなものでいいのかしら」
グレイス「…何だと…!?」
ボビー「他人に思考が筒抜けなんでしょ? そんなのゴメンよォ! うっかりアラ、いい男…なんて考えられなくなっちゃう」
キャシー「例え宇宙に出てきても、人の営みは変わらなかった」「愛し、結ばれ、子供を生み、そうして歌や文化が受け継がれていく。想いは巡り、そして伝わる…」
オズマ「それが生きるって事だ。そんな当たり前の事が…」「超時空ネットワークなんざ余計なお世話だ!」
浩一「セントラルと似たような事考えやがって! けどな、何より気に入らねえのは自分勝手な正義を語ってやがる事だ!」
グレイス「あなた達に、私の崇高な目的を理解してもらおうとは思っていないわ! さあ、行きなさい、バジュラ!」
〔敵ユニット出現〕
デュオ「アルト! あんたの姫さんをマクロスに降ろしてきな! その間に俺達も態勢を立て直す!」
アルト「あ、ああ! わかった!」
〔アルト、ジェフリーへ隣接〕
〔味方ユニット離脱〕

【戦闘マップ1終了】

【シナリオデモ開始】

銀河系エリア
マクロス・クォーター/ステージ
ランカ「シェリルさん!」
シェリル「ランカちゃん…! よかったわ、あなたが無事で」「ライバルがいなくなったらつまらないからね」
ランカ「えへへ、そうですね」
アルト「…どうだ、シェリル。約束、守ったろ」
シェリル「あんた…私がどんだけ心配したと思ってんのよ…」
アルト「悪かったな、心配かけちまって」
シェリル「…わかればよろしい…っ」
アルト「シェリル、お前泣いて…?」
シェリル「うるさい!」「…ほら、さっさと行ってきなさいよ! 罰として、あんたの言いたい事を聞くのはまた今度!」
アルト「…ああ! 行ってくる!」
シェリル(まだ…私は歌う…! 生きなきゃ…生きて歌わなきゃ…!)
ランカ「シェリルさん…」
【シナリオデモ終了】


サブタイトル
「ジャーニーズ・エンド」


【戦闘マップ2開始】
〔味方戦艦出現済み〕
〔味方ユニット出現済み〕
〔敵ユニット出現済み〕

〈出撃準備〉
アルト(頼むぜ、幸運のお守り…! ランカを救えたのは、きっとこいつが…!)
ノイン「いいか、ここで我々が敗北すれば、平行世界を含むすべての世界がバジュラの脅威にさらされる事になる…!」
イクサー1「再び宇宙に争いを広げるなどあってはなりません!」
アルト「ああ。だから、俺は戦う!」
ミサト「各機、攻撃開始!」
<戦闘開始>

<敵23機以下・敵増援1出現>

〔敵ユニット出現〕
シン「くそおっ、なんて数だよ!」
トロワ「弾薬もいずれ底をつく。強がりを言うものではなかったな」
アスラン「このまま消耗戦を続けてはこちらの戦力がもたない…!」
ミサト「ランカちゃん達に歌の効果はどう?」
城崎「はい、おふたりとも懸命に歌ってはいるのですが…!」
ルカ「クィーンの圧倒的なフォールドウェーブが星系全域にネットワーク構造を構築していて…!」
アスラン「やはり、クィーンの命令を打ち破るにはふたりの歌ではパワー不足だというのか…!」
〔ゲージの発光音〕
アリス「これは…シェリルさんのバイタルデータが危険域に!? これ以上はシェリルさんの命が…!」
アルト「なっ…!」
シェリル「ううっ…。ゴメンね、ランカちゃん、アルト…」
〔人の倒れる音〕
ランカ「シェリルさん! しっかりして! 私ひとりじゃ…」
グレイス「所詮、歌の力なんてこんなものよ。ミンメイ物語…ファイアーボンバー…どれも幻想に過ぎないわ」
ランカ「そんな…もうダメなの…? こんな所で終わっちゃうの?」
ラクス「諦めてはなりません」
ミーア「そうです、諦めちゃダメ!」
ランカ「ラクスさん! …ラクスさんがふたり…?」
ラクス「彼女はミーアさん…。私の代行を務めてくださっていた方です」「ランカさんは、ディオキアでお会いになっているはずですよ」
ミーア「私は偽者だったけど…それでも歌いたかった。届けたい想いだけは本物だったから…自分だけの心だったから…!」「ランカさん、あなたもそうなんでしょ? だったら諦めちゃダメよ!」
ランカ「ミーアさん…」
ラクス「私達があなた方の歌を支えます。だからどうか歌って下さい。あなた自身の心を…!」
ブレラ「そうだ、ランカ。一度はわかり合えたんだ。バジュラにも想いはきっと届く!」
ランカ「わかった、お兄ちゃん。ありがとう、ラクスさん、ミーアさん。私…歌います!」
[イベントデモ「ランカの歌」]
〔BGM「星間飛行」〕
〔バジュラ(大・飛行)隊、敵から第3軍へ〕
チャンドラ「これは…! バジュラの攻撃が止まっていきます!」
キャシー「ランカさんのフォールド波がバジュラクィーンからのフォールド波にさえ拮抗して広がっていく…」
オズマ「ランカ、お前の歌がバジュラを…」
ランカ「立って、シェリルさん」
シェリル「ランカちゃん…。やめて、私の仕事は終わった。何も残ってないのよ、何も…」「精一杯歌ったわ。でも、もうダメなの…」
ランカ「バカァ!」
シェリル「……!」
ランカ「思い出して! シェリルさんがいたから私は飛べたの!」「シェリルさんが力をくれたから、アルト君も飛べたの!」
〔ジェフリー、発光〕
シェリル「これは…体が…頭痛が治まっていく…?」
ランカ「フォールドの光がシェリルさんの頭からお腹に…」
アルト「V型感染症のウィルスの正体はバジュラの思考ネットワークを司る腸内細胞だとグレイスは言っていた…」「きっと、あのバジュラ達がお前は敵じゃないってわかってくれたんだ。だから攻撃をやめて、共存しようとした…」
シェリル「アルト…」
アルト「シェリル、お前言ったろ? 力があるなら一緒に戦うって…!」「俺は戦う! みんなと一緒に! だから…だから来いよ、シェリル! お前が…!」「お前達が、俺の翼だ!!」
ランカ「だから! もう一度飛ぼう、シェリルさん!」
シェリル「ランカちゃん、アルト…! …ありがとう…!」
〔光の放射音〕
〔画面、金色に発光〕

シェリル「さあ、バジュラ達に『銀河の妖精』と『超時空シンデレラ』のデュエットを聞かせてあげましょう!」
アルト「最高のステージを頼むぜ!」
シェリル「当たり前でしょ! 私を誰だと思ってるの? …いくわよ、ランカちゃん!」
ランカ「はい! シェリルさん!」
シェリル「私達の歌を…聴けぇぇぇぇっ!!」
〔ジェフリー、後退〕
[イベントデモ「ランカとシェリルの歌」]
〔BGM「ライオン」〕
〔バジュラ(大・飛行)隊、敵から第3軍へ〕
グレイス「クィーンのプロトコルが通用しない!? これが歌の力だというの…!?」「しかし…それも無駄なあがきだ!」
〔グレイス、活性化〕
モニカ「艦長! 本艦に直撃、来ます!」
ジェフリー「ぬうっ!」
バジュラ「……!!」
〔バジュラ(大・飛行)隊、ジェフリーの周囲へ移動〕
〔グレイス、ジェフリーへ攻撃〕

[イベント戦闘「ジェフリーvsグレイス」]
〔第3軍ユニット撃破〕
ジェフリー「こ、これは…!」
アルト「バジュラが俺達を守ってくれた!?」
ランカ「届いたのよ、歌が! 私とシェリルさんの歌が…! みんなの気持ちが…!」「ありがとう…。ありがとう、みんな…!」
グレイス「何が歌の力だ! バジュラよ! クィーンである私の命令に従いなさい!」
〔敵ユニット出現〕
ヒイロ「まだ来るか」
森次「しかし、クィーンと一体化しているグレイス・オコナーさえ倒せば…」
イクサー1「ええ、バジュラとの和解は可能です!」
剣「すなわち、狙うはバジュラクィーン…いや、あの女のみ!」
ジェフリー「聞いての通りだ。長かった我らの戦いも今、この一戦ですべてが決する…」「この戦場にいるすべての兵士に告ぐ。己が翼に誇りを持つ者よ、私と共に進め!!」
オズマ「全機、行くぞ! 『突撃ラブハート』!!」
ミシェル「やろうぜ、クラン! ここで勝って俺達の未来を切り開く!」
クラン「ああ! お前こそ遅れるなよ!」
ブレラ「いくぞ、スカル4」
アルト「ああ!」

<グレイスへ攻撃>
シンジ「攻撃が届いていない…!?」
〔センサー反応〕
ルカ「これは…次元断層!?」
一鷹「噂のフォールド断層ってのをそのままバリアにしてるのかよ!」
グレイス「クィーンの力は神にも等しいって言ったでしょう?」
健一「くっ…! 俺達の武器ではあれを破る事はできないのか!」
朔哉「チッ、あの女を倒そうにも次元断層をどうにかしねえと…!」
ジョニー「中和手段はないものですかね…?」
ランカ(ここままじゃ、みんなの未来が…アルト君の未来が閉ざされちゃう…!)
シェリル(もっと…もっとよ、シェリル。もっと魂を込めて歌うの! 私の歌はこんなものじゃない…!)(だって私は…シェリル・ノームなんだから!!)
ランカ(負けられない、絶対に! だって私、まだアルト君に気持ちを全部伝えてないもん!)
〔第3軍ユニット出現〕
あい君(バジュラ(幼生))「ピュイ!」
〔あい君(バジュラ(幼生))&バジュラ(幼生)隊、グレイスへ隣接〕
〔第3軍ユニット離脱〕
〔光の放射音〕
〔画面、金色にフラッシュ〕

キャシー「…! これは…バジュラ達が次元断層を中和してくれている…!」
ランカ(あい君…ありがとう! 私の気持ち、通じたんだね…!)
グレイス「馬鹿な! なぜ逆らう? クィーンの命令は絶対のはず…!?」
ランカ「グレイスさん、まだわからないの? バジュラにも気持ちがあるって事が!」
モニカ「次元断層の弱体化を確認! 今ならクィーンに決定打を与えられるかもしれません!」
ミサト「バジュラが命がけで道を切り拓いてくれたわ。今こそバジュラクィーンに総攻撃を!」
健一「やるぞ、みんな!」
一鷹「このチャンス、無駄にはしねえぜ!!」

<一鷹vsグレイス>
グレイス「両親を亡くした時、君はどう思ったの? 悲しい? ツラい? 苦しい?」「…そんな気持ちとも無縁になるのよ。肉体から解放されれば!」
一鷹「人のプライベートばっか覗き見しやがって! 社長と違って遠慮も可愛げもねえ!」
アリス「人は悲しみを乗り越えてこそ成長すると聞きました。最初から楽ちんなんて人間をダメにします!」
グレイス「人形ごときが…! お前の感情など、所詮は模倣されたもの! 虫ケラ同然の存在だわ!」
一鷹「こいつ、言わせておけば…! てめえの価値観でアリスの存在まで否定されてたまるかよ!!」

<ヒイロvsグレイス>
ヒイロ「正面にバジュラクィーンを確認…」
グレイス「心優しい少年だそうね、あなた…。でも、あなたが悲しむような未来はやってこない」「全人類のインプラント化に反対する者達への剣は、あなた達のようなパイロットでなく、バジュラが振るうのよ」
ヒイロ「心に傷跡を残されるのは、俺達パイロットだけじゃない。人々の心の痛みは一生消えない…」
グレイス「安心なさい。心の痛みも、ネットワークに組み込まれてしまえば消す事ができるわ。感情の書き換えを行えるのよ」
ヒイロ「感情を無視する世界など、俺は認めない。グレイス・オコナー…お前を殺す…!」

<キラvsグレイス>
キラ「どうしてあなたはこんな事を!」
グレイス「こちらの世界でも、科学者の好奇心は人類を爆発的に進化させた…」「その結果として作り出されたスーパーコーディネーターのキラ・ヤマトさんならわかるんじゃないかしら?」
キラ「より前へ、上へと願う…その気持ちだけであなたはバジュラのネットワークを!?」
グレイス「…その通りよ。私は、私の理論を実践し、人類をさらなる高みへ導きたいの」
キラ「だったら、あなたが持っている心の闇は何なんだ!」

<シンvsグレイス>
シン「運命すら支配する力だなんて人が持っていいものじゃない!」
グレイス「だから私は、人を捨てたわ。…いいえ、結果的に捨てただけかしらね…」
シン「フルインプラントの事か…。だけど、それだって人間だ! 俺達と同じだろ!」
グレイス「だけど、もう違う。バジュラの力を手に入れた私は!」
シン「それでも、あんたは人間だっ!! 俺達と同じだ!!」

<ルナマリアvsグレイス>
ルナマリア「あなた、頭がいいんでしょ!? なのに、どうして間違っちゃうの!?」
グレイス「インプラントネットワークとバジュラのゼロタイムフォールド…」「これが実現できれば世界は変わるのよ。そして争いも起きなくなる! とても素晴らしい事でしょう!?」
ルナマリア「そんな事ない! それにたまにはケンカくらいしたいじゃない!」
グレイス「その考えがギルバート・デュランダルとあなた達のすれ違いを起こさせたのよ」
ルナマリア「そうかもしれない…! でも、議長とだって最後にはわかりあえた! だから、あなたも!」
グレイス「くどいわね…。そんなに私に伝えたい事があるならネットワークと一体化しなさい!」

<甲児vsグレイス>
グレイス「古代から蘇りし機械の神々…それを倒した魔神の操縦者、兜甲児…」「惜しいわね、あなたさえよければブレラと一緒に私の力になって欲しかったんだけど」
甲児「あなたさえよければ、だと? 逆らう奴は殺すか、無理矢理操るかするくせに、よく言うぜ!」「てめえみたいな独裁者はいつだってこの俺、兜甲児が許しはしねえ!」

<鉄也vsグレイス>
鉄也「とんだ食わせ者だったな、オコナー」「あんたがこんな女だと知っていれば、アイドルコンテスト…いや、映画撮影の時から気を許さなかったものを」
グレイス「それができないのが肉体に縛られている人間の限界!」「だから私は、人類を高みに導く! 素晴らしき世界に!」
鉄也「フン…違うな。あんたの根底にあるのは科学者の本能…そして、その底にはドス黒い何かがある」「そいつを吐き出さん限り、あんたの言葉を額面通りに捉える事はできん!」

<豹馬vsグレイス>
グレイス「いかにあなた達といえど、バジュラの前では無力よ。諦めなさい…!」
十三「とんだスキャンダルやったな。人気アイドルのマネージャーが悪い虫の総元締めになるとはな!」
豹馬「違うぜ、十三。グレイスさえ倒せば、バジュラは悪い虫じゃなくなるかもしれねえんだ」「いくぜ、コン・バトラー! あの女から銀河の平和を守るためによ!」

<健一vsグレイス>
一平「美星を襲わせたのもてめえか!」
グレイス「あれは私も想定外だったわ…」「おそらく、ひそかに産み付けられていたバジュラの卵が孵化し、ランカさんの感情とリンクして暴れ始めたんでしょうね」
めぐみ「そんな…。それじゃ、破壊はランカちゃんが望んだ事だというの…?」
グレイス「さあ…そこまで具体的な事をランカさんが願ったとは思わないけど…」「でも、あの子のふとした感情の揺れがバジュラに影響を与えるのは事実よ」「不安定な生き物、バジュラ…。その脅威におびえるくらいなら、私が銀河統一のために使わせてもらうわ」
健一「あなたがすべきだったのは、どうやったらバジュラの脅威から人類を守れるかじゃないのか!?」「それなのに、なぜ過ぎた力を求めるんだ! そんな事で人類が救われるものか!」

<葵vsグレイス>
グレイス「なぜ、邪魔をするの…!? この力を使えば、すべての人類が感情を共有できる」「争いや飢え、肉体からも解放される!」
ジョニー「共有できたら、駆け引きもできませんから」
エイーダ「好きな人を探すってすごく楽しい事なんですよ」
朔哉「いまさら、他人の手を借りて親父と話すってのも気持ち悪りぃし、どうせなら自分の口で話してえ」
くらら「私、後ろに立たれるのも嫌だけどプライベートを覗き見されるのもすっごく嫌なのよね」
葵「…ってなわけで、私達Dチームは全員反対よ。メリット以上にデメリットが多すぎてね」
グレイス「なぜ、なぜわからない…!? この素晴らしさが!」
葵「あんたの理想は否定しないわ。でも、押し付けてくるのは迷惑なの!」「私達は自分のやりたい事をする。平和な世界も作る!」

<シンジvsグレイス>
グレイス「私が一言命じれば、バジュラはたちまち全宇宙に広がるわ」
シンジ「今、僕はどうなったっていい…。EVAにどれだけの力があるかは知らない。けど、地球のみんなは…僕の友達は…!」「絶対に…助ける!!」

<ダイヤvsグレイス>
ダイヤ「ずいぶんと長い間、俺達を騙してくれたな!」
グレイス「それは、あなた達の認識が甘いからよ。あなた、何度も騙されたでしょう? これからもきっと騙される事になるわ」
ダイヤ「うるせえ! 何百回裏切られようと俺は人を信じて生きていく!」「人をずっと疑ってばかりじゃ楽しくも何ともねえからな!」

<アルトvsグレイス>
アルト「ここまでだ! グレイス・オコナー!」
グレイス「青臭い男…。その時々の感情に流されて私を否定しているんでしょ?」「あなたのその若さもいずれ、現実の汚れにまみれて凡人に埋もれていくのよ!」
アルト「それでも俺達は希望を捨てない…! 希望を与えるのが俺達だ! だったら、俺は!」

<オズマvsグレイス>
グレイス「馬鹿な男。バルキリー1機程度でクィーンに対抗できると思うの?」
オズマ「俺の大事な女達を守るためならベストを尽くすだけだ!」
グレイス「子供じみた考え方ね。大人なら、歳相応の考え方を持ちなさいな」
オズマ「悪いが、俺は大人じゃなくて漢なんだよ!」

<ミシェルvsグレイス>
グレイス「生きていたのね、ミシェル・ブラン…」
ミシェル「ありがたい事にね。っと、あんたにゃもう『ミシェル』とは呼んで欲しくないな」「全身インプラントのあんたの事だ。俺の姉さんの事やみんなの事、ハッキングでもして調べたんだろ?」
グレイス「正解よ。おかげで色んな事を知れたわ」
ミシェル「…醜いぜ、あんた…!」

<ジェフリーvsグレイス>
グレイス「さあ来い、虫ケラども…。貴様らの希望たるマクロス、我がクィーンの力で打ち砕いてくれる!」
ジェフリー「いくぞ、野郎ども! 狙うはグレイス・オコナーだ!」
ボビー「合点!!」

<ブレラvsグレイス>
グレイス「どこまでも邪魔をするのね、ランシェの血は!」
ブレラ「これ以上ランカは利用させない! 俺も操り人形になど戻らない!」
グレイス「もはや歌姫もあなたも不要よ。バジュラの力が私の剣となり、盾となる!」

<剣児vsグレイス>
剣児「てめえが目指す世界ってのはずいぶんとつまらない世界だな。スリルもロマンもねえ!」
グレイス「ネットワークで繋がれば、遠く離れても思い人といつでもつながっていられるのよ?」「そこには、きっとあなたの望む世界だって広がっているわ」
剣児「残念だが俺は拳で語り合って分かり合えた時の充実感が好きなんだよ!」

<ゴオvsグレイス>
グレイス「あなたが感じる愛情も突き詰めればシナプス同士の電気信号。何も特別な事ではないの」「それがネットワークになるだけ…。何も恐れる事はないわ」
ゴオ「…人には守るべきものが必ずある」
グレイス「それも必要なくなるわ。解放されるのよ」
ゴオ「たとえ目に見えなくなっても、守るべきものは必ずあるんだ! そして、それを知っているものは…」「戦わなくてはならないんだ! 守るべきもののためにな!」

<浩一vsグレイス>
浩一「俺は忘れてないぜ。ブレラさんがあんたに操られていたのをな!」
グレイス「一度、ネットワークに意思を移動させてしまえば、肉体は行動を起こすための端末に過ぎない。所有権は全員にあるわ」
浩一「そういうのが嫌な奴だっているだろ!? 結局、自由じゃないんだ! あんたの言う世界はな!」

<イクサー1vsグレイス>
グレイス「クトゥルフの存在を知った時には私も少し焦ったのよ。プランの変更も考えた…」「でも、あなた達が戦闘用のモンスターや兵器を倒してくれたおかげでこちらもやりやすくなった。感謝してるわ」「クトゥルフに残されているのはもう、非戦闘員だけのはず…」
渚「あなた達はクトゥルフもインプラント化する気なの…!?」
グレイス「当然でしょう。プロトカルチャー50万年の歴史でさえ成しえなかった、銀河の統一…」「それが私の理論で実現しようとしているのよ」
イクサー1「グレイス・オコナー…あなたを放置しておく事はできません!」

<イクサー3vsグレイス>
イクサー3「いた! おばちゃんだね、虫を操ってるの! 虫さんに悪いとは思わないの!?」
グレイス「私が操らずとも、バジュラクィーンがバジュラを操るわ」「バジュラはどちらにしろあなた達を襲う…だったら同じ事じゃないかしら?」
霞 渚「違うわ! ランカちゃんはバジュラと友達になれた!」
グレイス「それも、歌声に含まれているフォールド波が生み出す幻想に過ぎない。バジュラに感情などないわ…!」
イクサー3「あたしの知ってる動物達はみんな優しい心を持ってたもん!」「あたしだって感じる! バジュラも同じだよ!」

<グレイス撃破・勝利条件達成>
モニカ「バジュラクィーンの動きが止まりました!」
グレイス「なぜわからないの…!? これが人類進化の究極の姿よ!」
アルト「何が進化だ! バジュラを犠牲にしてるくせに!」
F.S.「確かに、人類の理想の進化…その究極のひとつではあるだろう」
キラ「でも、進化を去勢する権利はあなたにはない!」
一鷹「だいたい、超並列思考ネットとか言ってもそのトップのあんたに強制力があるんじゃ独裁と変わらねえじゃねえか!」
グレイス「システムに管理者は必要よ…。クィーンのネットワークなくしてバジュラの統率は不可能だわ!」「分かっているの? ここでクィーンが死ねば、コントロールを失ったバジュラ達が暴走する事になるのよ?」
豹馬「勝手に女王の座に居座っといて今度は脅しかよ!」
ブレラ「…いや、大丈夫だ。グレイスが融合しているのはクィーンの頭部だ!」「アルト、クィーンの頭を狙え! バジュラの心は、頭ではなく腹にある!」
ランカ「バジュラはお腹で歌うんだよ!」
アルト「そうか! 頭部だけを破壊すれば、クィーンは殺さずに済む…!」
悠「形勢逆転だな…。早乙女アルト、ここは頼むぞ」
鉄也「お前の舞を見せてみろ!」
ブレラ「アルト、お前の援護は任せろ!」
アルト「…よし!」
オズマ「行け! アルト!」
ミシェル「一発で決めて来いよ!」
カナリア「銀河の未来を!」
ルカ「僕達の希望を!」
クラン「アルト、お前に託す!!」
アルト「いっくぜえええっ!」
〔アルト、グレイスへ攻撃〕
[イベント戦闘「アルトvsグレイス」]
アルト「ブレラ!」
ブレラ「わかっている。いくぞ、アルト!」
アルト「うおぉぉぉっ!!」「アタァァァーック!!」「今だ、ブレラ!」
ブレラ「グレイス・オコナー…お前達に繋がれていてよくわかった」「どこまでいっても、人はひとりだ!」「だけど!」
アルト「ひとりだからこそ!」「誰かを…愛せるんだぁぁぁーっ!!」
グレイス「そんな…究極の進化を遂げた我…ら…が…」

グレイス「…………」
〔グレイスに爆発〕
〔BGM「アイモ」〕

バジュラクィーン「………」
〔敵ユニット離脱〕
ゴオ「バジュラが…帰っていく…」
城崎「長かったばじゅらとの戦いもこれで終わったんですね…」
ランカ(ありがとう、みんな…。みんなのおかげで、私達は今、こうやって生きていられるんだよ…)
シェリル(さよなら…グレイス…)
【戦闘マップ2終了】

【シナリオエンドデモ開始】

銀河系エリア
バジュラ本星
ちずる「きれい…」
豹馬「これがバジュラの星か…」
イクサー3「虫さん達、こんな素敵な星で暮らしてるんだね」
ルカ「これからはフロンティア船団のみんなもここで暮らす事になるかもしれないんです」
霞 渚「そうなの、ルカ君?」
オズマ「三島の奴が大分無茶をしたようでな。船団のエネルギーはほとんど底をついていた」「この星に間借りでもせんと危なかった、というわけだ」
カナリア「ただ、それも許しが出ればの話だ。バジュラ達のな」
ランカ「きっと大丈夫です。あい君とだって気持ちが通じ合えたんだもの」
あい君(バジュラ(幼生))「ピュイ!」
ララミア「バジュラの気持ちか…」
ランカ「そう。私達とは違うけど、バジュラにもちゃんと気持ちがあるんです」「でも、私達とはすごく違ってて…人間がなんでこんなにバラバラで、みんなが違う事をしているのか理解できなかった」「だからバジュラは、得体の知れない人類からフォールド波の通じる私を助け出そうとしてくれてたんです」
クラン「そんな事で戦い続けていたなんて…。悲しいすれ違いだな…」
悠「皮肉なものだな。俺達人間が争っている間もバジュラは仲間を救うためだけに動いていた…」
葵「犬は受けた恩は忘れないって言うし、人間よりもある意味純粋なのよ。獣も、バジュラも…」
ランカ「だけど、私とは違うシェリルさんの歌声を感じる事で私達がひとりひとり違うんだって…」「ちゃんと気持ちを伝えなければわかり合えない生き物なんだって…やっとわかってくれたんです」
オズマ「思えば、人間とゼントラーディとの出会いもそんな事の繰り返しだったな。文化との出会い、価値観の差…」
クラン「和解できると思うか? 人間と我らの先祖のように」
ブレラ「それはこれからの俺達次第だろうな」
オズマ「ブレラ・スターン…。記憶を失い、グレイスに利用されていた本当のランカの兄貴か…」「…これで俺もお役御免だな」
ランカ「お兄ちゃん!? 何を言ってるの!?」
ブレラ「ランカの兄はオズマ・リー、貴様だ」
オズマ「ブレラ…」
ブレラ「俺は最近、そして子供の頃のランカしか知らない」「貴様が持っているランカの過去を持っていない…」「パインケーキも作ってやれないぞ」
日吉「今さら他人行儀になられたらきっと寂しいよ…」
ランカ「いなくならないで、お兄ちゃん…!」
アリス「育ての兄、実の兄、心の兄…どれでもいいじゃないですか。家族なのは変わりないんですから」
悠「迷惑と感じなければ否定する事もないだろう」
オズマ「そうだな…。ランカ…」
ランカ「お兄ちゃん…!」

霞 渚「ねえ、ランカちゃん」
ランカ「渚ちゃん…。心配かけたね」
渚「この子だけじゃないぞ。君を心配してた人は山ほどいるんだから」
ランカ「あれっ? えーと…渚ちゃんのお姉さん?」
霞 渚「あはは…やっぱり、そうなるよね…」
渚「私も渚、加納渚よ」
ランカ「それじゃ、私が地球に降りた時にさらわれた加納さんって、あなただったんですね!」「無事でよかったです! それで、えーと…渚ちゃんとはどういったご関係で…?」
渚「長くなっちゃうから、それは後でね。あーあ、こんな時だけはネットワークでお話できたら説明要らずなんだけどな」
杏奈「こらこら、楽をしようとしないの。いっぱいお話をするのだって楽しいじゃない」
霞 渚「…そういえば、バジュラがコミュニケーションの必要ない生き物なら…」「ランカちゃんが歌ってたバジュラへの歌…何だったんだろうね?」
ランカ「あれはね、恋の歌なの」
杏奈「恋の…歌?」
ランカ「子供の頃、お母さんに教えてもらったのを思い出したんだ」「バジュラが何万年…いえ、何億年かに一度他の銀河に住む群れと出会い、交配するために呼びかける恋の歌…」「『アイモ、アイモ』…『あなた、あなた』って…」
シェリル「何万年、何億年に一度の恋の歌か…。ロマンチックよね…」
霞 渚「シェリルさん!」
シェリル「…来たわよ、あのバカ」

〔ブースターの噴射音〕
アルト(これが空…。シェリルとランカが拓いてくれた本物の…自由な空…!)

ランカ「アルト君が飛んでる…。あんな風に飛んでるの、きっとはじめて…」
杏奈「迎えに行ってあげたら? ランカさんもシェリルさんもアルト君の翼なんでしょ」
ランカ「…!!」
シェリル「あ、あのバカはきっとそんな意味で言ってないと思うわ!」
渚「うん、私もそうだと思うよ。もしあれが告白だったら…ね?」
杏奈「だからほら、行ってらっしゃい! 待っててあげるのも女の甲斐性よ!」
シェリル「だから、違うってば!」

ランカ「…あの、シェリルさん」
シェリル「ん?」
ランカ「私、負けません。歌も、恋も!」
シェリル「!! …ふふっ、受けて立つわ!」

〔滑空音〕
アルト「…あれは、ランカにシェリル…?」「ふたりとも…ありがとうな!」
〔滑空音〕

ランカ「シェリルさん…」
シェリル「ここから始まるのね…!」
ランカ「アーイモ、アーイモ…♪」

マクロス・クォーター/ブリッジ
健太郎「船団内にまだ課題は残っていますが、起ち上げた臨時政府の下で何とかやっていけそうです」
美和「それはよかった…。では、やはりフロンティア船団はこのバジュラ本星に入植を…?」
ビルラー「ええ自然環境的には人間が住むのに問題ないという調査結果も出ました」
タリア「混乱が収まるのを待って本格的に入植開始というわけですね」
ビルラー「もちろんバジュラとの折衝は慎重に進めねばなりませんが…」「我らもようやく落ち着き先を得られたようです」
〔通信の開く音〕
ラム「葛城一佐、ダンナーベースからフォールド緊急通信が入っています」
ミサト「緊急通信!? 穏やかじゃないわね。繋いでちょうだい」
〔モニターの開閉音〕
霧子「……  ……、……。……地球が……  …  。  …… 、………」
ミサト「葵博士!? すいません、通信状態が…」
霧子「………奴らが……  …各…基地は……壊滅……  ………至急、救援………」
〔ノイズ〕
ミサト「博士! 葵博士!!」「…ダメね、繋がらない…」
ローサ「今のはいったい…!? 基地が壊滅と言っていたようだねど…!」
剣児「どうなってんだ!? セントラルもいねえし、他にでっけえ敵はもう…!」
美和「私達が地球を離れている時間は地球時間に換算しても、さほどかかっていないはずです…」
浩一「それに、地球にゃ五十嵐のおっさんや加藤機関や各国ベースの人達だっているんだぜ!?」
マリュー「議論をしていても始まらないわ。葛城一佐、戻りましょう、地球へ」
ミサト「そあうね。ワイルダー艦長、安住の地を見つけた直後で申し訳ないのですが…」
ジェフリー「いずれにせよ、LOTUSを地球まで送り届けるつもりでしたからな。フォールドのエネルギーはもうじき溜まります」
一平「さすが艦長だ。準備がいいぜ」
ジェフリー「野郎ども、イカリを上げろ! 本艦はこれより地球に向かう!!」
悠「各国の基地が壊滅…まさか…な」
【シナリオエンドデモ終了】


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