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シーン0 プロローグ
No.1
来訪者、彼方より

<セレクト 宇宙科学研究所>
アメリカ留学より帰国した兜甲児は、宇宙科学研究所で謎の
円盤集団と遭遇する…。

【シナリオデモ開始】
宇宙科学研究所

宇門博士「…『オーバーロード作戦』…。ついに彼らへ反攻を仕掛けるというわけですか」
早乙女博士「ええ。それに際し、連邦軍の方から私のところへ支援要請が来ました」
宇門博士「支援と言いますと…ゲッターロボを?」
早乙女博士「いえ、それだけではありません」「私の早乙女研究所、宇門博士の宇宙科学研究所…」「そして、光子力研究所やムトロポリス、科学要塞研究所など…」特機に関わる研究機関間で今まで以上の連携を取り、軍に協力するよう依頼があったのです」
宇門博士「………」
早乙女博士「そして、その呼びかけ人は連邦宇宙軍のミスマル・コウイチロウ司令…」「博士も彼の名前はお聞きになったことがあるでしょう?」
宇門博士「ええ」
早乙女博士「ミスマル司令はギガノス軍との戦いや、オーバーロード作戦も含む今後の事態に対応するため…」「ネェル・アーガマやナデシコBと中心とした新たな特機部隊の設立を考えてもられるのです」
宇門博士「なるほど…。バーム戦争やデビルガンダム事件では、彼らの連携が解決の大きな糸口となりましたからな」
早乙女博士「私の方でも、恐竜帝国やミケーネ帝国、妖魔帝国との戦いが終結したこともあり…」「新型ゲッターロボが完成次第、ゲッターチームをその特機部隊へ派遣させようと考えております」
宇門博士「…わかりました。私共の方でも出来うる限りのご協力を致しましょう」
早乙女博士「お願いします」
宇門博士「それから…ここ最近、例のUFOの出現回数が増えてきています」「そちらの方でも充分に警戒された方がよろしいかと」
早乙女博士「わかりました。それでは…」
宇門博士(…オーバーロード作戦に、特機部隊の設立か…)(彼らが具体的な行動に出る前に、我々で備えをしておかねばならんのは事実だが…)
〔扉の開閉音〕
甲児「こんにちは、宇門博士。兜甲児です」
宇門博士「おお、よく来てくれた、甲児君。日本は1年ぶりぐらいかね?」
甲児「いえ…実は半年程前に1回帰って来てるんです」「恐竜帝国や妖魔帝国と戦うリョウ君や明達を助けるためにね」
宇門博士「しかし、君のマジンガーZは確か…」
甲児「あの時は特別ってことで。今はロボット博物館に戻してありますよ」
宇門博士「そうか。ところで、君が乗ってきたTFO…あれはなかなかよく出来ているね」
甲児「ありがとうございます。あの円盤が僕のアメリカ留学の成果なんです」「おかげでシラカバ牧場の人達にはUFOに間違われましたけどね」
宇門博士「団兵衛さんか…。あの人はかなりのUFO研究家だからね」「ここ最近の相次ぐUFO目撃で少々興奮気味らしい」
甲児「そこなんです、博士。僕がここに来た理由、それは…」「ここ最近、この宇宙科学研究所やTOKYO JUPITER周辺に現れるUFOの話を聞きたかったからです」
宇門博士「それは構わんが…何のために?」
甲児「ええ。実は…僕は彼らとコンタクトを取ってみたいと思っているんです」
宇門博士「コンタクト…?」
甲児「はい。多くの地球人は異星人に対し、偏見や恐怖心を持っています」「でも、僕は平和的な話し合いによって、彼らとわかり合えると信じたいんです」
宇門博士「………」
甲児「そして、これからの地球は他の星と積極的に交流すべきだと思っています」
宇門博士「だが、それは困難なことだよ、甲児君」
甲児「わかっています」「未だに内輪もめを続けている人類が、他の星と平和的に交流できるのか…正直、僕も疑問に思っています」「でも、バーム人との和平に成功したという素晴らしい前例だってありますからね」「僕は決してあきらめたりしませんよ」
宇門博士「そうか…」「これから出会うことになる異星の人々が、君のような考えを持っていればいいのだが…」
〔扉の開閉音〕
大介「父さん!」
宇門博士「どうした、大介?」
大介「お話ししたいことがあるんですが…」
宇門博士「その前に紹介しよう。彼は兜甲児君…」「あのマジンガーのパイロットで、ドクター・ヘルやミケーネ帝国の打倒に貢献した人物だ」
大介「それより、大事な話があるんです」
甲児(おいおい、俺のことは無視かよ!?)
宇門博士「大介、甲児君に失礼だぞ」
大介「そんなことを言ってる場合じゃありません。父さん…月を見ましたか?」
宇門博士「いや…今の時刻なら、空に昇ったばかり…。待て、大介。もしや、月の色が…!?」
大介「はい。燃えるような赤い色をしています」
宇門博士「何だと…!?」
甲児「月…? 月がどうかしたのかい?」
大介「赤い月…奴らの出陣の狼煙だ。…地球連邦軍に連絡した方がいい。奴らは必ず攻めてくる」
甲児「奴ら? 攻めてくる? いったい、何のことなんだ?」
大介「…この際、君は出しゃばらない方がいい。奴らを甘く見てると痛い目に遭う」「かつて君がマジンガーZで戦った相手とはわけが違うんだ」
甲児「何…!? そりゃどういう意味だ?」
宇門博士「よさないか、大介」「…甲児君、君も長旅で疲れているだろう。今日はゆっくり休んでくれたまえ」
甲児「は、はい…」
大介「………」
甲児(宇門大介…こいつ、何者なんだ…?)
〔扉の開閉音〕
大介(ついにこの時が来たか…。だが、乗りたくない…もうあんな物に…)(僕はもうあんな物に乗りたくないんだ…!)
【シナリオデモ終了】


サブタイトル
「来訪者、彼方より」


【戦闘マップ開始】
ひかる「おはよう、大介さん」
大介「ああ、おはよう」
ひかる「今日も早いのね。もう馬達の朝のお散歩、終わっちゃったの?」
大介「大したことはないさ。これが僕の仕事だからね」
甲児「…朝っぱらから精が出るな
大介「君か…。昨日の続きをやるつもりかい?」
甲児「いや、後にするぜ。あんた、忙しそうだしな」
大介「そう見えるのなら手伝ってほしいな。馬のブラシかけぐらい出来るだろう?」
甲児「その前に聞きたいことがある」
大介「悪いが、君の質問に答えるつもりはない」
甲児「何だと…?」
ひかる「ちょっと! せっかく気持ちのいい朝なのに、ケンカなんてやめてちょうだい!」「どうしてもって言うんなら、私が相手になるわよ!」
甲児「えっ!?」
ひかる「さあ、どうするの!?」
甲児「わかった、わかった。やめるよ、ひかるさん」「…やれやれ、さやかさんも顔負けの気の強さだぜ」
ひかる「何か言った?」
甲児「い、いや、別に」
ひかる「ならいいわ。…ところで、大介さん。お父さんがどこにいるか知らない?」
大介「今日も朝から屋根の上さ」
ひかる「あきれた! またUFO捜し? 昨日は甲児さんのTFOをUFOだと勘違いして大騒ぎしてたってのに…」
団兵衛「おお~い、ひかる!」
ひかる「お父さん、そんなところでサボってないで少しは大介さんを手伝ったら?」
団兵衛「サボってるだと!? バカモン! ワシは『宇宙人と仲良くなる会』の会長なんじゃぞ!」「こうやって、バーム星人に続く新たな宇宙人のUFOを捜すことも大事な仕事の一つなんじゃ!」
甲児「宇宙人と仲良くなる会か…悪くはねえな」
団兵衛「おう、甲児君はわかってくれるか!」
甲児「へへ…俺だって気持ちはおじさんと同じだからね」
団兵衛「さすがは自らUFOを造った男じゃ! 若いながら見込みがある!」
甲児「UFOじゃなくてTFOだけどね。まあ、ほめられて悪い気はしねえや」
団兵衛「じゃが、ひかるに近づくことは許さん。それとこれとは話は別じゃからな」「無論、大介もじゃ」
大介「わかってますよ、おじさん」
ひかる「もう! そんなことを言ってる暇があったら、馬小屋を掃除してよね!」
団兵衛「何を言っとる! ワシは壮大な宇宙にロマンを掛けるぞよ。じゃから、何としてもUFOを…」「ん? 何かがこっちに来おるぞ?」
〔敵ユニット出現〕
大介(! あれは…!!)
甲児「UFO…! あの形は…間違いねえ、研究所のデータベースにあった奴だ!」
団兵衛「出たぁー! UFOだぁ、UFOが来たぞぉー!!」「甲児君の時とは違って、今度は本物だぁー!!」
甲児「…あいつらが日本地区に出没してたUFOの正体ってわけか」「こいつはコンタクトを取る絶好のチャンス…TFOの出番が来たぜ」
大介「行くんじゃない、甲児君! 君の手に負える相手ではない…!」
甲児「どういう意味だ? あんた、あのUFOのことを知ってんのかよ?」
大介「そんなことはどうでもいい。命が惜しければ、奴らに関わるな…!」
甲児「おいおい…あんたも宇宙人はみんな侵略者だと思ってるクチか?」「まさか、バーム戦争の真相を知らないってんじゃねえだろうな?
大介「…オルバンとゲロイヤーという男の謀略が全ての原因だったという話か?」
甲児「そうだ。リオン大元帥が暗殺されなきゃ、あんな戦争なんて起きなかったんだ」
大介「だが、奴らはバーム人とは違う。話し合えるなどと思わない方がいい」
甲児「そんなの、やってみなきゃわからねえだろうが!」
大介「君こそわからないのか!? 奴らとコンタクトを取るのはやめるんだ!」
甲児「うるせえ! 偉そうな口を利くんじゃねえや!」
大介「………」
甲児「………」
大介「行くのか、どうしても…!?」
甲児「行くなと言われると、行きたくなる性分でね。じゃあな!」
ひかる「甲児さん…!」
大介(馬鹿な真似を…!)
ひかる「ねえ、大介さん。どうして、甲児さんを止めようとしたの?」
大介「………」
大介(…やはり、昨日の月は奴らの出陣を暗示していた…)(ベガ星連合軍…あの悪魔達がついにこの地球にも…。僕は、再びあれに乗るしかないのか…?)(いや、乗りたくない…乗りたくないんだ…)(俺にはこの力強い大地がある…。美しい緑がある…。乗りたくない…乗りたくない…)(あんな物に二度と乗りたくない…!)
〔味方ユニット出現〕
甲児「よし、TFOの調子は上々だぜ!」
団兵衛「甲児君、何事も何事が肝心じゃ! しっかりやれよ!」
甲児「ええ、任せといて下さい!」
〔甲児、前進〕
甲児「そこの円盤の乗員、聞こえるかい? 俺は兜甲児、この星の人間だ。聞こえるなら、返事をしてくれ」
〔ミニフォー群、甲児へ接近〕
甲児「お! 聞こえたみてえだな」
???(ベガ兵)「………」
大介「いかん! 逃げるんだ、甲児君!!」
〔甲児に爆発〕
甲児「うわあああっ!」
〔甲児、後退〕
ひかる「こ、甲児さん!!」
団兵衛「あ、あいつら、攻撃してきおったぞ!!」
大介「だから、言わんこっちゃない!」
甲児「く、くそっ! あいつら…あいつら! 地球を侵略しに来たのかよ!?」
ひかる「あ、あのままじゃ、甲児さんが危ないわ!!」
大介(馬鹿野郎、俺の気持ちも知らないで…!)(やはり、乗るしかないのか…あれに…!?)
ひかる「大介さん…!?」
大介(あれに乗って、戦うしかないのか…!? それが僕の運命だというのか…!?)
ひかる「大介さん、どうしたの!? 顔が真っ青よ!」
大介「…ひかるさん、君はおじさんと一緒にここから逃げるんだ」
ひかる「あ、あなたはどうするの!?」
大介「いいから、君達は逃げろ!」
ひかる「あっ、大介さん! どこへ行くのよ!?」
甲児「くっ…! こうなったら、やるしかねえのか…!?」
宇門博士「甲児君、聞こえるかね!? 甲児君!」
甲児「宇門博士!」
宇門博士「君はすぐにここから離脱したまえ!」
甲児「冗談じゃない! 逃げるなんて、まっぴら御免ですよ!」
宇門博士「君のTFOは戦闘用ではないのだろう! 無茶はよすんだ!」
甲児「これぐらいのピンチ、今までだって何度も乗り越えてきました! だから、俺のことは心配無用です!」
宇門博士「甲児君…!」
ブラッキー「フフフ…地球人の円盤など、どうということはない」「それよりも、我らの情報を集めておったあの建物を破壊しろ」「そして、地球侵略の真の狼煙を上げるのだ…!」
<戦闘開始>

<2PP・味方援軍1&敵増援1出現>

甲児「あいつら、もしかして研究所を狙ってやがるのか!?」
宇門博士(こんな時にあれが使えれば…!)(だが、そのためにはあの子が自らの意思で戦うことを決意しなければならない…!)
大介「………」「デューーク・フリーードッ!!
デューク「グレンダイザー、ゴォォッ!!
[イベントデモ「グレンダイザー発進」]
〔味方ユニット出現〕
甲児「な、何だ!?」
ブラッキー「む!? あ、あれは!!」
デューク「シュート・イン!!」「ダイザー、ゴォォッ!!
〔デューク、変形〕
宇門博士(大介…!)
デューク「甲児君、大丈夫か!?」
甲児「あんた、どうして俺の名前を…!?」「いや、それより、そのロボットは何だ!? あんたはいったい何者なんだ!?」
デューク「説明している時間はない! 今は奴らを叩くぞ!」
ブラッキー「あ、あれはまさしくグレンダイザー…!」「デューク・フリードめ、この星に逃げ込んでおったのか…!? ええい、円盤獣を出せ!」
〔敵ユニット出現〕
甲児「! 奴らも機械獣や戦闘獣みてえな兵器を持っていやがるのか!?」
デューク「悪魔共よ、聞くがいい! グレンダイザーは甦った!」「この美しい緑の大地を貴様らの魔の手から守るために!!」
ブラッキー「お、おのれ…奴がここにいたとは予想外…!」「俺は戻ってこのことをガンダル司令に報告する! 後は任せたぞ!」
〔敵ユニット離脱〕
甲児「あの野郎、逃げやがったぞ!?」
デューク「甲児君、今は目の前の敵に専念するんだ!」
甲児「お、おう!」

<甲児が戦闘>
甲児「そっちがその気ならもう容赦はしねえ! 兜甲児様とTFOをなめるなよ!」

<デュークが戦闘>
デューク「この美しい地球をフリード星の二の舞にさせはしない!」

<敵全滅・味方援軍2&敵増援2出現>
デューク「片付いたようだな…。無事か、甲児君?」
甲児「その声、その目…あんた、もしかして?」
〔軍基地の警報〕
宇門博士「二人共、気をつけたまえ! 未確認飛行物体がこちらへ来るぞ!」
甲児「! またUFOか!?」
〔敵ユニット出現〕
甲児「何なんだ、あのロボットは…!?」
デューク(少なくとも、ベガ星連合軍ではない…)
???(エルデ)「少佐、先程まで戦闘が行われていたのはこのエリアです」
???(アルベロ)「あの機体は何だ? 見たところ、特機のようだが…」
〔カーソル、デュークを指定〕
???(エルデ)「…照合するデータはありません。しかも、未知のエネルギー反応が検出されています」
???(アルベロ)「フン…それで目的地の早乙女研ではなく、ここへ立ち寄ったというわけか」
???(エルデ)「はい。それに、彼らを宇宙科学研究所の人間と接触させれば…」「結果的に第一目的が果たされると判断します」
???(アルベロ)「その根拠は?」
???(エルデ)「あの研究所は、他の特機基地と関係が深いからです」「いずれ、そのつながりでネェル・アーガマやナデシコBとも接触することになるかと…」
???(アルベロ)「よかろう…。では、AI1に実戦の恐ろしさを教えてやるとするか」
???(エルデ)「恐ろしさ…ですか?」
???(アルベロ)「あれはそういうものも学習できるのだろう?」
???(エルデ)「この子に感情など必要ありませんわ」
???(アルベロ)「フン…まあいい。それより、奴らは追ってきているか?」
???(エルデ)「ええ。間もなく、ここへ現れます」
〔味方ユニット出現〕
ヒューゴ「追いついたぞ、メディウス・ロクス!」
アクア「さあ、その機体を返しなさい!」
???(アルベロ)「………」
ヒューゴ「こっちには撃墜命令を出ている。機体を盾にするような真似をしても無駄だぞ!」
???(アルベロ)(フフフ…どうやら復帰できたようだな)
アクア「応答なしね。どうする、ヒューゴ?」
ヒューゴ「…武装のセーフティを解除しろ」
アクア「あの研究所に連絡しなくていいの…!?」
ヒューゴ「ああ、俺達の機体は機密扱いだからな」
アクア「そんなの、メディウスを追いかけて飛び出した時点で意味ないと思うけど…」
ヒューゴ「いいから、お前は出力調整に専念しろ」「このガルムレイドは、スピード勝負じゃ奴には勝てん。ここで確実に仕留める必要がある」
アクア「わ、わかってるわよ!」
???(アルベロ)「…仕掛けてくるぞ。準備はいいか?」
???(エルデ)「はい。データ収拾を開始…戦闘はお任せします、少佐」
???(アルベロ)「俺はもう軍人ではない。少佐はやめてもらおう」
???(エルデ)「…わかりました」
アクア「TEエンジン、出力調整…! くっ、駄目だわ! イエローゾーンから出られない…!」「それに、メディウスの行動パターンも計算しないと…!」
ヒューゴ「落ち着け、アクア。お前はエンジンの出力調整だけをやっていればいい」
アクア「冗談じゃないわ! ちゃんと役目を果たしてみせるわよ!」
ヒューゴ(メディウスと対戦するのは二度目だが、本当の戦闘は初めてだ。DFCに集中できなくて当然か)
???(エルデ)「どうやら、TEエンジンの出力調整が上手くいっていないようですね」
???(アルベロ)「当然だろう。メインパイロットは欠陥品。サブパイロットは新米だからな」
???(エルデ)「そうですね」(アクア・ケントルム…やはり、あなたはその程度なのかしら?)
アクア「もう! どうして、こうなの!? シミュレーションでは上手くやれてたのに!」
ヒューゴ「イエローゾーンで構わん! 行くぞ、アクア!」
アクア「えっ!? ちょ、ちょっと待ってよ!」
???(アルベロ)「来るがいい。そして、メディウスの贄となれ…!」

<ヒューゴvs???(アルベロ)>
アクア「き、来た! 行動予測パターンを!」
ヒューゴ「黙ってろ、アクア! 舌をかむぞ!」
??(アルベロ)「さあ、ガルムレイドの力を見せてもらおうか!」

<ヒューゴvs???(アルベロ)(戦闘後)>
ヒューゴ「! あの動き…!?」
???(アルベロ)「ふふ…なかなかやるな」
???(エルデ)「とりあえず、メディウスと戦える力は持っているようですね」
???(アルベロ)「ああ、そうでなければ意味がない」
ヒューゴ「まさか……!?」
アクア「どうしたの、ヒューゴ!?」
ヒューゴ「いや、何でもない…!」

<???(アルベロ)HP80%以下・勝利条件達成>
???(エルデ)「! AI1に拒絶反応…?」
???(アルベロ)「ふっ…ふははは!」
???(エルデ)「何がおかしいのです?」
???(アルベロ)「奴は感じたのだろう? 初めての実戦の恐怖を…」
???(エルデ)「そんなことはありません」
???(アルベロ)「まあいい。とりあえずの任務は完了した。後退するぞ」
???(エルデ)「はい…」
〔敵ユニット離脱〕
ヒューゴ「メディウスめ、何てスピードなんだ…!」
アクア「…当然よ…。あれにはTEエンジンが搭載されていないから…出力は安定してるもの」
ヒューゴ「今さらそんなことを言っても始まらん。奴を追うぞ」
〔モニターの開閉音〕
アクア「! 待って、ヒューゴ! 次の指示が来たわ!」」
ヒューゴ「そんなもの、見るまでもない。すぐにメディウスを追え、だろう?」
アクア「そ、それが…違うのよ」
ヒューゴ「違う? どういうことだ?」
アクア「指示の内容は…日本地区の特機と共に宇宙軍戦艦ネェル・アーガマへ合流し…」「メディウス・ロクス追撃任務を続行せよ。…どういうことなの、これ…?」
ヒューゴ「………」
アクア「これじゃ、メディウスを見逃せと言ってるのも同然じゃない…!」
ヒューゴ「…アクア、あの研究所に連絡を入れろ。その命令が本当なら、向こうにも話が行っているはずだ」
アクア「わ、わかったわ…」
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】
甲児「…答えてくれ、大介さん。あのグレンダイザーに乗っていたのは…」
大介「甲児君、君の目をごまかすことは出来なかったようだな…」
甲児「じゃあ…やっぱり、あんたが?」
大介「そうだ」
宇門博士「甲児君、大介は私の実の息子ではない」「彼はベガ星雲にあるフリード星の王子…本当の名をデューク・フリードという」
甲児「フリード星の王子…デューク・フリード…」
宇門博士「彼の星は科学が発達した平和な星だった。ところが…」
大介「ある日、ベガ星雲の完全征服を目論む恐星大王ベガはフリード星に牙をむいた」「罪のない人々が次々と殺され、緑の大地を非情の炎が焼き尽くした」「そして、燃えさかる王宮の中で父や母、妹は………」
甲児「………」「…じゃあ、グレンダイザーとは…?」
大介「宇宙の平和を守るため、僕の父がフリード星の科学の粋を集めて作らせたロボットだ」「だが、ベガ大王はグレンダイザーの力に目をつけ…それを宇宙征服のために使おうとした…」「だから、僕はどんなことがあろうと、グレンダイザーを奴の手に渡すわけにはいかなかったのだ…」
甲児「………」
大介「そして、僕はグレンダイザーと共にフリード星を脱出した」「グレンダイザーは果てしない宇宙空間を漂い、青く輝く美しい星へ辿り着いた」「…それが地球だった」
宇門博士「その後、私は偶然八ヶ岳山中に不時着したグレンダイザーと…」「半死半生のデューク・フリードを発見した」「それが、私と彼の運命の糸で結ばれた出会いだったのだ」
甲児「それで、博士は大介さんを息子同前に…」
宇門博士「うむ。もうかれこれ2年前のことになる」
甲児「そうでしたか……」
大介「………」
宇門博士「つらい過去を思い出させてしまったな、大介…」
大介「いいです、父さん」
宇門博士「甲児君…すまんが、このことはしばらく我々の間だけでの秘密にしてくれないか?」「大介の正体が公になれば、余計な誤解を招く恐れがあるのでね…」
甲児「ええ、わかりました」
大介「それよりも…問題はこれからのことだ」「ベガ星連合軍の恐星大王ベガは、狙った獲物を絶対に逃がさない。奴らは必ず再びやって来る。この美しい地球に…」
宇門博士「それなんだが…我々とほぼ同時に早乙女研究所もベガ星連合軍の襲撃を受けたそうだ」
甲児「本当ですか!? それで、リョウ君達は…!?」
宇門博士「…詳しい報告はまだ入ってきておらん」「とりあえず、研究所そのものは無事らしいが…」
大介「………」
甲児「あいつらのことだ、大丈夫だと信じたいぜ…!」
大介「…やはり、僕達だけの問題では済みそうにありませんね」
宇門博士「うむ。そのこともあり、今後連邦軍の方で様々な事態に対処するため…」「新たな特機戦隊が設立されることになっている」
甲児「特機戦隊…?」
宇門博士「ああ。まもなく日本地区へ降下してくる…」「連邦宇宙軍の戦艦、ネェル・アーガマを中心とした独立部隊になるそうだ」
甲児「ネェル・アーガマと言えば…こないだのネオ・ジオン抗争で活躍したガンダムチームの母艦ですね」
宇門博士「そうだ。そして、あの艦にはガンダムチーム以外にも様々な戦力が集結することになる」「そこで、君達にもネェル・アーガマへ行ってもらいたいのだが…」
大介「それは…軍隊に入れということですか?」
宇門博士「いや、そうではない。君達は民間からの協力者という扱いを受けることになる」
甲児「…俺は構いませんよ」「ベガ星連合軍の目的が侵略である以上、奴らの手から地球を守らなきゃなりませんし…」「ギガノスやTOKYO JUPITERにことだて放っておけませんからね」
宇門博士「…すまないな、甲児君。結果的に、君を再び戦場へ戻すことになってしまった…」
甲児「構いませんよ。元々そのつもりもあって、日本へ帰って来たんですから」
大介「………」
宇門博士「…大介はどうかね?」
大介「………」(…この星を狙う異星人はベガ星連合軍だけじゃない…)(地球へ来る前に聞いた噂が本当なら、彼らも…)
甲児「大介さん、あんた…」
大介「…いや、わかっているよ、甲児君」「再びグレンダイザーに乗った以上、僕は自分の運命から逃れることは出来ない」「それに…僕にとって、地球は第二の故郷だ」「この星の美しい緑とそれを愛する人達のために、僕も共に行こう」
甲児「………」
宇門博士「…では、早速ですまないが、彼らと一緒に早乙女研究所へ向かってくれ」
甲児「彼ら? もしかして、さっきの…」
宇門博士「うむ。二人共、中へ入って来てくれたまえ」
〔扉の開閉音〕
アクア「…連邦軍ツェントル・プロジェクト所属、アクア・ケントルム少尉です」
ヒューゴ「同じく、ヒューゴ・メディオ少尉だ」
甲児「二人とも軍人さんだったのか。あ、そうそう、俺の名前は…」
アクア「存じ上げています。兜甲児さんですね?」
甲児「へ? 俺のこと、知ってたのか?」
アクア「もちろん。あのマジンガーZのパイロットとして有名ですもの」
宇門博士「甲児君達のことは、何度もテレビなどで取り上げられていたからね」「当然と言えば、当然だろう」
ヒューゴ「少なくとも、特機の開発に関わる者の間じゃ、兜甲児の名は有名だ」
甲児「ヘヘッ、そう言われると何か照れちまうぜ」
宇門博士「…ところで…出来れば、君達の詳しい事情を聞かせてもらいたいのだが?」
アクア「ええ、構いません。上からの許可も出ていますので」
ヒューゴ「………」
宇門博士「見たところ、君達の機体は特機のようだが…」
アクア「はい。名前はガルムレイド…」「連邦軍のツェントル・プロジェクトで開発された…」「ターミナス・エナジーを動力源とする人型機動兵器…通称、TEアブゾーバーです」
大介「TEアブゾーバー…それに、ターミナス・エナジーとは?」
アクア「ツェントル・プロジェクトの責任者、ミタール・ザパト博士が発見したエネルギーで…」「重力・電磁力・強い相互作用・弱い相互作用という4つの力の他に、その存在が予言されていたものです」
甲児「ああ、その話…聞いたことがあるぜ。理論上、どこにでも存在しているが…収集と応用がメチャ難しいって奴だろ?」
ヒューゴ「…詳しいんだな」
甲児「そりゃ、アメリカで色々と研究してきたからね」「でも、そのターミナス・エナジーを使えるってんなら、ガムルレイドは無限に活動可能ってことになるのかい?」
アクア「いえ、あれに搭載されいてるTEエンジン…」「ターミナス・エナジー・エンジンはまだまだ調整中のもので、出力が安定していません」「そのため、現状では補助動力として電力を使用している有様で…」「私がTEエンジンの出力調整担当として、乗り込まなければならないんです」
甲児「もしかして、調整って…少尉さんのその水着みたいな格好と何か関係があるのかい?」
アクア「え、ええ…まあ…」「この服は、機体とダイレクト・フィーリング・コントロールを行うために必要なもので…」「だから、肌を出さなきゃならなくて…」
大介「…それより、あなた達が追っていたあの黒い機体は?」
ヒューゴ「ツェントル・プロジェクトにおいて同時開発されていた試作機で…名前をメディウス・ロクスという」
アクア「あの機体にTEエンジンは搭載されていませんが…」「その代わり、装甲やフレームにラズムナニウムが使用されています」
大介「ラズムナニウム?」
アクア「ラズムナニウムはTEエンジンと同じくザパト博士が開発した新素材で…」「一言で言えば、自律的な自己再生機能を持った金属なんです」
甲児「つまり、損傷した所なんかを自分で治しちまうってことか」
アクア「ええ…」
宇門博士「…理論上、無限に活動可能な動力源、自己再生する素材…もしや…」「ツェントル・プロジェクトはメンテナンスフリーの機動兵器をの開発することが目的なのかね?」
アクア「はい」「ですが、ガルムレイドもやメディウス・ロクスも試作段階なので、そこまでには至ってません」
甲児「で、そのメディウス・ロクスが奪われちまったってわけか」
アクア「そう。早くあれを取り戻さなければ、大変なことになる…」「ラズムナニウムを悪用されでもしたら…」
甲児「どうなるんだ?」
アクア「デビルガンダム事件ほどの規模じゃないけど、同じような事が起きるかも…」
ヒューゴ「………」
甲児「デビルガンダム事件って、1年前にネオ・ジャパンコロニーが乗っ取られたっていう、あれか」
宇門博士「では、少尉…ラズムナニウムはDG細胞と同じような性質を持っているのかね?」
アクア「いえ…自己進化と自己増殖機能はデビルガンダムのこともあってラズムナニウムには持たされていません」「しかし、改良次第では…」
宇門博士「DG細胞が廃棄されたとは言え、似たような事件を起こす可能性が高いなら楽観視は出来んな」
アクア「はい。ですから、私達は何としてもメディウスを奪還しなければなりません」
甲児「じゃあ、早く後を追いかけた方が良かったんじゃないか?」
ヒューゴ「…あんた達と共にネェル・アーガマへ合流し、奴を追えという命令が出ている」「その真意は、俺達にも不明だがな」
アクア「………」
大介「…僕達で議論をしていても始まらない。父さん、まずは早乙女研究所へ行けばいいんですね?」
宇門博士「うむ。そこでゲッターチームと合流し、ネェル・アーガマへ向かってくれ」
大介「わかりました」
ヒューゴ「…行くぞ、アクア」
アックア「あ、ちょっと待ってよ、ヒューゴ! …すみません、先に準備をしてきます!」
〔扉の開閉音〕
甲児「…何だか慌ただしい連中だなぁ」
大介「甲児君、僕達も行こう」
甲児「ああ」
大介「では、父さん…」
宇門博士「うむ、くれぐれも気をつけてな」

アクア「待ってよ、ヒューゴ! そんなに急ぐことないでしょう!」
ヒューゴ「…やはり、さっきの命令は妙だ」
アクア「え…!?」
ヒューゴ「何故、俺達がネェル・アーガマへ合流する必要がある?」「あの艦と合流すれば、俺達は他の戦闘に巻き込まれる可能性が高くなる」「それに、メディウスが俺達の行く先に現れるという保証もない」
アクア「そうね…」
ヒューゴ「それに加え、配属変更の手回しの良さも気になる」「今回の件は何か裏があると見て間違いないな」
アクア「ええ。メディウスがああも簡単に奪われてしまったのも疑問だし」
ヒューゴ「ツェントル・プロジェクト内で手引きした者がいると考えるべきだな」
アクア「もしかして、ミタール・ザパト博士が?」
ヒューゴ「それだと、メディウス・ロクスだけ奪取された理由がわからん」「他の組織に売るつもりなら、ガルムレイドも持って行かせるはずだ」
アクア「そうね…ツェントル・プロジェクトの成果が欲しいなら…」「TEエンジンとラズムナニウムをセットにしないと…」(それとも、メディウスには私達の知らない機能があるというの?)
ヒューゴ(……俺はメディウスの動きに見覚えがある)(だが、あり得ない…。あの人が……戻ってきたなど……)

スカルムーン基地

ガンダル「フフフ、そうか。デューク・フリードめ、グレンダイザーで地球へ逃げ込んでおったか」
ブラッキー「はっ…」
ガンダル「それで、貴様は尻尾を巻いてここへ逃げ帰って来たというわけか?」
ブラッキー「め、滅相もございません。私はその事実をいち早くガンダル様にご報告しようと…」
???(バレンドス)「…結果は同じことだ。所詮、お前はその程度の男よ」
ブラッキー「!」
ガンダル「バレンドスか…そちらの首尾は?」
バレンドス「フフフ…空魔獣で地球人の赤いロボットを文字通り血祭りに上げてやった」「そこにおる無能と違ってな」
ブラッキー「う…!」
ガンダル「ならば、バレンドスよ。お前にグレンダイザーの始末を任せる」
ブラッキー「そ、そんな! 攻撃隊長は私のはず…」
バレンドス「貴様はガンダルと共にスカルムーン基地の建設に従事しておればいい」「デューク・フリードの首は俺がもらう」
ガンダル「ならば、ベガ大王直属の親衛隊長の腕前を今一度見せてもらおうか?」
バレンドス「フフフ…任せておけ」
【シナリオエンドデモ終了】


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